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JP2014049778A - 電子機器、および電子機器の制御方法 - Google Patents

電子機器、および電子機器の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の処理部により、異なるコマンド体系を用いた処理が実行可能な電子機器が、コマンド体系を切り替えて用いられる場合にも作業効率を低下させることがないようにする。
【解決手段】
電子機器10は、搬送路に沿って処理媒体を搬送する搬送部100と、処理媒体に対して印刷を行う印刷部18と、処理媒体から画像を読み取る画像読取部110と、受信したコマンドに基づき、印刷制御用のコマンド体系と画像読取制御用のコマンド体系を切り換えて印刷部18および画像読取部110を制御するとともに、搬送部100を制御して処理媒体を排出する排出処理を行わせる制御部と、を備える。制御部は、画像読取制御用のコマンド体系から印刷制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときに処理媒体の排出処理を行い、印刷制御用のコマンド体系から画像読取制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときは処理媒体の排出処理を省略する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の処理部により、異なるコマンド体系を用いた処理が実行可能な電子機器、および電子機器の制御方法に関する。
従来、パーソナルコンピューター等のホストコンピューターに接続されるプリンター等の電子機器には様々な種類があるが、通常、それら電子機器をホストコンピューターにより制御するための制御コマンドは、機種によって異なっている。そして、この種の電子機器としては、例えば特許文献1に示すように、通常動作用のコマンド体系と他装置のコマンド体系をエミュレートしたコマンド体系とを、印刷部、光学読取部などのそれぞれ異なる処理部において実行可能としたものが知られている。
特開2012−59165号公報
一般的に、異なったコマンド体系では、記録媒体を搬送する際の搬送路に対する相対位置管理もそれぞれ相違している。このため、特許文献1の電子機器において、他装置のコマンド体系をエミュレートするエミュレーション用コマンド体系にて記録媒体に対する印刷処理が行われた後に、通常動作用のコマンド体系にて当該記録媒体に対する画像スキャン処理を行う場合には、相対位置管理を初期化するために、コマンド体系の切り換えの際に記録媒体を排出することが条件となっている。すなわち、特許文献1の電子機器では、エミュレーション用コマンド体系で印刷処理を行った後に、記録媒体を一度排出してからでないと画像スキャン処理を行うことができない。その結果、印刷処理と画像スキャン処理の間にオペレータによる再給紙作業を介在させることとなり、作業効率の低下につながっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の処理部により、異なるコマンド体系を用いた処理が実行可能な電子機器が、コマンド体系を切り替えて用いられる場合にも作業効率を低下させることのない技術の提供を目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下のような適用例として実現することができる。
本発明の一態様の電子機器は、
搬送路に沿って処理媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送路に沿って搬送される前記処理媒体に対して印刷を行う印刷部と、
前記搬送路に沿って搬送される前記処理媒体から画像を読み取る画像読取部と、
受信したコマンドに基づき、印刷制御用のコマンド体系と画像読取制御用のコマンド体系を切り換えて前記印刷部および前記画像読取部を制御するとともに、前記搬送部を制御して前記処理媒体を排出する排出処理を行わせる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像読取制御用のコマンド体系から前記印刷制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときに前記排出処理を行い、前記印刷制御用のコマンド体系から前記画像読取制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときは前記排出処理を省略することを特徴とする。
上記の構成によれば、コマンド体系の切り替えにより、処理媒体の搬送路に対する相対位置の管理が重要とならない画像読取処理を行うに際して、処理媒体の排出処理が生じることがない。
この場合、前記印刷制御用のコマンド体系および前記画像読取制御用のコマンド体系の少なくとも一方は、他のコマンド体系をエミュレートするエミュレーション用コマンド体系であってもよい。
また、前記排出処理には、前記搬送路上の前記処理媒体の有無を検知する第1の処理と、前記搬送路上に前記処理媒体があると判断されたときに、前記搬送部を制御して前記処理媒体の前記搬送路からの排出を行う第2の処理と、が含まれることが好ましい。
このような構成によれば、搬送路からすでに処理媒体が排出されている場合には、処理媒体の排出処理を省略することができる。
本発明の他の態様の電子機器の制御方法は、電子機器内部の搬送路に沿って搬送される処理媒体に対して、第一のコマンド体系に基づき、印刷処理および画像読取処理のうちの一方を行う第一の工程と、
コマンド体系を、前記第一のコマンド体系から第二のコマンド体系に切り替えるとともに、所定の条件に基づき前記処理媒体の前記搬送路に対する相対位置を初期化する第二の工程と、
前記処理媒体に対して、前記第二のコマンド体系に基づき、前記印刷処理および画像読取処理のうちの他方を行う第三の工程と、を備え、
前記第二の工程における前記相対位置の初期化は、前記第二のコマンド体系に基づき前記印刷処理が行われる場合に実行され、前記第二のコマンド体系に基づき画像読取処理が行われる場合には省略されることを特徴とする。
上記の構成によれば、第一のコマンド体系と第二のコマンド体系が切り替わる場合でも、第二のコマンド体系に基づき画像読取処理が行われる場合には、処理媒体の搬送路に対する相対位置の初期化が省略されるため、処理媒体の排出処理や再整列処理を伴うことなく印刷処理から連続して画像読取処理を行うことができる。
また、第二のコマンド体系に基づき印刷処理が行われる場合には、処理媒体の排出処理または整列処理を行うことが好適であり、これにより、処理媒体の相対位置の管理不良を防ぐことができる。
本発明の一実施の形態に係る電子機器の外観斜視図である。 図1に示した電子機器の本体を示す斜視図である。 図1に示した電子機器本体の側断面図である。 図1に示した電子機器の制御系のブロック図である。 図1に示した電子機器とホストコンピューターとの機能的構成を示すブロック図である。 図1に示した電子機器の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示した電子機器のコマンド体系の切替えの流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る複合機10(電子機器の一例)の外観を示す正面斜視図である。図2は、複合機10の本体11を示す外観斜視図である。図3は、図1の複合機10を示す側断面図である。
図1に示す複合機10は、処理媒体Sの記録面にSIDM(Serial Impact Dot Matrix)方式の記録ヘッド18(図3参照)により印刷するプリンター機能と、処理媒体Sの両面を画像読取部110(図3参照)によって光学的にスキャンするスキャナー機能とを備えた装置である。
複合機10で使用可能な処理媒体Sとしては、所定長さに切断されたカット媒体と、複数枚が連接された連続紙とが挙げられる。本実施形態では、処理媒体Sとして、金融機関等が発行する通帳が使用される。通帳は、複数枚の記録用紙が綴じられた冊子形態となっており、この冊子を開いた内側の面が記録面となっている。通帳の裏表紙に相当する面の後部には、磁気ストライプが設けられている。
なお、以下の説明では、矩形の処理媒体Sの4辺のうち、複合機10へ向かって差し込まれる側の辺を先端とし、この先端と対向する側の辺を後端とする。
図1に示すように、複合機10は、上部カバー12、上部ケース13および下部ケース14を備えている。上部ケース13および下部ケース14の前面には、処理媒体Sを挿入及び排出する手差口15が開口している。一方、上部ケース13および下部ケース14の背面には処理媒体Sを排出する排出口20(図3参照)が開口している。手差口15が開口した側、すなわち図3中の左側をフロント(前)側とし、排出口20が開口した側、すなわち図3中の右側をリア(後)側とする。
図2及び図3に示すように、複合機10は、上部カバー12、上部ケース13および下部ケース14に覆われた本体11を有している。本体11は、ベースフレーム16と、このベースフレーム16の両端に固定される一対の右サイドフレーム17A及び左サイドフレーム17Bとを備える。両サイドフレーム17A、17Bの外側には、上本体部の両サイドフレーム(図示略)があり、その間にキャリッジガイド軸31が架け渡されると共に、両サイドフレーム17A、17B間に平坦面形状の前方媒体案内部24及び後方媒体案内部25が固定して設けられる。これらの前方媒体案内部24と後方媒体案内部25との間に、平面形状のプラテン21が配置されている。
キャリッジガイド軸31には、キャリッジ19が摺動自在に挿通されている。キャリッジ19は、当該キャリッジ19を駆動するキャリッジ駆動モーター56(図4参照)により駆動され、キャリッジガイド軸31に案内されて往復移動される。
キャリッジ19は、図1中の符号Xで示す方向、すなわち、キャリッジガイド軸31の軸方向及びプラテン21の長手方向と一致する主走査方向に、上本体部の両サイドフレームの間で往復走査される。なお、キャリッジ19の主走査方向Xに直交する方向、すなわち図1中の符号Yで示す方向を副走査方向とする。
本体11は、図3に示すように、処理媒体Sを搬送する搬送部100と、この搬送部100により搬送される処理媒体Sの先端が突き当てられて当該処理媒体Sを整列させる整列部28と、処理媒体Sに対して印刷を行う記録ヘッド18と、処理媒体Sの表面に表示された文字、記号または画像等を読み取る画像読取部110とを有している。
搬送部100は、図2、図3に示すように、プラテン21、第1駆動ローラー22A、第1従動ローラー22B、第2駆動ローラー23A、第2従動ローラー23B、第3駆動ローラー124A、第3従動ローラー124B、前方媒体案内部24、後方媒体案内部25、媒体搬送モーター26及び駆動輪列部27とで、構成されている。搬送部100は、前方媒体案内部24及び後方媒体案内部25上に、各ローラーを介して処理媒体Sを搬送する搬送路Pを構成し、前方媒体案内部24及び後方媒体案内部25の上面が搬送路Pの搬送面PAとなっている。
第1駆動ローラー22A、第2駆動ローラー23A、及び、第3駆動ローラー124Aは同一方向に回転して、処理媒体Sを本体11内に搬送可能とする。つまり、図3に示す第1駆動ローラー22A、第2駆動ローラー23A、及び、第3駆動ローラー124Aは、媒体搬送モーター26が正転している場合、副走査方向に沿って、図3中の符号Aで示すように本体11内に処理媒体Sを搬送し、媒体搬送モーター26が逆転している場合、図3中の符号Bで示すように、本体11内から排出する方向に処理媒体Sを搬送する。
整列部28は、第1駆動ローラー22A及び第1従動ローラー22Bと記録ヘッド18及びプラテン21との間に、主走査方向に並べて設けられ、搬送路P内に突出する複数の整列板38と、整列板38を駆動する整列モーター58(図4)とを備えている。整列部28は、これら整列板38に処理媒体Sの先端部を突き当てることで処理媒体Sの向きを初期化し、処理媒体Sを整列させることができる。
図2に示すように、搬送路Pにおける整列板38の上流側近傍には、これら整列板38に突き当てられた処理媒体Sの有無を検知する複数の整列センサー39が設けられている。整列センサー39は、それぞれ搬送路Pを挟んで対向する発光部(LED等)と受光部(フォトトランジスター等)とを備える光透過型のセンサーであり、主走査方向に並べて配設されている。複数の整列センサー39のうち処理媒体Sの先端を検出したセンサーの数及び配置により、整列部28による整列後の処理媒体Sの搬送方向に対する傾きが、許容範囲内であるか否かを判定することができる。
本体11において、第1駆動ローラー22Aのフロント側には、搬送路Pへの処理媒体Sの挿入を検知する複数の媒体端センサー47が並設されている。これら媒体端センサー47は、搬送路Pに向けて光を発する発光部と、その反射光を検出する受光部とを備えた光反射型センサーであり、手差口15から挿入された処理媒体Sを検出する。
プラテン21の上方には、プラテン21に対向するようにキャリッジ19に搭載される記録ヘッド18(印刷部の一例)が配置されている。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に走行される間に、その先端面においてプラテン21に対向するワイヤー突出部(図示略)から記録ワイヤーを突出させてインクリボンに打ち当て、プラテン21と記録ヘッド18との間に搬送される処理媒体Sにインクリボンのインクを付着させて、処理媒体Sに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド18の後方側には、図3に示すように、プラテン21の上方に位置するように媒体幅センサー55が配設される。媒体幅センサー55は、キャリッジ19に搭載されてキャリッジ19とともにプラテン21上を走査され、処理媒体Sの側端の位置や処理媒体Sの幅を求めるために使用される。
画像読取部110は、処理媒体Sの上面側に印刷等で表示されている情報を読み取る第1スキャナーモジュール111と、この第1スキャナーモジュール111に対向配置され、当該処理媒体Sの下面側に印刷等で表示されている情報を読み取る第2スキャナーモジュール112と、を備える。
第1スキャナーモジュール111及び第2スキャナーモジュール112は、第2駆動ローラー23Aと第3駆動ローラー124Aとの間に配置され、搬送路Pを搬送中の処理媒体Sの情報を連続的に読み取る光学イメージセンサーである。
なお、画像読取部110は、整列センサー39および媒体端センサー47とは別個に、処理媒体Sの搬送路Pに沿った位置(以下、垂直位置)を管理するための位置管理手段(図示略)を備えている。この位置管理手段により、画像読取部110は、当該処理媒体Sの垂直位置を管理して、画像読取開始時の画像読取開始位置へ処理媒体Sを適切に移動可能に構成されている。
図4は、複合機10の制御系の構成を示すブロック図である。
この図4に示す各部は、制御基板(図示略)に実装されたハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
複合機10は、制御プログラムに基づいて複合機10の全体を制御するCPU40(制御部の一例)、CPU40によりFLASH−ROM42から読み出された制御プログラムやデータ等を一時的に記憶するRAM41、CPU40により実行される制御プラグラムや処理されるデータ等を記憶したFLASH−ROM42、複合機10を制御するホストコンピューター200との間で情報を送受信する際のデータ形式を変換するシリアルインターフェイス(I/F)43及びUSBインターフェイス44、各種センサー類に接続されたゲートアレイ(G/A)45、各種モーターを駆動するモータードライバー46、及び、ヘッドを駆動するヘッドドライバー48を備え、これらの各部はバス49を介して接続されている。RAM41は、ホストコンピューター200から送信された各種コマンドを一時的に記憶する受信バッファー、画像読取部110が読み取った読取画像データを一時的に記憶する画像バッファー等のバッファーメモリーとして機能する。
ゲートアレイ45には、整列センサー39、媒体端センサー47、媒体幅センサー55、第1スキャナーモジュール111、及び、第2スキャナーモジュール112が接続されている。ゲートアレイ45は、整列センサー39、媒体端センサー47及び媒体幅センサー55から入力されるアナログ電圧を量子化してデジタルデータとし、CPU40に出力する。
モータードライバー46は、媒体搬送モーター26、キャリッジ駆動モーター56、及び整列モーター58に接続され、これら各モーターに駆動電流や駆動パルスを供給して、これらのモーターを動作させる。CPU40は、媒体搬送モーター26などの搬送部100からの出力と媒体端センサー47からの出力とに基づき、搬送路Pに対する処理媒体Sの相対位置を演算値として内部に保持し、処理媒体Sの搬送路P上の位置を把握することができる。
ヘッドドライバー48は、記録ヘッド18に接続され、記録ヘッド18に対して駆動電流を供給することによって記録ワイヤーを突出させる。
CPU40は、FLASH−ROM42に格納された制御プログラムに基づいて、ゲートアレイ45、モータードライバー46及びヘッドドライバー48を介して、各種センサーの検知状態を取得するとともに各モーターを駆動して処理媒体Sを搬送し、記録ヘッド18を制御することにより処理媒体Sへの印刷を実行する。また、CPU40は、搬送部100により処理媒体Sを搬送し、ゲートアレイ45を介して第1スキャナーモジュール111及び第2スキャナーモジュール112を制御し、処理媒体Sの表面を読み取る。
図5は、複合機10及びホストコンピューター200の機能的構成を示すブロック図である。
ホストコンピューター200は、CPU(図示略)によって各種プログラムを実行することにより、図5に示す各部を実現する。すなわち、ホストコンピューター200は、アプリケーションプログラム201と、アプリケーションプログラム201に対して複合機10を制御するための機能モジュールを提供するスキャナードライバー211及びプリンタードライバー217と、スキャナードライバー211及びプリンタードライバー217に対してホストコンピューター200が備える入出力ポートを割り当てるポートハンドラー221とを備えている。ホストコンピューター200は、ポートハンドラー221の制御により、USBポート231、シリアルポート233及びパラレルポート235を介して複合機10との間で各種データや制御信号を入出力する。
複合機10は、シリアルインターフェイス43及びUSBインターフェイス44を介してホストコンピューター200から送信されたコマンド及びデータを一時的に記憶する受信バッファー66を備えている。複合機10は、受信バッファー66に蓄積されたコマンドを実行する制御部70を有する。この制御部70は、CPU40(図4)により制御プログラムを実行することで実現される。
制御部70は、プリンター制御モード71、プリンター制御モード72、及びスキャナー制御モード75の各動作モードを切り替えて実行可能である。
プリンター制御モード71及びプリンター制御モード72は、記録ヘッド18によって、処理媒体Sとしての通帳に印刷を行う動作モードである。プリンター制御モード71、72は、必要に応じて処理媒体Sの搬送と整列を行い、処理媒体Sに文字や記号等を印刷する。また、スキャナー制御モード75は、画像読取部110によって処理媒体Sの光学的な画像読取を実行する動作モードである。
ホストコンピューター200から複合機10へ送信されるコマンドは、所定のコマンド体系により定義されたコマンドである。スキャナードライバー211及びプリンタードライバー217はそれぞれ特定のコマンド体系に対応しており、ホストコンピューター200は特定のコマンド体系に定義されたコマンドを複合機10へ送信する。
制御部70が有する各動作モードは、それぞれ異なるコマンド体系(コマンド群)に対応している。プリンター制御モード71は、本実施形態の複合機10向けに提供されているコマンド体系Vのコマンドに従って動作するための通常動作モードである。
プリンター制御モード72は、複合機10以外の他装置(ここでは、プリンターWとする)向けに提供されているコマンド体系であるコマンド体系Wのコマンドに従って動作するための動作モードである。すなわち、プリンター制御モード72は、プリンターWの動作をエミュレートし、複合機10をプリンターWと同じコマンドに従って動作させるためのエミュレーション用動作モードである。
また、スキャナー制御モード75は、複合機10向けに提供されているコマンド体系であるコマンド体系Lのコマンドに従って動作するための通常動作モードである。
ホストコンピューター200にプリンターWを接続して使用していたシステムにおいて、プリンターWを複合機10に入れ替えた場合、通常は、ホストコンピューター200のプリンタードライバー217を、複合機10に適合したデバイスドライバーに入れ替える必要がある。しかしながら、複合機10は、エミュレーション用動作モードであるプリンター制御モード72を有しているため、このプリンター制御モード72を実行することで、ホストコンピューター200が、プリンターW向けのプリンタードライバー217を使用し続けることができ、デバイスドライバーの入れ替えに伴う作業負担を回避できる。さらに、デバイスドライバーの入れ替えに起因するホストコンピューター200のシステムトラブルを回避できる。
プリンター制御モード72のコマンド体系Wはエミュレーション用のコマンド体系に相当し、プリンター制御モード71のコマンド体系V等は通常動作用のコマンド体系に相当する。なお、本実施形態の複合機10は、より多くの機種のエミュレーションを可能とするため、多数のエミュレーション用プリンター制御モードを複合機10に設けることもできる。
プリンター制御モード71が対応するコマンド体系Vおよびプリンター制御モード72が対応するコマンド体系Wには、他の動作モードへの切り換えを指示するコマンドが含まれている。例えば、このコマンドを受信した制御部70は、プリンター制御モード71またはプリンター制御モード72から、スキャナー制御モード75へ移行することができる。
また、本実施形態においては、プリンター制御モード71が対応するコマンド体系Vまたはプリンター制御モード72が対応するコマンド体系Wにはスキャナー制御に必要な読取開始コマンドが含まれている。このため、複合機10が他装置向けのコマンド体系Wに応じたプリンター制御モード72によりプリンターとして動作した後に、画像読取部110における読取開始コマンドを受信した場合には、プリンター制御モード72からスキャナー制御モード75に移行して画像読取部110による読取が開始される。
図6は、複合機10の動作の一例を示すフローチャートである。
この図6に例示する動作は、処理媒体Sとして通帳が手差口15から挿入された場合に、複合機10を他装置向けのエミュレーション用コマンド体系Wに従って動作させてこの通帳を印刷し、その後、コマンド体系の切り替えを行って、複合機10向けの通常動作用コマンド体系Lに従って通帳に表示されている情報を読み取った後に、コマンド体系を印刷用のコマンド体系Vまたはコマンド体系Wに戻すまでの一連の動作である。
まず、ステップS11において、複合機10の制御部70は、他装置向けのエミュレーション用コマンド体系Wに応じたプリンター制御モード72により起動し、手差口15に通帳が挿入されたことを媒体端センサー47の検出値に基づいて検出する。次に、ステップS12において、制御部70は、モータードライバー46を制御して整列モーター58を動作させ、整列板38を搬送路Pに進出させるとともに、媒体搬送モーター26を動作させて、通帳の向きを整える整列処理を行う。
次に、ステップS13において、制御部70は、モータードライバー46を制御して媒体搬送モーター26を駆動し、通帳を記録ヘッド18の印字開始位置まで搬送する。その後、ステップS14において、制御部70は、媒体搬送モーター26及びキャリッジ駆動モーター56を駆動し、ヘッドドライバー48を制御して記録ヘッド18による印刷処理を実行し、1行の印字が終了する毎に通帳を搬送して改行する。この一連の印刷処理が終了すると、ステップS15において、制御部70は、媒体搬送モーター26を駆動して通帳を印字終了位置まで搬送する。
次に、ステップS16において、制御部70は、コマンド体系を印刷用のコマンド体系Wから画像読取用のコマンド体系Lへと切り替える。このコマンド体系を切り替える際の詳細な流れについては後述する。
コマンド体系の切替えが終了すると、ステップS17において、制御部70は、モータードライバー46を制御して媒体搬送モーター26を動作させ、通帳をスキャン開始位置まで搬送させる。その後、ステップS18において、制御部70は、媒体搬送モーター26を動作させ、第1スキャナーモジュール111、第2スキャナーモジュール112の出力データを、ゲートアレイ45を介して取得し、スキャンを実行する。そして、ステップS19において、制御部70は、取得した第1スキャナーモジュール111、第2スキャナーモジュール112の出力データを解析して通帳の両面の読取画像を取得するとともに、OCR(Optical Character Reader)認識を行う。
最後に、ステップS20において、制御部70は、コマンド体系を画像読取用のコマンド体系Lから印刷用のコマンド体系Vまたはコマンド体系Wへと切り替えるとともに、ステップS21において、通帳を記録ヘッド18の印字開始位置まで搬送して、本処理を終了する。
図7は、図6におけるステップS16またはステップS21のコマンド体系を切替える際の流れを示すフローチャートである。
ステップS16またはステップS21においてコマンド体系を切り替える場合、まず、制御部70は、現在のコマンド体系が印刷用のコマンド体系Wであるかスキャン用のコマンド体系Lであるかを判断する(ステップS30)。
ここで、現在のコマンド体系が印刷用のコマンド体系Wである場合、制御部70はコマンド体系を印刷用コマンド体系Wからスキャン用コマンド体系Lに切り替えて(ステップS33)、コマンド体系の切替えを終了する。上記説明したように、画像読取部110は、位置管理手段により通帳の垂直位置を独自に管理しており、この垂直位置は、整列センサー39および媒体端センサー47から得られる通帳の搬送路Pに対する相対位置とは別個のものとなっている。そのため、他装置用のコマンド体系Wから自装置用のコマンド体系Lへとコマンド体系が切り替えられる場合であっても、通帳を排出して通帳の垂直位置管理をリセットする必要はなく、印刷処理から画像読取処理への移行を連続して行うことができる。
現在のコマンド体系がスキャン用のコマンド体系Lである場合、制御部70は、搬送路Pに通帳があるか否かを判断する(ステップS31)。
搬送路Pに通帳がないと判断された場合(ステップS31のNo)、すなわち、スキャン用コマンド体系Lに排紙コマンドが含まれている等の事情により通帳が既に排出されている場合には、制御部70は、コマンド体系をスキャン用コマンド体系Lから印刷用コマンド体系Wに切り替えて(ステップS33)、コマンド体系の切替えを終了する。
一方、搬送路Pに通帳があると判断された場合(ステップS31のYes)、制御部70は、媒体搬送モーター26を駆動して通帳を手差口15または排出口20から排出させ(ステップS32)、所定の条件に基づき処理媒体Sの搬送路Pに対する相対位置を初期化する。その後、制御部70は、コマンド体系をスキャン用コマンド体系Lから印刷用コマンド体系Wに切り替えて(ステップS33)、コマンド体系の切替えを終了する。画像読取制御用のコマンド体系Lから印刷制御用のコマンド体系Wにコマンド体系を切り替える場合には、印刷処理の開始前に通帳の垂直位置管理をリセットする必要があるため、通帳の排出が必要となる。
なお、ステップS32において、制御部70は、通帳を手差口15または排出口20から排出させているが、その代わりに、通帳を整列位置まで搬送し、整列部28による整列処理を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、制御部70が、画像読取制御用のコマンド体系Lから印刷制御用のコマンド体系Wにコマンド体系を切り換えるときには通帳の排出処理、すなわち処理媒体Sの搬送路Pに対する相対位置の初期化を行い、印刷制御用のコマンド体系Wから画像読取制御用のコマンド体系Lにコマンド体系を切り換えるときは通帳の排出処理を省略するようになっている。このような構成により、印刷制御用のコマンド体系Wと画像読取制御用のコマンド体系Lが切り替わる場合でも、印刷処理の後に処理媒体Sを排出させることによる相対位置の初期化を伴うことなく、画像読取処理を連続して行うことができる。
すなわち、画像読取処理においては、印字位置の制御が重要な印刷処理と異なり、搬送路Pと処理媒体Sとの相対位置管理が重要とはならず、読み取った画像内の相対位置さえ把握できれば問題ない。したがって、媒体端センサー47からの出力等を利用せずに、印刷処理とは別個の垂直位置管理を行うことができる。本実施の形態はこのことを利用したものであり、印刷処理に続いて画像読取処理を行ったとしても、処理媒体SとCPU40における保持値とのずれを初期化する必要がないため、この場合に処理媒体Sをいったん搬送路Pから排出する処理を省略するようにしている。このため、印刷処理と画像読取処理とを連続して行うに際して、オペレータによる処理媒体Sの再給紙作業が不要となるため、従来と比較して作業効率を向上させることができる。
さらに、制御部70は、搬送路P上の処理媒体Sの有無を検知し、搬送路P上に処理媒体Sがあると判断したときに、搬送部100を制御して処理媒体Sの搬送路Pからの排出を行うようになっている。このような構成により、画像読取制御用のコマンド体系Lから印刷制御用のコマンド体系Wにコマンド体系を切り換える場合であっても、搬送路P上に処理媒体Sが存在しない場合には処理媒体Sの排出処理を省略し、処理効率を向上させることができる。
また、画像読取処理に続いて印刷処理を行う場合であっても、処理媒体Sを搬送路Pから排出することなく、単に搬送路Pに対する姿勢および位置を再整列させるようにしてもよい。これにより、処理媒体Sの垂直位置管理のリセットが必要な場合でも、オペレータによる処理媒体Sの再給紙作業が不要となるため、作業性を向上させることができる。
以上において本発明の一実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で必要に応じて他の構成を採用することが可能である。
上記実施形態では、複合機10に搭載された制御基板(図示略)に実装されたCPU40が、図4の機能ブロックに示す機能を有し、複合機10の各部を制御する構成を例に挙げて説明したが、例えば、複合機10に外部接続された装置が、図4に示す各機能部の一部ないし全部として機能し、複合機10を制御する構成としてもよい。さらに、図4に示した各機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されるものであって、具体的なハードウェアの実装形態やソフトウェアの仕様等は任意であり、その他の細部構成についても任意に変更可能である。
また、上記実施形態では、SIDM方式の記録ヘッド18、および画像読取部110を備えた複合機10を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、インクジェット式のプリンターや、サーマルプリンター、レーザープリンター等に、画像読取部110に相当する画像読取部を設けた構成としても良い。さらに、独立して使用される機器に限らず、他の機器(ATM(Automated Teller Machine)やCD(Cash Dispenser)等)に組み込まれた装置に本発明を適用することも勿論可能である。
10:複合機(電子機器)、18:記録ヘッド(印刷部)、28:整列部、40:CPU、70:制御部、100:搬送部、110:画像読取部

Claims (6)

  1. 搬送路に沿って処理媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送路に沿って搬送される前記処理媒体に対して印刷を行う印刷部と、
    前記搬送路に沿って搬送される前記処理媒体から画像を読み取る画像読取部と、
    受信したコマンドに基づき、印刷制御用のコマンド体系と画像読取制御用のコマンド体系を切り換えて前記印刷部および前記画像読取部を制御するとともに、前記搬送部を制御して前記処理媒体を排出する排出処理を行わせる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像読取制御用のコマンド体系から前記印刷制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときに前記排出処理を行い、前記印刷制御用のコマンド体系から前記画像読取制御用のコマンド体系にコマンド体系を切り換えるときは前記排出処理を省略することを特徴とする、電子機器。
  2. 前記印刷制御用のコマンド体系および前記画像読取制御用のコマンド体系の少なくとも一方は、他のコマンド体系をエミュレートするエミュレーション用コマンド体系であることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記排出処理には、前記搬送路上の前記処理媒体の有無を検知する第1の処理と、前記搬送路上に前記処理媒体があると判断されたときに、前記搬送部を制御して前記処理媒体の前記搬送路からの排出を行う第2の処理と、が含まれることを特徴とする、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 電子機器内部の搬送路に沿って搬送される処理媒体に対して、第一のコマンド体系に基づき、印刷処理および画像読取処理のうちの一方を行う第一の工程と、
    コマンド体系を、前記第一のコマンド体系から第二のコマンド体系に切り替えるとともに、所定の条件に基づき前記処理媒体の前記搬送路に対する相対位置を初期化する第二の工程と、
    前記処理媒体に対して、前記第二のコマンド体系に基づき、前記印刷処理および画像読取処理のうちの他方を行う第三の工程と、を備え、
    前記第二の工程における前記相対位置の初期化は、前記第二のコマンド体系に基づき前記印刷処理が行われる場合に実行され、前記第二のコマンド体系に基づき画像読取処理が行われる場合には省略されることを特徴とする電子機器の制御方法。
  5. 前記第二の工程は、前記処理媒体を前記搬送路から排出する処理を含むことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記第二の工程は、前記処理媒体を前記搬送路から排出することなく整列させる処理を含むことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。



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