本実施例では、昇降機の運行状況等と保守端末の操作状況を入力とし、最適な分析条件による分析結果を保守端末に出力する昇降機の保守営業支援システムの例を説明する。分析条件は、例えば「昇降機の機種」「ビル住所」「ビルの用途」などであり、分析種類は「昇降機の故障発生確率」「昇降機の保守契約の解約発生確率」などである。
図1は本実施例による昇降機の保守営業支援システムの構成図の一例を示す図である。昇降機の保守営業支援システム101は、ビル102と管制センタ103と保守携帯端末104を有する。ビル102は昇降機105を有し、昇降機は昇降機かご106やその他図示しない昇降機を構成する要素と、昇降機監視システム107を有する。昇降機監視システム107と管制センタ103は、公衆通信網等のネットワーク125によって接続される。管制センタ103は、分析装置108と、LAN109等によって接続される分析結果閲覧用のPC110とを有する。分析装置108は、ログデータベース111と通信装置112と端末操作ログ分析部113と自動分析指示生成部114と関連付け分析ポリシー設定スクリプト115と昇降機・ビル分析部116を有する。昇降機・ビル分析部116は数理計算部117と図表描画部118を有する。保守携帯端末104は、端末操作ログ取得部123と端末操作ログ監視部124を有する。昇降機監視システム107は、昇降機105の運行状況、例えば走行時間や操作されたボタン、停止階、重量センサ等各種センサの情報などを、監視システムログ116に時系列に記録する。昇降機監視システム107は図示しないキャッシュに監視システムログ119を保存し、公衆通信網または専用通信網117を介して逐次分析装置111に送信する。分析装置108は、受信した監視システムログ119をログデータベース111に保存し、逐次更新する。
ログデータベース111は、監視システムログ119のほかに、昇降機105の機種や納入年、顧客側担当者や連絡先といった情報を記録した昇降機データ120、保守員の氏名・社員番号・所属・経験年数・担当可能機種や教育履歴といった情報を記録した保守員データ121、地域の各昇降機105への保守スケジュールを記録した保守スケジュールデータ122を有する。また、過去の故障等による緊急呼び出しを記録した、緊急呼び出しログなど、図示しないログを有してもよい。
保守携帯端末104の端末操作ログ取得部123は、ユーザが端末に対して行なった操作、例えばあるアプリケーションの起動、終了、画面遷移や、キーボードやマウスの操作を、図5に後述する保守携帯端末操作ログ501に逐一記録する。端末操作ログ監視部124は、保守携帯端末操作ログ501を監視し、一定の特徴が表れれば、公衆無線回線等を通して、保守携帯端末操作ログ501を完成センタ103の分析装置108の端末操作ログ分析部113に送信する。端末操作ログ分析部113は、保守携帯端末操作ログ501を受付け、分析を実施し、分析結果分析指示生成部114に渡す。分析結果分析指示生成部114は、保守携帯端末操作ログ501の分析結果と、関連付け分析ポリシー設定スクリプト115の内容を照らし合わせて、昇降機・ビル分析部116への分析指示を決定し、決定した方法で、昇降機・ビル分析部116に分析指示を出す。決定した方法とは、例えば「特定地域のビルに限定した分析結果を算出する」「特定の機種の昇降機に限定した分析結果を算出する」等である。昇降機・ビル分析部116は、ログデータベース111から監視システムログ116を取得する。昇降機データ120等のその他のデータを合わせて取得してもよい。数理計算部117は、自動分析指示生成部114が生成した指示と、ログデータベース111から取得したデータを入力として、数理計算を行い、分析結果を算出する。
図表描画部118は、数理計算結果を入力として、対応した図表を描画し、昇降機・ビルの分析結果の図表とする。昇降機・ビル分析部116は分析結果および分析結果の図表を取得して対応付け、管制センタ内のPC110、または保守員が帯同する保守携帯端末104に送信する。
図2は、保守携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。本例の保守携帯端末104は、ネットワークI/F201と、中央処理装置202と、指示入力装置203と、記憶装置204と、二次記憶装置205と、表示装置206と、位置情報発信装置207を有する。各装置は、内部バス208によって接続され、各装置間で相互にデータの送受信が可能である。ネットワークI/F201は例えばLANカード等のネットワークカードであり、管制センタ103の分析装置108等からの入出力をネットワーク経由で受け付ける。
中央処理装置202は、マイクロプロセッサを主体に構成され、記憶装置204や二次記憶装置205に格納されている分析プログラム等のプログラムを実行する。指示入力装置203は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイスである。表示装置206は、例えばディスプレイアダプタと液晶パネルタ等によって実現される。記憶装置204は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)等によって実現され、中央処理装置202 によって実行されるプログラムや本装置において処理されるデータ等を格納する。二次記憶装置205は、例えばハードディスクやDVDあるいはCDとそれらのドライブ、あるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成され、中央処理装置202によって実行されるプログラムや本装置において処理されるデータ等を格納する。
図3は、分析装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施例の分析装置108は、ネットワークI/F301と、中央処理装置302と、指示入力装置303と、記憶装置304と、二次記憶装置305と、表示装置306を有する。各装置は、内部バス307によって接続され、各装置間で相互にデータの送受信が可能である。ネットワークI/F301は例えばLANカード等のネットワークカードであり、ユーザ端末である保守携帯端末104、PC110、もしくは昇降機監視システム107等からの入出力をネットワーク経由で受け付け、また、ログデータベース111に格納されるログをネットワーク経由で取得する。中央処理装置302は、マイクロプロセッサを主体に構成され、記憶装置304や二次記憶装置305に格納されている分析プログラム等のプログラムを実行する。指示入力装置303は、例えばキーボード、マウス等のポインティングデバイスである。指示入力は、ネットワーク、例えばLAN109や公衆通信網・専用通信網117を介して接続される保守携帯端末104やPC110等の別端末の指示入力装置から行われるとしてもよい。表示装置306は、例えばディスプレイアダプタと液晶パネルタ等によって実現される。
記憶装置304は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)等によって実現され、中央処理装置302 によって実行されるプログラムや本装置において処理されるデータ等を格納する。二次記憶装置305は、例えばハードディスクやDVDあるいはCDとそれらのドライブ、あるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成され、中央処理装置302によって実行されるプログラムや本装置において処理されるデータ等を格納する。
図4は、昇降機の保守営業支援システムのシーケンスの一例を示す図である。保守営業支援システム101の昇降機監視システム107は、監視システムログ116を、分析装置108に逐次送信する(S401)。保守員携帯端末104は、端末操作ログ501を、逐次分析装置108に逐次送信する(S402)。次に、分析装置108は、端末操作ログ分析処理を実施する(S403)して、昇降機ログ分析指示を生成し(S404)、昇降機分析処理を実施する(S405)。なお、昇降機ログ分析指示(S404)は、分析装置108と保守員携帯単末104の通信セッション接続中に、保守員携帯端末104が、ユーザによるボタン押下等によって生成する指示であってもよい。次に、分析装置108は、分析結果を保守携帯端末104に送信する(S406)。保守携帯端末104は、分析結果を受信すれば、分析装置108に分析結果取得応答を送信する(S407)。 図5は、保守携帯端末操作ログのデータ構造の一例を示す図である。保守携帯端末104の端末操作ログ取得部104は、ユーザにより入力された操作を操作ログ501に逐一記録する。操作ログ501の各レコードは、ログレコードID502、時刻503、位置情報504、アプリケーション505、操作/イベント506を有する。例えば、端末操作ログ取得部123は、ユーザの「顧客管理アプリケーションで[OK]ボタンが押下された」という操作を受け付ければ、その受付時刻を時刻503に、位置情報発信装置207より取得した操作の行なわれた時点の緯度経度を位置情報504に、使用アプリケーションをアプリケーション505に、操作内容を操作/イベント506に記録する。各レコードは、ログレコードID502により管理する。
図6は、端末操作ログ監視部の処理フローを示す図である。端末操作ログ監視部124は、端末操作ログ取得部123が逐次更新する端末操作ログ501を監視し、特定の事象を検知すれば、端末操作ログ501を分析装置116に送信する。まず、端末操作ログ監視部124は、まず、記憶部305に格納される端末操作ログ501を取得する(S601)。次に、分析結果の要求を検知(S602)すれば、端末操作ログ501を分析装置116に送信し(S603)、分析装置からのログ取得応答を受信する(S604)。分析結果の要求の検知は、例えば図17に後述する「情報を取得する」ボタンが押下されたことの検知であり、また、アプリケーションの画面遷移の検知、位置情報の閾値以上の変移、昇降機と保守端末の接続の検知等であってもよい。端末操作ログ監視部124は、保守携帯端末104の起動中はこの処理を繰り返し、保守携帯端末104のスリープ化もしくは終了指示を検知すれば(S605)、この処理フローを終了する。
図7は、端末操作ログ分析部の処理フローの一例を示す図である。端末操作ログ分析部113は、まず、保守端末104の端末操作ログ監視部124が送信した送信端末操作ログ501を取得し(S701)、保守端末104にログ取得応答を送信する(S702)。次に、関連付け分析ポリシー設定スクリプト115を取得し(S703)、分析条件得点の算出を実施する(S704)。ここで、分析条件得点は後述する
数1を用いて算出する。次に、分析結果を端末操作ログの分析結果1001に格納する(S705)。次に、端末操作ログ分析結果1001を、自動分析指示生成部114に送信する(S706)。
図8は、自動分析指示生成部の処理フローの一例を示す図である。自動分析指示生成部114は、まず、端末操作ログ分析部113より端末操作ログ分析結果1001を取得する(S801)。次に、関連付け分析ポリシー設定スクリプト1101を取得し(S802)、分析条件を決定する(S803)。分析条件は、後述する
数2を用いて決定する。次に、決定した分析条件を用いて、昇降機・ビル分析部116に分析指示を出す(S804)。
図9は、昇降機データの構造の一例を示す図である。昇降機データ120は、管理する顧客の昇降機を管理するためのデータベースであり、昇降機ID901、昇降機の機種902、昇降機の納入年903、昇降機を有するビル名称904、ビル総階数904、ビル延べ床面積905、ビル住所906、管理を担当する担当支社906等のフィールドを有する。
数1は、分析条件の得点算出式の一例を示す。図7に示した端末操作ログ分析部113は、本式を用いて分析条件得点の算出の実施(S704)を行なう。分析条件は、例えば「ビル住所」「昇降機の納入年」「ビル用途」等があり、本式は「ビル住所」を分析条件とした得点算出式の一例である。本式を用いることで、特定の保守系端末104で、特定の保守員がよく利用する「ビル住所」を、作業回数や作業時間が多い順に得点にすることが可能となる。
図10は、端末操作ログ分析結果の構造の一例を示す図である。端末操作ログ分析部113は、数1を用いて算出した各分析条件の得点を、端末操作ログ分析結果1001に格納する。端末操作ログ分析結果1001は、分析条件1002、得点1003のフィールドを有する。分析条件1002は、例えば「ビル住所」「昇降機の納入年」「ビル用途」等がある。分析条件1002を「ビル住所」とした例を述べる。例えば、市区町村単位で、保守系端末104で、保守員による回数や時間をかけて作業を実施する「ビル住所」を、市区町村単位で、得点順に格納する。
図11は、関連付け分析ポリシー設定スクリプトの一例である。関連付け分析ポリシー設定スクリプト115は、端末操作ログ分析部113と自動分析指示生成部114が、処理に用いる定数等を定義し、端末操作ログ分析部113と自動分析指示生成部114の分析方針を関連付けするスクリプトである。関連付け分析ポリシー設定スクリプト115は、設定情報1101、保守端末分析ポリシー1102、分析指示ポリシー1103を有する。設定情報1101は、スクリプトの設定日や設定者名を有する。端末操作ログ分析部113は、「関連付け分析ポリシー設定スクリプト115の取得(S703)」により、保守端末分析ポリシー117を参照して分析を実施する。例えば、分析の対象日数を直近の60日とするポリシー1104を参照して分析を実施する。分析対象アプリケーションのポリシー1105を設定してもよい。自動分析指示生成部114は、「関連付け分析ポリシー設定スクリプト115の取得(S803)により、分析指示ポリシー1103を参照して、分析指示を決定する。例えば、端末操作ログの分析結果1001の「ビル住所」において、「千代田区」が高得点であった際の分析指示を決定する。分析指示ポリシー1103は、分析条件の決定式1106を有する。分析条件の決定式は、数2に後述する。 数2は分析条件の決定式の一例を示す。本式は「ビル住所」を分析条件とした決定式の一例である。本式により、保守携帯端末104が例えば同じ「千代田区神田」の住所のビルの分析結果を要求した際でも、自動分析指示生成部114が、「千代田区」の住所を保守員による回数や時間をかけて作業を実施する保守携帯端末104には「千代田区」を決定し、「関東地区」の住所を利用することが多い保守員の利用する保守携帯端末104には「関東地区」を決定し、昇降機・ビル分析部116に分析指示を出すことで、保守員の利用状況に応じた分析結果を自動で提示することが可能となる。
対比のため、従来のように保守員の携帯端末の端末操作状況(操作履歴等)ログを使用しない場合は、「分析条件として対象のビル住所の指定せよ」「分析条件として、対象昇降機機種を指定せよ」といった、分析条件の指定の指示が端末に表示されてしまい、保守員が自ら手動で、所望の分析条件を決定して指定する作業時間を要する。例えば千代田区のある同じ昇降機の分析結果を閲覧したい場合、ある保守員は千代田区内の他の昇降機と比較した分析結果を閲覧したいが、ある保守員は関東地区全体の他の昇降機と比較した分析結果を閲覧したいとする。その場合、各保守員はビル住所の分析条件としてそれぞれ「千代田区」「関東地区」を決定して指定する必要がある。しかし、分析ポリシー設定スクリプトを用いれば、上記の指示は端末に表示されず、保守員の過去の端末操作ログより判断された最適な分析条件による分析結果が、自動で提示される。これにより、最適な保守がなされる。
図12は、昇降機の監視システムログのデータ構造の一例を示す図である。昇降機監視システム107は、昇降機105の運行状況を、逐次時系列に監視システムログ119に記録する。監視システムログ119は、各昇降機105を判別するための昇降機ID901、ログの各レコードの取得日時を示す取得日1201および取得時刻1202、昇降機105の運行状況である、単位時間あたりの起動回数1203、走行分数1204、保守のための一時停止スイッチである保守スイッチ動作回数1205等の各種スイッチの操作状況、図示しない重量センサなど各種センサの入力情報といった情報を格納する。
図13は、ビル・昇降機分析部による分析処理フローの一例を示す図である。本例では、監視システムログと過去の緊急呼び出しログから、緊急呼び出しの確率を検知するフローを述べる。分析部112はまず、保守携帯端末104等からの分析結果要求を受信する(S1301)。次に、ログデータベース111から、初期分析条件に該当する昇降機の監視ログデータを取得し(S1302)、過去の特定期間の監視ログデータを抽出する(S1303)。
初期分析条件および期間は保守携帯端末104等から受け付けてもよいし、予め分析部112が初期条件として保有していてもよい。次に、監視したログデータの特定指標を算出する(S1304)。特定指標は、例えば監視システムログ116の単位時間起動回数のそのままの数値や、平均や分散、その正規化値等である。さらに、監視システムログの特定指標にクラスタリング演算を実行する(S1305)。クラスタは後述する図8により示される。さらに、ログデータベースから、過去の特定期間の緊急呼出しログデータを取得(S1306)することで、各クラスタの緊急呼び出し率を算出(S1307)する。 続いて、ログデータベース111から、分析対象の昇降機の直近の監視ログデータを取得し(S1308)、数理算出部114は分析対象の昇降機の特定指標を算出(S509)する。その結果に応じて分析対象の昇降機の属するクラスタを算出し(S1310)、分析結果数値を算出(S1301)する。図表描画部115は、算分析結果数値に応じた分析結果グラフを描画する(S1312)。続いて、無線通信部113を通した無線網やLAN109等を介して、保守携帯端末104やPC110に分析結果を送信する(S1313)。保守携帯端末104やPC110によって送信された分析結果取得応答を受信号(S1314)することで、分析結果の送信を確認する。新たに、分析条件を変えた再分析要求を受信(S1315)すれば、S1302より同フローを繰り返し、受信しなければ終了する。
図14は、分析処理フローにおけるクラスタリング演算処理フローの一例を示す図である。本フローは、図11に示した分析処理フローにおけるクラスタリング演算(S1105)ステップに相当し、数理計算部117が実行する。例えば、昇降機監視ログを、月あたり走行時間や月あたり特定スイッチ押下回数といった2軸の散布図に示し、特性のことなるいくつかのグループにクラスタリングすることが可能になる。本フローは、k-means法、SVM法といったクラスタリング手法、または同様の手法によって実装可能である。数理計算部115は、まずログデータベース111から対象ログデータを取得する(S1401)。対象ログデータとは、例えば昇降機監視ログである。次に、2軸の指標を取得(S1402)する。
この指標は、対象ログデータに含まれる項目を直接取得してもよいし、図5のS509で算出した指標を用いてもよい。次に、これらの指標を2次元の散布図にプロットする(S1403)。さらにクラスタ分割数 n を取得する。(S1404)。分割数nはユーザが指定するとしてもよいし、初期設定値として数理計算部114等が保持する値を用いても良い。続いて、散布図に対し、n 個の仮重心点をランダムに指定し(S1405)、各プロット点とn個の仮重心点の距離を算出する(S1406)。各プロット点は、昇降機監視ログの取得元である固有の昇降機を示す。 次に、各プロット点を最も距離の小さい仮重心点のクラスタに割り当てる(S1407) 。さらに、各クラスタの重心点を計算して(S1408) 、再び各プロット点とn個の重心点の距離を算出して(S1409)、各プロット点を最も距離の小さい重心点のクラスタに割り当てる(S1410)。すべてのプロット点が、前回と同じクラスタに 割り当りあてられるまでS1408以降の処理を繰り返し、すべてのプロット点が、前回と同じクラスタに割り当てたら(S1411)、図13に後述する分析結果テーブルにクラスタリング処理の結果を格納し(S1412)、終了する。
図15は、分析結果ログテーブル1501の構造の一例を示す図である。昇降機・ビル分析部116は、ログデータベース111から取得したログ、例えば監視システムログ119に分析を行なった結果を、分析結果ログテーブル1501に格納する。分析結果ログテーブル1501は、昇降機ID1001、分析対象期間1502、指標1503、クラスタリング分析結果1504を有する。昇降機ID1001は分析対象となる昇降機固有のIDであり、図10にしめす昇降機の監視システムログ119の昇降機ID1001に対応する。分析対象期間1202は、開始日1505と終了日1506を有する。
これは、図11に示す分析部による分析処理フローのS1103で示される特定期間に相当する。指標1503は、図11に示す分析部による分析処理フローのS1104で算出された特定指標に相当し、例えば、分析対象期間1502における1日あたり平均走行時間1507、走行時間標準偏差1508等が格納する。クラスタリング分析結果1504は、図11に示すクラスタリング演算処理フローにて、算出された結果であり、S1212で格納された結果に相当する。例えば、割り当てクラスタ1509、重心距離1510、重心座標1511などを格納する。
図16は、分析結果のグラフの一例を示す図である。図表描画部118は、分析結果テーブル1601を入力とし、分析結果のグラフ1601を描画・出力する。例えば、縦軸に1日あたり平均走行時間1507、横軸に走行時間標準偏差1508をとって、各昇降機ID901に相当するプロット点1602を描画する。さらに、図表描画部118は、特定の昇降機IDに相当する点1603を、例えば星型等の他と異なる形のプロット点で描画する。また、クラスタ境界1604を描画し、割り当てクラスタ名1609を描画する。
図17は、分析結果の要求ユーザインタフェイスの一例を示す図である。ユーザは、分提示ボタンを押すだけで、自分で分析項目等を設定することなく、適切な分析結果を得ることが可能となる。保守携帯端末104またはPC110は、ユーザのログインを検知すると、ディスプレイ等、図示しない出力装置に分析結果の要求ユーザインタフェイス901を出力する。分析結果の要求ユーザインタフェイス1701は、ユーザ属性1702と特定期間のスケジュール1703と、保守員端末操作ログの要求(S402)イベントを発生させる「情報を取得」ボタン1704を有する。ユーザ属性1702は、保守員や営業員であるユーザを対象とし、現在ログイン中のユーザの情報を示す。例えば、ユーザ名1705、職位1706、所属1707を有する。
特定期間のスケジュール1703は、ユーザ属性902で示すユーザの、例えばある1日のスケジュールを示し、予定時刻1708、保守に向かうビルの名称904、昇降機ID901等を有する。ユーザ属性1702は、分析部112がログデータベース111から保守員データ119を、特定期間のスケジュール1703は、分析部112がログデータベース111から保守員スケジュールデータ120を、取得して生成する。ユーザが「情報を取得」ボタン1704を画面上で押下すると、保守携帯端末104またはPC110は、図4に示すシーケンス図の保守員端末ログの要求(S402)イベントを発生する。
図18は、分析結果の出力ユーザインタフェイスの一例を示す図である。保守携帯端末104またはPC110は、分析装置108が送信した昇降機ログ分析結果を受信してS406、分析結果の出力ユーザインタフェイス1801を出力する。分析条件は、過去の保守端末操作ログ501より、本システム101がユーザーに応じて自動で決定するため、ユーザである保守員は自ら分析条件を決定する必要が無く、効率的に分析結果を閲覧することが可能となる。分析結果の出力ユーザインタフェイス1801は、ユーザ属性902と、昇降機基本情報1802と、分析結果1803を有する。昇降機基本情報1802は、昇降機・ビル分析部116がログデータベース111から昇降機データ118を取得して生成する。昇降機基本情報1802は、予定時刻1708、ビル名称904、昇降機ID901のほかに、ビル用途905、昇降機の機種902、ビルオーナーや管理会社等の顧客担当者名1804、顧客連絡先1805等を有する。
保守携帯端末104は、分析装置108から昇降機ログ分析結果の送信S406にて受信した分析結果から、分析結果1803を描画する。分析結果1803は、例えば解約率分析等の分析種類1806、例えば機種やビル住所等の分析条件1807、分析結果グラフ1601、クラスタリング結果1808、「再分析」ボタン1809、「もどる」ボタン1810を有する。クラスタリング結果1808は、分析種類1806ごとのクラスタリング結果を示し、例えば分析種類が「解約率分析」であるならば、クラスタAに含まれる昇降機の解約率は0.2%、クラスタBに含まれる昇降機の解約率は5.6%であることを示す。保守携帯端末104は、ユーザが分析種類1806、分析条件1807を変更して「再分析」ボタン1809を押下したイベントを検知すれば、再び保守員端末操作ログの送信(S402)が発生し、再分析結果を提示する。「もどる」ボタン1013を押下すれば、図17に示す分析結果の要求ユーザインタフェイスの画面1701に遷移する。
図19は、分析結果の出力ユーザインタフェイスの、地図を用いた応用の一例を示す図である。分析結果の出力ユーザインタフェイスの、地図を用いた応用1901は、図18に示した分析結果の出力ユーザインタフェイス1801と同様、ユーザ属性902と、昇降機基本情報1802と、分析結果1803を有する。さらに、分析結果として、一情報発装置207が図示しない外部地図システムより取得した現在位置の地図1902を有する。保守携帯端末104は、地図1902に重畳して現在位置1903を重畳して描画する。さらに、保守携帯端末104は、地図1902の示すエリア内に、特定のクラスタに割り当てられる昇降機が存在することを検知すれば、その昇降機分析結果情報1904を描画する。昇降機分析結果情報1904は、ビル名称904、昇降機ID901、割り当てクラスタ1509や、図示しないデータベースに格納された割り当てクラスタの説明情報1905を有する。本インターフェースによって、本システムのユーザーである保守員は、近隣に注目すべきクラスタに割り当あてられる昇降機が存在することを検知することによって、効果的な保守・営業を実施することが可能となる。例えば、現在位置の近隣に、解約確率が高いと分析された昇降機が存在することを検知すれば、訪問してビル管理者に問題点を聞くなどのコンサルティングを行なうことが可能となり、効果的な保守・営業が可能となる。
本実施例により、保守員の携帯端末の端末操作状況(操作履歴等)をモニタリングし分析することで、保守員の保守状況に適した分析条件の昇降機・ビルの分析結果を保守端末に送信することが可能となる。分析条件は、例えば昇降機機種・ビル住所・ビル用途など多岐にわたるが、本システム101がユーザーである保守員ごとの端末操作履歴に応じて自動で決定するため、ユーザーである保守員は自ら分析条件を決定する必要が無く、効率的に分析結果を閲覧することが可能となる。
本実施例では、実施例1で述べた昇降機監視システムに対し、昇降機監視システム107と管制センタ103が、公衆通信網等のネットワーク125で接続されておらず、逐次データ取得が不可能な場合でも、監視システムログ119を格納しておき、保守員が直接巡回しデータを収集することで、昇降機の分析結果の提供を可能とするシステムについて述べる。
図20は、本実施例による昇降機の保守営業支援システムの構成図の一例を示す図である。本実施例による昇降機の保守営業支援システム2001は、図1に示した構成の一部に加え、ログ保管システム2002を有し、ログ保管システム2002は、保守携帯端末104との接続の履歴を格納する接続履歴2003と監視システムログ119を有する。ビル102と管制センタ103はネットワーク等125で接続されていないので、昇降機監視システム107は、逐次監視システムログデータ116を管制センタ103に送信することはできない。そこで、ログ保存システム2002が監視システムログ119を取得し格納する。保守員・営業員は、保守・営業支援端末104を帯同し、定期的または不定期に対象ビル102を訪問する。この際、保守携帯端末104の監視システムログ処理部2204は、保守員によりログ保管システム2202に接続された際、監視システムログデータ119を取得し、管制センタ103に送信する。保守・営業支援端末104は、接続時の情報を、逐次接続履歴2203に記録する。接続情報は、例えば図23に後述する接続日時2304、接続ユーザ名前2305等である。保守員は逐次ビル102を巡回するとは限らないので、ログ管理システム1602に累積して格納される監視システムログ116は大容量となり、上限に達すればそれ以上格納不能となることが考えられる。その際は、ログ保管システムは、監視システムログデータ119に容量圧縮処理を実施して保管するとしてもよい。
図21は、監視システムログ処理部の処理フローの一例を示す図である。監視システムログ処理部2004は、保守員により保守携帯端末104とログ保管システム2002が接続されたイベントを検知し、ログ保管システム2002と通信セッションを開始する(S2101)。次に、監視システムログ処理部2004は、ログ保管システムに監視システムログ119を要求し(S2102)、監視システムログ119を取得(S2103)する。続いて、取得した監視システムログ119を管制センタ103に送信する(S2104)。また保守携帯端末操作ログ501を管制センタ103に送信する(S2105)。この処理により、昇降機監視システム107と管制センタ103が、公衆通信網等のネットワーク125で接続されておらず、逐次データ取得が不可能な場合でも、管制センタ103は監視システムログ119を取得し分析を実施することが可能となる。
図22は、本実施例による昇降機の保守営業支援システムのシーケンスの一例を示す図である。昇降機監視システム107は、逐次監視システムログデータ119をログ管理システム2202に格納する(S2201)。保守・営業支援端末104は、ログ管理システム2202との接続を検知し通信セッションを開始して(S2101)、監視システムログを要求をする(S2102)。ログ保管システム2002は、監視システムログ119を保守携帯端末104に送信する(S2103)。保守携帯端末104は、受信した監視システムログ119を管制センタ103の分析装置108に送信する(S2104)。分析装置108は、受信した監視システムログ119をログデータベース111に格納してもよい。さらに、保守携帯端末104は、保守携帯端末操作ログ501を管制センタ103の分析装置108に送信する。続いて、分析装置108は、実施例1と同様の分析(S2202)を実施し、分析結果を保守携帯端末104に送信する(S2106)。
図23は、本実施例による分析結果の要求ユーザインタフェイスの一例を示す図である。本実施例による分析結果の要求ユーザインタフェイス2301は、図17に示した分析結果の要求ユーザインタフェイス1701の一部に加え、ログ保管システム2202と通信を開始するボタン2202と、接続先情報の提示インターフェース2303を有する。接続先情報の提示インターフェース2203は、前回接続日時2304、前回接続ユーザ名前2305と、ログ保管システム2002に保管されているログ容量2306等を有する。保守・営業支援端末104は、ログ保管システム2002と接続中に、ユーザが情報を取得が1704を押下したイベントを検知し、ログ管理システム2202との接続セッションを開始する。続いて、保守携帯端末104は、接続履歴2303が格納する接続先情報2302を取得し、分析結果の要求ユーザインタフェイス2301に提示する。その後、保守・営業支援端末104は、ユーザが情報を取得ボタン1704を押下したイベントを検知し、管制センタ103に分析結果を要求し、分析結果を取得して、提示する。分析結果の提示は他の画面に遷移して行う。例えば、図18に示す分析結果の提示インターフェイスに提示する。
本実施例により、昇降機監視システムに対し、昇降機監視システム107と管制センタ103がネットワーク接続されておらず逐次データ取得が不可能な場合でも、ログ保管システム2002が監視システムログ119を格納しておき、保守員の巡回の際に接続された保守携帯端末104がデータを収集し管制センタ103に送信することで、保守携帯端末104は、実施例1と同様の分析結果を出力することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。