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JP2014082030A - マグネシウム二次電池用正極活物質 - Google Patents

マグネシウム二次電池用正極活物質 Download PDF

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JP2014082030A JP2012227620A JP2012227620A JP2014082030A JP 2014082030 A JP2014082030 A JP 2014082030A JP 2012227620 A JP2012227620 A JP 2012227620A JP 2012227620 A JP2012227620 A JP 2012227620A JP 2014082030 A JP2014082030 A JP 2014082030A
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Koji Taniguchi
耕治 谷口
Hidenori Takagi
英典 高木
Takashi Yoshino
崇史 吉野
Yun-Peng Tani
雲鵬 谷
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Abstract

【解決課題】
シェブレル化合物(Mo)に匹敵する高い容量密度を有する新しいマグネシウムイオン電池の正極活物質を提供すること
【解決手段】
以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
からなるマグネシウムイオン二次電池用正極活物質。
【選択図】なし

Description

本発明は、マグネシウムイオン二次電池に用いることができる正極活物質、及び当該正極活物質を用いたマグネシウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は1990年代に実用化され、その後、携帯電話やノート型パソコンなどの携帯機器のバッテリーとして使用されており、更に、近年では、電気自動車(EV)用のバッテリーとして注目を集めている。リチウムイオン二次電池は、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池であり、充電時には正極からリチウムイオンを放出して負極の黒鉛層間に取り込まれ、また、放電時には負極からリチウムイオンを放出して正極活物質中に取り込まれる。
リチウムイオン二次電池は、過度に充電すると、負極側に樹状の金属リチウムが析出してしまい、反応性の高い金属リチウムは、水に触れると爆発的に反応し大量の熱を発生するという潜在的な問題を有する。現在市販されているリチウムイオン二次電池は、緊急時に危険回避のために電池回路を遮断する装置が備えられているためこの問題が顕在化することは稀であるが、リチウムイオン二次電池をEVに用いる場合には、電池の大型化が避けられず、それに伴い析出するリチウム金属の量も多くなるため大事故につながる可能性が高まる。
また、自然界における元素存在比を表すクラーク数で見ると、リチウムのクラーク数は0.006%であり、リチウムは本質的に希少な元素である。
このように、リチウムイオン二次電池には、コスト、資源、大型化した場合の安全面に問題があり、将来的に安定なエネルギー源とは言うことができない。特に、電力不足や原子力利用の見直しが進められている昨今の情勢から、再生可能エネルギーへの期待が高まっているものの、現状の技術では安定した電力供給が困難である点に鑑みると、優れた蓄電技術が必要不可欠であり、リチウムに依存しない次世代二次電池の開発が急務となってきている。
次世代二次電池の候補の一つとしてマグネシウムイオン電池が挙げられる。マグネシウムイオン電池は、2価のイオンが電荷を輸送するため、高容量化が期待される。また、負極に担体金属(Mg)を用いた際に、水との反応性が穏やかなことから、二次電池として安全性の面で長所を有している。更に、マグネシウムは、クラーク数が1.93%で、クラーク数上位の元素の一つとされている。従って、資源的に豊富であるMgを用いるマグネシウムイオン電池は、大量かつ安価に供給することが可能である。
しかしながら、マグネシウムイオン電池を実現しようとした場合、マグネシウムイオンは2価という高い価数をとる為に結晶格子にトラップされやすいという問題がある。つまり、電池の放電の際には、電荷の中性から、1つのMg2+に対して2個の電子が正極材料に入るため、Mg2+と正極材料の間にはリチウムイオン電池の場合に比べて大きな静電引力が働く。このような大きな静電引力により、正極材料の結晶格子内でのイオントラップが大きくなり、結晶格子が非常に壊れやすくなるのである。それ故、殆どの正極活物質に対してマグネシウムイオンを脱挿入することが困難であることが知られていた。
このような問題を解消し得るマグネシウムイオン電池用正極活物質として、2000年初頭にシェブレル化合物(Mo)が開発された(非特許文献1)。Moには金属カチオンが挿入可能な穴(サイト)が存在し、Mg2+を挿入すると、MgMoと表される化合物となる。Moは、金属原子6個が結合を作って正八面体を構成してクラスターと呼ばれる塊を作り、このクラスターの周りを硫黄原子が立方体を作るように配置されている。
シェブレル化合物(Mo)は、容量が60mAh/g程度で、起電力が1.1Vであり、市販のリチウムイオン二次電池(容量:150mAh/g程度、起電力:3.6V)のレベルには至っていないものの、Grignard系の電解液を使用すると良好なサイクル特性を示し、2000サイクル以上充放電が可能である。
このように、Moでは、マグネシウムイオンの脱挿入の際に構造が壊れず、高いサイクル特性を示す。その理由として、Moの正極活物質においては、放電時に負極から正極に流れてくる電子を、Mo原子単体ではなく複数のMo原子が金属結合で集まったクラスター(Mo)で受け取ることにより、Mo原子当たりの価数変化が小さくなり、電荷がクラスター全体に広がるためと考えられている。つまり、Moクラスターという広い領域で負電荷を持つため、Mo原子単体で負電荷を持つ場合に比べてMg2+との静電引力による正極活物質の構造の歪が小さくなり(即ち、局所的なイオントラップが緩和され)、それによりMg2+が脱挿入を安定して繰り返すことができると考えられている。
シェブレル化合物の報告から10年間、この技術分野に目立った進展はなく、マグネシウムイオン電池用正極活物質としてシェブレル化合物(Mo)がバルク結晶ではほぼ唯一の成功例という状況である。近年の蓄電デバイスに対する需要の高まりに対し、現在では、更に高い容量密度を有する正極活物質が求められている。
Nature、407、724−727(2000) Chemistry of Materials、22、860−868(2010)
本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、シェブレル化合物(Mo)に匹敵する高い容量密度を有する新しいマグネシウムイオン電池の正極活物質を提供することを目的としている。
本発明者等は、シェブレル化合物(Mo)においてクラスター構造により局所的な電荷の変化が抑制されMg2+挿入時のイオントラップが緩和されることに注目し、より拡張した概念によりシェブレル化合物以外のマグネシウムイオン電池に適した正極活物質を探索できないかを検討した。
そして、正極活物質の構成元素の最外殻の原子軌道エネルギーが近い場合、即ち、正極活物質中の遷移金属の最外殻のd軌道と配位子のp軌道のエネルギー準位が近いと、軌道間の混成が大きくなり、電子が異なる種類の原子の軌道の間を行き来しやすくなるのではないかと考えた。すなわち、放電時に正極に入り込んできた電子の収容される軌道が広がるため、マグネシウムイオンとの静電引力による結晶格子への影響が小さくなり、安定したマグネシウムイオンの脱挿入が可能になるとの考えに至った。
このような基本的な考えに基づいて、本発明者等は、クラスター構造と強いp−d軌道混成を有し、充放電時に電子が出入りする空間を広げることができる物質を開発すべく検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、
[1]以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
からなるマグネシウムイオン二次電池用正極活物質、
[2]XがSeである[1]に記載の正極活物質、
[3]式(1)においてnが3である、[1]又は[2]に記載の正極活物質、
[4]化合物MoSe11からなる、[1]に記載の正極活物質、
[5]以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
を正極材料とするマグネシウムイオン二次電池。
[6]以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
からなる正極活物質を含む正極と、負極と、非水電解液とを含むマグネシウムイオン二次電池、及び
[7]前記負極が金属マグネシウムからなる[6]に記載のマグネシウムイオン二次電池
を、提供することを目的とする。
本発明の正極活物質は、放電時にマグネシウムイオンがトラップされずに挿入可能であり、高容量のマグネシウムイオン電池用の正極材料として使用することが可能である。このように、本発明の正極活物質は、資源豊富な元素であるマグネシウムを、高容量の蓄電デバイスに用いることを可能とし、マグネシウムイオン電池の実用化に大きく寄与するものである。
MoSe11の結晶構造を示す図 Ag3.6MoSe11の粉末XRDの測定結果 MoSe11の粉末XRDの測定結果 ビーカー三極セルの概略図 MoSe11を含有する正極の放電特性 MoSe11を含有する正極のCV測定結果
本発明は、マグネシウムイオン電池に用いることができる正極活物質に関る。
本発明における一つの好ましい態様は、式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
からなるマグネシウムイオン二次電池用正極活物質である。
式(1)において、Xは、S、Se又はTeを表す。また、nは、2≦n≦6の整数であり、好ましくは2≦n≦4の整数である。
本発明における式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物は、Moの最外殻のd軌道と配位子のp軌道のエネルギー準位が近いため、p−d軌道混成の効果が期待できる擬クラスター構造を有し、これにより、マグネシウムイオンとの静電引力による結晶格子への影響が小さくなり、安定したマグネシウムイオンの脱挿入が可能となる。
このような構造を有する式(1)で表される構成単位を有する化合物の好ましい例の一つとして、MoSe11があり、その結晶構造を図1に示す。図1の左側は、構成単位であるMoSe11の結晶構造を示しており、MoSe11は、Moクラスターを構成要素として持っている。また、Mo−Se間は共有結合、Se−Se間は非常に弱い共有結合で結びついていると考えられる。充放電の際にMoまたはSeの軌道に電子が入ると、MoとSeの軌道が近く混成が強いために、電子は他方の原子の軌道にも共有され、さらにMoクラスターにより9個のMo間で共有され、分子全体で負電荷を帯びると考えられる。
図1の右側は、複数のMoSe11からなる斜方晶の結晶構造(o−MoSe11)を示している。
本発明においては、マグネシウムイオン二次電池用正極活物質は、式(1)で表される構成単位を1種類のみ有する化合物(例えば、図1の右側の図で示すようなMoSe11のみから構成される化合物)からなるものであってもよく、また、式(1)で表される構成単位のうち2種類以上から構成される化合物(例えば、MoSe11とMo12Se14で構成される化合物、MoSeとMoSe11で構成される化合物等)からなるものであってもよい。
本発明におけるもう一つの好ましい態様は、式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
からなるマグネシウムイオン二次電池用正極活物質である。
式(2)において、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である。
式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物の合成方法としては、MoSe11を例にして説明する。
初めに、Ag3.6MoSe11を合成し、ヨウ素を用いた酸化反応によりAgを抜くことによってo−MoSe11を合成するのが好ましい。1段目の反応は、単体のAg粉末、Mo粉末、及びSe粉末を3.6:9:11のモル比で均等に混合し、加圧器でペレット状にし、石英管等に入れて真空封管する。その後、試料を電気炉等に入れ、1000℃〜1100℃程度まで加熱して、10〜12時間保った後、急冷する。
次に、得られたAg3.6MoSe11をヨウ素エタノールの中に入れて常温で攪拌しながら10〜12時間反応させてAgの引抜を行う。さらに、ヨウ化素カリウム水溶液中で10〜12時間反応を行なうことにより、Agの引き抜きの際に生成したAgIを溶解させて取り除き、単相のMoSe11を分離して得ることができる。
式(2)で表される化合物の合成方法としては、MoSeを例にして説明する。
初めに、InMoSeを合成し、塩化水素フロー中で酸化反応によりInを抜くことによってMoSeを合成するのが好ましい。1段目の反応は、単体のIn粉末、Mo粉末、及びSe粉末を1:3:3のモル比で均等に混合し、加圧器でペレット状にし、石英管等に入れて真空封管する。その後、試料を電気炉等に入れ、1000℃程度まで加熱して48時間保った後、1050℃程度まで加熱して24時間保った後冷却する。次に、得られたInMoSeを塩化水素フロー中で420℃に加熱し24時間保持する。このように酸化反応を行なうことにより、InがInClとして引き抜かれ、単相のMoSeを分離して得ることができる。
本発明の一つの好ましい実施形態は、式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数であり、好ましくは2≦n≦4の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
を正極材料とするマグネシウムイオン二次電池である。
また、本発明の一つの好ましい側面は、式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
Mo3n3n+2(1)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数であり、好ましくは2≦n≦4の整数である)又は
以下の式(2)で表される化合物
Mo3m3m(2)
(式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
からなる正極活物質を含む正極と、負極と、非水電解液とを含むマグネシウムイオン二次電池である。
本発明のマグネシウムイオン二次電池における正極は、式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)又は式(2)で表される化合物からなる正極活物質を含むものであるが、当該正極活物質の2種類以上を含んでいてもよい。
前記の通り、当該正極活物質は、式(1)で表される構成単位を1種類のみ有する化合物(例えば、MoSe11のみから構成される化合物)からなるものであってもよく、また、式(1)で表される構成単位のうち2種類以上から構成される化合物(例えば、MoSe11とMo12Se14で構成される化合物、MoSeとMoSe11で構成される化合物等)からなるものであってもよい。また、当該正極活物質の好ましい例として、化合物MoSe11からなる正極活物質がある。
本発明のマグネシウムイオン二次電池における正極は、例えば、前記正極活物質とカーボンブラックを混合し、更に結着剤を混合した後、集電体メッシュ上に加圧して貼り付け、60℃〜70℃で所定時間真空乾燥して調製することができる。結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン等を用いることができる。また、メッシュとして、アルミ、SUS、チタン、銅又はニッケルのメッシュを用いることができるが、SUSメッシュが好ましい。
本発明のマグネシウムイオン二次電池における負極として、金属マグネシウムを用いることができる。
非水電解液としては、非プロトン性非水溶媒に電解質を溶解させた溶液が用いられる。
非水溶媒としては、例えばアセトニトリル、プロピレン力−ボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチル−1,3−ジオキソラン、プロピオン酸メチル、酪酸メチル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネト、ジプロピルカーボネート、テトラヒドロフラン等を使用することができる。
また、非水溶媒に溶解させる電解質としては、例えば、Mg(ClO、Mg(SOCF等を使用できる。他にもホウフッ化マグネシウム(Mg(BF)、トリフルオロメチルスルホン酸マグネシウム(Mg(CFSO)、ヘキサフルオロ燐酸マグネシウム(Mg(PF)、有機アルミン酸マグネシウム塩(Mg(AlClBuEt))などが使用できる。
また、本発明のマグネシウムイオン二次電池においては、正極と、負極とを離間させるセパレータも用いることができる。セパレータとしては、従来の非水電解液電池のセパレータとして通常用いられている公知の材料を用いることができ、例えばポリプロピレンなどの高分子フィルムが用いられる。
本発明のマグネシウムイオン二次電池は、円筒型、角型、コイン型、ボタン型等、その形状については特に限定されることはなく、また、薄型、大型等の種々の大きさにすることができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
[測定方法]
(1)粉末X線回折
測定装置としてRigaku RINT−UltimaIIIを用い、X線源はCuKα、電圧は40kV、電流40mAで、10°〜90°の測定範囲で測定を行なった。
(2)充放電測定
英国ソーラトロン社製の多チャンネルポテンシャルスタットを用い、恒温槽としてESPEC社の恒温槽(型番:SU−661、製品番号:92011087)を用いた。当該装置はコインセルによる測定向けに作られているが、ビーカー三極セルの測定において配線を繋ぎ換えて測定した。
(3)サイクリックボルトメトリー(CV)測定
電圧を一定速度で掃引して流れる電流を測定し、マグネシウムイオンの挿入脱離を観測した。ビーカー三極セルにおいて、測定範囲:0V〜−1.6V〜0V(vsAg/Ag)、電圧掃引速度:0.5mV/秒、プロット速度:2mV/ポイントで測定を行なった。
[合成例]
o−MoSe11の合成
o−MoSe11を次のように2段階の反応で合成した。初めに、Ag3.6MoSe11を合成し、ヨウ素を用いた酸化反応によりAgを抜くことによってo−MoSe11を合成した。
1段目の反応は、単体のAg粉末(株式会社高純度化学研究所、品番:315501、純度:99.9%)、Mo粉末(和光純薬工業株式会社、品番:137−04802、純度:99.9%)、及びSe粉末(株式会社高純度化学研究所、品番:222538、純度:99.9%)を3.6:9:11のモル比で乳鉢に入れ、乳棒で5分混ぜて均等に混ぜた後加圧器でペレット状にし、石英管に入れて0.07気圧で真空封管した。その後、試料を電気炉に入れ、1100℃まで100℃/時の速度で温度上昇させ、1100℃で12時間保った後、急冷した。焼成後の試料は黒色粉末であった。試料を乳鉢に入れ乳棒で混ぜて均一にした後、粉末XRD測定を行なった。その結果を図2に示す。
次に、得られたAg3.6MoSe11を0.2Mヨウ素エタノール(ヨウ素:株式会社高純度化学研究所、純度:99.999%;エタノール:和光純薬工業株式会社、純度:99.5%vol%)中に入れて常温で攪拌しながら12時間反応させてAgの引抜を行った。さらに、6Mヨウ化素カリウム水溶液(ヨウ化カリウム:和光純薬工業株式会社、品番:168−03975、純度:99.5%)中で12時間反応を行なうことにで、Agの引き抜きの際に生成したAgIを溶解させて取り除き、単相のMoSe11を分離して得た。得られた試料の粉末XRDの測定結果を図3に示す。
[実施例1]
(1)正極の作製
このようにして得たMoSe11とカーボンブラックとの混合物90重量部に対して、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を10重量部加えて混合した後、SUSメッシュに加圧して張り付け、60℃で12時間真空乾燥し、正極活物質であるMoSe11を含有する正極を得た。
(2)放電特性の測定
上記で得たMoSe11を含有する正極について、マグネシウムイオン電池電極としての放電特性を測定し、評価を行なった。図4に示すようなビーカー三極セルを構成して、正極の放電特性を評価した。作用極、対極、参照極、電解液、セル及び測定条件は以下の通りである。
・作用極構成:MoSe11:カーボンブラック:PTFE=45:45:10(重量比)
・対極:Mg金属
・参照極:0.01M Ag/AgNO電極
・電解液:1M Mg(ClO/AN
・セル:三極ビーカーセル
・放電電流密度:6mAh/g
・カットオフ:−1.6〜0V(vsAg/Ag
図5に示すように、−1.6V(vsAg/Ag)まで放電を行い、マグネシウムイオンがトラップされず、挿入可能であることが分かった。また、観測された初回放電容量は175mAh/g程度の高容量となった。
放電電位は。−0.7V(vsAg/Ag)から始まり、−1.3V(vsAg/Ag)、−1.4V(vsAg/Ag)でプラトーな領域が2段階で現れたことから、2段階の電極反応が起こっていることが示唆される。また、図6に示すCV測定結果においても2つのピークが観測されており、可逆反応であることが分かる。
(産業上の利用可能性)
上記の通り、本発明の正極活物質は高容量のマグネシウムイオン電池用の正極材料として使用することが可能であり、マグネシウムイオン電池の実用化に大きく寄与し得るものである。

Claims (7)

  1. 以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
    Mo3n3n+2(1)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
    以下の式(2)で表される化合物
    Mo3m3m(2)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
    からなるマグネシウムイオン二次電池用正極活物質。
  2. XがSeである請求項1に記載の正極活物質。
  3. 式(1)においてnが3である、請求項1又は2に記載の正極活物質。
  4. 化合物MoSe11からなる、請求項1に記載の正極活物質。
  5. 以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
    Mo3n3n+2(1)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
    以下の式(2)で表される化合物
    Mo3m3m(2)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
    を正極材料とするマグネシウムイオン二次電池。
  6. 以下の式(1)で表される構成単位を1種類以上有する化合物(但し、Moのみからなる化合物は除く)
    Mo3n3n+2(1)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、nは2≦n≦6の整数である)又は
    以下の式(2)で表される化合物
    Mo3m3m(2)
    (式中、Xは、S、Se又はTeを表し、mは1又は2である)
    からなる正極活物質を含む正極と、負極と、非水電解液とを含むマグネシウムイオン二次電池。
  7. 前記負極が金属マグネシウムからなる請求項6に記載のマグネシウムイオン二次電池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106711501A (zh) * 2016-12-30 2017-05-24 东莞市航盛新能源材料有限公司 新型可充电锌离子电池
WO2023068621A1 (ko) * 2021-10-20 2023-04-27 주식회사 엘지에너지솔루션 리튬 이차전지용 양극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지

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