JP2014011375A - 半導体製造装置および半導体製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャネル内部において、基板が保持される中央部の均熱化を実現できる、半導体製造装置および半導体製造方法を提供する。
【解決手段】基板を処理する半導体製造装置100であって、誘導加熱用コイル3と、誘導加熱用コイル3により加熱される発熱体6と、発熱体6に沿って延び、内部に基板1を保持するチャネル2とを備え、発熱体6は、チャネル2の延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む。
【選択図】図1
【解決手段】基板を処理する半導体製造装置100であって、誘導加熱用コイル3と、誘導加熱用コイル3により加熱される発熱体6と、発熱体6に沿って延び、内部に基板1を保持するチャネル2とを備え、発熱体6は、チャネル2の延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体製造装置および半導体製造方法に関する。
炭化珪素のような化合物半導体を基板上にエピタキシャル成長させる際には、高温下で処理用ガス(原料ガス等)を反応させてエピタキシャル成長を行う必要がある。
一般に、処理用ガスと基板とを反応させる装置の構成の1つとして、処理用ガスを流通させ、基板との反応を生じさせるチャネルは処理用ガスの流通方向に沿って延び、周囲に導電材料からなるサセプタが付設されるものがある。さらにサセプタには可変磁束を与える誘導加熱用コイルが処理用ガスの流通方向(チャネルの延びる方向)に並んで付設される。チャネルおよび当該チャネルの内部に配置された基板は、誘導加熱用コイルに流れる交流電流により誘導加熱されたサセプタによって間接的に加熱される。
このとき、チャネル内部には温度分布が生じる。具体的には、サセプタと誘導加熱用コイルとを処理用ガスの流通方向に沿って均一に配置すると、チャネル全体がほぼ均一に加熱される。そして、処理用ガスの流通方向(チャネルの延びる方向)におけるチャネルの中央部は、当該チャネルの上記流通方向における上流側端部や下流側端部に比べて放熱されにくいことから、当該中央部が最高温度となり、中央部から上記上流側端部や下流側端部に向かうにつれて温度が低下するような温度分布が生じる。
さらに、チャネルに処理用ガスを流通させることにより、チャネルでの温度分布が変化する。一般に、処理用ガスは、チャネル内に供給された時点ではチャネル内部の温度よりも低いため、チャネル内の処理用ガスの流通方向における上流側は温度が低下し、また、チャネル内の高温領域が下流側に移動する。
これに対して、処理対象の基板表面においては、形成されるエピタキシャル膜の膜質を向上させるために、基板表面の温度分布は極力均一とすることが望まれる。そのため、従来は、たとえば基板が搭載されるサセプタにおいて、基板が搭載される部分に熱伝導率の相対的に大きな材料からなる均熱部材を配置するといったように、サセプタの構造を工夫することにより当該基板表面の温度を均一化するといった方法が提案されている(たとえば、特開2011−1634号公報参照)。
しかし、上記のようにサセプタ自体の構造を改善したとしても、チャネル内の温度分布の均一性が悪ければ当該基板表面の温度の均一化には限界があった。さらに、より高品質な処理を、より大口径の基板に対し行うためには、チャネル内において、特に基板が保持される中央部において、より高い均熱化が求められる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の主たる目的は、チャネル内部において、基板が保持される中央部の均熱化を実現できる、半導体製造装置および半導体製造方法を提供することである。
本発明の半導体製造装置は、基板を処理する半導体製造装置であって、誘導加熱用コイルと、誘導加熱用コイルにより加熱される発熱体と、発熱体に沿って延び、内部に前記基板を保持するチャネルとを備え、発熱体は、チャネルの延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む。
これにより、チャネルの延びる方向におけるチャネル内部の温度分布を低減し、チャネル内に保持された基板表面を均熱化することができる。
上記発熱体において、厚みの異なる複数の部分のうちの1つは、発熱体の壁に形成された開口部であってもよい。これにより、発熱体の開口部は誘導加熱されないため、開口部に隣接するチャネル領域は、発熱体の他の部分に隣接するチャネル領域と比較して温度が低下する。よって、チャネル内の温度分布に応じて開口部を設けることにより、チャネル内の温度分布を低減し、基板表面上を均熱化することができる。
上記発熱体において、厚みの異なる複数の部分のうち、相対的に厚みの薄い部分はチャネルの延びる方向における発熱体の中央部を含む位置に配置されてもよい。これにより、チャネルの延びる方向におけるチャネルの中央部の温度上昇を抑制し、該中央部における最高温度を下げてチャネルの延びる方向における温度分布を低減することができる。この結果、該中央部に基板が保持される場合に、基板表面を均熱化することができる。
上記チャネルの内部には、処理用ガスが流通し、チャネルは、処理用ガスの流通方向において、発熱体より下流側にまで延びる延長部を含んでもよい。これにより、チャネルの延びる方向における下流側端部を基板からより離れた位置に配置させることになる。この結果、当該下流側端部を介した基板からの輻射による温度低下を抑制できる。したがって、基板表面の温度の均一性を向上させることができる。
上記チャネルの延びる方向に対して交差する方向である横方向でのチャネルの幅は、基板の直径の2倍以上であってもよい。これにより、チャネルの側壁と基板との間の距離を十分大きくして基板近傍の温度に対する側壁の影響を低減できる。この結果、基板近傍でのチャネル内横方向の温度分布を低減し、基板表面の温度の均一性をより向上させることができる。
上記誘導加熱用コイルは、チャネルの延びる方向に並んで配置された第1のコイル部材、第2のコイル部材および第3のコイル部材を含み、チャネルの延びる方向における第1のコイル部材と第2のコイル部材との間の間隔は、第2のコイルと第3のコイルとの間の間隔と異なってもよい。これにより、発熱体に対する誘導加熱の効果を局所的に調整できるので、当該第1〜第3のコイルの間隔を適宜調整することによって、チャネル内の温度分布を低減させることができる。
本発明の半導体製造方法は、誘導加熱用コイルと、誘導加熱用コイルにより加熱される発熱体と、発熱体に沿って延び、内部に基板を保持するチャネルとを備え、発熱体は、チャネルの延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む、半導体製造装置を用いた半導体製造方法であって、基板を準備する工程と、基板をチャネル内に配置する工程と、発熱体を、誘導加熱用コイルにより加熱することによって、基板を加熱する工程を備える。
これにより、チャネルの延びる方向におけるチャネル内部の温度分布を低減し、チャネル内に保持された基板表面を均熱化することができる。この結果、基板表面における処理の均一性(たとえば基板表面に形成される膜の性質の均一性)を高めることができる。
上記半導体製造方法では、上記発熱体において、厚みの異なる複数の部分のうちの1つは、発熱体の壁に形成された開口部であってもよい。これにより、チャネル内の温度分布に応じて開口部を設けておくことにより、チャネル内の温度分布を低減し、基板表面上を均熱化することができる。
上記半導体製造方法では、上記発熱体において、厚みの異なる複数の部分のうち、相対的に厚みの薄い部分はチャネルの延びる方向における発熱体の中央部を含む位置に配置されてもよい。これにより、チャネルの延びる方向におけるチャネルの中央部の温度上昇を抑制し、該中央部における最高温度を下げてチャネルの延びる方向における温度分布を低減することができる。この結果、該中央部に基板が保持される場合に、基板表面を均熱化することができる。
上記半導体製造方法において、上記チャネルの内部には処理用ガスが流通し、チャネルは、処理用ガスの流通方向において、発熱体より下流側にまで延びる延長部を含んでいてもよい。これにより、チャネルの延びる方向における下流側端部を基板からより離れた位置に配置させることになる。この結果、当該下流側端部を介した基板からの輻射による温度低下を抑制できる。したがって、基板表面の温度の均一性を向上させて、基板における処理の均一性を高めることができる。
上記半導体製造方法において、上記チャネルの延びる方向に対して交差する方向である横方向でのチャネルの幅は、基板の直径の、2倍以上であってもよい。これにより、チャネル内横方向の温度分布を低減することができる。
本発明によれば、チャネル内部に保持された基板表面の温度分布の均一性を高めることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
以下、図1および図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る半導体製造装置について説明する。本実施の形態に係る半導体製造装置100は、基板1を処理する半導体製造装置100である。
以下、図1および図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る半導体製造装置について説明する。本実施の形態に係る半導体製造装置100は、基板1を処理する半導体製造装置100である。
基板1は、チャネル2の内部に保持される。チャネル2は、内部に基板1を保持し、さらに、処理用ガスを、基板1の表面上を通って、一方向に流通可能とする任意の構造を有する。図2に示すように、チャネル2は、その周囲を誘導加熱用コイル3と、石英管4と、断熱材5と、発熱体6とによって囲まれていてもよい。このとき、チャネル2の上壁および下壁は発熱体6により形成され、側壁はチャネル2の横方向の端部を規定する側壁部材2c,2dにより形成されてもよい。チャネル2の側壁部材2c,2dの材料としては、誘導加熱されない任意の材料とすることができ、例えば、高抵抗の焼結体とすることができる。また、チャネル2は、延長部2eにより、処理用ガスの流通方向に延長されていてもよい。延長部2eが、処理用ガスの流通方向の上流側に設けられた場合には、処理用ガスが基板1に到達する距離を延ばすことができ、処理用ガスを整流して基板1表面上に供給することができる。延長部2eは任意の構造とすることができ、チャネル2の側壁部材2c,2dや発熱体6等と別体として設けてもよいし、一体として設けられてもよい。図3を参照して、好ましくは、延長部2eは、チャネル2の側壁部材2c,2dや発熱体6と、内周側において段差を有さず接続される。一方、延長部2eは、外周側においても、チャネル2の側壁部材2c,2dや発熱体6と段差を有さずに接続されてもよいが、段差を有してもよい。また、基板1を回転可能な構成となるように、チャネル2において基板1を保持する部分を構成してもよい。
発熱体6は、チャネル2を挟むように形成された任意の構造を有する。例えば、一部が反応室に近接して配置され、かつ、他の一部が誘導加熱用コイル3の内周形状に沿うように曲面状に形成され、これらの部分に囲まれた領域が中空である半円柱型の発熱体6を、チャネル2の上部と下部とを挟むように設けてもよい。発熱体6の材料としては、たとえば導電性の高純度カーボンを用いることができる。
断熱材5は、半導体製造装置100の内部に位置するチャネル2と半導体製造装置100の外部とを断熱するためのものであり、発熱体6の外周側を囲うように配置される。たとえば断熱材5は円筒状の形状を有する。断熱材5の材質としては、たとえば炭素繊維を用いることができる。石英管4は、断熱材5の外周側を囲うように配置される。石英管4の形状は、誘導加熱用コイル3の巻回を容易にするため、たとえば円筒状である。
誘導加熱用コイル3は、複数のコイル部材を含み、例えば、石英管4の外周側を巻回するように設けられた第1〜第3のコイル部材3a〜3cを含む。これらの複数のコイル部材はチャネル2の延びる方向に並んで配置された高周波コイルである。誘導加熱用コイル3を高周波コイルとしてこれに高周波電流を流すと、電磁誘導作用により、図1に示す誘導加熱用コイル3に囲まれた領域に存在する導電性物質は誘導加熱される。つまり発熱体6が加熱される。発熱体6が加熱されることによってチャネル2内に流通する処理用ガスおよび基板1を所定の温度に加熱することができる。
このとき、チャネル2の内部には、温度分布が生ずる。すなわち、誘導加熱用コイル3を構成する各コイル部材がチャネル2の延びる方向に均等の間隔で配置され、かつ、発熱体6がチャネル2の延びる方向に均等の熱容量となるように構成された場合には、チャネル2の延びる方向におけるチャネル2の中央部は、最も加熱され易く、また放熱されにくい。そのため、当該チャネル2の中央部は、チャネル2において最も高温となるため、チャネル2の内部では当該チャネル2の延びる方向に温度分布を生じる。さらに、このチャネル2の延びる方向での温度分布は、チャネル2内部に処理用ガスを流通させることによっても変化する。また、チャネル2の延びる方向における端部2a、2b(図5参照)は、処理用ガスの供給部または排気部が位置し、断熱材により覆われていないため、当該部分を介して輻射による基板表面の温度が起きる。
本実施の形態に係る半導体製造装置100において、発熱体6は、チャネル2の延びる方向に並び互いに厚みの異なる複数の部分を含む。具体的には、図1、図3〜図5を参照して、発熱体6において厚みの異なる複数の部分のうちの1つ(相対的に厚みの薄い部分)は、発熱体6の壁に形成された開口部11として構成される。
発熱体6は、上述のように、チャネル2に近接した(つまりチャネル2の壁を形成する平板状の)チャネル近接部6aと、当該チャネル近接部6aに接続されるとともに、誘導加熱用コイル3に近接した(誘導加熱用コイル3の内周に沿った曲面状の)コイル近接部6bとにより構成される。チャネル近接部6aとコイル近接部6bとに囲まれた部分には中空部が形成される。このとき、発熱体6の壁に形成された開口部11とは、コイル近接部6bに形成された開口部11であることが好ましい。また、発熱体6のチャネル近接部6aとコイル近接部6bの厚みは、それぞれ任意の厚みとすることができるが、好ましくは、5.0mm以上20.0mm以下とする。
コイル近接部6bは、誘導加熱用コイル3の形状に沿って配置されるため、チャネル近接部6aと比較して、貫通する磁束密度が大きく、大きな誘導電流を流すことができる。さらに、コイル近接部6bとチャネル近接部6aとの間を中空部とすることによって、コイル近接部6bで生じた誘導電流はチャネル近接部6aにも流れるため、チャネル近接部6aにおいて生じるジュール熱を増大させることができる。
そして、図3などに示すようにコイル近接部6bに開口部11が設けられた場合には、開口部11が形成された領域の高周波磁束を発熱体が効果的に捕えることができず、結果的にコイル近接部6bに生じる誘導電流は減少する。つまり、開口部11の直下に位置するチャネル2の領域は、チャネル近接部6aにより誘導加熱されるものの、開口部11が形成されたことによって当該部分には発熱体が存在しないため、当該チャネル2の領域が発熱体6から受ける熱量が減少する。この結果、開口部11が形成されない場合に比べて、チャネル2の上記領域の温度上昇が抑制される。このように、チャネル2での上述した温度分布に応じて、発熱体6のコイル近接部6bに開口部11を設けることにより、チャネル2の内部における温度の均一性を高めることができる。この結果、チャネル2の中央部に配置された基板1の表面を均熱化することができる。
このとき、コイル近接部6bに配置した開口部11の大きさ、位置および個数は、上述したチャネル2内部の温度分布を減少可能な任意の構成とすればよい。例えば、図3〜図5を参照して、チャネル2の上部に位置する発熱体6のみに開口部を設けてもよい。また、開口部11においては、円筒形の断熱材5(図1参照)を当該開口部11を塞ぐように配置してもよいし、あるいはチャネル近接部6aの外側を覆うように断熱材5を設けてもよい。
好ましくは、図4および図5を参照して、発熱体6のコイル近接部6bの開口部11を、チャネル2が延びる方向における発熱体6の中央部を含む位置に配置する。これにより、上述したように、チャネル2が延びる方向におけるチャネル2の中央部の温度を低下させることができる。そのため、チャネル2の該中央部が最高温度を示す温度分布が発生する場合には、当該温度分布における最高温度を低減し、結果的に当該温度分布を平準化することができる。
図6を参照して、チャネル2は、発熱体6より処理用ガスの流通方向における下流側にまで延びる延長部2fを含んでもよい。これにより、チャネル2の延びる方向における端部2a、2bのうち、下流側の端部2bの位置をチャネル2の中央から離れる方向へずらすことができる。この結果、輻射による基板1の温度低下の原因となる端部2bを基板1から遠ざけることができる。
なお、チャネル2の側壁部材2c、2dは、断熱材5により覆われているものの、発熱体6と直接的に接触していないため、当該発熱体6から直接的には加熱されない。その結果、チャネル2の横方向においても、基板1とチャネル2の側壁部材2c、2dとの距離がある程度近い場合には、基板1の表面に横方向での温度分布が生じてしまう。
そこで、チャネル2の延びる方向に対して交差する方向である横方向でのチャネル2の幅W2(図2参照)は、基板1の直径W1(図2参照)の2倍以上3倍以下としてもよい。ここで、チャネル2の幅W2が基板1の直径W1の2倍以上であれば温度分布を充分均一化できる。一方、チャネル2の幅W2を基板1の直径W1の3倍以上とした場合、チャネル2の幅W2を広げることにより温度分布の均一性が向上する度合いはあまり大きくなく、装置コストや製造コストを考慮すれば当該チャネル2の幅W2は基板1の直径W1の3倍以下とすれば充分である。また、基板1はチャネル2の横方向におけるほぼ中央に配置されることが好ましい。これにより、チャネル2の側壁部材2c、2dから基板1の温度条件が受ける影響を充分小さくできるので、チャネル2の横方向における温度分布を均一化することができる。
上述した構成は、誘導加熱用コイル3の各コイル部材の配置については、特に制限なく適用可能であるが、上記のように発熱体6の構造を変更することに加え、誘導加熱用コイル3の構成を変更することによっても、さらにチャネル2の温度分布を低減することができる。
具体的には、図1を参照して、チャネル2の延びる方向における第1のコイル部材3aと第2のコイル部材3bとの間の間隔は、第2のコイル部材3bと第3のコイル部材3cとの間の間隔と異なってもよい。例えば、チャネル2の延びる方向における発熱体6の中央部に位置するコイル部材間の間隔(第2のコイル部材3bと第3のコイル部材3cとの間の間隔)を、他の部分に位置するコイル部材間の間隔(第1のコイル部材3aと第2のコイル部材3bとの間の間隔)より広くとってもよい。これにより、チャネル2の延びる方向においてコイル部材を均等に配置したときと比較して、チャネル2の延びる方向における第2のコイル部材3bと第3のコイル部材3cとの間の領域に位置する発熱体6の部分(つまりチャネル2の延在方向における発熱体6の中央部に位置する部分)を貫く磁束が減少する。このため、発熱体6の中央部に対する誘導加熱の効果は低下し、発熱体6の中央部の温度は低下する(あるいは発熱が抑制される)。その結果、発熱体6の中央部がチャネル2に対して与える熱量も低下し、チャネル2の中央部の温度が低下する。よって、上述したチャネル2の中央部が最高温度となる温度分布がある場合には、当該温度分布での最高温度を下げて温度分布を低減することができる。
なお、発熱体6に開口部を設けずに、誘導加熱用コイル3の各コイル部材の配置のみによって温度分布を低減させてもよい。しかし、発熱体6の開口部の設置位置と、誘導加熱用コイル3の間隔の調整とを同時に組み合わせることにより、より複雑な温度分布にも対応できる。
以上のように、本実施の形態に係る半導体製造装置は、発熱体6の開口部11および誘導加熱用コイルの間隔を相対的に大きくした部分の少なくとも一方を、チャネル内の温度分布に応じて設けることにより、チャネル2内の温度分布を低減し、チャネル2内の基板1の表面を均熱化することができる。
次に、図1および図7を参照して、本実施の形態の半導体製造方法について説明する。本実施の形態に係る半導体製造方法は、図1〜図5に示した本発明による半導体製造装置100を用いた半導体製造方法であって、図7に示すように基板1を準備する工程(S01)と、基板1をチャネル2内に配置する工程(S02)と、発熱体6を誘導加熱用コイル3により加熱することによって、基板1を加熱する工程(S03)とを備える。
基板1を準備する工程(S01)では、任意の基板1を準備すればよい。例えば、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)等からなる基板、あるいは表面にSiCやGaNなどの化合物半導体層、あるいは他の材料層を形成するための基板を準備する。
次に、基板1をチャネル2内に配置する工程(S02)では、基板1をチャネル2内部の基板保持部に配置する。配置する手段は基板1を搬送可能な任意の手段を用いることができる。
発熱体6を誘導加熱用コイル3により加熱することによって、基板1を加熱する工程(S03)では、誘導加熱用コイル3に所定の交流電流を流すことにより誘導加熱された発熱体6がチャネル2を上下から加熱する。この結果、チャネル2内に保持された基板1が所定の温度に加熱される。このとき、上述した半導体製造装置100を用いているため、チャネル2の延在方向における温度分布を小さくできるので、結果的にチャネル2の中央部に配置された基板1の表面上を均熱化することができる。
(実施の形態2)
次に、図8〜図11を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態に係る半導体製造装置および半導体製造方法は、基本的には実施の形態1と同様の構成を備えるが、発熱体6のコイル近接部6bの構造が実施の形態1における半導体製造装置と異なっている。本実施の形態2においては、発熱体6のコイル近接部6bには開口部は形成されておらず、かわりにコイル近接部6bを構成する壁部の厚みが互いに異なる複数の部分が形成されている。なお、図8〜図11は、発熱体6のコイル近接部6bにおける、チャネル2の延在方向の中央部近傍の断面模式図である。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態に係る半導体製造装置および半導体製造方法は、基本的には実施の形態1と同様の構成を備えるが、発熱体6のコイル近接部6bの構造が実施の形態1における半導体製造装置と異なっている。本実施の形態2においては、発熱体6のコイル近接部6bには開口部は形成されておらず、かわりにコイル近接部6bを構成する壁部の厚みが互いに異なる複数の部分が形成されている。なお、図8〜図11は、発熱体6のコイル近接部6bにおける、チャネル2の延在方向の中央部近傍の断面模式図である。
ここで、発熱体6の厚みは、発熱体6の熱容量と相関がある。図8を参照して、コイル近接部6bの厚みが相対的に薄い部分6ba(以下、「コイル近接部の薄い部分6ba」という)は、コイル近接部6bの厚みが相対的に厚い部分6bb(以下、「コイル近接部の厚い部分6bb」という)に比べて、チャネル2(図1参照)の延在方向に沿った方向での単位長さ当たりでの体積が小さくなるため、誘導加熱用コイル3が起こす磁束のうち当該部分を貫通する磁束が少ない。そのため、コイル近接部の薄い部分6baにおいて誘導される電流は少なく、誘導加熱の効果は小さい。よって、コイル近接部の薄い部分6baがチャネル2に与える熱量も、コイル近接部の厚い部分6bbに比べて小さくなる。
図8を参照して、本実施の形態の発熱体6は、チャネル2の延びる方向における中央部にコイル近接部の薄い部分6baを有し、それをチャネル2の延びる方向において当該コイル近接部の薄い部分6baを挟むように、コイル近接部の厚い部分6bbが形成されている。このとき、コイル近接部の薄い部分6baは、発熱体6の外周側(断熱材5(図2参照)と対向する外周表面側)にコイル近接部の厚い部分6bbとの段差部6bcを有している(つまり発熱体6の外周側に凹部が形成されることで、当該凹部の底がコイル近接部の薄い部分6baになっている)。このような凹部を、コイル近接部6bの任意の位置に形成することで、発熱体6での発熱量を局所的に調整できる。この結果、開口部11(図3参照)を形成する場合と同様の効果を得ることができる。
図9を参照して、図8に示した半導体製造装置の変形例を説明する。図9を参照して、図9に示したコイル近接部6bを含む半導体装置は、基本的には図8を参照して説明した半導体製造装置と同様の構造を備えるが、コイル近接部の薄い部分6baの構造が異なっている。すなわち、図9に示した半導体製造装置では、コイル近接部6bの内周側(チャネル2に対向する内周表面側)に凹部が形成されている。このため、発熱体6の内周側に段差部6bcが設けられている。この場合も、図8に示した半導体製造装置と同様の効果を得ることができる。なお、発熱体6のコイル近接部6bにおける外周側および内周側の両方に凹部を形成することで、段差部6bcを設けてもよい。
図10を参照して、図8に示した半導体製造装置の他の変形例を説明する。図10を参照して、図10に示したコイル近接部6bを含む半導体装置は、基本的には図9を参照して説明した半導体製造装置と同様の構造を備えるが、コイル近接部の薄い部分6baの構造が異なっている。すなわち、図10に示した半導体製造装置では、コイル近接部の薄い部分6baは、コイル近接部の厚い部分6bbとの間に段差部6bc(図9参照)を有さずに、曲面状の接続部を有している。また異なる観点から言えば、図10に示したコイル近接部の薄い部分6bは、側壁が傾斜しかつ曲面状の形状を有する凹部の底部として形成されている。これにより、図9に示した半導体製造装置と同様の効果を得られる。さらに、図10に示した半導体製造装置では、コイル近接部6bにおいて誘導される電流が当該コイル近接部の薄い部分6bの外周部において連続的に変化するため、チャネル2に対する加熱効果も当該外周部において連続的に増減させることができる。
図11を参照して、図8に示した半導体製造装置のその他の変形例を説明する。図11を参照して、図11に示したコイル近接部6bを含む半導体装置は、基本的には図10を参照して説明した半導体製造装置と同様の構造を備えるが、コイル近接部の薄い部分6baの構造が異なっている。すなわち、図11に示した半導体製造装置では、コイル近接部6bの外周側に凹部が形成されている。このため、発熱体6の内周側寄りにコイル近接部の薄い部分6baが位置する。この場合も、図10に示した半導体製造装置と同様の効果を得ることができる。なお、発熱体6のコイル近接部6bにおける外周側および内周側の両方に、図10または図11に示したような側壁が曲面状の凹部を形成することで、コイル近接部の薄い部分6baを設けてもよい。
図8〜図11に示したいずれの場合にも、チャネル2の延びる方向において、チャネル2の中央部が最高温となる温度分布がある場合に、チャネル2内の温度分布を抑制し、基板表面上を均熱化することができる。また、その他の温度分布に対しても、発熱体6のコイル近接部6bの厚みを変化させることにより、基板1表面を均熱化することができる。
なお、チャネルの延びる方向に対して交差する方向である横方向においても、コイル近接部6bの厚みを変化させてもよい。これにより、チャネル2における横方向の温度分布に対しても、温度分布を低減することができる。また、上述した例では発熱体6のコイル近接部6bについて開口部を形成したり厚みを変更したりしているが、発熱体6のチャネル近接部6aにおいて同様に開口部を形成したりその厚みを変更してもよい。
また、図8〜図11で説明した半導体製造装置を用いた半導体製造方法は、基本的には図7に示した半導体製造方法と同様であり、図7で説明した半導体製造方法と同様の効果を得ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基板、2 チャネル、2a,2b チャネルの延びる方向における端部、2c,2d 側壁部材、2e,2f 延長部、3 誘導加熱用コイル、3a 第1のコイル部材、3a〜3c,3c 第3のコイル部材、3b 第2のコイル部材、4 石英管、5 断熱材、6 発熱体、6a チャネル近接部、6b コイル近接部、6ba コイル近接部の薄い部分、6bb コイル近接部の厚い部分、6bc 段差部、6c 中空部、100 半導体製造装置。
Claims (11)
- 基板を処理する半導体製造装置であって、
誘導加熱用コイルと、
前記誘導加熱用コイルにより加熱される発熱体と、
前記発熱体に沿って延び、内部に前記基板を保持するチャネルとを備え、
前記発熱体は、前記チャネルの延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む、半導体製造装置。 - 前記発熱体において、前記厚みの異なる複数の部分のうちの1つは、前記発熱体の壁に形成された開口部である、請求項1に記載の半導体製造装置。
- 前記発熱体において、前記厚みの異なる複数の部分のうち、相対的に厚みの薄い部分は前記チャネルの延びる方向における前記発熱体の中央部を含む位置に配置される、請求項1または請求項2に記載の半導体製造装置。
- 前記チャネルの内部には、処理用ガスが流通し、
前記チャネルは、前記処理用ガスの流通方向において、前記発熱体より下流側にまで延びる延長部を含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体製造装置。 - 前記チャネルの延びる方向に対して交差する方向である横方向での前記チャネルの幅は、前記基板の直径の2倍以上である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体製造装置。
- 前記誘導加熱用コイルは、前記チャネルの延びる方向に並んで配置された第1のコイル部材、第2のコイル部材および第3のコイル部材を含み、
前記チャネルの延びる方向における前記第1のコイル部材と前記第2のコイル部材との間の間隔は、第2のコイルと第3のコイルとの間の間隔と異なる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の半導体製造装置。 - 誘導加熱用コイルと、前記誘導加熱用コイルにより加熱される発熱体と、前記発熱体に沿って延び、内部に基板を保持するチャネルとを備え、前記発熱体は、前記チャネルの延びる方向に並び、互いに厚みの異なる複数の部分を含む、半導体製造装置を用いた半導体製造方法であって、
前記基板を準備する工程と、
前記基板を前記チャネル内に配置する工程と、
前記発熱体を、前記誘導加熱用コイルにより加熱することによって、前記基板を加熱する工程とを備える、半導体製造方法。 - 前記発熱体において、前記厚みの異なる複数の部分のうちの1つは、前記発熱体の壁に形成された開口部である、請求項7に記載の半導体製造方法。
- 前記発熱体において、前記厚みの異なる複数の部分のうち、相対的に厚みの薄い部分は前記チャネルの延びる方向における前記発熱体の中央部を含む位置に配置される、請求項7または請求項8に記載の半導体製造方法。
- 前記チャネルの内部には、処理用ガスが流通し、前記チャネルは、前記処理用ガスの流通方向において、前記発熱体より下流側にまで延びる延長部を含む、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の半導体製造方法。
- 前記チャネルの延びる方向に対して交差する方向である横方向での前記チャネルの幅は、前記基板の直径の2倍以上である、請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の半導体製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2012148279A JP2014011375A (ja) | 2012-07-02 | 2012-07-02 | 半導体製造装置および半導体製造方法 |
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|---|---|
| JP2014011375A true JP2014011375A (ja) | 2014-01-20 |
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| JP (1) | JP2014011375A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102014016455A1 (de) | 2013-11-08 | 2015-05-13 | Suzuki Motor Corporation | Schwinge |
-
2012
- 2012-07-02 JP JP2012148279A patent/JP2014011375A/ja active Pending
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