JP2014086530A - 吸湿呼吸器 - Google Patents
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Abstract
【課題】呼吸量が比較的少なくても、また、比較的大きくても、油入電気機器の呼吸を観察することができる吸湿呼吸器を提供する。
【解決手段】吸湿呼吸器は、吸気部と排気部を有する呼吸弁と、該呼吸弁を装着可能な本体と有する。吸気部は、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、を有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成している。排気部は、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成している。
【選択図】図1
【解決手段】吸湿呼吸器は、吸気部と排気部を有する呼吸弁と、該呼吸弁を装着可能な本体と有する。吸気部は、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、を有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成している。排気部は、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、油入変圧器などの油入電気機器に使用する吸湿呼吸器に関し、特に、吸湿呼吸器の呼吸弁に関する。
油入変圧器などの油入電気機器では、絶縁油を貯蔵するタンクを備える。タンクは、絶縁油が劣化しないように密閉容器となっている。そのため、温度変化等に起因して、タンク内の圧力と大気との間に圧力差が生じる。そこで、タンクには、油保存器(コンサベータ)が設けられている。油保存器は、タンク内の油が外気に直接触れないように、且つ、空気の出入を可能にするように構成されている。
例えば、油入電気機器の温度が上昇する朝には、油保存器を介して、タンクの内部から外部に空気が排出し、油入電気機器の温度が下降する夕方では、油保存器を介して、タンクの外部から内部に空気を吸入する。これは、油入電気機器の「呼吸作用」と呼ばれる。
油保存器の呼吸口には、吸入する空気の湿気を除去するための吸湿呼吸器(dehydrating breather)が設けられる。吸湿呼吸器は、通常、吸湿剤としてシリカゲルを用いる。吸湿呼吸器は、オイルポット又はシールオイルを使用する湿式と、それを使用しない所謂オイルレス型又は乾式が知られている。例えば、特許文献1には、オイルレス型の吸湿呼吸器の例が記載されている。
従来の所謂オイルレス型又は乾式の吸湿呼吸器では、油入電気機器の「呼吸作用」を肉眼で観察することはできなかった。即ち、油入電気機器が、現在、空気を吸入しているのか、排出しているのか、又は、呼吸をしていないのか、を肉眼で観察することはできなかった。
本発明の目的は、呼吸量が比較的少なくても、また、比較的大きくても、油入電気機器の呼吸を観察することができる吸湿呼吸器を提供することにある。
本発明に係る吸湿呼吸器の乾式呼吸弁は、吸湿呼吸器に組み付けて、非呼吸時には吸湿剤の浪費を防止するため、吸湿呼吸器への大気中の湿気の侵入を遮断する機能を備えるとともに、併せて、呼吸時には呼吸状態を表示する機能を備える。
本発明によると、吸気部と排気部を有する呼吸弁と、該呼吸弁を装着可能な本体と、を有する吸湿呼吸器において、
前記本体は、天板と、底体と、前記天板及び底体の間に挟まれたガラス円筒と、該ガラス円筒内に設けられた通気管と、前記ガラス円筒内に充填された吸湿剤と、を有し、前記天板には、前記呼吸弁を接続するための呼吸弁接続部と、前記通気管を油保存器からの呼吸配管に接続するための呼吸配管接続部が設けられ、前記吸気部は、外部からの空気を吸入するための吸気部入口と、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、前記本体に空気を排出するための吸気部出口とを有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成しており、前記排気部は、前記本体からの空気を導き入れるための排気部入口と、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、外部に空気を排出するための排気部出口とを有し、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成している。
前記本体は、天板と、底体と、前記天板及び底体の間に挟まれたガラス円筒と、該ガラス円筒内に設けられた通気管と、前記ガラス円筒内に充填された吸湿剤と、を有し、前記天板には、前記呼吸弁を接続するための呼吸弁接続部と、前記通気管を油保存器からの呼吸配管に接続するための呼吸配管接続部が設けられ、前記吸気部は、外部からの空気を吸入するための吸気部入口と、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、前記本体に空気を排出するための吸気部出口とを有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成しており、前記排気部は、前記本体からの空気を導き入れるための排気部入口と、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、外部に空気を排出するための排気部出口とを有し、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成している。
本発明の実施形態によると、前記吸湿呼吸器において、前記吸気部は、前記吸気部フロート受板の下側の入口空間と、前記吸気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記吸気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記吸気部出口は前記通路空間の下面に設けられ、前記排気部は、前記排気部フロート受板の下側の入口空間と、前記排気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記排気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記排気部出口は前記通路空間の下面に設けられてよい。
本発明の実施形態によると、前記吸湿呼吸器において、前記呼吸弁は、円筒状のケーシングと該ケーシングの円筒部の直径方向に沿って配置されたパーティションを有し、該パーティションによって前記ケーシングの内部空間は、半円形断面を有する2つの半円筒状空間が形成され、該2つの半円筒状空間によって前記吸気部と前記排気部が構成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記吸湿呼吸器において、前記ケーシングの下面に下部リング状部材が設けられており、該下部リング状部材の内側に円形開口部が形成され、該下部リング状部材の外側にリング状開口部が形成されており、前記吸気部入口及び前記排気部出口は、前記リング状開口部に形成され、前記吸気部出口及び前記排気部入口は、前記円形開口部に形成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記吸湿呼吸器において、前記下部リング状部材の内周面に形成されたネジは、前記天板の呼吸弁接続部の外周面に形成されたネジに係合するように構成されてよい。
本発明によると、吸湿呼吸器の本体に装着可能に構成された呼吸弁において、吸気部と排気部を有し、前記吸気部は、外部からの空気を吸入するための吸気部入口と、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、前記本体に空気を排出するための吸気部出口とを有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成しており、前記排気部は、前記本体からの空気を導き入れるための排気部入口と、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、外部に空気を排出するための排気部出口とを有し、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成している。
本発明の実施形態によると、前記呼吸弁において、前記吸気部は、前記吸気部フロート受板の下側の入口空間と、前記吸気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記吸気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記吸気部出口は前記通路空間の下面に設けられ、前記排気部は、前記排気部フロート受板の下側の入口空間と、前記排気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記排気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記排気部出口は前記通路空間の下面に設けられてよい。
本発明の実施形態によると、前記呼吸弁において、円筒状のケーシングと該ケーシングの円筒部の直径方向に沿って配置されたパーティションを有し、該パーティションによって前記ケーシングの内部空間は、半円形断面を有する2つの半円筒状空間が形成され、該2つの半円筒状空間によって前記吸気部と前記排気部が構成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記呼吸弁において、前記ケーシングの下面に下部リング状部材が設けられており、該下部リング状部材の内側に円形開口部が形成され、該下部リング状部材の外側にリング状開口部が形成されており、前記吸気部入口及び前記排気部出口は、前記リング状開口部に形成され、前記吸気部出口及び前記排気部入口は、前記円形開口部に形成されてよい。
本発明の実施形態によると、前記呼吸弁において、前記下部リング状部材の内周面に形成されたネジは、前記天板の呼吸弁接続部の外周面に形成されたネジに係合するように構成されてよい。
本発明に係る油入電気機器は、前記吸湿呼吸器を備えている。
本発明によれば、呼吸量が比較的少なくても、また、比較的大きくても、油入電気機器の呼吸を観察することができる。
以下、本発明に係る吸湿呼吸器の実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同一の要素に対しては同一の参照符号を付して、重複した説明を省略する。
図1を参照して本発明の実施の形態に係る吸湿呼吸器の例を説明する。本例の吸湿呼吸器は、本体20とその上に装着された呼吸弁10を有する。吸湿呼吸器の本体20は、上側の天板21と、下側の底体22と、両者の間に挟まれたガラス円筒23と、を有し、天板21と底体22は、締付ボルト24によって固定されている。
天板21の上には、2つのフランジ座、即ち、呼吸弁接続部26と呼吸配管接続部28が設けられている。呼吸弁接続部26の外周にはネジ27が形成されている。呼吸配管接続部28には、油保存器(コンサベータ)からの呼吸配管36が接続される。
ガラス円筒23内には、通気管30が設けられている。通気管30の下端には多数の小さな孔を備えたストレーナ32が設けられている。ガラス円筒23内には粒状の吸湿剤38、例えば、シリカゲルが装填されている。通気管30の上端は、天板に設けられた呼吸配管接続部28を介して呼吸配管36に接続される。
呼吸弁10は、上蓋101と円筒部102を有する円筒状のケーシング100を備えている。ケーシング100の下面に下部リング状部材115が設けられている。下部リング状部材115の内側に円形開口部103が形成され、外側にリング状開口部105が形成されている。下部リング状部材115の内周面にはネジ104が形成されている。ネジ104は、天板21の呼吸弁接続部26のネジ27に係合するように構成されている。
呼吸弁10の下部リング状部材115のネジ104を、本体20の天板21の呼吸弁接続部26のネジ27に係合させることにより、呼吸弁10は本体20に接続される。呼吸弁10の下面の円形開口部103は、本体20のガラス円筒23の内部に接続される。呼吸弁10の下面のリング状開口部105は外気に接続されている。リング状開口部105に、リング状フィルタが設けられてよい。
図2A及び図2Bを参照して、呼吸弁の機能を説明する。呼吸弁の構造の詳細は後に説明する。ここでは、吸気弁の機能を説明するために必要な要部のみを説明する。
呼吸弁10は吸気部200と排気部300を有する。吸気部200と排気部300は同時には作動しない。油入電気機器が吸気状態にあるときには、吸気部200のみが作動し、排気部300は閉止状態にある。油入電気機器が排気状態にあるときには、排気部300のみが作動し、吸気部200は閉止状態にある。
油入電気機器が呼吸を行っていないときには、呼吸弁が閉じており、吸気部200と排気部300は停止している。油入電気機器が呼吸を行っていないときには、外気の湿気(水蒸気)が本体のガラス円筒23内の吸湿剤38に侵入することはない。
図2Aを参照して、吸湿呼吸器の吸気作用を説明する。吸気部200には、フロート受板201とフロート203が設けられている。フロート受板201には呼吸孔202が形成されている。呼吸孔202は、テーパ状の内周面を備えた円形孔であり、上側の円形口の径より下側の円形口の径のほうが小さい。一方、フロート203は球状である。呼吸孔202とフロート203によって逆止弁が構成される。呼吸孔202にフロート203が係合することにより、呼吸孔202が閉じられる。呼吸孔202よりフロート203が浮き上がることにより呼吸孔202が開かれる。
吸気状態では、油入電気機器内の圧力は大気圧より小さい減圧状態にある。吸湿呼吸器の本体のガラス円筒23内の圧力は、大気圧より小さい。そのため、ガラス円筒23内と外部との間で圧力差が生じ、吸気部200におけるフロート203は呼吸孔202より浮き上がる。
外部からの空気は、吸気部200の下面の吸気部入口213を経由して吸気部200に吸い込まれる。この空気は、呼吸孔202を経由して、フロート受板201の上側に進み、反転して、吸気部200の下面の吸気部出口212を通過し、本体のガラス円筒23内に吸い込まれる。この空気はガラス円筒23内の吸湿剤38を通過する。このとき空気に含まれる水分は吸湿剤38に吸収される。乾燥した空気は、ストレーナ32を経由し、通気管30に導かれ、更に呼吸配管36を経由して、油保存器に吸い込まれる。
尚、外部からの空気が吸気部200に吸い込まれるとき、リング状開口部105に設けられたフィルタ106によって、空気と共に運ばれる塵が排除される。
図2Bを参照して、吸湿呼吸器の排気作用を説明する。排気部300には、フロート受板301とフロート303が設けられている。フロート受板301には呼吸孔302が形成されている。呼吸孔302は、テーパ状の内周面を備えた円形孔であり、上側の円形口の径より下側の円形口の径のほうが小さい。一方、フロート303は球状である。呼吸孔302とフロート303によって逆止弁が構成される。呼吸孔302にフロート303が係合することにより、呼吸孔302が閉じられる。呼吸孔302よりフロート303が浮き上がることにより呼吸孔302が開かれる。
排気状態では、油入電気機器内の圧力は大気圧より大きい加圧状態にある。吸湿呼吸器の本体のガラス円筒23内の圧力は、大気圧より大きい。そのため、ガラス円筒23内と外部との間で圧力差が生じ、排気部300におけるフロート303は呼吸孔302より浮き上がる。
油保存器からの空気は、呼吸配管36を経由して、通気管30に導かれ、ストレーナ32を経由して、ガラス円筒23内に導かれる。この空気はガラス円筒23内の吸湿剤38を通過し、排気部300の下面の排気部入口312を経由して排気部300に押し込まれる。この空気は、呼吸孔302を経由して、フロート受板301の上側に進み、反転して、排気部300の下面の排気部出口313を通過し、外部に排出される。
図3A〜図3Eを参照して呼吸弁の構造を説明する。図3Aは、呼吸弁の上面構成を示す。上述のように呼吸弁は円筒状のケーシングを有する。ケーシングの円筒部102の直径方向に沿ってパーティション108が配置されている。パーティション108によってケーシングの内部空間は、吸気部200と排気部300に分けられている。従って、吸気部200と排気部300は、それぞれ、半円形断面を有する半円筒状空間によって形成されている。
吸気部200には、四分円形のフロート受板201が設けられている。フロート受板201には、上述のように、呼吸孔が設けられ、そこに球状のフロート203が配置されている。フロート受板201の縁よりフロートストッパ204が延びている。
排気部300には、四分円形のフロート受板301が設けられている。フロート受板301には、上述のように、呼吸孔が設けられ、そこに球状のフロート303が配置されている。フロート受板301の縁よりフロートストッパ304が延びている。
フロートストッパ204、304は、フロート203、303がフロート受板201、301より落下することを防止するように機能する。例えば、フロート203、303の外径をdとする。フロートストッパ204、304とパーティション108の間の隙間の寸法をs1とするとs1<dである。フロートストッパ204、304と円筒部102の間の隙間の寸法をs2とするとs2<dである。
フロートストッパ204、304の上面は傾斜している。従って、フロート203、303は、常に、フロート受板201、301の呼吸孔に戻るように構成されている。
図3Bは、図3Aの線A−A方向から見た呼吸弁の断面構成を示す。吸気部200には、フロート受板201とその下の下部水平仕切板211が設けられている。フロート受板201には、呼吸孔202が設けられ、そこに球状のフロート203が配置されている。吸気状態のときフロート203は浮き上がる。排気状態のとき、フロート203は排気の圧力で呼吸孔202に押し付けられ呼吸孔202を閉止(逆止)する。
排気部300には、フロート受板301とその下の下部水平仕切板311が設けられている。フロート受板301には、呼吸孔302が設けられ、そこに球状のフロート303が配置されている。排気状態のときフロート303は浮き上がる。吸気状態のとき、フロート303は吸気の圧力で呼吸孔302に押し付けられ呼吸孔302を閉止(逆止)する。
吸気部200のフロート受板201と排気部300のフロート受板301はパーティション108によって分けられているが、単一のフロート受板を形成するように構成されている。吸気部200の下部水平仕切板211と排気部300の下部水平仕切板311はパーティション108によって分けられているが、単一の下部水平仕切板を形成するように構成されている。
下部水平仕切板211、311の下に下部リング状部材115が設けられ、その内周面にはネジ104が形成されている。下部リング状部材115の内側に円形開口部103が形成され、外側にリング状開口部105が形成されている。リング状開口部105には、リング状フィルタが設けられてよい。
図3Cは、図3Aの線B−B方向から見た呼吸弁の吸気部200の断面構成を示す。吸気部200には、フロート受板201とその下の下部水平仕切板211が設けられている。フロート受板201の縁よりフロートストッパ204が延びている。フロートストッパ204の上面は傾斜している。下部水平仕切板211には、吸気部出口212と吸気部入口213とが設けられている。
外部からの空気は、吸気部200の下面の吸気部入口213を経由して入口空間214に吸い込まれる。この空気は、呼吸孔202を経由して、フロート受板201の上側の出口空間205に進み、通路空間206にて反転して、吸気部出口212を通過し、本体のガラス円筒内に吸い込まれる。
尚、外部からの空気が吸気部200に吸い込まれるとき、リング状開口部105に設けられたフィルタによって、空気と共に運ばれる塵が排除される。
図3Dは、図3Aの線C−C方向から見た呼吸弁の排気部300の断面構成を示す。排気部300には、フロート受板301とその下の下部水平仕切板311が設けられている。フロート受板301の縁よりフロートストッパ304が延びている。フロートストッパ304の上面は傾斜している。下部水平仕切板311には、排気部入口312と排気部出口313とが設けられている。
本体のガラス円筒内からの空気は、排気部300の下面の排気部入口312を経由して入口空間314に押し込まれる。この空気は、呼吸孔302を経由して、フロート受板301の上側の出口空間305に進み、通路空間306にて反転して、排気部出口313を通過し、外部に排出される。
図3Eは、図3Bの線D−D方向から見た呼吸弁の下部水平仕切板の断面構成を示す。下部水平仕切板は、吸気部200の下部水平仕切板211と排気部300の下部水平仕切板311からなる。吸気部200の下部水平仕切板211には、吸気部出口212と吸気部入口213が形成されている。排気部300の下部水平仕切板311には、排気部入口312と排気部出口313が形成されている。吸気部出口212と排気部入口312は四分円形孔であり、吸気部入口213と排気部出口313は四分円弧状孔である。
図4Aを参照して、本実施形態に係る呼吸弁10の吸気部200の動作を説明する。外部からの空気は、吸気部200の下面の吸気部入口213を経由して入口空間214に吸い込まれる。この空気は、呼吸孔202を経由して、フロート受板201の上側の出口空間205に進む。出口空間205と通路空間206は接続されている。従って、出口空間205に導かれた空気は、通路空間206を経由して、吸気部出口212を通過し、本体のガラス円筒内に吸い込まれる。
図4Bを参照して、本実施形態に係る呼吸弁10の排気部300の動作を説明する。本体のガラス円筒内からの空気は、排気部300の下面の排気部入口312を経由して入口空間314に押し込まれる。この空気は、呼吸孔302を経由して、フロート受板301の上側の出口空間305に進む。出口空間305と通路空間306は接続されている。従って、出口空間305に導かれた空気は、通路空間306を経由して、排気部出口313を通過し、外部に排出される。
本発明の実施形態によると、吸気部200のフロート203を観察することによって、油入電気機器の呼吸状態を知ることができる。例えば、フロート203が浮き上がっているとき、油入電気機器が吸気状態にあると判断できる。即ち、油入電気機器及び呼吸器は正常に吸気しており、故障していないと判定できる。更に、フロート203の浮き上がり量を測定することにより、吸気量の概量を知ることができる。
同様に、排気部300のフロート303を観察することによって、油入電気機器の呼吸状態を知ることができる。例えば、フロート303が浮き上がっているとき、油入電気機器が排気状態にあると判断できる。即ち、油入電気機器及び呼吸器は正常に排気しており、故障していないと判定できる。更に、フロート303の浮き上がり量を測定することにより、排気量の概量を知ることができる。
本発明の実施形態によると、呼吸量が比較的少なくても、また、比較的大きくても、油入電気機器の呼吸を観察することができる。
しかしながら、吸気部200のフロート203が呼吸孔202の上にて静止しているときは、油入電気機器が排気状態であって吸気状態でないのか、吸気量が比較的少ないのか、又は、油入電気機器又は呼吸器が故障により正常に吸気していないのか不明である。排気部300のフロート303が呼吸孔302の上にて静止しているときは、油入電気機器が吸気状態であって排気状態でないのか、排気量が比較的少ないのか、又は、油入電気機器又は呼吸器が故障により正常に排気していないのか不明である。
そこで、本実施形態では、油入電気機器が呼吸していないのか、又は、油入電気機器又は呼吸器が故障により正常に呼吸していないのかを検出する機能を設けた。
図5を参照して、フロート203、303の外面の模様の例を説明する。本実施形態では、フロート203、303の外面に様々な模様、数字、記号、又は、それらの組み合わせが記載されている。例えば、図5(C)において、英文字Aは正面、英文字B、Dは側面、英文字Eは上面、英文字Fは下面、英文字Cは裏面を表す。図5(D)において、数字1は正面、数字2、4は側面、数字5は上面、数字6は下面、数字3は裏面を表す。フロート203、303が、呼吸孔202、302の上にて静止している状態から、浮き上がり、次に、再び、呼吸孔202、302の上に戻りそこで静止しているものとする。フロート203、303は、浮き上がりの前後で、回転位置を変化させている。
従って、所定の周期毎に、フロート203、303の外面の模様等の位置を観察又は撮影して記録する。観察又は撮影周期は、呼吸周期に基づいて任意の値に設定してよい。前回観察又は撮影したフロート203、303の外面の模様等と、今回観察又は撮影したフロート203、303の外面の模様等を比較し、両者の間に差異がある場合には、その間に、フロート203、303が浮き上った、即ち、呼吸を行ったと判断できる。
一方、前回観察又は撮影したフロート203、303の外面の模様等と、今回観察又は撮影したフロート203、303の外面の模様等を比較し、両者の間に差異がない場合には、フロート203、303は、呼吸孔202、302の上に静止していたことになる。この場合には、油入電気機器の運転状況等を勘案して、油入電気機器又は呼吸器が故障により正常に呼吸していないと判断することができる。また、その原因調査等を行えばよい。
以上、本実施形態に係る吸湿呼吸器について説明したが、これらは例示であって、本発明の範囲を制限するものではない。当業者が、本実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明の範囲内である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の記載によって定められる。
10…呼吸弁、 20…本体、 21…天板、 22…底体、 23…ガラス円筒、 24…締付ボルト、 26…呼吸弁接続部、 27…ネジ、 28…呼吸配管接続部、 30…通気管、 32…ストレーナ、 36…呼吸配管、 38…吸湿剤、 100…ケーシング、 101…上蓋、 102…円筒部、 103…円形開口部、 104…ネジ、 105…リング状開口部、 106…リング状フィルタ、 108…パーティション、 115…下部リング状部材、 200…吸気部、 201…フロート受板、 202…呼吸孔、 203…フロート、 204…フロートストッパ、 205…出口空間、 206…通路空間、 210…下部垂直仕切板、 211…下部水平仕切板、 212…吸気部出口、 213…吸気部入口、 214…入口空間、 300…排気部、 301…フロート受板、 302…呼吸孔、 303…フロート、 304…フロートストッパ、 305…出口空間、 306…通路空間、 310…下部垂直仕切板、 311…下部水平仕切板、 312…排気部入口、 313…排気部出口、 314…入口空間
Claims (11)
- 吸気部と排気部を有する呼吸弁と、該呼吸弁を装着可能な本体と、を有する吸湿呼吸器において、
前記本体は、天板と、底体と、前記天板及び底体の間に挟まれたガラス円筒と、該ガラス円筒内に設けられた通気管と、前記ガラス円筒内に充填された吸湿剤と、を有し、前記天板には、前記呼吸弁を接続するための呼吸弁接続部と、前記通気管を油保存器からの呼吸配管に接続するための呼吸配管接続部と、が設けられ、
前記吸気部は、外部からの空気を吸入するための吸気部入口と、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、前記本体に空気を排出するための吸気部出口とを有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成しており、
前記排気部は、前記本体からの空気を導き入れるための排気部入口と、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、外部に空気を排出するための排気部出口とを有し、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成していることを特徴とする吸湿呼吸器。 - 請求項1記載の吸湿呼吸器において、
前記吸気部は、前記吸気部フロート受板の下側の入口空間と、前記吸気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記吸気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記吸気部出口は前記通路空間の下面に設けられ、
前記排気部は、前記排気部フロート受板の下側の入口空間と、前記排気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記排気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記排気部出口は前記通路空間の下面に設けられていることを特徴とする吸湿呼吸器。 - 請求項1又は2記載の吸湿呼吸器において、
前記呼吸弁は、円筒状のケーシングと該ケーシングの円筒部の直径方向に沿って配置されたパーティションを有し、該パーティションによって前記ケーシングの内部空間は、半円形断面を有する2つの半円筒状空間が形成され、該2つの半円筒状空間によって前記吸気部と前記排気部が構成されていることを特徴とする吸湿呼吸器。 - 請求項3記載の吸湿呼吸器において、
前記ケーシングの下面に下部リング状部材が設けられており、該下部リング状部材の内側に円形開口部が形成され、該下部リング状部材の外側にリング状開口部が形成されており、
前記吸気部入口及び前記排気部出口は、前記リング状開口部に形成され、前記吸気部出口及び前記排気部入口は、前記円形開口部に形成されていることを特徴とする吸湿呼吸器。 - 請求項4記載の吸湿呼吸器において、
前記下部リング状部材の内周面に形成されたネジは、前記天板の呼吸弁接続部の外周面に形成されたネジに係合するように構成されていることを特徴とする吸湿呼吸器。 - 吸湿呼吸器の本体に装着可能に構成された呼吸弁において、
吸気部と排気部を有し、
前記吸気部は、外部からの空気を吸入するための吸気部入口と、球状の吸気部フロートと、該吸気部フロートが係合するための吸気部呼吸孔を備えた吸気部フロート受板と、前記本体に空気を排出するための吸気部出口とを有し、前記吸気部フロートと前記吸気部呼吸孔によって、外部からの空気を前記本体に導入するための逆止弁を構成しており、
前記排気部は、前記本体からの空気を導き入れるための排気部入口と、球状の排気部フロートと、該排気部フロートが係合するための排気部呼吸孔を備えた排気部フロート受板と、外部に空気を排出するための排気部出口とを有し、前記排気部フロートと前記排気呼吸孔によって、前記本体からの空気を外部に送出するための逆止弁を構成していることを特徴とする呼吸弁。 - 請求項6記載の呼吸弁において、
前記吸気部は、前記吸気部フロート受板の下側の入口空間と、前記吸気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記吸気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記吸気部出口は前記通路空間の下面に設けられ、
前記排気部は、前記排気部フロート受板の下側の入口空間と、前記排気部フロート受板の上側の出口空間と、前記入口空間と前記出口空間を接続する通路空間とを有し、前記排気部入口は前記入口空間の下面に設けられ、前記排気部出口は前記通路空間の下面に設けられていることを特徴とする呼吸弁。 - 請求項6又は7記載の呼吸弁において、
円筒状のケーシングと該ケーシングの円筒部の直径方向に沿って配置されたパーティションを有し、該パーティションによって前記ケーシングの内部空間は、半円形断面を有する2つの半円筒状空間が形成され、該2つの半円筒状空間によって前記吸気部と前記排気部が構成されていることを特徴とする呼吸弁。 - 請求項8記載の呼吸弁において、
前記ケーシングの下面に下部リング状部材が設けられており、該下部リング状部材の内側に円形開口部が形成され、該下部リング状部材の外側にリング状開口部が形成されており、
前記吸気部入口及び前記排気部出口は、前記リング状開口部に形成され、前記吸気部出口及び前記排気部入口は、前記円形開口部に形成されていることを特徴とする呼吸弁。 - 請求項9記載の呼吸弁において、
前記下部リング状部材の内周面に形成されたネジは、前記天板の呼吸弁接続部の外周面に形成されたネジに係合するように構成されていることを特徴とする呼吸弁。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の吸湿呼吸器を備えた油入電気機器。
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