JP2013248069A - ドリッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】 抽出時にフィルターが横方向に撓み拡がって被抽出物の膨潤を容易にするドリッパーを提供する。
【解決手段】 ドリッパー10は、漏斗状のフィルターを上部で保持する環状保持部11と、このフィルターを下部で支えるフィルター支持部12を備える。そして、この環状保持部11とフィルター支持部12は連結部13により上下に連結されている。ここで、環状保持部11とフィルター支持部12の間は連結部13以外のところで横方向に開放されている。ドリッパー10を用いた抽出時には、フィルターの側面は横方向に撓み拡がり、環状保持部11とフィルター支持部12の間の開放された領域で外側に自然に膨らむ。このため、フィルター内で均一で円滑な被抽出物の膨潤が容易になり、被抽出物の過抽出を防げる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ドリッパー10は、漏斗状のフィルターを上部で保持する環状保持部11と、このフィルターを下部で支えるフィルター支持部12を備える。そして、この環状保持部11とフィルター支持部12は連結部13により上下に連結されている。ここで、環状保持部11とフィルター支持部12の間は連結部13以外のところで横方向に開放されている。ドリッパー10を用いた抽出時には、フィルターの側面は横方向に撓み拡がり、環状保持部11とフィルター支持部12の間の開放された領域で外側に自然に膨らむ。このため、フィルター内で均一で円滑な被抽出物の膨潤が容易になり、被抽出物の過抽出を防げる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば紙製のフィルターを装着するドリッパーに係り、特に抽出時にフィルターが横方向に拡がり被抽出物の膨潤を容易にするドリッパーに関する。
従来から漏斗型のコーヒードリッパーとして種々の構造のものが提示され(例えば、特許文献1,2参照)、その一部は実用に供されている。このようなドリッパーは、一般に、上方に開放する開口が下方にかけて縮径する錐体構造になり、その内周に沿って例えば紙製のフィルターが載置されるようになっている。このドリッパーでは、漏斗状になる例えば円錐形あるいは扇形のペーパーフィルターを開口にはみ出すようにセットし、ペーパーフィルター内にコーヒー粉を入れ、お湯を注いでコーヒーを抽出する。ここで、上方から注がれるお湯でコーヒー粉を膨潤させてコーヒー成分を抽出する。そして、その抽出液がドリッパーの下部に設けられた孔を通して、抽出液用容器内に滴下する。
このようなコーヒーの抽出時において、ペーパーフィルターは注がれたお湯により外側に膨らむ。そして、ペーパーフィルターの外面は錐体構造のドリッパーの内周に当接し密着するようになる。そこで、特許文献1では、ペーパーフィルターは、その側面がドリッパーの内面の円周方向全体にわたって配置されたリブに当接し、その内面全体に密着することなく、その通気性が確保できるようになっている。また、特許文献2にあっても、錐体構造のドリッパーは、ペーパーフィルターの側面がドリッパーの内面において面接触でなく線接触する構造になり、ペーパーフィルターへの通気が均一になるようにしてある。このようにペーパーフィルターに対する通気性により、良好な風味を有するコーヒーが抽出されるとしている。
しかしながら、従来のドリッパーでは、コーヒーの抽出時におけるペーパーフィルターは、必要な通気性を確保できるものの、ドリッパーの内周に当接する領域において、その内面にあるコーヒー粉の膨潤を抑制するように働く。これは、ペーパーフィルターにおいて、例えば上述したようなリブあるいは線接触する領域から抗力(以下、規制力ともいう)が働き、この規制力により、内面のコーヒー粉の膨らみが規制されるからである。このようなコーヒー粉の膨潤の抑制はコーヒー粉全体の均一で円滑な抽出の阻害要因になる。このために、コーヒーのコクが充分に引き出し難くなっていた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、抽出時にフィルターが横方向に撓み拡がって被抽出物の膨潤を容易にするドリッパーを提供することを目的とする。そして、例えばコーヒー粉のような被抽出物から抽出液が効率よく抽出でき、コクのあるおいしいコーヒー等の抽出液を簡便に得られるようにする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるドリッパーは、漏斗状にして装着されるフィルターを通して被抽出物から抽出液を滴下するドリッパーであって、前記漏斗状に装着されるフィルターの上部を保持する環状保持部と、この環状保持部の下方に位置し、前記抽出液を滴下する孔を備えたフィルター支持部と、前記環状保持部と前記フィルター支持部を上下に連結する水平方向の長さよりも上下方向の長さが長い連結部と、を有し、前記環状保持部と前記フィルター支持部は、それ等の間が前記連結部以外のところで横方向に開放され、前記連結部は、前記フィルター支持部から環状保持部にかけて横方向に拡がって湾曲していることを特徴とする。
本発明の構成により、抽出時にフィルターが横方向に拡がって、例えばコーヒー粉であれば均一で円滑なコーヒー粉の膨潤が容易となる。また、コーヒー粉の過抽出を防ぐことができる。このように、被抽出物から効率よく抽出することにより、コクのあるおいしいコーヒーのような抽出液が簡便に得られるようになる。
以下に本発明の好適な実施形態のいくつかについて図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して重複説明は一部省略される。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかるドリッパーの一例について図1および図2を参照して説明する。図1(a)は、本実施形態にかかるドリッパーを上方から見た場合の上面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すドリッパーを下方から見た場合の下面図である。また、図2(a)は、図1に示すドリッパーを横方向から見た場合の正面図であり、図2(b)は、図2(a)の場合と直交する横方向から見た側面図である。
本発明の第1の実施形態にかかるドリッパーの一例について図1および図2を参照して説明する。図1(a)は、本実施形態にかかるドリッパーを上方から見た場合の上面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すドリッパーを下方から見た場合の下面図である。また、図2(a)は、図1に示すドリッパーを横方向から見た場合の正面図であり、図2(b)は、図2(a)の場合と直交する横方向から見た側面図である。
図1,2に示すドリッパー10は、漏斗状のフィルターを上部で保持する環状保持部11と、このフィルターを下部で支えるフィルター支持部12を備える。このフィルター支持部12は使用するフィルターの種類例えば台形ペーパーフィルターの場合にはフィルター底の継ぎ目の方向に合わせて長円形に形成されている。また、この環状保持部11とフィルター支持部12は、水平方向の長さよりも上下方向の長さが長い連結部13によって上下に連結されている。そして、環状保持部11とフィルター支持部12の間は連結部13以外のところで横方向に開放されている。
環状保持部11は、所定の厚さを有し例えば円環のような環状になっており、その上方から装着される漏斗状のフィルターの上部を保持するようになっている。ここで、その内面11aは下方のフィルター支持部12に向かって縮径する形状になっていてもよい。また、この円環状の環状保持部11には、その所定の箇所(図では2箇所)に下方突出部11bが設けられている。下方突出部11bは、フィルター支持部12との中間距離に至らない長さに突き出ている。なお、この下方突出部11bが形成されていない構造になっていてもよい。
フィルター支持部12は、例えば長円形の受け皿の構造になっており、例えば台形のフィルターを下部から支える。この場合、フィルター支持部12は、受け皿側部121、受け皿底部122および受け皿底部122を貫通する所要数(図では3つ)の孔123を備える。ここで、受け皿側部121は、上方に開放されて、その内面121aが受け皿底部122に向かって縮径する形状になっている。そして、孔123は、フィルターから滲出した抽出液を下方に滴下する。
連結部13は、所定の厚さを有し、環状保持部11において下方突出部11b以外の所定の箇所から下方に延びフィルター支持部12につながるように所要数(図では対向する位置に2つ)に備えられている。そして、その形状は、水平方向の長さよりも上下方向の長さが長く、フィルター支持部12から環状保持部11にかけて横方向に外側に拡がって湾曲している。ここで、連結部13は、その数が3つ,4つ程度に環状保持部11の周回方向に例えば等間隔に配置されてもよい。また、環状保持部11につながる上記所定の箇所の領域では湾曲しない形状になっていてもよい。
このようなドリッパー10において、環状保持部11、フィルター支持部12および連結部13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂の素材から一体的に成形されているとよい。あるいは、その他に、ガラス、金属、シリコーン樹脂、陶器等が素材として使用される。このような素材から別個に形成された環状保持部11、フィルター支持部12および連結部13は、例えば図1、2に示したような構造に接合され組み立てられてもよい。ここで、環状保持部11と連結部13は、その厚さがそれぞれ同じであってもよいし異なるように形成されていてもよい。
ドリッパー10では、環状保持部11の内面11a、フィルター支持部12における受け皿側部121の内面121a、あるいは連結部13の内面13aは、その一部が隆起したリブ14を形成してもよい。このようなリブ14は、フィルター支持部12における受け皿底部122から上方の環状保持部11に向けて放射状模様に配置されるとよい。なお、このようなリブ14は形成されない構造にすることもできる。
ドリッパー10の使用では、市販されている漏斗状の例えば台形ペーパーフィルターは、その下部の継ぎ目のラインをほぼ長円形でかつ湾曲したフィルター支持部12の長径方向に沿わせて載置され、その上部が環状保持部11から上方にはみ出すように装着される。そして、例えばコーヒー粉を一人分約10gとして3人分の30g程度がペーパーフィルター内に入れられる。このペーパーフィルター内のコーヒー粉に対してお湯が注がれてコーヒーが抽出される。ペーパーフィルターは、上記コーヒーの抽出時でのお湯の重さとコーヒー粉の膨潤により、沈み横方向に拡がる。
この抽出時の際には、ペーパーフィルターの側面は、横方向に撓み拡がり、環状保持部11とフィルター支持部12の間の開放された領域で外側に自然に膨らむようになる。この場合、ペーパーフィルターの横方向はドリッパー10に殆ど接触することがない。そして、ペーパーフィルターは、横方向からの大きな規制力を受けることなくほぼ等方的に膨らむことができる。一方、連結部13に対応する位置で、横方向に拡がったペーパーフィルターは、連結部13の内面13aに内接し、その撓みを規制される。そして、コーヒー粉は連結部13の内面13aにより横方向の規制力を受ける。ここで、このような内接は連結部13の内面13aのみであり、実質的に上下方向にだけ略線接触する形態にすることができる。
そこで、ペーパーフィルターが横方向に膨らみ連結部13に内接した状態において、環状保持部11とフィルター支持部12の間のペーパーフィルターの側面積に対して、連結部13の内面13aに内接する面積を5〜20%程度にすると好適である。このように、連結部13の内面13aに接する面積を小さくすることにより、ペーパーフィルター内のコーヒー粉の外側への膨潤が容易になり均一で円滑なコーヒー粉の蒸らしができるようになる。ここで、連結部13の内面13aに内接する面積が5%未満になると、横方向に撓み拡がるペーパーフィルターの安定した保持が困難となる。また、上記内接する面積が20%を超えてくると、ペーパーフィルターと内面13aとの密着面積が増えすぎ通気性が悪くなる。
なお、この抽出時において、ペーパーフィルターの上記解放された領域での横方向に自由に膨らむことができる面積は、環状保持部11とフィルター支持部12の間のペーパーフィルターの総側面積の60%以上としてもよい。すなわち、連結部13の内面13aに内接する面積は40%未満にする。ここで、連結部13の内面13aに内接する面積が上述の20%を超える場合(20%超〜40%未満)には、図1(a)に示したようなリブ14をその内面13aに形成するとよい。これにより、ペーパーフィルターは、連結部13の内面13aにおいて略線接触を呈し充分な通気性を確保できる。
また、上述したようにペーパーフィルターの側面のほとんどの領域がドリッパー10の内面と非接触になり、コーヒーが側面から滲出してペーパーフィルターの外面をゆっくりと下方へ流れるようになる。そして、このペーパーフィルターの下端に到達しフィルター指示部12における孔123を通り抽出液用容器に滴下する。また、例示した台形ペーパーフィルターをドリッパー10に装着する際、台形ペーパーフィルターの下端の一部が、フィルター支持部12からはみ出す場合には、この台形ペーパーフィルターから直接抽出液用容器に滴下する場合もある。このように、注がれたお湯から抽出されたコーヒー液は、ペーパーフィルター内の下部に集中することがなく、ペーパーフィルターの広い領域から滲出して滴下する。このため、ペーパーフィルター下部におけるコーヒー粉の過抽出を大幅に減少できる。
このようにして、コーヒー粉から効率のよい抽出ができるようになり、コクのあるおいしいコーヒーが簡便に得られる。また、ペーパーフィルターへの通気が充分にあり、コーヒーの良好な風味が確保される。
上述したようなコーヒー抽出時においては、ペーパーフィルターは横方向への撓み膨らみと共に下方向への沈み込みを生じる。ここで、沈み込んだペーパーフィルターの下部はドリッパー10のフィルター支持部12により支えられる。そこで、フィルター支持部12の受け皿側部121の高さは、例えばペーパーフィルターの全長の5〜15%程度に設定されているとよい。
また、お湯を注いだときにペーパーフィルターが沈んでも、ペーパーフィルター上部は環状保持部11により支持されるのがよい。そこで、フィルター支持部12からの環状保持部11の高さ位置、すなわちドリッパー10の高さは、ペーパーフィルターの全長の70〜90%とすることが好ましい。あるいは、この環状保持部11は、例えばクリップ等のペーパーフィルター上部を挟む構造、ペーパーフィルター上部に孔を形成し、この孔に係合する突起構造を環状保持部11に有するようにしてもよい。
次に、図3および図4を参照して、第1の本実施形態にかかるドリッパーの他例として2つの変形例を説明する。ここで、これ等の変形例におけるドリッパーの上方あるいは下方から見た場合の形状については、図1あるいは図2と類似しているので、それ等の図は省略する。
図3に示す第1の変形例となるドリッパー20では、例えばフィルターが円錐形となる場合に適した構造になっている。そこで、フィルター支持部15は、例えば錐体状の受け皿になり、円錐形のペーパーフィルターを下部から支える。そして、この受け皿の先端を貫通する1つの孔123を備えている。孔123はフィルターから滲出した抽出液を下方に滴下する。
その他の環状保持部11、連結部13は、図1および図2で説明したのと同様である。すなわち、環状保持部11は、例えば円環状をしており、その上方から装着される例えば円錐形のフィルターの上部を保持する。また、連結部13は、水平方向の長さよりも上下方向の長さが長い形状であり、環状保持部11と上記錐体状のフィルター支持部12とを上下に連結する。しかも、フィルター支持部12から環状保持部11にかけて横方向に外側に拡がって湾曲している。
ここで、抽出時の際に横方向に膨らむフィルターの外面形状が逆さ釣り鐘の形状になるのに合わせて、連結部13は、その内面13aが逆さ釣り鐘の形状の外面に外接する湾曲構造になっている。そして、この場合も、第1の実施形態で説明したように、環状保持部11とフィルター支持部12の間で膨らんだフィルターの側面積に対して、連結部13の内面13aに接する面積が5〜20%程度にすると好適である。
図4に示す第2の変形例のドリッパー30では、連結部13は、環状保持部11において下方突出部11b以外の所定の箇所から下方に延びフィルター支持部12に1つでつながるように設けられている。この場合も、その形状は、フィルター支持部12から環状保持部11にかけて横方向に外側に拡がって湾曲している。また、図4(b)に示すように、フィルター支持部12を挟んで連結部13に対向する位置にフィルター外接部16が備えられている。フィルター外接部16は、環状保持部11の下方突出部11b以外の箇所から下方に、連結部13と同様に湾曲してフィルター支持部12の近くまで長く延びている。このフィルター外接部16は、フィルター支持部12につながらないで、上述したような抽出時において、主に横方向に膨らんだフィルターに外接する。
このようなドリッパー30では、その他の環状保持部11、フィルター支持部12は図1および図2で説明したのと同様になっている。
その他に、本実施形態のドリッパーの変形例として種々の構造が考えられる。例えば、環状保持部11は、円環状の他に楕円環状、多角環状になっていても構わない。あるいは、環状保持部11、フィルター支持部12あるいは連結部13のうち、上述したような構造のいずれか1つを選択し組み合わせるようにして、種々の構造のドリッパーが形成できる。
本実施形態では、いずれの構造のドリッパーであっても、その主要部である環状保持部11とフィルター支持部12は、上下方向に長い連結部13により上下に連結されている。そして、環状保持部11とフィルター支持部12の間が連結部13以外のところで横方向に開放されている。また、連結部13の形状はフィルター支持部12から環状保持部11にかけて横方向に拡がって湾曲している。このようなドリッパーでは、その抽出時において、フィルターの側面は横方向に撓み拡がり、環状保持部11とフィルター支持部12の間の開放された領域で外側に自然に膨らむ。そして、フィルター内の被抽出物は横方向からの大きな規制力を受けることなくほぼ等方的に膨らむ。このようにして、均一で円滑な高効率の膨潤ができる。
また、フィルターの側面のほとんどの領域がドリッパーの内面と非接触になり、抽出液がフィルターの外面を流下りそのまま抽出液用容器に滴下する。このように、注がれたお湯から抽出された抽出液は、フィルター内の下部に集中することがなく、フィルターの広い領域から滲出ため、フィルター下部における被抽出物の過抽出が大幅に減少する。
このようにして、被抽出物から効率のよい抽出ができ、コクがあり風味のあるおいしい飲料のための抽出液が簡便に得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかるドリッパーの一例について図5および図6を参照して説明する。この実施形態は、第1の実施形態のドリッパーに鍔部および把手部が備えられる場合である。ここで、図5(a)は、本実施形態にかかるドリッパーを上方から見た場合の上面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すドリッパーを下方から見た場合の下面図である。また、図6(a)は、図5に示すドリッパーを横方向から見た場合の正面図であり、図6(b)は、図6(a)の場合に直行する横方向から見た側面図である。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるドリッパーの一例について図5および図6を参照して説明する。この実施形態は、第1の実施形態のドリッパーに鍔部および把手部が備えられる場合である。ここで、図5(a)は、本実施形態にかかるドリッパーを上方から見た場合の上面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すドリッパーを下方から見た場合の下面図である。また、図6(a)は、図5に示すドリッパーを横方向から見た場合の正面図であり、図6(b)は、図6(a)の場合に直行する横方向から見た側面図である。
図5,6に示すドリッパー40は、ドリッパー10で説明したのと同様な環状保持部11、フィルター支持部12および連結部13を有する。この場合も、環状保持部11とフィルター支持部12は、上下方向に長い連結部13により上下に連結されている。そして、環状保持部11とフィルター支持部12の間は連結部13以外のところで横方向に開放されている。更に、鍔部17がフィルター支持部12において受け皿側部121の外側を囲むようにドーナツ状に形成されている。また、把手部18が所定の連結部13の外面に沿って取り付けられている。
鍔部17は、例えばドリッパー40を抽出液用容器に装着する場合に、その抽出液用容器の上部を閉蓋するように載置される。また、把手部18は、例えば抽出液用容器に対するドリッパー40の着脱において用いられる。
このようなドリッパー40において、環状保持部11、フィルター支持部12、連結部13、鍔部17および把手部18は、第1の実施形態で説明したのと同様に、樹脂、ガラス、金属、シリコーン樹脂、陶器等を素材にして形成される。ここで、このような素材から一体に成形されていてもよいし、それぞれ別個に形成したものが接合され組み立てられていてもよい。あるいは、部分成形により形成されてもよいし、上述したような素材の複合体により形成されても構わない。
次に、図7および図8を参照して、第2の本実施形態にかかるドリッパーの他例として2つの変形例を説明する。ここで、これ等の変形例におけるドリッパーの上方あるいは下方から見た場合の形状についての図は省略している。
図7に示す第1の変形例となるドリッパー50では、鍔部17は環状保持部11の上部においてその外側を囲むようにドーナツ状に形成されている。また、把手部18は鍔部17の一部が横方向に突出し延在するように形状されている。ここで、環状保持部11、フィルター支持部12および連結部13は図5および図6で説明したのと同様である。
そして、図8に示す第2の変形例となるドリッパー60では、鍔部17はフィルター支持部12において固定部19により受け皿底部122の下部に固定されている。ここで、鍔部17は、孔123に連通するようにその中央部がくり抜かれてドーナツ状になっている。そして、把手部18は、図8(b)に示されるように、その一端が所定の連結部13の上方に固着し、その他端が鍔部17の所定の箇所に固定するように取り付けられている。第2の変形例のドリッパー60においても、環状保持部11、フィルター支持部12および連結部13は図5および図6で説明したのと同様な構造になっている。
第2の本実施形態にかかる変形例として、その他にも、上述したような鍔部17あるいは把手部18が第1の実施形態で説明したドリッパー20あるいはドリッパー30に備えられた構造のドリッパーが挙げられる。
第2の実施形態では、いずれの構造のドリッパーであっても、上下方向に長い連結部13により環状保持部11とフィルター支持部12が上下に連結される。そして、環状保持部11とフィルター支持部12の間が連結部13のところを除いて横方向に開放される。このため、第1の実施形態で説明したのと同様な作用効果が生じる。
更に、第1の実施形態のドリッパーに鍔部17および把手部18が備えられることにより、抽出液用容器に対するドリッパーの着脱における利便性が極めて高いものになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態のドリッパーは、被抽出物としてコーヒー粉以外の紅茶葉あるいは緑茶葉が用いられ、紅茶あるいは緑茶を飲料の抽出液とする場合にも同様に用いられる。
10,20,30,40,50,60…ドリッパー,11…環状保持部、11a,121a,13a…内面、11b…下方突出部、12,15…フィルター支持部、121…受け皿側部、122…受け皿底部、123…孔、13…連結部、14…リブ、16…フィルター外接部、17…鍔部、18…把手部、19…固定部
Claims (4)
- 漏斗状にして装着されるフィルターを通して被抽出物から抽出液を滴下するドリッパーであって、
前記漏斗状にして装着されるフィルターの上部を保持する環状保持部と、
この環状保持部の下方に位置し、前記抽出液を滴下する孔を備えたフィルター支持部と、
前記環状保持部と前記フィルター支持部を上下に連結する水平方向の長さよりも上下方向の長さが長い連結部と、を有し、
前記環状保持部と前記フィルター支持部は、それ等の間が前記連結部以外のところで横方向に開放され、前記連結部は、前記フィルター支持部から環状保持部にかけて横方向に拡がって湾曲していることを特徴とするドリッパー。 - 前記被抽出物を抽出する際に、前記フィルターが横方向に膨らみ前記連結部に内接した状態において、前記環状保持部と前記フィルター支持部の間の前記フィルターの側面積に対して、前記連結部に内接する面積が5〜20%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のドリッパー。
- 抽出液用容器に載置するための鍔部が、前記環状保持部または前記フィルター支持部のいずれか一方を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドリッパー。
- 前記連結部の外面に把手部が取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のドリッパー。
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