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JP2013190031A - シール機能付留め具、及び、それを用いた被固定部材の固定構造 - Google Patents

シール機能付留め具、及び、それを用いた被固定部材の固定構造 Download PDF

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JP2013190031A JP2012056668A JP2012056668A JP2013190031A JP 2013190031 A JP2013190031 A JP 2013190031A JP 2012056668 A JP2012056668 A JP 2012056668A JP 2012056668 A JP2012056668 A JP 2012056668A JP 2013190031 A JP2013190031 A JP 2013190031A
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sealing
fastener
sealing material
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JP2012056668A
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English (en)
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Koichiro Otsuka
公一郎 大塚
Akihiro Kusumoto
明宏 楠本
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Lixil Corp
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Abstract

【課題】コーキング剤の注入作業を必要とすることなく、かつ、作業性の向上を図ることを可能とする新規な構造のシール機能付留め具を提案する。
【解決手段】ネジ部3の表面を被覆する粘着力を有するシール材7と、シール材7を被覆する被覆材9と、を有し、被覆材9にてシール材7の粘着力が弱められる構成とする、シール機能付留め具1とする。シール材7は被覆材9によって被覆されているため、シール材7がべた付くことがなく、シール機能付留め具1の取り扱いが容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅などの建物の屋根に設置される太陽電池パネルなどの太陽エネルギー利用装置を設置する技術に関するものであり、より詳しくは、屋根からの漏水を防ぎつつ部材を固定するための留め具に関する。
従来、住宅などの建物の屋根に設置される太陽電池パネルなどの太陽エネルギー利用装置においては、屋根上の複数箇所に配設される設置用固定具にて太陽エネルギー利用装置を設置する構成が知られている。また、設置用固定具は、スレート瓦などの屋根材の上に設置されるとともに、屋根の野地板に対してビス固定される形態が知られており、この形態について開示する文献も存在する(例えば、特許文献1参照。)。
そして、特許文献1でも開示されるように、従来、設置用固定具(固定金具)を固定するために屋根材(平屋根材)に先孔を開けるとともに、この先孔にコーキング剤を注入し、その後、先孔を通じてビスを野地板に打ち込む形態が知られている。この形態では、先孔や、ビスの打ち込みによって野地板に形設される穴について、コーキング剤による雨水の漏水防止が図られることになる。
以上のように、従来の太陽エネルギー利用装置の施工においては、屋根への設置用固定具の固定に関し、コーキング剤による漏水対策が施されるものであった。
他方、特許文献2はシール用ネジを開示しており、雄ネジの螺合部(嵌合部)に合成樹脂フィルムよりなるシール材を被着形成することとしている。
特開2008−274647号公報 特開昭58−28007号公報
従来のコーキング剤を注入する施工方法では、コーキング剤を注入する手間が発生してしまう。特に、屋根全体の広い範囲を覆うように太陽エネルギー利用装置を設置する場合では、設置される太陽エネルギー利用装置のユニットの数も多くなるとともに、各ユニットを確実に屋根側に連結固定するために、多数の設置用固定具を用いる必要がある。また、各設置用固定具においても、複数箇所においてビス固定する必要が生じることになるため、コーキング剤の注入回数は、数百箇所以上になることが想定される。そして、このことから、コーキング剤の注入作業のために、まとまった作業時間が発生していると考えられ、この作業時間は太陽エネルギー利用装置の全施工時間に影響を与えるものとなる。
ところが、屋根の施工や修繕を行う当業者においては、太陽エネルギー利用装置の設置が普及する以前から、屋根に関連してコーキング剤の利用による漏水対策を講じることが慣例となっているため、近年、特に需要及び普及が急拡大している太陽電池パネルの設置においても、コーキング剤の注入作業が必要とされている点については、特に疑問が呈されることは無かったものと考えられる。
しかしながら、上述したように、コーキング剤の注入作業の時間は、太陽エネルギー利用装置の全施工時間に影響するものである。このため、本願の発明者らは、コーキング剤の注入作業の時間に着目するとともに、この全施工時間の短縮を図るべく、コーキング剤の注入作業がなされている現状がありながらも、あえてコーキング剤の注入作業を行うこと無しに漏水対策が可能な新規な技術を検討した。
また、特許文献1に開示される構成では、屋根材のおもて面側に防水シート(防水カバー)が敷設される形態とするものであるが、屋根材と野地板の間、即ち、屋根材のうら側であって、野地板のおもて面側に防水シートが敷設される形態においては、この防水シートをビスが突き破ることによって防水シートに孔が形設されることになるため、この孔を封止する必要がある。
特に、既設住宅の屋根において、野地板のおもて面側に防水シートが敷設される形態の場合には、特許文献1のように屋根材に防水シートを敷設する必要がなく、既存の防水シートをそのまま利用できるという利点がある。このため、このような野地板のおもて面側に防水シートが敷設される形態について、コーキング剤の注入作業を行うこと無しに漏水対策を行える技術が期待されることになる。
なお、特許文献1では、屋根材のおもて面側に防水シートを設ける形態であるため、特許文献1を参照してもこのような課題は思いつかないものであるところ、発明者らは、既設住宅の屋根の実際の形態を踏まえた上で、検討を重ねたものである。
他方、特許文献2に開示されるようなシール用ネジを用い、合成樹脂フィルムによって捻じ込み部のシール性を確保することも検討される。
ただし、高い防水性を確保する観点から、例えばブチル系コーキング剤などの粘着性を有するコーキング剤を使用することが要求されることが想定される。このような粘着性を有するコーキング剤をネジに被着形成させた場合には、コーキング剤がべた付くことが無いようにすることが必要になる。コーキング剤がべた付くと、例えば、複数のネジを袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などにも付着してしまい、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないことも懸念される。
また、他の課題として、ネジ同士がコーキング剤によってくっ付いてしまうと、ネジ同士を都度分離して用いなければならないことになり、作業性が悪いものとなってしまう。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、コーキング剤の注入作業を必要とすることなく、かつ、作業性の向上を図ることを可能とする新規な構造のシール機能付留め具を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
ネジ部の表面を被覆する粘着力を有するシール材と、
シール材を被覆する被覆材と、
を有し、
被覆材にてシール材の粘着力が弱められる、構成とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
被覆材は、シール材の外側表面の粘着力を弱める、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
被覆材は、シール材の少なくとも一部分に被覆することとしてもよい。
また、請求項4に記載のごとく、
被覆材が帯状物であり、ネジ部の軸心周りに巻きつけてある、こととする。
また、請求項5に記載のごとく、
シール材が、帯状物により圧縮された状態となっている、こととする。
また、請求項6に記載のごとく、
被覆材が流体、又は、粉体である、こととする。
また、請求項7に記載のごとく、
被覆材を除去可能に構成する。
また、請求項8に記載のごとく、
シール機能付留め具を用いた被固定部材の固定構造であって、シール機能付留め具は、その先端側が固定部材にネジ込まれることでブラケット部材被固定部材を野地板に留め付けるためのネジ部を有し、ネジ部は粘着力を有するシール材に被覆され、さらに、シール材はシール材の粘着力を弱める被覆材によって被覆され、ネジ部が野地板に差し込まれる際に、少なくともシール材が、固定部材に押し返されるようにして盛り上がることで、シール材によるシール性が発揮されることとするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
シール材の呈するべた付きを被覆材によって抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。
また、請求項2に記載の発明においては、
シール材のみ表面が直接外部に現れている場合と比較して、被覆材によってシール材のべた付きを抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。また、シール機能付留め具同士がシール材によってくっ付いてしまう不具合を効果的に防止できることになり、作業性の悪化を防止できる。
また、請求項3に記載の発明においては、
例えば、必要となる箇所にのみ被覆材にてシール材の被覆をすることで、被覆材の使用量を抑えることが可能となる。例えば、シール材の長手方向において、両端部を除く全体の割の範囲を被覆材にて被覆し、被覆部分については確実にシール材のはがれを抑制するといったことが考えられる。
また、請求項4に記載の発明においては、
帯状物によってシール材が巻きつけられた状態となり、シール材の剥がれを効果的に抑制できる。
また、請求項5に記載の発明においては、
シール機能付留め具をスリムにすることができ、持ち運び性や収納性に優れた構成を実現できる。また、実際に捻じ込んだ際には、適度にほぐれる様にしてシール材をネジ部の周りに広げることができ、高いシール性を確保することができる。
また、請求項6に記載の発明においては、
シール材の周囲に被覆材を容易に適用することが可能であり、例えば、被覆材をスプレー噴霧によりシール材に付着されることや、被覆材の入った容器内にネジ部がシール材で被覆されたものを投入する、などといったことにより、多量のシール機能付留め具を短時間で製造することが可能となる。なお、流体としては、例えば、エポキシ系樹脂を主成分とするシール固着剤、粉体としては、例えば、滑石などを用いることが考えられる。
また、請求項7に記載の発明においては、
例えば、施工現場の状況に応じるなど、必要に応じて被覆材を除去することが可能となる。また、シール材の機能のみを発揮させることも可能となる。
また、請求項8に記載の発明においては、
施工の際にはシール材の呈するべた付きを被覆材によって抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具1を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。
シール機能付留め具の一実施例について示す図。 太陽電池パネルの施工例について示す図。 シール機能付留め具を用いたブラケット部材の固定について示す図。 シール機能付留め具によりシールされた状態について示す図。 屋根材の他の納まり仕様における本発明の実施形態について示す図。
図1は、本発明の一実施例であるシール機能付留め具1の全体図である。本実施例のシール機能付留め具1は、ネジ構造を有する留め具の形態にて構成されており、螺旋状のネジ山が形成されたネジ部3と、ネジ部3の一端に設けられる頭部5を有して構成される。
ネジ部3は、ネジ部3の長手方向の所定範囲の範囲Fにおいてシール材7によって被覆される。このシール材7は、後述するように、ネジ部3が挿入される穴とネジ部3の間の隙間を密閉するためのシール材(コーキング剤)として機能するものであり、例えば、ブチル系コーキング剤として市販されるものの利用が考えられる。
ネジ部3をシール材7にて被覆する形態は特に限定されるものではなく、例えば、図1に示すように厚さ数mm(例えば、1.0mm〜3.0mm)の板状としたシール材7をネジ部3に巻きつけることで、ネジ部3を被覆することが考えられる。この場合、ブチル系コーキング剤を使用することによれば、ブチル系コーキング剤自体が有する粘着力により、ネジ部3に対してシール材7を粘着により一体化することができる。
このほかにも、スプレー噴霧によりネジ部をシール材で被覆することや、シール材にネジ部を漬け込んだ後に固化させる、或いは、所定の形態とした半固形のシール材にネジ部を挿入するなどして、ネジ部がシール材にて被覆される形態などが考えられる。
シール材7にブチル系コーキング剤などの粘着性を呈する部材が用いられる場合には、シール材7の表面が粘着性を呈してべた付くことになるため、このべた付きに起因する不具合を発生させないために、シール材7の表面が被覆材9によって被覆される。
この被覆材9は、後述するように、ネジ部3が挿入される穴とネジ部3の間の隙間を密閉するためのシール材(コーキング剤)として機能する、つまりは、シール材7を第一のシール材とすると、被覆材9が第二のシール材として機能するものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))からなるシールテープとして市販されるものの利用が考えられる。
このシールテープは、「シール用四ふっ化エチレン樹脂未焼成テープ(生テープ)」(JIS K 6885)としても知られるものであり、水道管や空気管など、液体や気体を導く配管の接続部分等に生じるすき間を埋めるために使用されるものである。
このほかにも、このシールテープのように、被覆材9を帯状テープ部材とすることによれば、被覆材9を巻きつけるようにして容易にシール材7を被覆することができる。このほか、スプレー噴霧によりシール材を被覆材で被覆することや、被覆材にシール材で被覆されたネジ部を漬け込んだ後に固化させる、或いは、所定の形態とした半固形の被覆材にシール材で被覆されたネジ部を挿入するなどして、シール材が被覆材にて被覆される形態などが考えられる。
また、シール材7を被覆した状態の被覆材9の外側表面9aは、粘着性を呈することのない非粘着層を構成することとしている。なお、「粘着性を呈することのない」とは、被覆材9で被覆された状態のシール機能付留め具1同士が互いにくっ付いてしまうことが無い、手指で触った際に外側表面9aがくっ付いてしまうことが無い、軍手をはめたまま外側表面9aを触っても軍手の繊維が外側表面9aにほとんど付着することが無い、といった状況を形成し得ることをいう。
なお、被覆材9については、シール材7を被覆した後の外側表面9aが粘着性を呈さないものであればよく、被覆材9の内側表面については、粘着性を呈するものであってもよい。
また、図1に示される実施例において、ネジ部3に対するシール材7による被覆、及び、シール材7に対する被覆材9による被覆は、機械装置によって自動的になされるほか、手作業によってなされるものであってもよい。
以上のように、本発明の実施形態では、ネジ部3がシール材7にて被覆され、シール材7が被覆材9にて被覆され、シール材7を被覆した状態の被覆材9の外側表面が粘着性を呈しないこととする、シール機能付留め具1が構成されるものである。
この構成によれば、シール材7は被覆材9によって被覆されているため、シール材7がべた付くことがなく、シール機能付留め具1の取り扱いが容易となる。また、りけい紙を用いないため、りけい紙を用いた場合に生じる様々な課題、即ち、りけい紙を剥がす作業の必要性、りけい紙の風による飛散、ごみとして屋根上に残る可能性、後の清掃作業の必要性、廃棄処分の必要性といった様々な課題が生じることがない。さらに、シール材7が被覆材9によって被覆されることでシール材7が被覆材9によって保護されるため、シール材7の劣化、損傷、欠落といった不具合の発生を防止できる。
次に、図2に示すようにシール機能付留め具1を用いて太陽電池パネル27を施工する例について説明する。野地板22の上に防水シート23を介して屋根材24a・24b・・・が設置され、この屋根材24a・24b・・・には、設置用固定具50、及び、架台部材26を介して太陽電池パネル27が載置固定される。
図3に示すごとく、野地板22の上面側(オモテ面側)には防水シート23が敷設され、この防水シート23の上に屋根材24a・24bが敷設される。屋根材24a・24bは、水上側が上になるように、一部において重なるように設けられており、重なる部位において、上下方向に貫通する貫通孔41a・41bが形設される。この貫通孔41a・41bは、シール機能付留め具1を貫通させるために設けられる。
設置用固定具50は、屋根材24a・24bの表側に設置され、太陽電池パネル27の架台部材26が連結されるブラケット部材51と、ブラケット部材51を屋根材24a・24bと屋根材24a・24bのウラ側の防水シート23を介して野地板22に留めつけるための留め具であって、上述した実施形態のシール機能付留め具1と、を有する構成としている。
ブラケット部材51は、屋根材24aの上面側(おもて面側)に設置される設置板部51aと、太陽エネルギー利用装置の架台部材26(図1参照)が連結固定される連結部51bを有する構成としている。また、設置板部51aの下面(うら面)には、粘着性を有するテープ部材51cが貼り付けられており、このテープ部材51cを屋根材24aに貼り付けることによって、ブラケット部材51を屋根材24aに対して仮固定できるようになっている。
なお、テープ部材51cとしては、止水機能(シーリング機能)を発揮するものとして周知されているブチルテープなどが利用され得る。また、このテープ部材51cは、ブラケット部材71と別体であって、施工時などにおいて適宜使用されるものであってもよい。
また、締結部材として機能するシール機能付留め具1は、先端側が野地板22に対して差し込まれるネジ部3と、ネジ部3の後端側に設けられる頭部5を有して構成される。
このシール機能付留め具1は、ブラケット部材51を野地板22に対して固定するものであり、ブラケット部材51の設置板部51aに形設される貫通孔51mに対してシール機能付留め具1のネジ部3が挿入されるとともに、ネジ部3の先端が防水シート23を突き破るようにして野地板22へとネジ込まれる。
また、ブラケット部材51の設置板部51aは、シール機能付留め具1の頭部5によって上側から押さえつけられるとともに、頭部5と設置板部51aの間には、貫通孔51mからの水の浸入を防止するためのパッキン8が介装される。このパッキン8は、あらかじめシール機能付留め具1に取り付けておくことが可能である。
また、図3に示すごとく、シール機能付留め具1のネジ部3には、シール材7、及び、被覆材9が被覆されている状態となっている。シール材7は封止部材として機能するものであり、例えば、上述のように従来広く使用されるブチル系コーキング剤を採用することができる。
また、図3に示すごとく、シール材7はシール機能付留め具1のネジ部3の先端側に付着されるものとしている。より詳しくは、シール機能付留め具1のネジ部3の長さ方向において、シール材7が設けられる範囲Fは、野地板22に差し込まれるネジ部3の部位を有効差込範囲Yとした場合に、有効差込範囲Yの少なくとも一部を含むこととする。換言すれば、有効差込範囲Yが先端3aから中途部3bの範囲である場合に、範囲Fの先端3a側の境界部Faは、中途部3bよりも先端3aに近い側に配置されることとする。
そして、図4に示すごとく、シール機能付留め具1が防水シート23を突き破るようにして野地板22に差し込まれた際には、ネジ部3の周囲の付着したシール材7、及び、シール材7を被覆する被覆材9は、野地板22に押し返されるようにして盛り上がり、防水シート23に形設される孔31の周りに堆積することになる。そして、このように堆積したシール材7と被覆材9によって、防水シート23の孔31が封止される。
なお、防水シート23の孔31は、シール機能付留め具1の先端が通過することによって形成されることとする他、予め、防水シート23に形設されるものであってもよい。
以上の構成により、コーキング剤の注入作業を必要とすることなく、設置用固定具50の設置を行うことが可能となる。
即ち、まず、図3に示すごとく、貫通孔41a・41bに対して設置板部51aの貫通孔51mの位置を合わせるようにして、ブラケット部材51が屋根材24aに設置される。次に、設置板部51aの貫通孔51mから、ネジ部3がシール材7と被覆材9によって被覆されたシール機能付留め具1が差し込まれるとともに、図4に示すごとく、このシール機能付留め具1の先端が防水シート23を突き破って野地板22に差し込まれることによって、シール機能付留め具1によるブラケット部材51の野地板22への固定が完了する。
そして、図4に示すごとく、ブラケット部材51の固定作業がなされる際には、ネジ部3の周囲に付着したシール材7、及び、被覆材9は、野地板22に押し返されるようにして盛り上がり、防水シート23に形設される孔31の周りに堆積することになる。
このように堆積したシール材7と被覆材9によって、防水シート23の孔31が封止され、この孔31への水の浸入が、シール材7と被覆材9によって防止されることになり、防水シート23に形設された孔31を通過することによる漏水を防止することが可能となる。このように、シール機能付留め具1を締結するという簡易な作業によって、コーキング剤の注入作業の代わりとすることができる。
また、図4に示される固定の形態は、一つのブラケット部材51について複数箇所存在することが想定される、つまり、例えば、一つのブラケット部材51を五箇所においてシール機能付留め具1にて留め付けるといったことが想定されるため、コーキング剤の注入作業に代えて本実施例を適用することによれば、作業時間を大きく短縮することが可能となる。
以上に説明したように、シール機能付留め具1を用いた被固定部材の固定構造が実現されるものであり、シール機能付留め具1は、その先端側が野地板22(固定部材)にネジ込まれることでブラケット部材51(被固定部材)を野地板22に留め付けるためのネジ部3を有し、ネジ部3はシール材7に被覆され、さらに、シール材7は外側表面が粘着性を呈しない被覆材9によって被覆され、ネジ部3が野地板22に差し込まれる際に、シール材7及び被覆材9が、野地板22に押し返されるようにして盛り上がることで、前記シール材及び前記被覆材によるシール性が発揮される。
そして、シール材7は被覆材9によって被覆されているため、シール材7がべた付くことがなく、シール機能付留め具1の取り扱いが容易となる。また、りけい紙を用いないため、りけい紙を用いた場合に生じる様々な課題、即ち、りけい紙を剥がす作業の必要性、りけい紙の風による飛散、ごみとして屋根上に残る可能性、後の清掃作業の必要性、廃棄処分の必要性といった様々な課題が生じることがない。
また、シール材7が被覆材9によって被覆されることでシール材7が被覆材9によって保護されるため、シール材7の劣化、損傷、欠落といった不具合の発生を防止できる。
また、被覆材9を隙間を密閉するための第二のシール材として機能させることにより、施工後において、被覆材9を取り除く必要も無く、また、被覆材9で被覆するシール材7とともに、より高いシール性能(止水性)を呈することが可能となる。
なお、図5に示すごとく、複数の屋根材24c・24d・24eが重ねて配置される屋根材の納まり仕様においては、上側(水上側)の屋根材24dと野地板22の間に空間28が形成される。このような納まり仕様においても、上述のシール機能付留め具1を用いた場合には、空間28を利用してシール材7や被覆材9を堆積させることが可能となり、これにより、シール材7及び被覆材9によって防水シート23の孔31を封止することが可能となる。
以上の実施形態から判るように、本発明は以下の構成にて実現できる。
即ち、図1に示すごとく、ネジ部3の表面を被覆する粘着力を有するシール材7と、シール材7を被覆する被覆材9と、を有し、被覆材9にてシール材7の粘着力が弱められる構成とするものである。
これにより、シール材7の呈するべた付きを被覆材9によって抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具1を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。
また、被覆材9は、シール材7の外側表面の粘着力を弱めることとする。
これにより、シール材7のみ表面が直接外部に現れている場合と比較して、被覆材9によってシール材7のべた付きを抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具1を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。また、シール機能付留め具1同士がシール材7によってくっ付いてしまう不具合を効果的に防止できることになり、作業性の悪化を防止できる。
また、被覆材9は、シール材7の少なくとも一部分に被覆することとしてもよい。
これにより、例えば、必要となる箇所にのみ被覆材9にてシール材7の被覆をすることで、被覆材9の使用量を抑えることが可能となる。例えば、シール材7の長手方向において、両端部を除く全体の8割の範囲を被覆材9にて被覆し、被覆部分については確実にシール材7のはがれを抑制するといったことが考えられる。
また、被覆材9が帯状物であり、ネジ部3の軸心周りに巻きつけてある、こととする。
これにより、帯状物によってシール材7が巻きつけられた状態となり、シール材7の剥がれを効果的に抑制できる。
また、シール材7が、帯状物により圧縮された状態となっている、こととする。
これにより、シール機能付留め具1をスリムにすることができ、持ち運び性や収納性に優れた構成を実現できる。また、実際に捻じ込んだ際には、適度にほぐれる様にしてシール材7をネジ部3の周りに広げることができ、高いシール性を確保することができる。
また、他の実施形態として、被覆材9が流体、又は、粉体である、こととすることが考えられる。
この形態によれば、シール材7の周囲に被覆材9を容易に適用することが可能であり、例えば、被覆材9をスプレー噴霧によりシール材7に付着されることや、被覆材9の入った容器内にネジ部3がシール材7で被覆されたものを投入する、などといったことにより、多量のシール機能付留め具1を短時間で製造することが可能となる。なお、流体としては、例えば、エポキシ系樹脂を主成分とするシール固着剤、粉体としては、滑石などを用いることが考えられる。
また、被覆材9を除去可能に構成することとしてもよい。
この形態によれば、例えば、施工現場の状況に応じるなど、必要に応じて被覆材9を除去することが可能となる。また、シール材7の機能のみを発揮させることも可能となる。
また、図3及び図4に示されるように、シール機能付留め具を用いた被固定部材の固定構造であって、シール機能付留め具1は、その先端側が野地板22(固定部材)にネジ込まれることでブラケット部材51(被固定部材)を野地板22に留め付けるためのネジ部3を有し、ネジ部3は粘着力を有するシール材7に被覆され、さらに、シール材7はシール材7の粘着力を弱める被覆材9によって被覆され、ネジ部3が野地板22に差し込まれる際に、シール材7が、少なくとも野地板22に押し返されるようにして盛り上がることで、シール材によるシール性が発揮されることとするものである。
このような固定構造により、施工の際にはシール材7の呈するべた付きを被覆材9によって抑制することができ、例えば、複数のシール機能付留め具1を袋、箱、ポケットなどに収容することを想定した場合に、袋の内側や、さらには、作業員の軍手などに付着し、コーキング剤がはがれてしまい、本来求められる防水性を確保できないといった不具合の発生を防止できる。
本発明の構成は、特に、止水が必要な箇所において使用される留め具として広く活用することができる。
1 シール機能付留め具
3 ネジ部
3a 先端
3b 中途部
5 頭部
7 シール材
8 パッキン
9 被覆材
9a 外側表面
27 太陽電池パネル
50 設置用固定具
51 ブラケット部材

Claims (8)

  1. ネジ部の表面を被覆する粘着力を有するシール材と、
    前記シール材を被覆する被覆材と、
    を有し、
    前記被覆材にて前記シール材の粘着力が弱められる、
    シール機能付留め具。
  2. 前記被覆材は、前記シール材の外側表面の粘着力を弱める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシール機能付留め具。
  3. 前記被覆材は、シール材の少なくとも一部分に被覆した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール機能付留め具。
  4. 前記被覆材が帯状物であり、前記ネジ部の軸心周りに巻きつけてある、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシール機能付留め具。
  5. 前記シール材が、前記帯状物により圧縮された状態となっている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシール機能付留め具。
  6. 前記被覆材が流体、又は、粉体である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシール機能付留め具。
  7. 前記被覆材が除去可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のシール機能付留め具。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のシール機能付留め具を用いた被固定部材の固定構造であって、
    前記シール機能付留め具は、その先端側が固定部材にネジ込まれることで被固定部材を前記固定部材に留め付けるためのネジ部を有し、
    前記ネジ部は粘着力を有するシール材に被覆され、さらに、前記シール材は前記シール材の粘着力を弱める被覆材によって被覆され、
    前記ネジ部が前記固定部材に差し込まれる際に、少なくとも前記シール材が、前記固定部材に押し返されるようにして盛り上がることで、
    前記シール材によるシール性が発揮される、
    シール機能付留め具を用いた被固定部材の固定構造。

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