JP2014059960A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジング間の前後方向のがたつきを抑制する。
【解決手段】互いに嵌合可能な雄側ハウジング20および雌側ハウジング30と、雄側ハウジングに突出して形成されたロック突部22と、雌側ハウジング30に弾性変形可能に設けられ、ロック突部22に係止することにより、両ハウジング20,30を嵌合状態にロックするロックアーム38とを備えた防水コネクタ10であって、ロックアーム38には、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態のときに、ロック突部22に前方から当接して係止する前側係止部41が形成されていると共に、前側係止部41がロック突部22に対して前方から当接したときに、雄側ハウジングに設けられた後側被係止部27に対して後方から当接して係止する後側係止部43が形成されているところに特徴を有する。
【選択図】図10
【解決手段】互いに嵌合可能な雄側ハウジング20および雌側ハウジング30と、雄側ハウジングに突出して形成されたロック突部22と、雌側ハウジング30に弾性変形可能に設けられ、ロック突部22に係止することにより、両ハウジング20,30を嵌合状態にロックするロックアーム38とを備えた防水コネクタ10であって、ロックアーム38には、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態のときに、ロック突部22に前方から当接して係止する前側係止部41が形成されていると共に、前側係止部41がロック突部22に対して前方から当接したときに、雄側ハウジングに設けられた後側被係止部27に対して後方から当接して係止する後側係止部43が形成されているところに特徴を有する。
【選択図】図10
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来、一方のハウジングに設けられたロックアームと、他方のハウジングに設けられたロック突部とを係止させることにより、両ハウジングを正規の嵌合状態にロックするコネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。ロックアームの嵌合方向前端部は、ロック突部と係止可能な係止部とされている。両ハウジングを嵌合させると、係止部がロック突部に乗り上げてロックアームが弾性変形する。そして、両ハウジングが正規の嵌合状態に至ると、係止部がロック突部を乗り越えてロックアームが弾性復帰し、係止部がロック突部に対して嵌合方向前側から係止することにより、両ハウジングが正規の嵌合状態にロックされる。
ところで、この種のコネクタは、製造交差や組み付け交差などにより、両ハウジング間には前後方向の隙間が生じる場合がある。このため、例えば、上記のコネクタを車両に配索される電線の端末に接続すると、車両の振動に伴って、両ハウジング間に前後方向のがたつきが生じ、ハウジングが破損する虞がある。また、このがたつきに伴って、両ハウジングに設けられた端子同士が前後方向に摺動し、端子間の接続部分が摩耗する虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジング間の前後方向のがたつきを抑制することを目的とする。
本発明は、互いに嵌合可能な一対のハウジングと、一方のハウジングに突出して形成されたロック突部と、他方のハウジングに弾性変形可能に設けられ、前記一対のハウジングが嵌合するときに、前記ロック突部に押圧されて弾性変形し、前記一対のハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記ロック突部を乗り越えることで前記ロック突部に係止して、前記一対のハウジングを嵌合状態にロックするロックアームとを備えたコネクタであって、前記ロックアームには、前記一対のハウジングが正規の嵌合状態のときに、前記ロック突部に嵌合方向前方から当接する前側係止部が形成されていると共に、前記前側係止部が前記ロック突部に対して嵌合方向前方から当接したときに、前記一方のハウジングに設けられた後側被係止部に対して後方から当接する後側係止部が形成されているところに特徴を有する。
このような構成のコネクタによると、一対のハウジングが正規の嵌合状態に至った際に、前側係止部がロック突部に前方から当接することで、一対のハウジングが互いに離脱する方向に移動することを抑制し、後側係止部が後側被係止部に後方から当接することで、一対のハウジングが互いに嵌合する方向に移動することを抑制することができる。これにより、正規の嵌合状態におけるハウジング間の前後方向のがたつきを抑制させることができ、ハウジングが損傷したり、端子間の接続部分が摩耗したりすることを防ぐことができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記ロックアームは平板状をなし、このロックアームに対して板厚方向に貫通するロック孔を形成することにより、前記ロック孔の前側部分が前側係止部とされており、前記後側被係止部は、前記一方のハウジングにおいて前記ロック突部が形成された面に凹んで形成されており、前記後側係止部は、前記ロックアームにおいて、前記ロック突部が形成された面と対向する面に突出して形成されている構成としてもよい。
例えば、ロック突部が形成された面に突状の後側被係止部を形成して、この後側被係止部と係止する後側係止部を、ロックアームに対して凹んだ形状に形成すると、ロックアームには、ロック孔だけでなく、凹んだ形状の後側係止部が形成されることになるから、ロックアームの剛性が低下してしまう。ところが、上記のような構成によると、ロックアームの剛性を低下させることなく、ロックアームに対して後側係止部を形成することができる。
前記ロックアームは平板状をなし、このロックアームに対して板厚方向に貫通するロック孔を形成することにより、前記ロック孔の前側部分が前側係止部とされており、前記後側被係止部は、前記一方のハウジングにおいて前記ロック突部が形成された面に凹んで形成されており、前記後側係止部は、前記ロックアームにおいて、前記ロック突部が形成された面と対向する面に突出して形成されている構成としてもよい。
例えば、ロック突部が形成された面に突状の後側被係止部を形成して、この後側被係止部と係止する後側係止部を、ロックアームに対して凹んだ形状に形成すると、ロックアームには、ロック孔だけでなく、凹んだ形状の後側係止部が形成されることになるから、ロックアームの剛性が低下してしまう。ところが、上記のような構成によると、ロックアームの剛性を低下させることなく、ロックアームに対して後側係止部を形成することができる。
前記一方のハウジングにおいて前記ロック突部が形成された面には、前記一対のハウジングが嵌合する際に、前記後側被係止部が通過する逃がし溝が形成されている構成としてもよい。
例えば、ロック突部が形成された面に逃がし溝が形成されていない場合、一対のハウジングを嵌合させると、ロック突部が形成された面と後側係止部とが摺接して後側係止部が損傷する虞がある。ところが、上記の構成によると、後側係止部が逃がし溝内を通過することで後側係止部が損傷することを防ぐことができる。
例えば、ロック突部が形成された面に逃がし溝が形成されていない場合、一対のハウジングを嵌合させると、ロック突部が形成された面と後側係止部とが摺接して後側係止部が損傷する虞がある。ところが、上記の構成によると、後側係止部が逃がし溝内を通過することで後側係止部が損傷することを防ぐことができる。
前記後側係止部は、丸みを帯びた形状をなしている構成としてもよい。
例えば、後側係止部において後側被係止部に当接する部分が平らに形成されている場合、製造公差によって後側係止部が僅かに大きくなったりすると、後側係止部と後側被係止部とが当接する位置がずれることにより、後側被係止部に対して後側係止部を後方からしっかりと当接させることができなくなる虞がある。ところが、上記の構成によると、後側被係止部が丸みを帯びていることから、当接する位置が僅かにずれたとしても、このずれを吸収することができ、後側係止部を後側被係止部に対して後方からしっかりと当接させることができる。
例えば、後側係止部において後側被係止部に当接する部分が平らに形成されている場合、製造公差によって後側係止部が僅かに大きくなったりすると、後側係止部と後側被係止部とが当接する位置がずれることにより、後側被係止部に対して後側係止部を後方からしっかりと当接させることができなくなる虞がある。ところが、上記の構成によると、後側被係止部が丸みを帯びていることから、当接する位置が僅かにずれたとしても、このずれを吸収することができ、後側係止部を後側被係止部に対して後方からしっかりと当接させることができる。
前記一方のハウジングには、前記ロック突部の幅方向両側を覆う一対の保護壁が設けられており、前記後側被係止部は、前記一対の保護壁間において幅方向に延びる凹溝状に形成され、前記保護壁の下方を幅方向に貫通させた貫通孔と幅方向に連なっている構成としてもよい。
このような構成によると、凹溝状の後側被係止部内に水や塵埃などが浸入した場合においても、貫通孔から後側被係止部内の水や塵埃を速やかに外部に排出することができる。これにより、後側被係止部内に水や塵埃などが付着することに伴って、後側被係止部と後側係止部との係止が不安定になることを防ぐことができる。
このような構成によると、凹溝状の後側被係止部内に水や塵埃などが浸入した場合においても、貫通孔から後側被係止部内の水や塵埃を速やかに外部に排出することができる。これにより、後側被係止部内に水や塵埃などが付着することに伴って、後側被係止部と後側係止部との係止が不安定になることを防ぐことができる。
前記前側係止部は、前記ロックアームの幅方向中央部に形成されており、前記後側係止部は、前記ロックアームの幅方向両端部にそれぞれ形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、前側係止部と後側係止部とがそれぞれ一カ所ずつ合計二カ所に形成されている場合に比べて、一対のハウジングが嵌合する方向に移動することを安定して抑制することができる。また、例えば、ハウジングに対して、こじるような力やローリングするような力が作用したとしても、前側係止部と2つの後側係止部との合計3カ所で当接していることから、2カ所で当接している場合に比べて、一対のハウジング間の前後方向のがたつきをさらに抑制させることができる。
このような構成によると、前側係止部と後側係止部とがそれぞれ一カ所ずつ合計二カ所に形成されている場合に比べて、一対のハウジングが嵌合する方向に移動することを安定して抑制することができる。また、例えば、ハウジングに対して、こじるような力やローリングするような力が作用したとしても、前側係止部と2つの後側係止部との合計3カ所で当接していることから、2カ所で当接している場合に比べて、一対のハウジング間の前後方向のがたつきをさらに抑制させることができる。
本発明によれば、ハウジング間の前後方向のがたつきを抑制することを目的とする。
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図13を参照して説明する。
本実施形態は、車両の電線Wの端末に接続される防水コネクタ(「コネクタ」の一例)10を例示している。この防水コネクタ10は、互いに嵌合される雄側ハウジング(「一方のハウジング」に相当する)20と、雌側ハウジング(「他方のハウジング」に相当する)30とを備えている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図4における上下方向を基準とし、前後方向とは、図7における雄側ハウジング20と雌側ハウジング30との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する方向を前方として説明する。
本発明の実施形態について図1乃至図13を参照して説明する。
本実施形態は、車両の電線Wの端末に接続される防水コネクタ(「コネクタ」の一例)10を例示している。この防水コネクタ10は、互いに嵌合される雄側ハウジング(「一方のハウジング」に相当する)20と、雌側ハウジング(「他方のハウジング」に相当する)30とを備えている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図4における上下方向を基準とし、前後方向とは、図7における雄側ハウジング20と雌側ハウジング30との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する方向を前方として説明する。
雄側ハウジング20は、図7に示すように、合成樹脂製の機器のケースMから前方に向かって突出して形成された小フード部21を有している。なお、図5において、機器のケースは図示省略している。小フード部21は、図5および図6に示すように、前方に開口するフード状をなし、正面から見た形状は、幅方向に横長で角部が丸みを帯びた略矩形状とされている。小フード部21の上面21Aには、ロック突部22が突設されている。ロック突部22は、図7に示すように、小フード部21の前後方向略中央部に形成されており、小フード部21の上面21Aから上方に向かって真っ直ぐ立ち上がる被係止面23を有して、被係止面23の上端から前方に延びた後、斜め下前方に延びる傾斜面24を有した形状とされている。また、傾斜面24のうち、上側が比較的緩やかな勾配の緩斜面24Uとされ、下側が比較的急な勾配の急斜面24Dとされている。
小フード部21の上面21Aにおいて、ロック突部22の幅方向両側には、図5乃至図7に示すように、一対の保護壁25が形成されている。この保護壁25は、機器のケースMから前方に向かって延びてロック突部22よりも前方に延びた形態をなしており、ロック突部22の幅方向両側面を覆っている。
小フード部21の奥壁には、小フード部21の内部空間に突出する複数(本実施形態では4つ)の雄型端子26が設けられている。この雄型端子26は、ピン状をなし、幅方向に間隔を空けて設けられている。
小フード部21の奥壁には、小フード部21の内部空間に突出する複数(本実施形態では4つ)の雄型端子26が設けられている。この雄型端子26は、ピン状をなし、幅方向に間隔を空けて設けられている。
一方、雌側ハウジング30は、合成樹脂製であって、図7に示すように、電線Wの端末に接続された雌型端子50が収容される端子収容部31と、端子収容部31の外周面を覆う大フード部32とを備えて構成されている。
端子収容部31は、図7乃至図13に示すように、雄側ハウジング20と雌側ハウジング30との嵌合に伴って、雄側ハウジング20の小フード部21内に嵌合されるようになっている。また、端子収容部31は、前後方向に貫通して形成されており、端子収容部31の内部には、後方から雌型端子50が収容されている。
端子収容部31は、図7乃至図13に示すように、雄側ハウジング20と雌側ハウジング30との嵌合に伴って、雄側ハウジング20の小フード部21内に嵌合されるようになっている。また、端子収容部31は、前後方向に貫通して形成されており、端子収容部31の内部には、後方から雌型端子50が収容されている。
雌型端子50は、小フード部21の雄型端子26が挿入される接続筒部51と、接続筒部51の後方に連なって形成されるバレル部52とを備えて構成されている。接続筒部51内には、端子収容部31と小フード部21との嵌合に伴って、小フード部21の雄型端子26が挿入され、接続筒部51と雄型端子26とが電気的に接続されるようになっている。バレル部52は、前後一対ずつの計4つかしめ片53を有しており、前側のかしめ片53が電線Wの端末において露出された芯線に圧着され、後側のかしめ片53が電線Wに外嵌された円筒状のゴム栓Gに圧着されることにより、雌型端子50が電線Wの端末に接続されている。
端子収容部31の内部には、樹脂ランス33が形成されており、この樹脂ランス33が端子収容部31内に挿入された雌型端子50を後方から係止することにより、端子収容部31内に雌型端子50が抜け止めされている。また、端子収容部31内に雌型端子50が収容されると、電線Wに装着されたゴム栓Gが端子収容部31の内周壁に密着して、端子収容部31の後方から端子収容部31内に水が浸入することを防止している。
端子収容部31の前側部分には、フロントリテーナ34が装着されている。このフロントリテーナ34は、端子収容部31の前部を覆う形状とされており、フロントリテーナ34に設けられた図示しない係止部と端子収容部31に形成された図示しない被係止部とを係止することにより、フロントリテーナ34が端子収容部31に保持されている。
フロントリテーナ34の外周面には、図3および図4に示すように、前後方向に延びるがた詰めリブ35が周方向に間隔を空けて複数形成されている。このがた詰めリブ35は、端子収容部31が小フード部21内に嵌合された際に、小フード部21内で端子収容部31が周方向にがたつくことを抑制するようになっている。
フロントリテーナ34の外周面には、図3および図4に示すように、前後方向に延びるがた詰めリブ35が周方向に間隔を空けて複数形成されている。このがた詰めリブ35は、端子収容部31が小フード部21内に嵌合された際に、小フード部21内で端子収容部31が周方向にがたつくことを抑制するようになっている。
端子収容部31の外周面における後側には、図7乃至図13に示すように、小フード部21内に端子収容部31が嵌合された際に、小フード部21の内周面と端子収容部31の外周面との間をシールするシールリング36が外嵌されている。このシールリング36は、フロントリテーナ34によって、前方に抜け止めされている。
大フード部32は、前方に向かって開口するフード状に形成されており、両ハウジング20,30の嵌合に伴って、大フード部32の内部に雄側ハウジング20の小フード部21が嵌合されるようになっている。
また、大フード部32は、図1および図3に示すように、上側に開口しており、この上側開口37内には、前後方向に延びる平板状のロックアーム38が設けられている。このロックアーム38は、同ロックアーム38の前後方向略中央部における幅方向両側に設けられた一対の繋ぎ部39を介して大フード部32の上側開口縁部に連結されている。このため、ロックアーム38は、一対の繋ぎ部39を支点にシーソー状に弾性変形可能とされている。
また、大フード部32は、図1および図3に示すように、上側に開口しており、この上側開口37内には、前後方向に延びる平板状のロックアーム38が設けられている。このロックアーム38は、同ロックアーム38の前後方向略中央部における幅方向両側に設けられた一対の繋ぎ部39を介して大フード部32の上側開口縁部に連結されている。このため、ロックアーム38は、一対の繋ぎ部39を支点にシーソー状に弾性変形可能とされている。
ロックアーム38の前部には、図7乃至図10に示すように、板厚方向(上下方向)に貫通するロック孔40が形成されており、このロック孔40の前方に連なるロックアーム38の前端部が前側係止部41とされている。前側係止部41の後面は、斜め下後方に僅かに傾斜した形態をなし、小フード部21のロック突部22における被係止面23と係止可能な係止面42とされている。このため、両ハウジング20,30の嵌合に伴って、大フード部32内に小フード部21が嵌合されると、ロック突部22の緩斜面24Uにロックアーム38の前側係止部41が当接して乗り上げ、図9に示すように、ロックアーム38が繋ぎ部39を支点に弾性変形する。そして、大フード部32と小フード部21とが正規の嵌合状態に至ると、ロック突部22がロック孔40に嵌まり込んでロックアーム38が弾性復帰し、図10に示すように、前側係止部41の係止面42がロック突部22の被係止面23を前方から係止することにより、両ハウジング20,30が嵌合状態にロックされるようになっている。
また、前側係止部41の係止面42がロック突部22の被係止面23を係止すると、係止面42と被係止面23の間には上側に向かうほど拡幅するクリアランスCが形成されるようになっており、ロックアーム38が弾性変形して前側係止部41が略円弧状に変位する際に、前側係止部41とロック突部22とが干渉しないようになっている。
また、ロックアーム38の後端部は、解除操作部44とされており、この解除操作部44を押圧することにより、ロックアーム38を弾性変形させて、ロックアーム38の前側係止部41とロック突部22との係止状態を解除することができるようになっている。
さて、小フード部21の上面21Aには、図1および図5に示すように、幅方向に延びる凹溝状の後側被係止部27が設けられており、ロックアーム38には、図10に示すように、ロック突部22に対して前側係止部41が前方から当接したときに、後側被係止部27に嵌合されて後側被係止部27の内壁に後方から当接する一対の後側係止部43が突設されている。
一対の後側係止部43は、図4に示すように、小フード部21の上面21Aと対向するロックアーム38の下面に形成されており、ロック孔40の幅方向両側に配されている。また、各後側係止部43は、ロック孔40の開口縁からロックアーム38の幅方向の端部まで全幅に亘って形成されており、図7乃至図10に示すように、側面から見た形状が丸みを帯びた形態とされている。
一方、後側被係止部27は、図1および図7に示すように、小フード部21の上面21Aを凹溝状に凹ませて形成されており、保護壁25の付け根部分を幅方向に貫通して形成した逆台形状の貫通孔28と幅方向に連なって両保護壁25の外側まで延びた形状とされている。これにより、後側被係止部27内に水や塵埃などが浸入した場合においても、後側被係止部27の幅方向両側の貫通孔28から後側被係止部27内の水や塵埃を速やかに外部に排出することができ、後側被係止部27内に水や塵埃などが付着することに伴って、後側被係止部27と後側係止部43との係止が不安定になることを防ぐことができる。
また、後側被係止部27は、ロック突部22の前方に隣接して配置されており、後側被係止部27の幅方向略中央部における後側内壁27Aがロック突部22の急斜面24Dと面一状態となっている。また、後側被係止部27の後側内壁27Aにおけるロック突部22の幅方向両側の部分が後側係止部43によって後方から係止されるようになっており、この部分が一対の後側係止部43によって後方から係止されることにより、両ハウジング20,30が互いに嵌合する方向に移動することが抑制されるようになっている。
すなわち、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態に至ると、前側係止部41がロック突部22に前方から当接して被係止面23を係止することにより両ハウジング20,30が互いに離脱する方向に移動することが抑制され、後側係止部43が後側被係止部27に後方から当接して後側内壁27Aを係止することにより両ハウジング20,30が互いに嵌合する方向に移動することが抑制される。これにより、正規の嵌合状態における両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを抑制することができる。
また、図2に示すように、前側係止部41と2つの後側係止部43とを結ぶ形状が三角形状となるようにして合計3カ所で係止しているので、仮に何れかのハウジングに対して、こじるような力やローリングするような力が作用したとしても、両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを確実に抑制することができる。すなわち、前後に1つずつ形成された合計2つの係止部によって両ハウジング間の前後方向のがたつきを抑制する場合に比べて、両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを安定して抑制させることができる。
また、図5および図6に示すように、小フード部21の上面21Aにおける後側被係止部27の前方には、両ハウジング20,30を嵌合させる際に、ロックアーム38の後側係止部43が通過可能な一対の逃がし溝29が形成されている。一対の逃がし溝29は、正面視凹状をなし、小フード部21の前側開口縁から後方に向かって真っ直ぐ形成されている。また、逃がし溝29の前後方向の長さ寸法は、両ハウジング20,30を嵌合させる際に、後側係止部43が小フード部21の前側開口縁に至ったときからロックアーム38が小フード部21のロック突部22に乗り上げるまでの間に後側係止部43が前後方向に移動した距離よりも僅かに長い寸法とされている。これにより、両ハウジング20,30を嵌合させる際に、後側係止部43が小フード部21と摺接するなどして損傷することを防ぐことができるようになっている。
本実施形態の防水コネクタ10は、以上のような構成であって、続いて防水コネクタ10の作用効果を説明する。
まず、機器のケースMに設けられた雄側ハウジング20に対して雌型端子50が収容された雌側ハウジング30を向かい合わせにして配置し、図7に示すように、雄側ハウジング20の小フード部21を雌側ハウジング30の大フード部32内に嵌合させると共に、小フード部21内に雌側ハウジング30の端子収容部31を嵌合させる。
まず、機器のケースMに設けられた雄側ハウジング20に対して雌型端子50が収容された雌側ハウジング30を向かい合わせにして配置し、図7に示すように、雄側ハウジング20の小フード部21を雌側ハウジング30の大フード部32内に嵌合させると共に、小フード部21内に雌側ハウジング30の端子収容部31を嵌合させる。
大フード部32内に小フード部21のロック突部22が収容されたところで、図8および図11に示すように、雄側ハウジング20の雄型端子26が端子収容部31内における雌型端子50の接続筒部51内に進入し始めると共に、ロックアーム38の後側係止部43が逃がし溝29内を通過し始める。これにより、後側係止部43が小フード部21に摺接するなどして損傷することを防ぐことができる。また、このとき、ロック突部22の緩斜面24Uにロックアーム38における前側係止部41が当接する。
このままさらに両ハウジング20,30を嵌合させると、図9および図12に示すように、端子収容部31に外嵌されたシールリング36が小フード部21の内周面と端子収容部31の外周面とに密着し、小フード部21と端子収容部31との間がシールされる。また、ロックアーム38の前側係止部41がロック突部22に乗り上げ、ロックアーム38が繋ぎ部39を支点に弾性変形する。
そして、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態に至ると、ロック突部22がロック孔40内に嵌まり込み、ロックアーム38が弾性復帰する。すると、図10および図13に示すように、ロック突部22の被係止面23が前側係止部41の係止面42によって前方から係止されると共に、ロックアーム38の一対の後側係止部43が後側被係止部27内に嵌合されて後側被係止部27の後側内壁27Aが後側係止部43によって後方から係止される。これにより、両ハウジング20,30が互いに嵌合方向と離脱方向の双方に移動することを抑制することができる。
そして、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態に至ると、ロック突部22がロック孔40内に嵌まり込み、ロックアーム38が弾性復帰する。すると、図10および図13に示すように、ロック突部22の被係止面23が前側係止部41の係止面42によって前方から係止されると共に、ロックアーム38の一対の後側係止部43が後側被係止部27内に嵌合されて後側被係止部27の後側内壁27Aが後側係止部43によって後方から係止される。これにより、両ハウジング20,30が互いに嵌合方向と離脱方向の双方に移動することを抑制することができる。
すなわち、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態では、車両の振動に伴って両ハウジング20,30間にがたつきが生じることがなく、がたつきに伴って雄側ハウジング20もしくは雌側ハウジング30が破損することを防ぐことができる。また、がたつきに伴って雄型端子26と雌型端子50間の接続部分が摩耗することを防ぐことができる。
ところで、仮に後側係止部において後側被係止部に当接する部分が平らに形成されている場合、製造交差によって後側係止部が僅かに大きくなったりすると、後側係止部と後側被係止部とが当接する位置がずれるなどして、後側被係止部に対して後側係止部を後方からしっかりと当接させることができなくなる虞がある。ところが、本実施形態によると、図7に示すように、後側係止部43が丸みを帯びていることから、後側係止部43と後側被係止部27とが当接する位置が僅かにずれたとしても、このずれを吸収することができ、後側係止部43を後側被係止部27に対して後方からしっかりと当接させて係止させることができる。
以上のように、本実施形態によると、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態に至った際に、前側係止部41がロック突部22を前方から係止すると共に、後側係止部43が後側被係止部27を後方から係止することで、両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを抑制することができる。
また、本実施形態によると、前側係止部41と2つの後側係止部43の合計3カ所で係止する構成となっているので、仮に何れかのハウジングに対して、こじるような力やローリングさせるような力が作用したとしても、両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを確実に抑制することができる。これにより、両ハウジング20,30間の前後方向のがたつきを安定して抑制することができる。
また、本実施形態によると、ロックアーム38に突設された後側係止部43を小フード部21に形成された凹状の後側被係止部27に嵌合させるようになっていることから、ロックアーム38の剛性を低下させることなく、ロックアーム38に対して後側係止部43を形成することができる。これにより、例えば、小フード部の上面に突状の後側被係止部を形成して、この後側被係止部と係止する後側係止部を、ロックアームに対して凹んだ形状に形成する場合に比べて、ロックアーム38の剛性が低下することを防ぐことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、防水機能を有する防水コネクタ10を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、防水機能を有していないコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、後側被係止部27が両保護壁25の外側まで延びた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、両保護壁25間における幅方向両端部のみに一対の後側被係止部が形成された構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、後側被係止部27をロック突部22の前方に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、後側被係止部をロック突部の幅方向両側に構成してもよい。
(4)上記実施形態では、後側被係止部27と逃がし溝29とをそれぞれ分けて構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、後側被係止部と逃がし溝とを前後方向に連ねて構成してもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、防水機能を有する防水コネクタ10を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、防水機能を有していないコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、後側被係止部27が両保護壁25の外側まで延びた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、両保護壁25間における幅方向両端部のみに一対の後側被係止部が形成された構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、後側被係止部27をロック突部22の前方に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、後側被係止部をロック突部の幅方向両側に構成してもよい。
(4)上記実施形態では、後側被係止部27と逃がし溝29とをそれぞれ分けて構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、後側被係止部と逃がし溝とを前後方向に連ねて構成してもよい。
10:防水コネクタ(コネクタ)
20:雄側ハウジング(一方のハウジング)
22:ロック突部
25:保護壁
27:後側被係止部
28:貫通孔
29:逃がし溝
30:雌側ハウジング(他方のハウジング)
38:ロックアーム
40:ロック孔
41:前側係止部
43:後側係止部
20:雄側ハウジング(一方のハウジング)
22:ロック突部
25:保護壁
27:後側被係止部
28:貫通孔
29:逃がし溝
30:雌側ハウジング(他方のハウジング)
38:ロックアーム
40:ロック孔
41:前側係止部
43:後側係止部
Claims (6)
- 互いに嵌合可能な一対のハウジングと、
一方のハウジングに突出して形成されたロック突部と、
他方のハウジングに弾性変形可能に設けられ、前記一対のハウジングが嵌合するときに、前記ロック突部に押圧されて弾性変形し、前記一対のハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記ロック突部を乗り越えることで前記ロック突部に係止して、前記一対のハウジングを嵌合状態にロックするロックアームとを備えたコネクタであって、
前記ロックアームには、前記一対のハウジングが正規の嵌合状態のときに、前記ロック突部に嵌合方向前方から当接する前側係止部が形成されていると共に、前記前側係止部が前記ロック突部に対して嵌合方向前方から当接したときに、前記一方のハウジングに設けられた後側被係止部に対して後方から当接する後側係止部が形成されているコネクタ。 - 前記ロックアームは平板状をなし、このロックアームに対して板厚方向に貫通するロック孔を形成することにより、前記ロック孔の前側部分が前側係止部とされており、
前記後側被係止部は、前記一方のハウジングにおいて前記ロック突部が形成された面に凹んで形成されており、
前記後側係止部は、前記ロックアームにおいて、前記ロック突部が形成された面と対向する面に突出して形成されている請求項1記載のコネクタ。 - 前記一方のハウジングにおいて前記ロック突部が形成された面には、前記一対のハウジングが嵌合する際に、前記後側被係止部が通過する逃がし溝が形成されている請求項2記載のコネクタ。
- 前記後側係止部は、丸みを帯びた形状をなしている請求項2または請求項3記載のコネクタ。
- 前記一方のハウジングには、前記ロック突部と前記ロックアームとが係止した際に、前記ロックアームの幅方向両側を覆う一対の保護壁が設けられており、
前記後側被係止部は、前記一対の保護壁間において幅方向に延びる凹溝状に形成され、前記保護壁の下方を幅方向に貫通させた貫通孔と幅方向に連なっている請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載のコネクタ。 - 前記前側係止部は、前記ロックアームの幅方向中央部に形成されており、
前記後側係止部は、前記ロックアームの幅方向両端部にそれぞれ形成されている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のコネクタ。
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| JP2012202672A JP2014059960A (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | コネクタ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170015159A (ko) | 2015-07-30 | 2017-02-08 | 스미토모 덴소 가부시키가이샤 | 커넥터 |
| US10218118B2 (en) | 2016-06-07 | 2019-02-26 | Tyco Electronics Japan G.K. | Connector and connector assembly having elastically deformed springs |
| CN111262066A (zh) * | 2017-06-23 | 2020-06-09 | 上海莫仕连接器有限公司 | 电源连接器 |
-
2012
- 2012-09-14 JP JP2012202672A patent/JP2014059960A/ja active Pending
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