JP2013186061A - 静電容量式センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】可動体の固定板への張り付きを抑制しつつより正確に静電容量を測定することのできる静電容量式センサを得る。
【解決手段】静電容量式センサ1は、半導体基板4を備えており、半導体基板4の一面4aに第1の固定板2を接合し、半導体基板4の他面4bに第2の固定板3を接合することで形成されている。また、可動体5,6は、半導体基板4に揺動可能に形成されており、揺動した際に、当該可動体5,6が第1の固定板2側に当接する前に第2の固定板3側に当接するようになっている。そして、第2の固定板3側の可動体5,6との接触部が、当該可動体5,6と略同電位となるようにした。
【選択図】図10
【解決手段】静電容量式センサ1は、半導体基板4を備えており、半導体基板4の一面4aに第1の固定板2を接合し、半導体基板4の他面4bに第2の固定板3を接合することで形成されている。また、可動体5,6は、半導体基板4に揺動可能に形成されており、揺動した際に、当該可動体5,6が第1の固定板2側に当接する前に第2の固定板3側に当接するようになっている。そして、第2の固定板3側の可動体5,6との接触部が、当該可動体5,6と略同電位となるようにした。
【選択図】図10
Description
本発明は、静電容量式センサに関する。
従来、静電容量式センサとして、可動電極を有する可動体とフレーム部とを備える半導体基板の表裏面に、上部固定板および下部固定板をそれぞれ接合させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、可動体の可動電極と対向するように離間配置された固定電極が上部固定板に形成されている。また、可動体の中央部をビームによって支持し、当該ビームで支持された中央部を境に可動体の両端側の重心位置を非対称とすることで、加速度が入力された際に可動体を揺動させるようにしている。
そして、可動体が揺動した際に可動電極の両端側と固定電極との間で変化する静電容量の差分を演算することで、入力される加速度の大きさを検出している。
しかしながら、上記従来の技術では、可動電極の固定電極と対向する部位にストッパを設けている。そして、可動電極に測定レンジを超える大きな加速度が印加された場合に、可動電極が対向する固定電極や上部固定板に直接衝突して可動体が上部固定板に張り付いてしまうのを抑制している。このストッパは可動電極と固定電極が電気的ショートをしないように絶縁体で形成する必要があるため、ストッパ上に電荷が帯電する場合があり、その電荷の影響により可動電極と固定電極の間の静電容量を正確に測定できなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、可動体の固定板への張り付きを抑制しつつより正確に静電容量を測定することのできる静電容量式センサを得ることを目的とする。
本発明の第1の特徴は、可動電極を有する可動体が揺動可能に形成された半導体基板の一面に前記可動電極との間に間隔を設けて対向配置される固定電極が形成された第1の固定板が接合され、当該半導体基板の他面に第2の固定板が接合された静電容量式センサであって、前記可動体は、揺動した際に、当該可動体が前記第1の固定板側に当接する前に前記第2の固定板側に当接するように形成されており、前記第2の固定板側の前記可動体との接触部が、当該可動体と略同電位になっていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、前記可動体には、前記接触部に接触するストッパが設けられており、前記ストッパは、導電性材料で形成されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、前記接触部は、前記第2の固定板に形成されたストッパであることを要旨とする。
本発明によれば、第1の固定板側に当接する前に第2の固定板側に当接するように可動体を形成している。すなわち、可動体を揺動させたとしても、当該可動体が固定電極を有する第1の固定板に接触しないようにしている。こうすれば、可動電極にストッパを設ける必要がなくなり、電荷の帯電が発生しないため、より正確な静電容量の測定が可能となる。さらに、本発明では、第2の固定板側の可動体との接触部を可動体と略同電位となるようにしている。その結果、可動体と第2の固定板との間に、電位差に起因する静電吸引力が生じてしまうのを抑制することができ、可動体の固定板への張り付きを抑制することができる。
このように、本発明によれば、可動体の固定板への張り付きを抑制しつつより正確に静電容量を測定することのできる静電容量式センサを得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、静電容量式センサとして、加速度センサを例示する。また、錘部の可動電極が形成される側を半導体基板の表面側と定義する。そして、半導体基板の短手方向をX方向、半導体基板の長手方向をY方向、半導体基板の厚さ方向をZ方向として説明する。
また、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる加速度センサ(静電容量式センサ)1は、図1に示すように、半導体素子デバイスを形成したシリコン基板(半導体基板)4を備えている。そして、このシリコン基板4の表面(一面)4aおよび裏面(他面)4bにそれぞれ接合されたガラス製の第1の絶縁性基板(第1の固定板)2および第2の絶縁性基板(第2の固定板)3を備えている。本実施形態では、このシリコン基板4と第1の絶縁性基板2および第2の絶縁性基板3とを陽極接合によって接合している。
本実施形態にかかる加速度センサ(静電容量式センサ)1は、図1に示すように、半導体素子デバイスを形成したシリコン基板(半導体基板)4を備えている。そして、このシリコン基板4の表面(一面)4aおよび裏面(他面)4bにそれぞれ接合されたガラス製の第1の絶縁性基板(第1の固定板)2および第2の絶縁性基板(第2の固定板)3を備えている。本実施形態では、このシリコン基板4と第1の絶縁性基板2および第2の絶縁性基板3とを陽極接合によって接合している。
そして、第1の絶縁性基板2の下面(内面)2aには、錘部(可動体)5,6の設置領域に対応した固定電極21a,21bおよび22a,22bがそれぞれ設けられている。
また、第2の絶縁性基板3の上面(内面)3aには、錘部5,6の設置領域に対応した領域に付着防止膜31,32がそれぞれ形成されている。付着防止膜31,32は、例えば、固定電極21a,21bおよび22a,22bと同じ材料で形成することができる。
シリコン基板4は、2つの枠部40a,40bがY方向(シリコン基板4の長手方向)に並設されたフレーム部40と、枠部40a,40bの内周面に対して隙間43を空けた状態で枠部40a,40b内に配置された錘部5,6と、フレーム部40に対して錘部5,6をそれぞれ回動自在に支持する1対のビーム部7a,7bおよび8a,8bと、錘部5,6の表面(一面)に形成される可動電極5a,6aと、を備えている。
本実施形態では、このシリコン基板4として、Siからなるシリコン活性層111とSiからなる支持基板113との間にSiO2からなる埋込絶縁層112が介在する矩形状のSOI基板を用いている。なお、シリコン基板4の長手方向辺は約2〜4mmで、厚さは約0.4〜0.6mmであり、シリコン活性層111の厚さは約10〜20μm、埋込絶縁層112の厚さは、約0.5μmである。
フレーム部40は、本実施形態では、Z方向(シリコン基板4の厚さ方向)から見て略矩形状の外側フレーム部41と、X方向(シリコン基板4の短手方向)に延在し、外側フレーム部41のY方向(シリコン基板4の長手方向)略中央部を連結する中央フレーム部42と、を備えている。
錘部5,6は、図3および図4に示すように、一面(裏面)に開口する凹部55,65と、凹部55,65を除く充実部53,63とが一体に形成されている。すなわち、錘部5,6に一面(裏面)に開口する凹部55,65を形成することで、錘部5,6に、肉厚の充実部53,63と肉薄の薄肉部54,64とを形成している。
充実部53,63は、図4に示すように、裏面側からみた状態で、矩形状に形成されており、それぞれの充実部53,63には、対角線状の溝部56,66が可動電極5a,6aに対して垂直に形成されている。
また、凹部55,65は4辺に側壁を持つ矩形に形成されており、内部には、補強壁57,67が可動電極5a,6aに対して垂直に設けられている。
本実施形態では、凹部55は、後述する回動軸A1よりもX方向一方側(図1の奥側)に形成されるとともに、凹部65は、後述する回動軸A2よりもX方向他方側(図1の手前側)に形成されている。
ビーム部7a,7bおよび8a,8bは、SOI基板(シリコン基板4)のシリコン活性層111に形成されており、SOI基板の埋込絶縁層112をエッチングストップとして深堀エッチングし、更に埋込絶縁層112を選択的にエッチング除去することで形成される。
ビーム部7a,7bは、錘部5の表面(可動電極5a)の対向する2辺上にそれぞれ位置し、ビーム部7a,7bがねじれることにより、可動電極5aは、ビーム部7a,7bを互いに結ぶ直線を回転軸(軸)A1として揺動する。同様に、ビーム部8a,8bは、錘部6の表面(可動電極6a)の対向する2辺上にそれぞれ位置し、可動電極6aは、ビーム部8a,8bを互いに結ぶ直線を回転軸(軸)A2として揺動する。
また、ビーム部7a,7bおよびビーム部8a,8bは、錘部5,6の表面の2辺の、それぞれ中点に位置している。
また、本実施形態では、錘部5と錘部6、ビーム部7aとビーム部8a、およびビーム部7bとビーム部8bがそれぞれシリコン基板4の一点(ビーム部7bとビーム部8bとを結ぶ線分の中点)に対して点対称となるように配置されている。
ところで、本実施形態では、図4に示すように、錘部5の裏側における回転軸(軸)A1の一方側に凹部55が形成されており、錘部5の重心が他方側に片寄るようにしている。同様に、錘部6の裏側における一方の錘部5に凹部55を設けた一方側とは反対となる他方側(回転軸(軸)A2の他方側)に、凹部65が形成されており、錘部6の重心が一方側に片寄るようにしている。そして、X方向もしくはZ方向に加速度が印加されると、図5に示すように動作し、X方向およびZ方向に印加される加速度aを検出できるようにしている(図7および図8参照)。
このとき、双方の錘部5,6は、例えば図4によって一方の錘部5を例にとって述べると、凹部55が形成されない側の重心Gから表面(可動電極5a)に下ろした垂線と、その重心Gと回転軸(軸)A1とを結ぶ直線とでなす角度θがほぼ45度となるように設定されている。なお、他方の錘部6にあっても同様であるが、この場合は上述したように重心位置が回転軸(軸)A2を挟んで錘部5の重心Gとは反対側に存在することになる。このように重心Gを配置すれば、X方向とZ方向の検出感度が等価になるため、それぞれの方向の検出感度をほぼ同一とすることができる。
また、シリコン基板4と第1の絶縁性基板2および第2の絶縁性基板3との接合面には比較的浅いギャップG1,G2がそれぞれ形成されており、シリコン基板4各部の絶縁性や錘部(可動電極5a,6a)5,6の動作性の確保が図られている。すなわち、シリコン基板4の表面(一面)4aに第1の絶縁性基板(第1の固定板)2を接合し、シリコン基板4の裏面(他面)4bに第2の絶縁性基板(第2の固定板)3を接合することで空間部Sを形成している。そして、この空間部Sを形成することで、錘部(可動電極5a,6a)5,6の動作性を確保している。
なお、シリコン基板4の裏面側のギャップG2は、アルカリ性湿式異方性エッチング液(例えば、KOH(水酸化カリウム水溶液)、TMAH(テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液)等)を用いたシリコン異方性エッチングによりシリコン基板4の一部を除去することで形成することができる。このとき、上述した凹部55,65も同時に形成するのが好適である。
また、隙間43および隙間44は、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)などにより垂直エッチング加工をすることで形成している。反応性イオンエッチングとしては、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を備えたエッチング装置によるICP加工を利用することができる。
また、錘部5,6の裏面の4隅には、錘部5,6が第2の絶縁性基板3の付着防止膜31,32に直接衝突するのを防止するための突起部52,62が突設されている。
また、本実施形態では、外側フレーム部41は、X方向一端側(図2の下側)が幅広に形成されており、この外側フレーム部41のX方向一端側には、錘部5,6が配置される隙間43,43とそれぞれ連続するように隙間44,44が形成されている。そして、隙間44を空けた状態で電極台9がそれぞれ2つずつ配置されている。
この電極台9の表面には、金属膜からなる検出電極10a,10b,11a,11bがそれぞれ設けられている。
電極台9は、それぞれフレーム部40および錘部5,6から離間して配置されており、第1の絶縁性基板2および第2の絶縁性基板3により上下面を固定されている。また、外側フレーム部41の表面のY方向中央部には、加速度センサ1の外部に配線される共通電極12が設けられており、フレーム部40は共通電極12により共通電位をとっている。
第1の絶縁性基板2の下面には、上述したように、錘部5,6の設置領域に対応した固定電極21a,21bおよび22a,22bがそれぞれ設けられている。これら各固定電極21a,21bおよび22a,22bは、略同一形状で面積が略同一となるように形成されている。
固定電極21a,21bは、ビーム部7a,7bを互いに結ぶ直線(回動軸A1)を境界線として、互いに離間して配置されている。同様に、固定電極22a,22bは、ビーム部8a,8bを互いに結ぶ直線(回動軸A2)を境界線として、互いに離間して配置されている。本実施形態では、各固定電極21a,21bおよび22a,22bは、アルミニウム(Al)をスパッタ法やCVD法等により第1の絶縁性基板2に蒸着することで形成している。
固定電極21a,21bは、検出電極10a,10bにそれぞれ電気的に接続されており、固定電極22a,22bは、検出電極11a,11bにそれぞれ電気的に接続されている。
具体的には、固定電極21a,21bおよび22a,22bには、それぞれが接続される検出電極10a,10bおよび11a,11bが形成された固定電極台9に向けて引出線(固定電極側金属接触部)25がそれぞれ設けられている。
また、各固定電極台9には、引出線(固定電極側金属接触部)25が接触するアルミニウム製の導電層(半導体基板側金属接触部)13が形成されている。本実施液体では、各固定電極台9のX方向他端側(図2の上側:錘部側)に段差9aが設けられており、当該段差9aの下面、すなわち、検出電極10a,10bおよび11a,11bが形成される面よりも低い位置に導電層(半導体基板側金属接触部)13を形成している(図3参照)。
そして、この引出線(固定電極側金属接触部)25および導電層(半導体基板側金属接触部)13は、シリコン基板4と第1の絶縁性基板2とを陽極接合する際に、互いに踏みつぶされて接触する。
こうして、固定電極21a,21bおよび22a,22bが、検出電極10a,10bおよび11a,11bに電気的に接続される。
なお、検出電極10a,10bおよび11a,11bは、互いに離間し、それぞれフレーム部40、錘部5,6から離間しているので、各検出電極が互いに絶縁され、各検出電極の寄生容量や、各検出電極間のクロストークを低減し、高精度な容量検出を行うことができる。
また、第1の絶縁性基板2の電極台9と対応する部位には、サンドブラスト加工等によってスルーホール23がそれぞれ形成されており、第1の絶縁性基板2の共通電極12に対応する部位には、サンドブラスト加工等によってスルーホール24がそれぞれ形成されている。そして、検出電極10a,10b,11a,11bは、それぞれスルーホール23を介して外部に露出、配線され、共通電極12は、それぞれスルーホール24を介して、外部に露出、配線される。こうして、固定電極21a,21b,22a,22bや可動電極5a、6aの電位を外部に取り出せるようにしている。
このように構成された加速度センサ1は、図5の矢印aで示す加速度が印加されると、双方の錘部5,6がそれぞれ揺動運動し、錘部5,6の両端側と固定電極21a,21bおよび22a,22bとの間のギャップdが変化し、それらのギャップd間の静電容量C1、C2、C3、C4が変化する。なお、図5では一方の錘部5を例示している。
このときの静電容量Cは、C=ε×S/dとなることが知られており(ε:誘電率、S:電極面積、d:ギャップ)、この式からギャップdが大きくなると静電容量Cは減少し、ギャップdが小さくなると静電容量Cは増加することになる。
そして、加速度センサ1は、図6のシステム構成に示すように、検出された静電容量C1、C2、C3、C4が、例えば、ASICで構成される演算回路100に送られてX方向の加速度およびZ方向の加速度が求められ、当該加速度を示すデータが出力されるようになっている。このとき、演算回路100で実行される演算式は図9に示すものであり、図7に示すX方向の加速度aの印加と、図8に示すZ方向の加速度aの印加とによって得られるC1、C2、C3、C4の差分から加速度aの方向を決定している。なお、以下に示す式中のパラメータC0は、加速度aが印加されていない状態での錘部5,6と固定電極21a,21bおよび22a,22bとの間の静電容量を示している。
そして、+X方向に加速度aが印加された場合(図7参照)は、双方の錘部5,6が同方向に揺動するため、C1=C0+ΔC、C2=C0−ΔC、C3=C0+ΔC、C4=C0−ΔCとなる。また、−X方向に加速度aが印加された場合は、双方の錘部5,6の揺動方向が+方向とは逆となるため、C1=C0−ΔC、C2=C0+ΔC、C3=C0−ΔC、C4=C0+ΔCとなる。
一方、+Z方向に加速度aが印加された場合(図8参照)は、双方の錘部5,6が互いに逆方向に揺動するため、C1=C0−ΔC、C2=C0+ΔC、C3=C0+ΔC、C4=C0−ΔCとなる。また、−Z方向に加速度aが印加された場合は、双方の錘部5,6の揺動方向が+方向とは逆となるため、C1=C0+ΔC、C2=C0−ΔC、C3=C0−ΔC、C4=C0+ΔCとなる。
したがって、一方の錘部5と固定電極21a、21bとの間の静電容量の差分CA(=C1−C2)は、+X方向で+2ΔC、−X方向で−2ΔC、+Z方向で−2ΔC、−Z方向で+2ΔCとなる。また、他方の錘部6と固定電極22a、22bとの間の静電容量の差分CB(=C3−C4)は、+X方向で+2ΔC、−X方向で−2ΔC、+Z方向で+2ΔC、−Z方向で−2ΔCとなる。
ここで、X方向の出力は両方の差分CA、CBの和として求めることができ、Z方向の出力は両方の差分CA、CBの差として求めることができる。これにより、X方向の出力は、+X方向の加速度aが印加された場合は+4ΔCとなり、−X方向の加速度aが印加された場合は−4ΔCとなる。また、Z方向の出力は、+Z方向の加速度aが印加された場合は−4ΔCとなり、−Z方向の加速度aが印加された場合は+4ΔCとなる。
ところで、本実施形態の加速度センサ1は、図1に示すように、一方の錘部5を備えた第1の加速度センサ単体と、他方の錘部6を備えた第2の加速度センサ単体とが同一チップ面内に配置されるとともに、それぞれの加速度センサ単体が相対的に180度回転した状態で配置されている。このように、第1の加速度センサ単体における一方の錘部5と、第2の加速度センサ単体における他方の錘部6との重心位置が、回転軸(軸)A1,A2に対して互いに反対側に位置するように配置することで、X方向およびZ方向の加速度aを検出できるようにしている。
ここで、本実施形態では、錘部(可動体)5,6を揺動させた際に、当該錘部(可動体)5,6が第1の絶縁性基板(第1の固定板)2側に当接する前に第2の絶縁性基板(第2の固定板)3側に当接するように、錘部(可動体)5,6を形成している。
具体的には、ギャップG1とギャップG2の深さ(Z方向の距離)を調整して、ギャップG1の方がギャップG2のよりも大きくなるように形成している。そして、錘部(可動体)5,6を揺動させた際に、当該錘部(可動体)5,6の裏面側が第2の絶縁性基板3側に当接した状態で、錘部(可動体)5,6の表面側(可動電極5a,6a側)が第1の絶縁性基板2側に当接しないようにした(図10参照)。なお、図10では、錘部5のみ開示しているが、錘部6についても同様の構成である。
さらに、本実施形態では、錘部(可動体)5,6の裏面側に設けた突起部52,62が第2の絶縁性基板3の上面(内面)3aに形成された付着防止膜31,32にそれぞれ当接するようにしている。なお、突起部52,62および付着防止膜31,32は、例えば、固定電極21a,21bおよび22a,22bと同じ材料(Al等)の導電性材料で形成されている。
そして、付着防止膜31,32は、配線26aおよびフレーム部40を介して錘部(可動体)5,6にそれぞれ電気的に接続されている。
このように、導電性の付着防止膜31,32を錘部(可動体)5,6に電気的に接続することで、付着防止膜31,32と錘部(可動体)5,6とが同電位となるようにしている。
したがって、本実施形態では、付着防止膜31,32が第2の絶縁性基板(第2の固定板)3側の錘部(可動体)5,6との接触部に相当しており、この付着防止膜31,32がストッパとして機能するものである。なお、付着防止膜31,32に導電性の突起部を形成して、当該突起部をストッパとして機能させるようにしてもよい。
また、突起部52,62が、錘部(可動体)5,6に形成されて接触部に接触するストッパに相当するものである。
以上説明したように、本実施形態では、第1の絶縁性基板(第1の固定板)2側に当接する前に第2の絶縁性基板(第2の固定板)3側に当接するように錘部(可動体)5,6を形成している。すなわち、錘部(可動体)5,6を揺動させたとしても、当該錘部(可動体)5,6が固定電極21a,21bおよび22a,22bを有する第1の絶縁性基板(第1の固定板)2に接触しないようにしている。なお、このとき、錘部(可動体)5,6は固定電極21a,21bおよび22a,22bにも接触しないようになっている。こうすれば、固定電極21a,21bおよび22a,22bに対向する可動電極5a,6aに突起部等のストッパを設ける必要がなくなる。そのため、静電容量の測定に影響を及ぼす電荷の帯電を抑制することができ、固定電極21a,21bおよび22a,22bと可動電極5a,6aとの間の静電容量をより正確に測定することができる。
さらに、本実施形態では、付着防止膜31,32(第2の固定板側の可動体との接触部)を錘部(可動体)5,6と同電位となるようにしている。
ところで、付着防止膜31,32と錘部(可動体)5,6との間に電位差が生じていると、当該電位差に起因する静電気力(静電吸引力)が発生して錘部(可動体)5,6が付着防止膜31,32に張り付いてしまうおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、付着防止膜31,32と錘部(可動体)5,6とが同電位となるようにしている。そのため、錘部(可動体)5,6と付着防止膜31,32(第2の絶縁性基板3)との間に、電位差に起因する静電吸引力が生じてしまうのを抑制することができる。その結果、錘部(可動体)5,6の付着防止膜31,32(第2の絶縁性基板3)への張り付きを抑制することができるようになる。
このように、本実施形態によれば、錘部(可動体)5,6の付着防止膜31,32(第2の絶縁性基板3)への張り付きを抑制しつつ固定電極21a,21bおよび22a,22bと可動電極5a,6aとの間の静電容量をより正確に測定することのできる加速度センサ(静電容量式センサ)1を得ることができる。
また、本実施形態では、突起部52,62および付着防止膜31,32を、導電性材料で形成しているため、突起部52,62や付着防止膜31,32を絶縁性材料で形成した場合のように、表面が帯電してしまうことがなくなる。すなわち、突起部52,62や付着防止膜31,32の表面に静電気が蓄積され、蓄積された静電気に起因する錘部(可動体)5,6の付着防止膜31,32(第2の絶縁性基板3)への張り付きを抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる加速度センサ1Aは、基本的に上記第1実施形態の加速度センサ1と同様の構成をしている。
本実施形態にかかる加速度センサ1Aは、基本的に上記第1実施形態の加速度センサ1と同様の構成をしている。
すなわち、加速度センサ1Aは、シリコン基板4の表面(一面)4aに第1の絶縁性基板(第1の固定板)2を接合し、シリコン基板4の裏面(他面)4bに第2の絶縁性基板(第2の固定板)3を接合することで空間部Sを形成している。
そして、本実施形態においても、錘部(可動体)5,6を揺動させた際に、当該錘部(可動体)5,6が第1の絶縁性基板(第1の固定板)2側に当接する前に第2の絶縁性基板(第2の固定板)3側に当接するように、錘部(可動体)5,6を形成している。
そして、付着防止膜31,32を導電性材料で形成し、配線26aおよびフレーム部40を介して錘部(可動体)5,6にそれぞれ電気的に接続させることで、付着防止膜31,32と錘部(可動体)5,6とが同電位となるようにしている。
ここで、本実施形態にかかる加速度センサ1Aが上記第1実施形態の加速度センサ1と主に異なる点は、錘部(可動体)5,6に突起部52,62を設けていない点にある。
すなわち、本実施形態では、錘部(可動体)5,6を揺動させた際に、当該錘部(可動体)5,6の裏面が付着防止膜31,32にそれぞれ当接するようにしている(図11参照)。なお、付着防止膜31,32に導電性の突起部を形成して、当該突起部をストッパとして機能させるようにしてもよい。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、X方向とZ方向の2方向の加速度を検出する加速度センサを例示したが、錘部の1つをXY平面内で90度回転させて配置し、Y方向を加えた3方向の加速度を検出する加速度センサとしてもよい。
また、上記各実施形態では、静電容量式センサとして加速度センサを例示したが、これに限ることなく、その他の静電容量式センサであっても本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では、SOI基板を用いて形成した半導体基板を例示したが、SOI基板を用いずにSiからなる半導体基板を用いて、可動体やフレーム部を形成することも可能である。このように、可動体を絶縁体を用いずに形成することで、可動体の構造を電気的に分断されない構造とすることができ、可動体と固定板との間に静電気が蓄積されてしまうのをより一層抑制することができ、可動体の固定板への張り付きをより一層抑制することができるようになる。
また、錘部や固定電極その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1,1A 加速度センサ(静電容量式センサ)
2 第1の絶縁性基板(第1の固定板)
3 第2の絶縁性基板(第2の固定板)
4 シリコン基板(半導体基板)
5,6 錘部(可動体)
5a、6a 可動電極
21a,21b,22a,22b 固定電極
31,32 付着防止膜(接触部:ストッパ)
52,62 突起部(ストッパ)
2 第1の絶縁性基板(第1の固定板)
3 第2の絶縁性基板(第2の固定板)
4 シリコン基板(半導体基板)
5,6 錘部(可動体)
5a、6a 可動電極
21a,21b,22a,22b 固定電極
31,32 付着防止膜(接触部:ストッパ)
52,62 突起部(ストッパ)
Claims (3)
- 可動電極を有する可動体が揺動可能に形成された半導体基板の一面に前記可動電極との間に間隔を設けて対向配置される固定電極が形成された第1の固定板が接合され、当該半導体基板の他面に第2の固定板が接合された静電容量式センサであって、
前記可動体は、揺動した際に、当該可動体が前記第1の固定板側に当接する前に前記第2の固定板側に当接するように形成されており、
前記第2の固定板側の前記可動体との接触部が、当該可動体と略同電位になっていることを特徴とする静電容量式センサ。 - 前記可動体には、前記接触部に接触するストッパが設けられており、
前記ストッパは、導電性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式センサ。 - 前記接触部は、前記第2の固定板に形成されたストッパであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電容量式センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012053228A JP2013186061A (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | 静電容量式センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2012053228A JP2013186061A (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | 静電容量式センサ |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013186061A true JP2013186061A (ja) | 2013-09-19 |
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ID=49387591
Family Applications (1)
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| JP2012053228A Pending JP2013186061A (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | 静電容量式センサ |
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|---|---|
| JP (1) | JP2013186061A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015177377A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | オムロン株式会社 | 音響トランスデューサ |
-
2012
- 2012-03-09 JP JP2012053228A patent/JP2013186061A/ja active Pending
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