JP2014091338A - 車両の走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の燃費向上とブレーキパッドの摩耗抑制とを両立させることができる車両の走行制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンブレーキによる減速度の大きさが異なるニュートラル惰性走行、気筒休止惰性走行、エンジンブレーキ走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて選択することができる。このため、上記減速度の大きさがニュートラル惰性走行とエンジンブレーキ走行との間の中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合には気筒休止惰性走行を実施できるので、エンジンブレーキ力が必要な時に一律にエンジンブレーキ走行が実施される従来の場合に比べて、上記減速度が小さくなり燃費を向上させられる。また、前記中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合にニュートラル惰性走行が実施される場合に比べて、気筒休止惰性走行では上記減速度がニュートラル惰性走行に比べて大きくなるので、ブレーキパッドの摩耗を抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンブレーキによる減速度の大きさが異なるニュートラル惰性走行、気筒休止惰性走行、エンジンブレーキ走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて選択することができる。このため、上記減速度の大きさがニュートラル惰性走行とエンジンブレーキ走行との間の中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合には気筒休止惰性走行を実施できるので、エンジンブレーキ力が必要な時に一律にエンジンブレーキ走行が実施される従来の場合に比べて、上記減速度が小さくなり燃費を向上させられる。また、前記中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合にニュートラル惰性走行が実施される場合に比べて、気筒休止惰性走行では上記減速度がニュートラル惰性走行に比べて大きくなるので、ブレーキパッドの摩耗を抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は車両の走行制御装置に係り、特に、エンジンブレーキ走行よりもエンジンブレーキ力を低下させた状態で走行する惰性走行が可能な車両において、その惰性走行時における車両の燃費の向上とブレーキパッドの摩耗抑制とを両立させる技術に関するものである。
エンジンと駆動輪との間の動力伝達を連結したままそのエンジンの被駆動回転によりエンジンブレーキを効かせて走行する通常走行(エンジンブレーキ走行)に対して、走行距離を延ばして車両の燃費を改善するために、その通常走行よりもエンジンブレーキ力を低下させて走行する惰性走行が考えられている。特許文献1に記載の装置はその一例であり、車両の走行中にアクセルペダルの戻し操作が判定されると、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられたクラッチを解放させて惰性走行が開始され、車両の燃費が改善されるようになっている。
ところで、特許文献1では、運転者が車両を減速させようとしている場合に前記惰性走行の制御を中止し前記通常走行の制御に復帰している。運転者の車両を減速させようとしている意志を判断する手段としては、例えばブレーキの所定以上の踏み込み量を検知したか否かに基づいて判断する等がある。
しかしながら、特許文献1の方法では、例えば燃費を重視し前記ブレーキの踏み込み量の閾値を大きくして前記惰性走行の実施領域を大きくした場合、走行中に例えば中程度の減速度の減速が必要であるときには、前記惰性走行では前記エンジンブレーキによる減速度が前記通常走行に比べて非常に小さいので、その減速をブレーキで出力する領域が増加してブレーキパッドの摩耗が前記通常走行に比べて大幅に早くなることが考えられる。一方、前記ブレーキパッドの摩耗抑制を考慮して前記ブレーキの踏み込み量の閾値を小さくして前記惰性走行の実施領域を小さくすると、走行中のエンジンブレーキによる減速度が大きくなり車両の燃費が悪化してしまう問題が考えられる。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、車両の燃費向上とブレーキパッドの摩耗抑制とを両立させることができる車両の走行制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、(a) 複数の気筒を有するエンジンと、そのエンジンと駆動輪とを切り離すクラッチ装置と、エンジンブレーキの必要性を判断する手段とを備え、(b) 前記エンジンと前記駆動輪とを連結して走行する通常走行と、前記エンジンと前記駆動輪とを切り離して走行するニュートラル惰性走行とを行う車両の走行制御装置であって、(c) 前記車両は、前記エンジンと前記駆動輪とを連結した状態で前記エンジンの少なくとも一部の気筒を休止して走行する気筒休止惰性走行を更に備え、(d) 走行中の車両のエンジンブレーキによる減速度は、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に大きい特性を有しており、(e) 前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に前記エンジンブレーキの必要性が大きくなった場合に選択される。
このように構成された車両の走行制御装置によれば、前記車両は、前記エンジンと前記駆動輪とを連結した状態で前記エンジンの少なくとも一部の気筒を休止して走行する気筒休止惰性走行を更に備え、走行中の車両のエンジンブレーキによる減速度は、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に大きい特性を有しており、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に前記エンジンブレーキの必要性が大きくなった場合に選択される。このため、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて選択することができる。これによって、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが前記ニュートラル惰性走行と前記通常走行との間の中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合には、前記気筒休止惰性走行を実施することができるので、従来のようにエンジンブレーキ力が必要な時に一律に惰性走行を中止して前記通常走行が実施される場合に比べて、前記エンジンブレーキによる減速度が小さくなるので車両の燃費を向上させることができる。また、前記中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合に前記ニュートラル惰性走行が実施される場合に比べて、前記気筒休止惰性走行では前記エンジンブレーキによる減速度が前記ニュートラル惰性走行に比べて大きくなるので、ブレーキバッドの摩耗を抑制することができる。これにより、車両の燃費向上とブレーキパッドの摩耗抑制とを両立させることができる。
ここで、好適には、前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段は、ブレーキペダルの踏み込み、路面の勾配、前方車両との距離のいずれかによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断する。このため、走行時における前記エンジンブレーキの必要性を前記ブレーキペダルの踏み込み、路面の勾配、前記前方車両との距離により好適に予測することができる。
また、好適には、(a) 前記エンジンブレーキの必要性とは、走行時に要求される減速度の大きさであり、(b) 前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段において前記ブレーキペダルの踏み込みにより前記要求される減速度の大きさが判断されると、前記車両のエンジンブレーキと前記ブレーキペダルの踏み込みによるフットブレーキとによってその要求される減速度となるように制動力が出されるものであり、(c) 前記フットブレーキにより発生する制動力は、前記エンジンブレーキにより発生する制動力よりも大きいものである。このため、前記ブレーキペダルの踏み込みにより前記要求される減速度が前記エンジンブレーキだけにより発生する制動力で補われることがなくなるので、前記フットブレーキにおける前記駆動輪に設けられた車輪ブレーキが低圧で使用されることが防止されその車輪ブレーキからのブレーキの鳴きが防止される。
また、好適には、(a) 前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値は、前記ニュートラル惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きく設定されており、(b) 前記通常走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値は、前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値よりも大きく設定されている。このため、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて適宜選択することができる。
また、好適には、(a) 前記ニュートラル惰性走行中において、前記エンジンブレーキの必要性が前記ニュートラル惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きくなると、そのニュートラル惰性走行を終了して前記気筒休止惰性走行を実施し、(b) 前記気筒休止惰性走行中において、前記エンジンブレーキの必要性が前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きくなると、その気筒休止惰性走行を終了して前記通常走行を実施する。このため、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて適宜選択される。
また、好適には、前記ニュートラル惰性走行は、前記エンジンと前記駆動輪とを切り離した状態で、そのエンジンに対する燃料供給を停止して回転停止させる惰性走行或いはそのエンジンに燃料を供給して作動させる惰性走行である。このため、例えば前記ニュートラル惰性走行において、前記エンジンに対する燃料供給を停止して回転停止させられた場合には、好適に車両の燃費が向上する。
また、好適には、本発明は、駆動力源として少なくともエンジンを備えている車両に適用され得、たとえば、エンジンの動力が自動変速機を介して駆動輪に伝達される車両に好適に適用されるが、エンジンの他に電動モータやモータジェネレータを駆動力源として備えているハイブリッド車両などにも適用され得る。エンジンは、燃料の燃焼で動力を発生する内燃機関などである。
また、好適には、エンジンと駆動輪との間には、それ等の間の動力伝達経路を接続および遮断するクラッチ装置が配設され、エンジンを駆動輪から切り離すことができるように構成される。このクラッチ装置としては、上記動力伝達経路に直列に設けられた油圧式摩擦係合装置たとえば油圧式クラッチが好適に用いられるが、電気的に反力を制御して動力伝達を接続遮断することもできるなど、種々の形式のクラッチを採用できる。複数のクラッチやブレーキを備えていて複数段に変速可能な自動変速機内の前進クラッチを利用することもできる。また、上記動力伝達経路を接続および遮断するクラッチ装置としては、たとえば上記動力伝達経路に介挿されたその動力伝達経路に接続された一対の回転要素を有する遊星歯車装置と、その遊星歯車装置の回転要素のうちの動力伝達経路に接続されていない他の回転要素の回転を阻止する油圧式ブレーキとから構成されたものであってもよい。自動変速機がベルト式無段変速機である場合には、それに設けられた前後進切換機構の前進用摩擦係合装置および後進用摩擦係合装置が、クラッチ装置として用いられる。また、自動変速機が平行軸式常時噛合型変速機である場合には、それに設けられた同期機構のスリーブおよびそれを駆動するアクチュエータが、クラッチ装置に相当する。
また、好適には、前記ニュートラル惰性走行および前記気筒休止惰性走行の開始条件は、たとえば、エンジンから駆動輪までの動力伝達経路がクラッチにより接続され、自動変速機の変速段が所定の高速側変速段以上の前進段に設定され、車速Vが所定車速V1以上の比較的高速の定常走行状態において、アクセルペダルが元位置またはそれに近い位置に戻し操作されることである。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される車両用駆動装置10に、その走行制御装置に対応する電子制御装置50の制御機能の要部を併せて示した概略構成図である。車両用駆動装置10は、燃料の燃焼で動力を発生するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジン12を駆動力源として備えており、そのエンジン12の出力は自動変速機16から差動歯車装置18を介して左右の駆動輪20に伝達される。エンジン12と自動変速機16との間には、ダンパ装置やトルクコンバータ等の動力伝達装置が設けられ得るが、駆動力源として機能するモータジェネレータをも配設することもできる。
エンジン12は、電子スロットル弁や燃料噴射装置などのエンジン12の出力制御に必要な種々の機器や気筒休止装置等を有するエンジン制御装置30を備えている。電子スロットル弁は吸入空気量を制御するもので、燃料噴射装置は燃料の供給量を制御するものであり、基本的には運転者の出力要求量に対応するアクセルペダル68の操作量すなわちアクセル開度θacc に応じて制御される。燃料噴射装置は、車両走行中であってもアクセル開度θacc が0のアクセルOFF時等に燃料供給を停止(フューエルカットF/C)することができる。気筒休止装置は、例えば8気筒等の複数の気筒の一部または全部の吸排気弁を、クラッチ機構等によりクランク軸から機械的に切り離して停止させることができるもので、例えば給排気弁が何れも閉弁状態又は開弁状態となるように停止させる。これにより、上記フューエルカット状態でエンジン12が被駆動回転させられる際のポンピングロスが低減され、エンジンブレーキ力が低下して惰性走行の走行距離を延ばすことができる。なお、吸排気弁を停止させる代わりにピストンをクランク軸から切り離して停止させるようにしても良い。
自動変速機16は、たとえば、複数の油圧式摩擦係合装置(クラッチやブレーキ)の係合解放状態によって変速比eが異なる複数のギヤ段が成立させられる遊星歯車式等の有段の自動変速機で、油圧制御装置32に設けられた電磁式の油圧制御弁や切換弁等によって変速制御が行われる。クラッチ(クラッチ装置)C1は自動変速機16の入力クラッチとして機能するものであり、同じく油圧制御装置32によって係合解放制御される。このクラッチC1は、エンジン12と駆動輪20との間の動力伝達経路を接続したり遮断したりする断接クラッチに相当する。上記自動変速機16として、平行軸式常時噛合型有段変速機や、前後進切換用歯車機構付のベルト式等の無段変速機を用いることもできる。平行軸式常時噛合型有段変速機の場合は、その同期噛合装置の噛み合いをアクチュエータを用いて解放させることで動力伝達経路が解放され、無段変速機の場合は、その前後進切換用歯車機構に備えられた前進用および後進用摩擦係合装置を解放させることで動力伝達経路が解放される。
駆動輪20にはホイールブレーキ34が備えられており、運転者によって足踏み操作されるブレーキペダル40のブレーキ操作力(踏力)に応じて制動力が発生させられる。上記ブレーキ操作力はブレーキ要求量に相当し、本実施例ではそのブレーキ操作力に応じて機械的にブレーキブースタ42を介してブレーキマスターシリンダ44からブレーキ油圧が発生させられ、そのブレーキ油圧によって制動力が発生させられる。ブレーキブースタ42は、エンジン12の回転により発生するブレーキ負圧(負圧)を利用して上記ブレーキ操作力を増幅するもので、ブレーキマスターシリンダ44から出力されるブレーキ油圧が増幅され、大きな制動力が得られるようになる。また、ホイールブレーキ34は、電子制御装置50から出力されるブレーキ制御信号に従ってその制動力を電気的に制御させられる。
以上のように構成された車両用駆動装置10は、電子制御装置50を備えている。電子制御装置50は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどを有する所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。電子制御装置50には、ブレーキ踏込量センサ64からブレーキペダル40を踏み込んだ時におけるブレーキ踏込量Bを表す信号が供給されるとともに、アクセル操作量センサ66からアクセルペダル68の操作量であるアクセル開度θacc(%)を表す信号が供給される。また、エンジン回転速度センサ70からエンジン12の回転速度NE(rpm)を表す信号が供給され、車速センサ72から車速V(km/h)を表す信号が供給される。この他、各種の制御に必要な種々の情報が供給されるようになっている。
上記電子制御装置50は、運転者の加速意思に対応するアクセル開度θaccおよびブレーキ操作量などに沿ったエンジン12の出力制御および回転停止制御や、予め記憶されている変速線図から運転者の加速意思に対応するアクセル開度θaccに基づく要求出力に基づいて或いはアクセル開度θaccおよび車速Vに基づいて自動変速機16の変速段を制御する変速制御などを、実行する。自動変速機16は、アクセル開度θaccが零である惰性走行状態では、専ら車速V等に応じて所定のギヤ段が成立させられ、クラッチC1は係合状態に保持される。このエンジンブレーキ走行では、エンジン12は車速Vおよび変速比eに応じて定まる所定の回転速度で被駆動回転させられ、その回転速度に応じた大きさのエンジンブレーキ力が発生させられる。また、エンジン12が所定の回転速度で被駆動回転させられるため、そのエンジン回転により発生するブレーキ負圧を利用したブレーキブースタ42による前記ブレーキ操作力の増幅作用が適切に得られて、ブレーキ操作による制動力のコントロール性能が十分に得られる。
電子制御装置50は、その他に、通常走行部52と、気筒休止惰性走行部54と、ニュートラル惰性走行部56と、惰性走行希望判定部58と、ブレーキ踏込量判定部60を有する惰性走行切換制御部62等とを備えている。前記通常走行部52は、クラッチC1を係合させることによってエンジン12と駆動輪20との間の動力伝達経路を連結させて走行する通常走行を実行する。なお、通常走行部52では、アクセルOFF時において、図2に示すようにエンジン12の被駆動回転によるポンピングロスやフリクショントルクなどによってエンジンブレーキが発生するエンジンブレーキ走行を実行する。なお、通常走行部52は、上記エンジンブレーキ走行時において、エンジン12と駆動輪20とを連結したままエンジン12に対する燃料供給を停止するフューエルカット制御を実施する。
気筒休止惰性走行部54は、アクセルペダル68の戻し操作時にエンジン12と駆動輪20との間の動力伝達経路を連結した状態でエンジン12に対する燃料供給を停止するとともに、前記気筒休止装置によってエンジン12の複数の気筒の中の一部の気筒のピストンおよび吸排気弁の少なくとも一方の動作を停止させる弁停止フリーラン制御を実施して気筒休止惰性走行を行う。上記気筒休止惰性走行では、上記フューエルカット状態でエンジン12が被駆動回転させられる際前記気筒休止装置によってポンピングロスが低減されので、前記エンジンブレーキ走行に比較してエンジンブレーキ力が低減して惰性走行による走行距離が長くなる。
ニュートラル惰性走行部56は、アクセルペダル68の戻し操作時にフューエルカットF/Cを行わないで惰性走行中にエンジン12を回転維持させた状態でクラッチC1を解放させるNレンジ惰行制御を実施してニュートラル惰性走行を行う。上記ニュートラル惰性走行では、クラッチC1が解放されることからエンジンブレーキ力が略0になりエンジンブレーキ力が前記気筒休止惰性走行よりも小さくなるので、走行抵抗が小さくなって惰性走行による走行距離が前記気筒休止惰性走行より更に長くなる。
図3乃至図5は、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行のそれぞれにおいて、所定の車速域に車速Vを保つためにニュートラル惰性走行部56、気筒休止惰性走行部54、通常走行部52によって燃料噴射量を制御している状態を示す図である。なお、図3は前記ニュートラル惰性走行中の状態を示すものであり、図4は前記気筒休止惰性走行中の状態を示すものであり、図5は前記エンジンブレーキ走行中の状態を示すものである。
図3に示すように前記ニュートラル惰性走行では、クラッチC1が解放されエンジンブレーキ力が略0であるためにエンジンブレーキによる減速度が非常に小さく所定の車速域に車速Vが保たれるので、再加速させるために燃料噴射量を増加させる必要性が殆どない。また、図4に示すように前記気筒休止惰性走行では、クラッチC1が係合されるためにエンジンブレーキ力が前記ニュートラル惰性走行に比べて大きくエンジンブレーキによる減速度が前記ニュートラル惰性走行に比べて大きいので、所定の車速域に車速Vを保つためにすなわち再加速させるために燃料噴射量を増加させる必要がある。また、図5に示すように、前記エンジンブレーキ走行では、クラッチC1が係合されており前記気筒休止惰性走行のように前記気筒休止装置によってエンジン12が被駆動回転させられる際のポンピングロスが低減されていない。このため、エンジンブレーキの力が前記気筒休止惰性走行に比べて大きくエンジンブレーキによる減速度が前記気筒休止惰性走行に比べて大きいので、所定の車速域に車速Vを保つために燃料噴射量を前記気筒休止惰性走行に比べて更に増加させる必要がある。つまり、各走行時におけるエンジンブレーキによる減速度の大小関係は、前記エンジンブレーキ走行(前記フューエルカット制御)>前記気筒休止惰性走行(前記弁停止フリーラン制御)>前記ニュートラル惰性走行(前記Nレンジ惰行制御)のようになる。また、各走行時における燃費効果の大小関係は、前記ニュートラル惰性走行>前記気筒休止惰性走行>前記エンジンブレーキ走行のようになる。なお、本実施例において、前記エンジンブレーキとは、アクセルペダル68およびブレーキペダル40の非操作時の走行抵抗に基づいて車両に発生するブレーキである。
惰性走行希望判定部58は、例えばエンジン12から駆動輪20までの動力伝達経路がクラッチC1により接続され、且つ自動変速機16の変速段が所定の高速側変速段以上の前進段に設定され、且つ車速V(km/h)が所定以上の比較的高速の定常走行状態において、例えばアクセルペダル68がOFF状態にされたか否かによって、運転者が惰性走行を希望しているか否かを判定する。
ブレーキ踏込量判定部60は、ブレーキ踏込量センサ64により検出されたブレーキ踏込量Bが予め設定された踏込量判定値Bαより大きいか否か、およびブレーキ踏込量センサ64により検出されたブレーキ踏込量Bが予め設定された踏込量判定値Bβより大きいか否かを判定する。すなわち、ブレーキ踏込量判定部60は、ブレーキ踏込量センサ64により検出されたブレーキ踏込量Bが、図6に示すように0<B≦Bαであるか、或いは図7に示すようにBα<B≦Bβであるか、或いは図8に示すようにBβ<Bであるかを判定する。なお、図6乃至図8において、破線のブレーキペダル40は、運転者によってブレーキペダル40が踏み込まれる前の状態を示すものである。
なお、上記踏込量判定値Bαは、前記気筒休止惰性走行を実施する例えば実験等によって予め設定されたブレーキ踏込量Bの上限値であり、上記踏込量判定値Bβは、前記エンジンブレーキ走行を実施する例えば実験等によって予め設定されたブレーキ踏込量Bの上限値であり、踏込量判定値Bβは踏込量判定値Bαより大きく且つそれら踏込量判定値Bα、Bβは0より大きく(0<Bα<Bβ)設定されている。なお、上記予め設定されたブレーキ踏込量Bの上限値である踏込量判定値Bα、Bβは、走行時に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値に対応するものである。例えば上記踏込量判定値Bα、Bβは、それが大きくなるに連れて、走行時に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値が大きくなるようになっている。
また、本実施例において、ブレーキ踏込量Bは、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさを予測するものすなわち前記エンジンブレーキの必要性を示すものであり、ブレーキ踏込量Bが大きくなるに連れて運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度が大きくなって前記エンジンブレーキの必要性が大きくなる。上記踏込量判定値Bα、Bβは、前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判定する判定値であり、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bα以下であれば走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが小さく前記エンジンブレーキの必要性が小さくなる。ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きく踏込量判定値Bβ以下であれば、走行時に運転者に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが大きく前記エンジンブレーキの必要性が高くなる。ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きければ、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキに減速度の大きさがブレーキ踏込量Bが、踏込量判定値Bαより大きく踏込量判定値Bβ以下のものに比較してさらに大きく前記エンジンブレーキの必要性が更に高くなる。つまり、上記ブレーキ踏込量判定部60は、車両の走行中に前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判断する手段である。
惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、ブレーキ踏込量判定部60でブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bα以下とすなわち図6に示すようにブレーキ踏込量Bが0<B≦Bαの範囲内であると判定されると、ニュートラル惰性走行部56でニュートラル惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、ブレーキ踏込量判定部60でブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きく踏込量判定値Bβ以下とすなわち図7に示すようにブレーキ踏込量BがBα<B≦Bβの範囲内であると判定されると、気筒休止惰性走行部54で気筒休止惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、ブレーキ踏込量判定部60でブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きいとすなわち図8に示すようにブレーキ踏込量BがBβ<Bの範囲内であると判定されると、通常走行部52でエンジンブレーキ走行を実施する。
なお、ブレーキ踏込量Bに関する前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行の実施条件は、図9に示すように前記気筒休止惰性走行(弁停止フリーラン制御)を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値(上限値)Bβが、前記ニュートラル惰性走行(Nレンジ惰行制御)を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値(上限値)Bαよりも大きく(Va<Vb)設定されている。また、前記エンジンブレーキ走行(フューエルカット制御)を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値(上限値)BMAXが、前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値(上限値)Bβよりも大きく(BMAX<Bβ)設定されている。このため、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bα以下である場合には、前記ニュートラル惰性走行を実施させることができ、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きく踏込量判定値Bβ以下である場合には、前記気筒休止惰性走行を実施させることができ、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きい場合には、前記エンジンブレーキ走行を実施させることができる。なお、上記踏込量判定値BMAXは、ブレーキペダル40を踏み込んだ際の最大のブレーキ踏込量Bを示すものである。
また、例えば、図9の(a)に示すように、前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの下限値(例えばBα)と前記ニュートラル惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの上限値(例えばBα)とを同じ値に設定したり、前記エンジンブレーキ走行を実施するブレーキ踏込量Bの下限値(例えばBβ)と前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの上限値(例えばBβ)とを同じ値に設定したりすることができる。これによって、惰性走行切換制御部62では、前記ニュートラル惰性走行中において、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きくなると、前記ニュートラル惰性走行を終了して気筒休止惰性走行部54で前記気筒休止惰性走行を実施する。また、前記気筒休止惰性走行中において、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きくなると、前記気筒休止惰性走行を終了して通常走行部52で前記エンジンブレーキ走行を実施する。また、惰性走行切換制御部62では、前記エンジンブレーキ走行中において、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβ以下となると、前記エンジンブレーキ走行を終了して前記気筒休止惰性走行を実施し、前記気筒休止惰性走行中において、ブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bα以下となると、前記気筒休止惰性走行を終了して前記ニュートラル惰性走行を実施する。また、図9の(b)のように、前記ニュートラル惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの下限値(例えば0)と、前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの下限値(例えば0)と、前記エンジンブレーキ走行を実施するブレーキ踏込量Bの下限値(例えば0)とを同じ値に設定したりすることもできる。
惰性走行切換制御部62は、たとえば惰性走行希望判定部58で上述した前記比較的高速の定常走行状態の判定条件の少なくとも一つが外れたとき、および/またはブレーキ操作が行われたときに、エンジンブレーキ走行あるいは他の走行モードへ切り換えるために前記ニュートラル惰性走行および前記気筒休止惰性走行の終了を実行する。
なお、本実施例の電子制御装置50では、ブレーキ踏込量センサ64でブレーキ踏込量Bが検知されて運転者が要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが判断されると、そのブレーキ踏込量Bに基づいて惰性走行切換制御部62によって前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行のいずれか1を実施して、そのエンジンブレーキとブレーキペダル40の踏み込みによるホイールブレーキ34とによってその要求される減速度となるように制動力が出されるものである。電子制御装置50では、例えばホイールブレーキ34により発生する制動力が、前記エンジンブレーキにより発生する制動力より大きくなるように制御される。
図10は、電子制御装置50の制御作動の要部、すなわち、惰性走行切換制御部62によって前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、或いは前記エンジンブレーキ走行の実施判定をブレーキ踏込量判定部60の判定に基づいて行い、それらの走行の一つを実施させる制御作動を説明するフローチャートである。なお、図11は、図10の電子制御装置50の制御作動の要部に対応するタイムチャートである。
図10において、惰性走行希望判定部58に対応するステップS1(以下、ステップを省略する)では、前記比較的高速の定常走行状態において、アクセルペダル68がOFF状態であるか否かが判定される。このS1の判定が否定される場合には繰り返しS1が実行されるが、例えば、図11のt1時点に示すようにアクセルペダル68の踏み込みがOFFとなる場合には、S1の判定が肯定されてブレーキ踏込量判定部60に対応するS2が実行される。
S2では、ブレーキペダル40のブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きいか否か、すなわち前記エンジンブレーキの必要性が比較的大きくブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S2で、例えば図11のt2からt3までの間に示すようにブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bα以下でありブレーキ性能の重視場面ではないと判定されるとすなわちS2の判定が否定されると、惰性走行切換制御部62およびニュートラル惰性走行部56に対応するS3で、Nレンジ惰行制御が実施されニュートラル惰性走行が実施される。
また、前記ニュートラル惰性走行中において、例えば図11のt3からt4までの間に示すようにブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bαより大きくなると、S2において、ブレーキ性能の重視場面であると判定されてすなわちS2の判定が肯定されてブレーキ踏込量判定部60に対応するS4が実行される。S4では、ブレーキペダル40のブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きいか否かすなわち前記エンジンブレーキの必要性がS2の時よりもさらに大きくそのS2の時よりさらにブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S4で図11のt3からt4までの間に示すようにブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβ以下であり上記S2の時よりさらにブレーキ性能の重視場面ではないと判定されるとすなわちS4の判定が否定されると、惰性走行切換制御部62および気筒休止惰性走行部54に対応するS5で弁停止フリーラン制御が実施されて気筒休止惰性走行が実施される。
また、前記気筒休止惰性走行中において、例えば図11のt4以降に示すようにブレーキ踏込量Bが踏込量判定値Bβより大きくなると、S4において上述したさらにブレーキ性能の重視場面であると判定されてすなわちS4の判定が肯定されて、惰性走行切換制御部62および通常走行部52に対応するS6でフューエルカット制御が実施されエンジンブレーキ走行が実施される。
上述のように、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置50によれば、車両は、エンジン12と駆動輪20とを連結した状態でエンジン12の少なくとも一部の気筒を休止して走行する前記気筒休止惰性走行を備え、走行中の車両のエンジンブレーキによる減速度は、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行の順に大きい特性を有しており、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行の順に前記エンジンブレーキの必要性が大きくなった場合に選択される。このため、ブレーキ踏込量判定部60を有する惰性走行切換制御部62によって、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて選択することができる。これによって、ブレーキ踏込量判定部60の判定により前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが前記ニュートラル惰性走行と前記エンジンブレーキ走行との間の中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合には、惰性走行切換制御部62によって前記気筒休止惰性走行を実施することができる。これにより、従来のようにエンジンブレーキ力が必要な時に一律に惰性走行を中止してエンジンブレーキ走行が実施される場合に比べて、前記エンジンブレーキによる減速度が小さくなるので車両の燃費を向上させることができる。また、前記中程度のエンジンブレーキ力が必要である場合に前記ニュートラル惰性走行が実施される場合に比べて、前記気筒休止惰性走行では前記エンジンブレーキによる減速度が前記ニュートラル惰性走行に比べて大きくなるので、ブレーキパッドの摩耗を抑制することができる。これにより、車両の燃費向上とブレーキパッドの摩耗抑制とを両立させることができる。
また、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置50によれば、ブレーキ踏込量判定部60は、ブレーキペダル68のブレーキ踏込量Bによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断する。このため、走行時における前記エンジンブレーキの必要性をブレーキ踏込量Bにより好適に予測することができる。
また、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置50によれば、前記エンジンブレーキの必要性とは、走行時に要求される減速度の大きさであり、ブレーキ踏込量判定部60においてブレーキペダル40のブレーキ踏込量Bにより前記要求されるエンジンブレーキによる減速度の大きさが判断されると、前記車両のエンジンブレーキとブレーキペダル40の踏み込みによるホイールブレーキ34とによってその要求される減速度となるように制動力が出されるものであり、ホイールブレーキ34により発生する制動力は、前記エンジンブレーキにより発生する制動力よりも大きいものである。このため、ブレーキペダル40のブレーキ踏込量Bにより前記要求されるエンジンブレーキによる減速度が前記エンジンブレーキだけにより発生する制動力で補われることがなくなるので、ホイールブレーキ34が低圧で使用されることが防止されそのホイールブレーキ34からのブレーキの鳴きが防止される。
また、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置50によれば、前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値Bβは、前記ニュートラル惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値Bαより大きく設定されており、前記エンジンブレーキ走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値BMAXは、前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値Bβよりも大きく設定されている。このため、ブレーキ踏込量判定部60を有する惰性走行切換制御部62によって、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて適宜選択することができる。
また、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置50によれば、ブレーキ踏込量判定部60を有する惰性走行切換制御部62によって、前記ニュートラル惰性走行中において、ブレーキ踏込量Bが前記ニュートラル惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値Bαより大きくなると、そのニュートラル惰性走行を終了して前記気筒休止惰性走行を実施し、前記気筒休止惰性走行中において、ブレーキ踏込量Bが前記気筒休止惰性走行を実施するブレーキ踏込量Bの踏込量判定値Bβより大きくなると、その気筒休止惰性走行を終了して前記エンジンブレーキ走行を実施する。このため、前記エンジンブレーキによる減速度の大きさがそれぞれ異なる前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記エンジンブレーキ走行を、走行時に必要とされるエンジンブレーキ力にあわせて適宜選択される。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の車両用駆動装置10の電子制御装置(走行制御装置)74は、図12に示すように、前述の実施例1の電子制御装置50に比べてその電子制御装置50設けられたブレーキ踏込量判定部60が車間距離判定部76にかえられている点で相違しており、その他は実施例1の電子制御装置50と略同様である。また、車両用駆動装置10には、図12および図13に示すように、車両78の前部に設けられた前方レーダ80によって、前方車両82との車間距離(距離)Dを表す信号等が電子制御装置74に供給されている。
車間距離判定部76は、前方レーダ80により検出された車間距離Dが予め設定された車間距離判定値Dα以下であるか否か、および前方レーダ80により検出された車間距離Dが予め設定された車間距離判定値Dβより大きいか否かを判定する。すなわち、車間距離判定部76は、前方レーダ80により検出された車間距離Dが、予め設定された範囲例えばDα<Dであるか、或いは予め設定された範囲例えばDβ≦D≦Dαであるか、或いは予め設定された範囲D<Dβであるかを判定する。
なお、上記車間距離判定値Dαは、前記気筒休止惰性走行を実施する例えば実験等によって予め設定された車間距離Dの下限値であり、上記車間距離判定値Dβは、前記エンジンブレーキ走行を実施する例えば実験等によって予め設定された車間距離Dの下限値であり、車間距離判定値Dαは車間距離判定値Dβより大きく設定されている。なお、前記予め設定された車間距離Dの下限値である車間距離判定値Dα、Dβは、走行時に要求されるエンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値に対応するものであり、例えば上記車間距離判定値Dα、Dβが小さくなるに連れて、走行時に要求されるエンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値が大きくなるようになっている。また、前記エンジンブレーキ走行を実施する車間距離Dの車間距離判定値(上限値)DMINは、車間距離判定値Bβより小さく例えば零等である。
また、本実施例において、車間距離Dは、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさを予測するものすなわち前記エンジンブレーキの必要性を示すものであり、車間距離Dが小さくなるに連れてその車間距離Dを調整のために運転者のブレーキ入力の可能が高まり運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度が大きくなって前記エンジンブレーキの必要性が大きくなる。そして、上記車間距離判定値Dα、Dβは、前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判定する判定値であり、車間距離Dが車間距離判定値Dαより大きければ走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが比較的小さく前記エンジンブレーキの必要性が比較的小さくなる。車間距離Dが車間距離判定値Dα以下であり車間距離判定値Dβ以上であれば、走行時に運転者に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが比較的大きく前記エンジンブレーキの必要性が比較的大きくなる。車間距離Dが車間距離判定値Dβより小さければ、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキに減速度の大きさが車間距離Dが車間距離判定値Dα以下であり車間距離判定値Dβ以上のものに比較して更に大きく前記エンジンブレーキの必要性が更に大きくなる。つまり、上記車間距離判定部76は、車両の走行中に前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判断する手段である。
惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、車間距離判定部76で車間距離Dが車間距離判定値Dαより大きいとすなわち車間距離DがDα<Dの範囲内であると判定されると、ニュートラル惰性走行部56でニュートラル惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、車間距離判定部76で車間距離Dが車間距離判定値Dβ以上であり踏込量判定値Bα以下であるとすなわち車間距離DがDβ≦D≦Dαの範囲内であると判定されると、気筒休止惰性走行部54で気筒休止惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、車間距離判定部76で車間距離Dが車間距離判定値Dβより小さいとすなわち車間距離DがD<Dβの範囲内であると判定されると、通常走行部52でエンジンブレーキ走行を実施する。
図14は、電子制御装置74の制御作動の要部、すなわち、惰性走行切換制御部62によって前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、或いは前記エンジンブレーキ走行の実施判定を車間距離判定部76の判定に基づいて行い、それらの走行の一つを実施させる制御作動を説明するフローチャートである。なお、図15は、図14の電子制御装置74の制御作動の要部に対応するタイムチャートである。
図14において、惰性走行希望判定部58に対応するS11では、前記比較的高速の定常走行状態において、アクセルペダル68がOFF状態であるか否かが判定される。このS11の判定が否定される場合には繰り返しS11が実行されるが、例えば、図15のt1時点に示すようにアクセルペダル68の踏み込みがOFFとなる場合には、S11の判定が肯定されて車間距離判定部76に対応するS12が実行される。
S12では、前方車両82との車間距離Dが車間距離判定値Dα以下であるか否か、すなわち前記エンジンブレーキの必要性が比較的大きくブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S12で、例えば図15のt2からt3までの間に示すように車間距離Dが車間距離判定値Dαより大きくブレーキ性能の重視場面ではないと判定されるとすなわちS12の判定が否定されると、惰性走行切換制御部62およびニュートラル惰性走行部56に対応するS13で、Nレンジ惰行制御が実施されニュートラル惰性走行が実施される。
また、前記ニュートラル惰性走行中において、例えば図15のt3からt4までの間に示すように車間距離Dが車間距離判定値Dα以下になると、S12において、ブレーキ性能の重視場面であると判定されてすなわちS12の判定が肯定されて車間距離判定部76に対応するS14が実行される。S14では、車間距離Dが車間距離判定値Dβより小さいか否かすなわち前記エンジンブレーキの必要性がS12の時よりもさらに大きくそのS12の時よりさらにブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S14で図15のt3からt4までの間に示すように車間距離Dが車間距離判定値Bβ以上であり上記S12の時よりさらにブレーキ性能の重視場面ではないと判定されるとすなわちS14の判定が否定されると、惰性走行切換制御部62および気筒休止惰性走行部54に対応するS15で弁停止フリーラン制御が実施されて気筒休止惰性走行が実施される。
また、前記気筒休止惰性走行中において、例えば図15のt4以降に示すように車間距離Dが車間距離判定値Bβより小さくなると、S14において上述したさらにブレーキ性能の重視場面であると判定されてすなわちS14の判定が肯定されて、惰性走行切換制御部62および通常走行部52に対応するS16でフューエルカット制御が実施されエンジンブレーキ走行が実施される。
上述のように、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置74によれば、車間距離判定部76は、前方車両82との車間距離Dによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断する。このため、走行時における前記エンジンブレーキの必要性を車間距離Dにより好適に予測することができる。
本実施例の車両用駆動装置10の電子制御装置(走行制御装置)84は、図16に示すように、前述の実施例1の電子制御装置50に比べてその電子制御装置50設けられたブレーキ踏込量判定部60が下り勾配判定部86にかえられている点で相違しており、その他は実施例1の電子制御装置50と略同様である。また、電子制御装置84には、例えば前後加速度を検出する路面勾配センサ88から路面Rの下り勾配(勾配)Φ(角度)を表す信号が供給されている。なお、上記路面Rの下り勾配Φは、下り勾配では図17に示すように正の値となり、上り勾配では負の値となる。
下り勾配判定部86は、路面勾配センサ88により検出された下り勾配Φが、予め設定された勾配判定値αより大きいか否か、および路面勾配センサ88により検出された下り勾配Φが、予め設定された勾配判定値βより大きいか否かを判定する。すなわち、下り勾配判定部86は、路面勾配センサ88により検出された下り勾配Φが、予め設定された範囲0<Φ≦αであるか、或いは予め設定された範囲α<Φ≦βであるか、或いは予め設定された範囲β<Φであるかを判定する。
なお、上記勾配判定値αは、前記気筒休止惰性走行を実施する例えば実験等によって予め設定された下り勾配Φの上限値であり、上記勾配判定値βは、前記エンジンブレーキ走行を実施する例えば実験等によって予め設定された下り勾配Φの上限値であり、勾配判定値βは勾配判定値αより大きく且つそれら勾配判定値α、βは0より大きく(0<α<β)設定されている。なお、前記予め設定された下り勾配Φの上限値である勾配判定値α、βは、走行時に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値に対応するものであり、例えば上記勾配判定値α、βが大きくなるに連れて、走行時に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさの上限値すなわち前記エンジンブレーキの必要性の上限値が大きくなるようになっている。また、前記エンジンブレーキ走行を実施する下り勾配Φの勾配判定値(上限値)ΦMAXは、予め定められた勾配判定値βより大きい値である。
また、本実施例において、下り勾配Φは、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさを予測するものすなわち前記エンジンブレーキの必要性を示すものであり、下り勾配Φが大きくなるに連れて惰行により速度が増加してその速度を減速するために運転者のブレーキ入力の可能が高まり運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度が大きくなって前記エンジンブレーキの必要性が大きくなる。そして、上記勾配判定値α、βは、前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判定する判定値であり、下り勾配Φが勾配判定値α以下であれば走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが比較的小さく前記エンジンブレーキの必要性が比較的小さくなる。下り勾配Φが勾配判定値αより大きく勾配判定値β以下であれば、走行時に運転者に要求される前記エンジンブレーキによる減速度の大きさが比較的大きく前記エンジンブレーキの必要性が比較的高くなる。下り勾配Φが勾配判定値βより大きければ、走行時に運転者により要求される前記エンジンブレーキに減速度の大きさが下り勾配Φが勾配判定値αより大きく勾配判定値β以下のものに比較して更に大きく前記エンジンブレーキの必要性が更に高くなる。つまり、上記下り勾配判定部86は、車両の走行中に前記エンジンブレーキの必要性の大きさを判断する手段である。
惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、下り勾配判定部86で下り勾配Φが勾配判定値α以下すなわち下り勾配Φが0<Φ≦αの範囲内であると判定されると、ニュートラル惰性走行部56でニュートラル惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、下り勾配判定部86で下り勾配Φが勾配判定値αより大きく勾配判定値β以下すなわち下り勾配Φがα<Φ≦βの範囲内であると判定されると、気筒休止惰性走行部54で気筒休止惰性走行を実施する。
また、惰性走行切換制御部62は、惰性走行希望判定部58でアクセルペダル68がOFF状態であると判定され、且つ、下り勾配判定部86で下り勾配Φが勾配判定値βより大きいすなわち下り勾配Φがβ<Φの範囲内であると判定されると、通常走行部52でエンジンブレーキ走行を実施する。
図18は、電子制御装置84の制御作動の要部、すなわち、惰性走行切換制御部62によって前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、或いは前記エンジンブレーキ走行の実施判定を下り勾配判定部86の判定に基づいて行い、それらの走行の一つを実施させる制御作動を説明するフローチャートである。なお、図19は、図18の電子制御装置84の制御作動の要部に対応するタイムチャートである。
図18において、惰性走行希望判定部58に対応するS21では、前記比較的高速の定常走行状態において、アクセルペダル68がOFF状態であるか否かが判定される。このS21の判定が否定される場合には繰り返しS21が実行されるが、例えば、図19のt1時点に示すようにアクセルペダル68の踏み込みがOFFとなる場合には、S21の判定が肯定されて下り勾配判定部86に対応するS22が実行される。
S22では、下り勾配Φが勾配判定値αより大きいか否か、すなわち前記エンジンブレーキの必要性が比較的大きくブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S22で、例えば図11のt2からt3までの間に示すように下り勾配Φが勾配判定値αより大きくブレーキ性能の重視場面であると判定されるとすなわちS22の判定が肯定されると、下り勾配判定部86に対応するS23が実行される。S23では、下り勾配Φが勾配判定値βより大きいか否かすなわち前記エンジンブレーキの必要性がS22の時よりもさらに大きくそのS22の時よりさらにブレーキ性能の重視場面であるか否かが判定される。そして、S23で図19のt2からt3までの間に示すように下り勾配Φが勾配判定値β以下であり上記S22の時よりさらにブレーキ性能の重視場面ではないと判定されるとすなわちS23の判定が否定されると、惰性走行切換制御部62および気筒休止惰性走行部54に対応するS24で弁停止フリーラン制御が実施されて気筒休止惰性走行が実施される。
また、前記気筒休止惰性走行中において、例えば図19のt3からt4までの間に示すように下り勾配Φが勾配判定値α以下となると、S22において、ブレーキ性能の重視場面でないと判定されてすなわちS22の判定が否定されて、惰性走行切換制御部62およびニュートラル惰性走行部56に対応するS25で、Nレンジ惰行制御が実施されニュートラル惰性走行が実施される。
また、前記ニュートラル惰性走行中において、例えば図19のt4からt5までの間に示すように下り勾配Φが勾配判定値αより大きくなると、上述のようにS22の判定が肯定され且つS23の判定が否定されて、S24で前記気筒休止惰性走行が実施される。
また、前記気筒休止惰性走行中において、例えば図19のt5以降に示すように下り勾配Φが勾配判定値βより大きくなると、S23において上述したさらにブレーキ性能の重視場面であると判定されてすなわちS23の判定が肯定されて、惰性走行切換制御部62および通常走行部52に対応するS26でフューエルカット制御が実施されエンジンブレーキ走行が実施される。
上述のように、本実施例の車両用駆動装置10に備えられた電子制御装置84によれば、下り勾配判定部86は、路面Rの下り勾配Φによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断する。このため、走行時における前記エンジンブレーキの必要性を路面Rの下り勾配Φにより好適に予測することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
本実施例において、前記ニュートラル惰性走行は、エンジン12と駆動輪20との動力伝達経路をクラッチC1により切り離した状態で、エンジン12に燃料を供給して作動させる惰性走行であったが、例えばエンジン12に対する燃料供給を停止(フューエルカットF/C)して回転停止させる惰性走行であっても良い。前記ニュートラル惰性走行において、エンジン12に対する燃料供給を停止して回転停止させられた場合には、車両の燃費が好適に向上する。
また、実施例1において、前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段として、ブレーキペダル68のブレーキ踏込量Bの大きさによって前記エンジンブレーキの必要性を判断したが、例えばブレーキペダル68の踏み込みによるブレーキマスターシリンダ44のマスタシリンダ圧の大きさによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断しても良い。また、例えばブレーキペダル68の動きと連動したスイッチ(2段階以上)のON/OFF情報から前記エンジンブレーキの必要性を判断しても良い。
また、実施例2において、前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段として、前方レーダ80から検知される現在の車間距離Dの大きさによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断したが、例えば前方車両82と車両(自車)78との加速度差から今後の車間距離を推定し、その推定した今後の車間距離によって前記エンジンブレーキの必要性を判断しても良い。
また、実施例3において、下り勾配Φは、前後加速度を検出するGセンサ等の路面勾配センサ88から求められたが、下り勾配Φの情報入手手段は路面勾配センサ88に限られるものではない。例えば、予め記憶された平坦路におけるエンジン12の駆動力又はスロットル弁開度と車速との関係から実際のエンジン12の駆動力又はスロットル弁開度および車速に基づいて、或いは予め記憶された地図情報等から実際の地点に基づいて下り勾配Φが求められても良い。
また、本実施例では、前記エンジンブレーキ走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値すなわち踏込量判定値BMAX、車間距離判定値DMIN、勾配判定値ΦMAXを設定したが、少なくとも踏込量判定値Bα、Bβ、車間距離判定値Dα、Dβ、勾配判定値α、βさえあれば一応の制御ができるので、必ずしも上記踏込量判定値BMAX、車間距離判定値DMIN、勾配判定値ΦMAXを設定する必要はない。
また、本実施例において、踏込量判定値Bα、Bβ、車間距離判定値Dα、Dβ、勾配判定値α、βは、予め定められた一定の値であったが、それら踏込量判定値Bα、Bβ、車間距離判定値Dα、Dβ、勾配判定値α、βは、例えば路面Rのμ状態の関数とし、それらを考慮して判定値が可変設定されるようにしても良い。これ等の可変設定は、踏込量判定値Bα、Bβ、車間距離判定値Dα、Dβ、勾配判定値α、βを連続的に変化させるものでも、2段階を含めて段階的に変化させるものでも良く、予めデータマップや演算式等によって定められる。
本実施例では、例えば実施例1のブレーキ踏込量判定部60において、ブレーキ踏込量Bが0<B≦Bαの時にニュートラル惰性走行が実施され、ブレーキ踏込量BがBα<B≦Bβの時に気筒休止惰性走行が実施され、踏込量BがBβ<Bの時にエンジンブレーキ走行が実施されていた。しかし、ブレーキ踏込量Bが0<B≦Bαの時に必ずしもニュートラル惰性走行が実施され、ブレーキ踏込量BがBα<B≦Bβの時に必ずしも気筒休止惰性走行が実施され、ブレーキ踏込量BがBβ<Bの時に必ずしもエンジンブレーキ走行が実施される必要はない。つまり、本発明では、ブレーキ踏込量Bが0<B≦Bαの時にニュートラル惰性走行が実施され易い側に変更するもの、ブレーキ踏込量BがBα<B≦Bβの時に気筒休止惰性走行が実施され易い側に変更するもの、ブレーキ踏込量BがBβ<Bの時にエンジンブレーキ走行が実施され易い側に変更するものも含む。なお、車間距離判定部76、下り勾配判定部86に関しても同様である。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:エンジン
20:駆動輪
50、74、84:電子制御装置(走行制御装置)
52:通常走行部
54:気筒休止惰性走行部
56:ニュートラル惰性走行部
62:惰性走行切換制御部
60:ブレーキ踏込量判定部
68:ブレーキペダル
76:車間距離判定部
82:前方車両
86:下り勾配判定部
B:ブレーキ踏込量
Bα、Bβ、BMAX:踏込量判定値(上限値)
C1:クラッチ(クラッチ装置)
D:車間距離(距離)
Dα、Dβ、DMIN:車間距離判定値(上限値)
R:路面
Φ:下り勾配(勾配)
α、β、ΦMAX:勾配判定値(上限値)
20:駆動輪
50、74、84:電子制御装置(走行制御装置)
52:通常走行部
54:気筒休止惰性走行部
56:ニュートラル惰性走行部
62:惰性走行切換制御部
60:ブレーキ踏込量判定部
68:ブレーキペダル
76:車間距離判定部
82:前方車両
86:下り勾配判定部
B:ブレーキ踏込量
Bα、Bβ、BMAX:踏込量判定値(上限値)
C1:クラッチ(クラッチ装置)
D:車間距離(距離)
Dα、Dβ、DMIN:車間距離判定値(上限値)
R:路面
Φ:下り勾配(勾配)
α、β、ΦMAX:勾配判定値(上限値)
Claims (6)
- 複数の気筒を有するエンジンと、該エンジンと駆動輪とを切り離すクラッチ装置と、エンジンブレーキの必要性を判断する手段とを備え、前記エンジンと前記駆動輪とを連結して走行する通常走行と、前記エンジンと前記駆動輪とを切り離して走行するニュートラル惰性走行とを行う車両の走行制御装置であって、
前記車両は、前記エンジンと前記駆動輪とを連結した状態で前記エンジンの少なくとも一部の気筒を休止して走行する気筒休止惰性走行を更に備え、
走行中の車両のエンジンブレーキによる減速度は、前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に大きい特性を有しており、
前記ニュートラル惰性走行、前記気筒休止惰性走行、前記通常走行の順に前記エンジンブレーキの必要性が大きくなった場合に選択されることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段は、ブレーキペダルの踏み込み、路面の勾配、前方車両との距離のいずれかによって、前記エンジンブレーキの必要性を判断する請求項1の車両の走行制御装置。
- 前記エンジンブレーキの必要性とは、走行時に要求される減速度の大きさであり、
前記エンジンブレーキの必要性を判断する手段において前記ブレーキペダルの踏み込みにより前記要求される減速度の大きさが判断されると、前記車両のエンジンブレーキと前記ブレーキペダルの踏み込みによるフットブレーキとによって該要求される減速度となるように制動力が出されるものであり、
前記フットブレーキにより発生する制動力は、前記エンジンブレーキにより発生する制動力よりも大きいものである請求項2の車両の走行制御装置。 - 前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値は、前記ニュートラル惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きく設定されており、
前記通常走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値は、前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値よりも大きく設定されている請求項1乃至3のいずれか1に記載の車両の走行制御装置。 - 前記ニュートラル惰性走行中において、前記エンジンブレーキの必要性が前記ニュートラル惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きくなると、該ニュートラル惰性走行を終了して前記気筒休止惰性走行を実施し、
前記気筒休止惰性走行中において、前記エンジンブレーキの必要性が前記気筒休止惰性走行を実施する前記エンジンブレーキの必要性の上限値より大きくなると、該気筒休止惰性走行を終了して前記通常走行を実施する請求項4の車両の走行制御装置。 - 前記ニュートラル惰性走行は、前記エンジンと前記駆動輪とを切り離した状態で、該エンジンに対する燃料供給を停止して回転停止させる惰性走行或いは該エンジンに燃料を供給して作動させる惰性走行であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の車両の走行制御装置。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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2012
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