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JP2013231365A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2013231365A
JP2013231365A JP2012102618A JP2012102618A JP2013231365A JP 2013231365 A JP2013231365 A JP 2013231365A JP 2012102618 A JP2012102618 A JP 2012102618A JP 2012102618 A JP2012102618 A JP 2012102618A JP 2013231365 A JP2013231365 A JP 2013231365A
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hydraulic pressure
rotational speed
oil
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internal combustion
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JP2012102618A
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Shuji Kawahara
寿人 川原
Shinichiro Ito
慎一郎 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】常用回転数域に応じて通常走行を継続できる範囲を広げることができ、運転手に違和感を与えるのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUが、エンジン回転数に応じて増大するように被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の損傷回避油圧判定値Ppを設定し、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、エンジンの低回転数域でエンジン回転数に応じて増大するように損傷回避油圧判定値Ppよりも大きい第1の油圧判定値Paを設定するとともに、エンジン回転数の上昇を制限する第1の上限回転数Naを設定し、オイルポンプから吐出された油圧が第1の油圧判定値Pa未満となったことを条件として、エンジン回転数を第1の上限回転数Naに制限するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、オイルポンプから被供給部位に供給される油圧の異常検知時に内燃機関の回転数の上昇を制限するようにした内燃機関の制御装置に関する。
従来、オイルパンに貯留されたオイルをオイルポンプから吐出して被供給部位に供給する内燃機関のオイル供給装置が知られている。
通常、オイルの被供給部位は、油圧式可変動弁機構や動弁系の油圧式ラッシュアジャスタ等、内燃機関を構成するエンジンに搭載される油圧駆動部品や、クランクシャフトやカムシャフト等のエンジンの摺動部位を含んで構成されている。
オイルポンプから吐出されるオイルは、これらの複数の被供給部位に対して、例えば、油圧式可変動弁機構、油圧式ラッシュアジャスタ、エンジンの摺動部位といった順にオイル供給経路を通じて供給される。
従来、車両に搭載されるエンジンにおいて、エンジンの潤滑および冷却に使用するオイルを被供給部位に送給するオイル供給装置として、エンジン回転数に比例したオイル吐出量に設定されるオイルポンプが用いられている。
ところで、オイルパンに貯留されるオイルは、オイルポンプによって被供給部位に供給された後、オイルパンに回収される。
このとき、オイルパンに貯留されるオイル量が少ないと、オイルパンに回収されるオイルの回収効率が悪化し、オイルパン内に貯留されるオイルレベル(油面高さ)が適正量に対して低下、すなわち、不足する。
このようにオイルレベルが低下すると、オイルパンからオイルポンプに向けてオイルを吸い上げるためのストレーナは、空気を吸い込む状態(以下、この状態をエア吸いと呼ぶ)となる可能性がある。
オイルポンプがエア吸い状態になると、オイルポンプから吐出される油圧が低下してしまうため、オイルポンプから摺動部位に充分な油量および油圧のオイルを供給することができず、例えば、摺動部位の潤滑性が悪化して摺動部位の焼き付けが発生してしまうおそれがある。
このため、油圧の異常検知時に、摺動部位の潤滑性が悪化して摺動部位の焼き付けが発生するのを防止するために、スロットルバルブの開度を徐々に小さくしてエンジン回転数を、例えば、1800rpmまで低下させることにより、エンジンを保護するようにした内燃機関の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−124816号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関の制御装置にあっては、油圧に応じてスロットルバルブの開度を制限してエンジン回転数を低回転数まで一律に低下させるようにしているため、低回転数で油圧の低下を検知した場合には、加速を行うことができず、運転者に違和感を与えてしまうことがある。
具体的には、一般的なエンジンは、変速機のギヤ比やパワーウェイトレシオ等によって常用回転数が高回転数域に設定される場合と低回転数域に設定される場合とがある。このため、例えば、常用回転数が低回転数域に設定される車両にあっては、常用回転数域内の低い回転数で油圧の低下を検知した場合には、加速することができず、運転手に違和感を与えてしまう。
また、常用回転数が高回転数域に設定される車両にあっては、油圧の低下を検知したときの低回転数であるエンジン回転数と常用する高回転数域との回転数差が、常用回転数が低回転数域を使用する車両よりも大きいのにもかかわらず、低回転数域でエンジン回転数の上昇が制限されてしまうことになる。したがって、運転手に与える違和感が常用回転数域を低回転数とする場合よりもより一層大きくなってしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、常用回転数域に応じて通常走行を継続できる範囲を広げることができ、運転手に違和感を与えるのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記目的を達成するため、(1)オイル貯留手段に貯留されるオイルを被供給部位に供給するオイルポンプを有する内燃機関に設けられ、前記オイルポンプから前記被供給部位に供給される油圧の異常判定時に前記内燃機関の回転数の上昇を制限する機関制御手段を備えた内燃機関の制御装置であって、前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の損傷回避油圧判定値が設定されており、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、少なくとも前記内燃機関の低回転数域で前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記損傷回避油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第1の油圧判定値を設定するとともに、前記内燃機関の回転数の上昇を制限する第1の上限回転数を設定し、前記オイルポンプから吐出された油圧が前記第1の油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第1の上限回転数に制限し、前記常用回転数が高回転数域に設定される場合には、前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記第1の油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第2の油圧判定値を設定するとともに、前記第1の上限回転数よりも高回転数域側に第2の上限回転数を設定し、前記オイルポンプから吐出された油圧が前記第2の油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第2の上限回転数に制限するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、少なくとも内燃機関の低回転数域で内燃機関の回転数に応じて増大するように損傷回避油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第1の油圧判定値を設定するとともに、内燃機関の回転数の上昇を制限する第1の上限回転数を設定し、オイルポンプから吐出された油圧が第1の油圧判定値未満となったことを条件として、内燃機関の回転数を第1の上限回転数に設定する。
このため、例えば、第1の上限回転数を油圧損傷回避判定値に対応する回転数に設定すれば、第1の上限回転数よりも低回転数域でオイルポンプから吐出される油圧が第1の油圧判定値未満となった場合であっても、第1の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。このため、運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。
また、油圧が第1の油圧判定値未満となった場合であっても、第1の油圧判定値が損傷回避油圧判定値以上であるため、被供給部位が損傷しない回転数以上で第1の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させることができる。このため、被供給部位に焼き付け等が発生するのを回避しつつ、車両の加速を行うことができる。
また、機関制御手段が、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、内燃機関の回転数に応じて増大するように第1の油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第2の油圧判定値を設定するとともに、第1の上限回転数よりも高回転数域側に第2の上限回転数を設定し、オイルポンプから吐出された油圧が第2の油圧判定値未満となったことを条件として、内燃機関の回転数を第2の上限回転数に設定する。
このため、第2の上限回転数を油圧損傷回避判定値に対応する回転数に設定すれば、第2の上限回転数よりも低回転数域でオイルポンプから吐出される油圧が第2の油圧判定値未満となった場合であっても、第1の上限回転数よりも高回転側の第2の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。したがって、運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。
また、第2の油圧判定値が、損傷回避油圧判定値よりも高い第1の油圧判定値に対してさらに高油圧側に設定されるので、被供給部位が損傷しない回転数以上で第2の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させることができる。このため、被供給部位に焼き付け等が発生するのを回避しつつ、車両の加速を行うことができる。
上記(1)の内燃機関の制御装置において、(2)前記機関制御手段は、前記常用回転数が低回転数域に設定された場合には、前記第1の油圧判定値に関連付けられた第1の上限回転数より高い回転数において前記第1の上限回転数を前記損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、前記損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第1の上限回転数に制限し、前記常用回転数が高回転数域に設定された場合には、前記第2の油圧判定値に関連付けられた第2の上限回転数より高い回転数において前記第2の上限回転数を前記損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、前記損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第2の上限回転数に制限するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、常用回転数が低回転数域に設定された場合には、第1の油圧判定値に関連付けられた第1の上限回転数より高い回転数において第1の上限回転数を損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、内燃機関の回転数を前記第1の上限回転数に設定する。
このため、第1の上限回転数よりも高い回転数域で走行中に油圧が損傷回避油圧判定値未満となった場合に、第1の上限回転数に制限して被供給部位の焼き付け等が発生するのを早期に防止することができる。
また、機関制御手段が、常用回転数が高回転数域に設定された場合には、第2の油圧判定値に関連付けられた第2の上限回転数より高い回転数において第2の上限回転数を損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、内燃機関の回転数を第2の上限回転数に設定する。
このため、第2の上限回転数よりも高い回転数域で走行中に油圧が損傷回避油圧判定値未満となった場合に、第2の上限回転数に制限して被供給部位の焼き付け等が発生するのを早期に防止することができる。
上記(1)または(2)の内燃機関の制御装置において、(3)前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数が増大するにつれて油圧が増大する特性を有し、前記オイルポンプから前記被供給部位に供給される油圧が正常レベルの油圧値および前記正常レベルの油圧値に対して一定の割合で油圧が低下する複数の油圧レベルの油圧値を設定する油圧レベル設定部と、前記第1の上限回転数または前記第2の上限回転数を設定する上限回転数設定部と、前記常用回転数が低回転数域に設定される場合には、前記損傷回避油圧判定値の中から前記第1の上限回転数に一致する第1の特定油圧値を求め、前記複数の油圧レベルの中から前記第1の特定油圧値に一致する第3の特定油圧値を有する油圧レベルを前記第1の油圧判定値に設定する第1の油圧判定値設定部と、前記常用回転数が高回転数域に設定される場合には、前記損傷回避油圧判定値の値の中から前記第2の上限回転数に一致する第2の特定油圧値を求め、前記複数の油圧レベルの中から前記第2の油圧判定値に一致する第4の特定油圧値を有する油圧レベルを前記第2の油圧判定値に設定する第2の油圧判定値設定部とを含んで構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値の中から第1の上限回転数に一致する第1の特定油圧値を求め、複数の油圧レベルの中から第1の特定油圧値に一致する第3の特定油圧値を有する油圧レベルを第1の油圧判定値に設定する。
このため、機関制御手段が、正常レベルの油圧に対して一定の割合で低下した油圧レベルを第1の油圧判定値に設定し、この第1の油圧判定値未満となった場合に第1の上限回転数に制限することができる。したがって、油圧低下時に損傷回避油圧判定値よりも余裕のある第1の油圧判定値に対して第1の上限回転数を設定することができ、油圧が第1の油圧判定値未満となってから被供給部位の損傷を防止しつつ、第1の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。
また、機関制御手段が、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値の値の中から第2の上限回転数に一致する第2の特定油圧値を求め、複数の油圧レベルの中から第2の油圧判定値に一致する第4の特定油圧値を有する油圧レベルを第2の油圧判定値に設定する。
このため、機関制御手段が、正常レベルの油圧に対して一定の割合で低下したレベルを第2の油圧判定値に設定し、この第2の油圧判定値未満となった場合に第2の上限回転数を制限することができる。したがって、油圧低下時に損傷回避油圧判定値よりも余裕のある第2の油圧判定値に対して第2の上限回転数を設定することができ、油圧が第2の油圧判定値未満となってから被供給部位の損傷を防止しつつ、第2の上限回転数まで内燃機関の回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。
上記(3)の内燃機関の制御装置において、(4)油圧レベル設定部に設定される複数の油圧レベルは、前記オイル貯留手段に貯留されるオイル量に対応するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、油圧レベル設定部に設定される複数の油圧レベルをオイル貯留手段に貯留されるオイル量に対応させるようにしたので、オイル貯留手段に貯留されるオイルの残量に基づいて第1の油圧判定値および第2の油圧判定値を設定することができ、油圧低下時に損傷回避油圧判定値よりも余裕のある油圧判定値に対して第1の上限回転数および第2の上限回転数を設定することができる。
上記(1)〜(4)の内燃機関の制御装置において、(5)前記内燃機関が、前記内燃機関に吸入空気を導入する吸気管と、前記吸気管に設けられ、前記内燃機関に供給される吸入空気量を調整するスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動する駆動部材とを含んで構成され、前記機関制御手段は、常用回転数が低回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第1の油圧判定値未満であることを条件として、前記駆動部材を駆動して前記スロットルバルブの開度を閉じ側に制御することにより、前記内燃機関の回転数の上昇を制限し、常用回転数が高回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第2の油圧判定値未満であることを条件として、前記駆動部材を駆動して前記スロットルバルブの開度を閉じ側に制御することにより、前記内燃機関の回転数の上昇を制限するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、油圧が第1の油圧判定値未満または第2の油圧判定値未満であることを条件として、駆動部材を駆動してスロットルバルブの開度を閉じ側に制御することにより、内燃機関の回転数の上昇を制限するので、油圧異常時に被供給部位の焼き付けが発生するのを防止することができ、被供給部位の焼き付け等が発生するのを早期に防止することができる。
上記(1)〜(5)の内燃機関の制御装置において、(6)前記機関制御手段から出力される異常信号に基づいて油圧が異常であることを警告する警告手段を有し、前記機関制御手段は、常用回転数が低回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第1の油圧判定値未満であることを条件として、前記警告手段に警告信号を出力し、常用回転数が高回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第2の油圧判定値未満であることを条件として、前記警告手段に警告信号を出力するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから吐出される油圧が第1の油圧判定値未満または第2の油圧判定値未満であることを条件として、警告手段による警告を行うので、オイル貯留手段に貯留されるオイルが不足したことを運転者に警告することができる。このため、運転者に対して、オイル貯留手段のオイルの点検またはオイル貯留手段にオイルを補充する作業を促すことができる。
上記(3)〜(6)の内燃機関の制御装置において、(7)前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数と、前記オイルポンプから吐出されるオイルの温度と、前記オイルポンプから吐出される油圧とに基づいて前記油圧レベルを設定するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、内燃機関の回転数、オイルポンプから吐出されるオイルの温度および油圧に基づいて油圧レベルを設定するので、内燃機関の回転数と油温とに応じた最適な油圧レベルを設定することができ、油圧異常を高精度に検知することができる。
本発明によれば、常用回転数域に応じて通常走行を継続できる範囲を広げることができ、運転手に違和感を与えるのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、内燃機関の制御装置を備えた車両の概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンの概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンの被供給部位とオイルの流れを示すブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、基本マップを示す図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、油圧異常判定マップを示す図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、車種、エンジン排気量、変速機の種類、最大ギヤ比、パワーウェイトレシオ、常用回転数および上限回転数の関係を示す図である 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、油圧異常判定マップの初期設定を行う場合の機関制御処理のフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、常用回転数が低回転数域に設定された場合の機関制御処理のフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図であり、常用回転数が高回転数域に設定された場合の機関制御処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図9は、本発明に係る内燃機関の制御装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、変速機3と、オイル供給装置4と、内燃機関の制御装置5とを含んで構成されている。
図2に示すように、エンジン2は、図示しない気筒内に往復移動可能に収容されたピストン10が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、所謂4サイクルのガソリンエンジンである。
このエンジン2は、気筒およびピストン10をそれぞれ4つずつ備える直列4気筒のエンジンである。なお、気筒数は一例を示すもので4気筒に限られるものではない。また、エンジン2は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンであってもよい。
エンジン2は、ピストン10と、バルブタイミング可変機構(Variable Valve Timing:以下、VVTという)11と、出力軸を構成するクランクシャフト12と、シリンダヘッド13、シリンダブロック14およびクランクケースからなるエンジンブロック15と、気筒内に燃料を噴射する図示しない燃料噴射装置とを含んで構成されている。
クランクシャフト12は、クランクジャーナル12aを介してエンジンブロック15に回転可能に支持されている。また、クランクシャフト12は、コネクティングロッド16を介してピストン10に連結されており、ピストン10の往復運動が伝達されて回転運動するようになっている。なお、コネクティングロッド16は、クランクシャフト12のクランクピン12bに連結されている。
また、吸気カムシャフト17および排気カムシャフト18とは、カムジャーナル19(図3参照)を介してシリンダヘッド13に回転自在に支持されている。
吸気カムシャフト17および排気カムシャフト18は、チェーン20を介してクランクシャフト12に連結されており、クランクシャフト12の動力がチェーン20を介して伝達されることにより、吸気カム17aおよび排気カム18aを介して吸気バルブ21および排気バルブ22の開閉を行うようになっている。
図1において、変速機3は、エンジン2の出力側に連結されており、エンジン2の回転、すなわち、クランクシャフト12の回転を変速するようになっている。変速機3の出力側には、例えばプロペラシャフト23、デファレンシャル装置24およびドライブシャフト25L、25R等を介して、駆動輪26L、26Rが連結されている。すなわち、エンジン2の出力トルクは、変速機3に入力され、変速機3において設定される変速比に応じて変速されて、駆動トルクとして駆動輪26L、26R側に伝達されるようになっている。
なお、変速機3としては、クランクシャフト12に図示しないトルクコンバータを介して連結され、クラッチおよびブレーキと遊星歯車装置とを用いて変速比を設定する遊星歯車式の自動変速機、変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)、あるいは、クランクシャフト12にクラッチ機構を介して連結される手動変速機等が用いられる。
図1、図2に示すように、オイル供給装置4は、オイル貯留手段としてのオイルパン31と、オイルストレーナ32と、オイルポンプ33と、オイルポンプ33から吐出されたオイルを濾過するオイルフィルタ34と、オイル通路35aおよびオイル還流通路35bを含んだオイル供給経路35(図3参照)とを含んで構成されている。
オイルパン31にはオイルストレーナ32が浸漬されており、オイルストレーナ32は、オイルパン31に貯留されたオイルを濾過するようになっている。
オイルパン31に貯留されたオイルは、オイルストレーナ32を通してオイルポンプ33によって吸い上げられてオイルポンプ33からオイル通路35aに吐出されるようになっている。オイル通路35aにはオイルフィルタ34が介装されており、オイルフィルタ34は、オイルに混入される異物を除去するようになっている。
オイルポンプ33は、例えば、トロコイドポンプやギヤポンプ等で構成され、チェーン20を介してクランクシャフト12に連結されており、クランクシャフト12とは別軸でクランクシャフト12により等速駆動されるようになっている。なお、オイルポンプ33は、チェーン20によらず、クランクシャフト12に直結されクランクシャフト12により等速駆動される構造のものでもよい。
図2、図3に示すように、オイル通路35aの下流にはメインギャラリ36が設けられており、メインギャラリ36は、クランクシャフト12に沿ってシリンダブロック14の壁面内に延設されている。
このメインギャラリ36にはオイルポンプ33により加圧されたオイルが供給されるようになっており、メインギャラリ36に供給されたオイルは、シリンダヘッド13やシリンダブロック14に分岐して供給されるようになっている。
シリンダヘッド13およびシリンダブロック14に分岐して供給されたオイルは、エンジン2の被供給部位に供給される。
例えば、シリンダブロック14においては、クランクジャーナル12a、クランクピン12b、コネクティングロッド16等の摺動部位の潤滑用のオイルや油圧駆動部品を構成するオイルジェット37の作動油として、シリンダヘッド13においては、吸気カムシャフト17および排気カムシャフト18のカムジャーナル19の潤滑用のオイルや油圧駆動部品を構成するVVT11やラッシュアジャスタ38の作動油として用いられる。
なお、本実施の形態では、被供給部位は、クランクジャーナル12a、クランクピン12b、コネクティングロッド16、ピストン10等の摺動部位と、オイルジェット37、ラッシュアジャスタ38、VVT11等の油圧駆動部品から構成されている。
ここで、VVT11は、運転状態に応じて吸気バルブ21を最適な開閉タイミングに制御する機構である。VVT11は、吸気カムシャフト17の軸方向端部に設けられたVVTコントローラからなる。
VVT11は、各VVTコントローラに油圧が供給されることにより、カムスプロケットに対する吸気カムシャフト17の位相を変更して吸気バルブ21の開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
VVT11の各VVTコントローラに供給される油圧は、吸気側のオイルコントロールバルブ(OCV:Oil Control Valve)27により制御される。なお、VVT11は、吸気バルブ21に加えて排気バルブ22を最適な開閉タイミングに制御するようにしてもよい。
また、オイルジェット37は、エンジン2のピストン10の底面に向けてオイルを噴射することで、燃焼ガスに晒され熱負荷が高くなるピストン10を冷却し、例えば、高負荷運転時での異常燃焼を防止しノッキングの抑制を図るものである。
被供給部位に供給されたオイルは、その後、エンジンブロック15内を滴下し再度オイルパン31に戻るようになっている。オイル供給装置4のオイル供給経路35は、オイル通路35a、オイル還流通路35bおよびメインギャラリ36を含んで構成されており、オイルパン31に貯留されたオイルをエンジン2の被供給部位に供給した後に、オイルパン31に回収する循環経路として構成されている。
すなわち、オイル供給経路35は、オイルパン31に貯留されたオイルをオイルポンプ33によってエンジン2の被供給部位に供給した後、オイルパン31に回収するまでのオイルの循環経路である。
また、図1に示すように、オイル還流通路35bは、オイルポンプ33の吐出側のオイル通路35aに接続されており、このオイル還流通路35b上にはリリーフバルブ39が設けられている。このリリーフバルブ39は、オイルポンプ33の吐出側の油圧(吐出圧)が所定値を越えたときに作動(開弁)してオイルをオイルパン31またはオイルポンプ33内にリリーフするものである。
図1において、エンジン2にはエンジン2に吸入空気を導入する吸気管41が接続されており、この吸気管41にはスロットルバルブ42が設けられている。このスロットルバルブ42は、図示しないアクセルペダルの踏み込みに応じて吸気管41内の開度、すなわち、吸気通路の開度を調整することにより、エンジン2に導入される吸入空気量を調整するようになっている。
スロットルバルブ42は、駆動モータ43によって駆動されるようになっており、駆動モータ43は、ECU51からの駆動信号に基づいてスロットルバルブ42の開度を調整する。
なお、吸気管41は、シリンダヘッド13に形成された吸気ポートを介してシリンダの燃焼室に吸入空気を導入するようになっており、吸気ポートは、吸気バルブ21によって開閉されるようになっている。
図1に示すように、制御装置5は、エンジンコントロールユニット(以下、単にECUという)51、油圧センサ52、油温センサ53、クランク角センサ54およびウォーニングランプ55を含んで構成されている。
油圧センサ52は、オイルポンプ33の吐出側のオイル通路35aに設けられている。油圧センサ52は、オイルポンプ33から被供給部位に供給される油圧を検知して、油圧に応じた信号をECU51に出力するようになっている。なお、油圧センサ52は、メインギャラリ36に設けられていてもよい。
油温センサ53は、オイルポンプ33の吐出側のオイル通路35aに設けられており、オイルポンプ33から吐出されるオイルの温度(以下、油温という)を検知するようになっている。油温センサ53は、メインギャラリ36に設けられてもよい。
油温センサ53は、例えば、油温に応じて抵抗値が変化するサーミスタによって構成され、抵抗値の変化に応じて変化する電圧を油温を表す信号としてECU51に出力するようになっている。
クランク角センサ54は、クランクシャフト12の近傍に設けられており、クランク角センサ54は、例えば、電磁ピックアップであって、クランクシャフト12が回転する際にクランクシャフト12に設けられた図示しないシグナルロータの歯に対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生してECU51に出力する。ECU51は、クランク角センサ54の出力情報に基づいて単位時間当たりのパルス数を計測することにより、エンジン回転数を演算する。
ECU51は、CPU(Central Processing Unit)51aと、ROM(Read Only Memory)51bと、RAM(Random Access Memory)51cと、駆動モータ43、油圧センサ52、油温センサ53、クランク角センサ54およびウォーニングランプ55が接続される入出力インターフェース51dとを含んで構成されている。
ROM51bは、例えば、EEPROMまたはEPROMから構成されており、ROM51bには機関制御プログラムを含んだ各種制御プログラムや、これら各種制御プログラムを実行する際に参照される複数のマップ等が記憶されている。
RAM51cは、CPU51aでの演算結果や上述した各種センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、ワークエリアの一部も構成する不揮発性のメモリである。
図4は、ROM51bに記憶された油圧異常判定用の基本マップであり、この基本マップは、エンジン回転数(rpm)と、オイルポンプ33から吐出されるオイルの温度(以下、油温という)(℃)と、オイルポンプ33から吐出されるオイルの圧力(以下、油圧という)とに基づいて複数の油圧レベルが設定されている。
この油圧レベルは、オイルパン31内のオイルレベルがL(Low)レベル、すなわち、オイルの補充が必要な最低レベルよりも大きいレベルの油圧値Pfが設定されている。この油圧値Pfとしては、例えば、オイルパン31内のオイルがF(Full)レベルに対して90%低下した正常レベルの油圧としたときの油圧値に設定されている。
また、油圧レベルは、油圧値Pfに対して一定の割合で低下する油圧値P1、P2、P3が設定されており、これら油圧値Pf、P1、P2、P3は、エンジン回転数と油圧とに関連付けられている。
なお、オイルレベルが正常レベルにある場合には、オイルポンプ33から被供給部位に供給される油圧が正常レベルの油圧であり、被供給部位を構成する潤滑部位の焼き付けが発生しない油圧レベルとなる。
本実施の形態では、例えば、油圧値P1が油圧値Pfに対して60%の大きさの油圧値を示し、油圧値P2が油圧値Pfに対して50%の大きさ油圧値を示し、油圧値P3が油圧値Pfに対して30%の大きさの油圧値を示している。但し、油圧値P3は、Lレベル以上の大きさである。
また、基本マップには、エンジン回転数の増大に伴って油圧が増大する特性を有する損傷回避油圧判定値Ppが設定されており、この損傷回避油圧判定値Ppは、被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の上限油圧である。この損傷回避油圧判定値Ppは、エンジン回転数が高回転数域にあるときに急激に油圧が増大する特性を有する。
オイルポンプ33から吐出される油圧が損傷回避油圧判定値Ppを下回ると、クランクジャーナル12a、クランクピン12b、コネクティングロッド16、ピストン10等の摺動部位の焼き付けが発生するおそれがある。このため、被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の上限油圧として、損傷回避油圧判定値Ppが設定されている。
油圧値Pf、P1、P2、P3は、エンジン回転数が高回転数域にあるときには損傷回避判定値Ppよりも油圧の変化率が小さい特性を有する。
図5は、油圧異常判定マップであり、この油圧異常判定マップには常用回転数が低回転数域に設定される場合の油圧異常判定用の第1の油圧判定値Paおよびエンジン回転数の上昇を抑制するための第1の上限回転数Naが設定されている。
また、油圧異常判定マップには常用回転数が高回転数域に設定される場合の油圧異常判定用の第2の油圧判定値Pbおよびエンジン回転数の上昇を抑制するための第2の上限回転数Nbが設定されている。
第1の油圧判定値Paは、低回転数域でエンジン回転数に応じて増大するように損傷回避油圧判定値Ppよりも大きい値に設定されている。また、第2の油圧判定値Pbは、エンジン回転数に応じて増大するように第1の油圧判定値Paよりも大きい値に設定されており、第2の上限回転数Nbは、第1の上限回転数Naよりも高回転数域側に設定されている。
この第1の上限回転数Naおよび第2の上限回転数Nbは、エンジン排気量、最大ギヤ比およびパワーウェイトレシオに基づいて算出され、車種毎に固有の第1の上限回転数Naまたは第2の上限回転数NbがROM51bに記憶されている。なお、図5の油圧異常判定マップでは、説明の便宜上、損傷回避油圧Pp、油圧値Pf、P1、P2、P3を記載している。
図6は、車種、エンジン排気量、変速機3の種類、最大ギヤ比、パワーウェイトレシオ、常用回転数および上限回転数の関係を示す図である。
ここで、変速機の種類は、手動変速機(MT)、ベルト式無段変速機(CVT)、自動変速機(AT)に分けられる。上限回転数は、エンジン排気量、最大ギヤ比およびパワーウェイトレシオ(車両重量/最大出力)の大きさによって決定されるようになっている。
具体的には、最大ギヤ比が大きい程、また、パワーウェイトレシオが小さい程、上限回転数が高回転数域に設定される。また、最大ギヤ比が小さい程、また、パワーウェイトレシオが大きい程、上限回転数が低回転数に設定される。すなわち、上限回転数が高回転域に設定される車両1は、常用回転数が高回転域となり、上限回転数が低回転域に設定される車両1は、常用回転数が低回転域となる。
例えば、エンジン排気量が大きくパワーウェイトレシオが小さい程は、加速性がよいため、パワーウェイトレシオが小さい車両1は、常用回転数が低回転数域となり、低回転数域に対する上限回転数が設定される。また、エンジン排気量が大きくパワーウェイトレシオが大きい車両1は、常用回転数が高回転数域となり、高回転数域に対する上限回転数が設定される。
また、最大ギヤ比が小さい程、駆動輪26L、26Rの1回転当たりのクランクシャフト12の回転数が少ないので、常用回転数が低回転数域となり、低回転数域に対する上限回転数が設定される。
また、最大ギヤ比が大きい程、駆動輪26L、26Rの1回転当たりのクランクシャフト12の回転数が多いので、クランクシャフト12の1回転当たりの駆動輪26L、26Rの回転数が少ないので、常用回転数が高回転数域となり、高回転数域に対する上限回転数が設定される。
図6に示すように、例えば、CVTを有する車両1は、MTを有する車両1に比べて常用回転数が低回転数域に設定され、MTを有する車両は、常用回転数が高回転数域に設定される傾向になる。なお、ROM51bには車種毎にその車種に応じたエンジン排気量、パワーウェイトレシオおよび最大ギヤ比が記憶されている。
ECU51は、ROM51bに記憶されたエンジン排気量、最大変速比およびパワーウェイトレシオに基づいて常用回転数を算出し、算出結果に基づいて第1の上限回転数Naまたは第2の上限回転数Nbを設定する。
なお、第1の上限回転数Naは、第2の上限回転数Nbと比較すると、低回転数域にあると言えるものであり、本発明では、常用回転数が異なる回転数域にある場合に、それぞれの回転数域に応じて異なる大きさの上限回転数を設定することができるものである。
また、図5に示す油圧異常判定マップでは、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中で第1の上限回転数Naに関連付けられた特定油圧値Pa1(例えば、100kPa)と一致する特定油圧値Pa2を有する油圧値P3が第1の油圧判定値Paに設定されている。
すなわち、油圧値P1、P2、P3のうち、第1の上限回転数Naと損傷回避油圧判定値Ppとの交点X1を通る油圧値P3が第1の油圧判定値Paに設定されている。
なお、本実施の形態では、特定油圧値Pa1が第1の特定油圧値を構成しており、特定油圧値Pa2が第3の特定油圧値を構成している。
この第1の油圧判定値Paは、第1の上限回転数Naより低回転数域で損傷回避油圧判定値Ppよりも高油圧側に設定され、第1の上限回転数Naより高回転数域で損傷回避油圧判定値Ppよりも低油圧側に設定されている。
また、図5に示す異常油圧判定マップでは、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの値の中で第2の上限回転数Nbに関連付けられた油圧判定値Pb1(例えば、200kPa)と一致する特定油圧値Pb2を有する油圧値P2が第2の油圧判定値Pbに設定されている。
すなわち、油圧値P1、P2、P3のうち、第2の上限回転数Nbと損傷回避油圧判定値Ppとの交点X2を通る油圧値P3が第2の油圧判定値P2に設定されている。
なお、本実施の形態では、特定油圧値Pb1が第2の特定油圧値を構成しており、特定油圧値Pb2が第4の特定油圧値を構成している。
この第2の油圧判定値Pbは、第2の上限回転数Nbより低回転数域で損傷回避油圧判定値Ppよりも高油圧側に設定され、第2の上限回転数Nbより高回転数域で損傷回避油圧判定値Ppよりも低油圧側に設定されている。
本実施の形態のECU51は、エンジン回転数が増大するにつれて油圧が増大する特性を有し、オイルポンプ33から被供給部位に供給される油圧が正常レベルの油圧値Pfおよび正常レベルの油圧値Pfに対して一定の割合で油圧が低下する複数の油圧レベルである油圧値P1、P2、P3を設定する油圧レベル設定部を構成している。
また、ECU51は、エンジン排気量、パワーウェイトレシオおよび変速機3の最大ギヤ比から常用回転数を低回転数域または高回転数に設定するとともに、第1の上限回転数Naまたは第2の上限回転数N2を設定する上限回転数設定部を構成している。なお、第1の上限回転数Naまたは第2の上限回転数N2は、パワーウェイトレシオおよび最大ギヤ比の一方から設定してもよい。
また、ECU51は、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中から第1の上限回転数Naに一致する特定油圧値Pa1を求め、複数の油圧値P1、P2、P3の中から特定油圧値Pa1に一致する特定油圧値Pb2を有する油圧レベルを第1の油圧判定値Paに設定する第1の油圧判定値設定部を構成している。
また、ECU51は、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの値の中から第2の上限回転数Naに一致する特定油圧値Pb1を求め、複数の油圧レベルの中から特定油圧値Pb1に一致する特定油圧値Pb2を有する油圧レベルを第2の油圧判定値Pbに設定する第2の油圧判定値設定部を構成している。
また、ECU51は、オイルポンプ33から吐出された油圧が第1の油圧判定値Pa未満となったことを条件として、エンジン回転数を第1の上限回転数Naに設定するようになっている。
また、ECU51は、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、オイルポンプ33から吐出された油圧が第2の油圧判定値Pb未満となったことを条件として、エンジン回転数を第2の上限回転数Nbに設定するようになっている。
ECU51は、オイルポンプ33から吐出された油圧が第1の油圧判定値Pa未満または第2の油圧判定値Pb未満となったことを条件として、オイルパン31内のオイルレベルが低下することに起因する油圧異常であるものと判断して、ウォーニングランプ55に異常信号を出力するようになっている。
ウォーニングランプ55は、ECU51から異常信号が入力したときに点灯あるいは点滅して油圧異常を警告することにより、オイルパン31内のオイルレベルが低下したことを運転者に警告する。
また、ECU51は、油圧異常と判断すると、駆動モータ43に制御信号を送信するようになっている。駆動モータ43は、ECU51から制御信号が入力されると、スロットルバルブ42を閉じ側に制御することにより、エンジン2の回転数が第1の上限回転数Naまたは第2の上限回転数Nb以上に上昇するのを抑制するようになっている。また、本実施の形態のECU51は、機関制御手段を構成している。
また、図4に示す基本マップは、油温(℃)毎にエンジン回転数とそのエンジン回転数での油圧値Pf、P1、P2、P3および損傷回避判定油圧Ppとが割り当てられた複数のマップから構成されている。
図4では、T℃の油温にエンジン回転数とそのエンジン回転数での油圧値Pf、P1、P2、P3および損傷回避判定油圧Ppとが割り当てられたマップの一例を示している。なお、油圧値Pf、P1、P2、P3および損傷回避判定油圧Ppは、オイルの粘性が低い高油温になる程、低圧側に設定される。
なお、基本マップは、油温毎にエンジン回転数とそのエンジン回転数での油圧値Pf、P1、P2、P3および損傷回避判定油圧Ppとが割り当てられてもよいし、一定の油温範囲毎(例えば、10℃毎)にエンジン回転数とそのエンジン回転数での油圧値Pf、P1、P2、P3および損傷回避判定油圧Ppとが割り当てられてもよい。
次に、図7〜図9に基づいてエンジン2の機関制御処理を説明する。
図7は、制御装置5のECU51で実行される機関制御処理のフローチャートであり、図5に示す油圧異常判定マップの初期設定を行う処理を示している。図7のフローチャートは、ROM51bに記憶された機関制御プログラムであり、この機関制御プログラムは、CPU51aによって実行される。
図7において、まず、CPU51aは、ROM51bに記憶された基本マップ(図4参照)を読み込む(ステップS1)。このとき、CPU51aは、最低油温に関連付けられた基本マップから読み込みを開始する。次いで、CPU51aは、ROM51bに記憶されたエンジン排気量、最大ギヤ比およびパワーウェイトレシオに基づいて上限回転数を算出する(ステップS2)。
次いで、CPU51aは、油圧値P1、P2、P3のうち、ステップS2で算出された上限回転数と損傷回避油圧判定値Ppとの交点Xを通る特定油圧値を算出して油圧異常判定用の油圧値を設定する(ステップS3)。
具体的には、ステップS3の処理において、CPU51aは、常用回転数が低回転数域にある場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中から第1の上限回転数Naに一致する特定油圧値Pa1を求め、油圧値P1、P2、P3の中から特定油圧値Pa1に一致する特定油圧値Pa2を有する油圧値P3を第1の油圧判定値Paに設定する。
また、CPU51aは、常用回転数が高回転数域にある場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中から第2の上限回転数Nbに一致する特定油圧値Pb1を求め、油圧値P1、P2、P3の中から特定油圧値Pb1に一致する特定油圧値Pb2を有する油圧値P2を第2の油圧判定値Pbに設定する。
このようにして、特定油圧値Pa1とPa2との交点X1または特定油圧値Pb1とPb2との交点X2を求めることにより、図5に示す油圧異常判定マップの初期処理が行われる。
次いで、CPU51aは、全ての温度に対応する異常油圧判定マップの初期設定が終了したか否かを判別し(ステップS4)、初期設定が終了していないものと判断した場合には、次に高温の基本マップを読み込んでステップS1〜S3の処理を実行する。
そして、CPU51aは、全ての温度に対応する異常油圧判定マップの初期設定が終了したものと判断した場合には、今回の処理を終了する。
図8、図9は、制御装置5のECU51で実行される機関制御処理のフローチャートであり、機関制御を実施するための処理を示している。図8、図9のフローチャートは、ROM51bに記憶された機関制御プログラムであり、この機関制御プログラムは、CPU51aによって実行される。
まず、図8に基づいて常用回転数が低回転数域に設定された場合の機関制御処理を説明する。
図8において、CPU51aは、油温センサ53からの検知情報に基づいてオイルパン31から吐出される油温を読み込んだ後(ステップS11)、ROM51bに記憶された油圧異常判定マップの中からこの油温に応じた油圧異常判定マップを読み込む(ステップS12)。
次いで、CPU51aは、油圧センサ52の検知情報に基づいて油圧Poを読み込んだ後(ステップS13)、クランク角センサ54の検知情報に基づいてエンジン回転数Noを算出する(ステップS14)。
次いで、CPU51aは、エンジン回転数Noが第1の上限回転数Na未満であるか否かを判別し(ステップS15)、エンジン回転数Noが第1の上限回転数Na未満であるものと判断した場合には、油圧センサ52の油圧Poが第1の油圧異常判定値Pa未満であるか否かを判別する(ステップS16)。
CPU51aは、油圧センサ52の油圧Poが第1の油圧異常判定値Pa以上であるものと判断した場合には、油圧が正常であり、オイルパン31内のオイルレベルが正常であるものと判断してステップS13に処理を戻す。
また、CPU51aは、油圧センサ52の油圧Poが第1の油圧異常判定値Pa未満であるものと判断した場合には、油圧異常であるものと判断して、ウォーニングランプ55に異常信号を出力して(ステップS17)、今回の処理を終了する。
このように油圧異常となるのは、オイルパン31内のオイルレベルが低下してオイルポンプ33がエア吸い状態となるためであり、運転者は、ウォーニングランプ55の点灯または点滅によりオイルパン31内のオイルが不足したことを認識することができる。
また、このときのエンジン回転数Noは、第1の上限回転数Na未満であるため、第1の上限回転数Naよりも低回転数域で油圧の低下を検知した場合であっても、第1の上限回転数Naまでエンジン回転数を上昇させて加速を行うことが可能となる。
また、CPU51aは、ステップS15でエンジン回転数Noが第1の上限回転数Na以上であるものと判断した場合には、油圧センサ52の油圧Poが損傷回避判定油圧Pp未満であるか否かを判別する(ステップS18)。
CPU51aは、油圧Poが損傷回避判定油圧Pp以上であるものと判断した場合には、油圧が正常であるものと判断してステップS13に処理を戻す。
また、CPU51aは、油圧Poが損傷回避判定油圧Pp未満であるものと判断した場合には、CPU51aは、駆動モータ43に制御信号に出力することにより、駆動モータ43によってスロットルバルブ42を閉じ側に制御し(ステップS19)、エンジン回転数を第1の上限回転数Naまで低下させて、今回の処理を終了する。
このため、以後の運転において、第1の上限回転数Na以上の回転数が得られるようにアクセルペダルの踏み込み量を多くしても、エンジン回転数が第1の上限回転数Na以上に上昇することが抑制される。なお、このスロットルバルブ42を閉じ側に制御するとは、アクセルペダルの踏み込みに応じて関連付けられたスロットルバルブの開度に対して閉じ側に制御されるものである。
すなわち、CPU51aは、アクセルペダルの開度とスロットルバルブの開度とが関連付けられたマップを参照し、スロットルバルブの開度をアクセルペダルの踏み込み量に応じた正規の開度よりも閉じ側に制御して、スロットル開度を絞る。このようにすると、エンジン2に供給される吸入空気量が減少してエンジン2の回転数の上昇が抑制される。
この結果、クランクジャーナル12a、クランクピン12b、コネクティングロッド16、ピストン10等の焼き付けが発生するのを防止してエンジン2を保護することができる。
次に、図9に基づいて常用回転数が高回転数域に設定された場合の機関制御処理を説明する。
図9において、CPU51aは、油温センサ53からの検知情報に基づいてオイルパン31から吐出される油温を読み込んだ後(ステップS21)、ROM51bに記憶された油圧異常判定マップの中からこの油温に応じた油圧異常判定マップを読み込む(ステップS22)。
次いで、CPU51aは、油圧センサ52の検知情報に基づいて油圧Poを読み込んだ後(ステップS23)、クランク角センサ54の検知情報に基づいてエンジン回転数Noを算出する(ステップS24)。
次いで、CPU51aは、エンジン回転数Noが第2の上限回転数Nb未満であるか否かを判別し(ステップS25)、エンジン回転数Noが第2の上限回転数Nb未満であるものと判断した場合には、油圧センサ52の油圧Poが第2の油圧異常判定値Pb未満であるか否かを判別する(ステップS26)。
CPU51aは、油圧センサ52の油圧Poが第2の油圧異常判定値Pb以上であるものと判断した場合には、油圧が正常であり、オイルパン31内のオイルレベルが正常であるものと判断してステップS23に処理を戻す。
また、CPU51aは、油圧センサ52の油圧Poが第2の油圧異常判定値Pb未満であるものと判断した場合には、油圧異常であるものと判断して、ウォーニングランプ55に異常信号を出力して(ステップS27)、ウォーニングランプ55を点灯または点滅させて今回の処理を終了する。
また、このときのエンジン回転数Noは、第2の上限回転数Nb未満であるため、第2の上限回転数Nbよりも低回転数域で油圧の低下を検知した場合であっても、第2の上限回転数Nbまでエンジン回転数を上昇させて加速を行うことが可能となる。
また、CPU51aは、ステップS25でエンジン回転数Noが第2の上限回転数Nb以上であるものと判断した場合には、油圧センサ52の油圧Poが損傷回避判定油圧Pp未満であるか否かを判別する(ステップS28)。
CPU51aは、油圧Poが損傷回避判定油圧Pp以上であるものと判断した場合には、油圧が正常であるものと判断してステップS23に処理を戻す。
また、CPU51aは、油圧Poが損傷回避判定油圧Pp未満であるものと判断した場合には、CPU51aは、駆動モータ43に制御信号に出力することにより、駆動モータ43によってスロットルバルブ42を閉じ側に制御して(ステップS29)、エンジン回転数を第2の上限値Naまで低下させる。
このため、以後の運転において、第2の上限回転数Nb以上の回転数が得られるようにアクセルペダルの踏み込み量を多くしてもエンジン回転数が第2の上限回転数Nb以上に上昇することが抑制される。
この結果、クランクジャーナル12a、クランクピン12b、コネクティングロッド16、ピストン10等の焼き付けが発生するのを防止してエンジン2を保護することができる。
このように本実施の形態の制御装置5は、ECU51が、エンジン回転数に応じて増大するように被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の損傷回避油圧判定値Ppを設定し、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、エンジン2の低回転数域でエンジン回転数に応じて増大するように損傷回避油圧判定値Ppよりも大きい第1の油圧判定値Paを設定するとともに、エンジン回転数の上昇を制限する第1の上限回転数Naを設定し、オイルポンプ33から吐出された油圧が第1の油圧判定値Pa未満となったことを条件として、エンジン回転数を第1の上限回転数Naに制限するように構成されている。
このため、第1の上限回転数Naよりも低回転数域でオイルポンプ33から吐出される油圧が第1の油圧判定値Pa未満となった場合であっても、第1の上限回転数Naまでエンジン回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。このため、運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。
また、油圧が第1の油圧判定値Pa未満となった場合であっても、第1の油圧判定値Paが損傷回避油圧判定値Pp以上であるため、被供給部位が損傷しない回転数以上で第1の上限回転数Naまでエンジン回転数を上昇させることができる。このため、被供給部位に焼き付け等が発生するのを回避しつつ、車両の加速を行うことができる。
また、ECU51が、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、エンジン回転数に応じて増大するように第1の油圧判定値Naよりも大きい第2の油圧判定値Pbを設定するとともに、第1の上限回転数Naよりも高回転数域側に第2の上限回転数Nbを設定し、オイルポンプ33から吐出された油圧が第2の油圧判定値Pb未満となったことを条件として、エンジン回転数を第2の上限回転数Nbに制限するように構成されている。
このため、第2の上限回転数Nbよりも低回転数域でオイルポンプ33から吐出される油圧が第2の油圧判定値Pb未満となった場合であっても、オイルポンプ33から吐出される油圧が第2の油圧判定値Pb未満となってから第1の上限回転数Naよりも高回転側の第2の上限回転数Nbまでエンジン回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。したがって、運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。
また、第2の油圧判定値Pbが、損傷回避油圧判定値よりも高い第1の油圧判定値Paに対してさらに高油圧側に設定されるので、被供給部位が損傷しない回転数以上で第2の上限回転数Naまでエンジン回転数を上昇させることができる。このため、被供給部位に焼き付け等が発生するのを回避しつつ、車両の加速を行うことができる。
また、本実施の形態の制御装置5は、ECU51が、常用回転数が低回転数域に設定された場合には、第1の油圧判定値Paに関連付けられた第1の上限回転数Naより高い回転数において第1の上限回転数Naを損傷回避油圧判定値Ppよりも低油圧側に設定し、損傷回避油圧判定値Pp未満となったことを条件として、エンジン回転数を第1の上限回転数Naに制限するように構成されている。
このため、第1の上限回転数Naよりも高い回転数域で走行中に油圧が損傷回避油圧判定Pp値未満となった場合に、第1の上限回転数Naに制限して被供給部位の焼き付け等が発生するのを早期に防止することができる。
また、ECU51が、常用回転数が高回転数域に設定された場合には、第2の油圧判定値Pbに関連付けられた第2の上限回転数Nbより高い回転数において第2の上限回転数Nbを損傷回避油圧判定値Ppよりも低油圧側に設定し、損傷回避油圧判定値Pp未満となったことを条件として、エンジン回転数を第2の上限回転数に設定するように構成されている。
このため、第2の上限回転数Nbよりも高い回転数域で走行中に油圧が損傷回避油圧判定値Pp未満となった場合に、第2の上限回転数Nbに制限して被供給部位の焼き付け等が発生するのを早期に防止することができる。
また、本実施の形態の制御装置5は、ECU51が、常用回転数が低回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中から第1の上限回転数Naに一致する特定油圧値Pa1を求め、油圧値P1、P2、P3の中から特定油圧値Pa1に一致する特定油圧値Pa2を有する油圧値P3を第1の油圧判定値Paに設定している。
このため、正常レベルの油圧値Pfに対して一定の割合で低下した油圧値P3を第1の油圧判定値Paに設定し、この第1の油圧判定値Pa未満となった場合に第1の上限回転数Naに制限することができる。したがって、油圧低下時に損傷回避油圧判定値Ppよりも余裕のある油圧判定値に対して第1の上限回転数Naを設定することができ、油圧が第1の油圧判定値Pa未満となってから被供給部位の損傷を防止しつつ、第1の上限回転数Naまでエンジン回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。
また、ECU51が、常用回転数が高回転数域に設定される場合には、損傷回避油圧判定値Ppの中から第2の上限回転数Nbに一致する特定油圧値Pb1を求め、油圧値P1、P2、P3の中から特定油圧値Pb1に一致する特定油圧値Pb2を有する油圧値P2を第2の油圧判定値Pbに設定している。
このため、正常レベルの油圧に対して一定の割合で低下したレベルを第2の油圧判定値P2に設定し、この第2の油圧判定値P2未満となった場合に第2の上限回転数Nbに制限することかできる。
したがって、油圧低下時に損傷回避油圧判定値Ppよりも余裕のある第2の油圧判定値Pbに対して第2の上限回転数Nbを設定することができ、油圧が第2の油圧判定値Pb未満となってから被供給部位の損傷を防止しつつ、第2の上限回転数Nbまでエンジン回転数を上昇させて車両の加速を行うことができる。
また、本実施の形態では、ECU51が、ROM51bに記憶された複数の油圧値P1、P2、P3をオイルパン31に貯留されるオイル量に対応させるようにしたので、オイルパン31に貯留されるオイルの残量に基づいて第1の油圧判定値Paおよび第2の油圧判定値Pbを設定することができ、油圧低下時に損傷回避油圧判定値Ppよりも余裕のある油圧判定値に対して第1の上限回転数Naおよび第2の上限回転数Nbを設定することができる。
また、本実施の形態では、ECU51が、油圧が第1の油圧判定値Pa未満または第2の油圧判定値Pb未満であることを条件として、駆動モータ43を駆動してスロットルバルブ42の開度を閉じ側に制御することにより、エンジン回転数の上昇を制限するので、油圧異常時に被供給部位の焼き付けが発生するのを早期に防止することができる。
また、本実施の形態では、ECU51が、オイルポンプ33から吐出される油圧が第1の油圧判定値Pa未満または第2の油圧判定値Pb未満であることを条件として、ウォーニングランプ55による警告を行うので、オイルパン31に貯留されるオイルが不足したことを運転者に警告することができる。このため、運転者に対して、オイルパン31内のオイルの点検またはオイルパン31にオイルを補充する作業を促すことができる。
また、本実施の形態では、ECU51が、エンジン回転数、オイルポンプ33から吐出されるオイルの温度および油圧に基づいて油圧値Pf、P1、P2、P3を設定するので、エンジン回転数と油温とに応じた最適な油圧値Pf、P1、P2、P3を設定することができ、油圧異常を高精度に検知することができる。
また、本実施の形態では、エンジン回転数、油温および油圧に基づいて複数の油圧レベルが設定されているが、パラメータとして油温に代えて水温を用いてもよい。この場合には、ECU51が、エンジン2を冷却する冷却水の温度を検知する水温センサから水温情報を取得すればよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、常用回転数域に応じて通常走行を継続できる範囲を広げることができ、運転手に違和感を与えるのを抑制することができるという効果を有し、オイルポンプから被供給部位に供給される油圧の異常検知時に内燃機関の回転数の上昇を制限するようにした内燃機関の制御装置等として有用である。
2 エンジン(内燃機関)
3 変速機
5 制御装置
10 ピストン(被供給部位)
11 VVT(被供給部位)
12a クランクジャーナル(被供給部位)
12b クランクピン(被供給部位)
16 コネクティングロッド(被供給部位)
31 オイルパン(オイル貯留手段)
33 オイルポンプ
37 オイルジェット(被供給部位)
38 ラッシュアジャスタ(被供給部位)
41 吸気管
42 スロットルバルブ
43 駆動モータ(駆動部材)
51 ECU(機関制御手段、油圧レベル設定部、上限回転数設定部、第1の油圧判定値設定部、第2の油圧判定設定部)
55 ウォーニングランプ(警告手段)
Pp 損傷回避油圧判定値
Pa 第1の油圧判定値
Pb 第1の油圧判定値
Na 第1の上限回転数
Nb 第2の上限回転数
Pf 正常レベルの油圧値
P1、P2、P3(Pfに対して一定の割合で油圧が低下する複数の油圧レベルの油圧値)
Pa1 特定油圧値(第1の特定油圧値)
Pa2 特定油圧値(第3の特定油圧値)
Pb1 特定油圧値(第2の特定油圧値)
Pb2 特定油圧値(第4の特定油圧値)

Claims (7)

  1. オイル貯留手段に貯留されるオイルを被供給部位に供給するオイルポンプを有する内燃機関に設けられ、前記オイルポンプから前記被供給部位に供給される油圧の異常判定時に前記内燃機関の回転数の上昇を制限する機関制御手段を備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記被供給部位が損傷しない大きさの油圧異常判定用の損傷回避油圧判定値が設定されており、
    常用回転数が低回転数域に設定される場合には、少なくとも前記内燃機関の低回転数域で前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記損傷回避油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第1の油圧判定値を設定するとともに、前記内燃機関の回転数の上昇を制限する第1の上限回転数を設定し、前記オイルポンプから吐出された油圧が前記第1の油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第1の上限回転数に制限し、
    前記常用回転数が高回転数域に設定される場合には、前記内燃機関の回転数に応じて増大するように前記第1の油圧判定値よりも大きい油圧異常判定用の第2の油圧判定値を設定するとともに、前記第1の上限回転数よりも高回転数域側に第2の上限回転数を設定し、前記オイルポンプから吐出された油圧が前記第2の油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第2の上限回転数に制限することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記機関制御手段は、前記常用回転数が低回転数域に設定された場合には、前記第1の油圧判定値に関連付けられた第1の上限回転数より高い回転数において前記第1の上限回転数を前記損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、前記損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第1の上限回転数に制限し、
    前記常用回転数が高回転数域に設定された場合には、前記第2の油圧判定値に関連付けられた第2の上限回転数より高い回転数において前記第2の上限回転数を前記損傷回避油圧判定値よりも低油圧側に設定し、前記損傷回避油圧判定値未満となったことを条件として、前記内燃機関の回転数を前記第2の上限回転数に制限することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数が増大するにつれて油圧が増大する特性を有し、前記オイルポンプから前記被供給部位に供給される油圧が正常レベルの油圧値および前記正常レベルの油圧値に対して一定の割合で油圧が低下する複数の油圧レベルの油圧値を設定する油圧レベル設定部と、
    前記第1の上限回転数または前記第2の上限回転数を設定する上限回転数設定部と、
    前記常用回転数が低回転数域に設定される場合には、前記損傷回避油圧判定値の中から前記第1の上限回転数に一致する第1の特定油圧値を求め、前記複数の油圧レベルの中から前記第1の特定油圧値に一致する第3の特定油圧値を有する油圧レベルを前記第1の油圧判定値に設定する第1の油圧判定値設定部と、
    前記常用回転数が高回転数域に設定される場合には、前記損傷回避油圧判定値の値の中から前記第2の上限回転数に一致する第2の特定油圧値を求め、前記複数の油圧レベルの中から前記第2の油圧判定値に一致する第4の特定油圧値を有する油圧レベルを前記第2の油圧判定値に設定する第2の油圧判定値設定部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記油圧レベル設定部に設定される複数の油圧レベルは、前記オイル貯留手段に貯留されるオイル量に対応することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関が、前記内燃機関に吸入空気を導入する吸気管と、前記吸気管に設けられ、前記内燃機関に供給される吸入空気量を調整するスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動する駆動部材とを含んで構成され、
    前記機関制御手段は、常用回転数が低回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第1の油圧判定値未満であることを条件として、前記駆動部材を駆動して前記スロットルバルブの開度を閉じ側に制御することにより、前記内燃機関の回転数の上昇を制限し、
    常用回転数が高回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第2の油圧判定値未満であることを条件として、前記駆動部材を駆動して前記スロットルバルブの開度を閉じ側に制御することにより、前記内燃機関の回転数の上昇を制限することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記機関制御手段から出力される異常信号に基づいて油圧が異常であることを警告する警告手段を有し、
    前記機関制御手段は、常用回転数が低回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第1の油圧判定値未満であることを条件として、前記警告手段に警告信号を出力し、
    常用回転数が高回転数域である場合には、前記オイルポンプから吐出される油圧が前記第2の油圧判定値未満であることを条件として、前記警告手段に警告信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記機関制御手段は、前記内燃機関の回転数と、前記オイルポンプから吐出されるオイルの温度と、前記オイルポンプから吐出される油圧とに基づいて前記油圧レベルを設定することを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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