JP2014012234A - バグフィルター清掃用コアンダインジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮空気を噴射する噴射スリットをその内径の円周上に有する環状部材と、該環状部材の下方同軸上に位置し、一次空気に上方からの誘引空気を伴った増幅空気をバグフィルターに送り出す筒状部材とからなるインジェクターであって、該筒状部材の内側に、筒状部材から送り出される増幅空気に直進性を付与するための直進性付与部材が設けてあるか、又は、増幅空気に直進性を付与するために、該筒状部材自体が該筒状部材内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸ができるようにねじれているバグフィルター清掃用コアンダインジェクター。
【選択図】図5
Description
そのため、堆積した粉体は定期的に掃い落す必要があり、例えば、パルスジェットを、圧縮空気管を通じてバグフィルターの上部からバグフィルター内に作用させ、かかる堆積粉体の掃落しを行う技術が知られている(特許文献1〜3)。
また、特許文献5には、濾過部材の開口側に処理済み空気出口側に空気排出室と区画された空間室を設けて、この空間室内部にパルスジェット用ノズルを該濾過部材の開口に向けて挿入され、圧力流体をノズルに供給して濾過部材の内部にパルスジェット噴射させる方法が記載されている。
また、特許文献6には、基端側管部材の先端部に先端側ほど縮径する先細部が設け、この先細部が、いわゆる絞りとして機能するので、基端側管部材内における圧縮空気の空気流の流速を、先細部にて加速して、基端側管部材から先端側管部材に通流させることができることが記載されている。
特に、バグフィルターの下部も上部と同等の空気圧や風速となるように、バグフィルターの上面開口部に向かって、大量の空気をバグフィルターの上面開口部のみに向かって、瞬間的に送り出すことができるインジェクターを提供することにある。
その結果、単位時間に噴射スリットから噴射される限られた量の一次空気を利用して、コアンダ効果によって得られた増幅空気を効率的に利用でき、バグフィルターの外面に付着堆積した粉体、特に、バグフィルターの下部の外面に付着堆積した粉体を効率的に掃い落とすことができることを見出し本発明に至った。
(イ)圧縮空気管から圧縮空気が供給される接続孔を有し、該接続孔を通して供給された圧縮空気を噴射する噴射スリットをその内径の円周上に有する環状部材と、
(ロ)該環状部材の下方同軸上に位置し、該噴射スリットから一次空気が瞬間的に噴射される際に、該一次空気に上方からの誘引空気を伴った増幅空気をバグフィルターに送り出す筒状部材
とからなるバグフィルター清掃用コアンダインジェクターであって、
該筒状部材の内側に、
(a)筒状部材の下端から送り出される増幅空気に直進性を付与するための直進性付与部材が設けてあるか、又は、
(b)増幅空気に直進性を付与するために、該筒状部材自体が該筒状部材内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸ができるようにねじれている
ことを特徴とするバグフィルター清掃用コアンダインジェクターを提供するものである。
(a1)上記筒状部材の内壁に内側に向かって設けられた、スパイラル形成部材若しくは2個以上の張出板状部材、又は、
(a2)該筒状部材の内部を2以上に分断する分断板状部材である
上記のバグフィルター清掃用コアンダインジェクターを提供するものである。
すなわち、バグフィルターの上面開口部だけに留まってしまって、バグフィルターの下方まで空気圧が上がらないという現象を抑制し、その結果、コアンダインジェクターから送り出される増幅空気を無駄なく使用できる。
大量の空気、高い圧又は大きい風速の空気を瞬間的に、的を絞って送り出すことができるので、濾過を続けてバグフィルターの外面に付着堆積した粉体を十分に掃い落とすことができる。
更に具体的には、本発明のバグフィルター清掃用コアンダインジェクターによれば、筒状部材の内壁が増幅空気に直進性を付与し、その結果、増幅空気がその真下に位置するバグフィルターの下部に的を絞って入るので、大量の増幅空気がバグフィルターの内部に入る。
また、バグフィルターの外面に恒久的に付着堆積した粉体のためにバグフィルターを交換するが、かかる交換時期を引き延ばすことができ、すなわち、バグフィルターの寿命を延ばすことができる。
図9に、本発明のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター2は設置されていないが、一般的なバグフィルター12を複数搭載した集塵機11の縦断面図を示す。図9では、4個のバグフィルター12が描かれている。
図9の左側(2個のバグフィルター)は、被処理ガスをバグフィルター12によって濾過している定常的な濾過状態を示している。バグフィルター12の外部から内部に被処理ガスを通過させ、そこに含まれる粉体を濾過するようになっている。被処理ガス中に含まれる粉体は、バグフィルター12によって捕集され、そのバグフィルター12の外面に付着堆積する。
図9では、シャッターによって、定常的な濾過状態と、バグフィルター12の外面の粉体の掃落し状態とを区分していて、定常的な濾過運転の中で、集塵機11を部分的に区分して、入れ替わって順番に定期的に粉体の掃落し状態を挿入するようになっている。
本発明のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター2は、バグフィルター12の粉体掃い落とし時に、バグフィルター12に上部から瞬間的に増幅空気23を送り出すためのものである。
本発明のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター2は、定期的に挿入される「粉体の掃落し時」に、大量の空気又は高い圧の空気を、周囲に発散させることなく、バグフィルター12の上面から内部に瞬間的に送り出すことができるので、バグフィルター12の外面に付着堆積した粉体を十分に掃い落とすことができる。
以下、「バグフィルター清掃用コアンダインジェクター2」を、単に「コアンダインジェクター2」と略記する場合がある。
後述する本発明のコアンダインジェクター2が、複数の整列したバグフィルター12の上部に、それぞれ1個ずつ設置されて集塵機11を形成する。
また、圧縮空気管4は、環状部材6の下側に設置することが、コアンダインジェクターを使用していない既存の集塵機11の圧縮空気管4の高さ位置をそのまま利用でき置き換えが簡単であるため好ましいが、圧縮空気管4は環状部材6の下側ではなく上側に横設してもよい。
図3は、図1におけるA−A’矢視断面図であり、1個のコアンダインジェクター2とその側面を通過していて、圧縮空気Xを環状部材6に供給する圧縮空気管4の断面図である。
圧縮空気管4から接続孔3を通して環状部材6にパルス状に供給された空気は、該環状部材6の内径側に設けられた噴射スリット7から一次空気21として瞬間的に噴射されるようになっている。
環状部材6には、圧縮空気管4から圧縮空気Xが供給される接続孔3が存在する。図3〜図8では、該接続孔3は、環状部材6の下部に、各環状部材6に1個存在し、それが好ましい態様である。該接続孔3は環状部材6の上部に存在していてもよいが、既存の装置をコアンダインジェクター2に置き換える場合、既存の圧縮空気管4の上下の位置の変更工事が不要な点で、該接続孔3は環状部材6の下部にあることが好ましい。
該接続孔3は各環状部材6に2個以上存在していてもよいが、1個であっても瞬間的に十分な圧縮空気Xを環状部材6に供給できる点、無駄な圧縮空気管4が不要となる点で好ましい。
また、環状部材6は略円柱をドーナツ状に丸めたような形状が好ましいが、該略円柱の内径もバグフィルター12の大きさ等によって決められ特に限定はないが、通常7mm〜100mm、好ましくは10mm〜60mm、特に好ましくは15mm〜35mmである。
噴射スリット7の平均幅が大き過ぎる場合には、一次空気21の風速が確保できず、誘引空気22の量が減り、十分な増幅空気23が送り出されず、バグフィルター12の粉体掃い落としが十分にできない場合があり、一方、スリット幅が小さ過ぎる場合には、コアンダ効果を最大限に活用できず、バグフィルター12の粉体掃い落とし時に粉体を十分に掃い落とすことができない場合がある。
供給された圧縮空気Xは、噴射スリット7から一次空気21として噴射され、コアンダ面形成体9の表面に沿って曲がり、軸線方向(下方)へと転向され筒状部材8を下降する。一次空気21は流速が速いので、ベルヌーイの定理から定まる極めて低い圧力を有している。従って、コアンダインジェクター2の上方から空気を引き込み、誘引空気22を伴って、増幅空気23として下方に送り出される。
筒状部材8の内径は、上記環状部材6のドーナツ状の内径より、7mm〜40mmだけ小さいことが好ましく、10mm〜30mmだけ小さいことがより好ましく、15mm〜25mmだけ小さいことが特に好ましい。この直径の差異の半分が、後述する円周状の片側のコアンダ面形成体9の横幅に該当する。
本発明のコアンダインジェクター2は、上記筒状部材8の内側に、
(a)筒状部材8の下端から送り出される増幅空気23に直進性を付与するための直進性付与部材が設けてあるか(具体例を図5〜7に示す)、又は、
(b)増幅空気23に直進性を付与するために、該筒状部材8自体が該筒状部材8の内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸34ができるようにねじれている(具体例を図8に示す)
ことを特徴とする。
(a1)上記筒状部材8の内壁に内側に向かって設けられた、スパイラル形成部材31(具体例を図5に示す)若しくは2個以上の張出板状部材32(具体例を図6に示す)、
又は、
(a2)該筒状部材8の内部を2以上に分断する分断板状部材33(具体例を図7に示す)であることが好ましい。
本発明のコアンダインジェクター2は、上記筒状部材8の内側に、上記(a)又は(b)が施されていることによって、筒状部材8から送り出される増幅空気23に直進性を与え、無駄なくバグフィルターの上面開口部から増幅空気23をバグフィルター内に送り込み、バグフィルター12の下部にまで、大量の空気、高圧の空気、又は高い風速の空気を送り込むことができる。
後者の「増幅空気23の流れに回転を与える方法」としては、筒状部材8の内壁にスパイラル形成部材31を設ける方法(具体例を図5に示す)、筒状部材8自体をねじって、筒状部材8の内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸34ができるようにする方法(具体例を図8に示す)等がある。
ただし、コアンダ効果を減退させるので、筒状部材8の最上部のコアンダ面形成体9の上には、上記何れも存在しない方が好ましい。すなわち、上記張出板状部材32又は上記分断板状部材33が、垂直面を形成している筒状部材8の内壁部分のみに設けられていることが好ましい。
H/R=6/6とは、「スパイラル形成部材31」や「筒状部材8自体をねじることによって筒状部材8の内壁に形成したスパイラル状の凹凸34」においては、左右からのものが中央でぶつかっている状態であり、張出板状部材32においては、張出板状部材32が中央でぶつかって分断板状部材33になった状態である。
スパイラル形成部材31は、図5(A)及び(C)に示したように一重螺旋でもよく、図5(B)に示したように二重螺旋でもよく、図5(D)に示したように三重螺旋でもよく、それ以上の重複した螺旋でもよいが、一重螺旋〜六重螺旋が好ましく、二重螺旋〜四重螺旋が好ましく、二重螺旋〜三重螺旋が特に好ましい。
「進行方向を軸としてその軸の回りに回転する増幅空気23の流れ」とは、流れの速度ベクトルをvとすると、vのrot(rotation)が0ではない、すなわち渦度が0ではない流れをいう。
かかる回転速度の最適値になるべく近い回転速度を得るために、更には、製造の容易さ、現実的な構造等を勘案して、スパイラル形成部材31のピッチは、筒状部材8の長さ(高さ)に入る周期として、0.01周期〜2周期が好ましく、0.03周期〜1.4周期がより好ましく、0.1周期〜1周期が特に好ましい。
図6(A)及び図6(B)に示したような張出板状部材32は、筒状部材8の内壁に、2個〜64個設けられることが好ましく、3個〜32個設けられることがより好ましく、4個〜16個設けられることが特に好ましい。少な過ぎると、増幅空気23に直進性を十分に付与できない場合があり、一方、多過ぎると、増幅空気23の速度が遅くなってしまう場合がある。
図7(A)及び図7(B)に示したような分断板状部材33は、筒状部材8の内壁に、2個〜32個設けられることが好ましく、3個〜16個設けられることがより好ましく、4個〜8個設けられることが特に好ましい。少な過ぎると、増幅空気23に直進性を十分に付与できない場合があり、一方、多過ぎると、増幅空気23の速度が遅くなってしまう場合がある。
なお、1個の分断板状部材33とは、筒状部材8の内壁から中心までのものを言う。従って、図7(A)では分断板状部材33は3個、図7(B)では分断板状部材33は6個である。
図8は、増幅空気23に直進性を付与するために、該筒状部材8自体が該筒状部材8の内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸34ができるようにねじれている、本発明のコアンダインジェクター2の態様である。
「筒状部材8自体をねじることによって筒状部材8の内壁に形成したスパイラル状の凹凸34」のピッチは、前記した流体力学的に求まる回転速度の最適値になるべく近い回転速度を得るために、製造の容易さ、現実的な構造等を勘案して、筒状部材8の長さ(高さ)当たり、0.3周〜2周が好ましく、0.4周〜1.5周がより好ましく、0.5周〜1周が特に好ましい。図8に示したピッチは好ましい例である。
上記の本発明のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター2を、複数の整列したバグフィルター12の上部に、それぞれ1個ずつ設置させて集塵機11を構成する。図1、2では、1列のみ描かれているが、通常、縦横に数個から数百個整列させて集塵機11を構成する。
本発明のコアンダインジェクター2を用いると、増幅空気23の直進性が上昇するので、上記距離が大きくても、バグフィルターの内部(下部)の外壁に付着した粉体を十分に取り除くことができる。
また、バグフィルター12の外面に恒久的に付着堆積してしまった粉体のために、定期的にバグフィルター12は交換されるが、本発明のコアンダインジェクター2を用いれば、かかる交換時期を引き延ばすことができ、バグフィルター12の寿命を延ばすことができる。
図1〜8に示した環状部材と筒状部材とからなるコアンダインジェクターを作製した。
環状部材は、外径167mm、内径97mmのドーナツ状であり、筒状部材は、内径80mm、長さ97mmであり、環状部材と筒状部材は一体でコアンダインジェクターを作製した。
(A)スパイラル形成部材については、図5(D)に示した。
すなわち、三重螺旋であり、ピッチは1/4(=0.25)[周期]/[筒状部材の長さ]、幅10mmのものを評価した。これを「インジェクターA」とする。
(B)張出板状部材については、図6(A)に示した。
すなわち、張出板状部材4個、幅25mm、長さ70mm、コアンダ面を除く筒状部材のほぼ全長に設けたものを評価した。これを「インジェクターB」とする。
(C)分断板状部材については、図7(B)に示した。
すなわち、分断板状部材6個、長さ70mm、コアンダ面を除く筒状部材のほぼ全長に設けたものを評価した。これを「インジェクターC」とする。
すなわち、「筒状部材自体をねじることによって筒状部材の内壁に形成したスパイラル状の凹凸」のピッチは、筒状部材の長さ(高さ)当たり、0.1周期であり、該凹凸の高さは、5mmのものを評価した。これを「インジェクターD」とする。
上記コアンダインジェクターA〜D、Qの筒状部材から下方に向かって送り出された増幅空気の量を、コアンダインジェクターの下端(筒状部材の下端)から、20mm下、500mm下及び1000mm下の位置で、汎用の風速計を用いて風速を測定した。
3 接続孔
4 圧縮空気管
5 補助部材
6 環状部材
7 噴射スリット
8 筒状部材
9 コアンダ面形成体
11 集塵機
12 バグフィルター
13 多孔板
21 一次空気
22 誘引空気
23 増幅空気
31 スパイラル形成部材
32 張出板状部材
33 分断板状部材
34 スパイラル状の凹凸
X 圧縮空気
Claims (4)
- バグフィルターの粉体掃い落とし時に、バグフィルターに上部から瞬間的に増幅空気を送り出すためのバグフィルター清掃用コアンダインジェクターであって、
圧縮空気管から圧縮空気が供給される接続孔を有し、該接続孔を通して供給された圧縮空気を噴射する噴射スリットをその内径の円周上に有する環状部材と、該環状部材の下方同軸上に位置し、該噴射スリットから一次空気が瞬間的に噴射される際に、該一次空気に上方からの誘引空気を伴った増幅空気をバグフィルターに送り出す筒状部材とからなるバグフィルター清掃用コアンダインジェクターであって、
該筒状部材の内側に、筒状部材の下端から送り出される増幅空気に直進性を付与するための直進性付与部材が設けてあるか、又は、増幅空気に直進性を付与するために、該筒状部材自体が該筒状部材内壁に縦方向にスパイラル状の凹凸ができるようにねじれていることを特徴とするバグフィルター清掃用コアンダインジェクター。 - 上記直進性付与部材が、上記筒状部材の内壁に内側に向かって設けられた、スパイラル形成部材若しくは2個以上の張出板状部材、又は、該筒状部材の内部を2以上に分断する分断板状部材である請求項1に記載のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター。
- 上記筒状部材の内壁が、筒状部材の上部ではコアンダ面を形成し、下部では垂直面を形成しているものであり、上記張出板状部材又は上記分断板状部材が、該垂直面を形成している筒状部材の内壁部分のみに設けられている請求項1又は請求項2に記載のバグフィルター清掃用コアンダインジェクター。
- 請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載のバグフィルター清掃用コアンダインジェクターが、複数の整列したバグフィルターの上部に、それぞれ1個ずつ設置されているものであることを特徴とする集塵機。
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