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JP2014074385A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP2014074385A
JP2014074385A JP2012223059A JP2012223059A JP2014074385A JP 2014074385 A JP2014074385 A JP 2014074385A JP 2012223059 A JP2012223059 A JP 2012223059A JP 2012223059 A JP2012223059 A JP 2012223059A JP 2014074385 A JP2014074385 A JP 2014074385A
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control
valve
internal combustion
combustion engine
egr
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JP2012223059A
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English (en)
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Motoya Kamahara
本也 鎌原
Toru Saito
徹 齊藤
Junji Kaneko
淳司 金子
Taro Furukubo
太郎 古久保
Takashi Tomita
貴志 富田
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】コストを増加させることなく安価な構成で三元触媒におけるNHの発生を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】触媒ユニットより下流側の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路と、EGR通路を開閉するEGRバルブとを有し、EGR通路を介して排気通路から排気の一部を吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御装置は、触媒温度TSCが予め定められた所定温度TNH3以下であることを条件に、NOx濃度低下制御として点火遅角制御、EGRバルブの開度増加制御、噴き分け率増加制御およびバルブオーバラップ量増加制御の少なくともいずれか1つを実行するECUを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、三元触媒の下流側から排気の一部を吸気通路に再循環させるEGRシステムを搭載した内燃機関の制御装置に関する。
この種の内燃機関では、三元触媒で発生したNH(アンモニア)と燃料中の塩素とが結合して強力な腐食反応を引き起こすNHCl(塩化アンモニウム)が生成され、これがEGRシステム内に残留することがある。残留したNHClがEGRシステム内で発生した凝縮水によって溶解されると、高濃度の塩素イオン溶液が生成され、これが原因でEGRシステムの構成部品に腐食が生じるおそれがあった。EGRシステムを搭載した内燃機関においては、腐食要因となり得るNHを低減することが望まれていた。
従来、NHを除去する方法として、SiO(二酸化ケイ素)、Al(酸化アルミニウム)、HO(水)を主成分とする担体にCu(銅)を担持させた触媒にNHを含むガスを接触させてNHを燃焼させる、ガス中のNH浄化方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭56−108516号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のNH浄化方法では、特別にNH除去用の触媒を必要とするため、製造コストが増加するという問題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、コストを増加させることなく安価な構成で三元触媒におけるNHの発生を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記目的達成のため、(1)三元触媒より下流側の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路と、前記EGR通路を開閉するEGRバルブとを有し、前記EGR通路を介して前記排気通路から排気の一部を前記吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御装置であって、前記三元触媒の温度が予め定められた所定温度以下であることを条件として、前記三元触媒の上流側のNOx濃度を低下させるNOx濃度低下制御を実行する制御手段を備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、三元触媒の温度が予め定められた所定温度以下であることを条件として三元触媒の上流側のNOx濃度を低下させるNOx濃度低下制御を実行する。このため、本発明に係る内燃機関の制御装置は、三元触媒でのNHの発生量が増加する温度領域において例えば内燃機関の運転状態を制御することにより三元触媒の上流側のNOx濃度を低下させることができる。結果としてNOx濃度の上昇に伴って増加するNH発生量を低減することができる。したがって、本発明に係る内燃機関の制御装置は、従来のようにNH抑制用の専用の触媒を設ける必要がないので、コストを増加させることなく安価な構成でEGRシステムの腐食要因となり得る三元触媒におけるNHの発生を抑制することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)に記載の内燃機関の制御装置において、(2)前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記内燃機関の点火時期を遅角させる点火遅角制御を行う構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御として内燃機関の点火時期を遅角させる点火遅角制御を行うので、内燃機関における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)または(2)に記載の内燃機関の制御装置において、(3)前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記EGRバルブの開度を増加させる開度増加制御を行う構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御としてEGRバルブの開度を増加させる開度増加制御を行うので、内燃機関における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)ないし(3)に記載の内燃機関の制御装置において、(4)前記内燃機関は、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を備え、前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記内燃機関の吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ量を増加させるよう前記可変バルブタイミング機構を制御するバルブオーバラップ量増加制御を行う構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御として内燃機関の吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ量を増加させるバルブオーバラップ量増加制御を行うので、内燃機関における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)ないし(4)に記載の内燃機関の制御装置において、(5)前記内燃機関は、燃料噴射弁として筒内噴射弁およびポート噴射弁を備え、前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記筒内噴射弁および前記ポート噴射弁における噴き分け率を増加させる噴き分け率増加制御を行う構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御として筒内噴射弁およびポート噴射弁における噴き分け率を増加させる噴き分け率増加制御を行うことによって、ポート噴射弁による燃料噴射量に対して筒内噴射弁による燃料噴射量の比率を増加させる。これにより、内燃機関における燃焼温度を低下させることができ、結果としてNHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)ないし(5)に記載の内燃機関の制御装置において、(6)前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として圧縮比を低下させる圧縮比低下制御を行う構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御として圧縮比を低下させる圧縮比低下制御を行うので、内燃機関における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)ないし(6)に記載の内燃機関の制御装置において、(7)前記所定温度は、550℃である構成を有している。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、NHの発生量が顕著に増大する温度領域においてのみ、NOxの発生量を低減させるNOx濃度低下制御を実行することができる。
本発明によれば、コストを増加させることなく安価な構成で三元触媒におけるNHの発生を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る触媒ユニットでのNH3の発生量と触媒温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る触媒ユニットでのNH3の発生量と触媒上流側のNOx濃度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るECUにより実行されるNOx濃度低下制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態における触媒上流側のNOx濃度と点火時期との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態における触媒上流側のNOx濃度とEGR開度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の排気ガス中のNOx発生量と筒内/ポート噴き分け率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の排気ガス中のNOx発生量とバルブオーバラップ期間との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の変形例における内燃機関の排気ガス中のNOx発生量と圧縮比との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置における触媒温度検出方法の異なる態様を説明する触媒温度算出マップの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置を装備したその内燃機関の概略構成を示している。本実施の形態に係る内燃機関は、デュアルインジェクションシステムを備えた火花点火式の多気筒内燃機関である。
まず、その構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る内燃機関としてのエンジン10は、例えば直列4気筒の4ストロークサイクルガソリンエンジンによって構成されており、図示しない車両の走行駆動源を構成している。このエンジン10は、4つの気筒11(図1中に1つのみ模式的に図示する)を有している。
各気筒11には、ピストン12で仕切られた燃焼室13が形成されている。また、各気筒11には、吸気弁16と排気弁17とが図示しない吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを含む動弁機構により開閉可能に装備されている。さらに、各気筒11には、燃焼室13内に露出するよう点火プラグ14が配置されている。
各気筒11内のピストン12は、コネクティングロッド(符号なし)を介してクランク軸15の対応するクランクスルー部分に連結されている。
エンジン10は、燃料噴射弁としてポート噴射弁21と、筒内噴射弁22とを備えている。ポート噴射弁21は、燃料を吸気ポート内にて噴射する。筒内噴射弁22は、燃料を燃焼室13内にて直接噴射する。これらポート噴射弁21および筒内噴射弁22には、車両に搭載された図外の燃料タンク内の燃料ポンプにより例えばガソリン等の燃料が供給されるようになっている。
また、エンジン10には、吸気弁16の開弁時に燃焼室13内に空気を吸入させることができる吸気通路18を有する吸気装置30と、排気弁17の開弁時に燃焼室13から燃焼後のガスを排出させることができる排気通路19を有する排気装置40とが装着されている。
吸気装置30は、吸気管31と、エアフローメータ32と、スロットルバルブ33と、スロットル開度センサ34と、を含んで構成されている。吸気管31は、吸気通路18を形成するとともにその途中に図示しないサージタンク部を有する。エアフローメータ32は、吸気管31の上流端側の図示しないエアクリーナの近傍で吸入空気量を検出する。スロットルバルブ33は、エアフローメータ32とサージタンクの間に位置するよう設けられている。スロットル開度センサ34は、スロットルバルブ33の開度(以下、スロットル開度という)を検出する。
エアフローメータ32により検出される新気の吸入流量は、吸入空気量を表す吸気量信号Qaとして電子制御装置であるECU100に取り込まれるようになっている。また、スロットル開度センサ34により検出されるスロットルバルブ33の開度は、スロットル開度信号AthvとしてECU100に取り込まれるようになっている。
排気装置40は、排気管41と、触媒ユニット42と、空燃比センサ43と、触媒温度センサ44とを含んで構成されている。
排気管41は、排気通路19を形成する。また、排気管41は、各気筒11の排気弁17の開弁時に対応する燃焼室13内から排気ガスを排出させることができるよう、複数の排気枝管41a(図1中に1つのみ図示している)および集合管部41bを有している。
触媒ユニット42は、三元触媒で構成され、排気浄化用のユニットとして排気管41に装着されている。触媒ユニット42は、公知の三元触媒42aを内蔵しており、燃焼室13内の空燃比(燃焼空燃比)が理論空燃比に制御されることでエンジン10の排気空燃比が特定空燃比に制御されているとき、エンジン10の排気ガス中における窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)および一酸化炭素(CO)を酸化還元反応によって共に高度に浄化できるようになっている。
空燃比センサ43は、触媒ユニット42の近傍、例えば触媒ユニット42より下流側の排気通路19中で排気空燃比を検出する。空燃比センサ43は、例えば公知の濃淡電池式の排気酸素濃度センサ(O2センサ)で構成されており、理論空燃比を境にして未燃燃料ガスが残るリッチ側で起電力が急峻に立ち上がる特性を有している。触媒温度センサ44は、触媒ユニット42の触媒温度を検出する。
また、エンジン10には、さらにEGR装置(EGRシステム)50が装備されている。このEGR装置50は、EGR通路51と、EGRバルブ52と、EGRクーラ53とを含んで構成されている。
EGR通路51は、触媒ユニット42より下流側の排気通路19と吸気通路18とを連通するようになっている。したがって、EGR装置50は、このEGR通路51を介して触媒ユニット42より下流側の排気通路19から排気の一部を吸気通路18に還流させることができる。EGR通路51は、詳細を図示しないが、例えばEGRパイプおよび排気マニホールドの一部によって形成されている。
EGRバルブ52は、EGR通路51の吸気通路18側の端部近傍に設けられ、EGR通路51を開閉するようになっている。また、EGRバルブ52は、EGR通路51による排気再循流量の大きさを表すEGR率(排気還流率=還流排気流量/全吸入空気流量(新気吸気量および排気再循環量を含む))を可変制御するように、その弁開度すなわちEGRバルブ開度Aegrを、入力される開度制御信号に応じて変化させることができるようになっている。
EGRクーラ53は、EGR通路51を通る還流排気ガスをエンジン10の冷却水との熱交換により冷却するようになっている。
また、エンジン10は、吸気弁16および排気弁17の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング(VVT:Variable Valve Timing)機構として図示しない吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの各端部に吸気側VVT25および排気側VVT26を備えている。こうした可変バルブタイミング機構は、吸気弁16および排気弁17の少なくとも一方の開閉タイミングを変更可能となっており、吸気弁16と排気弁17が同時に開いている期間の長さ(バルブオーバラップ量の大きさ)を制御することができる。具体的には、これら吸気側VVT25および排気側VVT26は、それぞれクランク軸15に対する吸気カムシャフトあるいは排気カムシャフトの回転位相を変化させ、バルブ開閉タイミングを変更するものである。本実施の形態では、吸気側VVT25および排気側VVT26として例えばベーン式のものを採用している。
一方、前述のECU100には、吸気量信号Qaやスロットル開度信号Athvに加えて、空燃比センサ43から排気空燃比信号AFや触媒温度センサ44から温度検出信号(触媒温度TSC)が入力される。さらに、ECU100は、クランク角センサ61からクランク角信号CA、水温センサ62からエンジン10の冷却水温を表す冷却水温信号Tw、アクセル開度センサ63から要求開度信号Accp、図示しない他の車載ECUからの要求信号等が入力される。そして、ECU100は、これらの入力信号に基づいて、エンジン10を電子制御する機能を有している。
ECU100は、CPU(central processing unit)、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)およびバックアップメモリを含み、さらに、A/D変換器等を含む入力インターフェース回路と、ドライバやリレースイッチを含む出力インターフェース回路と、他の車載ECUとの通信インターフェース等を含んで構成されている。
このECU100は、ROMやバックアップメモリ(以下、ROM等という)に格納された制御プログラムに従ってエンジン10に要求される出力(トルクおよび機関回転数)を実現するよう、スロットルバルブ33の開度、点火時期、燃料噴射時期および燃料噴射量等をそれぞれに制御するようになっている。
例えば、ECU100は、少なくともエンジン回転数Ne[rpm]および吸入空気量Qaに基づいて各気筒11における点火時期τを点火プラグ14への点火信号により制御する点火時期制御機構として機能する。また、ECU100は、アクセル開度センサ63で検出されるアクセル開度Accpとエンジン回転数Neを基に予めの試験等により取得したマップデータから要求トルクを算出し、その要求トルクに応じた燃料噴射量を設定する。さらに、ECU100は、EGRバルブ52への開度Aegrの制御信号により可変制御する排気還流制御機構としても機能するようになっている。
また、ECU100は、エンジン回転数Neおよび機関負荷といったエンジン運転状態に基づき、エンジン10全体としての要求燃料噴射量を求め、後述する噴き分け率に従って要求燃料噴射量が得られるようにポート噴射弁21および筒内噴射弁22からの燃料噴射を行うようになっている。
本実施の形態では、上述の噴き分け率を、全噴射量に占める筒内噴射量の比率として表している。したがって、その値が「1.0」のときには、全燃料の噴射が気筒内に行われ、その値が「0」のときには、全燃料の噴射が吸気ポート内に行われる。以下、このような噴き分け率を筒内/ポート噴き分け率という。
こうした筒内/ポート噴き分け率は、例えば機関負荷やエンジン回転数Neに基づき設定された運転領域に応じて予め噴き分け率マップとしてマップ化されて記憶されている。
ECU100は、さらに、クランク角センサ61からクランク軸15の回転速度Ne[rpm]に対応するパルス信号を取り込むことで、エンジン10のエンジン回転数Neを検出するようになっている。
さらに、ECU100は、触媒温度センサ44から入力された触媒温度TSCが予め定められた所定温度TNH3以下であることを条件として、触媒ユニット42の上流側のNOx濃度を低下させるNOx濃度低下制御を実行するようになっている。
具体的には、ECU100は、上述のNOx濃度低下制御として、エンジン10の点火時期を遅角させる点火遅角制御、EGRバルブ52の開度を増加させる開度増加制御、エンジン10の吸気弁16と排気弁17とのバルブオーバラップ量を増加させるバルブオーバラップ量増加制御、筒内噴射弁22およびポート噴射弁21における筒内/ポート噴き分け率を増加させる噴き分け率増加制御の少なくとも1つを実行するようになっている。本実施の形態におけるECU100は、本発明に係る制御手段を構成する。上述した各制御については、後述する。
次に、図2を参照して、触媒ユニット42における腐食性物質としてのNHの発生量と触媒温度との関係について説明する。
図2に示すように、触媒ユニット42は、三元触媒42aが排気ガスと接触するその表面近傍部分の温度(触媒床温度;以下、触媒温度TSCという)が所定温度TNH3[℃]以下となると、触媒ユニット42内での腐食性物質であるNHの発生量QNH3が急激に増加する温度特性を有している。
具体的には、触媒ユニット42では、所定温度TNH3[℃]より高い温度領域においては触媒温度TSCの単位温度変化に対するNHの発生量QNH3の変化率が比較的小さいのに対して、所定温度TNH3[℃]以下の温度領域においては触媒温度TSCの単位温度変化に対するNHの発生量QNH3の変化率が顕著に大きくなっている。このように、NHの発生量QNH3は、触媒温度TSCに依存している。ここで、所定温度TNH3[℃]は、550[℃]である。
NHの発生量QNH3が増加すると、発生したNHと燃料中の塩素とが結合して強力な腐食反応を引き起こすNHClが生成され、これがEGR装置50内に残留することがある。残留したNHClは、EGR装置50の例えばEGR通路51を形成するEGRパイプ等の腐食の要因となり得る。
また、図3に示すように、触媒ユニット42でのNHの発生量QNH3は、触媒ユニット42の上流側のNOx濃度に依存しており、触媒ユニット42の上流側のNOx濃度が高くなるに従い増加する傾向を有している。したがって、触媒ユニット42の上流側のNOx濃度を低下させることができれば、NHの発生量QNH3を低減させることができる。
ここで、NOx濃度は、排気ガス中に含まれるNOxの割合であり、単位時間当たりのNOx発生量が増加すればNOx濃度は増加することとなる。こうしたNOx濃度あるいは単位時間当たりのNOx発生量は、エンジン10の燃焼温度に依存しており、エンジン10の燃焼温度が高まるほど増加する。したがって、NOx濃度あるいは単位時間当たりのNOx発生量を低減させるためには、エンジン10の燃焼温度を低下させる必要がある。
そこで、本実施の形態では、触媒温度TSCが所定温度TNH3[℃](=550[℃])以下となったときに、NHの発生量QNH3を抑制するために上述したNOx濃度低下制御が実行されるようになっている。
次に、図4を参照して、本実施の形態に係るECU100により実行されるNOx濃度低下制御について説明する。この制御は、エンジン10の運転中は所定時間毎に繰り返し実行される。ここで、本実施の形態では、NOx濃度低下制御として上述した点火遅角制御、開度増加制御、噴き分け率増加制御およびバルブオーバラップ量増加制御の全てを実行する場合について説明する。なお、これら制御を全て実行する必要はなく、必要に応じて1つあるいは複数の制御を組み合わせて実行することも可能であることは言うまでもない。
図4に示すように、ECU100は、まず触媒温度センサ44からの入力値に基づき触媒温度TSCを検出する(ステップS11)。
次いで、ECU100は、検出した触媒温度TSCが所定温度TNH3(=550[℃])以下であるか否かを判断する(ステップS12)。
ECU100は、検出した触媒温度TSCが所定温度TNH3(=550[℃])以下でないと判断した場合(TSC>TNH3)には、NOx濃度低下制御を実行しないで本処理を終了する。つまり、ECU100は、エンジン10の点火時期τを通常の点火時期τに設定し(ステップS17)、EGRバルブ52のEGRバルブ開度Aegrを通常のEGRバルブ開度Aegr0に設定し(ステップS18)、さらにエンジン10における筒内/ポート噴き分け率ζを通常の筒内/ポート噴き分け率ζに設定する(ステップS19)とともに、吸気VVT進角量νinを通常の吸気VVT進角量νin0に設定し、かつ排気VVT進角量νoutを通常の吸気VVT進角量νout0に設定する(ステップS20)。
ここで、通常の点火時期τとは、少なくともエンジン回転数Neおよび吸入空気量Qaに基づいて算出した点火時期である。また、通常のEGRバルブ開度Aegr0とは、燃料噴射量およびエンジン回転数Neから特定される各運転状態について基本EGR量に対応するEGRバルブ開度を予めの運転試験により取得して記憶した基本EGR量マップに基づき算出されるEGRバルブ開度である。また、通常の筒内/ポート噴き分け率ζとは、機関負荷やエンジン回転数Neに基づき予め記憶された噴き分け率マップを参照することにより算出される筒内/ポート噴き分け率である。さらに、通常の吸気VVT進角量νin0および通常の吸気VVT進角量νout0とは、エンジン10の運転状態に基づき吸気弁16と排気弁17とのバルブオーバラップ量(期間)が通常設定されるバルブオーバラップ量(期間)となるような吸気VVT進角量および排気VVT進角量である。
一方、ECU100は、ステップS12において触媒温度TSCが所定温度TNH3(=550[℃])以下であると判断した場合(TSC≦TNH3)には、NOx濃度低下制御としてステップS13〜ステップS16の各制御を行って本処理を終了する。
つまり、ECU100は、エンジン10の点火時期τを通常の点火時期τよりも遅角させる点火遅角制御を行う(ステップS13)。この点火遅角制御により、エンジン10の燃焼温度が低下し、図5に示すように触媒ユニット42の上流側のNOx濃度の低下が図られる。
次いで、ECU100は、EGRバルブ開度Aegrを通常のEGRバルブ開度Aegr0より増加させる開度増加制御を行う(ステップS14)。例えば、ECU100は、基本EGR量マップに基づき算出された通常のEGRバルブ開度Aegr0に所定の補正係数を乗ずることにより最終EGRバルブ開度を算出し、これをEGRバルブ開度Aegrとして用いることができる。この開度増加制御により、EGR率が増加することとなり吸気通路18に還流させられる排気の流量が増加する。この結果、エンジン10の燃焼温度が低下し、図6に示すように触媒ユニット42の上流側のNOx濃度の低下が図られる。
次いで、ECU100は、エンジン10における筒内/ポート噴き分け率ζを通常の筒内/ポート噴き分け率ζより増加させる噴き分け率増加制御を行う(ステップS15)。この噴き分け率増加制御により、エンジン10に対する全噴射量に占める筒内噴射量の比率が増加することとなる。これにより、エンジン10の燃焼温度が低下し、図7に示すように単位時間当たりのNOx発生量が少なくなり、結果として触媒ユニット42の上流側のNOx濃度の低下が図られる。
次いで、ECU100は、吸気弁16と排気弁17とのバルブオーバラップ量(期間)を通常設定されるバルブオーバラップ量(期間)よりも増加(長く)させるよう吸気側VVT25および排気側VVT26を制御するバルブオーバラップ量増加制御を行う(ステップS16)。
具体的には、ECU100は、吸気VVT進角量νinを通常の吸気VVT進角量νin0より増加させる、すなわち吸気弁16の開弁時期を進角させるよう吸気側VVT25を制御する。これと同時に、ECU100は、排気VVT進角量νoutを通常の吸気VVT進角量νout0より減少させる、すなわち排気弁17の閉弁時期を遅角させるよう排気側VVT26を制御する。これにより、吸気弁16と排気弁17とのバルブオーバラップ量(期間)が増加(長く)させられる。なお、吸気弁16の開弁時期の進角または排気弁17の閉弁時期の遅角のいずれかのみを行って上述のバルブオーバラップ量(期間)を増加(長く)させるようにしてもよい。
このバルブオーバラップ量増加制御によりバルブオーバラップ量(期間)を増加(長く)させると、混合気中に残留する排気ガスの量が多くなり、この排気ガス中に含まれるCO等の不活性ガスによって燃料室13内の燃焼温度が低下させられる。この結果、図8に示すように、単位時間当たりのNOx発生量が少なくなり、結果として触媒ユニット42の上流側のNOx濃度の低下が図られる。なお、図8中の点線は、通常設定されるバルブオーバラップ量(期間)である。
このように、本実施形態では、図4に示すNOx濃度低下制御が短周期で繰り返されることにより、触媒温度TSCが所定温度TNH3以下になる運転領域では、ステップS13−S16に示すような点火遅角制御、開度増加制御、噴き分け率増加制御およびバルブオーバラップ量増加制御がNOx濃度低下制御として実行される。
一方、触媒温度TSCが所定温度TNH3以下とならない運転領域では、ステップS17−S20に示すような成り行きの制御が実行されることになる。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、触媒温度TSCが予め定められた所定温度TNH3以下であることを条件として触媒ユニット42の上流側のNOx濃度を低下させるNOx濃度低下制御を実行する。このため、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、三元触媒42aでのNHの発生量が増加する温度領域において例えばエンジン10の運転状態を制御することにより触媒ユニット42の上流側のNOx濃度を低下させることができる。結果としてNOx濃度の上昇に伴って増加するNH発生量を低減することができる。したがって、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、従来のようにNH抑制用の専用の触媒を設ける必要がないので、コストを増加させることなく安価な構成でEGR装置50の腐食要因となり得る三元触媒42aにおけるNHの発生を抑制することができる。特に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によれば、触媒温度TSCが所定温度TNH3以下の状態において、従来と比較して大幅に三元触媒42aにおけるNHの発生量を低下させることができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御としてエンジン10の点火時期τを遅角させる点火遅角制御を行うので、エンジン10における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御としてEGRバルブ開度Aegrを増加させる開度増加制御を行うので、エンジン10における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御としてエンジン10の吸気弁16と排気弁17とのバルブオーバラップ量を増加させるバルブオーバラップ量増加制御を行うので、エンジン10における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、NOx濃度低下制御として筒内噴射弁22およびポート噴射弁21における噴き分け率ζを増加させる噴き分け率増加制御を行うことによって、ポート噴射弁21による燃料噴射量に対して筒内噴射弁22による燃料噴射量の比率を増加させる。これにより、エンジン10における燃焼温度を低下させることができ、結果としてNHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
なお、本実施の形態においては、エンジン10の圧縮比が可変でない構成について説明したが、これに限らず、例えばエンジン10がその圧縮比を変更可能な構成であってもよい。
圧縮比を変更可能な構成としては、例えば機械的に圧縮比を変更可能な圧縮比可変機構を別途設けたり、あるいは吸気弁16の閉タイミングを変化させることで実質的な圧縮比を変更させる構成等を採用することができる。
圧縮比可変機構としては、気筒体積の変更やピストン12のストロークの変更を行う種々の構成を採用可能であるが、例えばエンジン10のシリンダヘッドとシリンダブロックとの相対的な位置を、アクチュエータにより変更することによりシリンダ長を可変する機構を用いることができる。かかる機構は、構成がシンプルであり、全体構成を簡略化することができる。もとより、他の可変機構、例えば中折れコンロッドを用いた構成や偏心ピストンピンを用いた構成などを採用することも差し支えない。
圧縮比可変機構を用いずに圧縮比を変更する構成では、実質的な圧縮行程が吸気弁16が閉じた位置から上死点までの間であることを利用して、吸気弁16の閉タイミングを変化させることで実質的な圧縮比を変化させることができるようになっている。
こうした圧縮比を変更可能なエンジン10にあっては、上述したNOx濃度低下制御としてエンジン10の圧縮比ηを通常の圧縮比ηよりも低下させる圧縮比低下制御を、上記各制御(点火遅角制御、開度増加制御、噴き分け率増加制御およびバルブオーバラップ量増加制御)に加えてもよい。この場合、圧縮比低下制御を加えた全ての制御を行う以外に、圧縮比低下制御を単独で行ってもよいし、他の制御と組み合わせて行ってもよいことはもちろんである。ここで、上述した通常の圧縮比ηとは、例えばエンジン10の吸入空気量Qa等に基づき設定される成り行き制御による圧縮比である。
この圧縮比低下制御によりエンジン10の圧縮比ηを低下させると、エンジン10の燃焼温度が低下し、図9に示すように触媒ユニット42の上流側のNOx濃度の低下が図られる。
このようにエンジン10が圧縮比を変更可能な構成である場合には、NOx濃度低下制御として圧縮比を低下させる圧縮比低下制御を行うので、エンジン10における燃焼温度を低下させることができる。これにより、NHの発生要因となるNOxの発生量を低減させることができる。
また、本実施の形態においては、空燃比センサ43が濃淡電池式の排気酸素濃度センサで構成されるものとしたが、空燃比センサ43が触媒ユニット42より上流側の排気空燃比を検出する限界電流型のもので構成されてもよいし、触媒ユニット42より上流側の空燃比センサと触媒ユニット42より下流側の酸素センサとを併有する構成とすることができる。
また、本実施の形態においては、触媒ユニット42の触媒温度TSCを触媒温度センサ44によって検出するものとしたが、センサによる直接温度検出に限らず、図10に示すようなマップを用いて、エンジン10のエンジン回転数Neおよび体積効率KLを基に触媒温度TSCの概略値を間接的に検出する構成としてもよい。
ここで、体積効率KLは、燃焼済みガスの排気と未燃焼ガスの吸気とによる新気の取り込み能力を表す指標で、気筒の排気量(行程容積)に対する実質的な吸入新気の体積の比に相当する。実質的な吸入新気の体積とは、エンジンの空気取入口における温度と圧力に換算した体積である。
図10中では、温度Taから温度Tbへ、温度Tbから温度Tcへと触媒温度TSCは徐々に高くなり、温度Tgが最も高い触媒温度TSCを示している。また、図10中の温度Tcが特定の温度TNH3に対応する。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、コストを増加させることなく安価な構成で三元触媒におけるNHの発生を抑制することができ、三元触媒の下流側から排気の一部を吸気通路に再循環させるEGRシステムを搭載した内燃機関の制御装置に有用である。
10…エンジン(内燃機関)、16…吸気弁、17…排気弁、18…吸気通路、19…排気通路、21…ポート噴射弁、22…筒内噴射弁、25…吸気側VVT(可変バルブタイミング機構)、26…排気側VVT(可変バルブタイミング機構)、42…触媒ユニット、42a…三元触媒、44…触媒温度センサ、50…EGR装置(EGRシステム)、51…EGR通路、52…EGRバルブ、100…ECU(制御手段)

Claims (7)

  1. 三元触媒より下流側の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路と、前記EGR通路を開閉するEGRバルブとを有し、前記EGR通路を介して前記排気通路から排気の一部を前記吸気通路に還流させるEGRシステムを備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記三元触媒の温度が予め定められた所定温度以下であることを条件として、前記三元触媒の上流側のNOx濃度を低下させるNOx濃度低下制御を実行する制御手段を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記内燃機関の点火時期を遅角させる点火遅角制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記EGRバルブの開度を増加させる開度増加制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関は、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構を備え、
    前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記内燃機関の吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ量を増加させるよう前記可変バルブタイミング機構を制御するバルブオーバラップ量増加制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は、燃料噴射弁として筒内噴射弁およびポート噴射弁を備え、
    前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として前記筒内噴射弁および前記ポート噴射弁における噴き分け率を増加させる噴き分け率増加制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記NOx濃度低下制御として圧縮比を低下させる圧縮比低下制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記所定温度は、550℃であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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