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JP2013183119A - 半導体装置及びその設計方法 - Google Patents

半導体装置及びその設計方法 Download PDF

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JP2013183119A JP2012047802A JP2012047802A JP2013183119A JP 2013183119 A JP2013183119 A JP 2013183119A JP 2012047802 A JP2012047802 A JP 2012047802A JP 2012047802 A JP2012047802 A JP 2012047802A JP 2013183119 A JP2013183119 A JP 2013183119A
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Kiyoshi Terui
淑 照井
Kazuhiko Matsuki
和彦 松木
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Elpida Memory Inc
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Abstract

【課題】メッシュ状の電源配線を有する半導体装置において重要な信号配線の寄生容量を削減する。
【解決手段】配線層M2に設けられ、Y方向に延在する複数の電源配線V2aと、配線層M3に設けられX方向に延在する複数の電源配線V3と、配線層M3に設けられX方向に延在する信号配線S3aと、電源配線V2aと電源配線V3とが交差する部分において両者を電気的に接続する複数のスルーホール導体THvとを備える。電源配線V2aの少なくとも一部には、信号配線S3aと交差する部分において切り欠き部Aが設けられている。これにより、メッシュ状の電源配線を有する半導体装置において、信号配線S3aにより伝達される信号の信号品質を高めることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその設計方法に関し、特に、複数の配線層を有する半導体装置及びその設計方法に関する。
半導体装置の設計においては、インバータ回路やNANDゲート回路のような基本的な機能を有するロジック回路のレイアウトを「スタンダードセル」としてあらかじめ登録しておき、必要なスタンダードセルを複数個組み合わせることによって所望の機能を有する回路ブロックを半導体基板上にレイアウトすることが一般的に行われている(特許文献1参照)。スタンダードセル内を接続する配線やスタンダードセル間を接続する配線は、ゲート配線層よりも上層に位置する複数のメタル配線層に形成される。
メタル配線層の一例として、下層側から第1配線層、第2配線層及び第3配線層がこの順に設けられている場合、第1配線層及び第3配線層には例えばX方向に延在する配線が主に形成され、第2配線層には例えばY方向に延在する配線が主に形成される。この場合、第1配線層に形成された配線と第2配線層に形成された配線は互いに交差し、第2配線層に形成された配線と第3配線層に形成された配線は互いに交差することになる。
隣接する配線層間において配線が交差する場合、交差領域において寄生容量が生じる。このような寄生容量は信号の伝達特性を劣化させることがあるため、伝達すべき信号の種類によっては寄生容量を削減する必要が生じる。尚、半導体デバイスではなく平面ディスプレイに関するものであるが、特許文献2には、交差する配線の一方に切り欠き部を設けることによって交差面積を削減し、これにより寄生容量を低減する方法が記載されている。
特開2009−206402号公報 特開2003−216063号公報
しかしながら、特許文献2に記載されているのは平面ディスプレイであることから、配線や素子のレイアウトは自ずと定められる。このため、切り欠き部を設ける位置やサイズなどの設計も容易である。これに対し、半導体デバイス、特にスタンダードセルを用いた半導体デバイスにおいては、求められる回路機能や特性などによって配線や素子のレイアウトが大幅に異なるため、特許文献2に記載された技術をそのまま適用することは困難である。特に、半導体デバイスにおいては、メッシュ状の電源配線を用いて電源の強化が行われることがあり、この場合、他の配線が形成されない空きスペースを埋めるように電源配線が追加的に形成されるため、信号配線に意図しない大きな寄生容量が生じることがある。
本発明の一側面による半導体装置は、第1の配線層に設けられ、第1の方向に延在する複数の第1の電源配線と、前記第1の配線層とは異なる第2の配線層に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の電源配線と、前記第2の配線層に設けられ、前記第2の方向に延在する信号配線と、前記第1の電源配線と前記第2の電源配線とが交差する部分において両者を電気的に接続する複数のスルーホール導体と、を備え、前記複数の第1の電源配線の少なくとも一部には、前記信号配線と交差する部分において切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
本発明の他の側面による半導体装置は、メッシュ状に形成された電源配線と、前記電源配線と交差する第1の信号配線と、を備え、前記電源配線は、配線幅がいずれも第1の幅である第1及び第2の配線部分と、前記第1の配線部分と前記第2の配線部分とを接続する第3の配線部分であって、配線幅が前記第1の幅よりも狭い第2の幅である第3の配線部分とを含み、前記第1の信号配線は、前記電源配線の前記第3の配線部分と交差することを特徴とする。
本発明の一側面による半導体装置の設計方法は、メッシュ状の電源配線及び前記電源配線と交差する信号配線をレイアウトする第1のステップと、前記電源配線と前記信号配線が重なる交差領域を特定する第2のステップと、前記交差領域に位置する前記電源配線の一部を除去することにより、前記交差領域に位置する前記電源配線の配線幅を減少させる第3のステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、メッシュ状の電源配線を有する半導体装置において、所定の信号配線により伝達される信号の信号品質を高めることが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による半導体装置の主要部を示す略平面図である。 パラメータαの値を1に設定した例を示す図である。 半導体装置の設計装置100を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による半導体装置の設計方法を説明するためのフローチャートである。 ステップS2を完了した時点におけるレイアウトを示す図である。 ステップS3cを完了した時点におけるレイアウトを示す図である。 ステップS3eを完了した時点におけるレイアウトを示す図である。 (a)〜(g)は各ステップにおける交差領域の様子を説明するための模式図である。 第3配線層に形成された配線の寄生容量成分を説明するための模式的な断面図である。 第3配線層の配線スペースLと寄生容量との関係を示すグラフであり、(a)は層間絶縁膜の膜厚が薄い場合を示し、(b)は層間絶縁膜の膜厚が厚い場合を示している。 一般的なDRAMのレイアウト図である。 (a)は配線層M1〜M4を示す断面図であり、(b)は配線層M1〜M7を示す断面図である。 (a)〜(c)は、切り欠き部Aのいくつか形状を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による半導体装置の主要部を示す略平面図である。
本実施形態による半導体装置はスタンダードセル方式の半導体装置であり、求められる回路機能や特性に基づいて複数のスタンダードセルが半導体基板上にレイアウトされる。図1には、このうち8つのスタンダードセルSC1〜SC8を図示している。スタンダードセル上には、スタンダードセル内を接続する配線やスタンダードセル間を接続する配線が設けられる。特に限定されるものではないが、本実施形態ではゲート配線層よりも上層に第1配線層、第2配線層及び第3配線層がこの順に設けられている。但し、図1では図面の見やすさを考慮して、第2配線層と第3配線層のみを表示している。第2配線層はY方向に延在する配線が主に形成される配線層であり、第3配線層はX方向に延在する配線が主に形成される配線層である。
図1に示すように、第2配線層には、Y方向に延在する信号配線S2及び電源配線V2,G2,V2a,G2aが形成されている。信号配線S2は所定の信号を伝送するための配線である。電源配線V2,V2aは電源電位VDDを供給するための配線であり、電源配線G2,G2aは接地電位GNDを供給するための配線である。ここで、信号配線S2の配線幅をWS2、電源配線V2の配線幅をWV2、電源配線G2の配線幅をWG2とした場合、
WS2<WV2
WS2<WG2
である。特に限定されるものではないが、信号配線S2の配線幅WS2は、第2配線層における最小配線幅に設計される。したがって、電源配線V2の配線幅WV2や、電源配線G2の配線幅WG2は、第2配線層における最小配線幅よりも広い。
また、第2配線層には、電源配線V2,G2よりも幅の広い電源配線V2a,G2aが設けられている。詳細については後述するが、これら幅の広い電源配線V2a,G2aは、第2配線層の空きスペースを埋めるよう追加的に設けられた電源配線であり、その一部には切り欠き部Aが設けられている。切り欠き部Aとは、当該電源配線の配線幅内に存在する領域であって、電源配線が削除されている領域を指す。これら電源配線V2a,G2aは空きスペースに形成されるため、その配線幅はまちまちであるが、電源配線V2aの配線幅をWVa2、電源配線G2aの配線幅をWG2aとした場合、
WV2≦WV2a
WG2≦WG2a
である。本発明においては、これら幅の広い電源配線V2a,G2aを「第1の電源配線」と呼ぶことがある。第2配線層に設けられた他の電源配線V2,G2については「第3の電源配線」と呼ぶことがある。また、第2配線層に設けられた信号配線S2については「第3の信号配線」と呼ぶことがある。さらに、第2配線層を「第1の配線層」と呼ぶことがある。
一方、第3配線層には、X方向に延在する信号配線S3,S3a及び電源配線V3,G3が形成されている。信号配線S3,S3aは所定の信号を伝送するための配線であり、電源配線V3,G3はそれぞれ電源電位VDD及び接地電位GNDを供給するための配線である。ここで、信号配線S3aは特に重要な信号を伝達するための信号線である。特に重要な信号とは、例えば、タイミングマージンが小さいために特に高い信号品質が求められる信号などが該当する。本発明においては、重要信号を伝達するために用いる信号配線S3aを「第1の信号配線」と呼ぶことがある。第3配線層に設けられた他の信号配線S3については「第2の信号配線」と呼ぶことがある。
ここで、信号配線S3,S3aの配線幅をWS3、電源配線V3の配線幅をWV3、電源配線G3の配線幅をWG3とした場合、
WS3<WV3
WS3<WG3
である。特に限定されるものではないが、信号配線S3,S3aの配線幅WS3は、第3配線層における最小配線幅に設計される。したがって、電源配線V3の配線幅WV3や、電源配線G3の配線幅WG3は、第3配線層における最小配線幅よりも広い。本発明においては、第3配線層に設けられた電源配線V3,G3を「第2の電源配線」と呼ぶことがある。また、第3配線層を「第2の配線層」と呼ぶことがある。
第2配線層に設けられた電源配線V2,V2aと、第3配線層に設けられた電源配線V3とが交差する領域には、複数のスルーホール導体THvが設けられる。スルーホール導体THvは両者を電気的に接続するための導体であり、これにより、電源電位VDDを供給する配線は、X方向及びY方向に広がるメッシュ状となる。同様に、第2配線層に設けられた電源配線G2,G2aと、第3配線層に設けられた電源配線G3とが交差する領域には、複数のスルーホール導体THgが設けられる。スルーホール導体THgは両者を電気的に接続するための導体であり、これにより、接地電位GNDを供給する配線もX方向及びY方向に広がるメッシュ状となる。電源配線をメッシュ状とすることにより電源が強化され、局所的な電位変動が抑制されることから、電源電位VDDや接地電位GNDの安定化を図ることができる。
図1に示すように、第2配線層に設けられた電源配線V2a,G2aの一部には、信号配線S3aと交差する領域において切り欠き部Aが設けられている。これに対し、第2配線層に設けられた残りの電源配線V2a,G2aや、電源配線V2,G2には切り欠き部は設けられていない。
電源配線V2a,G2aに切り欠き部Aを設けるか否か、さらには、どのような形状の切り欠き部Aを設けるかは、当該電源配線V2a,G2aの配線幅によって定められる。具体的には、配線幅がW1未満である電源配線V2a,G2aについては切り欠き部Aが設けられず、配線幅がW1以上である電源配線V2a,G2aについては切り欠き部Aが設けられる。また、配線幅がW1以上、W2未満である電源配線V2a,G2aについてはX方向における両側にそれぞれ切り欠き部Aが設けられ、配線幅がW2以上である電源配線V2a,G2aについてはX方向における中央部に切り欠き部Aが設けられる。
これにより、配線幅がW1以上である電源配線V2a,G2aについては、信号配線S3aとの交差面積が削減されるため、信号配線S3aの寄生容量が低減される。これにより、信号配線S3aによって伝送される重要な信号の信号品質を高めることが可能となる。ここで、配線幅がW1以上、W2未満である電源配線V2a,G2aについてはX方向における両側にそれぞれ切り欠き部Aが設けられるため、信号配線S3aとは1箇所で交差する。一方、配線幅がW2以上である電源配線V2a,G2aについてはX方向における中央部に切り欠き部Aが設けられるため、信号配線S3aとは2箇所で交差する。これにより、信号配線S3aとの交差面積は、配線幅がW1以上、W2未満である電源配線V2a,G2aよりも、配線幅がW2以上である電源配線V2a,G2aの方が大きくなる。
また、本実施形態では、切り欠き部AのY方向における長さを3×WS3に設計しているが、本発明がこれに限定されるものではない。切り欠き部AのY方向における長さを3×WS3としているのは、後述するパラメータαの値を3に設定しているためである。パラメータαの値を1に設定すれば、切り欠き部AのY方向における長さは、図2に示すようにWS3となる。
次に、本発明の好ましい実施形態による半導体装置の設計装置及び設計方法について説明する。
図3は、本実施形態による半導体装置の設計装置100を示すブロック図である。また、図4は、本実施形態による半導体装置の設計方法を説明するためのフローチャートである。
図3に示す設計装置100は、入力デバイス110及び出力デバイス120と、これらに接続された処理部130と、複数のスタンダードセルSCのレイアウトが登録されたライブラリ140とを備える。したがって、プログラムによって動作する一般的なコンピュータを用いて設計装置100を構成することが可能である。そして、設計対象となる回路ブロックの回路データを入力デバイス110から入力すると、設計装置100はこれに対応するレイアウトパターンデータを出力デバイス120から出力する。レイアウトパターンデータとは、当該回路ブロックを実現するための物理的なデバイス構成を示すデータであり、拡散層、ゲート電極、信号配線、電源配線、コンタクト導体、スルーホール導体の位置データ及び形状データなどを含む。
図4に示すように、まず設計対象となる回路ブロックの回路データを入力デバイス110から入力する(ステップS1)。入力された回路データは処理部130に供給される。処理部130は回路データを解析し、ライブラリ140に登録された多数のスタンダードセルSCの中から必要な複数のスタンダードセルSC及びその組み合わせを特定し、半導体基板上にレイアウトする(ステップS2)。図5は、ステップS2の実行によって、スタンダードセルSC1〜SC8がレイアウトされた状態を示している。当然ながら、当該処理は設計装置100の内部で実行される情報処理であり、半導体基板上に物理的なセルを実際に配置するわけではない。あくまで、設計装置100内に定義された仮想的なエリア内に、スタンダードセルSCを仮想的にレイアウトする処理である。以降の処理についても同様である。
次に、第1〜第3配線層に必要な配線をレイアウトする(ステップS3)。特に限定されるものではないが、かかるステップS3は下層の配線層からレイアウトを行うことが好ましい。つまり、第1配線層に電源配線及び信号配線をレイアウトし(ステップS3a)、次に、第2配線層に電源配線V2,G2及び信号配線S2をレイアウトし(ステップS3b)、次に、第3配線層に電源配線V3,G3及び信号配線S3をレイアウトすればよい(ステップS3c)。図6は、ステップS3cを完了した時点におけるレイアウトを示している。この状態では、第2配線層にいくつかの空き領域が存在している。第1配線層から第3配線層までのレイアウトが完了すると、第3配線層に形成された重要な信号配線S3aの寄生容量Cを計算する(ステップS3d)。
そして、第2配線層の空きスペースに電源配線V2a,G2aをレイアウトする(ステップS3e)。図7は、ステップS3eを完了した時点におけるレイアウトを示している。ステップS3eが完了すると、第2配線層に存在していた空きスペースはすべて埋められる。空きスペースに電源配線V2a,G2aをレイアウトするのは、メッシュ状の電源配線を強化するためである。
次に、追加した電源配線V2a,G2aと重要な信号配線S3aとが平面視で重なる交差領域B0を特定する(ステップS4)。図8(a)は、電源配線V2a,G2aと信号配線S3aとの交差領域B0を示している。
次に、交差領域B0のY方向における幅をパラメータαに基づいて拡大し、交差領域B1を生成する(ステップS5)。パラメータαは、入力デバイス110を介してあらかじめ登録される値であり、重要な信号配線S3aの寄生容量をより低減する必要がある場合にはパラメータαの値をより大きく設定する。そして、交差領域B0のY方向における幅WS3にパラメータαを乗じ、得られた値を補正後の幅WS3×αとする。これにより、幅WS3である交差領域B0が幅WS3×αである交差領域B1に拡大される。図8(b)は、交差領域B0が交差領域B1に拡大された様子を示している。特に限定されるものではないが、パラメータαの値は1以上であることが好ましい。パラメータαの値を1以上とすれば、交差領域B1が交差領域B0よりも大きくなるからである。
次に、交差領域B1に位置する電源配線V2a,G2aを削除する(ステップS6)。これにより、電源配線V2a,G2aと信号配線S3aとは重ならなくなるが、このままでは電源配線V2a,G2aがY方向に分断されてしまうため、以下の処理により、分断された電源配線V2a,G2aの再接続を行う。本発明においては、分断された電源配線V2a,G2aのY方向における一方側を「第1の配線部分」、他方側を「第2の配線部分」と呼ぶことがある。図8(c)は、交差領域B1に位置する電源配線V2a,G2aが削除された様子を示している。
次に、図8(d)に示すように、交差領域B1のX方向における両辺E0,F0を、第2配線層における最小配線幅だけそれぞれ内側にシフトさせた辺E1,F1の位置を特定する(ステップS7)。この処理は、辺E0と辺E1並びに辺F0と辺F1に挟まれた領域G0に配線を形成した場合に、辺E1と辺F1に挟まれた領域G1をスペースとすることができるか否かを評価するための処理である。
そして、領域G0の幅WG0と領域G1の幅WG1とを比較する(ステップS8)。その結果、WG0>WG1である場合には、領域G0,G1の両方に電源配線V2a,G2aを形成する(ステップS9)。つまり、ステップS6にて削除した交差領域B1に電源配線V2a,G2aを再度形成する。これは、対象となる電源配線V2a,G2aの幅が細いため(W1未満)、交差領域B1に切り欠き部を設けることが困難又は不適切であることを意味する。かかる処理により、分断された電源配線V2a,G2aが再度接続される。図8(e)は、ステップS9によって電源配線V2a,G2aが再度接続された様子を示している。
これに対し、WG0≦WG1である場合には、ステップS3dにて計算した信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0よりも大きいか否かを判断する(ステップS10)。これは、信号配線S3aの容量削減を優先するか、電源配線V2a,G2aの強化を優先するかを選択するための判断である。その結果、信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0よりも大きい場合には、領域G0に配線を形成する(ステップS11)。これにより、電源配線V2a,G2aが再度接続されるとともに、辺E1と辺F1に挟まれた領域G1が切り欠き部Aとなる。図8(f)は、ステップS11によって電源配線V2a,G2aが再度接続された様子を示している。かかる処理は、対象となる電源配線V2a,G2aの幅が主にW2以上である場合に実行される。
一方、信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0以下である場合には、領域G1に配線を形成する(ステップS12)。これにより、電源配線V2a,G2aが再度接続されるとともに、領域G0が切り欠き部Aとなる。図8(g)は、ステップS12によって電源配線V2a,G2aが再度接続された様子を示している。かかる処理は、対象となる電源配線V2a,G2aの幅が主にW1以上、W2未満である場合に実行される。本発明においては、ステップS11又はS12によって生成される電源配線を「第3の配線部分」と呼ぶことがある。第3の配線部分は、第1及び第2の配線部分を接続する役割を果たし、その配線幅は第1及び第2の配線部分の配線幅よりも狭い。信号配線S3aは、電源配線V2a,G2aの第3の配線部分と交差する。これに対し、他の信号配線S3は、電源配線V2a,G2aの第1又は第2の配線部分と交差する。
これらの処理を各交差領域B1に対して実行した後、第2配線層及び第3配線層に形成された互いに対応する配線同士をスルーホール導体によって接続する(ステップS13)。これにより電源配線がメッシュ状となり、一連の設計が完了する。
このように、本実施形態では、重要な信号配線S3aと交差する領域において電源配線V2a,G2aに切り欠き部を設けていることから、重要な信号配線S3aの寄生容量を削減することが可能となる。また、電源配線V2a,G2aは空きスペースに形成されるためその配線幅がまちまちであるが、本実施形態では電源配線V2a,G2aの配線幅や信号配線S3aの寄生容量に応じて切り欠き部の有無や、切り欠き部の形状を選択していることから、寄生容量の削減と電源配線の強化を両立させることができる。
ここで、ステップS10にて用いる所定の容量値C0について説明する。
図9は、第3配線層に形成された配線の寄生容量成分を説明するための模式的な断面図である。図9に示すように、第2配線層に形成された配線M2と第3配線層に形成された配線M3とが層間絶縁膜Dを介して重なっている場合、配線M3の寄生容量は、隣接する配線M3との間で生じる容量成分C1と、直下の配線M2との間で生じる容量成分C2の合計値(=C1+C2)となる。当然ながら、容量成分C1は第3配線層の配線スペースLに依存し、容量成分C2は層間絶縁膜Dの膜厚や誘電率に依存する。
図10は、第3配線層の配線スペースLと寄生容量との関係を示すグラフであり、(a)は層間絶縁膜Dの膜厚が相対的に薄い場合を示し、(b)は層間絶縁膜Dの膜厚が相対的に厚い場合を示している。図10(a),(b)に示すように、第3配線層の配線スペースLが広がると、容量成分C1が減少する一方で、容量成分C2が増大する傾向が現れる。そして、これらを合成した値C1+C2は、所定の配線スペースL0未満の領域では配線スペースLが広がるほど値が減少するものの、所定の配線スペースL0以上の領域になると値がほぼ飽和し、配線スペースLとの相関がほとんど見られなくなる。
そして、本実施形態では、かかる配線スペースL0にて得られる容量値を上述した所定の容量値C0と定義する。このことは、信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0未満であれば、これ以上の容量削減効果が得られにくいことを意味し、信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0以上であれば、容量削減効果が得られやすいことを意味する。したがって、容量削減効果が得られやすいケースにおいては図8(f)に示すタイプの切り欠き部Aが選択され、容量削減効果が得られにくいケースにおいては図8(g)に示すタイプの切り欠き部Aが選択されることになる。
尚、所定の配線スペースL0の値は、図10(a),(b)に示すように層間絶縁膜Dの厚さによって変化するほか、層間絶縁膜Dを構成する絶縁材料の誘電率によっても変化する。このため、所定の容量値についてはこれらを考慮して設定することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態ではスタンダードセル方式を用いた半導体装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)のような半導体メモリデバイスの一部に本発明を適用することも可能である。一般的なDRAMは、図11に示すように複数のメモリセルアレイ10を有し、メモリセルアレイ間にロウデコーダ11、カラムデコーダ12、ワードドライバ13、コントロールロジック回路14などのいわゆる周辺回路が配置される。本発明をこのようなDRAMに適用する場合、これら周辺回路に形成されるメッシュ状の電源配線に切り欠き部を適宜設ければよい。
また、上記実施形態では、第1配線層から第3配線層を有する半導体装置を例に説明したが、配線層の数が3層に限定されるものではない。また、上記実施形態では、第2配線層に形成された電源配線V2a,G2aに切り欠き部Aを設けているが、切り欠き部Aを設けるべき電源配線が第2配線層に形成されている点も必須でない。一例として、図12(a)に示すように第1配線層M1から第4配線層M4を有する半導体装置に適用することも可能であるし、図12(b)に示すように第1配線層M1から第7配線層M7を有する半導体装置に適用することも可能である。図12(a)に示す例では、第2配線層M2と第3配線層M3との距離が近い(層間絶縁膜の膜厚が薄い)ため、この間で生じる寄生容量が問題となりやすい。この場合、第2配線層M2又は第3配線層M3に形成する電源配線に切り欠き部Aを設けることにより、高い容量削減効果を得ることが可能となる。
さらに、上記実施形態では、電源配線V2a,G2aの配線幅や信号配線S3aの寄生容量に応じて切り欠き部の形状を変えているが、本発明においてこの点は必須でない。また、電源配線V2a,G2aの配線幅や信号配線S3aの寄生容量に応じて切り欠き部の形状を変える場合であっても、切り欠き部の形状の種類については2種類に限定されるものではない。いくつかの別例として、図13(a)〜(c)に示す切り欠き部の形状を用いることも可能である。
また、上記実施形態では、図4に示すステップS10のように、信号配線S3aの寄生容量Cが所定の容量値C0よりも大きいか否かに基づいて切り欠き部Aの形状を選択する例を挙げているが、本発明においてこの点は必須でない。例えば、信号配線S3aの寄生容量Cとは無関係に、電源配線V2a,G2aの配線幅に基づいて切り欠き部Aの形状を選択しても構わない。また、信号配線S3aの寄生容量Cについても、隣接する配線間で生じる容量成分C1と、上下の配線間で生じる容量成分C2の合計値を用いることは必須でなく、例えば容量成分C2のみを用いても構わない。
10 メモリセルアレイ
11 ロウデコーダ
12 カラムデコーダ
13 ワードドライバ
14 コントロールロジック回路
100 設計装置
110 入力デバイス
120 出力デバイス
130 処理部
140 ライブラリ
A 切り欠き部
B0,B1 交差領域
D 層間絶縁膜
E0,F0,E1,F1 辺
G0,G1 領域
G2,G2a,G3 電源配線(VDD)
M1〜M7 配線層
S2,S3,S3a 信号配線
SC1〜SC8 スタンダードセル
THg,THv スルーホール導体
V2,V2a,V3 電源配線(GND)

Claims (13)

  1. 第1の配線層に設けられ、第1の方向に延在する複数の第1の電源配線と、
    前記第1の配線層とは異なる第2の配線層に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の電源配線と、
    前記第2の配線層に設けられ、前記第2の方向に延在する信号配線と、
    前記第1の電源配線と前記第2の電源配線とが交差する部分において両者を電気的に接続する複数のスルーホール導体と、を備え、
    前記複数の第1の電源配線の少なくとも一部には、前記信号配線と交差する部分において切り欠き部が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の第1の電源配線のうち、前記第2の方向における配線幅が第1の幅未満であるものについては前記信号配線と交差する部分において前記切り欠き部が設けられておらず、前記第2の方向における配線幅が前記第1の幅以上であるものについては前記信号配線と交差する部分において前記切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数の第1の電源配線のうち、前記第2の方向における配線幅が前記第1の幅以上第2の幅未満であるものについては前記信号配線との交差面積が第1の面積であり、前記第2の方向における配線幅が前記第2の幅以上であるものについては前記信号配線との交差面積が前記第1の面積よりも大きい第2の面積であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記複数の第1の電源配線のうち、前記第2の方向における配線幅が前記第1の幅以上前記第2の幅未満であるものについては前記信号配線と交差する部分において前記第2の方向における両側にそれぞれ前記切り欠き部が設けられており、前記第2の方向における配線幅が前記第2の幅以上であるものについては前記信号配線と交差する部分において前記第2の方向における中央部に前記切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. メッシュ状に形成された電源配線と、
    前記電源配線と交差する第1の信号配線と、を備え、
    前記電源配線は、配線幅がいずれも第1の幅である第1及び第2の配線部分と、前記第1の配線部分と前記第2の配線部分とを接続する第3の配線部分であって、配線幅が前記第1の幅よりも狭い第2の幅である第3の配線部分とを含み、
    前記第1の信号配線は、前記電源配線の前記第3の配線部分と交差することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記電源配線の前記第1の配線部分と交差する第2の信号配線をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記電源配線は、第1の配線層に設けられ、第1の方向に延在する複数の第1の電源配線と、前記第1の配線層とは異なる第2の配線層に設けられ、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の電源配線とを含み、
    前記第1及び第2の信号配線は、いずれも前記第2の配線層に設けられ、前記第2の方向に延在することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第2の電源配線の配線幅は、前記第1及び第2の信号配線の配線幅よりも広いことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の信号配線と前記第2の信号配線は、配線幅が互いに等しいことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第1の配線層に設けられ、前記第1の方向に延在する第3の信号配線をさらに備え、
    前記第1の電源配線の配線幅は、前記第3の信号配線の配線幅よりも広いことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. メッシュ状の電源配線及び前記電源配線と交差する信号配線をレイアウトする第1のステップと、
    前記電源配線と前記信号配線が重なる交差領域を特定する第2のステップと、
    前記交差領域に位置する前記電源配線の一部を除去することにより、前記交差領域に位置する前記電源配線の配線幅を減少させる第3のステップと、を備えることを特徴とする半導体装置の設計方法。
  12. 前記電源配線は、第1の配線層に設けられ第1の方向に延在する第1及び第3の電源配線と、前記第2の配線層に設けられ前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する第2の電源配線とを含み、
    前記信号配線は、前記第1の配線層に設けられ前記第1の方向に延在する第3の信号配線と、前記第2の配線層に設けられ前記第2の方向に延在する第1及び2の信号配線とを含み、
    前記第2のステップにおいては、前記第1の電源配線と前記第1の信号配線が重なる交差領域を特定することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の設計方法。
  13. 前記第1のステップは、前記第1の配線層に前記第3の電源配線及び前記第3の信号配線をレイアウトするステップと、前記第2の配線層に前記第2の電源配線及び前記第1及び第2の信号配線をレイアウトするステップと、前記第3の電源配線及び前記第3の信号配線がレイアウトされた前記第1の配線層の空きスペースに前記第1の電源配線をレイアウトするステップと、を含むことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の設計方法。
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