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JP2013215974A - Smcの含浸装置 - Google Patents

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Takahiro Inoue
孝啓 井上
Shigeru Ishiki
茂 石木
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Abstract

【課題】SMC材料中の樹脂コンパウンドと補強繊維材との比率をその幅方向においてより均一にすることができるSMCの含浸装置を提供する。
【解決手段】連続的に搬送されるSMC材料20を上下から加圧する上下の加圧部2,2と、上下の加圧部2,2の加圧力によってSMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを規制する樹脂流れ抑え部10とを備える。樹脂流れ抑え部10は、上下の加圧部2,2のうち一方の加圧部の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部側に向かって突出して形成されている。この両側に設けられた樹脂流れ抑え部10,10の間を通過するSMC材料20に対して加圧部2,2で上下から加圧することによってSMC材料20中の補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22を含浸させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、SMCの含浸装置に関する。
樹脂コンパウンドとガラス繊維等の補強繊維材とを有するSMC(Sheet Molding Compound)は、例えば、以下のようにして製造される(特許文献1及び特許文献2の背景技術参照)。
まず、2つの巻出ロールからフィルムを供給し、各フィルム上に、ペースト状の樹脂コンパウンドを供給し塗布する。次いで、ガラスロービングのガラス糸をロービングカッターで一定の長さに切断したガラス繊維(補強繊維材)を、樹脂コンパウンドが塗布された下側のフィルム上に散布し、その上に上側のフィルム上の樹脂コンパウンドの塗布面を合わせる。次いで、上下2枚のフィルム間に樹脂コンパウンドと補強繊維材とを有するSMC材料を挟み込んだ状態で含浸装置まで搬送し、補強繊維材間に樹脂コンパウンドを含浸させてSMCを得る。
特開昭63−81006号公報 特開2011−46811号公報
上記した含浸装置では、図5に示されるように、上下2枚のフィルム70,71間に挟まれたSMC材料72を上下から加圧ロール73,74によって加圧し、その加圧力によって補強繊維材75間に樹脂コンパウンド76を含浸させている。
しかしながら、上下の加圧ロール73,74によってSMC材料72を加圧すると、その加圧力によってSMC材料72中の樹脂コンパウンド76が幅方向に流れることがあった。この場合、SMC材料72の幅方向端部においては補強繊維材75の比率が低くなるなど、樹脂コンパウンド76と補強繊維材75との比率がSMC材料72の幅方向において不均一となる。このような樹脂コンパウンドと補強繊維材との比率が不均一なSMCを用いてSMC成形品を製造すると、補強繊維材の分布差等に起因してSMC成形品に反りや強度低下等の不良が発生することがあった。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、SMC材料中の樹脂コンパウンドと補強繊維材との比率をその幅方向においてより均一にすることができるSMCの含浸装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明のSMCの含浸装置は、樹脂コンパウンドと補強繊維材とを有して連続的に搬送されるSMC材料を上下から加圧する上下の加圧部と、前記上下の加圧部の加圧力によって前記SMC材料中の樹脂コンパウンドが幅方向に流れることを規制する樹脂流れ抑え部とを備え、前記樹脂流れ抑え部は、前記上下の加圧部のうち一方の加圧部の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部側に向かって突出して形成されており、この両側に設けられた前記樹脂流れ抑え部の間を通過する前記SMC材料に対して前記加圧部で上下から加圧することによって前記SMC材料中の前記補強繊維材間に前記樹脂コンパウンドを含浸させるSMCの含浸装置であって、前記樹脂流れ抑え部は、前記一方の加圧部の幅方向の両側端部に設けられ、弾性を有し、前記他方の加圧部に対して接触可能に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のSMCの含浸装置は、樹脂コンパウンドと補強繊維材とを有して連続的に搬送されるSMC材料を上下から加圧する上下の加圧部と、前記上下の加圧部の加圧力によって前記SMC材料中の樹脂コンパウンドが幅方向に流れることを規制する樹脂流れ抑え部とを備え、前記樹脂流れ抑え部は、前記上下の加圧部のうち一方の加圧部の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部側に向かって突出して形成されており、この両側に設けられた前記樹脂流れ抑え部の間を通過する前記SMC材料に対して前記加圧部で上下から加圧することによって前記SMC材料中の前記補強繊維材間に前記樹脂コンパウンドを含浸させるSMCの含浸装置であって、前記上下の加圧部はそれぞれ、断面外形形状が円形状であり幅方向両側端部に向かってその外径が次第に大きくなる加圧ロールで構成され、この加圧ロールは幅方向両側端部に径大部を有し、この加圧ロールの径大部が前記樹脂流れ抑え部として構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、SMC材料中の樹脂コンパウンドと補強繊維材との比率をその幅方向においてより均一にすることができる。
本発明のSMCの含浸装置を用いたSMCの製造工程を示す模式図である。 本発明のSMCの含浸装置の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示す要部正面模式図である。 本発明のSMCの含浸装置の別の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示した要部模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明のSMCの含浸装置のさらに別の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示した要部正面模式図である。 従来のSMCの含浸装置を示した要部正面模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のSMCの含浸装置を用いたSMCの製造工程を示す模式図である。
SMCは次のようにして製造される。まず、巻出ロール30,31から連続的に供給される離型性のフィルム32,33を搬送ベルト34よりなる搬送装置35で搬送し、フィルム32,33上にペースト状の樹脂コンパウンド22をディップパン36,37から供給して塗布する。次いで、フィルム33の樹脂コンパウンド22上にガラス繊維(補強繊維材21)を散布する。補強繊維材21は、ガラスロービング38から送り出されたガラス糸をロービングカッター39で一定の大きさに裁断して得ている。補強繊維材21を散布した後、さらにその上に、フィルム32上の樹脂コンパウンド22の塗布面を合わせている。これにより、樹脂コンパウンド22と補強繊維材21とを有したSMC材料20が上下からフィルム32,33で挟み込まれた、シート状の積層物23が形成される。次いで、積層物23を搬送装置35で含浸装置1に搬送し、含浸装置1において加圧含浸を行い、補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22を含浸させてSMCを得る。得られたSMCはロール状又はつづら折れ状に重ねられて梱包される。
樹脂コンパウンド22は、次のようにして得られる。まず、不飽和ポリエステル等のベース樹脂に、フィラー、低収縮剤、内部離型剤、硬化剤、希釈剤等を攪拌タンク40において攪拌混合し、ペースト状の樹脂混合物を得る。次いで、この樹脂混合物にタンク41から増粘剤を、タンク42からトナーを添加し、送りポンプ43により一定流量で送り出し、スタティックミキサー44を経てディップパン36,37に投入して、樹脂コンパウンド22を得る。
含浸装置1は、上下2枚のフィルムで挟み込まれた状態で連続的に搬送されるSMC材料20を上下から加圧する上下の加圧部2,2と、樹脂流れ抑え部10とを備える。
加圧部2,2は、搬送されるSMC材料20の上下にそれぞれ配置され、上下の加圧部2,2間を通過するSMC材料20を上下から加圧する。このような加圧部2,2は、後述するが、例えば、断面外形形状が円形状である加圧ロールを有して構成されるものを一例として挙げることができる。また、加圧ロールとベルトとを有した構成とすることもできる。この構成では、複数の加圧ロールがSMC材料の搬送方向に沿って配置され、これら加圧ロールにベルトが掛け渡されて無端ベルトを形成する。ベルトを有する構成では、ベルトを介して加圧ロールによってSMC材料を加圧することができる。
樹脂流れ抑え部10は、上下の加圧部2,2の加圧力によってSMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを規制するものである。ここで、幅方向とは、SMC材料の搬送方向に対して略直角に横断する方向である。図1では、幅方向は紙面に対して貫通方向である。後述する図2、図3(a)、及び図4では、幅方向は紙面に対して左右方向であり、図3(b)では、幅方向は紙面に対して貫通方向である。
この樹脂流れ抑え部10は、上下の加圧部2,2のうち一方の加圧部2の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部2側に向かって突出して形成されている。樹脂流れ抑え部10は加圧部2とは別部材として形成されていてもよいし、加圧部2の一部として形成されていてもよい。
連続的に搬送されるSMC材料20は、SMCの含浸装置1の上下の加圧部2,2のうち一方の加圧部2の幅方向の両側に設けられた樹脂流れ抑え部10の間を通過する。通過するSMC材料20は加圧部2,2による上下からの加圧によって、SMC材料20中の補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22が含浸される。
以上のSMCの含浸装置1においては、加圧部2の幅方向の両側の樹脂流れ抑え部10,10が樹脂流れのストッパーとして機能する。このため、加圧部2,2によってSMC材料20を加圧した際、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れてしまうことを抑制することができる。これによって、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率がその幅方向において不均一になることが抑制され、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率が幅方向においてより均一なSMCを得ることができる。そして、このようなSMCを用いて製造したSMC成形品においては、補強繊維材の分布差等に起因する反りや強度低下等の不良の発生を抑えることができる。
図2は、本発明のSMCの含浸装置の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示す要部正面模式図である。
本実施形態では、SMCの含浸装置における上下の加圧部2,2はそれぞれ、断面外形形状が円形状である回転可能な加圧ロール3,4を有して構成される。加圧ロール3,4は、上下並列に一定の間隙を有して配置されている。この上下の加圧ロール3,4は、SMC材料20の搬送方向に沿って並列に複数対配置することもできる。
上下の加圧ロール3,4間の間隙は、SMC材料20の厚みよりも小さくなるように設定される。上下の加圧ロール3,4間の間隙は、SMC材料20がその間隙を通過する際、SMC材料20に与える加圧力に影響する。このため、SMC材料20の組成、粘度等を考慮して、加圧ロール3,4間の間隙を適宜の値に設定すればよい。
加圧ロール3,4の材質は、特に制限されないが、SMC材料20を効果的に加圧含浸するために、例えば、金属製や硬質樹脂製のもの等、硬質で耐久性を有するものが選択される。
加圧部2,2は、エアーシリンダー等によって加圧ロール3,4を上下方向に移動可能な構造とすることもできる。
また、加圧部2,2は、SMCの含浸装置に送られるSMC材料20の搬送に合わせて、加圧ロール3,4のうち一方を回転駆動させる機構を有していてもよいし、両方を回転駆動させる機構を有していてもよい。
本実施形態の樹脂流れ抑え部10は、断面外形形状が円形状である回転可能な樹脂流れ抑えロール11で構成され、加圧ロール4とは別部材とされている。本実施形態では、この樹脂流れ抑えロール11は下側の加圧ロール4の幅方向(軸方向)の両側端部に対向して設けられているが、上側の加圧ロール3の幅方向の両側端部に設けることもできる。また、上側の加圧ロール3の幅方向の両側端部と、下側の加圧ロール4の幅方向の両側端部の両方に、両者が対向するように設けることもできる。樹脂流れ抑えロール11は、加圧ロール4の両側端部に固定されて加圧ロール4と一体に回転可能に構成することができる。
樹脂流れ抑えロール11が設けられる加圧ロール4の軸方向長さは、樹脂流れ抑えロール11が設けられていない加圧ロール3の軸方向長さよりも短く形成されている。樹脂流れ抑えロール11が設けられた状態においては、加圧ロール4及び樹脂流れ抑えロール11を含めた全体の軸方向長さは、加圧ロール3の軸方向長さと略同程度の長さとなるように設定されている。
樹脂流れ抑えロール11は、ゴム等の弾性体で形成され、弾性を有している。また、樹脂流れ抑えロール11は、その外径が加圧ロール4の外径よりも大きく形成され、ロール外周部が加圧ロール4のロール面から突出して形成されている。さらに、樹脂流れ抑えロール11のロール面と加圧ロール3のロール面とが接触可能に形成されている。
本実施形態では、加圧ロール3のロール面が樹脂流れ抑えロール11のロール面で押圧されるように、樹脂流れ抑えロール11が設けられていることが望ましい。この状態においては、樹脂流れ抑えロール11を形成する弾性体に反発力が生じている。この反発力によって樹脂流れ抑えロール11と加圧ロール3との密封性が向上し、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が樹脂流れ抑えロール11を越えて幅方向外側に流れてしまうことを効果的に抑制することができる。
本実施形態では、フィルム32,33で挟まれたSMC材料20が、対向する樹脂流れ抑えロール11,11の間を通過する。通過するSMC材料20は加圧ロール3,4による上下からの加圧によって、SMC材料20中の補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22が含浸される。このSMCの含浸装置においては、樹脂流れ抑えロール11が樹脂流れのストッパーとして機能するため、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを抑制することができる。これによって、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率がその幅方向において不均一になることが抑制され、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率が幅方向においてより均一なSMCを得ることができる。
また、本実施形態では、加圧ロール3のロール面が樹脂流れ抑えロール11のロール面で押圧されるように樹脂流れ抑えロール11を設けることができる。これによって、樹脂流れ抑えロール11と加圧ロール3との密封性を向上させ、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が樹脂流れ抑えロール11を越えて幅方向外側に流れてしまうことを効果的に抑制することができる。
図3は、本発明のSMCの含浸装置の別の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示した要部模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。なお、図1−2に示した実施形態と同じ部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、SMCの含浸装置における上下の加圧部2,2がそれぞれ、複数の加圧ロール5,6とメッシュベルト等のベルト50,51とを有して構成される。上側の複数の加圧ロール5は、SMC材料20の搬送方向に沿って並列に配置され、これら加圧ロール5にベルト50が掛け渡されて無端状のベルトを形成している。下側の複数の加圧ロール6も同様に、SMC材料20の搬送方向に沿って並列に、配置され、これら加圧ロール6にベルト51が掛け渡されて無端状のベルトを形成している。
本実施形態の加圧ロール5,6は、図2に示した実施形態における加圧ロール3,4と同様の構成及び機構を有するものを用いることができる。
本実施形態のベルト50,51は、網目構造を有するメッシュベルトや凹凸表面形状を有するベルトを採用することができる。このようなベルトは平坦な表面を有するベルトよりもSMC材料20中の補強繊維材21の含浸を向上させることできる。
本実施形態の加圧部2,2は、ベルト50,51を介して加圧ロール3,4によってSMC材料20を上下から加圧するものである。ベルト50,51とSMC材料20との接触面が大きいため、SMC材料20中の補強繊維材21の含浸度を高めることができる。
本実施形態の樹脂流れ抑え部10は、帯状物12で構成され、加圧部2とは別部材とされている。本実施形態の帯状物12は、ゴム等の弾性体で形成され、弾性を有している。この帯状物12は、下側のベルト51の外周面の幅方向の両側端部に全周にわたって上側のベルト50に対向して設けられ、無端状に形成されている。この状態において、帯状物12は、ベルト51の外周面から突出しており、上側のベルト50の外周面と接触可能に形成されている。望ましくは、上側のベルト50の外周面が帯状物12で押圧されるように、帯状物12が設けられる。こうすることで、帯状物12を形成する弾性体に反発力が生じる。この反発力によって帯状物12と上側のベルト50との密封性が向上し、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が帯状物12を越えて幅方向外側に流れてしまうことを効果的に抑制することができる。
本実施形態の帯状物12は、断面外形形状が矩形状に形成されているが、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22の幅方向への樹脂流れを抑えることができれば、この形状に限定されない。例えば、帯状物12の断面外形形状を台形状や三角状とすることもできる。また、本実施形態の帯状物12は、下側のベルト51の外周面に設けられているが、上側のベルト50の外周面に設けることもできる。
本実施形態では、フィルム32,33で挟まれたSMC材料20が、対向する帯状物12,12の間を通過する。通過するSMC材料20はベルト50,51を介して加圧ロール5,6による上下からの加圧によって、SMC材料20中の補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22が含浸される。このSMCの含浸装置においては、ベルト50,51とSMC材料20との接触面が大きいため、SMC材料20中の補強繊維材21の含浸度を高めることができる。また、帯状物12が樹脂流れのストッパーとして機能するため、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを抑制することができる。これによって、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率がその幅方向において不均一になることが抑制され、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率が幅方向においてより均一なSMCを得ることができる。
さらにまた、本実施形態では、上側のベルト51の外周面が帯状物12で押圧されるように帯状物12を設けることができる。これによって、帯状物12と上側のベルト51との密封性を向上させ、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が帯状物12を越えて幅方向外側に流れてしまうことを効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、上側の複数の加圧ロール5にベルト50を架け渡し、そのベルト50を介してSMC材料20を加圧しているが、ベルト50を介さずに上側の加圧ロール5で直接SMC材料を加圧することもできる。
図4は、本発明のSMCの含浸装置のさらに別の一実施形態である加圧部及び樹脂流れ抑え部を示した要部正面模式図である。なお、図1−3に示した実施形態と同じ部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、SMCの含浸装置における上下の加圧部2,2がそれぞれ、断面外形形状が円形状である回転可能な加圧ロール7,8で構成される。加圧ロール7,8は、上下並列に間隙を有して配置されている。この上下の加圧ロール7,8は、SMC材料20の搬送方向に沿って並列に、複数対配置することもできる。
本実施形態の加圧ロール7,8は、幅方向両側端部に向かってその外径が次第に大きくなるように形成されている。具体的には、この加圧ロール7,8は、幅方向中央部において外径が最も小さく、幅方向先端部において外径が最も大きくなっており、ロール面は、正面視で凹状の曲面を有している。加圧ロール7,8にはそれぞれ、幅方向中央部に径小部60が形成され、幅方向両側端部に径大部61,61が形成されている。上側の加圧ロール7において、径小部60及び径大部61は連続して形成されており、径小部60の外周面(ロール面)と径大部61の外周面(ロール面)とで連続面が形成される。下側の加圧ロール8においても同様に、径小部60及び径大部61は連続して形成されており、径小部60の外周面(ロール面)と径大部61の外周面(ロール面)とで連続面が形成される。本実施形態では、この加圧ロール7の一部として形成されている幅方向両側端部の径大部61,61が樹脂流れ抑え部10として構成されている。また、加圧ロール8の一部として形成されている幅方向両側端部の径大部61,61も樹脂流れ抑え部10として構成されている。
本実施形態の加圧ロール7,8は、上述したように、幅方向中央部において外径が最も小さく、幅方向先端部において外径が最も大きくなっており、ロール面は全体として正面視で凹状の曲面に形成されている。別の実施形態として、加圧ロールの幅方向中央部を円柱状に形成して外径を幅方向において一定(かつ最小径)にし、加圧ロールの幅方向両側端部のロール面を正面視で凹状の曲面状に形成して、先端部において外径が最も大きくなるように形成することもできる。
上下の加圧ロール7,8間の間隙は、幅方向中央部の径小部60において最も大きくなる。本実施形態では、径小部60における上下の加圧ロール7,8間の間隙を、SMC材料20の厚みよりも小さくなるように設定することができる。これによって、加圧ロール7,8の径小部60,60においてもSMC材料20を加圧することができ、幅方向におけるSMC材料20中の補強繊維材21の含浸度のバラツキを低減することができる。
一方、上下の加圧ロール7,8間の間隙は、幅方向両側端部の径大部61において最も小さくなっており、径大部61は、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22の幅方向への樹脂流れのストッパーとして機能する。このような径大部61を有することによって、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを抑制することができる。
加圧ロール7,8の材質は、特に制限されないが、SMC材料20を効果的に加圧含浸するために、例えば、金属製や硬質樹脂製のもの等、硬質で耐久性を有するものが選択される。
本実施形態では、フィルム32,33で挟まれたSMC材料20が、加圧ロール7,8の幅方向両側端部の径大部61,61の間を通過する。通過するSMC材料20は加圧ロール7,8による上下からの加圧によって、SMC材料20中の補強繊維材21間に樹脂コンパウンド22が含浸される。このSMCの含浸装置においては、径大部61が樹脂流れのストッパーとして機能するため、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22が幅方向に流れることを抑制することができる。これによって、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率がその幅方向において不均一になることが抑制され、SMC材料20中の樹脂コンパウンド22と補強繊維材21との比率が幅方向においてより均一なSMCを得ることができる。
また、本実施形態では、加圧ロール7,8の一部である径大部61,61が樹脂流れ抑え部として構成されるため、簡単な構成のSMCの含浸装置とすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変更が可能である。
1 含浸装置
2 加圧部
3,4,5,6,7,8 加圧ロール
50,51 ベルト
10 樹脂流れ抑え部
20 SMC材料
21 補強繊維材
22 樹脂コンパウンド
61 径大部

Claims (2)

  1. 樹脂コンパウンドと補強繊維材とを有して連続的に搬送されるSMC材料を上下から加圧する上下の加圧部と、前記上下の加圧部の加圧力によって前記SMC材料中の樹脂コンパウンドが幅方向に流れることを規制する樹脂流れ抑え部とを備え、前記樹脂流れ抑え部は、前記上下の加圧部のうち一方の加圧部の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部側に向かって突出して形成されており、この両側に設けられた前記樹脂流れ抑え部の間を通過する前記SMC材料に対して前記加圧部で上下から加圧することによって前記SMC材料中の前記補強繊維材間に前記樹脂コンパウンドを含浸させるSMCの含浸装置であって、
    前記樹脂流れ抑え部は、前記一方の加圧部の幅方向の両側端部に設けられ、弾性を有し、前記他方の加圧部に対して接触可能に形成されていることを特徴とするSMCの含浸装置。
  2. 樹脂コンパウンドと補強繊維材とを有して連続的に搬送されるSMC材料を上下から加圧する上下の加圧部と、前記上下の加圧部の加圧力によって前記SMC材料中の樹脂コンパウンドが幅方向に流れることを規制する樹脂流れ抑え部とを備え、前記樹脂流れ抑え部は、前記上下の加圧部のうち一方の加圧部の幅方向の両側に設けられ、他方の加圧部側に向かって突出して形成されており、この両側に設けられた前記樹脂流れ抑え部の間を通過する前記SMC材料に対して前記加圧部で上下から加圧することによって前記SMC材料中の前記補強繊維材間に前記樹脂コンパウンドを含浸させるSMCの含浸装置であって、
    前記上下の加圧部はそれぞれ、断面外形形状が円形状であり幅方向両側端部に向かってその外径が次第に大きくなる加圧ロールで構成され、この加圧ロールは幅方向両側端部に径大部を有し、この加圧ロールの径大部が前記樹脂流れ抑え部として構成されていることを特徴とするSMCの含浸装置。
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