JP2014088156A - 前照灯用光軸制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の状態(走行中か停止中か)および路面の状態(平坦か、凹凸か、坂道かなど)によらず常に最適な光軸制御を行う。
【解決手段】車両状態判定部204が車両の停止中または走行中を判定し、切替部201が第1の制御信号生成部202と第2の制御信号生成部203を切り替える。車両停止中、第1の制御信号生成部202が、傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度から乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車両の相対的な角度変化量を算出する。車両走行中、第2の制御信号生成部203が、傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度から路面に対する車両の相対的な傾斜角度を算出する。光軸制御部300は、算出された傾斜角度に応じて前照灯の光軸を制御し、路面に対し一定の角度を保つ。
【選択図】図1
【解決手段】車両状態判定部204が車両の停止中または走行中を判定し、切替部201が第1の制御信号生成部202と第2の制御信号生成部203を切り替える。車両停止中、第1の制御信号生成部202が、傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度から乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車両の相対的な角度変化量を算出する。車両走行中、第2の制御信号生成部203が、傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度から路面に対する車両の相対的な傾斜角度を算出する。光軸制御部300は、算出された傾斜角度に応じて前照灯の光軸を制御し、路面に対し一定の角度を保つ。
【選択図】図1
Description
この発明は、車体の傾斜角度を検知して、車両前方を照らす前照灯の光軸を制御する前照灯用光軸制御装置に関するものである。
車両に搭載された前照灯は、対向車の運転者を眩惑しないように、すれ違い用の配光(すれ違い灯、ロウビーム)を形成する。当すれ違い用の配光形成時の光軸は、例えば複数の乗客が乗車しても、または、重い荷物が積載されても、対向車の運転者を眩惑しないように、道路の路面に対して常に一定の角度に保たれることが望ましい。従来、前照灯の光軸を望ましい角度に保つために、前照灯用光軸制御装置(オードレベライザ)が車両に搭載されている。
例えば、特許文献1に記載の従来の前照灯用光軸制御装置では、車両の前後方向の加速度を計測するように加速度センサを設置し、さらに車台の前後方向の加速度を計測するように加速度センサを設置する。車両停止中に2つの加速度センサの出力と重力加速度とを用いて車両の路面に対する相対傾斜角度を算出し、算出した相対傾斜角度に基づいて光軸を制御する。
特許文献2に記載の従来の前照灯用光軸制御装置では、超音波または光(レーザー)を路面に反射してセンシングする距離センサを車両の前後方向に2箇所設置し、2つの距離センサで車両から道路までの車高を計測し、計測した車高と2つの距離センサの設置間隔とから車両の路面に対する相対傾斜角度を算出し、算出した相対傾斜角度に基づいて光軸を制御する。
特許文献3に記載の従来の前照灯用光軸制御装置では、送信アンテナから送信した電波を路面に反射させ、2つの受信アンテナで受信した信号から車両の路面に対する相対傾斜角度を算出し、算出した相対傾斜角度に基づいて光軸を制御する。
上記特許文献1に記載の前照灯用光軸制御装置は、重力加速度を利用して相対傾斜角度を計測しているので、車両加減速時の加速度が測定誤差となる。そのため、車両停止中しか相対傾斜角度を精度良く検知できず、車両走行中は誤った光軸制御をするという課題があった。
また、車両が停止中であっても、例えばタイヤが縁石に乗り上げて停車した状態など、車両が傾いた状態では、正しい相対傾斜角度を算出できず誤った光軸制御をするという課題があった。
また、車両が停止中であっても、例えばタイヤが縁石に乗り上げて停車した状態など、車両が傾いた状態では、正しい相対傾斜角度を算出できず誤った光軸制御をするという課題があった。
また、上記特許文献2に記載の前照灯用光軸制御装置は、超音波または光(レーザー)を利用して車高を計測するために、道路の凹凸により距離計測誤差が発生する。そのため、路面の凹凸の影響を排除するために、走行しながら複数個所で傾斜角度を計測し、計測した複数の傾斜角度から車両の路面に対する相対傾斜角度を検知する。一方、車両停止中には複数個所で傾斜角度を計測できないので、相対傾斜角度を精度良く検知できず誤った光軸制御をするという課題があった。
さらに、車両停止中に光軸制御しないと、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れによる車両傾斜変化に伴う光軸変化に適切に対応できないという課題もあった。
さらに、車両停止中に光軸制御しないと、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れによる車両傾斜変化に伴う光軸変化に適切に対応できないという課題もあった。
また、上記特許文献3に記載の前照灯用光軸制御装置は、上記特許文献2と同様に、車両走行中にしか精度良く相対傾斜角度を検知することができない。よって、車両停止中には相対傾斜角度を精度良く検知できず誤った光軸制御をするという課題があった。
さらに、車両停止中に光軸制御しないと、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れによる車両傾斜変化に伴う光軸変化に適切に対応できないという課題もあった。
さらに、車両停止中に光軸制御しないと、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れによる車両傾斜変化に伴う光軸変化に適切に対応できないという課題もあった。
また、上記特許文献1〜3において、光軸変化に適切に対応できなかった場合、前照灯の光が対向車の運転者を眩惑するという課題がある。
即ち、従来は、非接触で車両の傾斜角度を計測するセンサを利用した場合、車両の走行中または停止中のいずれか一方でしか、車両の路面に対する相対傾斜角度を計測できず、常に最適な光軸制御ができないという課題があった。
また、従来は、非接触で車両の傾斜角度を計測するセンサを利用した場合、路面の凹凸および坂道などの路面状況によって、車両の路面に対する相対傾斜角度が計測できず、最適な光軸制御ができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、車両の状態(走行中か停止中か)および路面の状態(平坦か、凹凸か、坂道かなど)によらず常に最適な光軸制御を行うことを目的とする。
この発明に係る前照灯用光軸制御装置は、車両の傾斜角度を計測する傾斜角度計測部と、傾斜角度計測部で計測した傾斜角度の相対的な角度変化量から、前照灯の光軸を所定の角度に制御する第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、傾斜角度計測部で計測した傾斜角度から路面に対する車両の相対的な傾斜角度を算出し、当該相対的な傾斜角度から前照灯の光軸を所定の角度に制御する第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、車両が停止している場合は第1の制御信号に基づいて、車両が走行している場合は第2の制御信号に基づいて、前照灯の光軸を制御する光軸制御部とを備えるものである。
この発明によれば、車両の停止中は乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた角度変化量に基づいて光軸制御を行い、車両の路面に対する傾斜角度に基づいて光軸制御を行うようにしたので、車両の状態(走行中か停止中か)および路面の状態(平坦か、凹凸か、坂道かなど)によらず常に最適な光軸制御を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る前照灯用光軸制御装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、前照灯用光軸制御装置1は、傾斜角度計測部100と、制御信号生成部200と、光軸制御部300とで構成する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る前照灯用光軸制御装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、前照灯用光軸制御装置1は、傾斜角度計測部100と、制御信号生成部200と、光軸制御部300とで構成する。
図2は、本実施の形態1に係る前照灯用光軸制御装置1を搭載する車両2の一例である。車両2は、車体3と車台4とを備え、車体3は車台4のサスペンション・タイヤを介して支えられている。この車体3に前照灯用光軸制御装置1と前照灯5とが取り付けられている。前照灯用光軸制御装置1は、車両2の傾斜状態によらず、前照灯5の光軸を路面に対して所定の角度に保つよう制御する。
図1において、傾斜角度計測部100は、路面に対する車体3の傾斜角度を計測する傾斜センサ101で構成する。詳細は後述する。
制御信号生成部200は、傾斜角度計測部100の計測した傾斜角度の偏位量(傾斜角度の相対的な角度変化量)に基づいて第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部202と、傾斜角度計測部100の計測した傾斜角度から路面に対する車体3の傾斜角度(以下、相対傾斜角度)を算出して第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部203と、車両の状態を判定する車両状態判定部204と、車両の状態に応じて第1の制御信号生成部202と第2の制御信号生成部203を切り替える切替部201とで構成する。車両状態判定部204は、例えば、速度センサで構成する。
ここで、時刻t1のときの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ(t1)、時刻t2(ただし、t1<t2)のときの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ(t2)と表すと、傾斜角度の偏位量Δφは次式(1)となる。
Δφ=φ(t2)−φ(t1) (1)
光軸制御部300は、車体3に設置された前照灯5の光軸の角度を調整する光軸制御機構302と、光軸制御機構302の駆動を制御する機構駆動部301とで構成する。光軸制御機構302は、例えば、アクチュエータで構成する。
次に、前照灯用光軸制御装置1の動作を説明する。
傾斜角度計測部100内の傾斜センサ101は、局所路面に対する車体3の傾斜角度を計測し、傾斜角度θとして制御信号生成部200へ出力する。ここで、時刻tnのときに計測した傾斜角度をθ(tn)と表す。
傾斜角度計測部100内の傾斜センサ101は、局所路面に対する車体3の傾斜角度を計測し、傾斜角度θとして制御信号生成部200へ出力する。ここで、時刻tnのときに計測した傾斜角度をθ(tn)と表す。
制御信号生成部200内の車両状態判定部204は、速度センサの計測した車速に基づいて車両2が走行しているか停止しているかを判定し、車両状態判定信号を切替部201へ出力する。なお、車両状態判定部204が速度センサを有していてもよいし、車両2に予め設置されている速度センサの検出値を車両状態判定部204が取得してもよい。
切替部201は、車両状態判定部204の出力する車両状態判定信号に基づいて、車両停止の場合に第1の制御信号生成部202を、車両走行の場合に第2の制御信号生成部203を選択し、選択した方へ傾斜センサ101が計測した傾斜角度θを出力する。
切替部201が第1の制御信号生成部202を選択した場合、即ち、車両2が停止中の場合、第1の制御信号生成部202は、傾斜角度計測部100の計測した傾斜角度に基づいて、傾斜角度の偏位量Δφを算出する。
第1の制御信号生成部202は、車両2の停止直後に計測された傾斜角度θ(ta)を保持し、その後に乗客の乗り降りおよび荷物の出し入れ等によって車体3の傾斜が変化した場合にその傾斜角度の変化を検知し、そのときの傾斜角度θ(tb)を保持する。そして、第1の制御信号生成部202は次式(2)を計算して、傾斜角度の偏位量Δφを求める。
Δφ=θ(tb)−θ(ta) (2)
続いて第1の制御信号生成部202は、算出した偏位量Δφに応じた角度だけ前照灯5の光軸を補正するように、第1の制御信号を生成し、光軸制御部300へ出力する。
例えば、時刻taのときの光軸制御角度をA(ta)とすると、時刻tb以降の光軸制御角度A(tb)は、次式(3)のように表される。第1の制御信号生成部202は、式(3)より求まるA(tb)を、第1の制御信号として光軸制御部300へ出力する。これにより、前照灯5の光軸が路面に対して常に所定の傾斜状態(停止直前の傾斜状態)となるような、光軸制御角度の第1の制御信号が求まる。
例えば、時刻taのときの光軸制御角度をA(ta)とすると、時刻tb以降の光軸制御角度A(tb)は、次式(3)のように表される。第1の制御信号生成部202は、式(3)より求まるA(tb)を、第1の制御信号として光軸制御部300へ出力する。これにより、前照灯5の光軸が路面に対して常に所定の傾斜状態(停止直前の傾斜状態)となるような、光軸制御角度の第1の制御信号が求まる。
A(tb)=A(ta)−Δφ (3)
ここで、A(ta)は、時刻taのときに機構駆動部301で光軸制御に使用した光軸制御角度であり、第1の制御信号生成部202が機構駆動部301から取得する。
ここで、A(ta)は、時刻taのときに機構駆動部301で光軸制御に使用した光軸制御角度であり、第1の制御信号生成部202が機構駆動部301から取得する。
なお、車両停止中に、再度、乗客の乗り降りおよび荷物の出し入れ等によって車体3の傾斜状態が変化した場合、第1の制御信号生成部202はその傾斜角度変化を検知し、そのときの傾斜角度θ(tb1)(ただし、tb<tb1)を保持し、Δφ=θ(tb1)−θ(ta)およびA(tb1)=A(ta)−Δφを演算して、第1の制御信号A(tb1)を求めればよい。あるいは、Δφ=θ(tb1)−θ(tb)を演算してもよい。
他方、切替部201が第2の制御信号生成部203を選択した場合、即ち、車両2が走行中の場合、第2の制御信号生成部203は、傾斜センサ101が計測した傾斜角度θ(tc)が入力されると、乗客の乗り降りおよび荷物の出し入れ等によって傾斜角度が変化した車体3の路面に対する相対傾斜角度φ(tc)を算出する。ここで、路面の局所的な凹凸の影響を抑圧するために、例えば時刻tcを含む過去3点(tc,tc−1,tc−2)の傾斜角度θ(tc),θ(tc−1),θ(tc−2)の移動平均処理をする場合、相対傾斜角度φ(tc)は次式(4)となる。
なお、凹凸抑圧のための統計処理は、移動平均処理に限定されるものではない。
なお、凹凸抑圧のための統計処理は、移動平均処理に限定されるものではない。
φ(tc)={(θ(tc)+θ(tc−1)+θ(tc−2))/3 (4)
続いて第2の制御信号生成部203は、算出した相対傾斜角度φ(tc)に応じた角度だけ前照灯5の光軸を補正して、路面に対する光軸の設定値がA0となるように、第2の制御信号を生成し、光軸制御部300へ出力する。
例えば、時刻tcのときの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ(tc)とすると、第2の制御信号生成部203は、前照灯5の光軸の角度を所定の設定値A0に維持するために、次式(5)より光軸制御角度A(tc)を算出し、A(tc)を第2の制御信号として光軸制御部300へ出力する。これにより、前照灯5の光軸が路面に対して常に所定の傾斜状態(設定値A0の傾斜状態)となるような、光軸制御角度の第2の制御信号が求まる。
例えば、時刻tcのときの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ(tc)とすると、第2の制御信号生成部203は、前照灯5の光軸の角度を所定の設定値A0に維持するために、次式(5)より光軸制御角度A(tc)を算出し、A(tc)を第2の制御信号として光軸制御部300へ出力する。これにより、前照灯5の光軸が路面に対して常に所定の傾斜状態(設定値A0の傾斜状態)となるような、光軸制御角度の第2の制御信号が求まる。
A(tc)=A0−φ(tc) (5)
光軸制御部300内の機構駆動部301は、車両停止中に第1の制御信号生成部202から出力される第1の制御信号、または車両走行中に第2の制御信号生成部203から出力される第2の制御信号に従って、光軸制御機構302を駆動する。光軸制御機構302は、前照灯5の光軸の角度を変更する。
以上の説明においては、車両状態判定部204が、車速センサで計測した速度に基づいて車両2の走行と停止を判定したが、この他に、例えば傾斜角度計測部100で計測した傾斜角度の時間変動を閾値判定することで車両2の走行と停止を判定してもよい。即ち、車両2が停止しているときは、傾斜角度θの時間変動幅は小さく、走行しているときは車体3の揺れおよび路面の凹凸等により傾斜角度θの時間変動幅は大きくなることを利用し、車両状態判定部204は傾斜角度θの時間変動幅が所定の閾値以下のとき停止と判定し、閾値より大きいとき走行と判定する。
次に、図3を参照して、前照灯用光軸制御装置1の動作の具体例を説明する。
図3(a)は車両状態判定部204の走行・停車の判定結果を示し、図3(b)は車両2への荷物搭載の有無を示し、図3(c)は傾斜センサ101の出力を示し、図3(d)は第1の制御信号生成部202および第2の制御信号生成部203の算出結果である車体3の傾斜状態を示し、図3(e)は第1の制御信号生成部202および第2の制御信号生成部203が出力する第1および第2の制御信号を示す。
図3(a)は車両状態判定部204の走行・停車の判定結果を示し、図3(b)は車両2への荷物搭載の有無を示し、図3(c)は傾斜センサ101の出力を示し、図3(d)は第1の制御信号生成部202および第2の制御信号生成部203の算出結果である車体3の傾斜状態を示し、図3(e)は第1の制御信号生成部202および第2の制御信号生成部203が出力する第1および第2の制御信号を示す。
ここでは、図3(a)および図3(b)に示すように、走行していた車両2が時刻t0で停止し、停止中の時刻t1で荷物を積載し、時刻t3で走行を再開した場合を例に示す。
時刻t0で車両2が停車するまでは、車両状態判定部204の判定結果に従って切替部201が第2の制御信号生成部203を選択し、第2の制御信号生成部203が傾斜センサ101の計測する傾斜角度θから相対傾斜角度φ1を算出し、この相対傾斜角度φ1に基づく第2の制御信号に従って光軸制御部300が前照灯5の光軸を制御する。
時刻t0で車両2が停車するまでは、車両状態判定部204の判定結果に従って切替部201が第2の制御信号生成部203を選択し、第2の制御信号生成部203が傾斜センサ101の計測する傾斜角度θから相対傾斜角度φ1を算出し、この相対傾斜角度φ1に基づく第2の制御信号に従って光軸制御部300が前照灯5の光軸を制御する。
時刻t0で車両2が停止した直後、車両状態判定部204の判定結果に従って切替部201が第1の制御信号生成部202を選択し、第1の制御信号生成部202が傾斜センサ101の計測する傾斜角度θ(t0)を保持する。
時刻t1で荷物積載により車体3が振動し、傾斜センサ101の計測する傾斜角度θが時刻t1の前後で変化する。
第1の制御信号生成部202は、傾斜角度θをモニタし、時刻t1の前後で傾斜角度θが変動した後所定の時間にわたって傾斜角度θが安定すると、時刻t2において車両2の傾斜角度が変化したと判定してこのときの傾斜角度θ(t2)を保持する。続いて、第1の制御信号生成部202は傾斜角度の偏位量Δφ=θ(t2)−θ(t1)を算出し、第1の制御信号を生成し、光軸制御部300がこの第1の制御信号に従って前照灯5の光軸を制御する。
第1の制御信号生成部202は、傾斜角度θをモニタし、時刻t1の前後で傾斜角度θが変動した後所定の時間にわたって傾斜角度θが安定すると、時刻t2において車両2の傾斜角度が変化したと判定してこのときの傾斜角度θ(t2)を保持する。続いて、第1の制御信号生成部202は傾斜角度の偏位量Δφ=θ(t2)−θ(t1)を算出し、第1の制御信号を生成し、光軸制御部300がこの第1の制御信号に従って前照灯5の光軸を制御する。
荷物が車両2の後部に積載されると、車体3の後方が路面側へ下がり車体3の前方が上がるので、前照灯5の光軸が上方へ向くことになる。このときの上向きの傾斜角度の偏位量Δφに基づいて、光軸制御部300が前照灯5の光軸を下向きに調整するので、光軸が路面に対して所定の角度に保たれる。
時刻t3で車両2が走行を再開すると、車両状態判定部204の判定結果に従って切替部201が第2の制御信号生成部203を選択し、第2の制御信号生成部203が傾斜センサ101の計測する傾斜角度θから相対傾斜角度φ2を算出し、この相対傾斜角度φ2に基づく第2の制御信号に従って光軸制御部300が前照灯5の光軸を制御する。
ここで、φ2=φ1+Δφの関係が成立する。
ここで、φ2=φ1+Δφの関係が成立する。
時刻t3以降、車両2は坂道を上っているため、坂道の路面勾配により車体3の前方がさらに上がり、車体3の後方がさらに路面側へ下がるように傾斜する。そのため、第2の制御信号生成部203の算出する相対傾斜角度φ2が時刻t4で変化し、それに伴い前照灯5の光軸が下向きに調整される。よって、路面が坂道の場合にも光軸が路面に対して所定の角度に保たれる。
なお、図3では、走行状態からの制御方法を説明したが、停車状態からの制御方法としては、予め設定した光軸制御角度を使用する。停車前に最後に走行して得られた光軸制御角度を使用するなどして光軸制御を開始する。特に、停車状態からエンジンを始動して走行した場合、第2の制御信号生成部203は傾斜角度の移動平均処理を行えないため、一時的に予め設定した光軸制御角度を使用したり、エンジンを切る前に算出した光軸制御角度を使用したりすることが有効である。
次に、前照灯用光軸制御装置1の傾斜センサ101を、電波方式の傾斜センサ101aで構成する例を説明する。
図4は、電波方式の傾斜センサ101aの構成を示すブロック図である。電波方式の傾斜センサ101aは、一つの送信アンテナ401と、二つの受信アンテナ402,403と、送信部404と、受信部405と、伝搬経路差演算部406と、傾斜角度演算部407とで構成する。
図4は、電波方式の傾斜センサ101aの構成を示すブロック図である。電波方式の傾斜センサ101aは、一つの送信アンテナ401と、二つの受信アンテナ402,403と、送信部404と、受信部405と、伝搬経路差演算部406と、傾斜角度演算部407とで構成する。
送信アンテナ401および受信アンテナ402,403は、車体3の前後方向に配列され、二つの受信アンテナ402,403の間に送信アンテナ401が配置される。
送信部404は、所定の周波数の発振信号を送信アンテナ401へ出力する。送信アンテナ401は、発振信号を電波として空間へ放射する。空間へ放射した電波は路面で反射し、反射波として受信アンテナ402,403にそれぞれ伝搬する。受信アンテナ402,403は、反射波を受信し、受信信号として受信部405へ出力する。
送信部404は、所定の周波数の発振信号を送信アンテナ401へ出力する。送信アンテナ401は、発振信号を電波として空間へ放射する。空間へ放射した電波は路面で反射し、反射波として受信アンテナ402,403にそれぞれ伝搬する。受信アンテナ402,403は、反射波を受信し、受信信号として受信部405へ出力する。
伝搬経路差演算部406は、受信アンテナ402,403の受信信号に基づいて、電波を放射してから路面で反射して受信アンテナ402へ戻ってくるまでの伝搬経路長L1と受信アンテナ403へ戻ってくるまでの伝搬経路長L2との差である伝搬経路差ΔLを計測し、傾斜角度演算部407へ出力する。
傾斜角度演算部407は、伝搬経路差ΔLに所定の係数を乗算して、傾斜角度θを求め、制御信号生成部200へ出力する。
電波を放射してから路面で反射して受信アンテナ402へ戻ってくるまでの伝搬時間T1と受信アンテナ403へ戻ってくるまでの伝搬時間T2との差である伝搬時間差ΔT、伝搬経路差ΔL、および傾斜角度θには、次式(6)の比例関係が成り立つ。ただし、cは電波の伝搬速度であり、c1は伝搬経路差ΔLから傾斜角度θを算出する変換係数である。
電波を放射してから路面で反射して受信アンテナ402へ戻ってくるまでの伝搬時間T1と受信アンテナ403へ戻ってくるまでの伝搬時間T2との差である伝搬時間差ΔT、伝搬経路差ΔL、および傾斜角度θには、次式(6)の比例関係が成り立つ。ただし、cは電波の伝搬速度であり、c1は伝搬経路差ΔLから傾斜角度θを算出する変換係数である。
ΔL=c×ΔT (6)
θ=c1×ΔL
θ=c1×ΔL
図5は、電波方式の傾斜センサ101aを使用して計測する傾斜角度を説明する図である。図5において、勾配角度GRADの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ、電波方式の傾斜センサ101aの計測する傾斜角度θとする。
路面が平坦面であるときは、電波方式の傾斜センサ101aの計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に凹凸がある場合は、電波方式の傾斜センサ101aが計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと異なり、その時々の電波照射路面に対する傾斜角度θになる。そのため、第2の制御信号生成部203は、走行中の異なる地点において計測された多数の傾斜角度θに対して平均処理などの統計処理を行って、路面の凹凸による傾斜角度θの変動成分を抑圧し、凹凸を平均化した路面(即ち、平坦路面相当)における勾配角度GRADのときの相対傾斜角度φを算出する。
路面が平坦面であるときは、電波方式の傾斜センサ101aの計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に凹凸がある場合は、電波方式の傾斜センサ101aが計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと異なり、その時々の電波照射路面に対する傾斜角度θになる。そのため、第2の制御信号生成部203は、走行中の異なる地点において計測された多数の傾斜角度θに対して平均処理などの統計処理を行って、路面の凹凸による傾斜角度θの変動成分を抑圧し、凹凸を平均化した路面(即ち、平坦路面相当)における勾配角度GRADのときの相対傾斜角度φを算出する。
なお、路面に凹凸がある場合でも、電波方式の傾斜センサ101aの計測する傾斜角度θは、電波を照射している局所的な路面に対する車体3の傾斜角度を精度良く計測することができる。そのため、第1の制御信号生成部202は、車両2の停止中における乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車体3の傾斜角度の偏位量Δφを精度良く求めることができる。
また、電波方式の傾斜センサ101aは、風、温度変化、騒音等の影響を受けることなく計測が可能であるので、車両2の停止中に、偏位量Δφを高精度に計測することができる。
以上より、実施の形態1によれば、前照灯用光軸制御装置1は、路面に対する車体3の傾斜角度を計測する傾斜角度計測部100と、傾斜角度計測部100で計測した傾斜角度の相対的な角度変化量から、前照灯5の光軸を所定の角度に制御する第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部202と、傾斜角度計測部100で計測した傾斜角度から路面に対する車体3の相対的な傾斜角度を算出し、当該相対的な傾斜角度から前照灯5の光軸を所定の角度に制御する第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部203と、車両2が停止している場合は第1の制御信号に基づいて、車両2が走行している場合は第2の制御信号に基づいて、前照灯5の光軸を制御する光軸制御部300とを備えるように構成した。このため、車両2の停止中は乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車体3の角度変化量に基づいて光軸制御を行い、車両2の走行中は車体3の路面に対する傾斜角度に基づいて光軸制御を行うことができ、車両2の状態(走行中か停止中か)および路面の状態(平坦か、凹凸か、坂道かなど)によらず常に最適な光軸制御を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、第1の制御信号生成部202は、車両2が停止した直後に傾斜角度計測部100で計測した傾斜角度を変化前傾斜角度として保持し、車両2が停止している間に傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度に変化があった場合、変化前傾斜角度と当該変化した後の傾斜角度との偏位量を算出して相対的な角度変化量として用いる構成にした。このため、車両停止中に路面の状態によらず、かつ、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れの有無によらず最適な光軸制御を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、第2の制御信号生成部203は、傾斜角度計測部100で計測する傾斜角度を平均処理して、路面に対する車体3の相対的な傾斜角度を算出するように構成した。このため、路面の局所的な凹凸の影響を抑圧でき、路面の状態によらず最適な光軸制御を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、傾斜角度計測部100は、車体3の前後方向に設置された一つの送信アンテナ401および二つの受信アンテナ402,403を有する電波方式の傾斜センサ101aで構成され、送信アンテナ401から路面に向けて電波を放射し路面で反射して戻ってきた当該電波を受信アンテナ402,403で受信し、受信アンテナ402,403の間の伝搬時間差から車体3の傾斜角度を計測するようにした。このため、電波方式の傾斜センサ101aを用いて、車両2の状態および路面の状態によらず常に最適な光軸制御を行うことができる前照灯用光軸制御装置1を実現できる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、前照灯用光軸制御装置1の傾斜センサ101を、超音波方式の傾斜センサ101bで構成する例を説明する。なお、本実施の形態2の前照灯用光軸制御装置およびこの前照灯用光軸制御装置を設置する車両は、図1および図2に示す前照灯用光軸制御装置1および車両2と図面上では同様の構成であるため、以下では図1および図2を援用する。
本実施の形態2では、前照灯用光軸制御装置1の傾斜センサ101を、超音波方式の傾斜センサ101bで構成する例を説明する。なお、本実施の形態2の前照灯用光軸制御装置およびこの前照灯用光軸制御装置を設置する車両は、図1および図2に示す前照灯用光軸制御装置1および車両2と図面上では同様の構成であるため、以下では図1および図2を援用する。
図6は、超音波方式の傾斜センサ101bの構成を示すブロック図である。超音波方式の傾斜センサ101bは、車体3の前後方向にセンサ間隔Wだけ離間して配列された二つの超音波センサ501,502と、二つの送受信部503,504と、車高差演算部505と、傾斜角度演算部506とで構成する。
超音波センサ501は、送受信部503の指示に従い、超音波を路面に向けて放射する。放射された超音波は路面で反射し、超音波センサ501で受信され、受信信号として送受信部503へ出力される。
同様に、超音波センサ502も、送受信部504の指示に従って超音波を路面に向けて放射する。放射された超音波は路面で反射し、超音波センサ502で受信され、受信信号として送受信部504へ出力される。
同様に、超音波センサ502も、送受信部504の指示に従って超音波を路面に向けて放射する。放射された超音波は路面で反射し、超音波センサ502で受信され、受信信号として送受信部504へ出力される。
送受信部503,504は、各受信信号に基づいて、超音波を路面に向けて放射したタイミングと、路面で反射して再び戻ってきたタイミングとを車高差演算部505へ通知する。
車高差演算部505は、超音波センサ501から超音波を放射して路面で反射して再び超音波センサ501に戻ってくるまでの伝搬時間T1を計測し、伝搬時間T1から超音波センサ501と路面との距離を計算し、車高H1を求める。
同様に、車高差演算部505は、超音波センサ502から超音波を放射して路面で反射して再び超音波センサ502に戻ってくるまでの伝搬時間T2を計測し、伝搬時間T2から超音波センサ502と路面との距離を計算し、車高H2を求める。
車高差演算部505は、求めた車高H1,H2を傾斜角度演算部506へ出力する。
同様に、車高差演算部505は、超音波センサ502から超音波を放射して路面で反射して再び超音波センサ502に戻ってくるまでの伝搬時間T2を計測し、伝搬時間T2から超音波センサ502と路面との距離を計算し、車高H2を求める。
車高差演算部505は、求めた車高H1,H2を傾斜角度演算部506へ出力する。
傾斜角度演算部506は、超音波センサ501,502の車両前後方向のセンサ間隔Wと、車高H1,H2とを用いて、次式(7)より傾斜角度θを求め、制御信号生成部200へ出力する。
θ=tan-1{(H1−H2)/W} (7)
図7は、超音波方式の傾斜センサ101bを使用して計測する傾斜角度を説明する図である。図7において、勾配角度GRADの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ、超音波方式の傾斜センサ101bの計測する傾斜角度θとする。
路面が平坦面であるときは、超音波方式の傾斜センサ101bの計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に凹凸がある場合は、超音波方式の傾斜センサ101bが計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと異なり、その時々の超音波照射路面に対する傾斜角度θになる。そのため、第2の制御信号生成部203は、走行中の異なる地点において計測された多数の傾斜角度θに対して平均処理などの統計処理を行って、路面の凹凸による傾斜角度θの変動成分を抑圧し、凹凸を平均化した路面(即ち、平坦路面相当)における勾配角度GRADのときの相対傾斜角度φを算出する。
路面が平坦面であるときは、超音波方式の傾斜センサ101bの計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に凹凸がある場合は、超音波方式の傾斜センサ101bが計測する傾斜角度θは、勾配角度GRADの路面に対する相対傾斜角度φと異なり、その時々の超音波照射路面に対する傾斜角度θになる。そのため、第2の制御信号生成部203は、走行中の異なる地点において計測された多数の傾斜角度θに対して平均処理などの統計処理を行って、路面の凹凸による傾斜角度θの変動成分を抑圧し、凹凸を平均化した路面(即ち、平坦路面相当)における勾配角度GRADのときの相対傾斜角度φを算出する。
なお、路面に凹凸がある場合でも、超音波方式の傾斜センサ101bの計測する傾斜角度θは、超音波を照射している局所的な路面に対する車体3の傾斜角度を精度良く計測することができる。そのため、第1の制御信号生成部202は、車両2の停止中における乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車体3の傾斜角度の偏位量Δφを精度良く求めることができる。
ただし、超音波方式の傾斜センサ101bは、風および騒音等の影響を受ける。そのため、第1の制御信号生成部202は、上記実施の形態1で説明した電波方式の傾斜センサ101aを使用する場合とは異なり、車両2の停止中に計測された傾斜角度θを所定の時間分平均処理した平均値を用いて偏位量Δφを算出する必要がある。
以上より、実施の形態2によれば、傾斜角度計測部100は、車体3の前後方向に設置された二つの超音波センサ501,502を有する超音波方式の傾斜センサ101bで構成され、超音波センサ501,502それぞれが路面に向けて超音波を放射し路面で反射して戻ってきた当該超音波を受信して車高を検知し、当該車高の差分と超音波センサ501,502の設置間隔とから車体3の傾斜角度を計測するようにした。このため、超音波方式の傾斜センサ101bを用いて、車両2の状態および路面の状態によらず常に最適な光軸制御を行うことができる前照灯用光軸制御装置1を実現できる。
なお、上記実施の形態2では、車高を検知する距離センサとして、超音波を路面に反射させて車高を計測するセンサを用いたが、これに限定されるものではなく、光(レーザー)を路面に反射させて車高を計測するセンサを用いてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態3では、前照灯用光軸制御装置1の傾斜センサ101を、加速度方式の傾斜センサ101cで構成する例を説明する。なお、本実施の形態3の前照灯用光軸制御装置およびこの前照灯用光軸制御装置を設置する車両は、図1および図2に示す前照灯用光軸制御装置1および車両2と図面上では同様の構成であるため、以下では図1および図2を援用する。
本実施の形態3では、前照灯用光軸制御装置1の傾斜センサ101を、加速度方式の傾斜センサ101cで構成する例を説明する。なお、本実施の形態3の前照灯用光軸制御装置およびこの前照灯用光軸制御装置を設置する車両は、図1および図2に示す前照灯用光軸制御装置1および車両2と図面上では同様の構成であるため、以下では図1および図2を援用する。
図8は、加速度方式の傾斜センサ101cの構成を示すブロック図である。加速度方式の傾斜センサ101cは、2軸加速度センサ601と、傾斜角度演算部602とで構成される。
2軸加速度センサ601は、例えば第1の計測方向として車体3の前後方向、第2の計測方向として車両2の上下方向になるように車体3に設置される。車体3の前後方向の加速度Ax、車体3の上下方向の加速度Azとすると、傾斜角度演算部602が出力する傾斜角度θは次式(8)のようになる。
θ=tan-1(Az/Ax) (8)
図9は、加速度方式の傾斜センサ101cを使用して計測する傾斜角度を説明する図である。なお、図8に示す2軸加速度センサ601の角度θ,φは、図9に示す傾斜状態の車体3に設置されているときを表している。
ここで、勾配角度GRADの路面に対する車体3の相対傾斜角度φ、加速度方式の傾斜センサ101cの計測する傾斜角度θ、車両2の走行方向の加速度(以下、車両加速度)Gc、重力加速度G0とすると、2軸加速度センサ601により計測される加速度Ax,Azは、次式(9)となる。
Ax=G0×cos{π/2−(φ+GRAD)}+Gc×cos(φ) (9)
Az=G0×sin{π/2−(φ+GRAD)}+Gc×sin(φ)
Az=G0×sin{π/2−(φ+GRAD)}+Gc×sin(φ)
車両2の停止中は、車両加速度Gc成分が存在しないので、式(9)は次式(10)と表すことができ、傾斜角度演算部602の出力する傾斜角度θは次式(11)になる。
Ax=G0×cos{π/2−(φ+GRAD)} (10)
Az=G0×sin{π/2−(φ+GRAD)}
θ=tan-1〔sin{π/2−(φ+GRAD)}/cos{π/2−(φ+GRAD)}〕 (11)
Az=G0×sin{π/2−(φ+GRAD)}
θ=tan-1〔sin{π/2−(φ+GRAD)}/cos{π/2−(φ+GRAD)}〕 (11)
車両2の停止中に乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れがあり、車体3の相対傾斜角度φがφ1からφ2に変化した場合、加速度方式の傾斜センサ101cの計測する傾斜角度θの偏位量がΔφ=φ2−φ1となる。即ち、車両停止中の傾斜角度θは、路面の勾配角度GRAD成分は一定で、車体3の相対傾斜角度φ成分のみ変化する。
一方、車両2の走行中は、走行直前の(即ち、停止中の)加速度Ax,Azから重力加速度G0成分をオフセット値として除去すると、車両加速度Gc成分のみが残り、次式(12)と表すことができる。よって傾斜角度演算部602の出力する傾斜角度θは次式(13)になる。
Ax=Gc×cos(φ) (12)
Az=Gc×sin(φ)
θ=tan-1{sin(φ)/cos(φ)} (13)
Az=Gc×sin(φ)
θ=tan-1{sin(φ)/cos(φ)} (13)
以上のように、加速度方式の傾斜センサ101cは、路面の勾配角度GRADと車体3の傾斜をあわせた角度を計測する。
路面の勾配がない場合は、加速度方式の傾斜センサ101cの出力する傾斜角度θは、相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に勾配がある場合には、2軸加速度センサ601が勾配角度GRADもあわせて計測するので、加速度方式の傾斜センサ101cの出力する傾斜角度θは相対傾斜角度φとは異なる値になる。
路面の勾配がない場合は、加速度方式の傾斜センサ101cの出力する傾斜角度θは、相対傾斜角度φと等しい。
一方、路面に勾配がある場合には、2軸加速度センサ601が勾配角度GRADもあわせて計測するので、加速度方式の傾斜センサ101cの出力する傾斜角度θは相対傾斜角度φとは異なる値になる。
他方、2軸加速度センサ601の計測する加速度から重力加速度G0をオフセット値として除去した場合、車両2の加速度Gcから算出した傾斜角度θは、相対傾斜角度φである。
なお、路面に勾配がある場合でも、車両2の停止中は、加速度方式の傾斜センサ101cが出力する傾斜角度θのうちの勾配角度GRADが一定なので、第1の制御信号生成部202は、乗客の乗り降りまたは荷物の出し入れに応じた車体3の傾斜角度の偏位量Δφ、即ち、相対傾斜角度φの偏位量を精度良く求めることができる。
以上より、実施の形態3によれば、傾斜角度計測部100は、車体3の前後方向および上下方向の加速度を検知する2軸加速度センサ601を有する加速度方式の傾斜センサ101cで構成され、車両2が停止している場合は2軸加速度センサ601で検知する重力加速度を利用して車体3の傾斜角度を計測し、車両2が走行している場合は重力加速度をオフセット値として補正し車両2の走行方向の加速度のみを利用して車体3の傾斜角度を計測するようにした。このため、加速度方式の傾斜センサ101cを用いて、車両2の状態および路面の状態によらず常に最適な光軸制御を行うことができる前照灯用光軸制御装置1を実現できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 前照灯用光軸制御装置、2 車両、3 車体、4 車台、5 前照灯、100 傾斜角度計測部、101 傾斜センサ、101a 電波方式の傾斜センサ、101b 超音波方式の傾斜センサ、101c 加速度方式の傾斜センサ、200 制御信号生成部、201 切替部、202 第1の制御信号生成部、203 第2の制御信号生成部、204 車両状態判定部、300 光軸制御部、301 機構駆動部、302 光軸制御機構、401 送信アンテナ、402,403 受信アンテナ、404 送信部、405 受信部、406 伝搬経路差演算部、407 傾斜角度演算部、501,502 超音波センサ、503,504 送受信部、505 車高差演算部、506 傾斜角度演算部、601 2軸加速度センサ、602 傾斜角度演算部。
Claims (7)
- 車両に設置された前照灯の光軸を、路面に対して所定の角度に制御する前照灯用光軸制御装置であって、
前記路面に対する前記車両の傾斜角度を計測する傾斜角度計測部と、
前記傾斜角度計測部で計測した傾斜角度の相対的な角度変化量から、前記前照灯の光軸を前記所定の角度に制御する第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成部と、
前記傾斜角度計測部で計測した傾斜角度から前記路面に対する前記車両の相対的な傾斜角度を算出し、当該相対的な傾斜角度から前記前照灯の光軸を前記所定の角度に制御する第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成部と、
前記車両が停止している場合は前記第1の制御信号に基づいて、前記車両が走行している場合は前記第2の制御信号に基づいて、前記前照灯の光軸を制御する光軸制御部とを備えることを特徴とする前照灯用光軸制御装置。 - 前記第1の制御信号生成部は、前記車両が停止した直後に前記傾斜角度計測部で計測した傾斜角度を変化前傾斜角度として保持し、前記車両が停止している間に前記傾斜角度計測部で計測する傾斜角度に変化があった場合、前記変化前傾斜角度と当該変化した後の傾斜角度との偏位量を算出して前記相対的な角度変化量とすることを特徴とする請求項1記載の前照灯用光軸制御装置。
- 前記第2の制御信号生成部は、前記傾斜角度計測部で計測する傾斜角度を平均処理して、前記路面に対する前記車両の相対的な傾斜角度を算出することを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の前照灯用光軸制御装置。
- 前記傾斜角度計測部は、前記車両の前後方向に設置された一つの送信アンテナおよび二つの受信アンテナを有し、前記一つの送信アンテナから前記路面に向けて電波を放射し前記路面で反射して戻ってきた当該電波を前記二つの受信アンテナで受信し、前記二つの受信アンテナ間の伝搬時間差から前記車両の傾斜角度を計測することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の前照灯用光軸制御装置。
- 前記傾斜角度計測部は、前記車両の前後方向に設置された二つの距離センサを有し、前記二つの距離センサそれぞれが前記路面に向けて超音波または光を放射し前記路面で反射して戻ってきた当該超音波または光を受信して車高を検知し、当該車高の差分と前記二つの距離センサの設置間隔とから前記車両の傾斜角度を計測することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の前照灯用光軸制御装置。
- 前記傾斜角度計測部は、前記車両の前後方向および上下方向の加速度を検知する加速度センサを有し、前記車両が停止している場合は前記加速度センサで検知する重力加速度を利用して前記車両の傾斜角度を計測し、前記車両が走行している場合は前記重力加速度をオフセット値として補正し前記車両の走行方向の加速度のみを利用して前記車両の傾斜角度を計測することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の前照灯用光軸制御装置。
- 前記車両に設置された車速センサの検出値に基づいて、前記車両の停止および走行を判定する車両状態判定部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の前照灯用光軸制御装置。
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