JP2014066647A - 放射性物質の処理方法および処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射性物質を液中で吸着剤に吸着させて放射性物質を処理する方法であって、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させる工程、および、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過する工程を含む。
【選択図】図1
Description
原子力発電所や関連施設の事故等、不特定の理由により、多量の放射性物質が拡散された場合、これらを環境中から除去、回収し、減容する必要がある。中でも、放射性同位元素であるセシウム134とセシウム137は遠距離まで飛散することが知られており、その対策が大きな課題となる。より具体的には、平成23年3月以降に発生した福島第一原子力発電所の事故を由来とする放射性物質の拡散である。この事故で、拡散された放射性物質のうち、ある程度距離が離れた地域で時間がたった後に特に問題となったのは、セシウム134とセシウム137であり、この除去、回収、減容方法が大きな社会的課題となっている。
また、建造物や舗装面の表面を破砕して放射性物質を回収する方法もあるが、この場合においても、破砕片を水洗あるいは酸洗浄して、放射性物質を回収することにより大量の汚染水が発生する。さらには、破損した原子炉の冷却によっても大量の汚染水が発生する。
一方、放射性物質の吸着技術とは全く無関係であるが、排水処理技術の1つとして、産業廃棄物焼却装置の排ガスを洗浄したダイオキシン類を含む排水を、クロスフロー処理(処理される液が、ろ過フィルターに平行に流れ、清浄化されたろ液だけがろ過フィルターに垂直に流れ、クロスする流れを生じながらろ過処理される方式)でろ過して、粒子状に析出したダイオキシン類を含む濃縮廃液と、溶解ダイオキシン類を含む排水とに分離し、前者は焼却処理装置に戻し、後者はオゾンと触媒で酸化分解後、他の排水と合流して基準濃度値以下として放流する処理システムがある(特許文献4)。
[1]放射性物質を液中で吸着剤に吸着させて放射性物質を処理する方法であって、
放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させる工程および
放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過する工程を含む、前記方法。
[2]放射性物質を含む液を供給しつつ放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を循環させて、少なくとも2回以上クロスフローろ過する工程を含む、[1]に記載の方法。
[3]吸着剤が、一次粒子径3nm以上50nm以下の微粒子である、[1]〜[2]に記載の方法。
[4]吸着剤が、下記式(1)
ApFe[Fe(CN)6]y・zH2O ・・・ (1)
(Aは陽イオンに由来する原子である。pは0〜2の数である。yは0.6以上1.5以下の数である。zは0.5以上10以下の数である。)で表されるプルシアンブルーである、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]クロスフローろ過のろ過膜が、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜及び逆浸透(RO)膜からなる群から選択される1または2以上の膜である、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]放射性物質の処理システムであって、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させるユニット、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過するクロスフローろ過モジュールを含む、前記システム。
[7]放射性物質の処理システムであって、放射性物質を含む液を供給するユニット、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させるユニット、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を循環させるための循環ユニット、循環ユニット内に備えられ、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過するクロスフローろ過モジュールを含む、前記システム。
・凝集剤を使わないので、放射性物質の除去・回収・分離を実施後の回収物の処置が単純で容易である。また、吸着能の飽和した吸着剤の取り扱いや処理も容易である。吸着剤に吸着された放射性物質の濃度だけに注目し、監視すれば良い。
・凝集剤を使わないので、処理対象の液に応じて凝集剤を選択したり変更したりせずに済む。
・凝集剤を使わないので、処理済のろ液に凝集剤が残留していないか心配しないで済む。
・処理装置は比較的コンパクトで済む。対して、沈降分離処理では、沈降用の大きな水槽が必須である。
・処理する液量を増やすのが比較的容易である。対して、沈降分離処理では、放射線監視区域内で大きな水槽を増やす必要があり、処理する液量を増やすのは困難である。
・吸着剤を節減できる。対して、沈降分離処理では、吸着剤を常に過剰量使用するので無駄が多い。
・クロスフロー処理では、ろ過処理装置を循環流通させることができるので、流路内に放射線量を常時観測する機器を設置しておいて、やや少なめに吸着剤微粒子を循環させておき、処理済液の放射線量の変動に応じて追加投入する方式とすれば、吸着剤微粒子は最小限度の使用で済む。
・処理時間を短縮できる。対して、沈降分離処理ではどうしても数時間以上かかる。
・クロスフロー処理では、ろ過処理装置、すなわち、放射性物質を吸着した吸着剤を分離する装置がコンパクトなユニットになっているので、放射性物質のクローズド処理、減容化処理に好適である。
・クロスフロー処理に好適なろ過処理装置として従来種々の製品類が上市されているので、吸着剤微粒子の特性に合致するものを選択することで、ろ過抜けや目詰まりの発生を防止しつつ、効率的な処理が実現できる。
・クロスフロー処理のろ過処理装置は、コンパクトなユニット構成のものが多いので、多重化処理、循環処理や、処理量や工程・プロセスの変更が容易であり、放射性物質のクローズド処理対策も実現しやすい。
・クロスフロー処理に好適なろ過処理装置として従来種々の製品類が上市されているので、従来品を活用することで、比較的低コストで、放射性物質のクローズド処理、減容化処理が実現できる。
・クロスフロー処理のろ過処理装置を廃棄するに当たり、放射性物質の影響を受けた部位と受けない部位を比較的容易に分別できるので、システムの定常運転に際しては、より一層、放射性物質のクローズド処理、減容化処理が実現できる。
放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させる工程、
放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を、クロスフローろ過する工程を含む、前記方法に関する。
本発明において、放射性物質とはそれに含まれる原子の原子核が崩壊し、α線、β線、γ線、中性子線などの放射線を放出する物質であり、イオン性のものをいうが、典型的には、セシウム、ストロンチウム、アメリシウムなどの陽イオンが挙げられる。また、処理前にはイオン性でなく、固体状物質の一部である場合や、浮遊物の表面に吸着している場合であっても、装置内で処理する過程において脱離しイオン状となればよい。放射性物質の処理とは、放射性物質を分離すること、除去することおよび/または回収することなどをいう。
本発明において、放射性物質を含む液は、放射性物質を含むものであれば特に限定されないが、例えば拡散した放射性同元素を含む洗浄水や原子炉冷却系からの排水など、放射性物質を処理することにより清浄化の求められている水などをいう。
ApFe[Fe(CN)6]y・zH2O ・・・ (1)
化学式(1)中のAは、陽イオンに由来する原子である。陽イオンとしては、一価のイオンが挙げられ、アルカリ金属イオンやアンモニウムイオン等が挙げられる。
好適には、ヘキサシアノ鉄イオンを形成する鉄イオンは+2価であり、それ以外の鉄イオンは、+3価である。
したがって、yを増大させて、プルシアンブルー微粒子の水分散性を向上させ、ろ過膜モジュールの目詰まりを低減することができる。
さらに、本願発明の微粒子では、格子内のヘキサシアノ鉄イオンの格子欠陥量や含水量にもy値が関係しており、概して、微粒子の結晶格子中に、ヘキサシアノ鉄イオンの格子欠陥が大量に含まれ、その格子欠陥部分に水が配位していると推定されている。
水分散性の良い微粒子を得るためには、概して、yは0.85〜1.2とすることが好ましく、特に0.85〜0.96とすることが好ましい。ただし、これらの範囲外でも、用途によっては最適な性質を持つ微粒子を得ることができる。
例えば、yの値として0.8〜0.85を選んだ場合、一定程度水に分散するものの、粘度の高い微粒子を得ることができる。これは微粒子を有機部材に坦持させるなどして二次的な吸着処理工程に使用する場合、特に有効に使用できると期待される。
さらに、yの値として0.8を下回る場合、水への分散性が比較的低い微粒子を得ることができる。この場合は、微粒子がある程度凝集し、二次粒子を形成しやすくなるため、より孔径の大きなろ過膜を使用することができる。これは、しばしばコスト優位性が生じると共に、ろ過膜の素材によっては孔径の小さなものが存在しない場合もあるため、素材選択性の拡大に資する。
また、yが1.2を超える場合、チキソトロピー性、即ち時間経過と共に粘度が上昇して変化する粘弾性特性を発現させることができる。これも副次的な吸着処理工程では有効に使用できると期待される。
従来型のバッチ式製造ラインでは、鉄塩とヘキサシアノ鉄塩の供給量の連続的な変更は容易ではなく、一度反応槽中の反応液ないし生成液をすべて系外に排出し、その後、新たに設定した配合比の反応液を供給しなければならなかったが、本願発明者らの改良製造ラインでは、水分散性を連続生産のなかで、その製造ラインを止めることなく切り替えて作り分けることができる。
水に分散させることができる単位体積当たりの量(可分散度)は特に限定されないが、室温において、10〜500g/Lの範囲で分散できることが好ましい。また、分散媒としてはメタノール、アルコールなどのアルコール、またはそれらと水との混合物も利用できる。なお、プルシアンブルー結晶に対し、その原料となる金属イオンないし金属錯体イオン等で表面処理を施すことで、水分散性や、場合により水可溶性を付与する具体的な手法や態様については国際公開第2008/081923号パンフレットが参照できる。
zは通常、0.5以上であり、1以上10以下の数値であることが好ましい。2〜8であることがより好ましく、3〜8であることがさらに好ましい。このz値は、室内条件、例えば、室温25℃、相対湿度40%、24時間の静置で、一定程度乾燥が進んだ状態で「含水率」として測定され、化学式(1)の結晶中の「水の配位数」に対応した値であると把握される。
なお、プルシアンブルー微粒子を湿潤状態に保持してから、z値を計測すると、見かけ上、いかようにも大きな値が得られるが、そのように増大させた値では、微粒子の吸着特性などの評価や目安にはならないので注意を要する。
セシウム等の陽イオンは、吸着剤の結晶表面に吸着されるのみならず、結晶内に取り込まれる形で吸収されるものであり、上記結晶内の水が介在すると、吸着された陽イオンは効率的に結晶内部に運ばれ、結果的に、より多量の陽イオンが吸着されるからと推察される。
二次粒子の粒径も特に限定されないが、水分散性として使用する場合、ろ過モジュールへの適用性などを考慮すると、水に分散した場合の二次粒子の粒径の上限は、100nm以下であることが望ましい。
なお、本発明においてプルシアンブルー微粒子の粒径は特に断らない限り、実施例で採用し説明している測定方法で測定した値をいうものとする。
吸着剤としてのプルシアンブルー粒子は、基本的には、一次粒径が小さく比表面積が大きいことが望ましいが、取扱い性や吸着剤粒子の強度等の観点も考慮すると、比表面積は100〜2000m2/gが考慮され、好ましくは150〜1000m2/g、より好ましくは150〜800m2/g程度とされるのが良い。
上述の一次粒径と比表面積とをバランスさせつつ調整すると、場合によっては、従来の紺青色材用として製造されている粒子に比較して1.5〜100倍ものセシウムイオンの吸着量を達成することができる。
比表面積を調整する方法としては、プルシアンブルーを製造する際の製造条件・乾燥条件等を適宜選定すればよい。これらの条件は特に限定されないが、本発明者らの開発した流通過程における微粒子生成を利用した製造方法により、あるいはこれと組み合わせた乾燥法を適用することにより、一次粒径が小さく、比表面積の大きい、所望の物性のアルカリイオン吸着剤を得ることができる。上述した組成や粒径の諸性質を応用すれば、所望のセシウム吸着能を持つプルシアンブルー微粒子の吸着剤を得ることができる。
前記容器内には、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液が生じるが、液中では吸着剤の微粒子は分散し、分散液となる。本発明においては、この「分散液」とは、その分散状態を厳密に問わず「縣濁液」ないし「スラリー」を含む広義の意味で用いる。狭義には、微粒子が一定時間経過後も液中に偏り無く存在する状態であるものに限って「分散液」と呼び、時間によって沈降が生じるなど、偏りが発生する場合は「懸濁液」もしくは「スラリー」と呼んで区別することもあるが、本願発明の放射性物質の処理方法では、吸着剤に関して、水分散性の良い微粒子と、そうでない微粒子の両方が調製可能で、利用可能であり、その間には、チキソトロピー性が連続的に変化するなど、区別の難しい中間的状態が存在するため、これらを全て含めて「分散液」と呼ぶこととしている。なお、ここでいう分散液には、他の塩、イオン、浮遊物などの不純物を含んでもよい。
例えば、中空糸型ろ過膜を数百本束ねたろ過モジュールが水平に載置され、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液がろ過モジュールを左から右へ流れると、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液は各中空糸型ろ過膜の外側をろ過膜面(中空糸の長手方向)に沿って流動し、その流動過程で、ろ過膜面を垂直に突き抜けて中空糸型ろ過膜の内側に、吸着処理された液が浸み込みろ液として回収され、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液は、ろ液が分離された分だけ濃縮化されたことになる。
また、供給ポンプなどによる加圧プロセスの前後には、圧力調整のため適宜、調圧弁を配置してもよい。
また、多段階処理などを行う場合には、必ずしも放射性物質が分離された液(ろ液)と、吸着材を含む液を一度に完全に分離する必要はなく、例えば放射性物質が分離された液(ろ液)に少量の吸着剤が含まれる場合においても、クロスフィルターろ過を何段階かに渡り通過させることにより、最終的に吸着剤が分離・除去されればよい。
放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液における吸着剤の量は、液がクロスフローろ過膜モジュールを透過することができる割合であれば特に限定されないが、効率よくろ液を回収し、吸着剤の目詰まりを防止するとの観点から、吸着剤:液の体積比で75:25 〜0.000001:99.999999、より好ましくは25:75 〜0.0001:99.9999である。
また別の好適な一態様は、放射性物質を含む液を供給するユニット、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させるユニット、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を循環させるための循環ユニット、循環ユニット内に備えられ、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過するクロスフローろ過モジュールを含むシステムである。
循環ユニットの具体的構成は、特に限定されるものではないが、一般的には、循環用流路、流量計、圧力計、放射線量計、送液ポンプなどが使用される。
<プルシアンブルー微粒子の調製準備>
フェロシアン化ナトリウム・10水和物(分子量484.06)を水に溶解した水溶液[反応液1]を準備した(濃度:0.24g/mL)。これとは別に、硝酸鉄・9水和物(分子量404.00)を水に溶解した水溶液[反応液2]を準備した(濃度:0.54g/mL)。
撹拌部付き反応装置を利用し、流体F1を前記反応液1として、流体F2を前記反応液2として装置内に導入した。このとき、撹拌部を構成する装置部分には、(株)ノリタケカンパニーリミテッド社製、1/4−N30−232−F(商品名)を用いた。撹拌部への流路の等価直径は10.5mmであり、全長は200mm、邪魔板は12枚であった。装置内への反応液の導入量は、反応液1(F1)を3.33L/minとし、反応液2(F2)を1.67L/minとした。撹拌部での反応液1、2の合計の速度は1m/secと見積もられた。
この場合、一分あたりに撹拌部に導入される量は下記表の通りとなる。この場合、混合イオン量比[fa](M2/M1)は約0.75となる。このようにして得られた分散液をS101とする。
・[Fe(CN)6]4−:フェロシアン化ナトリウム水溶液中の[Fe(CN)6]4−イオン
・Fe3+:硝酸鉄水溶液中のFe3+イオン
・モル量:含有試料分子モル量(対イオン、水和水含む)
<プルシアンブルー微粒子の調製>
前記実施例1の条件に対して、反応液1の流速を変え、フェロシアン化ナトリウムの反応モル量(M1)と硝酸鉄の反応モル量(M2)とを変化させ、プルシアンブルー微粒子を調製した。そこで求められる混合イオン量比[fa](M2/M1)と一次粒子径、水分散性変化を下記に示した。このようにして得られた分散液(粒子が凝集するないしは媒体が少ない領域ではスラリー状になる)をS102とする。
これをX線回折装置で解析した。すべての試料は、プルシアンブルーと硝酸ナトリウムの混合物であった(ICDD PDF:1‐239、36‐1474)。プルシアブルーの回折ピークについて半価幅とScherrerの式(D=Kλ/βcosθ,K=0.84,λ=0.1574178nm,βはピーク幅,θは回折角)から結晶子径Dを算出し、一次粒子径とした。
<プルシアンブルー微粒子の吸着性能>
水溶液中の非放射性セシウムの除去率を調べた。セシウム濃度1mg/Lの水溶液10mLとS101、S102の吸着剤微粒子いずれか10mgを混合した。ぞれぞれ100分間混振した後に遠心し、液層と固層に分離した。液層中のセシウム濃度から換算した吸着率は、S101が99.9%以上、S102が99.9%以上だった。
<吸着剤と対象溶液の分離>
吸着剤と対象溶液の分離方法を検討した。「ろ過モジュール」装置を図1の全体システムに配置して実施した。吸着剤には実施例1で調製したS101およびS102を用いた。ろ過モジュールとして下記F1,F2を用いた。また、対象溶液として水を用いた。対象溶液(300g)と吸着剤100gを混合した後、図2に示す装置でろ過した。ろ液が100g得られるごとに対象溶液を100g追加した。ろ液が300gになったところで分離を終了した。ろ過に要した時間を測定するとともに、目視でろ液中への吸着剤(青色)の混入の有無を確認した。
F2:旭化成ケミカルズ株式会社製microza MFペンシル型モジュール型式:UMP−053(ポリフッ化ビニリデン中空糸膜、膜内径2.6mm、公称孔径0.2μm)
すべての条件で、短時間でろ液を得ることができた。また、ろ液への混入は見られなかった。
<吸着剤と対象溶液の分離2>
ろ過モジュールを日本ガイシ株式会社製小型MFセラミック膜 卓上テスト装置用モジュール型式:WC7C−103037−250AT (膜内径3mm−37穴(膜面積:0.017m2) 孔径:1μm)に変更し、初期の対象溶液を4000gとし、ポンプを三相電機製マグネットポンプ型式:PMD-1521B7E (流量:17L/min 揚程:12m 出力:0.1kW)に変更し、調圧弁(フジキン社製 型式:BNWM−25PE−7F)をろ過モジュール出口のみ使用して系内の圧力を0.1MPaとした以外は、実施例4と同様の機構の装置を用いて分離を行った。3000gのろ液を回収するのに約10分を要した。また、目視でろ液中への吸着剤(青色)の混入の有無を確認したところ、混入は見られなかった。
デットエンドろ過法により吸着剤を分離する全量ろ過を試みた。吸着剤100gに対象溶液300gを加え、吸引ろ過した。ろ液の色から吸着剤(青色)の分離を目視で確認した。いずれの条件でも分離は進まなかった。吸着剤S101、ろ過条件F4でのみ、ごく僅かの無色透明なろ液が得られた。しかし、この条件では目詰まりによりろ過速度が遅くなり1時間以上、吸引ろ過を続けたが完了できなかった。他の条件では、ろ液が青く着色しており吸着剤を分離できなかった。
F3:全量ろ過用ブフナーロートと定量ろ紙(ADVANTEC、No.5C、φ70mm)を用いた吸引ろ過
F4:減圧ろ過用フィルターホルダー(ADVANTEC、KGS−47)とメンブレンフィルター(ADVANTEC、H020A047A、親水性PTFE、 孔径:0.2μm、φ47mm)を用いた吸引ろ過
Claims (7)
- 放射性物質を液中で吸着剤に吸着させて放射性物質を処理する方法であって、
放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させる工程および
放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過する工程を含む、前記方法。 - 放射性物質を含む液を供給しつつ放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を循環させて、少なくとも2回以上クロスフローろ過する工程を含む、請求項1に記載の方法。
- 吸着剤が、一次粒子径3nm以上50nm以下の微粒子である、請求項1または2に記載の方法。
- 吸着剤が、下記式(1)
ApFe[Fe(CN)6]y・zH2O ・・・ (1)
(Aは陽イオンに由来する原子である。pは0〜2の数である。yは0.6以上1.5以下の数である。zは0.5以上10以下の数である。)で表されるプルシアンブルーである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 - クロスフローろ過のろ過膜が、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜及び逆浸透(RO)膜からなる群から選択される1または2以上の膜である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 放射性物質の処理システムであって、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させるユニット、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過するクロスフローろ過モジュールを含む、前記システム。
- 放射性物質の処理システムであって、放射性物質を含む液を供給するユニット、放射性物質を含む液に吸着剤を接触させて放射性物質を該吸着剤に吸着させるユニット、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液を循環させるための循環ユニット、循環ユニット内に備えられ、放射性物質を吸着させた吸着剤を含む液をクロスフローろ過するクロスフローろ過モジュールを含む、前記システム。
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