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JP2014015394A - 炭化珪素結晶の製造方法 - Google Patents

炭化珪素結晶の製造方法 Download PDF

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Taro Nishiguchi
太郎 西口
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Abstract

【課題】SiC結晶の結晶性を良好にすることができる、SiC結晶の製造方法およびSiC結晶を提供する。
【解決手段】昇華法によりSiC結晶を製造する方法において、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することを特徴とする。雰囲気ガスは、Nをさらに含有してもよい。雰囲気ガスは、Ne、Ar、Kr、XeおよびRnからなる群より選ばれた少なくとも一種のガスをさらに含有してもよい。雰囲気ガスにおいて、Heの分圧が40%以上であることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、炭化珪素結晶(SiC)の製造方法に関する。
SiC結晶は、バンドギャップが大きく、また最大絶縁破壊電界および熱伝導率はシリコン(Si)と比較して大きい一方、キャリアの移動度はSiと同程度に大きく、電子の飽和ドリフト速度および耐圧も大きい。そのため、高効率化、高耐圧化、および大容量化を要求される半導体デバイスへの適用が期待される。
このような半導体デバイス等に用いられるSiC結晶の製造方法は、たとえば特開2001−114599号公報(特許文献1)に開示されている。具体的には、特許文献1には、アルゴン(Ar)ガスが導入できる真空容器(加熱炉)の中でヒータにより加熱することにより、種結晶の温度をSiC原料粉末の温度よりも10〜100℃程度低温に保つことで、種結晶上にSiC結晶を成長させることが開示されている。
特開2001−114599号公報
一般的に、SiC結晶を成長するためには、SiC原料を高温に加熱する必要がある。しかし、本発明者は、SiC結晶の成長速度を高めるために、雰囲気の圧力を低下させると、上記特許文献1に開示の製造方法では、成長条件が不安定になることを見い出した。このため、成長するSiC結晶の結晶性が悪化してしまう。
したがって、本発明は、SiC結晶の結晶性を良好にすることができる、SiC結晶の製造方法に関する。
本発明者は、成長条件が不安定になる原因について鋭意研究した。その結果、上記問題は、成長雰囲気がArガスである場合に、Arが電離することにより放電が起こることに起因していることを見い出した。この問題は、ヒータの温度を坩堝より高温にする抵抗加熱法によりSiC結晶を成長する場合に、特に顕著になることも本発明者は見い出した。
そこで、本発明のSiC結晶の製造方法は、昇華法により炭化珪素(SiC)結晶を製造する方法であって、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがヘリウム(He)を含有することを特徴とする。
本発明のSiC結晶の製造方法によれば、Arよりもイオン化エネルギーが高いHeを雰囲気ガスとして用いている。このため、Heは電離した状態になることを抑制できるので、非常に高温な雰囲気でSiC結晶を成長する場合であっても、放電の発生を抑制できる。したがって、成長条件を安定にすることができるので、製造するSiC結晶の結晶性を良好にすることができる。
上記SiC結晶の製造方法において、グラファイト製のヒータを用いた抵抗加熱法によりSiC結晶を成長させる。
上述したように、雰囲気ガスにHeを含有することで、成長条件を安定にすることができる。このため、ヒータの温度を坩堝の加熱温度より高温にする抵抗加熱法によりSiC結晶を成長する場合であっても、成長条件を安定にすることができる。さらに、抵抗加熱法は、SiC結晶を内部で成長する坩堝の温度分布の制御が容易であるので、製造するSiC結晶の結晶性をより良好にすることができる。
グラファイト製のヒータを用いることにより、2000℃以上の高温に加熱することもできるので、製造するSiC結晶の結晶性をより一層良好にすることができる。
上記SiC結晶の製造方法において好ましくは、グラファイト製のヒータは、原料および種結晶を収容した坩堝の外周に配置されることを特徴とする。
上記SiC結晶の製造方法において好ましくは、上記雰囲気ガスは、窒素(N)をさらに含有することを特徴とする。
Nは雰囲気ガスおよび結晶製造装置との反応性が低く、かつSiCのn型ドーパントである。このため、成長条件を安定にしてn型のSiC結晶を製造できるので、製造するn型のSiC結晶の結晶性を良好にすることができる。
上記SiC結晶の製造方法において好ましくは、雰囲気ガスにおいて、Heの分圧が40%以上であることを特徴とする。上記SiC結晶の製造方法において好ましくは、SiC結晶を成長する雰囲気の圧力が300Torr以下であることを特徴とする。
He分圧および雰囲気の圧力を上記範囲に制御することによって、SiC結晶の成長条件をより安定にすることを本発明者は鋭意研究の結果見い出した。このため、製造するSiC結晶の結晶性をより良好にできる。
上記SiC結晶の製造方法において好ましくは、抵抗加熱法によりSiC結晶を成長することを特徴とする。
本発明のSiC結晶の製造方法によれば、雰囲気ガスがHeを含有するガスであるため、SiC結晶の結晶性を良好にすることができる。
本発明の実施の形態におけるSiC結晶を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態におけるSiC結晶の製造に使用可能な製造装置を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態における坩堝の拡大断面図である。 図2におけるIV−IV線に沿った概略断面図である。 比較例におけるSiC結晶の製造工程を概略的に示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態におけるSiC結晶10について説明する。SiC結晶10は、単結晶であり、結晶性が良好である。SiC結晶10のポリタイプは特に限定されないが、4H−SiCであることが好ましい。
続いて、図1〜図4を参照して、本実施の形態におけるSiC結晶10の製造方法について説明する。
まず、図2〜図4に示すSiC結晶10の製造装置100を準備する。ここで、図2および図3を参照して、SiC結晶10の製造装置100の主要な構成について説明する。この製造装置100は、昇華法によりSiC結晶を成長する装置である。つまり、製造装置100は、SiCを含む原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶11に析出させることによりSiC結晶10を成長させる装置である。
図2に示すように、製造装置100は、坩堝101と、断熱材121と、反応容器123と、加熱部124とを主に備えている。
坩堝101は、種結晶11および原料17を内部に配置する。この坩堝101は、たとえばグラファイトよりなることが好ましい。グラファイトは高温で安定であるので、坩堝101の割れを抑制することができる。また坩堝101を構成するCはSiC結晶の構成元素であるので、仮に坩堝101が昇華してSiC結晶に混入した場合であっても、不純物になることを抑制することができる。このため、製造するSiC結晶の結晶性をより良好にすることができる。
また、図3に示すように、坩堝101は、原料を内部に収容するための底部101aと、種結晶11を内部に配置するための蓋部101bとを有している。蓋部101bは、底部101aに嵌めることができるように、先端が折れ曲がっている。底部101aと蓋部101bとは、接続部101cで接続されている。
図2および図4に示すように、加熱部124は、この坩堝101の外周を覆い、坩堝101の内部を加熱する。加熱部124は、ヒータ125と、電極126とを含む。ヒータ125は、たとえばグラファイトヒータである。電極126は、たとえば銅(Cu)である。
なお、加熱部124は、抵抗加熱法による方式に限定されず、高周波加熱コイルなどであってもよい。
断熱材121は、この加熱部124の外周を覆う。断熱材121は、たとえばカーボンフェルトよりなることが好ましい。カーボンフェルトは、断熱効果を有し、かつSiC結晶の成長中における成長条件の変化を抑制できるので、製造するSiC結晶の結晶性を良好にすることができる。
この断熱材121の周りには、反応容器123が設けられている。反応容器123の両端部には、反応容器123内へ雰囲気ガスを流すためのガス導入口123aと、反応容器123の外部へ雰囲気ガスを排出するためのガス排出口123bとが形成されている。
反応容器123の上部および下部には、坩堝101の上方および下方の温度を測定するための放射温度計127b、127aが設けられている。
なお、上記製造装置100は、上記以外の様々な要素を含んでいてもよいが、説明の便宜上、これらの要素の図示および説明は省略する。
次に、図2に示すように、坩堝101内に原料17を配置する。原料17は粉末であっても、焼結体であってもよく、たとえば多結晶のSiC粉末またはSiC焼結体を準備する。本実施の形態では、原料17は、坩堝101の下部に設置する。
次に、図2に示すように、坩堝101内において、原料17と対向するように種結晶11を配置する。本実施の形態では、原料17と互いに対向するように、種結晶11を坩堝101の上部に配置する。種結晶11の結晶構造は特に限定されず、成長するSiC結晶10と同じ結晶構造であってもよく、異なる結晶構造であってもよい。成長するSiC結晶10の結晶性を向上する観点から、同じ結晶構造であるSiC結晶を種結晶11として準備することが好ましい。
次に、坩堝101内において、原料17を加熱することにより昇華させて、種結晶11に原料ガスを析出することによりSiC結晶10を成長する。SiC結晶10を成長する成長雰囲気がHeを含有する雰囲気ガスである。
具体的には、反応容器123のガス導入口123aから反応容器123内へHeを含むガスを流入する。これにより、反応容器123内にHeを含むガスを充填することができる。また、坩堝101の内部にも、坩堝101の接続部101cからHeを含むガスを流入させることができる。このため、坩堝101の内部はHeを含む雰囲気ガスになる。
そして、原料17が昇華する温度まで原料17を加熱部124により加熱する。加熱方法は、特に限定されないが、抵抗加熱法を用いることが好ましく、グラファイト製のヒータ125を用いた抵抗加熱法を用いることがより好ましい。なお、高周波加熱法を用いてもよい。この加熱により、原料17が昇華して昇華ガス(原料ガス)を生成する。
この昇華ガスを、原料17よりも低温に設置されている種結晶11の表面に再度固化させる。成長温度の一例を挙げると、たとえば、原料17の温度を2300℃以上2400℃以下に保持し、種結晶11の温度を2100℃以上2200℃以下に保持する。これにより、種結晶11上にSiC結晶が成長する。成長温度は、成長中に一定温度に保持する場合もあるが、成長中にある割合で変化させる場合もある。
この工程において、上記雰囲気ガスは、N2ガスなど窒素をさらに含有していてもよい。この場合には、Nはn型のドーパントであるため、n型のSiC結晶10を成長することができる。坩堝101、断熱材121などの材料としてCが好適に用いられるが、他のドーパントと比較して、N2ガスはCとの反応性が低い。また、N2ガスは、他のドーパントと比較して、特殊な設備を省略できるので、コストを低減できる。
また、雰囲気ガスは、Ne、Ar、Kr、XeおよびRnからなる群より選ばれた少なくとも一種のガスをさらに含有していてもよい。これらの希ガスを雰囲気ガスが含んでいても、Heを含むことによる効果を発現できる。また、Arを含む場合には、製造コストを低減できるとともに、熱伝達が良好になる。
また、雰囲気ガスにおいて、Heの分圧は40%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、80%以上であることがより好ましい。この場合、放電の発生を効果的に抑制できる。
また、上記SiC結晶10を成長する工程において、成長雰囲気の圧力が300Torr以下であることが好ましく、50Torr以下であることがより好ましく、30Torr以下であることがより一層好ましい。この場合、成長速度を高めることができる。
次に、製造装置100の内部を室温まで冷却する。そして、製造装置100から製造したSiC結晶10を取り出す。これにより、種結晶11と、種結晶11上に形成されたSiC結晶とを備えた、図1に示すSiC結晶10(SiCインゴット)を製造することができる。
なお、SiCインゴットから種結晶11を除去することで、図1に示すSiC結晶10を製造してもよい。除去する場合には、種結晶11のみを除去してもよく、種結晶11および成長させたSiC結晶の一部を除去してもよい。
除去する方法は特に限定されず、たとえば切断、研削、へき開など機械的な除去方法を用いることができる。切断とは、電着ダイヤモンドホイールの外周刃を持つスライサーなどで機械的にSiCインゴットから少なくとも種結晶11を除去することをいう。研削とは、砥石を回転させながら表面に接触させて、厚さ方向に削り取ることをいう。へき開とは、結晶格子面に沿って結晶を分割することをいう。なお、エッチングなど化学的な除去方法を用いてもよい。
また、製造したSiC結晶10の厚さが大きい場合には、成長したSiC結晶から複数枚のSiC結晶を切り出すことで、図1に示すSiC結晶10を製造してもよい。この場合には、1枚当たりのSiC結晶10の製造コストを低減できる。
その後、必要に応じて、SiC結晶の一方面または両面を研削、研磨などにより平坦化してもよい。
続いて、本実施の形態におけるSiC結晶10の製造方法の効果について、図5に示す特許文献1のSiC結晶の製造方法と比較して説明する。
まず、特許文献1のSiC結晶の製造方法は、本実施の形態のSiC結晶10の製造方法と基本的には同様の構成を備えているが、SiC結晶を成長する成長雰囲気がArガスからなる点において異なる。
雰囲気ガスがArである場合、SiC結晶の成長速度を上げるために圧力を低下させると、Arが電離することにより放電が起こる。これは、製造装置100内の温度の高い領域である加熱部124周辺でArが電離することに起因していると考えられる。この場合、図5に示すように、坩堝101における原料17が配置されている側の外周、つまり相対的に高温に加熱されている方の外周に、析出物21が析出する。たとえば、断熱材121がCを含む場合には、析出物21はCであり、析出物21は黒色である。
雰囲気ガスの放電が生じると、温度がゆらぐ等、成長条件が不安定になる。成長条件が不安定になると、成長するSiC結晶に欠陥が生じたり、ポリタイプが意図しないものに変わってしまう。このため、製造するSiC結晶の結晶性が悪化するという問題がある。
一方、本実施の形態では、SiC結晶10を成長する成長雰囲気(雰囲気ガス)はHeを含んでいる。HeはArよりもイオン化エネルギーが高いため、電子が分離しにくい。このため、Heは電離した状態になることを抑制できるので、非常に高温な雰囲気でSiC結晶を成長する場合であっても、放電の発生を抑制できる。なお、本実施の形態では、析出物21(図5)の発生を低減できることからも放電が抑制されることは確認できる。このように、成長条件を安定にすることができるので、製造するSiC結晶10の欠陥の発生を抑制し、かつ意図したポリタイプのSiC結晶を製造できるなど、SiC結晶10の結晶性を良好にすることができる。
本実施例では、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することの効果について調べた。
(本発明例1〜6)
本発明例1〜6では、上述した実施の形態のSiC結晶の製造方法にしたがって、SiC結晶10を製造した。
具体的には、まず、グラファイト製で、図3に示す形状の坩堝101を準備した。坩堝101の外径は140mmであり、内径は120mmであり、高さは100mmであった。
また、グラファイト製のヒータ125と、Cu製の電極126とを有する加熱部124を、坩堝101の外周に配置した。また、カーボンフェルトからなる断熱材121を坩堝101および加熱部124の外周に配置した。
また、坩堝101内の下部に原料17を配置した。原料17は、SiCパウダーを用いた。また、坩堝101内の上部に、原料17と対向するように種結晶11を配置した。種結晶11は、75mmの外径を有する4H−SiCを用いた。
次に、反応容器123中に雰囲気ガスとして、流量が0.5slmのHeガスと、流量が0.1slmのN2ガスとを流し、加熱部124により坩堝101内の温度を昇温した。坩堝101の原料17側の温度を測定している放射温度計127aの指示値が規定の温度に達した後、坩堝101内が下記の表1に記載の圧力で、原料17側の放射温度計127aの測定温度が2400℃、種結晶11側の放射温度計127bの温度が2200℃になるようにパワー制御した。これにより、原料17からSiCガスを昇華させ、成長時間を50時間として、種結晶11上にSiC結晶を成長させた。その後、製造装置100内部の温度を室温まで冷却した。これにより、SiC結晶を製造した。
(比較例1〜6)
比較例1〜6のSiC結晶の製造方法のそれぞれは、基本的には本発明例1〜6と同様であったが、流量が0.5slmのArガスと、流量が0.1slmのN2ガスとからなる雰囲気ガスを用いた点において異なっていた。つまり、比較例1〜6のSiC結晶の製造方法のそれぞれは、本発明例1〜6におけるHeガスの代わりにArガスを用いた点において異なっていた。
(測定方法)
本発明例1〜6および比較例1〜6について、ヒータ電流振れ幅として、平均電流値に対する電流の振れ幅の割合を測定した。その結果を下記の表1に示す。具体的には、ヒータ電流振れ幅が小さいほど放電が起きていないことを示す。また、表1において、「<1」とは1%未満を意味し、「1−2」とは1%以上2%以下を意味する。
Figure 2014015394
(測定結果)
表1に示すように、雰囲気ガスとしてHeを含んでいた本発明例1〜6のヒータ電流振れ幅は、1%未満であった。このことから、雰囲気ガスとしてHeを含むことにより、放電を抑制できることがわかった。
また、表1に示すように、雰囲気ガスとしてHeを含んでいた本発明例1〜6のそれぞれは、同じ圧力で雰囲気ガスとしてHeを含んでいなかった比較例1〜6と比較して、ヒータ電流振れ幅を低減、つまり放電を抑制できた。
また、雰囲気の圧力が300Torr以下、より好ましくは50Torr以下の場合、特に顕著に放電を抑制できることもわかった。
以上より、本実施例によれば、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することにより、放電を抑制できることが確認できた。放電を抑制できることから、成長条件を安定にすることができるため、製造したSiC結晶の結晶性を良好にできることがわかる。
本実施例では、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することの効果についてさらに調べた。
(本発明例7〜12および比較例7〜12)
本発明例7〜12および比較例7〜12のSiC結晶の製造方法のそれぞれは、基本的には本発明例1〜6および比較例1〜6と同様であったが、原料17側の温度を2300℃にした点において異なっていた。具体的には、SiC結晶を成長する工程において、原料17側の放射温度計127aの測定温度が2300℃、種結晶11側の放射温度計127bの温度が2100℃になるようにパワー制御した。
(測定方法)
本発明例7〜12および比較例7〜12についても、本発明例1〜6および比較例1〜6と同様に、ヒータ電流振れ幅を測定した。その結果を下記の表2に示す。
Figure 2014015394
(測定結果)
表2に示すように、雰囲気ガスとしてHeを含んでいた本発明例7〜12のヒータ電流振れ幅は、1%未満であった。このことから、雰囲気ガスとしてHeを含むことにより、放電を抑制できることがわかった。
また、表2に示すように、雰囲気ガスとしてHeを含んでいた本発明例7〜12のそれぞれは、同じ圧力で雰囲気ガスとしてHeを含んでいなかった比較例7〜12と比較して、ヒータ電流振れ幅を低減、つまり放電を抑制できた。
また、雰囲気の圧力が100Torr以下、より好ましくは50Torr以下の場合、特に顕著に放電を抑制できることもわかった。
以上より、本実施例によれば、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することにより、放電を抑制できることが確認できた。放電を抑制できることから、成長条件を安定にすることができるため、製造したSiC結晶の結晶性を良好にできることがわかる。
本実施例では、SiC結晶を成長する雰囲気ガスがHeを含有することの効果をさらに調べた。さらに、雰囲気ガスにおけるHeの分圧の好ましい範囲についても調べた。
(本発明例13〜17)
本発明例13〜17は、基本的には本発明例12と同様であったが、雰囲気ガスにおいて異なっていた。具体的には、N2ガスを流さなかった。また、本発明例14〜17は、下記の表3に示す分圧(He/(He+Ar))になるようにHeガスとともにArガスをさらに流した。つまり、本発明例13の雰囲気ガスはHeのみであり、本発明例14〜17の雰囲気ガスはHeとArとからなっていた。なお、分圧は、Heの分圧/(Heの分圧+Arの分圧)の式で求められる値である。
(本発明例18〜22)
本発明例18〜22は、基本的には本発明例11と同様であったが、雰囲気ガスにおいて異なっていた。具体的には、N2ガスを流さなかった。また、本発明例19〜22は、下記の表3に示す分圧(He/(He+Ar))になるようにHeガスとともにArガスをさらに流した。つまり、本発明例18の雰囲気ガスはHeのみであり、本発明例19〜22の雰囲気ガスはHeとArとからなっていた。
(比較例13および14)
比較例13および14のそれぞれは、基本的には本発明例13および18と同様であったが、Heガスの代わりにArガスを用いた点において異なっていた。つまり、比較例13および14の雰囲気ガスは、Arのみであった。
(測定方法)
本発明例13〜22および比較例13、14についても、本発明例1〜6および比較例1〜6と同様に、ヒータ電流振れ幅を測定した。その結果を下記の表3に示す。
Figure 2014015394
(測定結果)
表3に示すように、雰囲気ガスとしてHeを含んでいた本発明例13〜17および18〜22のそれぞれは、同じ圧力で雰囲気ガスとしてHeを含んでいなかった比較例13および14と比較して、ヒータ電流振れ幅を低減、つまり放電を抑制できた。
また、Heの分圧が40%以上である本発明例13〜16、および、18〜21は、同じ圧力でHeの分圧のみが異なる(Heの分圧が40%未満である点のみが異なる)本発明例17、および、22と比較して、ヒータ電流振れ幅をより低減、つまり放電をより抑制できた。
以上より、本実施例によれば、SiC結晶を成長する成長雰囲気がHeを含有するガスであるであることにより、放電を抑制できることが確認できた。また、Heの分圧が40%以上であることにより、放電をより抑制できることが確認できた。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、各実施の形態および実施例の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 SiC結晶、11 種結晶、17 原料、21 析出物、100 製造装置、101 坩堝、101a 底部、101b 蓋部、101c 接続部、121 断熱材、123 反応容器、123a ガス導入口、123b ガス排出口、124 加熱部、125 ヒータ、126 電極、127a,127b 放射温度計。

Claims (5)

  1. 昇華法により炭化珪素結晶を製造する方法であって、
    グラファイト製のヒータを用いた前記抵抗加熱法により前記炭化珪素結晶を成長させ、
    前記炭化珪素結晶を成長する雰囲気ガスがヘリウムを含有することを特徴とする、炭化珪素結晶の製造方法。
  2. 前記グラファイト製のヒータは、原料および種結晶を収容した坩堝の外周に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  3. 前記雰囲気ガスは、窒素をさらに含有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  4. 前記雰囲気ガスにおいて、ヘリウムの分圧が40%以上であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
  5. 前記炭化珪素結晶を成長する雰囲気の圧力が300Torr以下であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素結晶の製造方法。
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