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JP2014045714A - アンジオテンシンi変換酵素阻害剤組成物含有飲食品 - Google Patents

アンジオテンシンi変換酵素阻害剤組成物含有飲食品 Download PDF

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康弘 新家
Akinobu Kuzumi
明宣 來住
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泰治 松川
Takeki Matsui
雄毅 松居
Yasumasa Yamada
泰正 山田
Ichiro Yamada
一郎 山田
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Abstract

【課題】ガレート型カテキン類に特有の優れたアンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有しながら、かつ、ガレート型カテキン類単独より呈味性に優れ、ガレート型カテキン類の血中濃度が経時的に維持され、安全性に優れているアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する飲食品を提供すること。
【解決手段】ガレート型カテキン類及びコラーゲンからなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物を含有する飲食品。前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物がさらに水溶性大豆食物繊維を含んでいてもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物含有飲食品に関する。
わが国では、近年、国を挙げた健康対策が進んだ結果、三大死因である癌、心疾患及び脳血管疾患による死亡率は少しずつではあるものの、減少傾向に転じてきている。また、禁煙、節酒、減塩、運動、適正体重等の健康因子への対策を行うことで、例えば、癌の罹患リスクを最大48%低下させることができることが明らかとなっている(非特許文献1)。
総人口における65歳以上の占める割合が40%を超える超高齢化社会の到来が確実視される日本においては、地域社会の活性化のための社会活動の貴重な担い手の維持、増加し続ける医療費の抑制のために、予防可能な危険因子への対策を行い、元気な高齢者を増やすことが活力のある社会を実現する為に必要であると考えられている。
日本における予防可能な成人の死亡の主要な因子を比較した結果、循環器系疾患の発症につながる危険因子の一つである高血圧が喫煙についで死亡原因の第二位となっている(非特許文献2)。ヒトの血圧調整メカニズムの一つにレニン‐アンジオテンシン系が存在するが、アンジオテンシンI変換酵素は10アミノ酸からなるポリペプチドのアンジオテンシンIより、強い血管収縮作用を示すアンジオテンシンIIを生成する反応を触媒することで、血圧上昇作用を示す。アンジオテンシンI変換酵素は部位による増減はあるものの、全身で発現が見られる酵素であり(非特許文献3)、本酵素反応を阻害することは高血圧の予防へとつなげることができる。実際に、カプトプリルやイミダプリルといった本酵素反応阻害作用を標的とした高血圧治療薬が利用されている。
「高血圧治療ガイドライン2009」によると高血圧治療の基本方針として、降圧剤による治療は原則として1日1回の投与が求められている。加えて、その有効性に対しては、降圧効果が持続し、T/P比(Trough/Peak ratio)の高いものが求められている。即ち、高血圧治療薬にはより持続性があり、血中濃度が長く維持されるものが求められている。同様に、予防を目的とした食品も、効果とともに効果の持続性が求められている。
緑茶に多く含まれるカテキン類には、コレステロール上昇抑制作用(特許文献1)、アミラーゼ活性阻害作用(特許文献2)等の生理活性が報告されているほか、カテキン類にはアンジオテンシンI変換酵素阻害効果があることも知られている(特許文献3)が、カテキン類、特にガロイル基を持ち合わせるガレート型カテキンは収斂作用があり、呈味性に乏しく有効量の摂取には困難を伴う。
また、ガレート型カテキンの一つであるエピガロカテキンガレートは吸収後速やかに代謝され、その半減期はエピガロカテキンガレートの状態や摂取量にもよるが、カプセルなどに乾燥粉末を封入した状態では100〜290分であり、例えば400mg摂取時に185分という報告がある。(非特許文献4)
一方、ポリフェノールと蛋白質の2成分を含有する組成物は、新しい機能性食品素材として期待されている。即ち、ポリフェノールと蛋白質は混合すると複合体を形成することが知られており、この複合体はポリフェノールと蛋白質の両方の作用効果を兼ね備える、又はさらなる相乗効果を示すことが期待されている。例えば、ポリフェノールと蛋白質の複合体を有効成分とする細胞接着抑制剤及び免疫寛容剤(特許文献4)、ポリフェノールと乳蛋白質の複合体を有効成分とする生活習慣病改善剤(特許文献5)等が報告されている。また、ポリフェノールと水溶性大豆多糖類からなる糖尿病予防、改善又は治療用組成物(特許文献6)等も報告されている。さらに、本件出願人も、ガレート型カテキン、コラーゲンペプチド、水溶性大豆多糖類からなる飲料(特許文献7)等を提出している。ただし、特許文献4〜特許文献7ではいずれもアンジオテンシンI変換酵素活性への言及はなされておらず、日常的に呈味性よく高血圧予防可能な方法が求められているものの、解決には至っていない。
特許第1620943号公報 特許第3018013号公報 特開2011−79789号公報 特開2002−255811号公報 特開2007−8920号公報 特開2006−052191号公報 特願2011−135565号
Sasazuki S .et al : Prev.Med. 54,112‐116(2012) Ikeda N, et al,:PLoS Med.2012 Jan;9(1):e1001160 Harmer D,et al,:FEBS Letters 532(2002)107−110 Ullmann U,et al:The Journal of international Medical research2003(31)88−101
本発明の目的は、ガレート型カテキン類に特有の優れたアンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有しながら、かつ、ガレート型カテキン類単独より呈味性に優れ、ガレート型カテキン類の血中濃度が経時的に維持され、安全性に優れているアンジオテンシンI変換酵素阻害剤を含有する飲食品を提供することを目的とする。
本発明者らはアンジオテンシンI変換酵素阻害活性を有するガレート型カテキンを、その作用を維持したまま、より呈味性を向上させて摂取しやすくするべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、ガレート型カテキン類及びコラーゲン、さらには水溶性大豆食物繊維を混合して得られる組成物にアンジオテンシンI変換酵素阻害活性が維持されていること、加えて該混合組成物中のガレート型カテキン類の血中半減期が延長することを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、
〔1〕ガレート型カテキン類及びコラーゲンからなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物を含有する飲食品、
〔2〕前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物がさらに水溶性大豆食物繊維を含む前記〔1〕記載の飲食品
に関する。
本発明の飲食品は、ガレート型カテキン類と同等又はより高いアンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有し、かつ安全性、血中濃度維持性、呈味性に優れていることから、新しいアンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有する飲食品として有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、「アンジオテンシンI変換酵素阻害作用」とは、アンジオテンシンIからアンジオテンシンIIを生成するアンジオテンシンI変換酵素を阻害して、アンジオテンシンIIの生成を阻害する作用をいう。このアンジオテンシンI変換酵素阻害作用は、具体的には、後述の実施例に記載の方法により公知の阻害剤(ECgとEGCg)の作用の測定をすることで確認することができる。
本発明の飲食品は、ガレート型カテキン類及びコラーゲンからなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物を含有することを特徴とする。
前記の特徴を有する本発明の飲食品では、含有されるガレート型カテキン類のアンジオテンシンI変換酵素阻害作用が長時間発揮されながら、ガレート型カテキン類に由来する苦渋味(収斂味ともいう)が顕著に低減されて呈味性が大幅に向上するという効果が奏される。この効果のメカニズムについての詳細はまだ不明ではあるが、ガレート型カテキン類がコラーゲンと複合体を形成することで、ガレート型カテキン類特有の苦渋味が抑制されていると考えられる。通常、このような複合体が形成された場合、ガレート型カテキンが本来持ち合わせる作用も抑制される場合が多いが、本発明では、アンジオテンシンI変換酵素阻害作用が維持されている。さらに本発明では、前記複合体を形成することで、ガレート型カテキン類の体内への取り込みが緩やかになることで、長時間、アンジオテンシンI変換酵素阻害作用が発揮されるようになる。
カテキン類とは、緑茶、紅茶あるいはウーロン茶等の茶に多く含まれているポリフェノールの一種であり、主にエピカテキン(EC)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキン(EGC)、エピガロカテキンガレート(EGCg)、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)カテキン(C)、ガロカテキン(GC)等のフラバン−3−オール類の総称であるが、本発明において「ガレート型カテキン類」とは、分子内にガロイル基を有するカテキン類であり、具体的には、ECg、EGCg、Cg、GCg等を指す。これらは、精製品の他、粗製品でも良く、これらを含有する天然物もしくはその加工品でも良い。たとえば、茶葉等より抽出した茶抽出物やサンフェノンEGCg(太陽化学株式会社製)や、テアビゴ(DSMニュートリションジャパン株式会社製)等が挙げられる。
本発明において「コラーゲン」とは、分子量30万程度のゼラチンから平均分子量4,000以上のコラーゲンペプチドまでが含まれる。具体的には、非水溶性の固体状コラーゲンを加熱・変性させて得られるものがゼラチンであり、該ゼラチンを加水分解して得られるのがコラーゲンペプチドである。当該原料となるコラーゲンの由来は特に限定されず、豚、牛、鶏、魚等多様な動物から抽出されたものを使用できる。
本発明に用いられるコラーゲンの平均分子量は、4,000以上である。好ましくは5,000以上であり、より好ましくは7,000以上、さらに好ましくは10,000以上である。4,000より少ない場合、苦渋味のマスキングの効果が不十分となり、さらにコラーゲンの臭いや不快味が強く、嗜好性に劣るものとなってしまう。尚、コラーゲンペプチドの分子量に関する情報は、粘度測定やHPLC及びゲルろ過法等の定量方法によって得られ、すでに公知の手法を使用することが可能である。ここで平均分子量とは重量平均分子量をいう。
また、本発明においては、前記ガレート型カテキン類及びコラーゲンに加えて、水溶性大豆食物繊維を含有してもよい。この水溶性大豆食物繊維を含有することで、本発明においてアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物の分散状態がより安定したものとなる。
前記「水溶性大豆食物繊維」とは、大豆多糖類とも呼ばれ、大豆タンパク製造の際に生じる不溶性食物繊維(オカラ)から、弱酸性下で抽出、精製、殺菌、乾燥の工程を経て調製される水溶性の多糖類である。当該水溶性大豆食物繊維は、ガラクトース、アラビノース、ガラクツロン酸、ラムノース、キシロース、フコース、グルコース等の糖から構成され、ラムノガラクツロン酸鎖にガラクタンとアラビナンが結合した構造が推定されている。このような水溶性大豆食物繊維としては、例えば、「SM−1200」(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)、「ソヤファイブ(登録商標)−S」シリーズ(不二製油株式会社製)等の市販品が挙げられる。
本発明で用いるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物は、前記ガレート型カテキン類及びコラーゲンを混合したものであり、具体的には、前記ガレート型カテキン類とコラーゲンとを水溶液中で混合することで得ることができる。また、前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物が水溶性大豆食物繊維を含有する場合、水溶性大豆食物繊維をガレート型カテキン類とコラーゲンのいずれかと予め混合しておいてもよいし、これらの3成分を同時に混合してもよい。
前記のようにして得られるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物は、ガレート型カテキン類とコラーゲンとが反応することで白濁状の分散液のような状態を示す。
また、前記分散液を、例えば、凍結乾燥やスプレードライ等公知の乾燥法によって、水分を除去して乾燥粉末の形態にしてもよい。
前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物中におけるガレート型カテキン類、コラーゲン及び水溶性大豆食物繊維の含有量については、アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物の形態によって大きく異なるため一概に限定できないが、例えば、ガレート型カテキン類10重量部に対して、コラーゲン5〜200重量部、水溶性大豆食物繊維5〜50重量部の範囲に調整することが好ましい。
本発明の飲食品を調製する場合、前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物をそのまま飲食品として使用してもよいが、本発明の効果が損なわれない範囲内で飲食品に通常用いられる成分を適宜配合してもよい。
前記成分としては、例えば、澱粉質、蛋白質、糖質、果汁、野菜汁、豆乳、乳製品、茶類、コーヒー、アルコール類、酸味料、炭酸ガス、香料、着色料、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、油脂、乳化剤、高甘味度甘味料、安定剤等のような飲食品に配合される原料が挙げられる。
また、本発明の飲食品は、栄養機能性食品として、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、細粒剤、顆粒剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、ゲル剤等の形態としてもよい。この場合、それぞれの剤形に応じ、適当な賦形剤、溶媒、希釈剤等と組み合わせた任意成分を配合してもよい。また、前記錠剤、丸剤、顆粒剤、顆粒を含有するカプセル剤の顆粒は、必要により、ショ糖等の糖類、マルチトール等の糖アルコールで糖衣を施したり、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等でコーティングを施したりすることもできるし、胃溶性又は腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。
また、ベースとなる飲食品を作製しておき、これに分散液状態又は粉末状のアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物を添加することで本発明の飲食品としてもよい。
さらには、飲食品を作製する際に、各種原料を配合した水溶液又は水分散液中にガレート型カテキン類及びコラーゲン、必要により水溶性大豆食物繊維を配合して本発明の飲食品としてもよい。
前記飲食品の形態としては、特に限定はなく、例えば、飲料、アルコール飲料、ゼリー、菓子等、どのような形態のものでもよい。菓子類としては、その容量等から保存や携帯に優れた、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、グミキャンディ、タブレット等が挙げられるが、特に限定はない。また、食品には、機能性食品、健康食品、健康志向食品等も含まれる。
本発明の飲食品中における前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物の量については、所望の効果が得られるような量であれば特に制限はないが、例えば、本発明の飲食品中にガレート型カテキンは0.001〜1重量%、コラーゲンは0.01〜10重量%、水溶性大豆食物繊維は0.002〜2重量%となるように調整されているのが好ましい。
次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるものではない。
(試験例1:エピカテキンガレートのアンジオテンシンI変換酵素活性)
エピカテキンガレート(ECg:WAKO社製)とエピガロカテキンガレート(EGCg:WAKO社製)について、アンジオテンシンI変換酵素阻害能を測定した。アンジオテンシンI変換酵素阻害能の測定は、市販の測定キット「ACE Kit−WST」(商品名、株式会社同仁化学研究所製)を用いてアンジオテンシンI変換酵素活性を求め、50%阻害濃度を示すECg濃度とEGCg濃度を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2014045714
表1に示すようにECg、EGCgともにアンジオテンシンI変換酵素阻害活性が測定され、両物
質が体内に取り込まれることによって同阻害反応が引き起こされることが示唆された。
(実施例1:飲食品の官能評価試験)
0.2%(w/v)サンフェノンEGCg(太陽化学株式会社製)及び0.4%(w/v)水溶性大豆食物繊維を含む混合水溶液(試作例1)、
0.2%(w/v)サンフェノンEGCgと1%(w/v)ゼラチンとを混合した分散液(試作例2)、
0.2%(w/v)サンフェノンEGCgと1%(w/v)ゼラチン複合体と0.4%(w/v)水溶性大豆食物繊維とを混合した分散液(試作例3)
を作製した。
また、比較例1として、0.2%(w/v)サンフェノンEGCgを水に溶解させたものを用意した。
次に、試作例1〜3及び比較例1で用意した組成物を飲料として5人のパネラーに飲んでもらい、その感想を「無理なく飲める」「苦渋味が強く、飲みづらい」の2つの評価から選択させた。それぞれの評価を選択した人数を表2に示す。
Figure 2014045714
表2に示す官能試験の結果から、試作例2のガレート型カテキン及びゼラチンを含む分散液と、試作例3のガレート型カテキン、ゼラチン及び水溶性大豆食物繊維を含む分散液は、比較例1のガレート型カテキン単体と比較して明らかに呈味性が向上しており、無理なくガレート型カテキンを摂取できる飲料となっていることがわかる。
これに対して、試作例1のように、ガレート型カテキン及び水溶性大豆食物繊維の含有溶液は、表2に示すように呈味性に乏しいものであった。
(実施例2)血中エピガロカテキンガレート(EGCg)濃度半減期の比較
実施例1の結果、ガレート型カテキン及びゼラチン、水溶性大豆食物繊維を含む組成物が苦渋味なくガレート型カテキンを摂取できる飲料であることが明らかとなったことから、同組成物を摂取した場合、ガレート型カテキンが吸収され、血中へ移行、残留する程度を確認するために、摂取後の血中ガレート型カテキン濃度を測定した。
試料として、前記試作例3及び比較例1で得られた組成物を用いた。具体的には、パネラー3名に350mL(ガレート型カテキン量として600mg)の試作例3又は比較例1の組成物を飲料として飲んでもらい、摂取後30、60、120、240、360分後の血中EGCg濃度を測定し、各飲料摂取時のEGCgの最大血中濃度(Cmax)及び血中半減期(T1/2)を求めた。結果を表3に示す。
なお、血中EGCg濃度は、摂取後各時間において採血したものより血清を作製し、血清中のEGCg濃度をLC−MS/MS(液体クロマトグラフィータンデム質量分析法)を用いた定法に基づき測定した。血中半減期は、上記の各時点で測定する血中EGCg濃度のうち60〜120分後に観察された最大血中濃度より、血中EGCg濃度が半分以下となる時点を測定して、演算することで算出した。
Figure 2014045714
その結果、試作例3の組成物では最大血中濃度は比較例1に比べて低いものであった。これは、試作例3の組成物ではEGCgは複合体を形成しているため、血中への取り込みが緩やかに行われていることが考えられる。
また、試作例3の組成物での血中半減期は、比較例1よりも倍近くの時間を有しており、血中濃度が経時的に維持されていることから、試作例3の組成物ではEGCgが複合体を形成していることでEGCgの血中への取り込みが緩やかに行われていることが示唆された。
実際、比較例1では摂取360分後にはほとんど血中EGCgが残存していなかったのに対し、試作例3の組成物を摂取した場合には360分経過後でも血中へのEGCgの残存が観察された。
以上のことから、良好な血中残存性を示した試作例3の組成物を摂取した場合、血中濃度の経時的な差の変化が小さいことから、T/P比が高い状態となることが考えられる。
これに対して、比較例1のようにガレート型カテキンを単体で摂取した場合、血中への取り込み量が多く、しかも血中半減期が短い上に摂取前後の血中濃度差が大きいことから、T/P比が小さくなることが考えられる。
(実施例3:アンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有する飲料の作製)
濃縮白桃果汁5g、果糖ブドウ糖液糖10g、クエン酸0.1g、ビタミンC0.05g、ピーチ香料0.1g、水溶性大豆食物繊維(商品名:SM−1200、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)0.3g、EGCg(商品名:サンフェノンEGCg、太陽化学株式会社製)0.15g、ヒアルロン酸(日本新薬社製)0.3gに水を加えて溶かし、全量80gとし、ゼラチン(商品名:APH−250、新田ゼラチン株式会社製)の5重量%水溶液を20g加えて混合し白濁が生じたことを確認し、次いで65℃で10分間加熱後、容器に充填し、pH3.7のピーチ果汁飲料100gを作製した。
得られた飲料は、凝集や沈殿を起こさず、苦渋味や不快味も呈しない、ガレート型カテキンを効果的に摂取できる嗜好性の高い飲料であった
(実施例4:アンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有する食品の作製)
グラニュー糖40部、果糖ブドウ糖液糖(Bx.75、日本コーンスターチ株式会社製)60部、水溶性大豆食物繊維10部、水10部を混合加熱し、水分値8%になるまで真空釜にて濃縮し、続いてコラーゲンペプチド(商品名:SCP−5100、新田ゼラチン株式会社製、平均分子量5,000)8.0部を水8.0部に溶かした溶液を添加混合して、糖液を調製した。そして、ガレート型カテキン含有製剤(商品名:サンフェノン90S、ガレート型カテキン含有率65%、太陽化学株式会社製)4.0部を水4.0部に溶かした溶液を添加混合し、最後に紅茶香料0.3部を添加混合して、水分値16%の苦渋味の少ない紅茶風味のクリーム状の組成物を得た。
得られたクリーム状組成物を、2枚のクッキーの間に挟み、紅茶味のクリームサンドクッキーを得た。得られたクッキーは、ほのかな苦味とほどよい甘さをもった嗜好性の高いクッキーであった。
以上のように、本発明の飲食品は、ガレート型カテキン類単独で使用した場合より、血中半減期が長く、且つ優れた呈味性を有し、さらに、コラーゲン等のタンパク質が共存している状況においてもガレート型カテキン類単体と同等のアンジオテンシンI変換酵素阻害効果を発揮する。加えて、本発明のアンジオテンシンI変換酵素阻害作用を有する組成物は、日常的に相当量が飲用されている茶から抽出される天然物や、そのほか、日常的に相当量が摂取されている天然物を主成分とするため、人体に対する副作用の心配がなく安全性に優れる。特に、アンジオテンシンI変換酵素を阻害することで血圧昇圧作用を抑制できるため、本発明の飲食品は、高血圧症の患者や日常的に高血圧ぎみの人にとって、日常的に食品として血圧の調整のために好適に用いられる。

Claims (2)

  1. ガレート型カテキン類及びコラーゲンからなるアンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物を含有する飲食品。
  2. 前記アンジオテンシンI変換酵素阻害剤組成物がさらに水溶性大豆食物繊維を含む請求項1記載の飲食品。
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