JP2014094449A - 液体噴射装置、クリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体の無駄な消費を抑制することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル26からインクを噴射する液体噴射ヘッド19と、ノズル26ごとにおけるインクの噴射状態を検査する圧電素子40と、ノズル26からのインクの噴射状態を回復させ得るクリーニング機構22と、制御部47とを備え、制御部47は、圧電素子40の検査結果に基づいて各ノズル26のうちから噴射不良ノズルを識別して記憶部48に記憶し、記憶された噴射不良ノズルのうちから噴射状態の回復が困難な回復困難ノズルを識別して記憶部48に記憶し、記憶部48に記憶された噴射不良ノズルの数と回復困難ノズルの数とに基づいて、クリーニング機構22がクリーニングを実行した場合におけるノズル26の噴射不良の回復率を算出し、算出した回復率に基づいてクリーニング機構22に実行させるクリーニングの種類を選択する。
【選択図】図3
【解決手段】複数のノズル26からインクを噴射する液体噴射ヘッド19と、ノズル26ごとにおけるインクの噴射状態を検査する圧電素子40と、ノズル26からのインクの噴射状態を回復させ得るクリーニング機構22と、制御部47とを備え、制御部47は、圧電素子40の検査結果に基づいて各ノズル26のうちから噴射不良ノズルを識別して記憶部48に記憶し、記憶された噴射不良ノズルのうちから噴射状態の回復が困難な回復困難ノズルを識別して記憶部48に記憶し、記憶部48に記憶された噴射不良ノズルの数と回復困難ノズルの数とに基づいて、クリーニング機構22がクリーニングを実行した場合におけるノズル26の噴射不良の回復率を算出し、算出した回復率に基づいてクリーニング機構22に実行させるクリーニングの種類を選択する。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置、液体噴射装置のクリーニング方法に関する。
従来から、記録ヘッド(液体噴射部)に形成された複数のノズルからインク(液体)を噴射する液体噴射装置の一例としてインクジェット式のプリンターが広く知られている。こうしたプリンターでは、インク中の気泡やインクの増粘などの影響でノズルからインクを良好に噴射できなくなる(つまり、ノズルが目詰まりする)ことがあるため、ノズルを通じて記録ヘッド内を吸引するクリーニング機構を備えている。
しかし、例えばインクの増粘が進行して固化してしまうと、クリーニング機構が実行するクリーニングでは、ノズルの目詰まり(噴射不良)を十分に回復させることができないことがある。そして、そのように目詰まりの回復が困難なノズル(回復困難ノズル)に関しては、同様のクリーニングを繰り返し実行しても、目詰まりが回復される見込みは薄く、インクが無駄に消費されるだけであった。
そこで、こうした無駄なインクの消費を抑制するために、複数の目詰まりノズルのうちから回復困難ノズルを記憶し、回復困難ノズル以外の目詰まりの回復が可能なノズル(回復可能ノズル)の有無に応じてクリーニングを実行するプリンターが提案されている。そして、このようなプリンターでは、回復可能ノズルの数の多少に応じてクリーニングの強弱度合を調整していた(例えば、特許文献1)。
ところで、目詰まりを回復させるクリーニングであっても、回復可能ノズルの数だけに応じたクリーニングでは、次のような問題がある。すなわち、回復可能ノズルとして検出された目詰まりノズルの回復の可能性が高くて、弱いクリーニングで回復が見込める場合であっても、その場合に対象とするノズルの数が多い場合には、一律に強いクリーニングを実行してインクを無駄に消費してしまう虞がある。
なお、こうした課題は、インクを噴射するプリンターに限らず、液体を噴射する液体噴射装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の無駄な消費を抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の無駄な消費を抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、複数のノズルから液体を噴射する液体噴射部と、前記ノズルごとにおける前記液体の噴射状態を検査する検査部と、前記ノズルからの前記液体の噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得る少なくとも2種類のクリーニングを実行可能なクリーニング機構と、前記検査部の検査結果に基づいて前記各ノズルのうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別部と、該第1識別部により識別された前記噴射不良ノズルを記憶する第1記憶部と、該第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルのうちから噴射状態の回復が困難な回復困難ノズルを識別する第2識別部と、該第2識別部により識別された前記回復困難ノズルを記憶する第2記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルの数と前記第2記憶部に記憶された前記回復困難ノズルの数とに基づいて、前記クリーニング機構が前記少なくとも2種類のクリーニングのうち1種類のクリーニングを実行した場合における前記ノズルの噴射不良の回復率を算出する算出部と、該算出部が算出した前記回復率に基づいて前記クリーニング機構に実行させるクリーニングの種類を選択する選択部とを備える。
上記課題を解決する液体噴射装置は、複数のノズルから液体を噴射する液体噴射部と、前記ノズルごとにおける前記液体の噴射状態を検査する検査部と、前記ノズルからの前記液体の噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得る少なくとも2種類のクリーニングを実行可能なクリーニング機構と、前記検査部の検査結果に基づいて前記各ノズルのうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別部と、該第1識別部により識別された前記噴射不良ノズルを記憶する第1記憶部と、該第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルのうちから噴射状態の回復が困難な回復困難ノズルを識別する第2識別部と、該第2識別部により識別された前記回復困難ノズルを記憶する第2記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルの数と前記第2記憶部に記憶された前記回復困難ノズルの数とに基づいて、前記クリーニング機構が前記少なくとも2種類のクリーニングのうち1種類のクリーニングを実行した場合における前記ノズルの噴射不良の回復率を算出する算出部と、該算出部が算出した前記回復率に基づいて前記クリーニング機構に実行させるクリーニングの種類を選択する選択部とを備える。
この構成によれば、回復困難ノズルの数を考慮して回復率を算出することができる。したがって、選択部が回復率に基づいて実行するクリーニングの種類を選択する場合に、よりノズルの状況に適したクリーニングの種類を選択することができるため、液体の無駄な消費を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記算出部は、クリーニング前の回復可能性のある前記噴射不良ノズルの数に対して、前記クリーニングで回復した前記ノズルの数の割合を回復率として算出するのが好ましい。
この構成によれば、回復可能性のある噴射不良ノズルの数は、検査部が検出した噴射不良ノズルの数から回復困難ノズルの数を減算することで算出することができる。さらに、クリーニングで回復したノズルの数は、クリーニング前の噴射不良ノズルの数からクリーニング後の噴射不良ノズルの数を減算することで算出することができる。したがって、クリーニングに伴う回復率を容易に算出することができる。
上記液体噴射装置において、前記選択部は、前記回復率が回復閾値未満の場合には、第1クリーニングを実行し、前記回復率が前記回復閾値以上の場合には、前記第1クリーニングよりも弱い第2クリーニングを実行するのが好ましい。
この構成によれば、回復率が大きい場合には、弱いクリーニングを選択してもノズルの回復が見込める。そのため、回復率が大きい場合には、弱いクリーニングを選択することにより、強いクリーニングを選択する場合に比べて液体の消費量を低減することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体噴射部は、前記液体を貯留する液体室と、該液体室の容積を変化させる圧電素子とをさらに備え、前記検査部は、前記圧電素子に対して前記ノズルから前記液体を噴射しない範囲で前記液体室の容積を変化させる駆動信号を出力すると共に、前記圧電素子が検出した前記液体室の残留振動情報を取得するのが好ましい。
この構成によれば、ノズルから液体を噴射することなく噴射不良ノズルか否かを検査することができる。したがって、ノズルの回復に伴って消費される液体の量をより低減することができる。
また、上記課題を解決するクリーニング方法は、複数のノズルから液体を噴射する液体噴射部と、前記ノズルごとにおける前記液体の噴射状態を検査する検査部と、前記ノズルからの前記液体の噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得る少なくとも2種類のクリーニングを実行可能なクリーニング機構とを備える液体噴射装置におけるクリーニング方法であって、前記検査部の検査結果に基づいて前記各ノズルのうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別工程と、該第1識別工程で識別された前記噴射不良ノズルを記憶する第1記憶工程と、該第1記憶工程で記憶された前記噴射不良ノズルのうちから回復が困難な回復困難ノズルを識別する第2識別工程と、該第2識別工程で識別した前記回復困難ノズルを記憶する第2記憶工程と、前記第1記憶工程で記憶した前記噴射不良ノズルの数と前記第2記憶工程で記憶した前記回復困難ノズルの数とに基づいて、前記クリーニング機構が前記少なくとも2種類のクリーニングのうち1種類のクリーニングを実行した場合における前記ノズルの回復率を算出する算出工程と、該算出工程で算出した前記回復率に基づいて前記クリーニング機構に実行させるクリーニングの種類を選択する選択工程とを備える。
この構成によれば、上記液体噴射装置と同様の作用効果を奏し得る。
以下、液体噴射装置の一例であるインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」ともいう。)の一実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター11における略矩形箱状をなすフレーム12内には、その長手方向に沿って用紙Pを印刷時に支持するための支持部材13が延設されている。用紙Pは、この支持部材13上において、フレーム12に設けられたPFモーター14及び図示しない紙送り機構によって、支持部材13の短手方向(搬送方向Y)に搬送されることでプリンター11から排出される。
図1に示すように、プリンター11における略矩形箱状をなすフレーム12内には、その長手方向に沿って用紙Pを印刷時に支持するための支持部材13が延設されている。用紙Pは、この支持部材13上において、フレーム12に設けられたPFモーター14及び図示しない紙送り機構によって、支持部材13の短手方向(搬送方向Y)に搬送されることでプリンター11から排出される。
また、フレーム12内には、この支持部材13の長手方向に沿ってガイド軸15が架設され、このガイド軸15には、該ガイド軸15の軸線方向に沿って往復移動可能にキャリッジ16が支持されている。すなわち、キャリッジ16にはガイド軸15の軸線方向に貫通するように支持孔16aが形成されると共に、該支持孔16aにガイド軸15が挿通されることで、キャリッジ16はガイド軸15の軸線方向(主走査方向X)に沿って往復移動可能とされている。
フレーム12にはガイド軸15に沿って壁面が設けられるとともに、この壁面にはガイド軸15の両端部と略対応する位置に、駆動プーリー17a及び従動プーリー17bが回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるCRモーター18の出力軸が連結されるとともに、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとの間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト17が掛け渡されている。従って、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、CRモーター18の駆動力により無端状のタイミングベルト17を介して主走査方向Xに往復移動する。
キャリッジ16の支持部材13と所定の隙間を空けて対向する位置には、インクを噴射することで用紙Pに対して画像の形成(印刷)を行う液体噴射部の一例としての液体噴射ヘッド19が備えられる。なお、キャリッジ16の主走査方向Xへの移動領域のうち、搬送される用紙Pと液体噴射ヘッド19が対峙しない非印刷領域(ホームポジション領域)には、液体噴射ヘッド19の噴射特性を維持するためのクリーニング機構22がフレーム12内に設けられている。
キャリッジ16には、液体噴射ヘッド19に対してインクを供給するためのインクカートリッジ20,21が着脱可能に装着されている。本実施形態のプリンター11では、インクカートリッジ20は、黒色インクを、インクカートリッジ21は、シアン、マゼンタ、イエローの各色インクを収容する。各色インクはインクカートリッジ20,21から液体噴射ヘッド19へと供給され、支持部材13と対向する液体噴射ヘッド19の下側に設けられたノズル形成面25から支持部材13上を搬送される用紙Pに噴射されて印刷が行われる。
すなわち、図2に示すように、液体噴射ヘッド19の支持部材13と対向する下面は、複数のノズル26が形成されたノズル形成面25とされている。そして、このノズル形成面25には、複数のノズル26が主走査方向Xと直交する搬送方向Yに沿うように配列された少なくとも1つ(本実施形態では4つ)のノズル列27(27a,27b,27c,27d)が、それぞれ主走査方向Xに間隔を有して設けられている。
図3に示すように、液体噴射ヘッド19は、上下方向に積層された一群の部材、すなわち上から順に、流路形成部材32、振動板33、流路形成部材34及びノズルプレート35を備えている。流路形成部材32には、共通インク室(図示略)と連通するリザーバー36と、収容室37とが形成されている。振動板33には、リザーバー36と対応する位置に連通孔38が設けられている。流路形成部材34には、連通孔38を通じてリザーバー36と連通するとともに、インクを貯留する液体室の一例としてのキャビティ39が形成されている。
また、振動板33の上面側には、キャビティ39の上方となる位置に圧電素子40が配設されている。そして、ノズルプレート35にはキャビティ39と連通するノズル26が形成されている。すなわち、インクは、リザーバー36から連通孔38及びキャビティ39を通じてノズル26に供給される。
振動板33は、上側の流路形成部材32と下側の流路形成部材34との間に上下方向への振動可能に配設されているとともに、圧電素子40は、駆動信号を受けて伸縮することで、振動板33を上下方向に振動させる。また、振動板33が上下方向に振動すると、キャビティ39の容積が変化(拡縮)する。そして、キャビティ39の容積が縮小されると、キャビティ39内のインクがノズル26からインク滴として噴射される。
なお、リザーバー36、収容室37、連通孔38、キャビティ39、圧電素子40は、各ノズル26に対応して個別に設けられ、各リザーバー36同士が共通インク室(図示略)を介して連通している。さらに、液体噴射ヘッド19のノズル形成面25はノズルプレート35の下面(底面)によって構成されている。
また、クリーニング機構22は、有底四角箱状をなしてノズル形成面25に当接可能なキャップ42と、該キャップ42を昇降させる昇降機構43と、キャップ42内を吸引する吸引ポンプ44と、排出チューブ45とを備えている。そして、吸引ポンプ44がノズル形成面25に当接したキャップ42とノズル形成面25とによって囲み形成される閉塞空間を吸引すると、ノズル26からインクがキャップ42内へ排出され、その後、キャップ42内から排出チューブ45を介して廃インクタンク(図示略)へ排出される。すなわち、クリーニング機構22は、ノズルからのインクの噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得るクリーニングを実行する。
次に本実施形態のプリンター11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、プリンター11には、プリンター11の稼働状態を統括制御する制御部47が設けられている。制御部47は、各種のプログラムを記憶した記憶部48を備えていると共に、そのプログラムに基づきPFモーター14、CRモーター18、各圧電素子40、昇降機構43、吸引ポンプ44を駆動制御して印刷及びクリーニングを行う。
図3に示すように、プリンター11には、プリンター11の稼働状態を統括制御する制御部47が設けられている。制御部47は、各種のプログラムを記憶した記憶部48を備えていると共に、そのプログラムに基づきPFモーター14、CRモーター18、各圧電素子40、昇降機構43、吸引ポンプ44を駆動制御して印刷及びクリーニングを行う。
なお、制御部47は、吸引ポンプ44の駆動速度や駆動時間を変化させることを通じて、キャップ42内に発生させる負圧(ノズル26に付与する負圧)の大きさを変化させることにより、少なくとも2種類のクリーニングをクリーニング機構22に実行させる。具体的には、吸引ポンプ44の駆動速度が高速になるほど吸引力は強くなり、駆動時間が長くなるほど吸引量が多くなる。そこで、制御部47は、第1クリーニングの一例としての強クリーニングと、強クリーニングよりも弱い第2クリーニングの一例としての弱クリーニングとを選択して実行する。なお、本実施形態の強クリーニングは、弱クリーニングに比べて吸引ポンプ44の駆動速度が速く、且つ駆動時間も長いクリーニングである。そのため、強クリーニングに伴って消費されるインクの量は、弱クリーニングに伴って消費されるインクの量に比べて多い。
次に、ノズル26におけるインクの噴射状態の検査方法について説明する。
なお、本実施形態の圧電素子40は、ノズル26ごとにおけるインクの噴射状態を検査する検査部の一例としても機能する。そして、以下において噴射不良ノズルとは、ノズル26の目詰まりやインクの増粘、気泡の混入などによってインクを噴射できない、又は適切な量のインクを噴射できない状態のノズル26のことを示す。また、回復困難ノズルとは、少なくとも2回(本実施形態では3回)のクリーニングを行ったにも関わらず、噴射状態が回復せずに噴射状態の回復が困難と識別されたノズル26のことを示す。
なお、本実施形態の圧電素子40は、ノズル26ごとにおけるインクの噴射状態を検査する検査部の一例としても機能する。そして、以下において噴射不良ノズルとは、ノズル26の目詰まりやインクの増粘、気泡の混入などによってインクを噴射できない、又は適切な量のインクを噴射できない状態のノズル26のことを示す。また、回復困難ノズルとは、少なくとも2回(本実施形態では3回)のクリーニングを行ったにも関わらず、噴射状態が回復せずに噴射状態の回復が困難と識別されたノズル26のことを示す。
図3に示すように、制御部47は、圧電素子40に対してノズル検査用の駆動信号を出力する。なお、ノズル検査用の駆動信号とは、ノズル26からインクを噴射させることなく残留振動を発生させる範囲でキャビティ39の容積を変化させる駆動信号である。すると、圧電素子40は、キャビティ39内のインクの振動である残留振動に応じた電気信号を残留振動情報として制御部47に出力する。
図4には、制御部47が残留振動情報として取得する電気信号の一例を縦軸に電圧V、横軸に時間tを設定した波形で図示している。
さて、図4に示すように、ノズル26から良好にインクを噴射できる状態では、実線で示す基準信号Aが得られたものとする。この基準信号Aに対し、例えばキャビティ39内のインクに気泡が発生してインクを吐出できない場合には、一点鎖線で示す第1噴射不良信号Bのように周期が短くなる。一方、例えばキャビティ39内のインクが増粘してインクを吐出できない場合には、点線で示す第2噴射不良信号Cのように基準信号Aに対して周期が長くなる。なお、第1噴射不良信号Bと第2噴射不良信号Cは、良好に噴射ができていた状態から良好な噴射ができなくなった際の波形を示している。
さて、図4に示すように、ノズル26から良好にインクを噴射できる状態では、実線で示す基準信号Aが得られたものとする。この基準信号Aに対し、例えばキャビティ39内のインクに気泡が発生してインクを吐出できない場合には、一点鎖線で示す第1噴射不良信号Bのように周期が短くなる。一方、例えばキャビティ39内のインクが増粘してインクを吐出できない場合には、点線で示す第2噴射不良信号Cのように基準信号Aに対して周期が長くなる。なお、第1噴射不良信号Bと第2噴射不良信号Cは、良好に噴射ができていた状態から良好な噴射ができなくなった際の波形を示している。
本実施形態では、制御部47が第1噴射不良信号Bの半周期の時間t1から第2噴射不良信号Cの半周期の時間t2までをノズル26からのインクの噴射状態が不良か否かを判断するための閾値時間Tt(t1<Tt<t2)としている。すなわち、制御部47は、取得した電気信号の半周期の時間が、閾値時間Ttの範囲内(t1よりも大きく且つt2未満)であればノズル26の噴射状態が正常であると判断する。一方、制御部47は、取得した電気信号の半周期の時間が、閾値時間Ttの範囲外(t1以下もしくはt2以上)であればノズル26の噴射状態が不良であると判断する。
この点で、制御部47は、圧電素子40の検査結果に基づいて各ノズル26のうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別部の一例としても機能している。なお、閾値時間Ttは、キャビティ39のサイズや形状、インクの種類によっても異なり、工場出荷前に実験により設定される時間であって、工場出荷時には記憶部48に記憶されているものとする。
次に、制御部47がクリーニング機構22に実行させるクリーニング処理について図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、制御部47は、プリンター11の電源投入時や前回実施したクリーニングからの所定時間が経過した場合などにクリーニング処理ルーチンを実行することにより、クリーニング機構22によるクリーニング処理を開始させる。
さて、図5に示すように、クリーニング処理が開始されると、まず制御部47は、ステップS101においてノズル検査サブルーチンを実行する。なお、ノズル検査サブルーチンの具体的内容は図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6に示すように、ノズル検査サブルーチンが始まると、制御部47は、まずステップS201において、ノズル検査用の駆動信号を出力すると共に、ステップS202において、残留振動情報を取得する。さらに、ステップS203において、制御部47は、取得した残留振動情報に基づいて、電気信号の半周期時間と閾値時間Ttとを比較し、噴射不良ノズルを識別する(第1識別工程の一例)。すなわち、半周期時間が閾値時間Ttの範囲外である場合には(ステップS203:YES)、制御部47は、検査したノズル26を噴射状態が不良の噴射不良ノズルであると識別し、ステップS204へ移行する。
ステップS204において、制御部47は、検査対象のノズル26が回復困難ノズルとして記憶部48に記憶されているか否かを判断する。回復困難ノズルとして記憶されている場合には(ステップS204:YES)、その処理をステップS208へ移行する。一方、回復困難ノズルとして記憶されていない場合には(ステップS204:NO)、制御部47は、ステップS205へ移行する。
ステップS205において、制御部47は、ステップS203にて噴射不良ノズルと判断されたノズル26の識別子を、不良と判断された回数(以下、「不良回数」という。)と対応づけて記憶部48に記憶する(第1記憶工程の一例)。すなわち、例えば予めノズル26の識別子が記憶されている場合には、不良回数をインクリメント(プラス1)する。この点で記憶部48は、噴射不良ノズルを記憶する第1記憶部の一例としても機能している。
さらに、ステップS206において、制御部47は、不良回数が閾値回数(例えば3回)以上であるか否かを判断し、回復困難ノズルを識別する(第2識別工程の一例)。すなわち、検査したノズル26が噴射不良ノズルとして連続して閾値回数検出されると(ステップS206:YES)、制御部47は、検査したノズル26が回復困難ノズルであると識別する。この点で制御部47は、噴射不良ノズルのうちから回復困難ノズルを識別する第2識別部の一例としても機能している。
そして、ステップS207において、制御部47は、回復困難ノズルと判断されたノズル26の識別子を記憶部48に記憶する(第2記憶工程の一例)。この点で記憶部48は、識別された回復困難ノズルを記憶する第2記憶部の一例としても機能している。
一方、ステップS206において、不良回数が閾値回数未満であると判断した場合には(ステップS206:NO)、制御部47は、処理をステップS208へ移行する。ステップS208において、制御部47は、全てのノズル26を検査したか否かを判断し、全てのノズル26の検査が終了している場合には(ステップS208:YES)、ノズル検査ルーチンを終了する。一方、検査していないノズル26がある場合には(ステップS208:NO)、制御部47は、処理をステップS201へ移行し、検査していない次のノズル26と対応する圧電素子40に対してノズル検査用の駆動信号を出力する。
また、ステップS203において、半周期時間が閾値時間Tt内である場合には(ステップS203:NO)、制御部47は、ステップS209において、検査対象のノズル26が噴射不良ノズルとして記憶部48に記憶されているか否かを判断する。噴射不良ノズルとして記憶されていない場合には(ステップS209:NO)、制御部47は、処理をステップS208へ移行する。一方、噴射不良ノズルとして記憶されている場合には(ステップS209:YES)、制御部47は、ステップS210において、記憶部48に記憶されている噴射不良ノズルの識別子と不良回数を削除する。
続いて、ステップS211において、制御部47は、検査対象のノズル26が回復困難ノズルとして記憶部48に記憶されているか否かを判断する。回復困難ノズルとして記憶されている場合には(ステップS211:YES)、制御部47は、ステップS212において記憶部48に記憶されている回復困難ノズルの識別子を削除する。一方、回復困難ノズルとして記憶されていない場合には(ステップS211:NO)、制御部47は、処理をステップS208へ移行する。そして、ノズル検査ルーチンが終了すると、制御部47は、その処理を図5に示すクリーニング処理ルーチンのフローチャートに戻す。
さて、図5に示すように、制御部47は、ステップS101のノズル検査サブルーチンを終了すると、次のステップS102において、回復の可能性がある噴射ノズルがあるか否かを判断する。すなわち、噴射不良ノズルがない場合、もしくは全ての噴射不良ノズルが回復困難ノズルである場合には、制御部47は、回復の可能性がある噴射不良ノズルがないと判断し(ステップS102:NO)、クリーニング処理ルーチンを終了する。一方、回復困難ノズルではない噴射不良ノズルがある場合には、制御部47は、回復の可能性がある噴射不良ノズルがあると判断し(ステップS102:YES)、その処理をステップS103に移行する。
制御部47は、ステップS103において、記憶部48に記憶されている噴射不良ノズルの数を新たに記憶部48に記憶させると共に、ステップS104において、記憶部48に記憶されている回復困難ノズルの数を記憶部48に新たに記憶させる。さらに、制御部47は、ステップS105において、昇降機構43及び吸引ポンプ44の駆動を制御して弱クリーニングを実行し、ステップS106において、ステップS101と同様にノズル検査サブルーチンを実行する。
ステップS107において、制御部47は、ステップS105にてクリーニングをする前の回復可能性のある噴射不良ノズルの数に対して、ステップS105にて実行したクリーニングで回復したノズル26の数の割合を回復率として算出する(算出工程の一例)。この点で制御部47は、クリーニングを実行した場合におけるノズルの噴射不良の回復率を算出する算出部の一例としても機能している。
なお、クリーニング前の回復可能性のあるノズルの数は、ステップS103にて記憶した噴射不良ノズル数からステップS104にて記憶した回復困難ノズル数を減算することで算出できる。さらに、クリーニングで回復したノズル26の数は、ステップS103にて記憶した不良噴射ノズル数からステップS106において更新された噴射不良ノズルの数を減算することで算出できる。
したがって、例えば、ステップS103にて記憶した噴射不良ノズル数を30個、ステップS104にて記憶した回復困難ノズル数を10個、ステップS106にて検出した噴射不良ノズル数を20個とすると、回復率は、回復率={(30−20)/(30−10)}×100の式で算出される。
さて、回復の可能性のある噴射不良ノズルが全て回復した場合には、回復率は100%となり(ステップS108:YES)、制御部47はクリーニング処理ルーチンを終了する。また、上記の例の場合では、ステップS105におけるクリーニングでは回復可能性のある噴射不良ノズルが全て回復していないため、回復率は100%にはならず(例では50%でステップS108:NO)、制御部47は、その処理をステップS109に移行する。
ステップS109において、制御部47は、記憶部48に記憶されている噴射不良ノズルの数を、ステップS106で検出した噴射不良ノズルの数で更新する。さらに、ステップS110において、制御部47は、記憶部48に記憶されている回復困難ノズルの数をステップS106で検出した回復困難ノズルの数で更新する。
ステップS111において、制御部47は、記憶部48に予め記憶されている回復閾値(例えば50%)とステップS107で算出した回復率とを比較し、次にクリーニング機構22に実行させるクリーニングを選択する(選択工程の一例)。なお、回復閾値とは、実行するクリーニングを選択するために予め記憶部48に記憶されている閾値である。そして、制御部47は、算出した回復率が回復閾値以上である場合には(ステップS111:YES)、弱クリーニングを実行させる(ステップS112)。一方、算出した回復率が回復閾値未満の場合には(ステップS111:NO)、強クリーニングを実行させる(ステップS113)。この点で制御部47は、回復率に基づいてクリーニング機構22に実行させるクリーニングの種類を選択する選択部の一例としても機能している。
続いて制御部47は、ステップS114においてステップS101と同様にノズル検査サブルーチンを実行し、ステップS115において、ステップS102と同様に回復の可能性がある噴射ノズルがあるか否かを判断する。回復の可能性がある噴射不良ノズルがない場合には(ステップS115:NO)、制御部47はクリーニング処理ルーチンを終了する。一方、回復の可能性がある噴射不良ノズルがある場合には(ステップS115:YES)、制御部47はその処理をステップS107に移行する。
すなわち、続くS107では、制御部47は、ステップS109にて更新した噴射不良ノズル数及びステップS110にて更新した回復困難ノズル数と、ステップS114において検出した噴射不良ノズル数に基づいて回復率を算出する。
次に、クリーニング機構22がクリーニングを行う場合の作用について説明する。
さて、プリンター11において、クリーニングが実行されると、制御部47は、昇降機構43を駆動してキャップ42をノズル形成面25に当接させる。さらに、制御部47は、吸引ポンプ44を吸引駆動して弱クリーニングを実行させる。すると、キャップ42に覆われたノズル26からインクが排出される。
さて、プリンター11において、クリーニングが実行されると、制御部47は、昇降機構43を駆動してキャップ42をノズル形成面25に当接させる。さらに、制御部47は、吸引ポンプ44を吸引駆動して弱クリーニングを実行させる。すると、キャップ42に覆われたノズル26からインクが排出される。
さて、クリーニングによって噴射不良ノズルが全て回復した場合には、制御部47は、昇降機構43を駆動してキャップ42をノズル形成面25から離間させると共に、吸引ポンプ44を駆動してキャップ42内のインクを廃液タンク(図示略)に排出させる。また、噴射不良ノズルが残っている場合には、制御部47は、回復率に基づく駆動態様で吸引ポンプ44を駆動し、強クリーニングもしくは弱クリーニングを実行させる。なお、制御部47は、回復困難ノズルではない噴射不良ノズルがなくなるまで強クリーニングもしくは弱クリーニングを繰り返し実行させる。そして、噴射不良ノズルがなくなると、制御部47は、昇降機構43を駆動してキャップ42をノズル形成面25から離間させると共に、吸引ポンプ44を駆動してキャップ42内のインクを廃液タンク(図示略)に排出させる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回復困難ノズルの数を考慮して回復率を算出することができる。したがって、制御部47が回復率に基づいて実行するクリーニングの種類を選択する場合に、よりノズル26の状況に適したクリーニングの種類を選択することができるため、インクの無駄な消費を抑制することができる。
(1)回復困難ノズルの数を考慮して回復率を算出することができる。したがって、制御部47が回復率に基づいて実行するクリーニングの種類を選択する場合に、よりノズル26の状況に適したクリーニングの種類を選択することができるため、インクの無駄な消費を抑制することができる。
(2)回復可能性のある噴射不良ノズルの数は、制御部47が検出した噴射不良ノズルの数から回復困難ノズルの数を減算することで算出することができる。さらに、クリーニングで回復したノズル26の数は、クリーニング前の噴射不良ノズルの数からクリーニング後の噴射不良ノズルの数を減算することで算出することができる。したがって、クリーニングに伴う回復率を容易に算出することができる。
(3)回復率が大きい場合には、弱いクリーニングを選択してもノズル26の回復が見込める。そのため、回復率が大きい場合には、弱クリーニングを選択することにより、強クリーニングを選択する場合に比べてインクの消費量を低減することができる。
(4)ノズル26からインクを噴射することなく噴射不良ノズルか否かを検査することができる。したがって、ノズル26の回復に伴って消費されるインクの量をより低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、検査したノズル26が噴射不良ノズルか否かの識別は、残留振動情報として取得する電気信号の波形形状に基づいて識別してもよい。また、噴射不良ノズルか否かの識別が困難である場合には、再度ノズル検査用の駆動信号を圧電素子40に出力し、再検査してもよい。そして、再検査した回数を記憶部48に記憶しておき、クリーニングの種類を選択する際に利用してもよい。
・上記実施形態において、検査したノズル26が噴射不良ノズルか否かの識別は、残留振動情報として取得する電気信号の波形形状に基づいて識別してもよい。また、噴射不良ノズルか否かの識別が困難である場合には、再度ノズル検査用の駆動信号を圧電素子40に出力し、再検査してもよい。そして、再検査した回数を記憶部48に記憶しておき、クリーニングの種類を選択する際に利用してもよい。
・上記実施形態において、クリーニング処理が実施された場合には、まずステップS105において弱クリーニングを実行したが、強クリーニングを実行してもよい。また、吸引クリーニングの代わりに、ノズル26からインクを噴射するフラッシングをクリーニングとして実行してもよい。
・上記実施形態において、ノズル検査用の駆動信号を、ノズル26からインクを噴射する程度の信号としてもよい。ノズルか26からインクを噴射する場合であっても、キャビティ39の残留振動を検出することによってノズル26の噴射状態を検査することができる。
・上記実施形態において、キャップ42とノズル形成面25との間に電圧を印加し、インクを噴射した際の静電誘導及び、帯電したインクがキャップ42に着弾するのに伴って生じる電位差に関する検出信号に基づいてノズル26の噴射状況を検査する検査部を備えてもよい。なお、この場合には、圧電素子40を設けずに例えばキャビティ39内に気泡を発生させてノズル26からインクを噴射する様式としてもよい。
・上記実施形態において、回復率が回復閾値よりも大きい場合に弱クリーニングを実行し、回復率が回復閾値以下の場合に強クリーニングを実行してもよい。また、回復率が回復閾値以上(もしくは回復率よりも大きい)の場合に強クリーニングを実行し、回復率が閾値未満(もしくは回復率以下)の場合に弱クリーニングを実行してもよい。
・上記実施形態において、制御部47は、吸引ポンプ44の駆動速度と駆動時間を変更することにより、3種類以上のクリーニングを実行してもよい。すなわち、例えば回復閾値を2つ以上設定しておき、2つ以上の回復閾値に基づいて3種類以上からクリーニングを選択してもよい。
・上記実施形態において、クリーニングは、ノズル26からインクを噴射する所謂フラッシングを実行してもよい。すなわち、例えば噴射回数が多い第1フラッシングを第1クリーニングとして実行すると共に、第1フラッシングに比べて噴射回数が少ない第2フラッシングを第2クリーニングとして実行してもよい。なお、この場合には、クリーニング機構22を設けなくてもよく、圧電素子40がクリーニング機構の一例として機能する。
・上記実施形態において、回復率は、クリーニング前の噴射不良ノズルの数に対して、クリーニングで回復したノズル26の数に回復困難ノズルの数を足した数の割合としてもよい。すなわち、クリーニング前の噴射不良ノズル数を30個、ステップS104にて記憶した回復困難ノズル数を20個、クリーニング後の噴射不良ノズル数を10個とすると、回復率は、回復率={(30−20+10)/30}×100の式で算出される。
・上記実施形態において、キャップ42を少なくとも1つのノズル列に対応するように少なくとも2つ設けてもよい。また、キャップ42内を少なくとも1つのノズル列に対応するように仕切ってもよい。そして、回復可能な噴射不良ノズルのあるノズル列27単位でクリーニングを実行してもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(液体噴射装置の一例)、19…液体噴射ヘッド(液体噴射部の一例)、22…クリーニング機構、26…ノズル、39…キャビティ(液体室の一例)、40…圧電素子(検査部の一例)、47…制御部(第1識別部の一例、第2識別部の一例、算出部の一例、選択部の一例)、48…記憶部(第1記憶部の一例、第2記憶部の一例)。
Claims (5)
- 複数のノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
前記ノズルごとにおける前記液体の噴射状態を検査する検査部と、
前記ノズルからの前記液体の噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得る少なくとも2種類のクリーニングを実行可能なクリーニング機構と、
前記検査部の検査結果に基づいて前記各ノズルのうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別部と、
該第1識別部により識別された前記噴射不良ノズルを記憶する第1記憶部と、
該第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルのうちから噴射状態の回復が困難な回復困難ノズルを識別する第2識別部と、
該第2識別部により識別された前記回復困難ノズルを記憶する第2記憶部と、
前記第1記憶部に記憶された前記噴射不良ノズルの数と前記第2記憶部に記憶された前記回復困難ノズルの数とに基づいて、前記クリーニング機構が前記少なくとも2種類のクリーニングのうち1種類のクリーニングを実行した場合における前記ノズルの噴射不良の回復率を算出する算出部と、
該算出部が算出した前記回復率に基づいて前記クリーニング機構に実行させるクリーニングの種類を選択する選択部と
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記算出部は、クリーニング前の回復可能性のある前記噴射不良ノズルの数に対して、前記クリーニングで回復した前記ノズルの数の割合を回復率として算出することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記選択部は、前記回復率が回復閾値未満の場合には、第1クリーニングを実行し、前記回復率が前記回復閾値以上の場合には、前記第1クリーニングよりも弱い第2クリーニングを実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射部は、前記液体を貯留する液体室と、
該液体室の容積を変化させる圧電素子と
をさらに備え、
前記検査部は、前記圧電素子に対して前記ノズルから前記液体を噴射しない範囲で前記液体室の容積を変化させる駆動信号を出力すると共に、前記圧電素子が検出した前記液体室の残留振動情報を取得することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。 - 複数のノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
前記ノズルごとにおける前記液体の噴射状態を検査する検査部と、
前記ノズルからの前記液体の噴射状態を該噴射状態が不良である場合に回復させ得る少なくとも2種類のクリーニングを実行可能なクリーニング機構と
を備える液体噴射装置におけるクリーニング方法であって、
前記検査部の検査結果に基づいて前記各ノズルのうちから噴射不良ノズルを識別する第1識別工程と、
該第1識別工程で識別された前記噴射不良ノズルを記憶する第1記憶工程と、
該第1記憶工程で記憶された前記噴射不良ノズルのうちから回復が困難な回復困難ノズルを識別する第2識別工程と、
該第2識別工程で識別した前記回復困難ノズルを記憶する第2記憶工程と、
前記第1記憶工程で記憶した前記噴射不良ノズルの数と前記第2記憶工程で記憶した前記回復困難ノズルの数とに基づいて、前記クリーニング機構が前記少なくとも2種類のクリーニングのうち1種類のクリーニングを実行した場合における前記ノズルの回復率を算出する算出工程と、
該算出工程で算出した前記回復率に基づいて前記クリーニング機構に実行させるクリーニングの種類を選択する選択工程と
を備えることを特徴とするクリーニング方法。
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