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JP2014085172A - 懸濁物分離装置および懸濁物分離方法 - Google Patents

懸濁物分離装置および懸濁物分離方法 Download PDF

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JP2014085172A
JP2014085172A JP2012232827A JP2012232827A JP2014085172A JP 2014085172 A JP2014085172 A JP 2014085172A JP 2012232827 A JP2012232827 A JP 2012232827A JP 2012232827 A JP2012232827 A JP 2012232827A JP 2014085172 A JP2014085172 A JP 2014085172A
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liquid
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Sakae Fukunaga
栄 福永
Toshiichiro Ueno
俊一朗 上野
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IHI Corp
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Abstract

【課題】懸濁物を含有した液体から効率よく懸濁物を分離し、分離後に処分する対象物の容量増加を防止する。
【解決手段】懸濁物分離装置100は、懸濁物含有液L1を収容可能な収容槽110と、多孔質樹脂で構成され、懸濁物含有液L1とともに収容槽110に収容されて懸濁物含有液L1中の懸濁物を吸着する1または複数の吸着材120と、収容槽110の水位を維持しつつ、吸着材120によって懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水を収容槽110の下部側から排出する流通手段132と、吸着材120の下方から懸濁物含有液L1にガスを供給して懸濁物含有液L1を曝気する曝気部140と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体中に含まれる懸濁物を分離する懸濁物分離装置および懸濁物分離方法に関する。
水中の懸濁物を分離したり濃縮したりする懸濁物分離装置は、様々な分野で利用されている。例えば、上水処理装置、下水処理装置、産業排水処理装置といった水処理装置において原水(源水)を浄化するためや、活性汚泥処理装置等から送出される水に残存する懸濁物を除去するため、湖沼や溜池の水を浄化するために懸濁物分離装置が利用されている。
従来の懸濁物分離装置としては、フィルタで懸濁物を濾過する方式や、シート形状のスポンジで懸濁物を濾過する方式(例えば、特許文献1)、凝集剤を添加して懸濁物を沈殿させる方式が採用されている。
特開2004−358376号公報
しかし、上記フィルタで懸濁物を濾過する方式やシート形状のスポンジで懸濁物を濾過する方式を採用した懸濁物分離装置では、フィルタやスポンジが目詰まりを起こしやすく、懸濁物が高濃度に含まれる水から懸濁物を分離するのは困難である。また、濾過した懸濁物を高濃度に濃縮して取り出すことも困難である。
また、凝集剤を添加して懸濁物を沈殿させる方式を採用した懸濁物分離装置では、添加した凝集剤の分だけ凝集物(沈殿物)の量が増加してしまい、結果として処分する対象物(懸濁物および凝集剤)の量が増大してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、懸濁物を含有した液体から効率よく懸濁物を分離し、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能な懸濁物分離装置および懸濁物分離方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の懸濁物分離装置は、少なくとも懸濁物を含有する液体である懸濁物含有液を収容可能な第1収容槽と、多孔質樹脂で構成され、懸濁物含有液とともに第1収容槽に収容されて懸濁物含有液中の懸濁物を吸着する1または複数の吸着材と、第1収容槽の水位を維持しつつ、吸着材によって懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水を第1収容槽の下部側から排出する流通手段と、吸着材の下方から懸濁物含有液にガスを供給して懸濁物含有液を曝気する第1曝気部と、を備えたことを特徴とする。
また、吸着材が通過不可能な孔を複数有し、第1収容槽の内部領域を上下に仕切る第1仕切板を備え、吸着材は、第1仕切板の上方に収容され、第1曝気部は、第1仕切板の下方に収容されるとしてもよい。
また、吸着材から懸濁物を脱着させる吸引部をさらに備えるとしてもよい。
また、懸濁物含有液には懸濁物よりも粒径が大きい固形物が含まれており、第1収容槽の上流側に設けられ、懸濁物含有液から固形物を分離するとともに、固形物が分離された懸濁物含有液を第1収容槽に導入する前処理部をさらに備えるとしてもよい。
また、前処理部は、固形物を含む懸濁物含有液を収容する槽であって、鉛直上方に向かうに従って内部領域の水平断面積が漸増する第2収容槽と、固形物を含む懸濁物含有液にガスを供給して固形物を含む懸濁物含有液を曝気する第2曝気部と、第2収容槽内の懸濁物含有液が、予め定められた水位になったときに、第2収容槽内の懸濁物含有液を第1収容槽の上方に越流させる越流部と、第2曝気部によって導入されたガスによって形成される気泡の越流部への移動を抑制する邪魔板と、邪魔板と越流部との間に形成され、固形物を含む懸濁物含有液から固形物を沈降させる沈降領域と、を含んで構成されるとしてもよい。
また、流通手段が排出した処理水を第2収容槽に返送する返送部をさらに備えるとしてもよい。
また、第2収容槽に蓄積した固形物を第2収容槽外に排出する固形物除去手段をさらに備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の懸濁物分離装置は、酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンを含有する液体であるイオン含有液を収容可能な収容槽と、多孔質樹脂で構成され、イオン含有液とともに収容槽に収容されて懸濁物を吸着する1または複数の吸着材と、収容槽の水位を維持しつつ、吸着材によって懸濁物が除去されたイオン含有液である処理水を収容槽の下部側から排出する流通手段と、収容槽に収容されたイオン含有液に酸化性ガスを供給してイオン含有液を曝気する曝気部と、を備えたことを特徴とする。
また、イオンは、2価の鉄イオンであるとしてもよい。また、吸着材から懸濁物を脱着させる吸引部をさらに備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の懸濁物分離方法は、多孔質樹脂で構成された1または複数の吸着材を収容した収容槽を用いた懸濁物分離方法であって、少なくとも懸濁物を含有する液体である懸濁物含有液を収容槽の上部側から導入し、懸濁物含有液を吸着材に流通させるとともに、吸着材の下方から懸濁物含有液にガスを供給して懸濁物含有液を曝気することで、吸着材に懸濁物を吸着させた後、収容槽の下部側から排出する工程を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の懸濁物分離方法は、多孔質樹脂で構成された1または複数の吸着材を収容した収容槽を用いた懸濁物分離方法であって、酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンを含有する液体であるイオン含有液を収容槽の上部から導入し、吸着材の下方からイオン含有液に酸化性ガスを供給してイオン含有液を曝気するとともに、イオン含有液を吸着材に流通させて、吸着材に懸濁物を吸着させた後、収容槽の下部側から排出する工程を含むことを特徴とする。
また、排出する工程において吸着材から懸濁物を脱着させる工程をさらに含むとしてもよい。
また、脱着させる工程の前または脱着させる工程と並行して、懸濁物を吸着した吸着材を攪拌する工程を含むとしてもよい。
本発明によれば、懸濁物を含有した液体から効率よく懸濁物を分離し、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能となる。
第1の実施形態にかかる懸濁物分離装置の具体的な構成を説明するための図である。 第1の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態にかかる懸濁物分離装置の具体的な構成を説明するための図である。 第2の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態にかかる懸濁物分離装置の適用例を説明するための図である。 砂とシルトのマテリアルバランスを説明するための図である。 第3の実施形態にかかる懸濁物分離装置の具体的な構成を説明するための図である。 第3の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 吸引部の他の例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
近年、放射性物質に汚染された土砂が河川から海へ流出し、海が放射性物質で汚染されることが問題となっている(出典:河川・湖沼・海洋の底質のセシウムの放射能濃度http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=207725453018848365813.0004a4db9ecb2c021f36b)。放射性物質が海へ流出すると、海洋生物に悪影響を及ぼすことが分かっており(出典:Avery, S.V. (1996) Fate of caesium in the environment: Distribution between the abiotic and biotic components of aquatic and terrestrial ecosystems. J. Environ. Radioactivity Vol.30: 139-171.)、河川から海への土砂の流出防止が希求されている。
本願発明者らは、河川中の土砂のうち、水中に浮遊する懸濁物(主として粒径の小さいシルト、JISでは75μm以下と規定されている)に多くの放射性物質が吸着されることを検出した。例えば、河川中央の底質物(底泥、主に砂)の乾燥重量当たりのCs137、河川の流水中の懸濁物(主にシルト)の乾燥重量当たりのCs137、河川水のCs137をそれぞれ測定したところ、下記表1に示すように、底質物のCs137の濃度を1とすると、懸濁物において、底質物の79倍の濃度のCs137が検出された。また、河川水においてCs137は検出されなかった。
したがって、河川中の土砂のうち、特に懸濁物を除去すれば、河川から海への放射性物質(例えば、Cs137)の流出を防止できることがわかる。河川から海への懸濁物の流出を防止する技術として、河川を横断するようシルトフェンスを張り、シルトフェンスの上流側に土砂(懸濁物および砂)を堰き止めて、沈殿させ、沈殿させた土砂をポンプ等で汲み上げる技術が考えられる。
しかし、ポンプで汲み上げる際には、土砂のみならず、大量の水(河川水)も汲み上げられることとなるため、汲み上げた土砂と水との混合物を貯留する槽が巨大になってしまう。そこで、ポンプの排出先にフィルタを配しておき、フィルタで土砂のみを捕捉(トラップ)し、水を河川に戻すことが考えられる。しかし、上述したように、土砂には、砂や、砂より粒径の小さいシルトが混在しているため、砂を捕捉できる程度の径のフィルタを用いると、シルトを捕捉できない。一方、シルトを捕捉できる程度の径のフィルタを用いると、フィルタがすぐに目詰まりしてしまう。
また、汲み上げた土砂と水との混合物に凝集剤を添加して土砂を沈殿させる方法も考えられるが、混合物を貯留する槽が巨大化してしまうという問題は解決できず、また、添加した凝集剤の分だけ凝集物(沈殿物)の量が増加してしまう。さらに、汚染源である懸濁物のみならず、河川に戻しても影響が少ない砂をも沈殿させることとなるため、結果として処分する対象物の量が増大してしまう。
そこで、本実施形態では、懸濁物を含有した液体から効率よく懸濁物を分離し、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能な懸濁物分離装置について説明する。
(懸濁物分離装置100)
図1は、第1の実施形態にかかる懸濁物分離装置100の具体的な構成を説明するための図である。図1に示すように、懸濁物分離装置100は、収容槽(第1収容槽)110と、仕切板(第1仕切板)112と、吸着材120と、導入部130と、流通手段132と、曝気部(第1曝気部)140と、吸引部150と、攪拌部160とを含んで構成される。本実施形態の懸濁物分離装置100は、吸着材120に懸濁物を吸着させて懸濁物含有液L1を浄化する通常運転と、吸着材120に吸着された懸濁物を脱着するメンテナンス運転とが交互に遂行され、曝気部140は、通常運転時に駆動され、吸引部150、攪拌部160は、メンテナンス運転時に駆動される。
収容槽110は、少なくとも懸濁物SS(Suspended Solids)を含有する液体である懸濁物含有液L1を収容可能な槽である。また、収容槽110内には、収容槽110の内部領域を上下(図1中、Z軸方向)に仕切る仕切板112が設けられている。仕切板112には、後述する吸着材120が通過不可能な孔112a、具体的には、吸着材120の径よりも小さく懸濁物の径より大きい孔112aが複数設けられており、仕切板112の上方に吸着材120を収容することで、仕切板112の下方への吸着材120の流出を防止することができる。以下、収容槽110の内部領域のうち、仕切板112の上方の領域を上部領域と称し、仕切板112の下方の領域を下部領域と称する。
吸着材120は、多孔質樹脂(例えば、ポリウレタンフォーム)で構成されたスポンジであり、懸濁物含有液L1中の懸濁物を吸着する。吸着材120の形状は、例えば、一辺が15mm〜25mm程度の立方体である。吸着材120の形状を、一辺が15mm〜25mm程度の立方体といった程度の大きさとすることで、吸着材120の、仕切板112の孔112aへの目詰まりを防止することができ、ハンドリングを容易にすることができ、また、懸濁物を吸着するための比表面積が小さくなりすぎてしまう事態を回避することが可能となる。なお、図1においては、理解を容易にするために、収容槽110に対して吸着材120および孔112aを大きく示している。
本願発明者らは、孔径が200μm〜800μmの孔を有する多孔質樹脂が、10μm〜300μm程度の懸濁物を効率よく吸着することを見出しているため、本実施形態では、吸着材120として、孔径が200μm〜800μm(例えば、500μm)の孔を有する多孔質樹脂を吸着材120として採用している。なお、吸着材120は、連続気泡体の多孔質樹脂が好ましい。連続気泡体の多孔質樹脂を採用することで、吸着材120による懸濁物の吸着能を向上することができる。
導入部130は、河川等の懸濁物含有液L1源から懸濁物含有液L1を汲み出し、収容槽110の上部側へ懸濁物含有液L1を導入する。詳細に説明すると、導入部130は、懸濁物含有液L1源から収容槽110まで引き回された導入管130aと、導入管130aに設けられたポンプ130bとを含んで構成され、ポンプ130bを駆動することによって、懸濁物含有液L1源から懸濁物含有液L1を汲み出し、収容槽110の上部側へ懸濁物含有液L1を導入する。
流通手段132は、収容槽110の水位を維持しつつ、吸着材120によって懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水(浄化水)を収容槽110の下部側から排出する。こうすることで、収容槽110において鉛直下方(図1中、Z軸の正の方向)に向けた液体の流れ(下降流)が形成される。具体的に説明すると、本実施形態において、流通手段132は、延伸管134と、排出管136とを含んで構成される。
延伸管134は、一端134aが収容槽110の下部側に連接され、収容槽110の外方において鉛直上方に延伸し、他端134bが開放された管である。延伸管134には、鉛直下方に折り返された排出管136が接続されており、導入部130によって収容槽110へ連続して懸濁物含有液L1が導入されると、収容槽110における懸濁物含有液L1の水位が、延伸管134と排出管136との接続位置における排出管136の下端LEと略等しい高さに維持された状態で、延伸管134、排出管136を通じて、液体(処理水)が排出されることとなる。つまり、導入部130から収容槽110の上部側に導入された懸濁物含有液L1は、収容槽110において鉛直下方(図1中、Z軸の正の方向)に向けて流れることとなる。
そして、懸濁物含有液L1は、収容槽110において、鉛直下方に向けて流れる間に、上部領域において吸着材120に曝され、当該吸着材120に懸濁物が吸着されることにより、懸濁物含有液L1から懸濁物が除去される。したがって、延伸管134、排出管136を通じて、懸濁物含有液L1から懸濁物が除去された処理水が排出されることとなる。
また、本実施形態において、収容槽110における仕切板112の下方(下部領域)には、曝気部140を構成する散気部142が配される。曝気部140は、例えば孔径が300μm程度の散気管や散気板で構成される散気部142と、散気部142にガスを送出するブロワ144とを含んで構成され、吸着材120の下方から懸濁物含有液L1にガス(例えば、空気)を供給して懸濁物含有液L1を曝気する。なお、曝気部140から供給されたガスによって形成された気泡が、仕切板112の孔112aを通過することは言うまでもない。
曝気部140を備える構成により、上部領域において、懸濁物含有液L1と吸着材120とを接触しやすくすることが可能となる。したがって、吸着材120の懸濁物吸着効率を向上することができる。
また、曝気部140によってガスが曝気されると、懸濁物含有液L1中における気泡の上昇に伴って、懸濁物が鉛直上方に移動(浮上)する。一方、流通手段132は、懸濁物含有液L1を鉛直下方に向けて排出している。ここでは、曝気するガスの量と懸濁物含有液L1の導入量を調整することで、浮上した懸濁物が処理水に混入してしまう事態を回避しつつ、収容槽110内での懸濁物の滞留時間を増やすことが可能となる。
吸引部150は、メンテナンス運転時に、吸着材120から懸濁物を脱着(脱離)させる。詳細に説明すると、吸引部150は、延伸管134における排出管136の接続位置の上流側から分岐された吸引管152と、吸引管152に設けられたポンプ154とを含んで構成され、ポンプ154を駆動することによって、吸着材120を含む液を吸引し、吸着材120から懸濁物を脱着させる。
こうすることで、収容槽110において吸着材120に吸着された懸濁物を、吸着材120から脱着することができ、吸着材120の懸濁物吸着能を再生することが可能となる。なお、吸引管152から排出される懸濁物含有液L2は、導入部130によって収容槽110に導入された懸濁物含有液L1よりも濃縮されている。すなわち、吸引管152から排出される懸濁物含有液L2の懸濁物の濃度は、収容槽110に導入された懸濁物含有液L1の懸濁物の濃度よりも高くなり、懸濁物を濃縮された状態で取り出すことができる。
攪拌部160は、メンテナンス運転時に、散気管や散気板で構成される散気部162と、散気部162にガスを送出するブロワ164とを含んで構成され、吸引部150による吸引の前に吸着材120の下方からガス(例えば、空気)を供給して吸着材120を攪拌する。なお、攪拌部160の散気部162が供給するガスの気泡径は、曝気部140の散気部142が供給するガスの気泡径よりも大きい。また、攪拌部160の散気部162を単なる管で構成することで、より大きい径の気泡を導入することもできる。吸引部150による吸着材120からの懸濁物の脱着のタイミングおよび攪拌部160による吸着材120の攪拌のタイミングについては、後に詳述する。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離装置100によれば、懸濁物含有液L1を吸着材120に流通(接触)させるだけといった簡易な構成で、懸濁物含有液L1から効率よく懸濁物を分離することができる。したがって、懸濁物含有液L1から連続的に懸濁物を除去することが可能となる。
また、凝集剤といった懸濁物とは異なる物質を投入することなく、懸濁物のみを分離することができるため、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能となる。
また、仕切板112を備え、上部領域に吸着材120を配し、下部領域に散気部142を配することにより、散気部142の孔(ガスの送出口)が吸着材120によってふさがれ、曝気の効率が低下してしまう事態を回避することができる。また、メンテナンス運転時に、吸引部150が吸着材120を吸引してしまう事態を防止できる。
さらに、本実施形態の懸濁物分離装置100では、仕切板112の全面に亘って吸着材120を敷き詰めるのではなく、上部領域にブロック状の吸着材120を流動可能に充填しているため、懸濁物によって吸着材120が目詰まりを起こしてしまう事態を防止することが可能となる。
(懸濁物分離方法)
続いて、上記懸濁物分離装置100を用いた懸濁物分離方法について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図2に示すように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法は、吸着工程ステップS110(通常運転)、判定工程ステップS120(通常運転)、攪拌工程ステップS130(メンテナンス運転)、脱着工程ステップS140(メンテナンス運転)の各処理を遂行し、脱着工程ステップS140の処理が終了すると、吸着工程ステップS110の処理から繰り返す。以下、懸濁物分離方法における各工程について説明する。
(吸着工程ステップS110)
吸着工程ステップS110は、導入部130が、吸着材120を収容した収容槽110の上部側から懸濁物含有液L1を導入し、懸濁物含有液L1を吸着材120に流通(接触)させるとともに、曝気部140が吸着材120の下方から懸濁物含有液L1にガスを供給して懸濁物含有液L1を曝気することで、吸着材120に懸濁物を吸着させた後、収容槽110の下部側から延伸管134、排出管136を通じて処理水を排出する工程である。
吸着工程ステップS110の処理を遂行することにより、懸濁物含有液L1を吸着材120に流通させながら、懸濁物を吸着させることができ、懸濁物含有液L1から懸濁物を連続的に除去することが可能となる。
(判定工程ステップS120)
判定工程ステップS120は、排出管136から排出された処理水中の懸濁物の濃度が予め定められた値D以上であるか否かを判定する工程である。ここで、値Dは、処理水において許容できる懸濁物の濃度の最大値である。そして、排出管136から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値D未満であると判定されると(ステップS120におけるNO)、上記吸着工程ステップS110からの処理を繰り返し、排出管136から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値D以上であると判定されると(ステップS120におけるYES)、下記攪拌工程ステップS130へ処理を移す。なお、運転経験が積まれれば、判定工程ステップS120を省略し、一定時間後に攪拌工程ステップS130に移行してもよい。
(攪拌工程ステップS130)
上記判定工程ステップS120において、排出管136から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値D以上であると判定されると、ポンプ130bの駆動を停止して、導入部130による収容槽110への懸濁物含有液L1の導入を停止する。上述したように、延伸管134は、一端134aが収容槽110の下部側に連接され、収容槽110の外方において鉛直上方に延伸し、他端134bが開放された管であるため、導入部130による収容槽110への懸濁物含有液L1の導入が停止されると、収容槽110における懸濁物含有液L1の水位が、延伸管134と排出管136との接続位置における排出管136の下端LEと略等しい高さに維持された状態で、延伸管134、排出管136を通じた処理水の排出が停止される。
そして、攪拌部160を構成するブロワ164を駆動して、散気部162から収容槽110の上部領域に収容された懸濁物含有液L1にガスを供給することで、吸着材120を攪拌する。攪拌部160が吸着材120を攪拌することで、吸着工程ステップS110においてなされた吸着材120と懸濁物との吸着の結合力を低下させることができる。
(脱着工程ステップS140)
続いて、吸引部150を構成するポンプ154を駆動して、収容槽110に収容された懸濁物含有液L2を吸引することで、吸着材120を吸引する。そうすると、吸着材120に吸着された懸濁物が脱着されることとなり、濃縮された懸濁物含有液L2が吸引管152から排出されることとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法によれば、懸濁物含有液L1から効率よく懸濁物を分離し、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能となる。
(実施例1)
懸濁物としてベントナイトを含有した懸濁物含有液L1を、上記懸濁物分離装置100で処理した。ここでは、収容槽110として、直径155mmφ、5Lの円筒形の収容槽110を用い、吸着材120として、一辺が25mm程度の立方体のポリウレタンフォーム(孔径500μm程度)を用いた。また、懸濁物含有液L1の流速を730mL/分とし、導入開始後から13分経過するまでは、曝気部140を駆動せず、13分経過後から5分間は、曝気部140を駆動して懸濁物含有液L1を曝気した。収容槽110に導入した懸濁物含有液L1(「導入水」と称する)、曝気しないで吸着材120を流通させ排出管136から排出された処理水(「曝気なし」と称する)、吸着材120を流通させるとともに曝気して排出管136から排出された処理水(「曝気あり」と称する)、それぞれの懸濁物の濃度を測定した。
その結果、上記表2に示すように、導入水中の懸濁物の濃度は389mg/Lであり、曝気なしの場合の処理水中の懸濁物の濃度は227mg/Lであった。つまり、曝気をしない場合、吸着材120は、42%の懸濁物を吸着して除去できることが分かった。また、曝気ありの場合の処理水中の懸濁物の濃度は85mg/Lであった。つまり、曝気をした場合、吸着材120は、78%の懸濁物を吸着して除去できることが分かった。これにより、曝気をすることによって、吸着材120による懸濁物の吸着能が著しく向上することが分かった。
(実施例2)
懸濁物としてベントナイトを含有した懸濁物含有液L1を、上記懸濁物分離装置100で処理した。ここでは、収容槽110として、直径155mmφ、5Lの円筒形の収容槽110を用い、吸着材120として、一辺が25mm程度の立方体のポリウレタンフォーム(孔径500μm程度)を用いた。また、懸濁物含有液L1の流速を500mL/分とし、導入開始後から曝気部140を駆動して懸濁物含有液L1を曝気した。また、排出管136から排出された処理水に凝集剤(PAC:ポリ塩化アルミニウム)を10ppm添加して、処理水中に含まれる懸濁物を沈殿(凝集)させた。
収容槽110に導入した懸濁物含有液L1(「導入水」と称する)、吸着材120を流通させるとともに曝気して排出管136から排出された処理水(「曝気あり」と称する)、処理水に凝集剤を添加し凝集物(沈殿物)を除去した上澄(「凝集剤添加後」と称する)、それぞれの懸濁物の濃度を測定した。
その結果、上記表3に示すように、導入水中の懸濁物の濃度は1960mg/Lであり、曝気ありの場合の処理水中の懸濁物の濃度は177mg/Lとなり、吸着材120は、91%の懸濁物を吸着して除去できることが分かった。また、実施例1の結果と比較すると、導入水中の懸濁物の濃度が高い場合には、処理水中の懸濁物の濃度は上昇するものの、懸濁物の除去率は向上することが分かった。
また、処理水に凝集剤を添加した場合の上澄中の懸濁物の濃度は37mg/Lとなり、つまり、懸濁物の除去率は98%となり、凝集剤を添加することで、さらに懸濁物を除去できることが分かった。
(実施例3)
収容槽110として、5Lの収容槽110を用い、吸着材120として、一辺が25mm程度の立方体のポリウレタンフォーム(孔径500μm程度)を用いた。このような収容槽110に、30gの懸濁物(シルト主体)を含む水を循環させたところ、1時間では破過せず、つまり、吸着材120の吸着能の限界値を超えず、処理水中の懸濁物の濃度は、120mg/Lに維持された。これにより、懸濁物分離装置100は、メンテナンス運転を行うことなく、懸濁物が高濃度に含有された懸濁物含有液を少なくとも1時間は通常運転で処理できることが分かった。
また、収容槽110に、30gの懸濁物(シルト主体)を含む水を1時間循環させた結果、収容槽110中の懸濁物含有液には、6000mg/Lの懸濁物が含まれていた。これにより、懸濁物分離装置100は、懸濁物含有液から効率よく懸濁物を高濃度に濃縮できることが分かった。
また、メンテナンス運転として、攪拌部160を用いずに吸引部150によって収容槽110の懸濁物含有液を吸引したところ、吸引した懸濁物含有液には、2500mg/Lの懸濁物が含まれていたが、同じ条件で、攪拌部160によって吸着材120および懸濁物含有液を攪拌させた後に、吸引部150によって収容槽110の懸濁物含有液を吸引したところ、吸引した懸濁物含有液には、2810mg/Lの懸濁物が含まれていた。これにより、吸引部150による吸引の前に攪拌部160が吸着材120を攪拌することで、吸着材120と懸濁物との吸着の結合力を低下させ、より効率よく吸着材120から懸濁物を脱着できることが分かった。
さらに、吸引した懸濁物含有液(濃縮された懸濁物含有液)を一晩静置することで、懸濁物を沈降させ、上澄液中の懸濁物の濃度を50〜80mg/L程度まで低下できることが分かった。また、沈降物の含水率を著しく低下することができ、沈降物(懸濁物)を100〜300乾燥重量g/湿重量kgまで濃縮できることが分かった。すなわち、吸引部150が吸引した、濃縮された懸濁物含有液を、滞留時間が16時間程度となる沈降槽に導入すれば、懸濁物含有液をさらに減容化(濃縮)できることが分かった。
(第2の実施形態:懸濁物分離装置200)
上述したように、放射性物質に汚染された土砂が河川から海へ流出し、海が放射性物質で汚染されることが問題となっており、また、河川中の土砂のうち、水中に浮遊する懸濁物に多くの放射性物質が吸着されることから、河川の水から懸濁物を除去する技術の開発が望まれている。
上述した第1の実施形態では、懸濁物含有液から効率よく懸濁物を除去することができるものの、懸濁物よりも粒径が大きい、砂、礫等の固形物(以下、単に固形物と称する)が懸濁物含有液に多く含まれる場合、収容槽110の大部分を固形物が占めることとなり、懸濁物の除去能が低下してしまうおそれがある。そこで、固形物が含まれる懸濁物含有液を静置することで、比較的短時間で固形物のみを沈降分離することができるが、沈降分離を行う際に固形物に懸濁物が混在して一緒に除去されてしまうといった問題がある。そこで、第2の実施形態では、懸濁物含有液から固形物のみを取り除き、その後、懸濁物含有液を収容槽110に導入する構成について説明する。
図3は、第2の実施形態にかかる懸濁物分離装置200の具体的な構成を説明するための図である。図3に示すように、懸濁物分離装置200は、導入部202と、前処理部210と、収容槽(第1収容槽)110と、仕切板(第1仕切板)112と、吸着材120と、流通手段132と、曝気部(第1曝気部)140と、吸引部150と、攪拌部160と、返送部250と、固形物除去手段260とを含んで構成される。なお、第1の実施形態における構成要素として既に述べた収容槽(第1収容槽)110、仕切板(第1仕切板)112、吸着材120、流通手段132、曝気部(第1曝気部)140、吸引部150、攪拌部160は、実質的に機能が等しいので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する前処理部210、返送部250、固形物除去手段260について詳述する。本実施形態の懸濁物分離装置200は、吸着材120に懸濁物を吸着させて懸濁物含有液L1を浄化する通常運転と、吸着材120に吸着された懸濁物を脱着するメンテナンス運転とが交互に遂行され、前処理部210、曝気部140、返送部250は、通常運転時に駆動され、吸引部150、攪拌部160、固形物除去手段260は、メンテナンス運転時に駆動される。
前処理部210は、収容槽110の上流側に設けられ、懸濁物含有液L0から固形物を分離するとともに、固形物が分離された懸濁物含有液L1を収容槽110に導入する。具体的に説明すると、本実施形態において前処理部210は、収容槽(第2収容槽)220と、仕切板(第2仕切板)222と、曝気部(第2曝気部)224と、越流部226と、邪魔板228とを含んで構成される。
収容槽220は、固形物を含む懸濁物含有液L0を収容する槽であって、鉛直上方(図3中、Z軸の負の方向)に向かうに従って内部領域の水平断面積が漸増する槽である。収容槽220には、導入部202によって、河川等の懸濁物含有液L0源から懸濁物含有液L0が導入される。導入部202は、懸濁物含有液L0源から収容槽220まで引き回された導入管202aと、導入管202aに設けられた導入手段202bとを含んで構成され、導入手段202bを駆動することによって、懸濁物含有液L0源から懸濁物含有液L0を汲み出し、収容槽220の上部側へ懸濁物含有液L0を導入する。導入手段202bは、例えば、ポンプや浚渫装置で構成される。
また、収容槽220内には、収容槽220の内部領域を上下(図3中、Z軸方向)に仕切る仕切板222が設けられている。仕切板222には、曝気部224からのガスを円滑に通過させられる範囲でなるべく小さい孔222a(好ましくは数mm程度)が複数設けられており、散気管224aの固形物による閉塞を緩和している。以下、収容槽220の内部領域のうち、仕切板222の上方の領域を上部領域と称し、仕切板222の下方の領域を下部領域と称する。
また、本実施形態において、収容槽220における仕切板222の下方(下部領域)には、曝気部224を構成する散気部224aが配される。曝気部224は、例えば孔径が300μm以上の散気管や散気板、単なる管で構成される散気部224aと、散気部224aにガス(例えば、空気)を送出するブロワ224bとを含んで構成され、収容槽220における底面側から懸濁物含有液L0にガスを供給して懸濁物含有液L0を曝気する。こうすることで、収容槽220において鉛直上方(図3中、Z軸の負の方向)に向けた液体の流れ(上昇流)が形成されるとともに、曝気によって固形物に吸着(付着)した懸濁物が液体中に分散されることとなる。
越流部226は、収容槽220の側面220aに形成された管であり、収容槽220内の懸濁物含有液L0、L1が、予め定められた水位になったときに、収容槽220内の懸濁物含有液L1を収容槽110の上方に越流させる。
邪魔板228は、その上部を、収容槽220の側面220aと対向する側面220b側に、下部を側面220a(越流部226)側に傾けて設置された板であり、曝気部224によって導入されたガスによって形成される気泡の越流部226への移動を抑制する。邪魔板228は、収容槽220における懸濁物含有液L0の液面を跨いで設けられており、邪魔板228の水平方向の位置は越流部226側に偏っている。本実施形態において、邪魔板228は、水平方向において、仕切板222における越流部226(側面220a)側の端部222bと、越流部226との間に位置する。詳細に説明すると、邪魔板228は、水平方向において、邪魔板228における鉛直下方の面228aと液面との接線が、仕切板222における越流部226側の端部222bと、越流部226との間に位置するように配される。
鉛直上方に向かうに従って内部領域の水平断面積が漸増する槽である収容槽220に、上記のように邪魔板228を配することにより、収容槽220の底面側から曝気された気泡の、邪魔板228と越流部226との間に形成される沈降領域への混入を防止することができる。したがって、邪魔板228と側面220bとの間に形成される領域においては、曝気部224による曝気によって、懸濁物含有液L0が攪拌されて、固形物への懸濁物の吸着が解除され、沈降領域においては、固形物と懸濁物との沈降速度(落下速度)の相違を利用して、固形物を沈降させて、懸濁物含有液L0から固形物が分離される。
こうして、固形物が収容槽220に残留するとともに、固形物が分離された懸濁物含有液L1が、越流部226から収容槽110へ導入されることとなる。
なお、邪魔板228の鉛直方向の位置(液面からの深さ)を調整することで、収容槽220に残留する粒子の粒径を調整することができる。具体的に説明すると、邪魔板228の鉛直方向の位置を、液面から鉛直下方に深くすればするほど、残留する粒子の最小粒径を小さくでき、すなわち、越流部226から越流する懸濁物の粒径を小さくすることができる。
返送部250は、流通手段132を構成する排出管136から排出された処理水を収容槽220へ返送する。具体的に説明すると、返送部250は、流通手段132を構成する排出管136から排出された処理水を貯留する貯留槽252と、一端が貯留槽252に接続され、他端が収容槽220の底面に接続された返送管254と、返送管254に設けられたポンプ256とを含んで構成される。
懸濁物含有液L0中の固形物の濃度が高く、すなわち、液体の濃度が低く、液体への懸濁物の分散が十分に行われず、収容槽220において、固形物と懸濁物との分離が困難な場合に、返送部250が処理水を収容槽220へ返送することで、収容槽220における固形物の濃度を低くすることができ、固形物と懸濁物との分離を容易にすることが可能となる。
なお、ポンプ256による処理水の送出流量を調整することで、越流部226から越流する粒子の粒径を調整することができる。具体的に説明すると、ポンプ256による処理水の送出流量を小さくすればするほど、越流部226から越流する懸濁物の粒径を小さくでき、すなわち、残留する粒子の最小粒径が小さくすることができる。
固形物除去手段260は、グラブ式揚砂機、バケットコンベヤ等で構成され、収容槽220において懸濁物含有液L0から沈降分離された固形物を収容槽220から外方に取り出す。上述したように、懸濁物と比較して固形物に吸着する放射性物質の量は極めて少ない(表1参照)。したがって、固形物除去手段260を備える構成により、固形物に吸着した放射性物質の量が、河川に戻しても影響がない程度である場合に、固形物のみを河川に戻し、懸濁物のみを分離することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離装置200によれば、前処理部210において、懸濁物含有液L0から放射性物質の吸着量が少ない固形物を分離し、固形物が分離された懸濁物含有液L1を吸着材120に流通(接触)させることになるため、収容槽110における懸濁物の除去能の低下を回避して、懸濁物含有液L1から効率よく懸濁物を分離することができる。
また、収容槽220に仕切板222を設ける構成により、散気部224aの孔(ガスの送出口)や、返送管254の送出口が固形物によってふさがれ、曝気の効率が低下してしまう事態を回避することが可能となる。
(懸濁物分離方法)
続いて、上記懸濁物分離装置200を用いた懸濁物分離方法について説明する。図4は、第2の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図4に示すように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法は、吸着工程ステップS210(通常運転)、判定工程ステップS120(通常運転)、攪拌工程ステップS230(メンテナンス運転)、脱着工程ステップS140(メンテナンス運転)、除去工程ステップS250(メンテナンス運転)の各処理を遂行し、除去工程ステップS250の処理が終了すると、吸着工程ステップS210の処理から繰り返す。以下、懸濁物分離方法における各工程について説明するが、判定工程ステップS120および脱着工程ステップS140は、上述した第1の実施形態の判定工程ステップS120および脱着工程ステップS140と実質的に処理が等しいため、同一の符号を付して重複説明を省略し、ここでは、処理が相違する吸着工程ステップS210、攪拌工程ステップS230、除去工程ステップS250について詳述する。
(吸着工程ステップS210)
まず、導入部202が、懸濁物含有液L0を収容槽220に導入し、曝気部224が懸濁物含有液L0を曝気することで、懸濁物含有液L0を攪拌して、懸濁物含有液L0中の固形物と懸濁物との吸着を解除するとともに、収容槽220の沈降領域において、懸濁物含有液L0から固形物を沈降分離させる。そして、懸濁物含有液L0から固形物が除去された懸濁物含有液L1は越流部226から、吸着材120を収容した収容槽110の上部側に導入される。
そして、収容槽110において、懸濁物含有液L1を吸着材120に流通(接触)させるとともに、曝気部140が吸着材120の下方から懸濁物含有液L1にガスを供給して懸濁物含有液L1を曝気することで、吸着材120に懸濁物を吸着させた後、収容槽110の下部側から延伸管134、排出管136を通じて処理水を貯留槽252に排出する。
なお、収容槽220において固形物の濃度が高い場合、ポンプ256を駆動して、貯留槽252に貯留された処理水を収容槽220に返送する。
(攪拌工程ステップS230)
上記判定工程ステップS120において、排出管136から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値D以上であると判定されると、導入手段202bの駆動を停止して、導入部202による収容槽220への懸濁物含有液L0の導入を停止する。これに伴い、越流部226を通じた収容槽110への懸濁物含有液L1の導入が停止される。上述したように、延伸管134は、一端134aが収容槽110の下部側に連接され、収容槽110の外方において鉛直上方に延伸し、他端134bが開放された管であるため、越流部226から収容槽110への懸濁物含有液L1の導入が停止されると、収容槽110における懸濁物含有液L1の水位が、延伸管134と排出管136との接続位置における排出管136の下端LEと略等しい高さに維持された状態で、延伸管134、排出管136を通じた処理水の排出が停止される。
そして、攪拌部160を構成するブロワ164を駆動して、散気部162から収容槽110の上部領域に収容された懸濁物含有液L1にガスを供給することで、吸着材120を攪拌する。攪拌部160が吸着材120を攪拌することで、吸着工程ステップS210においてなされた吸着材120と懸濁物との吸着の結合力を低下させることができる。
(除去工程ステップS250)
固形物除去手段260は、収容槽220において懸濁物含有液L0から沈降分離された固形物を収容槽220から外方に取り出す。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法によれば、吸着工程ステップS210において、懸濁物含有液L0から放射性物質の吸着量が少ない固形物を分離し、固形物が分離された懸濁物含有液L1を吸着材120に流通(接触)させることになるため、収容槽110における懸濁物の除去能の低下を回避して、懸濁物含有液L1から効率よく懸濁物を分離することができる。
(実施例4)
固形物として粒径200〜300μmの砂が約80%、懸濁物として粒径75μm以下のシルトが約20%で構成された土砂を含有した懸濁物含有液L0を、上記懸濁物分離装置200で処理した。ここでは、吸着材120として、一辺が25mm程度の立方体のポリウレタンフォーム(孔径500μm程度)を用いた。そして、ポンプ256を駆動し、貯留槽252から収容槽220へ処理水を1時間循環させたところ、収容槽220から砂を、収容槽110からシルトを回収することができた。
(適用例)
図5は、第2の実施形態にかかる懸濁物分離装置200の適用例を説明するための図である。図5中、河川および海をグレーで示し、土砂および懸濁物(シルト)の流れを白抜きの矢印で示す。例えば、懸濁物分離装置200を架台に設置し、架台の下に浮きを設けて、懸濁物分離装置搭載船(浮体構造物)300を構成する。そして、図5に示すように、懸濁物分離装置搭載船300を河川に配備し、河川において、河川の水から懸濁物を除去する。
具体的に説明すると、図5(a)に示す上面視した図、図5(b)に示す側面視した図のように、河川(ここでは、河口部)を横断するようにシルトフェンス302a、302bを設置し、河川により運ばれてくる土砂やシルトをシルトフェンス302a、302bの上流側に沈殿させる。また、シルトフェンス302a、302bの近傍に懸濁物分離装置搭載船300を配備する。
まず、懸濁物分離装置搭載船300の収容槽220、収容槽110に水を導入して、曝気部140、224を駆動し、ポンプ256を駆動して、貯留槽252から収容槽220への水を循環させる。続いて、シルトフェンス302a、302bの上流側に沈殿した沈殿物(図5(b)中、黒い塗りつぶしで示す)を浚渫して収容槽220に導入したり、導入管202aの一端を沈殿物の付近に配して導入手段202bを駆動して沈殿物を収容槽220に導入したりする。そうすると、沈殿物は、収容槽220内で攪拌され、砂等は収容槽220に残留し、シルトのみを含む懸濁物含有液L1が収容槽110で濃縮され、すなわち、収容槽110においてシルト(懸濁物)が残留し、シルトが除去された処理水が貯留槽252に排出され、さらに処理水が貯留槽252から越流(オーバーフロー)して河川へ返送されることとなる。
そして、吸着材120による懸濁物の吸着能が許容値を超える前に、一時的にポンプ154を駆動して、収容槽110で濃縮された懸濁物含有液L2を吸引して、陸上に設置された沈降槽310に供給する。沈降槽310において、懸濁物含有液L2を一晩程度静置することで、懸濁物含有液L2において懸濁物が沈降分離される。そして、懸濁物が沈降物として沈降分離された結果得られた上澄は、放射性物質の含有濃度が低いため、そのまま河川に返送する。
一方、沈降槽310において沈降分離された沈降物は、放射性物質の含有濃度が高いと考えられるため、沈降槽310から抜き出した後、適切な処理(例えば、さらなる濃縮)を施し、適切な場所に保管する。
また、収容槽220に残留した砂等は、懸濁物と比較して吸着する放射性物質の量が少ない(表1参照)と考えられるため、固形物除去手段260によって、河川に戻す。
このように、シルトフェンス302a、302bを河川に設置し、シルトフェンス302a、302bの上流側に沈殿した沈殿物を懸濁物分離装置搭載船300で処理することにより、河川の水中の懸濁物を除去することができ、河川から海への放射性物質の流出を抑制することが可能となる。したがって、海洋生物への放射性物質の蓄積を軽減することができる。
ここで、河口に懸濁物分離装置搭載船300を設置した場合を想定して、砂とシルトのマテリアルバランスを検討した。図6は、砂とシルトのマテリアルバランスを説明するための図である。上記表1に示す測定結果が得られた河川の底泥のうち、シルトの含有率が高い底泥におけるシルトの含有率は、10〜20%であったため、ここでは、仮にシルトが15%含有された底泥を懸濁物分離装置搭載船300で処理する場合について検討した。
シルトが15%含まれる底泥(乾燥重量)が1%含有された懸濁物含有水が、各5mの収容槽110、220を備えた懸濁物分離装置搭載船300に、20m/時間(図6中、m/hで示す)の流量で汲み上げられたとするとともに、貯留槽252から汲み上げられる流量と同じ流量(すなわち、20m/時間)で処理水が収容槽220に返送されたとし、収容槽220において砂とシルトとが100%分離でき、収容槽110においてシルトの大部分が除去され、処理水中のシルトの濃度(シルトの乾燥重量濃度)が120乾燥重量mg/時間であると仮定する。なお、図6中、「乾燥重量」を「DW」で示す。
なお、1.7Lの収容槽220および5Lの収容槽110を備えた懸濁物分離装置200を用いて、シルトが15%含まれる底泥(乾燥重量)が1%含有された懸濁物含有水を、20L/時間で懸濁物分離装置200に供給した結果、収容槽220において砂とシルトとがほぼ100%分離でき、収容槽110から排出された処理水中の懸濁物の濃度(懸濁物の乾燥重量濃度)が120乾燥重量mg/Lであったため、これらの値を用いて、砂とシルトのマテリアルバランスを検討した。
砂に吸着した放射性Cs(Cs137)の1時間あたりの収容槽220への導入量を1とした場合、上記表1に示した測定値を参照すると、シルトに吸着した放射性Csの1時間あたりの収容槽220への導入量は、79×(1.5/8.5)=13.9となる。懸濁物分離装置搭載船300に導入されたシルトのうち、92%は、吸引部150によって収容槽110から抜き出され、沈降槽310に保管、または、処分されるため、処理水として河川に戻されるシルトは、13.9×(100−92)/100=1.1となる。
したがって、河川に残留する放射性Csは、砂に吸着したものも含めて、1+1.1=2.1となり、懸濁物分離装置搭載船300に導入する前の底泥に含まれる放射性Cs量の14.9(砂1、シルト13.9)の86%が系外(河川外)へと排出されることとなる。
また、懸濁物分離装置搭載船300において、懸濁物分離装置200を1日8時間運転した場合、20(m/時間)×8(時間)=160m/日の処理量となる。ここで、1mの底泥を浄化するために、0.4mの懸濁物含有液Lを収容槽220に汲み上げるとすると、160(m/日)/0.4(m/m)=400m/日で底泥を浄化できるということになる。河口域の面積が20000mであるとすれば、20000mの底泥を浄化するためには、50日を要することとなる。また、収容槽110から濃縮された懸濁物含有液L2を吸引するための吸引ポンプ154を1時間ごとに8時間(すなわち、1日8回)駆動すると仮定すると、8回×5m=40mの沈降槽310が必要となり、沈降槽310において一晩で沈降分離される沈降物が、40mの8%とすれば、放射性物質の含有率(放射能レベル)が高い沈降物(シルト)が3.2m/日で河川から分離されることになる。
以上説明したように、20000mの河口域をシルトフェンス302a、302bで囲い、シルトフェンス302a、302bによって、河川から海へのシルトの流出を抑え、シルトフェンス302a、302bの上流側に沈殿した沈殿物を、5mの収容槽220、5mの収容槽110を備えた懸濁物分離装置200で1日8時間処理することにより、50日といった短期間で河川のシルトに吸着した放射性物質(Cs137)を大部分除去することができ、シルトフェンス302a、302bの下流への放射性物質の流出を抑制できることが分かった。
また、河川から底泥(沈殿物)を河川の水とともに汲み上げるのではなく、底泥を浚渫したり、河川の岸辺の泥を掘削したりして、収容槽220に導入することもできる。この場合、必ずしも懸濁物分離装置搭載船300である必要はなく、例えば、懸濁物分離装置200を架台に設置し、架台の下に車輪またはキャタピラを設けて、懸濁物分離装置搭載車を構成し、当該懸濁物分離装置搭載車を河川の岸辺等の陸上に配備する。
ただし、底泥を浚渫したり、河川の岸辺の泥を掘削したりした場合、収容槽220に導入される底泥や泥の濃度が高く、収容槽220に連続的に底泥(泥)を導入するのは困難であるため、収容槽220に間欠的に底泥(泥)を導入するとよい。また、この場合、収容槽220に底泥(泥)を導入したときに、収容槽220において固形物の分離が十分行われないまま、懸濁物含有液が収容槽110へ越流するおそれがあるため、底泥(泥)の導入前に収容槽220における水位を越流部226よりも低い位置に維持しておき、底泥(泥)の導入後に水位を調整し、ポンプ256を駆動するとよい。
(第3の実施形態:懸濁物分離装置400)
上述した懸濁物分離装置100、200には、懸濁物が含有された懸濁物含有液が導入され、懸濁物分離装置100、200において、懸濁物含有液中の懸濁物を分離(除去)する構成について説明した。本実施形態では、導入された溶液中のイオンを懸濁物(固体)に変換し、当該変換した懸濁物を分離する懸濁物分離装置400について説明する。
例えば、地下水には、2価の鉄イオン(Fe2+)が含まれており、地上で地下水を利用しようとすると、地下水が空気に曝されて、地下水中の2価の鉄イオンが3価の鉄(III)に酸化される。そうすると、3価の鉄(III)が、水酸化鉄(Fe(OH))となって沈殿したり、水を着色したり、管を閉塞したりするため、地下水からの水酸化鉄(Fe(OH))の除去が希求されている。
図7は、第3の実施形態にかかる懸濁物分離装置400の具体的な構成を説明するための図である。図7に示すように、懸濁物分離装置400は、収容槽410と、仕切板412と、吸着材420と、導入部430と、流通手段432と、曝気部440と、吸引部450と、攪拌部460とを含んで構成される。本実施形態の懸濁物分離装置400は、酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンを酸化して懸濁物とするとともに、当該懸濁物を吸着材420に吸着させる通常運転と、吸着材420に吸着された懸濁物を脱着するメンテナンス運転とが交互に遂行され、曝気部440は、通常運転時に駆動され、吸引部450、攪拌部460は、メンテナンス運転時に駆動される。
収容槽410は、酸化されると不溶化して懸濁物となるイオン(以下、不溶化イオンと称する。例えば、2価の鉄イオン)を含有する液体であるイオン含有液M1を収容可能な槽である。また、収容槽410内には、収容槽410の内部領域を上下(図7中、Z軸方向)に仕切る仕切板412が設けられている。仕切板412には、後述する吸着材420が通過不可能な孔412a、具体的には、吸着材420の径よりも小さく懸濁物の径より大きい孔412aが複数設けられており、仕切板412の上方に吸着材420を収容することで、仕切板412の下方への吸着材420の流出を防止することができる。以下、収容槽410の内部領域のうち、仕切板412の上方の領域を上部領域と称し、仕切板412の下方の領域を下部領域と称する。
吸着材420は、多孔質樹脂(例えば、ポリウレタンフォーム)で構成されたスポンジであり、イオン含有液M1中の懸濁物を吸着する。吸着材420の形状は、例えば、一辺が15mm〜25mm程度の立方体である。吸着材420の形状を、一辺が15mm〜25mm程度の立方体といった程度の大きさとすることで、吸着材420の、仕切板412の孔412aへの目詰まりを防止することができ、ハンドリングを容易にすることができ、また、懸濁物を吸着するための比表面積が小さくなりすぎてしまう事態を回避することが可能となる。なお、図7においては、理解を容易にするために、収容槽410に対して吸着材420および孔412aを大きく示している。
本願発明者らは、孔径が200μm〜800μmの孔を有する多孔質樹脂が、10μm〜300μm程度の懸濁物を効率よく吸着することを見出しているため、本実施形態では、吸着材420として、孔径が200μm〜800μm(例えば、500μm)の孔を有する多孔質樹脂を吸着材420として採用している。なお、吸着材420は、連続気泡体の多孔質樹脂が好ましい。連続気泡体の多孔質樹脂を採用することで、吸着材420による懸濁物の吸着能を向上することができる。
導入部430は、地下水源等のイオン含有液M1源からイオン含有液M1を汲み出し、収容槽410の上部側へイオン含有液M1を導入する。詳細に説明すると、導入部430は、イオン含有液M1源から収容槽410まで引き回された導入管430aと、導入管430aに設けられたポンプ430bとを含んで構成され、ポンプ430bを駆動することによって、イオン含有液M1源からイオン含有液M1を汲み出し、収容槽410の上部側へイオン含有液M1を導入する。
流通手段432は、収容槽410の水位を維持しつつ、吸着材420によって懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水(浄化水)を収容槽410の下部側から排出する。こうすることで、収容槽410において鉛直下方(図7中、Z軸の正の方向)に向けた液体の流れ(下降流)が形成される。具体的に説明すると、本実施形態において、流通手段432は、延伸管434と、排出管436とを含んで構成される。
延伸管434は、一端434aが収容槽410の下部側に連接され、収容槽410の外方において鉛直上方に延伸し、他端434bが開放された管である。延伸管434には、鉛直下方に折り返された排出管436が接続されており、導入部430によって収容槽410へ連続してイオン含有液M1が導入されると、収容槽410におけるイオン含有液M1の水位が、延伸管434と排出管436との接続位置における排出管436の下端LEと略等しい高さに維持された状態で、延伸管434、排出管436を通じて、液体(処理水)が排出されることとなる。つまり、導入部430から収容槽410の上部側に導入されたイオン含有液M1は、収容槽410において鉛直下方(図7中、Z軸の正の方向)に向けて流れることとなる。
また、本実施形態において、収容槽410における仕切板412の下方(下部領域)には、曝気部440を構成する散気部442が配される。曝気部440は、例えば孔径が300μm程度の散気管や散気板で構成される散気部442と、散気部442に酸化性ガスを送出するブロワ444とを含んで構成され、吸着材420の下方からイオン含有液M1に酸化性ガス(例えば、酸素、オゾン)、または、酸化性ガスの混合ガス(例えば、空気)を供給してイオン含有液M1を曝気する。なお、曝気部440から供給されたガスによって形成された気泡が、仕切板412の孔412aを通過することは言うまでもない。
曝気部440を備える構成により、イオン含有液M1に含まれる不溶化イオンを酸化して、懸濁物(固体)とすることができる。例えば、不溶化イオンが2価の鉄イオンである場合、曝気部440が酸化性ガスを曝気することにより、2価の鉄イオンが3価の鉄(III)に酸化され、3価の鉄(III)が、懸濁物としての水酸化鉄(Fe(OH))となる。
また、曝気部440を備えることで、上部領域において、イオン含有液M1と吸着材420とを接触しやすくすることが可能となる。したがって、吸着材420の懸濁物吸着効率を向上することができる。
なお、曝気部440によってガスが曝気されると、イオン含有液M1中における気泡の上昇に伴って、懸濁物が鉛直上方に移動(浮上)する。一方、流通手段432は、イオン含有液M1を鉛直下方に向けて排出している。ここでは、曝気するガスの量とイオン含有液M1の導入量を調整することで、浮上した懸濁物が処理水に混入してしまう事態を回避しつつ、収容槽410内での懸濁物の滞留時間を増やすことが可能となる。
そして、イオン含有液M1は、収容槽410において、鉛直下方に向けて流れる間に、酸化性ガスに曝気されるとともに、上部領域において吸着材420に曝され、イオン含有液M1に含まれる不溶化イオンが酸化されて懸濁物が生成され、吸着材420に懸濁物が吸着されることにより、イオン含有液M1から懸濁物が除去される。したがって、延伸管434、排出管436を通じて、イオン含有液M1から懸濁物が除去された処理水が排出されることとなる。
吸引部450は、メンテナンス運転時に、吸着材420から懸濁物を脱着(脱離)させる。詳細に説明すると、吸引部450は、延伸管434における排出管436の接続位置の上流側から分岐された吸引管452と、吸引管452に設けられたポンプ454とを含んで構成され、ポンプ454を駆動することによって、吸着材420を含む液を吸引し、吸着材420から懸濁物を脱着させる。
こうすることで、収容槽410において吸着材420に吸着された懸濁物を、吸着材420から脱着することができ、吸着材420の懸濁物吸着能を再生することが可能となる。なお、吸引管452から排出される懸濁物含有液M2には、懸濁物が含まれることとなり、懸濁物のみを効率よく取り出すことができる。
攪拌部460は、メンテナンス運転時に、散気管や散気板で構成される散気部462と、散気部462にガスを送出するブロワ464とを含んで構成され、吸引部450による吸引の前に吸着材420の下方からガス(例えば、空気)を供給して吸着材420を攪拌する。なお、攪拌部460の散気部462が供給するガスの気泡径は、曝気部440の散気部442が供給する酸化性ガスの気泡径よりも大きい。また、攪拌部460の散気部462を単なる管で構成することで、より大きい径の気泡を導入することもできる。吸引部450による吸着材420からの懸濁物の脱着のタイミングおよび攪拌部460による吸着材420の攪拌のタイミングについては、後に詳述する。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離装置400によれば、イオン含有液M1を酸化性ガスで曝気するとともに、吸着材420に流通(接触)させるだけといった簡易な構成で、不溶化イオンを、イオン含有液M1から効率よく分離することができる。したがって、不溶化イオンを懸濁物として、イオン含有液M1から連続的に除去することが可能となる。
また、凝集剤といった懸濁物とは異なる物質を投入することなく、懸濁物のみを分離することができるため、分離後に処分する対象物の容量増加を防止することが可能となる。
また、仕切板412を備え、上部領域に吸着材420を配し、下部領域に散気部442を配することにより、散気部442の孔(ガスの送出口)が吸着材420によってふさがれ、曝気の効率が低下してしまう事態を回避することができる。また、メンテナンス運転時に、吸引部450が吸着材420を吸引してしまう事態を防止できる。
さらに、本実施形態の懸濁物分離装置400では、仕切板412の全面に亘って吸着材420を敷き詰めるのではなく、上部領域にブロック状の吸着材420を流動可能に充填しているため、懸濁物によって吸着材420が目詰まりを起こしてしまう事態を防止することが可能となる。
(懸濁物分離方法)
続いて、上記懸濁物分離装置400を用いた懸濁物分離方法について説明する。図8は、第3の実施形態にかかる懸濁物分離方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図8に示すように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法は、酸化・吸着工程ステップS410(通常運転)、判定工程ステップS420(通常運転)、攪拌工程ステップS430(メンテナンス運転)、脱着工程ステップS440(メンテナンス運転)の各処理を遂行し、脱着工程ステップS440の処理が終了すると、酸化・吸着工程ステップS410の処理から繰り返す。以下、懸濁物分離方法における各工程について説明する。
(酸化・吸着工程ステップS410)
酸化・吸着工程ステップS410は、導入部430が、吸着材420を収容した収容槽410の上部側からイオン含有液M1を導入し、吸着材420の下方からイオン含有液M1に酸化性ガスを供給してイオン含有液M1を曝気して、イオン含有液M1中の不溶化イオンを懸濁物とするとともに、イオン含有液M1を吸着材420に流通(接触)させて、吸着材420に懸濁物を吸着させた後、収容槽410の下部側から延伸管434、排出管436を通じて処理水を排出する工程である。
酸化・吸着工程ステップS410の処理を遂行することにより、イオン含有液M1における不溶化イオンを懸濁物とするとともに、イオン含有液M1を吸着材420に流通させながら、懸濁物を吸着させることができ、イオン含有液M1から懸濁物を連続的に除去することが可能となる。
(判定工程ステップS420)
判定工程ステップS420は、排出管436から排出された処理水中の懸濁物の濃度が予め定められた値E以上であるか否かを判定する工程である。ここで、値Eは、処理水において許容できる懸濁物の濃度の最大値である。そして、排出管436から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値E未満であると判定されると(ステップS420におけるNO)、上記酸化・吸着工程ステップS410からの処理を繰り返し、排出管436から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値E以上であると判定されると(ステップS420におけるYES)、下記攪拌工程ステップS430へ処理を移す。なお、運転経験が積まれれば、判定工程ステップS420を省略し、一定時間後に攪拌工程ステップS430に移行してもよい。
(攪拌工程ステップS430)
上記判定工程ステップS420において、排出管436から排出された処理水中の懸濁物の濃度が値E以上であると判定されると、ポンプ430bの駆動を停止して、導入部430による収容槽410へのイオン含有液M1の導入を停止する。上述したように、延伸管434は、一端434aが収容槽410の下部側に連接され、収容槽410の外方において鉛直上方に延伸し、他端434bが開放された管であるため、導入部430による収容槽410へのイオン含有液M1の導入が停止されると、収容槽410におけるイオン含有液M1の水位が、延伸管434と排出管436との接続位置における排出管436の下端LEと略等しい高さに維持された状態で、延伸管434、排出管436を通じた処理水の排出が停止される。
そして、攪拌部460を構成するブロワ464を駆動して、散気部462から収容槽410の上部領域に収容されたイオン含有液M1にガスを供給することで、吸着材420を攪拌する。攪拌部460が吸着材420を攪拌することで、酸化・吸着工程ステップS410においてなされた吸着材420と懸濁物との吸着の結合力を低下させることができる。
(脱着工程ステップS440)
続いて、吸引部450を構成するポンプ454を駆動して、収容槽410に収容された懸濁物含有液M2を吸引することで、吸着材420を吸引する。そうすると、吸着材420に吸着された懸濁物が脱着されることとなり、懸濁物含有液M2が吸引管452から排出されることとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる懸濁物分離方法によれば、不溶化イオンを、イオン含有液M1から効率よく分離し、分離後に処分する対象物(懸濁物)の容量増加を防止することが可能となる。
(実施例5)
酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンとして2価の鉄イオンを含有したイオン含有液M1を、上記懸濁物分離装置400で処理した。イオン含有液M1中の全鉄の濃度は、3mg/Lであり、2価の鉄イオンの濃度は、1.5mg/Lであった。このようなイオン含有液を、吸着材420を収容した収容槽410に導入し、曝気部440による酸化性ガスの曝気を行いながら、1時間循環させたところ、処理水(浄化水)中の全鉄の濃度は0.5mg/Lとなった。一方、上記イオン含有液M1を、吸着材420を収容しない収容槽410に導入し、曝気部440による酸化性ガスの曝気を行いながら、1時間循環させたところ、処理水(浄化水)中の全鉄の濃度は1.5mg/Lとなった。これにより、吸着材420が効率よく懸濁物(水酸化鉄(Fe(OH)))を吸着することが分かった。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、吸着材120、420の形状が立方体である場合について説明したが、吸着材120、420の形状に限定はなく、立方体以外のポリゴンであっても、球であっても、半球であってもよい。
また、上述した実施形態において、攪拌部160、460は曝気をすることで、吸着材120、420を攪拌しているが、吸着材120、420を攪拌できれば、曝気に限らず他の構成を採用してもよい。例えば、攪拌部160、460を回転羽根で構成してもよい。また、曝気部140、440を攪拌部として機能させることもできる。この場合、曝気部140、440による通常の曝気よりも強くガスを供給することで、吸着材120、420を攪拌するとよい。
また、上述した実施形態において、攪拌部160、460が、吸引部150、450による吸引(脱着工程ステップS140、ステップS440)の前に、吸着材120、420を攪拌する工程(攪拌工程ステップS130、ステップS230、ステップS430)を遂行する構成について説明したが、攪拌工程ステップS130、ステップS230、ステップS430と、脱着工程ステップS140、ステップS440とを同時に(並行して)遂行してもよい。
また、上述した実施形態における、吸引部150、450による吸着材120、420の吸引の際、吸着材120、420の上方から散水してもよい。
また、上述した実施形態において、前処理部210が、収容槽220と、仕切板222と、曝気部224と、越流部226と、邪魔板228とを含んで構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、前処理部210は、懸濁物含有液から固形物を分離することができればよく、例えば、固形物(砂)を捕捉でき、懸濁物が流通可能な網であってもよい。
また、上述した実施形態において、流通手段132、432が、延伸管134、434と、排出管136、436とを含んで構成される場合を例に挙げて説明したが、流通手段132、432は、収容槽110、410の水位を維持しつつ、吸着材120、420によって懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水(浄化水)を収容槽110、410の下部側から排出することができれば、構成に限定はない。例えば、延伸管134、434に代えて、圧力を所定の値に保ちながら液体を流出する弁や、ポンプを採用することもできる。
また、上述した実施形態において、吸引部150、450が、吸引管152、452と、ポンプ154、454とを含んで構成される場合を例に挙げて説明したが、吸着材120、420から懸濁物を脱着できれば、構成に限定はない。
例えば、図9(a)に示すように、吸引部150、450は、延伸管134、434の底部から分岐された分岐管510と、分岐管510に設けられたバルブ512と、収容槽110、410の底面よりも鉛直下方(図9(a)中、Z軸の正の方向)に配され、分岐管510から送出された懸濁物含有液L2、M2を貯留するドレン槽520と、ドレン槽520内に設けられたポンプ522と、ポンプ522に接続された排出管524とを含んで構成される。
そして、通常運転時には、バルブ512を閉状態としておき、メンテナンス運転時に、バルブ512を開状態とする。そうすると、収容槽110、410内の懸濁物含有液L2、M2が、重力によって、ドレン槽520に流れ出すとともに、吸着材120、420から懸濁物が脱着される。そして、ポンプ522を駆動することで、ドレン槽520から排出管524を通じて外方へ懸濁物含有液L2、M2を取り出すことができる。
また、図9(b)に示すように、吸引部150、450は、収容槽110、410の底部から鉛直下方(図9(b)中、Z軸の正の方向)に延伸された分岐管530と、分岐管530に設けられたバルブ532と、収容槽110、410の底面よりも鉛直下方に配され、分岐管530から送出された懸濁物含有液L2、M2を貯留するドレン槽520と、ドレン槽520内に設けられたポンプ522と、ポンプ522に接続された排出管524とを含んで構成される。
そして、通常運転時には、バルブ532を閉状態としておき、メンテナンス運転時に、バルブ532を開状態とする。そうすると、収容槽110、410内の懸濁物含有液L2、M2が、重力によって、ドレン槽520に流れ出すとともに、吸着材120、420から懸濁物が脱着される。そして、ポンプ522を駆動することで、ドレン槽520から排出管524を通じて外方へ懸濁物含有液L2、M2を取り出すことができる。
また、上記実施形態において、懸濁物分離装置100、200、400が、仕切板112、222、412を備える構成について説明したが、仕切板112、222、412を備えずともよい。
また、上記実施形態において、懸濁物分離装置100、200、400が、吸引部150、450を備える構成について説明したが、吸着材120、420をディスポーザブルとする構成等においては、吸引部150、450を備えずともよい。
また、上記実施形態において、懸濁物分離装置100、200、400が、攪拌部160、460を備える構成について説明したが、攪拌部160、460は必須の構成ではない。
また、上記実施形態において、懸濁物分離装置200が、返送部250を備える構成について説明したが、返送部250は必須の構成ではない。例えば、収容槽220に工業用水や水道水を導入してもよい。
また、上記実施形態において、懸濁物分離装置200が、固形物除去手段260を備える構成について説明したが、固形物除去手段260は必須の構成ではない。
また、上述した第3の実施形態で説明した懸濁物分離装置400に前処理部210、返送部250、固形物除去手段260を備えるとしてもよい。
なお、本明細書の懸濁物分離方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的に処理してもよい。
本発明は、液体中に含まれる懸濁物を分離する懸濁物分離装置および懸濁物分離方法に利用することができる。
100、200、400 …懸濁物分離装置
110 …収容槽(第1収容槽)
112 …仕切板(第1仕切板)
120、420 …吸着材
132、432 …流通手段
140 …曝気部(第1曝気部)
150、450 …吸引部
160、460 …攪拌部
210 …前処理部
220 …収容槽(第2収容槽)
224 …曝気部(第2曝気部)
226 …越流部
228 …邪魔板
250 …返送部
260 …固形物除去手段
410 …収容槽
412 …仕切板
440 …曝気部

Claims (14)

  1. 少なくとも懸濁物を含有する液体である懸濁物含有液を収容可能な第1収容槽と、
    多孔質樹脂で構成され、前記懸濁物含有液とともに前記第1収容槽に収容されて該懸濁物含有液中の前記懸濁物を吸着する1または複数の吸着材と、
    前記第1収容槽の水位を維持しつつ、前記吸着材によって前記懸濁物が除去された懸濁物含有液である処理水を該第1収容槽の下部側から排出する流通手段と、
    前記吸着材の下方から前記懸濁物含有液にガスを供給して該懸濁物含有液を曝気する第1曝気部と、
    を備えたことを特徴とする懸濁物分離装置。
  2. 前記吸着材が通過不可能な孔を複数有し、前記第1収容槽の内部領域を上下に仕切る第1仕切板を備え、
    前記吸着材は、前記第1仕切板の上方に収容され、前記第1曝気部は、前記第1仕切板の下方に収容されることを特徴とする請求項1に記載の懸濁物分離装置。
  3. 前記吸着材から前記懸濁物を脱着させる吸引部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の懸濁物分離装置。
  4. 前記懸濁物含有液には前記懸濁物よりも粒径が大きい固形物が含まれており、
    前記第1収容槽の上流側に設けられ、前記懸濁物含有液から前記固形物を分離するとともに、該固形物が分離された懸濁物含有液を前記第1収容槽に導入する前処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の懸濁物分離装置。
  5. 前記前処理部は、
    前記固形物を含む懸濁物含有液を収容する槽であって、鉛直上方に向かうに従って内部領域の水平断面積が漸増する第2収容槽と、
    前記固形物を含む懸濁物含有液にガスを供給して該固形物を含む懸濁物含有液を曝気する第2曝気部と、
    前記第2収容槽内の懸濁物含有液が、予め定められた水位になったときに、該第2収容槽内の該懸濁物含有液を前記第1収容槽の上方に越流させる越流部と、
    前記第2曝気部によって導入されたガスによって形成される気泡の前記越流部への移動を抑制する邪魔板と、
    前記邪魔板と前記越流部との間に形成され、前記固形物を含む懸濁物含有液から前記固形物を沈降させる沈降領域と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項4に記載の懸濁物分離装置。
  6. 前記流通手段が排出した処理水を前記第2収容槽に返送する返送部をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の懸濁物分離装置。
  7. 前記第2収容槽に蓄積した前記固形物を該第2収容槽外に排出する固形物除去手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の懸濁物分離装置。
  8. 酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンを含有する液体であるイオン含有液を収容可能な収容槽と、
    多孔質樹脂で構成され、前記イオン含有液とともに前記収容槽に収容されて前記懸濁物を吸着する1または複数の吸着材と、
    前記収容槽の水位を維持しつつ、前記吸着材によって前記懸濁物が除去されたイオン含有液である処理水を該収容槽の下部側から排出する流通手段と、
    前記収容槽に収容された前記イオン含有液に酸化性ガスを供給して該イオン含有液を曝気する曝気部と、
    を備えたことを特徴とする懸濁物分離装置。
  9. 前記イオンは、2価の鉄イオンであることを特徴とする請求項8に記載の懸濁物分離装置。
  10. 前記吸着材から前記懸濁物を脱着させる吸引部をさらに備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の懸濁物分離装置。
  11. 多孔質樹脂で構成された1または複数の吸着材を収容した収容槽を用いた懸濁物分離方法であって、
    少なくとも懸濁物を含有する液体である懸濁物含有液を前記収容槽の上部側から導入し、該懸濁物含有液を前記吸着材に流通させるとともに、該吸着材の下方から該懸濁物含有液にガスを供給して該懸濁物含有液を曝気することで、該吸着材に前記懸濁物を吸着させた後、前記収容槽の下部側から排出する工程を含むことを特徴とする懸濁物分離方法。
  12. 多孔質樹脂で構成された1または複数の吸着材を収容した収容槽を用いた懸濁物分離方法であって、
    酸化されると不溶化して懸濁物となるイオンを含有する液体であるイオン含有液を前記収容槽の上部から導入し、前記吸着材の下方から該イオン含有液に酸化性ガスを供給して該イオン含有液を曝気するとともに、該イオン含有液を前記吸着材に流通させて、該吸着材に前記懸濁物を吸着させた後、前記収容槽の下部側から排出する工程を含むことを特徴とする懸濁物分離方法。
  13. 前記排出する工程において前記吸着材から前記懸濁物を脱着させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項11または12に記載の懸濁物分離方法。
  14. 前記脱着させる工程の前または該脱着させる工程と並行して、前記懸濁物を吸着した前記吸着材を攪拌する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の懸濁物分離方法。
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