JP2014089164A - 赤外線検出装置及びそれを備えたディスプレイ並びにパソコン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入射される赤外線量に応じた信号を出力する赤外線検出部100)により検出された信号に基づいて、検出対象物6の有無を検出する赤外線検出装置において、赤外線検出部100は、入射される赤外線量の絶対値を検出することが可能な複数の赤外線センサ1,2を有し、複数の赤外線センサ1,2に設定される各検出範囲A,Bは、赤外線検出部100に対向する仮想平面13に、各検出範囲A,Bと見なして投影した各仮想投影面1,2それぞれの仮想外周線4,5が一致しない条件を満たす。
【選択図】図2
Description
そこで、焦電センサを人感用途に用いる場合、通常はタイマーと組み合わせて使用することにより、上記欠点を緩和するものがある。その一例として、人感センサとタイマーとを組み合わせて、照明灯の自動点灯・消灯する節電装置が知られている。その節電装置において、焦電センサが、一旦検出対象である人を検知すると、タイマーで設定した時間内は照明灯の点灯を継続する。そして、タイマー設定時間内に再度検出対象である人の動きを検知した場合は、タイマーをリセットすることにより、点灯状態を継続する。もし、人が検出範囲から退去した場合は、焦電センサからの出力は得られなくなるため、タイマー設定時間になると自動的に消灯する。
しかし、タイマーの設定時間よりも長い時間、検出対象である人の静止状態が継続すると、検出範囲に検出対象者が存在する場合であっても、不在だと誤判定する欠点がある。この欠点を回避するためにタイマーの設定時間を長くすると、不在になったにもかかわらず照明の点灯状態が長時間継続することになり、人感センサを設置した節電(省エネ)という本来の目的に反することとなる。
図1は、従来の赤外線検出装置において、赤外線センサが検出対象である人を検出した時の出力特性を説明するグラフを示す図である。図1における縦軸は、赤外線センサが出力する電気信号の値を示し、図1における横軸は、時間を示している。検出対象である人が、検出範囲に存在しない場合、量子型赤外線センサは、検出範囲の壁、床等の背景からの赤外線輻射を受けている。この時、赤外線センサは、背景温度とセンサ自身の温度差に応じた値を出力する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、赤外線検出装置が起動した直後から、検出範囲における検出対象物の存否を判定することが可能な赤外線検出装置を提供することを目的とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記検出角制限体(20)は、1つの窓状に形成された赤外線透過部(24)と、該赤外線透過部(24)を窓枠状に囲む赤外線遮光部(23)とにより構成されることを特徴とする。(図2、図6)
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記信号処理部は、前記赤外線センサ(1,2)の出力の差又は前記出力の比に基づいて、検出対象物(6)の存否を判定することを特徴とする。(図3、図7、図8、図9)
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記赤外線センサ(1,2)は、水平基準面(F)までのそれぞれの鉛直距離(J,K)が異なるように所定の離間距離(d)を隔てて配置されたことを特徴とする。(図3、図7)
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記検出対象物(6)は、赤外線を放射する人体であることを特徴とする。(図3)
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記赤外線センサ(1,2)は、同一の基板(19)上に形成されたことを特徴とする。(図5)
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記赤外線センサ(1,2)は、量子型赤外線センサであることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記赤外線センサを結ぶ直線(C)が、前記ディスプレイ(80)の縦枠部(82)に対して平行であることを特徴とする。(図3)
また、請求項13に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の赤外線検出装置を備えたことを特徴とするパソコン(90)である。(図3)
また、請求項14に記載の発明は、請求項11又は12に記載のディスプレイ(80)を備えたことを特徴とするパソコン(90)である。(図3)
図2は、本発明に係る赤外線検出装置を説明するための概略構成図である。図2に示すように、赤外線検出装置200は、検出対象物(例えば、人体)の放射する赤外線を検出する赤外線検出装置であり、赤外線検出部100と信号処理部10とを備えている。この赤外線検出部100は、入射される赤外線量に応じた信号を出力する。信号処理部10は、赤外線検出部100が検出した信号を処理する。赤外線検出部100は、入射される赤外線量の絶対値を検出することが可能な、第1の赤外線センサ1及び第2の赤外線センサ2(以下、複数の赤外線センサ1,2、あるいは、単に赤外線センサ1,2ともいう)を有する。なお、赤外線センサ1,2にそれぞれ対応する検出範囲A,Bは、赤外線センサ1,2とは異なる温度の物体が存在する時に、赤外線センサ1,2の出力が変化する範囲のことをいう。
図2に示すように、赤外線検出部100は、入射される赤外線量の絶対値を検出することが可能な少なくとも2個の赤外線センサ1,2を有している。これら2個の赤外線センサ1,2の各検出範囲A,Bは、以下の条件を満たすように設定されている。その条件とは、赤外線検出部100に対向する仮想の平面13において、各検出範囲A,Bと見なして仮想の各投影面11,12を投影し、これら各投影面11,12をそれぞれ縁取る仮想の外周線4,5が一致しないという条件である。つまり、2個の赤外線センサ1,2の各検出範囲A,Bは、少なくとも完全一致ではないという条件により設定されている。
図2に示すように、赤外線検出部100が備える2個の赤外線センサ1,2は、それらの受光面3から前方に広がる最大検出角がある。この最大検出角とは、赤外線センサ1,2を人の目に置き換えれば、視野とも言える概念である。赤外線検出部100は、この視野にも似た最大検出角を、受光面3の近傍で検出角制限体20によって狭める。すなわち、赤外線検出部100は、2個の赤外線センサ1,2の各検出範囲A,Bを制限する検出角制限体20を備えて構成されている。この検出角制限体20は、遮光性を有する赤外線遮光部23と、透光性を有する赤外線透過部24とにより構成されている。また、検出角制限体20は、1つの窓状に形成された赤外線透過部24と、その赤外線透過部24を窓枠状に囲む赤外線遮光部23とにより構成されている。
また、第1、第2の赤外線センサ1,2の検出範囲A,Bを、所望の設定とするために、少なくとも検出角制限体20と、不図示のレンズとの何れかを用いるように構成しても良い。
また、2個の赤外線センサ1,2の各検出範囲を検出対象物が占める割合が異なるとは、検出対象物を含む平面に2個の赤外線センサ1,2の各検出範囲を投影した際にできる各投影図において、検出対象物を含む面積と、検出対象物を含まない面積の比が異なることをいう。
なお、2個の赤外線センサ1,2を含む複数の赤外線センサは、同一基板19の上に形成されていた方が、検出角制限体20との相対位置ずれの影響や、複数の赤外線センサ1,2同士の温度差による出力ずれ等の影響が緩和される。
一方、所望の検出範囲が多方向又は広範囲である等の場合は、4つの赤外線センサを用いて、第1、第2の赤外線センサ1,2を地面Gに対して垂直方向の距離J,Kが異なるように配置し、かつ不図示の第3、第4の赤外線センサを、地面Gに対して水平方向に所定の間隔を設けて配置しても良い。
本実施形態の第1、第2の赤外線センサ1,2は、小面積に複数個のセンサを集積可能な量子型赤外線センサであることが好ましい。また、量子型赤外線センサには、例えば、旭化成エレクトロニクス製のIR1011のようなInSbを用いたフォトダイオードをGaAs基板上に構成したものも好適である。
図4は、本発明に係る赤外線検出装置における信号処理部のブロック図である。図4に示すように、信号処理部10は、少なくとも赤外線センサ1,2を含む複数の赤外線センサの出力を増幅する増幅回路部7と、増幅回路部7で増幅された信号を演算する演算部8と、演算部8による演算結果と閾値設定部15の設定した閾値との比較結果から、人体6の存否を判定する判定部9とより構成されている。この判定部9の判定出力に基づいて、人のいなくなった部屋の照明を消すための電源制御等を行う。この信号処理部10における演算部8には、不図示のADコンバータ等を備えた構成でも良い。また、演算部8と判定部9とは、必ずしも、赤外線検出装置200に内装されている必要は無く、赤外線検出装置200が搭載されたノートパソコン90やディスプレイ80等の電子機器の側に装備される構成であっても構わない。
図5は、本発明に係る赤外線検出装置における赤外線センサの実態配置図である。図5に示す2個の赤外線センサ1,2は、量子型赤外線センサであることが好ましい。これら第1、第2の赤外線センサ1,2は、同一の基板19の上に配置されていることが好ましい。ただし、同一の基板19を用いない他の配置方法により構成されていても構わない。これら赤外線センサ1,2は、地面G又は、水平基準面Hまでのそれぞれの鉛直距離J,Kが、異なるように所定の離間距離dを隔てて配置されている。
2 第2の赤外線センサ
3 受光面
4,5 外周線
6 検出対象物(人体)
7 増幅回路部
8 演算部
9 判定部
10 信号処理部
11,12 投影面
13 仮想の平面
19 基板
15 閾値設定部
20 検出角制限体
23 赤外線遮光部
24 赤外線透過部
80 ディスプレイ
81 枠部
82 縦枠部
83 画像表示部
90 (ノート型の)パソコン
91 基部
100 赤外線センサ
200 赤外線検出装置
Claims (14)
- 入射される赤外線量に応じた信号を出力する赤外線検出部により検出された信号に基づいて、検出対象物の有無を検出する赤外線検出装置において、
前記赤外線検出部は、入射される赤外線量の絶対値を検出することが可能な複数の赤外線センサを有し、
該赤外線センサに設定される各検出範囲は、前記赤外線検出部に対向する仮想の平面に、前記各検出範囲と見なして投影した仮想の各投影面をそれぞれ縁取る仮想の外周線が一致しない条件を満たすことを特徴とする赤外線検出装置。 - 前記赤外線検出部は、前記赤外線センサの受光面から前方に広がる検出角を、前記受光面の近傍で狭めることにより、前記赤外線センサの各検出範囲を制限する検出角制限体を備え、
該検出角制限体は、遮光性を有する赤外線遮光部と、透光性を有する赤外線透過部とにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の赤外線検出装置。 - 前記検出角制限体は、1つの窓状に形成された赤外線透過部と、該赤外線透過部を窓枠状に囲む赤外線遮光部とにより構成されることを特徴とする請求項2に記載の赤外線検出装置。
- 前記信号処理部は、前記各検出範囲を含む検出領域内に検出対象物が存在するか否かの存否を判定することが可能であり、前記赤外線センサの各検出信号の出力を比較した結果、前記検出対象物から検出される赤外線の占める割合が異なる場合、前記各検出範囲を含む検出領域内に検出対象物が存在するとの判定結果が得られることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の赤外線検出装置。
- 前記信号処理部は、前記赤外線センサの出力の差又は前記出力の比に基づいて、検出対象物の存否を判定することを特徴とする請求項4に記載の赤外線検出装置。
- 前記赤外線センサは、水平基準面までのそれぞれの鉛直距離が異なるように所定の離間距離を隔てて配置されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の赤外線検出装置。
- 前記赤外線センサは、地面又は床面に対して平行な方向に所定の離間距離を隔てて配置されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の赤外線検出装置。
- 前記検出対象物は、赤外線を放射する人体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の赤外線検出装置。
- 前記赤外線センサは、同一の基板上に形成されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の赤外線検出装置。
- 前記赤外線センサは、量子型赤外線センサであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の赤外線検出装置。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の赤外線検出装置を備え、画像表示部と、該画像表示部を囲む枠部とを有するディスプレイにおいて、前記赤外線センサを結ぶ直線が、前記枠部に対して平行であるように、前記赤外線検出装置が前記枠部に配置されたことを特徴とするディスプレイ。
- 前記赤外線センサを結ぶ直線が、前記ディスプレイの縦枠部に対して平行であることを特徴とする請求項11に記載のディスプレイ。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の赤外線検出装置を備えたことを特徴とするパソコン。
- 請求項11又は12に記載のディスプレイを備えたことを特徴とするパソコン。
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