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JP2014024395A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

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JP2014024395A
JP2014024395A JP2012164663A JP2012164663A JP2014024395A JP 2014024395 A JP2014024395 A JP 2014024395A JP 2012164663 A JP2012164663 A JP 2012164663A JP 2012164663 A JP2012164663 A JP 2012164663A JP 2014024395 A JP2014024395 A JP 2014024395A
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Masahito Terasaka
将仁 寺坂
Shinji Hayashi
親司 林
Takuo Kitano
拓生 北野
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Abstract

【課題】ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置を提供する。
【解決手段】ABS制御開始基準を設定する開始基準設定手段(S14、S15)と、ABS制御開始基準に従って、ABS制御を開始させるか否かを判断するABS制御開始判断手段と(S31、S32)、開始基準設定手段が設定するABS制御開始基準を、ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量分だけ補正する開始基準補正手段(S26)と、要求制動力検出手段が検出した要求制動力が大きくなるに従って、開始基準補正手段が補正するABS制御補正量を小さくする補正量調整手段(S26)と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンチスキッド制御装置に関するものである。
従来から、アンチスキッド制御装置(以下、ABS装置と略す)としては、車輪の回転速度を検出する車輪速検出手段と、車輪のホイールシリンダ圧を調整する液圧調整手段と、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいて液圧調整手段を制御してホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返しABS制御を実行するABS制御手段とを備えたものが知られている。
このようなABS装置では、制動中の車両が段差を通過すると、路面から車輪に作用する荷重が小さくなり、制動力が付与されている車輪がスリップして、車輪減速度が大きくなる。これにより、車輪減速度が予め設定されているABS制御開始条件を越えると不要な場合でもABS制御が開始されてしまう。このように、段差通過時にABS制御が開始されてしまうと、運転者が違和感を覚える。
そこで、特許文献1に示されるABS装置では、段差を通過した際のアンチスキッド制御(以下、ABS制御と略す)の実行を抑制するために、段差を通過したと判定した際に、ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御開始条件を鈍化させて、ABS制御を実行しないようにしている。
特開2001−301600号公報
段差でのABS制御の実行を防止するためには、段差の判定を高感度とするか、ABS制御開始条件の鈍化量を大きくする必要がある。しかしながら、段差の判定を高感度とすると、車輪が段差を通過していないのにも関わらず、車輪が段差を通過したと判定され、例えば、車両が低摩擦抵抗の路面を走行し、ABS制御が必要な場合に、ABS制御が開始されず、車輪のロックが生じてしまうおそれがある。また、制御開始条件の鈍化量を大きくすると、制動力が大きい緊急制動時に、ABS制御が実行されず、車輪のロックが生じてしまうおそれがある。このように、段差通過により、不要な場合にもABS制御が作動することの抑制を向上させることと、ABS制御の開始の精度を向上させることは、互いに相反しているという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するためになされた、請求項1に係る発明によると、車輪(Wfl、Wfr、Wrl、Wrr)の速度を検出する車輪速検出手段(41、42、43、44)と、前記車輪を制動するブレーキ装置のホイールシリンダ圧を調整する液圧調整手段(B)と、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいて前記液圧調整手段を制御して前記ホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行してABS制御を実行するABS制御実行手段(S33)とを備えたアンチスキッド制御装置であって、要求制動力を検出する要求制動力検出手段(P)と、ABS制御開始基準を設定する開始基準設定手段と、前記車輪速検出手段が検出した車輪速に基づいて、前記ABS制御開始基準に従って、前記ABS制御実行手段に前記ABS制御を開始させるか否かを判断するABS制御開始判断手段と(S31、S32)、前記開始基準設定手段が設定する前記ABS制御開始基準を、前記ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量分だけ補正する開始基準補正手段(S26)と、前記要求制動力検出手段が検出した要求制動力が大きくなるに従って、開始基準補正手段が補正する前記ABS制御補正量を小さくする補正量調整手段(S26)と、を有する。
請求項2に係る発明は、車輪(Wfl、Wfr、Wrl、Wrr)の速度を検出する車輪速検出手段(41、42、43、44)と、前記車輪を制動するブレーキ装置のホイールシリンダ圧を調整する液圧調整手段(B)と、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいて前記液圧調整手段を制御して前記ホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行してABS制御を実行するABS制御実行手段(S33)とを備えたアンチスキッド制御装置であって、要求制動力を検出する要求制動力検出手段(P)と、ABS制御開始基準を設定する開始基準設定手段と、前記車輪速検出手段が検出した車輪速に基づいて、前記ABS制御開始基準に従って、前記ABS制御実行手段に前記ABS制御を開始させるか否かを判断するABS制御開始判断手段と(S31、S32)、前記要求制動力検出手段が検出した要求制動力が大きくなるに従って、前記ABS制御開始基準を前記ABS制御の開始が容易となる方向に補正する開始基準補正手段(S26、S32)と、を有する。
請求項3に係る発明は、請求項1において、車両の加速度を検出する車両加速度検出手段(45)を有し、前記補正量調整手段は、前記車両加速度検出手段が検出した前記車両の加速度に基づいて、前記車輪の加速度の基準である車輪加速度閾値を演算し、前記車輪速度検出手段が検出した車輪速度に基づいて車輪加速度を演算し、前記車輪加速度が前記車輪加速度閾値を下回っている時間が補正解除基準時間を越えていると判断した場合には、前記ABS制御開始基準の補正を停止する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、前記車両の速度を検出する車両速度検出手段を有し、前記開始基準設定手段は、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度に基づいて、前記車輪の速度の基準である車輪速度閾値を設定し、前記補正量調整手段は、前記車輪速度閾値を補正する。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記車両の加速度を検出する車両加速度検出手段を有し、前記開始基準設定手段は、前記車両加速度検出手段が検出した前記車両の加速度に基づいて、前記車輪の加速度の基準である車輪加速度閾値を設定し、前記補正量調整手段は、前記車輪加速度閾値を補正する。
請求項1に係る発明によると、開始基準補正手段が、ABS制御開始基準を、ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量分だけ補正し、補正量調整手段は、要求制動力が大きくなるに従って、ABS制御補正量を小さくする。これにより、要求制動力が大きくなる程、ABS制御補正量が小さくなり、ABS制御が開始され易くなる。このため、要求制動力が大きい緊急制動時には、ABS制御が開始され易くなる一方で、要求制動力が小さい場合において、車輪が段差を通過した際には、ABS制御開始基準が、ABS制御の開始が困難となる方向に補正されるので、段差通過に起因するABS制御の実行が抑制される。このように、ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置を提供することができる。
請求項2に係る発明によると、開始基準補正手段は、要求制動力が大きくなるに従って、ABS制御開始基準を、ABS制御の開始が容易となる方向に補正する。通常時には、ABS制御開始基準は、段差通過時には、ABS制御が開始しないように設定されている。このため、段差通過に起因するABS制御の実行が抑制される。一方で、要求制動力が大きい緊急制動時には、ABS制御開始基準がABS制御の開始が容易となる方向に補正されるので、ABS制御が開始され易くなる。このように、ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置を提供することができる。
請求項3に係る発明によると、補正量調整手段は、車輪加速度が車両の加速度に基づいて演算された車輪加速度閾値を下回っている時間が補正解除基準時間を越えていると判断した場合には、ABS制御開始基準の補正を停止する。車輪が段差を通過する際には、制動力が付与されている車輪がスリップして、車輪減速度が急激に大きくなるとともに、車輪の段差通過後に、路面から車輪に作用する荷重が回復して大きくなり、急激に車輪の加速度が上昇する性質を車両が有している。そこで、補正量調整手段は、車輪加速度が車輪加速度閾値を下回っている時間が補正解除基準時間を越えていると判断した場合には、車輪の段差の通過で無いと判断し、ABS制御の開始が阻害されないように、ABS制御開始基準の補正を停止する。このため、段差通過でない場合に、段差通過と誤判定されることにより、必要なABS制御が開始されないことを防いで、ABS制御の適切な開始をより確実なものにすることができる。
請求項4に係る発明によると、開始基準設定手段は、車両速度検出手段が検出した車両の速度に基づいて、車輪の速度の基準である車輪速度閾値を設定する。これにより、車両の速度から演算された車輪速度閾値と車輪の速度を対比することにより、ABS制御開始の判断の元となる車輪のスリップを確実に検出することができる。また、補正量調整手段が、車輪速度閾値を補正するので、ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができる。
請求項5に係る発明によると、開始基準設定手段は、車両加速度検出手段が検出した車両の加速度に基づいて、車輪の加速度の基準である車輪加速度閾値を設定する。これにより、車両の加速度から演算された車輪加速度閾値と車輪の加速度を対比することにより、ABS制御を開始の判断の元となる車輪のスリップを確実に検出することができる。また、補正量調整手段が、車輪加速度閾値を補正するので、ABS制御の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因するABS制御の実行を抑制することができる。
本発明によるアンチスキッド制御装置の一実施形態を示す概要図である。 図1に示すECUにて実行されるABS制御処理のフローチャートである。 経過時間と、ABS制御フラグ、車輪速度、車輪速度閾値、補正後車輪速度閾値、及びマスタ圧との関係を示したグラフである。 経過時間と、ABS制御フラグ、車輪速度、車輪速度閾値、補正後車輪速度閾値、車輪加速度、車輪加速度基準、タイマー、及びマスタ圧との関係を示したグラフである。 要求制動力とABS制御補正量との関係を表したABS制御補正量マッピングデータである。 別の実施形態における、経過時間と、ABS制御フラグ、車輪速度、車輪速度閾値、補正後車輪速度閾値、及びマスタ圧との関係を示したグラフである。 別の実施形態における、要求制動力とABS制御補正量との関係を表したABS制御補正量マッピングデータである。 別の実施形態における、ECUにて実行されるABS制御処理の、図2に対して異なる部分のみを示したフローチャートである。
(アンチスキッド制御装置の構造)
以下、本発明に係るアンチスキッド制御装置の一実施形態(第一実施形態)を、図1を参照して説明する。アンチスキッド制御装置Aは、ABS(アンチロックブレーキシステム)機能を有するものである。アンチスキッド制御装置Aは、マスタシリンダ10、リザーバタンク12、負圧式ブースタ13を有している。
マスタシリンダ10は、ブレーキペダル11の踏込状態に応じた液圧のブレーキ液を生成して車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの回転を規制するブレーキ装置のホイールシリンダWC1〜WC4に供給するものである。リザーバタンク12は、ブレーキ液を貯蔵するとともにマスタシリンダ10へ補給するものである。負圧式ブースタ13は、ブレーキペダル11の踏み込み力を助勢するものである。
アンチスキッド制御装置Aのブレーキ配管系は、X配管方式にて構成されている。マスタシリンダ10の第1および第2出力ポート10a、10bは、第1および第2配管系La、Lbにそれぞれ接続されている。第1配管系Laは、マスタシリンダ10と左前輪Wfl、右後輪WrrのホイールシリンダWC1、WC2とをそれぞれ連通するものである。第2配管系Lbは、マスタシリンダ10と左後輪Wrl、右前輪WfrのホイールシリンダWC3、WC4とをそれぞれ連通するものである。
第1配管系Laは、第1〜第6油路La1〜La6から構成されている。第1油路La1は、一端がマスタシリンダ10の第1出力ポート10aに接続されている。第2油路La2は、一端が第1油路La1に接続され他端がホイールシリンダWC1に接続されている。第2油路La2上には、保持弁21が配設されている。第3油路La3は、一端が第1油路La1に接続され他端がホイールシリンダWC2に接続されている。第3油路La3上には、保持弁22が配設されている。第4油路La4は、一端が第1油路La1に接続され他端が内蔵リザーバタンク24に接続されている。第4油路La4上には、ポンプ23が配設されている。第2および第4油路La2、La4の間には、両油路La2、La4を接続する第5油路La5が設けられている。第5油路La5上には、減圧弁25が配設されている。第3および第4油路La3、La4の間には、両油路La3、La4を接続する第6油路La6が設けられている。第6油路La6には、減圧弁26が配設されている。
保持弁21は、マスタシリンダ10とホイールシリンダWC1を連通・遮断するノーマルオープン型の電磁開閉弁である。保持弁22は、マスタシリンダ10とホイールシリンダWC2を連通・遮断するノーマルオープン型の電磁開閉弁である。保持弁21、22は、ECU(制御装置)40の指令に応じて非通電されると連通状態(図示状態)にまた通電されると遮断状態に制御できる2位置弁として構成されている。保持弁21、22にはホイールシリンダWC1、WC2からマスタシリンダ10への流れを許容する逆止弁21a、22aがそれぞれ並列に設けられている。
ポンプ23は、吸い込み口がブレーキ液を貯蔵する内蔵リザーバタンク24に連通し、吐出口が逆止弁27を介してマスタシリンダ10およびホイールシリンダWC1、WC2に連通するものである。ポンプ23は、ECU40の指令に応じた電動モータ23aの作動によって駆動されている。ポンプ23は、「ABS制御」の減圧モード時においては、ホイールシリンダWC1、WC2内のブレーキ液または内蔵リザーバタンク24内に貯められているブレーキ液を吸い込んでマスタシリンダ10に戻している。なお、ポンプ23が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために、第4油路La4のポンプ23の上流側にはダンパ28が配設されている。
減圧弁25は、ホイールシリンダWC1と内蔵リザーバタンク24を連通・遮断するノーマルクローズ型の電磁開閉弁である。減圧弁26は、ホイールシリンダWC2と内蔵リザーバタンク24を連通・遮断するノーマルクローズ型の電磁開閉弁である。減圧弁25、26は、ECU40の指令に応じて非通電されると遮断状態(図示状態)にまた通電されると連通状態に制御できる2位置弁として構成されている。
また、第2および第3油路La2、La3の保持弁21、22の各上流には、マスタシリンダ10から左前輪WflのホイールシリンダWC1に供給する液圧(油圧)の供給量を規定するオリフィスLa2a、およびマスタシリンダ10から右後輪WrrのホイールシリンダWC2に供給する液圧(油圧)の供給量を規定するLa3aがそれぞれ設けられている。これらオリフィスLa2a、La3aの内径を大きくすることによりホイールシリンダへの油圧の供給量を多くして制動初期の減速度を向上させることができる。
さらに、第2配管系Lbは前述した第1配管系Laと同様な構成であり、第1〜第6油路Lb1〜Lb6を備えている。第1油路Lb1は一端がマスタシリンダ10の第2出力ポート10bに接続されている。第2油路Lb2は、一端が第1油路Lb1に接続され他端がホイールシリンダWC3に接続されている。第2油路Lb2上には、第1油路La1にあるオリフィスLa3a、保持弁22および逆止弁22aと同様なオリフィスLb2a、保持弁31および逆止弁31aが配設されている。第3油路Lb3は、一端が第1油路Lb1に接続され他端がホイールシリンダWC4に接続されている。第3油路Lb3上には、オリフィスLa2a、保持弁21および逆止弁21aと同様なオリフィスLb3a、保持弁32および逆止弁32aが配設されている。第4油路Lb4は、一端が第1油路Lb1に接続され他端が内蔵リザーバタンク34に接続されている。第4油路Lb4上には、ダンパ28、逆止弁27およびポンプ23と同様なダンパ38、逆止弁37およびポンプ33が配設されている。第2および第4油路Lb2、Lb4を接続する第5油路Lb5には、減圧弁26と同様な減圧弁35が配設されている。第3および第4油路Lb3、Lb4を接続する第6油路Lb6には、減圧弁25と同様な減圧弁36が配設されている。
また、第2配管系Lbの第1油路Lb1には、マスタシリンダ10内のブレーキ液圧であるマスタ圧を検出する圧力センサPが設けられており、この検出信号はECU40に送信されるようになっている。マスタ圧はブレーキペダル11の踏込操作状態を示すものである。なお、圧力センサPは第1配管系Laの第1油路La1に設けるようにしてもよい。
また、アンチスキッド制御装置Aは、ブレーキペダル11の付近に設けられて、ブレーキペダル11が踏まれるとオンされ、踏み込みが解除されるとオフされるストップスイッチ14を備えている。このストップスイッチ14のオン・オフ信号はECU40に送信されるようになっている。さらに、アンチスキッド制御装置Aは、各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの付近に設けられて、それらの車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサ41、42、43、44を備えている。それらの車輪速度を示す検出信号はECU40に送信されるようになっている。さらに、アンチスキッド制御装置Aは、車両に設けられて、車両の前後加速度を検出する前後加速度センサ45を備えている。前後加速度を示す検出信号はECU40に送信されるようになっている。
さらに、アンチスキッド制御装置Aは、上述した圧力センサP、ストップスイッチ14、電動モータ23a、各電磁弁21、22、25、26、31、32、35、36、各車輪速度センサ41、42、43、44および前後加速度センサ45に接続されたECU(電子制御ユニット)40を備えている。ECU40は、圧力センサPで検出されたマスタ圧に基づいて、「要求制動力」を演算する。ECU40は、マスタ圧、車輪速度、ストップスイッチ14の状態および前後加速度に基づき、各電磁弁21、22、25、26、31、32、35、36の開閉を切り換え制御し電動モータ23aを必要に応じて作動してホイールシリンダWC1〜WC4に付与するブレーキ液圧すなわち各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrに付与する制動力を調整する「ABS制御」を実行する。
ECU40は、マイクロコンピュータを有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAM、及びROMや不揮発性メモリー等の「記憶部」を備えている。CPUは、図2に示すフローに対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。「記憶部」は前記プログラムや、図2に示すフローを実行するプログラムを記憶している。
なお、液圧制御装置Bは、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいてホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行するものであり、保持弁21、22、31、32、減圧弁25、26、35、36、内蔵リザーバタンク24、34、ポンプ23、33、および電動モータ23aから構成されている。
(ABS制御処理)
次に、上記のように構成したアンチスキッド制御装置Aの作動を、図2に示すフローチャート、図3、図4に示すグラフ、図5に示すマッピングデータを用いて説明する。図3、図4に示すグラフについて説明する。制動中の車両が段差を通過すると路面から車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrに作用する荷重が小さくなり、車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrと路面との摩擦力が低下して、制動力が付与されている特定の車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrがスリップする。すると、車輪加速度DVWが低下するとともに(図3の(1))、車輪速度VWが低下する(図3の(2))。そして、再び、路面から車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrに作用する荷重が通常状態に戻ると、路面との摩擦力により車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrが加速されるとともに(図3の(3))、車輪速度VWが上昇する(図3の(4))。なお、図3や図4に示す車輪加速度DVWが車輪加速度閾値DVsを下回り、且つ、車輪速度VWが車輪速度閾値Vsを下回ると、「ABS制御」が開始される。
次に、図2に示す「ABS制御処理」のフローについて説明する。ECU40は、車両のイグニションスイッチ(図示省略)がオン状態になると、「ABS制御処理」が開始し、プログラムがS11に進む。
S11において、ECU40は、各車輪速度センサ41、42、43、44からの車輪速度信号に基づいて、各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの車輪速度VW**を演算する(**は、各輪に対応する添え字であって、fl,rr,rl,frのいずれかである。以下の説明及び図面において同じである)。なお、車輪速度VW**は、各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの接地面(外周面)の速度である。次に、ECU40は、各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの車輪速度VWを時間微分することにより、各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの車輪加速度DVW**を演算する。S11が終了すると、プログラムはS12に進む。
S12において、ECU40は、S11で演算された各車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrのうち例えば最大速度VWMaxに基づき、車両速度V(いわゆる推定車体速度、以下同じ)を演算する。この処理は、例えば、各車輪Wfl〜Wfrの車輪速度VWfl〜VWfrの内の最大速度VWmaxが、前回求めた車両速度V(n−1)に所定値を加えた加速限界値Vαから、車両速度V(n−1)から所定値を減じた減速限界値Vβまでの範囲内にあるか否かを判断する。最大速度VWmaxが加速限界値Vαから減速限界値Vβまでの範囲内にあれば、最大速度VWmaxをそのまま車両速度Vとして設定する。最大速度VWmaxが加速限界値Vαを越えていれば、この加速限界値Vαを車両速度Vとして設定する。最大速度VWmaxが減速限界値Vβを下回っていれば、その減速限界値Vβを車両速度Vとして設定する。次に、ECU40は、前後加速度センサ45からの検出信号に基づき、車両加速度DVを演算する。S13が終了すると、プログラムはS13に進む。
S13において、ECU40は、S12で演算した車両速度Vから車輪速度閾値Vs(図3、図4の点線)を演算する。具体的には、ECU40は、まず、S12で演算した車両速度Vに対して所定の割合(1−A)の値、即ち(1−A)・Vから所定の速度B(例えば3km)を減算することにより、車輪速度閾値Vsを演算する。ここで、Aは一定の値で、例えば5%に設定される。
S14において、ECU40は、図4の二点鎖線で示すように、前後加速度センサ45で検出された前後加速度Gxから所定のオフセット量KG_offsetを減算して、スリップ判断閾値Gx−KG_offsetを演算し、プログラムをS21に進める。
S21において、ECU40が、「ABS制御フラグ」(図3、図4に示す)がONであると判断した場合には、ABS制御中であると判断し(S21:YES)、プログラムをS33進め、「ABS制御フラグ」がOFFであると判断した場合には、ABS制御中で無いと判断し(S21:NO)、プログラムをS22に進める。
S22において、ECU40は、車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrのいずれかの車輪加速度DVW**が、スリップ判断閾値Gx−KG_offsetを下回ると判断した場合には(図4の(1))、車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrのいずれかがスリップ状態にあると判断し(S22:YES)、プログラムをS23に進める。ECU40は、車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrのいずれかの車輪加速度DVW**が、スリップ判断閾値Gx−KG_offsetを下回っていないと判断した場合には、車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrのいずれもがスリップ状態にないと判断し(S22:NO)、プログラムをS24に進める。
S23において、ECU40は、補正解除タイマーT_adjにプログラム周期時間ti(例えば6ms)加算する。プログラム周期時間tiは、「ABS制御」のプログラム(S11からS33又はS34まで)のサイクルタイムである。S23が終了すると、プログラムはS25に進む。
S24において、ECU40は、補正解除タイマーT_adjを0にクリアして、プログラムをS25に進める。
S25において、ECU40は、ABS補正解除条件が成立したと判断した場合には(S25:YES)、プログラムをS27に進め、ABS補正解除条件が成立していないと判断した場合には(S25:NO)、プログラムをS26に進める。なお、ECU40は、補正解除タイマーT_adjが補正解除基準時間KTim以上となった場合には(図4の(2)、(7))、ABS補正解除条件が成立したと判断する。
S26において、ECU40は、ABS制御補正量V_adjを演算する。具体的には、ECU40は、「要求制動力」及びS11で演算しS22でスリップ状態にあると判断された車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの車輪加速度DVW**を、図5に示す「要求制動力」とABS制御補正量V_adjとの関係を表したABS制御補正量マッピングデータに参照させることにより、ABS制御補正量V_adjを演算する。図5に示すように、「要求制動力」が小さい領域(図5の(1))では、ABS制御補正量V_adjは大きい値であり、「要求制動力」が小さい領域よりも大きくなると(図5の(2))、「要求制動力」が大きくなるに従って、ABS制御補正量V_adjが小さくなり、「要求制動力」が最大となる緊急制動(図5の(3))では、ABS制御補正量V_adjはごく小さい値となるか0となっている。
S27において、ECU40は、「ABS制御」の補正を解除する。具体的には、図4の(3)に示すように、ECU40は、ABS制御補正量V_adjを0にする。すると、図4の(4)に示すように、補正後車輪速度閾値Vs−V_adjが、車輪速度閾値Vsと同一となる。このVsがABS制御開始基準である。そして、Vs−V_adjがABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量分だけ補正したABS制御開始基準である。S27が終了すると、プログラムをS31に進める。
S31において、ECU40は、S11で演算した車輪加速度DVWが、S14で演算した車輪加速度閾値DVs以下であると判断した場合には(S31:YES)、プログラムをS32に進め、車輪加速度DVWが、車輪加速度閾値DVsより大きいと判断した場合には(S31:NO)、プログラムをS34に進める。
S32において、ECU40は、S11で演算した車輪速度VWが、補正後の車輪速度閾値Vs−V_adj以下であると判断した場合には(S32:YES)、プログラムをS33に進め、車輪速度VWが、補正後の車輪速度閾値Vs−V_adjより大きいと判断した場合には(S32:NO)、プログラムをS34に進める。
S33において、ECU40は、「ABS制御」の終了条件が成立したと判断した場合には(S33:YES)、プログラムをS36に進め、「ABS制御」の終了条件が成立していないと判断した場合には(S33:NO)、プログラムをS34に進める。なお、ECU40は、圧力センサPによって検出されたマスタ圧が、0又は殆ど0になったと判断した場合には(図3の(8))、ECU40は、「ABS制御」の終了条件が成立したと判断する。
S34において、ECU40は、「ABS制御フラグ」をONにして、プログラムをS35に進める。
S36において、ECU40は、「ABS制御フラグ」をOFFにして、プログラムをS11に戻す。なお、「ABS制御フラグ」がOFFの状態では、「ABS制御」は実行されず、既に「ABS制御」が実行中であれば、「ABS制御」が終了する(図3の(9))。
S35において、ECU40は、「ABS制御」を実行する。具体的には、ECU40は、S11で演算した各車輪Wfl〜Wfrの車輪速度VWfl〜VWfrと、S12で演算した車両速度Vに基づき、各車輪Wfl〜Wfrのスリップ量ΔVW**を演算する。次に、ECU40は、車両の制動時に車輪速度センサ41〜44で検出された車輪速度VW**に基づいて液圧調整装置Bを制御してホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行する。つまり、ECU40は、車輪スリップ量ΔVW**と、S11で演算した車輪加速度DVW**とに基づいて、液圧調整装置Bを増圧モード、減圧モード、パルス減モード、保持モード、通常パルス増モードおよび補正パルス増モードの何れに制御するかを設定し、その制御モードにて液圧調整装置Bの制御を実行する。なお、減圧モードは、「ABS制御」の始めに実行される。この「ABS制御」については、特開2007−22404号公報に詳細に記載されているので、ここでは詳細な説明を割愛する。なお、「ABS制御フラグ」がONの状態に限って、「ABS制御」が実行される。S35が終了すると、プログラムはS11に戻る。
(本実施形態の効果)
上述した説明から明らかなように、図2のS32において、制御部40(開始基準補正手段)が、「ABS制御開始基準」である車輪速度閾値Vsを、ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量V_adj分だけ補正するとともに、S26において、制御部40(補正量調整手段)は、「要求制動力」を図5に示すマッピングデータに参照させることにより、「要求制動力」が大きくなるに従って、ABS制御補正量V_adjを小さくする(図3の(5))。これにより、「ABS制御」が開始され易くなる。このため、「要求制動力」が大きい緊急制動時には、「ABS制御」が開始され易くなる一方で、「要求制動力」が小さい場合において、車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrのいずれかが段差を通過しても、車輪速度閾値Vsが、「ABS制御」の開始が困難となる方向に補正されているので、S35において、段差通過に起因する「ABS制御」の実行が抑制される。このように、「ABS制御」の適切な開始(図3の(7))が妨げられることが無く、段差通過に起因する「ABS制御」の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置Aを提供することができる。
また、ECU40は、車輪加速度DVW**が、車両の加速度に基づいて演算されたスリップ判断閾値Gx−KG_offsetを下回っている時間が補正解除基準時間KTimを越えていると判断した場合には(図2のS25:YES)(図4の(1))、S17において、ABS制御補正量V_adjを0として(図4の(3))、「ABS制御開始基準」である車輪速度閾値Vsの補正を停止する(図4の(4))。車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrが段差を通過する際には、制動力が付与されている車輪がスリップして、車輪加速度DVWが急激に低下する(車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrの減速度が急激に大きくなる)(図3の(1))とともに、車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrの段差通過後に、路面から車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrに作用する荷重が回復して大きくなり、急激に車輪加速度DVWが上昇する性質を車両は有している(図3の(3))。そこで、ECU40は、車輪加速度DVWが車輪加速度閾値DVsを下回っている時間が補正解除基準時間KTimを越えていると判断した場合には(図2のS25:YES)(図4の(2))、車両加速度値に段差通過による急変動現象がないことにより、車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrの段差の通過で無いと判断し、「ABS制御」の開始が阻害されないように、車輪速度閾値Vsの補正を停止する(図2のS27)(図4の(4))。このため、段差通過でない場合に、段差通過と誤判定されることにより必要なABS制御が開始されないことを防いで、「ABS制御」の適切な開始をより確実なものにすることができる(図4の(5))。
また、図2のS13において、ECU40は、車輪速度センサ41、42、43、44(車両速度検出手段)が検出した車両速度Vに基づいて、車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrの速度の基準である車輪速度閾値Vsを設定する。これにより、図2のS32において、制御部40が、車両速度Vから演算された車輪速度閾値Vsと検出された車輪の速度を対比することにより、「ABS制御」開始の判断の元となる車輪Wfl、Wfr、Wrl、Wrrのスリップを確実に検出することができる。また、図2のS32において、「ABS制御」の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因する「ABS制御」の実行を抑制することができる。
また、ECU40(ABS制御開始判断手段)は、車輪加速度DVWが車輪加速度閾値DVsを下回り(図2のS31:YES)、且つ、車輪速度VWが補正後の車輪速度閾値Vs−V_adjを下回った場合に(S32:YES)、S33において、「ABS制御」を開始させる。このように、車輪加速度DVWが車輪加速度閾値DVsを下回り、且つ、車輪速度VWが車輪速度閾値Vsを下回った場合に限り、「ABS制御」が開始されるので、どちらか一方の算出が誤った場合においても不要な「ABS制御」の開始を防ぐことができ、「ABS制御」の適切な開始がより確実なものとなっている。
(第二の実施形態)
以下、図6、図7、図8を用いて、第二の実施形態のアンチスキッド制御装置について、上述した第一の実施形態と異なる点について説明する。図6に示すように、第二の実施形態では、通常時には、車輪速度閾値Vs1は、段差通過時には、「ABS制御」が開始しないように小さい値に設定されている。そして、S26において、ECU40は、S11で演算しS22でスリップ状態にあると判断された車輪Wfl、Wrr、Wrl、Wfrの車輪加速度DVW**を、図7に示す「要求制動力」とABS制御補正量V_adjとの関係を表したABS制御補正量マッピングデータに参照させることにより、ABS制御補正量V_adjを演算する。図7に示すように、「要求制動力」が小さい領域(図7の(1))では、ABS制御補正量V_adjはごく小さい値となるか0となっていて、「要求制動力」が小さい領域よりも大きくなると(図7の(2))、「要求制動力」が大きくなるに従って、ABS制御補正量V_adjが大きくなり、「要求制動力」が最大となる緊急制動(図7の(3))では、ABS制御補正量V_adjは大きい値となっている。
図2のS31で、YESと判断されると、図8のS321に進む。図8のS321において、ECU40は、車輪速度閾値Vs1にABS制御補正量V_adjを加算することにより、車輪速度閾値Vs1を「ABS制御」の開始が容易となる方向に補正する(Vs=Vs1+V_adj)。そして、ECU40は、図2のS11で演算した車輪速度VWが、補正後の車輪速度閾値Vs1+V_adj以下であると判断した場合には(S321:YES)、プログラムを図2のS33に進め、車輪速度VWが、補正後の車輪速度閾値Vs1+V_adjより大きいと判断した場合には(S321:NO)、プログラムを図2のS34に進める。
このように第二の実施形態では、図2のS26や図8のS321において、ECU40(開始基準補正手段)は、要求制動力が大きくなるに従って、車輪速度閾値Vs(ABS制御開始基準)を、「ABS制御」の開始が容易となる方向に補正する。上述したように、車輪速度閾値Vsは、段差通過時には、「ABS制御」が開始しないように設定されている。このため、段差通過に起因する「ABS制御」の実行が抑制される。一方で、要求制動力が大きい緊急制動時には、車輪速度閾値Vsが「ABS制御」の開始が容易となる方向に補正されるので、「ABS制御」が開始され易くなる。このように、「ABS制御」の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因する「ABS制御」の実行を抑制することができるアンチスキッド制御装置を提供することができる。
(別の実施形態)
なお、上述した実施形態においては、「要求制動力」の検出に、マスタ圧を採用したが、踏込操作状態としてブレーキペダル11のストローク量を採用するようにしてもよい。この場合、ブレーキペダル11のストロークを検出するストロークセンサを設け、その検出信号をECU40に送信するようにすればよい。そして、検出信号に基づいてストローク量を演算するようにすればよい。
また、上述した実施形態においては、前後加速度センサ45を設ける代わりにS12で演算した車両速度Vを時間で微分して車両加速度DVを導出するようにしても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、ECU40は、図2のS26において、車輪速度閾値Vsを補正するためのABS制御補正量V_adjを演算し、S32において、車輪速度閾値VsをABS制御補正量V_adj分だけ補正している。しかし、S26において、ECU40(補正量調整手段)が、車輪加速度閾値DVsを補正するためのABS制御補正量DV_adjを演算し、S31において、車輪加速度閾値DVsをABS制御補正量DV_adj分だけ補正する実施形態であっても差し支え無い。このような実施形態であっても、S31において、「ABS制御」を開始の判断の元となる車輪加速度閾値DVsがABS制御補正量DV_adj分だけ補正されるので、「ABS制御」の適切な開始が妨げられることが無く、段差通過に起因する「ABS制御」の実行を抑制することができる。
11…ブレーキペダル、12…リザーバタンク、13…負圧式ブースタ、14…ストップスイッチ、21、22、31、32…保持弁、23、33…ポンプ、23a…電動モータ、24、34…内蔵リザーバタンク、25、26、35、36…減圧弁、
40…ECU(開始基準設定手段、ABS制御開始判断手段、開始基準補正手段、補正量調整手段)
41、42、43、44…車輪速度センサ(車輪速検出手段)、45…前後加速度センサ(車両加速度検出手段)、A…アンチスキッド制御装置、B…液圧制御装置(液圧調整手段)、Wfl、Wfr、Wrl、Wrr…車輪、La、Lb…第1および第2配管系、P…圧力センサ(要求制動力検出手段)、WC1、WC2、WC3、WC4…ホイールシリンダ

Claims (5)

  1. 車輪(Wfl、Wfr、Wrl、Wrr)の速度を検出する車輪速検出手段(41、42、43、44)と、前記車輪を制動するブレーキ装置のホイールシリンダ圧を調整する液圧調整手段(B)と、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいて前記液圧調整手段を制御して前記ホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行してABS制御を実行するABS制御実行手段(S33)とを備えたアンチスキッド制御装置であって、
    要求制動力を検出する要求制動力検出手段(P)と、
    ABS制御開始基準を設定する開始基準設定手段と、
    前記車輪速検出手段が検出した車輪速に基づいて、前記ABS制御開始基準に従って、前記ABS制御実行手段に前記ABS制御を開始させるか否かを判断するABS制御開始判断手段と(S31、S32)、
    前記開始基準設定手段が設定する前記ABS制御開始基準を、前記ABS制御の開始が困難となる方向にABS制御補正量分だけ補正する開始基準補正手段(S26)と、
    前記要求制動力検出手段が検出した要求制動力が大きくなるに従って、開始基準補正手段が補正する前記ABS制御補正量を小さくする補正量調整手段(S26)と、を有するアンチスキッド制御装置。
  2. 車輪(Wfl、Wfr、Wrl、Wrr)の速度を検出する車輪速検出手段(41、42、43、44)と、前記車輪を制動するブレーキ装置のホイールシリンダ圧を調整する液圧調整手段(B)と、車両の制動時に車輪速検出手段で検出された車輪速に基づいて前記液圧調整手段を制御して前記ホイールシリンダ圧の減圧および増圧をこの順番で繰り返し実行してABS制御を実行するABS制御実行手段(S33)とを備えたアンチスキッド制御装置であって、
    要求制動力を検出する要求制動力検出手段(P)と、
    ABS制御開始基準を設定する開始基準設定手段と、
    前記車輪速検出手段が検出した車輪速に基づいて、前記ABS制御開始基準に従って、前記ABS制御実行手段に前記ABS制御を開始させるか否かを判断するABS制御開始判断手段と(S31、S32)、
    前記要求制動力検出手段が検出した要求制動力が大きくなるに従って、前記ABS制御開始基準を前記ABS制御の開始が容易となる方向に補正する開始基準補正手段(S26、S32)と、を有するアンチスキッド制御装置。
  3. 請求項1において、
    車両の加速度を検出する車両加速度検出手段(45)を有し
    前記補正量調整手段は、
    前記車両加速度検出手段が検出した前記車両の加速度に基づいて、前記車輪の加速度の基準である車輪加速度閾値を演算し、
    前記車輪速度検出手段が検出した車輪速度に基づいて車輪加速度を演算し、
    前記車輪加速度が前記車輪加速度閾値を下回っている時間が補正解除基準時間を越えていると判断した場合には、前記ABS制御開始基準の補正を停止するアンチスキッド制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
    前記車両の速度を検出する車両速度検出手段を有し、
    前記開始基準設定手段は、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度に基づいて、前記車輪の速度の基準である車輪速度閾値を設定し、
    前記補正量調整手段は、前記車輪速度閾値を補正するアンチスキッド制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
    前記車両の加速度を検出する車両加速度検出手段を有し、
    前記開始基準設定手段は、前記車両加速度検出手段が検出した前記車両の加速度に基づいて、前記車輪の加速度の基準である車輪加速度閾値を設定し、
    前記補正量調整手段は、前記車輪加速度閾値を補正するアンチスキッド制御装置。
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