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JP2013227368A - 感活性エネルギー線性酸発生剤 - Google Patents

感活性エネルギー線性酸発生剤 Download PDF

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JP2013227368A
JP2013227368A JP2012098592A JP2012098592A JP2013227368A JP 2013227368 A JP2013227368 A JP 2013227368A JP 2012098592 A JP2012098592 A JP 2012098592A JP 2012098592 A JP2012098592 A JP 2012098592A JP 2013227368 A JP2013227368 A JP 2013227368A
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JP
Japan
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group
anion
resin
acid generator
active energy
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JP2012098592A
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Atsushi Shiraishi
篤志 白石
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San Apro KK
Original Assignee
San Apro KK
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Abstract

【課題】活性エネルギー線照射でカチオン重合性能や架橋反応性能を有し、かつこのものを使用した硬化物は耐熱試験後に良好な透明性が維持できる高活性な酸発生剤の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるスルホニウム塩を含有する感活性エネルギー線性酸発生剤。
Figure 2013227368

[式(1)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合している。]
【選択図】なし

Description

本発明は、第1に、感活性エネルギー線性酸発生剤、より詳しくはスルホニウム塩系感活性エネルギー線性酸発生剤に関する。
本発明は、第2に、当該酸発生剤を含有する活性エネルギー線硬化性組成物、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物及び化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物に関する。
従来、光、電子線などの活性エネルギー線照射によってエポキシ化合物などのカチオン重合性化合物を硬化させるカチオン重合開始剤として、スルホニウム塩等のオニウム塩が知られている(特許文献1〜3)。
また、これらのオニウム塩は、活性エネルギー線照射によって酸を発生するので酸発生剤とも称され、レジストや感光性材料にも使用されている(特許文献4〜6)。
ところで、これらの明細書に記載されている感活性エネルギー線性酸発生剤、特にスルホニウム塩を製造する方法としては公知の方法が用いられる(特許文献1および3)。しかしこのような方法で製造されたスルホニウム塩は、活性エネルギー線に対する反応性(すなわち酸発生量)に問題があり、活性エネルギー線硬化性組成物として配合された場合、長期保存安定性に問題がある。さらにディスプレイ、光導波路や光学レンズ等の光学特性が求められる部材では、硬化させた硬化物の透明性や耐熱試験後、耐湿試験後の硬化物の透明性が重要視されるものの、これが満足されるものではなかった。
特開昭55−125105号公報 特開昭61−190524号公報 特開昭61−212554号公報 特開2002−193925号公報 特開2001−354669号公報 特開2001−294570号公報
上記の背景において、本発明の第1の目的は、活性エネルギー線照射でカチオン重合性能や架橋反応性能を有し、かつこのものを使用した硬化物は耐熱試験後に良好な透明性が維持できる高活性な酸発生剤を提供することである。
本発明の第2の目的は、上記酸発生剤を利用した活性エネルギー線硬化性組成物、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物及び化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物
を提供することである。
本発明者は、上記目的に好適な酸発生剤を見出した。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で表されるスルホニウム塩を含有する感活性エネルギー線性酸発生剤(以下、酸発生剤と略す。)である。
Figure 2013227368
[式(1)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
また本発明は、上記酸発生剤とカチオン重合性化合物とを含有することを特徴とするエネルギー線硬化性組成物;上記エネルギー線硬化性組成物を硬化させて得られることを特徴とする硬化体;上記酸発生剤と、酸の作用によりアルカリに対する溶解性が増大する樹脂である成分(B)とを含有することを特徴とする、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物;上記酸発生剤と、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂である成分(F)と、架橋剤成分(G)とを含有することを特徴とする、化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物;上記化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物を硬化させて得られることを特徴とする硬化体である。
本発明の酸発生剤は、活性エネルギー線に対し高い活性を有しており、かつカチオン重合性能や架橋反応性能を有し、さらにこのものを使用した組成物に対し活性エネルギー線照射によって硬化させた硬化物は耐熱試験後に良好な透明性が維持できる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
式(1)中のR〜Rはベンゼン環に結合している有機基を表し、同一であっても異なってもよい。R〜Rとしては、炭素数6〜30のアリール基、炭素数4〜30の複素環基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基を表し、これらはアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、アシロキシ、アリールチオ、アルキルチオ、アリール、複素環、アリールオキシ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキレンオキシ、アミノ、シアノ、ニトロの各基およびハロゲンからなる群より選ばれる少なくとも1種で置換されていてもよい。
上記において炭素数6〜30のアリール基としては、フェニル基、ビフェニリル基などの単環式アリール基およびナフチル、アントラセニル、フェナンスレニル、ピレニル、クリセニル、ナフタセニル、ベンズアントラセニル、アントラキノリル、フルオレニル、ナフトキノン、アントラキノンなどの縮合多環式アリール基が挙げられる。
炭素数4〜30の複素環基としては、酸素、窒素、硫黄などの複素原子を1〜3個含む環状のものが挙げられ、これらは同一であっても異なっていてもよく、具体例としてはチエニル、フラニル、ピラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルなどの単環式複素環基およびインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、イソベンゾチエニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、キサンテニル、チアントレニル、フェノキサジニル、フェノキサチイニル、クロマニル、イソクロマニル、ジベンゾチエニル、キサントニル、チオキサントニル、ジベンゾフラニルなどの縮合多環式複素環基が挙げられる。
炭素数1〜30のアルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキサデシル、オクダデシルなどの直鎖アルキル基、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、イソヘキシルなどの分岐アルキル基、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基が挙げられる。また、炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニルなどの直鎖または分岐状のものが挙げられる。さらに、炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−1−プロピニル、1−メチル−2−プロピニルなどの直鎖または分岐状のものが挙げられる。
上記の炭素数6〜30のアリール基、炭素数4〜30の複素環基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基は少なくとも1種の置換基を有してもよく、置換基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクダデシルなど炭素数1〜18の直鎖アルキル基;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど炭素数1〜18の分岐アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど炭素数3〜18のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ドデシルオキシなど炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルコキシ基;アセチル、プロピオニル、ブタノイル、2−メチルプロピオニル、ヘプタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、オクタノイルなど炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルキルカルボニル基;ベンゾイル、ナフトイルなど炭素数7〜11のアリールカルボニル基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど炭素数2〜19の直鎖または分岐のアルコキシカルボニル基;フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニルなど炭素数7〜11のアリールオキシカルボニル基;フェニルチオカルボニル、ナフトキシチオカルボニルなど炭素数7〜11のアリールチオカルボニル基;アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、イソブチルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、オクタデシルカルボニルオキシなど炭素数2〜19の直鎖または分岐のアシロキシ基;フェニルチオ、ビフェニリルチオ、メチルフェニルチオ、クロロフェニルチオ、ブロモフェニルチオ、フルオロフェニルチオ、ヒドロキシフェニルチオ、メトキシフェニルチオ、ナフチルチオ、4−[4−(フェニルチオ)ベンゾイル]フェニルチオ、4−[4−(フェニルチオ)フェノキシ]フェニルチオ、4−[4−(フェニルチオ)フェニル]フェニルチオ、4−(フェニルチオ)フェニルチオ、4−ベンゾイルフェニルチオ、4−ベンゾイル−クロロフェニルチオ、4−ベンゾイル−メチルチオフェニルチオ、4−(メチルチオベンゾイル)フェニルチオ、4−(p−tert−ブチルベンゾイル)フェニルチオ、など炭素数6〜20のアリールチオ基;メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、tert−ブチルチオ、ネオペンチルチオ、ドデシルチオなど炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキルチオ基;フェニル、トリル、ジメチルフェニル、ナフチルなど炭素数6〜10のアリール基;チエニル、フラニル、ピラニル、キサンテニル、クロマニル、イソクロマニル、キサントニル、チオキサントニル、ジベンゾフラニルなど炭素数4〜20の複素環基;フェノキシ、ナフチルオキシなど炭素数6〜10のアリールオキシ基;メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、tert−ペンチルスルフィニル、オクチルスルフィニルなど炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキルスルフィニル基;フェニルスルフィニル、トリルスルフィニル、ナフチルスルフィニルなど炭素数6〜10のアリールスルフィニル基;メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、オクチルスルホニルなど炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキルスルホニル基;フェニルスルホニル、トリルスルホニル(トシル基)、ナフチルスルホニルなど炭素数の6〜10のアリールスルホニル基;アルキレンオキシ基;シアノ基;ニトロ基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲンなどが挙げられる。
〜Rは互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良い。
これら有機基のうち、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数6〜14のアリールチオ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、塩素原子、フッ素原子であり、さらに好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜6のアルコキシ基である。
式(1)中の置換基であるR〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合している。R〜Rの個数は0〜3、R〜Rの個数は0〜2であることが好ましく、R〜Rの個数は0または1であることがより好ましい。、R〜Rの個数がこれらの好ましい範囲にあると、スルホニウム塩の光感応性や溶解性が良好となる。また、式(1)において置換するスルホニオ基(S)は硫黄原子に対しo−位、m−位、p−位いずれの置換位置でもよいが、p−位に置換することが、光感応性の観点で好ましく、2個あるスルホニオ基(S)がともにp−位に置換することがさらに好ましい。
即ち、下記一般式(1’)で表されるスルホニウム塩がさらに好ましい。
Figure 2013227368
[式(1’)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
式(1’)で表されるスルホニウム塩のうち、好ましい具体例を下記に示す。
Figure 2013227368
式(1)又は(1’)において、Xは、一価のアニオンになりうる原子(団)、即ちスルホニウム塩に活性エネルギー線(可視光、紫外線、電子線及びX線等)を照射することにより発生する酸(HX)に対応するアニオンである。Xは、一価の多原子アニオンであるということ以外には制限がないが、MY 、(Rf)PF6−b 、R BY4−c 、R GaY4−c 、RSO 、(RSO又は(RSOで表されるアニオンが好ましい。
Mは、リン原子、ホウ素原子又はアンチモン原子を表す。
Yはハロゲン原子(フッ素原子が好ましい。)を表す。
Rfは、水素原子の80モル%以上がフッ素原子で置換されたアルキル基(炭素数1〜8のアルキル基が好ましい。)を表す。フッ素置換によりRfとするアルキル基としては、直鎖アルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びオクチル等)、分枝鎖アルキル基(イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル等)及びシクロアルキル基(シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル等)等が挙げられる。Rfにおいてこれらのアルキル基の水素原子がフッ素原子に置換されている割合は、もとのアルキル基が有していた水素原子のモル数に基づいて、80モル%以上が好ましく、さらに好ましくは90%以上、特に好ましくは100%である。フッ素原子による置換割合がこれら好ましい範囲にあると、スルホニウム塩の光感応性がさらに良好となる。特に好ましいRfとしては、CF−、CFCF−、(CFCF−、CFCFCF−、CFCFCFCF−、(CFCFCF−、CFCF(CF)CF−及び(CFC−が挙げられる。b個のRfは、相互に独立であり、従って、互いに同一でも異なっていてもよい。
Pは、リン原子、Fは、フッ素原子を表す。
は、水素原子の一部が少なくとも1個の元素又は電子求引基で置換されたフェニル基を表す。そのような1個の元素の例としては、ハロゲン原子が含まれ、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。電子求引基としては、トリフルオロメチル基、ニトロ基及びシアノ基等が挙げられる。これらのうち、1個の水素原子がフッ素原子又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニル基が好ましい。c個のRは相互に独立であり、従って、互いに同一でも異なっていてもよい。
Bは、ホウ素原子、Gaは、ガリウム原子を表す。
は、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基を表し、アルキル基及びパーフルオロアルキル基は直鎖、分枝鎖状又は環状のいずれでもよく、アリール基は無置換であっても、置換基を有していてもよい。
Sはイオウ原子、Oは酸素原子、Cは炭素原子、Nは窒素原子を表す。
aは4〜6の整数を表す。
bは、1〜5の整数が好ましく、さらに好ましくは2〜4、特に好ましくは2又は3である。
cは、1〜4の整数が好ましく、さらに好ましくは4である。
MY で表されるアニオンとしては、SbF 、PF 及びBF で表されるアニオン等が挙げられる。
(Rf)PF6−b で表されるアニオンとしては、(CFCFPF 、(CFCFPF 、((CFCF)PF 、((CFCF)PF 、(CFCFCFPF 、(CFCFCFPF 、((CFCFCFPF 、((CFCFCFPF 、(CFCFCFCFPF 及び(CFCFCFCFPF で表されるアニオン等が挙げられる。これらのうち、(CFCFPF 、(CFCFCFPF 、((CFCF)PF 、((CFCF)PF 、((CFCFCFPF 及び((CFCFCFPF で表されるアニオンが好ましい。
BY4−c で表されるアニオンとしては、(C、((CF、(CF、(CBF 、CBF 及び(Cで表されるアニオン等が挙げられる。これらのうち、(C及び((CFで表されるアニオンが好ましい。
GaY4−c で表されるアニオンとしては、(CGa、((CFGa、(CFGa、(CGaF 、CGaF 及び(CGaで表されるアニオン等が挙げられる。これらのうち、(CGa及び((CFGaで表されるアニオンが好ましい。
SO で表されるアニオンとしては、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ペンタフルオロエタンスルホン酸アニオン、ヘプタフルオロプロパンスルホン酸アニオン、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオン、ペンタフルオロフェニルスルホン酸アニオン、p−トルエンスルホン酸アニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン、カンファースルホン酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン、エタンスルホン酸アニオン、プロパンスルホン酸アニオン及びブタンスルホン酸アニオン等が挙げられる。これらのうち、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン、ブタンスルホン酸アニオン、カンファースルホン酸アニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン及びp−トルエンスルホン酸アニオンが好ましい。
(RSOで表されるアニオンとしては、(CFSO、(CSO、(CSO及び(CSOで表されるアニオン等が挙げられる。
(RSOで表されるアニオンとしては、(CFSO、(CSO、(CSO及び(CSOで表されるアニオン等が挙げられる。
一価の多原子アニオンとしては、MY 、(Rf)PF6−b 、R BY4−c 、R GaY4−c 、RSO 、(RSO又は(RSOで表されるアニオン以外に、過ハロゲン酸イオン(ClO 、BrO 等)、ハロゲン化スルホン酸イオン(FSO 、ClSO 等)、硫酸イオン(CHSO 、CFSO 、HSO 等)、炭酸イオン(HCO 、CHCO 等)、アルミン酸イオン(AlCl 、AlF 等)、ヘキサフルオロビスマス酸イオン(BiF )、カルボン酸イオン(CHCOO、CFCOO、CCOO、CHCOO、CCOO、CFCOO等)、アリールホウ酸イオン(B(C 、CHCHCHCHB(C 等)、チオシアン酸イオン(SCN)及び硝酸イオン(NO )等が使用できる。
これらのXのうち、MY 、(Rf)PF6−b 、R BY4−c 、R GaY4−c 、RSO 、(RSO又は(RSOで示されるアニオンが好ましく、SbF 、PF 、(CFCFPF 、((CFCF)PF 、(CFCFCFPF 、(C、((CF、(CGa、((CFGa、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン、ブタンスルホン酸アニオン、カンファースルホン酸アニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン、p−トルエンスルホン酸アニオン、(CFSO及び(CFSOがレジストの解像度、パターン形状がよくなる点で更に好ましく、(CFCFPF 、((CFCF)PF 、(CFCFCFPF 、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオン、(C及び((CF、(CFSOは、更にレジスト組成物への相溶性が良いため特に好ましい。
式(1’)で表されるスルホニウム塩のうち、好ましい具体例としては、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロプロパン−1,3−ジスルホンイミド)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロプロパン−1,3−ジスルホンイミド)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート]、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)、チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロプロパン−1,3−ジスルホンイミド)、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロプロパン−1,3−ジスルホンイミド)、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート]、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)、チオジ−p−フェニレンビス(4−アニシルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロプロパン−1,3−ジスルホンイミド)等が挙げられる。
式(1)又は(1’)で表されるスルホニウム塩は公知の製造方法で製造できる。たとえば、ジアリールスルフィドを塩素と反応させる方法、ジアリールスルフィドを塩素およびベンゼン等芳香族炭化水素と反応させる方法、ジアリールスルフィドとジアリールスルホキシドとを脱水剤存在下で反応させる方法がある。
脱水剤としては特に限定はなく、有機化学反応において脱水剤として使用されるものであればよく、たとえば濃硫酸、無水リン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸あるいはその無水物等が挙げられ、これらを2種以上混合して使用してもよい。また、適宜溶剤を使用してもよい。
ジアリールスルホキシドとジアリールスルフィドを脱水剤存在下で反応させる場合、モル比としてスルホキシド:スルフィド=10:1〜1:1、より好ましくは7:1〜2:1、最も好ましくは5:1〜2.5:1である。反応温度は−10℃〜50℃、好ましくは−5℃〜30℃、最も好ましくは0℃〜10℃である。この条件下で反応させることにより、本発明のスルホニウム塩を高純度で製造できる。
反応後、式(1)又は(1’)中、Xで表されるアニオンを有する酸(HX)および塩(AXn)でアニオンを交換することで効率よくスルホニウム塩を製造することができる。ここでAはアニオンXの対カチオンであり、nはカチオンAの価数に対するアニオンXの数を表す。AとしてはNa、K、Li等のアルカリ金属、Mg、Ca等のアルカリ土類金属、あるいはアンモニウムカチオンを表す。原料の入手しやすさ、製造するスルホニウム塩の精製のし易さからアルカリ金属がより好ましい。
本発明の酸発生剤は、さらに一般式(2)で表されるスルホニウム塩を含有し、その含有量が(1)と(2)の合計モル数に対しモル分率が1モル%未満であることが好ましい。一般式(2)で表されるスルホニウム塩を一定量含有することで溶解性および配合安定性が向上する。ここで配合安定性とは酸発生剤を溶剤および樹脂等と混合して使用する際に析出などの問題が起こらないことをいう。
Figure 2013227368
[式(2)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜RおよびのRの個数は0〜5、Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
式(2)中の有機基、Xは式(1)と同じである。
本発明の酸発生剤には、上記で挙げられたスルホニウム塩以外にも必要に応じ、従来公知の他の酸発生剤を含有させて使用してもよい。なお、下記において本発明の酸発生剤は、式(1)及び(2)で表されるスルホニウム塩からなり、他の酸発生剤は含まない意味である。
他の酸発生剤を含有する場合、他の酸発生剤の含有量(モル%)は、本発明の式(1)及び(2)で表されるスルホニウム塩の総モル数に対して、0.1〜100が好ましく、さらに好ましくは0.5〜50である。
他の酸発生剤としては、オニウム塩(スルホニウム、ヨードニウム、セレニウム、アンモニウム及びホスホニウム等)並びに遷移金属錯体イオンと、アニオンとの塩等の従来公知のものが含まれる。
本発明の酸発生剤は、カチオン重合性化合物や化学増幅型レジスト組成物への溶解を容易にするため、あらかじめ重合や架橋、脱保護反応等を阻害しない溶剤に溶かしておいてもよい。
溶剤としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート及びジエチルカーボネートなどのカーボネート類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソアミルケトン、2−ヘプタノンなどのケトン類;エチレングリコール、エチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノアセテート、ジプロピレングリコール及びジプロピレングリコールモノアセテートのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル又はモノフェニルエーテルなどの多価アルコール類及びその誘導体;ジオキサンのような環式エーテル類;蟻酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテートなどのエステル類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類等が挙げられる。
溶剤を使用する場合、溶剤の使用割合は、本発明の酸発生剤100重量部に対して、15〜1000重量部が好ましく、さらに好ましくは30〜500重量部である。使用する溶媒は、単独で使用してもよく、または2種以上を併用してもよい。
本発明のエネルギー線硬化性組成物は、上記酸発生剤とカチオン重合性化合物とを含んでなる。
エネルギー線硬化性組成物中のアルカリ金属含量は、硬化物の着色の観点から1.5ppm以下が好ましい。
エネルギー線硬化性組成物の構成成分であるカチオン重合性化合物としては、環状エーテル(エポキシド及びオキセタン等)、エチレン性不飽和化合物(ビニルエーテル及びスチレン等)、ビシクロオルトエステル、スピロオルトカーボネート及びスピロオルトエステル等が挙げられる{特開平11−060996号、特開平09−302269号、特開2003−026993号、特開2002−206017号、特開平11−349895号、特開平10−212343号、特開2000−119306号、特開平10−67812号、特開2000−186071号、特開平08−85775号、特開平08−134405号、特開2008−20838、特開2008−20839、特開2008−20841、特開2008−26660、特開2008−26644、特開2007−277327、フォトポリマー懇話会編「フォトポリマーハンドブック」(1989年、工業調査会)、総合技術センター編「UV・EB硬化技術」(1982年、総合技術センター)、ラドテック研究会編「UV・EB硬化材料」(1992年、シーエムシー)、技術情報協会編「UV硬化における硬化不良・阻害原因とその対策」(2003年、技術情報協会)、色材、68、(5)、286−293(1995)、ファインケミカル、29、(19)、5−14(2000)等}。
エポキシドとしては、公知のもの等が使用でき、芳香族エポキシド、脂環式エポキシド及び脂肪族エポキシドが含まれる。
芳香族エポキシドとしては、少なくとも1個の芳香環を有する1価又は多価のフェノール(フェノール、ビスフェノールA、フェノールノボラック及びこれらのこれらのアルキレンオキシド付加体した化合物)のグリシジルエーテル等が挙げられる。
脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロヘキセンやシクロペンテン環を有する化合物を酸化剤でエポキシ化することによって得られる化合物(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、等)が挙げられる。
脂肪族エポキシドとしては、脂肪族多価アルコール又はこのアルキレンオキシド付加体のポリグリシジルエーテル(1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等)、脂肪族多塩基酸のポリグリシジルエステル(ジグリシジルテトラヒドロフタレート等)、長鎖不飽和化合物のエポキシ化物(エポキシ化大豆油及びエポキシ化ポリブタジエン等)が挙げられる。
オキセタンとしては、公知のもの等が使用でき、例えば、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、2−エチルヘキシル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−ヒドロキシエチル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、2−ヒドロキシプロピル(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、1,4−ビス[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン、オキセタニルシルセスキオキセタン及びフェノールノボラックオキセタン等が挙げられる。
エチレン性不飽和化合物としては、公知のカチオン重合性単量体等が使用でき、脂肪族モノビニルエーテル、芳香族モノビニルエーテル、多官能ビニルエーテル、スチレン及びカチオン重合性窒素含有モノマーが含まれる。
脂肪族モノビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル及びシクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
芳香族モノビニルエーテルとしては、2−フェノキシエチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル及びp−メトキシフェニルビニルエーテル等が挙げられる。
多官能ビニルエーテルとしては、ブタンジオール−1,4−ジビニルエーテル及びトリエチレングリコールジビニルエーテル等が挙げられる。
スチレンとしては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン及びp−tert−ブトキシスチレン等が挙げられる。
カチオン重合性窒素含有モノマーとしては、N−ビニルカルバゾール及びN−ビニルピロリドン等が挙げられる。
ビシクロオルトエステルとしては、1−フェニル−4−エチル−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン及び1−エチル−4−ヒドロキシメチル−2,6,7−トリオキサビシクロ−[2.2.2]オクタン等が挙げられる。
スピロオルトカーボネートとしては、1,5,7,11−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン及び3,9−ジベンジル−1,5,7,11−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン等が挙げられる。
スピロオルトエステルとしては、1,4,6−トリオキサスピロ[4.4]ノナン、2−メチル−1,4,6−トリオキサスピロ[4.4]ノナン及び1,4,6−トリオキサスピロ[4.5]デカン等が挙げられる。
さらに、1分子中に少なくとも1個のカチオン重合性基を有するポリオルガノシロキサンを使用することができる(特開2001−348482号公報、特開2000−281965号公報、特開平7−242828号公報、特開2008−195931号公報、Journal of Polym. Sci.、Part A、Polym.Chem.、Vol.28,497(1990)等に記載のもの)。
これらのポリオルガノシロキサンは、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよく、これらの混合物であってもよい。
これらのカチオン重合性化合物のうち、エポキシド、オキセタン及びビニルエーテルが好ましく、さらに好ましくはエポキシド及びオキセタン、特に好ましくは脂環式エポキシド及びオキセタンである。また、これらのカチオン重合性化合物は単独で使用してもよく、または2種以上を併用してもよい。
エネルギー線硬化性組成物中の本発明の酸発生剤の含有量は、カチオン重合性化合物100重量部に対し、0.05〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。この範囲であると、カチオン重合性化合物の重合がさらに十分となり、硬化体の物性がさらに良好となる。なお、この含有量は、カチオン重合性化合物の性質やエネルギー線の種類と照射量、温度、硬化時間、湿度、塗膜の厚み等のさまざまな要因を考慮することによって決定され、上記範囲に限定されない。
本発明のエネルギー線硬化性組成物には、必要に応じて、公知の添加剤(増感剤、顔料、充填剤、帯電防止剤、難燃剤、消泡剤、流動調整剤、光安定剤、酸化防止剤、密着性付与剤、イオン補足剤、着色防止剤、溶剤、非反応性の樹脂及びラジカル重合性化合物等)を含有させることができる。
増感剤としては、公知(特開平11−279212号及び特開平09−183960号等)の増感剤等が使用でき、アントラセン{アントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン等};ピレン;1,2−ベンズアントラセン;ペリレン;テトラセン;コロネン;チオキサントン{チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン及び2,4−ジエチルチオキサントン等};フェノチアジン{フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、N−フェニルフェノチアジン等};キサントン;ナフタレン{1−ナフトール、2−ナフトール、1−メトキシナフタレン、2−メトキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、及び4−メトキシ−1−ナフトール等};ケトン{ジメトキシアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン及び4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド等};カルバゾール{N−フェニルカルバゾール、N−エチルカルバゾール、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びN−グリシジルカルバゾール等};クリセン{1,4−ジメトキシクリセン及び1,4−ジ−α−メチルベンジルオキシクリセン等};フェナントレン{9−ヒドロキシフェナントレン、9−メトキシフェナントレン、9−ヒドロキシ−10−メトキシフェナントレン及び9−ヒドロキシ−10−エトキシフェナントレン等}等が挙げられる。
増感剤を含有する場合、増感剤の含有量は、酸発生剤100部に対して、1〜300重量部が好ましく、さらに好ましくは5〜200重量部である。
顔料としては、公知の顔料等が使用でき、無機顔料(酸化チタン、酸化鉄及びカーボンブラック等)及び有機顔料(アゾ顔料、シアニン顔料、フタロシアニン顔料及びキナクリドン顔料等)等が挙げられる。
顔料を含有する場合、顔料の含有量は、酸発生剤100部に対して、0.5〜400000重量部が好ましく、さらに好ましくは10〜150000重量部である。
充填剤としては、公知の充填剤等が使用でき、溶融シリカ、結晶シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、マイカ、タルク、ケイ酸カルシウム及びケイ酸リチウムアルミニウム等が挙げられる。
充填剤を含有する場合、充填剤の含有量は、酸発生剤100部に対して、50〜600000重量部が好ましく、さらに好ましくは300〜200000重量部である。
帯電防止剤としては、公知の帯電防止剤等が使用でき、非イオン型帯電防止剤、アニオン型帯電防止剤、カチオン型帯電防止剤、両性型帯電防止剤及び高分子型帯電防止剤が挙げられる。
帯電防止剤を含有する場合、帯電防止剤の含有量は、酸発生剤100部に対して、0.1〜20000重量部が好ましく、さらに好ましくは0.6〜5000重量部である。
難燃剤としては、公知の難燃剤等が使用でき、無機難燃剤{三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酸化錫、水酸化錫、酸化モリブデン、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、赤燐、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム及びアルミン酸カルシウム等};臭素難燃剤{テトラブロモ無水フタル酸、ヘキサブロモベンゼン及びデカブロモビフェニルエーテル等};及びリン酸エステル難燃剤{トリス(トリブロモフェニル)ホスフェート等}等が挙げられる。
難燃剤を含有する場合、難燃剤の含有量は、酸発生剤100部に対して、0.5〜40000重量部が好ましく、さらに好ましくは5〜10000重量部である。
消泡剤としては、公知の消泡剤等が使用でき、アルコール消泡剤、金属石鹸消泡剤、リン酸エステル消泡剤、脂肪酸エステル消泡剤、ポリエーテル消泡剤、シリコーン消泡剤及び鉱物油消泡剤等が挙げられる。
流動調整剤としては、公知の流動性調整剤等が使用でき、水素添加ヒマシ油、酸化ポリエチレン、有機ベントナイト、コロイド状シリカ、アマイドワックス、金属石鹸及びアクリル酸エステルポリマー等が挙げられる。
光安定剤としては、公知の光安定剤等が使用でき、紫外線吸収型安定剤{ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、サリチレート、シアノアクリレート及びこれらの誘導体等};ラジカル補足型安定剤{ヒンダードアミン等};及び消光型安定剤{ニッケル錯体等}等が挙げられる。
酸化防止剤としては、公知の酸化防止剤等が使用でき、フェノール系酸化防止剤(モノフェノール系、ビスフェノール系及び高分子フェノール系等)、硫黄系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤等が挙げられる。
密着性付与剤としては、公知の密着性付与剤等が使用でき、カップリング剤、シランカップリング剤及びチタンカップリング剤等が挙げられる。
イオン補足剤としては、公知のイオン補足剤等が使用でき、有機アルミニウム(アルコキシアルミニウム及びフェノキシアルミニウム等)等が挙げられる。
着色防止剤としては、公知の着色防止剤が使用でき、一般的には酸化防止剤が有効であり、フェノール系酸化防止剤(モノフェノール系、ビスフェノール系及び高分子フェノール系等)、硫黄系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤等が挙げられるが、高温時の耐熱試験時の着色防止にはほとんど効力がない。
消泡剤、流動調整剤、光安定剤、酸化防止剤、密着性付与剤、イオン補足剤又は、着色防止剤を含有する場合、各々の含有量は、酸発生剤100部に対して、0.1〜20000重量部が好ましく、さらに好ましくは0.5〜5000重量部である。
溶剤としては、カチオン重合性化合物の溶解やエネルギー線硬化性組成物の粘度調整のために使用できれば制限はなく、上記酸発生剤の溶剤として挙げたものが使用できる。
溶剤を含有する場合、溶剤の含有量は、酸発生剤100部に対して、50〜2000000重量部が好ましく、さらに好ましくは200〜500000重量部である。
非反応性の樹脂としては、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリカーボナート、ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルブチラール、ポリブテン、スチレンブタジエンブロックコポリマー水添物、(メタ)アクリル酸エステルの共重合体及びポリウレタン等が挙げられる。これらの樹脂の数平均分子量は、1000〜500000が好ましく、さらに好ましくは5000〜100000である(数平均分子量はGPC等の一般的な方法によって測定された値である。)。
非反応性の樹脂を含有する場合、非反応性の樹脂の含有量は、酸発生剤100部に対して、5〜400000重量部が好ましく、さらに好ましくは50〜150000重量部である。
非反応性の樹脂を含有させる場合、非反応性の樹脂をカチオン重合性化合物等と溶解しやすくするため、あらかじめ溶剤に溶かしておくことが望ましい。
ラジカル重合性化合物としては、公知{フォトポリマー懇話会編「フォトポリマーハンドブック」(1989年、工業調査会)、総合技術センター編「UV・EB硬化技術」(1982年、総合技術センター)、ラドテック研究会編「UV・EB硬化材料」(1992年、シーエムシー)、技術情報協会編「UV硬化における硬化不良・阻害原因とその対策」(2003年、技術情報協会)}のラジカル重合性化合物等が使用でき、単官能モノマー、2官能モノマー、多官能モノマー、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート及びウレタン(メタ)アクリレートが含まれる。
ラジカル重合性化合物を含有する場合、ラジカル重合性化合物の含有量は、酸発生剤100部に対して、5〜400000重量部が好ましく、さらに好ましくは50〜150000重量部である。
ラジカル重合性化合物を含有する場合、これらをラジカル重合によって高分子量化するために、熱又は光によって重合を開始するラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤等が使用でき、熱ラジカル重合開始剤(有機過酸化物、アゾ化合物等)及び光ラジカル重合開始剤(アセトフェノン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ミヒラーケトン系開始剤、ベンゾイン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アシルホスフィン系開始剤等)が含まれる。
ラジカル重合開始剤を含有する場合、ラジカル重合開始剤の含有量は、ラジカル重合性化合物100部に対して、0.01〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。
本発明のエネルギー線硬化性組成物は、カチオン重合性化合物、酸発生剤及び必要により添加剤を、室温(20〜30℃程度)又は必要により加熱(40〜90℃程度)下で、均一に混合溶解するか、またはさらに、3本ロール等で混練して調製することができる。
本発明のエネルギー線硬化性組成物は、エネルギー線を照射することにより硬化させて、硬化体を得ることができる。
エネルギー線としては、本発明の酸発生剤の分解を誘発するエネルギーを有する限りいかなるものでもよいが、低圧、中圧、高圧若しくは超高圧の水銀灯、メタルハライドランプ、LEDランプ、キセノンランプ、カーボンアークランプ、蛍光灯、半導体固体レーザ、アルゴンレーザ、He−Cdレーザ、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ又はFレーザ等から得られる紫外〜可視光領域(波長:約100〜約800nm)のエネルギー線が好ましい。なお、エネルギー線には、電子線又はX線等の高エネルギーを有する放射線を用いることもできる。
エネルギー線の照射時間は、エネルギー線の強度やエネルギー線硬化性組成物に対するエネルギー線の透過性に影響を受けるが、常温(20〜30℃程度)で、0.1秒〜10秒程度で十分である。しかしエネルギー線の透過性が低い場合やエネルギー線硬化性組成物の膜厚が厚い場合等にはそれ以上の時間をかけるのが好ましいことがある。エネルギー線照射後0.1秒〜数分後には、ほとんどのエネルギー線硬化性組成物はカチオン重合により硬化するが、必要であればエネルギー線の照射後、室温(20〜30℃程度)〜200℃で数秒〜数時間加熱しアフターキュアーすることも可能である。
本発明のエネルギー線硬化性組成物の具体的な用途としては、塗料、コーティング剤、各種被覆材料(ハードコート、耐汚染被覆材、防曇被覆材、耐触被覆材、光ファイバー等)、粘着テープの背面処理剤、粘着ラベル用剥離シート(剥離紙、剥離プラスチックフィルム、剥離金属箔等)の剥離コーティング材、印刷板、歯科用材料(歯科用配合物、歯科用コンポジット)インキ、インクジェットインキ、ポジ型レジスト(回路基板、CSP、MEMS素子等の電子部品製造の接続端子や配線パターン形成等)、レジストフィルム、液状レジスト、ネガ型レジスト(半導体素子等の表面保護膜、層間絶縁膜、平坦化膜等の永久膜材料等)、MEMS用レジスト、ポジ型感光性材料、ネガ型感光性材料、各種接着剤(各種電子部品用仮固定剤、HDD用接着剤、ピックアップレンズ用接着剤、FPD用機能性フィルム(偏向板、反射防止膜等)用接着剤等)、ホログラフ用樹脂、FPD材料(カラーフィルター、ブラックマトリックス、隔壁材料、ホトスペーサー、リブ、液晶用配向膜、FPD用シール剤等)、光学部材、成形材料(建築材料用、光学部品、レンズ)、注型材料、パテ、ガラス繊維含浸剤、目止め材、シーリング材、封止材、光半導体(LED)封止材、光導波路材料、ナノインプリント材料、光造用、及びマイクロ光造形用材料等が挙げられ、特に得られた硬化物の着色が少なく、透明性が優れるため、光学用途に最適である。
本発明の酸発生剤は、光照射によっても強酸が発生することから、公知(特開2003−267968号公報、特開2003−261529号公報、特開2002−193925号公報等)の化学増幅型レジスト材料用の酸発生剤等としても使用できる。
化学増幅型レジスト材料としては、(1)酸の作用によりアルカリ現像液に可溶となる樹脂及び酸発生剤を必須成分とする2成分系化学増幅型ポジ型レジスト、(2)アルカリ現像液に可溶な樹脂、酸の作用によりアルカリ現像液に可溶となる溶解阻害剤及び酸発生剤を必須成分とする3成分系化学増幅型ポジ型レジスト、並びに(3)アルカリ現像液に可溶な樹脂、酸の存在下で加熱処理することにより樹脂を架橋しアルカリ現像液に不溶とする架橋剤及び酸発生剤を必須成分とする化学増幅型ネガ型レジストが含まれる。
本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物は、光又は放射線照射により酸を発生する化合物である本発明の酸発生剤を含んでなる成分(A)及び酸の作用によりアルカリに対する溶解性が増大する樹脂成分(B)を含有することを特徴とする。
本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物において、成分(A)は、従来公知の他の酸発生剤と併用してもよい。他の酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、スルホン化合物、スルホン酸エステル化合物、スルホンイミド化合物、ジスルホニルジアゾメタン化合物、ジスルホニルメタン化合物、オキシムスルホネート化合物、ヒドラジンスルホネート化合物、トリアジン化合物、ニトロベンジル化合物のほか、有機ハロゲン化物類、ジスルホン等を挙げることができる。
従来公知の他の酸発生剤として、好ましくは、オニウム化合物、スルホンイミド化合物、ジアゾメタン化合物及びオキシムスルホネート化合物の群の1種以上が好ましい。
そのような従来公知の他の酸発生剤を併用する場合、その使用割合は任意でよいが、通常、上記一般式(1)及び(2)で表されるスルホニウム塩の合計重量100重量部に対し、他の酸発生剤は10〜900重量部、好ましくは25〜400重量部である。
上記成分(A)の含有量は、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物の固形分中、0.05〜5重量%とすることが好ましい。
<酸の作用によりアルカリに対する溶解性が増大する樹脂成分(B)>
本発明の厚膜用化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物に用いられる、前記「酸の作用によりアルカリに対する溶解性が増大する樹脂(B)」(本明細書において、「成分(B)」という。)は、ノボラック樹脂(B1)、ポリヒドロキシスチレン樹脂(B2)、及びアクリル樹脂(B3)、からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂、又はこれらの混合樹脂若しくは共重合体である。
[ノボラック樹脂(B1)]
ノボラック樹脂(B1)としては、下記一般式(b1)で表される樹脂を使用することができる。
Figure 2013227368
上記一般式(b1)中、R1bは、酸解離性溶解抑制基を表し、R2b、R3bは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、nは括弧内の構造の繰り返し単位数を表す。
更に、上記R1bで表される酸解離性溶解抑制基としては、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状アルキル基、炭素数3〜6の環状のアルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、又はトリアルキルシリル基が好ましい。
ここで、上記R1bで表される酸解離性溶解抑制基の具体例としては、メトキシエチル基、エトキシエチル基、n−プロポキシエチル基、イソプロポキシエチル基、n−ブトキシエチル基、イソブトキシエチル基、tert−ブトキシエチル基、シクロヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、1−メトキシ−1−メチル−エチル基1−エトキシ−1−メチルエチル基、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基、トリメチルシリル基及びトリ−tert−ブチルジメチルシリル基などが挙げられる。
[ポリヒドロキシスチレン樹脂(B2)]
ポリヒドロキシスチレン樹脂(B2)としては、下記一般式(b4)で表される樹脂を使用することができる。
Figure 2013227368
上記一般式(b4)中、R8bは、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R9bは、酸解離性溶解抑制基を表し、nは括弧内の構造の繰り返し単位数を表す。
上記炭素数1〜6のアルキル基は、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基又は炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、炭素数3〜6の環状のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基などが挙げられ、環状のアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
上記R9bで表される酸解離性溶解抑制基としては、上記R1bに例示したものと同様の酸解離性溶解抑制基を用いることができる。
更に、ポリヒドロキシスチレン樹脂(B2)には、物理的、化学的特性を適度にコントロールする目的で他の重合性化合物を構成単位として含むことができる。このような重合性化合物としては、公知のラジカル重合性化合物や、アニオン重合性化合物が挙げられる。例えば、アクリル酸などのモノカルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのジカルボン酸類;2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸などのカルボキシル基及びエステル結合を有するメタクリル酸誘導体類;メチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類;マレイン酸ジエチルなどのジカルボン酸ジエステル類;スチレン、ビニルトルエンなどのビニル基含有芳香族化合物類;酢酸ビニルなどのビニル基含有脂肪族化合物類;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジオレフィン類;アクリロニトリルなどのニトリル基含有重合性化合物類;塩化ビニルなどの塩素含有重合性化合物;アクリルアミドなどのアミド結合含有重合性化合物類などを挙げることができる。
[アクリル樹脂(B3)]
アクリル樹脂(B3)としては、下記一般式(b5)〜(b10)で表される樹脂を使用することができる。
Figure 2013227368
Figure 2013227368
上記一般式(b5)〜(b7)中、R10b〜R17bは、それぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数3〜6の分枝鎖状のアルキル基、フッ素原子、又は炭素数1〜6の直鎖状フッ素化アルキル基若しくは炭素数3〜6の分枝鎖状フッ素化アルキル基を表し、Xは、それが結合している炭素原子とともに炭素数5〜20の炭化水素環を形成し、Yは、置換基を有していてもよい脂肪族環式基又はアルキル基を表し、nは括弧内の構造の繰り返し単位数を表し、pは0〜4の整数であり、qは0又は1である。
一般式(b8)、一般式(b9)及び一般式(b10)において、R18b、R20b及びR21bは、相互に独立に、水素原子又はメチル基を示し、一般式(b8)において、各R19bは、相互に独立に、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基又はCOOR23b基(但し、R23bは水素原子、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基若しくは炭素数3〜4の分枝鎖状アルキル基又は炭素数3〜20のシクロアルキル基を表す。)を示し、一般式(b10)において、各R22bは、相互に独立に、炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体又は炭素数1〜4の直鎖状アルキル基若しくは炭素数3〜4の分枝鎖状のアルキル基を示し、かつR22bの少なくとも1つが該脂環式炭化水素基若しくはその誘導体であるか、あるいは何れか2つのR22bが相互に結合して、それぞれが結合している共通の炭素原子と共に炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体を形成し、残りのR22bは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基若しくは炭素数3〜4の分枝鎖状のアルキル基又は炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基若しくはその誘導体を表す。
上記成分(B)の中でも、アクリル樹脂(B3)を用いることが好ましい。
また、成分(B)のポリスチレン換算重量平均分子量は、好ましくは10,000〜600,000であり、より好ましくは50,000〜600,000であり、更に好ましくは230,000〜550,000である。このような重量平均分子量とすることにより、レジストの樹脂物性が優れたものとなる。
更に、成分(B)は、分散度が1.05以上の樹脂であることが好ましい。ここで、「分散度」とは、重量平均分子量を数平均分子量で除した値のことである。このような分散度とすることにより、レジストのメッキ耐性及び樹脂物性が優れたものとなる。
上記成分(B)の含有量は、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物の固形文中、5〜60重量%とすることが好ましい。
<アルカリ可溶性樹脂(C)>
本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、レジストの樹脂物性を向上させるために、更にアルカリ可溶性樹脂(本明細書において、「成分(C)」という。)を含有させることが好ましい。成分(C)としては、ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン樹脂、アクリル樹脂及びポリビニル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
上記成分(C)の含有量は、上記成分(B)100重量部に対して、5〜95重量部とすることが好ましく、より好ましくは10〜90重量部とされる。5重量部以上とすることによりレジストの樹脂物性を向上させることができ、95重量部以下とすることにより現像時の膜減りを防ぐことができる傾向がある。
<酸拡散制御剤(D)>
本発明の厚膜用化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、レジストパターン形状、引き置き安定性などの向上のために、更に酸拡散制御剤(D)(本明細書において、「成分(D)」という。)を含有させることが好ましい。成分(D)としては、含窒素化合物が好ましく、更に必要に応じて、有機カルボン酸又はリンのオキソ酸若しくはその誘導体を含有させることができる。
また、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、基板との接着性を向上させるために、接着助剤を更に含有させることもできる。使用される接着助剤としては、官能性シランカップリング剤が好ましい。
また、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、塗布性、消泡性、レベリング性などを向上させるために、界面活性剤を更に含有させることもできる。
また、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、アルカリ現像液に対する溶解性の微調整を行うために、酸、酸無水物、又は高沸点溶媒を更に含有させることもできる。
また、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、基本的に増感剤の必要がないが、感度を補完するものとして、必要により、増感剤を含有できる。このような増感剤としては、従来公知のものが使用でき、具体的には、前記のものが挙げられる。
これらの増感剤の使用量は、本発明の酸発生剤の合計重量100重量部に対し、5〜500重量部、好ましくは10〜300重量部である。
また、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物には、粘度調整のため有機溶剤を適宜配合することができる。有機溶剤としての具体例は前記のものが挙げられる。
これらの有機溶剤の使用量は、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物を(例えば、スピンコート法)使用して得られるフォトレジスト層の膜厚が5μm以上となるよう、固形分濃度が30重量%以上となる範囲が好ましい。
本発明の厚膜用化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物の調製は、例えば、上記各成分を通常の方法で混合、攪拌するだけでよく、必要に応じ、ディゾルバー、ホモジナイザー、3本ロールミルなどの分散機を用いて分散、混合させてもよい。また、混合した後で、更にメッシュ、メンブレンフィルターなどを用いて濾過してもよい。
本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物は、支持体上に、通常5〜150μm、より好ましくは10〜120μm、更に好ましくは10〜100μmの膜厚のフォトレジスト層を形成するのに適している。このフォトレジスト積層体は、支持体上に本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物からなるフォトレジスト層が積層されているものである。
支持体としては、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、電子部品用の基板や、これに所定の配線パターンが形成されたものなどを例示することができる。この基板としては、例えば、シリコン、窒化シリコン、チタン、タンタル、パラジウム、チタンタングステン、銅、クロム、鉄、アルミニウムなどの金属製の基板やガラス基板などが挙げられる。特に、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物は、銅基板上においても良好にレジストパターンを形成することができる。配線パターンの材料としては、例えば銅、ハンダ、クロム、アルミニウム、ニッケル、金などが用いられる。
上記フォトレジスト積層体は、例えば以下のようにして製造することができる。すなわち、上述したように調製した化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物の溶液を支持体上に塗布し、加熱により溶媒を除去することによって所望の塗膜を形成する。支持体上への塗布方法としては、スピンコート法、スリットコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、アプリケーター法などの方法を採用することができる。本発明の組成物の塗膜のプレベーク条件は、組成物中の各成分の種類、配合割合、塗布膜厚などによって異なるが、通常は70〜150℃、好ましくは80〜140℃で、2〜60分間程度とすればよい。
フォトレジスト層の膜厚は、通常5〜150μm、好ましくは10〜120μm、より好ましくは10〜100μmの範囲とすればよい。
このようにして得られたフォトレジスト積層体を用いてレジストパターンを形成するには、得られたフォトレジスト層に、所定のパターンのマスクを介して、光又は放射線、例えば波長が300〜500nmの紫外線又は可視光線を部位選択的に照射(露光)すればよい。
ここに、「光」は、酸を発生するために酸発生剤を活性化させる光であればよく、紫外線、可視光線、遠紫外線を包含し、また「放射線」は、X線、電子線、イオン線等を意味する。光又は放射線の線源としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、アルゴンガスレーザー、LEDランプなどを用いることができる。また、放射線照射量は、組成物中の各成分の種類、配合量、塗膜の膜厚などによって異なるが、例えば超高圧水銀灯使用の場合、50〜10,000mJ/cmである。
そして、露光後、公知の方法を用いて加熱することにより酸の拡散を促進させて、この露光部分のフォトレジスト層のアルカリ溶解性を変化させる。ついで、例えば、所定のアルカリ性水溶液を現像液として用いて、不要な部分を溶解、除去して所定のレジストパターンを得る。
現像時間は、組成物各成分の種類、配合割合、組成物の乾燥膜厚によって異なるが、通常1〜30分間であり、また現像の方法は液盛り法、ディッピング法、パドル法、スプレー現像法などのいずれでもよい。現像後は、流水洗浄を30〜90秒間行い、エアーガンや、オーブンなどを用いて乾燥させる。
このようにして得られたレジストパターンの非レジスト部(アルカリ現像液で除去された部分)に、例えばメッキなどによって金属などの導体を埋め込むことにより、メタルポストやバンプなどの接続端子を形成することができる。なお、メッキ処理方法は特に制限されず、従来から公知の各種方法を採用することができる。メッキ液としては、特にハンダメッキ、銅メッキ、金メッキ、ニッケルメッキ液が好適に用いられる。残っているレジストパターンは、最後に、定法に従って、剥離液などを用いて除去する。
本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物はドライフィルムとしても使用できる。このドライフィルムは、本発明の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物からなる層の両面に保護膜が形成されたものである。化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物からなる層の膜厚は、通常10〜150μm、好ましくは20〜120μm、より好ましくは20〜80μmの範囲とすればよい。また、保護膜は、特に限定されるものではなく、従来ドライフィルムに用いられている樹脂フィルムを用いることができる。一例としては、一方をポリエチレンテレフタレートフィルムとし、他方をポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、及びポリエチレンフィルムからなる群より選ばれる1種とすることができる。
上記のような化学増幅型ポジ型ドライフィルムは、例えば以下のようにして製造することができる。すなわち、上述したように調製した化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物の溶液を一方の保護膜上に塗布し、加熱により溶媒を除去することによって所望の塗膜を形成する。乾燥条件は、組成物中の各成分の種類、配合割合、塗布膜厚などによって異なるが、通常は60〜100℃で、5〜20分間程度でよい。
このようにして得られた化学増幅型ドライフィルムを用いてレジストパターンを形成するには、化学増幅型ポジ型ドライフィルムの一方の保護膜を剥離し、露出面を上記した支持体側に向けた状態で支持体上にラミネートし、フォトレジスト層を得、その後、プレベークを行ってレジストを乾燥させた後に、他方の保護膜を剥離すればよい。
このようにして支持体上に得られたフォトレジスト層には、支持体上に直接に塗布することにより形成したフォトレジスト層に関して上記したのと同様の方法で、レジストパターンを形成することができる。
本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物は、光又は放射線照射により酸を発生する化合物である本発明の酸発生剤を含んでなる成分(E)と、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂(F)と、架橋剤(G)とを含有することを特徴とする。
本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物において、成分(E)は、従来公知の他の酸発生剤と併用してもよい。他の酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、スルホン化合物、スルホン酸エステル化合物、スルホンイミド化合物、ジスルホニルジアゾメタン化合物、ジスルホニルメタン化合物、オキシムスルホネート化合物、ヒドラジンスルホネート化合物、トリアジン化合物、ニトロベンジル化合物のほか、有機ハロゲン化物類、ジスルホン等を挙げることができる。
従来公知の他の酸発生剤として、好ましくは、オニウム化合物、スルホンイミド化合物、ジアゾメタン化合物及びオキシムスルホネート化合物の群から選ばれる1種以上が好ましい。
そのような従来公知の他の酸発生剤を併用する場合、その使用割合は任意でよいが、通常、本発明の酸発生剤の合計重量100重量部に対し、他の酸発生剤は10〜900重量部、好ましくは25〜400重量部である。
上記成分(E)の含有量は、化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物の固形分中、0.01〜10重量%とすることが好ましい。
フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂(F)
本発明における「フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂」(以下、「フェノール樹脂(F)」という。)としては、例えば、ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシスチレンの共重合体、ヒドロキシスチレンとスチレンの共重合体、ヒドロキシスチレン、スチレン及び(メタ)アクリル酸誘導体の共重合体、フェノール−キシリレングリコール縮合樹脂、クレゾール−キシリレングリコール縮合樹脂、フェノール−ジシクロペンタジエン縮合樹脂等が用いられる。これらのなかでも、ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシスチレンの共重合体、ヒドロキシスチレンとスチレンの共重合体、ヒドロキシスチレン、スチレン及び(メタ)アクリル酸誘導体の共重合体、フェノール−キシリレングリコール縮合樹脂が好ましい。尚、これらのフェノール樹脂(F)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
また、上記フェノール樹脂(F)には、成分の一部としてフェノール性低分子化合物が含有されていてもよい。
上記フェノール性低分子化合物としては、例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル等が挙げられる。
架橋剤(G)
本発明における「架橋剤」(以下、「架橋剤(G)」ともいう。)は、前記フェノール樹脂(F)と反応する架橋成分(硬化成分)として作用するものであれば、特に限定されない。上記架橋剤(G)としては、例えば、分子中に少なくとも2つ以上のアルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物、分子中に少なくとも2つ以上のアルキルエーテル化されたベンゼンを骨格とする化合物、オキシラン環含有化合物、チイラン環含有化合物、オキセタニル基含有化合物、イソシアネート基含有化合物(ブロック化されたものを含む)等を挙げることができる。
これらの架橋剤(G)のなかでも、分子中に少なくとも2つ以上のアルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物、オキシラン環含有化合物が好ましい。更には、分子中に少なくとも2つ以上のアルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物及びオキシラン環含有化合物を併用することがより好ましい。
本発明における架橋剤(G)の配合量は、前記フェノール樹脂(F)100重量部に対して、1〜100重量部であることが好ましく、より好ましくは5〜50重量部である。この架橋剤(G)の配合量が1〜100重量部である場合には、硬化反応が十分に進行し、得られる硬化物は高解像度で良好なパターン形状を有し、耐熱性、電気絶縁性に優れるため好ましい。
また、アルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物及びオキシラン環含有化合物を併用する際、オキシラン環含有化合物の含有割合は、アルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物及びオキシラン環含有化合物の合計を100重量%とした場合に、50重量%以下であることが好ましく、より好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは5〜30重量%である。
この場合、得られる硬化膜は、高解像性を損なうことなく耐薬品性にも優れるため好ましい。
架橋微粒子(H)
本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物には、得られる硬化物の耐久性や熱衝撃性を向上させるために架橋微粒子(以下、「架橋微粒子(H)」ともいう。)を更に含有させることができる。
架橋微粒子(H)の平均粒径は、通常30〜500nmであり、好ましくは40〜200nm、更に好ましくは50〜120nmである。
この架橋微粒子(H)の粒径のコントロール方法は特に限定されないが、例えば、乳化重合により架橋微粒子を合成する場合、使用する乳化剤の量により乳化重合中のミセルの数を制御し、粒径をコントロールすることができる。
尚、架橋微粒子(H)の平均粒径とは、光散乱流動分布測定装置等を用い、架橋微粒子の分散液を常法に従って希釈して測定した値である。
架橋微粒子(H)の配合量は、前記フェノール樹脂(F)100重量部に対して、0.5〜50重量部であることが好ましく、より好ましくは1〜30重量部である。この架橋微粒子(H)の配合量が0.5〜50重量部である場合には、他の成分との相溶性又は分散性に優れ、得られる硬化膜の熱衝撃性及び耐熱性を向上させることができる。
密着助剤
また、本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物には、基材との密着性を向上させるために、密着助剤を含有させることができる。
上記密着助剤としては、例えば、カルボキシル基、メタクリロイル基、イソシアネート基、エポキシ基等の反応性置換基を有する官能性シランカップリング剤等が挙げられる。
密着助剤の配合量は、前記フェノール樹脂(F)100重量部に対して、0.2〜10重量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜8重量部である。この密着助剤の配合量が0.2〜10重量部である場合には、貯蔵安定性に優れ、且つ良好な密着性を得ることができるため好ましい。
溶剤
また、本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物には、樹脂組成物の取り扱い性を向上させたり、粘度や保存安定性を調節するために溶剤を含有させることができる。
上記溶剤は、特に制限されないが、具体例は前記載のものが挙げられる。
他の添加剤
また、本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物には、必要に応じて他の添加剤を本発明の特性を損なわない程度に含有させることができる。このような他の添加剤としては、無機フィラー、増感剤、クエンチャー、レベリング剤・界面活性剤等が挙げられる。
本発明の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物の調製方法は特に限定されず、公知の方法により調製することができる。また、各成分を中に入れ完全に栓をしたサンプル瓶を、ウェーブローターの上で攪拌することによっても調製することができる。
本発明における硬化物は、前記化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物が硬化されてなることを特徴とする。
前述の本発明にかかる化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物は、残膜率が高く、解像性に優れていると共に、その硬化物は電気絶縁性、熱衝撃性等に優れているため、その硬化物は、半導体素子、半導体パッケージ等の電子部品の表面保護膜、平坦化膜、層間絶縁膜材料等として好適に使用することができる。
本発明の硬化物を形成するには、まず前述の本発明にかかる化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物を支持体(樹脂付き銅箔、銅張り積層板や金属スパッタ膜を付けたシリコンウエハーやアルミナ基板等)に塗工し、乾燥して溶剤等を揮発させて塗膜を形成する。その後、所望のマスクパターンを介して露光し、加熱処理(以下、この加熱処理を「PEB」という。)を行い、フェノール樹脂(F)と架橋剤(G)との反応を促進させる。次いで、アルカリ性現像液により現像して、未露光部を溶解、除去することにより所望のパターンを得ることができる。更に、絶縁膜特性を発現させるために加熱処理を行うことにより、硬化膜を得ることができる。
樹脂組成物を支持体に塗工する方法としては、例えば、ディッピング法、スプレー法、バーコート法、ロールコート法、又はスピンコート法等の塗布方法を用いることができる。また、塗布膜の厚さは、塗布手段、組成物溶液の固形分濃度や粘度を調節することにより、適宜制御することができる。
露光に用いられる放射線としては、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、g線ステッパー、h線ステッパー、i線ステッパー、gh線ステッパー、ghi線ステッパー等の紫外線や電子線、レーザー光線等が挙げられる。また、露光量としては使用する光源や樹脂膜厚等によって適宜選定されるが、例えば、高圧水銀灯からの紫外線照射の場合、樹脂膜厚1〜50μmでは、100〜50000J/m程度である。
露光後は、発生した酸によるフェノール樹脂(F)と架橋剤(G)の硬化反応を促進させるために上記PEB処理を行う。PEB条件は樹脂組成物の配合量や使用膜厚等によって異なるが、通常、70〜150℃、好ましくは80〜120℃で、1〜60分程度である。その後、アルカリ性現像液により現像して、未露光部を溶解、除去することによって所望のパターンを形成する。この場合の現像方法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、浸漬現像法、パドル現像法等を挙げることができる。現像条件としては通常、20〜40℃で1〜10分程度である。
更に、現像後に絶縁膜としての特性を十分に発現させるために、加熱処理を行うことによって十分に硬化させることができる。このような硬化条件は特に制限されるものではないが、硬化物の用途に応じて、50〜250℃の温度で、30分〜10時間程度加熱し、組成物を硬化させることができる。また、硬化を十分に進行させたり、得られたパターン形状の変形を防止するために二段階で加熱することもでき、例えば、第一段階では、50〜120℃の温度で、5分〜2時間程度加熱し、更に80〜250℃の温度で、10分〜10時間程度加熱して硬化させることもできる。このような硬化条件であれば、加熱設備として一般的なオーブンや、赤外線炉等を使用することができる。
以下、実施例および比較例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、各例中の部は重量部を示す。
〔製造例1〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−1)(下記構造式)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−1)の合成
Figure 2013227368
ジフェニルスルホキシド101部を硫酸200部に溶解させ氷浴にて0℃に冷却した。そこへジフェニルスルフィド18.6部を、10℃を超えないように滴下した。反応溶液を蒸留水300部中に投入し,そこへヘキサフルオロリン酸カリウム40.5部を投入した。3時間攪拌後酢酸エチル600部で抽出し,水層のpHが中性になるまで水で洗浄した。有機層をロータリーエバポレーターに移して,溶媒を留去し,淡黄色固状の生成物を得た。これをメタノール100部にて2回繰り返し洗浄し、乾燥することで白色固体38.1g(収率45%)を得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−1)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−1)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
〔製造例2〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−1)の合成
製造例1で得られた白色固体20.0部を酢酸エチル100部にて溶解させ、この溶液をジエチルエーテル600部で再結晶を行い、18.0gの白色固体(収率90%)を得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−1)であることを確認した。
〔製造例3〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−2)(下記構造式)とジ(p−クロロフェニル)(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−2)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてジフェニルスルホキシド101部部をジ−p−クロロフェニルスルホキシド135.6部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体41.4g(収率42%)gを得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−2)とジ(p−クロロフェニル)[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−2)の混合物であり、そのモル比が99.2:0.8であることを確認した。
〔製造例4〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−2)の合成
製造例2において製造例1で得られた白色固体20.0部を製造例3で得られた白色固体20.0部に変更したこと以外、製造例2と同様にして、白色固体17.1g(収率86%)で得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジ−p−クロロフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−2)であることを確認した。
〔製造例5〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−3)(下記構造式)と(p−tert−ブチルフェニル)(p−フェニルチオフェニル)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−3)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてジフェニルスルホキシド101部をp−tert−ブチルジフェニルスルホキシド129.2部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体43.8g(収率46%)を得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−3)と(p−tert−ブチルフェニル)(p−フェニルチオフェニル)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−3)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
〔製造例6〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−3)の合成
製造例2において製造例1で得られた白色固体20.0部を製造例5で得られた白色固体20.0部に変更したこと以外、製造例2と同様にして、白色固体18.1g(収率91%)で得た。H−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジ−tert−ブチルフェニルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−3)であることを確認した。
〔製造例7〕
チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−4)(下記構造式)と(4−ビフェニリル)(4−フェニルチオフェニル)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−4)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてジフェニルスルホキシド101部を4−ビフェニリルフェニルスルホキシド139.2部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、黄白色固体43.9g(収率44%)を得た。H−NMRによりこの固体がチオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−4)と(4−ビフェニリル)(4−フェニルチオフェニル)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−4)の混合物であり、そのモル比が99.3:0.7であることを確認した。
〔製造例8〕
チオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−4)の合成
製造例2において製造例1で得られた白色固体20.0部を製造例7で得られた黄白色固体20.0部に変更したこと以外、製造例2と同様にして、黄白色固体18.0g(収率90%)で得た。H−NMRによりこの黄白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(4−ビフェニリルフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−4)であることを確認した。
〔製造例9〕
チオジ−p−フェニレンビス(4−メトキシフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−5)(下記構造式)とジ(4−メトキシフェニル)(4−フェニルチオフェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−5)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてジフェニルスルホキシド101部をジ(4−メトキシフェニル)スルホキシド131.2部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、黄白色固体43.5g(収率45%)を得た。H−NMRによりこの黄白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(4−メトキシフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−5)とジ(4−メトキシフェニル)(4−フェニルチオフェニル)スルホニウムヘキサフルオロホスファート(2−5)の混合物であり、そのモル比が99.2:0.8であることを確認した。
〔製造例10〕
チオジ−p−フェニレンビス(4−メトキシフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−5)の合成
製造例2において製造例1で得られた白色固体20.0部を製造例9で得られた黄白色固体20.0部に変更したこと以外、製造例2と同様にして、黄白色固体18.0g(収率90%)で得た。H−NMRによりこの黄白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(4−メトキシフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロホスファート)(1−5)であることを確認した。
〔製造例11〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)(1−6)(下記構造式)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロアンチモナート(2−6)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてヘキサフルオロリン酸カリウム40.5部をヘキサフルオロアンチモン酸カリウム60.5部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体51.5g(収率50%)を得た。H−NMR、F−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ヘキサフルオロアンチモナート)(1−6)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロアンチモナート(2−6)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
〔製造例12〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート](1−7)(下記構造式)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムトリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート(2−7)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてヘキサフルオロリン酸カリウム40.5部をトリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロリン酸ナトリウム136部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体90.8g(収率52%)を得た。H−NMR、F−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート](1−7)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムトリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスファート(2−7)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
〔製造例13〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート](1−8)(下記構造式)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(2−8)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてヘキサフルオロリン酸カリウム40.5部をテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸リチウム10%水溶液1500部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体78.6g(収率41%)を得た。H−NMR、F−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス[テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート](1−8)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(2−8)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
〔製造例14〕
チオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)(1−9)(下記構造式)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムノナフルオロブタンスルホナート(2−9)の合成
Figure 2013227368
製造例1においてヘキサフルオロリン酸カリウム40.5部をノナフルオロブタンスルホン酸カリウム74.6部に変更したこと以外、製造例1と同様にして、白色固体54.5g(47%)を得た。H−NMR、F−NMRによりこの白色固体がチオジ−p−フェニレンビス(ジフェニルスルホニウム)ビス(ノナフルオロブタンスルホナート)(1−9)とジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムノナフルオロブタンスルホナート(2−9)の混合物であり、そのモル比が99.1:0.9であることを確認した。
<活性エネルギー線硬化性組成物の調製及びその評価>
本発明の酸発生剤を、表1に示した配合量で溶媒−1(プロピレンカーボネート)に溶解させ、カチオン重合性化合物であるエポキシド(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ダイセル化学工業株式会社製、セロキサイド2021P)に、表1に示した配合量で均一混合して、活性エネルギー線硬化性組成物(実施例1〜13および比較例1〜2)を調製した。これらの組成物について、以下の方法にてUV硬化性(カチオン重合性能)評価と耐熱性(黄変)試験を行った。その結果を表1に示す。
なお、比較例1の酸発生剤には、ジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート(R−1)[商品名:CPI−110P、サンアプロ株式会社製]を用い、比較例2の酸発生剤には、ジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロアンチモナート(R−2)[商品名:CPI−110A、サンアプロ株式会社製]を用いた。
<UV硬化性(カチオン重合性能)評価>
上記で得た組成物をアプリケーターにてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に膜厚40μmで塗布した。上記塗布後のPETフィルムに紫外線照射装置を用いて、フィルターによって波長を限定した紫外光を照射した。なお、フィルターはIRCF02フィルター(アイグラフィックス株式会社製、340nm未満の光をカットするフィルター)を使用した。照射後、40分後の塗膜硬度を鉛筆硬度(JIS K5600−5−4:1999)にて測定し、以下の基準により評価した結果を表1に示す。鉛筆硬度が高いほど、エネルギー線硬化性組成物の感度(カチオン重合硬化性)が良好であることを示す。
(評価基準)
◎:鉛筆硬度が2H以上
○:鉛筆硬度がH〜B
△:鉛筆硬度が2B〜4B
×:液状〜タックがあり、鉛筆硬度を測定できない
(紫外光の照射条件)
・紫外線照射装置:ベルトコンベア式UV照射装置(アイグラフィックス株式会社製)
・ランプ:1.5kW高圧水銀灯
・フィルター:IRCF02フィルター(アイグラフィックス株式会社製)
・照度(365nmヘッド照度計で測定):145mW/cm
・積算光量(365nmヘッド照度計で測定):
条件−1:140mJ/cm
条件−2:170mJ/cm
<耐熱性(黄変)試験>
上記で得た組成物をアプリケーターにてスライドガラス上に膜厚40μmで塗布した。上記塗布後のスライドガラスに紫外線照射装置を用いて、紫外線を照射した。
(紫外光の照射条件)
・紫外線照射装置:ベルトコンベア式UV照射装置(アイグラフィックス株式会社製)
・ランプ:1.5kW高圧水銀灯
・照度(365nmヘッド照度計で測定):190mW/cm
・積算光量(365nmヘッド照度計で測定):800mJ/cm
照射後30分間室温で硬化させた後、ホットプレートにて120℃×30分間アフターキュアーして耐熱試験用のサンプルを作成した。
このサンプルを240℃に温調したホットプレートにて15分間加熱し、塗膜の色相を目視で評価した。評価基準は下記の通り。
(評価基準)
◎:無色(塗膜の黄変なし)
○:淡黄色〜黄色
×:褐色
Figure 2013227368
表1より、本発明の酸発生剤は比較の酸発生剤に比べカチオン重合性化合物の硬化性に優れ、また耐熱試験後の硬化物の透明性が高い(黄変し難い)ことがわかる。
<ポジ型フォトレジスト組成物の評価>
(評価用試料の調製)
酸発生剤である成分(A)1重量部、樹脂成分(B)として、下記化学式(Resin-1)で示される樹脂40重量部、及び樹脂成分(C)として、m−クレゾールとp−クレゾールとをホルムアルデヒド及び酸触媒の存在下で付加縮合して得たノボラック樹脂60重量部を、溶媒−2(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に均一に溶解させ、孔径1μmのメンブレンフィルターを通して濾過し、固形分濃度40重量%のポジ型フォトレジスト組成物(実施例14〜19)を調製した。比較例についても上記実施例と同様に行い、ポジ型フォトレジスト組成物(比較例3〜5)を調製した。また、以下の方法にてポジ型フォトレジスト組成物の評価を行った。その結果を表2に示す。
なお、比較例3の酸発生剤には、上記(R−1)を用い、比較例4の酸発生剤には、上記(R−2)を用い、比較例5の酸発生剤には、トリフェニルスルホニウムトリフラート(R−3)[和光純薬製]を用いた。
<感度評価>
シリコンウェハー基板上に、上記ポジ型レジスト組成物をスピンコートした後、乾燥して約20μmの膜厚を有するフォトレジスト層を得た。このレジスト層をホットプレートにより130℃で6分間プレベークした。プレベーク後、TME−150RSC(トプコン社製)を用いてパターン露光(i線)を行い、ホットプレートにより75℃で5分間の露光後加熱(PEB)を行った。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いた浸漬法により、5分間の現像処理を行い、流水洗浄し、窒素でブローして10μmのラインアンドスペース(L&S)パターンを得た。更に、それ以下ではこのパターンの残渣が認められなくなる最低限の露光量、すなわちレジストパターンを形成するのに必要な最低必須露光量(感度に対応する)を測定した。
<パターン形状評価>
上記操作により、シリコンウェハー基板上に形成した10μmのL&Sパターンの形状断面の下辺の寸法Laと上辺の寸法Lbを、走査型電子顕微鏡を用いて測定し、パターン形状を次の基準で判断した。
◎:0.90≦Lb/La≦1
○:0.85≦Lb/La<0.90
×:Lb/La<0.85
Figure 2013227368
*パターン形成されず、測定不可。
Figure 2013227368
表2に示される通り、実施例14〜19の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物は、比較例3〜5のような従来の酸発生剤を用いた場合よりも高感度でかつパターン形状に優れることが分かる。
<ネガ型フォトレジスト組成物の調製及びその評価>
(評価用試料の調製)
酸発生剤である成分(E)1重量部、フェノール樹脂である成分(F)として、p−ヒドロキシスチレン/スチレン=80/20(モル比)からなる共重合体(Mw=10,000)を100重量部、架橋剤である成分(G)として、ヘキサメトキシメチルメラミン(三和ケミカル社製、商品名「ニカラックMW−390」)を20重量部、架橋微粒子である成分(H)として、ブタジエン/アクリロニトリル/ヒドロキシブチルメタクリレート/メタクリル酸/ジビニルベンゼン=64/20/8/6/2(重量%)からなる共重合体(平均粒径=65nm、Tg=−38℃)を10重量部、密着助剤である成分(J)として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(チッソ社製、商品名「S510」)5重量部を溶媒−3(乳酸エチル)145重量部に均一に溶解して、本発明のネガ型フォトレジスト組成物(実施例20〜25、比較例6〜8)を調製した。また、以下の方法にてネガ型フォトレジスト組成物の評価を行った。その結果を表3に示す。
なお、比較例6の酸発生剤には、上記(R−1)を用い、比較例7の酸発生剤には、上記(R−2)を用い、比較例8の酸発生剤には、トリフェニルスルホニウムトリフラート(R−3)[和光純薬製]を用いた。
<感度評価>
シリコンウェハー基板上に、各組成物をスピンコートした後、ホットプレートを用いて110℃で3分間加熱乾燥して約20μmの膜厚を有する樹脂塗膜を得た。その後、TME−150RSC(トプコン社製)を用いてパターン露光(i線)を行い、ホットプレートにより110℃で3分間の露光後加熱(PEB)を行った。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いた浸漬法により、2分間の現像処理を行い、流水洗浄し、窒素でブローして10μmのラインアンドスペースパターンを得た。更に、現像前後の残膜の比率を示す残膜率が95%以上のパターンを形成するのに必要な最低必須露光量(感度に対応する)を測定した。
<パターン形状評価>
上記操作により、シリコンウェハー基板上に形成した20μmのL&Sパターンの形状断面の下辺の寸法Laと上辺の寸法Lbを、走査型電子顕微鏡を用いて測定し、パターン形状を次の基準で判断した。
◎:0.90≦La/Lb≦1
○:0.85≦La/Lb<0.90
×:La/Lb<0.85
<耐熱性(黄変)試験>
上記感度評価で得られたパターン付きシリコン基板を200℃に温調したホットプレートにて15分間加熱し、パターン部分の色相を目視で評価した。評価基準は下記の通り。
(評価基準)
◎:無色(塗膜の黄変なし)
○:淡黄色〜黄色
×:褐色
Figure 2013227368
**パターン形成されず、測定不可。
表3に示される通り、実施例20〜25の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物は、比較例6〜8のように従来の酸発生剤を用いた場合よりも高感度であり、パターン形状に優れることが分かる。また耐熱試験後の硬化物の透明性が高い(黄変し難い)ことから、ディスプレイ、光導波路や光学レンズ等の光学特性が求められる部材として有用であることが分かる。
本発明の酸発生剤を使用したエネルギー線硬化性組成物は、塗料、コーティング剤、各種被覆材料(ハードコート、耐汚染被覆材、防曇被覆材、耐触被覆材、光ファイバー等)、粘着テープの背面処理剤、粘着ラベル用剥離シート(剥離紙、剥離プラスチックフィルム、剥離金属箔等)の剥離コーティング材、印刷板、歯科用材料(歯科用配合物、歯科用コンポジット)インキ、インクジェットインキ、ポジ型レジスト(回路基板、CSP、MEMS素子等の電子部品製造の接続端子や配線パターン形成等)、レジストフィルム、液状レジスト、ネガ型レジスト(半導体素子等の表面保護膜、層間絶縁膜、平坦化膜等の永久膜材料等)、MEMS用レジスト、ポジ型感光性材料、ネガ型感光性材料、各種接着剤(各種電子部品用仮固定剤、HDD用接着剤、ピックアップレンズ用接着剤、FPD用機能性フィルム(偏向板、反射防止膜等)用接着剤等)、ホログラフ用樹脂、FPD材料(カラーフィルター、ブラックマトリックス、隔壁材料、ホトスペーサー、リブ、液晶用配向膜、FPD用シール剤等)、光学部材、成形材料(建築材料用、光学部品、レンズ)、注型材料、パテ、ガラス繊維含浸剤、目止め材、シーリング材、封止材、光半導体(LED)封止材、光導波路材料、ナノインプリント材料、光造用、及びマイクロ光造形用材料等に好適に用いられる。

Claims (12)

  1. 下記一般式(1)で表されるスルホニウム塩を含有する感活性エネルギー線性酸発生剤。
    Figure 2013227368
    [式(1)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
  2. スルホニウム塩が下記一般式(1’)である請求項1に記載の感活性エネルギー線性酸発生剤。
    Figure 2013227368
    [式(1’)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜Rの個数は0〜5、R〜Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
  3. さらに下記一般式(2)で表されるスルホニウム塩を含有し、その含有量が(1)と(2)の合計モル数に対しモル分率が1モル%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の感活性エネルギー線性酸発生剤。
    Figure 2013227368
    [式(2)中、R〜Rはベンゼン環に結合している有機基であり、R〜RおよびのRの個数は0〜5、Rの個数は0〜4であり、0の場合は水素原子が結合しており、R〜Rが複数結合する場合はそれぞれ互いに同一であっても異なっても良く、またR〜Rが互いに直接または-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-、-CO-、-COO-、-CONH-、アルキレン基もしくはフェニレン基を介して環構造を形成しても良く、Xは一価のアニオンになりうる原子(団)である。]
  4. がSbF 、PF 、BF 、(CFCFPF 、((CFCF)PF 、(CFCFCFPF 、(C、((CF、(CGa、((CFGa、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ノナフルオロブタンスルホン酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン、ブタンスルホン酸アニオン、カンファースルホン酸アニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン、p−トルエンスルホン酸アニオン、(CFSO、及び(CFSOで示されるアニオンよりなる群より選ばれるものである、請求項1〜3のいずれかに記載の感活性エネルギー線性酸発生剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の感活性エネルギー線性酸発生剤とカチオン重合性化合物とを含んでなる活性エネルギー線硬化性組成物。
  6. 請求項5に記載の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて得られることを特徴とする硬化体。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の感活性エネルギー線性酸発生剤を含んでなる成分(A)、酸の作用によりアルカリに対する溶解性が増大する樹脂である成分(B)とを含んでなる、化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物。
  8. 該成分(B)がノボラック樹脂(B1)、ポリヒドロキシスチレン樹脂(B2)、及びアクリル樹脂(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含んでなるものである、請求項7に記載の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物。
  9. アルカリ可溶性樹脂(C)及び酸拡散制御剤(D)を更に含んでなる、請求項7又は8に記載の化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物。
  10. 請求項1〜4のいずれかに記載の感活性エネルギー線性酸発生剤を含んでなる成分(E)、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂である成分(F)と、架橋剤成分(G)とを含んでなる、化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物。
  11. 更に架橋微粒子成分(H)を含んでなる、請求項10に記載の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物。
  12. 請求項10又は11に記載の化学増幅型ネガ型フォトレジスト組成物を硬化させて得られることを特徴とする硬化体。
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