JP2014028332A - シーラー部を有する被塗物のリコート方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シーラー部11を有する被塗物21のリコート方法であって、上記シーラー部11は、塩化ビニル樹脂および可塑剤を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤によって形成されたシーラー部11であり、第1水性塗料組成物15から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)が絶対値で1.0以下である、シーラー部11を有する被塗物のリコート方法。
【選択図】図1
Description
シーラー部を有する被塗物に、顔料を含む第1水性塗料組成物を塗装して未硬化の第1塗膜を形成し、次いで第2水性塗料組成物を塗装して未硬化の第2塗膜を形成し、次いで未硬化の第2塗膜の上にクリヤー塗料組成物を塗装し未硬化のクリヤー塗膜を形成する、ウェットオンウェット塗装工程、および
得られた未硬化の第1塗膜、第2塗膜およびクリヤー塗膜を同時に焼き付け硬化させる、焼き付け硬化工程、
を包含する、シーラー部を有する被塗物のリコート方法であって、
リコート前のこの被塗物が、シーラー部、このシーラー部の上に形成された硬化第1塗膜、この硬化第1塗膜の上に形成された硬化第2塗膜、この硬化第2塗膜の上に形成された硬化クリヤー塗膜、を既に有し、
このシーラー部は、塩化ビニル樹脂および可塑剤を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤によって形成されたシーラー部であり、
この第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)が絶対値で1.0以下である、
シーラー部を有する被塗物のリコート方法、を提供するものであり、これにより上記課題が解決される。
スチレン系モノマーを27〜65質量%含有し、水トレランスが0.2〜5であり、ヘキサントレランスが5〜25である水酸基含有アクリル樹脂エマルション;
水酸基含有ポリエステル樹脂;
メラミン樹脂;
カルボジイミド;
会合型粘性剤;および
顔料
を含む水性塗料組成物であるのが好ましい。
被塗物に、第1水性塗料組成物を塗装して未硬化の第1塗膜を形成し、次いで第2水性塗料組成物を塗装して未硬化の第2塗膜を形成し、次いで未硬化の第2塗膜の上にクリヤー塗料組成物を塗装する、ウェットオンウェット塗装工程、および
得られた未硬化の第1塗膜、第2塗膜およびクリヤー塗膜を同時に焼き付け硬化させる、焼き付け硬化工程、
を包含する、シーラー部を有する被塗物のリコート方法である。
本発明の方法によってリコートされる前の被塗物は、シーラー部、このシーラー部の上に形成された硬化第1塗膜、この硬化第1塗膜の上に形成された硬化第2塗膜、この硬化第2塗膜の上に形成された硬化クリヤー塗膜、を既に有する。そして、このシーラー部は、塩化ビニル樹脂および可塑剤を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤によって形成されたシーラー部である。そして本発明においては、上記第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)が絶対値で1.0以下であることを特徴とする。
本発明の方法によってリコートされる前の被塗物は、シーラー部、このシーラー部の上に形成された硬化第1塗膜、この硬化第1塗膜の上に形成された硬化第2塗膜、この硬化第2塗膜の上に形成された硬化クリヤー塗膜、を既に有する被塗物である。本発明の方法によってリコートされる前の被塗物が有する硬化第1塗膜、硬化第2塗膜および硬化クリヤー塗膜は、以下に詳述する第1水性塗料組成物、第2水性塗料組成物およびクリヤー塗料組成物を用いて形成された塗膜である。リコートされる前の被塗物が有する、これらの硬化第1塗膜、硬化第2塗膜および硬化クリヤー塗膜は、以下に詳述するウェットオンウェット塗装工程によって形成された塗膜であってもよく、または各塗料組成物を塗装した後に必要に応じた加熱硬化工程を含んだ塗装工程によって形成された塗膜であってもよい。
本発明において、被塗物は、シーラー部を有する。このシーラー部は、被塗物に対して塩化ビニル樹脂および可塑剤を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤を塗装することによって形成されたものである。
本発明のリコート方法において、リコート前の被塗物が有する硬化第1塗膜、そして本発明のリコート方法によって新たに形成される第1塗膜は、何れも、以下に記載する第1水性塗料組成物によって形成されることが好ましい。そのようにすることで、後述のように硬化クリヤー塗膜と第1塗膜との塗膜間での層間密着性の低下を防ぐことができる。
水酸基含有アクリル樹脂エマルションは、必須モノマーとしてスチレン系モノマーを含み、さらに、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)、カルボキシル基含有不飽和モノマー(b)および水酸基含有不飽和モノマー(c)を含むモノマー混合物を乳化重合して得ることができる。尚、モノマー混合物の成分として以下に例示される化合物は、1種または2種以上を適宜組み合わせて使用してよい。
上記水酸基含有ポリエステル樹脂としては、多価アルコール成分と多塩基酸成分とを縮合してなるポリエステル樹脂、または多価アルコール成分および多塩基酸成分に加えてヒマシ油、脱水ヒマシ油、桐油、サフラワー油、大豆油、アマニ油、トール油、ヤシ油など、およびそれらの脂肪酸のうち1種、または2種以上の混合物である油成分を、上記酸成分およびアルコール成分に加えて、三者を反応させて得られるアルキド樹脂などを挙げることができる。また、アクリル樹脂やビニル樹脂をグラフト化したポリエステル樹脂も使用できる。
メラミン樹脂としては、エマルションとして含まれるアクリル樹脂や水酸基含有ポリエステル樹脂と硬化反応を生じ、第1水性塗料組成物中に配合することができるものであれば特に限定されないが、具体的にはイミノ型メラミン樹脂が好ましく、例えば、サイメル211(三井サイテック社製イミノ型メラミン樹脂、商品名)、サイメル327(三井サイテック社製イミノ型メラミン樹脂、商品名)などが挙げられる。
カルボジイミド化合物としては、種々の方法で製造したものを使用することができるが、基本的には有機ジイソシアネートの脱二酸化炭素を伴う縮合反応によりイソシアネート末端カルボジイミドを合成して得られたものを挙げることができる。より具体的には、カルボジイミド化合物の製造において、1分子中にイソシアネート基を少なくとも2個含有するカルボジイミド化合物と、分子末端に水酸基を有するポリオールとを、上記カルボジイミド化合物のイソシアネート基のモル量が上記ポリオールの水酸基のモル量を上回る比率で反応させる工程と、上記工程で得られた反応生成物に、活性水素および親水性部分を有する親水化剤を反応させる工程とにより得られた親水化変性カルボジイミド化合物が好ましいものとして挙げることができる。
本発明の第1水性塗料組成物に用いられる会合型粘性剤としては特に限定されないが、例えば、市販されているもの(以下いずれも商品名)としては、アデカノールUH−420、アデカノールUH−462、アデカノールUH−472、アデカノールUH−540、アデカノールUH−814N(ADEKA社製)、プライマルRH−1020(ローム&ハース社製)、クラレポバール(クラレ社製)などを挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
第1水性塗料組成物は、上記成分の他にも、必要に応じてさらに、追加の樹脂成分、その他の添加剤成分などを含んでもよい。追加の樹脂成分としては特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、水溶性アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂およびエポキシ樹脂などを挙げることができる。
上記第1水性塗料組成物は、上記成分に加えて、顔料を含む。この顔料は一般に、顔料分散ペーストの状態に予め調製された状態で、塗料組成物中に加えられる。
顔料分散ペーストは、顔料と顔料分散剤とを少量の水性媒体に予め分散して得られる。顔料分散剤は、顔料親和部分および親水性部分を含む構造を有する樹脂である。顔料親和部分および親水性部分としては、例えば、ノニオン性、カチオン性およびアニオン性の官能基を挙げることができる。顔料分散剤は、1分子中に上記官能基を2種類以上有していてもよい。
水酸基含有アクリル樹脂エマルション1〜30質量%、好ましくは2〜25質量%、より好ましくは4〜20質量%;
水酸基含有ポリエステル樹脂5〜70質量%、好ましくは20〜65質量%、より好ましくは40〜60質量%;
メラミン樹脂10〜40質量%、好ましくは20〜37質量%、より好ましくは25〜35質量%;
カルボジイミド化合物3〜25質量%、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは7〜12質量%;および
会合型粘性剤0.05〜2質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、より好ましくは0.2〜1.2質量%を含有する。各含有量が上記範囲内であると、第1水性塗料組成物の塗装時にタレを有意に防止することができ、得られた塗膜の外観が向上する。
例えば、水酸基含有アクリル樹脂エマルションの場合、得るために用いるスチレン系モノマー、(メタ)アクリル酸エステル(a)、カルボキシル基含有不飽和モノマー(b)および水酸基含有不飽和モノマー(c)の種類および配合量によって調整できる。具体的には、スチレン系モノマーの配合量を増やしたり、(メタ)アクリル酸エステルのエステル部分が長い種類のものを用いたりするとSP値は低下する傾向を示し、また、カルボキシル基含有不飽和モノマーや水酸基含有不飽和モノマーの配合量を増やすとSP値は高くなる傾向にある。
同様に、水酸基含有ポリエステル樹脂を得るために用いる多価アルコール成分および多塩基酸成分の種類および配合量によって調整することができる。
上記濁度は第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物の配合および配合量によって調整することができる。具体的な調整方法としては、上記SP値の調整のところで述べたような方法を挙げることができる。
本発明の方法で用いる第2水性塗料組成物は、自動車車体塗装用水性ベース塗料組成物として通常使用される塗料組成物を用いることができる。第2水性塗料組成物として、例えば、水性媒体中に分散または溶解された状態で、塗膜形成性樹脂、硬化剤、光輝性顔料、着色顔料や体質顔料などの顔料、各種添加剤などを含むものを挙げることができる。塗膜形成性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、カーボネート樹脂およびエポキシ樹脂などを使用することができる。顔料分散性や作業性の点から、アクリル樹脂および/またはポリエステル樹脂とメラミン樹脂との組み合わせが好ましい。硬化剤、顔料、各種添加剤も、通常用いられるものを使用することができる。
本発明の方法で用いるクリヤー塗料組成物は、自動車車体などの塗装分野においてクリヤー塗料組成物として通常用いられる塗料組成物であればよい。例えば、媒体中に分散または溶解された状態で、塗膜形成性樹脂、硬化剤およびその他の添加剤を含むものを挙げることができる。塗膜形成性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。これらはアミノ樹脂および/またはイソシアネート樹脂などの硬化剤と組み合わせて用いてもよい。透明性または耐酸エッチング性などの点から、アクリル樹脂および/若しくはポリエステル樹脂とアミノ樹脂との組み合わせ、または、カルボン酸・エポキシ硬化系を有するアクリル樹脂および/若しくはポリエステル樹脂などを用いることが好ましい。
本発明の方法は、リコート前の被塗物が、シーラー部、このシーラー部の上に形成された硬化第1塗膜、この硬化第1塗膜の上に形成された硬化第2塗膜、この硬化第2塗膜の上に形成された硬化クリヤー塗膜、を既に有する被塗物をリコート(再塗装)する方法である。このような被塗物に対して、まず第1水性塗料組成物を塗布して、未硬化の第1塗膜を形成する。第1水性塗料組成物は、例えば、通称「リアクトガン」と言われるエアー静電スプレー、通称「マイクロ・マイクロベル(μμベル)」、「マイクロベル(μベル)」、「メタリックベル(メタベル)」などと言われる回転霧化式の静電塗装機などを用いて、スプレーして塗装することができる。
なお、上記硬化第1塗膜および上記硬化第2塗膜は、それぞれ第1水性塗料組成物および第2水性塗料組成物から得られるものであることが好ましい。
攪拌機、温度計、滴下ロート、還流冷却器及び窒素導入管などを備えた通常のアクリル系樹脂エマルション製造用の反応容器に、水445部及びニューコール293(日本乳化剤社製)5部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温した。メタクリル酸1.53部、2−エチルヘキシルアクリレート8.28部、スチレン45部、n−ブチルアクリレート21.73部、エチルアクリレート23.45部を含むモノマー混合物24.6部、水240部及びニューコール293が30部のモノマー混合物をホモジナイザーを用いて乳化し、そのモノマープレ乳化液を上記反応容器中に3時間にわたって攪拌しながら滴下した。モノマープレ乳化液の滴下と併行して、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1部を水50部に溶解した水溶液を、上記反応容器中に上記モノマープレ乳化液の滴下終了時まで均等に滴下した。モノマープレ乳化液の滴下終了後、さらに80℃で1時間反応を継続し、その後、冷却した。冷却後、ジメチルアミノエタノール2部を水20部に溶解した水溶液を投入し、不揮発分40.6質量%、固形分酸価10mgKOH/g、水酸基価40mgKOH/gの水酸基含有アクリル樹脂エマルションを得た。30%ジメチルアミノエタノール水溶液を用いてアクリル樹脂エマルションのpHを7.2に調整した。
これらの物性値は、下記手順に従って測定した。
水トレランス(ml):製造例1で調製したアクリル樹脂エマルションのアクリル樹脂サンプル0.5gをビーカー内で秤量し、アセトン(10ml)を加えてアセトン溶液を調製する。アセトン溶液が濁るまでアセトン溶液に水を滴下し、溶液が濁った点での水の滴定量(ml)を水トレランスとする。
ヘキサントレランス(ml):製造例1で調製したアクリル樹脂エマルションのアクリル樹脂サンプル0.5gをビーカー内で秤量し、アセトン(10ml)を加えてアセトン溶液を調製する。アセトン溶液が濁るまでヘキサンを滴下し、溶液が濁った点でのヘキサンの滴定量(ml)をヘキサントレランスとする。
反応器にイソフタル酸25.6部、無水フタル酸22.8部、アジピン酸5.6部、トリメチロールプロパン19.3部、ネオペンチルグリコール26.7部、ε−カプロラクトン17.5部、ジブチルスズオキサイド0.1部を加え、混合撹拌しながら170℃まで昇温した。その後3時間かけ220℃まで昇温しつつ、酸価8mgKOH/gとなるまで縮合反応により生成する水を除去した。次いで、無水トリメリット酸7.9部を加え、150℃で1時間反応させ、酸価が40mgKOH/gのポリエステル樹脂を得た。さらに、100℃まで冷却後ブチルセロソルブ11.2部を加え均一になるまで撹拌し、60℃まで冷却後、イオン交換水98.8部、ジメチルエタノールアミン5.9部を加え、固形分50重量%、固形分酸価40mgKOH/g、水酸基価110mgKOH/g、数平均分子量2870、Tgが−3℃の水酸基含有ポリエステル樹脂を得た。
上記水酸基含有ポリエステル樹脂のTgは、セイコーインスツル社製の示差走査熱量計(DSC220C)を用いて測定した[測定条件:試料量10mg、上昇速度10℃/分、測定温度−20〜100℃]。
4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート3930部を、カルボジイミド化触媒である3−メチル−1―フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド79部と共に、180℃で16時間反応させ、1分子にカルボジイミド基を4個有し、両末端にイソシアネート基を有するカルボジイミド化合物を得た。ここに、オキシエチレン基の繰り返し単位が平均9個であるポリエチレングリコールモノメチルエーテル1296部及びジブチル錫ジラウレート2部を加え、90℃で2時間加熱して、末端がイソシアネート基及び親水性基であるカルボジイミド化合物を得た。次に、グリセリンの3つの水酸基に、OR1基に相当するプロピレンオキサイドを平均で16.7モルずつ付加した構造を有するGP−3000(三洋化成社製)3,000部を加え、90℃で、6時間反応させた。反応物は、IRによってイソシアネート基が消失していることが確認された。ここに脱イオン水18,800部を加えて撹拌し、樹脂固形分30質量%のカルボジイミド化合物の水分散体を得た。
Disperbyk 190(ビックケミー社製アニオン系・ノニオン分散剤、商品名)4.5部、BYK−011(ビックケミー社製消泡剤)0.5部、イオン交換水22.9部、ルチル型二酸化チタン72.1部を予備混合した後、ペイントコンディショナー中でガラスビーズ媒体を加え、室温で粒度5μm以下となるまで混合分散し、顔料分散ペーストを得た。
製造例1で調製した水酸基含有アクリル樹脂エマルション24.6部、製造例2で調製した水酸基含有ポリエステル樹脂99.9部、硬化剤としてサイメル211(三井サイテック社製イミノ型メラミン樹脂、商品名)37.5部、製造例3で調製したカルボジイミド化合物33.3部、および製造例4で調製した顔料分散ペースト139部を混合した後、アデカノールUH−814N(ウレタン会合型粘性剤、有効成分30%、ADEKA社製、商品名)3.33部を混合攪拌し、第1水性塗料組成物(1)を得た。
サイメル211を37.5部の代わりに、サイメル211を18.75部、サイメル254(三井サイテック社製イミノ型メラミン樹脂、商品名)18.75部を配合したこと以外は製造例5−1と同様にして、第1水性塗料組成物(2)を得た。
製造例4で調製した顔料分散ペーストを配合しなかったこと以外は製造例5−1および6−1と同様にして、第1水性塗料組成物(1)から顔料を除いた成分の混合物および第1水性塗料組成物(2)から顔料を除いた成分の混合物を得た。
こうして得られた混合物のSP値を、良溶媒としてアセトンを、また、貧溶媒としてn−ヘキサンを用いた滴下法によって測定したところ、第1水性塗料組成物(1)から顔料を除いた成分の混合物のSP値が11.9、第1水性塗料組成物(2)から顔料を除いた成分の混合物のSP値が11.6であった。
硬化電着塗膜を有する鋼板上に、可塑剤としてフタル酸ジイソノニル(DINP)を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤を塗装し、140℃で14分間焼き付け硬化させ、シーラー部を形成した。なお、この可塑剤のSP値を、製造例5−2と同様にして測定したところ、10.6であった。
なお、以下の実施例および比較例で用いた可塑剤のSP値は、全て上記の同様の方法によって測定した。
こうして得られた被塗物に対して、上記被塗物を得る際に使用したものと同一の第1水性塗料組成物、第2水性塗料組成物およびクリヤー塗料組成物を、上記と同様にして塗装し、焼き付け硬化させることによって、再塗装を行った。
得られた試験硬化塗膜の全光線透過率および散乱光線透過率を、NDH−2000(日本電色工業社製ヘーズメーター)を用いて測定した。この全光線透過率(Tt)と散乱光線透過率(Td)とを用いて、下記式に従い、濁度を算出した。試験硬化塗膜における濁度は、第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分と可塑剤との相溶性を示す1つの指標となる。濁度が高いほど、これらの成分の相溶性は劣ることとなり、濁度が低いほど、これらの成分の相溶性が高いこととなる。
濁度(Th)=散乱光線透過率(Td)/全光線透過率(Tt)×100
表1および2にもとづき、可塑剤および第1水性塗料組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、シーラー部、硬化第1塗膜、硬化第2塗膜および硬化クリヤー塗膜を有する被塗物を調製した。続いて、表1および2にもとづき、第1水性塗料組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして再塗装を行った。
再塗装によって得られた塗装物に、カッターナイフ(NTカッター(商品名)S型、A型またはその相当品)の切り刃を塗装面に対して約30度の角度を保ちつつ、基材に達する2mm間隔の碁盤目の切り込みを入れ、100個の碁盤目を作った。その上に気泡が残らないように粘着テープ(ニチバン社製粘着テープ)を均一に圧着させた。粘着テープの一端を持ち、塗面に対して30度の角度を保ちつつ、粘着テープを一気に剥がした。このときの[剥がれなかった碁盤目のマス目の数]/[碁盤目のマス目の数=100]を目視判定により決定した。結果を表1および2に示した。
可塑剤の種類:塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤
SP値の差(絶対値表記):第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)の絶対値
DINP:フタル酸ジイソノニル
DEHP:フタル酸ジ−2−エチルヘキシル
DOP:フタル酸ジオクチル
DINA:アジピン酸ジイソノニル
DOA:アジピン酸ジオクチル
比較例1〜5は、いずれも、第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)が絶対値で1.0を超える実験例である。これらの場合においては、いずれも、再塗装によって得られた塗装物と第1塗膜との層間密着性が低いことが確認された。
11:シーラー部
12:第1塗膜
13:第2塗膜
14:クリヤー塗膜
15:第1塗膜
16:第2塗膜
17:クリヤー塗膜
21:既に設けられていた複層塗膜
22:リコートによって設けられた再塗装塗膜
Claims (4)
- シーラー部を有する被塗物に、顔料を含む第1水性塗料組成物を塗装して未硬化の第1塗膜を形成し、次いで第2水性塗料組成物を塗装して未硬化の第2塗膜を形成し、次いで未硬化の第2塗膜の上にクリヤー塗料組成物を塗装し未硬化のクリヤー塗膜を形成する、ウェットオンウェット塗装工程、および
得られた未硬化の第1塗膜、第2塗膜およびクリヤー塗膜を同時に焼き付け硬化させる、焼き付け硬化工程、
を包含する、シーラー部を有する被塗物のリコート方法であって、
リコート前の該被塗物が、シーラー部、該シーラー部の上に形成された硬化第1塗膜、該硬化第1塗膜の上に形成された硬化第2塗膜、該硬化第2塗膜の上に形成された硬化クリヤー塗膜、を既に有し、
該シーラー部は、塩化ビニル樹脂および可塑剤を含む塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤によって形成されたシーラー部であり、
該第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物のSP値と、塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤のSP値との差(△SP)が絶対値で1.0以下である、
シーラー部を有する被塗物のリコート方法。 - 前記第1水性塗料組成物から顔料を除いた成分の混合物100質量部と、前記塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤20質量部とを混合し、次いで得られた混合物を加熱硬化させることによって形成された試験硬化塗膜の濁度が20以下である、
請求項1記載のリコート方法。 - 前記第1水性塗料組成物が、
スチレン系モノマーを27〜65質量%含有し、水トレランスが0.2〜5であり、ヘキサントレランスが5〜25である水酸基含有アクリル樹脂エマルション;
水酸基含有ポリエステル樹脂;
メラミン樹脂;
カルボジイミド;
会合型粘性剤;および
顔料
を含む
水性塗料組成物である、請求項1または2記載のリコート方法。 - 前記塩化ビニルプラスチゾルシーリング剤に含まれる可塑剤が、フタル酸エステル、ジまたはトリカルボン酸エステル、リン酸エステルおよびエポキシ系可塑剤からなる群から選択される1種またはそれ以上である、請求項1〜3いずれかに記載のリコート方法。
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