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JP2014077769A - センサ傾斜判定装置及びプログラム - Google Patents

センサ傾斜判定装置及びプログラム Download PDF

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JP2014077769A
JP2014077769A JP2012227021A JP2012227021A JP2014077769A JP 2014077769 A JP2014077769 A JP 2014077769A JP 2012227021 A JP2012227021 A JP 2012227021A JP 2012227021 A JP2012227021 A JP 2012227021A JP 2014077769 A JP2014077769 A JP 2014077769A
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JP2012227021A
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Sachiko Kojima
祥子 小島
Kojiro Takeyama
洪二郎 武山
Junichi Meguro
淳一 目黒
Mitsuo Shida
充央 志田
Yusuke Nemoto
雄介 根本
Keitaro Niki
恵太郎 仁木
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】ヨーレイトセンサの軸が傾斜しているか否かを精度よく判定することができるようにする。
【解決手段】ドップラー信頼度判定部76によって、HDOPを算出する。方位角変化推定部24によって、GPSドップラーを用いて自車両のGPS推定方位角の変化を推定する。角度変化取得部26によって、ジャイロセンサ14によって検出されたヨーレイトに基づいて、ジャイロの角度変化を算出する。ジャイロ軸傾斜判定部78によって、算出されたHDOPが閾値未満であり、GPSの信頼度が高いと判定される場合であって、GPS推定方位角の変化とジャイロの角度変化とに基づく最適推定における残差の分散が閾値以上であり、かつ、ヨーレイトが発生していると判定される場合に、ジャイロセンサ16の軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ傾斜判定装置及びプログラムに係り、特に、移動体に搭載されたヨーレイトセンサの軸が水平面に対する垂直方向に対して傾斜しているか判定するセンサ傾斜判定装置及びプログラムに関する。
従来、センサの取り付け誤差、車両ピッチ角、及びジャイロの感度誤差を、GPSを用いて補正する角速度補正装置が知られている(特許文献1)。この角速度補正装置では、GPSを用いて出力する方位角を、測位位置の時間差分に基づいて推定している。また、角速度補正装置は、GPSから得られる傾斜角および方位角と合うように、センサを補正している。
特開2009−139227号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、GPSの測位結果の差分から方位を推定しているため、時間遅れが生じるとともに、GPSの測位精度そのものが数m程度であることから、方位の推定精度は高くない、という問題がある。また、傾斜角を推定する場合においても、高さ方向の精度は平面内の位置精度に比較して著しく劣化するため、傾斜角を精度よく推定することができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ヨーレイトセンサの軸が傾斜しているか否かを精度よく判定することができるセンサ傾斜判定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のセンサ傾斜判定装置は、移動体に搭載され、かつ、前記移動体に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサと、複数のGPS衛星の各々から送信された前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を含む衛星情報を取得する衛星情報取得手段と、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体の基準方向の角度の変化を算出する第1算出手段と、前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する第2算出手段と、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とが対応しているか否かを判定する角度変化判定手段と、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体にヨーレイトが発生しているか否かを判定するヨーレイト判定手段と、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する傾斜判定手段と、を含んで構成されている。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、複数のGPS衛星の各々から送信された前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、前記GPS衛星の各々と移動体との距離に関する情報、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を含む衛星情報を取得する衛星情報取得手段、前記移動体に搭載され、かつ、前記移動体に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体のヨーレイトセンサの軸まわりの角度の変化を算出する第1算出手段、前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する第2算出手段、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とが対応しているか否かを判定する角度変化判定手段と、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体にヨーレイトが発生しているか否かを判定するヨーレイト判定手段、及び前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する傾斜判定手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、ヨーレイトセンサによって、移動体に搭載され、かつ、前記移動体に発生するヨーレイトを検出する。衛星情報取得手段によって、複数のGPS衛星の各々から送信された前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を含む衛星情報を取得する。
そして、第1算出手段によって、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体のヨーレイトセンサの軸まわりの角度の変化を算出する。第2算出手段によって、前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する。
そして、角度変化判定手段によって、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とが対応しているか否かを判定する。ヨーレイト判定手段によって、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体にヨーレイトが発生しているか否かを判定する。傾斜判定手段によって、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する。
このように、ヨーレイトセンサから算出される角度の変化と、衛星情報を用いて算出された方位角の変化とが対応していないと判定され、かつ、ヨーレイトが発生している場合に、ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定すると判定することにより、ヨーレイトセンサの軸が傾斜しているか否かを精度よく判定することができる。
本発明に係るセンサ傾斜判定装置は、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とに基づいて、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトのバイアス補正を行うバイアス補正手段と、前記バイアス補正手段によってバイアス補正されたヨーレイトと、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化の変化量とに基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜している傾斜角度を推定する傾斜角度推定手段と、を更に含むようにすることができる。これによって、ヨーレイトセンサの軸が傾斜している傾斜角度を精度良く推定することができる。
また、上記のセンサ傾斜判定装置は、傾斜角度推定手段によって推定された傾斜角度の変化に基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含むようにすることができる。
本発明に係るセンサ傾斜判定装置は、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とに基づいて、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトのバイアス補正を行うバイアス補正手段と、前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化に基づくヨーレイト、及び前記バイアス補正手段によってバイアス補正されたヨーレイトの比と、前記移動体がロール方向に運動していないときの予め求められた前記ヨーレイトの比とに基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含むようにすることができる。
本発明に係るセンサ傾斜判定装置は、前記複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られるGPSの信頼度を示す指標を算出する信頼度算出手段を更に含み、前記傾斜判定手段は、前記信頼度算出手段によって算出された前記指標に基づいて前記GPSの信頼度が高いと判定される場合であって、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定するようにすることができる。
本発明に係るセンサ傾斜判定装置は、前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の高さ方向の変化を算出する高さ変化算出手段と、前記複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られる、水平面方向のGPSの信頼度を示す第1指標及び高さ方向のGPSの信頼度を示す第2指標を各々算出する信頼度算出手段とを更に含み、前記傾斜判定手段は、前記信頼度算出手段によって算出された前記第1指標に基づいて前記水平面方向のGPSの信頼度が高いと判定される場合であって、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面の垂直方向に対して傾斜していると判定し、前記信頼度算出手段によって算出された前記第2指標に基づいて前記高さ方向のGPSの信頼度が高いと判定される場合に、前記高さ変化算出手段によって算出された前記移動体の高さ方向の変化に基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含むようにすることができる。
上記のGPSの信頼度を示す指標を、GPS受信機が同一時刻に受信した複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られ、かつ該複数の衛星情報各々を送信した複数のGPS衛星の配置に応じた測位精度の低下率を表すDOPとすることができる。
上記のセンサ傾斜判定装置は、前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の進行方向を含む速度ベクトル、又は前記移動体の速度及び前記移動体の進行方向を示す速度情報を算出する速度算出手段を更に含み、前記第2算出手段は、前記速度算出手段によって算出された前記速度情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角を推定することにより、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出するようにすることができる。
上記の速度算出手段は、前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、及び前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報から得られる前記移動体の位置に基づいて、前記移動体から見た前記GPS衛星の各々の方向を算出し、時系列の前記GPS衛星の各々の位置に関する情報に基づいて、前記GPS衛星の各々の速度を算出し、前記移動体から見た前記GPS衛星の各々の方向、前記GPS衛星の各々の速度、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報に基づいて、前記移動体のGPS衛星の各々の方向の速度を算出し、複数の前記移動体のGPS衛星の各々の方向の速度に基づいて、前記移動体の速度ベクトルを算出するようにすることができる。
上記のGPS衛星の各々の位置に関する情報を、衛星軌道情報とし、前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報を、擬似距離情報とし、前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を、ドップラー周波数情報とすることができる。
なお、本発明のプログラムを記憶する記憶媒体は、特に限定されず、ハードディスクであってもよいし、ROMであってもよい。また、CD−ROMやDVDディスク、光磁気ディスクやICカードであってもよい。更にまた、該プログラムを、ネットワークに接続されたサーバ等からダウンロードするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明のセンサ傾斜判定装置及びプログラムによれば、ヨーレイトセンサから算出される角度の変化と、衛星情報を用いて算出された方位角の変化とが対応していないと判定され、かつ、ヨーレイトが発生している場合に、ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定すると判定することにより、ヨーレイトセンサの軸が傾斜しているか否かを精度よく判定することができる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置の角度変化推定部を示すブロック図である。 各GPS衛星の速度ベクトル及び各GPS衛星の方向に基づいて、GPS衛星方向の自車両の速度を算出する様子を示すイメージ図である。 ヨーレイトセンサの出力に基づくジャイロ推定角度の変化と、GPSドップラーに基づくGPS推定方位角の変化とを示すグラフである。 車両の旋回中心に対し、ジャイロセンサの軸ズレや設置位置ズレがない場合における左旋回時及び右旋回時のジャイロセンサの出力及び軌跡を示す図である。 車両の旋回中心に対し、設置位置ズレがない場合であって、ジャイロセンサの軸ズレがある場合における左旋回時及び右旋回時のジャイロセンサの出力及び軌跡を示す図である。 車両の旋回中心に対し、ジャイロセンサの軸ズレ及び設置位置ズレがある場合における左旋回時及び右旋回時のジャイロセンサの出力及び軌跡を示す図である。 (A)GPSドップラーに基づくGPS推定方位角の変化と、バイアス補正を行ったジャイロ推定角度の変化とを示すグラフ、(B)GPSドップラーに基づくGPS推定方位角の変化量と、バイアス補正を行ったヨーレイトとを示すグラフ、及び(C)自車両の高さ方向速度の変化を示すグラフである。 ジャイロセンサの軸ズレを判定するフローを示す図である。 第1の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置のコンピュータにおけるジャイロセンサ軸角度推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置のコンピュータにおける方位角変化推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置を示すブロック図である。 ジャイロセンサの軸ずれがロール運動によるものか取り付け誤差によるものかを判定する方法を説明するための図である。 第3の実施の形態に係るセンサ傾斜判定装置を示すブロック図である。 通信を用いて先行車両に追従する協調型ACCシステムを示す図である。 第4の実施の形態に係る協調型ACCシステムを示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車両に搭載され、GPS衛星から発信されたGPS情報を取得してジャイロセンサの傾斜角を推定するセンサ軸角度推定装置に、本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置10は、GPS衛星からの電波を受信するGPS受信部12と、自車両のヨーレイトを検出するジャイロセンサ14と、自車両の速度を検出する速度センサ16と、GPS受信部12によって受信されたGPS衛星からの受信信号、ジャイロセンサ14の検出値、及び速度センサ16の検出値に基づいて、ジャイロセンサ14の軸角度を推定すると共に、自車両の走行軌跡を推定する処理を実行するコンピュータ18とを備えている。ジャイロセンサ14は、ヨーレイトセンサの一例である。
GPS受信部12は、複数のGPS衛星からの電波を受信して、受信した全てのGPS衛星からの受信信号から、GPS衛星の情報として、GPS衛星の衛星番号、GPS衛星の軌道情報(エフェメリス)、GPS衛星が電波を送信した時刻、受信信号の強度、周波数などを取得し、コンピュータ18に出力する。
コンピュータ18は、CPU、後述するジャイロセンサ軸角度推定処理ルーチンを実現するためのプログラムを記憶したROM、データを一時的に記憶するRAM、及びHDD等の記憶装置で構成されている。
コンピュータ18を機能ブロックで表すと、図1に示すように、GPS受信部12から、電波を受信した全てのGPS衛星について、GPS衛星の情報を取得すると共に、GPS擬似距離データ、ドップラー周波数、及びGPS衛星の位置座標を算出して取得するGPS情報取得部20と、ジャイロセンサ14の検出値及び速度センサ16の検出値を記憶するデータ記憶部22と、取得したGPS衛星の情報に基づいて、自車両の方位角の変化を推定する方位角変化推定部24と、記憶されたジャイロセンサ14の検出値に基づいて、自車両の角度の変化を推定する角度変化取得部26と、方位角変化推定部24及び角度変化取得部26によって得られた方位角の変化及び角度の変化に基づいて、ジャイロセンサ14の軸角度を推定する姿勢推定部28と、所定時間分の自車両の軌跡を推定する軌跡推定部30と、を含んだ構成で表すことができる。方位角変化推定部24は、第1算出手段の一例であり、角度変化取得部26は、第2算出手段の一例である。
GPS情報取得部20は、GPS受信部12から、電波を受信した全てのGPS衛星について、GPS衛星の情報を取得すると共に、GPS衛星が電波を送信した時刻及び自車両で電波を受信した時刻に基づいて、GPS擬似距離データを算出する。また、GPS情報取得部20は、各GPS衛星から送信される信号の既知の周波数と、各GPS衛星から受信した受信信号の周波数とに基づいて、各GPS衛星からの受信信号のドップラー周波数を各々算出する。なお、ドップラー周波数は、GPS衛星と自車との相対速度による、搬送波周波数のドップラーシフト量を観測したものである。また、GPS情報取得部20は、GPS衛星の軌道情報及びGPS衛星が電波を送信した時刻に基づいて、GPS衛星の位置座標を各々算出する。
方位角変化推定部24は、図2に示すように、取得したGPS情報に基づいて、GPS衛星の位置及び自車両の位置を算出する位置算出部58と、取得した各GPS衛星のドップラー周波数に基づいて、各GPS衛星に対する自車両の相対速度を算出する相対速度算出部60と、取得した各GPS衛星の位置座標の時系列データに基づいて、各GPS衛星の速度ベクトルを算出する衛星速度算出部62と、算出された自車両の位置及び各GPS衛星の位置座標に基づいて、各GPS衛星の方向(角度の関係)を算出する衛星方向算出部66と、算出された相対速度、各GPS衛星の速度ベクトル、及び各GPS衛星の方向に基づいて、各GPS衛星方向の自車両の速度を算出する衛星方向自車速算出部68と、算出された複数の各GPS衛星方向の自車両の速度に基づいて、自車両の速度ベクトルを算出する自車両速度算出部70と、算出された自車両の速度ベクトルに基づいて自車両の方位角を算出して方位角の変化(時系列)を算出する自車両方位角算出部72と、を含んだ構成で表すことができる。
位置算出部58は、GPS衛星の軌道情報及びGPS衛星が電波を送信した時刻に基づいて、GPS衛星の位置座標を各々算出する。
また、位置算出部58は、以下のように、GPS情報取得部20によって取得された各GPS衛星のGPS擬似距離データを用いて、自車両の位置を算出する。
GPSを用いた測位では、既知であるGPS衛星の位置座標と、各GPS衛星から受信した受信信号の伝播距離である擬似距離とに基づいて、三角測量の原理に従って、自車両の位置が推定される。
ここで、GPS衛星までの真の距離rは、以下の(1)式で表され、GPSで観測される擬似距離ρは、以下の(2)式で表される。
ただし、(X,Y,Z)がGPS衛星jの位置座標であり、(x,y,z)が自車両の位置座標である。sは、GPS受信部12の時計誤差による距離誤差である。
上記(1)式、(2)式より、4つ以上のGPS衛星のGPS擬似距離データから得られる以下の(3)式の連立方程式を解くことによって、自車両の位置(x、y、z)が算出される。
相対速度算出部60は、ドップラー周波数とGPS衛星に対する相対速度との関係を表わす以下の(4)式に従って、各GPS衛星からの受信信号のドップラー周波数から、各GPS衛星に対する自車両の相対速度を算出する。
ただし、vはGPS衛星jに対する相対速度であり、D11jはGPS衛星jから得られるドップラー周波数(ドップラーシフト量)である。また、Cは光速であり、Fは、GPS衛星から送信される信号の既知のL1周波数である。
衛星速度算出部62は、取得した各GPS衛星の位置座標の時系列データから、ケプラーの方程式の微分を用いて、各GPS衛星の速度ベクトル(3次元速度VX、VY、VZ)を算出する。例えば、非特許文献(Pratap Misra and Per Enge原著 日本航海学会GPS研究会訳:“精説GPS基本概念・測位原理・信号と受信機”正陽文庫,2004.)に記載された方法を用いて、各GPS衛星の速度ベクトルを算出することができる。
衛星方向算出部66は、算出された自車両の位置及び各GPS衛星の位置座標に基づいて、各GPS衛星jの位置と自車両の位置との角度関係(水平方向に対する仰角θ、北方向に対する方位角φ)を、各GPS衛星の方向として算出する。
衛星方向自車速算出部68は、図3に示すように、算出された各GPS衛星に対する自車両の相対速度v、各GPS衛星の速度ベクトル(VX、VY、VZ)、及び各GPS衛星の方向R(θ、φ)に基づいて、以下の(5)式に従って、各GPS衛星jの方向の自車両の速度Vvを算出する。
は、GPS衛星jに対する自車両の相対速度(衛星方向におけるGPS衛星との相対速度)である。また、Vsは、自車方向のGPS衛星jの速度であり、Vs=R[VX,VY,VZにより求まる。また、Vvは、GPS衛星jの方向の自車速であり、vCbは、クロックバイアス変動である。
上述したように、GPS衛星方向の自車速は、GPS衛星位置の三次元位置ではなく、GPS衛星との方位関係によってのみ算出される。GPS衛星は遥か遠方にあり、1日で地球をほぼ2周するため1分間の角度変化は0.5度である。通常、GPS衛星とGPS受信機との時計誤差は通常1msec以下であるため、GPS衛星との方位関係に大きな影響はない。また、同じくGPS衛星は遥か遠方にあるため、自車の位置決定に数100m程度の誤差が生じていたとしても、GPS衛星との方位関係に大きな影響はない。このため、擬似距離に誤差が乗りやすい状況であったとしても、GPS衛星方向の自車速は、比較的正確に算出され得る。
自車両速度算出部70は、以下に説明するように、自車両の速度ベクトルの最適推定を行う。
まず、自車の速度ベクトルを(Vx,Vy,Vz)としたとき、GPS衛星方向の自車両の速度Vvとの関係は以下の(6)式で表される。
各GPS衛星jについて得られる上記(6)式より、Vx,Vy,Vz及びCbを推定値とした、以下の(7)式で表される連立方程式が得られる。
電波を受信したGPS衛星が4個以上である場合に、上記(7)式の連立方程式を解くことによって、自車両の速度ベクトル(Vx,Vy,Vz)の最適値を算出する。
自車両方位角算出部72は、自車両速度算出部70により算出された自車両の速度ベクトルから三角関数を用いて自車両の前後方向の方位角を算出し、メモリ(図示省略)に記憶する。自車両方位角算出部72は、メモリに記憶された自車両の方位角の変化(時系列)を、方位角変化の推定結果として出力する。ここで推定された方位角は、GPS情報に基づいて推定された方位角であるので、以下、「GPS推定方位角」という。
これに対し、角度変化取得部26によってジャイロセンサ14の検出値から算出される自車両の角度を「ジャイロ推定角度」という。ただし、ジャイロセンサ14では、角度の変化分しか計測できないため、ある初期値を基準に時間経過分を積分することで、ジャイロセンサ14の検出値からジャイロ推定角度を算出する。
角度変化取得部26は、自車両の角度の変化(時系列)を出力する。
姿勢推定部28は、GPS推定方位角の変化及びジャイロの角度変化に基づいて、ジャイロセンサ14のバイアスを推定するジャイロバイアス推定部74と、同一時刻に取得された全てのGPS情報に基づいて、ドップラーの信頼度としてのDOP(dilution of precision)値を判定するドップラー信頼度判定部76と、ジャイロセンサ14のバイアスの推定結果及びDOPに基づいて、ジャイロセンサ14の軸が傾斜しているか判定するジャイロ軸傾斜判定部78と、バイアス補正されたジャイロセンサ14の検出値に基づいて、ジャイロセンサ14の軸の傾斜角度を推定するジャイロ軸角度推定部80と、推定された傾斜角度に基づいて、ジャイロセンサ14の軸の傾斜が取り付け誤差によるものか、バンクを含むロール運動によるものかを判定するロール判定部82とを備えている。なお、ジャイロ軸傾斜判定部78が、方位角変化判定手段、ヨーレイト判定手段、及び傾斜判定手段の一例である。ジャイロバイアス推定部74が、バイアス補正手段の一例である。ジャイロ軸角度推定部80が、傾斜角度推定手段の一例である。
ジャイロバイアス推定部74は、図4に示すように、GPS推定方位角の変化と、ジャイロの角度変化とを比較して、初期角度とバイアスを未知数として、GPSドップラーの各種推定値とバイアス補正後のジャイロの値との誤差が最も小さくなるように最適推定を行うことにより、初期角度と、ジャイロセンサ14の検出値のバイアスを推定する。具体的には、以下の(8)式に示す関数fを最小化する初期角度θinitialGyroとバイアスGyroBiasを求める。
ただし、ωGyroはジャイロのヨーレート計測値であり、θGPSは、GPS推定方位角である。
最適推定を行う際に、GPSドップラーの残差が一定以上である場合はGPSドップラーの精度が劣化したとして、推定から除去することで、精度を上げることができる。また、ジャイロバイアス推定部74は、バイアス補正を行ったジャイロセンサ14の検出値を求める。ジャイロバイアス推定部74は、バイアス補正を行ったジャイロセンサ14の検出値に基づくジャイロの角度変化と、ドップラーを用いたGPS推定方位角の変化との各時刻の残差を算出し、残差のばらつき(分散)を算出する。
ドップラー信頼度判定部76は、同一時刻に取得された全てのGPS情報(以下、「GPS情報群」ともいう)を用いて、そのGPS情報群のDOPを算出する。DOPは、複数のGPS情報各々を送信した複数のGPS衛星の幾何学的配置に応じた測位精度の低下率を表す指標であり、DOPの算出方法については、例えば、「改定第二版 精鋭GPS基本概念・測位原理・信号と受信機 Partap Misra and Per Enge著」等に記載された周知の算出方法を用いることができる。
GPS衛星が散らばって配置されている場合には、DOPは良好に(小さく)なる。GPS測位は、三角測量の原理に基づいて測位を行うため、GPS衛星の散らばり具合が大きいほど、幾何学的配置に起因する誤差は小さくなる。一方、DOPが悪い(大きい)例では、天頂付近にGPS衛星が固まって配置されていたり、ある方向にだけGPS衛星が固まって配置されていたりする場合がある。このような状況では、GPS衛星の散らばりが小さいため、DOPが大きくなり、幾何学的配置に起因する誤差も大きくなる。
ここで、ジャイロセンサ14が検出するヨーレイトの回転軸が傾斜しているか判定する原理について説明する。
上述したジャイロバイアス推定部74による、GPSドップラーを用いてバイアス補正をする手法は、ジャイロセンサ14の軸が、移動体の回転平面の軸(水平面に対する垂直方向の軸)と一致している場合に成立するものであり、回転平面の軸とジャイロセンサ14の軸がずれている場合は成立しない。
たとえば、図5に示すように、車両の旋回中心に対し、ジャイロセンサの軸ズレや設置位置ズレがない場合、ジャイロセンサのバイアスや車速が十分に正確に推定されている状況では、車両の本来の軌跡とジャイロセンサが出力する軌跡はほぼ同一の形状を描く。
但し、図6に示すように、設置位置がオフセットしているような場合、ヨーレイトセンサからは正しい値と同じ値が出力されるが、ジャイロセンサの設置位置における速度が旋回中心の速度と異なるため、推定される軌跡形状には差が生じる。この場合、ジャイロセンサのオフセット量は予め計測できる場合が多く、ヨーレイトそのものには影響を与えない。
一方、図7に示すように、ジャイロセンサの軸が、実際の車両の旋回中心の軸(水平面に対する垂直方向の軸)に対して角度があるような場合、実際のヨーレイトの絶対値に対して小さい値が出力される。設置時の角度だけではなく、バンクなどのように車体そのものが傾斜したような場合も同様の誤差が生じる。その場合、ヨーレイトセンサの出力結果をそのまま用いることには問題がある。本実施の形態では、ジャイロセンサの姿勢を推定することで、車両運動計測精度を上げることを目的としている。
常時、GPSドップラーの計測値が信用できるならばヨーレイトの代わりにGPSドップラーからの推定値を用いてもいいが、GPSは衛星数が少なくなると推定精度は劣化する傾向がある。都心部などでは推定できない場合もあり、ロバスト性が低い。このため、方位角の推定はGPSドップラーが受信できるところで行い、軌跡はジャイロセンサの検出値と車速から推定する手法が知られている。
実際のジャイロセンサのバイアス補正は、ジャイロバイアス推定部74によって、上記図4のような最適推定の結果を用いて実施されている。この際、ジャイロセンサに基づく角度変化とGPSドップラーに基づく方位角変化は同一であると仮定しているため、上記図7に示すようにジャイロセンサに軸ズレがある場合は正しい推定ができなくなる可能性がある。軸ズレがあるとそもそものヨーレイトセンサの出力値が間違っているため、バイアス成分を考慮してヨーレイト積算をしたとしても正しい角度変化が得られない。
取り付け誤差やバンクによる軸ズレがある場合、図8(A)のような方位角の変化、及び図8(B)のようなヨーレイトの変化が予想される。
ヨーレイトが発生する状況において軸ズレがある場合、実際のヨーレイトよりも小さい値が出力されるため、その振幅は抑えられる形になる。ヨーレイトが発生する部分だけが抑えられるため、そのヨーレイトを積算した角度とGPSドップラーから得られる方位角との間には誤差が生じる。通常、軸ズレがある場合は一定のバイアス誤差の推定だけでは、つじつまが合わなくなる状況(方位角の変化が対応していない状況)が生じる。
そこで、本実施の形態では、ジャイロ軸傾斜判定部78によって、GPSドップラーの状態を判断した上で、上記のつじつまが合わなくなる状況を判定することで、ジャイロセンサ14の軸ズレ(ジャイロセンサ14が検出するヨーレイトの回転軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していること)があるか否かを判定する。軸ズレがあると判定された場合、ヨーレイトの比率から軸の傾きを推定することが可能になる。
図9に、ジャイロセンサ14の軸ズレを判定するフローについて示す。
一般的にGPSの測位精度は衛星の配置と擬似距離の精度に起因する。速度ベクトルの推定精度も同様に衛星の配置とドップラーの精度に起因する。そこで、衛星の配置から算出される幾何学的誤差(DOP:Dilution Of Precision)が小さい場合はGPSドップラーによるGPS推定方位角の変化の精度が高いものと考える。
過去T秒後において速度ベクトルの推定に用いたGPSのHDOP(水平面方向のDOP)が閾値THDOPh未満であり、GPSの信頼度が高いと判断される場合であって、上記ジャイロバイアス推定部74で算出された最適推定における残差のばらつき(分散)が閾値THσ未満の場合は、ドップラーの精度が高く、ジャイロセンサ14の軸ずれも少ないと判定する。なお、最適推定における残差のばらつき(分散)が閾値THσ未満であるか否かの判定が、ジャイロの角度変化とGPS推定方位角の変化とが対応しているか否かの判定の一例である。
GPSのHDOP(水平方面のDOP)が閾値THDOPh未満であり、GPSの信頼度が高いと判断される場合であって、最適推定における残差のばらつき(分散)が閾値THσ以上である場合は、その時にヨーレイトが発生している状況(車両の旋回が考えられる場合:N回のヨーレイトの平均が閾値THωより大きい)の場合(図8(B)参照)、軸ズレによって上記残差のばらつきが大きくなっている可能性があると考えて、ジャイロセンサ14の軸ずれの可能性があると判定する。
最適推定における残差のばらつき(分散)が閾値THσ以上である場合であったとしても、ヨーレイトが発生していない場合(N回のヨーレイトの平均が閾値THω以下の場合)、誤差要因は、ジャイロセンサ14の軸ずれ以外であると判断し、ジャイロセンサ14の軸の傾斜角の推定を行わない。
過去T秒分において、GPSのHDOPの平均が閾値THDOPh以上の場合、GPSの信頼度が高くなく、ドップラーによる速度ベクトルの推定精度もあまり高くないと判断する。この時、傾斜角の判定情報としての確度が足りないため、後述するジャイロセンサ14の軸の傾斜角の推定を行わない。
ジャイロ軸角度推定部80は、ジャイロセンサ14の軸ずれがあると判定された場合において、バイアス補正したジャイロセンサ14の検出値(ヨーレイト)ΔHgyroとGPSから算出したGPS推定方位角の変化量(ヨーレイト)ΔHgpsとを比較する。ジャイロセンサ14の軸が旋回中心(水平面に対する垂直方向)に対してθ傾いているとすると、ヨーレイトは本来のcosθ倍の値となる。すると、ΔHgyro=ΔHgps×cosθの関係式が得られることから、当該関係式に従って、ヨーレイトの比をジャイロセンサ14の軸の傾斜角θとして推定すると共に、推定したジャイロセンサ14の軸の傾斜角θをメモリ(図示省略)に記憶しておく。
ロール判定部82は、ジャイロセンサ14の軸ずれがあると判定された場合、ジャイロ軸角度推定部80によって推定されたジャイロセンサ14の軸の傾斜角θの変化に基づいて、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものか、自車両のロール運動(例えば、バンク走行)によるものかを判定する。例えば、推定されたジャイロセンサ14の軸の傾斜角θがほぼ一定である場合(ジャイロセンサ14の軸の傾斜角θの平均値を含む所定範囲内に収まっている場合)には、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものと判定し、推定されたジャイロセンサ14の軸の傾斜角θが変動している場合(ジャイロセンサ14の軸の傾斜角θの平均値を含む所定範囲内に収まっていない場合)には、ジャイロセンサ14の軸ずれが、自車両のロール運動(例えば、バンク走行)によるものと判定する。
また、軌跡推定部30は、ドップラー信頼度判定部76によって算出されたHDOPが、閾値未満である場合、GPSの信頼度が高いと判断し、ジャイロセンサ14の検出値を用いることなく、取得した各GPS衛星のドップラー周波数を用いた、自車両軌跡を推定する。この場合には、自車両速度算出部70により算出された自車両の速度ベクトルを所定時間分積算することにより自車両の軌跡を算出する。所定時間は、所望の精度が得られる適切な時間を定めておく。擬似距離に比較して正確に算出されるGPS衛星方向の自車速を用いて自車両の速度ベクトルを算出し、これを用いて自車両の軌跡を算出することで、精度の高い形状及び方位の自車両の軌跡を算出することができる。
一方、軌跡推定部30は、ドップラー信頼度判定部76によって算出されたHDOPが、閾値以上である場合、GPSの信頼度が低いと判断し、ジャイロバイアス推定部74によりバイアス補正されたジャイロセンサ14の検出値と、データ記憶部22に記憶された速度センサ16の検出値とを用いて、自車両軌跡を推定する。なお、自車両軌跡の推定方法については、従来既知の手法を用いればよく、詳細な説明を省略する。
次に、第1の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置10の作用について説明する。
ジャイロセンサ14及び速度センサ16によってヨーレイト及び速度を検出すると共に、GPS受信部12によって、複数のGPS衛星から電波を受信しているときに、コンピュータ18において、図10に示すジャイロセンサ軸角度推定処理ルーチンが繰り返し実行される。
ステップ100で、GPS受信部12から複数のGPS衛星の情報を取得すると共に、複数のGPS衛星のGPS擬似距離データ、ドップラー周波数、GPS衛星の位置座標を算出して取得する。同一時刻に取得された複数のGPS衛星分のGPS情報を、GPS情報群として取得する。
次に、ステップ102で、ジャイロセンサ14及び速度センサ16から各検出値を取得し、ヨーレイト及び速度をデータ記憶部22に記憶する。
次に、ステップ104で、後述するGPS情報に基づく方位角変化推定処理を実行して、所定時間分のGPS推定方位角の変化を算出し、次に、ステップ106で、データ記憶部22に記憶された所定時間分のヨーレイトに基づいて、所定時間分のジャイロの角度変化を算出する。
そして、ステップ108において、上記ステップ104で算出したGPS推定方位角の変化と、上記ステップ106で算出したジャイロの角度変化とに基づいて、初期方位角及びジャイロバイアスの最適推定を行う。ステップ110では、上記ステップ108で推定されたジャイロバイアスを用いて、上記ステップ102で得られたジャイロセンサ14の検出値を補して、メモリ(図示省略)に記憶する。
次のステップ112では、上記ステップ108における最適推定の結果に基づいて、残差の分散を算出してメモリに記憶する。ステップ114では、上記ステップ100で取得したGPS情報群のHDOPを算出してメモリに記憶する
そして、ステップ116において、上記ステップ112で算出された過去T秒間分の残差の分散の平均値と、上記ステップ114で算出された過去T秒間分のHDOPの平均値と、上記ステップ102で取得した過去T秒間分のヨーレイトの平均とに基づいて、上記図9の判定フローに従って、ジャイロセンサ14の軸ずれの有無を判定する。
ステップ118では、上記ステップ116の判定結果に基づいて、ジャイロセンサ14の軸ずれがあるか否かを判定し、軸ずれがない場合には、上記ステップ100へ戻る。一方、軸ずれがある場合には、ステップ120において、上記ステップ110で補正されたジャイロセンサ14の検出値(ヨーレイト)ΔHgyroと、上記ステップ104で推定されたGPS推定方位角の変化量(ヨーレイト)ΔHgpsとに基づいて、ジャイロセンサ14の軸の傾斜角θを算出し、メモリに記憶する。
そして、ステップ122において、上記ステップ120でメモリに記憶されたジャイロセンサ14の軸の傾斜角θの変化に基づいて、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものか、自車両のロール運動(例えば、バンク走行)によるものかを判定して、判定結果を出力し、上記ステップ100へ戻る。
次に、図11を参照して、方位角変化推定処理ルーチンについて説明する。
ステップ130で、上記(1)式に従って、各GPS衛星からの受信信号のドップラー周波数から、各GPS衛星に対する自車両の相対速度vを算出する。
次に、ステップ132で、取得した各GPS衛星の位置座標の時系列データから、ケプラーの方程式の微分を用いて、各GPS衛星の速度ベクトル(VX、VY、VZ)を算出する。
次に、ステップ134で、各GPS衛星のGPS擬似距離データを用いて、上記(2)〜(4)式に従って、自車両の位置を算出する。なお、ここでは、自車両の位置を、GPS衛星の方向(GPS衛星と自車両との角度)を求めるために算出しており、自車両の位置として大まかな位置が決定できればよく、例えば、地図などから位置を決定してもよく、また、過去の位置の測定履歴やビーコンなどの情報などから、自車両の位置を決定してもよい。
次に、ステップ136で、上記ステップ134で算出された自車両の位置及び取得された各GPS衛星の位置座標に基づいて、各GPS衛星jの位置と自車両の位置との角度関係R(水平方向に対する仰角θ、北方向に対する方位角φ)を、各GPS衛星の方向として算出する。
次に、ステップ138で、上記ステップ130で算出された各GPS衛星に対する自車両の相対速度v、上記ステップ132で算出された各GPS衛星の速度ベクトルV(VX、VY、VZ)、及び上記ステップ136で算出された各GPS衛星の方向R(θ、φ)に基づいて、上記(5)式に従って、各GPS衛星jの方向の自車両の速度Vvを算出する。(5)式における自車方向のGPS衛星jの速度Vsは、Vs=R[VX,VY,VZにより算出する。
次に、ステップ140で、上記(6)式、及び(7)式に従って、自車両の速度ベクトル(Vx,Vy,Vz)の最適値を算出する。
次に、ステップ142で、上記ステップ120で算出された自車両の速度ベクトルから、自車両のGPS推定方位角を算出してメモリに記憶する。そして、ステップ144において、メモリに記憶された自車両のGPS推定方位角に基づいて、GPS推定方位角の変化を算出して、リターンする。
以上説明したように、第1の実施の形態に係るセンサ軸傾斜判定装置によれば、HDOPが閾値未満であって、ジャイロセンサから算出されるジャイロの角度変化と、GPS情報を用いて算出されたGPS推定方位角の変化とのつじつまが合わないと判断され、かつ、ヨーレイトが発生している場合に、ジャイロセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定すると判定することにより、ジャイロセンサの軸ズレを精度よく判定することができる。
ジャイロセンサの軸が本来の回転平面内に対してズレている場合、実際よりも小さい値が出力されるため、旋回の軌跡が膨らむ傾向がある。設置角度だけでなく、バンクなどにより車体そのものが傾斜する場合も同様である。本実施の形態では、ナビや車両に搭載されるジャイロセンサの軸ズレを簡易な構成で判定することが可能であり、ジャイロセンサの軸の傾斜角度を推定することにより、その軸ズレによるセンサ誤差の修正が可能であり、方位角変化の推定精度が向上する。また、軌跡の推定精度も向上する。
また、誤差が大きいGPSの位置ではなく、精度の高いGPSドップラーを用いることで高精度な補正を可能にする。ドップラーを用いることで、その時点における地球座標系での速度を推定することができるため、自車両の方位角を1エポックで算出可能であり、より高精度な補正が可能になる。
ジャイロセンサの軸が旋回中心の軸に対して傾いている場合、実際のヨーレイトに比較して小さい値が出力される。既存のGPS・INS統合による軌跡の推定では、GPSの測位結果を用いてジャイロセンサの補正をしているため、時間遅れが大きく、瞬時の姿勢判定が困難であった。本実施の形態では、GPSドップラーを用いることで、各エポックごとの方位角の推定が可能であるため、GPS推定方位角とヨーレイトに基づくジャイロ推定角度とを直接比較して、その出力結果の差を観測することで、ジャイロセンサの軸ずれを判定することが可能になる。GPSとジャイロセンサの出力値の差から、ジャイロセンサの軸の傾斜角度についても算出可能であり、走行中に、ジャイロセンサの軸の傾斜角度の補正を行うことが可能になる。
また、取り付け誤差があったとしても、ジャイロセンサの軸の傾斜角度の推定が可能であることから、ジャイロセンサの取り付け時のコストが低減する。ジャイロセンサの軸ズレによる誤差の修正が可能であるため、軌跡の推定精度が向上する。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態のセンサ軸角度推定装置について、第1の実施の形態のセンサ軸角度推定装置10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、GPS推定方位角の変化量とジャイロセンサの検出値との比を用いて、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものか、あるいはロール運動によるものかを判定する点が、第1の実施の形態と主に異なっている。
図12に示すように、第2の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置210のコンピュータ218では、姿勢推定部228が、ジャイロバイアス推定部74、ドップラー信頼度判定部76、ジャイロ軸傾斜判定部78、ジャイロ軸角度推定部80、及びロール判定部282を備えて構成されている。
ここで、ジャイロセンサ14の軸ずれがロール運動によるものか取り付け誤差によるものかを判定する原理について説明する。
取り付け誤差によるジャイロセンサ14の軸ズレは常時ずれているため、上記傾斜角θは一定であるが、バンクなどの走行環境によって生じるジャイロセンサ14の軸ズレは、状況ごとにθが変化することから、ヨーレイトの変動を学習することで、ジャイロセンサ14の軸ズレが、取り付け誤差によるものか、バンク走行などの車両のロール運動によるものかを判定可能である。
そこで、本実施の形態では、ロール判定部282は、ジャイロ軸傾斜判定部78によってジャイロセンサ14の軸ずれがあると判定された場合、方位角変化推定部24によって推定されたGPS推定方位角の変化に基づく方位角変化量(ヨーレイト)と、ジャイロバイアス推定部74によりバイアス補正されたヨーレイトとの比、及び自車両がロール方向に運動していないときの予め求められたヨーレイトの比とに基づいて、ジャイロセンサ14の軸ズレが、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは自車両のロール運動による傾斜であるかを判定する。
図13に示すように、まず、方位角変化推定部24によって推定されたGPS推定方位角の変化に基づく方位角変化量(ヨーレイト)と、ジャイロバイアス推定部74によって補正されたヨーレイトとの比が一定となっている場合に、ジャイロセンサ14の傾斜角が一定であると判断し、GPS推定方位角度の変化量ωGPSと、バイアス補正されたジャイロセンサ14のヨーレイト出力ωgyroとの比を保存する。
そして、方位角変化推定部24によって推定されたGPS推定方位角の変化に基づく方位角変化量(ヨーレイト)と、バイアス補正されたジャイロセンサ14のヨーレイト出力との比が、保存された比と一致する場合には、ジャイロセンサ14の軸ズレが、取り付け誤差によるものであると判定する。
一方、方位角変化推定部24によって推定されたGPS推定方位角の変化に基づく方位角変化量(ヨーレイト)と、バイアス補正されたジャイロセンサ14のヨーレイト出力との比が、保存された比と一致しない場合には、ジャイロセンサ14の軸ズレが、自車両のロール運動によるものであると判定する。
なお、第2の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置210の他の構成及び作用については、第1の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置10と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置によれば、ジャイロセンサの軸ズレを精度よく判定することができると共に、ジャイロセンサの軸が傾斜している傾斜角度を精度良く推定することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態のセンサ軸角度推定装置について、第1の実施の形態のセンサ軸角度推定装置10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、GPSドップラーを用いて求められる高さ方向速度の変化に基づいて、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものか、あるいはロール運動によるものかを判定する点が、第1の実施の形態と主に異なっている。
図14に示すように、第3の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置310のコンピュータ318では、姿勢推定部328が、ジャイロバイアス推定部74、ドップラー信頼度判定部76、ジャイロ軸傾斜判定部78、ジャイロ軸角度推定部80、及びロール判定部382を備えて構成されている。
ここで、ジャイロセンサ14の軸ずれがロール運動によるものか取り付け誤差によるものかを判定する原理について説明する。
GPSアンテナが車軸から離れた位置に設置されている場合、バンクによって車体が傾くと、アンテナ位置の高さに変化が生じる。GPSドップラーの高さ方向速度(図8(C)参照)の推定精度は水平面に対してあまり高くないが、その速度積分によって得られる高さ変化を見つけることで、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものではなく、ロール運動によるものである可能性が高いと判断することができる。
そこで、本実施の形態では、GPS受信部12を、自車両の車軸から離れた位置に設置する。また、ドップラー信頼度判定部76によって、同一時刻に取得されたGPS情報群を用いて、そのGPS情報群のHDOP(水平面方向のDOP)及びVDOP(高さ方向のDOP)を算出する。方位角変化推定部24は、更に、算出される速度ベクトルの高さ成分を積分して、自車両位置の高さ方向の変化を算出する。なお、HDOPが、第1指標の一例であり、VDOPが第2指標の一例である。
ロール判定部382は、図8(C)に示すように、算出されたVDOPが閾値THDOPv未満であり高さ方向のGPSドップラーの信頼度が高いと判定される場合に、算出された自車両位置の高さ方向の変化に基づいて、ジャイロセンサ14の軸ズレが、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは車両のロール運動による傾斜であるかを判定する。例えば、自車両位置の高さ方向が、一時的に変動した場合(自車両位置の高さの平均値を含む所定範囲内に収まっていない場合)には、ジャイロセンサ14の軸ズレが、車両のロール運動による傾斜であると判定する。一方、自車両位置の高さ方向がほぼ一定である場合(自車両位置の高さの平均値を含む所定範囲内に収まっている場合)には、ジャイロセンサ14の軸ずれが、取り付け誤差によるものと判定する。
なお、第3の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置310の他の構成及び作用については、第1の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置10と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施の形態に係るセンサ軸角度推定装置によれば、ジャイロセンサの軸ズレを精度よく判定することができると共に、ジャイロセンサの軸が傾斜している傾斜角度を精度良く推定することができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態のセンサ軸角度推定装置10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、図15に示すような、通信を用いて先行車両に追従する協調型ACC(オートクルーズコントロール)システムに本発明を適用した場合を例に説明する。
図16に示すように、協調型ACCシステム410は、先行車両側車載器410A及び追従車両側車載器410Bを備えている。
先行車両側車載器410は、GPS受信部12と、ジャイロセンサ14と、速度センサ16と、コンピュータ18と、送信部420とを備えている。
送信部420は、自車両位置、速度軌跡、方位角などの情報と共に、ジャイロセンサ14の軸の傾斜角度及びジャイロセンサ14の軸ズレが取り付け誤差によるものか、ロール運動によるものかの判定結果を含む送信情報を、追従車両側車載器410Bに対して送信する。
追従車両側車載器410Bは、受信部422及びコンピュータ424を備えている。
受信部422は、先行車両側車載器410から送信された送信情報を受信して、コンピュータ424へ出力する。
コンピュータ424は、先行車両情報判断部426及び車両制御部428を備えている。先行車両情報判断部426は、先行車両側車載器410から送信された送信情報に含まれるジャイロセンサ14の軸の傾斜角度に基づいて、先行車両側車載器410からの送信情報に含まれる軌跡や方位角の誤差可能性を判断する。また、先行車両情報判断部426は、先行車両側車載器410から送信された送信情報に含まれる上記判定結果に基づいて、ロール運動(バンク走行)の可能性を判断する。
車両制御部428は、先行車両側車載器410からの送信情報に含まれる軌跡や方位角の誤差可能性に基づいて、軌跡や方位角、ヨーレイトを補正し、補正された軌跡や方位角、ヨーレイトを用いて、先行車両に追従するように車両制御を行う。また、車両制御部428は、ロール運動(バンク走行)の可能性に基づいて、前方のロール予測を行い、車両制御を行う。
車両制御部428では、先行車両から通信によって取得した先行車両の状態(車速、位置、ヨーレイトなど)を用いて、車両の運動を適切に制御することで、エネルギー効率の向上及び運転負荷の低減を実現する。このとき、送信する情報に予め誤差が含まれていることがわかっている場合、追従車両はその情報の信頼度を下げるなどによって制御の方法を変化させることが出来るようになる。
なお、上記の第4の実施の形態では、協調型ACCシステムに、第1の実施の形態で説明したジャイロセンサの軸の傾斜角の推定方法を適用した場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。第2の実施の形態、第3の実施の形態で説明したジャイロセンサの軸の傾斜角の推定方法を、協調型ACCシステムに適用してもよい。
また、上記の第2の実施の形態において、ロール判定部の判定結果に基づくバンクなどの情報を位置情報とともに、自車両あるいはセンターに蓄えておくことで、そこを通る車両が、当該バンク情報を利用できるようにしてもよい。
また、上記第1〜第4の実施の形態では、速度ベクトルを算出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、自車両の方位角を算出すると共に、自車両の速度を検出し、自車両の方位角と速度からなる速度情報を用いてもよい。
また、上記第1〜第4の実施の形態では、車両に搭載されるセンサ傾斜判定装置について説明したが、本発明のセンサ傾斜判定装置が搭載される移動体は車両に限定されない。例えば、センサ傾斜判定装置をロボットに搭載してもよい。
また、上記第1〜第4の実施の形態では、GPSの信頼度が高いと判定された場合であって、ジャイロセンサから算出されるジャイロの角度変化と、GPS情報を用いて算出されたGPS推定方位角の変化とのつじつまが合わないと判断され、かつ、ヨーレイトが発生している場合に、ジャイロセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定される場合が、GPSの信頼度が高いと判定される場合に限らない。例えば、ジャイロセンサから算出されるジャイロの角度変化と、GPS情報を用いて算出されたGPS推定方位角の変化とのつじつまが合わないと判断され、かつ、ヨーレイトが発生している場合に、ジャイロセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定するようにしてもよい。
10、210、310 センサ軸角度推定装置
12 受信部
14 ジャイロセンサ
16 速度センサ
18、218、318 コンピュータ
20 情報取得部
22 データ記憶部
24 方位角変化推定部
26 角度変化取得部
28、228、328 姿勢推定部
74 ジャイロバイアス推定部
76 ドップラー信頼度判定部
78 ジャイロ軸傾斜判定部
80 ジャイロ軸角度推定部
82、282、382 ロール判定部

Claims (11)

  1. 移動体に搭載され、かつ、前記移動体に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサと、
    複数のGPS衛星の各々から送信された前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を含む衛星情報を取得する衛星情報取得手段と、
    前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体の角度の変化を算出する第1算出手段と、
    前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とが対応しているか否かを判定する角度変化判定手段と、
    前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体にヨーレイトが発生しているか否かを判定するヨーレイト判定手段と、
    前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する傾斜判定手段と、
    を含むセンサ傾斜判定装置。
  2. 前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とに基づいて、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトのバイアス補正を行うバイアス補正手段と、
    前記バイアス補正手段によってバイアス補正されたヨーレイトと、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化の変化量とに基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜している傾斜角度を推定する傾斜角度推定手段と、
    を更に含む請求項1記載のセンサ傾斜判定装置。
  3. 前記傾斜角度推定手段によって推定された傾斜角度の変化に基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含む請求項2記載のセンサ傾斜判定装置。
  4. 前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とに基づいて、前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトのバイアス補正を行うバイアス補正手段と、
    前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化に基づくヨーレイト、及び前記バイアス補正手段によってバイアス補正されたヨーレイトの比と、前記移動体がロール方向に運動していないときの予め求められた前記ヨーレイトの比とに基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含む請求項1又は2記載のセンサ傾斜判定装置。
  5. 前記複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られるGPSの信頼度を示す指標を算出する信頼度算出手段を更に含み、
    前記傾斜判定手段は、前記信頼度算出手段によって算出された前記指標に基づいて前記GPSの信頼度が高いと判定される場合であって、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する請求項1〜請求項4の何れか1項記載のセンサ傾斜判定装置。
  6. 前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の高さ方向の変化を算出する高さ変化算出手段と、
    前記複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られる、水平面方向のGPSの信頼度を示す第1指標及び高さ方向のGPSの信頼度を示す第2指標を各々算出する信頼度算出手段とを更に含み、
    前記傾斜判定手段は、前記信頼度算出手段によって算出された前記第1指標に基づいて前記水平面方向のGPSの信頼度が高いと判定される場合であって、前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面の垂直方向に対して傾斜していると判定し、
    前記信頼度算出手段によって算出された前記第2指標に基づいて前記高さ方向のGPSの信頼度が高いと判定される場合に、前記高さ変化算出手段によって算出された前記移動体の高さ方向の変化に基づいて、前記ヨーレイトセンサの軸の傾斜が、取り付け誤差による傾斜であるか、あるいは前記移動体のロール方向の運動による傾斜であるかを判定するロール判定手段を更に含む請求項1又は2記載のセンサ傾斜判定装置。
  7. 前記GPSの信頼度を示す指標を、GPS受信機が同一時刻に受信した複数のGPS衛星の各々の衛星情報から得られ、かつ該複数の衛星情報各々を送信した複数のGPS衛星の配置に応じた測位精度の低下率を表すDOPとした請求項5又は6記載のセンサ傾斜判定装置。
  8. 前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の進行方向を含む速度ベクトル、又は前記移動体の速度及び前記移動体の進行方向を示す速度情報を算出する速度算出手段を更に含み、
    前記第2算出手段は、前記速度算出手段によって算出された前記速度情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角を推定することにより、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する請求項1〜請求項7の何れか1項記載のセンサ傾斜判定装置。
  9. 前記速度算出手段は、前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、及び前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報から得られる前記移動体の位置に基づいて、前記移動体から見た前記GPS衛星の各々の方向を算出し、時系列の前記GPS衛星の各々の位置に関する情報に基づいて、前記GPS衛星の各々の速度を算出し、前記移動体から見た前記GPS衛星の各々の方向、前記GPS衛星の各々の速度、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報に基づいて、前記移動体のGPS衛星の各々の方向の速度を算出し、複数の前記移動体のGPS衛星の各々の方向の速度に基づいて、前記移動体の速度ベクトルを算出する請求項8記載のセンサ傾斜判定装置。
  10. 前記GPS衛星の各々の位置に関する情報を、衛星軌道情報とし、前記GPS衛星の各々と前記移動体との距離に関する情報を、擬似距離情報とし、前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を、ドップラー周波数情報とした請求項1〜請求項9の何れか1項記載のセンサ傾斜判定装置。
  11. コンピュータを、
    複数のGPS衛星の各々から送信された前記GPS衛星の各々の位置に関する情報、前記GPS衛星の各々と移動体との距離に関する情報、及び前記GPS衛星の各々に対する前記移動体の相対速度に関する情報を含む衛星情報を取得する衛星情報取得手段、
    前記移動体に搭載され、かつ、前記移動体に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体の角度の変化を算出する第1算出手段、
    前記衛星情報取得手段により取得された前記衛星情報に基づいて、前記移動体の基準方向の方位角の変化を算出する第2算出手段、
    前記第1算出手段によって算出された前記角度の変化と、前記第2算出手段によって算出された前記方位角の変化とが対応しているか否かを判定する角度変化判定手段と、
    前記ヨーレイトセンサによって検出されたヨーレイトに基づいて、前記移動体にヨーレイトが発生しているか否かを判定するヨーレイト判定手段、及び
    前記角度変化判定手段によって前記角度の変化が対応していないと判定され、かつ、前記ヨーレイト判定手段によってヨーレイトが発生していると判定された場合に、前記ヨーレイトセンサの軸が、水平面に対する垂直方向に対して傾斜していると判定する傾斜判定手段
    として機能させるためのプログラム。
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