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JP2013240562A - 医療用ガイドワイヤー - Google Patents

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JP2013240562A JP2012128391A JP2012128391A JP2013240562A JP 2013240562 A JP2013240562 A JP 2013240562A JP 2012128391 A JP2012128391 A JP 2012128391A JP 2012128391 A JP2012128391 A JP 2012128391A JP 2013240562 A JP2013240562 A JP 2013240562A
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Abstract

【課題】 本発明は、チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材として、互いに一体に構成された本体部と先端部とからなる医療用ガイドワイヤーであって、本体部は弾性率が高く、真直性に優れることから、押込み性やトルク伝達性に優れ、先端部は繰り返しリシェイプ性、十分な柔軟性形状保持性を有し、かつ、血管追従性、血管選択性などの操作性に優れた医療用ガイドワイヤーに関する。
【解決手段】 チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材として、互いに一体に構成された本体部と先端部とからなる医療用ガイドワイヤーであって、前記チタン・ニッケル系合金製ワイヤーは冷間伸線加工後に熱処理することなく、機械的矯正加工により材料特性と真直度を改善したものであり、応力誘起マルテンサイト変態を示さず、広ひずみ範囲にわたり高弾性を有し、かつその先端部のみを500〜650℃の温度範囲内で熱処理することによって、繰り返しリシェイプ性と形態保持性を有し、各種操作性に優れた医療用ガイドワイヤーが達成できる。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材として、互いに一体に構成された本体部と先端部とからなる医療用ガイドワイヤーであって、本体部は弾性率が高く、真直性が良いことから、押込み性やトルク伝達性に優れ、先端部は繰り返しリシェイプ性、形状保持性、柔軟性を有し、かつ、血管追従性、血管選択性、などの操作性に優れた医療用ガイドワイヤーに関する。
カテーテル用ガイドワイヤーは外科的手術が困難な部位の治療、人体への低侵襲を目的とした治療、および血管造影などの検査に用いられるカテーテル等の処置具を目的部位へ誘導するのに使用されている。
そのために、ガイドワイヤーは、病変部など目的部位への到達、狭窄部の通過、カテーテ等処置具の誘導、などの操作がスムーズに行えることが重要である。従って、ガイドワイヤーには、目的部位へスムーズに挿入するために、押し込み力(プッシャビリティ)とトルク伝達性(ねじり回転力が先端部に確実かつ有効に伝わるトルカビリティ)が優れることが求められる。更に、複雑に湾曲、分岐した血管に沿って選択的かつ適正に通過させうる(血管追従性、血管選択性)ためには、真直性、復元性、柔軟性が優れていることが求められる。
それに加えて、ガイドワイヤーを、血管分岐部において適正な分枝を選択してスムーズに進めて行く(血管追従性、血管選択性)ためには、ガイドワイヤーの先端部分を血管の分岐部の形状に合わせて適切な形状付けをすることが必要となる。この形状付けは、医師が手術時に手指によって行うものであり、リシェイプと呼ばれている。
すなわち、従来の予備成形されたアングル型やJ型の先端形状だけで所望の血管選択性が得られない場合などは、一旦カテーテルからガイドワイヤーを抜去し、所望の形状に再度形状付けをして挿入する必要がある。従って、医師によって、所望する先端形状が自由に形成できること、繰り返し可能なリシェイプ性を有すること、付与された形状が湾曲した血管を通過した後も形状を維持していること(形状保持性)が、治療用ガイドワイヤーの重要な機能として求められている。
現在、医療用ガイドワイヤーの芯線としては、ステンレス鋼あるいはチタン・ニッケル系合金が使用されているが、ステンレス鋼のように弾性率が高く押込みが効き、かつ塑性変形しやすい材料を芯材として用いると、複雑に蛇行湾曲した血管部において、血管壁を傷つけやすく、また、塑性変形を受けて、ねじり回転力の伝達性、血管選択性などの操作性が悪くなるなどの問題が指摘されている。
一方、超弾性チタン・ニッケル合金を使用したカテーテル用ガイドワイヤー(特許文献1〜4参照)は柔軟性および変形に対する復元性が優れることから血管選択性など操作性は改良されるが、ワイヤー本体の先端部が超弾性を示すので、室温下(15〜30℃)において、リシェイプすることが困難である。また、この超弾性チタン・ニッケル系合金製ワイヤーは応力−ひずみ曲線で降伏点を有し、これを超えるとそれ以上ひずみを付与しても応力が増加しないため、プッシャビリティに劣る。すなわち、ガイドワイヤーを所定位置に到達せしめても、上記の本質的な材料特性によって、反発弾性が小さいことから、血管やカテーテルの曲げ応力に抗して、ガイドワイヤーを所定位置に留めて置くに必要な抵抗力が無く、ガイドワイヤーの先端部が所定部位から引き出され、逆戻りが起こることから、結果的に、押込み性が劣り、適正位置への留置が困難となる。
また、本体部にはステンレス線を用いて高い剛性を持たせ、先端部にはチタン・ニッケル系合金を用いて超弾性特性を付与して柔軟性を高め、これら2つの異なる金属線を一本の芯材として接合することで、上記それぞれの単一の芯線からなるガイドワイヤーの問題点を軽減した製品が見られる。しかし、互いに異なる材質の機械的接合強度を高めるために製造工程が煩雑となり、さらに高コストとなる欠点がある。また、先端部は超弾性のチタン・ニッケル系合金を用いていることから、いずれにしても、繰り返しのリシェイプは困難である。
また、超弾性チタン・ニッケル系合金からなるガイドワイヤーの先端部を400〜500℃で熱処理を施して当該部分の柔軟性を高め、曲りぐせがつき難く、折れ難いガイドワイヤーが開示されている(特許文献5〜6参照)。
しかしながら、先端部に熱処理を施して超弾性を失わせた場合、リシェイプに際し形状付けはできるが、生体内に挿入され、湾曲した血管内を通過するとその形状の変形・へたりが生じ、形状保持性、操作性が低下する。また繰り返しリシェイプ性が得られないなどの問題がある。また、超弾性チタン・ニッケル系合金を使用しているために、プッシャビリティに劣り、ガイドワイヤーの先端部が所定部位から引き出され、逆戻りが起こることから、結果的に、押込み性が悪く、適正位置への留置も困難となる。
また、芯線(ワイヤ本体)の先端部に強加工を施して当該部分の超弾性を失わせた構成のガイドワイヤーが開示されている(特許文献7参照)。しかしながら、伸線加工上がり型ガイドワイヤーについては、見かけ上の弾性率は大きい特徴を持っているが、変形後の残留歪が大きいため曲がった血管を通すと永久変形してしまう。更には、伸線加工のみでは真直度の高いガイドワイヤーが得られないため、トルク伝達性が悪い。また、熱処理温度が高すぎた場合は、加工部分が必要以上に硬くなってしまい、ガイドワイヤーの先端部の柔軟性が低下するという問題もある。
さらに、チタン・ニッケル系合金を冷間伸線加工しただけの加工硬化型ガイドワイヤーが開示されている(特許文献8参照)。このものは、実質的に応力誘起マルテンサイト変態または逆変態を生じないもので、見かけの弾性率は大きいことから、プッシャビリティは優れるが、350〜450℃での形付け処理では十分な真直性が得られないため、トルク伝達性に劣るという大きな問題が残されている。また、負荷時と除荷時の応力差が大きく、残留ひずみが大きいため、複雑に湾曲した血管内を通すと、永久変形する問題がある。
また、チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを冷間伸線加工した後、熱処理することなく、機械的矯正加工により材料特性と真直度を改善した、応力誘起マルテンサイト変態を示さず、広ひずみ範囲にわたり高弾性を示すプッシャビリティ、トルク伝達性に優れる医療用ガイドワイヤー(特許文献9参照)、およびそれに用いられる広ひずみ範囲高弾性チタン・ニッケル系合金製ワイヤーの製造方法(特許文献10参照)が開示されている。しかし、本体部と同様に先端部も弾性率が高いために、先端部がリシェイプしにくいこと、また、繰り返しリシェイプが困難であり、繰り返しのリシェイプによって変形・へたりが生じるなどの問題点があった。本発明は、上記ワイヤーの先端部のみを適正な温度範囲で熱処理することで、先端部にのみ非常に優れたリシェイプ性が付与できること、すなわち、繰り返しリシェイプを行っても、変形・へたりが生じることなく、押し込み性、トルク伝達性などの操作性が非常に優れたガイドワイヤーが得られることを見出したものである。
特公平2−24548号公報 特公平2−24549号公報 特公平2−24550号公報 特公平4−60675号公報 特公平3−31472号公報 特公平4−8065号公報 特許第3297434号(特表平5−508559)公報 特公平6−83726号公報 特許第3337989号公報 特許第3547366号公報
本発明の目的は、ガイドワイヤーの芯材の本体部と先端部とを別々に製造し接続する工程を不要とし、同一組成の芯材をもって、本体部と先端部を一体に形成し、本体部は弾性率が高く、押込み性やトルク伝達性に優れ、先端部は十分な柔軟性と繰り返しリシェイプ性、形状保持性を有し、かつ押込み性、トルク伝達性、血管追従性、血管選択性、所定位置での留置性(押し込み時に逆戻りしない)などの操作性に優れた医療用ガイドワイヤーを提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、上記目的は、下記(1)から(3)の本発明により達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材として、互いに一体に構成された本体部と先端部とからなる医療用ガイドワイヤーであって、前記チタン・ニッケル系合金製ワイヤーは冷間伸線加工後に熱処理することなく、機械的矯正加工により材料特性と真直度を改善したものであって、応力誘起マルテンサイト変態を示さず、広ひずみ範囲にわたり高弾性を有し、その先端部のみを熱処理することで、先端部の変形後の残留ひずみを本体部よりも大きくすることで、先端部に室温における繰り返しリシェイプ性を付与したことを特徴とする医療用ガイドワイヤー
(2)先端部の熱処理温度が500〜650℃の温度範囲であることを特徴とする(1)に記載の繰り返しリシェイプ可能な医療用ガイドワイヤー
(3)本体部のチタン・ニッケル系合金製ワイヤーの引っ張り試験による応力−ひずみ特性が、下記▲1▼〜▲4▼を満足することを特徴とする(1)に記載の繰り返しリシェイプ可能な医療用ガイドワイヤー
▲1▼ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に増加し、
▲2▼ひずみ4%における見かけの弾性率が3000kgf/mm以上であり、
▲3▼4%までひずみをかけ除荷した時、ひずみ2%における負荷時と除荷時の応力差が15kgf/mm以下であり、
▲4▼ひずみ4%まで変形し、除荷した時の残留ひずみが0.15%以下である
本発明の目的は、ガイドワイヤーの芯材の本体部と先端部とを別々に製造し接続する工程を不要とし、同一組成の芯材をもって、本体部と先端部を一体に形成して、先端部だけを熱処理することで、先端部が繰り返しリシェイプ性を有し、かつ各種の操作性に優れた医療用ガイドワイヤーを提供することにある。すなわち、本発明の医療用ガイドワイヤーは実使用時(湿潤状態)において、摩擦係数が低く、優れた走行性を有すると共に、押し込み性、トルク伝達性に優れ、先端部は十分な柔軟性と繰り返しリシェイプ性を有し、血管追従性、血管選択性、所定位置での留置性などの操作性に優れる。また、繰り返しリシェイプ性を有することから、臨床に即応した先端の形状付けが可能であり、あらかじめ何種類かの先端形状の異なるガイドワイヤーを準備しておく必要がなく、信頼性、経済性に優れる。また、同一組成の芯材をもって、本体部と先端部を一体に形成することができることから、経済性、安全性にも優れ、極めて有用である。
本発明の医療用ガイドワイヤーは特許第357366号および特許第3337989号に記載された広ひずみ範囲高弾性チタン・ニッケル系合金ワイヤーを芯線として用いる。上記ワイヤーは上記公報に記載のように、チタン・ニッケル系合金鋳塊に熱間加工、冷間伸線加工、矯正加工を順に施して製造され、伸線加工後は矯正加工後も含め、いかなる熱処理も施さないものである。最終の冷間伸線加工率は15〜60%が適当である。なお、この製造方法に関しては、従来タイプの熱間加工→冷間伸線加工→超弾性特性を付与するための熱処理(記憶熱処理)を施す製造方法、あるいは、熱間加工→冷間伸線加工で最終仕上がりとする製造方法とは根本的に異なる製造方法である。
前記の機械的な矯正加工は、例えば、スピナー式矯正機またはブレード式矯正機を用いて曲げひずみとねじりひずみの両方を与える方法、ボビンを回転してねじりひずみを与える方法、ローラーレベラー式矯正機を用いて曲げひずみを与える方法などによって可能である。この機械的矯正加工によって、伸線方向(線に対して長手方向)以外の方向性(線に対して曲げ、ねじり方向成分)を持った加工ひずみによる転位を残すことにより、見かけの弾性率が高く、直線性が高く、かつ残留ひずみが小さい特性が得られる。
このようにして得られたチタン・ニッケル系合金製ワイヤーは応力誘起マルテンサイト変態を示さないタイプであり、さらに引っ張り試験による応力−ひずみ特性が、▲1▼ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に増加し、▲2▼ひずみ4%における見かけの弾性率が3000kgf/mm以上であり、▲3▼4%までひずみをかけ除荷した時、ひずみ2%における負荷時と除荷時の応力差が15kgf/mm以下であり、▲4▼ひずみ4%まで変形し、除荷した時の残留ひずみが0.15%以下であり、広ひずみ範囲にわたり高弾性を示す。
本発明は上記のように機械的矯正加工した応力誘起マルテンサイト変態を示さない高弾性チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材として、互いに一体に構成された本体部と先端部とからなる医療用ガイドワイヤーの先端部のみを、500℃〜650℃の温度範囲内でおよそ10分間程度の熱処理を行うことで、先端部の柔軟性を改良し、かつ先端部に繰り返しリシェイプ性を付与できる。この温度範囲においては、熱処理温度が高くなるほど、先端部の形状付与性(シェイピング性)が高くなる。500℃以下では先端部の柔軟化効果が小さく、かつ形状付与性が劣る。一方、650℃以上では、形状付与性(変形性)は大きくなるが、形状保持安定性が劣り、繰り返しリシェイプ性が低下する。また、先端部のヤング率が高くなる問題も生じる。従って、先端部の熱処理温度は、好ましくは、500℃〜650℃である。特に、530℃〜600℃の範囲が繰り返しリシェイプ性、柔軟性、形状保持性、回復性、血管選択性、押し込み性などの総合的な性能が優れることからより好ましい。
以下に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
ニッケルを51.0at%含有し、残部がチタンからなる合金鋳塊に熱間加工および冷間伸線加工を施し、前記冷間伸線加工における最終焼鈍後の伸線加工率を55%として、直径0.35mmの加工上がり線材を製造し、次いで前記線材をスピナー式矯正機(ねじり歪と曲げひずみの両方を与える)により直線状に矯正加工して、チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを製造した。前記矯正加工はいずれも、線材張力20および10kgf/mm、矯正速度10m/分の条件で行って、チタン・ニッケル系合金製ワイヤーを得た。このワイヤーの応力−ひずみ曲線はひずみ4%まで変曲点を持たず、ひずみの増加につれて応力は連続的に増加し、ひずみ4%における見かけの弾性率は4712kgf/mm、応力ヒステリシスを示すひずみ2%での負荷時と除荷時の応力差および残留ひずみはそれぞれ、8.5kgf/mm、0.07%と小さい。真直度も1.5mあたり15mmと良好であった(供試ワイヤー1)。この供試ワイヤー1の先端から5cmの範囲を、550℃で10分間熱処理して本発明のワイヤーを得た(供試ワイヤー2)。熱処理した先端部の、ひずみ2%での残留ひずみは0.28%であり、熱処理前の残留ひずみが0.07%であったことから、上記熱処理によって残留ひずみが増大していた。
供試ワイヤー1および2は全長1500mm、本体部の直径は0.35mm、先端部には次のようなテーパー加工を施した。先端から300mmの部分が、先端に向かってテーパー状に縮径しており、テーパー最先端の直径が0.06mm、テーパー後端の直径が0.35mmである。
上記テーパー加工を施した供試ワイヤー1および2を、それぞれ、ポリウレタン樹脂バインダー液に浸漬した後、3cm/秒の速度で引き上げて、室温にて10分間放置した後、110℃、120分間の乾燥を行なった。さらに、このポリウレタン樹脂を処理したワイヤーをメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合化合物<IPS社製GANTREZ−AN−169>の3%溶液に浸漬して、3cm/秒の速度で引き上げて、風乾した後,100℃で60分間乾燥を行なって、潤滑剤を表面に固定した。その後,1/10Nの水酸化ナトリウムの水溶液中に浸漬し、室温で30分間処理した。さらに、水洗を行い,60℃で30分乾燥した。上記方法にて得られたワイヤーは水の中において優れた潤滑性を示した。供試ワイヤー1に潤滑性コーティングしたワイヤーは供試ワイヤーAとし、供試ワイヤー2に潤滑性コーティングしたワイヤーは供試ワイヤーBとする。以下の実施例および比較例においても、実施例1に記載した同様の方法で、テーパー加工、コーティング加工を施した。
供試ワイヤー1の先端から3cmの範囲を、600℃で10分間熱処理して本発明のワイヤーを得た。このワイヤーに、実施例1と同様のテーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーC)。
供試ワイヤー1の先端から5cmの範囲を、580℃で10分間熱処理して本発明のワイヤーを得た。このワイヤーに、実施例1と同様のテーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーD)。
(比較例1)
供試ワイヤー1の先端から5cmの範囲を、480℃で10分間熱処理して本発明のワイヤーを得た。このワイヤーに、実施例1と同様のテーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーE)。
(比較例2)
供試ワイヤー1の先端から5cmの範囲を、670℃で10分間熱処理して本発明のワイヤーを得た。このワイヤーに、実施例1と同様のテーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーF)。
(比較例3)
超弾性型チタン・ニッケル系合金製のワイヤーに実施例1と同様に、テーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーG)。
(比較例4)
超弾性型チタン・ニッケル系合金製のワイヤーの先端から5cmの範囲を600℃で10分間加熱した後、実施例1と同様のテーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーH)。表1に記載したように、リシェイプ性は発現するが、数回のリシェイプを繰り返すだけで、変形、へたりが大きく、形状保持性が不良であった。
(比較例5)
伸線加工率57%の高加工率ステンレス鋼ワイヤーに実施例1と同様に、テーパー加工、コーティング加工を施した(供試ワイヤーI)。
上記の実施例および比較例で得られた供試ワイヤー(B〜I)の性能をそれぞれ下記の方法で評価測定した。
(トルク伝達性)
ループ状のカテーテルチューブに通したワイヤーの本体部分を捩じって行き、ワイヤー先端が一回転するに要する本体部分の回転数(回転角度)を測定して比較した。
(先端柔軟性)
島津小型卓上試験機EZTestシリーズと専用治具を使用し、最先端から1cmごと(15cmまで)のテーパー部分の荷重を3点法で測定し、比較した。試験速度は2mm/min、押込長は2mmとした。
(形状保持性)
ガイドワイヤーの先端を手によって形状付けした後、マイクロカテーテルに各ガイドワイヤーを5回通過させた後の形状の保持性を比較した。
(繰り返しリシェイプ性)
形状付けしたガイドワイヤーをストレートに戻し、先端形状の復元性を比較した。さらに、形状付けしストレートに戻す操作を10回繰り返し、先端形状の復元性を比較した。
(押し込み性)
ワイヤーの弾性率が高いほど押込み性に優れることから、ガイドワイヤー芯線の本体部の弾性率(剛性)の比較から押込み性を評価した。
(留置性)
マイクロカテーテル内通過繰り返し試験用治具にガイドワイヤーを通し、カテーテル先端からガイドワイヤーの先端が10cm出たところで、手を離し、ガイドワイヤーが手元の方向に戻る程度を比較した。ガイドワイヤーが戻ることなく、挿入された元の位置で維持された場合は◎、大きく戻る場合は×の基準で評価した。
下記の表1に本発明の実施例、比較例の各種操作性の評価を記載する。従来の超弾性チタン・ニッケル系合金やステンレス鋼ではトルク伝達性、押込み性と繰り返しリシェイプ性、形状保持性の両立は不可能であった。特に、従来の超弾性チタン・ニッケル系合金系ガイドワイヤーを本発明で規定した温度範囲で熱処理しても、熱処理温度が低い場合はリシェイプ性が得られず、また温度が高い場合はリシェイプ性が発現するものの、数回のリシェイプによって、変形・へたりが大きくなり、繰り返しリシェイプ性が得られない(比較例3)。しかしながら、本発明では、実施例1〜3に見られるように、所定温度範囲での熱処理によって、優れた繰り返しリシェイプ性と形状保持性が得られ、その結果、トルク伝達性、押込み性と繰り返しリシェイプ性、形状保持性の両立が可能となり、操作性が非常に優れることが分かる。
なお、本発明において使用する高弾性率でかつ真直性に優れたチタン・ニッケル系合金の先端部を本発明で記載した温度範囲で熱処理することなく、そのまま使用して製造した供試ワイヤーAの場合は、室温におけるリシェイプ性が乏しく、リシェイプ困難との指摘を受けている。
Figure 2013240562
本発明の医療用ガイドワイヤーは、本体部は弾性率が高く、押込み性やトルク伝達性に優れ、先端部は十分な柔軟性、繰り返しリシェイプ性、形状保持性を有し、かつ、血管追従性、血管選択性などの操作性に優れることから、外科的手術が困難な部位の治療、人体への低侵襲を目的とした治療、および血管造影などの検査に用いられるカテーテル等の処置具を、血管(特に下肢部、腹部、脳、心臓)、消化管、気管その他の体腔内の目的部位にまで誘導するための操作性に優れたカテーテル用ガイドワイヤーとして利用可能である。

Claims (3)

  1. 互いに一体に構成された本体部と先端部とからなるチタン・ニッケル系合金製ワイヤーを芯材とした医療用ガイドワイヤーであって、前記チタン・ニッケル合金製ワイヤーは冷間伸線加工後に熱処理することなく、機械的矯正加工により材料特性と真直度を改善したものであり、応力誘起マルテンサイト変態を示さず、広ひずみ範囲にわたり高弾性を有し、その先端部のみを熱処理することで、先端部の変形後の残留ひずみを本体部よりも大きくすることで、先端部に室温における繰り返しリシェイプ性を付与したことを特徴とする医療用ガイドワイヤー
  2. 先端部の熱処理温度が500〜650℃の温度範囲であることを特徴とする請求項1に記載の繰り返しリシェイプ可能な医療用ガイドワイヤー
  3. 本体部のチタン・ニッケル系合金製ワイヤーの引っ張り試験による応力−ひずみ特性が、下記▲1▼〜▲4▼を満足することを特徴とする請求項1に記載の繰り返しリシェイプ可能な医療用ガイドワイヤー
    ▲1▼ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に増加し、
    ▲2▼ひずみ4%における見かけの弾性率が3000kgf/mm以上であり、
    ▲3▼4%までひずみをかけ除荷した時、ひずみ2%における負荷時と除荷時の応力差が15kgf/mm以下であり、
    ▲4▼ひずみ4%まで変形し、除荷した時の残留ひずみが0.15%以下である
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