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JP2014055082A - 中空シリカ粒子の製造方法 - Google Patents

中空シリカ粒子の製造方法 Download PDF

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JP2014055082A JP2012199929A JP2012199929A JP2014055082A JP 2014055082 A JP2014055082 A JP 2014055082A JP 2012199929 A JP2012199929 A JP 2012199929A JP 2012199929 A JP2012199929 A JP 2012199929A JP 2014055082 A JP2014055082 A JP 2014055082A
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Koji Hosokawa
浩司 細川
Masaki Komatsu
正樹 小松
Kazuo Kuwabara
一夫 桑原
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

【課題】本発明は、反応液中のシリカ源から換算されるシリカ濃度が高くても、中空シリカ粒子を安定して製造できる中空シリカ粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧して、前記疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳化油滴水分散液を形成する工程と、前記乳化油滴水分散液とシリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程と、前記外殻部と前記外殻部よりも内側に存在する前記乳化油滴とを含む複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程と、を含む中空シリカ粒子の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空シリカ粒子の製造方法に関する。
近年、無機粒子として、シリカを含む外殻部と、外殻部の内側(以下、「中空部」ともいう。)に空洞を持つシリカ粒子(以下、「中空シリカ粒子」ともいう。)が注目されている。特に、外殻部が、細孔径が数nmの細孔を持つメソ細孔構造をした中空シリカ粒子(以下、「中空メソポーラスシリカ粒子」ともいう。)は、大きな空孔率や比表面積を持つことから、低誘電率材料、低屈折率材料、分離材、吸着材、触媒担体、酵素担体、徐放材料、ドラッグデリバリー(DDS)担体等、様々な用途展開が期待できる。
特許文献1には、菜種油やスクワレン等の疎水性有機物を水系媒体中で攪拌して得られる乳化油滴を利用した、メソ細孔構造を有する中空メソポーラスシリカ粒子の製造方法が開示されている。また、特許文献2には、菜種油、ヘキサン、ドデカン等の疎水性有機物を含む溶液に水性溶媒を添加して得られる乳化油滴を利用した中空メソポーラスシリカ粒子の製造方法が開示されている。特許文献3には、高圧乳化法により得られる乳化油滴を利用した中空メソポーラスシリカ粒子の製造方法が開示されている。
特開2008−150229号公報 特開2011−126761号公報 特開2011−126747号公報
しかし、いずれの製造方法においても、乳化油滴とシリカ源とを含む反応液の調製に使用されるシリカ源から換算されるシリカ(SiO2)濃度は0.2wt%(33ミリモル/L)程度であるため、中空メソポーラスシリカ粒子の生産性が低い。生産性向上のために反応液中の前記シリカ濃度を高くすると、乳化油滴の経時安定性が悪くなり、乳化油滴が合一して油層分離が生じ、中空メソポーラスシリカ粒子を安定して製造することが難しい。このことは、外殻部がメソ細孔構造を有していない中空シリカ粒子の製造にも共通する問題である。
本発明は、反応液中のシリカ源から換算されるシリカ濃度が高くても、中空シリカ粒子を安定して製造できる中空シリカ粒子の製造方法を提供する。
本発明の中空シリカ粒子の製造方法は、
疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧して、前記疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳化油滴水分散液を形成する工程と、
前記乳化油滴水分散液とシリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して、前記乳化油滴表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程と、
前記外殻部と前記外殻部よりも内側に存在する前記乳化油滴とを含む複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程と、を含む。
本発明の中空シリカ粒子の製造方法によれば、反応液中のシリカ源から換算されるシリカ濃度が高くても、中空シリカ粒子を安定して製造できる。故に、本発明の中空シリカ粒子の製造方法によれば、中空シリカ粒子の生産性を高めることができる。
図1は、実施例1の中空メソポーラスシリカ粒子のTEM像である。 図2は、実施例2の中空シリカ粒子のTEM像である。 図3は、比較例1のシリカ粒子のTEM像である。
上記本発明の効果が発現する理由の詳細は明らかではないが、発明者は以下のように推定している。
高圧乳化法を採用して疎水性有機化合物と水系溶媒とを含む混合液を乳化するので、混合液中の疎水性有機化合物の濃度が高くても、平均一次粒子径が小さく、且つ、粒子径分布が狭い滴状になった疎水性有機化合物を容易に得ることができるとともに、前記混合液中に含まれたポリビニルアルコール(以下、PVAと略す)が滴状の疎水性有機化合物の表面に吸着して乳化油滴を形成する。PVAは、そのOH基によりPVA分子同士が水素結合によって結合した状態で滴状の疎水性有機化合物に強固に吸着する。その結果、滴状の疎水性有機化合物の表面が安定化し、高濃度で安定な乳化油滴水分散液が得られたと推察される。また、シリカ源の反応時にカチオン性界面活性剤をシリカ源と共存させことにより、PVAとカチオン性界面活性剤とを含む安定な乳化油滴表面が正電荷を持つこととなり、乳化油滴表面にシリカ前駆体であるシリケートアニオンが選択的に集積し、シリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部が形成される。故に、前記反応液中の前記シリカ濃度が高くても中空シリカ粒子を安定して製造できる。但し、本発明はこれらの推定に限定されるものではない。
尚、本願において、「中空シリカ粒子」とは、外殻部と外殻部よりも内側に存在する中空部とを含み、中空部に空気等の気体が存在する粒子である。また、「中空シリカ粒子」には、外殻部がメソ細孔構造を有する中空シリカ粒子、すなわち中空メソポーラスシリカ粒子と、外殻部がメソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子の両方が含まれる。
本願において、「複合シリカ粒子」とは、シリカを含む成分から構成される外殻部、及び、前記外殻部によって内包されるその他の物質から構成されるシリカ粒子をいう。「外殻部に内包されるその他の物質」は、後述する「疎水性有機化合物」、「PVA」等を含む。
本明細書において、「シリカを含む成分から構成される外殻部」とは、外殻部の骨格を形成する主成分がシリカであることをいい、外殻部の骨格を形成する成分の好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは90モル%以上、より更に好ましくは95%以上が二酸化ケイ素であることをいう。
本明細書において、「外殻部」とは、粒子の中心部を中心として粒子を2以上に多層化した場合の最外層を含む部分をいう。
本明細書において、「メソ細孔構造」とは、例えば、シリカ源とカチオン性界面活性剤とを混合して水熱合成による自己組織化をさせた場合に形成される構造をいい、一般的に、均一で規則的な細孔(細孔径1〜10nm)を持つ構造をいう。細孔は、粒子の外部と中空部とが連通するように外殻部を貫通している。
本願において、「中空メソポーラスシリカ粒子」とは、メソ細孔構造を有する外殻部と外殻部よりも内側に存在する中空部とを含み、中空部及び細孔内に空気等の気体が存在する粒子である。
本願において、「複合メソポーラスシリカ粒子」とは、シリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部、及び、前記外殻部によって内包されるその他の物質から構成されるシリカ粒子をいう。「外殻部に内包されるその他の物質」は、後述する「疎水性有機化合物」、「PVA」等を含む。
(疎水性有機化合物)
疎水性有機化合物は、水に対する溶解性が低く、水と分相を形成するものを意味する。
水系溶媒として水を用いる場合、生産性向上、安定な乳化油滴形成の観点から、疎水性有機化合物が、20〜90℃で液体状態にあることが好ましく、0〜100℃で液体状態にあることがより好ましい。
疎水性有機化合物は、安定な乳化油滴形成の観点から、LogPOWが1以上であると好ましく、2〜25であるとより好ましい。ここで、LogPOWとは、化学物質の1−オクタノール/水分配係数であり、logKOW法により計算で求められた値をいう。具体的には、化合物の化学構造を、その構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数を積算して求められる(Meylan, W.M. and P.H. Howard. 1995. Atom/fragment contribution method for estimating octanol-water partition coefficients. J. Pharm. Sci. 84: 83-92参照)。
疎水性有機化合物としては、例えば、炭化水素化合物、エステル化合物、炭素数6〜22の脂肪酸、及びシリコーンオイルなどの油剤が挙げられる。
炭化水素化合物としては、炭素数5〜18のアルカン、炭素数5〜18のアルケン、炭素数5〜18のシクロアルカン、液状パラフィン、液状石油ゼリー、スクワラン、スクアレン、ペルヒドロスクワレン、トリメチルベンゼン、キシレン、ベンゼン等が挙げられる。
エステル化合物としては、炭素数6〜22の脂肪酸のグリセリンエステル等の油脂類が挙げられ、具体的には、ミンク油、タトール油、大豆油、スイートアーモンド油、ビューティリーフオイル、パーム油、グレープシード油、ゴマ種油、トウモロコシ油、パーレアムオイル、アララ油、菜種油、ヒマワリ油、綿実油、アプリコット油、ひまし油、アボガド油、ホホバ油、オリーブ油、又は穀物胚芽油等が挙げられる。
また、エステル化合物としては、炭素数4〜22の脂肪酸と炭素数1〜22の一価又はグリセリン以外の多価アルコールとの縮合物が挙げられ、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、パルチミン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、イソノナン酸イソノニル、パルチミン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、パルチミン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル等が挙げられる。その他のエステル化合物としては、多価カルボン酸化合物とアルコールとのエステルが挙げられ、具体的には、アジピン酸ジイソプロピル、乳酸2−オクチルドデシルエステル、琥珀酸2−ジエチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
炭素数6〜22の脂肪酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、又はイソステアリン酸等が挙げられる。
シリコーンオイルとしては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、脂肪酸、脂肪族アルコール、又はポリオキシアルキレンで変性されたポリシロキサン、フルオロシリコーン、パーフルオロシリコーンオイル等が挙げられる。
これらの疎水性有機化合物は、単独で又は2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
これらの疎水性有機化合物の中でも、安定な乳化油滴形成の観点から、炭素数5〜18のアルカン、炭素数5〜18のアルケン、炭素数5〜18のシクロアルカン、及びスクワランが好ましく、炭素数10〜18のアルカン、炭素数10〜18のアルケン、炭素数10〜18のシクロアルカン及びスクワランがより好ましく、炭素数12〜16のアルカン、炭素数12〜16のアルケン、炭素数12〜16のシクロアルカン及びスクワランが更に好ましく、ドデカン、1−ドデセン、ヘキサデカン、及びスクワランがより更に好ましい。
(ポリビニルアルコール)
PVAは、乳化油滴を安定化させ、一次粒子径、中空部径、外殻部厚み、粒子形状などの粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、水溶性のPVAが好ましい。
PVAのケン化度は、乳化油滴を安定化させ、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、30mol%以上が好ましく、50mol%以上がより好ましく、70mol%以上が更に好ましい。また、同様の観点から、99mol%以下が好ましく、95mol%以下がより好ましく、90mol%以下が更に好ましい。
PVAは、平均一次粒子径の小さな中空シリカ粒子を得る観点から、カチオン基を導入したカチオン変性PVAが好ましい。カチオン変性量は、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、0.01mol%以上が好ましく、0.05mol%以上がより好ましい。また、同様の観点から、10mol%以下が好ましく、2mol%以下がより好ましい。
カチオン基としては、入手容易性の観点から、4級アンモニウムタイプが好ましく、カチオン基の導入に用いるモノマーとしては、メチルアクリルアミド−n−プロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、メチルアクリルアミド−n−プロピルトリメチルアンモニウムクロリドがより好ましい。
カチオン変性PVAとしては、PVA CM−318(クラレ株式会社製)、PVA C−506(クラレ株式会社製)、PVA K−210(日本合成化学工業株式会社製)等が挙げられ、カチオン変性していないPVAとして、PVA−505(クラレ株式会社製)などが挙げられる。
混合液に含まれるPVAは、1種のPVAから構成されていてもよいが、2種以上のPVAから構成されていてもよい。乳化油滴を安定化させ、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、1種のPVAを単独使用するのが好ましい。
PVAの重量平均分子量は、乳化油滴を安定化させ粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、5000以上が好ましく、10000以上がより好ましく、20000以上が更に好ましく、また、同様の観点から、300000以下が好ましく、200000以下がより好ましく、90000以下が更に好ましい。また、同様の観点から、5000〜300000が好ましく、10000〜200000がより好ましく、20000〜90000が更に好ましい。
(水系溶媒)
本発明の製造方法で用いられる水系溶媒としては、例えば、水、又は、水と水溶性有機溶剤とからなる混合溶媒等が挙げられるが、乳化油滴の安定性の点から、水系溶媒は水のみからなると好ましい。水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水、超純水等が挙げられる。水溶性有機溶剤としては、メタノール、エタノール、アセトン、プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。水系溶媒に水溶性有機溶剤が含まれる場合、水系溶媒中における水溶性有機溶剤の含有量は、乳化油滴の安定性の観点から、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは1〜40質量%、更に好ましくは、1〜30質量%である。
(カチオン性界面活性剤)
本発明で用いるカチオン性界面活性剤としては、シリカ源のシリカ換算濃度が高くても安定して中空シリカ粒子を製造する観点から、下記一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩及び一般式(2)で表される第四級アンモニウム塩から選ばれる1種以上の界面活性剤が好ましい。式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数4〜22の直鎖状又は分岐状アルキル基を示し、X-は1価陰イオンを示す。
[R1(CH33N]+- (1)
[R12(CH32N]+- (2)
上記一般式(1)及び一般式(2)におけるR1及びR2は、シリカ源のシリカ換算濃度が高くても安定して中空シリカ粒子を製造する観点から、それぞれ独立して、好ましくは炭素数6〜18、更に好ましくは炭素数8〜16の直鎖状又は分岐状アルキル基である。炭素数4〜22のアルキル基としては、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、各種ノニル基、各種デシル基、各種ドデシル基、各種テトラデシル基、各種ヘキサデシル基、各種オクタデシル基、各種エイコシル基等が挙げられる。
一般式(1)及び一般式(2)におけるX-は、規則性の高いメソ細孔を形成させるという観点から、好ましくはハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、又は硝酸化物イオン等の1価陰イオンである。X-としては、より好ましくはハロゲン化物イオンであり、更に好ましくは塩素化物イオン又は臭素化物イオンであり、より一層好ましくは塩素化物イオンである。
一般式(1)で表されるアルキルトリメチルアンモニウム塩としては、ブチルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、デシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ブチルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキシルトリメチルアンモニウムブロミド、オクチルトリメチルアンモニウムブロミド、デシルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド等が挙げられる。
一般式(2)で表されるジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、ジブチルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキシルジメチルアンモニウムブロミド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロミド、ジドデシルジメチルアンモニウムブロミド、ジテトラデシルジメチルアンモニウムブロミド等が挙げられる。
これらの第四級アンモニウム塩の中でも、規則的なメソ細孔を形成させる観点から、一般式(1)で表されるアルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましく、アルキルトリメチルアンモニウムブロミド又はアルキルトリメチルアンモニウムクロリドがより好ましく、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリドが更に好ましい。
これらのカチオン性界面活性剤は、単独で又は2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
メソ細孔構造を有する外殻部は、下記シリカ源が、上記のカチオン性界面活性剤の存在下で、加水分解及び脱水縮合することにより、形成される。
[シリカ源]
シリカ源としては、加水分解によりシラノール化合物を生成するものが好ましく、具体的には、下記一般式(3)〜(7)で示される化合物が挙げられる。
SiY4 (3)
3SiY3 (4)
3 2SiY2 (5)
3 3SiY (6)
3Si−R4−SiY3 (7)
式中、R3はそれぞれ独立して、ケイ素原子に直接炭素原子が結合している有機基を示し、R4は炭素原子を1〜4個有する炭化水素基又はフェニレン基を示し、Yは加水分解によりヒドロキシ基になる1価の加水分解性基を示す。
一般式(3)〜(7)において、より好ましくは、R3は、それぞれ独立して、水素原子の一部がフッ素原子に置換していてもよい炭素数1〜22の炭化水素基であり、具体的には炭素数1〜22、好ましくは炭素数4〜18、より好ましくは炭素数6〜18、更に好ましくは炭素数8〜16のアルキル基、フェニル基、又はベンジル基であり、R4は、炭素数1〜4のアルカンジイル基(メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、テトラメチレン基等)又はフェニレン基であり、Yは、炭素数1〜22、より好ましくは炭素数1〜8、更に好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基、又はフッ素を除くハロゲン基である。
シリカ源の好適例としては、次の化合物が挙げられる。
・一般式(3)において、Yが炭素数1〜3のアルコキシ基であるか又はフッ素を除くハロゲン基であり、好ましくは、炭素数1〜2のアルコキシ基である。
・一般式(4)又は(5)において、R3がフェニル基、ベンジル基、又は水素原子の一部がフッ素原子に置換されている炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜5の炭化水素基であり、更に好ましくは、R3がフェニル基、ベンジル基、メチル基又はエチル基である。
・一般式(7)において、Yがメトキシ基であって、R4がメチレン基、エチレン基又はフェニレン基である。
これらの中では、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキシシランが好ましく、テトラメトキシシランがより好ましい。これらのシリカ源は、単独で又は2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
次に、本発明の中空シリカ粒子の製造方法(以下「本発明の製造方法」と略する場合もある。)について説明する。本発明の製造方法は、下記工程(I)〜工程(III)を含む。
工程(I):疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧して、前記疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳化油滴水分散液を形成する工程。
工程(II):前記乳化油滴水分散液と前記シリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程。
工程(III):前記外殻部と前記外殻部よりも内側に存在する前記乳化油滴とを含む複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程。
前記工程(II)における「前記乳化油滴水分散液と前記シリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して、」とは、例えば、前記乳化油滴水分散液に、カチオン性界面活性剤の存在下で、又はカチオン性界面活性剤とともに、シリカ源を混合することで行える。「カチオン性界面活性剤の存在下で、又はカチオン性界面活性剤とともに」とは、カチオン性界面活性剤が、シリカ源の乳化油滴水分散液への混合前に乳化油滴水分散液と混合されてもよいし、シリカ源とともに、乳化油滴水分散液に混合されてもよいことを意味する。
すなわち、工程(II)は、以下の2つの態様を含む。
(態様1)
工程(II―a):前記乳化油滴水分散液とカチオン性界面活性剤とを混合する工程。
工程(II―b): 前記乳化油滴水分散液と前記カチオン性界面活性剤とを含む混合液と前記シリカ源とを混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴の表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程。
態様1では、乳化油滴水分散液とカチオン性界面活性剤とを混合してから、これらとシリカ源とを混合する。
(態様2)
工程(II―c):前記乳化油滴水分散液と前記カチオン性界面活性剤と前記シリカ源とを混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴の表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程。
態様2では、乳化油滴水分散液に対して、カチオン性界面活性剤とシリカ源を同時に混合する。
一次粒子径、中空部径、外殻部厚み、粒子形状などの粒子構造の均一性の高い中空シリカを得る観点から、態様1が好ましい。
[工程(I)]
工程(I)では、まず、疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系媒体とを含む混合液を調製し、次いで、調製された混合液を高圧乳化法により加圧して、疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳濁液(乳化油滴水分散液)を形成する。
混合液の調製において、疎水性有機化合物、ポリビニルアルコール及び水系媒体を混合する順序は限定されないが、例えば、疎水性有機化合物及びポリビニルアルコールを水系媒体へ添加することで行える。疎水性有機化合物とポリビニルアルコールはこの順で水系媒体へ添加されてもよいし、同時に添加されてもよい。また、水系媒体は、疎水性有機化合物及び/又はポリビニルアルコールの添加の最中に撹拌されていてもよいし、添加後に撹拌されてもよい。
撹拌時間は、用いられる撹拌機の種類等に応じて異なるが、全体が均一に混合されている状態において、好ましくは1分以上、より好ましくは2分以上であり、生産性向上の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは10分以下である。
上記撹拌に使用される撹拌機の種類について特に制限はない。撹拌機としては、例えば、磁気撹拌機、ペンシルミキサー、ホモミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機等が挙げられる。市販の撹拌機としては、例えば、ディスパー(PRIMIX社製)、クリアミクス(M−テクニック社製)、キャビトロン(太平洋機工社製)等が使用できる。
撹拌最中の混合液の温度は、水系媒体の蒸発を防いで、混合液中の疎水性有機化合物及びポリビニルアルコールの濃度の変動を抑制する観点から、0〜90℃に保たれていると好ましい。
混合液における疎水性有機化合物の含有量は、外殻部の形成に使用されるシリカ源のシリカ換算濃度を高くし、生産性を向上させる観点から、0.1質量%以上であると好ましく、1質量%以上であるとより好ましく、2質量%以上であると更に好ましい。また、安定な乳化油滴形成の観点から、30質量%以下であると好ましく、10質量%以下であるとより好ましく、4質量%以下であると更に好ましい。
混合液におけるPVAの含有量は、乳化油滴を安定化させ、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、0.005質量%以上であると好ましく、0.01質量%以上であるとより好ましく、0.02質量%以上であると更に好ましい。また、安定な乳化油滴形成及び経済性の観点から、3質量%以下であると好ましく、1質量%以下であるとより好ましく、0.35質量%以下であると更に好ましい。
混合液又は乳化油滴とシリカ源とを含む反応液におけるPVAと疎水性有機化合物の質量比(PVAの質量/疎水性有機化合物の質量)は、安定した乳化油滴の形成の観点から、0.001以上が好ましく、0.005以上がより好ましく、0.008以上が更に好ましく、0.010以上がより更に好ましい。また、安定した乳化油滴の形成の観点及び経済性の観点から、1以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.2以下が更に好ましく、0.1以下がより更に好ましい。
混合液の高圧乳化は、例えば、高圧乳化分散機の高圧分散部で行う。高圧分散部は、細い流路を備える。混合液が高圧分散部内に所定の圧力で押し込まれて上記流路を通過する際、混合液にせん断力等が加わることによって、混合液が、乳化油滴を含む乳濁液となる。
上記流路の断面形状は、混合液を所定の圧力で加圧できれば特に制限はないが、例えば、円形である場合、その径は、例えば、好ましくは20〜200μmであり、より好ましくは50〜100μmである。
使用できる高圧乳化分散機について特に制限はないが、取り扱い操作の簡便性の観点から、マイクロフルイダイザー(みづほ工業社製 M−110EHi)、スターバースト(スギノマシン社製)、ナノマイザー(吉田機械工業社製)等が好ましく挙げられる。
高圧分散部の形態としては、対抗衝突型、貫通型、ボール衝突型等のいずれであってもよい。対抗衝突型は、例えば、流路を途中で複数に分岐させ、再度合流する部分で各分岐路を流れる流体を衝突可能とする構造をしている。貫通型は、例えば、径が均一な複数の貫通孔が集積された構造をしている。ボール衝突型は、超高圧で噴射された原料をセラミックのボールに衝突させることにより原料の微粒化が行える構造をしている。
混合液を高圧乳化する際に、混合液に加わる圧力は、粒子径分布が狭く安定な乳化油滴を形成する観点から、20〜250MPaが好ましく、30〜220MPaがより好ましく、40〜200MPaが更に好ましい。混合液に加わる圧力を調整することにより、平均一次粒子径が所望の大きさを有し、且つ、粒子径分布が狭い乳化油滴を形成できる。上記圧力は、高圧乳化分散機が備える圧力表示部によって確認できる。
高圧乳化処理の処理回数は、上記圧力及び希望する乳化油滴の平均一次粒子径等に応じて適宜選択すればよいが、希望する乳化油滴の平均一次粒子径を得る観点及び生産性向上の観点から、好ましくは1〜10回であり、より好ましく1〜5回である。
高圧乳化処理を行う際の装置の設定温度、すなわち冷却温度は、生産性向上及び安定な乳化油滴形成の観点から、0℃以上が好ましく、5℃以上がより好ましく、また、90℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、30℃以下が更に好ましく、20℃以下がより更に好ましい。
工程(I)において、乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は、空孔率が大きく、且つ、粒子構造の均一な中空シリカ粒子を形成する観点から、10nm以上が好ましく、100nm以上がより好ましく、300nm以上が更に好ましく、また、5000nm以下が好ましく、1000nm以下がより好ましく、600nm以下が更に好ましい。
[工程(II)]
工程(II)では、乳化油滴水分散液とシリカ源とをカチオン界面活性剤の存在下で混合して、乳化油滴表面上にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成し、外殻部と外殻部よりも内側に存在する乳化油滴とを含む複合シリカ粒子を生成させ、複合シリカ粒子が分散媒に分散した複合シリカ粒子分散液を得る。
外殻部の形成及び複合シリカ粒子の生成は、例えば、前記カチオン性界面活性剤、加水分解によってシラノール化合物を生成するシリカ源、及び必要に応じてアルカリ剤の存在下で、乳化油滴水分散液を攪拌した後、静置することで行える。乳化油滴とシリカ源とを含む反応液中、シリカ源の加水分解及び脱水縮合反応により、シリカが乳化油滴上に析出して、乳化油滴上にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部が形成される。
アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、アンモニア、又はテトラメチルアンモニウムヒドロキシド等のテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を得る観点から、シリカ源と乳化油滴水分散液との混合前に乳化油滴水分散液に混合されていることが好ましい。
態様1においては、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を得る観点から、カチオン界面活性剤はアルカリ剤と共に乳化油滴水分散液に添加されると好ましく、カチオン界面活性剤及びアルカリ剤が添加された乳化油滴水分散液は、シリカ源が添加される前に、十分に攪拌されることが好ましく、攪拌時間は、好ましくは1分〜10時間であり、より好ましくは10分〜5時間であり、更に好ましくは30分〜3時間である。
カチオン性界面活性剤及びアルカリ剤が添加されシリカ源が添加される前の乳化油滴水分散液のpHは、シリカ源を効率的に加水分解・脱水縮合させる観点から、8.5〜12.0が好ましく、9.0〜11.5がより好ましい。
カチオン性界面活性剤及びアルカリ剤との共存下での、乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は、空孔率が大きく、且つ、粒子構造の均一な中空シリカ粒子を形成する観点から、10nm以上が好ましく、100nm以上がより好ましく、350nm以上が更に好ましく、また、5000nm以下が好ましく、1000nm以下がより好ましく、850nm以下が更に好ましい。
態様2においては、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を得る観点から、シリカ源及びカチオン性界面活性剤と乳化油滴水分散液との混合前に、アルカリ剤が乳化油滴水分散液へ添加されると好ましい。アルカリ剤が添加された乳化油滴水分散液は、シリカ源及びカチオン性界面活性剤が添加される前に、十分に攪拌されることが好ましく、攪拌時間は、好ましくは1分〜10時間であり、より好ましくは0.1〜2時間である。
アルカリ剤が添加され、カチオン性界面活性剤及びシリカ源が添加される前の乳化油滴水分散液のpHは、シリカ源を効率的に加水分解・脱水縮合させる観点から、8.5〜12.0が好ましく、9.0〜11.5がより好ましい。
シリカ源は、そのまま乳化油滴水分散液に添加してもよいが、シリカ源を所定の溶媒に添加して得たシリカ源含有液を上記乳化油滴水分散液に添加してもよい。当該溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、アセトン、プロパノール、イソプロパノール等の水溶性有機溶剤が挙げられ、好ましくはメタノールが挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、脱水処理されていると好ましい。
シリカ源の添加は、全量を一度にしてもよいが、連続的にしてもよいし、断続的にしてもよい。生成する各中空シリカ粒子の凝集を防ぐためには、シリカ源の反応終了まで、乳化油滴とシリカ源とを含む反応液を撹拌し続けることが好ましく、シリカ源の添加終了後も、好ましくは10〜80℃、より好ましくは10〜50℃にて、好ましくは0.01〜5時間、より好ましくは1〜3時間、撹拌し続けることが好ましい。
シリカ源の添加速度は、反応系の容量や、シリカ源の種類、乳化油滴水分散液中に添加されるシリカ源の濃度の上昇速度等を考慮して適宜調整することが望ましい。
シリカ源の添加最中の、反応液の温度は、乳化油滴の安定性、反応液中のカチオン性界面活性剤の濃度の変動を抑制する観点から、好ましくは10℃以上、より好ましくは15℃以上であり、好ましくは90℃以下、より好ましくは80℃以下、更に好ましくは50℃以下、より更に好ましくは35℃以下である。
シリカ源を添加している最中及びシリカ源の反応後の反応液のpH、すなわち、複合メソポーラスシリカ粒子の水分散液のpHは、シリカ源を効率的に加水分解・脱水縮合させる観点から、アルカリ剤を用いて、好ましくは8.5〜12.0、より好ましくは9.0〜11.5に調整されると好ましい。
シリカ源の含有量は、乳化油滴とシリカ源とを含む反応液中、生産性向上の観点から、シリカ換算濃度で10ミリモル/L以上が好ましく、100ミリモル/L以上がより好ましく、150ミリモル/L以上が更に好ましく、200ミリモル/L以上がより更に好ましく、250ミリモル/L以上がより更に好ましい。また、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を得る観点から、2000ミリモル/L以下が好ましく、1000ミリモル/L以下がより好ましく、800ミリモル/L以下が更に好ましく、600ミリモル/L以下がより更に好ましく、400ミリモル/L以下がより更に好ましく、350ミリモル/L以下がより更に好ましい。尚、上記含有量は、乳化油滴水分散液との混合に使用されるシリカ源全量についての値であり、反応に伴うシリカ源の消費を無視した値である。
また、前記シリカ源の含有量は、反応液中、生産性向上の観点から、シリカ換算濃度で、0.06質量%以上が好ましく、0.6質量%以上がより好ましく、0.9質量%以上が更に好ましく、1.2質量%以上がより更に好ましく、1.5質量%以上がより更に好ましい。また、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を得る観点から、12質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、4.8質量%以下が更に好ましく、3.6質量%以下がより更に好ましく、3.0質量%以下がより更に好ましい。
反応液中のシリカ源の含有量が上記の好ましい範囲内の値である場合、反応液中の疎水性有機化合物の含有量は、外殻部の形成に使用されるシリカ源のシリカ換算濃度を高くし、生産性を向上させる観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上が更に好ましく、2質量%以上がより更に好ましい。上記疎水性有機化合物の含有量は、疎水性有機化合物を含む乳化油滴同士の衝突及び合一に伴う疎水性有機化合物の相分離を抑制して、粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましく、7質量%以下がより更に好ましく、5質量%以下がより更に好ましい。
反応液中のPVAの含有量は、安定した乳化油滴を形成し粒子構造の均一性の高い中空シリカ粒子を製造する観点から、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.02質量%以上がさらに好ましく。また、PVAの含有量は、安定な乳化油滴形成及び経済性の観点から、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましい。
反応液中のカチオン性界面活性剤の含有量は、乳化油滴の表面積等に応じて適宜調整すればよいが、中空シリカ粒子の収率及び分散性を向上させる観点から、1ミリモル/L以上が好ましく、10ミリモル/L以上がより好ましく、30ミリモル/L以上が更に好ましい。また、同様の観点から、500ミリモル/L以下が好ましく、100ミリモル/L以下がより好ましく、70ミリモル/L以下が更に好ましい。
反応液中における、シリカ源のシリカ換算モル濃度に対するカチオン性界面活性剤のモル濃度の比(カチオン性界面活性剤のモル濃度/シリカ源のシリカ換算モル濃度)は、中空シリカ粒子の収率及び分散性を向上させる観点から、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.10以上が更に好ましい。また同様の観点から、10以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下が更に好ましく、0.25以下がより更に好ましい。
[工程(III)]
工程(III)は、工程(II)で得られた複合シリカ粒子(複合メソポーラスシリカ粒子)から前記乳化油滴を除去する工程である。工程(III)では、例えば、複合シリカ粒子を分散媒から分離した後、複合シリカ粒子を乾燥させ、次いで、電気炉等を用いて焼成して、複合シリカ粒子の内側及び外殻部内の、カチオン性界面活性剤、PVA、疎水性有機化合物等を除去する。本発明の製造方法の一例では、必要に応じて、複合シリカ粒子に対して、焼成前に、酸性液への接触、水洗、及び乾燥からなる群から選ばれる少なくとも1つの処理を行ってもよい。複合シリカ粒子を酸性液に接触させると、複合シリカ粒子のメソ細孔内の第四級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤を効率的に低減又は除去できる。
外殻部がメソ細孔構造を有する中空シリカ粒子(中空メソポーラスシリカ粒子)の製造方法において、焼成温度は、カチオン性界面活性剤、疎水性有機化合物、及びPVAを確実に除去する観点、メソ細孔構造の強度を向上させる観点から、好ましくは350℃以上であり、より好ましくは450℃以上である。また、外殻部がメソ細孔構造を有する中空シリカ粒子を得る観点から、焼成温度は、好ましくは800℃以下であり、より好ましくは700℃以下である。焼成時間は、カチオン性界面活性剤、疎水性有機化合物、PVAを確実に除去する観点、メソ細孔構造の強度を向上させる観点から、好ましくは1時間以上であり、生産性向上の観点から、好ましくは10時間以下であり、より好ましくは5時間以下である。
外殻部がメソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子の製造方法において、焼成温度は、メソ細孔構造を消失させて、メソ細孔構造を有しない外殻部とその内側の中空部とを含む中空シリカ粒子を得る観点から、好ましくは900℃以上であり、より好ましくは950℃以上であり、中空粒子構造を保持する観点から、好ましくは1200℃以下であり、より好ましくは1100℃以下である。焼成時間は、カチオン性界面活性剤、疎水性有機化合物、PVA等を確実に除去する観点及びメソ細孔構造を消失させる観点から、好ましくは1時間以上であり、より好ましくは24時間以上であり、生産性向上の観点から、好ましくは72時間以下であり、より好ましくは48時間以下である。
分離方法としては、ろ過法、遠心分離法、分散媒の乾燥除去等が挙げられる。これらの方法で複合シリカ粒子を分散媒から分離した後、焼成前に行われる乾燥処理において、乾燥機内の温度は、乾燥を十分に行う観点及び複合シリカ粒子に付着した有機物の炭化を抑制する観点から、好ましくは50〜150℃であり、より好ましくは80〜120℃であり、乾燥時間は、乾燥を十分に行う観点及び複合シリカ粒子に付着した有機物の炭化を抑制する観点から、好ましくは0.1〜48時間、より好ましくは5〜30時間である。
酸性液としては、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸;酢酸、クエン酸等の有機酸;カチオン交換樹脂等を水やエタノール等に加えた液等が挙げられる。酸性液のpHは、好ましくは1.5〜5.0である。
[中空メソポーラスシリカ粒子]
次に、本発明の製造方法により得られる中空シリカ粒子のうち、外殻部がメソ細孔構造を有する中空シリカ粒子(中空メソポーラスシリカ粒子)について説明する。
[外殻部がメソ細孔構造を有する中空シリカ粒子]
本発明の製造方法によれば、外殻部のメソ細孔構造の平均細孔径が、好ましくは1〜10nm、より好ましくは1〜5nm、更に好ましくは1〜3nmである中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
メソ細孔構造の平均細孔径は、窒素吸着測定を行い、窒素吸着等温線からBJH法により求めることができる。
本発明の製造方法によれば、好ましくはメソ細孔径が揃った中空メソポーラスシリカ粒子を製造でき、より好ましくはメソ細孔の70%以上、更に好ましくは75%以上、より更に好ましくは80%以上が、平均細孔径±30%の範囲内の細孔径を有する中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。メソ細孔の細孔径分布については、BJH法により求めた細孔径のピークトップを基準にし、所定の範囲の微分細孔容量から求めることができる。
メソ細孔構造を有する外殻部の構造は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察でき、その細孔径、細孔の配列の規則性、外殻部の外から外殻部よりも内側への細孔の繋がり具合等を観察できる。
外殻部におけるメソ細孔の配列の規則性は、粉末X線回折(XRD)によって得られるスペクトルからも評価できる。具体的には、CuKα1線(λ=0.154050nm)を照射することにより得られる中空メソポーラスシリカ粒子の粉末X線回折スペクトル中において、結晶格子面間隔(d)が2〜10nmの範囲に相当する回折角(2θ)の領域に頂点があるピークが1つ以上存在していると、外殻部におけるメソ細孔の配列の規則性が高いと評価できる。
本発明の製造方法によれば、BET比表面積が、好ましくは500m2/g以上、より好ましくは700m2/g以上、更に好ましくは900m2/g以上であり、好ましくは1500m2/g以下、より好ましくは1400m2/g以下、更に好ましくは1300m2/g以下である中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、平均一次粒子径が、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは300nm以上、より更に好ましくは500nm以上であり、好ましくは5000nm以下、より好ましくは3000nm以下、更に好ましくは2000nm以下、より更に好ましくは1200nm以下である中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
中空メソポーラスシリカ粒子の平均一次粒子径は、カチオン性界面活性剤や炭化水素化合物の選択、混合時の撹拌力、各成分の濃度、反応液の温度等によって調整できる。
本発明の製造方法によれば、中空部分の平均径が、好ましくは10nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは300nm以上、より更に好ましくは500nm以上であり、好ましくは2000nm以下、より好ましくは1500nm以下、更に好ましくは1000nm以下、より更に好ましくは800nm以下である中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、本発明の製造方法によって得られた中空メソポーラスシリカ粒子全体の、好ましくは80%以上、より好ましくは82%以上、更に好ましくは85%以上が、平均一次粒子径±30%の範囲内の一次粒子径を有しており、非常に揃った一次粒子径の粒子群から構成されている中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、外殻部の平均厚みが、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは30nm以上であり、好ましくは700nm以下、より好ましくは500nm以下、更に好ましくは200nm以下、更に好ましくは150nm以下である中空メソポーラスシリカ粒子を製造できる。
[外殻部がメソ細孔構造を有さない中空シリカ粒子]
本発明の製造方法によれば、BET比表面積が、好ましくは1m2/g以上、より好ましくは2m2/g以上、更に好ましくは3m2/g以上であり、好ましくは300m2/g以下、より好ましくは100m2/g以下、更に好ましくは50m2/g以下、より更に好ましくは20m2/g以下である中空シリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、平均一次粒子径が、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは300nm以上であり、好ましくは5000nm以下、より好ましくは3000nm以下、更に好ましくは1000nm以下である中空シリカ粒子を製造できる。
中空シリカ粒子の平均一次粒子径は、カチオン性界面活性剤や疎水性有機化合物の選択、混合時の撹拌力、各成分の濃度、反応液の温度等によって調整できる。
本発明の製造方法によれば、中空部分の平均径が、好ましくは10nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは200nm以上、より更に好ましくは300nm以上であり、好ましくは1000nm以下、より好ましくは900nm以下、更に好ましくは800nm以下、より更に好ましくは700nm以下である中空シリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、本発明の製造方法によって得られた中空シリカ粒子全体の、好ましくは80%以上、より好ましくは82%以上、更に好ましくは85%以上が、平均一次粒子径±30%の範囲内の一次粒子径を有しており、非常に揃った粒子径の粒子群から構成されている中空シリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、外殻部の平均厚みが、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは30nm以上であり、好ましくは700nm以下、より好ましくは500nm以下、更に好ましくは200nm以下、より更に好ましくは100nm以下である中空シリカ粒子を製造できる。
本発明の製造方法によれば、空孔率が、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上%、更に好ましくは15%以上であり、好ましくは60%以下、より好ましくは55%以下、更に好ましくは50%以下である中空シリカ粒子を製造できる。
本願において、中空シリカ粒子の平均一次粒子径及び粒子径分布の程度、中空部分の平均径(平均中空部径)、並びに外殻部の平均厚み(平均外殻部厚み)は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により測定された値である。具体的には、透過型電子顕微鏡下で、20〜30個の中空シリカ粒子が含まれる視野中の全粒子の直径(一次粒子径)、中空部分の径、及び外殻部厚みを写真上で実測する。この操作を、視野を5回変えて行う。得られたデータから、数平均一次粒子径及び粒子径分布の程度、中空部分の数平均径、並びに数平均外殻部厚みを求める。透過型電子顕微鏡の倍率の目安は1万〜10万倍であるが、透過型電子顕微鏡の倍率は、中空シリカ粒子の大きさによって適宜調節される。測定にあたっては、少なくとも100個以上の中空シリカ粒子についてデータを取る。
本願は、さらに下記[1]〜[27]を開示する。
[1] 疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧して、前記疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳化油滴水分散液を形成する工程と、
前記乳化油滴水分散液とシリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程と、
前記外殻部と前記外殻部よりも内側に存在する前記乳化油滴とを含む複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程と、を含む中空シリカ粒子の製造方法。
[2] 前記外殻部を形成する工程が、下記の工程(II―a)及び工程(II―b)を含む前記[1]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
工程(II―a):前記乳化油滴水分散液とカチオン性界面活性剤とを混合する工程。
工程(II―b): 前記乳化油滴水分散液と前記カチオン性界面活性剤とを含む混合液と前記シリカ源とを混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴の表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程。
[3] 前記反応液中のシリカ源の含有量が、シリカ換算濃度において、10ミリモル/L以上、好ましくは100ミリモル/L以上、より好ましくは150ミリモル/L以上、更に好ましくは200ミリモル/L以上、より更に好ましくは250ミリモル/L以上であり、また、2000ミリモル/L以下、好ましくは1000ミリモル/L以下、より好ましくは800ミリモル/L以下、更に好ましくは600ミリモル/L以下、より更に好ましくは400ミリモル/L以下、より更に好ましくは350ミリモル/L以下である前記[1]又は前記[2]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[4] 前記混合液中の前記疎水性有機化合物の含有量が、0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、30質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは4質量%以下である、前記[1]〜前記[3]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[5] 前記疎水性有機化合物は、炭素数5〜18のアルカン、炭素数5〜18のアルケン、炭素数5〜18のシクロアルカン、及びスクワランからなる群から選ばれる少なくとも一種;好ましくは炭素数10〜18のアルカン、炭素数10〜18のアルケン、炭素数10〜18のシクロアルカン及びスクワランからなる群から選ばれる少なくとも一種;より好ましくは炭素数12〜16のアルカン、炭素数12〜16のアルケン、炭素数12〜16のシクロアルカン及びスクワランからなる群から選ばれる少なくとも一種;更に好ましくはドデカン、1−ドデセン、ヘキサデカン、及びスクワランからなる群から選ばれる少なくとも一種である、前記[1]〜前記[4]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[6] 前記混合液中における、ポリビニルアルコールと疎水性有機化合物の質量比(ポリビニルアルコールの質量/疎水性有機化合物の質量)が、0.001以上、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.008以上、更に好ましくは0.010以上であり、また、1以下、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.2以下、更に好ましは0.1以下である、前記[1]〜前記[5]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[7] 前記ポリビニルアルコールがカチオン変性ポリビニルアルコールである前記[1]〜前記[6]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[8] 前記ポリビニルアルコールのカチオン変性量は、0.01mol%以上、好ましは0.05mol%以上であり、また、10mol%以下、好ましくは2mol%以下である前記[7]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[9] 前記ポリビニルアルコールに導入されたカチオン基は、4級アンモニウムタイプである前記[7]又は前記[8]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[10] 前記カチオン基の導入に用いられるモノマーは、メチルアクリルアミド−n−プロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドからなる群から選ばれる少なくとも1種;好ましくはメチルアクリルアミド−n−プロピルトリメチルアンモニウムクロリドである前記[9]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[11] 前記ポリビニルアルコールのケン化度は、30mol%以上、好ましくは50mol%以上、より好ましくは70mol%以上であり、また、99mol%以下、好ましくは95mol%以下、より好ましくは90mol%以下である前記[7]〜前記[10]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[12] 前記ポリビニルアルコールの重量平均分子量は、5000以上、好ましくは10000以上、より好ましくは20000以上であり、また、300000以下、好ましくは200000以下、より好ましくは90000以下であり、また、5000〜300000、好ましくは10000〜200000、より好ましくは20000〜90000である、前記[1]〜前記[11]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[13] 前記混合液におけるポリビニルアルコールの含有量は、0.005質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましは0.02質量%以上であり、また、3質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.35質量%以下である、前記[1]〜前記[12]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[14] 前記乳化油滴水分散液を形成する工程における、前記乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は、10nm以上であり、好ましくは100nm以上、より好ましくは300nm以上であり、5000nm以下、好ましくは1000nm以下、より好ましくは600nm以下である、前記[1]〜前記[13]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[15] 前記カチオン性界面活性剤及び前記アルカリ剤との共存下での、前記乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は、10nm以上であり、好ましくは100nm以上、より好ましくは350nm以上、また、5000nm以下、好ましくは1000nm以下、より好ましは850nm以下である、前記[1]〜前記[14]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[16] 前記反応液中のカチオン性界面活性剤の含有量は、1ミリモル/L以上、好ましくは10ミリモル/L以上、より好ましくは30ミリモル/L以上であり、また、500ミリモル/L以下、好ましくは100ミリモル/L以下、より好ましくは70ミリモル/L以下である、前記[1]〜前記[15]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[17] 前記反応液中における、シリカ源のシリカ換算モル濃度に対するカチオン性界面活性剤のモル濃度の比(カチオン性界面活性剤のモル濃度/シリカ源のシリカ換算モル濃度)は、0.01以上であり、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上であり、また、10以下、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下である、前記[1]〜前記[16]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[18] 中空シリカ粒子が、シリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部と、前記外殻部よりも内側に存在する中空部とを含む中空メソポーラスシリカ粒子である、前記[1]〜前記[17]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[19] 前記中空メソポーラスシリカ粒子の平均細孔径が1〜10nm、好ましくは1〜5nm、より好ましくは1〜3nmであり、平均一次粒子径が50nm以上、好ましくは100nm以上、より好ましくは300nm以上、更に好ましくは500nm以上であり、5000nm以下、好ましくは3000nm以下、より好ましくは2000nm以下、更に好ましくは1200nm以下である、前記[18]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[20] 前記中空メソポーラスシリカ粒子のBET比表面積が、500m2/g以上、好ましくは700m2/g以上、より好ましくは900m2/g以上であり、1500m2/g以下、好ましくは1400m2/g以下、より好ましくは1300m2/g以下である、前記[18]又は前記[19]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[21] 前記複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程において、前記複合シリカ粒子を、350℃以上、好ましくは450℃以上、また、800℃以下、好ましくは700℃以下で焼成して、前記複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する、前記[18]〜[20]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[22] 前記中空シリカ粒子が、前記外殻部がメソ細孔構造を有さない中空シリカ粒子である、前記[1]〜前記[17]のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[23] 前記中空シリカ粒子のBET比表面積が、1m2/g以上、好ましくは2m2/g以上、より好ましくは3m2/g以上であり、300m2/g以下、好ましくは100m2/g以下、より好ましくは50m2/g以下である、前記[22]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[24] 前記中空シリカ粒子の平均一次粒子径が、50nm以上、好ましくは100nm以上、より好ましくは300nm以上であり、5000nm以下、好ましくは3000nm以下、より好ましくは1000nm以下である前記[22]又は前記[23]に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[25] 前記複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程において、前記複合シリカ粒子を、900℃以上、好ましくは950℃以上であり、1200℃以下、好ましくは1100℃以下で焼成して、前記複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する、前記[22]〜[24]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[26] 前記カチオン性界面活性剤が、下記一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩及び一般式(2)で表される第四級アンモニウム塩から選ばれる1種以上の界面活性剤であり;好ましくは一般式(1)で表されるアルキルトリメチルアンモニウム塩であり;より好ましくはアルキルトリメチルアンモニウムブロミド及びアルキルトリメチルアンモニウムクロリドからなる群から選ばれる少なくとも一種であり;更に好ましくはドデシルトリメチルアンモニウムクロリドである、前記[1]〜前記[25]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
[R1(CH33N]+- (1)
[R12(CH32N]+- (2)
ただし、式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数4〜22の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X-は1価陰イオンを示す。
[27] 前記シリカ源が、加水分解によりシラノール化合物を生成するシリカ源であり;好ましくは下記一般式(3)〜(7)で示される化合物から選ばれる1種以上であり;より好ましくは一般式(3)において、Yが炭素数1〜3のアルコキシ基であるか又はフッ素を除くハロゲン基、好ましくは、炭素数1〜2のアルコキシ基であり、一般式(4)又は(5)において、R3がフェニル基、ベンジル基、又は水素原子の一部がフッ素原子に置換されている炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜5の炭化水素基、更に好ましくは、R3がフェニル基、ベンジル基、メチル基又はエチル基であり、一般式(7)において、Yがメトキシ基であって、R4がメチレン基、エチレン基又はフェニレン基であり;更に好ましくはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、及びフェニルトリエトキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1種であり;より更に好ましくはテトラメトキシシランである、前記[1]〜[26]のいずれかに記載の中空シリカ粒子の製造方法。
SiY4 (3)
3SiY3 (4)
3 2SiY2 (5)
3 3SiY (6)
3Si−R4−SiY3 (7)
ただし、式中R3はそれぞれ独立して、ケイ素原子に直接炭素原子が結合している有機基を示し、R4は炭素原子を1〜4個有する炭化水素基又はフェニレン基を示し、Yは加水分解によりヒドロキシ基になる1価の加水分解性基を示す。
以下、実施例により本発明を説明する。後述する実施例及び比較例において、中空メソポーラスシリカ粒子の各種測定及び評価は、以下の方法で行った。
(1)粉末X線回折(XRD)パターンの測定
粉末X線回折装置(理学電機工業株式会社製、商品名:RINT2500VPC)を用いて、粉末X線回折測定を行った。走査範囲を回折角(2θ)1〜20°、走査速度を4.0°/分とした連続スキャン法を用いた。
X線源:Cu-kα
管電圧:40mA
管電流:40kV
サンプリング幅:0.02°
発散スリット:1/2°
発散スリット縦:1.2mm
散乱スリット:1/2°
受光スリット:0.15mm
(2)粒子形状、平均一次粒子径、平均中空部径(外殻部の平均内径)及び平均外殻部厚みの測定
透過型電子顕微鏡(TEM)(日本電子株式会社製、商品名:JEM−2100)を用いて加速電圧160kVでシリカ粒子の観察を行った。20〜30個の中空シリカ粒子が含まれる5視野中の全粒子の直径(一次粒子径)、中空部径、及び外殻部厚みを写真上で実測し、数平均一次粒子径、数平均中空部径、及び数平均外殻部厚みを求めた。なお、シリカ粒子の観察は、高分解能用カーボン支持膜付きCuメッシュ(応研商事株式会社製、200−Aメッシュ)に試料を付着させ、余分な試料をブローで除去したものを用いて行った。
(3)BET比表面積、及び平均細孔径の測定
比表面積・細孔分布測定装置(株式会社島津製作所製、商品名:ASAP2020)を用いて、液体窒素を用いた多点法で、パラメータCが正になる範囲でシリカ粒子のBET比表面積を測定した。細孔径分布の導出にはBJH法を採用し、そのピークトップを平均細孔径とした。試料には200℃で2時間加熱する前処理を施した。
(4)外殻部がメソ細孔構造を有さない中空シリカ粒子の空孔率の測定
真密度測定装置(カンタクロム株式会社製、商品名:ウルトラピクノメーター1000)を用い、1分脱気処理後、10回測定の平均値を真密度とした。中空シリカの真密度とシリカの真密度(2.2g/cm3)から空孔率を算出した。
(5)乳化油滴の粒径の測定
光散乱粒度分布計(堀場製作所株式会社製、LA−920)を用い、水分散媒中、超音波強度7、超音波照射1分、相対屈折率1.06の条件で測定した。体積基準平均粒径(D50、メジアン径)を乳化油滴の粒径とした。
(6)ポリマーの重量平均分子量
ポリマーの重量平均分子量は、粘度法(JIS−K6726)により測定し、表1に示した。
(7)ポリビニルアルコールのカチオン変性量
モノマー原料の組成から求め、表1に示した。
(8)ポリビニルアルコールのケン化度
ポリビニルアルコールのケン化度は、JIS−K6726により測定し、表1に示した。
実施例及び比較例に用いたポリマーの詳細を表1に示す。
<実施例1>
25℃において、ドデカン(和光純薬工業株式会社製)20g、ポリビニルアルコール1(商品名:PVA CM−318、クラレ株式会社製)の5質量%水溶液を40g(ポリマー/ドデカン=0.1質量比)、水640gからなる混合液をペンシルミキサーを用いて、25℃で2分間攪拌した。得られた混合液を、流路径が100μmのボール衝突型チャンバー(スギノマシン株式会社製)を装着した高圧乳化装置(商品名:スターバーストHJP−25005、冷却温度:15℃、スギノマシン株式会社製)に供給し、混合液に70MPaの圧力をかけることにより、混合液に対して乳化処理を行った(工程(I))。乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は、440nmであった。
得られたドデカン乳化油滴を含んだ乳濁液(ドデカン乳化油滴水分散液)は、相分離(ドデカンの遊離)は起こっておらず、均一に乳化油滴が分散した乳濁液であることを目視で確認した。また、室温で1日以上静置しても相分離は無く、ドデカン乳化油滴水分散液は保存安定性に優れていた。
25℃において、上記のドデカン乳化油滴水分散液362gに、カチオン性界面活性剤であるドデシルトリメチルアンモニウムクロリド(以下、C12TACと略す)(東京化成工業株式会社製)5.3g、アルカリ剤である水酸化テトラメチルアンモニウム(以下、TMAOHと略す)(和光純薬工業株式会社製、25%水溶液)7.5gを添加し、2時間攪拌した(工程(II―a))。カチオン性界面活性剤及びアルカリ剤を含んだドデカン乳化油滴水分散液中の乳化油滴の体積基準平均粒径(D50)は530nmであった。
次に、界面活性剤を含んだドデカン乳化油滴水分散液に、25℃にて、シリカ源であるテトラメトキシシラン(以下、TMOSと略す)(東京化成工業株式会社製)19.3gを添加し、更に25℃にて2時間攪拌を続け、複合メソポーラスシリカ粒子の水分散液を得た(工程(II―b))。
複合シリカの水分散液を乾燥(100℃、1日)後、焼成炉(株式会社モトヤマ製、スーパーバーン)を用いて、エアーフロー(流量3L/min)しながら、6時間かけて600℃まで昇温後、600℃で2時間焼成を行うことにより、中空メソポーラスシリカ粒子を得た(工程(III))。
実施例1の中空メソポーラスシリカ粒子の平均一次粒子径、平均外殻部厚み、平均中空部径、XRDピークの面間隔(d)、平均細孔径、及びBET比表面積を表3に示す。また、図1は、実施例1の中空メソポーラスシリカ粒子のTEM像である。
<実施例2>
実施例1の中空メソポーラスシリカ粒子を焼成炉(株式会社モトヤマ製、スーパーバーン)を用いて、エアーフロー(流量3L/min)しながら、10時間かけて1000℃まで昇温後、1000℃で38時間焼成を行うことにより、メソ細孔の無い中空シリカ粒子を得た。
実施例2の中空シリカ粒子の平均一次粒子径、平均外殻部厚み、平均中空部径、XRDピークの面間隔(d)、平均細孔径、BET比表面積及び空孔率を表3に示す。図2は、実施例2のメソ細孔構造を有しないシリカ粒子のTEM像である。尚、実施例1において、6時間かけて600℃まで昇温後、600℃で2時間焼成を行う代わりに、10時間かけて1000℃まで昇温後、1000℃で38時間焼成を行うことによっても、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を得た。
<実施例3、4>
実施例1、2において、高圧乳化圧力を100MPaに変更したこと以外は実施例1と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例5、6>
実施例3、4において、ポリマー/ドデカン質量比を0.05に変更したこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例7、8>
実施例3、4において、ポリマー/ドデカン質量比を0.01に変更したこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例9、10>
実施例3、4において、ポリビニルアルコール1をポリビニルアルコール2(商品名:PVA K−210、日本合成化学工業株式会社製)に変更したこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例11、12>
実施例3、4において、ポリビニルアルコール1をポリビニルアルコール3(商品名:PVA C−506、クラレ株式会社製)に変更したこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例13、14>
実施例3、4において、ポリビニルアルコール1をポリビニルアルコール4(商品名:PVA−505、クラレ株式会社製)に変更したこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例15、16>
実施例3、4において、ドデカンの代わりに1−ドデセン(商品名:リニアレン12、出光興産株式会社製)を用いたこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例17、18>
実施例3、4において、ドデカンの代わりにヘキサデカン(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<実施例19、20>
実施例3、4において、ドデカンの代わりにスクワラン(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例3、4と同様にして、中空メソポーラスシリカ粒子、メソ細孔構造を有しない中空シリカ粒子を製造した。
<比較例1>
実施例3において、カチオン性界面活性剤であるドデシルトリメチルアンモニウムクロリドを添加しなかったこと以外は実施例3と同様にして、シリカ粒子を製造した。
比較例1のシリカ粒子についてXRD測定を行った結果、メソ細孔構造に由来するXRDピークは認められなかった。TEM観察より、中空粒子は見られず、不定形のシリカ粒子であった。BET比表面積は400m2/gであった。図3は、比較例1のシリカ粒子のTEM像である。
<比較例2>
実施例3において、ポリビニルアルコール1を添加しなかったこと以外は実施例3と同様にして、ドデカン乳化油滴水分散液を調製した。ドデカン乳化油滴水分散液は、一部相分離が見られ、乳化油滴は不安定であった。上記の一部相分離が見られるドデカン乳化油滴水分散液を用いて、実施例3と同様に工程(II-a)〜(III)を行い、シリカ粒子を製造した。
比較例2のシリカ粒子についてXRD測定を行った結果、メソ細孔構造に由来するXRDピーク(面間隔d=3.1nm)が確認された。TEM観察より、中空粒子は見られず、不定形のシリカ粒子であった。BET比表面積は1210m2/g、平均細孔径が1.8nmであった。
<比較例3>
実施例3において、混合液に高圧乳化処理することに代えて、磁気撹拌(回転速度500rpm、60分)したこと以外は、実施例3と同様にして、ドデカン乳化油滴水分散液を調製した。ドデカン乳化油滴水分散液は、一部相分離が見られ、乳化油滴は不安定であった。上記の一部相分離が見られる乳濁液を用いて、実施例3と同様に工程(II-a)〜(III)を行い、シリカ粒子を製造した。
比較例3のシリカ粒子についてXRD測定を行った結果、メソ細孔構造に由来するXRDピーク(面間隔d=3.1nm)が確認された。TEM観察より、中空粒子は見られず、不定形のシリカ粒子であった。BET比表面積は1200m2/g、平均細孔径が1.8nmであった。
<比較例4>
実施例3において、ポリビニルアルコール1の代わりにポリビニルピロリドン(商品名:PVP−K25、和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例3と同様にして、ドデカン乳化油滴水分散液を調製した。ドデカン乳化油滴水分散液は、一部相分離が見られ、乳化油滴は不安定であった。上記の一部相分離が見られる乳濁液を用いて、実施例3と同様に工程(II-a)〜(III)を行い。シリカ粒子を製造した。
比較例4のシリカ粒子についてXRD測定を行った結果、メソ細孔構造に由来するXRDピーク(面間隔d=3.2nm)が確認された。TEM観察より、中空粒子は見られず、不定形のシリカ粒子であった。BET比表面積は1100m2/g、平均細孔径が1.8nmであった。
<比較例5>
500mLフラスコに、メタノール(和光純薬工業株式会社製)100g、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド(以下、C12TACと略す)(東京化成工業株式会社製)6.2g、ヘキサン(和光純薬工業株式会社製)13gを入れて攪拌し、A液を調製した。500mLフラスコに、水300g、水酸化テトラメチルアンモニウム(以下、TMAOHと略す)(和光純薬工業株式会社製、25%水溶液)10.7gを入れて攪拌し、B液を調製した。A液を25℃で攪拌しながらA液にB液を添加し、次いでテトラメトキシシラン(以下、TMOSと略す)(東京化成工業株式会社製)22.1gを加え、25℃で5時間更に攪拌を続け複合シリカ粒子の水メタノール混合分散液を得た。上記分散液の各濃度は、ヘキサン=2.9質量%、C12TAC=52mmol/L、TMOS=322mmol/Lである。
複合シリカ粒子の水メタノール混合分散液を実施例1と同様にして、乾燥、焼成してシリカ粒子を製造した。
比較例5のシリカ粒子についてXRD測定を行った結果、メソ細孔構造に由来するXRDピーク(面間隔d=3.0nm)が確認された。TEM観察より、中空粒子は見られず、不定形のシリカ粒子であった。BET比表面積は1000m2/g、平均細孔径が1.7nmであった。
尚、表2に、実施例1〜20、比較例1〜5のシリカ粒子の製造に使用した各成分の濃度を示した。疎水性有機化合物及びポリマーの濃度は、工程(I)の混合液中の濃度であ
り、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド及びテトラメトキシシランの濃度は工程(I)の反応液中の濃度である。
以上のことから、ポリビニルアルコールとの共存下で疎水性有機化合物と水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧すると、乳化油滴とシリカ源とを含む反応液におけるシリカ源のシリカ換算濃度が高くても、中空シリカ粒子を安定に製造できることがわかった。
以上のとおり、本発明の製造方法によれば、反応液におけるシリカ源のシリカ換算濃度が高くても、中空シリカ粒子を安定に製造できるので、中空シリカ粒子の生産性を高めることができる。

Claims (11)

  1. 疎水性有機化合物とポリビニルアルコールと水系溶媒とを含む混合液を高圧乳化法により加圧して、前記疎水性有機化合物を含む乳化油滴を含んだ乳化油滴水分散液を形成する工程と、
    前記乳化油滴水分散液とシリカ源とを、カチオン性界面活性剤の存在下で混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程と、
    前記外殻部と前記外殻部よりも内側に存在する前記乳化油滴とを含む複合シリカ粒子から前記乳化油滴を除去する工程と、を含む中空シリカ粒子の製造方法。
  2. 前記外殻部を形成する工程が、下記の工程(II―a)及び工程(II―b)を含む請求項1に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
    工程(II―a):前記乳化油滴水分散液とカチオン性界面活性剤とを混合する工程。
    工程(II―b): 前記乳化油滴水分散液と前記カチオン性界面活性剤とを含む混合液と前記シリカ源とを混合して得られる反応液中で、前記乳化油滴の表面にシリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部を形成する工程。
  3. 前記反応液中のシリカ源の含有量が、シリカ換算濃度において、100〜1000ミリモル/Lである請求項1又は2に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  4. 前記混合液中の前記疎水性有機化合物の含有量が0.1〜30質量%である請求項1〜3のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  5. 前記混合液中における、ポリビニルアルコールと疎水性有機化合物の質量比(ポリビニルアルコールの質量/疎水性有機化合物の質量)が、0.001〜1である請求項1〜4のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  6. 前記ポリビニルアルコールがカチオン変性ポリビニルアルコールである請求項1〜5のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  7. 中空シリカ粒子が、シリカを含む成分から構成されメソ細孔構造を有する外殻部と、前記外殻部よりも内側に存在する中空部とを含む中空メソポーラスシリカ粒子である、請求項1〜6のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  8. 前記中空メソポーラスシリカ粒子の平均細孔径が1〜10nm、平均一次粒子径が50〜5000nmである、請求項7に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  9. 前記中空シリカ粒子が、メソ細孔構造を有さない中空シリカ粒子である、請求項1〜6のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
  10. 前記カチオン性界面活性剤が、下記一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩及び一般式(2)で表される第四級アンモニウム塩から選ばれる1種以上の界面活性剤である、請求項1〜9のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
    [R1(CH33N]+- (1)
    [R12(CH32N]+- (2)
    ただし、式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数4〜22の直鎖又は分岐鎖アルキル基を示し、X-は1価陰イオンを示す。
  11. 前記シリカ源が、加水分解によりシラノール化合物を生成するシリカ源である、請求項1〜10のいずれかの項に記載の中空シリカ粒子の製造方法。
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