[go: up one dir, main page]

JP2014072164A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2014072164A
JP2014072164A JP2012220050A JP2012220050A JP2014072164A JP 2014072164 A JP2014072164 A JP 2014072164A JP 2012220050 A JP2012220050 A JP 2012220050A JP 2012220050 A JP2012220050 A JP 2012220050A JP 2014072164 A JP2014072164 A JP 2014072164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spark plug
resistor
component
sample
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012220050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5650179B2 (ja
Inventor
Haruki Yoshida
治樹 吉田
Toshitaka Honda
稔貴 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2012220050A priority Critical patent/JP5650179B2/ja
Priority to CN201310451543.0A priority patent/CN103715611B/zh
Priority to US14/038,925 priority patent/US9160144B2/en
Priority to EP13187052.9A priority patent/EP2717396B1/en
Publication of JP2014072164A publication Critical patent/JP2014072164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5650179B2 publication Critical patent/JP5650179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/02Details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/02Details
    • H01T13/04Means providing electrical connection to sparking plugs
    • H01T13/05Means providing electrical connection to sparking plugs combined with interference suppressing or shielding means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/40Sparking plugs structurally combined with other devices
    • H01T13/41Sparking plugs structurally combined with other devices with interference suppressing or shielding means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

【課題】Ti成分を含む抵抗体を有するスパークプラグにおいて、負荷寿命性能と電雑性能とをいずれも向上させる。
【解決手段】スパークプラグは、貫通孔が形成されている円筒状の絶縁体と、中心電極と、端子金具と、貫通孔において端子金具と中心電極との間に配置され、ガラスとTi成分とZr成分と非金属導電材とを含有する抵抗体と、を備える。抵抗体におけるZr成分とTi成分とが存在する導通経路部の断面において、連続する5つの直径20μmの円領域における、Ti成分の重量含有率の平均値は、0.5重量%以上かつ15重量%以下であり、導通経路部における任意の30個の円領域におけるTi成分の平均重量含有率をAとし、30個の円領域の各々におけるTi成分の重量含有率をBとして、BがAの0.25倍未満である円領域の数とBがAの3.0倍よりも大きい円領域の数との合計が、2以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグとして、電波ノイズの発生を抑制して電波雑音性能(電雑性能)を向上させるために、中心電極と端子金具との間に抵抗体が配置された抵抗体入りスパークプラグが広く用いられている。抵抗体入りスパークプラグでは、抵抗体を流れる電気エネルギにより抵抗体成分中のカーボン等の非金属導電材が酸化して消失することで、抵抗値が増加して着火性能(負荷寿命性能)が低下する場合があった。そこで、抵抗体にTi(チタン)金属粒子や亜酸化Ti粒子等のTi成分を添加することで、抵抗値の増大を抑制し、負荷寿命性能の向上を図かる方法が提案されている(特許文献1)。
特開2005−327743号公報
抵抗体にTi成分を添加する従来の技術では、Ti成分の添加量が多いと、着火時の抵抗値が大きく低下して電雑性能が低下するおそれがあった。一方で、Ti成分の添加量が少ないと、負荷寿命性能が低下するという問題が発生し得る。すなわち、従来においては、抵抗体にTi成分を添加する場合に、負荷寿命性能と電雑性能(ノイズ防止性能)とをいずれも向上させることについて十分に工夫がなされておらず、なお改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸方向に沿って貫通孔が形成されている円筒状の絶縁体と;前記貫通孔内において前記絶縁体に固定されている中心電極と;前記貫通孔内において前記絶縁体に固定されている端子金具と;前記貫通孔において前記端子金具と前記中心電極との間に配置され、ガラスとTi成分とZr成分と非金属導電材とを含有する抵抗体と;を備え;前記抵抗体における前記Zr成分と前記Ti成分とが存在する導通経路部の断面において、連続する5つの直径20μmの円領域における、前記Ti成分の重量含有率の平均値は、0.5重量%以上、かつ、15重量%以下であり;前記導通経路部における任意の30個の前記円領域における前記Ti成分の平均重量含有率をAとし、前記30個の前記円領域の各々における前記Ti成分の重量含有率をBとして、BがAの0.25倍未満である前記円領域の数と、BがAの3.0倍よりも大きい前記円領域の数との合計が、2以下であることを特徴とする。この形態のスパークプラグによれば、導電経路部におけるTi成分の分散性が高いので、導電経路部においてTiに電流を流れ易く非金属導電材に流れる電流を抑制することができる。したがって、非金属導電材の周りにZr成分が存在することにより接触抵抗が高い場合であっても、非金属導電材に流れる電流を抑制するので、接触抵抗に起因する非金属導電材の消失を抑制することができる。このため、抵抗体における抵抗値の増加を抑制して負荷寿命性能を向上させることができる。加えて、Ti成分の重量含有率の平均値が0.5重量%以上、かつ、15重量%以下であるので、Ti成分の過多による抵抗体の抵抗値の増大を抑制し、電雑性能を向上させることができる。
(2)上記形態のスパークプラグにおいて、前記導通経路部において、前記Zr成分の重量含有率は、10重量%以上、かつ、40重量%以下であってもよい。このような形態によれば、導電経路部におけるZr成分を適量配置することができ、Zrの周りに存在する非金属導電材の分散性を高めることができる。このため、導電経路部において、周りにTi成分が存在する非金属導電材を多数存在させることができ、非金属導電材の消失を抑制することができる。
(3)上記形態のスパークプラグにおいて、前記Ti成分の重量含有率は、1.0重量%以上、かつ、12重量%以下であってもよい。このような形態によれば、導電経路部におけるTi成分を適量配置することができる。したがって、負荷寿命性能と電雑性能とをいずれも向上させることができる。
(4)上記形態のスパークプラグにおいて、前記貫通孔における前記抵抗体が配置される部位の最小径は、3.5mm以下であってもよい。このような形態により、3.5mmよりも大きな最小径を有するスパークプラグに比べて、抵抗体の製造時において抵抗体の基材が圧縮し難いスパークプラグにおいて、Ti成分が適量に分散して配置することで、抵抗体の基材の硬さを適度に調整することができる。その結果、抵抗体の基材を圧縮し易くできるので、基材の密度を高めて、多くの非金属導電材の周りにTi成分を配置することができる。
(5)上記形態のスパークプラグにおいて、前記貫通孔における前記抵抗体が配置される部位の最小径は、2.9mm以下であってもよい。このような形態によれば、径がより小さく抵抗体の基材をより圧縮し難いスパークプラグにおいても、抵抗体の基材を圧縮し易くすることができる。
(6)上記形態のスパークプラグにおいて、前記抵抗体は、少なくとも、TiO2粒子と、ZrO2粒子と、を用いて製造され、前記TiO2粒子の平均粒子径は、前記ZrO2粒子の平均粒子径に比べて0.2μm以上小さくてもよい。このような形態によれば、非金属導電材は、ZrO2粒子の周りに存在するので、前記TiO2粒子の平均粒子径が前記ZrO2粒子の平均粒子径に比べて0.2μm以上小さいために、非金属導電材に対するTiO2粒子の相対的な分散性を高めることができ、多くの非金属導電材の周りにTiO2粒子を配置することができる。
(7)上記形態のスパークプラグにおいて、前記抵抗体の材料のうち、1μm以下の粒子径を有する前記TiO2粒子の重量含有率は、0.1重量%以上かつ4.0重量%以下であってもよい。このような形態によれば、導電経路部におけるTiO2粒子の数を適量とすることができる。導電経路部におけるTiO2粒子の数が少ないと、周りにTiO2粒子の無い非金属導電材が多くなり、非金属導電材の消失が起こり易くなる。これに対し、1μm以下の粒子径を有する導電経路部におけるTiO2粒子の数が多いと、比較的粒径が小さいTiO2粒子の凝集が発生し、TiO2粒子の分散性が低下してしまう。したがって、上記形態によれば、TiO2粒子の数を適量とすることができるので、多くの非金属導電材の周りにTiO2粒子を配置することができる。
なお、本発明は、スパークプラグ以外の種々の態様で形態することが可能である。例えば、スパークプラグが装着された内燃機関や、かかる内燃機関を備えた車両等の形態で実現することができる。また、例えば、スパークプラグの製造方法の形態で実現することもできる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグの構造を示す要部断面図である。 本実施形態のスパークプラグの製造手順を示すフローチャートである。 抵抗体の基材の作製手順を示すフローチャートである。 EPMAによる含有量測定の際の試料の一例を示す説明図である。
A.実施形態:
A1.スパークプラグの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグの構造を示す要部断面図である。スパークプラグ100は、主体金具1と、絶縁体2と、中心電極3と、接地電極4と、端子金具13とを備えている。主体金具1は、炭素鋼等の金属により中空円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成する。
絶縁体2は、セラミック焼結体により構成され、軸線Oに沿って貫通孔6が形成されている。貫通孔6は、中心電極3や端子金具13等を嵌め込むための貫通孔である。貫通孔6の一方の端部側には端子金具13の一部が挿入及び固定され、他方の端部側には中心電極3が挿入及び固定されている。また、貫通孔6内において、端子金具13と中心電極3との間には抵抗体15が配置されている。抵抗体15の両端部は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電極3及び端子金具13にそれぞれ電気的に接続されている。
抵抗体15は、端子金具13と中心電極3との間における電気的抵抗として機能することにより、火花放電時の電波雑音(ノイズ)の発生を抑制する。抵抗体15は、セラミック粉末と導電材と金属粉末とガラスとバインダ(接着剤)とから構成されている。本実施形態において、抵抗体15は、後述する作製手順を経ることにより、負荷寿命性能とノイズ防止性能とをいずれも向上させることができる。
中心電極3は、先端に発火部31が形成されており、発火部31が露出した状態で貫通孔6に配置されている。接地電極4は、一端が主体金具1に溶接されている。また、接地電極4の他端側は側方に曲げ返され、その側面32が中心電極3の発火部31に対向するように配置されている。側面32と発火部31との間の間隙は、火花放電ギャップである。
A2.スパークプラグの製造:
図2は、本実施形態のスパークプラグの製造手順を示すフローチャートである。図3は、抵抗体の基材の作製手順を示すフローチャートである。図2に示すように、本実施形態のスパークプラグ100を製造する際には、まず、抵抗体15の基材を作製する(ステップS105)。図3に示すように、抵抗体15の基材の作製では、まず、各材料を湿式ボールミルにて混合させる(ステップS205)。本実施形態において、ステップS205の各材料とは、セラミック粉末と、導電材と、バインダとを意味する。セラミック粉末としては、例えば、ZrO2及びTiO2を含むセラミック粉末を採用することができる。導電材としては、例えば、カーボンブラックを採用することができる。バインダ(有機バインダ)としては、例えば、ポリカルボン酸等の分散剤を採用することができる。これらの各材料に溶媒としての水を加えて湿式ボールミルを用いて攪拌して混合させる。このとき、各材料は混合されるが、各材料の分散度合いは比較的低い。
次に、混合後の各材料を、高速剪断ミキサーにより分散させる(ステップS210)。高速剪断ミキサーとは、ブレード(攪拌羽根)による強力な剪断力によって材料を大きく分散させながら混合させるミキサーである。高速剪断ミキサーとしては、例えば、アキシャルミキサー(Axial mixer)を採用することができる。高速剪断ミキサーによる混合により、各材料の分散度合いは上昇する。
ステップS210により得られた材料をすぐに、スプレードライ法により造粒する(ステップS215)。ステップS215で得られた粉体にガラス(粗粒ガラス粉末)を及び水を加えて混合し(ステップS220)、乾燥させることで(ステップS225)、抵抗体15の基材(粉体)が完成する。なお、前述のステップS220の混合に用いる混合器としては、例えば、万能混合器を用いることができる。
抵抗体15の基材の作製が完了すると、図2に示すように、絶縁体2の貫通孔6に中心電極3を挿入する(ステップS110)。導電性ガラス粉末を貫通孔6に充填して圧縮する(ステップS115)。かかる圧縮は、例えば、貫通孔6に棒状の冶具を挿入し、堆積した導電性ガラス粉末を押すことにより実現できる。ステップS115により形成される導電性ガラス粉末の層は、後述する加熱圧縮工程を経て、図1の導電性ガラスシール層16となる。導電性ガラス粉末としては、例えば、銅粉末とホウケイ酸カルシウムガラス粉末とを混合した粉末を採用することができる。
ステップS105で作製された抵抗体15の基材(粉体)を、貫通孔6に充填して圧縮し(ステップS120)、さらに、導電性ガラス粉末を貫通孔6に充填して圧縮する(ステップS125)。ステップS120により形成される粉末の層は、後述する加熱圧縮工程を経て、図1に示す抵抗体15となる。同様に、ステップS125により形成される粉末の層は、後述する加熱圧縮工程を経て、図1に示す導電性ガラスシール層17となる。なお、ステップS125において用いられる導電性ガラス粉末としては、ステップS115で用いた導電性ガラス粉末と同じ粉末を用いることができる。また、ステップS120,S125における圧縮方法は、ステップS115における圧縮方法と同じ方法を採用することができる。
端子金具13の一部を貫通孔6に挿入して、絶縁体2全体を加熱しながら端子金具13側から所定の圧力を加える(ステップS130)。この処理により、貫通孔6に充填された各材料が圧縮及び焼成されて、貫通孔6内に導電性ガラスシール層16,17と、抵抗体15とが形成される。
絶縁体2に接地電極を接合し(ステップS135)、絶縁体2を主体金具1に挿入して(ステップS140)、主体金具1を加締める(ステップS145)。ステップS145の加締め工程により、絶縁体2が主体金具1に固定される。次に、絶縁体2に接合された接地電極の先端が曲げ加工され(ステップS150)、図1に示す接地電極4が完成する。その後、図示しないガスケットが主体金具1に取り付けられ(ステップS155)、スパークプラグ100が完成する。
B.実施例:
B1.第1実施例:
上述した実施形態に基づき、貫通孔6の内径(以下、「シール径」と呼ぶ)が3.2mmの比較的小径な10種類のスパークプラグ100(試料1〜10)を製造した。第1実施例では、セラミック粉末としてZrO2粉末を、金属粉末としてTiO2粉末を、導電材としてカーボンブラックを、それぞれ用いた。
本実施例では、いずれの試料1〜10においても、TiO2粉末の平均粒子径は0.6μmであり、ZrO2粉末の平均粒子径は2.0μmであった。本実施例では、各試料(スパークプラグ100)を、抵抗体15の基材におけるTiO2粉末の添加量を種々調整して製造した。そして、製造された各スパークプラグ100について、それぞれ、負荷寿命性能、電波雑音性能(電雑性能)、および導通経路部におけるTiの分散状態を評価し、さらに、全体評価を行った。本実施例において、導通経路部とは、抵抗体15において、少なくとも、Zr成分及びTi成分を含み、抵抗体15における導電経路を形成する領域である。また、上述の各評価に加えて、各スパークプラグ100について、導通経路部におけるZr含有率(wt%)及びTi含有率(wt%)を求めた。
負荷寿命性能は、以下のようにして評価した。まず、製造した各スパークプラグ100を、350℃の温度環境下において20kVの放電電圧を印加して1分間に3600回放電させる試験を連続して行った。このとき、放電試験前の抵抗値(R0)と、放電試験後の抵抗値(R1)とを測定し、連続10回ごとに抵抗値(R0)に対する抵抗値(R1)の割合(R1/R0)の平均値を求めた。そして、R1/R0の平均値が1.5以上になった期間を測定した。この期間が長いほど、負荷寿命性能は高い。そこで、測定された期間について、以下のように点数を付与して評価した。
・10時間未満:1点、
・10時間以上20時間未満:2点、
・20時間以上100時間未満:3点、
・100時間以上120時間未満:4点、
・120時間以上140時間未満:5点、
・140時間以上:5点に、20時間経過毎に+1点ずつ加算。
電雑性能の評価試験の概要は、次の通りである。まず、各試料1〜10について、抵抗値をほぼ同一(5±0.3kΩ)とした試料を5本ずつ用意した。次に、各試料に対してJASO D002−2に準ずる電波雑音評価試験を行って、各試料における電波雑音抑制効果の平均値(電雑抑制性能)を得ると共に、得られた電雑抑制効果の平均値のうち、65MHzの電雑性能を比較した。そして、後述する表1における試料10の電雑抑制性能を基準として、電雑抑制性能の改善幅に応じて、各試料を10段階に区分して点数を付与した。具体的には、改善幅が0.3dB未満であった試料には点数「1」を付与し、改善幅が0.3以上0.5未満であった試料には点数「2」を付与し、以降においては、改善幅が0.2増加するごとに、付与する点数を1点増加させた(例えば、改善幅が1.1以上1.3未満であった試料の点数は「5」となる)。また、改善幅が2.1以上となった試料については、点数「10」を付与した。そして、付与された点数が5点以上となった場合には、電波雑音の抑制効果が高いものとして「○」の評価を下し、一方で、付与された点数が4点以下となった場合には、電波雑音の抑制効果が低いものとして「×」の評価を下した。
全体評価は、各スパークプラグ100について、負荷寿命性能の点数と、電雑性能の点数とのうち、より低い点数を、全体評価の点数として与えることにより行った。
導通経路部におけるZr含有率及びTi含有率については、以下のようにして測定した。まず、各試料1〜10から抵抗体15のサンプルを取得し、かかるサンプル(サンプル断面)を対象としてEPMA(Electron Probe Micro Analyzer:電子線マイクロアナライザ)を用いて、Zr含有率及びSi含有率を測定した。具体的には、EPMAに対して、加速電圧15kV、照射電流2.5×10-8A、有効時間10sec(高低波長ベース:5sec)、照射プローブ径:10μm、定量計算:ZAFスタンダード法、使用スタンダードサンプル:ASTIMEX(ASTIMEC SCIENTIFIC LIMITED / Canada)との設定を行い、WDS(Wavelength Dispersive x-ray Spectrometry:波長分散型X線分光法)定量を行うことによって、各含有率を測定した。このとき、各サンプルにおける分析領域は、直径20μmの円形領域であった。各サンプルにつき、導電経路部中に30箇所の分析領域を設定し、それぞれの分析領域において含有率を測定し、また、30箇所の平均の含有率を求めた。
図4は、EPMAによる含有量測定の際の試料の一例を示す説明図である。図4において、上段はEPMAによる含有量測定の際に撮像した試料の一部の画像F1を表わし、下段は上段の画像F1を模式的に示す画像F1aを表わす。
画像F1aに示すように、抵抗体15には、骨材となるガラス部Ar2と、ガラス部Ar2に挟まれた導電経路領域Ar1とが含まれている。画像F1に示すように、導電経路領域Ar1には細かな白い粒子が存在する。この細かな白い粒子は、ZrO2粒子である。導電経路領域Ar1には、ZrO2粒子と、TiO2粒子と、カーボン粒子と、溶け出したガラスとが混ざり合っている。導電経路領域Ar1では、カーボンにより導電性が確保されている。
画像F1aに示す導電経路領域Ar1には、合計10個の分析領域f1,f2,f3,f4,f5,f11,f12,f13,f14,f15が設定されている。これらのうち、5つの分析領域f1〜f5は、連続して配置されている。同様に、5つの分析領域f11〜f15は、連続して配置されている。なお、図4では、合計10個の分析領域が設定されているが、上述したように、各サンプルにつき、合計30個の分析領域が設定されている。
導通経路部におけるTiの分散状態は、以下のようにして評価した。各サンプルについて測定した30箇所の分析領域の平均Ti含有率をAとし、各分析領域におけるTi含有率の測定値をBとして、「Bが0.25×A未満又は3.0×A以上の領域の数」が多い場合(3つ以上の場合)には分散性が低く、少ない場合(2つ以下の場合)には分散性が高い(良好)と評価した。このように評価するのは、分散性が高い場合には、いずれの分析領域においても、同程度にTiが存在しているので、測定値BはAに近い値となる。したがって、この場合、測定値Bが、0.25×A未満の領域及び3.0×A以上の領域は存在しないと考えられるからである。
表1は、第1実施例の各スパークプラグ100の評価結果及び測定結果を示す。表1において、「粒径1μm以下のTiO2の含有率」とは、抵抗体15の基材全体のうち、粒子径が1μm以下のTiO2の含有率(wt%)を示す。この値は、抵抗体15の基材に用いられるTiO2粉末について粒度分布を測定し、粒度(粒径)が1μm以下の分布(割合)と、添加したTiO2粉末の量に基づき算出した。なお、電雑性能における基準値として、試料7の測定値を採用した。
表1に示すように、分散状態については、すべての試料1〜10において良好(○)であった。このとき、例えば、図4に示す分析領域f1〜f5、及び分析領域f11〜f15のように、連続する5つの分析領域において、いずれもTi含有率が0.5wt%以上15wt%以下であった。
表1に示すように、Ti含有率が0.5wt%以上15wt%以下の試料では、全体評価が8点以上と高かった。特に、Ti含有率が1.0wt%以上12wt%以下の試料3〜8については、全体評価が10点であることに加えて、負荷寿命性能はいずれも10点であり、電雑性能はいずれも9点以上であった。これに対し、Ti含有率が0.2wt%の試料(試料1)及び18wt%の試料(試料10)については、全体評価が3点以下と低かった。
試料1の負荷寿命性能が3点と低いのは、以下の理由であると推測される。導電経路部では、導電材であるカーボンの周りに絶縁性を有するZrが存在することにより、接触抵抗が生じる。高電圧環境(20kV)では、この接触抵抗に起因してカーボンが発熱し、周りのガラスと反応しカーボンが劣化する。具体的には、カーボンが酸化して失われる。ここで、TiO2は、電気抵抗が比較的小さく、特に高電圧環境(20kV)では導電性が高くなるので、導電経路部ではTiO2に電流が流れ易い。したがって、TiO2を添加することで、抵抗体15全体の抵抗値を低減でき、前述の接触抵抗に起因するカーボン劣化が抑制することができる。ところが、試料1のように、導電経路部におけるTiO2の含有率が低い場合、TiO2量が少ないことに起因して抵抗値が増加する。加えて、導電経路部におけるTiO2の含有率が低い場合、カーボン劣化を十分に抑制できないためにカーボン量が減少し、かかるカーボン量の低減に起因して抵抗値の増加が生じる。したがって、抵抗体15全体としての抵抗値が増加するために、導電性が低下して着火性能が低下する。その結果、負荷寿命性能が低下したものと推測される。
試料10の電雑性能が1点と低いのは、導電経路部に含まれるTiO2の含有量が多いので(Ti含有率:18%)、抵抗体15全体としての抵抗値が低減してしまうからであると推測される。なお、試料1,10のスパークプラグ100は、請求項に記載のスパークプラグには該当しない。
表2は、比較例の各スパークプラグの評価結果及び測定結果を示す。表2の各項目は、表1の各項目と同じであるので、説明を省略する。比較例の試料(試料58,59,60)は、いずれも、上述したステップS210の処理、すなわち、抵抗体15の各材料を高速剪断ミキサーにより分散させる処理を省略して製造された。抵抗体15の各材料の種類、及びスパークプラグの製造手順については、第1実施例の各スパークプラグ100と同じである。なお、試料58における抵抗体15の各材料の量は、第1実施例の試料5における抵抗体15の各材料の量と同じであった。したがって、表1,2に示すように、試料58と試料5とで、Zr含有率及びTi含有率は同じであった。同様に、試料59における抵抗体15の各材料の量は、試料9における抵抗体15の各材料の量と同じであった。したがって、表1,2に示すように、試料58と試料9とで、Zr含有率及びTi含有率は同じであった。また、試料60における抵抗体15の各材料の量は、試料10における抵抗体15の各材料の量と同じであった。したがって、表1,2に示すように、試料60と試料10とで、Zr含有率及びTi含有率は同じであった。
表2に示すように、比較例の試料58〜60では、分散状態は低かった。すなわち、抵抗体15において、各材料が集まった状態で存在していた。また、負荷寿命性能は、比較例のいずれの試料58〜60においても、5点以下と低かった。表1に示すように、試料5,9,10は負荷寿命性能が高い(いずれも10点)のに対して、対応する試料58,59,60の負荷寿命性能が低い(1点,1点,5点)のは、以下の理由であると推定される。試料58〜60では、抵抗体15の導電経路部において、TiO2が集まって存在するために、付近にTiO2が存在しないカーボン粒子が多数存在している。特に、TiO2は、他の材料に比べて平均粒子径が小さいため凝集し易いので、積極的に分散させる処理(ステップS210)を省略すると、付近にTiO2が存在しないカーボン粒子が多数存在することとなる。付近にTiO2が存在しないカーボン粒子では、付近に電流が流れる経路がないため、接触抵抗に起因するカーボン劣化が生じ易くなる。その結果、局所的にカーボンが失われるために、抵抗体15全体での抵抗値が増大して、着火性能(負荷寿命性能)が低下したものと推測される。なお、試料58〜60の電雑性能については、試料5,9,10の電雑性能と同じであった。
なお、分散状態の低い試料58〜60では、図4に示すように、連続する5つの分析領域のうち、いずれかの分析領域では、Ti含有率は0.5wt%以上15wt%以下の範囲から外れているものと推測される。
以上説明したように、表1,2に示した実験結果を考慮すると、抵抗体15の導通経路部におけるTiの含有率が0.5wt%以上、かつ15wt%以下であって、Tiが分散性良く存在することが好ましい。ここで、「分散性良く」とは、連続する5つの直径20μmの円領域における、Tiの含有率の平均値が0.5wt%以上、かつ15wt%以下であることを意味する。
C.第2実施例:
上述した実施形態に基づき、7種類のスパークプラグ100(試料11〜17)を製造した。第2実施例では、ZrO2粉末の平均粒子径及びTiO2粉末の平均粒子径を種々調整してスパークプラグ100を製造した。具体的には、抵抗体15におけるTi含有率を各試料11〜17で一致させるとの条件の下、平均粒子径の異なる複数種類のZrO2粉末及び複数種類のTiO2粉末を、種々の割合で混合させてスパークプラグ100を製造した。なお、各材料の種類及びシール径は、第1実施例と同じである。
得られた各スパークプラグ100について、第1実施例と同様にして、分散状態、負荷寿命性能、および電雑性能を評価すると共に、全体評価を行った。また、第1実施例と同様にして、Zr含有率及びTi含有率を求めた。なお、各評価の方法、及び各含有率の求め方は、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
表3は、第2実施例の各スパークプラグ100の評価結果及び測定結果を示す。表3の各項目は、表1の各項目と同じであるので、説明を省略する。表3に示すように、第2実施例では、各試料11〜17において、抵抗体15におけるTi含有率は、いずれも8wt%で一致するようにした。
表3に示すように、試料11と試料15とを比較すると、これら2つの試料11,15では、Zr含有率はほぼ等しく、また、Ti含有率は同じであるが、TiO2の平均粒子径が大きく異なる。試料11,15の負荷寿命性能を比較すると、試料11が「6点」であるのに対し、試料15が「10点」である。このように、試料11,15で負荷寿命性能が異なるのは、以下の理由によるものと考えられる。試料15は、試料11と比べて、TiO2の平均粒子径が小さく、かつ、Ti含有率は同じである。したがって、試料15は、試料11と比べて抵抗体15内におけるTiO2の粒子数が多いので、付近にTiO2が存在しないカーボン粒子は比較的少ない。それゆえ、多くのカーボン粒子において前述の接触抵抗に起因するカーボン劣化を抑制することができる。これに対して、試料11は、試料15と比べて抵抗体15内における粒子数が少ないので、付近にTiO2粒子が存在しないカーボン粒子が比較的多い。それゆえ、前述の接触抵抗に起因するカーボン劣化が試料15に比べて発生し易いので、試料11,15において負荷寿命性能が異なったものと推定される。
また、表3に示すように、試料11と試料13とを比較すると、試料13は、試料11と比べて、TiO2の平均粒子径が大きく、かつ、Ti含有率は同じであるので、抵抗体15内におけるTiO2の粒子数は比較的少ない。しかしながら、表3に示すように、試料13の負荷寿命性能が試料11の負荷寿命性能に比べて高いのは、以下の理由によるものと推測される。カーボン粒子は、ZrO2粉末の周りに存在するため、平均粒子径のより大きいZrO2粉末の周りにおいては、カーボン粒子は互いにより大きく離れて存在する。したがって、カーボン粒子自体が比較的分散して存在するので、付近にTiO2粒子が存在しないカーボン粒子は比較的少なく、試料13の負荷寿命性能は、試料11の負荷寿命よりも高くなったものと推定される。
表3に示すように、試料11,12,14では、負荷寿命性能がいずれも「6点」と、他の試料13,15〜17(いずれも10点)に比べて低い。この点、上述した試料11と試料15との比較結果、及び試料11と試料13との比較結果から推測すると、以下の理由によるものと推定される。試料14では、TiO2の平均粒子径とZrO2の平均粒子径との差が無い。このように、TiO2の平均粒子径とZrO2の平均粒子径との差が無い又は差が小さいと、カーボン粒子に対するTiO2の相対的な分散性が低くなるため、付近にTiO2が存在しないカーボン粒子が多数存在し、負荷寿命性能が低くなったものと推測される。試料11,12については、TiO2の平均粒子径がZrO2の平均粒子径よりも大きいので、TiO2の平均粒子径がZrO2の平均粒子径よりも小さいケースに比べて、付近にTiO2が存在しないカーボンがより多く存在し得る。このため、負荷寿命性能が低くなったものと推測される。他方、他の試料13,15〜17では、TiO2の平均粒子径は、ZrO2の平均粒子径に比べて小さく、その差は、0.2μm以上である。
以上説明したように、表3に示した実験結果を考慮すると、TiO2の平均粒子径がZrO2粒子の平均粒子径に比べて0.2μm以上小さいことが好ましい。
なお、試料11〜17では、分散状態はいずれも良好(○)であった。これら試料11〜17のスパークプラグ100は、請求項に記載のスパークプラグに該当する。
D.第3実施例:
上述した実施形態に基づき、32種類のスパークプラグ100(試料18〜49)を製造した。第3実施例では、シール径及び抵抗体15の基材におけるTiO2粉末の添加量を種々調整してスパークプラグ100を製造した。具体的には、表4に示すように、シール径が互いに異なる4つのグループのスパークプラグ100を製造した。第1のグループの試料(試料18〜25)では、シール径を2.5mmとした。第2のグループの試料(試料26〜33)では、シール径を2.9mmとした。第3のグループの試料(試料34〜41)では、シール径を3.5mmとした。第4のグループの試料(試料42〜39)では、シール径を4.0mmとした。第3実施例では、第1実施例と同様に、抵抗体15の基材におけるTiO2粉末の添加量を種々調整することにより、各グループにおいてTi含有率が互いに異なる8種類の試料(スパークプラグ100)を得るようにした。なお、第3実施例の各試料18〜49の製造時において、各材料の種類は、第1実施例と同じであった。また、第3実施例におけるTiO2粉末の平均粒子径及びZrO2粉末の平均粒子径は、いずれも第1実施例と同じであった。
得られた各スパークプラグ100について、第1実施例と同様にして、分散状態、負荷寿命性能、および電雑性能を評価すると共に、全体評価を行った。また、第1実施例と同様にして、Zr含有率及びTi含有率を求めた。なお、各評価の方法、及び各含有率の求め方は、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
表4は、第3実施例の各スパークプラグ100の評価結果及び測定結果を示す。表4の各項目は、表1の各項目と同じであるので、説明を省略する。各グループにおいて、Ti含有率が0.5wt%未満の試料(試料18,26,34,42)及び15wt%よりも大きい試料(試料25,33,41,49)では、全体評価が4点以下と低く、第1実施例と同様な結果が得られた。なお、これら試料18,25,26,33,34,41,42,49は、請求項に記載のスパークプラグには該当しない。
第4のグループの試料42(Ti含有率:0.2wt%)と、試料43(Ti含有率:0.5wt%)とで、負荷寿命性能を比較すると、試料42は4点であり、試料43は8点であるので、これら2つの試料の点数差は「4点」である。第3のグループにおいて、試料42,43と同じTi含有率の2つの試料34,35について、負荷寿命性能を比較すると、試料34は3点であり、試料35は8点であるので、これら2つの試料の点数差は「5点」である。また、第2のグループにおいて、試料42,43と同じTi含有率の2つの試料26,27について、負荷寿命性能を比較すると、試料26は1点であり、試料27は8点であるので、これら2つの試料の点数差は「7点」である。また、第1のグループにおいて、試料42,43と同じTi含有率の2つの試料18,19について、負荷寿命性能を比較すると、試料18は1点であり、試料19は8点であるので、これら2つの試料の点数差は「7点」である。このように、Ti含有率が0.5wt%の試料と、0.2wt%の試料とで負荷寿命性能を比較した場合、シール径が3.5mm以下の試料では、負荷寿命性能の点数差が5点以上となり、Ti含有率を上昇させた場合の負荷寿命性能の改善幅が大きいことが分かる。特に、シール径が2.9mm以下の試料では、負荷寿命性能の改善幅がより大きい(7点)ことが分かる。したがって、シール径が3.5mm以下、好ましくは2.9mm以下では、適切な量のTiを添加することの効果(負荷寿命性能の向上効果)がより大きく現われることが分かる。
このように、シール径が比較的小さい試料において、適切な量のTiを添加することによる負荷寿命性能の向上効果が大きいのは、以下の理由によるものと推測される。図2に示す抵抗体15の基材の圧縮工程(ステップS120)において、基材全体が過剰に柔らかい状態であると、プレス圧が押圧面から下方に伝達され難いので圧縮され難い。これとは逆に、基材全体が過剰に硬い状態であると、押圧面付近のみが圧縮されて基材の下方が圧縮されないことが起こり得る。一般に、シール径が比較的小さい試料では圧縮され難い。しかしながら、Tiの含有率が比較的高い場合には基材の硬さが適度となり、シール径が比較的小さい試料においても圧縮され易くなる。その結果、基材の密度が高くなり、多くのカーボン粒子の付近にTiを存在させることができ、負荷寿命性能が大きく向上するものと推測される。これに対して、シール径が比較的大きい試料はもともと圧縮され易いので、Tiの含有率を比較的高くすることによる圧縮され易さは、シール径が小さい試料に比べて大きく向上しない。それゆえ、シール径の大きい試料における負荷寿命性能の向上効果は、シール径の小さい試料に比べて小さかったものと推測される。
以上説明したように、表4に示した実験結果を考慮すると、シール径が3.5mm以下、より好ましくは2.9mm以下のスパークプラグ100では、適切な範囲(0.5wt%以上15wt%以下)内においてTi含有率を増加させた場合に、負荷寿命性能の向上効果をより大きく得ることができる。
E.第4実施例:
上述した実施形態に基づき、8種類の試料50〜57(スパークプラグ100)を製造した。第4実施例では、TiO2粉末の平均粒子径を種々調整して試料50〜57を製造した。具体的には、抵抗体15におけるTi含有率(5wt%)を8種類のスパークプラグで一致させるとの条件の下、平均粒子径の異なる複数種類のTiO2粉末を、種々の割合で混合させて試料50〜57を製造した。なお、第2実施例とは異なり、ZrO2粉末については一種類のみ用いた。各材料の種類及びシール径は、第1実施例と同じであった。
得られた試料50〜57について、第1実施例と同様にして、分散状態、負荷寿命性能、および電雑性能を評価すると共に、全体評価を行った。また、第1実施例と同様にして、Zr含有率及びTi含有率を求めた。なお、各評価の方法、及び各含有率の求め方は、第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
表5は、第4実施例の各スパークプラグ100の評価結果及び測定結果を示す。表5の各項目は、表1の各項目と同じであるので、説明を省略する。表5に示すように、第4実施例では、各試料50〜57において、「TiO2の平均粒子径」及び「粒径1μm以下のTiO2の含有率」は互いに異なっている。なお、試料50〜57は、いずれも請求項に記載のスパークプラグに該当する。
表5に示すように、「粒径1μm以下のTiO2の含有率」、すなわち、抵抗体15の基材全体のうち、粒子径が1μm以下のTiO2の含有率が0.01wt%以上4.00wt%以下の試料51〜56では、負荷寿命性能は10点であった。これに対して、粒径1μm以下のTiO2の含有率が0.05wt%の試料50、及び4.50wt%の試料57では、負荷寿命性能が9点と、他の試料51〜56に比べて低かった。粒径1μm以下のTiO2の含有率が小さいと、TiO2粒子数が比較的少なくなり、付近にTiO2が存在しないカーボン粒子が比較的多くなる。その結果、試料50のように、負荷寿命性能が低くなったものと推測される。一方、粒径が小さい粒子は互いに凝集し易いため、粒径1μm以下のTiO2の含有率が大きすぎると、TiO2粒子の分散性が低下してしまう。その結果、付近にTiO2が存在しないカーボンを多数存在させることとなり、試料57のように、負荷寿命性能が低くなったものと推測される。
以上説明したように、表5に示した実験結果を考慮すると、抵抗体15の基材全体のうち、粒子径が1μm以下のTiO2の含有率が0.01wt%以上4.00wt%とすることにより、負荷寿命性能を向上させることができる。
F.変形例:
・変形例1:
上記実施形態及び実施例では、分散性の良好な試料では、連続する5つの分析領域における、Ti含有率の平均値は0.5wt%以上15wt%以下であったが、本発明は、「連続する5つの分析領域」に限定されるものではない。分散性の良好な試料では、導電経路部を複数の領域(部分領域)に分割した場合に、いずれの部分領域においてもTi含有率の平均値は0.5wt%以上15wt%以下となっていたものと推定される。したがって、実施例における「連続する5つの分析領域」は、上述した複数の部分領域の一例である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…主体金具
2…絶縁体
3…中心電極
4…接地電極
6…貫通孔
13…端子金具
15…抵抗体
16…導電性ガラスシール層
17…導電性ガラスシール層
31…発火部
32…側面
100…スパークプラグ
O…軸線
F1…画像
F1a…画像
f1〜f5,f11〜f15…分析領域
Ar1…導電経路領域
Ar2…ガラス部

Claims (7)

  1. スパークプラグであって、
    軸方向に沿って貫通孔が形成されている円筒状の絶縁体と、
    前記貫通孔内において前記絶縁体に固定されている中心電極と、
    前記貫通孔内において前記絶縁体に固定されている端子金具と、
    前記貫通孔において前記端子金具と前記中心電極との間に配置され、ガラスとTi成分とZr成分と非金属導電材とを含有する抵抗体と、
    を備え、
    前記抵抗体における前記Zr成分と前記Ti成分とが存在する導通経路部の断面において、連続する5つの直径20μmの円領域における、前記Ti成分の重量含有率の平均値は、0.5重量%以上、かつ、15重量%以下であり、
    前記導通経路部における任意の30個の前記円領域における前記Ti成分の平均重量含有率をAとし、前記30個の前記円領域の各々における前記Ti成分の重量含有率をBとして、BがAの0.25倍未満である前記円領域の数と、BがAの3.0倍よりも大きい前記円領域の数との合計が、2以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグにおいて、
    前記導通経路部において、前記Zr成分の重量含有率は、10重量%以上、かつ、40重量%以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグにおいて、
    前記Ti成分の重量含有率は、1.0重量%以上、かつ、12重量%以下である
    ことを特徴とするスパークプラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグにおいて、
    前記貫通孔における前記抵抗体が配置される部位の最小径は、3.5mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグにおいて、
    前記貫通孔における前記抵抗体が配置される部位の最小径は、2.9mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のスパークプラグにおいて、
    前記抵抗体は、少なくとも、TiO2粒子と、ZrO2粒子と、を用いて製造され、
    前記TiO2粒子の平均粒子径は、前記ZrO2粒子の平均粒子径に比べて0.2μm以上小さいことを特徴とするスパークプラグ。
  7. 請求項6に記載のスパークプラグにおいて、
    前記抵抗体の材料のうち、1μm以下の粒子径を有する前記TiO2粒子の重量含有率は、0.1重量%以上かつ4.0重量%以下であることを特徴とするスパークプラグ。
JP2012220050A 2012-10-02 2012-10-02 スパークプラグ Active JP5650179B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220050A JP5650179B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 スパークプラグ
CN201310451543.0A CN103715611B (zh) 2012-10-02 2013-09-27 火花塞
US14/038,925 US9160144B2 (en) 2012-10-02 2013-09-27 Spark plug with internal resistor having Ti and Zr components
EP13187052.9A EP2717396B1 (en) 2012-10-02 2013-10-02 Spark plug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220050A JP5650179B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 スパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014072164A true JP2014072164A (ja) 2014-04-21
JP5650179B2 JP5650179B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=49263232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220050A Active JP5650179B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 スパークプラグ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9160144B2 (ja)
EP (1) EP2717396B1 (ja)
JP (1) JP5650179B2 (ja)
CN (1) CN103715611B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022059658A1 (ja) * 2020-09-16 2022-03-24

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016202306A1 (de) * 2015-04-08 2016-10-13 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben eines elektrifizierten Kraftfahrzeugs
JP5996044B1 (ja) * 2015-06-18 2016-09-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
DE102015214057B4 (de) * 2015-07-24 2017-12-28 Ford Global Technologies, Llc Verfahren zur Herstellung einer Zündkerze mittels einer mit Pulver befüllten Kapsel sowie Zündkerze
DE102017217265A1 (de) * 2017-09-28 2019-03-28 Robert Bosch Gmbh Zündkerzen-Widerstandselement mit feineren nicht-leitenden Partikeln
CN108060980B (zh) * 2017-11-30 2019-09-17 四川泛华航空仪表电器有限公司 一种点火电嘴发火端冷却通道

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02250938A (ja) * 1988-07-28 1990-10-08 Battelle Memorial Inst 耐食性および耐エロージョン性の優れた導電性サーメット組成物およびその製造方法およびそれを用いた点火プラグまたはグロープラグの製造方法
JPH11233232A (ja) * 1997-04-23 1999-08-27 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
JP2005327743A (ja) * 1997-04-23 2005-11-24 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
WO2009154070A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
WO2010052875A1 (ja) * 2008-11-04 2010-05-14 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11339925A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
US20070298245A1 (en) * 2006-06-23 2007-12-27 Denso Corporation Alumina composite sintered body, evaluation method thereof and spark plug

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02250938A (ja) * 1988-07-28 1990-10-08 Battelle Memorial Inst 耐食性および耐エロージョン性の優れた導電性サーメット組成物およびその製造方法およびそれを用いた点火プラグまたはグロープラグの製造方法
JPH11233232A (ja) * 1997-04-23 1999-08-27 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
JP2005327743A (ja) * 1997-04-23 2005-11-24 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
WO2009154070A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
WO2010052875A1 (ja) * 2008-11-04 2010-05-14 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
EP2348589A1 (en) * 2008-11-04 2011-07-27 NGK Sparkplug Co., Ltd. Spark plug

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022059658A1 (ja) * 2020-09-16 2022-03-24
WO2022059658A1 (ja) * 2020-09-16 2022-03-24 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2717396A3 (en) 2017-03-22
EP2717396B1 (en) 2021-02-17
CN103715611A (zh) 2014-04-09
CN103715611B (zh) 2016-01-13
US9160144B2 (en) 2015-10-13
US20140091700A1 (en) 2014-04-03
JP5650179B2 (ja) 2015-01-07
EP2717396A2 (en) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5650179B2 (ja) スパークプラグ
CN104508924B (zh) 火花塞
JP5795129B2 (ja) 点火プラグ
KR20120052319A (ko) 고온 성능 전극을 포함하는 스파크 플러그
WO2011036871A1 (ja) スパークプラグ
CN111133644B (zh) 具有更细的非导电的颗粒的火花塞-电阻元件
EP3104475B1 (en) Spark plug
EP3226366B1 (en) Spark plug
JP6087991B2 (ja) スパークプラグ
US9711951B2 (en) Spark plug
US10431961B2 (en) Spark plug
JP5752329B1 (ja) スパークプラグ
JP2019021567A (ja) スパークプラグ
JP6294982B2 (ja) スパークプラグ
JP2018073588A (ja) 点火プラグ
WO2018105292A1 (ja) スパークプラグ
CN118739031A (zh) 火花塞

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5650179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250