本発明は、タンクローリに関し、特に、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くできるタンクローリに関するものである。
液化天然ガス(LNG)を輸送するタンクローリには、車体の後方側に加圧蒸発器が設置されているものがある。例えば、特許文献1には、直方体形状の箱形に組み込まれた枠部材の内側に、複数の蛇行状の管(蛇行管)が並設されたタンク・ローリー用加圧器(加圧蒸発器)が開示されている。
特開2002−219992公報(段落0011、図1〜図4など)
ここで、タンクローリによる液化天然ガスの輸送効率を向上させるため、タンクローリに架装するタンクを大型化する試みが行われている。このタンクの大型化に伴い、車輪を小径化することで液化天然ガス積載時におけるタンクローリの低重心化を図り、タンクローリの走行安定性を確保している。
しかしながら、上述した従来の加圧蒸発器が設置されたタンクローリでは、車輪が小径化されることで、タンクの下方に設置される加圧蒸発器と地面との間のクリアランスが小さくなる。そのため、タンクローリが坂道や段差を走行する際に、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分が地面に接触し易くなるという問題点があった。また、加圧蒸発器の高さ寸法を小さくすると、その分、蛇行管の長さ寸法を短くする必要があり、加圧蒸発器による加圧能力が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くできるタンクローリを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のタンクローリによれば、加圧蒸発器は、車体前後方向へ延設される複数の直管と、それら複数の直管の端部どうしを連結する複数のU字管との連結により形成される蛇行管を備えている。また、複数の直管は、蛇行管の一端側に配置される入口短管と、蛇行管の他端側に配置される出口短管と、それら入口短管および出口短管の間に配置されると共に入口短管および出口短管よりも長さ寸法が大きく設定される複数の長管とを備え、それら複数の長管が入口短管および出口短管よりも車体後方側へ張り出して位置している。これにより、複数の長管は、車体高さ方向における入口短管と出口短管との間に配置され、長管のうち入口短管および出口短管よりも車体後方側へ張り出す部分が、入口短管よりも車体上方側に配置される。
ここで、加圧蒸発器は車体後方側に配置されるので、タンクローリが坂道や段差等を走行する際に車体前方側が車体後方側よりも上昇するように車体が地面に対して相対的に傾斜すると、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分が地面に接触し易くなる。
これに対し、蛇行管のうち長管の入口短管よりも車体の後方側へ張り出す部分が入口短管よりも上方に配置されることで、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分と地面との間のクリアランスを広く確保することができる。
一方、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分よりも地面に接触し難い加圧蒸発器の車体前後方向における前方部分は、長管よりも車体高さ方向における下方に入口短管が配置されることで、蛇行管全体の長さ寸法を確保することができる。
このように、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保することで、加圧蒸発器が地面と接触することを回避し易くしつつ、加圧蒸発器の車体前後方向における前方部分では、蛇行管をより下方に配置して蛇行管全体の長さ寸法を確保することで、加圧蒸発器による加圧能力を確保できるという効果がある。
また、加圧蒸発器は、蛇行管の一端に配置される入口短管に連結される入口ヘッダと、蛇行管の他端に配置される出口短管に連結されると共に入口ヘッダよりも上方に位置する出口ヘッダとを備え、入口ヘッダと出口ヘッダとが車体の前後方向において一致した位置またはその近傍に配置されているので、熱応力による蛇行管の破損を抑制できるという効果がある。
即ち、加圧蒸発器によるタンク内の加圧を行うに際し、蛇行管の内部を低温の液化天然ガスが通過すると蛇行管は収縮し、加圧蒸発器を反復使用することで蛇行管は伸縮を繰り返す。
一方、加圧蒸発器は、入口ヘッダ及び出口ヘッダが第1配管または第2配管に連結されることで、入口ヘッダと出口ヘッダとの2箇所で拘束されている。そのため、入口短管と出口短管とが異なる長さ寸法に設定され、入口ヘッダ及び第1配管の連結位置と出口ヘッダ及び第2配管の連結位置とが車体の前後方向において一致した位置またはその近傍にない場合では、入口短管の収縮量と出口短管の収縮量とに差が生じ、入口短管の収縮によりU字管が入口ヘッダ側へ変位する際に、U字管を介して入口短管に連結される長管の一端がU字管の変位に追従して車体前後方向における後方側へ変位する変位量と、出口短管の収縮によりU字管が出口ヘッダ側へ変位する際に、U字管を介して出口短管に連結される長管の一端がU字管の変位に追従して車体前後方向における後方側へ変位する変位量とに差が生じ、その変位差によって複数の長管のそれぞれに熱応力が発生するため、蛇行管が破損し易くなる。なお、蛇行管が伸長する場合も同様である。
これに対し、入口短管と出口短管とを同一または近似の長さ寸法に設定し、入口ヘッダと出口ヘッダとの車体前後方向における位置を一致した位置またはその近傍に配置することで、U字管を介して入口短管に連結される長管の一端の車体前後方向における後方側への変位量と、U字管を介して出口短管に連結される長管の一端の車体前後方向における後方側への変位量との差を低減させることができるので、蛇行管の熱応力による破損を抑制できる。
請求項2記載のタンクローリによれば、請求項1記載のタンクローリの奏する効果に加え、出口短管が円筒状に形成されるタンクの下方であって機器室の下端よりも上方に配置されると共に、長管の出口短管よりも車体後方側へ張り出す部分が機器室の下方に配置されているので、蛇行管の長さ寸法を確保しつつ、加圧蒸発器をより高い位置に配置することができる。これにより、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との間のクリアランスを広く確保して、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くすることができるという効果がある。
本発明の一実施の形態におけるタンクローリの側面図である。
(a)は、加圧蒸発器の上面図であり、(b)は、加圧蒸発器の側面図である。
図1のIII−III線におけるタンクローリの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、タンクローリ100について説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるタンクローリ100の側面図である。なお、図1では、タンクローリ100の一部分を拡大して図示すると共に、図面を簡素化して理解を容易にするため加圧蒸発器10を模式的に図示している。また、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、タンクローリ100の車体3の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示しており、図3においても同様とする。
図1に示すように、タンクローリ100は、液化天然ガスを輸送するための車両であり、液化天然ガスが積載される円筒状のタンク2と、そのタンク2が架装される車体3と、それらタンク2及び車体3の間に介設される左右一対の支持フレーム4と、タンク2の後方に形成される機器室5と、タンク2及び機器室5の下方に設置される加圧蒸発器10と、を主に備えて構成されている。
車体3は、運転室としてのキャブ3aと、車体3の骨格をなす左右一対の車体フレーム3b(図3参照)と、前輪3cを有し地面に対してキャブ3aを支持する前部走行装置と、後輪3dを有し地面に対して車体3の後方側(図1右側)を支持する後部走行装置とを主に備えている。
左右一対の車体フレーム3bは、互いに対向しつつ車体3の前後方向(図1左右方向)に延設される梁状の部材を複数の連結部材により連結することで梯子状に形成され、一対の車体フレーム3bにタンク2が支持フレーム4を介して架装されている。
一対の支持フレーム4は、互いに対向する梁状に構成される部材であり、タンク2の前後方向(図1左右方向)に沿って延設されている。また、一対の支持フレーム4は、その上部側がタンク2に溶接されると共に、下部側がボルト等(図示せず)により一対の車体フレーム3bにそれぞれ固着されている。
左右一対に設けられた支持フレーム4によってタンク2が支持されることで、支持フレーム4の対向間にタンク2を沈み込ませてタンク2の重心を低くすることができ、タンクローリ100の走行安定性を向上させることができる。
機器室5は、複数の配管、弁等が格納される箱状の部位である。機器室5の前壁面(図1左側の壁面)はタンク2の後端部分に連設され、機器室5の上壁面(図1上側の壁面)がタンク2の形状に沿った円弧状に形成されると共に機器室5の床面、左右両側(図1紙面垂直方向手前側および奥側)の側壁面および後壁面(図1右側の壁面)が平坦状に形成されている。また、機器室5の後壁面には扉(図示せず)が設けられ、その扉を開放することで機器室5内の弁等を操作することができる。
また、機器室5の内部から機器室5の床面を貫通して延設される配管である第1配管5a(図3参照)の一端と、機器室5の内部から機器室5の前壁面を貫通して延設される配管であって第1配管5aよりも上方に位置する第2配管5bの一端とが加圧蒸発器10に連結され、第1配管5aの他端および第2配管5bの他端は、機器室5の内部においてタンク2に連結されている。即ち、タンク2と加圧蒸発器10とが第1配管5a及び第2配管5bを介して連通している。
加圧蒸発器10は、タンク2から第1配管5aを介して送入された液化天然ガスを外気と熱交換させることで気化させ、その気化させた天然ガスを第2配管5bを介してタンク2内に送出する装置であり、左右の後輪3dの後方に一基ずつ設置されている。
次に、図2及び図3を参照して、加圧蒸発器10の詳細構成について説明する。図2(a)は、加圧蒸発器10の上面図であり、図2(b)は、加圧蒸発器10の側面図である。図3は、図1のIII−III線におけるタンクローリ100の断面図である。なお、図面を簡素化して理解を容易にするため、図2では、加圧蒸発器10を模式的に図示すると共に、図3では、車体3及び加圧蒸発器10を模式的に図示している。また、図3では、加圧蒸発器10を部分的に断面視している。
図2に示すように、加圧蒸発器10は、蛇行状に形成される複数の蛇行管20と、その蛇行管20の一端側に連結される入口ヘッダ30と、蛇行管20の他端側に連結される出口ヘッダ40と、を備えている。
蛇行管20は、液化天然ガスを気化させるための配管であり、直線状に形成される複数の直管21と、それら複数の直管21の端部どうしを連結すると共にU字状に形成される複数のU字管22とを備え、それら複数の直管21及びU字管22を蛇行状に連結することで1本の蛇行管20が形成される。
複数の直管21は、蛇行管20の一端側に配置される入口短管21aと、蛇行管20の他端側に配置される出口短管21bと、それら入口短管21a及び出口短管21bの間に配置されると共に入口短管21a及び出口短管21bよりも長さ寸法が大きく設定される長管21cとを備えており、入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの外周面には径方向外側へ張り出して形成される複数のフィンが入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの軸心方向に沿って列設されている。なお、図2(a)及び図2(b)では、図面を簡素化して理解を容易にするため、入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの外周面に列設される複数のフィンが、それら複数のフィンの外形を連ねた矩形状の実線として図示されている。
なお、入口短管21a及び出口短管21bは、筒状に形成された同一の部材から構成され、長管21cを切断分割することにより形成されている。これにより、入口短管21a及び出口短管21bに使用される部材と長管21cに使用される部材とを共通化できるので、蛇行管20の材料コストを抑制できる。
U字管22は、入口短管21aの一端と長管21cの一端、出口短管21bの一端と長管21cの一端、長管21cの一端どうし又は他端どうしを連結する管である。入口短管21aの一端、出口短管21bの一端および長管21cの一端は、U字管22により連結されることで、蛇行管20の長手方向(図2(b)左右方向)において一致した位置に配置される。また、入口短管21aの他端及び出口短管21bの他端は、蛇行管20の長手方向において一致した位置に配置されると共に、長管21cの他端は、入口短管21aの他端および出口短管21bの他端よりも蛇行管20の長手方向において張り出した位置に配置される。
その結果、長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも長手方向へ張り出す部分が、蛇行管20の高さ方向(図2(b)上下方向)おいて、入口短管21aよりも上方、かつ、出口短管21bよりも下方に配置される。
また、蛇行管20のうち、U字管22と入口短管21a、出口短管21b又は長管21cとの連結部分近傍における外周面、および、長管21cの長手方向(図2(b)左右方向)中央部分における外周面には、樹脂で構成された円筒状のスリーブ23が摺動可能に被覆されている。蛇行管20は、後述する枠部材60(図3参照)に対してスリーブ23を介して摺動可能に保持される。
入口ヘッダ30は、第1配管5a(図3参照)の一端と複数の蛇行管20の入口短管21aの他端とを連結する部材であり、第1配管5aから入口ヘッダ30へ送入された液化天然ガスを複数の蛇行管20へ分散させつつ送入する。第1配管5aの一端および入口ヘッダ30には、それら第1配管5a及び入口ヘッダ30の外周面に形成されるフランジである入口継手31がそれぞれ取り付けられ、入口継手31どうしをボルト(図示せず)により連結することで第1配管5aの一端と入口ヘッダ30とが連結される。
出口ヘッダ40は、第2配管5b(図3参照)の一端と複数の蛇行管20の出口短管21bの他端とを連結する部材であり、複数の出口短管21bから送入された天然ガスを集約して第2配管5bへ送入する。第2配管5bの一端および出口ヘッダ40には、それら第2配管5b及び出口ヘッダ40の外周面に形成されるフランジである出口継手41がそれぞれ取り付けられ、出口継手41どうしをボルト(図示せず)により連結することで第2配管5bの一端と出口ヘッダ40とが連結される。
出口継手41は、出口ヘッダ40の長手方向(図2(a)上下方向)における中央部分近傍に取り付けられ、長管21cの出口短管21bよりも蛇行管20の長手方向へ張り出す部分の上方に配置されている。
また、出口継手41は、蛇行管20の長手方向一側から他側(図2(b)左側から右側)へ向かうにつれて出口短管21bの下方に位置する長管21cから離間するように出口継手41の軸心を蛇行管20の長手方向に対して傾斜させた状態で出口ヘッダ40に取り付けられている。これにより、出口短管21bとその出口短管21bの下方に位置する長管21cとの離間寸法を小さく設定した場合であっても、出口短管21bの下方に位置する長管21cと出口継手41との干渉を回避することができる。その結果、加圧蒸発器10全体の高さ寸法(図2(b)上下方向の寸法)を小さくできる。
ここで、図1に戻り、タンクローリ100に対する加圧蒸発器10の設置位置について説明する。加圧蒸発器10は、タンクローリ100の前後方向(図1左右方向)における後輪3dと機器室5の後端との間に設置され、車体3の車体フレーム3bに固定された枠状の枠部材60の内部に複数の蛇行管20が格納されている。
枠部材60の内部において、加圧蒸発器10は、複数の蛇行管20が直管21の軸心方向を車体3の前後方向へ向けつつ車体3の左右方向(図1紙面垂直方向)に沿って並設され、入口ヘッダ30が出口ヘッダ40よりも車体3の高さ方向における下方へ配置されている。
また、加圧蒸発器10は、蛇行管20の入口短管21a及び出口短管21bがタンク2の下方に配置されると共に出口短管21bが機器室5の下端よりも上方に配置され、長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも長手方向へ張り出す部分が機器室5の下方に配置されている。また、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における前方部分(入口短管21a及び出口短管21bが配置される部分)が、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分(長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも車体3の後方側へ張り出す部分)よりも、車体3の高さ方向における上方および下方へ張り出している。
ここで、加圧蒸発器10は後輪3dの後方側に配置されるので、タンクローリ100が坂道や段差等を走行する際に車体3の前方側が車体3の後方側よりも上昇するように車体3が地面に対して相対的に傾斜すると、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分が地面に接触し易くなる。
従って、加圧蒸発器10と地面との接触を回避するためには、少なくとも最後部に位置する後輪3dの地面に対する接地点と車体3の後端(車体3の前方側が車体3の後方側よりも上昇するように車体3が地面に対して相対的に傾斜した際に、地面に対して最初に接触する車体3の端部)とを結ぶ仮想線Lよりも上方に加圧蒸発器10を設置することが好ましい。
これに関し、底面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器(例えば、車体3の前後方向において入口ヘッダが長管の一端または他端と一致した位置に配置された加圧蒸発器)を車体3に設置する場合に、従来の加圧蒸発器の入口ヘッダを本実施の形態における加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と同等の高さ位置に設置すると、加圧蒸発器の後方部分に配置された蛇行管または入口ヘッダが仮想線Lよりも地面に近接する側に配置され、加圧蒸発器が地面と接触し易くなる。
一方、上記した従来の加圧蒸発器の入口ヘッダの高さ位置を、本実施の形態における加圧蒸発器10の最も下方に配置された長管21cの高さ位置と同等の位置に設置すると、加圧蒸発器の車体3の前後方向における後方部分と地面との接触を回避し易くできるものの、加圧蒸発器の上方には機器室5が配置されており、加圧蒸発器全体を車体高さ方向における上方側へ移動させることができないため、蛇行管全体の長さ寸法を短くして加圧蒸発器の高さ寸法を小さくする必要がある。
即ち、底面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器では、加圧蒸発器と地面との間のクリアランスの確保と、蛇行管全体の長さ寸法を確保することによる加圧能力の確保との両立が困難である。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10は、蛇行管20の入口短管21aよりも車体3の後方側へ張り出す長管21cが入口短管21aよりも上方に配置され、底面部分の外形形状は、車体3の前後方向における後方部分が前方部分よりも車体3の高さ方向における上方に配置された形状となる。
その結果、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保できる。一方、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分よりも地面に接触し難い加圧蒸発器の車体3の前後方向における前方部分では、長管21cよりも車体3の高さ方向における下方に入口短管21aを配置することで、蛇行管20全体の長さ寸法を確保することができる。
また、上面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器(例えば、車体3の前後方向において出口ヘッダが長管の一端または他端と一致した位置に配置された加圧蒸発器)を車体3に設置する場合では、蛇行管と機器室5との干渉を回避するため、蛇行管を機器室5の下端(機器室5の床面)よりも下方に配置する必要がある。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10は、加圧蒸発器10の車体3における前方部分が後方部分よりも車体3の上方へ張り出して形成されているので、長管21cの出口短管21bよりも車体3の後方側へ張り出す部分を機器室5の下方に配置しつつ、出口短管21bを機器室5の下端よりも上方に配置することができる。その結果、蛇行管20の長さ寸法を確保しつつ、加圧蒸発器10をより上方に配置することで加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスをより広く確保することができる。
このように、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保することで、加圧蒸発器10が地面と接触することを回避し易くしつつ、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における前方部分では、蛇行管20をより下方に配置して蛇行管20全体の長さ寸法を確保することで、加圧蒸発器10による加圧能力を確保できる。
ここで、加圧蒸発器10によるタンク2内の加圧を行うに際し、蛇行管20の内部を低温の液化天然ガスが通過すると蛇行管20は収縮し、加圧蒸発器10を反復使用することで蛇行管20は伸縮を繰り返す。
一方、加圧蒸発器10は、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40が第1配管5a又は第2配管5bに連結されることで、入口ヘッダ30と出口ヘッダ40との2箇所で拘束されている。そのため、入口短管21aと出口短管21bとが異なる長さ寸法に設定され、入口ヘッダ30及び第1配管5a(図3参照)の連結位置と出口ヘッダ40及び第2配管5bの連結位置とが蛇行管20の長手方向(図1左右方向)において一致しない場合では、入口短管21aの収縮量と出口短管21bの収縮量とに差が生じ、入口短管21aの収縮によりU字管22が入口ヘッダ30側へ変位する際に、U字管22を介して入口短管21aに連結される長管21c(複数の長管21cのうち最も下方に配置される長管21c)が車体3の前後方向における後方側へ変位する変位量と、出口短管21bの収縮によりU字管22が出口ヘッダ40側へ変位する際に、U字管22を介して出口短管21bに連結される長管21c(複数の長管21cのうち最も上方に配置される長管21c)が車体3の前後方向における後方側へ変位する変位量とに差が生じ、その変位差によって複数の長管21cのそれぞれに熱応力が発生するため、蛇行管20が破損し易くなる。なお、蛇行管20が伸長する場合も同様である。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10では、入口短管21aと出口短管21bとが同一の長さ寸法に設定されることで入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とが蛇行管20の長手方向において一致した位置に配置され、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40の第1配管5a又は第2配管5bに対する連結位置が車体3の前後方向において一致している。これにより、U字管22を介して入口短管21aに連結される長管21cの一端の車体前後方向における後方側への変位量と、U字管22を介して出口短管21bに連結される長管21cの一端の車体3の前後方向における後方側への変位量との差を低減させることができるので、蛇行管20の熱応力による破損を抑制できる。
このように、加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とが車体3の前後方向において一致した位置に配置されることにより、熱応力による蛇行管20の破損を抑制することができる。
なお、加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と出口ヘッダ40との車体3の前後方向における位置は、厳密に一致した位置に配置する必要はなく、蛇行管20の熱応力による破損が抑制できる範囲内(少なくとも入口ヘッダ30の一部分と出口ヘッダ40の一部分とが車体3の前後方向において重なる範囲内)において、入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とを車体3の前後方向においてずらした位置に配置してもよい。
図3に示すように、枠部材60には、蛇行管20が挿通可能な孔を有する固定部材61が固着されている。固定部材61の孔には、蛇行管20のスリーブ23により被覆されている部分が挿通されており、蛇行管20がスリーブ23を介して固定部材61に摺動可能に保持されている。これにより、蛇行管20に熱応力が発生した場合であっても、蛇行管20を固定部材61に対して相対変位させることができる。
また、入口継手31は、入口ヘッダ30の長手方向一端側(例えば、図3左側端部)に取り付けられ、車体フレーム3bを挟んだ蛇行管20の反対側に入口継手31を配置させた状態で、加圧蒸発器10が車体フレーム3bに枠部材60を介して固定されている。これにより、入口継手31が車体フレーム3bに対して蛇行管20と同じ側(例えば、図3における車体フレーム3bの右側)に配置される場合と比べて、加圧蒸発器10をより車体3の左右方向中央側に寄せて配置することができる。その結果、加圧蒸発器10の幅寸法をより大きく確保することができるので、加圧蒸発器10の幅方向において隣接する蛇行管20の離間寸法を広く確保して蛇行管20内の液化天然ガスと外気との熱交換効率を向上させることができる。
また、入口継手31を車体フレーム3bの下方に配置した場合では、入口継手31と車体フレーム3bとの干渉を回避するために入口継手31をより車体3の下方へ配置する必要があり、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスが小さくなる。
これに対し、入口継手31を車体フレーム3bを挟んだ蛇行管20の反対側へ配置することで、入口継手31と車体フレーム3bとの高さ方向における干渉を回避しつつ、加圧蒸発器10をより車体3の上方に設置することができる。その結果、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスを広く確保できるので、加圧蒸発器10と地面との接触を回避し易くすることができる。
また、出口継手41の軸心が車体3の前方から後方へ(図3紙面手前側から奥側へ)向かうにつれて上昇するように出口継手4を傾斜させた状態で、出口ヘッダ40と第2配管5bの一端とが連結されている。これにより、出口継手41の軸心が車体3の上下方向(図3上下方奥)へ向けられている場合と比べて、第2配管5bの長さ寸法を短くすることができる。即ち、出口継手41からタンク2までの距離を短くすることができるので、第2配管5bの軽量化を図ることができると共に第2配管5bの材料コストを抑制できる。
さらに、蛇行管20は、直管21の軸心方向(図3紙面垂直方向)から視て、車体3の高さ方向(図3上下方向)において直管21が千鳥状に配置された状態でU字管22に連結されている。これにより、直管21が車体3の高さ方向において直線状に配置される場合と比べて、U字管22の曲率半径を確保してU字管22内を通過する天然ガスを円滑に流通させつつ、車体3の高さ方向において隣接する直管21の離間寸法を小さくして加圧蒸発器10全体の高さ寸法を小さくすることができる。その結果、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスを広く確保して、加圧蒸発器10と地面との接触を回避し易くすることができる。
なお、図3では、車体3の左側(図1における紙面手前側)に設置される加圧蒸発器10について説明したが、車体3の右側(図1における紙面奥側)に設置される加圧蒸発器10についても同様なので、その説明を省略する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、枠部材60の内部に並設される蛇行管20の数量や1つの蛇行管20に使用される長管21cの数量は、蛇行管20の径寸法やタンクローリ100の形状に応じて適宜変更してもよい。例えば、本実施の形態における蛇行管20では、入口短管21aと出口短管21bとの間に4本の長管21cが配置されているが、2本または6本以上の偶数本の長管21cを配置してもよい。
上記実施の形態では、入口短管21a及び出口短管21bが長管21cを切断分割することで形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、入口短管21a及び出口短管21bに使用される部材とは別の部材を使用して形成してもよい。また、長管21cの軸心方向における長さ寸法は、入口短管21a及び出口短管21bの2倍でなくてもよい。即ち、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40の配置は必ずしも蛇行管20の長手方向中央部分である必要はなく、タンクローリ100のタンク2及び機器室5の形状に応じて、蛇行管20の長手方向中央部分よりも長手方向一側または他側へ寄せた位置に入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40を配置してもよい。
上記実施の形態では、出口継手41の軸心が車体3の前方から後方へ向かうにつれて上昇するように出口継手4を傾斜させた状態で、出口ヘッダ40と第2配管5bの一端とが連結されている場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、出口継手41の軸心を車体3の上下方向へ向けてもよい。これにより、出口ヘッダ41及び第2配管5bの形状を簡素化して出口ヘッダ41と第2配管5bとの連結を容易に行うことができる。
上記実施の形態では、1本の蛇行管20に対して直管21が車体3の高さ方向において千鳥状に配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、1本の蛇行管20に対して直管21を車体3の高さ方向において直線状に配置してもよい。これにより、蛇行管20の高さ方向において隣接する直管21の離間寸法を広く確保して蛇行管20内の天然ガスと外気との熱交換効率を向上させることができる。
100 タンクローリ
2 タンク
3 車体
5 機器室
5a 第1配管
5b 第2配管
10 加圧蒸発器
20 蛇行管
21 直管
21a 入口短管
21b 出口短管
21c 長管
22 U字管
30 入口ヘッダ
40 出口ヘッダ
本発明は、タンクローリに関し、特に、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くできるタンクローリに関するものである。
液化天然ガス(LNG)を輸送するタンクローリには、車体の後方側に加圧蒸発器が設置されているものがある。例えば、特許文献1には、直方体形状の箱形に組み込まれた枠部材の内側に、複数の蛇行状の管(蛇行管)が並設されたタンク・ローリー用加圧器(加圧蒸発器)が開示されている。
特開2002−219992公報(段落0011、図1〜図4など)
ここで、タンクローリによる液化天然ガスの輸送効率を向上させるため、タンクローリに架装するタンクを大型化する試みが行われている。このタンクの大型化に伴い、車輪を小径化することで液化天然ガス積載時におけるタンクローリの低重心化を図り、タンクローリの走行安定性を確保している。
しかしながら、上述した従来の加圧蒸発器が設置されたタンクローリでは、車輪が小径化されることで、タンクの下方に設置される加圧蒸発器と地面との間のクリアランスが小さくなる。そのため、タンクローリが坂道や段差を走行する際に、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分が地面に接触し易くなるという問題点があった。また、加圧蒸発器の高さ寸法を小さくすると、その分、蛇行管の長さ寸法を短くする必要があり、加圧蒸発器による加圧能力が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くできるタンクローリを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のタンクローリによれば、加圧蒸発器は、車体前後方向へ延設される複数の直管と、それら複数の直管の端部どうしを連結する複数のU字管との連結により形成される蛇行管を備えている。また、複数の直管は、蛇行管の一端側に配置される入口短管と、蛇行管の他端側に配置される出口短管と、それら入口短管および出口短管の間に配置されると共に入口短管および出口短管よりも長さ寸法が大きく設定される複数の長管とを備え、それら複数の長管が入口短管および出口短管よりも車体後方側へ張り出して位置している。これにより、複数の長管は、車体高さ方向における入口短管と出口短管との間に配置され、長管のうち入口短管および出口短管よりも車体後方側へ張り出す部分が、入口短管よりも車体上方側に配置される。
ここで、加圧蒸発器は車体後方側に配置されるので、タンクローリが坂道や段差等を走行する際に車体前方側が車体後方側よりも上昇するように車体が地面に対して相対的に傾斜すると、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分が地面に接触し易くなる。
これに対し、蛇行管のうち長管の入口短管よりも車体の後方側へ張り出す部分が入口短管よりも上方に配置されることで、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分と地面との間のクリアランスを広く確保することができる。
一方、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分よりも地面に接触し難い加圧蒸発器の車体前後方向における前方部分は、長管よりも車体高さ方向における下方に入口短管が配置されることで、蛇行管全体の長さ寸法を確保することができる。
このように、加圧蒸発器の車体前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保することで、加圧蒸発器が地面と接触することを回避し易くしつつ、加圧蒸発器の車体前後方向における前方部分では、蛇行管をより下方に配置して蛇行管全体の長さ寸法を確保することで、加圧蒸発器による加圧能力を確保できるという効果がある。
また、加圧蒸発器は、蛇行管の一端に配置される入口短管に連結される入口ヘッダと、蛇行管の他端に配置される出口短管に連結されると共に入口ヘッダよりも上方に位置する出口ヘッダとを備え、入口ヘッダと出口ヘッダとが車体の前後方向において一致した位置またはその近傍に配置されているので、熱応力による蛇行管の破損を抑制できるという効果がある。
即ち、加圧蒸発器によるタンク内の加圧を行うに際し、蛇行管の内部を低温の液化天然ガスが通過すると蛇行管は収縮し、加圧蒸発器を反復使用することで蛇行管は伸縮を繰り返す。
一方、加圧蒸発器は、入口ヘッダ及び出口ヘッダが第1配管または第2配管に連結されることで、入口ヘッダと出口ヘッダとの2箇所で拘束されている。そのため、入口短管と出口短管とが異なる長さ寸法に設定され、入口ヘッダ及び第1配管の連結位置と出口ヘッダ及び第2配管の連結位置とが車体の前後方向において一致した位置またはその近傍にない場合では、入口短管の収縮量と出口短管の収縮量とに差が生じ、入口短管の収縮によりU字管が入口ヘッダ側へ変位する際に、U字管を介して入口短管に連結される長管の一端がU字管の変位に追従して車体前後方向における後方側へ変位する変位量と、出口短管の収縮によりU字管が出口ヘッダ側へ変位する際に、U字管を介して出口短管に連結される長管の一端がU字管の変位に追従して車体前後方向における後方側へ変位する変位量とに差が生じ、その変位差によって複数の長管のそれぞれに熱応力が発生するため、蛇行管が破損し易くなる。なお、蛇行管が伸長する場合も同様である。
これに対し、入口短管と出口短管とを同一または近似の長さ寸法に設定し、入口ヘッダと出口ヘッダとの車体前後方向における位置を一致した位置またはその近傍に配置することで、U字管を介して入口短管に連結される長管の一端の車体前後方向における後方側への変位量と、U字管を介して出口短管に連結される長管の一端の車体前後方向における後方側への変位量との差を低減させることができるので、蛇行管の熱応力による破損を抑制できる。
請求項2記載のタンクローリによれば、請求項1記載のタンクローリの奏する効果に加え、出口短管が円筒状に形成されるタンクの下方であって機器室の下端よりも上方に配置されると共に、長管の出口短管よりも車体後方側へ張り出す部分が機器室の下方に配置されているので、蛇行管の長さ寸法を確保しつつ、加圧蒸発器をより高い位置に配置することができる。これにより、加圧蒸発器による加圧能力を確保しつつ、加圧蒸発器と地面との間のクリアランスを広く確保して、加圧蒸発器と地面との接触を回避し易くすることができるという効果がある。
本発明の一実施の形態におけるタンクローリの側面図である。
(a)は、加圧蒸発器の上面図であり、(b)は、加圧蒸発器の側面図である。
図1のIII−III線におけるタンクローリの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、タンクローリ100について説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるタンクローリ100の側面図である。なお、図1では、タンクローリ100の一部分を拡大して図示すると共に、図面を簡素化して理解を容易にするため加圧蒸発器10を模式的に図示している。また、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、タンクローリ100の車体3の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示しており、図3においても同様とする。
図1に示すように、タンクローリ100は、液化天然ガスを輸送するための車両であり、液化天然ガスが積載される円筒状のタンク2と、そのタンク2が架装される車体3と、それらタンク2及び車体3の間に介設される左右一対の支持フレーム4と、タンク2の後方に形成される機器室5と、タンク2及び機器室5の下方に設置される加圧蒸発器10と、を主に備えて構成されている。
車体3は、運転室としてのキャブ3aと、車体3の骨格をなす左右一対の車体フレーム3b(図3参照)と、前輪3cを有し地面に対してキャブ3aを支持する前部走行装置と、後輪3dを有し地面に対して車体3の後方側(図1右側)を支持する後部走行装置とを主に備えている。
左右一対の車体フレーム3bは、互いに対向しつつ車体3の前後方向(図1左右方向)に延設される梁状の部材を複数の連結部材により連結することで梯子状に形成され、一対の車体フレーム3bにタンク2が支持フレーム4を介して架装されている。
一対の支持フレーム4は、互いに対向する梁状に構成される部材であり、タンク2の前後方向(図1左右方向)に沿って延設されている。また、一対の支持フレーム4は、その上部側がタンク2に溶接されると共に、下部側がボルト等(図示せず)により一対の車体フレーム3bにそれぞれ固着されている。
左右一対に設けられた支持フレーム4によってタンク2が支持されることで、支持フレーム4の対向間にタンク2を沈み込ませてタンク2の重心を低くすることができ、タンクローリ100の走行安定性を向上させることができる。
機器室5は、複数の配管、弁等が格納される箱状の部位である。機器室5の前壁面(図1左側の壁面)はタンク2の後端部分に連設され、機器室5の上壁面(図1上側の壁面)がタンク2の形状に沿った円弧状に形成されると共に機器室5の床面、左右両側(図1紙面垂直方向手前側および奥側)の側壁面および後壁面(図1右側の壁面)が平坦状に形成されている。また、機器室5の後壁面には扉(図示せず)が設けられ、その扉を開放することで機器室5内の弁等を操作することができる。
また、機器室5の内部から機器室5の床面を貫通して延設される配管である第1配管5a(図3参照)の一端と、機器室5の内部から機器室5の前壁面を貫通して延設される配管であって第1配管5aよりも上方に位置する第2配管5bの一端とが加圧蒸発器10に連結され、第1配管5aの他端および第2配管5bの他端は、機器室5の内部においてタンク2に連結されている。即ち、タンク2と加圧蒸発器10とが第1配管5a及び第2配管5bを介して連通している。
加圧蒸発器10は、タンク2から第1配管5aを介して送入された液化天然ガスを外気と熱交換させることで気化させ、その気化させた天然ガスを第2配管5bを介してタンク2内に送出する装置であり、左右の後輪3dの後方に一基ずつ設置されている。
次に、図2及び図3を参照して、加圧蒸発器10の詳細構成について説明する。図2(a)は、加圧蒸発器10の上面図であり、図2(b)は、加圧蒸発器10の側面図である。図3は、図1のIII−III線におけるタンクローリ100の断面図である。なお、図面を簡素化して理解を容易にするため、図2では、加圧蒸発器10を模式的に図示すると共に、図3では、車体3及び加圧蒸発器10を模式的に図示している。また、図3では、加圧蒸発器10を部分的に断面視している。
図2に示すように、加圧蒸発器10は、蛇行状に形成される複数の蛇行管20と、その蛇行管20の一端側に連結される入口ヘッダ30と、蛇行管20の他端側に連結される出口ヘッダ40と、を備えている。
蛇行管20は、液化天然ガスを気化させるための配管であり、直線状に形成される複数の直管21と、それら複数の直管21の端部どうしを連結すると共にU字状に形成される複数のU字管22とを備え、それら複数の直管21及びU字管22を蛇行状に連結することで1本の蛇行管20が形成される。
複数の直管21は、蛇行管20の一端側に配置される入口短管21aと、蛇行管20の他端側に配置される出口短管21bと、それら入口短管21a及び出口短管21bの間に配置されると共に入口短管21a及び出口短管21bよりも長さ寸法が大きく設定される長管21cとを備えており、入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの外周面には径方向外側へ張り出して形成される複数のフィンが入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの軸心方向に沿って列設されている。なお、図2(a)及び図2(b)では、図面を簡素化して理解を容易にするため、入口短管21a、出口短管21b及び長管21cの外周面に列設される複数のフィンが、それら複数のフィンの外形を連ねた矩形状の実線として図示されている。
なお、入口短管21a及び出口短管21bは、筒状に形成された同一の部材から構成され、長管21cを切断分割することにより形成されている。これにより、入口短管21a及び出口短管21bに使用される部材と長管21cに使用される部材とを共通化できるので、蛇行管20の材料コストを抑制できる。
U字管22は、入口短管21aの一端と長管21cの一端、出口短管21bの一端と長管21cの一端、長管21cの一端どうし又は他端どうしを連結する管である。入口短管21aの一端、出口短管21bの一端および長管21cの一端は、U字管22により連結されることで、蛇行管20の長手方向(図2(b)左右方向)において一致した位置に配置される。また、入口短管21aの他端及び出口短管21bの他端は、蛇行管20の長手方向において一致した位置に配置されると共に、長管21cの他端は、入口短管21aの他端および出口短管21bの他端よりも蛇行管20の長手方向において張り出した位置に配置される。
その結果、長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも長手方向へ張り出す部分が、蛇行管20の高さ方向(図2(b)上下方向)おいて、入口短管21aよりも上方、かつ、出口短管21bよりも下方に配置される。
また、蛇行管20のうち、U字管22と入口短管21a、出口短管21b又は長管21cとの連結部分近傍における外周面、および、長管21cの長手方向(図2(b)左右方向)中央部分における外周面には、樹脂で構成された円筒状のスリーブ23が摺動可能に被覆されている。蛇行管20は、後述する枠部材60(図3参照)に対してスリーブ23を介して摺動可能に保持される。
入口ヘッダ30は、第1配管5a(図3参照)の一端と複数の蛇行管20の入口短管21aの他端とを連結する部材であり、第1配管5aから入口ヘッダ30へ送入された液化天然ガスを複数の蛇行管20へ分散させつつ送入する。第1配管5aの一端および入口ヘッダ30には、それら第1配管5a及び入口ヘッダ30の外周面に形成されるフランジである入口継手31がそれぞれ取り付けられ、入口継手31どうしをボルト(図示せず)により連結することで第1配管5aの一端と入口ヘッダ30とが連結される。
出口ヘッダ40は、第2配管5b(図3参照)の一端と複数の蛇行管20の出口短管21bの他端とを連結する部材であり、複数の出口短管21bから送入された天然ガスを集約して第2配管5bへ送入する。第2配管5bの一端および出口ヘッダ40には、それら第2配管5b及び出口ヘッダ40の外周面に形成されるフランジである出口継手41がそれぞれ取り付けられ、出口継手41どうしをボルト(図示せず)により連結することで第2配管5bの一端と出口ヘッダ40とが連結される。
出口継手41は、出口ヘッダ40の長手方向(図2(a)上下方向)における中央部分近傍に取り付けられ、長管21cの出口短管21bよりも蛇行管20の長手方向へ張り出す部分の上方に配置されている。
また、出口継手41は、蛇行管20の長手方向一側から他側(図2(b)左側から右側)へ向かうにつれて出口短管21bの下方に位置する長管21cから離間するように出口継手41の軸心を蛇行管20の長手方向に対して傾斜させた状態で出口ヘッダ40に取り付けられている。これにより、出口短管21bとその出口短管21bの下方に位置する長管21cとの離間寸法を小さく設定した場合であっても、出口短管21bの下方に位置する長管21cと出口継手41との干渉を回避することができる。その結果、加圧蒸発器10全体の高さ寸法(図2(b)上下方向の寸法)を小さくできる。
ここで、図1に戻り、タンクローリ100に対する加圧蒸発器10の設置位置について説明する。加圧蒸発器10は、タンクローリ100の前後方向(図1左右方向)における後輪3dと機器室5の後端との間に設置され、車体3の車体フレーム3bに固定された枠状の枠部材60の内部に複数の蛇行管20が格納されている。
枠部材60の内部において、加圧蒸発器10は、複数の蛇行管20が直管21の軸心方向を車体3の前後方向へ向けつつ車体3の左右方向(図1紙面垂直方向)に沿って並設され、入口ヘッダ30が出口ヘッダ40よりも車体3の高さ方向における下方へ配置されている。
また、加圧蒸発器10は、蛇行管20の入口短管21a及び出口短管21bがタンク2の下方に配置されると共に出口短管21bが機器室5の下端よりも上方に配置され、長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも長手方向へ張り出す部分が機器室5の下方に配置されている。また、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における前方部分(入口短管21a及び出口短管21bが配置される部分)が、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分(長管21cの入口短管21a及び出口短管21bよりも車体3の後方側へ張り出す部分)よりも、車体3の高さ方向における上方および下方へ張り出している。
ここで、加圧蒸発器10は後輪3dの後方側に配置されるので、タンクローリ100が坂道や段差等を走行する際に車体3の前方側が車体3の後方側よりも上昇するように車体3が地面に対して相対的に傾斜すると、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分が地面に接触し易くなる。
従って、加圧蒸発器10と地面との接触を回避するためには、少なくとも最後部に位置する後輪3dの地面に対する接地点と車体3の後端(車体3の前方側が車体3の後方側よりも上昇するように車体3が地面に対して相対的に傾斜した際に、地面に対して最初に接触する車体3の端部)とを結ぶ仮想線Lよりも上方に加圧蒸発器10を設置することが好ましい。
これに関し、底面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器(例えば、車体3の前後方向において入口ヘッダが長管の一端または他端と一致した位置に配置された加圧蒸発器)を車体3に設置する場合に、従来の加圧蒸発器の入口ヘッダを本実施の形態における加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と同等の高さ位置に設置すると、加圧蒸発器の後方部分に配置された蛇行管または入口ヘッダが仮想線Lよりも地面に近接する側に配置され、加圧蒸発器が地面と接触し易くなる。
一方、上記した従来の加圧蒸発器の入口ヘッダの高さ位置を、本実施の形態における加圧蒸発器10の最も下方に配置された長管21cの高さ位置と同等の位置に設置すると、加圧蒸発器の車体3の前後方向における後方部分と地面との接触を回避し易くできるものの、加圧蒸発器の上方には機器室5が配置されており、加圧蒸発器全体を車体高さ方向における上方側へ移動させることができないため、蛇行管全体の長さ寸法を短くして加圧蒸発器の高さ寸法を小さくする必要がある。
即ち、底面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器では、加圧蒸発器と地面との間のクリアランスの確保と、蛇行管全体の長さ寸法を確保することによる加圧能力の確保との両立が困難である。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10は、蛇行管20の入口短管21aよりも車体3の後方側へ張り出す長管21cが入口短管21aよりも上方に配置され、底面部分の外形形状は、車体3の前後方向における後方部分が前方部分よりも車体3の高さ方向における上方に配置された形状となる。
その結果、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保できる。一方、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分よりも地面に接触し難い加圧蒸発器の車体3の前後方向における前方部分では、長管21cよりも車体3の高さ方向における下方に入口短管21aを配置することで、蛇行管20全体の長さ寸法を確保することができる。
また、上面部分の外形が前方から後方にかけて平坦状に形成された従来の加圧蒸発器(例えば、車体3の前後方向において出口ヘッダが長管の一端または他端と一致した位置に配置された加圧蒸発器)を車体3に設置する場合では、蛇行管と機器室5との干渉を回避するため、蛇行管を機器室5の下端(機器室5の床面)よりも下方に配置する必要がある。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10は、加圧蒸発器10の車体3における前方部分が後方部分よりも車体3の上方へ張り出して形成されているので、長管21cの出口短管21bよりも車体3の後方側へ張り出す部分を機器室5の下方に配置しつつ、出口短管21bを機器室5の下端よりも上方に配置することができる。その結果、蛇行管20の長さ寸法を確保しつつ、加圧蒸発器10をより上方に配置することで加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスをより広く確保することができる。
このように、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における後方部分では、地面との間のクリアランスを広く確保することで、加圧蒸発器10が地面と接触することを回避し易くしつつ、加圧蒸発器10の車体3の前後方向における前方部分では、蛇行管20をより下方に配置して蛇行管20全体の長さ寸法を確保することで、加圧蒸発器10による加圧能力を確保できる。
ここで、加圧蒸発器10によるタンク2内の加圧を行うに際し、蛇行管20の内部を低温の液化天然ガスが通過すると蛇行管20は収縮し、加圧蒸発器10を反復使用することで蛇行管20は伸縮を繰り返す。
一方、加圧蒸発器10は、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40が第1配管5a又は第2配管5bに連結されることで、入口ヘッダ30と出口ヘッダ40との2箇所で拘束されている。そのため、入口短管21aと出口短管21bとが異なる長さ寸法に設定され、入口ヘッダ30及び第1配管5a(図3参照)の連結位置と出口ヘッダ40及び第2配管5bの連結位置とが蛇行管20の長手方向(図1左右方向)において一致しない場合では、入口短管21aの収縮量と出口短管21bの収縮量とに差が生じ、入口短管21aの収縮によりU字管22が入口ヘッダ30側へ変位する際に、U字管22を介して入口短管21aに連結される長管21c(複数の長管21cのうち最も下方に配置される長管21c)が車体3の前後方向における後方側へ変位する変位量と、出口短管21bの収縮によりU字管22が出口ヘッダ40側へ変位する際に、U字管22を介して出口短管21bに連結される長管21c(複数の長管21cのうち最も上方に配置される長管21c)が車体3の前後方向における後方側へ変位する変位量とに差が生じ、その変位差によって複数の長管21cのそれぞれに熱応力が発生するため、蛇行管20が破損し易くなる。なお、蛇行管20が伸長する場合も同様である。
これに対し、本実施の形態における加圧蒸発器10では、入口短管21aと出口短管21bとが同一の長さ寸法に設定されることで入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とが蛇行管20の長手方向において一致した位置に配置され、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40の第1配管5a又は第2配管5bに対する連結位置が車体3の前後方向において一致している。これにより、U字管22を介して入口短管21aに連結される長管21cの一端の車体前後方向における後方側への変位量と、U字管22を介して出口短管21bに連結される長管21cの一端の車体3の前後方向における後方側への変位量との差を低減させることができるので、蛇行管20の熱応力による破損を抑制できる。
このように、加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とが車体3の前後方向において一致した位置に配置されることにより、熱応力による蛇行管20の破損を抑制することができる。
なお、加圧蒸発器10の入口ヘッダ30と出口ヘッダ40との車体3の前後方向における位置は、厳密に一致した位置に配置する必要はなく、蛇行管20の熱応力による破損が抑制できる範囲内(少なくとも入口ヘッダ30の一部分と出口ヘッダ40の一部分とが車体3の前後方向において重なる範囲内)において、入口ヘッダ30と出口ヘッダ40とを車体3の前後方向においてずらした位置に配置してもよい。
図3に示すように、枠部材60には、蛇行管20が挿通可能な孔を有する固定部材61が固着されている。固定部材61の孔には、蛇行管20のスリーブ23により被覆されている部分が挿通されており、蛇行管20がスリーブ23を介して固定部材61に摺動可能に保持されている。これにより、蛇行管20に熱応力が発生した場合であっても、蛇行管20を固定部材61に対して相対変位させることができる。
また、入口継手31は、入口ヘッダ30の長手方向一端側(例えば、図3左側端部)に取り付けられ、車体フレーム3bを挟んだ蛇行管20の反対側に入口継手31を配置させた状態で、加圧蒸発器10が車体フレーム3bに枠部材60を介して固定されている。これにより、入口継手31が車体フレーム3bに対して蛇行管20と同じ側(例えば、図3における車体フレーム3bの右側)に配置される場合と比べて、加圧蒸発器10をより車体3の左右方向中央側に寄せて配置することができる。その結果、加圧蒸発器10の幅寸法をより大きく確保することができるので、加圧蒸発器10の幅方向において隣接する蛇行管20の離間寸法を広く確保して蛇行管20内の液化天然ガスと外気との熱交換効率を向上させることができる。
また、入口継手31を車体フレーム3bの下方に配置した場合では、入口継手31と車体フレーム3bとの干渉を回避するために入口継手31をより車体3の下方へ配置する必要があり、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスが小さくなる。
これに対し、入口継手31を車体フレーム3bを挟んだ蛇行管20の反対側へ配置することで、入口継手31と車体フレーム3bとの高さ方向における干渉を回避しつつ、加圧蒸発器10をより車体3の上方に設置することができる。その結果、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスを広く確保できるので、加圧蒸発器10と地面との接触を回避し易くすることができる。
また、出口継手41の軸心が車体3の前方から後方へ(図3紙面手前側から奥側へ)向かうにつれて上昇するように出口継手41を傾斜させた状態で、出口ヘッダ40と第2配管5bの一端とが連結されている。これにより、出口継手41の軸心が車体3の上下方向(図3上下方奥)へ向けられている場合と比べて、第2配管5bの長さ寸法を短くすることができる。即ち、出口継手41からタンク2までの距離を短くすることができるので、第2配管5bの軽量化を図ることができると共に第2配管5bの材料コストを抑制できる。
さらに、蛇行管20は、直管21の軸心方向(図3紙面垂直方向)から視て、車体3の高さ方向(図3上下方向)において直管21が千鳥状に配置された状態でU字管22に連結されている。これにより、直管21が車体3の高さ方向において直線状に配置される場合と比べて、U字管22の曲率半径を確保してU字管22内を通過する天然ガスを円滑に流通させつつ、車体3の高さ方向において隣接する直管21の離間寸法を小さくして加圧蒸発器10全体の高さ寸法を小さくすることができる。その結果、加圧蒸発器10と地面との間のクリアランスを広く確保して、加圧蒸発器10と地面との接触を回避し易くすることができる。
なお、図3では、車体3の左側(図1における紙面手前側)に設置される加圧蒸発器10について説明したが、車体3の右側(図1における紙面奥側)に設置される加圧蒸発器10についても同様なので、その説明を省略する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、枠部材60の内部に並設される蛇行管20の数量や1つの蛇行管20に使用される長管21cの数量は、蛇行管20の径寸法やタンクローリ100の形状に応じて適宜変更してもよい。例えば、本実施の形態における蛇行管20では、入口短管21aと出口短管21bとの間に4本の長管21cが配置されているが、2本または6本以上の偶数本の長管21cを配置してもよい。
上記実施の形態では、入口短管21a及び出口短管21bが長管21cを切断分割することで形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、入口短管21a及び出口短管21bに使用される部材とは別の部材を使用して形成してもよい。また、長管21cの軸心方向における長さ寸法は、入口短管21a及び出口短管21bの2倍でなくてもよい。即ち、入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40の配置は必ずしも蛇行管20の長手方向中央部分である必要はなく、タンクローリ100のタンク2及び機器室5の形状に応じて、蛇行管20の長手方向中央部分よりも長手方向一側または他側へ寄せた位置に入口ヘッダ30及び出口ヘッダ40を配置してもよい。
上記実施の形態では、出口継手41の軸心が車体3の前方から後方へ向かうにつれて上昇するように出口継手41を傾斜させた状態で、出口ヘッダ40と第2配管5bの一端とが連結されている場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、出口継手41の軸心を車体3の上下方向へ向けてもよい。これにより、出口ヘッダ40及び第2配管5bの形状を簡素化して出口ヘッダ40と第2配管5bとの連結を容易に行うことができる。
上記実施の形態では、1本の蛇行管20に対して直管21が車体3の高さ方向において千鳥状に配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、1本の蛇行管20に対して直管21を車体3の高さ方向において直線状に配置してもよい。これにより、蛇行管20の高さ方向において隣接する直管21の離間寸法を広く確保して蛇行管20内の天然ガスと外気との熱交換効率を向上させることができる。
100 タンクローリ
2 タンク
3 車体
5 機器室
5a 第1配管
5b 第2配管
10 加圧蒸発器
20 蛇行管
21 直管
21a 入口短管
21b 出口短管
21c 長管
22 U字管
30 入口ヘッダ
40 出口ヘッダ