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JP2013211169A - 有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル - Google Patents

有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル Download PDF

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JP2013211169A
JP2013211169A JP2012080676A JP2012080676A JP2013211169A JP 2013211169 A JP2013211169 A JP 2013211169A JP 2012080676 A JP2012080676 A JP 2012080676A JP 2012080676 A JP2012080676 A JP 2012080676A JP 2013211169 A JP2013211169 A JP 2013211169A
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JP2012080676A
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Noriko Morikawa
徳子 森川
Akira Shoda
亮 正田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】非発光時でも透明性を損なわない透明有機ELディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】透明有機ELディスプレイパネルは、透明基板101上に形成された透明第一電極102と、透明基板101とは反対側の透明第一電極102の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁103と、画素領域aに対応する透明第一電極102の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層110と、透明第一電極102とは反対側の発光媒体層110の上面に形成された透明第二電極105とを備えている。隔壁103は、画素領域a側に位置する側面103Aを有し、透明第一電極102の上面に接触する側面103Aの端部と透明第一電極102の上面とがなす角度Θ1は2°以上45°以下であり、透明第一電極102の上面から離れた箇所で透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。
【選択図】図3

Description

本発明は有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルに関するものである。
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子)は、二つの対向する電極の間に有機発光材料からなる有機発光層が形成され、両電極間に電圧を印加すると陽極から正孔、陰極から電子が注入され、有機発光層に電流が流れ、その正孔と電子が有機発光層で再結合することで発光させるものである。
一般的に、ディスプレイパネル用の基板として、パターニングされた感光性ポリイミドが発光画素を区画するように隔壁状に形成されているものを用いる。その際、隔壁パターンは陽極として成膜されている透明電極のエッジ部を覆うように形成される。
電極の間には有機発光層以外にもキャリア注入層(キャリア輸送層とも呼ばれる)が形成される。キャリア注入層とは電極から有機発光層へ電子を注入させる際に、電子の注入量を制御あるいは、もう一方の電極から有機発光層へ正孔が注入される際に、正孔の注入量を制御するのに用いられる層で、電極と有機発光層の間に挿入される層を指す。電子注入層としては、キノリノール誘導体の金属錯体などの電子輸送性の有機物や、Ca、Baなどの仕事関数の比較的小さい例えばアルカリ金属などが用いられ、あるいはこれらの機能を持つ層を複数積層する場合もある。正孔注入層としては、TPD(トリフェニレンアミン系誘導体:特許文献1参照)、PEDOT:PSS(ポリチオフェンとポリスチレンスルホン酸の混合物:特許文献2参照)、あるいは無機材料の正孔輸送材料(特許文献3参照)が知られている。いずれにしても電極と発光層の間に挿入することにより、電子と正孔の注入量を制御することによって発光効率を上げる目的で挿入され、高性能な有機ELディスプレイパネルを得るためには必須である。
次に正孔キャリアを注入するための正孔注入層を成膜する方法として、ドライ成膜とウェット成膜法の2種類があるが、ウェット成膜法を用いる場合一般的に水に分散されたポリチオフェンの誘導体が用いられるが、水系インキは下地の影響を受けやすく均一にコーティングすることが非常に困難である。最近では有機溶媒に可溶な材料も開発されてきている。それに対してドライ成膜は、簡便に均一に全面コーティングが可能である。
有機発光層を形成する方法も同様にドライ成膜とウェット成膜法の2種類があるが、均一な成膜が容易なドライ成膜である真空蒸着法を用いる場合、微細パターンのマスクを用いてパターニングする必要があり、大型基板や微細パターニングが非常に困難である。
そこで、最近では高分子材料を溶剤に溶かして塗工液にし、これをウェット成膜法で薄膜形成する方法が試みられるようになってきている。高分子材料の塗液を用いてウェット成膜法で有機発光層を含む発光媒体層を形成する場合の層構成は、陽極側から正孔注入層、インターレイヤー又は正孔輸送層、有機発光層と積層する3層構成が一般的である。このとき、有機発光層はカラーパネル化するために赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの発光色をもつ有機発光材料を溶剤中に溶解または安定して分散してなる有機発光インキを用いて塗り分けることができる(特許文献4、5参照)。
ウェット成膜を用いることで、微細パターンのマスクは必要なく、大型基板や微細パターンが容易に可能である。
理想的にはRGBのそれぞれの発光層に対して異なるキャリア注入層を用いることで性能を引き出すことが可能であるが、量産プロセスにおいて工程が増えることと、高精細パターニングが困難であることから、キャリア注入層はRGB共通のベタ状の膜が形成されることが一般的である。
ところで、前述の有機EL素子においては、素子の厚さが非常に薄いという特徴を有しており、この特徴を活かして、いわゆる両面発光型の透明有機EL素子とすることが検討されている。これを応用したディスプレイは、非発光時は透明で、電流を流した際に発光するような特徴を持ち、車載用モニターや、広告、時計、照明、テレビ、など透明性を特徴としたディスプレイパネルとして注目されている。透明有機ELディスプレイは可視光の透過率が通常のディスプレイより高く、ディスプレイを通して背景が見えることを特徴とする。例えば特許文献6ではRGB3色の透明EL素子が重ねられたカラー表示装置が紹介されている。
前述したように透明有機EL素子では、発光性能も重要であるが、非発光時の透明性もまた重要である。透明有機ELデバイスに求められる透明性とは、面内の透過率が大きく一定であること、且つ配線やその他のパターンが視認できないあるいはしづらく視認性が低いということである。
特に、スイッチング素子であるTFTや、有機EL素子に用いられる陽極や陽極用の取り出し配線である、ITO(インジウムスズ複合酸化物)やインジウム亜鉛複合酸化物、亜鉛アルミニウム複合酸化物などの金属複合酸化物などは屈折率が大きく透明性に与える影響が大きい。
また、発光画素の区画や、電極間の絶縁層として用いられる隔壁にも透明性が求められる。隔壁を形成する感光性材料としてポリイミド系の他に、アクリル樹脂系、ノボラック樹脂系、フルオレン系といったものが用いられており、必要な透過率や物性に応じて選択されている。しかし、透過率の高い材料を用いた場合も、隣接する部材との屈折率や反射率の違いや形状により、非発光時に隔壁形成部の端部が目立ってしまい、透明性が悪いという問題があった。
特開2001−93668号公報 特開2001−155858号公報 特許第2916098号公報 特許第2851185号公報 特開平9−63771号公報
非発光時でも透明性を損なうことのない透明有機ELディスプレイパネルを提供する事を課題とした。
請求項1に記載の発明は、透明基板上に形成された透明第一電極と、前記透明基板とは反対側の前記透明第一電極の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁と、前記画素領域aに対応する前記透明第一電極の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層と、前記透明第一電極とは反対側の前記発光媒体層の上面に形成された透明第二電極と、を具備する透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルであって、前記隔壁は、前記画素領域側に位置する側面を有し、前記透明第一電極の上面に接触する前記側面の端部と前記透明第一電極の上面とがなす角度Θ1が2°以上45°以下であり、且つ、前記透明第一電極の上面から離れた箇所で前記透明第一電極の上面と平行な面に対して前記側面がなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルにおいて、前記隔壁の高さhが0.2μm以上2μm以下であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルにおいて、前記透明有機ELディスプレイの表示領域bの可視光透過率が60%以上であることを特徴とする。
透明第一電極の上面に接触する側面の端部と透明第一電極の上面とがなす角度Θ1が2°以上45°以下であり、且つ、透明第一電極の上面から離れた箇所で透明第一電極の上面と平行な面に対して側面がなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1とすることにより、隔壁の透過率や屈折率の変化が緩やかになり、視認性が低く、透明性を良好にすることができ、非発光時でも透明性を損なうことのない透明有機ELディスプレイパネルを提供する上で有利となる。
本発明の透明有機ELディスプレイパネルの一例の説明平面模式図 本発明の透明有機ELディスプレイパネルの一例の説明断面模式図 本発明の透明有機ELディスプレイパネルの一例の説明断面模式図 凸版印刷装置の概略図 本発明の実施例、比較例の隔壁形成条件と形成された隔壁形状
図1に本発明の1様態としてパッシブマトリックス駆動型の有機ELディスプレイパネルの平面模式図、また図2に図1に記載されているAA’の断面模式図を示した。
本発明の有機ELディスプレイパネルは、基板101上に形成された透明第一電極102を陽極、これと対向するように形成された透明第二電極105を陰極とし、これに挟持された層(発光媒体層110)を有する。
透明第一電極102は画素ごとに隔壁103で区画された画素領域aに画素電極として形成され、透明第二電極105は対向電極として画素領域上に形成される。発光媒体層には、少なくとも発光に寄与する有機発光層113と、正孔を注入するキャリア注入層として正孔注入層111と正孔を輸送するキャリア注入層として正孔輸送層112、電子を注入するキャリア注入層として電子注入層114を含んでいる。
なお、発光媒体層110としては、陰極と発光層の間に電子輸送層や正孔ブロック層(インターレイヤー)、陽極と発光層の間に電子ブロック層(インターレイヤー)等のキャリア注入層を必要に応じて適宜積層することができる。
画素領域aの外側には、外部駆動回路と接続するための陽極取り出し用基板配線104と陰極取り出し用基板配線106を有する。本発明では簡便に製造できる方法として陽極102と陽極取り出し用基板配線104、陰極105と陰極取り出し用基板配線106はそれぞれ共通としているが、コンタクト部を設けて、例えば抵抗の低い外部取り出し電極で中継しても良い。
隔壁103は画素領域aにおける発光画素を区画するために設けられるが、表示領域b全面の透過率を一定にするため、表示領域b全面を覆うように形成してもよい。ディスプレイの透明性を上げるため、隔壁材料は透過率の高いものを用いるのが良く1μmの厚みで可視光の透過率が60%以上の材料を用いるのが好ましい。
また、画素領域aと隔壁103が接する隔壁端部との角度Θ1(図3)が小さい方がよく、45°以下であることが好ましく、30°以下がより好ましい。隣接する部材との屈折率や反射率の差が小さく、変化が緩やかであるほど視認性が低く、透明性が良好となる。
また、隔壁103の高さh(図3)は2μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。膜厚が薄いほど透過率が高くなり、また隣接する部材との屈折率や反射率の差が小さく、変化が緩やかになるため視認性が低く、透明性が良好となる。
正孔注入層111は画素領域aにパターン形成しているが表示領域b全面を覆っても良い。全面を覆う事で、画素領域での膜形状が平坦になり、画素ごとの膜厚を均一にすることが可能となる。
正孔輸送層112は正孔注入層111上の画素領域aにのみパターン形成しているが、正孔注入層111と同様に、画素領域b全面を覆っても良い。
有機発光層113は隔壁103の形状によって画素領域aに混色することなく形成することができる。また、混色しない程度に隣接画素間に形成されていても良い。
さらには、有機EL素子を画素(サブピクセル)として配列する事で、有機ELディスプレイパネルとすることができる。即ち各画素を構成する有機発光層113を混色することなく例えばRGBの3色に塗り分けることで、フルカラーの有機ELディスプレイパネルを作製することができる。
電子注入層114は、有機発光層113上の画素領域aに形成されているが、表示領域b全面を覆っていてもよく、さらには透明第二電極105と同様のパターンでもよい。
言い換えると、透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルは、透明基板101上に形成された透明第一電極102と、透明基板101とは反対側の透明第一電極102の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁103と、画素領域aに対応する透明第一電極102の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層110と、透明第一電極102とは反対側の発光媒体層110の上面に形成された透明第二電極105とを備えている。
<透明基板>
透明基板101として透明性、機械的強度、絶縁性を有し寸法安定性に優れていれば如何なる材料も使用することができる。例えば、ガラスや石英、ポリプロピレン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチックフィルムやシート、または、これらプラスチックフィルムやシートに酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物や、弗化アルミニウム、弗化マグネシウム等の金属弗化物、窒化珪素、窒化アルミニウムなどの金属窒化物、酸窒化珪素などの金属酸窒化物、アクリル樹脂やエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂などの高分子樹脂膜を単層もしくは積層させた透明基材、などを用いることができる。
また有機ELディスプレイパネル内への水分の侵入を避けるために、無機膜を形成したり、フッ素樹脂を塗布したりして、防湿処理や疎水性処理を施してあることが好ましい。特に、発光媒体層への水分の侵入を避けるために、基板における含水率およびガス透過係数を小さくすることが好ましい。
<透明第一電極>
透明基板101の上に透明第一電極102を成膜し、必要に応じてパターニングをおこなう。本発明で、透明第一電極102は隔壁103によって区画され、各画素領域aに対応した透明第一電極となる。
透明第一電極の材料としては、ITO(インジウムスズ複合酸化物)やインジウム亜鉛複合酸化物、亜鉛アルミニウム複合酸化物などの金属複合酸化物や、金、白金などの金属酸化物や金属材料の微粒子をエポキシ樹脂やアクリル樹脂などに分散した微粒子分散膜を、単層もしくは積層したものをいずれも使用することができる。
透明第一電極102を陽極とする場合にはITOなど仕事関数の高い材料を選択することが好ましい。透明第一電極の形成方法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの湿式成膜法などを用いることができる。画素電極のパターニング方法としては、材料や成膜方法に応じて、マスク蒸着法、フォトリソグラフィー法、ウェットエッチング法、ドライエッチング法などの既存のパターニング法を用いることができる。
<陽極取り出し用基板配線>
陽極取り出し用基板配線104は、透明第一電極102と同様の材料である事が簡便で好ましいが、表示領域bでの透明性を保ち、配線抵抗の影響を低減するために、表示領域b外でコンタクト部を設け、CuやAlなどの金属材料を補助電極として併設してもよい。
陽極取り出し用基板配線104の形成方法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの湿式成膜法などを用いることができる。取り出し用基板配線のパターニング方法としては、材料や成膜方法に応じて、マスク蒸着法、フォトリソグラフィー法、ウェットエッチング法、ドライエッチング法などの既存のパターニング法を用いることができる。
<隔壁>
透明第一電極102および陽極取り出し用基板配線104形成後、隔壁103を形成する。
隔壁103を形成する感光性材料としてはポジ型レジスト、ネガ型レジストのどちらであってもよく、市販のもので構わないが、絶縁性を有する必要がある。隔壁103が十分な絶縁性を有さない場合には隔壁103を通じて隣り合う画素電極に電流が流れてしまい表示不良が発生してしまう。また透明有機ELディスプレイにおいては可視光領域での高い透過性も、求められる。可視光領域での透過率が1μmの厚みで60%以上の材料が好ましい。具体的にはポリイミド系、アクリル樹脂系、ノボラック樹脂系、フルオレン系といったものが挙げられるがこれに限定するものではない。
隔壁103を形成する感光性材料はスピンコーター、バーコーター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーター等の公知の塗布方法を用いて塗布される。次に、パターン露光、現像して隔壁パターンを形成する工程では、従来公知の露光、現像方法により隔壁部のパターンを形成できる。露光条件や現像条件を変えることによって隔壁形状を調整することが可能である。また焼成に関してはオーブン、ホットプレート等での従来公知の方法により焼成を行うことができる。
本発明の隔壁103は発光画素に対応した画素領域aを区画するように形成する。隔壁103を隣接する画素電極間に設けることによって、各画素電極上に印刷された発光媒体層インキの広がりを抑え混色を抑制し、また、画素電極102の端部を覆うように形成すると透明第一電極102の端部からのショート発生を防ぐことが出来る。また、表示領域b全面を覆うように形成すると、表示領域b全面の透過率を一定にし、透明性を良好にすることができる。
また、隔壁103の高さhは0.2μmから3.0μmの範囲にあることが好ましく、0.2μmから1μmの範囲であればより好ましい。隔壁103の高さhが0.2μm未満であるとショートの防止効果が得られない、あるいは発光媒体層形成時に隣接する画素と混色してしまう。隔壁103の高さhが3.0μmを超えると透明第二電極105を形成した際に透明第二電極105の断線が起こってしまい表示不良となったり、封止を妨げる、または隔壁103の透明性を低下させてしまう等の問題が生じる。また、厚みを小さくすることで、透過率を高く保て、且つ透過率や屈折率の変化を小さくすることができ、視認性を低く透明性を良好にすることができる。
また、透明第一電極102上の画素領域aと隔壁103が接する隔壁端部との角度Θ1が2°以上45°以下であることが好ましく、より好ましくは30°以下である。角度が45°を超えると画素領域aの透明第一電極102と隔壁103の透過率や屈折率の変化が急激になり隔壁103の端部が目立ち透明性が悪くなる。角度を小さくすることで透過率や屈折率の変化が緩やかになり、視認性が低く、透明性を良好にすることができる。ただし、2°未満では製造困難となる。
また、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2が常にΘ2<Θ1であることにより隔壁形状がなだらかで透過率の変化が緩やかになり、視認性が低く透明性が良好となる。
より詳細には、図3に示すように、隔壁103は、画素領域a側に位置する側面103Aを有している。
透明第一電極102の上面に接触する側面103Aの端部と透明第一電極102の上面とがなす角度Θ1は2°以上45°以下である。
且つ、透明第一電極102の上面から離れた箇所で透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。より詳細には、隔壁103Aの高さ方向の中間部において透明第一電極102の上面と平行な面に対して側面103Aがなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1である。
<正孔注入層>
正孔注入層111の材料は任意であるが、画素間の短絡を妨げるため抵抗率は10Ω・cm以上であることが好ましい。また、隔壁の形状に段差を設けることで正孔注入層の膜厚に変化をつけ画素間の短絡を抑制しても良い。例えば、CuO,Cr,Mn,FeOx,NiO,CoO,Pr,AgO,MoO,Bi、ZnO,TiO,SnO,ThO,V,Nb,Ta,MoO,WO,MnO等の遷移金属酸化物およびこれらの窒化物、硫化物を一種以上含んだ無機化合物や、ポリアニリン誘導体、オリゴアニリン誘導体、キノンジイミン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ピロール誘導体、芳香族アミン、(トリフェニルアミン)ダイマー誘導体(TPD)、(α−ナフチルジフェニルアミン)ダイマー(α−NPD)、[(トリフェニルアミン)ダイマー]スピロダイマー(Spiro−TAD)等のトリアリールアミン類、4,4',4''-トリス[3-メチルフェニル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(m−MTDATA)、4,4',4''−トリス[1-ナフチル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(1−TNATA)等のスターバーストアミン類および5,5'-α−ビス−{4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−2,2':5',2'−α−ターチオフェン(BMA−3T)等のオリゴチオフェン類、芳香族アミン含有高分子、芳香族ジアミン含有高分子、フルオレン含有芳香族アミン高分子、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系、などの有機材料が挙げられる。
正孔注入層111の形成法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などのドライ成膜法や、スピンコート法、ゾルゲル法、インクジェット法、ノズルプリント法、凸版印刷法、スリットコート法、バーコート法などのウェット成膜法など既存の成膜法を用いることができるが本発明ではこれらに限定されず、一般的な成膜法を用いることができる。
正孔注入層111の膜厚は、2nm以上、100nm以下であることが好ましい。2nmより小さくなると、ショート欠陥が生じやすくなり、100nm以上になると高抵抗化により低電流化してしまう。
無機材料は耐熱性および電気化学的安定性に優れている材料が多いため好ましい。これらは単層もしくは複数の層の積層構造、又は混合層として形成することができる。
<インターレイヤー>
正孔注入層を形成後、インターレイヤーを形成することができる。本件では全面に形成した正孔注入層111上にライン状に正孔輸送層112をパターン形成したが正孔注入層111上にインターレイヤーを全面形成してもよい。
インターレイヤーとして用いられる材料としてポリアニリン誘導体、オリゴアニリン誘導体、キノンジイミン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ピロール誘導体、芳香族アミン、(トリフェニルアミン)ダイマー誘導体(TPD)、(α−ナフチルジフェニルアミン)ダイマー(α−NPD)、[(トリフェニルアミン)ダイマー]スピロダイマー(Spiro−TAD)等のトリアリールアミン類、4,4',4''-トリス[3-メチルフェニル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(m−MTDATA)、4,4',4''−トリス[1-ナフチル(フェニル)アミノ]トリフェニルアミン(1−TNATA)等のスターバーストアミン類および5,5'-α−ビス−{4−[ビス(4−メチルフェニル)アミノ]フェニル}−2,2':5',2'−α−ターチオフェン(BMA−3T)等のオリゴチオフェン類、芳香族アミン含有高分子、芳香族ジアミン含有高分子、フルオレン含有芳香族アミン高分子、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系、などの有機材料が挙げられる。
インターレイヤーの形成法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などのドライ成膜法や、スピンコート法、ゾルゲル法、インクジェット法、ノズルプリント法、凸版印刷法、スリットコート法、バーコート法などのウェット成膜法など既存の成膜法を用いることができるが本発明ではこれらに限定されず、一般的な成膜法を用いることができる。
<有機発光層>
正孔輸送層112形成後、有機発光層113を形成する。有機発光層113は正孔と電子を再結合させることで発光する層であり、有機発光層113から放出される表示光が単色の場合、正孔輸送層112を被覆するように形成するが、多色の表示光を得るには必要に応じてパターニングを行うことにより好適に用いることができる。
有機発光層113を形成する有機発光材料は、例えばクマリン系、ペリレン系、ピラン系、アンスロン系、ポルフィレン系、キナクリドン系、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系、ナフタルイミド系、N,N’−ジアリール置換ピロロピロール系、イリジウム錯体系などの発光性色素をポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール等の高分子中に分散させたものや、ポリアリーレン系、ポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系の高分子材料が挙げられるが本発明ではこれらに限定されるわけではない。
これらの有機発光材料は溶媒に溶解または安定に分散させ有機発光インキとなる。有機発光材料を溶解または分散する溶媒としては、トルエン、キシレン、アセトン、アニソール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの単独またはこれらの混合溶媒が上げられる。中でもトルエン、キシレン、アニソールといった芳香族有機溶媒が有機発光材料の溶解性の面から好適である。また、有機発光インキには必要に応じて、界面活性剤、酸化防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤等が添加されてもよい。
上述した高分子材料に加え、9,10−ジアリールアントラセン誘導体、ピレン、コロネン、ペリレン、ルブレン、1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン、トリス(8−キノラート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノラート)アルミニウム錯体、ビス(8−キノラート)亜鉛錯体、トリス(4−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノラート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−5−シアノ−8−キノラート)アルミニウム錯体、ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)[4−(4−シアノフェニル)フェノラート]アルミニウム錯体、ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)[4−(4−シアノフェニル)フェノラート]アルミニウム錯体、トリス(8−キノリノラート)スカンジウム錯体、ビス[8−(パラ−トシル)アミノキノリン]亜鉛錯体及びカドミウム錯体、1,2,3,4−テトラフェニルシクロペンタジエン、ポリ−2,5−ジヘプチルオキシ−パラ−フェニレンビニレンなどの低分子系発光材料が使用できる。
有機発光層113の形成法としては、材料に応じて、インクジェット印刷法、ノズルプリント印刷法、凸版印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などのウェット成膜法など既存の成膜法を用いることができ、本発明ではこれらに限定されるわけではないが、
特に有機発光材料を溶媒に溶解または安定に分散させた有機発光インキを用いて発光層を各発光色に塗り分ける場合には、隔壁間にインキを転写してパターニングできるインクジェット法、ノズルプリント法、凸版印刷法が好適である。
<発光媒体層の形成方法>
発光媒体層を凸版印刷法で形成する場合を下記に示す。
図4に有機発光材料からなる有機発光インキを、画素電極、正孔注入層、正孔輸送層が形成された被印刷基板602上にパターン印刷する際の凸版印刷装置600の概略図を示した。
本製造装置はインクタンク603とインキチャンバー604とアニロックスロール605と凸版が設けられた版607がマウントされた版銅608を有している。インクタンク603には、溶剤で希釈された有機発光インキが収容されており、インキチャンバー604にはインクタンクより有機発光インキが送り込まれるようになっている。アニロックスロール605はインキチャンバー604のインキ供給部に接して回転可能に指示されている。
アニロックスロール605の回転に伴い、アニロックスロール表面に供給された有機発光インキのインキ層609は均一な膜厚に形成される。このインキ層のインキはアニロックスロールに近接して回転駆動される版胴608にマウントされた版607の凸部に転移する。ステージ601には、被印刷基板602が設置され、版607の凸部にあるインキが被印刷基板602に対して印刷され、必要に応じて乾燥工程を経て被印刷基板上に有機発光層が形成される。
他の発光媒体層をインキ化して塗工する場合についても同様に上記形成法を用いて形成することができる。
<電子注入層>
有機発光層113を形成した後、電子注入層114を形成することができる。電子注入層に用いる材料としては、トリアゾール系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、シロール系、ボロン系等の低分子系材料、フッ化リチウムや酸化リチウム、フッ化ナトリウム等のアルカリ金属やBa、Ca等のアルカリ土類金属の塩や酸化物等を用いて真空蒸着法による成膜が可能である。
<透明第二電極>
次に、透明第二電極106を形成する。透明第二電極106の材料、形成法方法は透明第一電極102と同様であるが、透明第二電極106を陰極とする場合には、有機発光層113への電子注入効率の高い、仕事関数の低い物質を併用する。
具体的にはMg,Al,Yb等の金属単体を用いたり、発光媒体層と接する界面にLiや酸化Li,LiF等の化合物を1nm程度挟んで、安定性・導電性の高いAlやCuを積層して用いてもよい。または電子注入効率と安定性を両立させるため、仕事関数が低いLi,Mg,Ca,Sr,La,Ce,Er,Eu,Sc,Y,Yb等の金属1種以上と、安定なAg,Al,Cu等の金属元素との合金系を用いてもよい。具体的にはMgAg,AlLi,CuLi等の合金が使用できるが、いずれも透明性を得るためには10nm以下の極薄膜である必要がある。またITO(インジウムスズ複合酸化物)やIZO(インジウム亜鉛複合酸化物)、AZO(亜鉛アルミニウム複合酸化物)などの金属複合酸化物等の透明導電膜を用いることができる。形成方法としては、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、インクジェット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、ノズル塗布法などの湿式成膜法など既存の成膜法を用いることができるが本発明ではこれらに限定されるわけではない。
有機ELディスプレイパネルとしては電極間に発光材料を挟み、電流を流すことで発光させることが可能であるが、有機発光材料は大気中の水分や酸素によって容易に劣化してしまうため通常は外部と遮断するための保護層108や封止体109を設ける。
<保護層>
保護層108としては、大気中の水分や酸素に対する浸透率が低いなどバリア性が高く、透過率が大きく透明性の高い材料であれば任意であるが、炭素含有窒化シリコン(SiNxCy)が好まい。特に、前記保護層中の炭素量は連続的に変化している膜を用いる。炭素量を変化させることにより、炭素含有量の多い膜は柔らかく、カバレッジおよび密着性に優れた膜となり、炭素含有量の少ない膜は密度が高くバリア性の高い膜となる。炭素の量はS iを1としたときに炭素の量の比が1.0未満であることが望ましい。これは炭素量が1.0以上となると膜が着色したり、脆くなることがあるためである。好ましくは、この組成が変化する層が複数回繰り返すほうがよい。複数回繰り返すことによって1層のみでは覆うことのできなかった突起をカバーすることができ、また、1層目で発生したクラックを緩和する効果が期待され、よりバリア性の高い膜となる。
本発明の好適な形態においては、保護層108を構成する炭素含有窒化シリコン(SiNxCy)に含まれる窒素及び炭素の量が、1.0≦x≦1.4、0.2≦y≦0.4の範囲である層と0.4≦x<1.0、0.4<y<1.0の範囲である層とを備えていることが好ましい。
この形態によって、応力緩和性、基板表面への付着性、および良好なガスバリア特性を
両立することができるとともに、素子の保護特性を向上させることができる。
この炭素含有窒化シリコン(SiNxCy) を製膜する際には、プラズマCVD法を用いる。プラズマCVD法においては製膜種が発生する反応はすべて気相中で行われるため、基板表面で反応を起こす必要がなく、低温製膜に最も適している製膜法である。
保護層108中の炭素量を連続的に変化させる方法の一例としては、有機シリコン化合物と、アンモニア、窒素のいずれか一方または両方と、水素とを原料ガスとし、プラズマCVD法を行う方法が挙げられる。例えば印加する電力を強くすることにより膜中の炭素量を減らすことができる。
また、シランと、アンモニア、窒素のいずれか一方または両方と、水素と、炭素含有ガスとを原料ガスとし、当該炭素含有ガスの濃度を変化させながらプラズマCVD法を行う方法が挙げられる。この場合、炭素含有ガスの流量を製膜中に変化させることにより組成を制御することができる。その他、製膜基板温度、ガス圧力などのパラメータにより適宜調整することが望ましい。
上述の有機シリコン化合物としては例えば、トリスジメチルアミノシラン(TDMAS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、テトラメチルジシラザン(TMDS)などが挙げられる。また、上述の炭素含有ガスとしては、メタン、エチレン、プロペンなどが挙げられる。
保護層108のそれぞれの層の厚さは特に限定するものではないが、100-500nm程度であることが望ましく、全体では1000nm程度に収まるほうがよい。この範囲であれば膜自身のピンホールなどの欠陥を補填することが可能と酸素や水分の浸入に対するバリア性が大きく向上する。さらには短時間で製膜でき、かつ有機発光層113からの光取り出しを妨げなくなる。また、炭素含有量は陰極103側で多く、陰極103から離れるに従って少なく変化させるようにすると、より密着性、被覆性の向上が期待される。
<封止体>
次に上述した保護層108の上に封止体109を貼り合わせる。封止体109を貼り合わせることによって、さらにバリア性が向上するだけでなく、上述した保護層108のみでは持ち得ない機械的なダメージに対する耐性を持つことができる。また、例えば封止体109上に樹脂層を設けることもできる。
封止体109としては、水分や酸素の透過性が低い基材である必要がある。また、材料の一例として、アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素等のセラミックス、無アルカリガラス、アルカリガラス等のガラス、石英、耐湿性フィルムなどを挙げることができる。耐湿性フィルムの例として、プラスチック基材の両面にSiOxをCVD法で形成したフィルムや、透過性の小さいフィルムと吸水性のあるフィルムまたは吸水剤を塗布した重合体フィルムなどがあり、耐湿性フィルムの水蒸気透過率は、10−6g/m/day以下であることが好ましい。
封止体109を貼り合わせる際には、封止体109側に一様に接着剤を塗布してもよいし、周囲を囲むようにして塗布してもよい。またシート状に形成した接着層を熱転写する方法をとってもよい。接着層の材料としてはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂などからなる光硬化型接着性樹脂、熱硬化型接着性樹脂、2液硬化型接着性樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの酸変性物からなる熱可塑性接着性樹脂などを単層もしくは積層して用いることができる。特に、耐湿性、耐水性に優れ、硬化時の収縮が少ないエポキシ系熱硬化型接着性樹脂を用いることが望ましい。また、接着層の光透過を妨げない程度に接着層内部の含有水分を除去するために、酸化バリウムや酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入したり、接着層の厚みをコントロールするために数% 程度の無機フィラーを混入してもよい。
こうして作製した接着剤付封止体109で貼り合わせ、それぞれ硬化の処理を行う。この一連の保護層形成プロセスは窒素雰囲気下で行うことが望ましいが、保護層108が作製された後であれば短時間ならば大気下においても大きな影響はない。
封止体109上の樹脂層の材料の一例として、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂などからなる光硬化型接着性樹脂、熱硬化型接着性樹脂、2液硬化型接着性樹脂や、エチレンエチルアクリレート(EEA)ポリマー等のアクリル系樹脂、エチレンビニルアセテート(EVA)等のビニル系樹脂、ポリアミド、合成ゴム等の熱可塑性樹脂や、ポリエチレンやポリプロピレンの酸変性物などの熱可塑性接着性樹脂を挙げることができる。樹脂層を封止体109の上に形成する方法の一例として、溶剤溶液法、押出ラミ法、溶融・ホットメルト法、カレンダー法、ノズル塗布法、スクリーン印刷法、真空ラミネート法、熱ロールラミネート法などを挙げることができる。必要に応じて吸湿性や吸酸素性を有する材料を含有させることもできる。封止体上に形成する樹脂層の厚みは、封止する有機ELディスプレイパネルの大きさや形状により任意に決定されるが、5〜500μm程度が望ましい。なお、ここでは封止体109上に樹脂層として形成したが直接有機ELディスプレイパネル側に形成することもできる。
[実施例1]
以下、本発明の実施例について説明する。
なお、図5に実施例1〜4、比較例におけるギャップ、露光量、現像時間、隔壁高さL、隔壁103の角度Θ1の数値を示す。
透明基板として、日本電気硝子社製無アルカリガラスOA−10を用意した。基板のサイズは200mm×200mmでその中に対角5インチ、中央にディスプレイ表示部が配置される。
この基板を、ITO(インジウム錫酸化物)が設置されているスパッタリング成膜装置に設置し、厚み50nmになるようITOを全面に形成する。
次に、日本応化製TFR790PLポジ型レジストをスピンコーターにて基板全面に厚み2μmで形成した後、フォトリソグラフィーによって陽極、陽極取り出し配線を残し、塩化第二鉄水溶液にてウエットエッチングし、陽極、陽極取り出し配線を形成した。
次に、フォトリソグラフィーによって隔壁を形成し、画素領域と陽極コンタクト部を区画する。
陽極、陽極取り出し配線を形成したガラス基板上にアクリル系ポジ型感光性材料を全面に厚み1μmで形成した。
次に、全面に塗布した感光性材料に対し、フォトマスクを用いてギャップ100μm、露光量200mJで露光を行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は30°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
その後、正孔注入材料であるポリフルオレン誘導体を濃度1.0%になるようにアニソールに溶解させたインキを用い、この基板を印刷機にセッティングし、隔壁に挟まれた画素部の真上にそのラインパターンに合わせて凸版印刷法で印刷を行った。このとき300線/インチのアニロックスロールおよび感光性樹脂版を使用した。印刷、乾燥後の正孔注入層の膜厚は40nmとなった。
その後、インターレイヤー材料であるポリビニルカルバゾール誘導体を濃度0.5%になるようにトルエンに溶解させたインキを用いこの基板を印刷機にセッティングし、絶縁層に挟まれた画素電極の真上にそのラインパターンに合わせて凸版印刷法で印刷を行った。このとき300線/インチのアニロックスロールおよび感光性樹脂版を使用した。印刷、乾燥後のインターレイヤーの膜厚は20nmとなった。
次に、有機発光材料であるポリフェニレンビニレン誘導体を濃度1%になるようにトルエンに溶解させた有機発光インキを用い、この基板を印刷機にセッティングし、絶縁層に挟まれた画素電極の真上にそのラインパターンに合わせて有機発光層を凸版印刷法で印刷を行った。このとき150線/インチのアニロックスロールおよびピクセルのピッチに対応する感光性樹脂版を使用した。印刷、乾燥後の有機発光層の膜厚は80nmとなった。この工程を計3回繰り返し、R(赤)、Y(黄)、G(緑)、B(青)、W(白)の発光色に対応する有機発光層を各画素に形成した。
その後、表示部全体を覆うように電子注入層として真空蒸着法とシャドウマスクを用いてBaを厚み4nm成膜した。
その後、陰極として対向ターゲットスパッタ(FTS)でメタルマスクを用いて、ITOを100nm、パターン成膜した。
その後、保護層SiNxCyを形成した。保護層はプラズマCVD法により、原料ガスとしてはメタン、モノシラン、窒素ガス、水素ガスを用いて組成傾斜のある炭素含有窒化シリコン膜を作製した。具体的には、素子を窒素下にて搬送した後プラズマCVD装置に移し、真空槽を10^−2 P a以下まで減圧した後、原料ガスとしてシラン、窒素、メタン、水素を導入し、高周波(13.56MHz)でプラズマを発生させた。堆積時間の変化とともにメタンガスの流量を減らし組成に傾斜を設け、一度メタンガスの流量をゼロとした後また初期の量を導入し層構造を形成した。膜厚は上記の層一層当たり300nmであり、これを3回繰り返したので保護層の厚さは900nmとなった。
その後、上記保護膜の上に封止体としてダイコーターによって熱硬化性樹脂を全面に塗布した封止ガラス基板を、100℃ の温度をかけながら熱ロールラミネーターを用いて素子基板と貼り合わせた。貼り合わせた後に、さらに100℃で1時間硬化した。
こうして得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、非発光時の表示領域のうち各ポイントを大塚電子社製、顕微分光透過率測定装置にて測定した結果、画素領域における可視光透過率は75%、隔壁と陽極の境目はぼやけて目立たず良好であった。
[実施例2]
実施例2においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚1μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に20s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は30°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光透過率は75%、隔壁と陽極表面の境目はぼやけて目立たず良好であった。
[実施例3]
実施例3においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚1μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ150μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は20°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光透過率は70%、隔壁と陽極表面の境目はぼやけて目立たず良好であった。
[実施例4]
実施例4においては隔壁となるアクリル系ポジ型感光性材料を表示領域全面に膜厚0.5μmで形成し、露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量100mJで行った。その後、現像液に20s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは0.5μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は20°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
また、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光透過率は80%、隔壁と陽極表面の境目はぼやけて目立たず良好であった。
[比較例1]
比較例1においては隔壁形成の露光条件を、フォトマスクとのギャップ100μm、露光量400mJで行った。その後、現像液に40s浸し、露光部を除去してから、ポストベークを行った。
形成された隔壁の高さは1μm、画素領域aと隔壁端部との角度Θ1は60°、画素領域aと平行な面に対して隔壁表面の角度Θ2は常にΘ2<Θ1であった。
であった。
その他の条件は実施例1と同様である。得られた有機ELディスプレイパネルは良好な発光特性が得られ、駆動も正常であった。
しかし、実施例1と同様の方法で非発光時の透過率を測定した結果、画素領域における可視光の透過率は70%であったが、隔壁と陽極表面の境目がくっきりと見え、透明性が悪かった。
101:透明基板
102:透明第一電極(陽極)
103:隔壁
103A:側面
104:陽極取り出し用基板配線
105:透明第二電極(陰極)
106:陰極取り出し用基板配線
108:保護層
109:封止体
110:有機発光媒体層
111:正孔注入層
112:インターレイヤー
113:有機発光層
114:電子注入層
a:画素領域
b:表示領域
600:凸版印刷装置
601:ステージ
602:被印刷基板
603:インキタンク
604:インキチャンバー
605:アニロックスロール
606:ドクタ
607:凸版
608:版胴
609:インキ層

Claims (3)

  1. 透明基板上に形成された透明第一電極と、
    前記透明基板とは反対側の前記透明第一電極の上面に形成されることで画素領域aを区画する隔壁と、
    前記画素領域aに対応する前記透明第一電極の上面に形成され少なくとも有機発光層を含む発光媒体層と、
    前記透明第一電極とは反対側の前記発光媒体層の上面に形成された透明第二電極と、
    を具備する透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルであって、
    前記隔壁は、前記画素領域側に位置する側面を有し、
    前記透明第一電極の上面に接触する前記側面の端部と前記透明第一電極の上面とがなす角度Θ1が2°以上45°以下であり、且つ、前記透明第一電極の上面から離れた箇所で前記透明第一電極の上面と平行な面に対して前記側面がなす角度Θ2が常にΘ2<Θ1であることを特徴とする透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。
  2. 前記隔壁の高さhが0.2μm以上2μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。
  3. 前記透明有機ELディスプレイの表示領域bの可視光透過率が60%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の透明有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル。
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