JP2014018016A - 振動アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の振動アクチュエータ10は、ベース部8に対して相対回転不能に保持されるとともに電気機械素子11により振動される振動部13と、前記振動によって前記振動部13に対して相対的に回転する相対移動部14と、前記相対移動部14を保持するとともに該相対移動部14と一体的に回転し、前記ベース部8に対して、転動部材20を挟んで相対回転可能に保持される保持部材17と、を備え、前記保持部材17はアルミニウム製であり、該保持部材17における前記転動部材20との接触部分には、硬度700以上の表面被膜17d,17eが形成されていること、を特徴とする。
【選択図】図2
Description
請求項1に記載の発明は、ベース部(8)に対して相対回転不能に保持されるとともに電気機械素子(11)により振動される振動部(13)と、前記振動によって前記振動部(13)に対して相対的に回転する相対移動部(14)と、前記相対移動部(14)を保持するとともに該相対移動部(14)と一体的に回転し、前記ベース部(8)に対して、転動部材(20)を挟んで相対回転可能に保持される保持部材(17)と、を備え、前記保持部材(17)はアルミニウム製であり、該保持部材(17)における前記転動部材(20)との接触部分には、硬度700以上の表面被膜(17d,17e)が形成されていること、を特徴とする振動アクチュエータ(10)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータ(10)であって、前記表面被膜(17d1,17e1)はニッケル−ボロン被膜であること、を特徴とする振動アクチュエータ(10)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の振動アクチュエータ(10)であって、前記表面被膜(17d1,17e1)の厚さは、10ミクロン以上であること、を特徴とする振動アクチュエータ(10)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)を備えるレンズ鏡筒(3)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)を備えるカメラ(1)である。
本実施形態のカメラ1は、撮像素子6を有するカメラボディ2と、レンズ鏡筒3とを備える。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態のカメラ1は、レンズ鏡筒3が交換レンズである例を示すが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒であってもよい。
振動アクチュエータ10は、略円環形状であり、その軸線方向が光軸方向(Z方向)と略一致するようにレンズ鏡筒3内に配置されている。この振動アクチュエータ10は、カメラ1のフォーカス動作時にレンズ4を駆動する駆動源として用いられている。
振動アクチュエータ10から得られた駆動力は、カム筒5に伝えられる。レンズ4のレンズ枠4aは、カム筒5とカム係合しており、振動アクチュエータ10の駆動力によってカム筒5が光軸回りに回転すると、レンズ4は光軸方向へ移動し、焦点調節が行なわれる。
振動アクチュエータ10は、ベース部となる中筒8と、該中筒8の外周側に配置されたアクチュエータ部9と、を備える。
中筒8は、軸線を中心とした円筒部材で、Zプラス側の径が、Zマイナス側の径よりも大きくなっている。その大径側のZプラス側端部には、筒状部の外周側より外方に延びる中筒フランジ部8aが設けられている。
中筒8におけるこの雄ねじ8bが設けられている部分の外周側には、内周側に雌ねじ15aが設けられた円筒状の固定部材15が嵌合され、雌ねじ15aと雄ねじ8cとが螺合することによって、固定部材15は中筒8に固定されている。
ステータ13は、中筒8の外周に配置された圧電体11及び弾性体12を備える。
ステータ13における圧電体11が配置されている部分(圧電体11のZマイナス側面)と固定部材15との間には隙間15bが設けられている。この隙間15bにより圧電体11の振動の固定部材15への伝達が防止される。
圧電体11は、不図示の電極部が形成されている。圧電体11は、この電極部と電気的に接続された不図示のフレキシブルプリント基板から供給される駆動信号により伸縮し、弾性体12を振動させる。
弾性体12は、略円環形状の部材であり、Zマイナス側面には導電性を有する接着剤等により圧電体11が接着され、Zプラス側には複数の溝を切って形成された櫛歯部12aが設けられている。
櫛歯部12aの先端面は、後述するロータ14と摺動材14aを介して加圧接触する接触面であり、この面に発生する進行波によってロータ14が回転駆動される。
弾性体12における、Zマイナス側の外周からは、ひれ部12bが外方に延び、固定部材15に接着されている。
ロータ14は、ステータ13(弾性体12)に加圧接触され、進行波により摩擦駆動される。このロータ14のステータ13に対する接触面には、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の摺動材14aが設けられている。
ロータ14の内周側には、吸振材18が配置されている。吸振材18は、ロータ14のスラスト方向(軸方向,Z方向)の振動を吸振する。
ロータホルダ17は、ロータ14の内周側における吸振材18よりもZプラス側に配置される円筒状の第一部分17aと、該第一部分17aよりも更にZプラス側に延びるとともにZプラス側に向かうに従って内径が略漸増する第二部分17bと、第二部分17bの先端(Zプラス側端部)から、さらにZプラス側に延びる円筒状の第三部分17cと、を有する。
なお、第二部分17bの内周面の、第1接触面17dよりZマイナス側には、後述のベアリングホルダ19と接触しないように、円周に沿って溝17fが設けられている。
ただし、本発明において接触面及び押圧面に形成される被膜はNi−B被膜に限定されず、一般にアルミニムに対して行なわれているアルマイト被膜(ビッカース硬度350Hv程度)よりも硬い、例えば700Hv以上の被膜であれば種類は限定されない。
また、厚さも10μmに限定されず、これ以上であってもよい。ただし、製造コストの面より本実施形態では10μmである。
加圧部材16と加圧受け面23cとの間には加圧を調整するための調整ワッシャ24が適宜配置される。
この調整ワッシャ24は、加圧部材16と加圧受け面23cとの間に限定されず、加圧部材16と締結部材25との間に配置しても良い。
この締結部材25は、中筒8の外周に嵌合する嵌合円筒部25aと、嵌合円筒部25aのZマイナス側において外方に延びる締結フランジ部25bとを有する。締結部材25における内周側には、雌ねじ25cが設けられている。一方、中筒8の外周おける中筒フランジ部8aのZプラス側には、雄ねじ8cが設けられている。この雌ねじ25cと雄ねじ8cとのねじ係合により、締結部材25は中筒8に固定される。
振動アクチュエータ10の圧電体11の電極部に、フレキシブルプリント基板から駆動信号が入力されると、圧電体11は伸縮を開始し、ステータ13(弾性体12)の振幅が所定量になると進行波が発生する。
弾性体12の進行波により、該弾性体12に加圧接触されたロータ14及びロータホルダ17が回転を開始する。
ロータホルダ17の側面に取り付けられた出力取り出しピン22から取り出された出力(回転力)は、図1に示したカム筒5に伝達されて、カム筒5が回転される。
Tmax:最大トルク
Tf :定格トルク
ω0 :無負荷時の角速度(回転数)
I :AF駆動部及び振動アクチュエータのイナーシャ
I=1/2×ρπa4 ・・・・式(2)
ρ :物体の密度
a :物体の半径
すなわち、イナーシャIは物体の密度に依存し、密度が大きい物体の場合、密度が小さい物体よりもイナーシャIが大きくなる。
ゆえに、ロータホルダ17としてアルミニウムを用いた場合は、鉄を用いた場合よりも角速度の立ち上がりが速くなり、振動アクチュエータ10としての起動性が向上する。
(1)比較としてFeを用いた場合(実測値)
振動アクチュエータ単体 10ms
振動アクチュエータを含む鏡筒 15ms
である。これに対して、
(2)本実施形態のようにアルミニウムを用いた場合(実測値)
振動アクチュエータ単体 7.7ms
振動アクチュエータを含む鏡筒 11.6ms
となり、起動性の向上が確認された。
しかし、本実施形態にようにロータホルダ17をアルミニウムで製造するとアクチュエータユニットで約115gとなり、約25%の軽量化が可能となる。
このように硬度が高い被膜が形成されているため、接触部の磨耗量が低減される。
さらに、ニッケルボロン(Ni−B)被膜17d1,17e1の厚さは10μmであるので、十分な駆動時間を確保することができる。
ゆえに、耐久性の高い振動アクチュエータを提供することが出来る。さらに、磨耗粉の発生量が少なく、清浄な振動アクチュエータを提供することが出来る。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、レンズ鏡筒3が交換レンズである例を示すが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒であってもよい。
(2)また、本実施形態では、振動アクチュエータ10のアクチュエータ部9の構成部材野の配置順序は、上述の順序に限定されず逆の順序であってもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
Claims (5)
- ベース部に対して相対回転不能に保持されるとともに電気機械素子により振動される振動部と、
前記振動によって前記振動部に対して相対的に回転する相対移動部と、
前記相対移動部を保持するとともに該相対移動部と一体的に回転し、前記ベース部に対して、転動部材を挟んで相対回転可能に保持される保持部材と、を備え
前記保持部材はアルミニウム製であり、該保持部材における前記転動部材との接触部分には、硬度700以上の表面被膜が形成されていること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
前記表面被膜はニッケルボロン被膜であること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1または2に記載の振動アクチュエータであって、
前記表面被膜の厚さは、10ミクロン以上であること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータを備えるレンズ鏡筒。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータを備えるカメラ。
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| JP2012155276A JP2014018016A (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 振動アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラ |
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