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JP2014048515A - 熱線遮蔽材、合わせガラス、自動車用ガラス - Google Patents

熱線遮蔽材、合わせガラス、自動車用ガラス Download PDF

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JP2014048515A JP2012192165A JP2012192165A JP2014048515A JP 2014048515 A JP2014048515 A JP 2014048515A JP 2012192165 A JP2012192165 A JP 2012192165A JP 2012192165 A JP2012192165 A JP 2012192165A JP 2014048515 A JP2014048515 A JP 2014048515A
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Abstract

【課題】日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られる熱線遮蔽材の提供。
【解決手段】銀平板粒子と、金属酸化物粒子とを含み、単層構造または積層構造である熱線遮蔽層を有し、前記銀平板粒子がサイズ分布において2成分系であって、第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であり、第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が40nm〜400nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が5〜100である。
【選択図】図6

Description

本発明は、可視光線透過性、電波透過性、及び耐光性に優れ、近赤外線を広帯域に遮蔽でき、近赤外線の遮蔽率が高い熱線遮蔽材に関する。また、該熱線遮蔽材を用いた合わせガラスおよび自動車用ガラスにも関する。
近年、二酸化炭素削減のための省エネルギー施策の一つとして、自動車や建物の窓に対する熱線遮蔽性付与材料が開発されている。
例えば、金属Ag薄膜は、その反射率の高さから、熱線反射材として一般に使用されているが、可視光や熱線だけでなく電波も反射してしまうため、可視光透過性及び電波透過性が低いことが問題となっていた。可視光透過性を上げるために、Ag及びZnO多層膜を利用したLow−Eガラス(例えば旭硝子株式会社製)は、広く建物に採用されているが、Low−Eガラスは、ガラス表面に金属Ag薄膜が形成されているため、電波透過性が低いという問題があった。
この課題を解決する方法として、特許文献1には、少なくとも1種の金属粒子を含有する金属粒子含有層を有してなり、前記金属粒子が、六角形状乃至円形状の平板状金属粒子を60個数%以上有し、前記金属平板粒子の主平面が、前記金属粒子含有層の一方の表面に対して0°〜±30°の範囲で面配向していることを特徴とする熱線遮蔽材により、反射波長選択性及び反射帯域選択性が高く、可視光透過性に優れた熱線遮蔽材の提供ができることが記載されている。
特開2011−118347号公報
近年、工業製品の分野でもデザイン性やファッション性を高めることが求められてきている。例えば、クルマのボディカラーに合わせてリアやサンルーフの窓の色味を反射色で合わせて、窓を含めた車全体をメタリックカラーにすることなどが考えられている。
しかしながら、特許文献1に記載されるような金属平板粒子を用いた熱線遮蔽材は、今まで赤外線遮蔽性能やや可視光をできるだけ多く室内に取り入れて室内明度を高めることのみに注目していたが、そこにデザイン性やファッション性を高める考えは皆無であった。
本発明が解決しようとする課題は、日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られる熱線遮蔽材を提供することを目的とする。
本発明者の検討によれば、銀平板粒子のサイズの設計次第で可視光領域の特定領域に吸収/反射ピークを立てられることがわかった。そこで、特定のサイズの銀平板粒子を用いて遮熱フィルムに任意の可視色を反射色として加えた膜を作製し、赤外線遮蔽のための金属酸化物粒子と併用することにより、特定の色味をつけてデザイン性を高めた熱線遮蔽材を提供でき、窓に自由な色味をつけてファッション性を高められることを見出すに至った。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 銀平板粒子と、金属酸化物粒子とを含み、単層構造または積層構造である熱線遮蔽層を有し、前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であることを特徴とする熱線遮蔽材。
<2> <1>に記載の熱線遮蔽材は、前記熱線遮蔽層が単層構造であり、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子が同一の熱線遮蔽層のなかに混合して存在していることが好ましい。
<3> <1>に記載の熱線遮蔽材は、前記熱線遮蔽層が積層構造であり、前記銀平板粒子を含む第1の熱線遮蔽層と、前記金属酸化物粒子を含む第2の熱線遮蔽層が別々に形成され、積層されていることが好ましい。
<4> <1>〜<3>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記金属酸化物粒子が、錫ドープ酸化インジウム粒子であることが好ましい。
<5> <1>〜<4>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記銀平板粒子が、六角形状乃至円形状の銀平板粒子を60個数%以上有することが好ましい。
<6> <1>〜<5>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記銀平板粒子の粒度分布における変動係数が、30%以下であることが好ましい。
<7> <1>〜<6>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記銀平板粒子がサイズ分布において2成分系であって、第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であり、第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が40nm〜400nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が5〜100であることが好ましい。
<8> <1>〜<7>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記銀平板粒子の前記熱線遮蔽層における含有量が、0.02g/m2〜0.20g/m2であることが好ましい。
<9> <1>〜<8>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記金属酸化物粒子の前記熱線遮蔽層における含有量が、1.0g/m2〜4.0g/m2であることが好ましい。
<10> <1>〜<9>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、可視光透過率が65%以上であり、かつ波長780nm〜2,000nmにおける平均透過率が20%以下であることが好ましい。
<11> <1>〜<10>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、前記熱線遮蔽層が、銀平板粒子と金属酸化物粒子とがバインダー内に混合分散されたことが好ましい。
<12> <1>〜<11>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、プラスチック基材上に前記熱線遮蔽層を形成してなることが好ましい。
<13> <1>〜<11>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材は、ガラス基材上に前記熱線遮蔽層を形成してなることが好ましい。
<14> <1>〜<12>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材が2枚のガラス中に挿入されたことを特徴とする合わせガラス。
<15> <1>〜<12>のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材が貼り付けられたことを特徴とする自動車用ガラス。
本発明によると、日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られる熱線遮蔽材を提供することができる。
図1は、本発明の熱線遮蔽材の一例を示す概略図である。 図2は、本発明の熱線遮蔽材の他の一例を示す概略図である。 図3Aは、本発明の熱線遮蔽材に含まれる平板粒子の形状の一例を示した概略斜視図であって、円形状の平板粒子を示す。 図3Bは、本発明の熱線遮蔽材に含まれる平板粒子の形状の一例を示した概略斜視図であって、六角形状の平板粒子を示す。 図4は、本発明の熱線遮蔽材において、銀平板粒子を含む銀平板粒子含有層及び金属酸化物粒子を含む金属酸化物粒子含有層の存在状態を示した概略断面図であって、基材の平面と銀平板粒子の主平面(円相当径Dを決める面)とのなす角度(θ)を説明する図である。 図5は、本発明の熱線遮蔽材の他の一例の概略断面図である。 図6は、本発明の熱線遮蔽材の好ましい態様の一例における銀平板粒子含有層の説明図であり、銀平板粒子が2成分系であり、可視光反射用の小さいディスクとIR反射用の大きなディスクが同一平面上にランダムに重なることなく配列している状態を説明する図である。
[熱線遮蔽材]
本発明の熱線遮蔽材は、少なくとも銀平板粒子と、金属酸化物粒子とを含む熱線遮蔽層を有し、前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であることを特徴とする。
本発明の熱線遮蔽材は、必要に応じて、基材などのその他の層を有する。
前記熱線遮蔽材の層構成としては、図1に示すように、基材11と、該基材上に銀平板粒子と金属酸化物粒子とが混合分散された熱線遮蔽層12を有する態様、図2に示すように、基材11と、該基材上に銀平板粒子含有層13及び金属酸化物含有層14が積層された熱線遮蔽層12とを有する態様などが挙げられる。
<熱線遮蔽層>
前記熱線遮蔽層は、その形状、構造、大きさなどについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては平板状などが挙げられ、前記構造としては単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、前記大きさとしては用途等に応じて適宜選択することができる。
前記熱線遮蔽層としては、第一の実施形態として、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子とがバインダー内に混合分散された態様、第二の実施形態として、銀平板粒子含有層と、金属酸化物含有層とが積層された態様などが挙げられ、いずれの態様も好ましく用いることができる。製造コストと性能を両立する観点からは、銀平板粒子含有層と、金属酸化物含有層とが積層された態様が好ましく、図5に記載するように前記熱線遮蔽層として銀平板粒子含有層である第1の熱線遮蔽層と、第2の熱線遮蔽層である金属酸化物含有層とがそれぞれ基材の異なる表面に設けられている態様がより好ましい。図5のような構成であると、銀平板粒子含有層が太陽光などの熱線の入射方向側に本発明の熱線遮蔽材を配置したときに、銀平板粒子含有層で熱線の一部(または全部でもよい)を反射した後、金属酸化物含有層で熱線の一部を吸収することとなり、金属酸化物含有層で吸収されて熱線遮蔽材を透過した熱線に起因して生じる熱量と、熱線遮蔽材で吸収される熱量の合計としての熱量を低減することができる。
第一の実施形態では、前記熱線遮蔽層は、少なくとも銀平板粒子と、金属酸化物粒子と、バインダーとを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有することが好ましい。
第一の実施形態における前記熱線遮蔽層は、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子とがバインダー内に混合分散された単層構造であってもよく、複層構造であってもよいが、生産性の点で、単層構造であることが好ましい。また、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子とが、バインダー内に混合分散された混合液を塗布することにより、平面及び曲面のいずれの形状を有する基材表面上においても前記熱線遮蔽層を形成することができる点で好ましく、曲面の形状を有する基材表面上に前記熱線遮蔽層を形成することができる点でより好ましい。
可視光反射の銀平板粒子と、赤外線反射の銀平板粒子を混合して同一平面上に配列した膜を作製する場合は、単に2つの機能を合わせるだけでなく、2種のナノディスクが隣接するがために面積充填率40%程度にしてもプラズモン共鳴は強くなって反射強度を高めることができるので、可視光透過率60%あたりに調整できる上に、可視光反射色を出すことが出来る。もし、可視光反射の銀平板粒子と、赤外線反射の銀平板粒子を別々の層として積層する形式にすると、1層あたりの反射率を稼ぐために面積充填率40%程度の高充填状態とした層を2層重ねることになり、吸収を含め総合した可視光透過率が約35%以下になってしまい、外の景色を確認し辛い。
第二の実施形態では、前記熱線遮蔽層は、少なくとも銀平板粒子含有層と、金属酸化物粒子含有層とを積層してなることが好ましい。前記銀平板粒子含有層は、少なくとも銀平板粒子と、バインダーとを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有する。前記金属酸化物含有層は、少なくとも金属酸化物粒子と、バインダーとを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
前記銀平板粒子の前記銀平板粒子含有層における配向としては、後述するように面配向(反射型)であってもよく、ランダム配向(吸収型)であってもよい。
第一及び第二のいずれの実施形態においても、柔軟なバインダーと共に前記熱線遮蔽層を形成することができ、よって、得られた前記熱線遮蔽材を曲面に適用できる点で好ましい。
前記熱線遮蔽層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01μm〜10μmが好ましい。
−銀平板粒子−
(平均粒子径(平均円相当径)、アスペクト比)
本発明の熱線遮蔽材では、前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10である。このような構成とすることにより、可視光を反射することができる。
ここで、前記平均粒子径(平均円相当径)とは、TEMで粒子を観察して得た像から任意に選んだ200個の平板粒子の主平面直径(最大長さ)の平均値を意味する。
前記銀平板粒子の平均粒子径は、15nm以上70nm未満であることがより好ましく、15nm〜55nmであることが特に好ましい。
前記銀平板粒子のアスペクト比としては、可視光領域での特定の波長における反射率を高くする観点から、2〜8が好ましく、2.5〜7.3がより好ましい。
前記アスペクト比は、銀平板粒子の平均粒子径(平均円相当径)を銀平板粒子の平均粒子厚みで除算した値を意味する。平均粒子厚みは、銀平板粒子の主平面間距離に相当し、例えば、図3A及び図3Bに示す通りであり、原子間力顕微鏡(AFM)により測定することができる。
前記AFMによる平均粒子厚みの測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ガラス基板に銀平板粒子を含有する粒子分散液を滴下し、乾燥させて、銀平板粒子1個の厚みを測定する方法などが挙げられる。
前記金属粒子含有層中に平均粒子径(平均円相当径)が異なる2種以上の金属粒子を含有することができ、この場合、金属粒子の平均粒子径(平均円相当径)のピークが2つ以上、即ち2つの平均粒子径(平均円相当径)を有していてもよい。
本発明の熱線遮蔽材は、前記銀平板粒子がサイズ分布において2成分系であって、第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であり、第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が40nm〜400nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が5〜100であることが好ましい。
第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が15〜70nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜8であり、第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が80〜200nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が8〜30であることがより好ましい。
第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が15〜55nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2.5〜7.3であり、第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が100〜160nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が10〜15であることが特に好ましい。
(形状)
前記銀平板粒子としては、形状などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、三角形状、六角形状、及びこれらの角が取れた円形状の銀平板粒子の少なくともいずれかが好ましい。これらの中でも、可視光透過率が高い点で、六角形状以上の多角形状〜円形状であることがより好ましく、六角形状または円形状であることが特に好ましい。
前記銀平板粒子の材料としては、少なくとも銀を含む限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、熱線(近赤外線)の遮蔽率が高い金、アルミニウム、銅、ロジウム、ニッケル、白金等の金属などを更に含んでいてもよい。
前記銀平板粒子の前記熱線遮蔽層における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、第一及び第二のいずれの実施形態においても、0.01g/m2〜1.00g/m2が好ましく、0.02g/m2〜0.20g/m2がより好ましい。
前記含有量が、0.01g/m2未満であると、熱線遮蔽が不十分になることがあり、1.00g/m2を超えると、可視透過率が落ちることがある。一方、前記含有量が、0.02g/m2〜0.20g/m2であると、十分な熱線遮蔽と可視透過率の点で有利である。
なお、前記銀平板粒子の前記熱線遮蔽層における含有量は、例えば、以下のようにして算出することができる。前記熱線遮蔽層の超箔切片TEM像及び表面SEM像の観察から、一定面積における銀平板粒子の個数、平均粒子径及び平均厚みを測定する。或いは、平均厚みに関しては、当該熱線遮蔽層に使用している銀平板粒子をバインダー添加無しで分散液状態にてガラス板に塗布し、その表面を原子間力顕微鏡にて測定することにより、更に正確な平均厚みを測定することができる。このようにして測定した銀平板粒子の個数、平均粒子径及び平均厚みと、銀平板粒子の比重とに基づいて算出した銀平板粒子の質量(g)を、前記一定面積(m2)で除することにより算出することができる。また、前記熱線遮蔽層の一定面積における銀平板粒子をメタノールに溶出させ、蛍光X線測定により測定した銀平板粒子の質量(g)を、前記一定面積(m2)で除することにより算出することもできる。
前記銀平板粒子としては、2つの主平面からなる粒子(図3A及び図3B参照)であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、六角形状、円形状、三角形状などが挙げられる。これらの中でも、可視光透過率が高い点で、六角形状以上の多角形状〜円形状であることがより好ましく、六角形状または円形状が特に好ましい。
本明細書中、円形状とは、平均円相当径の50%以上の長さを有する辺の個数が1個の銀平板粒子当たり0個である形状のことを言う。前記円形状の銀平板粒子としては、透過型電子顕微鏡(TEM)で銀平板粒子を主平面の上方から観察した際に、角が無く、丸い形状であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本明細書中、六角形状とは、平均円相当径の20%以上の長さを有する辺の個数が1個の銀平板粒子当たり6個である形状のことを言う。なお、その他の多角形についても同様である。前記六角形状の銀平板粒子としては、透過型電子顕微鏡(TEM)で銀平板粒子を主平面の上方から観察した際に、六角形状であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、六角形状の角が鋭角のものでも、鈍っているものでもよい。
前記六角形状または円形状の銀平板粒子の割合としては、銀平板粒子の全個数に対して、60個数%以上が好ましく、65個数%以上がより好ましく、70個数%以上が特に好ましい。前記銀平板粒子の割合が、60個数%未満であると、可視光線透過率が低くなってしまうことがある。
(平均粒子径(平均円相当径)の粒度分布の変動係数)
本発明の熱線遮蔽材において、銀平板粒子の粒度分布における変動係数としては、30%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。前記変動係数が、30%を超えると、熱線遮蔽材における熱線の遮蔽波長域がブロードになってしまうことがある。
ここで、前記銀平板粒子の粒度分布における変動係数は、例えば、前記の通り得た平均値の算出に用いた200個の銀平板粒子の粒子径の分布範囲をプロットし、粒度分布の標準偏差を求め、前記の通り得た主平面直径(最大長さ)の平均値(平均粒子径(平均円相当径))で割った値(%)である。
−銀平板粒子の製造方法−
前記銀平板粒子の製造方法としては、サイズを本発明で規定する範囲に制御した前記銀平板粒子を合成し得るものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、化学還元法、光化学還元法、電気化学還元法等の液相法などが挙げられる。これらの中でも、形状とサイズ制御性の点で、化学還元法、光化学還元法などの液相法が特に好ましい。
前記銀平板粒子のサイズを制御する観点からは、化学還元法がより特に好ましく、さらに亜硫酸ナトリウム水溶液と硝酸銀水溶液の添加量および割合を制御することで、所望のサイズの銀平板粒子を好ましい。
前記銀平板粒子の形状を制御する観点からは、六角形状や三角形状の銀平板粒子を合成後、例えば硝酸、亜硫酸ナトリウム、Br-、Cl-等のハロゲンイオンなどの銀を溶解する溶解種によるエッチング処理、又は加熱によるエージング処理を行うことにより、六角形状や三角形状の銀平板粒子の角を鈍らせて、六角形状または円形状の銀平板粒子を得てもよい。
なお、前記銀平板粒子の製造方法としては、前記の他、予めフイルムやガラスなどの透明基材の表面に種晶を固定後、平板状に金属粒子(例えばAg)を結晶成長させてもよい。
前記銀平板粒子は、所望の特性を付与するために、更なる処理を施してもよい。前記更なる処理としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、高屈折率シェル層の形成、分散剤、酸化防止剤等の各種添加剤を添加することなどが挙げられる。
−−高屈折率シェル層の形成−−
前記銀平板粒子は、可視光域透明性を更に高めるために、可視光域透明性が高い高屈率材料で被覆されてもよい。
前記高屈折率材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、TiOx、BaTiO3、ZnO、SnO2、ZrO2、NbOxなどが挙げられる。
前記被覆する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Langmuir、2000年、16巻、p.2731−2735に報告されているようにテトラブトキシチタンを加水分解することにより銀平板粒子の表面にTiOx層を形成する方法であってもよい。
また、前記銀平板粒子に直接高屈折率金属酸化物層シェルを形成することが困難な場合は、前記の通り銀平板粒子を合成した後、適宜SiO2やポリマーのシェル層を形成し、更に、このシェル層上に前記金属酸化物層を形成してもよい。TiOxを高屈折率金属酸化物層の材料として用いる場合には、TiOxが光触媒活性を有することから、銀平板粒子を分散するマトリクスを劣化させてしまう懸念があるため、目的に応じて銀平板粒子にTiOx層を形成した後、適宜SiO2層を形成してもよい。
−−各種添加物の添加−−
前記銀平板粒子は、該銀平板粒子を構成する銀などの金属の酸化を防止するために、メルカプトテトラゾール、アスコルビン酸等の酸化防止剤を吸着していてもよい。また、酸化防止を目的として、Ni等の酸化犠牲層が銀平板粒子の表面に形成されていてもよい。また、酸素を遮断することを目的として、SiO2などの金属酸化物膜で被覆されていてもよい。
前記銀平板粒子は、分散性付与を目的として、例えば、4級アンモニウム塩、アミン類等のN元素、S元素、及びP元素の少なくともいずれかを含む低分子量分散剤、高分子量分散剤などの分散剤を添加してもよい。
(面配向)
前記熱線遮蔽材において、銀平板粒子は、その主平面が熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)に対してランダムに配向していてもよく、所定の範囲で面配向していてもよい。前者のランダム配向型は、主に赤外線吸収型として機能し、簡便に前記熱線遮蔽層または前記銀平板粒子含有層を形成できる点で好ましく、後者の面配向型は、主に赤外線反射型として機能し、より遮熱性能に優れる点で好ましく、いずれも好適に用いることができる。前記銀平板粒子含有層において、前記銀平板粒子は、所定の範囲で面配向することが好ましい。
前記銀平板粒子は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、熱線遮蔽率を高める点で、後述する図4のように熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)に対して略水平に偏在していることが好ましい。
前記面配向としては、銀平板粒子の主平面と、熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)とが、所定の範囲内で略平行になっている態様であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、面配向の角度は、0°〜±30°が好ましく、0°〜±20°がより好ましい。
ここで、図4は、本発明の熱線遮蔽材において、銀平板粒子を含む熱線遮蔽層の存在状態を示した概略断面図である。図4は、銀平板粒子1を含む銀平板粒子含有層13及び金属酸化物粒子2を含む金属酸化物粒子含有層14において、銀平板粒子が面配向する存在状態を示した図であり、熱線遮蔽層12の平面と銀平板粒子1の主平面(円相当径Dを決める面)とのなす角度(±θ)を説明する図である。
図4において、熱線遮蔽層12の平面と、銀平板粒子1の主平面(円相当径Dを決める面)または主平面の延長線とのなす角度(±θ)は、前記の面配向における所定の範囲に対応する。即ち、面配向とは、熱線遮蔽材の断面を観察した際、図4に示す角度(±θ)が小さい状態をいい、特に、θが0°である状態とは、熱線遮蔽層12の平面と銀平板粒子1の主平面とが平行である状態を示す。熱線遮蔽層12の表面に対する銀平板粒子1の主平面の面配向の角度θが±30°を超えると、即ち、銀平板粒子1がランダム配向していると、熱線遮蔽材の所定の波長(例えば、可視光域長波長側から近赤外光領域)の吸収率が上昇する。
(面配向の評価)
前記熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)対して銀平板粒子の主平面が面配向しているかどうかの評価としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、適当な断面切片を作製し、この切片における熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)及び銀平板粒子を観察して評価する方法であってもよい。具体的には、熱線遮蔽材を、ミクロトーム、集束イオンビーム(FIB)等を用いて熱線遮蔽材の断面サンプルまたは断面切片サンプルを作製し、これを、各種顕微鏡(例えば、電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)等)を用いて観察して得た画像から評価する方法などが挙げられる。
前記熱線遮蔽材において、銀平板粒子を被覆するバインダーが水で膨潤する場合は、液体窒素で凍結した状態の試料を、ミクロトームに装着されたダイヤモンドカッター切断することで、前記断面サンプルまたは断面切片サンプルを作製してもよい。また、熱線遮蔽材において銀平板粒子を被覆するバインダーが水で膨潤しない場合は、前記断面サンプルまたは断面切片サンプルを作製してもよい。
前記の通り作製した断面サンプルまたは断面切片サンプルの観察としては、サンプルにおいて熱線遮蔽層の一方の表面(熱線遮蔽材が基材を有する場合は、基材表面)に対して銀平板粒子の主平面が面配向しているかどうかを確認し得るものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、FE−SEM、TEM、光学顕微鏡などを用いた観察が挙げられる。前記断面サンプルの場合は、FE−SEMにより、前記断面切片サンプルの場合は、TEMにより観察を行ってもよい。FE−SEMで評価する場合は、銀平板粒子の形状と面配向角度(図4の±θ)が明瞭に判断できる空間分解能を有することが好ましい。
前記熱線遮蔽層における銀平板粒子を構成する金属のプラズモン共鳴波長λは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、熱線遮蔽性能を付与する点で、800nm〜2,500nmであることが好ましく、可視光領域の反射を高める観点から400nm〜800nmであることがより好ましい。
前記熱線遮蔽層における媒質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂;ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂;ポリウレタン系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);ポリアミド系樹脂;エポキシ系樹脂;ポリアクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のアクリル系樹脂;ポリカーボネート樹脂;ゼラチン、セルロース等の天然高分子;二酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物などが挙げられる。
前記媒質の屈折率(n)としては、1.4〜1.7が好ましい。
(銀平板粒子の面積率)
前記熱線遮蔽材を上から見た時の基材の面積Aに対する銀平板粒子の面積の合計値Bの割合である面積率〔(B/A)×100〕としては、15%以上が好ましく、20%以上がより好ましい。前記面積率が、15%未満であると、熱線の最大遮蔽率が低下してしまい、遮熱効果が十分に得られないことがある。
ここで、前記面積率は、例えば熱線遮蔽材を上からSEM観察で得られた画像や、AFM(原子間力顕微鏡)観察で得られた画像を画像処理することにより測定することができる。
(銀平板粒子の平均粒子間距離)
前記熱線遮蔽層における水平方向に隣接する前記銀平板粒子の平均粒子間距離としては、不均一(ランダム)であることが好ましい。ランダムでない場合、即ち、均一であると回折が起こり、モアレが観察されるようになるので光学フィルムとして好ましくない。
ここで、前記銀平板粒子の水平方向の平均粒子間距離とは、隣り合う2つの粒子の粒子間距離の平均値を意味する。また、前記平均粒子間距離がランダムであるとは、「100個以上の銀平板粒子が含まれるSEM画像を二値化した際の輝度値の2次元自己相関を取ったときに、原点以外に有意な極大点を持たない」ことを意味する。
(熱線遮蔽層の層構成)
本発明の熱線遮蔽材において、銀平板粒子は、図4に示すように、銀平板粒子と金属酸化物とを含む熱線遮蔽層の形態で配置され、銀平板粒子と金属酸化物粒子とが混合分散された熱線遮蔽層の形態で配置されてもよく、銀平板粒子を含む銀平板粒子含有層と金属酸化物粒子を含む金属酸化物粒子含有層とが積層された熱線遮蔽層の形態で配置されてもよい。
前記銀平板粒子含有層としては、図4に示すように、単層で構成されてもよく、例えば、異なるアスペクト比を有する銀平板粒子をそれぞれ含む、複数の銀平板粒子含有層で構成されてもよい。複数の銀平板粒子含有層で構成される場合、遮熱性能を付与したい波長帯域に応じた遮蔽性能を付与することが可能となる。
−金属酸化物粒子−
前記金属酸化物粒子の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、錫ドープ酸化インジウム(以下、「ITO」と略記する。)、錫ドープ酸化アンチモン(以下、「ATO」と略記する。)、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化錫、酸化アンチモン、ガラスセラミックスなどが挙げられる。これらの中でも、熱線吸収能力に優れ、銀平板粒子と組み合わせることにより幅広い熱線吸収能を有する熱線遮蔽材が製造できる点で、ITO、ATO、酸化亜鉛がより好ましく、1,200nm以上の赤外線を90%以上遮蔽し、可視光透過率が90%以上である点で、ITOが特に好ましい。
前記金属酸化物粒子の一次粒子の体積平均粒径としては、可視光透過率を低下させないため、0.1μm以下が好ましい。
前記金属酸化物粒子の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、球状、針状、板状などが挙げられる。
前記金属酸化物粒子の前記熱線遮蔽層における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、第一及び第二のいずれの実施形態においても、0.1g/m2〜20g/m2が好ましく、0.5g/m2〜10g/m2がより好ましく、1.0g/m2〜4.0g/m2がより好ましい。
前記含有量が、0.1g/m2未満であると、肌に感じる日射量が上昇することがあり、20g/m2を超えると、可視光透過率が悪化することがある。一方、前記含有量が、1.0g/m2〜4.0g/m2であると、上記2点を回避できる点で有利である。
なお、前記金属酸化物粒子の前記熱線遮蔽層における含有量は、例えば、前記熱線遮蔽層の超箔切片TEM像及び表面SEM像の観察から、一定面積における金属酸化物粒子の個数及び平均粒子径を測定し、該個数及び平均粒子径と、金属酸化物粒子の比重とに基づいて算出した質量(g)を、前記一定面積(m2)で除することにより算出することができる。また、前記熱線遮蔽層の一定面積における金属酸化物微粒子をメタノールに溶出させ、蛍光X線測定により測定した金属酸化物微粒子の質量(g)を、前記一定面積(m2)で除することにより算出することもできる。
−バインダー−
前記バインダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂;ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂;ポリウレタン系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);ポリアミド系樹脂;エポキシ系樹脂;ポリアクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のアクリル系樹脂;ポリカーボネート樹脂;ゼラチン、セルロース等の天然高分子などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が特に好ましい。
−その他の成分−
前記熱線遮蔽層には、必要に応じて、各種の添加剤、例えば、溶媒、界面活性剤、酸化防止剤、硫化防止剤、腐食防止剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、着色剤、粘度調整剤、防腐剤などを含有することができる。
<基材>
前記基材としては、その形状、構造、大きさ、材料などについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記形状としては、例えば、平板状などが挙げられ、前記構造としては、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、前記大きさとしては、前記熱線遮蔽材の大きさなどに応じて適宜選択することができる。
前記基材の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。本発明の熱線遮蔽材は、プラスチック基材上またはガラス基材上に前記熱線遮蔽層を形成してなることが好ましく、プラスチック基材上またはガラス基材上に前記熱線遮蔽層を塗布によって形成してなることがより好ましい。特に、窓用ガラスへの直接コーティングも可能であるし、プラスチックフィルムへの塗工はロール状フィルムへの連続コーティングを可能にするため量産適性が高い。プラスチックフィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)、ポリカーボネート、ポリイミド(PI)、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、機械的強度、熱に対する寸法安定性などの点からポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましい。
前記基材の表面には、その上の熱線遮蔽層との密着性を向上させるため、表面活性化処理を行うことが好ましい。前記表面活性化処理としては、例えば、グロー放電処理、コロナ放電処理などが挙げられる。
前記基材は、適宜合成したものであってもよいし、市販品を使用してもよい。
前記基材の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、10μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましい。
<熱線遮蔽材の製造方法>
本発明の熱線遮蔽材の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塗布方法により、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子とが前記バインダー内に混合分散された熱線遮蔽層を形成する方法、前記基材の表面に前記銀平板粒子含有層と、前記金属酸化物粒子層とが積層された熱線遮蔽層を形成する方法などが挙げられる。
−銀平板粒子含有層の形成方法−
前記銀平板粒子含有層の形成方法としては、前記銀平板粒子のサイズを本発明で規定する範囲に制御できる限りは特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、基材上に、少なくとも前記銀平板粒子と、前記バインダーとを含む分散液を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター等により塗布する方法、LB膜法、自己組織化法、スプレー塗布法等により面配向させる方法などが挙げられる。
また、銀平板粒子の基材表面への吸着性や面配向性を高めるために、静電的な相互作用を利用して、面配向させる方法であってもよい。具体的には、銀平板粒子の表面が負に帯電している場合(例えば、クエン酸等の負帯電性の媒質に分散した状態)は、基材の表面を正に帯電(例えば、アミノ基等で基材表面を修飾)させておき、静電的に面配向性を高めることにより、面配向させる方法であってもよい。また、銀平板粒子の表面が親水性である場合は、基材の表面をブロックコポリマーやμコンタクトスタンプ法などにより、親疎水の海島構造を形成しておき、親疎水性相互作用を利用して面配向性と銀平板粒子の粒子間距離とを制御してもよい。
なお、面配向を促進するために、銀平板粒子を塗布後、カレンダーローラー、ラミローラー等の圧着ローラーを通すことにより促進させてもよい。
−金属酸化物粒子層の形成方法−
前記金属酸化物粒子層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、基材上に、少なくとも前記金属酸化物粒子と、前記バインダーとを含む分散液を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター等により塗布する方法などが挙げられる。
前記金属酸化物粒子を含む分散液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、市販品を用いることができる。該市販品としては、例えば、ITOハードコート塗布液EI−1(三菱マテリアル株式会社製)などが挙げられる。
−混合分散層の形成方法−
前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子とが前記バインダー内に混合分散された熱線遮蔽層(混合分散層)の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、基材上に、少なくとも前記銀平板粒子と、前記金属酸化物粒子と、前記バインダーとを含む分散液を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター等により塗布する方法などが挙げられる。
<熱線遮蔽材の光学特性>
本発明の熱線遮蔽材は、日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られることを特徴とする。本発明における日射透過率は、JIS−R3106:1998「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射取得率の試験方法」に記載の方法で測定した値である。
本発明の熱線遮蔽材は、色味のある反射光を得られる。このとき、特定の可視光領域に反射ピークを有し、特定の可視光領域の中でも例えばR、GまたはBのいずれかを選択的に反射することが好ましい。
本発明の熱線遮蔽材の可視光線透過率としては、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。前記可視光線透過率が、60%未満であると、例えば自動車用ガラスや建物用ガラスとして用いた時に、外部が見にくくなることがある。ただし、自動車用ガラスの中でも特にリアウインドウまたはサンルーフのガラスに用いる場合は60%未満であっても問題はない。この用途の場合は逆に、熱線遮蔽材の可視光線透過率が70%未満であることが好ましく、65%未満であることがより好ましい。
本発明の熱線遮蔽材の780nm〜2,000nmにおける平均透過率としては、熱線遮蔽率の効率を上げることができる点で、30%以下が好ましく、20%以下がより好ましい。
これらの中でも、本発明の熱線遮蔽材は、特定の可視光領域に反射ピークを有し、かつ波長780nm〜2,000nmにおける平均透過率が20%以下であることが特に好ましい。
ここで、「可視光透過率」とは、各サンプルをJIS−R3106:1998「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射取得率の試験方法」に記載の方法で測定した値であり、380nmから780nmまで測定した各波長の透過率を、各波長の分光視感度により補正した値の平均値である。
また、近赤外における「平均透過率」とは、各サンプルを所定の近赤外波長範囲(例えば、780nm〜2,000nm)において測定した各波長の透過率の平均値である。
本発明の熱線遮蔽材のヘイズとしては、20%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、3%以下が特に好ましい。前記ヘイズが20%を超えると、例えば自動車用ガラスや建物用ガラスとして用いた時に、外部が見にくくなったり、安全上好ましくないことがある。ただし、自動車用ガラスの中でも特にリアウインドウまたはサンルーフのガラスに用いる場合はその限りではない。
<熱線遮蔽材の使用態様>
本発明の熱線遮蔽材は、熱線(近赤外線)を選択的に反射および/または吸収するために使用される態様であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択すればよく、例えば、乗り物用ガラスまたはフィルム、建材用ガラスまたはフィルム、農業用フィルムなどが挙げられる。これらの中でも、省エネルギー効果の点で、乗り物用ガラスまたはフィルム、建材用ガラスまたはフィルムであることが好ましく、デザイン性やファッション性がより求められる観点から乗り物用ガラスまたはフィルムであることがより好ましく、自動車用ガラス(特にリアウインドウまたはサンルーフのガラス)またはフィルムであることが特に好ましい。
なお、本発明において、熱線(近赤外線)とは、太陽光に約50%含まれる近赤外線(780nm〜2,500nm)を意味する。
前記ガラスの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記のようにして製造した本発明の熱線遮蔽材に、更に接着層を形成し、自動車等の乗り物用ガラスや建材用ガラスに貼り合わせすることができる。
−合わせガラス、自動車用ガラス−
本発明の合わせガラスは、本発明の熱線遮蔽材が2枚のガラス中に挿入されたことを特徴とする。
特に自動車等の乗り物用ガラスとしての遮熱ガラスを製造する場合は合わせガラスとして製造することが好ましい。本発明の合わせガラスを製造する場合は、通常の合わせガラスの製造に用いるPVB中間膜、EVA中間膜等に本発明の熱線遮蔽材を挟み込んで用いることができる。また、前記銀平板粒子と、前記金属酸化物粒子とを含む前記熱線遮蔽層のみをPVB中間膜、EVA中間膜等に転写し、基材を剥離除去した状態で使用してもよい。
−建材用ガラス−
本発明の熱線遮蔽材は建築材料としても好適に使用することが出来る。建築材料として使用する場合は、本発明の熱線遮蔽材を遮熱フィルムの形状とし、任意の方法で貼り付けて建材用ガラスとすることが好ましい。本発明の建材用ガラスを製造する場合は、前記遮熱フィルム上に粘着剤層を塗工し、窓ガラスやパーテイションに貼り付けることが好ましい。この際、家屋の内側へ貼る手法と外側へ貼る手法とがある。内側へ貼るメリットとしては風雨耐性を気にする必要が無いことが挙げられ、その分粘着剤などに安価なものが使用できる。外側へ貼るメリットとしては特に反射型遮熱フィルムでは熱線を外側で反射してしまうのでガラスへの吸収光線を軽減でき、内側貼りよりも有効に熱線カットができるという点がある。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。
以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[製造例1]
−IR用銀平板粒子の合成(銀平板粒子分散液A1の調製)−
−−平板核粒子の合成工程−−
2.5mMのクエン酸ナトリウム水溶液50mLに0.5g/Lのポリスチレンスルホン酸水溶液を2.5mL添加し、35℃まで加熱した。この溶液に10mMの水素化ほう素ナトリウム水溶液を3mL添加し、0.5mMの硝酸銀水溶液50mLを20mL/minで攪拌しながら添加した。この溶液を30分間攪拌し、種溶液を作製した。
−−平板粒子の第1成長工程−−
次に、前記種溶液250mLに10mMのアスコルビン酸水溶液を2mL添加し、35℃まで加熱した。この溶液に0.5mMの硝酸銀水溶液79.6mLを10mL/minで攪拌しながら添加した。
−−平板粒子の第2成長工程−−
さらに、前記溶液を30分間攪拌した後、0.35Mのヒドロキノンスルホン酸カリウム水溶液を71.1mL添加し、7質量%ゼラチン水溶液を200g添加した。この溶液に、0.26Mの亜硫酸ナトリウム水溶液107mLと0.47Mの硝酸銀水溶液107mLを混合してできた亜硫酸銀の白色沈殿物混合液を添加した。銀が十分に還元されるまで攪拌し、0.17MのNaOH水溶液72mLを添加した。このようにして銀平板粒子分散液A1を得た。
−銀平板粒子分散液の評価−
得られた銀平板粒子分散液A1中には、平均円相当径140nmの銀の六角平板粒子(以下、Ag六角平板粒子とも称する)が生成していることをコロジオン膜に液を滴下してSEM観察することにより確認した。また、原子間力顕微鏡で、六角形状乃至円形状の平板状金属粒子の厚みを測定したところ平均10nmであり、アスペクト比が14のAg六角平板粒子が生成していることが分かった。また分光測定器にて透過スペクトルを評価したところ、915nmに最低透過ピークを持つ光学特性であることが分かった。
以上の結果を下記表1に示す。
また、銀平板粒子の評価方法の詳細を以下に記載する。
(銀平板粒子の評価方法)
−平均円相当径、変動係数−
銀平板粒子の形状均一性は、観察したSEM画像から任意に抽出した200個の粒子の形状を、六角形状乃至円形状の平板状金属粒子(銀平板粒子)をA、涙型などの不定形形状の粒子をBとして画像解析を行い、Aに該当する粒子個数の割合(個数%)を求めた。
また、同様にAに該当する粒子100個の円相当径をデジタルノギスで測定し、その平均値を平均円相当径とし、円相当径分布の標準偏差を平均円相当径で割った変動係数(%)を求めた。円相当径の変動係数が小さいほど銀平板粒子の単分散性が高い。
−平均粒子厚み−
得られた銀平板粒子分散液A1を、ガラス基板上に滴下して乾燥し、銀平板粒子1個の厚みを、原子間力顕微鏡(AFM)(NanocuteII、セイコーインスツル社製)を用いて測定した。なお、AFMを用いた測定条件としては、自己検知型センサー、DFMモード、測定範囲は5μm、走査速度は180秒/1フレーム、データ点数は256×256とした。
−アスペクト比−
得られた銀平板粒子の平均円相当径及び平均粒子厚みから、平均円相当径を平均粒子厚みで除算して、アスペクト比を算出した。
−透過スペクトル−
得られた平板状銀分散液の透過スペクトルは平板状銀分散液を水で40倍に希釈し、光路長1mmの石英セルに入れ、紫外可視近赤外分光機(日本分光株式会社製、V−670)を用いて評価した。
[製造例2]
−銀平板粒子分散液A2の調製−
銀平板粒子分散液A1の調製において、0.26Mの亜硫酸ナトリウム水溶液48.2mLと0.47Mの硝酸銀水溶液48.2mLを混合してできた亜硫酸銀の白色沈殿物混合液を添加した以外は銀平板粒子分散液A1の調製と同様にして銀平板粒子分散液A2の調製を行った。
得られた銀平板粒子分散液A2中の銀平板粒子の評価を製造例1と同様に行った。その結果を下記表1に示す。
[製造例3]
−銀平板粒子分散液A3の調製−
銀平板粒子分散液A1の調製において、0.26Mの亜硫酸ナトリウム水溶液22.5mLと0.47Mの硝酸銀水溶液22.5mLを混合してできた亜硫酸銀の白色沈殿物混合液を添加した以外は銀平板粒子分散液A1の調製と同様にして銀平板粒子分散液A3の調製を行った。
得られた銀平板粒子分散液A3中の銀平板粒子の評価を製造例1と同様に行った。その結果を下記表1に示す。
[製造例4]
−銀平板粒子分散液A4の調製−
銀平板粒子分散液A1の調製において、平板粒子の第2成長工程を省略した以外は銀平板粒子分散液A1の調整と同様にして銀平板粒子分散液A4の調製を行った。
得られた銀平板粒子分散液A4中の銀平板粒子の評価を製造例1と同様に行った。その結果を下記表1に示す。
各製造例において、IR反射およびR、G、Bの各反射色を得られる銀平板粒子を作製する際の亜硫酸銀量比と最低透過ピーク波長との関係は下記表1のとおりである。
[実施例1]
(銀平板粒子水平配向層の作製)
銀平板粒子分散液A1を8mLと、銀平板粒子分散液A2を8mLとり、1NのNaOHを0.75mL添加し、イオン交換水24mL添加し、遠心分離器(コクサン社製H−200N、アンブルローターBN)で5,000rpm、5分間、遠心分離を行い、Ag六角平板粒子を沈殿させた。遠心分離後の上澄み液を捨て、水を5mL添加し、沈殿したAg六角平板粒子を再分散させた。この分散液に2質量%の下記W−1の水メタノール溶液(水:メタノール=1:1(質量比))を1.6mL添加し、塗布液を作製した。この塗布液をワイヤー塗布バーNo.14(R.D.S Webster N.Y.社製)を用いて50μm厚のPETフィルム(A4300、東洋紡績(株)製)上に塗布し、乾燥させて、表面にAg六角平板粒子が固定されたフィルムを得た。
得られたPETフィルムに厚み20nmになるようにカーボン薄膜を蒸着した後、SEM観察(日立製作所製、FE−SEM、S−4300、2kV、2万倍)した。PETフィルム上にAg六角平板粒子が凝集なく固定されており、以下のようにして測定したAg六角平板粒子の基板表面に占める面積率は45%であることが分かった。以上により、銀平板粒子水平配向層を作製した。
(金属酸化物粒子層の積層)
次に、上記PETフィルムの銀平板塗布面とは裏側の面に、ITOハードコート塗布液(三菱マテリアル(株)製EI−1)を乾膜厚1.5μmとなるようワイヤー塗布バーNo.10(R.D.S Webster N.Y.社製)を用いて塗布し、遮熱フィルムを得た。
−銀平板粒子及びITO粒子の含有量の測定−
前記銀平板粒子の熱線遮蔽層における含有量及び前記ITO粒子の熱線遮蔽層における含有量は、熱線遮蔽層(塗布膜)の一定面積における銀平板粒子及びITO粒子をメタノールに溶出させ、蛍光X線測定により銀平板粒子及びITO粒子の各々の質量を測定し、該各々の質量を前記一定面積で除することにより算出できる。
(熱線遮蔽材(遮熱ガラス)の作製)
該遮熱フィルムの銀平板粒子水平配向層側に粘着シート(パナック(株)製PD−S1)を貼り、その面を厚さ3mm×300mm角のソーダライムガラス上に乗せた。その状態において60℃加熱された金属ロールを有するロールラミネーターに通して圧着し実施例1の熱線遮蔽材(遮熱ガラス)を得た。
(評価)
次に、得られた実施例1の熱線遮蔽材について、以下のようにして諸特性を評価した。その結果を下記表2に記載した。
−可視光透過スペクトル−
透過スペクトルは、紫外可視近赤外分光機(日本分光株式会社製、V−670)を用いて評価した。入射光は45°偏光板を通し、無偏光と見なせる入射光とした。
−可視光線透過率・初期日射透過率−
可視光線透過率と日射透過率は、各サンプルをJIS−R3106:1998「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射取得率の試験方法」に記載の方法で測定した値である。
−耐光性−
耐光性は、各サンプルに一定の耐光性テストを課したときに、テスト前に対するテスト後の日射透過率の割合を百分率で表した値をもって耐光性の値とした。良好とすべきラインは90%以上とした。一定の耐光性テストとは、サンシャインウェザーメーター(スガ試験機製、キセノンランプ照射)にて180W/m、63℃、相対湿度30%、1000時間、暴露するテストである。
[実施例2]
平板粒子分散液A1を8mLとA3を8mLとった以外は実施例1と同様にして実施例2の遮熱ガラスを得た。
得られた実施例2の熱線遮蔽材について、以下のようにして諸特性を評価した。その結果を下記表2に記載した。
[実施例3]
銀平板粒子分散液A1を8mLとA4を8mLとった以外は実施例1と同様にして実施例3の遮熱ガラスを得た。
得られた実施例3の熱線遮蔽材について、以下のようにして諸特性を評価した。その結果を下記表2に記載した。
[比較例1]
銀平板粒子分散液A1を16mLとった以外は実施例1と同様にして比較例1の遮熱ガラスを得た。
得られた比較例1の熱線遮蔽材について、以下のようにして諸特性を評価した。その結果を下記表2に記載した。
上記表2より、本発明の熱線遮蔽材は、日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られることがわかった。
一方、比較例1の熱線遮蔽材は、日射透過率が高いうえ、反射光の色味もほとんどないことがわかった。
[合わせガラスの作製]
実施例1〜3の熱線遮蔽材を、以下の方法で自動車用ガラスの室内側に貼り付けた。
アクリル系粘着剤8重量部+トルエン100重量部にて塗布液を作製し、スリットコーターにて熱線遮蔽材上に粘着剤塗工を行ない、約20μ厚の粘着層を熱線遮蔽材上に形成した。
タテ500mm×ヨコ700mm×厚み3mmの自動車用ガラスに上記粘着剤付き熱線遮蔽材を室内側から水貼りする。ガラス板片側全面に水滴を噴霧し、粘着剤側から熱線遮蔽材をガラス板に沿わせ、フィルムがガラス板上をスライドできている間に、貼り付けたいエリアに位置決めをする。位置が決まったら端部の数箇所を強く押し当ててフィルムのスライドを止め、中央部から端部に向かって、スキージー、或いはローラーを使って、挟まれている水を履き出していく。その後、1日放置すれば粘着力が増してフィルムは剥がれなくなる。
実施例1〜3の熱線遮蔽材を用いた自動車用ガラスは、日射透過率が低く、かつ、色味のある反射光を得られ、良好な光学特性を示すことがわかった。
1 銀平板粒子
2 金属酸化物粒子
10 熱線遮蔽材
11 基材
12、12’ 熱線遮蔽層
13 銀平板粒子含有層
14 金属酸化物粒子層
L 銀平板粒子の平均粒子径(平均円相当径)
D 銀平板粒子の厚み

Claims (15)

  1. 銀平板粒子と金属酸化物粒子とを含み、単層構造または積層構造である熱線遮蔽層を有し、
    前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、
    前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であることを特徴とする熱線遮蔽材。
  2. 前記熱線遮蔽層が単層構造であり、前記銀平板粒子と前記金属酸化物粒子が同一の熱線遮蔽層のなかに混合して存在していることを特徴とする請求項1に記載の熱線遮蔽材。
  3. 前記熱線遮蔽層が積層構造であり、前記銀平板粒子を含む第1の熱線遮蔽層と、前記金属酸化物粒子を含む第2の熱線遮蔽層が別々に形成され、積層されていることを特徴とする請求項1に記載の熱線遮蔽材。
  4. 前記金属酸化物粒子が、錫ドープ酸化インジウム粒子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  5. 前記銀平板粒子が、六角形状乃至円形状の銀平板粒子を60個数%以上有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  6. 前記銀平板粒子の粒度分布における変動係数が、30%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  7. 前記銀平板粒子がサイズ分布において2成分系であって、
    第一のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が10nm〜100nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が2〜10であり、
    第二のサイズの前記銀平板粒子の平均粒子径が40nm〜400nmであり、前記銀平板粒子のアスペクト比(平均粒子径/平均粒子厚み)が5〜100であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  8. 前記銀平板粒子の前記熱線遮蔽層における含有量が、0.02g/m2〜0.20g/m2であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  9. 前記金属酸化物粒子の前記熱線遮蔽層における含有量が、1.0g/m2〜4.0g/m2であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  10. 特定の可視光領域に反射ピークを有し、かつ波長780nm〜2,000nmにおける平均透過率が20%以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  11. 前記熱線遮蔽層が、銀平板粒子と金属酸化物粒子とがバインダー内に混合分散されたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  12. プラスチック基材上に前記熱線遮蔽層を形成してなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  13. ガラス基材上に前記熱線遮蔽層を形成してなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材。
  14. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材が2枚のガラス中に挿入されたことを特徴とする合わせガラス。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の熱線遮蔽材が貼り付けられたことを特徴とする自動車用ガラス。
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