JP2014072902A - ロータおよび回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁石の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができるロータおよび回転電機を提供する。
【解決手段】第1ロータ部11aと、第1ロータ部11aの軸方向の一端側にスキュー角だけずらして配置された第2ロータ部11bとを有するロータ10において、第2ロータ部11bの軸長Hbは第1ロータ部11aの軸長Haよりも長く形成され、第2ロータ部11bは軸方向に複数に分割された第2分割ロータ部11b1,11b2からなり、第2分割ロータ部11b1,11b2は第1ロータ部11aと同じ軸長(2Ha=Hb)となる構成とした。この構成によれば、磁石M1内の渦電流損を低減できる。渦電流損の低減により、磁石M1の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】第1ロータ部11aと、第1ロータ部11aの軸方向の一端側にスキュー角だけずらして配置された第2ロータ部11bとを有するロータ10において、第2ロータ部11bの軸長Hbは第1ロータ部11aの軸長Haよりも長く形成され、第2ロータ部11bは軸方向に複数に分割された第2分割ロータ部11b1,11b2からなり、第2分割ロータ部11b1,11b2は第1ロータ部11aと同じ軸長(2Ha=Hb)となる構成とした。この構成によれば、磁石M1内の渦電流損を低減できる。渦電流損の低減により、磁石M1の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、第1ロータ部と第2ロータ部とを有するロータと、当該ロータを有する回転電機とに関する。
磁気音低減のため、IPM(Interior Permanent Magnet Motor;埋込磁石型モータ)のロータを軸方向に2段に分け、相対的に1/2スロットピッチ角ずらして配置することで第1ロータ部に発生するトルク波形と第2ロータ部に発生するトルク波形の脈動成分をオフセットすることが可能である。
これに対して、より円滑に脈動分のオフセットすることを目的とする回転電機に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この回転電機は、ロータを軸方向に3段に分け、積厚が第2ロータ部の1/2となる第1ロータ部を両端に配置し、その間に第2ロータ部を1/2スロットピッチ角ずらして配置する。
しかし、特許文献1に記載の段スキューを適用すると、ステータから所定の電流を加えてトルクを発生させる際、最適な制御進角に対して1/2スロットピッチ角ずれた位置にステータからの界磁ベクトルを発生させる。この時、回転方向後方側に配置されるロータは1/2スロットピッチ進んだ進角で制御されることになる。IPMやSPM(Surface Permanent Magnet Motor;表面磁石型モータ)の場合、進角を進めると磁石に作用する反磁界量が増加するため、減磁を起こさないための許容温度が低下するという問題がある。この問題は、磁石の保磁力を増加させることで解決できる。ところが、磁石をハイグレード化させる必要があるため、コスト高になるという別個の問題が生じる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、磁石の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができるロータおよび回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、第1ロータ部と、前記第1ロータ部の軸方向の一端側に所定のスロットピッチ角をずらして配置された第2ロータ部とを有するロータにおいて、前記第2ロータ部の軸長は前記第1ロータ部の軸長よりも長く形成され、前記第2ロータ部は軸方向に複数に分割された第2分割ロータ部からなり、前記第2分割ロータ部は前記第1ロータ部と同じ軸長となることを特徴とする。
この構成によれば、第1ロータ部と同じ軸長となるように第2ロータ部を複数の第2分割ロータ部に分割されるので、磁石内の渦電流損を低減できる。渦電流損の低減により磁石の温度上昇が抑制されるため、磁石の保磁力を増加させる必要がない。
なお「軸長」は、軸方向長さ(あるいは厚み)を意味する。「同じ軸長」には、製造公差に伴う誤差範囲内の軸長を含むものとする。ロータ部の「軸方向分割数」は分割する回数を意味する。例えば軸方向分割数が1の場合には2つの分割ロータ部になり、軸方向分割数が3の場合には4つの分割ロータ部になり、以下同様である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。連続符号は記号「〜」を用いて表す。例えば、「第1分割ロータ部11a1〜11a4」は「第1分割ロータ部11a1,11a2,11a3,11a4」を意味する。
本形態は図1〜図7を参照しながら説明する。図1に示すロータ10(回転子)は、ロータコア11(回転子鉄心)や回転軸15(主軸)などを有する。ロータコア11と回転軸15は、協同して回転するように固定(着脱可能な固定を含む)されるか、一体成形される。ロータコア11は電磁鋼板で積層して成形され、複数の磁石部13を有する。このロータコア11は、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとに分けられる。第1ロータ部11aおよび第2ロータ部の構成例については後述する(図3,図4を参照)。
図2に示す回転電機MGは、インナーロータ型のIPMである。この回転電機MGは、上記ロータ10のほか、ステータ20(固定子)などを有する。ロータ10の外周面とステータ20の内周面は、磁束が流れる磁気ギャップ(微小空隙)を介して対面する。
ステータ20は、ステータコア21(固定子鉄心)や巻線22(ステータコイル)などを有する。ステータコア21は、複数のスロット23を有するようにティース24が成形される。このステータコア21は、第1ステータ部21aや第2ステータ部21bなどを有する。第1ステータ部21aおよび第2ステータ部21bの構成例については後述する(図3を参照)。巻線22(コイル)は、一本状の電線(導線や銅線等を含む)で巻き回してもよく、複数本の電線を巻き回してスロット23の収容部位以外の部位(例えばコイルエンド等)で接続して一本状にしてもよい。
スロット23の数であるスロット数をSnとし、磁極(磁石)に対するスロット23の比率であるスロット倍数をSとし、磁極数(磁石数)をMnとし、相数をPhとすると、数式「Sn=S×Mn×Ph」が成立する。本形態は、S=1、Mn=8、Ph=3とした例であり、スロット数はSn=24になる。スロット倍数がS=1であるので、スロットピッチ角αは隣接するスロット23相互間の相対角度(軸中心Pcを中心とする)になる。図示しないが、スロット倍数≧2の場合は、スロットピッチ角αの対象となるスロット23相互間に(S−1)のスロット23を挟む。
図3には、ロータ部およびステータ部の配置関係と、当該配置関係によって発生するトルク波形とを示す。ただし、巻線22の図示は省略している。ロータコア11は、2つの第1ロータ部11aと、1つの第2ロータ部11bとを有する。第2ロータ部11bは、軸方向の両側に第1ロータ部11aが配置される。
第1ロータ部11aと第1ステータ部21aとは、磁気ギャップを介して対面する。第2ロータ部11bと第2ステータ部21bとは、磁気ギャップを介して対面する。第1ステータ部21aおよび第2ステータ部21bは、発生するトルク波形を説明するために示す仮想的な部位であり、実際には一つのステータ20であってスキューも無い。
巻線22に電流が流れてステータ20に磁束φ1,φ2が生じると、フレミングの法則に従ってロータ10が回転する。磁束φ1は第1ステータ部21aから磁気ギャップを介して第1ロータ部11aに流れ、第1ロータ部11aはトルク波形Thaで示す回転トルクが生じる。磁束φ2は第2ステータ部21bから磁気ギャップを介して第2ロータ部11bに流れ、第2ロータ部11bはトルク波形Thbで示す回転トルクが生じる。
トルク波形Thaとトルク波形Thbとは、それぞれ所定次数(例えば6次等)の高調波成分が含まれるが、スキュー角θは、図示するように互いに逆位相となって打ち消すように設定される。トルク波形Thaの振幅は第1ロータ部11aの軸長Haにほぼ比例し、トルク波形Thbの振幅は第2ロータ部11bの軸長Hbにほぼ比例する。トルク波形Tha,Thbの最大振幅値を一致させるには、第1ロータ部11aが2つあることを考慮すると、2Ha=Hbの関係が成り立つように設定する。すなわち第1ロータ部11a全体の軸長(2Ha)と、第2ロータ部11b全体の軸長(Hb)とを一致させる。
なお上述した説明は、回転電機MGを電動機として機能させる例であるが、発電機として機能させることもでき、電動発電機として機能させることもできる。巻線22に電流を流さない場合にロータ10が回転すると、ロータコア11(第1ロータ部11aや第2ロータ部11b)の内部あるいは表面に備える磁石(後述する磁石M1,M2,M3,M4)から二点鎖線で示す磁束φ1,φ2がステータ20に流れ、フレミングの法則に従って巻線22に逆起電力が発生する。
図3にハッチングで示す部位は、必要に応じて介在される板状の非磁性体である。当該非磁性体は、隣接する電磁鋼板と同一形状で成形するとよいが、非同一形状で成形してもよい。非磁性板材の代わりに単なる空隙を設けてもよい。第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとの相互間に磁気的分離領域があると、磁気漏洩を大幅に低減し、不要なトルク高調波成分の発生を抑制することができる。
次に、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとにかかる分割構成例について、一部断面図で示す図4〜図6を参照しながら説明する。図4〜図6では同一の要素には同一符号を付し、重複した説明を省略する。これらの分割構成例は一例に過ぎず、他の軸方向分割数で分割した構成であってもよい。
図4〜図6に示す磁石M1,M2,M3,M4は、個々が磁石部13に相当し、対応する分割ロータ部の内部(すなわちIPM)または表面(すなわちSPM)に備えられる。同一符号の磁石は同じ寸法で成形される。また、軸方向の両側は図面の上下側を指す。軸方向の一端側は周方向を意味し、図4〜図6の左右方向である。
(第1分割構成例)
図4に示す第1分割構成例は、第1ロータ部11aおよび第2ロータ部11bの軸方向分割数をそれぞれ「1」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1,11a3からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b1,11b2からなる。第1分割ロータ部11a1,11a3は、第2分割ロータ部11b1,11b2の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1,11a3および第2分割ロータ部11b1,11b2にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H1」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=2H1の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M1と、第2ロータ部11bの磁石M1とは、相対的にスキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
図4に示す第1分割構成例は、第1ロータ部11aおよび第2ロータ部11bの軸方向分割数をそれぞれ「1」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1,11a3からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b1,11b2からなる。第1分割ロータ部11a1,11a3は、第2分割ロータ部11b1,11b2の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1,11a3および第2分割ロータ部11b1,11b2にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H1」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=2H1の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M1と、第2ロータ部11bの磁石M1とは、相対的にスキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
(第2分割構成例)
図5に示す第2分割構成例は、第1ロータ部11aおよび第2ロータ部11bの軸方向分割数をそれぞれ「3」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1〜11a4からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b1〜11b4からなる。第1分割ロータ部11a1,11a2と第1分割ロータ部11a3,11a4とは、第2分割ロータ部11b1〜11b4の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1〜11a4および第2分割ロータ部11b1〜11b4にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H2」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=4H2の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M2と、第2ロータ部11bの磁石M2とは、スキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
図5に示す第2分割構成例は、第1ロータ部11aおよび第2ロータ部11bの軸方向分割数をそれぞれ「3」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1〜11a4からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b1〜11b4からなる。第1分割ロータ部11a1,11a2と第1分割ロータ部11a3,11a4とは、第2分割ロータ部11b1〜11b4の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1〜11a4および第2分割ロータ部11b1〜11b4にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H2」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=4H2の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M2と、第2ロータ部11bの磁石M2とは、スキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
(第3分割構成例)
図6に示す第3分割構成例は、第1ロータ部11aの軸方向分割数を「3」とし、第2ロータ部11bの軸方向分割数を「2」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1〜11a4からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b5〜11b7からなる。第1分割ロータ部11a1,11a2と第1分割ロータ部11a3,11a4とは、第2分割ロータ部11b5〜11b7の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1〜11a4にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H3」である。第2分割ロータ部11b5〜11b7にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H4」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=4H3=3H4の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M3と、第2ロータ部11bの磁石M4とは、スキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
図6に示す第3分割構成例は、第1ロータ部11aの軸方向分割数を「3」とし、第2ロータ部11bの軸方向分割数を「2」とした例である。この分割によって、第1ロータ部11aは第1分割ロータ部11a1〜11a4からなり、第2ロータ部11bは第2分割ロータ部11b5〜11b7からなる。第1分割ロータ部11a1,11a2と第1分割ロータ部11a3,11a4とは、第2分割ロータ部11b5〜11b7の軸方向の両側に配置される。第1分割ロータ部11a1〜11a4にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H3」である。第2分割ロータ部11b5〜11b7にかかる各分割ロータ部の軸長はいずれも「H4」である。軸長Ha,Hbについては、Hb=2Ha=4H3=3H4の関係が成り立つ。第1ロータ部11aの磁石M3と、第2ロータ部11bの磁石M4とは、スキュー角θだけ軸方向の一端側にずらされる。
上述した第1分割構成例〜第3分割構成例において、第1ロータ部11aに備える磁石全体の保磁力Cf1と、第2ロータ部11bに備える磁石全体の保磁力Cf2との関係は任意に設定してよい。すなわちCf1=Cf2でもよく、Cf1≠Cf2でもよい。Cf1≠Cf2で設定する場合は、図4〜図6における図面右方向を回転方向とすると、Cf1<Cf2が望ましい。逆に図面左方向を回転方向とすると、Cf1>Cf2が望ましい。回転方向後方に位置するロータ部は高保磁力の磁石を使用する必要があるが、回転方向前方に位置するロータ部は保磁力を上げる必要が無いためである。
上述のように第1ロータ部11aや第2ロータ部11bを分割して構成する場合の特性について、図7〜図9を参照しながら説明する。図7はロータ部の分割を行わない場合の例であり、図8と図9は図4〜図6に示すロータ部の分割を行う場合の例である。
図7には、縦軸を反磁界とし、横軸を進角とした場合の変化を示す。電圧を印加するとき巻線22に流れる電流は、当該巻線22のインダクタンス成分により電流の位相が遅れる。ロータ10を効率よく回転させるには、印加する電圧の位相を進める進角を設定する。進角は、条件に応じて大きさを制御することもできる。ところが、図7の特性線L1で示すように、進角が大きくなると反磁界量も増加する。反磁界量の増加は減磁を起こすため、減磁を起こさないように許容できる磁石温度が低下する。
図8には、縦軸を磁石内渦損(磁石内の渦電流損)とし、横軸を磁石分割数(軸方向分割数と同数)とした場合の変化を示す。図4〜図6に示すように第1ロータ部11aや第2ロータ部11bを分割して構成すると、磁石も分割される。一定の寸法からなる磁石を分割した場合、個々の分割磁石内で生じる磁石内渦損は、特性線L2で示すように変化する。すなわち磁石分割数が増えるにつれて、磁石内渦損は低下する。ただし、4以上で分割しても磁石内渦損は低下は少なくなる。
図9には、縦軸を反磁界とし、横軸を磁石温度とした場合の変化を示す。図4〜図6に示すスキュー角θのみを設定して分割を行わなければ、特性線L3よりも上の減磁領域内にある測定点P2の磁石温度T2と反磁界量Hd1が得られる。ところが、スキュー角θとともに第1ロータ部11aや第2ロータ部11bを分割して構成すると、特性線L3よりも下の領域内にある測定点P1の磁石温度T1(ただしT1<T2)と反磁界量Hd1が得られる。図9から明らかなように、反磁界量はほぼ変化しないものの、磁石温度が低下する。このようにロータ10に備える磁石全体の体積は変わらなくても、磁石を分割することで磁石温度が低下する。よって、磁石の保磁力を増加させる必要がない。
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)ロータ10において、第2ロータ部11bの軸長Hbは第1ロータ部11aの軸長Haよりも長く形成され、第2ロータ部11bは軸方向に複数に分割された第2分割ロータ部11b1,11b2からなり、第2分割ロータ部11b1,11b2は第1ロータ部11aと同じ軸長(2Ha=Hb)となる構成とした(図1,図4〜図6を参照)。この構成によれば、第1ロータ部11aと同じ軸長となるように第2ロータ部11bを複数の第2分割ロータ部11b1,11b2に分割することで、磁石M1〜M4内の渦電流損を低減できる。渦電流損の低減により、磁石M1〜M4の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができる。
(2)ロータコア11(コア)に含まれる第1ロータ部11aおよび第2ロータ部11bには、内部あるいは表面に極数×n個の磁石M1〜M4を備える構成とした(図2,図4〜図6を参照)。本形態では極数が8である。図4ではn=4であるので8×4=32個であり、図5ではn=8であるので8×8=64個であり、図6ではn=7であるので8×7=56個である。いずれの構成にせよ、多極のロータ10を構成できる。8以外の極数も同様にロータ10を構成できる。よって、仕様(目的)に合わせたロータ10を有する回転電機MGを製造することができる。
(3)第2ロータ部11bの軸方向分割数は、第1ロータ部11aの軸方向分割数と異なる構成とした(図6を参照)。すなわち図6では、第1ロータ部11aの軸方向分割数は「3」であり、第2ロータ部11bの軸方向分割数が「2」である。軸方向分割数が異なっても、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとは同じ軸長(2Ha=Hb)であるので、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bを同じ体格にできる。よって、部品を共通化してコストを低減することができる。
(4)一の第1ロータ部11aの軸方向分割数をmとする時、第2ロータ部11bの軸方向分割数は2mとする構成とした(図4,図5を参照)。すなわち図4ではm=1であり、図5ではm=2である。この構成によれば、各ロータ部の軸長を同じにして成形し、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとでスキュー角θだけずらせばよい。各ロータ部は同じ構成であるので、大量生産する場合にコストを低減できる。
(5)第1ロータ部11aをmで分割された第1分割ロータ部11a1〜11a4と、第2分割ロータ部11b1〜11b4とは、同じ軸長となる構成とした(図4,図5を参照)。すなわち図4ではm=1であり、同じ軸長H1となる。図5ではm=2であり、同じ軸長H2となる。この構成によれば、第1分割ロータ部11a1〜11a4と第2分割ロータ部11b1〜11b4とを同じ構成にでき、スキュー角θだけずらせばよい。よって、大量生産する場合にコストを低減できる。
(6)第2ロータ部11bは、軸方向の両側に第1ロータ部11aが配置される構成とした(図1,図4〜図6を参照)。この構成によれば、軸方向に対称性があるロータ10を構成することができる。よって、軸方向におけるトルク分布のばらつきを低減することができ、回転軸15のねじれを低減することができる。
(7)第1ロータ部11aに備える磁石M1,M2と、第2ロータ部11bに備える磁石M1,M2とは、同じ寸法で成形される構成とした(図4,図5を参照)。この構成によれば、同じ寸法の磁石M1,M2を用いることができるので、大量生産する場合にコストを低減できる。
(8)スキュー角θは、スロットピッチ角αの1/2(すなわちθ=α/2)である構成とした(図2,図4〜図6を参照)。この構成によれば、所定次数の高調波成分の磁束を低減することができ、トルク分布のばらつきを低減することができる。
(9)第2ロータ部11bに備える磁石全体の保磁力Cf2は、第1ロータ部11aに備える磁石全体の保磁力Cf1と異なる(Cf1≠Cf2)構成とした。この構成によれば、回転方向に応じて磁石の保磁力を異ならせることで、各ロータ部に最適な保磁力の磁石を配置することができ、コストを低減することができる。
(10)回転電機MGは、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとからなるロータ10と、巻線22が巻き回されるステータ20とを有する構成とした(図2を参照)。この構成によれば、磁石の保磁力を増加させずに、磁石温度を低下させることができる回転電機MGを提供することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、第1ロータ部11aや第2ロータ部11bの1箇所に備える磁石M1,M2,M3,M4を1個で構成した(図1,図4〜図6を参照)。この形態に代えて、磁石M1,M2,M3,M4を2個以上の複数個で構成してもよい。例えば、磁石M1を2個の磁石M1a,M1bで構成する例を図10に示す。
図10に示す磁石M1a,M1bは、それぞれ角度θxに傾けて鏡像となるように配置する。0°≦θx<180°の範囲内で任意に設定してよい。磁石M1a,M1bの周方向(図面左右方向)の端点と、回転軸15の軸中心Pcとを各々結ぶ線分の相対角度は、アークレシオθyである。アークレシオθyの範囲で、磁石M1a,M1bから磁束が径方向(ステータ20側)に流れる。スキュー角θとの関係は、数式「θ=kα/2(ただし係数kは1またはS)」を満たすように設定するとよい。この設定に従えば、5次・7次・11次・13次等の各高調波成分の磁束を大幅に打ち消すことができる。磁石M1a,M1bを同じ寸法にすれば、コストをより低減できる。他は1箇所に備える磁石の数が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、磁極数がMn=8になるロータ10を備える構成とした(図1,図2を参照)。この形態に代えて、8以外の磁極数になるロータ10を備える構成としてもよい。単に磁極数の相違に過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、スロット数がSn=24になるステータ20を備える構成とした(図2を参照)。この形態に代えて、Sn=24以外で数式「Sn=S×Mn×Ph」を満たすスロット数のステータ20を備える構成としてもよい。この構成によれば、仕様(目的)に合わせたステータ20を有する回転電機MGを製造することができる。他はスロット数が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとでスキュー角θだけずらす構成とした(図4〜図6を参照)。この形態に代えて、第1ロータ部11aを分割した第1分割ロータ部11a1〜11a4と、第2ロータ部11bを分割した第2分割ロータ部11b1〜11b4とについて、対応関係にある第2分割ロータ部の相互間でスキュー角θだけずらす構成としてもよい。例えば図11に示すように、第1分割ロータ部11a1と第2分割ロータ部11b1との間でスキュー角θだけずらし、第1分割ロータ部11a2と第2分割ロータ部11b2との間でスキュー角θだけずらし、第1分割ロータ部11a3と第2分割ロータ部11b3との間でスキュー角θだけずらし、第1分割ロータ部11a4と第2分割ロータ部11b4との間でスキュー角θだけずらす。全体としてみれば、第1ロータ部11aと第2ロータ部11bとでスキュー角θだけずらすので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、トルク成分(電磁力の周方向成分)に着目した構成とした(図1〜図9を参照)。この形態に代えて、電磁力の径方向成分について着目した構成としてもよく、両者について着目した構成としてもよい。
MG 回転電機
10 ロータ
11a 第1ロータ部
11a1〜11a4 第1分割ロータ部
11b 第2ロータ部
11b1〜11b7 第2分割ロータ部
20 ステータ
Ha,Hb 軸長
M1,M2,M3,M4 磁石
10 ロータ
11a 第1ロータ部
11a1〜11a4 第1分割ロータ部
11b 第2ロータ部
11b1〜11b7 第2分割ロータ部
20 ステータ
Ha,Hb 軸長
M1,M2,M3,M4 磁石
Claims (10)
- 第1ロータ部と、前記第1ロータ部の軸方向の一端側にスキュー角だけずらして配置された第2ロータ部とを有するロータにおいて、
前記第2ロータ部の軸長(Hb)は前記第1ロータ部の軸長(Ha)よりも長く形成され、
前記第2ロータ部は軸方向に複数に分割された第2分割ロータ部(11b1,11b2,11b3,11b4,11b5,11b6,11b7)からなり、
前記第2分割ロータ部は前記第1ロータ部と同じ軸長となることを特徴とするロータ。 - 前記第1ロータ部および前記第2ロータ部のコアは、内部あるいは表面に極数×n(nは自然数)個の磁石(M1,M2,M3,M4)を備えることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
- 前記第2ロータ部の軸方向分割数は、前記第1ロータ部の軸方向分割数と異なることを特徴とする請求項1または2に記載のロータ。
- 一の前記第1ロータ部の軸方向分割数をm(mは自然数)とする時、前記第2ロータ部の軸方向分割数は2mとすることを特徴とする請求項3に記載のロータ。
- 前記第1ロータ部を前記mで分割された第1分割ロータ部と、前記第2分割ロータ部とは、同じ軸長となることを特徴とする請求項4に記載のロータ。
- 前記第2ロータ部は、軸方向の両側に前記第1ロータ部が配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のロータ。
- 前記第1ロータ部および前記第2ロータ部に備える磁石は、同じ寸法で成形されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のロータ。
- 前記スキュー角(θ)は、スロットピッチ角(α)の1/2であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のロータ。
- 前記第2ロータ部に備える磁石全体の保磁力(Cf2)は、前記第1ロータ部に備える磁石全体の保磁力(Cf1)と異なることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載のロータ。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載のロータ(10)と、巻線(22)が巻き回されるステータ(20)とを有する回転電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012214369A JP2014072902A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ロータおよび回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012214369A JP2014072902A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ロータおよび回転電機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014072902A true JP2014072902A (ja) | 2014-04-21 |
Family
ID=50747661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012214369A Pending JP2014072902A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | ロータおよび回転電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014072902A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017094689A1 (ja) * | 2015-12-03 | 2017-06-08 | アスモ 株式会社 | モータ及びステータの製造方法 |
| JP2017147811A (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | アスモ株式会社 | モータ |
| JP2017188992A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | アスモ株式会社 | ステータ及びモータ |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012214369A patent/JP2014072902A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017094689A1 (ja) * | 2015-12-03 | 2017-06-08 | アスモ 株式会社 | モータ及びステータの製造方法 |
| CN107251369A (zh) * | 2015-12-03 | 2017-10-13 | 阿斯莫株式会社 | 电动机及定子的制造方法 |
| JP2017147811A (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | アスモ株式会社 | モータ |
| JP2017188992A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | アスモ株式会社 | ステータ及びモータ |
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