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JP2014013315A - 光制御部材およびその製造方法、表示装置 - Google Patents

光制御部材およびその製造方法、表示装置 Download PDF

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JP2014013315A JP2012150579A JP2012150579A JP2014013315A JP 2014013315 A JP2014013315 A JP 2014013315A JP 2012150579 A JP2012150579 A JP 2012150579A JP 2012150579 A JP2012150579 A JP 2012150579A JP 2014013315 A JP2014013315 A JP 2014013315A
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Shohei Katsuta
昇平 勝田
Tsuyoshi Maeda
強 前田
Takeshi Kamata
豪 鎌田
Emi Yamamoto
恵美 山本
Toru Sugano
透 菅野
Kazuyoshi Sakuragi
一義 櫻木
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Abstract

【課題】高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能な光制御部材を提供する。
【解決手段】光透過性を有する基材と、基材の一面に点在して形成された複数の光吸収層と、基材の一面において前記光吸収層の形成領域以外の領域に形成された光拡散部と、を含み、光拡散部が、基材側に光射出端面を有するとともに基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有し、光拡散部の光入射端面から光射出端面までの高さが光吸収層の厚みよりも大きく、基材の一面の法線方向から見て、光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、複数の光吸収層は、第2の領域の少なくとも一部に配置され、基材の一面側から第2の領域に入射し、複数の光吸収層によって吸収されずに基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域の面内で異なっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、光制御部材およびその製造方法、表示装置に関する。
携帯電話機等をはじめとする携帯型電子機器、テレビジョン、パーソナルコンピューター等のディスプレイとして、液晶表示装置が広く用いられている。一般に、液晶表示装置は、正面からの視認性に優れる反面、視野角が狭いことが知られている。そのため、視野角を広げるための様々な工夫がなされている。その一つとして、液晶パネル等の表示体から射出される光の拡散角度を制御するための部材(以下、光制御部材と称する)を表示体の視認側に備える構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、光拡散層に断面がV字状の溝が設けられ、溝の一部に光吸収層が設けられた光拡散シートが開示されている。
特開2000−352608号公報
特許文献1の光拡散シートを液晶表示装置に適用した場合、液晶パネル等の表示体から射出される光には、光拡散シートの光拡散層に入射する光と、溝に入射する光とが含まれる。このうち、光拡散層に入射し、光拡散層を透過した光が視認側に射出される。一方、溝に入射した光は光吸収層に吸収されるため、視認側に射出されない。このように、高いコントラストを得ようとすると、視認側に射出される光量が少なくなり、輝度が低下してしまう。
その結果、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得るのが難しい、という問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能な光制御部材およびその製造方法、表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)すなわち、本発明の第一の態様に係る光制御部材は、光透過性を有する基材と、前記基材の一面に点在して形成された複数の光吸収層と、前記基材の一面において前記光吸収層の形成領域以外の領域に形成された光拡散部と、を含み、前記光拡散部が、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有し、前記光拡散部の前記光入射端面から前記光射出端面までの高さが前記光吸収層の厚みよりも大きく、前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっている。
(2)上記(1)に記載の光制御部材では、前記複数の光吸収層は前記第2の領域の一部に配置され、前記第2の領域の残りの一部には前記複数の光吸収層は配置されていなくてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の光制御部材では、前記複数の光吸収層のうち一部の光吸収層には、前記光吸収層を厚み方向に貫通する貫通孔が設けられ、前記光吸収層において前記貫通孔が設けられた部分には、前記光拡散部が設けられていなくてもよい。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記複数の光吸収層には、厚みの異なる複数の光吸収層が含まれていてもよい。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記光吸収層と前記光拡散部の側面とで区画される空間が中空部であり、前記中空部に、空気もしくは不活性ガスが満たされていてもよい。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記複数の光吸収層が、前記基材の一面の法線方向から見て非周期的に配置されていてもよい。
(7)上記(1)ないし(6)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記複数の光吸収層のうち、少なくとも一つの光吸収層の寸法が他の光吸収層の寸法と異なってもよい。
(8)上記(1)ないし(7)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、長軸と短軸とを有する異方性形状を少なくとも含んでもよい。
(9)上記(8)に記載の光制御部材では、前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、前記異方性形状に加えて、等方性形状を少なくとも含んでもよい。
(10)上記(1)ないし(9)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、多角形を少なくとも含んでもよい。
(11)上記(1)ないし(9)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、曲線と直線とからなる形状を少なくとも含んでもよい。
(12)上記(1)ないし(11)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記光拡散部の複数の側面のうち、少なくとも1つの側面の傾斜角度と他の側面の傾斜角度とが異なってもよい。
(13)上記(1)ないし(12)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記光拡散部の側面の傾斜角度が、前記光射出端面と前記光入射端面との間で場所によって異なってもよい。
(14)上記(13)に記載の光制御部材では、前記光拡散部の側面は、連続的に変化する傾斜角度を有する、断面形状が曲線状の傾斜面であってもよい。
(15)上記(13)に記載の光制御部材では、前記光拡散部の側面は、複数の異なる傾斜角度を有する、断面形状が折れ線状の傾斜面であってもよい。
(16)上記(1)ないし(15)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記光拡散部の光射出側に、前記光拡散部から射出された光を散乱させる光散乱層をさらに含んでもよい。
(17)上記(1)ないし(16)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記光吸収層が、光吸収性顔料、光吸収性染料、カーボンブラックの少なくとも一つを含有する黒色樹脂、または金属、もしくは金属酸化物の多層膜からなってもよい。
(18)上記(1)ないし(17)のいずれか一項に記載の光制御部材では、前記基材の前記一面と反対側の面に、反射防止層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層のうちの少なくとも一つが設けられていてもよい。
(19)本発明の第二の態様に係る表示装置は、表示体と、前記表示体の視認側に設けられ、前記表示体から入射される光の角度分布を入射前よりも広げた状態にして光を射出させる視野角拡大部材と、を含み、前記視野角拡大部材が、上記(1)ないし(18)のいずれか一項に記載の光制御部材で構成されている。
(20)上記(19)に記載の表示装置では、前記表示体と前記視野角拡大部材とが、接着剤を介して接合されていてもよい。
(21)上記(19)または(20)に記載の表示装置では、前記視野角拡大部材の視認側に、情報入力装置が設けられていてもよい。
(22)上記(19)ないし(21)のいずれか一項に記載の表示装置では、前記表示体が、光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、を備え、前記光源が指向性を有する光を射出してもよい。
(23)上記(22)に記載の表示装置では、前記光変調素子が、液晶表示素子であってもよい。
(24)本発明の第三の態様に係る光制御部材の製造方法は、光透過性を有する基材の一面に、複数の光吸収層を点在して形成する工程と、前記基材の一面に、前記複数の光吸収層を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、前記基材の一面と反対側の面の側に、前記光吸収層の形成領域以外の領域に重なるよう複数のマスク材を点在して配置する工程と、前記光吸収層および前記ネガ型感光性樹脂層を形成した前記基材の一面と反対側の面の側から、前記複数のマスク材を介して、前記光吸収層の形成領域以外の領域の前記基材を通して前記ネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程と、 前記光の照射が終わった前記ネガ型感光性樹脂層を現像し、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有する光拡散部を、前記基材の一面に形成する工程と、前記複数のマスク材を除去する工程と、を含み、前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっていてもよい。
(25)本発明の第四の態様に係る光制御部材の製造方法は、光透過性を有する基材の一面に、複数の光吸収層を点在して形成する工程と、前記基材の一面に、前記複数の光吸収層を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、前記光吸収層および前記ネガ型感光性樹脂層を形成した前記基材の一面と反対側の面から、前記光吸収層の形成領域以外の領域の前記基材を通して前記ネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程と、前記光の照射が終わった前記ネガ型感光性樹脂層を現像し、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有する光拡散部を、前記基材の一面に形成する工程と、前記複数の光吸収層のうち少なくとも一部の光吸収層を除去する工程と、を含み、前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっていてもよい。
(26)上記(24)または(25)に記載の光制御部材の製造方法では、前記ネガ型感光性樹脂層に照射する光として、平行光、もしくは拡散光、もしくは特定の射出角度における強度が他の射出角度における強度と異なる光を用いてもよい。
本発明によれば、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能な光制御部材およびその製造方法、表示装置を提供することができる。
第1実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。 バックライトの断面図である。 液晶パネルを示す断面図である。 (A)、(B)液晶パネルの動作を説明するための図である。 光制御フィルムを示す斜視図である。 (A)光制御フィルムの断面図、(B)光制御フィルムを光射出側から見た平面図である。 (A)、(B)第1の領域と第2の領域とを説明するための図である。 光制御フィルムの製造方法のフローチャートである。 (A)〜(G)光制御フィルムの製造工程を、順を追って示す斜視図である。 (A)〜(C)光制御フィルムの光吸収層の配置を示す図である。 (A)、(B)光制御フィルムの作用を説明するための模式図である。 (A)、(B)光制御フィルムの効果を説明するための模式図である。 (A)第2実施形態の光制御フィルムの断面図、(B)光制御フィルムを光射出側から見た平面図である。 光制御フィルムの製造方法のフローチャートである。 (A)〜(E)光制御フィルムの製造工程を、順を追って示す斜視図である。 (A)第3実施形態の光制御フィルムの断面図、(B)光制御フィルムを光射出側から見た平面図である。 (A)、(B)第4実施形態の光制御フィルムを示す断面図である。 光制御フィルムの他の例を示す平面図である。 (A)〜(J)光吸収層の形状の他の例を示す平面図である。 第5実施形態の光制御フィルムを示す断面図である。 (A)、(B)光制御フィルムの他の例を示す断面図である。 (A)、(B)光制御フィルムの他の例を示す断面図である。 第6実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。 第7実施形態の光制御フィルムの製造装置の一例を示す斜視図である。 (A)、(B)光制御フィルムの製造装置の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図12を用いて説明する。
なお、以下の全ての図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の液晶表示装置1を斜め上方(視認側)から見た斜視図である。本実施形態の液晶表示装置1は、図1に示すように、バックライト2(照明装置)と、第1偏光板3と、液晶パネル4と、第2偏光板5と、光制御フィルム6(光制御部材)と、を備えている。図1では、液晶パネル4を模式的に1枚の板状に図示しているが、その詳細な構造については後述する。
観察者は、光制御フィルム6が配置された図1における液晶表示装置1の上側から表示を見ることになる。以下の説明では、光制御フィルム6が配置された側を視認側と称し、バックライト2が配置された側を背面側と称する。また、以下の説明において、x軸は液晶表示装置1の画面の水平方向、y軸は液晶表示装置1の画面の垂直方向、z軸は液晶表示装置1の厚さ方向、と定義する。
本実施形態の液晶表示装置1においては、バックライト2から射出された光を液晶パネル4で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル4から射出された光が光制御フィルム6を透過すると、射出光の配光分布(拡散角度分布)が光制御フィルム6に入射する前より広がった状態となって、光が光制御フィルム6から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
以下、液晶パネル4の具体的な構成について説明する。
ここでは、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを一例に挙げて説明するが、本発明に適用可能な液晶パネルはアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限るものではない。本発明に適用可能な液晶パネルは、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネルであっても良く、更には、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。
図3は、液晶パネル4の縦断面図である。
液晶パネル4は、図3に示すように、スイッチング素子基板としてのTFT基板9と、TFT基板9に対向して配置されたカラーフィルター基板10と、TFT基板9とカラーフィルター基板10との間に挟持された液晶層11と、を有している。液晶層11は、TFT基板9と、カラーフィルター基板10と、TFT基板9とカラーフィルター基板10とを所定の間隔をおいて貼り合わせる枠状のシール部材(図示せず)と、によって囲まれた空間内に封入されている。本実施形態の液晶パネル4は、例えばTN(Twisted Nematic)モードで表示を行うものであり、液晶層11には誘電率異方性が正の液晶が用いられる。TFT基板9とカラーフィルター基板10との間には、これら基板間の間隔を一定に保持するための球状のスペーサー12が配置されている。
本発明の液晶表示装置は、表示モードとして、上記のTNモードに限らず、VA(Vertical Alignment, 垂直配向)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、IPS(In-Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード等を用いることができる。なお、本実施形態では、TNモードの液晶パネルを用いた例を挙げる。
TFT基板9には、表示の最小単位領域である画素(図示せず)がマトリクス状に複数配置されている。TFT基板9には、複数のソースバスライン(図示せず)が、互いに平行に延在するように形成されるとともに、複数のゲートバスライン(図示せず)が、互いに平行に延在し、かつ、複数のソースバスラインと直交するように形成されている。したがって、TFT基板9上には、複数のソースバスラインと複数のゲートバスラインとが格子状に形成され、隣接するソースバスラインと隣接するゲートバスラインとによって区画された矩形状の領域が一つの画素となる。ソースバスラインは、後述するTFTのソース電極に接続され、ゲートバスラインは、TFTのゲート電極に接続されている。
TFT基板9を構成する透明基板14の液晶層11側の面に、半導体層15、ゲート電極16、ソース電極17、ドレイン電極18等を有するTFT19が形成されている。透明基板14には、例えばガラス基板を用いることができる。透明基板14上に、例えばCGS(Continuous Grain Silicon:連続粒界シリコン)、LPS(Low-temperature Poly-Silicon:低温多結晶シリコン)、α−Si(Amorphous Silicon:非結晶シリコン)等の半導体材料からなる半導体層15が形成されている。また、透明基板14上に、半導体層15を覆うようにゲート絶縁膜20が形成されている。ゲート絶縁膜20の材料としては、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜等が用いられる。
ゲート絶縁膜20上には、半導体層15と対向するようにゲート電極16が形成されている。ゲート電極16の材料としては、例えばW(タングステン)/TaN(窒化タンタル)の積層膜、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)等が用いられる。
ゲート絶縁膜20上に、ゲート電極16を覆うように第1層間絶縁膜21が形成されている。第1層間絶縁膜21の材料としては、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜等が用いられる。第1層間絶縁膜21上に、ソース電極17およびドレイン電極18が形成されている。ソース電極17は、第1層間絶縁膜21とゲート絶縁膜20とを貫通するコンタクトホール22を介して半導体層15のソース領域に接続されている。
同様に、ドレイン電極18は、第1層間絶縁膜21とゲート絶縁膜20とを貫通するコンタクトホール23を介して半導体層15のドレイン領域に接続されている。ソース電極17およびドレイン電極18の材料としては、上述のゲート電極16と同様の導電性材料が用いられる。第1層間絶縁膜21上に、ソース電極17およびドレイン電極18を覆うように第2層間絶縁膜24が形成されている。第2層間絶縁膜24の材料としては、上述の第1層間絶縁膜21と同様の材料、もしくは有機絶縁性材料が用いられる。
第2層間絶縁膜24上に、画素電極25が形成されている。画素電極25は、第2層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホール26を介してドレイン電極18に接続されている。よって、画素電極25は、ドレイン電極18を中継用電極として半導体層15のドレイン領域に接続されている。画素電極25の材料としては、例えばITO(Indium Tin Oxide、インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide、インジウム亜鉛酸化物)等の透明導電性材料が用いられる。
上記の構成により、ゲートバスラインを通じて走査信号が供給され、TFT19がオン状態となったときに、ソースバスラインを通じてソース電極17に供給された画像信号が、半導体層15、ドレイン電極18を経て画素電極25に供給される。画素電極25を覆うように第2層間絶縁膜24上の全面に配向膜27が形成されている。この配向膜27は、液晶層11を構成する液晶分子を水平配向させる配向規制力を有している。TFTの形態としては、図3に示したトップゲート型TFTであっても良いし、ボトムゲート型TFTであっても良い。
一方、カラーフィルター基板10を構成する透明基板29の液晶層11側の面には、ブラックマトリクス30、カラーフィルター31、平坦化層32、対向電極33、配向膜34が順次形成されている。ブラックマトリクス30は、画素間領域において光を遮断する機能を有している。ブラックマトリクス30は、Cr(クロム)やCr/酸化Crの多層膜等の金属、もしくはカーボン粒子を感光性樹脂に分散させたフォトレジストで形成されている。カラーフィルター31には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の色素が含まれている。R,G,Bのいずれか一つのカラーフィルター31が、TFT基板9上の一つの画素電極25に対向して配置されている。
平坦化層32は、ブラックマトリクス30およびカラーフィルター31を覆う絶縁膜で構成されている。平坦化層32は、ブラックマトリクス30およびカラーフィルター31によってできる段差を緩和して平坦化する機能を有している。平坦化層32上には、対向電極33が形成されている。対向電極33の材料としては、画素電極25と同様の透明導電性材料が用いられる。対向電極33上の全面に、水平配向規制力を有する配向膜34が形成されている。カラーフィルター31は、R、G、Bの3色以上の多色構成としても良い。
TFT基板9を構成する透明基板14と第1偏光板3との間には、第1位相差板13が設けられている。カラーフィルター基板10を構成する透明基板29と第2偏光板5との間には、第2位相差板8が設けられている。これら第1位相差板13、第2位相差板8は、液晶層11により生じる光の位相差を補償するためのものである。
図2に示すように、バックライト2は、発光ダイオード、冷陰極管等の光源36と、アクリル樹脂等からなる導光体37と、リフレクター35と、反射シート38と、プリズムシート50と、を備えている。光源36は、平面形状が矩形状の導光体37の一つの端面37aに配置され、導光体37の端面37aに向けて光を射出する。導光体37は、端面37aから入射した光を内部で伝搬させつつ、前面37bから射出させる。リフレクター35は、光源36から射出される光のうち、導光体37の端面37a以外の方向に向けて射出される光を、導光体37の端面37aに向けて反射させる。反射シート38は、導光体37の背面37cから射出される光を反射させ、導光体37の背面37cから再入射させる。プリズムシート50は、互いに平行に配置された複数の三角柱状のプリズム構造体50aを備えている。プリズムシート50は、導光体37の前面37bから光が入射したとき、この光の進行方向を液晶パネル4の法線方向に近い方向に変えて射出させる。本実施形態のバックライト2は、光源36が導光体37の端面37aに配置されたエッジライト型のバックライトである。
本実施形態のバックライト2は、光の射出方向を制御して指向性を持たせたバックライト、いわゆる指向性バックライトである。具体的には、導光体37の厚みは光源36が配置された端面37aから反対側の端面37dに向けて漸次薄くなっている。すなわち、導光体37の前面37bと背面37cとは互いに平行でなく、導光体37を側面から見た形状は楔状である。導光体37の端面37aから入射した光は、導光体37の前面37bと背面37cとの間で反射を繰り返しつつ内部をy軸方向に進行する。仮に導光板が平行平板であったとすると、導光板の前面および背面に対する光の入射角は何回反射を繰り返しても一定である。これに対して、本実施形態のように、導光体37が楔状である場合、導光体37の前面37bおよび背面37cで光が1回反射する毎に入射角が小さくなる。
このとき、例えば導光体37を構成するアクリル樹脂の屈折率が1.5、空気の屈折率を1.0とすると、導光体37の前面37bにおける臨界角、すなわち導光体37を構成するアクリル樹脂と空気との界面における臨界角は、Snellの法則から約42°となる。
導光体37に入射した直後の光が前面37bに入射した際、前面37bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも大きい間は全反射条件を満たすため、光Lは前面37bで全反射する。その後、光Lが前面37bと背面37cとの間で全反射を繰り返し、前面37bへの光Lの入射角が臨界角である42°よりも小さくなった時点で全反射条件を満たさなくなり、光Lは外部空間に射出される。したがって、光Lは導光体37の前面37bに対して略一定の射出角度をもって射出する。このように、バックライト2は、yz平面内において狭い配光分布を有し、yz平面内での指向性を持つ。一方、バックライト2は、xz平面内においてはyz平面内での配光分布よりも広い配光分布を有し、xz平面内での指向性を持たない。
図1に示すように、バックライト2と液晶パネル4との間には、偏光子として機能する第1偏光板3が設けられている。ここで、x軸方向の正方向を基準として反時計回りに角度を表すとすると、第1偏光板3の透過軸P1は135°−315°方向に設定されている。液晶パネル4と光制御フィルム7との間には、検光子として機能する第2偏光板5が設けられている。第2偏光板5の透過軸P2は、第1偏光板3の透過軸P1と直交するように配置されており、45°−225°方向に設定されている。第1偏光板3の透過軸P1と第2偏光板5の透過軸P2とは、クロスニコルの配置となっている。
TFT基板9の配向膜27には、配向制御方向が135°−315°方向となるように、ラビング等の配向処理がなされている。図1において、配向膜27の配向制御方向を矢印H1で示す。一方、カラーフィルター基板10の配向膜34には、配向制御方向が45°−225°方向となるように、ラビング等の配向処理がなされている。図1において、配向膜34の配向制御方向を矢印H2で示す。
液晶パネル4の画素電極25と対向電極33との間に電圧が印加されていないときには、図4(A)に示すように、液晶層11を構成する液晶分子Mは2つの配向膜27,34間で90°ツイストした状態となる。このとき、135°−315°方向の透過軸P1を有する第1偏光板3を透過した直線偏光LP1の偏光面が液晶層11の持つ旋光性により90°回転し、45°−225°方向の透過軸P2を有する第2偏光板5を透過する。その結果、電圧無印加時には白表示となる。
画素電極25と対向電極33との間に電圧が印加されたときには、図4(B)に示すように、液晶層11を構成する液晶分子Mは2つの配向膜27,34間で電界に沿った方向に立ち上がった状態となる。このとき、135°−315°方向の透過軸P1を有する第1偏光板3を透過した直線偏光の偏光面は回転しないため、45°−225°方向の透過軸P2を有する第2偏光板5を透過しない。その結果、電圧印加時には黒表示となる。以上のように、画素毎に電圧の印加/無印加を制御することにより白表示と黒表示とを切り替え、画像を表示することができる。
次に、光制御フィルム6について詳細に説明する。
図5は、光制御フィルム6を視認側から見た斜視図である。図6(A)は、光制御フィルム6の断面図であり、図6(B)は、光制御フィルム6を光射出側から見た平面図である。
光制御フィルム6は、図5に示すように、基材39と、基材39の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光吸収層40と、基材39の一面に形成された光拡散部41と、から構成されている。光制御フィルム6は、光拡散部41が設けられた側を第2偏光板5に向け、基材39の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板5上に接着材層42により固定されている。
光透過性の基材39としては、一般に、熱可塑性ポリマーや熱硬化性樹脂、光重合性樹脂などの樹脂類など光透過性材料が用いられる。アクリル系ポリマー、オレフィン系ポリマー、ビニル系ポリマー、セルロース系ポリマー、アミド系ポリマー、フッ素系ポリマー、ウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリマー、イミド系ポリマー等などからなる適宜な透明樹脂製の基材を用いることができる。例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリエーテルサルホン(PES)フィルム、ポリイミド(PI)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。
基材39は、後述する製造プロセスにおいて、後で光吸収層40や光拡散部41の材料を塗布する際の下地となるものであり、製造プロセス中の熱処理工程における耐熱性と機械的強度とを備える必要がある。したがって、基材39には、樹脂製の基材の他、ガラス製の基材等を用いても良い。ただし、基材39の厚さは耐熱性や機械的強度を損なわない程度に薄い方が好ましい。その理由は、基材39の厚さが厚くなる程、表示のボヤケが生じるおそれがあるからである。また、基材39の全光線透過率は、JIS K7361−1の規定で90%以上が好ましい。全光線透過率が90%以上であると、十分な透明性が得られる。本実施形態では、基材39の一例として厚さが100μmの透明樹脂製基材であるPETフィルムを用いる。
図6(A)、(B)に示すように、複数の光吸収層40が、基材39の一面(視認側と反対側の面)に点在するように形成されている。本実施形態では、基材39の法線方向から見たときの各光吸収層40の平面形状は円形である。複数の光吸収層40は、大きさが異なり、種々の直径を有している。複数の光吸収層40は、非周期的、具体的にはランダムに配置されている。
光吸収層40は、一例として、カーボンブラックを含有するブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する黒色の顔料、染料、樹脂等からなる層で構成されている。カーボンブラックを含有する樹脂等を用いた場合、光吸収層40を構成する膜を印刷工程で成膜できるため、材料使用量が少ない、スループットが高い等の利点が得られる。その他、Cr(クロム)やCr/酸化Crの多層膜等の金属膜を用いても良い。この種の金属膜もしくは多層膜を用いた場合、これらの膜の光学密度が高いため、薄膜で十分に光を吸収するという利点が得られる。
図6(A)に示すように、光拡散部41が、基材39の一面における光吸収層40の形成領域以外の領域に形成されている。光拡散部41は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。これら樹脂に重合開始剤、カップリング剤、モノマー、有機溶媒などを混合した透明樹脂製の混合物を用いることができる。さらに、重合開始剤は、安定剤、禁止剤、可塑剤、蛍光増白剤、離型剤、連鎖移動剤、他の光重合性単量体等のような各種の追加成分を含んでいてもよい。その他、特許第4129991号記載の材料を用いることができる。また、透明樹脂の全光線透過率は、JIS K7361−1の規定で90%以上が好ましい。全光線透過率が90%以上であると、十分な透明性が得られる。光拡散部41の高さ(厚さ)は光吸収層40の厚さよりも十分大きく設定されている。本実施形態の場合、光拡散部41の高さは一例として25μm程度であり、光吸収層40の厚さは一例として150nm程度である。
光吸収層40の形成領域には、基材39の一面に平行な平面で切断したときの断面積が光吸収層40側で大きく、光吸収層40から離れるにつれて漸次小さくなる形状の空間である中空部43が形成されている。すなわち、中空部43は、基材39側から見たとき、いわゆる順テーパ状の円錐台状の形状を有している。中空部43の内部は空気で満たされている。したがって、基材39の一面側において中空部43以外の部分、すなわち透明樹脂が連続して壁状に存在する部分が、光の拡散に寄与する光拡散部41である。光拡散部41に入射した光は、光拡散部41と中空部43との界面41cで全反射しつつ、光拡散部41の内部に略閉じこめられた状態で導光し、基材39を介して外部に射出される。
光制御フィルム6は、図5に示したように、基材39が視認側に向くように配置されるため、図6(A)に示すように、光拡散部41の互いに平行な2つの対向面のうち、面積の小さい方の面(基材39に接する側の面)が光射出端面41bとなり、面積の大きい方の面(基材39と反対側の面)が光入射端面41aとなる。光拡散部41の側面41c(光拡散部41と中空部43との界面)の傾斜角度θ(光射出端面41bと側面41cとのなす角)は41°〜89°の範囲に設定される。特に、傾斜角度θは60°〜85°程度が好ましい。ただし、光拡散部41の側面41cの傾斜角度は、入射光の損失がそれ程大きくなく、入射光を十分に拡散することが可能な角度であれば、特に限定されない。本実施形態では、図6(A)に示すように、光拡散部41の複数の側面41cの傾斜角度θがそれぞれ異なる。
本実施形態の場合、中空部43には空気が存在しているため、光拡散部41を例えば透明アクリル樹脂で形成したとすると、光拡散部41の側面41cは透明アクリル樹脂と空気との界面となる。ここで、光拡散部41と中空部43との界面の屈折率差は、中空部43が空気で充填されている場合が、他の一般的な低屈折率材料で充填されている場合と比べて最も大きい。したがって、Snellの法則より、中空部43が空気で充填されている場合、光拡散部41の側面41cで光が全反射する入射角範囲は最も広くなる。その結果、光の損失がより抑えられ、高い輝度を得ることができる。なお、中空部43には、空気に代えて、アルゴン、窒素等の不活性ガスが充填されていても良い。もしくは、中空部43の内部が真空状態であっても良い。これらの場合も、上記の効果が得られる。
基材39の屈折率と光拡散部41の屈折率とは略同等であることが望ましい。その理由は、例えば基材39の屈折率と光拡散部41の屈折率とが大きく異なっていると、光入射端面41aから入射した光が光拡散部41から射出しようとする際に光拡散部41と基材39との界面で不要な光の屈折や反射が生じて、所望の視野角が得られない、射出光の光量が減少する、等の不具合が生じるおそれがあるからである。
図7(A)に示すように、基材39の一面の法線方向から見て、光拡散部41の光射出端面41bが配置された領域を第1の領域SA1とする。一方、図7(B)に示すように、光拡散部41の光射出端面41bが配置されていない領域を第2の領域SA2とする。
本実施形態において、第2の領域SA2は複数の円形領域SA2aにより形成されている。複数の光吸収層40は、第2の領域SA2の一部に配置されている。第2の領域SA2の残りの一部には、複数の光吸収層40は配置されていない。
具体的には、複数の光吸収層40は、複数の円形領域SA2aのうちの一部の円形領域SA2aに配置されている。残りの一部の円形領域SA2aには、複数の光吸収層40は配置されていない。すなわち、第2の領域SA2の面内において、光吸収率がゼロの領域が存在することとなる。ただし、第2の領域SA2において、光吸収層40が、複数の円形領域SA2aのうちいずれの円形領域SA2aに配置されているかは任意でよい。
これにより、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射した光のうち光吸収層40が配置された円形領域SA2aに入射した光は、光吸収層40によって吸収される。一方、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射した光のうち光吸収層40が配置されていない円形領域SA2aに入射した光は、基材39を透過する。基材39の一面側から第2の領域SA2に入射し、複数の光吸収層40によって吸収されずに基材39を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域SA2の面内で異なる。
次に、上記構成の液晶表示装置1の製造方法について説明する。
液晶パネル4の製造工程の概略を説明すると、最初に、TFT基板9とカラーフィルター基板10をそれぞれ作製する。その後、TFT基板9のTFT19が形成された側の面とカラーフィルター基板10のカラーフィルター31が形成された側の面とを対向させて配置し、TFT基板9とカラーフィルター基板10とをシール部材を介して貼り合わせる。その後、TFT基板9とカラーフィルター基板10とシール部材とによって囲まれた空間内に液晶を注入する。以上の工程を経て、液晶パネル4が完成する。
そして、このようにしてできた液晶パネル4の両面に、光学接着剤等を用いて第1位相差板13、第1偏光板3、第2位相差板8、第2偏光板5をそれぞれ貼り合わせる。
なお、TFT基板9やカラーフィルター基板10の製造方法には従来から公知の方法が用いられるため、説明を省略する。
光制御フィルム6の製造工程の概略を説明すると、光透過性を有する基材39の一面に、複数の光吸収層40を点在して形成する工程(図8に示すステップS1)と、基材39の一面に、複数の光吸収層40を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程(図8に示すステップS2)と、基材39の一面と反対側の面の側に、光吸収層40の形成領域以外の領域に重なるよう複数のマスク材MSを点在して配置する工程(図8に示すステップS3)と、光吸収層40およびネガ型感光性樹脂層を形成した基材39の一面と反対側の面の側から、複数のマスク材MSを介して、光吸収層40の形成領域以外の領域の基材39を通してネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程(図8に示すステップS4)と、光の照射が終わったネガ型感光性樹脂層を現像し、基材39側に光射出端面41bを有するとともに基材39側と反対側に光射出端面41bの面積よりも大きい面積の光入射端面41aを有する光拡散部41を、基材39の一面に形成する工程(図8に示すステップS5)と、複数のマスク材MSを除去する工程(図8に示すステップS6)と、を含む。
これにより、図7(A)、(B)に示したように、複数の光吸収層40は、第2の領域SA2の一部に配置され、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射し、複数の光吸収層40によって吸収されずに基材39を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域SA2の面内で異なることとなる。
以下、光制御フィルム6の製造工程について具体的に説明する。
最初に、図9(A)に示すように、厚さが100μmのポリエチレンテレフタレートの基材39を準備し、スピンコート法を用いて、この基材39の一面に光吸収層の形成材料としてカーボンを含有したブラックネガレジストを塗布し、膜厚150nmの塗膜45を形成する。
次いで、上記の塗膜45を形成した基材39をホットプレート上に載置し、温度90℃で塗膜45のプリベークを行う。これにより、ブラックネガレジスト中の溶媒が揮発する。
次いで、露光装置を用い、平面形状が円形の複数の開口パターン46が形成されたフォトマスク47を介して塗膜45に光LRを照射し、露光を行う。このとき、波長365nmのi線、波長404nmのh線、波長436nmのg線の混合線を用いた露光装置を使用する。露光量は100mJ/cmとする。本実施形態のフォトマスク47は、図9(A)に示すように、平面形状が円形の複数の開口パターン46がランダムに配置されている。このフォトマスク47を介してブラックネガレジストの塗膜45に光LRを照射し、現像することによって、図9(B)に示すように、基材39上にランダムに配置された複数の光吸収層40が形成される(図8に示すステップS1)。
ここで、複数の開口パターン46がランダムに配置されたフォトマスク47を設計する手法の一例について説明する。
最初に、図10(A)に示すように、フォトマスク47の全体を縦m個(例えば6個)、横n個(例えば6個)からなるm×n個(例えば36個)の領域48に分割する。
次に、図10(B)に示すように、前の工程で分割した1つの領域48において、開口パターン46の形状に対応する円を最密充填となるように配置したパターンを作成する(図10(B)の左側の図)。次に、ランダム関数を用いて例えば各円の中心座標等、各円の位置の基準となる位置データに揺らぎを持たせ、複数種類(例えばA,B,Cの3種類のパターン)の位置データを作製する(図10(B)の右側の3つの図)。
次に、図10(C)に示すように、前の工程で作製した複数種類の位置データA,B,Cをm×n個の領域48に対してランダムに割り当てる。例えば、位置データA、位置データB、位置データCが36個の領域48にランダムに出現するように、各位置データA,B,Cを各領域48に割り当てる。したがって、フォトマスク47を個々の領域48毎に見ると、各領域48の開口パターン46の配置は、位置データA、位置データB、位置データCのいずれかのパターンに当てはまり、全領域48で全ての開口パターン46が全くランダムに配置されている訳ではない。しかしながら、フォトマスク47の全体を見ると、複数の開口パターン46はランダムに配置されている。
以上の手順により、フォトマスク47を設計することができる。
上記のフォトマスク47を用いて露光を行った後、専用の現像液を用いてブラックネガレジストからなる塗膜45の現像を行い、100℃で乾燥し、図9(B)に示すように、平面形状が円形の複数の光吸収層40を基材39の一面に形成する。本実施形態の場合、次工程でブラックネガレジストからなる光吸収層40をマスクとして透明ネガレジストの露光を行い、中空部43を形成する。そのため、フォトマスク47の開口パターン46の位置が中空部43の形成位置に対応する。円形の光吸収層40は次工程の光拡散部41の非形成領域(中空部43)に対応する。
フォトマスク47の複数の開口パターン46は、それぞれ直径が異なる数10μm程度の円形のパターンであり、隣接する開口パターン46間の間隔(ピッチ)も数10μm程度でそれぞれ異なる。ただし、開口パターン46間のピッチは液晶パネル4の画素の間隔(ピッチ、例えば150μm)よりも小さいことが望ましい。これにより、画素内に少なくとも1つの光吸収層40が形成されるので、例えばモバイル機器等に用いる画素ピッチが小さい液晶パネルと組み合わせたときに広視野角化を図ることができる。
本実施形態では、ブラックネガレジストを用いたフォトリソグラフィー法によって光吸収層40を形成したが、この構成に代えて、本実施形態の開口パターン46と遮光パターンとが反転したフォトマスクを用いれば、光吸収性を有するポジレジストを用いることもできる。もしくは、蒸着法や印刷法、インクジェット法等を用いて光吸収層40を直接形成しても良い。
次いで、図9(C)に示すように、スピンコート法を用いて、光吸収層40の上面に光拡散部材料としてアクリル樹脂からなる透明ネガレジストを塗布し、膜厚25μmの塗膜49を形成する(図8に示すステップS2)。
次いで、上記の塗膜49を形成した基材39をホットプレート上に載置し、温度95℃で塗膜49のプリベークを行う。これにより、透明ネガレジスト中の溶媒が揮発する。
次いで、図9(D)に示すように、フォトリソグラフィー法を用いて、基材39の一面と反対側の面に、光吸収層40の形成領域以外の領域に重なるよう複数のマスク材MSを点在して配置する(図8に示すステップS3)。
本実施形態では、複数のマスク材MSを、基材39の一面と反対側の面に直接配置したが、これに限らない。例えば、基材39の一面と反対側の面から所定距離だけ離間した位置に配置してもよい。また、複数のマスク材MSを基材39側に配置してもよいし、露光装置側(例えば露光装置の光射出面)に配置してもよい。複数のマスク材MSは、基材39の一面と反対側の面の側に配置すればよい。
次いで、図9(E)に示すように、複数のマスク材MSを介して、基材39側から光吸収層40をマスクとして塗膜49に拡散光Fを照射し、露光を行う(図8に示すステップS4)。このとき、波長365nmのi線、波長404nmのh線、波長436nmのg線の混合線を用いた露光装置を使用する。露光量は600mJ/cmとする。露光装置から射出された平行光を拡散光Fとして基材39に照射する手段としては、例えば露光装置から射出された光の光路上にヘイズ50程度の拡散板を配置すれば良い。拡散光Fで露光を行うことにより、塗膜49は、光吸収層40間の開口部から放射状に露光され、光拡散部41の逆テーパ状の側面41cが形成される。
その後、上記の塗膜49を形成した基材39をホットプレート上に載置し、温度95℃で塗膜49のポストエクスポージャーベイク(PEB)を行う。
次いで、専用の現像液を用いて透明ネガレジストからなる塗膜49の現像を行い、100℃でポストベークし、図9(F)に示すように、複数の中空部43を有する光拡散部41を基材39の一面に形成する(図8に示すステップS5)。
本実施形態では、図9(E)に示したように、拡散光Fを用いて露光を行っているので、塗膜49を構成する透明ネガレジストが光吸収層40の非形成領域から外側に広がるように放射状に露光される。これにより、順テーパ状の中空部43が形成され、光拡散部41は逆テーパ状の形状となる。光拡散部41の側面41cの傾斜角度は拡散光Fの拡散の度合いで制御できる。
ここで用いる光Fとして、拡散光、もしくは平行光、もしくは特定の射出角度における強度が他の射出角度における強度と異なる光、すなわち特定の射出角度に強弱を有する光を用いることができる。平行光を用いた場合、光拡散部41の側面41cの傾斜角度が例えば60°〜85°程度の単一の傾斜角度となる。拡散光Fを用いた場合には、傾斜角度が連続的に変化する、断面形状が曲線状の傾斜面となる。特定の射出角度に強弱を有する光を用いた場合には、その強弱に対応した斜面角度を有する傾斜面となる。このように、光拡散部41の側面41cの傾斜角度を調整することができる。これにより、光制御フィルム6の光拡散性を、目的とする視認性が得られるように調整することが可能となる。
上記の製造工程において、平面寸法が異なる光吸収層40を形成することに伴い、平面寸法が異なる中空部43が形成される。
次いで、図9(G)に示すように、エッチングにより複数のマスク材MSを除去する(図8に示すステップS6)。
以上、図9(A)〜(G)の工程を経て、本実施形態の光制御フィルム6が完成する。
光制御フィルム6の全光線透過率は、90%以上が好ましい。全光線透過率が90%以上であると、十分な透明性が得られ、光制御フィルム6に求められる光学性能を十分に発揮できる。全光線透過率は、JIS K7361−1の規定によるものである。なお、本実施形態では、液体状のレジストを用いる例を挙げたが、この構成に代えて、フィルム状のレジストを用いても良い。
最後に、完成した光制御フィルム6を、基材39を視認側に向け、光拡散部41を第2偏光板5(図3参照)に対向させた状態で、接着剤層42(図5参照)を介して液晶パネル4に貼付する。
以上の工程により、本実施形態の液晶表示装置1が完成する。
光制御フィルム6の視野角拡大効果について、図11(A)、(B)を用いて説明する。
図11(A)に示すように、液晶パネル4から射出され、光制御フィルム6に入射した光のうち、光拡散部41の中心付近において光入射端面41aに対して略垂直に入射した光L1は、光拡散部41の側面41cで全反射することなく、光拡散部41をそのまま直進して透過する。また、光拡散部41の周縁部において光入射端面41aに対して略垂直に入射した光L2は、臨界角よりも大きい入射角で光拡散部41の側面41cに入射するため、光拡散部41の側面41cで全反射する。全反射した光は、その後、光拡散部41の光射出端面41bでさらに屈折し、光射出端面41bの法線方向に対して大きな角度をなす方向に射出される。一方、光拡散部41の光入射端面41aに対して臨界角よりも小さい入射角で入射した光L3は、光拡散部41の側面41cを透過し、光吸収層40で吸収される。
以上の作用により、図11(B)に示すように、光制御フィルム6に対して略垂直に入射した光L1,L2は、光制御フィルム6に入射する前よりも角度分布が広がった状態で光制御フィルム6から射出される。したがって、観察者が液晶パネル4の正面方向(法線方向)から視線を傾けていっても良好な表示を視認することができる。特に本実施形態の場合、光拡散部41の側面41c(反射面)の平面形状が円形であるため、液晶パネル4の画面の法線方向を中心とした全ての方位に角度分布が広がる。そのため、観察者は全ての方位で良好な表示を視認できる。すなわち、光制御フィルム6の使用によって液晶パネル4の視野角を拡大することができる。一方、光制御フィルム6に対して斜めに入射した光L3は、液晶パネル4を斜めに透過した光であり、所望のリタデーションと異なる光、いわゆる表示のコントラストを低下させる要因となる光である。本実施形態の光制御フィルム6は、このような光を光吸収層40でカットすることで表示のコントラストを高めることができる。
上述したように、光制御フィルム6に光が入射した場合、光は光拡散部41と中空部43との界面での屈折率差によって全反射し、所定の拡散角度をもって観察者側に射出される。
さらに、本実施形態に係る光制御フィルム6の効果について図12(A)、(B)を用いて説明する。液晶パネルを透過して光制御フィルムに入射する光には、光拡散部の光入射端面に入射する光と、図12(A)、(B)に示すように、中空部に入射する光とが含まれる。
図12(A)に示すように、中空部43Xのそれぞれに光吸収層40Xが配置されていると、中空部43Xに入射した光が光吸収層40Xに吸収される。中空部43Xのそれぞれに光吸収層40Xを配置することは、高いコントラストを得ようとする点では好ましい。しかしながら、視認側に射出される光量が少なくなり、輝度が低下してしまうという問題がある。
これに対し、本実施形態の光制御フィルム6においては、複数の中空部43のうちの一部の中空部43には光吸収層40が配置されていない。そのため、図12(B)に示すように、中空部43のそれぞれに光が入射しても、一部の中空部43に入射した光は光吸収層40に吸収されずにそのまま射出される。これにより、視認側に射出される光量が少なくなることを抑えることができる。このように、本実施形態によれば、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図13〜図15を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同一であり、光制御フィルムの構成が第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態では、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、光制御フィルムについて説明する。
図13(A)は、光制御フィルム106の断面図であり、図13(B)は、光制御フィルム106を光射出側から見た平面図である。
図13(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の光制御フィルム106においては、図13(A)、(B)に示すように、複数の光吸収層140のうち一部の光吸収層140には、光吸収層140を厚み方向に貫通する貫通孔140hが設けられている。光吸収層140において貫通孔140hが設けられた部分には、光拡散部41が設けられていない。
これにより、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射した光のうち、貫通孔140hが設けられていない円形領域SA2aに入射した光は、光吸収層140によって吸収される。一方、貫通孔140hが設けられた円形領域SA2aに入射した光については、その一部は光吸収層140に吸収されるが、残りの一部は貫通孔140hを介して基材39を透過する。基材39の一面側から第2の領域SA2に入射し、複数の光吸収層140によって吸収されずに基材39を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域SA2の面内で異なる。
次に、上記構成の光制御フィルム106の製造方法について説明する。なお、第1実施形態に係る光制御フィルム6の製造工程と共通する工程については詳細な説明を省略する。
光制御フィルム106の製造工程の概略を説明すると、光透過性を有する基材39の一面に、複数の光吸収層140を点在して形成する工程(図14に示すステップS11)と、基材39の一面に、複数の光吸収層140を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程(図14に示すステップS12)と、光吸収層140およびネガ型感光性樹脂層を形成した基材39の一面と反対側の面から、光吸収層140の形成領域以外の領域の基材39を通してネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程(図14に示すステップS13)と、光の照射が終わったネガ型感光性樹脂層を現像し、光拡散部41を基材39の一面に形成する工程(図14に示すステップS14)と、複数の光吸収層140のうち一部の光吸収層140を除去する工程(図14に示すステップS15)と、を含む。
これにより、図13(B)に示したように、複数の光吸収層140は、第2の領域SA2の一部に配置され、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射し、複数の光吸収層140によって吸収されずに基材39を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域SA2の面内で異なることとなる。
以下、光制御フィルム106の製造工程について具体的に説明する。
最初に、図15(A)に示すように、基材39を準備し、スピンコート法を用いて、この基材39の一面に塗膜45を形成する。次いで、塗膜45のプリベークを行う。これにより、ブラックネガレジスト中の溶媒が揮発する。
次いで、露光装置を用い、フォトマスク47を介して塗膜45に光LRを照射し、露光を行う。このフォトマスク47を介して塗膜45に光LRを照射し、現像することによって、図15(B)に示すように、基材39上に複数の光吸収層140が形成される(図14に示すステップS11)。
次いで、図15(C)に示すように、スピンコート法を用いて、光吸収層140の上面に透明ネガレジストを塗布し、塗膜49を形成する(図14に示すステップS12)。
次いで、塗膜49のプリベークを行う。これにより、透明ネガレジスト中の溶媒が揮発する。
次いで、基材39側から光吸収層140をマスクとして塗膜49に拡散光Fを照射し、露光を行う(図14に示すステップS13)。拡散光Fで露光を行うことにより、塗膜49は、光吸収層140間の開口部から放射状に露光され、光拡散部41の逆テーパ状の側面41cが形成される。
その後、塗膜49のポストエクスポージャーベイク(PEB)を行う。
次いで、専用の現像液を用いて透明ネガレジストからなる塗膜49の現像を行い、ポストベークし、図15(D)に示すように、複数の中空部43を有する光拡散部41を基材39の一面に形成する(図14に示すステップS14)。
次いで、図15(E)に示すように、アッシングにより複数の光吸収層140のうちの一部の光吸収層140を除去する(図14に示すステップS15)。本実施形態では、一部の光吸収層140に対して、光吸収層140の厚み方向に貫通する貫通孔140hを形成する。
以上、図15(A)〜(E)の工程を経て、本実施形態の光制御フィルム106が完成する。
本実施形態の光制御フィルム106においては、複数の中空部43のうちの一部の中空部43に配置された光吸収層140には貫通孔140hが設けられている。そのため、中空部43のそれぞれに光が入射しても、一部の中空部43に入射した光は光吸収層140に吸収されずに貫通孔140hを介して射出される。これにより、視認側に射出される光量が少なくなることを抑えることができる。
このように、本実施形態においても、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能となる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図16(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同一であり、光制御フィルムの構成が第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態では、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、光制御フィルムについて説明する。
図16(A)は、光制御フィルム206の断面図であり、図16(B)は、光制御フィルム206を光射出側から見た平面図である。
図16(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の光制御フィルム206においては、図16(A)、(B)に示すように、複数の光吸収層240には、厚みの異なる複数の光吸収層240が含まれている。このような光吸収層240は、エッチングやアッシングにより、複数の光吸収層240のうちの一部の光吸収層240を除去することにより作製される。
例えば、厚みの最も厚い光吸収層240における光吸収率を99%(光透過率1%)とし、厚みの最も薄い光吸収層240における光吸収率を69%(光透過率31%)とする。光吸収率69%の光吸収層240が面積比50%で配置されている場合、バックライト2から光吸収層240に入射して吸収される光の量が15%低減される。ここで、面積比50%とは、第2の領域SA2全体の面積比を100%としたときの値とする。
これにより、基材39の一面側から第2の領域SA2に入射した光のうち、厚みの厚い光吸収層240が配置された円形領域SA2aに入射した光は、光吸収層240によって吸収される。一方、厚みの薄い光吸収層240が配置された円形領域SA2aに入射した光については、その一部は光吸収層240に吸収されるが、残りの一部は光吸収層240を抜けて基材39を透過する。基材39の一面側から第2の領域SA2に入射し、複数の光吸収層240によって吸収されずに基材39を透過した光の単位面積当たりの光量は、第2の領域SA2の面内で異なる。
なお、光吸収層240の厚みは第2の領域SA2の面内で場所によって異なっていてもよい。また、光吸収層には、入射する光の波長によって光吸収率が低い層が複数種類含まれていてもよい。例えば、RGBの3色のカラーフィルターが順に配列されていてもよい。
本実施形態の光制御フィルム206においては、複数の中空部43のうちの一部の中空部43に配置された光吸収層240の厚みが薄くなっている。そのため、中空部43のそれぞれに光が入射しても、一部の中空部43に入射した光については、その全部が光吸収層240に吸収されず、一部が光吸収層240を抜けて射出される。これにより、視認側に射出される光量が少なくなることを抑えることができる。
このように、本実施形態においても、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能となる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図17(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同一であり、光制御フィルムの構成が第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態では、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、光制御フィルムについて説明する。
図17(A)、(B)は、本実施形態の光制御フィルムを示す断面図である。
図17(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の光制御フィルム51においては、図17(A)、(B)に示したように、第1実施形態の光制御フィルム6の構成に加えて、光散乱フィルム52(光散乱層)が、基材39の視認側の面に粘着層53により固定されている。光散乱フィルム52は、例えばアクリル樹脂等のバインダー樹脂の内部に多数のアクリルビーズ等の光散乱体54が分散されたものである。光散乱フィルム52の厚みは、一例として20μm程度である。球状の光散乱体54の直径は、一例として0.5〜20μm程度である。粘着層53の厚みは、一例として25μm程度である。光散乱フィルム52は、等方散乱材として機能する。すなわち、光散乱フィルム52は、光拡散部41で射出角度が制御された光を等方的に散乱し、さらに広角に広げる機能を果たす。
光散乱体54は、アクリルビーズに限らず、アクリル系ポリマー、オレフィン系ポリマー、ビニル系ポリマー、セルロース系ポリマー、アミド系ポリマー、フッ素系ポリマー、ウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリマー、イミド系ポリマーなどからなる樹脂片、もしくは、ガラスビーズ等の透明物質で構成されていてもよい。また、これら透明物質以外でも、光の吸収の無い散乱体、反射体を用いることができる。あるいは、光散乱体54を光拡散部41内に拡散させた気泡で構成してもよい。個々の光散乱体54は、例えば、球形、楕円球形、平板形、多角形立方体など、各種の形状に形成されていてもよい。光散乱体54のサイズは、均一であってもよいし、不均一であってもよい。
本実施形態において、光散乱フィルム52は防眩処理層(アンチグレア層)も兼ねている。防眩処理層は、例えば基材39にサンドブラスト処理やエンボス処理等を施すことによって形成することもできる。しかしながら、本実施形態においては、基材39の一面に複数の光散乱体54を含む光散乱フィルム52を貼り合わせることにより防眩処理を施している。この構成によれば、光散乱フィルム52が防眩処理層として機能するので、新たに防眩処理層を設ける必要がない。これにより、装置の簡素化、薄型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、光散乱フィルム52が粘着層53の外側に配置されているが、この構成に限らない。例えば、粘着層53自体が光散乱性を有していてもよい。この構成は、例えば粘着層53に多数の光散乱体を分散させることで実現できる。粘着層53としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ビニルアルキルエーテル系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、ポリアクリルアミド系、セルロース系等の粘着剤など、接着対象に応じた粘着性物質を用いることができる。特に、透明性や耐候性等に優れる粘着性物質が好ましく用いられる。粘着層53は、使用するまでの間、セパレータ等で保護しておくことが好ましい。
本実施形態の光制御フィルム51の場合、図17(A)に示すように、光制御フィルム51の最表面には光散乱フィルム52が配置されている。そのため、光拡散部41の光入射端面41aに入射した光LA,LB,LCは、光拡散部41により射出角度が制御された後、光散乱フィルム52により等方的に散乱する。その結果、光散乱フィルム52からは様々な角度の光が射出される。
一方、図17(B)に示すように、光散乱フィルム52は、当該光散乱フィルム52の上面(光拡散部41と反対側の面52f)から入射し、バインダー樹脂などの基材と光散乱体54との界面で反射、もしくは光散乱体54で屈折して進行方向が変更された光が前方散乱するように構成されている。なお、図17(B)において、前方散乱する光を実線の矢印で示す。比較のため、後方散乱する光を破線の矢印で示したが、この種の光を生じないようにする。このような全反射条件は、例えば、光散乱フィルム52に含まれる光散乱体54の粒子の大きさを適宜変更することにより、満足させることができる。
本実施形態においても、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能となる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。特に本実施形態の光制御フィルム51の場合、光制御フィルム51の最表面に光散乱フィルム52が配置されているため、光の拡散角度を一定の方向に集中させないようにできる。その結果、光制御フィルム51の光拡散特性をよりなだらかにすることができ、広い視野角で明るい表示が得られる。
[光吸収層のパターンの変形例]
なお、上記実施形態では、光吸収層の平面形状が円形である例を示したが、必ずしも円形に限るものではない。また、全ての光吸収層が必ずしも同じ形状でなくてもよい。
例えば図18に示す光制御フィルム56は、円形の光吸収層40の他、楕円形の光吸収層57、多角形の光吸収層58を備えている。さらに、光制御フィルム56は、隣り合う光吸収層同士が繋がった形状の光吸収層59、輪郭形状の一部が欠けた光吸収層60を備えている。また、符号61に示す光吸収層のように、輪郭形状に凹凸があってもよい。表示装置の用途や使い方に応じて意図的に非対称な配光分布が要求される場合、例えば画面の上方側だけ、あるいは右側だけに視野角を広げたい等の要求がある場合には、光吸収層の形状を非対称にしても良い。
個々の光吸収層の形状については、上記実施形態では、図19(A)に示すように、平面形状が円形である光吸収層40の例を示した。この光吸収層に代えて、例えば図19(B)に示すように、平面形状が正方形である光吸収層62を用いても良い。あるいは、図19(C)に示すように、平面形状が正八角形である光吸収層63を用いても良い。あるいは、図19(D)に示すように、正方形の対向する2辺を外側に湾曲させた形状の光吸収層64を用いても良い。あるいは、図19(E)に示すように、2つの長方形を直交する2方向に交差させた形状の光吸収層65を用いても良い。
あるいは、図19(F)に示すように、細長い楕円形状の光吸収層66を用いても良い。あるいは、図19(G)に示すように、細長い長方形状の光吸収層67を用いても良い。あるいは、図19(H)に示すように、細長い八角形状の光吸収層68を用いても良い。あるいは、図19(I)に示すように、細長い長方形の対向する2辺を外側に湾曲させた形状の光吸収層69を用いても良い。あるいは、図19(J)に示すように、縦横比が異なる2つの長方形を直交する2方向に交差させた形状の光吸収層70を用いても良い。
すなわち、光吸収層の平面形状は、図19(F)〜(J)のように、長軸と短軸とを有する異方性形状を少なくとも含んでいてもよい。光吸収層の平面形状は、異方性形状に加えて、図19(A)のような等方性形状を含んでいてもよい。光吸収層の平面形状は、図19(B)〜(D)、(G)〜(I)のように、多角形を少なくとも含んでいてもよい。光吸収層の平面形状は、図19(D)、(I)のように、曲線と直線とからなる形状を含んでいてもよい。
上記実施形態の光吸収層40の平面形状は図19(A)に示すような円形であるから、光拡散部41の側面41c、すなわち反射面の断面形状も円形である。したがって、光拡散部41の側面41cで反射した光は360度、全ての方位に向けて拡散する。これに対して、例えば図19(B)に示す正方形状の光吸収層62であれば、正方形の各辺に垂直な方向に向けて光が拡散する。また、図19(G)に示す長方形状の光吸収層67であれば、長辺に垂直な方向への光の拡散が短辺に垂直な方向への光の拡散よりも強くなる。そのため、辺の長さによって垂直方向(上下方向)と水平方向(左右方向)とで光の拡散の強さが異なる光制御フィルムを実現できる。また、図19(C)に示す八角形状の光吸収層63であれば、特に液晶表示装置で視野角特性が重要視されている垂直方向と水平方向と斜め45度方向とに集中して光を拡散させることができる。このように、視野角の異方性が要求される場合、光吸収層の形状を適宜変えることで異なる光拡散特性を得ることができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図20を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同一であり、光制御フィルムの光拡散部の形状が第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態では、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、光制御フィルムについて説明する。
図20は、本実施形態の視野角拡大フィルムを示す断面図である。
図20において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上記第1実施形態においては、光拡散部の側面は一定の傾斜角度を有していた。これに対して、本実施形態の光制御フィルム72は、中空部73と光拡散部74との界面(光拡散部74の側面74c)の傾斜角度が連続的に変化し、光拡散部74の断面形状が曲線状の傾斜面を有している。光制御フィルム72は、図20に示すように、光拡散部74の各側面74cが光射出端面74bから光入射端面74aにかけて凸状になだらかに湾曲している。したがって、光拡散部74の側面74cの傾斜角度は場所によって異なる。本実施形態においても、複数の中空部73のうち、少なくとも一部の中空部73には、光拡散部74の一部が開口の内側に向けて突出した突起部44が形成されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、高い輝度及び高いコントラストを持つ表示を得ることが可能となる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、光拡散部の側面の傾斜角度が一定である場合、画面の水平方向もしくは垂直方向に沿って観察角度を変えたときに、観察角度によっては表示ムラが視認される場合がある。この表示ムラ対策として、第1実施形態では光拡散部の側面が複数種類の傾斜角度を有していた。これに対して、本実施形態の光制御フィルム72では、光拡散部74の側面74cの傾斜角度が場所によって異なっている。そのため、側面の傾斜角度が一定である場合に比べて配向分布が広がる。これにより、観察角度に応じて輝度がなだらかに変化し、視野角特性を向上できる。
[光拡散部の変形例]
上記実施形態では、図21(A)に示すように、中空部73と光拡散部74との界面74cが中空部73側に湾曲し、中空部73が凹となる形状の光制御フィルム72の例を示した。これに対して、図21(B)に示す光制御フィルム76は、中空部77と光拡散部78との界面78cが光拡散部78側に湾曲し、中空部77が凸となる形状である。この構成によっても、配光分布を広げることができる。
あるいは、図22(A)、(B)に示す光制御フィルム81,85のように、中空部82,86と光拡散部83,87との界面(光拡散部の側面)が、複数の異なる傾斜角度を有し、光拡散部83,87の断面形状が折れ線状の傾斜面を有していても良い。図22(A)に示す光制御フィルム81は、中空部82と光拡散部83との界面83cが傾斜角度の異なる3つの傾斜面を有し、中空部82が凹となる形状である。図22(B)に示す光制御フィルム85は、中空部86と光拡散部87との界面87cが傾斜角度の異なる3つの傾斜面を有し、中空部86が凸となる形状である。これらの構成によっても、配光分布を広げることができる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図23を用いて説明する。
本実施形態の液晶表示装置の基本構成は第1実施形態と同一であり、タッチパネルを備えた点が第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態では、液晶表示装置の基本構成の説明は省略し、タッチパネルの構成について説明する。
また、図23において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の液晶表示装置90においては、図23に示すように、バックライト2から光制御フィルム6までの構成は第1実施形態と同一である。そして、光制御フィルム6を構成する基材39の視認側にタッチパネル91(情報入力装置)が配置されている。以下の説明では、光制御フィルム6を構成する基材39のことを「光制御フィルム用基材」と称する。タッチパネル91は、光制御フィルム用基材39の周縁部において両面テープ等の接着材92によって光制御フィルム用基材39上に貼付されている。タッチパネル91と光制御フィルム用基材39との間には接着材92の厚さ分の間隙が形成されている。すなわち、タッチパネル91と光制御フィルム用基材39との間には空気層93が存在している。
タッチパネル91は、基材94と位置検出用電極95とを有している。以下の説明では、タッチパネル91を構成する基材94のことを「タッチパネル用基材」と称する。ガラス等からなるタッチパネル用基材94の一面に、ITO、ATO(Antimony-doped Tin Oxide:アンチモンがドープされた錫酸化物)等の透明導電材料からなる位置検出用電極95が形成されている。位置検出用電極95は、ITO、ATO等のスパッタリングにより形成されたものであり、数百〜2kΩ/□程度の一様なシート抵抗を有している。
本実施形態では、静電容量方式のタッチパネル91が用いられている。静電容量方式のタッチパネル91では、例えばタッチパネル91を平面視したときの位置検出用電極95の4つの角部に微小な電圧が印加されている。位置検出用電極95上方の任意の位置に指を触れると、指を触れた点が人体の静電容量を介して接地される。これにより、接地点と4つの角部との間の抵抗値に応じて各角部での電圧が変化する。位置検出回路がこの電圧変化を電流変化として計測し、その計測値から接地点、すなわち指が触れた位置を検出する。
なお、本実施形態に適用可能なタッチパネルは静電容量方式に限ることはなく、抵抗膜方式、超音波方式、光学方式等、任意のタッチパネルが適用可能である。
本実施形態の液晶表示装置90によれば、第1実施形態と同様の光制御フィルム6を備えているので、視野角特性に優れ、さらに情報入力機能を備えた液晶表示装置を実現することができる。例えば使用者が広視野角の画像を見ながら指やペンでタッチパネル91に触れることによって、情報処理装置等に対話形式で情報を入力することが可能になる。
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図24、図25を用いて説明する。
本実施形態では、光制御フィルムの製造工程の一変形例を示す。
図24は光制御フィルム6の製造装置の一例を示す概略構成図である。
図24に示す製造装置500は、長尺の基材39をロール・トゥー・ロールで搬送し、その間に各種の処理を行うものである。また、この製造装置500は、光吸収層40の形成に、上述のフォトマスク47を用いたフォトリソグラフィー法に代えて、印刷法を用いている。
製造装置500の一端に基材39を送り出す送出ローラー508が設けられ、他端には基材39を巻き取る巻取ローラー509が設けられており、基材39は送出ローラー508側から巻取ローラー509側に向けて移動する構成となっている。基材39の上方には、送出ローラー508側から巻取ローラー509側に向けて印刷装置501、第1乾燥装置502、塗布装置503、現像装置504、第2乾燥装置505が順次配置されている。基材39の下方には、露光装置506が配置されている。
印刷装置501は、基材39上に光吸収層40を印刷するためのものである。第1乾燥装置502は、印刷により形成した光吸収層40を乾燥させるためのものである。塗布装置503は、光吸収層40上に透明ネガレジストを塗布して塗膜49を形成するためのものである。現像装置504は、露光後の透明ネガレジストを現像液によって現像するためのものである。第2乾燥装置505は、現像後の透明レジストからなる光拡散部41が形成された基材39を乾燥させるためのものである。この後さらに、光拡散部41が形成された基材39を第2偏光板5と貼り合わせ、光制御フィルム6と第2偏光板5とを一体化させても良い。
露光装置506は、基材39側から透明ネガレジストの塗膜49の露光を行うためのものである。図25(A)、(B)は、製造装置500のうち、露光装置506の部分だけを取り出して示す図である。露光装置506は、図25(A)に示すように、複数の光源507を備えており、基材39の進行に伴って、各光源507からの拡散光Fの強度が徐々に弱くなる等、拡散光Fの強度が変化しても良い。あるいは、露光装置506は、図25(B)に示すように、基材39の進行に伴って、各光源507からの拡散光Fの射出角度が徐々に変化しても良い。このような露光装置506を用いることにより、光拡散部41の側面41cの傾斜角度を所望の角度に制御することができる。
なお、上記の例では光吸収層40や光拡散部41の形成時に液状のレジストを塗布することとしたが、この構成に代えて、フィルム状のレジストを基材39の一面に貼付するようにしても良い。
最後に、完成した光制御フィルム6を、基材39を視認側に向け、光拡散部41を第2偏光板5に対向させた状態で、光学接着剤等を用いて液晶パネル4に貼付する。
以上の工程により、液晶表示装置が完成する。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では、表示体として液晶表示装置の例を挙げたが、これに限ることなく、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ等に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、光制御フィルムを液晶パネルの第2偏光板上に接着する例を示したが、光制御フィルムと液晶パネルとは必ずしも接触していなくても良い。例えば、光制御フィルムと液晶パネルとの間に他の光学フィルムや光学部品等が挿入されていても良い。あるいは、光制御フィルムと液晶パネルとが離れた位置にあっても良い。また、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ等の場合には偏光板が不要であるため、光制御フィルムと偏光板とが接触することはない。
また、上記実施形態における光制御フィルムの基材の視認側に、反射防止層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層のうちの少なくとも一つを設けた構成としても良い。この構成によれば、基材の視認側に設ける層の種類に応じて、外光反射を低減する機能、塵埃や汚れの付着を防止する機能、傷を防止する機能等を付加することができ、視野角特性の経時劣化を防ぐことができる。
その他、光拡散部や光吸収層の配置や形状、光制御フィルムの各部の寸法や材料、製造プロセスにおける製造条件等に関する具体的な構成は上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。
本発明は、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ等の各種表示装置に利用可能である。
1,90…液晶表示装置(表示装置)、4…液晶パネル(表示体)、6,106,206,51,56,72,76,81,85…光制御フィルム(光制御部材、視野角拡大部材)、39…基材、40,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,140,240…光吸収層、41,74,78,83,87…光拡散部、41a,74a…光入射端面、41b,74b…光射出端面、41c,74c…側面、43,43a,43b,43c,73,77,82,86…中空部、52…光散乱フィルム、91…タッチパネル(情報入力装置)、140h…貫通孔、MS…マスク材、SA1…第1の領域、SA2…第2の領域


Claims (26)

  1. 光透過性を有する基材と、
    前記基材の一面に点在して形成された複数の光吸収層と、
    前記基材の一面において前記光吸収層の形成領域以外の領域に形成された光拡散部と、を含み、
    前記光拡散部が、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有し、
    前記光拡散部の前記光入射端面から前記光射出端面までの高さが前記光吸収層の厚みよりも大きく、
    前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、
    前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっている光制御部材。
  2. 前記複数の光吸収層は前記第2の領域の一部に配置され、前記第2の領域の残りの一部には前記複数の光吸収層は配置されていない請求項1に記載の光制御部材。
  3. 前記複数の光吸収層のうち一部の光吸収層には、前記光吸収層を厚み方向に貫通する貫通孔が設けられ、前記光吸収層において前記貫通孔が設けられた部分には、前記光拡散部が設けられていない請求項1または2に記載の光制御部材。
  4. 前記複数の光吸収層には、厚みの異なる複数の光吸収層が含まれている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光制御部材。
  5. 前記光吸収層と前記光拡散部の側面とで区画される空間が中空部であり、前記中空部に、空気もしくは不活性ガスが満たされている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光制御部材。
  6. 前記複数の光吸収層が、前記基材の一面の法線方向から見て非周期的に配置されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の光制御部材。
  7. 前記複数の光吸収層のうち、少なくとも一つの光吸収層の寸法が他の光吸収層の寸法と異なる請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光制御部材。
  8. 前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、長軸と短軸とを有する異方性形状を少なくとも含む請求項1ないし7のいずれか一項に記載の光制御部材。
  9. 前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、前記異方性形状に加えて、等方性形状を少なくとも含む請求項8に記載の光制御部材。
  10. 前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、多角形を少なくとも含む請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光制御部材。
  11. 前記基材の一面の法線方向から見た前記複数の光吸収層の平面形状が、曲線と直線とからなる形状を少なくとも含む請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光制御部材。
  12. 前記光拡散部の複数の側面のうち、少なくとも1つの側面の傾斜角度と他の側面の傾斜角度とが異なる請求項1ないし11のいずれか一項に記載の光制御部材。
  13. 前記光拡散部の側面の傾斜角度が、前記光射出端面と前記光入射端面との間で場所によって異なる請求項1ないし12のいずれか一項に記載の光制御部材。
  14. 前記光拡散部の側面は、連続的に変化する傾斜角度を有する、断面形状が曲線状の傾斜面である請求項13に記載の光制御部材。
  15. 前記光拡散部の側面は、複数の異なる傾斜角度を有する、断面形状が折れ線状の傾斜面である請求項13に記載の光制御部材。
  16. 前記光拡散部の光射出側に、前記光拡散部から射出された光を散乱させる光散乱層をさらに含む請求項1ないし15のいずれか一項に記載の光制御部材。
  17. 前記光吸収層が、光吸収性顔料、光吸収性染料、カーボンブラックの少なくとも一つを含有する黒色樹脂、または金属、もしくは金属酸化物の多層膜からなる請求項1ないし16のいずれか一項に記載の光制御部材。
  18. 前記基材の前記一面と反対側の面に、反射防止層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層のうちの少なくとも一つが設けられている請求項1ないし17のいずれか一項に記載の光制御部材。
  19. 表示体と、前記表示体の視認側に設けられ、前記表示体から入射される光の角度分布を入射前よりも広げた状態にして光を射出させる視野角拡大部材と、を含み、
    前記視野角拡大部材が、請求項1ないし18のいずれか一項に記載の光制御部材で構成されている表示装置。
  20. 前記表示体と前記視野角拡大部材とが、接着剤を介して接合されている請求項19に記載の表示装置。
  21. 前記視野角拡大部材の視認側に、情報入力装置が設けられている請求項19または20に記載の表示装置。
  22. 前記表示体が、光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、を備え、
    前記光源が指向性を有する光を射出する請求項19ないし21のいずれか一項に記載の表示装置。
  23. 前記光変調素子が、液晶表示素子である請求項22に記載の表示装置。
  24. 光透過性を有する基材の一面に、複数の光吸収層を点在して形成する工程と、
    前記基材の一面に、前記複数の光吸収層を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
    前記基材の一面と反対側の面の側に、前記光吸収層の形成領域以外の領域に重なるよう複数のマスク材を点在して配置する工程と、
    前記光吸収層および前記ネガ型感光性樹脂層を形成した前記基材の一面と反対側の面の側から、前記複数のマスク材を介して、前記光吸収層の形成領域以外の領域の前記基材を通して前記ネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程と、
    前記光の照射が終わった前記ネガ型感光性樹脂層を現像し、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有する光拡散部を、前記基材の一面に形成する工程と、
    前記複数のマスク材を除去する工程と、を含み、
    前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、
    前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっている光制御部材の製造方法。
  25. 光透過性を有する基材の一面に、複数の光吸収層を点在して形成する工程と、
    前記基材の一面に、前記複数の光吸収層を覆うように光透過性を有するネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
    前記光吸収層および前記ネガ型感光性樹脂層を形成した前記基材の一面と反対側の面から、前記光吸収層の形成領域以外の領域の前記基材を通して前記ネガ型感光性樹脂層に対して光を照射する工程と、
    前記光の照射が終わった前記ネガ型感光性樹脂層を現像し、前記基材側に光射出端面を有するとともに前記基材側と反対側に前記光射出端面の面積よりも大きい面積の光入射端面を有する光拡散部を、前記基材の一面に形成する工程と、
    前記複数の光吸収層のうち少なくとも一部の光吸収層を除去する工程と、を含み、
    前記基材の一面の法線方向から見て、前記光射出端面が配置された領域を第1の領域とし、前記光射出端面が配置されていない領域を第2の領域としたときに、前記複数の光吸収層は、前記第2の領域の少なくとも一部に配置され、
    前記基材の一面側から前記第2の領域に入射し、前記複数の光吸収層によって吸収されずに前記基材を透過した光の単位面積当たりの光量は、前記第2の領域の面内で異なっている光制御部材の製造方法。
  26. 前記ネガ型感光性樹脂層に照射する光として、平行光、もしくは拡散光、もしくは特定の射出角度における強度が他の射出角度における強度と異なる光を用いる請求項24または25に記載の光制御部材の製造方法。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015215606A (ja) * 2014-04-22 2015-12-03 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置、およびそれを備える電子機器
CN115240541A (zh) * 2021-04-23 2022-10-25 纬联电子科技(中山)有限公司 支撑背板及其薄型化直下式显示器
WO2025053358A1 (ko) * 2023-09-04 2025-03-13 엘지전자 주식회사 차량용 디스플레이 장치

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