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JP2014065584A - トラバース装置、及びこれを備えた糸巻取機 - Google Patents

トラバース装置、及びこれを備えた糸巻取機 Download PDF

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JP2014065584A JP2012212738A JP2012212738A JP2014065584A JP 2014065584 A JP2014065584 A JP 2014065584A JP 2012212738 A JP2012212738 A JP 2012212738A JP 2012212738 A JP2012212738 A JP 2012212738A JP 2014065584 A JP2014065584 A JP 2014065584A
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Masazumi Shigeyama
昌澄 重山
Yoshifumi Itoki
祥文 糸木
Harutoshi Sawada
晴稔 澤田
Hidetada Nakahara
秀忠 中原
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】トラバース装置において発生する振動及び騒音を防止又は抑制でき、かつ良好な品質のパッケージを形成できる構成を提供する。
【解決手段】カム機構37は、トラバースガイド19を、トラバース方向に沿って往復直線運動させる。支持部42は、ベース部33に対して、トラバース方向に相対移動可能、かつトラバース方向と直交する方向に相対移動不能であるようにカム機構37(及びこれを収容したカムボックス32)を支持する。バネ50は、トラバース方向でのカム機構37の衝撃を吸収する。
【選択図】図5

Description

本発明は、糸巻取機が備えるトラバース装置において、振動及び騒音を防止又は低減するための構成に関する。
紡績機や自動ワインダなどの糸巻取機は、回転するボビンの外周に糸を巻き取るように構成されている。この種の糸巻取機においては、ボビンに巻き取られる糸の綾振り(トラバース)を行うため、当該ボビンの巻幅方向に糸を往復運動させるトラバース装置が必要となる。このようなトラバース装置は、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1には、往復螺旋状のカム溝が形成されたトラバースカムドラムを回転させることで、前記カム溝に沿ってトラバースガイドを高速往復運動させる構成が記載されている。
また、特許文献2のように、1つのカムドラムによって多数の糸ガイド(トラバースガイド)を往復駆動する構成が採用される場合がある。特許文献2に記載の紡績機は、多数の紡績ユニットを一列に並べて配置するとともに、各紡績ユニットが備える糸ガイドを一斉に駆動するトラバース装置を備えている。
実開平3−1164号公報 特開平8−245074号公報
トラバース装置では、糸ガイドを高速で往復駆動させるため、周期的に衝撃が発生し、騒音及び振動の原因となり得る。特に、多数の糸ガイドを一斉に駆動する特許文献2のトラバース装置の場合、当該トラバース装置にかかる衝撃が大きくなるため、発生する騒音及び振動も大きなものとなる。また、近年は糸巻取機の巻取速度が高速化しており、トラバース速度も高速化しているので、トラバース装置で発生する衝撃が大きくなってきている。このため、トラバース装置で発生する騒音及び振動を無視できない。
この点、特許文献1は、ドラムケースの両端部の外周とトラバースブラケットの内径部との間に、弾性部材としてのOリングを設けることにより、ドラムケース全体をトラバースブラケットに対して柔支持した構成を開示している。特許文献1は、これにより、トラバース装置全体の防振が可能であるとしている。
特許文献1の構成では、ドラムケース全体が柔支持されているので、トラバースカムドラムで衝撃が発生すると、ドラムケース全体が上下左右前後方向の3軸方向で振動し得る。特許文献1の構成は、各巻取ユニットにそれぞれカムドラムを配置するものであるから、各カムドラムに発生する衝撃は比較的小さく、ドラムケースの振動幅も比較的小さい。このため、ドラムケース全体が3軸方向で振動したとしても問題になりにくかった。
しかし、多数の糸ガイド(トラバースガイド)を往復駆動する構成(特許文献2)に特許文献1の構成を適用した場合、カムドラムで発生する衝撃が大きいため、ドラムケースの上下左右前後方向の振動も大きくなる。従って、トラバースガイドの位置が安定しない。このため、糸の綾振りが不安定になり、パッケージの品質が低下する可能性がある。
特許文献2は、ロッドの振動を減衰させるために、当該ロッドの内部に制振材を設けた構成を開示している。特許文献2は、これにより、ロッドが衝撃により振動しても、その振動を急激に減衰させることができるとしている。
しかし、特許文献2の構成は、ロッドの振動を減衰させることを目的としており、トラバース装置そのものの振動及び騒音を減衰させる効果は期待できない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、トラバース装置において発生する振動及び騒音を防止又は抑制でき、かつ良好な品質のパッケージを形成できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の観点によれば、トラバース装置は、トラバースガイドと、駆動機構と、ベース部と、支持部と、衝撃吸収部と、を備える。前記トラバースガイドは、糸を案内する。前記駆動機構は、前記トラバースガイドを、所定のトラバース方向に沿って往復直線運動させる。前記支持部は、前記ベース部に対して、前記トラバース方向に相対移動可能、かつ前記トラバース方向と直交する方向に相対移動不能であるように前記駆動機構を支持する。前記衝撃吸収部は、前記トラバース方向での前記駆動機構の衝撃を吸収する。
このように、カム機構をトラバース方向に移動可能としたことで、駆動機構で発生する衝撃を逃がすことができる。前記衝撃を吸収する衝撃吸収部を設けたことにより、トラバース装置で発生する騒音及び振動を低減できる。また、トラバース方向と直交する方向へは駆動機構が移動しないように規制することで、トラバース装置は、安定したトラバースを行うことができる。
上記のトラバース装置は、前記駆動機構を収容する収容部を備える。前記支持部は、前記ベース部に固定された滑り軸受と、前記トラバース方向に沿って配置された棒状部材と、を備える。前記収容部は、前記棒状部材に固定される。前記滑り軸受は、前記棒状部材を、当該棒状部材の長手方向に沿って摺動可能に支持する。
この構成の支持部によって収容部を支持することにより、収容部に収容された駆動機構を、トラバース方向でベース部に対して相対移動させることができる。また、棒状部材を滑り軸受で支持することにより、当該棒状部材が、その長手方向と直交する方向に移動することを規制できる。これにより、収容部に収容された駆動機構が、トラバース方向に直交する方向でベース部に対して相対移動することを規制できる。
上記のトラバース装置において、前記衝撃吸収部は、前記駆動機構と前記ベース部との間に配置された弾性体であることが好ましい。
駆動機構で発生する衝撃を、弾性体によって吸収させることができる。
上記のトラバース装置において、前記弾性体をバネとすればより好適である。
弾性体としてバネを採用することで、駆動機構で発生する衝撃を良好に吸収させることができる。
上記のトラバース装置において、前記弾性体は、前記トラバース方向で、前記駆動機構の両側に設けられていることが好ましい。
トラバース方向で駆動機構の両側に弾性体を配置することにより、駆動機構で発生するトラバース方向の振動を良好に低減させることができる。
上記のトラバース装置において、前記衝撃吸収部は、ラックギアと、1つ又は複数のギアと、から構成される。ラックギアは、前記トラバース方向に沿って設けられ、前記収容部に対して固定される。前記1つ又は複数のギアは、前記ラックギアに噛み合う。
この構成によれば、駆動機構で発生するトラバース方向の衝撃を、ギアのバックラッシュによって吸収させることができる。
上記のトラバース装置においては、前記トラバース方向で一側向きの衝撃によって前記駆動機構が移動する距離と、他側向きの衝撃によって前記駆動機構が移動する距離と、がそれぞれ一定であることが好ましい。
これにより、トラバース装置は、安定したトラバースを行うことができる。
上記のトラバース装置において、前記ベース部は、当該ベース部を設置面に対して支える接地部を備える。前記設置面と前記接地部の間に第2の弾性体が設けられている。
このように、設置面とトラバース装置との間に弾性体を設けることにより、トラバース装置から設置面に伝わる振動を低減できる。これにより、騒音及び振動を低減できる。
上記のトラバース装置において、前記第2の弾性体は、ゴムプレートであることが好ましい。
トラバース装置と設置面との間にゴムプレートを挟むことにより、振動及び騒音を簡単に低減できる。
本発明の別の観点によれば、糸巻取機は、上記のトラバース装置と、前記トラバースガイドによってトラバースされる糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置を備えた複数の糸巻取ユニットと、を備える。前記複数の糸巻取ユニットは、前記トラバース方向に並べて配置される。前記トラバース装置は、前記複数の糸巻取ユニットそれぞれに対応して前記トラバースガイドを有しており、各トラバースガイドを一斉に駆動する。
複数の糸巻取ユニットのトラバースガイドを一斉に駆動する構成の場合、トラバース装置に発生する衝撃が大きくなる。そこで、このような糸巻取機のトラバース装置に本発明の構成を適用することで、本発明の効果をより好適に発揮できる。これにより、各糸巻取ユニットにおいて安定したトラバースを行うことができるので、各糸巻取ユニットは、高品質のパッケージを形成できる。
上記の糸巻取機においては、前記トラバース装置の少なくとも一部を覆う防音カバーを有することが好ましい。
これにより、トラバース装置の騒音を一層低減できる。
本発明の一実施形態に係る精紡機の全体的な構成を示す正面図。 ドライブエンドボックスの斜視図。 ドライブエンドボックスの内部を示す斜視図。 トラバース装置の斜視図。 トラバース装置の正面断面図。 カム機構で発生する衝撃が吸収される様子を説明する平面図。 変形例に係るトラバース装置の正面断面図。
次に、本発明の一実施形態に係る糸巻取機としての精紡機(紡績機)について、図面を参照して説明する。図1に示すように、精紡機1は、機台本体2と、ドライブエンドボックス3と、糸継台車4と、を備えている。また、精紡機1は、トラバース装置本体27と、トラバースロッド28と、複数のトラバースガイド19と、から構成されたトラバース装置を備えている。
機台本体2には、その長手方向に沿って、複数の紡績ユニット(糸巻取ユニット)6が並設して設けられている。なお、以下の説明で、紡績ユニット6が並設されている方向(図1に「右」と「左」の矢印で示す方向)を、単に「左右方向」と呼ぶことがある。また、左右方向及び上下方向(鉛直方向)に直交する方向を、単に「前後方向」と呼ぶことがある。
図1に示すように、各紡績ユニット6は、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置10と、紡績装置11と、糸貯留装置12と、巻取装置13と、を備えている。なお、本明細書において「上流」及び「下流」とは、紡績時での紡績糸15の走行方向における上流及び下流を意味する。
各紡績ユニット6のドラフト装置10は、図略のスライバケースから供給されるスライバ(繊維束の原料)22を、所定の繊維幅となるまで引き伸ばし、紡績装置11に供給する。
紡績装置11は、ドラフト装置10から送り出された繊維束に撚りを加えて紡績糸15を生成する。本実施形態の紡績装置11は、旋回空気流を利用して繊維束に撚りを与える空気式の紡績装置として構成されている。
紡績装置11で生成された紡績糸15は、巻取装置13によって、巻取ボビン16に巻き取られる。巻取装置13は、巻取ボビン16を回転自在に支持するクレードル14を備えている。クレードル14は、巻取ボビン16を、その軸線が左右方向(紡績ユニット6が並ぶ方向)に沿うように支持する。巻取装置13は、クレードル14に支持された巻取ボビン16を軸線まわりに回転駆動する駆動機構(図略)を備えている。巻取ボビン16を回転駆動することにより、当該巻取ボビン16の外周面に紡績糸15を巻き取っていくことができる。なお、このように紡績糸15が巻き取られた巻取ボビン16を、パッケージ17と称する。
各紡績ユニット6の巻取装置13の近傍には、後述のトラバース装置が備えるトラバースガイド19が配置されている。トラバースガイド19は、巻取ボビン16に巻き取られる紡績糸15に係合する。このトラバースガイド19は、左右方向(紡績ユニット6が並ぶ方向)で直線往復駆動される。巻取装置13は、トラバースガイド19に紡績糸15を係合させた状態で、当該トラバースガイド19を往復駆動させつつ、巻取ボビン16を回転駆動する。これにより、巻取ボビン16の外周面に紡績糸15をトラバース(綾振り)しつつ巻き取ることができる。なお、以下の説明で、トラバースガイド19が往復駆動される方向(本実施形態の場合は左右方向)のことを、特に「トラバース方向」と呼ぶことがある。
紡績装置11と巻取装置13との間には、糸貯留装置12が設けられている。糸貯留装置12は、糸貯留ローラ20を備えている。糸貯留ローラ20は、その外周面に一定量の紡績糸15を巻き付けて一時的に貯留することができる。糸貯留ローラ20に一定量の紡績糸15を貯留することにより、糸貯留装置12が一種のバッファとして機能するので、紡績装置11における紡績速度と、巻取装置13における巻取速度と、が何らかの理由により一致しない場合の不具合(例えば紡績糸15の弛みなど)を解消できる。
機台本体2の左右方向の一側の端部(本実施形態の場合は左側の端部)に隣接して、ドライブエンドボックス3が設けられている。図1に示すように、ドライブエンドボックス3の正面側には、操作部18が設けられている。この操作部18は、各紡績ユニット6に関する情報を表示可能な表示画面、各種設定を行う設定操作具(操作ボタン、操作ダイヤルなど)などを備えている。操作部18は、各紡績ユニット6と通信可能に構成されている。
糸継台車4は、図1に示すように、糸継装置23と、サクションパイプ24と、サクションマウス25と、を備えている。機台本体2には、左右方向に沿って、レール26が敷設されている。このレール26は、複数の紡績ユニット6にわたって設けられており、各紡績ユニット6の後側を通るようになっている。糸継台車4は、レール26上を走行することが可能に構成されている。
ある紡績ユニット6において、何らかの理由により紡績糸15が分断状態になると、糸継台車4は、レール26上を前記紡績ユニット6まで走行し、停止する。糸継台車4は、分断状態になった糸端をサクションパイプ24及びサクションマウス25で吸引補捉するとともに、糸継装置23へと案内する。糸継装置23は、案内された糸端同士を撚り合わせて接合(糸継ぎ)する。
続いて、各紡績ユニット6のトラバースガイド19を駆動するための構成について説明する。
本実施形態の精紡機1が備えるトラバース装置は、複数の紡績ユニット6のトラバースガイド19を一括して往復駆動する共通の駆動源として、トラバース装置本体27を備えている。
本実施形態のトラバース装置は、トラバース方向(左右方向)に沿って設けられた棒状のトラバースロッド28を有している。図1に示すように、トラバースロッド28は、左右方向に並べて設けられた複数の紡績ユニット6にまたがって配置されている。各紡績ユニット6に対応して設けられたトラバースガイド19は、トラバースロッド28に固定されている。トラバース装置本体27は、トラバースロッド28をトラバース方向(左右方向)に往復駆動する。これにより、全紡績ユニット6で一斉にトラバースガイド19を往復駆動させることができる。
トラバース装置本体27は、ドライブエンドボックス3の内部に配置されている。図2に示すように、ドライブエンドボックス3は、四方をパネル30によって覆われた構成であり、内部のトラバース装置本体27が外部から見えないようになっている。
ドライブエンドボックス3の内部の様子(パネル30を取り除いた様子)を、図3に示す。ドライブエンドボックス3は、複数の金属製のフレーム31から構成されたフレーム構造となっている。本実施形態のトラバース装置本体27は、ドライブエンドボックス3のフレーム31の内部に配置されており、かつ、当該フレーム31とは独立して設けられている。これにより、トラバース装置本体27で発生した振動がフレーム31に伝わらないので、当該振動が周囲の機器(例えば操作部18など)に伝わって悪影響を及ぼすことを防止できる。
続いて、トラバース装置本体27の構成について説明する。
図4に示すように、トラバース装置本体27は、カムボックス(収容部)32と、トラバース駆動モータ34を備えている。トラバース装置本体27は、カムボックス32及びトラバース駆動モータ34を支持するベース部33を備えている。
図5に示すように、カムボックス32の内部には、カムドラム35及びシュー36からなるカム機構(駆動機構)37が収容されている。カムドラム35は円柱状の部材であり、その軸線には回転軸38が設けられている。カムドラム35の回転軸38は、トラバース方向(左右方向)に沿って配置されている。カムドラム35の回転軸38は、カムボックス32によって回転自在に支持されている。回転軸38の一端はカムボックス32から突出して設けられており、当該突出した回転軸38の端部にはプーリ39が固定されている。このプーリ39には、前記トラバース駆動モータ34による回転駆動力が、図略の伝動ベルト等を介して入力される。この構成により、カムドラム35をトラバース駆動モータ34によって回転駆動できる。
カムドラム35の外周には、無端往復螺旋状のカム溝40が形成されている。シュー36は、カム溝40に係合して、当該カム溝40の内部を摺動できるように構成されている。このシュー36は、トラバース装置本体27の出力軸41の一端部に固定されている。
出力軸41は、カムボックス32から突出するように設けられている。出力軸41の軸線は、トラバース方向(左右方向)に沿って配置されている。出力軸41は、その軸線に沿った方向に摺動可能であるようにカムボックス32によって支持されている。カムドラム35を回転駆動すると、シュー36がカム溝40によって案内され、出力軸41をトラバース方向に往復させる。
出力軸41には、前記トラバースロッド28が連結される。出力軸41によってトラバースロッド28をトラバース方向(左右方向)に往復駆動できるので、各紡績ユニット6に対応して設けられたトラバースガイド19を一斉に往復駆動させ、各紡績ユニット6で紡績糸15の綾振りを行うことができる。
続いて、カムボックス32の支持構造について説明する。
トラバース装置本体27は、カムボックス32をベース部33に支持させるための支持部42を備えている。支持部42は、支持ロッド(棒状部材)43と、ブッシュ(滑り軸受)44と、から構成されている。
支持ロッド43は、トラバース方向(左右方向)に沿って配置された棒状部材であり、カムボックス32を貫通して設けられている。カムボックス32は、支持ロッド43に対して固定されている。従って、カムボックス32は、支持ロッド43に対しては相対移動しないように構成されている。また、図4に示すように、本実施形態の支持部42は、2本の支持ロッド43を有している。2本の支持ロッド43は、同じ高さで、互いに平行に配置されている。
カムボックス32を貫通した支持ロッド43の両端は、ブッシュ44によって支持されている。なお、本実施形態の支持部42は、2本の支持ロッド43の両端に、それぞれブッシュ44を配置している。従って、図4に示すように、本実施形態のトラバース装置本体27は、4つのブッシュ44を有している。
ブッシュ44は、ベース部33に対して固定的に設けられている。これにより、支持ロッド43がベース部33に対して支持されている。この支持ロッド43に固定されたカムボックス32は、ベース部33に対して直接的には接触しないように配置されている(図5参照)。このように、カムボックス32は、支持ロッド43によって吊り下げられた状態で、ベース部33に対して支持されている。なお、本実施形態では2本の支持ロッド43によってカムボックス32を吊り下げ支持しているので、カムボックス32を安定して保持できる。
図4に示すように、ベース部33の下部には、接地部(脚部45及び固定部46)が設けられている。脚部45は、精紡機1の設置面(例えば繊維工場の床面)に対してベース部33を支えるためのものである。固定部46は、アンカーボルト47を挿通可能に構成されている。固定部46を介してアンカーボルト47を設置面に打ち込むことにより、設置面にベース部33を固定できる。これにより、トラバース装置本体27が振動によって移動してしまうことを防止できる。
続いて、本実施形態の特徴的な構成について説明する。
トラバース装置本体27は、カム機構37によってトラバースロッド28を往復駆動するため、周期的に衝撃が発生し、振動及び騒音の原因となり得る。
本実施形態のトラバース装置本体27のブッシュ(滑り軸受)44は、支持ロッド43を、支持ロッド43の長手方向で摺動可能に支持している。前述のように、支持ロッド43はトラバース方向に沿って配置されているので、当該支持ロッド43を、トラバース方向で摺動させることができる。
カムボックス32は、支持ロッド43に固定されている。従って、当該カムボックス32を、ベース部33に対して支持ロッド43の長手方向(つまりトラバース方向)に相対移動させることができる。カムボックス32が移動する際には、当該カムボックス32に収容されているカム機構37も、カムボックス32と一緒に移動する。以上の構成により、カム機構37を、ベース部33に対してトラバース方向で相対移動させることができる。
支持ロッド43はブッシュ(滑り軸受)44に支持されているので、当該支持ロッド43の長手方向(トラバース方向)に直交する平面内では、支持ロッド43とブッシュ44は互いに相対移動できない。従って、当該支持ロッド43に固定されたカムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)は、ベース部33に対してトラバース方向と直交する方向に相対移動できない。このように、カム機構37は、ベース部33に対してトラバース方向と直交する方向で相対移動することを規制されている。
本実施形態のトラバース装置本体27は、カム機構37で発生した衝撃を吸収するとともに、カム機構37のトラバース方向への移動速度を減衰させる衝撃吸収部を備えている。本実施形態において、衝撃吸収部は、圧縮コイルバネ(弾性体)50である。このバネ50は、ブッシュ44と支持ロッド43との間に設けられている。
バネ50の具体的な取り付け構造を説明すると以下の通りである。図5に示すように、支持ロッド43の途中部分には、当該支持ロッド43の他の部分よりも径を太くしたストッパ部51が形成されている。バネ50は、その内径部に支持ロッド43の端部を挿通させた状態で配置されている。これにより、バネ50のストローク方向が、支持ロッド43の長手方向に一致している。バネ50は、ブッシュ44とストッパ部51との間に圧縮された状態で配置される。本実施形態のトラバース装置本体27は4つのブッシュ44を有しているので、これに対応してバネ50も4つ設けられている(図4参照)。
前述のように、ブッシュ44はベース部33に固定されており、支持ロッド43はカムボックス32に固定されている。従って、バネ50は、ベース部33と、カムボックス32(及びこれに収容されているカム機構37)と、の間に配置されていると言うことができる。即ち、カム機構37がベース部33に対してトラバース方向で相対移動すると、当該ベース部33及びカム機構37の間に、バネ50による弾性力が作用する。この構成により、カム機構37で発生した衝撃をバネ50によって吸収できるので、ベース部33に伝わる衝撃を抑制できる。
例えば、図6(a)のように、回転するカムドラム35のカム溝40によって案内されるシュー36が左に向けて移動している場合を考える。このシュー36がカム溝40のターン部を通過するとき(図6(b))、当該シュー36の移動方向が急激に反転するので、この反作用により、カムドラム35には左向きの衝撃が加わる。
本実施形態のカムボックス32は、トラバース方向に移動可能に支持されているので、カムドラム35に左向きの衝撃が加わると、カムボックス32全体が左向きに移動する(図6(c))。このように、本実施形態のトラバース装置本体27では、カム機構37を収容したカムボックス32全体が左向きに移動することにより、上記の衝撃を逃がすことができる。カムボックス32が左向きに移動することにより、図6(c)の左側のバネ50が圧縮されるので、当該バネ50の弾性力によって前記衝撃を吸収できる。上記バネ50の反発力により、カムボックス32の左向きの移動速度が減衰されるので、カムボックス32が無制限に左向きに移動してしまうことがない。
同様に、図6(c)のように、回転するカムドラム35のカム溝40によって案内されるシュー36が右に向けて移動している場合を考える。このシュー36がカム溝40のターン部を通過するとき(図6(d))、当該シュー36の移動方向が急激に反転するので、この反作用により、カムドラム35には右向きの衝撃が加わる。本実施形態のトラバース装置本体27では、図6(e)に示すように、カムボックス32全体が右向きに移動することにより、上記の衝撃を逃がすことができる。カムボックス32が右向きに移動することにより、図6(e)の右側のバネ50が圧縮されるので、当該バネ50の弾性力によって前記衝撃を吸収できる。上記バネ50の反発力により、カムボックス32の右向きの移動速度が減衰されるので、カムボックス32が無制限に右向きに移動してしまうことがない。
以上のように、本実施形態のトラバース装置本体27において、カム機構37(及びこれを収容したカムボックス32)をトラバース方向で移動可能に構成しているので、カム機構37で発生するトラバース方向の衝撃を逃がすことができる。
本実施形態のトラバース装置本体27は、衝撃吸収部としてバネ50を備えるので、カム機構37で発生したトラバース方向の衝撃をバネ50によって吸収できる。これにより、カム機構37からベース部33に伝わる振動を低減し、発生する騒音及び振動を抑えることができる。
本実施形態では、トラバース方向において、カム機構37の両側(右側及び左側)にそれぞれバネ50を設けている。従って、左向きの衝撃によってカム機構37が左に移動するときと、右向きの衝撃によってカム機構37が右に移動するときの両方で、衝撃を良好に吸収できる。
本実施形態のトラバース装置本体27は、脚部45と設置面の間に第2の衝撃吸収部(ゴムプレート52)を設けている。本実施形態では、固定部46と設置面の間にも、第2の衝撃吸収部(ゴムプレート52)を設けている。このように、ベース部33と設置面との間にゴムプレート52を設けることにより、振動及び騒音を一層低減できる。
続いて、カム機構37をトラバース方向で移動可能に構成したことが、パッケージ17の品質に悪影響を及ぼさないことについて説明する。
仮に、カム機構37が、ベース部33に対して、上下左右前後の3軸方向で自由に相対移動してしまうと、当該カム機構37に連結されたトラバースロッド28の往復運動が不安定になる結果、各紡績ユニット6において紡績糸15のトラバースが不安定になってしまう。本実施形態のトラバース装置本体27のカム機構37は、トラバース方向でのみ、ベース部33に対して相対移動可能であり、トラバース方向と直交する方向では、ベース部33に対して相対移動しないように構成されている。このように、本実施形態では、カム機構37が移動する方向を制限している。これにより、各紡績ユニット6で紡績糸15のトラバースが不安定になることを防止し、高品質なパッケージ17を形成できる。
精紡機1において、紡績糸15を定常的に巻き取っている状態では、当該紡績糸15を略一定速度でトラバースさせるために、カムドラム35を略一定の速度で回転させる。このようにカムドラム35が一定の速度で回転している状態であれば、シュー36がカム溝40のターン部を通過する際にカムドラム35に加わる衝撃の強さは、毎回一定となる。従って、左向きの衝撃によってカムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)が左向きに移動する距離は、毎回一定である。同様に、右向きの衝撃によってカムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)が右向きに移動する距離は、毎回一定である。
カム機構37を含んだカムボックス32の総重量はかなり重たいので、カムボックス32の慣性は大きい。このため、シュー36がカム溝40のターン部を通過するときの衝撃がカムドラム35に加わったとしても、カムボックス32は瞬時には移動しない。即ち、例えば図6(c)のように、シュー36がカム溝40のターン部を通過した後になってから、カムボックス32がトラバース方向に移動する。このように、シュー36が方向転換する瞬間には、カムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)はトラバース方向で移動していない。従って、シュー36が方向転換する瞬間は、カム機構37のトラバース方向での位置は安定している。
前述のように、カムドラム35に衝撃が加わったときに、カムボックス32(及びカム機構37)が左右に移動する距離は、毎回一定である。従って、シュー36は、毎回、安定して同じ位置で方向転換を行うことができる。これにより、各紡績ユニット6のトラバースガイド19を、毎回安定した位置で方向転換させることができるので、トラバースの折り返し位置が安定する。従って、各紡績ユニット6は、端面が揃った高品質なパッケージ17を生成できる。
トラバース装置本体27は、カム機構37が左向きの衝撃によって左に移動するときの移動量と、右向きの衝撃によって右に移動するときの移動量と、が同じになるように構成されることが好ましい。例えば本実施形態のトラバース装置本体27では、カムボックス32の左側に配置されるバネ50と、右側に配置されるバネ50に、同じバネを採用している。これにより、左右のバネ50で衝撃の吸収量が同じになるので、カム機構37が左向きの衝撃で移動するときの移動量と、右向きの衝撃で移動するときの移動量と、を揃えることができる。これにより、各紡績ユニット6での紡績糸15のトラバースを更に安定させることができるので、パッケージ17の品質を向上させることができる。
続いて、トラバース装置本体27で発生した騒音が周囲に漏れることを防止する構成について説明する。
本実施形態のトラバース装置本体27は、ドライブエンドボックス3に収容されている。ドライブエンドボックス3は、四方がパネル30によって覆われているので、内部に収容されたトラバース装置本体27の騒音が外部に漏れにくくなっている。これにより、トラバース装置本体27で発生する騒音の影響を低減できる。
また、本実施形態では、ドライブエンドボックス3内において、トラバース装置本体27を覆う防音カバー56を設けている。このように、トラバース装置本体27を防音カバー56で覆うことにより、ドライブエンドボックス3の外部に漏れる騒音を更に低減できる。
本実施形態のトラバース装置本体27は、発熱源であるトラバース駆動モータ34を有しているので、仮にトラバース装置本体27の全体を防音カバー56で覆ってしまうと、防音カバー56の内部に熱がこもると考えられる。そこで本実施形態では、防音カバー56を、トラバース装置本体27の全体を覆うのではなく、必要な部分のみを覆うように配置している。
具体的には以下の通りである。本実施形態のドライブエンドボックス3と、機台本体2との間には、情報をやりとりするための図略のケーブル、駆動力を伝達するためのロッドなどが配設されている。ドライブエンドボックス3は、前記ケーブル及びロッドなどを挿通させるため、右側のパネル30に開口部(図略)を有している。このため、トラバース装置本体27で発生した騒音が、右側のパネル30の開口部を介してドライブエンドボックス3の外部に漏れる。そこで本実施形態では、図1から3に示すように、防音カバー56を、ドライブエンドボックス3の内部において、トラバース装置本体27の右側面のみを覆うように配置している。
これにより、ドライブエンドボックス3の右側面のパネル30に形成された開口部(図略)と、トラバース装置本体27と、の間を防音カバー56で遮ることができる。従って、当該開口部を介して漏れるトラバース装置本体27の騒音を低減できる。このように、必要な部分にのみ防音カバー56を配置することで、ドライブエンドボックス3の外部に漏れる騒音を低減でき、かつ、トラバース装置本体27の熱がこもることを防止できる。図3に示すように、防音カバー56には、トラバースロッド28を通過させるための切り欠き57が形成されている。
以上で説明したように、本実施形態のトラバース装置は、トラバースガイド19と、トラバース装置本体27と、を備えている。前記トラバースガイド19は、紡績糸15を案内する。トラバース装置本体27は、カム機構37と、ベース部33と、支持部42と、バネ50と、を備えている。カム機構37は、トラバースガイド19を、トラバース方向に沿って往復直線運動させる。支持部42は、ベース部33に対して、トラバース方向に相対移動可能、かつトラバース方向と直交する方向に相対移動不能であるようにカム機構37(及びこれを収容したカムボックス32)を支持する。バネ50は、トラバース方向でのカム機構37の衝撃を吸収する。
カム機構37をトラバース方向に移動可能としたことで、カム機構37で発生する衝撃を逃がすことができる。前記衝撃を吸収するバネ50を設けたことにより、トラバース装置本体27で発生する騒音及び振動を低減できる。トラバース方向と直交する方向へはカム機構37が移動しないように規制することで、トラバース装置は、安定したトラバースを行うことができる。
本実施形態のトラバース装置は、カム機構37を収容するカムボックス32を備えている。支持部42は、ベース部33に固定されたブッシュ44と、トラバース方向に沿って配置された支持ロッド43と、を備える。カムボックス32は、支持ロッド43に固定される。ブッシュ44は、支持ロッド43を、当該支持ロッド43の長手方向に沿って摺動可能に支持する。
支持部42によってカムボックス32を支持することにより、カムボックス32に収容されたカム機構37を、トラバース方向でベース部33に対して相対移動させることができる。支持ロッド43をブッシュ44で支持することにより、当該支持ロッド43が、その長手方向と直交する方向に移動することを規制できる。これにより、カムボックス32に収容されたカム機構37が、トラバース方向に直交する方向でベース部33に対して相対移動することを規制できる。
本実施形態のトラバース装置では、衝撃吸収部を、カム機構37とベース部33の間に配置されたバネ50としているので、カム機構37で発生する衝撃を簡単な構成で良好に吸収させることができる。
本実施形態のトラバース装置において、バネ50は、トラバース方向で、カム機構37の両側に設けられている。
トラバース方向でカム機構37の両側にバネ50を配置しておくことにより、カム機構37で発生するトラバース方向の振動を良好に低減させることができる。
本実施形態のトラバース装置では、右向きの衝撃によってカム機構37が移動する距離と、左向きの衝撃によってカム機構37が移動する距離と、がそれぞれ一定である。
これにより、トラバース装置は、安定したトラバースを行うことができる。
本実施形態のトラバース装置において、ベース部33は、当該ベース部33を設置面に対して支える脚部45及び固定部46を備えている。設置面と脚部45の間、及び設置面と固定部46の間には、それぞれゴムプレート52が設けられている。
このように、トラバース装置本体27と設置面との間にゴムプレート52を挟むことにより、振動及び騒音を簡単に低減できる。
本実施形態の精紡機1は、上記のトラバース装置と、トラバース装置によってトラバースされる紡績糸15を巻き取ってパッケージ17を形成する巻取装置13を備えた複数の紡績ユニット6と、を備えている。紡績ユニット6は、トラバース方向に並べて配置されている。トラバース装置は、複数の紡績ユニット6それぞれに対応して前記トラバースガイド19を有しており、各トラバースガイド19を一斉に駆動する。
このように、複数の紡績ユニット6のトラバースガイド19を一斉に駆動する構成の場合、トラバース装置本体27に発生する衝撃が大きくなる。このような精紡機1にトラバース装置を適用することで、本発明の効果をより好適に発揮できる。これにより、各紡績ユニット6において安定したトラバースを行うことができるので、各紡績ユニット6は、高品質のパッケージ17を形成できる。
本実施形態の精紡機1は、トラバース装置本体27の一部を覆う防音カバー56を有している。
これにより、トラバース装置本体27の騒音を一層低減できる。
続いて、本発明の第2実施形態について、図7を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通又は類似する構成については、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態では、トラバース装置本体27は衝撃吸収部としてバネ50を有していたが、これに変えて、第2実施形態では、ギアからなる衝撃吸収部60を設けている。この第2実施形態の衝撃吸収部60は、ラックギア61と、固定ギア62と、中間ギア63,64とから構成されている。
図7に示すように、ラックギア61は、トラバース方向(左右方向)に沿って設けられている。このラックギア61は、カムボックス32に対して固定されている。
固定ギア62は、回転しないように固定されている。固定ギア62とラックギア61の間には、2つの中間ギア63と64が設けられている。ラックギア61、中間ギア63、中間ギア64、固定ギア62は、この順で互いに噛み合っている。なお、中間ギア63と64は、軸まわりで回転自在に支持されている。
ラックギア61、中間ギア63,64、及び固定ギア62の間にはそれぞれバックラッシュがあるので、ラックギア61は、前記バックラッシュの範囲内でトラバース方向(左右方向)に移動できる。カムボックス32はラックギア61に固定されているので、カムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)は、前記バックラッシュの範囲内でトラバース方向に移動できる。ギア同士の噛み合いによる抵抗により、当該トラバース方向でのカムボックス32の衝撃を吸収することができる。
以上で説明したように、第2実施形態のトラバース装置において、衝撃吸収部60は、ラックギア61と、複数のギア62,63,64と、から構成されている。ラックギア61は、トラバース方向に沿って設けられ、カムボックス32に対して固定される。複数のギア62,63,64は、ラックギア61に噛み合う。
このように、トラバース方向に沿ってラックギア61を設け、他のギア62.62.64を噛み合わせることにより、トラバース方向でのカムボックス32の変位を、ギアのバックラッシュによって吸収することができる。この構成により、カム機構37で発生するトラバース方向の衝撃を、衝撃吸収部60によって吸収できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明の構成は、精紡機に限らず、例えば自動ワインダなどの他の種類の糸巻取機にも適用できる。
上記実施形態では、複数の糸巻取ユニットのトラバースガイドを一斉に駆動するトラバース装置について説明したが、これに限らず、例えば個々の糸巻取ユニットそれぞれにトラバース装置を設ける構成にも本発明の構成を適用できる。
上記第1実施形態では、衝撃吸収部に用いる弾性体はバネであるとしたが、弾性体はこれに限らず、例えばゴムであっても良い。
衝撃吸収部に用いる弾性体としては、2種類以上の弾性体を組み合わせて用いても良い。例えば、衝撃吸収部の弾性体として、バネとゴムを組み合わせて用いることもできる。
上記実施形態では、カムボックス32の左右に同じバネ50を配置することで、カム機構37が左向きの衝撃によって左に移動するときの移動量と、右向きの衝撃によって右に移動するときの移動量と、が同じになるように構成した。しかしこれに限らず、カムボックス32の移動量は、左右で非対称であっても良い。例えば、バネ50の長さを、カムボックス32の左右で異ならせても良い。この場合であっても、左向きの衝撃によってカムボックス32が左向きに移動する距離は、毎回一定であり、右向きの衝撃によってカムボックス32が右向きに移動する距離は、毎回一定である。カムボックス32(及びこれに収容されたカム機構37)の移動量が左右で非対称であっても、左右の移動量が毎回一定であれば、シュー36は、毎回安定して同じ位置で方向転換を行うことができる。従って、トラバース装置は、紡績糸15のトラバースを安定して行うことができる。
上記実施形態では、防音カバー56をトラバース装置本体27の右側面のみを覆うように配置しているが、これに限定されず、防音カバー56は必要に応じてトラバース装置本体27の周囲に適宜配置すれば良い。また、図面では、防音カバー56を平板状の部材として示しているが、これに限定されず、防音カバー56は適宜の形状とすることができる。
第2実施形態において、中間ギアの数は限定されず、3つ以上であっても良いし、1つでも良い。中間ギアは省略して、ラックギア61に固定ギア62を直接噛み合わせても良い。
第2実施形態において、固定ギア62は回転しないように固定されているとしたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、固定ギア62を完全に固定せず、当該固定ギア62の回転に所定の抵抗トルクを加えた構成としても良い。
支持部42は、カム機構37をトラバース方向で移動可能に支持できる構成であれば良く、上記実施形態の構成に限定されない。
1 精紡機(糸巻取機)
6 紡績ユニット(糸巻取ユニット)
13 巻取装置
17 パッケージ
19 トラバースガイド
27 トラバース装置本体
33 ベース部
37 カム機構
42 支持部
50 バネ(衝撃吸収部)

Claims (11)

  1. 糸を案内するトラバースガイドと、
    前記トラバースガイドを所定のトラバース方向に沿って往復直線運動させる駆動機構と、
    ベース部と、
    前記ベース部に対して、前記トラバース方向に相対移動可能、かつ前記トラバース方向と直交する方向に相対移動不能であるように前記駆動機構を支持する支持部と、
    前記トラバース方向での前記駆動機構の衝撃を吸収する衝撃吸収部と、
    を備えたことを特徴とするトラバース装置。
  2. 請求項1に記載のトラバース装置であって、
    前記駆動機構を収容する収容部を備え、
    前記支持部は、
    前記ベース部に固定された滑り軸受と、
    前記トラバース方向に沿って配置された棒状部材と、
    を備え、
    前記収容部は、前記棒状部材に固定され、
    前記滑り軸受は、前記棒状部材を、当該棒状部材の長手方向に沿って摺動可能に支持することを特徴とするトラバース装置。
  3. 請求項1又は2に記載のトラバース装置であって、
    前記衝撃吸収部は、前記駆動機構と前記ベース部との間に配置された弾性体であることを特徴とするトラバース装置。
  4. 請求項3に記載のトラバース装置であって、
    前記弾性体はバネであることを特徴とするトラバース装置。
  5. 請求項3又は4に記載のトラバース装置であって、
    前記弾性体は、前記トラバース方向で、前記駆動機構の両側に設けられていることを特徴とするトラバース装置。
  6. 請求項2に記載のトラバース装置であって、
    前記衝撃吸収部は、
    前記トラバース方向に沿って設けられ、前記収容部に対して固定されたラックギアと、
    前記ラックギアに噛み合う1つ又は複数のギアと、
    から構成されることを特徴とするトラバース装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のトラバース装置であって、
    前記トラバース方向で一側向きの衝撃によって前記駆動機構が移動する距離と、他側向きの衝撃によって前記駆動機構が移動する距離と、がそれぞれ一定であることを特徴とするトラバース装置。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載のトラバース装置であって、
    前記ベース部は、当該ベース部を設置面に対して支える接地部を備え、
    前記設置面と前記接地部の間に第2の弾性体が設けられていることを特徴とするトラバース装置。
  9. 請求項8に記載のトラバース装置であって、
    前記第2の弾性体は、ゴムプレートであることを特徴とするトラバース装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載のトラバース装置と、
    前記トラバースガイドによってトラバースされる糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置を備えた複数の糸巻取ユニットと、
    を備え、
    前記複数の糸巻取ユニットは、前記トラバース方向に並べて配置され、
    前記トラバース装置は、前記複数の糸巻取ユニットそれぞれに対応して前記トラバースガイドを有しており、各トラバースガイドを一斉に駆動することを特徴とする糸巻取機。
  11. 請求項10に記載の糸巻取機であって、
    前記トラバース装置の少なくとも一部を覆う防音カバーを有することを特徴とする糸巻取機。
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