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JP2014073117A - 蔗糖脂肪酸エステルの製造方法 - Google Patents

蔗糖脂肪酸エステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物の効率的な製造方法を提供すること。
【解決手段】脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が38質量%以上で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれもが40質量%以下である蔗糖脂肪酸エステル混合物を、酵素反応に付すことを含む、蔗糖脂肪酸エステル混合物中の全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが47質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、蔗糖ジ脂肪酸エステル(エステル化度2)又は蔗糖トリ脂肪酸エステル(エステル化度3)の含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物の製造方法に関する。化粧品、医薬品、食品など、特に、ケーキミックス用に好適に用いられる蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物の効率的な製造方法に関する。
蔗糖脂肪酸エステルは、蔗糖の分子内に含まれる8個の水酸基のうち、任意の水酸基を脂肪酸でエステル化したものである。蔗糖脂肪酸エステルのエステル化度は、エステル化された水酸基の数によって決まり、例えば、エステル化度2の蔗糖脂肪酸エステルは、2個の水酸基がエステル化されたものをいう。蔗糖脂肪酸エステルは、良好な安全性と生分解性を有するため、従来から界面活性剤、乳化剤、食品添加物、化粧品材料等として利用されてきた。
蔗糖脂肪酸エステルは、通常、蔗糖に脂肪酸や脂肪酸のアルキルエステルを反応させて製造されている。例えば、非特許文献1には、蔗糖に脂肪酸メチルを反応させて、蔗糖脂肪酸エステルを製造している。また、特許文献1には、蔗糖に脂肪酸メチルを反応させて、さらに蔗糖を反応させて、蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が38質量%以上で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステルのいずれの含量も低い蔗糖脂肪酸エステル混合物を得たことが記載されている(表1及び表3参照)。
一方、特許文献2には、蔗糖を水に溶解した溶液に、ラウリン酸とCandida cylindracea由来のリパーゼ酵素を加えて反応させて、モノエステルが約20%、ジエステルが約45%、トリエステルが約35%の蔗糖脂肪酸エステル混合物を得たことが記載されている(実施例3)。又、特許文献3の実施例2にも、モノエステルが約20%、ジエステルが約45%、トリエステルが約35%の蔗糖脂肪酸エステル混合物を得たことが記載されている。
蔗糖脂肪酸エステルは、そのエステル化度の程度により特性が変化するため、特定のエステル化度に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物を得る方法が種々提案されている。例えば、特許文献4には、エステル化度が1のモノエステル成分5〜14重量%、エステル化度が2のジエステル成分55〜65重量%、及びエステル化度が3以上のエステル成分26〜35重量%よりなる蔗糖脂肪酸エステルが開示されているが、このような蔗糖脂肪酸エステル混合物は、通常の合成方法で得られた反応生成物から、カラム等を用いて分画し、分画物を適宜組み合わせて配合することにより、また、市販の蔗糖脂肪酸エステルを複数組み合わせて混合したり、あるいは、市販の蔗糖脂肪酸エステルを、カラム等を用いて分画し、分画物を適宜に組み合わせて配合したりして得ることができると記載されている。又、特許文献5にも、エステル化度が2のジエステル成分55〜65重量%を含有する蔗糖脂肪酸エステル混合物が開示されているが、これも特許文献4と同様に、カラム等を用いた分画などにより得られたと記載されている。
特開2006−169237号公報 特開平7−115983号公報 特開平9−71594号公報 特開2009−214079号公報 特開2009−215262号公報
「シュガーエステル物語」、第一工業製薬株式会社発行、昭和59年、35頁及び40〜41頁
本発明は、蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物の効率的な製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、通常の製造方法により製造される蔗糖脂肪酸エステル混合物のうち、蔗糖モノ脂肪酸エステルの含有量が大きく、特定の値以上である一方、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量が小さく、特定の値以下である蔗糖脂肪酸エステル混合物を選択し、これに脂肪酸又はその低級アルキルエステルとともに、酵素反応に付すと、蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物を効率的に製造でき、上記課題を解決できるとの知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が38質量%以上で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれもが40質量%以下である蔗糖脂肪酸エステル混合物を、酵素反応に付すことを特徴とする蔗糖脂肪酸エステル混合物中の全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが47質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物の製造方法を提供する。
本発明によれば、カラム等を用いた分画などという煩雑な工程を用いないで、簡易な手段で効率的に、蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物を製造できるので、本発明の製造方法は工業的な製造方法として優れている。
さらに、本発明の製造方法により製造される蔗糖ジ脂肪酸エステルの含有量に富んだ蔗糖脂肪酸エステル混合物は、ラメラ液晶を作りやすく、O/W乳化が安定化しやすいため、化粧品や食品用の優れた乳化剤として機能できる。
本発明で用いる全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が38質量%以上で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれもが40質量%以下である蔗糖脂肪酸エステル混合物は、特許文献1や非特許文献1に記載の方法により容易に製造することができる。又、リョートーシュガーエステル S−1670(三菱化学フーズ株式会社製)、リョートーシュガーエステル S−770(三菱化学フーズ株式会社製)、DKエステル F−160(第一工業製薬株式会社)、DKエステル F−110(第一工業製薬株式会社)などの市販品としても入手することができる。
これらのうち、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が40質量%以上(より好ましくは50質量%以上、最も好ましくは55〜85質量%)で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれもが37質量%以下(より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは両者の合計が45質量%以下、特に10〜30質量%)である蔗糖脂肪酸エステル混合物を用いるのが好ましい。
ここで、蔗糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、脂肪族カルボン酸が挙げられる。脂肪族カルボン酸としては、炭素数が2〜22、好ましくは8〜22、更に好ましくは14〜22の脂肪族カルボン酸の直鎖飽和脂肪族カルボン酸、直鎖不飽和脂肪族カルボン酸、分岐鎖飽和脂肪族カルボン酸及びこれらの混合物を用いることができる。例としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、アラキドン酸、エルカ酸、酢酸、イソ酪酸等が挙げられるがこれに限定するものではない。
好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸である。
本発明では、前記全蔗糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸が、炭素数が14〜22の直鎖飽和脂肪族カルボン酸、炭素数が14〜22の直鎖不飽和脂肪酸であることが、特に好ましい。最も好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸などである。
本発明で反応に用いる脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物における脂肪酸としては、上記蔗糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸と同じものを用いるのが好ましいが、それとは異なる脂肪酸を用いてもよい。
脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルとしては、炭素数1〜3のアルキルエステルが好ましい。
原料の蔗糖脂肪酸エステル混合物対脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の割合は、質量比で1/10〜10/1であるのが好ましく、1/5〜5/1がより好ましく、特に1/2〜2/1であるのが好ましい。
本発明においては、原料の蔗糖脂肪酸エステル混合物中の全蔗糖脂肪酸エステル成分に対する蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステルの含有量を増加させる酵素反応に寄与できる酵素を用いることができる。このような酵素としては、リパーゼが好ましい。例えば、リポプロテインリパーゼ、モノアシルグリセロリパーゼ、ジアシルグリセロリパーゼ、トリアシルグリセロリパーゼ、ガラクトリパーゼ、フォスフォリパーゼ等が挙げられる。これらのうち、トリアシルグリセロリパーゼが好ましい。
これらのリパーゼを産生する微生物としては、細菌、酵母、糸状菌、放線菌等特に限定されるものではないが、アルカリゲネス属(Alcaligenes sp.)、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)、アスロバクター属(Arthrobacter sp.)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus sp.)、トルロプシス属(Torulopsis sp.)、エスチエリシア属(Escherichia sp.)、マイコトルラ属(Mycotorula sp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterum sp.)、クロモバクテリウム属(Chromobacterum sp.)、キサントモナス属(Xanthomonas sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、クロストリデイウム属(Clostridium sp.)、キャンディダ属(Candida sp.)、ジオトリカム属(Geotrichum sp.)、サッカロマイコプシス属(Sacchromycopsis sp.)、ノカルデイア属(Nocardia sp.)、フザリウム属(Fuzarium sp.)、アスペルギルス属(Aspergillus sp.)、リゾムコール属(Rhizomucor sp.)、ムコール属(Mucor sp.)、サーモマイセス属(Thermomyces sp.)リゾプス属(Rhizopus sp.)、ペニシリウム属(Penicillium sp.)、フィコマイセス属(Phycomyces sp.)、プチニア属(Puccinia sp.)、バチルス属(Bacillus sp.)、ストレプトマイセス属(Streptmyces sp.)などが挙げられる。
本発明では、これらのうち、アルカリゲネス属、シュードモナス属、キャンディダ属、アスペルギルス属、リゾムコール属、ムコール属、サーモマイセス属、リゾプス属又はペニシリウム属由来のリパーゼが好ましい。中でも、サーモマイセス属、キャンディダ属又はリゾプス属のリパーゼが特に好ましい。
本発明で使用するリパーゼは、位置特異性を有していても有していなくてもよい。位置特異性を有している場合、1,3−特異性であるのが好ましい。
本発明で使用するリパーゼとしては、培養し、リパーゼの培地成分等を含有したリパーゼ含有水性液体を乾燥して得られたものでもよいが、これらを含有していないもの、つまり実質的にリパーゼ自体から構成されるものが好ましい。本発明で使用できるリパーゼとしては、リパーゼ含有水性液体、もしくはリパーゼを含有する粉末を使用することができる。例えば、リパーゼの培養後、菌体を除去して製造されたリパーゼ含有水性液体、固定化したもの、もしくはさらに粉末化したものがより好ましい。
固定化リパーゼは、リパーゼをシリカ、セライト、珪藻土、パーライト、ポリビニールアルコール、陰イオン交換樹脂、フェノール吸着樹脂、疎水性担体、陽イオン交換樹脂、キレート樹脂等の担体に固定化したものを用いることができる。このような固定化リパーゼとしては、特に限定するものではないが、例えば、サーモマイセス・ラヌゲノウス(Thermomyces lanuginosus)由来のノボザイムズジャパン株式会社の商品リポザイムTLIM、キャンディダ・アンタークティカ(Candida antarctica )由来のノボザイムズジャパン株式会社の商品ノボザイム435、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)由来の天野エンザイム株式会社の商品リパーゼDN「アマノ」50が挙げられる。固定化リパーゼは、そのまま使用するか、又は該固定化リパーゼを粉砕したものを使用することができる。
粉末リパーゼは、リパーゼ含有水性液体をスプレードライ、フリーズドライ、溶剤沈澱後の乾燥などの方法で乾燥、粉末化したものであり、特に限定するものではないが、例えば、キャンディダ ルゴサ(Candida rugosa)由来の、天野エンザイム株式会社の商品:リパーゼAY「アマノ」50G、リゾプス オリザエ(Rhizopus oryzae)由来のリパーゼDF「アマノ」15等を用いることができる。
本発明では、蔗糖脂肪酸エステル混合物原料及び脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を、これらを溶解する有機溶媒に溶解し、ここに酵素、好ましくはリパーゼを加えて、酵素反応に付すのがよい。反応は、酵素の至適温度、及び原料の溶解温度、例えば、30〜100℃で、2〜150時間程度反応させるのが好ましく、より好ましくは、40〜80℃で、3〜100時間程度反応させる。反応は、例えば、常圧下で攪拌しながら行うのがよい。
この際、反応系の水分を10〜2000ppm程度、好ましくは100〜1500ppm程度、より好ましくは200〜1000ppm程度にしておくのが好ましい。特に、反応工程において脱水操作を行い反応終了時の反応系の水分が200〜1000ppm程度となるようにするのが好ましい。
反応に用いる有機溶媒としては、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルエチルケトン、イソオクタン、アセトン、キシレン、トルエン、ヘキサン、クロロホルム、クロロベンゼン等を用いることができる。溶媒は、蔗糖脂肪酸エステル混合原料がある程度溶解できる量があればよく、また、DMSO、DMF、ケトン系、アルコール系のものが蔗糖脂肪酸エステルも溶解するので好ましい。特に好ましくは、酵素の失活を抑える点からt−ペンチルアルコールなどの炭素数4〜10の第3級アルコールである。溶媒は、蔗糖脂肪酸エステル混合物原料1gに対し、例えば、0.5〜30ml、好ましくは、1〜20ml、より好ましくは2〜5ml加えるのがよい。リパーゼは、上述したリパーゼ及び任意に助剤を用いることができる。リパーゼは、例えば、蔗糖脂肪酸エステル混合物原料に対して、0.01〜20質量%加えるのがよい。
本発明では、上述の酵素反応に付すことにより、蔗糖脂肪酸エステル混合物中の全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが47質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物を製造することができる。特に、好ましくは、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が33質量%以下、より好ましくは28質量%以下で、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが好ましくは52質量%以上、より好ましくは55質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物を得ることができる。さらに、好ましくは、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステルの合計含有量が65質量%以上、より好ましくは70質量%以上のものを得ることができる。又、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が5質量%以下、蔗糖ジ脂肪酸エステル含量が20〜30質量%、蔗糖トリ脂肪酸エステル含量が55〜70質量%である蔗糖脂肪酸エステル混合物の製造することができる。
これらの蔗糖脂肪酸エステル混合物は、酵素反応終了後、ろ過、抽出除去などの手段により、反応系から分離することができる。例えば、特許文献1の方法で精製することができる。また、蔗糖脂肪酸エステル混合物のハンドリング性を向上させるために、必要に応じて、油脂、水、アルコール等を適宜混合することができ、さらに乳化特性や保存安定性を改善するために、他の乳化剤、増粘剤、抗酸化剤等を適宜混合することができる。
次に本発明を実施例及び比較例により具体的に説明する。
[蔗糖脂肪酸エステルのエステル組成の測定方法]
蔗糖脂肪酸エステル混合物に含まれる全蔗糖脂肪酸エステル成分の組成分析を、高速液体クロマトグラフィーを用いて行った。具体的にはGPCカラムを使用し、エステル化度1、2、3及びエステル化度4以上の蔗糖脂肪酸エステルの組成を測定した。また、蔗糖脂肪酸エステル混合物に対する蔗糖の割合を、ガスクロマトグラフィーを用いて分析した。用いた分析条件を以下に示す。
GPCカラム分析条件
検出器:Shodex示差屈折計RI−74
カラム(カラム1とカラム2の2本連結):(カラム1)PL−gel(ポリマー・ラボラトリー社製)粒子サイズ5μm 孔径10nm 300mm×7.5mm、(カラム2)PL−gel(ポリマー・ラボラトリー社製)粒子サイズ5μm 孔径50nm 300mm×7.5mm
カラム温度:30℃
溶離液:特級テトラヒドロフラン(安定剤含有)
流速:0.6mL/分
注入量:10μL
分析時間:43分
ガスクロマトグラフィー分析条件
検出器 FID 380℃
カラム DB−1ht 5m×320μm×0.10μm
カラム温度 100℃→12.5℃/min→380℃ 5min
流速 7.1mL/min He
注入口 390℃ スプリット比50:1
注入量 1μL
[実施例1]
リパーゼとして、固定化リパーゼであるリポザイムTLIM(ノボザイムズジャパン株式会社製:サーモマイセス・ラヌゲノウス由来)を用いた。原料の蔗糖脂肪酸エステル混合物としては、リョートーシュガーエステル S−1670(HLB=16、三菱化学フーズ株式会社製、遊離蔗糖1質量%未満、エステル組成(全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して):モノエステル79重量%、ジエステル19重量%、トリエステル2重量%)を準備した。また、脂肪酸としてステアリン酸(特級ステアリン酸:純正化学株式会社製)を準備した。このステアリン酸2gと蔗糖脂肪酸エステル混合物1gとをサンプル瓶(20g容量)に入れ、t−ペンチルアルコール(特級t−ペンチルアルコール:関東化学株式会社製)2mLを加えて80℃にて溶解させた(反応系の水分量:反応開始時 約1200ppm、反応終了時 約1600ppm)。
ここに、リポザイムTLIMを0.1g添加し、サンプル瓶を80℃に保温しながらスターラーで攪拌して反応させた。反応22時間後の生成物の蔗糖脂肪酸エステル組成を測定したところ、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対してモノエステル32重量%、ジエステル54重量%、トリエステル13重量%、テトラエステル以上1重量%であった。
[実施例2]
リパーゼとして、固定化リパーゼであるノボザイム435(ノボザイムズジャパン株式会社製:キャンディダ・アンタークティカ由来)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で生成物(蔗糖脂肪酸エステル混合物)を得た(反応系の水分量:反応開始時 約1200ppm、反応終了時 約1800ppm)。反応98時間後の蔗糖脂肪酸エステル組成を測定したところ、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対してモノエステル24重量%、ジエステル58重量%、トリエステル17重量%、テトラエステル以上1重量%であった。
[実施例3]
サンプル瓶中にモレキュラーシーブを入れ脱水しながら反応させた以外は、実施例2と同様の方法で生成物を得た(反応系の水分量:反応開始時 約1200ppm、反応終了時 約400ppm)。反応46時間後の蔗糖脂肪酸エステル組成を測定したところ、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対してモノエステル21重量%、ジエステル65重量%、トリエステル14重量%であった。
[実施例4]
リパーゼとして、リパーゼDN「アマノ」50(天野エンザイム株式会社製:リゾプス・オリザエ由来)を用いた以外は、実施例3と同様の方法で生成物を得た(反応系の水分量:反応開始時 約1200ppm、反応終了時 約800ppm)。反応46時間後の蔗糖脂肪酸エステル組成を測定したところ、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対してモノエステル2重量%、ジエステル24重量%、トリエステル61重量%、テトラエステル以上13重量%であった。
[実施例5]
原料の蔗糖脂肪酸エステル混合物としてリョートーシュガーエステル S−770(HLB=7、三菱化学フーズ株式会社製、エステル組成:モノエステル41重量%、ジエステル35重量%、トリエステル17重量%、テトラエステル以上7重量%)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で生成物を得た(反応系の水分量:反応開始時 約1200ppm、反応終了時 約1400ppm)。反応6時間後の蔗糖脂肪酸エステル組成を測定したところ、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対してモノエステル26重量%、ジエステル49重量%、トリエステル21重量%、テトラエステル以上4重量%であった。
[比較例1]
原料として蔗糖を用いた以外は、実施例2と同様の方法で生成物を得た(反応系の水分量:反応開始時 約800ppm、反応終了時 約900ppm)。反応94時間後のエステル組成を測定したところ、未反応の蔗糖98%、ジエステル1重量%、トリエステル1重量%であった。
結果をまとめて、表1に示す。
表1
Figure 2014073117
この結果から、本発明によれば、蔗糖脂肪酸エステル混合物中の蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが47質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物を、簡易にかつ効率的に製造できることがわかる。

Claims (5)

  1. 脂肪酸及び脂肪酸の炭素数1〜6のアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖モノ脂肪酸エステル含量が38質量%以上で、蔗糖ジ脂肪酸エステル及び蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれもが40質量%以下である蔗糖脂肪酸エステル混合物を、酵素反応に付すことを特徴とする蔗糖脂肪酸エステル混合物中の全蔗糖脂肪酸エステル成分に対して蔗糖ジ脂肪酸エステル又は蔗糖トリ脂肪酸エステル含量のいずれかが47質量%以上である蔗糖脂肪酸エステル混合物の製造方法。
  2. 酵素としてリパーゼを用いる請求項1記載の製造方法。
  3. リパーゼとして、アルカリゲネス属、シュードモナス属、キャンディダ属、アスペルギルス属、リゾムコール属、ムコール属、サーモマイセス属、リゾプス属又はペニシリウム属由来のリパーゼを用いる請求項2記載の製造方法。
  4. 反応原料を溶解できる有機溶媒中で、酵素反応を行う請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 有機溶媒が炭素数4〜10の第3級アルコールである請求項4記載の製造方法。
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