JP2014089821A - ジャック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピンプラグ2が挿入される有底の筒部3と、筒部3に挿入されたピンプラグ2に接触してピンプラグ2に音響信号を伝達する信号用接点部材4と、を備え、信号用接点部材4が、筒部3の底部に配されたベース部41と、ベース部41から筒部3の内周面に沿って筒部3の開口部に向けて延在する複数の板バネ部42と、を備え、複数の板バネ部42が、ピンプラグ2をその径方向から挟み込むように、互いに筒部3の周方向に間隔をあけて配され、各板バネ部42が、ピンプラグ2の括れ部24に入り込ませて弾性的に接触させる接点部44を備えるジャックを提供する。
【選択図】図2
Description
ピンプラグは、円柱状に形成されたスリーブと、スリーブの先端部に設けられて径方向内側に括れた括れ部を有するチップと、を備えている。一方、ジャックは、ピンプラグを挿入する筒部と、筒部に挿入されたピンプラグの周面に弾性力で押し付ける金属製の板バネと、を備えている。前述した音響信号は、板バネの接点部がピンプラグのチップに接触することで、ジャックからピンプラグに伝達されるようになっている。
従来、ジャックの板バネは、一つだけ設けられている。
具体的に説明すれば、従来のジャックには板バネが一つしか設けられていないため、例えばピンプラグがジャックの筒部内でこじるように動くことで、ピンプラグのチップが板バネから離れてしまう。なお、電気ギターやエレアコ等のように演奏時に演奏者の身に付ける電気楽器では、演奏者が電気楽器を演奏しながら動き回るため、ピンプラグがジャックの筒部内でこじるように動く現象が特に発生しやすい。
なお、上記音切れを抑えるために、複数の板バネでピンプラグを挟み込むことも考えられるが、ジャックの筒部に設ける板バネ部の固定部分が増えるため、ジャックの外径寸法が大きくなってしまう、という問題がある。特に、ジャックをエレアコ等の電気楽器に設ける場合、ジャックの外形寸法を大きく設定することがスペース等の制約により困難であるため、複数の板バネを設けることが難しい。
なお、複数の板バネ部の相対位置がずれている場合、ピンプラグをジャック内で係止する力が十分に得られず、ピンプラグがジャック内において軸方向に動いてしまったり、ピンプラグがジャックから抜け易くなったりする。
また、板バネ部が複数設けられることで、板バネ部が一つの場合と比較して、ジャックに対するピンプラグの挿抜に伴う各板バネ部の弾性変形量が小さくなる。このため、ピンプラグの挿抜を多数回繰り返しても、板バネ部の弾性力が弱まり難くなり、前述した音切れの発生を抑制できる。すなわち、各板バネ部の耐久性が向上し、信頼性の高いジャックを提供することが可能となる。
また、ベース部を筒部の底部に当接させるだけで、板バネ部を筒部に対して位置決めできるため、従来のように筒部に板バネ部用の固定部分を設ける必要が無くなる。すなわち、複数の板バネ部を筒部内に配置しても、ジャックの外形寸法が大きくなることを防止できる。したがって、ジャックを設けるスペースに制約があるエレアコ等の電気楽器にも、複数の板バネ部を備えたジャックを容易に設けることが可能となる。
図1,2に示すように、この実施形態に係るジャック1は、例えば、弦の振動を電気信号(音響信号)に変換するピックアップ装置、トーンコントロール等を含むプリアンプ、プリアンプに電力を供給する電源(乾電池)を備えるエレアコ(電気弦楽器)に設けられ、プリアンプから出力された音響信号を外部機器に伝達するものである。
さらに、スリーブ22とチップ23との間には絶縁リング25が形成され、これにより、スリーブ22とチップ23とが電気的に絶縁されている。チップ23は、ジャック1に電気接続されることで音響信号を外部機器に伝達するための信号用電極となっている。一方、スリーブ22は、グランド用電極となっている。
筒状ユニット3は、導電性材料からなる円筒状の外筒部31と、絶縁性材料からなる円筒状の内筒部32及び円板状の固定板33と、を備えている。
フランジ部35は、外筒部31から径方向外側に突出する円盤状に形成されている。このフランジ部35は、外筒部31をエレアコのボディに埋め込んだ状態でボディの外面に配される。そして、フランジ部35は、ネジ止め等によりジャック1をエレアコのボディに固定する役割を果たす。一方、ストラップ保持部36は、外周面に括れ形状を有する筒状に形成されており、エレアコ用のストラップ(不図示)を係止する部分である。すなわち、本実施形態のジャック1は、エレアコのエンドピンとしても機能する。
また、規制突起部37の先端には、内筒部32の内周面との間に間隔をあけるように筒状ユニット3の底部に向けて延びる張出部38が形成されている。
以上のように構成される内筒部32は、複数の接点部材4〜6を取り付けるためのハウジングとなっている。
この固定板33の中央部には、その厚さ方向に貫通するスリット39(39A,39B)が形成されている。このスリット39は、後述する信号用接点部材4及びスイッチ用接点部材5の端子部43,53を挿通させて、筒状ユニット3の外側に配するものである。
信号用接点部材4は、ベース部41、複数の板バネ部42、及び、信号端子部43を備えている。ベース部41は、折り曲げ部分のない平坦な板状に形成され、固定板33からなる筒状ユニット3の底部に配されている。本実施形態のベース部41は、帯板状に形成されている。
また、各板バネ部42は、ベース部41の一方の主面からその厚さ方向に突出するように、ベース部41に対して折り曲げられている。これにより、各板バネ部42は、ベース部41から内筒部32の内周面に沿って筒状ユニット3の開口部に向けて延在している。また、二つの板バネ部42は、筒状ユニット3に挿入されたピンプラグ2をその径方向から挟み込むように配されている。
そして、各板バネ部42は、筒状ユニット3に挿入されたピンプラグ2の括れ部24に入り込ませて弾性的に接触させる接点部44を備えている。なお、本実施形態の接点部44は、板バネ部42の延在方向の中間部分に設けられている。
各板バネ部42は、ベース部41側から延出方向先端に向けて、平板状の基端板部45、立ち上がり板部46及び折り返し板部47を順番に配列して構成されている。
基端板部45は、筒状ユニット3の軸方向に平行して延びており、内筒部32の内周面に配されている。立ち上がり板部46は、基端板部45に対して筒状ユニット3の径方向内側に折り曲げられている。これにより、立ち上がり板部46は、内筒部32の内周面に対して筒状ユニット3の径方向内側に傾斜して延びている。
さらに、折り返し板部47の先端は、内筒部32の内周面に当接している。また、折り返し板部47の先端は、内筒部32の内周面と張出部38との間に挿入されている。すなわち、張出部38は、折り返し板部47の先端が内筒部32の内周面から浮き上がることを防ぐ先端保持部となっている。
本実施形態における各板バネ部42の接点部44は、上述した立ち上がり板部46と折り返し板部47との折曲げ部分によって構成されている。なお、二つの接点部44の軸方向位置は、互いに一致している。また、二つの接点部44の間隔は、括れ部24におけるピンプラグ2の外径寸法よりも小さい。
以上のように構成される信号用接点部材4は、その接点部44がピンプラグ2のチップ23に接触することで、ピックアップ装置やプリアンプから出力された音響信号をピンプラグ2に伝達する役割を果たす。
さらに、スイッチ端子部53は、ベース部51に対して板バネ部52と逆向きに折り曲げられ、固定板33に形成されたスリット39Bに挿通されることで、筒状ユニット3の外側に配されている。このスイッチ用接点部材5は、例えば配線等によってエレアコのプリアンプに電気接続され、ピンプラグ2の挿抜に応じてプリアンプの電源のON/OFFを切り換える役割を果たす。
このグランド用接点部材6の一端部は、筒状ユニット3に挿入されたピンプラグ2のスリーブ22に対して弾性的に接触する。一方、グランド用接点部材6の他端部は、外筒部31の内周面に当接する。すなわち、グランド用接点部材6は、ピンプラグ2のスリーブ22と外筒部31とを電気接続する役割を果たしている。
一方、帯状板部72は、環状板部71対して折り曲げられ、筒状ユニット3から離れるようにジャック1の軸方向に延びている。この帯状板部72は、配線等によってエレアコのピックアップ装置やプリアンプに電気接続される部分である。
一方、ピンプラグ2をジャック1から抜く場合には、板バネ部42の弾性力よりも大きな力でピンプラグ2を引き抜けばよい。これにより、チップ23の括れ部24が立ち上がり板部46に押し付けられ、挿入時の場合と同様に、二つの接点部44の間隔が広がるように各板バネ部42が弾性変形する。
例えば、板バネ部42を構成する折り返し板部47の先端は、常に内筒部32の内周面に当接することに限らず、ピンプラグ2の挿抜に関わらず、内筒部32の内周面面から径方向内側に浮き上がった位置に配されてもよい。また、折り返し板部47の先端は、例えば、ピンプラグ2の挿抜時のみ、あるいは、ピンプラグ2を挿抜する際及びピンプラグ2を挿入した状態でのみ、内筒部32の内周面に当接してもよい。
さらに、板バネ部42は、二つ設けられることに限らず、少なくともピンプラグ2をその径方向から挟み込むように複数設けられればよく、例えば三つ以上設けられてもよい。したがって、複数の板バネ部42は、互いに筒状ユニット3の周方向に間隔をあけて配されればよく、例えば、筒状ユニット3の周方向に等間隔で配列されてもよい。
また、本発明のジャック1は、上記実施形態のようなストラップ保持部36を備えていなくてもよい。
Claims (2)
- ピンプラグが挿入される有底の筒部と、該筒部に挿入されたピンプラグに接触してピンプラグに音響信号を伝達する信号用接点部材と、を備え、
前記信号用接点部材が、前記筒部の底部に配されたベース部と、該ベース部から前記筒部の内周面に沿って該筒部の開口部に向けて延在する複数の板バネ部と、を備え、
複数の前記板バネ部が、前記ピンプラグをその径方向から挟み込むように、互いに前記筒部の周方向に間隔をあけて配され、
各板バネ部が、前記ピンプラグの括れ部に入り込ませて弾性的に接触させる接点部を備えていることを特徴とするジャック。 - 各板バネ部が、その延出方向基端部において前記筒部の径方向内側に折り曲げられることで、前記内周面に対して前記径方向内側に傾斜して延びる立ち上がり板部と、該立ち上がり板部の先端に対して折り曲げられることで、前記筒部の径方向外側に傾斜して延びる折り返し板部と、を備え、
前記接点部が、前記立ち上がり板部と前記折り返し板部との折曲げ部分からなり、
前記折り返し板部の先端が前記内周面に当接していることを特徴とする請求項1に記載のジャック。
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