JP2013211169A - 有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明有機ELディスプレイパネルは、透明基板101上に形成された透明第一電極102と、透明基板101とは反対側の透明第一電極102の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁103と、画素領域aに対応する透明第一電極102の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層110と、透明第一電極102とは反対側の発光媒体層110の上面に形成された透明第二電極105とを備えている。隔壁103は、画素領域a側に位置する側面103Aを有し、透明第一電極102の上面に接触する側面103Aの端部と透明第一電極102の上面とがなす角度Θ1は2°以上45°以下であり、透明第一電極102の上面から離れた箇所で透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。
【選択図】図3
Description
ウェット成膜を用いることで、微細パターンのマスクは必要なく、大型基板や微細パターンが容易に可能である。
本発明の有機ELディスプレイパネルは、基板101上に形成された透明第一電極102を陽極、これと対向するように形成された透明第二電極105を陰極とし、これに挟持された層(発光媒体層110)を有する。
また、画素領域aと隔壁103が接する隔壁端部との角度Θ1(図3)が小さい方がよく、45°以下であることが好ましく、30°以下がより好ましい。隣接する部材との屈折率や反射率の差が小さく、変化が緩やかであるほど視認性が低く、透明性が良好となる。
また、隔壁103の高さh(図3)は2μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。膜厚が薄いほど透過率が高くなり、また隣接する部材との屈折率や反射率の差が小さく、変化が緩やかになるため視認性が低く、透明性が良好となる。
さらには、有機EL素子を画素(サブピクセル)として配列する事で、有機ELディスプレイパネルとすることができる。即ち各画素を構成する有機発光層113を混色することなく例えばRGBの3色に塗り分けることで、フルカラーの有機ELディスプレイパネルを作製することができる。
透明基板101として透明性、機械的強度、絶縁性を有し寸法安定性に優れていれば如何なる材料も使用することができる。例えば、ガラスや石英、ポリプロピレン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチックフィルムやシート、または、これらプラスチックフィルムやシートに酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物や、弗化アルミニウム、弗化マグネシウム等の金属弗化物、窒化珪素、窒化アルミニウムなどの金属窒化物、酸窒化珪素などの金属酸窒化物、アクリル樹脂やエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂などの高分子樹脂膜を単層もしくは積層させた透明基材、などを用いることができる。
透明基板101の上に透明第一電極102を成膜し、必要に応じてパターニングをおこなう。本発明で、透明第一電極102は隔壁103によって区画され、各画素領域aに対応した透明第一電極となる。
透明第一電極の材料としては、ITO(インジウムスズ複合酸化物)やインジウム亜鉛複合酸化物、亜鉛アルミニウム複合酸化物などの金属複合酸化物や、金、白金などの金属酸化物や金属材料の微粒子をエポキシ樹脂やアクリル樹脂などに分散した微粒子分散膜を、単層もしくは積層したものをいずれも使用することができる。
陽極取り出し用基板配線104は、透明第一電極102と同様の材料である事が簡便で好ましいが、表示領域bでの透明性を保ち、配線抵抗の影響を低減するために、表示領域b外でコンタクト部を設け、CuやAlなどの金属材料を補助電極として併設してもよい。
陽極取り出し用基板配線104の形成方法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの湿式成膜法などを用いることができる。取り出し用基板配線のパターニング方法としては、材料や成膜方法に応じて、マスク蒸着法、フォトリソグラフィー法、ウェットエッチング法、ドライエッチング法などの既存のパターニング法を用いることができる。
透明第一電極102および陽極取り出し用基板配線104形成後、隔壁103を形成する。
また、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2が常にΘ2<Θ1であることにより隔壁形状がなだらかで透過率の変化が緩やかになり、視認性が低く透明性が良好となる。
より詳細には、図3に示すように、隔壁103は、画素領域a側に位置する側面103Aを有している。
透明第一電極102の上面に接触する側面103Aの端部と透明第一電極102の上面とがなす角度Θ1は2°以上45°以下である。
且つ、透明第一電極102の上面から離れた箇所で透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。より詳細には、隔壁103Aの高さ方向の中間部において透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。
正孔注入層111の材料は任意であるが、画素間の短絡を妨げるため抵抗率は104Ω・cm以上であることが好ましい。また、隔壁の形状に段差を設けることで正孔注入層の膜厚に変化をつけ画素間の短絡を抑制しても良い。例えば、Cu2O,Cr2O3,Mn2O3,FeOx,NiO,CoO,Pr2O3,Ag2O,MoO2,Bi2O3、ZnO,TiO2,SnO2,ThO2,V2O5,Nb2O5,Ta2O5,MoO3,WO3,MnO2等の遷移金属酸化物およびこれらの窒化物、硫化物を一種以上含んだ無機化合物や、ポリアニリン誘導体、オリゴアニリン誘導体、キノンジイミン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ピロール誘導体、芳香族アミン、(トリフェニルアミン)ダイマー誘導体(TPD)、(α−ナフチルジフェニルアミン)ダイマー(α−NPD)、[(トリフェニルアミン)ダイマー]スピロダイマー(Spiro−TAD)等のトリアリールアミン類、4,4',4''-トリス[3-メチルフェニル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(m−MTDATA)、4,4',4''−トリス[1-ナフチル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(1−TNATA)等のスターバーストアミン類および5,5'-α−ビス−{4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−2,2':5',2'−α−ターチオフェン(BMA−3T)等のオリゴチオフェン類、芳香族アミン含有高分子、芳香族ジアミン含有高分子、フルオレン含有芳香族アミン高分子、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系、などの有機材料が挙げられる。
正孔注入層を形成後、インターレイヤーを形成することができる。本件では全面に形成した正孔注入層111上にライン状に正孔輸送層112をパターン形成したが正孔注入層111上にインターレイヤーを全面形成してもよい。
正孔輸送層112形成後、有機発光層113を形成する。有機発光層113は正孔と電子を再結合させることで発光する層であり、有機発光層113から放出される表示光が単色の場合、正孔輸送層112を被覆するように形成するが、多色の表示光を得るには必要に応じてパターニングを行うことにより好適に用いることができる。
特に有機発光材料を溶媒に溶解または安定に分散させた有機発光インキを用いて発光層を各発光色に塗り分ける場合には、隔壁間にインキを転写してパターニングできるインクジェット法、ノズルプリント法、凸版印刷法が好適である。
発光媒体層を凸版印刷法で形成する場合を下記に示す。
図4に有機発光材料からなる有機発光インキを、画素電極、正孔注入層、正孔輸送層が形成された被印刷基板602上にパターン印刷する際の凸版印刷装置600の概略図を示した。
本製造装置はインクタンク603とインキチャンバー604とアニロックスロール605と凸版が設けられた版607がマウントされた版銅608を有している。インクタンク603には、溶剤で希釈された有機発光インキが収容されており、インキチャンバー604にはインクタンクより有機発光インキが送り込まれるようになっている。アニロックスロール605はインキチャンバー604のインキ供給部に接して回転可能に指示されている。
有機発光層113を形成した後、電子注入層114を形成することができる。電子注入層に用いる材料としては、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系等の低分子系材料、フッ化リチウムや酸化リチウム、フッ化ナトリウム等のアルカリ金属やBa、Ca等のアルカリ土類金属の塩や酸化物等を用いて真空蒸着法による成膜が可能である。
次に、透明第二電極106を形成する。透明第二電極106の材料、形成法方法は透明第一電極102と同様であるが、透明第二電極106を陰極とする場合には、有機発光層113への電子注入効率の高い、仕事関数の低い物質を併用する。
具体的にはMg,Al,Yb等の金属単体を用いたり、発光媒体層と接する界面にLiや酸化Li,LiF等の化合物を1nm程度挟んで、安定性・導電性の高いAlやCuを積層して用いてもよい。または電子注入効率と安定性を両立させるため、仕事関数が低いLi,Mg,Ca,Sr,La,Ce,Er,Eu,Sc,Y,Yb等の金属1種以上と、安定なAg,Al,Cu等の金属元素との合金系を用いてもよい。具体的にはMgAg,AlLi,CuLi等の合金が使用できるが、いずれも透明性を得るためには10nm以下の極薄膜である必要がある。またITO(インジウムスズ複合酸化物)やIZO(インジウム亜鉛複合酸化物)、AZO(亜鉛アルミニウム複合酸化物)などの金属複合酸化物等の透明導電膜を用いることができる。形成方法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、インクジェット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、ノズル塗布法などの湿式成膜法など既存の成膜法を用いることができるが本発明ではこれらに限定されるわけではない。
保護層108としては、大気中の水分や酸素に対する浸透率が低いなどバリア性が高く、透過率が大きく透明性の高い材料であれば任意であるが、炭素含有窒化シリコン(SiNxCy)が好まい。特に、前記保護層中の炭素量は連続的に変化している膜を用いる。炭素量を変化させることにより、炭素含有量の多い膜は柔らかく、カバレッジおよび密着性に優れた膜となり、炭素含有量の少ない膜は密度が高くバリア性の高い膜となる。炭素の量はS iを1としたときに炭素の量の比が1.0未満であることが望ましい。これは炭素量が1.0以上となると膜が着色したり、脆くなることがあるためである。好ましくは、この組成が変化する層が複数回繰り返すほうがよい。複数回繰り返すことによって1層のみでは覆うことのできなかった突起をカバーすることができ、また、1層目で発生したクラックを緩和する効果が期待され、よりバリア性の高い膜となる。
この形態によって、応力緩和性、基板表面への付着性、および良好なガスバリア特性を
両立することができるとともに、素子の保護特性を向上させることができる。
保護層108中の炭素量を連続的に変化させる方法の一例としては、有機シリコン化合物と、アンモニア、窒素のいずれか一方または両方と、水素とを原料ガスとし、プラズマCVD法を行う方法が挙げられる。例えば印加する電力を強くすることにより膜中の炭素量を減らすことができる。
また、シランと、アンモニア、窒素のいずれか一方または両方と、水素と、炭素含有ガスとを原料ガスとし、当該炭素含有ガスの濃度を変化させながらプラズマCVD法を行う方法が挙げられる。この場合、炭素含有ガスの流量を製膜中に変化させることにより組成を制御することができる。その他、製膜基板温度、ガス圧力などのパラメータにより適宜調整することが望ましい。
保護層108のそれぞれの層の厚さは特に限定するものではないが、100-500nm程度であることが望ましく、全体では1000nm程度に収まるほうがよい。この範囲であれば膜自身のピンホールなどの欠陥を補填することが可能と酸素や水分の浸入に対するバリア性が大きく向上する。さらには短時間で製膜でき、かつ有機発光層113からの光取り出しを妨げなくなる。また、炭素含有量は陰極103側で多く、陰極103から離れるに従って少なく変化させるようにすると、より密着性、被覆性の向上が期待される。
次に上述した保護層108の上に封止体109を貼り合わせる。封止体109を貼り合わせることによって、さらにバリア性が向上するだけでなく、上述した保護層108のみでは持ち得ない機械的なダメージに対する耐性を持つことができる。また、例えば封止体109上に樹脂層を設けることもできる。
以下、本発明の実施例について説明する。
なお、図5に実施例1〜4、比較例におけるギャップ、露光量、現像時間、隔壁高さL、隔壁103の角度Θ1の数値を示す。
透明基板として、日本電気硝子社製無アルカリガラスOA−10を用意した。基板のサイズは200mm×200mmでその中に対角5インチ、中央にディスプレイ表示部が配置される。
陽極、陽極取り出し配線を形成したガラス基板上にアクリル系ポジ型感光性材料を全面に厚み1μmで形成した。
次に、全面に塗布した感光性材料に対し、フォトマスクを用いてギャップ100μm、露光量200mJで露光を行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は30°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
実施例2においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚1μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に20s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は30°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
実施例3においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚1μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ150μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は20°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光透過率は70%、隔壁と陽極表面の境目はぼやけて目立たず良好であった。
実施例4においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚0.5μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量100mJで行った。その後、現像液に20s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは0.5μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は20°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光透過率は80%、隔壁と陽極表面の境目はぼやけて目立たず良好であった。
比較例1においては隔壁形成の露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は60°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
しかし、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光の透過率は70%であったが、隔壁と陽極表面の境目がくっきりと見え、透明性が悪かった。
102:透明第一電極(陽極)
103:隔壁
103A:側面
104:陽極取り出し用基板配線
105:透明第二電極(陰極)
106:陰極取り出し用基板配線
108:保護層
109:封止体
110:有機発光媒体層
111:正孔注入層
112:インターレイヤー
113:有機発光層
114:電子注入層
a:画素領域
b:表示領域
600:凸版印刷装置
601:ステージ
602:被印刷基板
603:インキタンク
604:インキチャンバー
605:アニロックスロール
606:ドクタ
607:凸版
608:版胴
609:インキ層
Claims (3)
- 透明基板上に形成された透明第一電極と、
前記透明基板とは反対側の前記透明第一電極の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁と、
前記画素領域aに対応する前記透明第一電極の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層と、
前記透明第一電極とは反対側の前記発光媒体層の上面に形成された透明第二電極と、
を具備する透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルであって、
前記隔壁は、前記画素領域側に位置する側面を有し、
前記透明第一電極の上面に接触する前記側面の端部と前記透明第一電極の上面とがなす角度Θ1が2°以上45°以下であり、且つ、前記透明第一電極の上面から離れた箇所で前記透明第一電極の上面と平行な面に対して前記側面がなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1であることを特徴とする透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。 - 前記隔壁の高さhが0.2μm以上2μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。
- 前記透明有機ELディスプレイの表示領域bの可視光透過率が60%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。
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