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JP2014050713A - 中空組織器官の内壁に外科手術用ステープルを付ける方法 - Google Patents

中空組織器官の内壁に外科手術用ステープルを付ける方法 Download PDF

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JP2014050713A JP2013184836A JP2013184836A JP2014050713A JP 2014050713 A JP2014050713 A JP 2014050713A JP 2013184836 A JP2013184836 A JP 2013184836A JP 2013184836 A JP2013184836 A JP 2013184836A JP 2014050713 A JP2014050713 A JP 2014050713A
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Abstract

【課題】中空組織器官の円形吻合および/または内壁の処置を実施するために適切な吻合デバイスを提供する。
【解決手段】吻合デバイス1はハンドルアセンブリ4と該ハンドルアセンブリ4から遠位に延びる細長本体部分2の遠位部分に隣接して配置されたヘッドアセンブリ3であって、該ヘッドアセンブリ3は、アンビルアセンブリ6およびカートリッジアセンブリを備える。該ハンドルアセンブリ4と該ヘッドアセンブリ3との間に延びる流体供給チャネル16が設けられ少なくとも1つの流体出口が該流体供給チャネル16の遠位端に配置されている。該吻合デバイス1の該ヘッドアセンブリ3は、中空組織器官に挿入されるように構成されており、少なくとも1つの流体出口は、膨張流体19を該中空組織器官内に排出して該中空組織器官の少なくとも一部分を吹送するように構成されている。
【選択図】図1

Description

(関連出願の引用)
本願は、2012年9月7日に出願された米国仮特許出願番号61/698,148の利益および優先権を主張する。この米国仮特許出願の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
(背景)
(技術分野)
本開示は一般に、外科手術用ステープルを身体組織に付ける方法に関する。より特定すると、本開示は、中空組織器官の円形吻合および/または内壁の処置を実施するために適切な吻合デバイスに関する。
(関連技術の背景)
吻合とは、別れた中空器官セクションの外科的接合である。代表的に、吻合手順は、中空組織の疾患セクションまたは欠損セクションが除去され、そして残りの端セクションが接合されることになっている、外科手術の後に行われる。望まれる吻合手順に依存して、これらの端セクションは、円形、端端、または側側のいずれかでの器官再構成方法によって、接合され得る。
円形吻合手順において、器官セクションの2つの端部は、ステープルの円形アレイを各器官セクションの端セクションに通し、この打ち込まれたステープルの円形アレイ内のあらゆる組織をくり抜いて管の通過を可能にする、ステープル留め器具によって接合される。中空器官の円形吻合を実施するための器具の例は、特許文献1〜7に記載されており、これらの各々は、その全体が本明細書中に参考として援用される。代表的に、これらの器具は、この器具を起動するためのハンドル部分を近位端に有し、そして遠位端に配置されたステープル保持構成要素(例えば、カートリッジアセンブリ)を有する、細長シャフトを備える。アンビルヘッドが取り付けられたアンビル棒を備えるアンビルアセンブリは、この器具の遠位端に、このステープル保持構成要素に隣接して設置される。ステープル留めされるべき中空器官の組織の対向する端部分は、このアンビルヘッドとこのステープル保持構成要素との間にクランプされる。このクランプされた組織は、1つ以上のステープルを、これらのステープルの端部がこの組織を通過してこのアンビルヘッドにより変形させられるように、ステープル保持構成要素から打ち込むことによって、ステープル留めされる。環状ナイフが前進させられて、この中空器官内の組織をくり抜き、この器官内での管の通過を可能にする。
中空器官の吻合に加えて、円形吻合を実施するための外科手術用ステープル留めデバイスは、直腸の内痔核を処置するために使用されている。代表的に、円形のステープル留めデバイスを痔核処置のために使用している間、この外科手術用ステープル留めデバイスのアンビルヘッドおよびステープル保持構成要素は、アンビルヘッドとステープル保持構成要素とが開いた、すなわち近接していない位置にある状態で、肛門を通して直腸内に挿入される。その後、内痔核組織をアンビル棒の方に引き寄せるために、巾着縫合が使用される。次に、このアンビルヘッドとこのステープル保持構成要素とが近接させられて、この痔核組織をこのアンビルヘッドとこのステープル保持構成要素との間にクランプする。このステープル留めデバイスが発射されて、痔核組織を除去し、そして切断された組織をステープル留めする。
米国特許第6,053,390号明細書 米国特許第5,588,579号明細書 米国特許第5,119,983号明細書 米国特許第5,005,749号明細書 米国特許第4,646,745号明細書 米国特許第4,576,167号明細書 米国特許第4,473,077号明細書
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1A)
ハンドルアセンブリ;
該ハンドルアセンブリから遠位に延びる細長本体部分;
該細長本体部分の遠位部分に隣接して配置されたヘッドアセンブリであって、該ヘッドアセンブリは、アンビルアセンブリおよびカートリッジアセンブリを備える、ヘッドアセンブリ;ならびに
該ハンドルアセンブリと該ヘッドアセンブリとの間に延びる流体供給チャネルであって、少なくとも1つの流体出口が該流体供給チャネルの遠位端に配置されている、流体供給チャネル;
を備える吻合デバイスであって、
該吻合デバイスの該ヘッドアセンブリは、中空組織器官に隣接して配置されるように構成されており、そして該中空組織器官に挿入されるように構成されており;そして
該少なくとも1つの流体出口は、膨張流体を該中空組織器官内に排出して該中空組織器官の少なくとも一部分を吹送するように構成されている、
吻合デバイス。
(項目2A)
上記少なくとも1つの流体出口が、上記膨張流体を腸管内に排出して直腸断端を吹送するように構成されている、上記項目に記載の吻合デバイス。
(項目3A)
上記吻合デバイスの上記ヘッドアセンブリが上記中空組織器官に挿入されている間に、上記少なくとも1つの流体出口が上記膨張流体を該中空組織器官内に排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目4A)
上記ヘッドアセンブリが、括約筋を越えて遠位に移動させられるように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目5A)
上記吻合デバイスの上記ヘッドアセンブリが上記括約筋を越えて遠位に移動させられた後に、上記少なくとも1つの流体出口が上記膨張流体を上記中空組織内に排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目6A)
上記少なくとも1つの流体出口が約0.60オンス〜約17.0オンスの膨張流体を排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目7A)
上記少なくとも1つの流体出口が約1.0オンス〜約11.0オンスの膨張流体を排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目8A)
上記カートリッジアセンブリが内部にステープルを備え、そしてさらに、該カートリッジアセンブリは、上記アンビルアセンブリに向けてステープルを排出し、ステープル線を上記中空組織器官に作製するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目9A)
上記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を約0.01オンス/s〜約0.70オンス/sの範囲の速度で排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目10A)
上記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を約0.03オンス/s〜約0.34オンス/sの範囲の速度で排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目11A)
上記少なくとも1つの流体出口が膨張流体を上記カートリッジアセンブリの遠位面で排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目12A)
上記吻合デバイスが、上記カートリッジアセンブリと上記アンビルアセンブリとを相互接続する保持ピンをさらに備え、そしてさらに、該保持ピンは、該カートリッジアセンブリに対して伸長させられ、引き込まれるように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目13A)
上記保持ピンが完全に引き込まれた位置にある間に、上記少なくとも1つの流体出口が膨張流体を上記中空組織器官内に排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目14A)
上記保持ピンが、上記カートリッジアセンブリと同心状に配列されたガイド管腔内に配置され、そしてさらに、上記少なくとも1つの流体出口が、上記膨張流体を該ガイド管腔の遠位端で排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目15A)
上記吻合デバイスが、少なくとも部分的に上記ヘッドアセンブリ内に配置されたナイフを備え、そしてさらに、該ナイフは、上記中空組織器官の組織を切断するために前進させられるように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目16A)
上記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を、上記ナイフと上記ヘッドアセンブリの横壁との間の環状空間で排出するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の吻合デバイス。
(項目1B)
外科的吻合を実施する方法であって、該方法は:
吻合デバイスを提供する工程であって、該吻合デバイスは:
ハンドルアセンブリ;
該ハンドルアセンブリから遠位に延びる細長本体部分;
該細長本体部分の遠位部分に隣接して配置されたヘッドアセンブリであって、該ヘッドアセンブリは、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとを備える、ヘッドアセンブリ;および
該ハンドルアセンブリと該ヘッドアセンブリとの間に延びる流体供給チャネルであって、少なくとも1つの流体出口が該流体供給チャネルの遠位端に配置されている、流体供給チャネル
を備える、工程;
該吻合デバイスの該ヘッドアセンブリを中空組織器官に隣接して配置する工程;
該吻合デバイスの該ヘッドアセンブリを該中空組織器官に挿入する工程;ならびに
膨張流体を該少なくとも1つの流体出口に通して該中空組織器官内へと排出して、該中空組織器官の少なくとも一部分を吹送する工程
を包含する、方法。
(項目2B)
上記膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して腸管内に排出して、直腸断端を吹送する工程をさらに包含する、上記項目に記載の方法。
(項目3B)
上記膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して上記中空組織器官内に排出する工程が、上記吻合デバイスの上記ヘッドアセンブリを該中空組織器官に挿入している間に行われる、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目4B)
上記ヘッドアセンブリを括約筋を越えて遠位に移動させる工程をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5B)
上記膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して上記中空組織内に排出する工程が、上記吻合デバイスの上記ヘッドアセンブリが上記括約筋を越えて遠位に移動させられた後に行われる、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6B)
膨張流体を排出する工程が、約0.60オンス〜約17.0オンスの膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目7B)
膨張流体を排出する工程が、約1.0オンス〜約11.0オンスの膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8B)
上記カートリッジアセンブリが内部にステープルを備え、そして上記方法が、ステープルを該カートリッジアセンブリから上記アンビルアセンブリに向けて排出して、ステープル線を上記中空組織器官に作製する工程をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9B)
膨張流体を排出する工程が、該膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して、約0.01オンス/s〜約0.70オンス/sの範囲の速度で排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10B)
膨張流体を排出する工程が、該膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して、約0.03オンス/s〜約0.34オンス/sの範囲の速度で排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11B)
膨張流体を排出する工程が、該膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して、上記カートリッジアセンブリの遠位面において排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12B)
上記吻合デバイスが、上記カートリッジアセンブリと上記アンビルアセンブリとを相互接続する保持ピンをさらに備え、そして上記方法が、該保持ピンを該カートリッジアセンブリに対して伸長させる工程および引き込む工程をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13B)
膨張流体を排出する工程が、上記保持ピンが完全に引き込まれた位置にある間に、該膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して上記中空組織器官内に排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14B)
上記保持ピンが、上記カートリッジアセンブリに同心状に配列されたガイド管腔内に配置されており、そして上記方法が、上記膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して、該ガイド管腔の遠位端において排出する工程をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15B)
上記吻合デバイスが、少なくとも部分的に上記ヘッドアセンブリ内に配置されたナイフを備え、そして上記方法が、上記中空組織器官の組織を切断するために該ナイフを前進させる工程をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目16B)
膨張流体を排出する工程が、該膨張流体を上記少なくとも1つの流体出口に通して、上記ナイフと上記ヘッドセクションの横壁との間の環状空間において排出することを包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(摘要)
外科的吻合を実施する方法が開示される。この方法は、ハンドルアセンブリとヘッドアセンブリとの間に延びる流体供給チャネルを備える吻合デバイスを提供する工程を包含する。この方法はまた、この吻合デバイスのヘッドアセンブリを中空組織器官に隣接して配置する工程、この吻合デバイスのヘッドアセンブリを中空組織器官に挿入する工程、および膨張流体を少なくとも1つの流体出口に通してこの中空組織器官内に排出して、この中空組織器官の少なくとも一部分を吹送する工程を包含する。
(要旨)
本開示は、外科的吻合を実施する方法に関する。この方法は、吻合デバイスを提供する工程を包含し、この吻合デバイスは、ハンドルアセンブリ、このハンドルアセンブリから遠位に延びる細長本体部分、ヘッドアセンブリおよび流体供給チャネルを備える。このヘッドアセンブリは、この細長本体部分の遠位部分に隣接して配置され、そしてアンビルアセンブリおよびカートリッジアセンブリを備える。この流体供給チャネルは、このハンドルアセンブリとこのヘッドアセンブリとの間に延びる。少なくとも1つの流体出口が、この流体供給チャネルの遠位端に配置される。この方法は、この吻合デバイスのヘッドアセンブリを中空組織器官に隣接して配置する工程、この吻合デバイスのヘッドアセンブリをこの中空組織器官に挿入する工程、および膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通してこの中空組織器官内に排出して、この中空組織器官の少なくとも一部分を吹送する工程をさらに包含する。
開示される実施形態において、膨張流体を排出する工程は、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して腸管内に排出して、直腸断端を吹送することを包含する。この吻合デバイスのヘッドアセンブリを中空組織器官に挿入している間に、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通してこの中空組織器官内に排出することがさらに開示される。このヘッドアセンブリを括約筋を越えて移動させること、およびこの吻合デバイスのヘッドアセンブリがこの括約筋を越えて遠位に移動した後に、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通してこの中空組織内に排出することがさらに開示される。
開示される実施形態において、膨張流体を排出する工程は、約0.60オンス〜約17.0オンスの膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して排出することを包含する。約1.0オンス〜約11.0オンスの膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して排出することもまた想定される。
開示される実施形態において、このカートリッジアセンブリは、内部にステープルを備え、そしてこの方法は、ステープルをこのカートリッジアセンブリからこのアンビルアセンブリに向けて排出し、そしてステープル線を中空組織器官に作製する工程をさらに包含する。
開示される実施形態において、膨張流体を排出する工程は、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して、約00.01オンス/s〜約0.70オンス/sの範囲の速度で排出することを包含する。約0.03オンス/s〜約0.34オンス/sの膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して排出することもまた想定される。
開示される実施形態において、膨張流体を排出する工程は、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して、このカートリッジアセンブリの遠位面で排出することを包含する。保持ピン(これは、カートリッジアセンブリとアンビルアセンブリとを相互接続する)が完全に引き込まれた位置にある間に、この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して排出することがさらに想定される。この膨張流体をこの少なくとも1つの流体出口に通して、このカートリッジアセンブリと同心状に配列されたガイド管腔の遠位端で排出することもまた想定される。
開示される実施形態において、この吻合デバイスは、少なくとも部分的にこのヘッドアセンブリ内に配置されたナイフを備え、そしてこの方法は、中空組織器官の組織を切断するために、このナイフを前進させる工程をさらに包含する。この膨張流体は、この少なくとも1つの流体出口を通して、このナイフとこのヘッドセクションの横壁との間の環状空間で排出されることが想定される。
外科手術用ステープル留めデバイスおよび使用方法の実施形態が、図面を参照しながら本明細書中に開示される。
図1は、本開示の実施形態による吻合デバイスの側面図である。 図2〜図4は、本開示の種々の実施形態による図1の吻合デバイスのヘッドセクションの断面図である。 図2〜図4は、本開示の種々の実施形態による図1の吻合デバイスのヘッドセクションの断面図である。 図2〜図4は、本開示の種々の実施形態による図1の吻合デバイスのヘッドセクションの断面図である。
(詳細な説明)
本開示の吻合デバイスの実施形態が、図面を参照しながらここで詳細に記載される。図面において、同じ場号は、数枚の図の各々において、同一の要素または対応する要素を表す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」とは、使用者または操作者(すなわち、外科医または医師)に近い方の部分または構成要素をいい、一方で、用語「遠位」とは、使用者から遠い方の部分または構成要素をいう。
図1は、参照番号1として一般に参照される、本開示による吻合デバイスの1つの実施形態を図示する。吻合デバイス1は、吻合(例えば、腸管吻合)を形成するために構成される。吻合デバイス1は、ハンドルアセンブリまたは起動部分4、起動部分4から遠位に延びる細長本体部分または導入器シース2、および導入器シース2の遠位端に隣接して配置されたシェルアセンブリまたはヘッドセクション3を備える。起動部分4は、固定ハンドルと、可動ハンドル、トリガまたは操作グリップ14とを備える。起動部分4はまた、ヘッドセクション3のスラスト軸受部分、すなわちアンビルセクションまたはアンビルアセンブリ6をカートリッジアセンブリに対して移動させるための、近接ノブまたは調節ねじ13を備える。ヘッドアセンブリは、アンビルアセンブリ6およびカートリッジアセンブリを備える。
ヘッドセクション3は、遠位の中空円筒形のヘッドセクション5を備え、遠位の中空円筒形のヘッドセクション5は、クランプ留め機構(またはステープル留め機構)および複数のステープルを収容する。クランプ留めまたはステープル留めの間に、ヘッドセクション3のクランプまたはステープル(図示せず)は、アンビルアセンブリ6に向かって移動する。さらに、環状またはリング形状の、伸長可能かつ引き込み可能なナイフ7、および保持ピン8が、ヘッドセクション3内に配列される。保持ピン8は、伸長させられ得、そしてヘッドセクション3内に引き込まれ得る。ナイフ7と保持ピン8とは、中空円筒形のヘッドセクション5内で同心状に配列され、そして保持ピン8は、スリーブ22内のヘッドセクション3内で同心状に配列される。図2〜図4を参照すると、ナイフ7は、プッシャー部分24と機械的に係合して示されている。プッシャー部分24は、2つのガイドウェブ26a、およびスリーブ22から半径方向外向きに延びるさらなるガイドウェブ26bを備える。
図1に示されるように、保持ピン8は、アンビルアセンブリ6のシャフトまたは垂直通路10に接続可能である。さらに、シャフト10は、アンビルアセンブリ6のアンビル11に接続され、そしてアンビル11から近位に延びる。アンビル11の近位面(すなわち、ヘッドセクション3の方に向く面)において、アンビル11は、ステープル形成ポケットを有する円形のアンビル表面12を備える。保持ピン8とアンビルアセンブリ6との接続は、例えば、保持ピン8をシャフト10にスナップ留めすることによって行われ得る。
保持ピン8は、起動部分4の近位端の調節ねじ13を回すことによって、伸長させられ、引き込まれる。操作グリップ14の起動は、ステープル留め機構を起動させ、そしてナイフ7の遠位への前進を引き起こす。
吻合デバイス1は、腸吻合を作製するために使用されることが開示される。大腸の疾患部分を除去した後に、例えば、残った大腸の近位部分と遠位部分とを接合させることが必要である。このような手順中に、アンビルアセンブリ6は、大腸の第一の部分の中に配置される。大腸のこの部分は、アンビル11を囲み、一方で、シャフト10は、大腸のこの部分から近位に延びる。その後、保持ピン8が引き込まれた位置にある状態で、吻合デバイス1が肛門を通して挿入され、そして密封されている腸管の第二の部分まで押される。次いで、保持ピン8が(図1に示されるような)伸長位置まで伸長させられ、そして腸管の第二の部分(例えば、縫合された部分)を穿孔する。
保持ピン8をアンビルアセンブリ6のシャフト10と接続させた後に、アンビルアセンブリ6は、この腸管の第一の部分と第二の部分とが互いに接近して位置するまで保持ピン8をヘッドセクション3内に引き込むことによって、近位に移動させられる。次いで、このステープル留め機構が起動され、その結果、ステープルがヘッドセクション5の円形の前表面15から排出され、そして移動させられて対向する円形のアンビル表面12に押し付けられ、これらのステープルの変形を引き起こし、その結果、これらの2つの腸管部分が相互接続される。操作グリップ14の起動はまた、ナイフ7をヘッドセクション3から伸長させて、ヘッドセクション3とアンビルアセンブリ6との間に位置する組織を分離する。組織がステープル留めされて切断された後に、吻合デバイス1は、例えば肛門管を通して、身体から引き込まれ得る。独国特許出願公開第10 2007 057 207 Al号は、上記のような特徴およびクランプ挿入器を用いる方法を開示する。
独国特許出願公開第10 2007 057 207 Al号から公知であるようなクランプ挿入器とは異なり、吻合デバイス1は、図1に示されるように、膨張流体(例えば、液体19)を、起動部分4とヘッドセクション3との間の流体接続を介して体腔内に送達し、従って、身体組織の膨張または吹送を行うように構成される。当業者は、膨張流体が液体または気体、あるいはその任意の組み合わせを含み得ることを認識する。体腔を膨張液体19で満たすことによって、体積が増大し、これにより、体腔内への、例えば、肛門管を通して大腸の一部分への、吻合デバイス1の摩擦のない傷害のない挿入が容易になる。さらに、体腔を膨張させることは、吻合を行う前に、縫合される組織の漏出試験を与える際に助けになり得る。着色された膨張液体を使用することにより、吻合デバイス1の挿入中および縫合の漏出試験中の、液体が縫合部に侵入したか否か、およびどの程度侵入したかが決定される目視制御が可能になることが想定される。
本開示の吻合デバイス1は、流体供給チャネル16の端部(例えば、遠位端)に配置された少なくとも1つの流体出口を備える。この流体接続の構成は、例えば、体腔へのヘッドセクション3の挿入中に、膨張液体19が吻合デバイス1から排出されることを可能にする。腸吻合術中に、ヘッドセクション3の遠位境界領域18が括約筋を通過した後、および/または導入器シース2を遠位に押すときに、膨張液体19が吻合デバイス1から排出され得ることがさらに開示される。
図1に示されるように、膨張液体19は、保持ピン8の少なくとも一部分がヘッドセクション3を越えて遠位に伸長したときに、送達され得る。保持ピン8は代表的に、体腔への吻合デバイス1の挿入中にヘッドセクション3内に完全に引き込まれているので、この流体接続はまた、保持ピン8が部分的および/または完全に引き込まれたときに膨張液体19を体腔内に送達するように構成される。この引き込まれた状態において、保持ピン8の遠位先端は、ヘッドセクション3の内側に配置される。
ヘッドセクション5の円形の前表面15またはヘッドセクション3の遠位面を介しての、体腔内への膨張液体19の送達は、例えば、つぶれた体腔を膨張させるために助けになり得る。膨張液体19は、腸管内に送達されて直腸断端を吹送することが想定される。膨張液体19は、吻合デバイス1のヘッドアセンブリ(例えば、ヘッドセクション3)を中空組織器官に挿入する間に流体出口を通して中空組織器官内に送達されることがさらに想定される。
図2を特に参照すると、保持ピン8は、ヘッドセクション3に同心状に配列されたガイド管腔21内に配置される。この実施形態において、膨張液体19は、ガイド管腔21の遠位端の流体出口を通って出る。図示される実施形態において、ガイド管腔21の半径方向内側の境界は保持ピン8であり、そしてガイド管腔21の半径方向外側の境界はスリーブ22である。
吻合デバイス1の代替の実施形態が図3に示されている。ここで、膨張液体19の送達は、ヘッドセクション5の円形の前表面15のステープル留め機構のステープル受容ポケットまたはクランプ出口23を通して行われる。液体送達がクランプ出口23を通しては行われないように、さらなる流体出口(図示せず)が前表面15に提供され得ることがさらに想定される。
吻合デバイス1の別の代替の実施形態が図4に示されている。ここで、膨張液体19の送達は、ナイフ7とスリーブ22との間の環状空間にある流体出口17を通して行われる。膨張液体19は、プッシャー部分24の側壁の流体出口17を通して送達され得ることがさらに想定される。代替的に、および/またはさらに、膨張液体19は、プッシャー部分24の側壁と、スリーブ22および/またはガイドウェブ26bとの間のギャップを通して送達され得る。
ヘッドセクション3の横部分は、例えば遠位境界領域18内に、1つ以上の流体出口を備え得、これらの流体出口は、円周方向に等しく分布され得ることがさらに想定される。ここで、膨張液体19は、ヘッドセクション5の遠位横表面5a(図1)を通して送達され得る。
1つより多くの流体出口を備える開示される実施形態において、流体供給チャネル16の遠位部分は、分岐して流体出口に入ることが想定される。
さらに、図1に示されるように、ホース25が起動部分4から延び、そして流体供給チャネル16の近位部分に接続され、そして/またはこの近位部分を形成する。ホース25は、膨張液体19を収容するレザバ(図示せず)に接続されることが想定される。図示される実施形態において、ホース25は、その自由端にねじ型キャップ26を備え、その結果、ねじ型キャップ26を外した後に、膨張液体19をホース25にシリンジなどを用いて注入することが可能である。シリンジは、膨張液体19を強制的に流体供給チャネル16に通してヘッドセクション3に向け、流体出口(例えば、流体出口17)から出すために、さらに使用され得る。ホース25および流体供給チャネル16を通しての異なる液体の供給を容易にするために、3方向接続が提供されることがさらに想定される。
約0.60オンス〜約17.0オンスの膨張液体19が、流体出口を通して排出されることが想定される。実施形態によっては、約1.0オンス〜約11.0オンスの膨張液体19が、流体出口を通して排出される。使用される膨張液体19の量は、ステープル線の近くの中空組織器官(例えば、直腸断端内または直腸断端に隣接)のバースト圧によって少なくとも部分的に決定され、その結果、使用される膨張液体19の量は、ステープル線の近くの中空組織器官内の圧力がこのバースト圧を超えないようにすることがさらに想定される。圧力センサまたは他の従来の方法の使用が、実際の圧力を決定するために使用され得る。
膨張液体19は、流体出口を通して、約0.01オンス/s〜約0.70オンス/sの速度で排出されることがさらに想定される。実施形態によっては、膨張液体19は、流体出口を通して、約0.03オンス/s〜約0.34オンス/sの速度で排出される。
吻合デバイス1は、約0.03インチ/s〜約4.0インチ/sの速度で体腔に挿入され、そして/または体腔から引き込まれることがさらに想定される。実施形態によっては、吻合デバイス1は、約0.10インチ/s〜約2.0インチ/sの速度で体腔に挿入され、そして/または体腔から引き込まれる。
当業者は、本明細書中に記載され、そして添付の図面に図示される種々の装置および対応する使用方法が、本開示の非限定的な例示的な実施形態を構築すること、ならびにさらなる構成要素および特徴が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書中で上で議論された実施形態のいずれかに付加され得ることを理解する。
さらに、当業者は、1つの例示的な実施形態に関連して図示または記載された要素および特徴が、本開示の範囲から逸脱することなく、別の実施形態の要素および特徴と組み合わせられることを理解し、そして上記実施形態および特許請求の範囲に基づく本開示の主題のさらなる特徴および利点をさらに理解する。従って、本開示は、具体的に図示および記載されたものによって限定されない。
1 吻合デバイス
2 細長本体部分
3 ヘッドセクション
4 起動部分
6 アンビルアセンブリ
5 ヘッドセクション
7 ナイフ
8 保持ピン
13 調節ねじ
22 スリーブ
24 プッシャー部分

Claims (16)

  1. ハンドルアセンブリ;
    該ハンドルアセンブリから遠位に延びる細長本体部分;
    該細長本体部分の遠位部分に隣接して配置されたヘッドアセンブリであって、該ヘッドアセンブリは、アンビルアセンブリおよびカートリッジアセンブリを備える、ヘッドアセンブリ;ならびに
    該ハンドルアセンブリと該ヘッドアセンブリとの間に延びる流体供給チャネルであって、少なくとも1つの流体出口が該流体供給チャネルの遠位端に配置されている、流体供給チャネル;
    を備える吻合デバイスであって、
    該吻合デバイスの該ヘッドアセンブリは、中空組織器官に隣接して配置されるように構成されており、そして該中空組織器官に挿入されるように構成されており;そして
    該少なくとも1つの流体出口は、膨張流体を該中空組織器官内に排出して該中空組織器官の少なくとも一部分を吹送するように構成されている、
    吻合デバイス。
  2. 前記少なくとも1つの流体出口が、前記膨張流体を腸管内に排出して直腸断端を吹送するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  3. 前記吻合デバイスの前記ヘッドアセンブリが前記中空組織器官に挿入されている間に、前記少なくとも1つの流体出口が前記膨張流体を該中空組織器官内に排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  4. 前記ヘッドアセンブリが、括約筋を越えて遠位に移動させられるように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  5. 前記吻合デバイスの前記ヘッドアセンブリが前記括約筋を越えて遠位に移動させられた後に、前記少なくとも1つの流体出口が前記膨張流体を前記中空組織内に排出するように構成されている、請求項4に記載の吻合デバイス。
  6. 前記少なくとも1つの流体出口が約0.60オンス〜約17.0オンスの膨張流体を排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  7. 前記少なくとも1つの流体出口が約1.0オンス〜約11.0オンスの膨張流体を排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  8. 前記カートリッジアセンブリが内部にステープルを備え、そしてさらに、該カートリッジアセンブリは、前記アンビルアセンブリに向けてステープルを排出し、ステープル線を前記中空組織器官に作製するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  9. 前記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を約0.01オンス/s〜約0.70オンス/sの範囲の速度で排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  10. 前記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を約0.03オンス/s〜約0.34オンス/sの範囲の速度で排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  11. 前記少なくとも1つの流体出口が膨張流体を前記カートリッジアセンブリの遠位面で排出するように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  12. 前記吻合デバイスが、前記カートリッジアセンブリと前記アンビルアセンブリとを相互接続する保持ピンをさらに備え、そしてさらに、該保持ピンは、該カートリッジアセンブリに対して伸長させられ、引き込まれるように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  13. 前記保持ピンが完全に引き込まれた位置にある間に、前記少なくとも1つの流体出口が膨張流体を前記中空組織器官内に排出するように構成されている、請求項12に記載の吻合デバイス。
  14. 前記保持ピンが、前記カートリッジアセンブリと同心状に配列されたガイド管腔内に配置され、そしてさらに、前記少なくとも1つの流体出口が、前記膨張流体を該ガイド管腔の遠位端で排出するように構成されている、請求項12に記載の吻合デバイス。
  15. 前記吻合デバイスが、少なくとも部分的に前記ヘッドアセンブリ内に配置されたナイフを備え、そしてさらに、該ナイフは、前記中空組織器官の組織を切断するために前進させられるように構成されている、請求項1に記載の吻合デバイス。
  16. 前記少なくとも1つの流体出口が、膨張流体を、前記ナイフと前記ヘッドアセンブリの横壁との間の環状空間で排出するように構成されている、請求項15に記載の吻合デバイス。
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