JP2013188985A - 樹脂管の溝加工装置及び溝加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】円周溝を形成することに起因する樹脂管の強度の低下を抑制する樹脂管の溝加工装置を提供する。
【解決手段】フレア加工される樹脂管11の外周面に対して円周溝31,32を形成するための溝加工装置であって、樹脂管11の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝31,32を形成する溝形成具3と、溝形成具3が樹脂管11の外周面を押圧する力に抗して当該樹脂管11を支持する支持具4,5と、樹脂管11の外周面を押圧する作用位置と当該外周面から離反した退避位置との間で溝形成具3を移動させる操作機構6と、を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】フレア加工される樹脂管11の外周面に対して円周溝31,32を形成するための溝加工装置であって、樹脂管11の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝31,32を形成する溝形成具3と、溝形成具3が樹脂管11の外周面を押圧する力に抗して当該樹脂管11を支持する支持具4,5と、樹脂管11の外周面を押圧する作用位置と当該外周面から離反した退避位置との間で溝形成具3を移動させる操作機構6と、を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、配管継手に接続される樹脂管の端部に円周溝を形成する溝加工装置及び溝加工方法に関する。
一般に、半導体等の製造工程では、種々の化学薬品や純水等の液体が用いられており、この液体は、フッ素樹脂等の樹脂材料から形成された複数の樹脂管やこれらを接続する配管継手を用いて移送されている。配管継手は、インナ筒とアウタ筒とを備えており、このインナ筒に樹脂管の端部が外嵌されることによって配管継手に樹脂管が接続されている。また、配管継手と樹脂管との間から流体が漏れたり、配管継手から樹脂管が脱落したりするのを防止するため、配管継手のアウタ筒には樹脂管の端部の外面を覆うナット(ユニオンナット)が螺合される。具体的には、樹脂管の端部が配管継手のインナ筒に拡径(フレア)された状態で外嵌され、その拡径部(フレア部)の付け根(拡径変化部)がナットの内面とインナ筒の先端との間で挟持される。これによって、樹脂管と配管継手との間の流体の漏れや配管継手からの樹脂管の脱落が好適に防止される。
以上のように配管継手のインナ筒に樹脂管の端部を嵌合させるため、予め樹脂管の端部をフレア加工する技術が従来から種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、加熱された状態の樹脂管の端部に拡径用治具を挿入することによって、当該端部を予め拡径させるフレア加工方法が開示されている。また、特許文献1には、樹脂管の端部を拡径させる前に、拡径変化部の外周面に相当する部位に溝切刃によって円周溝を形成することが開示されている。この円周溝は、配管継手にナットを締め付けたときに、ナットの内面に形成された抜け止め段部を係合させるために使用される。この円周溝によって、配管継手からの樹脂管の脱落防止及び液体の漏れ防止の機能を高めつつ、ナットの締付トルクを低減させることができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、円周溝が溝切刃によって切削されるため、円周溝の部分で樹脂管の強度が著しく低下し、拡径用治具を挿入したときに樹脂管が座屈してしまう可能性が高くなる。また、切削を行う作業者によって円周溝の位置や形状(深さ、太さ等)にばらつきが生じ易くなる。円周溝の位置が不適切であると、ナットの抜け止め段部を円周溝に正確に係合させることができず、ナットの締付トルクが増大する。このような締付トルクの増大は、樹脂管と配管継手との接続作業性を悪化させるだけでなく、配管継手のインナ筒先端を径方向内方へ変形させる原因となり、この変形によって樹脂管の引き抜き強度が低下したり、液体の流動抵抗が高まったりする可能性がある。また、円周溝の形状が不適切であると、樹脂管の脱落防止機能や液体の漏れ防止機能を損なうことになる。
また、上記特許文献1においては、樹脂管に円周溝を形成した後、樹脂管を加熱して拡径治具を挿入することによってフレア加工を行っているが、樹脂管を加熱するためにはヒートガン等の加熱機器が必要であるとともに、その加熱機器の電源を確保する必要があり、作業環境が制限される。そのため、樹脂管を加熱することなく円周溝を形成し、なおかつ樹脂管を拡径させることが望まれている。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたものであり、円周溝を形成することに起因する樹脂管の強度の低下を抑制することができる樹脂管の溝加工装置及び溝加工方法を提供することを主たる目的とする。
(1)本発明は、フレア加工される樹脂管の外周面に対して円周溝を形成するための溝加工装置であって、
前記樹脂管の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝を形成する溝形成具と、
前記溝形成具が前記樹脂管の外周面を押圧する力に抗して当該樹脂管を支持する支持具と、
前記樹脂管の外周面を押圧する作用位置と、当該外周面から離反した退避位置との間で前記溝形成具を移動させる操作機構と、を備えていることを特徴とする。
前記樹脂管の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝を形成する溝形成具と、
前記溝形成具が前記樹脂管の外周面を押圧する力に抗して当該樹脂管を支持する支持具と、
前記樹脂管の外周面を押圧する作用位置と、当該外周面から離反した退避位置との間で前記溝形成具を移動させる操作機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明の溝加工装置は、溝形成具によって樹脂管の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝を形成するので、切削によって円周溝を形成する場合に比べて樹脂管の強度の低下を抑制することができる。そのため、円周溝を形成した後、樹脂管に拡径用治具を挿入する場合に、樹脂管の座屈を防止することができる。
また、本発明の溝加工装置は、樹脂管の外周面を押圧する力に抗して樹脂管を支持する支持具を備えているので、溝形成具から樹脂管へ確実に押圧力を伝えて円周溝を形成することができる。
また、本発明の溝加工装置は、樹脂管の外周面を押圧する力に抗して樹脂管を支持する支持具を備えているので、溝形成具から樹脂管へ確実に押圧力を伝えて円周溝を形成することができる。
さらに、本発明の溝加工装置は、樹脂管の外周面を押圧する作用位置と当該外周面から離反した退避位置との間で溝形成具を移動させる操作機構を備えているので、作業者毎の加工のばらつきを少なくし、一定の形状の円周溝を容易に形成することができる。
なお、本発明に係る溝加工装置を使用した溝加工は、樹脂管の端部をフレア加工する前に行ってもよいし、フレア加工を行っているとき又はその後に行ってもよい。
なお、本発明に係る溝加工装置を使用した溝加工は、樹脂管の端部をフレア加工する前に行ってもよいし、フレア加工を行っているとき又はその後に行ってもよい。
(2)前記溝形成具は、前記樹脂管の外周面における周方向の一部を当該外周面に対して垂直に押圧し、かつ当該外周面上を周方向に相対移動することによって前記円周溝を形成する押圧部を有していることが好ましい。
この構成によれば、溝形成具によって樹脂管の外周面を高い圧力で押圧しながら、樹脂管の外周面全周に円周溝を形成することができる。したがって、樹脂管を加熱しなくても溝形成具によって好適に円周溝を形成することが可能となる。
なお、樹脂管の外周面上で溝形成具を周方向に相対移動させるには、樹脂管を固定して溝形成具を周方向に移動させる方法、溝形成具を固定して樹脂管を周方向に回転させる方法、及び溝形成具を周方向一方側に移動させつつ樹脂管を周方向他方側に回転させる方法等があり、いずれの方法を採用してもよい。
この構成によれば、溝形成具によって樹脂管の外周面を高い圧力で押圧しながら、樹脂管の外周面全周に円周溝を形成することができる。したがって、樹脂管を加熱しなくても溝形成具によって好適に円周溝を形成することが可能となる。
なお、樹脂管の外周面上で溝形成具を周方向に相対移動させるには、樹脂管を固定して溝形成具を周方向に移動させる方法、溝形成具を固定して樹脂管を周方向に回転させる方法、及び溝形成具を周方向一方側に移動させつつ樹脂管を周方向他方側に回転させる方法等があり、いずれの方法を採用してもよい。
(3)前記溝形成具は、前記樹脂管の外周面上を周方向に転動可能な輪体からなり、その外周に前記押圧部を有していることが好ましい。
この構成によれば、樹脂管の外周面上で円滑に溝形成具を周方向に相対移動させることができる。
この構成によれば、樹脂管の外周面上で円滑に溝形成具を周方向に相対移動させることができる。
(4)前記押圧部は、相対角度が鋭角となる第1の側面と第2の側面とを有して断面先細り形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、樹脂管の外周面に対して一対の側面の相対角度が鋭角となる断面略V字形状の円周溝を形成することができる。樹脂管をフレア加工すると、その外周面には軸方向の伸びが生じるため、フレア加工を行う前に円周溝を形成する場合は、円周溝を断面略V字形状に形成するとともにその両側面の間の角度を鋭角とする。これによって、樹脂管の端部をフレア加工したときに円周溝の両側面の間の角度を90度に近づけることができ、ナットに形成された抜け止め段部に適合した形状に円周溝を形成することが可能となる。
この構成によれば、樹脂管の外周面に対して一対の側面の相対角度が鋭角となる断面略V字形状の円周溝を形成することができる。樹脂管をフレア加工すると、その外周面には軸方向の伸びが生じるため、フレア加工を行う前に円周溝を形成する場合は、円周溝を断面略V字形状に形成するとともにその両側面の間の角度を鋭角とする。これによって、樹脂管の端部をフレア加工したときに円周溝の両側面の間の角度を90度に近づけることができ、ナットに形成された抜け止め段部に適合した形状に円周溝を形成することが可能となる。
(5)前記第1の側面と前記第2の側面とは、前記溝形成具の回転軸心に直交する仮想線を基準として互いに非対称な傾斜角度の傾斜面に形成されていてもよい。
この構成によって、樹脂管の外周面に対して一対の側面の傾斜角度が互いに異なる断面略V字形状の円周溝を形成することができる。そのため、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、樹脂管のフレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
この構成によって、樹脂管の外周面に対して一対の側面の傾斜角度が互いに異なる断面略V字形状の円周溝を形成することができる。そのため、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、樹脂管のフレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
(6)前記溝形成具は、管軸方向に複数の押圧部を備えていることが好ましい。
この構成によれば、複数の抜け止め段部が形成されたナットに合わせて円周溝を形成することができる。
この構成によれば、複数の抜け止め段部が形成されたナットに合わせて円周溝を形成することができる。
(7)前記複数の押圧部は、互いに異なる高さに形成されていてもよい。
この構成によって、樹脂管の外周面に深さが異なる複数の円周溝を形成することができる。そのため、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、フレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
この構成によって、樹脂管の外周面に深さが異なる複数の円周溝を形成することができる。そのため、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、フレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
(8)前記支持具は、前記樹脂管の内部に挿入されることによって当該樹脂管を内周側から支持する第1支持具を含むことが好ましい。
この構成によれば、溝形成具から樹脂管の外周面に付与される押圧力を、第1支持具によって樹脂管の内周面側から適切に受け、円周溝を確実に形成することができる。
この構成によれば、溝形成具から樹脂管の外周面に付与される押圧力を、第1支持具によって樹脂管の内周面側から適切に受け、円周溝を確実に形成することができる。
(9)前記支持具は、前記樹脂管の外周面を当該樹脂管の軸心回りに回転可能に支持する第2支持具を含むことが好ましい。
この構成によれば、溝形成具によって樹脂管の外周面を押圧している状態で樹脂管を円滑に回転させることができる。
この構成によれば、溝形成具によって樹脂管の外周面を押圧している状態で樹脂管を円滑に回転させることができる。
(10)本発明の溝加工装置は、前記溝形成具に対する樹脂管の軸方向の位置を設定する位置設定具をさらに備えていることが好ましい。
このような構成によって、樹脂管に対して適正な軸方向位置に円周溝を形成することができ、作業者毎の加工のばらつきを解消することができる。
このような構成によって、樹脂管に対して適正な軸方向位置に円周溝を形成することができ、作業者毎の加工のばらつきを解消することができる。
(11)本発明は、フレア加工される樹脂管の外周面に対して円周溝を形成するための溝加工方法であって、
前記樹脂管の外周面における周方向の一部に対して溝形成具を垂直に押し当てて圧搾し、さらに前記外周面上で前記溝形成具を周方向に相対移動させることによって前記外周面の全周に前記円周溝を形成することを特徴とする。
前記樹脂管の外周面における周方向の一部に対して溝形成具を垂直に押し当てて圧搾し、さらに前記外周面上で前記溝形成具を周方向に相対移動させることによって前記外周面の全周に前記円周溝を形成することを特徴とする。
本発明の溝加工方法は、樹脂管の外周面に溝形成具を押し当てて圧搾することによって円周溝を形成するので、切削によって円周溝を形成する場合に比べて、樹脂管の強度の低下を抑制することができる。そのため、円周溝を形成した後、樹脂管に拡径用治具を挿入する場合に、樹脂管の座屈を防止することができる。
また、本発明の溝加工方法は、樹脂管の端部の外周面における周方向の一部を溝形成具によって高い圧力で押圧しながら、樹脂管の外周面全周に円周溝を形成することができる。したがって、樹脂管を加熱しなくても溝形成具によって好適に円周溝を形成することが可能となる。
また、本発明の溝加工方法は、樹脂管の端部の外周面における周方向の一部を溝形成具によって高い圧力で押圧しながら、樹脂管の外周面全周に円周溝を形成することができる。したがって、樹脂管を加熱しなくても溝形成具によって好適に円周溝を形成することが可能となる。
なお、本発明に係る溝加工方法を使用した溝加工は、樹脂管の端部をフレア加工する前に行ってもよいし、フレア加工を行っているとき又はその後に行ってもよい。また、樹脂管の外周面上で溝形成具を周方向に相対移動させるには、樹脂管を固定して溝形成具を周方向に移動させるか、溝形成具を固定して樹脂管を周方向に回転させるか、又は、溝形成具を周方向一方側に移動させつつ樹脂管を周方向他方側に回転させる方法等があり、いずれの方法を採用してもよい。
(12)前記円周溝は、断面略V字形状であってその両側面の間の角度が鋭角であることが好ましい。
樹脂管の端部をフレア加工すると、その外周面には軸方向の伸びが生じる。そのため、フレア加工を行う前に円周溝を形成する場合には、円周溝を断面略V字形状に形成するとともにその両側面の間の角度を鋭角とする。これによって、樹脂管の端部をフレア加工したときに円周溝の両側面の間の角度を90度に近づけることができ、ナットに形成された抜け止め段部に適合した形状に円周溝を形成することができる。
樹脂管の端部をフレア加工すると、その外周面には軸方向の伸びが生じる。そのため、フレア加工を行う前に円周溝を形成する場合には、円周溝を断面略V字形状に形成するとともにその両側面の間の角度を鋭角とする。これによって、樹脂管の端部をフレア加工したときに円周溝の両側面の間の角度を90度に近づけることができ、ナットに形成された抜け止め段部に適合した形状に円周溝を形成することができる。
(13)前記円周溝の一方の側面と他方の側面とは、前記樹脂管の外周面に垂直な仮想線を基準として非対称な傾斜角度の傾斜面に形成されていてもよい。
このような構成によって、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、樹脂管のフレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
このような構成によって、例えば、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、樹脂管のフレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応する適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
(14)前記円周溝は、管軸方向に複数形成されていてもよい。
これにより、複数の抜け止め段部が形成されているナットに合わせて円周溝を形成することができる。
これにより、複数の抜け止め段部が形成されているナットに合わせて円周溝を形成することができる。
(15)前記複数の円周溝は、深さが相互に異なっていてもよい。
このように複数の円周溝の深さを相互に異ならせることによって、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、フレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応して適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
このように複数の円周溝の深さを相互に異ならせることによって、ナット側の抜け止め段部の形状や配管継手のインナ筒の先端形状、フレア部における拡径変化部の傾斜角度等の種々の条件に対応して適切な形状の円周溝を形成することが可能となる。
(16)本発明の溝加工方法は、樹脂管の端部をフレア加工する前に、当該樹脂管の外周面における周方向の一部に対して溝形成具を垂直に押し当てて圧搾し、さらに前記外周面上で前記溝形成具を周方向に相対移動させることによって前記外周面の全周に前記円周溝を形成する第1加工工程と、前記樹脂管の端部をフレア加工する際に、第2の溝形成具を前記円周溝に嵌合させることによって円周溝を仕上げ加工する第2加工工程とを含んでいてもよい。
この構成によれば、樹脂管の端部をフレア加工する前に円周溝を形成するだけでなく、樹脂管の端部をフレア加工すると同時に円周溝を仕上げ加工することによって、より適切な形状の円周溝を形成することができる。この方法は、樹脂管を加熱せずに溝加工を行う場合に特に有効である。
この構成によれば、樹脂管の端部をフレア加工する前に円周溝を形成するだけでなく、樹脂管の端部をフレア加工すると同時に円周溝を仕上げ加工することによって、より適切な形状の円周溝を形成することができる。この方法は、樹脂管を加熱せずに溝加工を行う場合に特に有効である。
本発明によれば、円周溝を形成することに起因する樹脂管の強度低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図14は、樹脂管を配管継手に装着した状態を示す側面断面図である。樹脂管11は、例えば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂やその他の合成樹脂から形成されている。樹脂管11の端部11aには、直径が拡大されたフレア部14が形成されている。このフレア部14は、樹脂管11の先端面11b側へ向けて直径が拡大するように変化する拡径変化部12と、拡大した直径が維持された状態で軸方向に延びる拡径ストレート部13とを有している。このフレア部14は、例えば、図8に示されるフレア加工装置10によって形成される。
図14は、樹脂管を配管継手に装着した状態を示す側面断面図である。樹脂管11は、例えば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂やその他の合成樹脂から形成されている。樹脂管11の端部11aには、直径が拡大されたフレア部14が形成されている。このフレア部14は、樹脂管11の先端面11b側へ向けて直径が拡大するように変化する拡径変化部12と、拡大した直径が維持された状態で軸方向に延びる拡径ストレート部13とを有している。このフレア部14は、例えば、図8に示されるフレア加工装置10によって形成される。
配管継手15は、インナ筒部16と、アウタ筒部17とを有している。インナ筒部16は、樹脂管11の内径よりも大きな外径を有し、樹脂管11の端部11aが外嵌される。インナ筒部16の外周面は、樹脂管11の拡径ストレート部13を内周面側から押さえる内周押さえ部18を構成している。また、インナ筒部16の先端外周面19は先細り状に傾斜しており、この先端外周面19が樹脂管11の拡径変化部12の内周面に当接している。
アウタ筒部17は、インナ筒部16の径方向外側に隙間をあけて配置されている。このアウタ筒部17とインナ筒部16との間の隙間には、インナ筒部16に外嵌した樹脂管11の端部(拡径ストレート部13)が挿入される。アウタ筒部17の外周面には、ユニオンナット23を螺合するための雄ネジ21が形成されている。
ユニオンナット23は、雄ネジ21に螺合可能な雌ネジ24と、樹脂管11の拡径変化部12の小径側外周面に作用可能な第1抜け止め段部25と、拡径変化部12の大径側外周面に作用可能な第2抜け止め段部26と、樹脂管11の拡径ストレート部13を外周面側から押さえる外周押さえ部27とを備えている。第1抜け止め段部25は、軸方向に対して直交する第1押圧面28を有し、第2抜け止め段部26も、軸方向に対して直交する第2押圧面29を有している。
一方、樹脂管11の拡径変化部12には、第1抜け止め段部25が係合し、第1押圧面28によって軸方向に押圧される第1円周溝31と、第2抜け止め段部26が係合し、第2押圧面29によって軸方向に押圧される第2円周溝32とが形成されている。これら第1円周溝31及び第2円周溝32は、拡径変化部12の外周面を断面略L字形状に凹ませたものであり、主として本実施形態の溝加工装置1(図1参照)によって成形される。第1抜け止め段部25及び第2抜け止め段部26は、それぞれ第1円周溝31及び第2円周溝32に係合することによって、樹脂管11と配管継手15との間のシール性を高める機能と、配管継手15からの樹脂管11の抜けを防止する機能とを有している。なお、本実施形態においては、溝加工装置1だけでなく、フレア加工装置10によっても第1,第2円周溝31,32を加工(仕上げ加工)することが可能となっている。また、本実施形態においては、樹脂管11の端部11aを加熱することなく第1,第2円周溝31,32を形成することができるように、溝加工装置1(及びフレア加工装置10)が構成されている。
<溝加工装置1の構成>
以下、溝加工装置1について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂管の溝加工装置1の斜視図である。図2は、図1に示される溝加工装置1の縦断面図である。本実施形態の溝加工装置1は、樹脂管11の端部11aに対してフレア部14(図14参照)を形成する前に、予め第1、第2円周溝31,32を形成するために使用される。溝加工装置1は、ケーシング2と、このケーシング2内に収容された溝形成具3、第1支持具4、及び第2支持具5と、溝形成具3を移動させる操作機構6と、を備えている。
以下、溝加工装置1について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂管の溝加工装置1の斜視図である。図2は、図1に示される溝加工装置1の縦断面図である。本実施形態の溝加工装置1は、樹脂管11の端部11aに対してフレア部14(図14参照)を形成する前に、予め第1、第2円周溝31,32を形成するために使用される。溝加工装置1は、ケーシング2と、このケーシング2内に収容された溝形成具3、第1支持具4、及び第2支持具5と、溝形成具3を移動させる操作機構6と、を備えている。
ケーシング2は、円板状に形成された一対の側壁2a,2bと、この一対の側壁2a,2bの外周部同士を接続する円筒形の外周壁2cとからなり、全体として円筒形状に形成されている。一方の側壁2aの中心(ケーシング2の軸心O)には、樹脂管11をケーシング2内に挿入するための挿入口2dが形成されている。また、外周壁2cには、操作機構6を設けるために内外に貫通する開口2eが形成されている。
ケーシング2の内部において、他方の側壁2bの中心には、第1支持具4が設けられている。この第1支持具4は、ケーシング2と同一の軸心O上に設けられると共に、樹脂管11の内径と略同じか若干小さい外径を有する円柱形状に形成されている。第1支持具4の先端はやや先細り形状に形成され、一方の側壁2aに形成された挿入口2dの近傍に配置されている。そして、挿入口2dからケーシング2内に挿入された樹脂管11を第1支持具4に嵌合させることによって、樹脂管11が内周側から支持される。また、図2に示されるように、樹脂管11の先端面を他方の側壁2bに突き当てることによって、溝形成具3に対する樹脂管11の軸方向位置を適切に設定することができる。したがって、他方の側壁2bは、溝形成具3に対する樹脂管11の軸方向位置を設定する位置設定具として機能している。
第2支持具5は、図5及び図6にも示されるように、第1支持具4に嵌合された樹脂管11の外周面に当接することによって当該樹脂管11を外周側から支持している。本実施形態においては、2つの第2支持具5が設けられており、溝形成具3とは軸心Oを挟んで反対側の領域において樹脂管11の外周面を周方向の2箇所で支持している。また、第2支持具5は、第1支持具4の軸心Oと平行な軸心回りに回転自在に設けられたローラによって構成されている。したがって、第1支持具4に嵌合された樹脂管11を軸心O回りに回転させると、樹脂管11の外周面に接触している第2支持具5も追従して回転する。
図3は、溝形成具3の正面図、図4は、溝形成具3の外周部を拡大して示す正面図である。溝形成具3は、第1,第2支持具4,5によって支持された樹脂管11の外周面に円周溝31,32を形成するためのものである。溝形成具3は、円板状に形成された輪体からなり、その外周部には円周溝31,32を形成するための押圧部3aが設けられている。本実施形態では、2つの円周溝31,32を形成するために2つの押圧部3aが軸方向に並べて設けられている。各押圧部3aは、第1傾斜面3a1と第2傾斜面3a2とを有する先細り形状に形成されている。第1傾斜面3a1と第2傾斜面3a2とは、溝形成具3の回転軸心Aに垂直な仮想線B(図4参照)を基準として略対称な傾斜角度で形成されている。本実施形態は、いずれの傾斜面3a1,3a2も仮想線Bに対して20°〜40°(好ましくは約30°)の傾斜角度θ1,θ2で形成されている。したがって、各押圧部3aにおける先端の角度(θ1+θ2)は、約40°〜80°(好ましくは約60°)の鋭角に形成されている。
2つの押圧部3aの先端部間隔d1は、図14に示されるナット23の第1,第2抜け止め段部25,26の先端部(角部)の間隔d2に基づいて設定される。具体的に、樹脂管11の端部11aは、フレア部14を形成する際に径方向に拡げられることによって伸びが生じるため、2つの押圧部3aの先端部間隔d1は、樹脂管11の伸びを考慮して第1,第2抜け止め段部25,26の先端部間隔d2よりも短く形成されている。
図5は、ケーシング2の内部を示す側面図であって、溝形成具3を退避位置に移動させた状態を示す図、図6は、ケーシング2の内部を示す側面図であって、溝形成具3を作用位置に移動させた状態を示す図である。
図1、図2、図5、及び図6に示されるように、操作機構6は、ケーシング2の外周壁2cに形成された開口2eに設けられている。操作機構6は、ケーシング2の径方向に沿って移動自在に設けられた支持ロッド6aと、支持ロッド6aの一端(上端)に連結されたリンク部材6bと、このリンク部材6bに連結されたレバー部材6cと、このレバー部材6cを支持する支持部材6dとを備えている。支持ロッド6aの他端(下端)には、溝形成具3が回転自在に支持されている。
図1、図2、図5、及び図6に示されるように、操作機構6は、ケーシング2の外周壁2cに形成された開口2eに設けられている。操作機構6は、ケーシング2の径方向に沿って移動自在に設けられた支持ロッド6aと、支持ロッド6aの一端(上端)に連結されたリンク部材6bと、このリンク部材6bに連結されたレバー部材6cと、このレバー部材6cを支持する支持部材6dとを備えている。支持ロッド6aの他端(下端)には、溝形成具3が回転自在に支持されている。
リンク部材6bの一端は、支持ロッド6aの一端に第1軸7aを介して回動可能に連結されている。リンク部材6bの他端は、レバー部材6cの基部に第2軸7bを介して回動可能に連結されている。レバー部材6cは、その基部における第2軸7bとは異なる位置に設けられた第3軸7cを介して支持部材6dに回動可能に連結されている。
図5及び図6に示されるように、支持部材6dは、側面視で略L字形状に形成され、ケーシング2の径方向に略沿って配置された第1の部分6d1にレバー部材6cが取り付けられ、第1の部分6d1に直交する第2の部分6d2に支持ロッド6aが摺動可能に貫通している。そして、支持部材6dは、ケーシング2に形成された開口2eに挿入され、固定されている。支持部材6d、支持ロッド6a、リンク部材6b、及びレバー部材6cは、1ユニットとして組み立てられた状態で、ケーシング2に取り付けられる。
図5に示されるように、第3軸7cを支点にレバー部材6cをケーシング2の外周壁2cから離反する方向(図5における上方)へ引き上げると、第2軸7b及び第1軸7aを介してリンク部材6b及び支持ロッド6aも引き上げられる。これにより支持ロッド6aの下端に設けられた溝形成具3は、第1,第2支持具4,5によって支持された樹脂管11の外周面から離反する。したがって、この状態で、第1,第2支持具4,5に対する樹脂管11の着脱が可能となる。
図6に示されるように、第3軸7cを支点にレバー部材6cをケーシング2の外周壁2cに接近させる方向(図5における下方)へ押し下げると、第2軸7b及び第1軸7aを介してリンク部材6b及び支持ロッド6aも押し下げられる。これにより支持ロッド6aの下端部に設けられた溝形成具3は、第1,第2支持具4,5によって支持された樹脂管11の外周面を一定の深さで押圧し、当該外周面を圧搾(圧縮)する。
溝形成具3が樹脂管11の外周面を押圧している状態で、樹脂管11を第1支持具4の軸心O回り、すなわち樹脂管11自身の軸心O回りに回転させると、溝形成具3が樹脂管11の外周面上を周方向に相対移動し、樹脂管11の外周面全周に円周溝31,32が形成される。溝形成具3は、円板状に形成されるとともに支持ロッド6aの下端に回転自在に設けられているので、樹脂管11を回転させることによって溝形成具3もともに回転する。そのため、樹脂管11を回転させるときに溝形成具3から受ける抵抗を可及的に小さくすることができる。また、第2支持具5も、樹脂管11とともに回転するため、樹脂管11を回転させるときに第2支持具5から受ける抵抗も小さくすることができる。
溝形成具3は、樹脂管11の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝31,32を形成する。そのため、切削によって円周溝31,32を形成する場合に比べて樹脂管11の強度の低下を抑制することができる。したがって、後述するフレア加工装置10における拡径用治具38を樹脂管11の端部11aに挿入したときに、円周溝31,32の部分で樹脂管11が座屈してしまうことがなく、適切にフレア加工を行うことができる。
また、溝形成具3は、樹脂管11の外周面における周方向の一部を押圧しているため、同等の力で樹脂管11の外周面全周を同時に(一時に)押圧する場合に比べて、樹脂管11の外周面に高い圧力を作用させることができ、当該圧力によって樹脂管11の外周面を確実に圧搾することができる。言い換えると、樹脂管11の外周面全周を同時に押圧して円周溝31,32を形成しようとすると、非常に過大な力を付与する必要があるが、本実施形態のように樹脂管11の外周面における周方向の一部を押圧することで、付与する力が小さくても圧力を高めて円周溝31,32を形成することが可能となる。そして、本実施形態では、溝形成具3によって樹脂管11の外周面を押圧している状態で樹脂管11を回転させることにより、樹脂管11の外周面全周に円周溝31,32を形成することができる。そのため、樹脂管11の端部11aを加熱しなくても好適に円周溝31,32を形成することができる。
第1支持具4は、樹脂管11を内周側から支持しているので、溝形成具3から受ける押圧力を確実に受け、溝形成具3から樹脂管11が内周側へ後退しないように支持することができる。また、ケーシング2は、円筒形状に形成されているため、例えば、樹脂管11を固定した状態でケーシング2を軸心O回りに回す操作を行うようにしてもよい。
なお、第1支持具4は、軸心O回りに回転自在に設けられていてもよく、このようにすれば、樹脂管11をより小さい抵抗で回転させることができる。
なお、第1支持具4は、軸心O回りに回転自在に設けられていてもよく、このようにすれば、樹脂管11をより小さい抵抗で回転させることができる。
図7は、溝形成具3を作用位置に移動させたときの第1軸7a〜第3軸7cの位置関係を示す側面図である。レバー部材6cを押し下げることによって溝形成具3が樹脂管11の外周面を押圧しているとき、図7に示されるように、第2軸7bの軸心は、第1軸7aの軸心と第3軸7cの軸心とを通る仮想線Cを僅かに通り越して支持部材6dの第1の部分6d1側に位置している。また、レバー部材6cは、第1の部分6d1に当接するか、又はケーシング2の外周壁2cに当接することによって下方への押し下げが所定に制限されている。このような構成によって、溝形成具3が樹脂管11から上方へ向く反力を受けたとしても支持ロッド6aの上昇が制限され、溝形成具3による押圧力が弱まってしまうことが無い。したがって樹脂管11の外周面に確実に円周溝31,32を形成することができる。
また、レバー部材6cの押し下げによって溝形成具3は一定量だけ下降し、樹脂管11に対する押圧量も一定となる。そのため、円周溝31,32は常に一定の深さで形成され、作業者によってばらつきが生じることもない。また、樹脂管11の先端面11bをケーシング2の側壁2bの内面に当接させることによって、樹脂管11における軸方向の一定位置に円周溝31,32を形成することができる。したがって、樹脂管11に対する円周溝31,32の軸方向位置が作業者によってばらついてしまうこともない。そのため、図14に示されるように、第1,第2円周溝31,32とナット23の第1,第2抜け止め段部25,26の位置がずれてしまうことが無く、第1,第2抜け止め段部25,26によるシール機能や脱落防止機能を好適に維持することができるとともに、ナット23の締付トルクを好適に低減することができる。
以上のように、溝加工装置1を用いて樹脂管11の端部11aに第1,第2円周溝31,32を形成した後、図8に示されるフレア加工装置10を用いて樹脂管11の端部にフレア加工を施す。以下、このフレア加工装置10について詳細に説明する。
<フレア加工装置10の構成>
図8は、フレア加工に用いるフレア加工装置10を示す側面図、図9は、図8に示されるフレア加工装置10の側面断面図である。
本実施形態のフレア加工装置10は、前述のような配管継手15に接続される樹脂管11の端部11aをフレア加工するものであり、装置本体34と、この装置本体34に取り付けられた管保持機構35、治具保持機構36、及び推進機構37とから主に構成されている。管保持機構35には、加工の対象となる樹脂管11が保持され、推進機構37には、管保持機構35によって保持された樹脂管11の端部11aを拡径するための拡径用治具38が着脱可能に取り付けられる。また、治具保持機構36には、前述の溝加工装置1によって樹脂管11の端部11aの外周面に形成された第1,第2円周溝31,32を仕上加工するための溝形成用治具(第2溝形成具)39(図9参照)が保持される。
図8は、フレア加工に用いるフレア加工装置10を示す側面図、図9は、図8に示されるフレア加工装置10の側面断面図である。
本実施形態のフレア加工装置10は、前述のような配管継手15に接続される樹脂管11の端部11aをフレア加工するものであり、装置本体34と、この装置本体34に取り付けられた管保持機構35、治具保持機構36、及び推進機構37とから主に構成されている。管保持機構35には、加工の対象となる樹脂管11が保持され、推進機構37には、管保持機構35によって保持された樹脂管11の端部11aを拡径するための拡径用治具38が着脱可能に取り付けられる。また、治具保持機構36には、前述の溝加工装置1によって樹脂管11の端部11aの外周面に形成された第1,第2円周溝31,32を仕上加工するための溝形成用治具(第2溝形成具)39(図9参照)が保持される。
装置本体34は、ベース部41と、このベース部41上に設けられたガイド部42と、ベース部41及びガイド部42に取り付けられた取っ手部43とを備えている。ベース部41は、前後方向(図8及び図9における左右方向)に長い金属製のブロックにより構成されている。このベース部41の前部側(図8における左側)には、管保持機構35及び治具保持機構36を取り付けるための保持機構取付部44が設けられている。ベース部41の後部側にはガイド部42が取り付けられている。
管保持機構35は、図9に示されるように、開閉可能に構成された上下一対のクランプ部材46a,46bを有しており、この上下一対のクランプ部材46a,46bの内周面にはラバーゴム等のすべり止め部材48a,48bが貼付されている。管保持機構35は、上下一対のクランプ部材46a,46bの間に樹脂管11を挟み込むことによって当該樹脂管11を保持することができる。また、治具保持機構36は、開閉可能に構成された上下一対のクランプ部材47a,47bを有しており、この上下一対のクランプ部材47a,47bの間に溝形成用治具39を挟み込むことによって当該溝形成用治具39を保持することができる。クランプ部材46a,46bとクランプ部材47a,47bとは、一体的に開閉できるように互いに連結されていてもよい。
ガイド部42は、金属製のブロックにより形成されている。ガイド部42には取付ロッド50が前後方向に移動可能に挿通されており、ガイド部42は、この取付ロッド50の前後方向の移動を案内する機能を有している。
取っ手部43は、金属製の板材をコの字状に屈曲させて形成されており、その両端部が、ガイド部42及びベース部41の側面にネジやピン等によって固定されている。また、取っ手部43は、ベース部41から後下方へ向けて斜めに延び、人が片手で把持することができる形状及び大きさに形成されている。
取っ手部43は、金属製の板材をコの字状に屈曲させて形成されており、その両端部が、ガイド部42及びベース部41の側面にネジやピン等によって固定されている。また、取っ手部43は、ベース部41から後下方へ向けて斜めに延び、人が片手で把持することができる形状及び大きさに形成されている。
推進機構37は、ガイド部42に前後方向に移動可能に支持されるとともに、先端部に拡径用治具38が取り付けられる取付ロッド(取付部材)50を備えている。この取付ロッド50は、圧縮コイルバネからなる付勢部材51によって後方へ付勢されている。また、推進機構37は、この取付ロッド50を前方へ移動(推進)させる第1推進部52と、同じく取付ロッド50を前方へ移動(推進)させる第2推進部53とを備えている。この第1,第2推進部52,53は、いずれもテコの原理を用いた倍力機構とされている。
第1推進部52は、棒状に形成された第1レバー部材55を備えており、この第1レバー部材55は、取っ手部43の前側近傍においてベース部41に形成された貫通孔56及びガイド部42に形成された貫通孔58に上下方向に挿通されている。また、第1レバー部材55は、貫通孔56への挿通部分で左右方向(図9の紙面貫通方向)の第1枢軸57によって揺動可能に支持されている。
第1レバー部材55の上端部は、取付ロッド50に形成されたスリット59に挿通され、同スリット59内に設けられた係合ローラ60に後側から当接している。また、第1レバー部材55の下部側は、取っ手部43の前側であって、取っ手部43と共に片手で把持することができる位置に配置されている。
そして、取っ手部43とともに第1レバー部材55を把持し、第1レバー部材55の第1枢軸57よりも下部側を後方へ揺動させると、第1枢軸57よりも上部側が前方へ揺動し、係合ローラ60が前方に押されることによって取付ロッド50が付勢部材51の付勢力に抗して前方へ移動(推進)する。
そして、取っ手部43とともに第1レバー部材55を把持し、第1レバー部材55の第1枢軸57よりも下部側を後方へ揺動させると、第1枢軸57よりも上部側が前方へ揺動し、係合ローラ60が前方に押されることによって取付ロッド50が付勢部材51の付勢力に抗して前方へ移動(推進)する。
第2推進部53は、第2レバー部材63と、押圧ローラ(押圧部材)64とを備えている。第2レバー部材63は、金属製の板材をコの字状に折り曲げ、両端部をガイド部42の両側面に沿わせた状態で配置されている。また、第2レバー部材63は、ガイド部42の後部側に設けられた左右方向の第2枢軸65によって揺動可能に支持され、ガイド部42の後端上部から前上方へ向けて斜めに延びている。第2レバー部材63の後端部には、左右方向の軸心を有する押圧ローラ64が回転自在に設けられている。
第2レバー部材63は、図9に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置までの間で第2枢軸65を始点として上下方向に揺動可能となっている。また、第2レバー部材63は、引張コイルバネからなる戻しバネ67によって上方へ揺動するように付勢されている。押圧ローラ64は、第2レバー部材63の揺動によって、図9に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に移動可能となっている。
押圧ローラ64は、取付ロッド50が図9に示される後退位置にあるとき、当該取付ロッド50の下方に配置されている。そして、第1推進部52の第1レバー部材55によって取付ロッド50が推進され、この取付ロッド50の後端が押圧ローラ64よりも前方に配置されたときに、第2レバー部材63を下方に揺動させて押圧ローラ64により取付ロッド50をさらに推進させることが可能となっている。
なお、第2レバー部材63を下方に揺動させたとき、この第2レバー部材63の下縁に形成された略L字形状の切欠70に固定ピン73が嵌合することによって、第2レバー63を下方に揺動させた状態に保持し、押圧ローラ64が取付ロッド50の後端を押さえた状態に固定することが可能となっている。
なお、フレア加工装置10は、必ずしも第2推進部53を備えていなくてもよく、第1推進部52のみによって取付ロッド50を推進させて、拡径用治具38により樹脂管11の端部を拡径させるように構成されていてもよい。
なお、フレア加工装置10は、必ずしも第2推進部53を備えていなくてもよく、第1推進部52のみによって取付ロッド50を推進させて、拡径用治具38により樹脂管11の端部を拡径させるように構成されていてもよい。
図10は、拡径用治具38の側面断面図である。取付ロッド50の先端部に着脱可能に取り付けられる拡径用治具38は、治具本体77と、ゲージ部材78と、取付軸79と、取付筒80とを組み立てることによって構成されている。
治具本体77は、先端側に形成された小径部81と、この小径部81の後側に形成された拡径部86とを備えている。拡径部86は、小径部81から後方へ向けて傾斜状に外径が拡大する円錐形状の傾斜部82と、この傾斜部82から後方へ向けて軸線xと平行に延びる円筒形状に形成された大径部83とを備えている。また、治具本体77は、大径部83の後側に形成された第1ストッパ部84と、さらに第1ストッパ部84の後側に形成された嵌合筒部85とを有している。
治具本体77は、先端側に形成された小径部81と、この小径部81の後側に形成された拡径部86とを備えている。拡径部86は、小径部81から後方へ向けて傾斜状に外径が拡大する円錐形状の傾斜部82と、この傾斜部82から後方へ向けて軸線xと平行に延びる円筒形状に形成された大径部83とを備えている。また、治具本体77は、大径部83の後側に形成された第1ストッパ部84と、さらに第1ストッパ部84の後側に形成された嵌合筒部85とを有している。
小径部81は、樹脂管11の内径と略同じか若干小さい外径を有する円筒形状に形成されている。傾斜部82は、軸線xに対して所定の傾斜角度で外径が拡大しており、最大の外径が樹脂管11の外径よりも大きく形成されている。この傾斜部82は、取付ロッド50の推進によって樹脂管11の先端部を押し広げる作用をなすとともに、前述の拡径変化部12(図14参照)を形成する。
大径部83は、小径部81よりも大きな外径に形成されており、傾斜部82によって押し拡げられた樹脂管11の内径が縮まないように保持し、前述の拡径ストレート部13(図14参照)を形成する作用をなす。
なお、大径部83は、本実施形態とは異なり、傾斜部82よりも緩やかな傾斜角度で外径が僅かに拡大する円錐形状に形成されていてもよい。そのように構成することで、樹脂管11から拡径用治具38を抜き取ったときに樹脂管11の端部11aの内径が若干縮んだとしても、所定の内径寸法(拡径ストレート部13の内径寸法)を確保することが可能となる。
なお、大径部83は、本実施形態とは異なり、傾斜部82よりも緩やかな傾斜角度で外径が僅かに拡大する円錐形状に形成されていてもよい。そのように構成することで、樹脂管11から拡径用治具38を抜き取ったときに樹脂管11の端部11aの内径が若干縮んだとしても、所定の内径寸法(拡径ストレート部13の内径寸法)を確保することが可能となる。
第1ストッパ部84は、大径部83の最大外径よりもやや大きな外径を有する円柱形状に形成されている。また、嵌合筒部85は、第1ストッパ部84よりも小さい外径を有する円筒形状に形成されている。この嵌合筒部85の後端は開放しており、この開放端に取付軸79が挿入され、取付ピン88によって固定されている。
ゲージ部材78は、その後部側(第2ストッパ部95及び嵌合部96)が第1ストッパ部84及び嵌合筒部85に嵌合し、その前部側(筒状部94)が、大径部83の後部側の径方向外方に隙間90をあけて配置されている。この隙間90には、樹脂管11の端部11aを挿入することができる。このゲージ部材78は、樹脂管11の端部11aに対する拡径用治具38の適正挿入量を規定するために設けられている。すなわち、樹脂管11の端面11bが、筒状部94の先端面94aから第1ストッパ部84及び第2ストッパ部95の端面84a,95aまでの範囲Wに配置されるように拡径用治具38を挿入すれば、拡径用治具38は、適正な量だけ樹脂管11に挿入され、樹脂管11の端部11aが適正な軸方向長さでフレア加工されるようになっている。なお、樹脂管11の端面11bが第1ストッパ部84の端面84aに当たるまで拡径用治具38を樹脂管11の端部11aに挿入するように構成されている場合には、ゲージ部材78を省略することも可能である。
取付筒80は、その前部側が嵌合筒部85の外周面に嵌合し、取付ピン88によって取付軸79とともに嵌合筒部85に固定されている。また、取付筒80の後端部は、取付ロッド50の先端に形成された大径頭部91の外周面に嵌合する。また、取付軸79の後部側は、取付ロッド50の先端に形成された取付孔92に挿入され、取付ロッド50に進退可能に取り付けられた抜け止めピン93(図9参照)によって取付ロッド50の先端部に固定される。
図9に示されるように、治具保持機構36には、溝形成用治具39が保持されている。この溝形成用治具39は、図14に示されるように、樹脂管11の端部の外周面に形成された第1円周溝31及び第2円周溝32をより適切な形状に仕上加工するものである。具体的に、溝形成用治具39は、図11に示されるように、中心部に形成された成形孔(97a,97b)の内面に、第1円周溝31を成形するための第1環状段部98と、第2円周溝32を成形するための第2環状段部99とを備えている。第1環状段部98の前側における成形孔97aの最小内径は、樹脂管11の外径と略同じかやや大きく形成されている。
第1環状段部98と第2環状段部99とは、互いに軸方向に隣接して形成され、略L字状(90°)に屈曲したエッジを有している。また、第2環状段部99は、第1環状段部98よりも大径に形成されている。第2環状段部99の後側に連なる成形孔97bの最大内径は、拡径された樹脂管11の端部11aの外径よりもやや小さく形成されている。
図9に示されるように、溝形成用治具39は、上下2分割構造とされており、その上下の分割体が、それぞれ治具保持機構36の上側のクランプ部材47aと下側のクランプ部材47bとに固定され、治具保持機構36のクランプ部材47a,47bを開放することで、溝形成用治具39の成形孔97に樹脂管11を挿入することが可能となっている。
次に、本実施形態のフレア加工装置10による樹脂管11のフレア加工の手順について説明する。
まず、図8及び図9に示されるように、フレア加工装置10の管保持機構35に樹脂管11を保持させる工程(セッティング工程)を行う。本実施形態では、樹脂管11が管保持機構35に保持されている状態で、拡径用治具38の小径部81が樹脂管11の端部に挿入された状態となる。これにより、樹脂管11と拡径用治具38との芯合わせや、管保持機構35に対する樹脂管11の軸方向の位置合わせが適切に行われる。
まず、図8及び図9に示されるように、フレア加工装置10の管保持機構35に樹脂管11を保持させる工程(セッティング工程)を行う。本実施形態では、樹脂管11が管保持機構35に保持されている状態で、拡径用治具38の小径部81が樹脂管11の端部に挿入された状態となる。これにより、樹脂管11と拡径用治具38との芯合わせや、管保持機構35に対する樹脂管11の軸方向の位置合わせが適切に行われる。
次いで、推進機構37の第1レバー部材55及び第2レバー部材63を用いて拡径用治具38(取付ロッド50)の推進工程を行う。まず、取っ手部43を把持した状態で第1レバー部材55を操作することによって、拡径用治具38を前方へ大きく推進させる。これにより、拡径用治具38の傾斜部82及び大径部83を樹脂管11の内部に押し込み、樹脂管11の端部11aを拡径させる。次に、第2レバー部材63を操作することによって拡径用治具38をさらに推進させ、当該拡径用治具38をより強い力で樹脂管11の内部に押し込む。
図11は、溝形成用治具39によって円周溝31,32を仕上加工する工程を説明する断面図である。図11(a)に示す状態では、拡径用治具38の傾斜部82が溝形成用治具39の成形孔97内に入り込んでいるものの、樹脂管11には第1環状段部98や第2環状段部99が未だ押し付けられていない。
そして、図11(a)に示す状態から、さらに拡径用治具38の拡径部86を樹脂管11の端部11aに挿入すると、拡径用治具38の傾斜部82が第1環状段部98と第2環状段部99とに接近し、この第1環状段部98及び第2環状段部99が第1,第2円周溝31,32に強く嵌合されることによって、第1,第2円周溝31,32が仕上加工される。
このように溝加工装置1だけでなく溝形成用治具39をも用いることで、より確実に第1,第2円周溝31,32を形成することができる。そのため、樹脂管11の端部11aを加熱しなくても円周溝31,32を形成することが可能となり、加熱機器や電源等のない作業環境であっても溝加工及びフレア加工を行うことができる。
[第2の実施形態]
図12は、本発明の第2の実施形態における溝形成具3の正面図、図13は、同溝形成具3の外周部(押圧部)3a,3bを拡大して示す正面図である。
本実施形態の溝形成具3は、2つの押圧部3a,3bの形状が互いに異なっている。具体的には、右側(樹脂管11の先端面11b側)に配置され、樹脂管11に第2円周溝32を形成する第2押圧部3bが、左側に配置され、樹脂管11に第1円周溝31を形成する第1押圧部3aよりも低く形成されている。
図12は、本発明の第2の実施形態における溝形成具3の正面図、図13は、同溝形成具3の外周部(押圧部)3a,3bを拡大して示す正面図である。
本実施形態の溝形成具3は、2つの押圧部3a,3bの形状が互いに異なっている。具体的には、右側(樹脂管11の先端面11b側)に配置され、樹脂管11に第2円周溝32を形成する第2押圧部3bが、左側に配置され、樹脂管11に第1円周溝31を形成する第1押圧部3aよりも低く形成されている。
また、各押圧部3a,3bにおいて、右側の側面(第1傾斜面)3a1,3b1における傾斜角度θ1と、左側の側面(第2傾斜面)3a2,3b2における傾斜角度θ2とが相互に異なっている。すなわち、各押圧部3a,3bの両側面3a1,3b1、3a2,3b2は、仮想線B(図13参照)を基準として非対称な傾斜角度の傾斜面に形成されている。具体的には、右側の側面3a1,3b1の傾斜角度θ1は約20°であり、左側の側面3a2,3b2の傾斜角度θ2は約30°であり、右側の側面3a1,3b1の傾斜角度θ1の方が立ち上がりが大きく、より垂直に近くなっている。よって、各押圧部3a,3bの先端部の角度(θ1+θ2)は、約50°となっている。
本実施形態の溝形成具3は、次のようなケースで有効に利用される。例えば、図15に示されるように、配管継手15のインナ筒部16に樹脂管11の端部11aを嵌合し、ナット23を締結したときに、ナット23の第1抜け止め段部25が第1円周溝31の底部に適切に係合されているが、第2抜け止め段部26が第2円周溝32の底部との間に隙間tが生じているような場合であって、かかる円周溝31,32が、例えば、第1の実施形態の溝形成具3(図3及び図4参照)によって形成されている場合である。
このような隙間tが形成される原因の一つとして、第1円周溝31における右側の側面31aの立ち上がりが緩やかであることが考えられる。また、第2円周溝32が深すぎることや、第1,第2円周溝31,32の間隔が広すぎること等も原因の1つとして考えられる。本実施形態の溝形成具3は、これらの原因を解消するべく構成されたものであり、特に、第1円周溝31における右側の側面31aの立ち上がりが小さいことに関しては、第1押圧部3aにおける右側の側面3a1の傾斜角度θ1を小さくすることによって対応可能である。また、第2円周溝32が深すぎることに対しては、第2押圧部3bを低く形成することによって対応可能である。さらに、第1,第2円周溝31,32の間隔が広すぎることに関しては、第1,第2押圧部3a,3bの先端部間隔d1を狭くすることによって対応可能である。
すなわち、溝形成具3における押圧部3a,3bの形状や、複数の押圧部3a,3bの相対関係は、ナット23に形成される抜け止め段部25,26の形状や、複数の抜け止め段部25,26の相対関係等の種々の条件に応じて適宜設計することが可能であり、そのパラメータとして、押圧部3a,3bの側面3a1,3a2、3b1,3b2の傾斜角度θ1,θ2や複数の押圧部3a,3bの相対的高さや間隔d1などを設定することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変形できるものである。
例えば、上記実施形態の溝加工装置1の溝形成具3は、円板状の輪体によって構成されていたが、スキッド形状(そり形状)等に形成することも可能である。また、上記実施形態では、溝加工装置1のレバー部材6cを押し下げることにより溝形成具3を1段階で下降させて樹脂管11の外周面を押圧していたが、複数段階に分けて溝形成具3を下降させて樹脂管11の外周面を押圧してもよい。また、溝形成具3は、1つ又は3つ以上の押圧部を備えていてもよく、ナット23の抜け止め段部の数に応じて押圧部を形成することができる。
例えば、上記実施形態の溝加工装置1の溝形成具3は、円板状の輪体によって構成されていたが、スキッド形状(そり形状)等に形成することも可能である。また、上記実施形態では、溝加工装置1のレバー部材6cを押し下げることにより溝形成具3を1段階で下降させて樹脂管11の外周面を押圧していたが、複数段階に分けて溝形成具3を下降させて樹脂管11の外周面を押圧してもよい。また、溝形成具3は、1つ又は3つ以上の押圧部を備えていてもよく、ナット23の抜け止め段部の数に応じて押圧部を形成することができる。
上記実施形態のフレア加工装置10は、樹脂管11の端部に第1円周溝31及び第2円周溝32を仕上加工する溝形成用治具39やこれを保持する治具保持機構36を備えていたが、これらを省略し、溝加工装置1のみによって円周溝31,32を形成してもよい。
また、上記実施形態では、樹脂管11の端部11aをフレア加工する前に溝加工装置1によって円周溝31,32を形成していたが、フレア加工と同時又は後に円周溝31,32を形成することもできる。この場合、溝加工装置1は、樹脂管11のフレア部14における拡径変化部12の外周面を垂直に押圧するように溝形成具3を軸心Oに対して傾けた状態で備えることができる。また、溝加工装置1によってフレア加工と同時に円周溝31,32を形成する場合、当該溝加工装置1は、前述のフレア加工装置10と一体化されていてもよい。
また、上記実施形態では、樹脂管11の端部11aをフレア加工する前に溝加工装置1によって円周溝31,32を形成していたが、フレア加工と同時又は後に円周溝31,32を形成することもできる。この場合、溝加工装置1は、樹脂管11のフレア部14における拡径変化部12の外周面を垂直に押圧するように溝形成具3を軸心Oに対して傾けた状態で備えることができる。また、溝加工装置1によってフレア加工と同時に円周溝31,32を形成する場合、当該溝加工装置1は、前述のフレア加工装置10と一体化されていてもよい。
フレア加工装置10の推進機構37を構成する第1推進部52や第2推進部53は、テコの原理を用いた機構だけでなく、リンク機構、クランク機構、トグル機構等による倍力機構を適用することができる。また、第1推進部52のみによって所望の推進力が得られる場合には、必ずしも第2推進部53が備えられていなくてもよい。
1 溝加工装置
3 溝形成具(第1溝形成具)
3a 押圧部
3b 押圧部
4 第1支持具
5 第2支持具
6 操作機構
11 樹脂管
11a 端部
14 フレア部
38 拡径用治具
39 溝成形用治具(第2溝形成具)
3 溝形成具(第1溝形成具)
3a 押圧部
3b 押圧部
4 第1支持具
5 第2支持具
6 操作機構
11 樹脂管
11a 端部
14 フレア部
38 拡径用治具
39 溝成形用治具(第2溝形成具)
Claims (16)
- フレア加工される樹脂管の外周面に対して円周溝を形成するための溝加工装置であって、
前記樹脂管の外周面を押圧し、圧搾することによって円周溝を形成する溝形成具と、
前記溝形成具が前記樹脂管の外周面を押圧する力に抗して当該樹脂管を支持する支持具と、
前記樹脂管の外周面を押圧する作用位置と、当該外周面から離反した退避位置との間で前記溝形成具を移動させる操作機構と、を備えていることを特徴とする、樹脂管の溝加工装置。 - 前記溝形成具は、前記樹脂管の外周面における周方向の一部を当該外周面に対して垂直に押圧し、かつ当該外周面上を周方向に相対移動することによって前記円周溝を形成する押圧部を有している、請求項1に記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記溝形成具が、前記樹脂管の外周面上を周方向に転動可能な輪体からなり、その外周に前記押圧部を有している、請求項2に記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記押圧部が、相対角度が鋭角となるように配置された第1の側面と第2の側面とを有し、断面先細り形状に形成されている、請求項3に記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記第1の側面と前記第2の側面とは、前記溝形成具の回転軸心に直交する仮想線を基準として互いに非対称な傾斜角度の傾斜面に形成されている、請求項4に記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記溝形成具が、管軸方向に複数の押圧部を備えている、請求項2〜5のいずれかに記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記複数の押圧部が、互いに異なる高さに形成されている、請求項6に記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記支持具が、前記樹脂管の内部に挿入されることによって当該樹脂管を内周側から支持する第1支持具を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記支持具が、前記樹脂管の外周面を当該樹脂管の軸心回りに回転可能に支持する第2支持具を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂管の溝加工装置。
- 前記溝形成具に対する樹脂管の軸方向の位置を設定する位置設定具をさらに備えている、請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂管の溝加工装置。
- フレア加工される樹脂管の外周面に対して円周溝を形成するための溝加工方法であって、
前記樹脂管の外周面における周方向の一部に対して溝形成具を垂直に押し当てて圧搾し、さらに前記外周面上で前記溝形成具を周方向に相対移動させることによって前記外周面の全周に前記円周溝を形成することを特徴とする、樹脂管の溝加工方法。 - 前記円周溝は、断面略V字形状であってその両側面の間の角度が鋭角である、請求項11に記載の樹脂管の溝加工方法。
- 前記円周溝の一方の側面と他方の側面とは、前記樹脂管の外周面に垂直な仮想線を基準として非対称な傾斜角度の傾斜面に形成されている、請求項12に記載の樹脂管の溝加工方法。
- 前記円周溝が、管軸方向に複数形成されている、請求項11〜13のいずれかに記載の樹脂管の溝加工方法。
- 前記複数の円周溝の深さが相互に異なっている、請求項14に記載の樹脂管の溝加工方法。
- 前記樹脂管の端部をフレア加工する前に、当該樹脂管の外周面における周方向の一部に対して前記溝形成具を垂直に押し当てて圧搾し、さらに前記外周面上で前記溝形成具を周方向に相対移動させることによって前記外周面の全周に前記円周溝を形成する第1加工工程と、前記樹脂管の端部をフレア加工する際に、第2の溝形成具を前記円周溝に嵌合させることによって前記円周溝を仕上げ加工する第2加工工程とを含む、請求項11〜15のいずれかに記載の樹脂管の溝加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012058389A JP2013188985A (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 樹脂管の溝加工装置及び溝加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2012058389A JP2013188985A (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 樹脂管の溝加工装置及び溝加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013188985A true JP2013188985A (ja) | 2013-09-26 |
Family
ID=49389754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012058389A Pending JP2013188985A (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 樹脂管の溝加工装置及び溝加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013188985A (ja) |
-
2012
- 2012-03-15 JP JP2012058389A patent/JP2013188985A/ja active Pending
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