JP2014069784A - 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 - Google Patents
車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014069784A JP2014069784A JP2012219804A JP2012219804A JP2014069784A JP 2014069784 A JP2014069784 A JP 2014069784A JP 2012219804 A JP2012219804 A JP 2012219804A JP 2012219804 A JP2012219804 A JP 2012219804A JP 2014069784 A JP2014069784 A JP 2014069784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- driving force
- calculation unit
- suspension
- calculated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
【解決手段】車体のロール挙動を抑制するために各サスペンションで発生させるフリクションである挙動抑制フリクションを算出する挙動抑制フリクション算出部112と、ロール挙動を抑制するために各サスペンションに発生させるフリクションの目標値である操縦安定性制御用各輪目標フリクションを算出する操縦安定性制御側目標フリクション算出部108と、操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する総フリクションの過不足分と、算出した過不足分に相当するフリクションをサスペンションに発生させるために必要な、車輪の制動力と車輪の駆動力との配分比である操縦安定性制御側制駆動力配分比とを算出する操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110を備える。
【選択図】図13
Description
特許文献1に記載されている技術では、車両に作用する横力に基づいて、サスペンションに発生するフリクションを検出する。そして、車体の挙動を抑制するための抑制目標値から、検出したフリクションを減算して、車体の挙動を抑制するためにサスペンションで発生させるフリクションの目標値を算出する。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、車体のロール挙動を抑制するための制御を、車両の走行状態に応じて適切に行なうことが可能な、車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法を提供することを目的とする。
これにより、車体のロール挙動を抑制するために発生させるフリクションの目標値を適切に算出して、車体のロール挙動を抑制するための制御を、車両の走行状態に応じて適切に行なうことが可能となる。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の車両挙動制御装置1を備える車両Vの概略構成を示すブロック図である。
図1中に示すように、車両挙動制御装置1を備える車両Vは、Gセンサ2と、ヨーレートセンサ4と、操舵角センサ6と、ドライバブレーキ液圧センサ8と、アクセル開度センサ10を備える。これに加え、車両Vは、シフトポジションセンサ12と、ストロークセンサ14と、モードスイッチ16と、車輪速センサ18と、制駆動力コントローラ20と、ブレーキペダル22と、マスタシリンダ24を備える。さらに、車両Vは、ブレーキアクチュエータ26と、動力コントロールユニット28と、動力ユニット30と、ホイールシリンダ32と、車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)と、サスペンションSPを備える。
バネ上上下加速度センサの機能を有するブロックは、車両Vに対し、車体のバネ上部分における上下方向への加速度を検出する。そして、検出した加速度を含む情報信号(以降の説明では、「バネ上上下加速度信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
横加速度センサの機能を有するブロックは、車両Vに対し、車体の横方向(車幅方向)への加速度(以降の説明では、「実測横加速度」と記載する場合がある)を検出する。そして、検出した実測横加速度を含む情報信号(以降の説明では、「実測横加速度信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
ヨーレートセンサ4は、車両Vのヨーレート(車体が旋回する方向への回転角の変化速度)を検出し、検出したヨーレートを含む情報信号(以降の説明では、「ヨーレート信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
また、操舵角センサ6は、中立位置を基準とした操舵操作子の現在の回転角度(操舵操作量)である、現在操舵角を検出する。そして、操舵角センサ6は、検出した現在操舵角を含む情報信号(以降の説明では、「現在操舵角信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
シフトポジションセンサ12は、シフトノブやシフトレバー等、車両Vのギヤ位置(例えば、「P」、「D」、「R」等)を変更する部材の位置を検出する。そして、検出した位置を含む情報信号(以降の説明では、「ギヤ位置信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
なお、図1中では、右前輪WFRの回転速度を検出する車輪速センサ18を、車輪速センサ18FRと示し、左前輪WFLの回転速度を検出する車輪速センサ18を、車輪速センサ18FLと示す。同様に、図1中では、右後輪WRRの回転速度を検出する車輪速センサ18を、車輪速センサ18RRと示し、左後輪WRLの回転速度を検出する車輪速センサ18を、車輪速センサ18RLと示す。また、以降の説明においても、各車輪Wや各車輪速センサ18を、上記のように示す場合がある。
また、制駆動力コントローラ20は、入力される各種の情報信号に基づいて後述する各種の処理を行い、ブレーキアクチュエータ26及び動力ユニット30を制御するための指示信号(制動力指令値、駆動力指令値)を出力する。
ブレーキペダル22は、車両Vの運転者が制動操作を行う際に踏込むペダルであり、運転者によるペダル踏力を、マスタシリンダ24に伝達する。
また、ブレーキアクチュエータ26は、ABS制御が作動しているか否かを示すフラグ情報信号(以降の説明では、「ABS作動フラグ信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。なお、ABSとは、「Antilocked Braking System」の略称である。
なお、車両Vが備えるシステムとは、例えば、先行車追従走行制御を行なうシステムであり、車両Vと先行車との車間距離を、車両Vの車速に応じた距離に制御するためのシステムである。
動力コントロールユニット28は、制駆動力コントローラ20から入力を受けた駆動力指令値に応じて、動力ユニット30が発生させる駆動力を制御する。なお、本実施形態では、後述するように、動力ユニット30を、エンジンを用いて形成するため、動力コントロールユニット28は、エンジンが発生させる駆動力に関する値(例えば、駆動トルク、回転数、トランスミッションのギヤ比)を制御する。
また、動力コントロールユニット28は、前輪及び後輪に対するトルクの制御値(トルクコントロール値)を含む情報信号(以降の説明では、「トルクコントロール信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
また、動力コントロールユニット28は、動力ユニット30(エンジン)が発生させている現在のトルク(エンジントルク)を含む情報信号(以降の説明では、「現在トルク信号」と記載する場合がある)を、制駆動力コントローラ20へ出力する。
ホイールシリンダ32は、ディスクブレーキを構成するブレーキパッド(図示せず)を、各車輪Wと一体に回転するディスクロータ(図示せず)に押し付けるための押圧力を発生する。
また、サスペンションSPは、具体的に、車体と各車輪W側の部材とを連結するリンク部材と、各車輪Wと車体との相対運動を緩衝させるバネと、各車輪Wと車体との相対運動を減衰させるショックアブソーバを有する。
次に、図1を参照しつつ、図2から図11を用いて、フリクション検出ブロック34の構成を説明する。
図2は、フリクション検出ブロック34の概略構成を示すブロック図である。
図2中に示すように、フリクション検出ブロック34は、制動力算出部40と、駆動力算出部42と、サスペンション状態算出部44と、サスペンション横力算出部46を備える。これに加え、フリクション検出ブロック34は、制動力フリクション算出部48と、駆動力フリクション算出部50と、サスペンション状態フリクション算出部52と、横力フリクション算出部54と、総フリクション算出部56を備える。
図3中に示すように、制動力算出部40は、ブレーキ液圧合算部58と、ブレーキ液圧値選択部60と、車輪制動力算出部62を備える。
ここで、ブレーキ液圧合算部58、ブレーキ液圧値選択部60及び車輪制動力算出部62で行なう処理は、各車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)に対して個別に行なう。
なお、VDC液圧信号が含む指令値に応じた液圧を他の液圧に合算する際には、例えば、モードスイッチ16が出力したモード状態信号を参照する。そして、VDCの制御が「ON」である状態がモード状態信号に含まれている場合のみ、VDC液圧信号が含む指令値に応じた液圧を他の液圧に合算する処理を行ってもよい。
また、制動力算出部40は、車両Vの走行制御に基づく車輪Wの制動力を算出する。ここで、車両Vの走行制御とは、車両Vの運転者による制動力要求の制御と、運転者による駆動力要求の制御と、車両Vのシステム制御を含む。また、車両Vのシステム制御とは、例えば、上述した先行車追従走行制御や、車線維持走行制御(レーンキープ制御)等である。
図4中に示すように、駆動力算出部42は、推定トルク算出部64と、トルク値選択部66と、車輪駆動力算出部68を備える。
ここで、推定トルク算出部64、トルク値選択部66及び車輪駆動力算出部68で行なう処理は、各車輪Wに対して個別に行なう。
推定トルク算出部64は、アクセル開度センサ10から、アクセル開度信号(図中では、「アクセル開度」と示す)の入力を受ける。また、推定トルク算出部64は、動力コントロールユニット28から、現在トルク信号(図中では、「現在エンジントルク」と示す)と、トルクコントロール信号(図中では、「トルクコントロール機能」と示す)の入力を受ける。
以上により、駆動力算出部42は、各車輪Wに対し、その駆動力を個別に算出する。
また、駆動力算出部42は、車両Vの走行制御に基づく車輪Wの駆動力を算出する。なお、車両Vの走行制御とは、上述した制動力算出部40の説明と同様である。
図5中に示すように、サスペンション状態算出部44は、バネ上側積分処理部70と、バネ下側積分処理部72と、上下加速度加減算処理部74を備える。これに加え、サスペンション状態算出部44は、ストローク速度積分処理部76と、ストローク速度微分処理部78と、車輪ストローク選択部80と、車輪ストローク速度選択部82を備える。
ここで、車輪ストローク選択部80は、例えば、ストロークセンサ14に故障等の異常が発生している場合に、推定ストローク量をサスペンションSPのストローク量として選択する処理を行う。
以上により、サスペンション状態算出部44は、各サスペンションSP(サスペンションSPFR、サスペンションSPFL、サスペンションSPRR、サスペンションSPRL)に対し、そのストローク位置を個別に算出する。
また、サスペンション状態算出部44は、各サスペンションSPに対し、そのストローク速度を個別に算出する。
図6中に示すように、サスペンション横力算出部46は、車両状態算出部84と、横加速度選択部86と、第一車輪サスペンション横力算出部88と、第二車輪サスペンション横力算出部90と、横力決定部92を備える。
ここで、車両状態算出部84、横加速度選択部86、第一車輪サスペンション横力算出部88、第二車輪サスペンション横力算出部90、横力決定部92で行なう処理は、各サスペンションSPに対して個別に行なう。
そして、車両状態算出部84は、車輪速信号が含む車輪Wの回転速度に基づく車速と、現在操舵角信号が含む現在操舵角を用いて、推定横加速度を算出する。そして、算出した推定横加速度を含む情報信号(以降の説明では、「推定横加速度信号」と記載する場合がある)を、横加速度選択部86へ出力する。
また、車両状態算出部84は、車輪速信号が含む車輪Wの回転速度に基づく車速と、現在操舵角信号が含む現在操舵角を用いて、例えば、車輪Wに対し、予め設定した荷重当たりのスリップ角を、車両状態として算出する。そして、算出した車両状態を含む情報信号(以降の説明では、「算出車両状態信号」と記載する場合がある)を、第二車輪サスペンション横力算出部90へ出力する。
第一車輪サスペンション横力算出部88は、横加速度選択部86から入力を受けた選択横方向加速度信号が含む横方向の加速度を、予め記憶している横力算出マップに適合させて、サスペンションSPの横力を算出する。そして、算出した各サスペンションSP別の横力を含む情報信号(以降の説明では、「第一個別車輪横力信号」と記載する場合がある)を、横力決定部92へ出力する。なお、第一個別車輪横力信号は、横力を算出したサスペンションSPを設置した車輪Wの個別IDを含む。
なお、第二車輪サスペンション横力算出部90に記憶している車輪Wの諸元は、車両Vの走行距離等に応じて更新・変更してもよい。
ここで、横力決定部92が行なう処理では、例えば、第一個別車輪横力信号が含む横力と第二個別車輪横力信号が含む横力のうち一方を、各サスペンションSP別の横力として算出してもよい。また、二つの横力の平均値を、各サスペンションSP別の横力として算出してもよい。
以上により、サスペンション横力算出部46は、各サスペンションSPに対し、その横力を個別に算出する。
なお、上述した制動力フリクション算出マップ、駆動力フリクション算出マップ、ストローク位置フリクション算出マップ、ストローク速度フリクション算出マップ、横力フリクション算出マップは、台上走行や路上走行等で計測したデータを用いて形成する。ここで、台上走行とは、例えば、シャシーダイナモメーター(chassis dynamometer)上の走行である。
次に、図1から図11を参照しつつ、図12を用いて、乗り心地制御ブロック36の構成を説明する。
図12は、乗り心地制御ブロック36の概略構成を示すブロック図である。
図12中に示すように、乗り心地制御ブロック36は、乗り心地制御側車両挙動算出部94と、乗り心地制御側目標フリクション算出部96と、乗り心地制御側制駆動力配分比算出部98と、制動力指令値算出部100と、駆動力指令値算出部102を備える。
そして、乗り心地制御側目標フリクション算出部96は、推定上下挙動と、各輪総フリクションと、車速を用いて、乗り心地制御用各輪目標フリクションを算出する。
さらに、乗り心地制御側目標フリクション算出部96は、乗り心地制御用各輪目標フリクションと各輪総フリクションとの差分値である乗り心地制御用フリクション差分値を算出する。そして、算出した乗り心地制御用フリクション差分値を含む情報信号(以降の説明では、「乗り心地制御用フリクション差分値信号」と記載する場合がある)を、乗り心地制御側制駆動力配分比算出部98へ出力する。
ここで、乗り心地制御側制駆動力配分比とは、車両Vの上下挙動を抑制するための、車輪Wの制動力と車輪Wの駆動力との配分比である。すなわち、乗り心地制御側制駆動力配分比は、乗り心地制御用各輪目標フリクション(目標値)に対する各車輪Wのフリクション(実際値)の過不足分を補正するために、車輪Wの制動力及び駆動力を制御するための配分比である。
駆動力指令値算出部102は、乗り心地制御側制駆動力配分比算出部98から入力を受けた乗り心地制御側制駆動力配分比信号が含む制駆動力配分比のうち、車輪Wの駆動力の配分比を用いて、駆動力指令値を算出する。そして、算出した駆動力指令値を、動力コントロールユニット28へ出力する。
次に、図1から図12を参照しつつ、図13を用いて、操縦安定性制御ブロック38の構成を説明する。
図13は、操縦安定性制御ブロック38の概略構成を示すブロック図である。
図13中に示すように、操縦安定性制御ブロック38は、推定前後力算出部104と、操縦安定性制御側車両挙動算出部106と、挙動抑制フリクション算出部112と、操縦安定性制御側目標フリクション算出部108を備える。これに加え、操縦安定性制御ブロック38は、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110と、制動力指令値算出部100と、駆動力指令値算出部102を備える。
また、推定前後力算出部104は、算出した推定前後力を含む情報信号(以降の説明では、「推定前後力信号」と記載する場合がある)を、操縦安定性制御側車両挙動算出部106へ出力する。
また、操縦安定性制御側車両挙動算出部106は、車速と現在操舵角を用いて、乗り心地制御側車両挙動算出部94と同様、上述した推定ヨーレートを算出する。そして、推定ヨーレート信号を、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110へ出力する。
ここで、推定ヨーレートを算出する際には、例えば、以下の式(1)を用いる。
ここで、推定ロールレートを算出する際には、例えば、以下の式(2)及び(3)を用いる。
操縦安定性制御側目標フリクション算出部108は、挙動抑制フリクション算出部112から挙動抑制フリクション信号の入力を受け、総フリクション算出部56から各輪総フリクション信号の入力を受ける。また、操縦安定性制御側目標フリクション算出部108は、上述した車輪速信号の入力を受ける。
ここで、操縦安定性制御用各輪目標フリクションとは、運転者の運転操作や上述したTCS制御等により車両Vに発生するロール挙動を抑制するために、各サスペンションSPに発生させるフリクションの目標値である。
ここで、操縦安定性制御側制駆動力配分比とは、操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する総フリクションの過不足分に相当するフリクションをサスペンションSPに発生させるために必要な、車輪Wの制動力と車輪Wの駆動力との配分比である。
したがって、操縦安定性制御用各輪目標フリクションは目標値であり、操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する各車輪Wのフリクションは実際値である。また、上述した過不足分の補正は、車輪Wの制動力及び車輪Wの駆動力のうち少なくとも一方によりサスペンションSPに発生させるフリクションで行う。
ここで、制動力指令値は、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110が算出した車輪Wの制動力の配分比に基づくフリクションを、車輪Wの制動力によりサスペンションSPに発生させるための指令値(車輪Wの制動力の指令値)である。
ここで、駆動力指令値は、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110が算出した車輪Wの駆動力の配分比に基づくフリクションを、車輪Wの駆動力によりサスペンションSPに発生させるための指令値(車輪Wの駆動力の指令値)である。
以下、図1から図13を参照しつつ、図14から図16を用いて、挙動抑制フリクション算出部112が行なう処理について説明する。
挙動抑制フリクション算出部112が行なう処理は、初期ロールを抑制するための挙動抑制フリクションを算出する処理と、ロール挙動をダンピング制御により抑制するための挙動抑制フリクションを算出する処理である。
図14中に示すように、初期ロール抑制フリクション算出処理では、推定ロールレートの絶対値を微分し、その微分値と、予め設定したロール開始閾値とを比較する。
そして、推定ロールレートの絶対値がロール開始閾値を超える場合に、車両Vに初期ロールが発生していると判定し、初期ロールフラグを出力する(図中に示す「初期ロールフラグON」)。
なお、初期ロールとは、車両Vに発生しているロール挙動のうち、発生直後のロール挙動である。
また、初期ロール抑制フリクション算出処理では、推定ロールレートの絶対値に予め設定したロールフリクションゲインを乗算して、初期ロールを抑制するための挙動抑制フリクションを算出する。
算出した挙動抑制フリクションを発生させる各サスペンションSPの設定は、推定ロールレートの符合を参照し、この参照した符合から、車両Vに発生しているロールの方向(車幅方向に沿った方向)を判定する。
図15中に示すように、ダンピング制御用抑制フリクション算出処理では、推定ロールレートの絶対値と、予め設定した定常ロール閾値とを比較する。これに加え、推定ロール角の絶対値と、予め設定したロール角閾値とを比較する。
車両Vに発生しているロール挙動の揺り返しが発生すると判定すると、ロール挙動をダンピング制御により抑制するためのフラグであるロールダンピング抑制フラグを出力する(図中に示す「ロールダンピングON」)。
車両Vに発生しているロール挙動の揺り返しが発生しないと判定すると、ロールダンピング抑制フラグを出力しない(図中に示す「ロールダンピングOFF」)。
ここで、ダンピング制御用抑制フリクションの算出は、挙動抑制フリクション算出部112が有するダンピング制御用抑制フリクション算出部114において行なう。
図16中に示すように、ダンピング制御用抑制フリクション算出部114で行なう処理では、推定ロール角の最大値に基づくロール挙動の最大値(車体の横方向(車幅方向)への加速度の最大値)を、予め記憶している収束時間算出マップに適合させる。これにより、車両Vに発生しているロール挙動を収束させるまでに要する時間(以降の説明では、「挙動収束時間」と記載する場合がある)を算出する。
また、ダンピング制御用抑制フリクション算出部114で行なう処理では、推定ロール角の最大値に基づくロール挙動の最大値を、予め記憶している必要フリクション算出マップに適合させる。これにより、車両Vに発生しているロール挙動を収束させるために必要な、サスペンションSPで発生させるフリクション(以降の説明では、「必要フリクション」と記載する場合がある)を算出する。
また、挙動抑制フリクション算出部112は、ロール挙動の揺り返しの発生を判定すると、全てのサスペンションSPで発生させる挙動抑制フリクションを算出する。
以下、図1から図16を参照しつつ、図17及び図18を用いて、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110が操縦安定性制御側制駆動力配分比を算出する処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、一つの車輪Wに対して行なう処理である。
操縦安定性制御用制動力フリクションは、操縦安定性制御用フリクション差分値を、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110が予め記憶している制動力側挙動制御用フリクション算出マップに適合させて算出する。
ここで、駆動力側挙動制御用フリクション算出マップは、図18中に示すように、横軸に車輪Wの駆動力(図中では、「駆動力」と示す)を示し、縦軸に操縦安定性制御用フリクション差分値(図中では、「フリクション」と示す)を示すマップである。また、駆動力側挙動制御用フリクション算出マップ中に示す駆動力とフリクションとの関係は、車輪Wの駆動力と車両Vの挙動との関連に応じて、その関係度合いが変化する。具体的には、車輪Wの駆動力が増加しても、車両Vの挙動が急加速とならない限界値に近づくほど、車輪Wの駆動力は、その増加度合いが減少する。なお、図18は、駆動力側挙動制御用フリクション算出マップを示す図である。
具体例としては、以下の式(4)から(6)が成立している状態では、操縦安定性制御用フリクション差分値と、車輪Wの制動力と、車輪Wの駆動力との関係を、以下の式(7)で示す関係とする。
操縦安定性制御用フリクション差分値<
Kb×Fb_max+Ka×Fa_max … (4)
車輪Wの制動力<Fb_max … (5)
車輪Wの駆動力<Fa_max … (6)
車輪Wの制動力=車輪Wの駆動力=
操縦安定性制御用フリクション差分値/Kb+Ka … (7)
車輪Wの駆動力>Fa_max … (8)
車輪Wの駆動力=Fa_max … (9)
車輪Wの制動力=操縦安定性制御用フリクション差分値−Fa_max/Kb
… (10)
以上により、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110は、車輪Wの制動力がFb_max未満であり、車輪Wの駆動力がFa_max未満である場合には、操縦安定性制御側制駆動力配分比を、車輪Wの制動力と車輪Wの駆動力が均等となるように算出する。
次に、図1から図18を参照しつつ、図19から図23を用いて、本実施形態の車両挙動制御装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。
図19は、車両挙動制御装置1を用いて行なう動作のフローチャートである。なお、車両挙動制御装置1は、予め設定したサンプリング時間(例えば、50[msec])毎に、以下に説明する処理を行う。
図19中に示すように、車両挙動制御装置1が処理を開始(START)すると、まず、ステップS10において、車両Vの状態を示す情報を取得する処理(図中に示す「車両状態取得」)を行う。ステップS10において、車両Vの状態を示す情報を取得する処理を行うと、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS20へ移行する。
ステップS50では、ステップS10で取得した各種情報を用いて、ステップS50では、挙動抑制フリクションに基づくサスペンションSPのフリクション制御を許可するか否かを判定する処理(図中に示す「フリクション制御許可?」)を行う。なお、ステップS50で行なう具体的な処理については、後述する。
一方、ステップS50において、挙動抑制フリクションに基づくサスペンションSPのフリクション制御を許可しない(図中に示す「No」)と判定した場合、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS10の処理へ復帰する。
ステップS70では、ステップS10で取得した各種情報を用いて、駆動力指令値算出部102からの駆動力指令値の出力を許可するか否かを判定する処理(図中に示す「駆動指令許可?」)を行う。なお、ステップS70で行なう具体的な処理については、後述する。
一方、ステップS70において、駆動力指令値算出部102からの駆動力指令値の出力を許可しない(図中に示す「No」)と判定した場合、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS90へ移行する。
ステップS80において、制動力指令値算出部100からの制動力指令値の出力を許可する(図中に示す「Yes」)と判定した場合、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS100へ移行する。
ステップS100では、操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部110から、操縦安定性制御側制駆動力配分比信号を、制動力指令値算出部100及び駆動力指令値算出部102へ出力する。すなわち、ステップS100では、サスペンションSPのフリクションを実現するための手段に、操縦安定性制御側制駆動力配分比を分配する処理(図中に示す「フリクション実現手段に分配」)を行なう。ステップS100において、操縦安定性制御側制駆動力配分比信号を、制動力指令値算出部100及び駆動力指令値算出部102へ出力する処理を行うと、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS110へ移行する。
ステップS90において、制動力指令値算出部100からの制動力指令値の出力を許可する(図中に示す「Yes」)と判定した場合、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS130へ移行する。
ステップS130では、制動力指令値算出部100により制動力指令値を算出する処理(図中に示す「制動力指令値算出」)を行なう。さらに、ステップS130では、制動力指令値をブレーキアクチュエータ26へ出力する処理を行う。ステップS130において、制動力指令値をブレーキアクチュエータ26へ出力する処理を行うと、車両挙動制御装置1が行なう処理は、ステップS10の処理へ復帰(RETURN)する。
図20は、車両挙動制御装置1を用いて行なう動作のうち、挙動抑制フリクションに基づくサスペンションSPのフリクション制御を許可するか否かを判定する処理、すなわち、上述したステップS50で行なう処理を示すフローチャートである。
図20中に示すように、ステップS50で行なう処理を開始(START)すると、まず、ステップS52において、総フリクションが挙動抑制フリクション未満であるか否かを判定する処理(図中に示す「挙動抑制フリクション>推定フリクション?」)を行う。
ステップS52において、総フリクションが挙動抑制フリクション未満である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、ステップS50で行なう処理は、ステップS52からステップS54へ移行する。
ステップS54では、挙動抑制フリクションに基づくサスペンションSPのフリクション制御を許可する処理(図中に示す「フリクション制御許可」)を行う。ステップS54において、挙動抑制フリクションに基づくサスペンションSPのフリクション制御を許可する処理を行うと、ステップS50で行なう処理は、ステップS54からステップS52の処理へ復帰(RETURN)する。
図21は、車両挙動制御装置1を用いて行なう動作のうち、駆動力指令値算出部102からの駆動力指令値の出力を許可するか否かを判定する処理、すなわち、上述したステップS70で行なう処理を示すフローチャートである。
図21中に示すように、ステップS70で行なう処理を開始(START)すると、まず、ステップS72において、上述したVDC制御またはTCS制御が作動しているか否かを判定する処理(図中に示す「VDC or TCS = ON?」)を行う。
ステップS72において、VDC制御またはTCS制御が作動している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、ステップS70で行なう処理は、ステップS72からステップS74へ移行する。
ステップS74では、駆動力指令値算出部102からの駆動力指令値の出力を許可しない処理(図中に示す「駆動力指令不許可」)を行う。ステップS74において、駆動力指令値算出部102からの駆動力指令値の出力を許可しない処理を行うと、ステップS70で行なう処理は、ステップS74からステップS72の処理へ復帰(RETURN)する。
以上により、ステップS70で行なう処理では、上述したVDC制御またはTCS制御が作動している場合、すなわち、車両Vの走行に関する不安定な挙動を抑制する制御が作動している場合には、駆動力指令値の出力を許可しない処理を行う。
図22は、車両挙動制御装置1を用いて行なう動作のうち、制動力指令値算出部100からの制動力指令値の出力を許可するか否かを判定する処理、すなわち、上述したステップS80で行なう処理を示すフローチャートである。
ステップS82において、VDC制御またはABS制御が作動している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、ステップS80で行なう処理は、ステップS82からステップS84へ移行する。
ステップS84では、制動力指令値算出部100からの制動力指令値の出力を許可しない処理(図中に示す「制動力指令不許可」)を行う。ステップS84において、制動力指令値算出部100からの制動力指令値の出力を許可しない処理を行うと、ステップS80で行なう処理は、ステップS84からステップS82の処理へ復帰(RETURN)する。
以上により、ステップS80で行なう処理では、上述したVDC制御またはABS制御が作動している場合、すなわち、車両Vの走行に関する不安定な挙動を抑制する制御が作動している場合には、制動力指令値の出力を許可しない処理を行う。
図23中に示すように、挙動抑制フリクション(図中では、「指令フリクション」と示す)を算出する処理では、推定ロールレート及び推定ロール角に基づき、算出した挙動抑制フリクションを発生させるサスペンションSPを設定する処理を行う。なお、図23中に示すタイムチャートには、制動力指令値のみを出力して、算出した挙動抑制フリクションをサスペンションSPに発生させた例を示す。
具体的には、ロール挙動のタイムチャートにおいて、推定ロールレートの絶対値がロール開始閾値を超え、初期ロールフラグを出力した時点(図中に示す「t1」の時点)において、挙動抑制フリクションの算出を行なう。
左側の車輪Wに設けたサスペンションSPに挙動抑制フリクションを発生させると、車両Vに発生しているロール挙動が収束し、推定ロールレートが「+」側へ増加して、ロール挙動のタイムチャート中に示すロール角が「0」へ近づく。これにより、ロール挙動が発生している車両Vにおいて、車輪Wと車体との上下方向の距離が減少する挙動であり、車体を沈み込ませる挙動(以降の説明では、「沈み込み挙動」と記載する倍がある)を発生させる。
すなわち、車両Vにロール挙動が発生した初期の段階の後に、ロール角が大きい状態では、挙動抑制フリクション算出部112において、ダンピング制御用抑制フリクション算出処理を行う。
なお、上述した操縦安定性制御側車両挙動算出部106は、ロール挙動算出部に対応する。
また、上述したブレーキアクチュエータ26、マスタシリンダ24、各ホイールシリンダ32は、制動力付与部に対応する。
ここで、本実施形態の制動力付与部は、上述したように、運転者による制動力要求の制御に応じた制動力及び車両Vのシステム制御に応じた制動力に、制動力指令値に基づく制動力を合算して、車輪Wに制動力を付与する。
なお、運転者による制動力要求の制御に応じた制動力とは、運転者によるブレーキペダル22の操作に応じて制御する制動力である。また、車両Vのシステム制御に応じた制動力とは、例えば、上述した先行車追従走行制御や車線維持走行制御等に応じて制御する制動力である。
ここで、本実施形態の駆動力付与部は、上述したように、運転者による駆動力要求の制御に応じた駆動力及び車両Vのシステム制御に応じた駆動力に、駆動力指令値に基づく駆動力を合算して、車輪Wに制動力を付与する。
なお、運転者による駆動力要求の制御に応じた駆動力とは、運転者によるアクセルペダルの操作に応じて制御する駆動力である。また、車両Vのシステム制御に応じた駆動力とは、例えば、上述した先行車追従走行制御や車線維持走行制御等に応じて制御する駆動力である。
また、上述したサスペンション状態フリクション算出部52は、ストローク位置フリクション算出部と、ストローク速度フリクション算出部に対応する。
また、上述したように、本実施形態の車両挙動制御装置1の動作で実施する車両挙動制御方法は、総フリクション及び挙動抑制フリクションに基づいて、操縦安定性制御用各輪目標フリクションを算出する。さらに、総フリクション及び操縦安定性制御用各輪目標フリクションに基づいて、操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する総フリクションの過不足分を算出する。そして、算出した過不足分に相当するフリクションをサスペンションSPに発生させるために必要な、車輪Wの制動力と車輪Wの駆動力との配分比である操縦安定性制御側制駆動力配分比を算出する。これに加え、操縦安定性制御側制駆動力配分比に基づいて算出した制動力指令値及び駆動力指令値に基づき、車輪Wに制動力及び駆動力を付与して、車体のロール挙動を制御する方法である。
本実施形態の車両挙動制御装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)総フリクション算出部56が、制動力フリクションと駆動力フリクションを合算して、総フリクションを各サスペンションSPに対して個別に算出する。これに加え、挙動抑制フリクション算出部112が、操縦安定性制御側車両挙動算出部106が算出した車体のロール挙動に基づいて、車体のロール挙動を抑制するために各サスペンションSPで発生させるフリクションである挙動抑制フリクションを算出する。
その結果、車体のロール挙動を抑制するために発生させるフリクションの目標値である操縦安定性制御用各輪目標フリクションを適切に算出して、車体のロール挙動を抑制するための制御を、車両Vの走行状態に応じて適切に行なうことが可能となる。
これにより、車両Vの走行時に発生する車体のロール挙動を抑制して、車両Vの乗り心地の低下を抑制することが可能となる。
このため、上述した伸び輪と車体とを連結するサスペンションSPに挙動抑制フリクションを発生させ、ロール挙動が発生している車両Vにおいて、車輪Wと車体との上下方向の距離が減少する沈み込み挙動を発生させることが可能となる。
その結果、ロール挙動が発生している車両Vに沈み込み挙動を発生させて、車両Vの走行時に発生する車体のロール挙動を抑制し、車両Vの乗り心地の低下を抑制することが可能となる。また、車両Vに発生するヨーレートに対する応答性を向上させることが可能となる。
このため、上述した縮み輪に設けたサスペンションSPが備える弾性部材が収縮して貯蔵されたエネルギが急激に開放されることを、抑制することが可能となる。これに加え、車両Vに発生しているロール挙動のうち、初期ロールよりも大きなロール挙動である揺り返し発生を判定した場合に、揺り返しを抑制するためのダンパーとしての機能を、全てのサスペンションSPで発揮させることが可能となる。
また、車両Vに発生するヨーモーメントを抑制することが可能となる。さらに、揺り返しを抑制するためのダンパーとしての機能を、各サスペンションSPが有するショックアブソーバとしての機能と協調させることが可能となり、揺り返しの発生時において、車体のロール挙動を抑制することが可能となる。
その結果、車体のロール挙動を抑制するための制御を反映しない車輪Wの制動力及び駆動力を算出することが可能となり、総フリクションを適切に算出することが可能となる。
その結果、車体のロール挙動を抑制するための制御を反映しない制動力に加え、車体のロール挙動を抑制するための制御を反映した制動力を、車輪Wに付与することが可能となる。
その結果、車体のロール挙動を抑制するための制御を反映しない駆動力に加え、車体のロール挙動を抑制するための制御を反映した駆動力を、車輪Wに付与することが可能となる。
このため、サスペンションSPが入力を受ける前後力に加え、車両Vの走行時に変化するサスペンションSPのストローク位置に基づいて、総フリクションを適切に算出することが可能となる。
その結果、サスペンションSPのストローク位置に基づいて車両Vの走行状態に応じた算出精度を向上させた総フリクションを用いて、制動力指令値や駆動力指令値を算出することが可能となる。
このため、サスペンションSPが入力を受ける前後力に加え、車両Vの走行時に変化するサスペンションSPのストローク速度に基づいて、総フリクションを適切に算出することが可能となる。
その結果、サスペンションSPのストローク速度に基づいて車両Vの走行状態に応じた算出精度を向上させた総フリクションを用いて、制動力指令値や駆動力指令値を算出することが可能となる。
このため、サスペンションSPが入力を受ける前後力に加え、車両Vの旋回走行時においてサスペンションSPに作用する横力に基づいて、総フリクションを適切に算出することが可能となる。
その結果、サスペンションSPに作用する横力に基づいて車両Vの走行状態に応じた算出精度を向上させた総フリクションを用いて、制動力指令値や駆動力指令値を算出することが可能となる。
そして、総フリクションと挙動抑制フリクションに基づいて操縦安定性制御用各輪目標フリクションを算出する。さらに、総フリクションと操縦安定性制御用各輪目標フリクションに基づいて、操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する総フリクションの過不足分を算出する。これに加え、算出した過不足分に相当するフリクションをサスペンションSPに発生させるために必要な、操縦安定性制御側制駆動力配分比を算出する。また、算出した操縦安定性制御側制駆動力配分比に基づき、車輪Wに制動力及び駆動力を付与して、車体のロール挙動を制御する。
その結果、車体のロール挙動を抑制するために発生させるフリクションの目標値である操縦安定性制御用各輪目標フリクションを適切に算出して、車体のロール挙動を抑制するための制御を、車両Vの走行状態に応じて適切に行なうことが可能となる。これにより、車両Vの走行時に発生する車体のロール挙動を抑制して、車両Vの乗り心地の低下を抑制することが可能となる。
(1)本実施形態では、制動力フリクション、駆動力フリクション、ストローク位置フリクション、ストローク速度フリクション、横力フリクションを合算して、総フリクションを算出したが、これに限定するものではない。すなわち、少なくとも、制動力フリクション及び駆動力フリクションに基づいて、総フリクションを算出すればよい。
(2)本実施形態では、動力ユニット30を、エンジンを用いて形成したが、動力ユニット30の構成は、これに限定するものではない。すなわち、動力ユニット30を、例えば、モータを用いて形成してもよく、また、エンジン及びモータを用いて形成してもよい。
20 制駆動力コントローラ
34 フリクション検出ブロック
36 乗り心地制御ブロック
38 操縦安定性制御ブロック
40 制動力算出部
42 駆動力算出部
44 サスペンション状態算出部
46 サスペンション横力算出部
48 制動力フリクション算出部
50 駆動力フリクション算出部
52 サスペンション状態フリクション算出部
54 横力フリクション算出部
56 総フリクション算出部
100 制動力指令値算出部
102 駆動力指令値算出部
108 操縦安定性制御側目標フリクション算出部
110 操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部
112 挙動抑制フリクション算出部
114 ダンピング制御用抑制フリクション算出部
V 車両
W 車輪
SP サスペンション
Claims (10)
- 車体と、複数の車輪と、前記車体と各車輪とを連結するサスペンションと、を備える車両に対し、前記車体に発生するロール方向への挙動であるロール挙動を制御する車両挙動制御装置であって、
前記車輪の制動力を算出する制動力算出部と、
前記制動力算出部が算出した制動力に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションである制動力フリクションを算出する制動力フリクション算出部と、
前記車輪の駆動力を算出する駆動力算出部と、
前記駆動力算出部が算出した駆動力に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションである駆動力フリクションを算出する駆動力フリクション算出部と、
前記制動力フリクション算出部が算出した制動力フリクションと、前記駆動力フリクション算出部が算出した駆動力フリクションと、を合算して、前記サスペンションに発生するフリクションである総フリクションを、各サスペンションに対して個別に算出する総フリクション算出部と、
前記車体のロール挙動を算出するロール挙動算出部と、
前記ロール挙動算出部が算出したロール挙動に基づいて、前記ロール挙動を抑制するために前記各サスペンションで発生させるフリクションである挙動抑制フリクションを算出する挙動抑制フリクション算出部と、
前記総フリクション算出部が算出した総フリクションと、前記挙動抑制フリクション算出部が算出した挙動抑制フリクションと、に基づいて、前記ロール挙動を抑制するために前記各サスペンションに発生させるフリクションの目標値である操縦安定性制御用各輪目標フリクションを算出する操縦安定性制御側目標フリクション算出部と、
前記総フリクション算出部が算出した総フリクションと、前記操縦安定性制御側目標フリクション算出部が算出した操縦安定性制御用各輪目標フリクションと、に基づいて、前記操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する前記総フリクションの過不足分を算出する過不足分フリクション算出部と、
前記過不足分フリクション算出部が算出した過不足分に相当するフリクションを前記サスペンションに発生させるために必要な、前記車輪の制動力と車輪の駆動力との配分比である操縦安定性制御側制駆動力配分比を算出する操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部と、
前記操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部が算出した前記車輪の制動力の配分比に基づくフリクションを車輪の制動力により前記サスペンションに発生させるための指令値である制動力指令値を算出する制動力指令値算出部と、
前記操縦安定性制御側制駆動力配分比算出部が算出した前記車輪の駆動力の配分比に基づくフリクションを車輪の駆動力により前記サスペンションに発生させるための指令値である駆動力指令値を算出する駆動力指令値算出部と、
前記制動力指令値算出部が算出した制動力指令値に基づいて、前記車輪に制動力を付与する制動力付与部と、
前記駆動力指令値算出部が算出した駆動力指令値に基づいて、前記車輪に駆動力を付与する駆動力付与部と、を備えることを特徴とする車両挙動制御装置。 - 前記挙動抑制フリクション算出部は、前記ロール挙動の発生を判定すると、前記車両を車両前後方向から見て前記複数の車輪のうち前記車体との上下方向の距離が大きい側の車輪と車体とを連結するサスペンションで発生させる前記挙動抑制フリクションを算出することを特徴とする請求項1に記載した車両挙動制御装置。
- 前記挙動抑制フリクション算出部は、前記ロール挙動の揺り返しの発生を判定すると、全ての前記サスペンションで発生させる前記挙動抑制フリクションを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した車両挙動制御装置。
- 前記制動力算出部は、前記車両の走行制御に基づく前記車輪の制動力を算出し、
前記駆動力算出部は、前記車両の走行制御に基づく前記車輪の駆動力を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。 - 前記制動力付与部は、前記車両の運転者による制動力要求の制御に応じた制動力及び車両のシステム制御に応じた制動力に、前記制動力指令値算出部が算出した制動力指令値に基づく制動力を合算して、前記車輪に制動力を付与することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。
- 前記駆動力付与部は、前記車両の運転者による駆動力要求の制御に応じた駆動力及び車両のシステム制御に応じた駆動力に、前記駆動力指令値算出部が算出した駆動力指令値に基づく駆動力を合算して、前記車輪に駆動力を付与することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。
- 前記サスペンションのストローク位置を算出するストローク位置算出部と、
前記ストローク位置算出部が算出したストローク位置に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションであるストローク位置フリクションを算出するストローク位置フリクション算出部と、を備え、
前記総フリクション算出部は、前記制動力フリクション算出部が算出した制動力フリクション及び前記駆動力フリクション算出部が算出した駆動力フリクションに、前記ストローク位置フリクション算出部が算出したストローク位置フリクションを合算して、前記総フリクションを各サスペンションに対して個別に算出することを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。 - 前記サスペンションのストローク速度を算出するストローク速度算出部と、
前記ストローク速度算出部が算出したストローク速度に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションであるストローク速度フリクションを算出するストローク速度フリクション算出部と、を備え、
前記総フリクション算出部は、前記制動力フリクション算出部が算出した制動力フリクション及び前記駆動力フリクション算出部が算出した駆動力フリクションに、前記ストローク速度フリクション算出部が算出したストローク速度フリクションを合算して、前記総フリクションを各サスペンションに対して個別に算出することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。 - 前記サスペンションの横力を算出するサスペンション横力算出部と、
前記サスペンション横力算出部が算出した横力に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションである横力フリクションを算出するサスペンション横力フリクション算出部と、を備え、
前記総フリクション算出部は、前記制動力フリクション算出部が算出した制動力フリクション及び前記駆動力フリクション算出部が算出した駆動力フリクションに、前記サスペンション横力フリクション算出部が算出した横力フリクションを合算して、前記総フリクションを各サスペンションに対して個別に算出することを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載した車両挙動制御装置。 - 車体と、複数の車輪と、前記車体と各車輪とを連結するサスペンションと、を備える車両に対し、前記車体に発生するロール方向への挙動であるロール挙動を制御する車両挙動制御方法であって、
前記車輪の制動力と、前記車輪の駆動力と、前記車体のロール挙動と、を算出し、
前記算出した制動力に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションである制動力フリクションを算出し、
前記算出した駆動力に基づいて前記サスペンションに発生するフリクションである駆動力フリクションを算出し、
前記算出した制動力フリクションと駆動力フリクションを合算して、前記サスペンションに発生するフリクションである総フリクションを、各サスペンションに対して個別に算出し、
前記算出したロール挙動に基づいて、前記ロール挙動を抑制するために前記各サスペンションで発生させるフリクションである挙動抑制フリクションを算出し、
前記算出した総フリクション及び挙動抑制フリクションに基づいて、前記ロール挙動を抑制するために前記各サスペンションに発生させるフリクションの目標値である操縦安定性制御用各輪目標フリクションを算出し、
前記算出した総フリクション及び操縦安定性制御用各輪目標フリクションに基づいて、前記操縦安定性制御用各輪目標フリクションに対する前記総フリクションの過不足分を算出し、
前記算出した過不足分に相当するフリクションを前記サスペンションに発生させるために必要な、前記車輪の制動力と車輪の駆動力との配分比である操縦安定性制御制駆動力配分比を算出し、
前記算出した前記車輪の制動力の配分比に基づくフリクションを車輪の制動力により前記サスペンションに発生させるための指令値である制動力指令値を算出し、
前記算出した前記車輪の駆動力の配分比に基づくフリクションを車輪の駆動力により前記サスペンションに発生させるための指令値である駆動力指令値を算出し、
前記算出した制動力指令値に基づいて、前記車輪に制動力を付与し、
前記算出した駆動力指令値に基づいて、前記車輪に駆動力を付与することを特徴とする車両挙動制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012219804A JP6031929B2 (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012219804A JP6031929B2 (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014069784A true JP2014069784A (ja) | 2014-04-21 |
| JP6031929B2 JP6031929B2 (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=50745375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012219804A Expired - Fee Related JP6031929B2 (ja) | 2012-10-01 | 2012-10-01 | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6031929B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004168148A (ja) * | 2002-11-19 | 2004-06-17 | Denso Corp | 車両制御装置 |
| JP2005312190A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Toyota Motor Corp | 車両駆動力制御装置 |
| JP2010126044A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション制御装置、及びサスペンション制御方法 |
| JP2010137796A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 車両用サスペンション装置 |
| JP2012166775A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-09-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車両挙動制御装置および車両挙動制御方法 |
-
2012
- 2012-10-01 JP JP2012219804A patent/JP6031929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004168148A (ja) * | 2002-11-19 | 2004-06-17 | Denso Corp | 車両制御装置 |
| JP2005312190A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Toyota Motor Corp | 車両駆動力制御装置 |
| JP2010126044A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション制御装置、及びサスペンション制御方法 |
| JP2010137796A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 車両用サスペンション装置 |
| JP2012166775A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-09-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車両挙動制御装置および車両挙動制御方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6031929B2 (ja) | 2016-11-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101697809B1 (ko) | 브레이킹 및 드라이빙 동작들로 드라이빙 역학에 영향을 미치는 방법 및 브레이킹 시스템 | |
| WO2019188143A1 (ja) | 車両の制動制御装置 | |
| WO2018105399A1 (ja) | 車両運動状態推定装置 | |
| JP5841265B2 (ja) | 車輪制御装置、車両、車輪制御方法 | |
| JP2018161954A (ja) | 車両制御装置、および、車両 | |
| CN108263372A (zh) | 车辆行驶控制装置 | |
| JP2018090248A (ja) | 車両制御装置、および、車両 | |
| KR102761378B1 (ko) | 슬립 상태 검출 장치 및 서스펜션 제어 장치 | |
| JP6171661B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP2006501094A5 (ja) | ||
| JP6152705B2 (ja) | 車両制御装置 | |
| JP4747722B2 (ja) | 車両の横転防止装置 | |
| JP6205875B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP4390051B2 (ja) | 車輌の制駆動力制御装置 | |
| JP6003494B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6003523B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP5949362B2 (ja) | 車両用フリクション検出装置及び車両用フリクション検出方法 | |
| JP6031929B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6303310B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6205842B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6205841B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6070141B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP4385919B2 (ja) | 車両挙動制御装置 | |
| JP2014227045A (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
| JP6098363B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150828 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160614 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160616 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160713 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160809 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160830 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160927 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161010 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6031929 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |