JP2013168235A - 加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外面加熱における加熱効率の向上を図り、電力ロスの低減を図る。
【解決手段】有軸の加熱対象8の加熱領域を覆うように外周面8Aに接触するように、外周面の周方向にわたって巻き付けられる銅などからなる金属板11と、金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って加熱対象8の周方向Rに略等間隔となるように敷設される電熱線13を備える。
【選択図】図1
【解決手段】有軸の加熱対象8の加熱領域を覆うように外周面8Aに接触するように、外周面の周方向にわたって巻き付けられる銅などからなる金属板11と、金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って加熱対象8の周方向Rに略等間隔となるように敷設される電熱線13を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、加熱装置に係り、特に、発電プラントの配管やその環境を模した容器等を加熱する際に用いて好適な技術に関する。
原子力プラント環境には数百℃、数十MPaを数万時間維持するといった高温高圧の過酷な環境があり、このような環境を模した原子力プラント模擬環境で各種試験を実施する場合には、圧力容器等を用いた高温高圧試験を実施することがある。このような環境において、配管や圧力容器等のヒーティングをおこなうには、簡便な外巻きヒータを用いることが多かった。
これは、配管や容器の外周に電熱線を巻回し、その外側を良熱伝導性セメント(熱伝セメント)といわれる断熱材で被覆して加熱をおこなうものであり、従来から使用実績が多いものである。
使用環境は異なるが、良熱伝導性セメント(熱伝セメント)をヒータに用いた例を特許文献1に例示する。
使用環境は異なるが、良熱伝導性セメント(熱伝セメント)をヒータに用いた例を特許文献1に例示する。
しかし、このような構造であると、電熱線が加熱対象である容器表面に線状でしか接触しない上に、良熱伝導性セメントは通常セメントよりは電導性能が高いとはいえ金属等に比べて効率が悪いために、熱伝達率のロスが多いという問題があった。
また、セメントは経年劣化が避けられず、上記のような数百℃を数万時間維持するといった過酷な条件であると、数年程度で取り替える必要がある。これは、経年劣化によりセメントと配管あるいは容器表面とに浮きが発生してしまうことによる。しかも、このようなセメントによる被覆であると、取り替え時にセメントを破壊して除去する必要があり、ヒータの取り替えには、多大な手間とコストがかかってしまうという問題があった。
また、セメントは経年劣化が避けられず、上記のような数百℃を数万時間維持するといった過酷な条件であると、数年程度で取り替える必要がある。これは、経年劣化によりセメントと配管あるいは容器表面とに浮きが発生してしまうことによる。しかも、このようなセメントによる被覆であると、取り替え時にセメントを破壊して除去する必要があり、ヒータの取り替えには、多大な手間とコストがかかってしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.外面加熱における加熱効率の向上を図り、電力ロスの低減を図ること。
2.高温高圧長時期といった過酷な条件にも性能を維持可能とすること。
3.交換時や取付時における作業性の向上を図ること。
4.各種管径・管断面形状への適用を可能とすること。
1.外面加熱における加熱効率の向上を図り、電力ロスの低減を図ること。
2.高温高圧長時期といった過酷な条件にも性能を維持可能とすること。
3.交換時や取付時における作業性の向上を図ること。
4.各種管径・管断面形状への適用を可能とすること。
本発明の加熱装置は、有軸の加熱対象の外周面に接触するように、該外周面の周方向にわたって巻き付けられる金属板と、
前記金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って敷設される電熱線と、
を備えることを特徴とする。
本発明において、前記金属板がその表面に形成された溝を有し、
前記電熱線は前記溝内に少なくとも一部が配置されるように、該溝に沿って敷設されていることがより好ましい。
また、本発明において、前記溝が前記外周面の周方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる軸方向に設けられる手段か、あるいは、前記溝が前記外周面の軸方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる周方向に設けられる手段を採用することもできる。
本発明は、前記金属板を締め付けて巻き付けるための締め込み具が設けられることが可能である。
前記金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って敷設される電熱線と、
を備えることを特徴とする。
本発明において、前記金属板がその表面に形成された溝を有し、
前記電熱線は前記溝内に少なくとも一部が配置されるように、該溝に沿って敷設されていることがより好ましい。
また、本発明において、前記溝が前記外周面の周方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる軸方向に設けられる手段か、あるいは、前記溝が前記外周面の軸方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる周方向に設けられる手段を採用することもできる。
本発明は、前記金属板を締め付けて巻き付けるための締め込み具が設けられることが可能である。
本発明の加熱装置は、有軸の加熱対象の外周面に接触するように、該外周面の周方向にわたって巻き付けられる金属板と、前記金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って敷設される電熱線と、を備えることにより、熱伝導率の低いセメントを用いることなく、熱伝導率の高い金属板を介して電熱線からが加熱対象へ伝熱することができるため、熱損失を抑制して加熱効率を向上できる。同時に、金属板の巻回状態を修正することだけで、加熱対象表面と金属板とに発生する浮きを回避して熱伝導率の低下を防止することができる。具体的には、金属板と加熱対象との接触状態を好ましい面接触となるように修正することが考えられる。また、本発明の加熱装置により、加熱対象への加熱装置取り付けおよび取り外しが容易となり、作業時間の短縮とコストの削減を図ることができる。
なお、本発明において、有軸とは、対称軸となる軸線が存在するか、加熱装置を巻回する外周面に沿った周方向に対していずれも直交するように連続する方向である長手方向に連続する軸線を設定しうるもので、例えば、加熱対象が配管などの場合には、内部の流束方向と前記軸線が略一致するものとされる。
本発明において、前記金属板がその表面に形成された溝を有し、前記電熱線は前記溝内に少なくとも一部が配置されるように、該溝に沿って敷設されていることにより、従来単一の線でしか加熱対象と接触していないかった状態に比べて、溝の内面から金属板内部を介して金属板表面で接触する加熱対象を加熱することができるため、熱損失を抑制して加熱効率を向上できる。また溝内部に電熱線を敷設することで、金属板表面における電熱線の配置位置を規制する手段ともすることができる。
また、本発明において、前記溝が前記外周面の周方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる軸方向に設けられる手段か、あるいは、前記溝が前記外周面の軸方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる周方向に設けられる手段を採用することで、接続される電源容量に対応して、電熱線に印加する電力を調節して加熱状態を制御することが可能となる。
さらに、加熱対象に巻回した金属板の互いに対向位置とされる端部どうしにおいては、電熱線がこの端部をまたがないように配置されることが好ましい。このように電熱線が金属板の接続端部をまたがないように配置して、この固定板で固定された電熱線と金属板を一体として加熱対象に巻回した場合には、電熱線を取り外すことなく、金属板の取り付け状態の修正または再取り付けをおこなうことが可能となり、作業性を向上することができる。
さらに、加熱対象に巻回した金属板の互いに対向位置とされる端部どうしにおいては、電熱線がこの端部をまたがないように配置されることが好ましい。このように電熱線が金属板の接続端部をまたがないように配置して、この固定板で固定された電熱線と金属板を一体として加熱対象に巻回した場合には、電熱線を取り外すことなく、金属板の取り付け状態の修正または再取り付けをおこなうことが可能となり、作業性を向上することができる。
また、固定板をいわばベルトのように取り付け可能なものとすることで、さまざまな配管・容器などとされる加熱対象の外形(外径)に対応して、面接触による良好な伝熱状態を維持したまま電熱線を容易に固定することが可能となる。
さらに、溝を軸方向に設けた場合には、軸方向に延在するそれぞれの溝に配置される電熱線の両端を電源に接続することや、略平行な隣り合う溝に配置された電熱線の一端どうしを接続し、それらの両外側の電熱線とは他端どうしを接続して、複数本の溝内に敷設された電熱線を一度に通電可能とすることもできる。
また、溝を周方向に設けた場合には、加熱対象の軸方向に略等しいピッチとして周方向に巻回して螺旋状となるようにすることや、軸方向に略等しいピッチとして平行状態に周設されたそれぞれの溝に配置される電熱線の両端を電源に接続することや、加熱対象に巻回した金属板の互いに対向状態とされる端部付近において、軸方向で隣り合う溝に配置された電熱線の一端どうしを接続するとともに、この電熱線の一端と反対側の他端においてそれらの溝の両外側に位置する溝内に配置された電熱線の他端どうしを接続して複数本の電熱線を一度に通電可能とすることもできる。
本発明は、前記金属板を締め付けて巻き付けるための締め込み具が設けられることにより、巻回した金属板の互いに対向する端部の間隔を短縮するように締め込むなど、締め込み状態を変更することで、加熱対象表面と金属板とに発生する浮きを除去してこれらを密着させることが可能である。
本発明によれば、容器形状に依存しない効率のよい面接触での伝熱を可能とし、高熱伝導率による電力損失の低減,各種管径への適用を可能として、外面加熱における加熱効率の向上を図り、電力ロスの低減を図り、高温高圧長時期といった過酷な条件にも性能を維持可能とし、交換時や取付時における作業性の向上を図り、各種管径・管断面形状への適用を可能とするという効果を奏することができる。
以下、本発明に係る加熱装置の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における加熱装置の取り付け状態を示す斜視図、図2は、本実施形態における溝の断面を示す断面図、図3は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図であり、図において、符号10は、加熱装置である。
図1は、本実施形態における加熱装置の取り付け状態を示す斜視図、図2は、本実施形態における溝の断面を示す断面図、図3は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図であり、図において、符号10は、加熱装置である。
本実施形態の加熱装置10は、原子力プラント模擬環境で各種試験を実施するために高温高圧状態を維持する圧力容器に対する外面加熱をおこなう際に使用され、図1に示すように、円筒形の圧力容器または配管とされる加熱対象8の外周面8Aに面接触するように、該外周面8Aの周方向にわたって巻き付けられる金属板11と、金属板11の表面に形成された複数の溝12内に少なくとも一部が配置される電熱線13と、溝12と交わる周方向Rに設けられることで電熱線13を固定するための固定板14と、金属板11を締め付けて巻き付けるための締め込み具15とを有するものとされる。
金属板11は、熱伝導率が約300〜400W/(m・K)である銅からなるものとされ、加熱対象8の加熱領域を覆うように巻回され、この巻回された際に対向する端部11Aおよび端部11Bどうしが多少の間隔をあけて固定され、後述する締め込み具15によるさらなる締め付けを可能としている。
金属板11の表面には、加熱対象8の周方向Rに略等間隔となるように軸方向Xに平行状態として直線状の溝12が複数本設けられている。
金属板11の表面には、加熱対象8の周方向Rに略等間隔となるように軸方向Xに平行状態として直線状の溝12が複数本設けられている。
溝12は、図2に示すように、その断面形状が設定され、電熱線13の半径と略等しい曲率を有する円弧からなる(b)ことや、傾斜した2面からなる断面三角形(c)や、電熱線13をほぼ収納可能な矩形断面(d)などを例示することができる。
このように、溝12形状が、図2(b)に示すように、曲面からなる場合には断面円形とされる電熱線13の接触面積を最大とすることができる。
溝12形状が、図2(c)に示すように、三角形状とされた場合には、簡便な加工で溝形状を形成可能でかつ電熱線13の位置がずれた際でも、図で2点とされる電熱線13が溝に接触する状態が変化しないため加熱状態に変動を生じることが防止できる。
溝12形状が、図2(d)に示すように、矩形断面の溝12とされた場合には、電熱線13から発生する熱を効率よく金属板11に伝達することができる。
なお電熱線取付溝形状は断面円弧、断面三角、断面矩形以外の図示しない溝断面形状とすることも可能である。
このように、溝12形状が、図2(b)に示すように、曲面からなる場合には断面円形とされる電熱線13の接触面積を最大とすることができる。
溝12形状が、図2(c)に示すように、三角形状とされた場合には、簡便な加工で溝形状を形成可能でかつ電熱線13の位置がずれた際でも、図で2点とされる電熱線13が溝に接触する状態が変化しないため加熱状態に変動を生じることが防止できる。
溝12形状が、図2(d)に示すように、矩形断面の溝12とされた場合には、電熱線13から発生する熱を効率よく金属板11に伝達することができる。
なお電熱線取付溝形状は断面円弧、断面三角、断面矩形以外の図示しない溝断面形状とすることも可能である。
電熱線13は、図3に示すように、軸方向Xに設けられた複数の溝12の一本一本にそれぞれ配置されるとともに、その両端がいずれも図示しない電源に接続されて、個々の電熱線13に対する供給電力を制御可能とされている。なお、図3では、図1において周方向Rに巻回された金属板11を展開した場合における電熱線13の配置を示しており、白丸で示すのはその端部とされ、図示しない電源に接続可能なことを示している。
固定板14は、図1,図2に示すように、金属板11の外側に周設されるとともに、複数の固定ピン16により金属板11に固定されることで、溝12内に位置する電熱線13を金属板11と固定板14とで挟んで固定している。固定板14は、電熱線13と略直交する方向に延在して電熱線13を固定可能であれば、その太さ、厚み、周方向長さ、軸方向長さなどの各寸法および設置本数、設置間隔などは特に限定されず、加熱対象8の大きさ、電源出力と加熱能力、電熱線の太さなどによって適宜設定可能である。固定板14は、巻回された金属板11において軸方向Xの両端である上端側位置と下端側位置、およびその間で、電熱線13を固定可能な間隔となるように複数本設けられる。
固定ピン16は、図2(a)に示すように、電熱線13の両サイドに設けて、両側から電熱線13を抑える固定板14を固定することが好ましいが、図1に示すように、電熱線13の配置間隔と固定ピン16の配置間隔を等しくし、電熱線13と固定ピン16とが固定板14の長さ方向に交互に配されることもできる。固定ピン16は、図2(a)に示すように、金属板11に螺着することができる。
締め込み具15は、金属板11を加熱対象8の外周面8Aに巻回した際、端部11Aおよび端部11Bを互いに接近するように引張可能とされるもので、例えば、図11(a)に示すように、端部11Aおよび端部11Bに設けられた係止部15Aと係止部15Bおよびこれらを締め込むように螺合するボルトナット等の締め込み部15Cとからなる構造や、図11(b)に示すように、端部11A,11Bの一方に設けられたベルト15Dおよび図示しないラチェット等を具備する締め込み部15Cからなる構造とされる耐熱性材料からなる締め込み可能な構造とされる。また、図11(a)に示す例では、締め込み部15Cを簡便に金属線(針金)等として係止部15A,15Bを締結することや、図11(b)に示す例で、締め込み部15Cにベルト15Dを折り曲げて係止する構成など、これら以外にも締め付け固定および締め付け状態の調整可能な構造として、金属板11を加熱対象8表面に密着させように常に締め付けることができる。
なお、この締め込み具15は、加熱装置10の加熱対象8への取り付け時に使用して、その後は除去しておくこともできる。
なお、この締め込み具15は、加熱装置10の加熱対象8への取り付け時に使用して、その後は除去しておくこともできる。
本実施形態における加熱装置10によれば、高熱伝導率である銅を用いた金属板11が裏面の全体によって加熱対象8の外周面に接触した状態で、電熱線13で発生する熱を伝えることができるので、従来の線接触による伝熱構造に対して面接触での伝熱として、効率よく加熱対象8を外面加熱することができる。同時に、金属板11に設けた溝12に敷設した電熱線13により加熱することで、電熱線13から加熱対象8への伝熱に際して熱損失を少なくして、加熱対象8の加熱に対して大きな入熱が必要なくなるため、電力ロスを低減することが可能となる。
また、熱伝セメントと異なり数年で取替え・セメントの再施工などが不必要となるため、作業時間を短縮するとともに加熱装置としての製造コスト及びメンテナンスコストを低減することができる。同時に、金属板11を締め付け具15で締め付けるあるいは弛めることで加熱対象8への加熱装置10の取り外し・取付の際をおこなうことができ作業性を改善することができる。また、加熱対象8への加熱装置10の取り付けにおいては物理的に外面8Aに加熱装置10を締付固定できるため,定期的に締め込みをすることで、金属板11裏面と外周面8A間の浮きを回避できる。
さらに、金属板11を締め込みするだけで取り付けできるので、加熱対象8の外周面8A形状に因らず、金属板11の裏面形状を外周面8Aに合わせることで面接触による伝熱が可能になる。つまり、フレキシブルアタッチメントとして、例えば外径の異なる配管とされる加熱対象8にこの加熱装置11を容易に固定して適用することが可能となる。
なお、本実施形態では、電熱線13の配置状態として、図4に示すように、軸方向Xに設けられた複数の溝12の一本一本にそれぞれ配置されるとともに、図で上側とされる一端が隣の電熱線13と接続され、図で下側とされる他端が反対隣の電熱線13と接続されて、図で最外側の2本の下端が、いずれも図示しない電源に接続されて、一本の電熱線13に対する供給電力を制御可能とされることも可能である。この場合、図4に示す最外側の電熱線13はいずれも、それぞれ図1に示す端部11Aおよび端部11Bに最近接の溝12内部に位置している。図4は、図1において周方向Rに巻回された金属板11を展開した場合における電熱線13の配置を示している。
さらに、図4に示す構成とした場合には、固定板14を端部11Aおよび端部11Bで分離可能とした場合には、金属板11から電熱線13および固定板14を分解することなく、金属板11を加熱対象8から分解することも可能となる。これにより、メンテナンス時の作業性を向上することも可能となる。
以下、本発明に係る加熱装置の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図5は、本実施形態における加熱装置を示す平面図(a)および正面図(b)であり、図において、符号20は加熱装置である。
図5は、本実施形態における加熱装置を示す平面図(a)および正面図(b)であり、図において、符号20は加熱装置である。
本実施形態の加熱装置20は、図1に示す第1実施形態と同様に円筒形の加熱容器または配管とされる加熱対象8の外周面8Aに対して用いられ、図5に示すように、外周面8Aの周方向にわたって巻き付けられる金属板21と、金属板の表面に周設された溝22内に少なくとも一部が配置される電熱線23と、溝22と交わる軸方向Xに設けられて電熱線23を固定する固定板24とを有するものとされる。
金属板21は、第1実施形態と同様に銅からなるものとされ、加熱対象8の加熱領域を覆うように巻回される。金属板21の表面には、加熱対象8の軸方向Xに略等間隔となるピッチを有するように周方向Rに溝21が周設されて、金属板21を巻回した際に溝22がらせん状となるように設けられている。
個々の溝22は金属板21の端部21Aおよび端部21Bにおいて、らせん状に連続しているかのごとく形成されることになる。
溝22の断面形状は、図2に示した溝12と同様に設定することができる。
個々の溝22は金属板21の端部21Aおよび端部21Bにおいて、らせん状に連続しているかのごとく形成されることになる。
溝22の断面形状は、図2に示した溝12と同様に設定することができる。
電熱線23は、図5に示すように、らせん状に設けられた複数の溝22に配置されるとともに、その両端が図示しない電源に接続されている。
固定板24は、図5に示すように、金属板21の外側に軸方向Xに延在するように設けられるとともに、複数の固定ピン26により金属板21に固定されることで、溝22内に位置する電熱線23を金属板21と固定板24とで挟んで固定している。固定板24は、電熱線23と略直交する方向に延在して電熱線23を固定可能であれば、その太さ、厚み、長さなどの寸法および設置本数、設置間隔などは特に限定されず、加熱対象8の大きさ、電源出力と加熱能力、電熱線の太さなどによって適宜設定可能である。固定板24は、図5に示すように、金属板21の周方向に均等な間隔を有するように複数本、例えば4本設けられる。
固定ピン26は、図5(b)に示すように、固定板24の延在する軸方向Xで電熱線23の両サイドに設けて、この方向両側から電熱線23を抑えることが好ましい。固定ピン26は、図5(b)に示すように、金属板21に螺着される。
本実施形態における加熱装置20によれば、第1実施形態で説明した加熱装置10と同等の効果を奏することができる。
以下、本発明に係る加熱装置の第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図6は、本実施形態における加熱装置の取り付け状態を示す斜視図、図7は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図であり、図において、符号30は、加熱装置である。
図6は、本実施形態における加熱装置の取り付け状態を示す斜視図、図7は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図であり、図において、符号30は、加熱装置である。
本実施形態の加熱装置30は、図6に示すように、角筒形の加熱容器または配管とされる加熱対象9の外周面9Aに対して用いられ、外周面9Aの周方向にわたって巻き付けられる金属板31と、金属板の表面に平行に周設された複数の溝32内に少なくとも一部が配置される電熱線33と、溝32と交わる軸方向Xに平行に設けられて電熱線33を固定する固定板34とを有するものとされる。
金属板31は、第1,第2実施形態と同様に銅からなるものとされ、図6に示すように、加熱対象9の加熱領域を覆うように巻回される。金属板31の表面には、加熱対象8の軸方向Xに略等間隔となるように周方向Rと平行に複数の溝32が周設されている。
個々の溝32は金属板31の端部31Aおよび端部31Bにおいて一周して連続しているかのごとく形成されることになる。
溝32の断面形状は、図2に示した溝12と同様に設定することができる。
個々の溝32は金属板31の端部31Aおよび端部31Bにおいて一周して連続しているかのごとく形成されることになる。
溝32の断面形状は、図2に示した溝12と同様に設定することができる。
電熱線33は、図6に示すように、平行に周設された複数の溝32にそれぞれ一本ずつ配置されるとともに、それぞれの両端が図示しない電源に接続されている。
電熱線23は、図7に示すように、軸方向Xに設けられた複数の溝32の一本一本にそれぞれ配置されるとともに、その両端がいずれも図示しない電源に接続されて、個々の電熱線33に対する供給電力を制御可能とされている。電熱線23は、金属板31の端部31Aおよび端部31Bをまたがないように溝32に配置される。なお、図7では、図6において周方向Rに巻回された金属板31を展開した場合における電熱線33の配置を示しており、白丸で示すのはその端部とされ、図示しない電源に接続可能なことを示している。
固定板34は、図6に示すように、金属板31の外側に軸方向Xに延在するように設けられるとともに、複数の固定ピン36により金属板31に固定されることで、溝32内に位置する電熱線33を金属板31と固定板34とで挟んで固定している。固定板34は、電熱線33と略直交する方向に延在して電熱線33を固定可能であれば、その太さ、厚みなどの寸法および設置本数、設置間隔などは特に限定されず、加熱対象9の大きさ、電源出力と加熱能力、電熱線の太さなどによって適宜設定可能である。固定板34は、金属板31の周方向に均等な間隔を有するように複数本設けられ、例えば、図6に示すように、角柱状の加熱対象9の4面とされるそれぞれに2本ずつ、例えば8本設けられる。
固定ピン36は、図6に示すように、固定板34の延在する軸方向Xで電熱線33の両サイド位置に設けて、この方向両側から電熱線33を抑えることが好ましい。固定ピン36は、金属板21に螺着される。
締め込み具35は、図1、図11に示した締め込み具15に対応する構成とされ、図6に示す端部31Aおよび端部31Bを互いに接近するように引張可能とされる。
本実施形態における加熱装置30によれば、第1、第2実施形態で説明した加熱装置10,20と同等の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、電熱線33は、図7に示すように、軸方向Xに設けられた複数の溝32の一本一本にそれぞれ配置されるとともに、図で左側とされる一端が隣の電熱線33と接続され、図で右側とされる他端が反対隣の電熱線33と接続されて、図で最外側の2本の下端がいずれも図示しない電源に接続されて、一本の電熱線33に対する供給電力を制御可能とされることも可能である。電熱線33は、金属板31の端部31Aおよび端部31Bをまたがないように溝32に配置される。この場合、図7に示す最上側の電熱線13および最上側の電熱線13はいずれも、それぞれ図6に示す端部31Aおよび端部31Bに最近接した溝32内部に位置している。
以下、本発明に係る加熱装置の第4実施形態を、図面に基づいて説明する。
図9は、本実施形態における加熱装置の分解状態を示す斜視図、図10は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図である。本実施形態において、第1実施形態と異なるのは、金属板および電熱線の配置状態に関する点であるので、対応する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、本実施形態における加熱装置の分解状態を示す斜視図、図10は、本実施形態における電熱線の配置状態の一例を示す模式図である。本実施形態において、第1実施形態と異なるのは、金属板および電熱線の配置状態に関する点であるので、対応する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、第1実施形態では1枚であった金属板11が、複数に分割されて、図9に示すように、金属板11aと金属板11bと金属板11cと金属板11dとの4枚に周方向に分割されている。これら、複数の金属板11a〜11dにおいてそれぞれ対向する端部11Bと端部11C、端部11Dと端部11E、端部11Fと端部11G、端部11Hと端部11Aには、図示していないが、いずれも組み立て時に締め込み具15が設けられる。また、金属板11a〜11dには裏面まで貫通する固定ピン16固定穴16aが複数も受けられている。
また、本実施形態では、電熱線13aは、第1実施形態と同様に軸方向Xに設けられた複数の溝12の一本一本にそれぞれ配置されるとともに、図で上側とされる一端が隣の電熱線13と接続され、図で下側とされる他端が反対隣の電熱線13と接続されるが、図10に示すように、4枚に周方向に分割されている金属板11aと金属板11bと金属板11cと金属板11dとに対応して、それぞれの金属板から電源に接続するように、4本の電熱線13aに対する供給電力を制御可能とされる。この場合、図10に示す白丸を有する電熱線13aはいずれも、それぞれ図9に示す端部11A〜11Hに最近接の溝12内部に位置しており、電熱線13aはいずれも端部11A〜11Hを跨ぐことはなく、端部11A〜11Hを超えて隣の金属板11の電熱線13aと接続されることはない。図10は、図9において周方向Rに巻回された金属板11a〜11dを展開した場合における電熱線13aの配置を示している。
さらに、固定板14が端部11A〜11Hでそれぞれ分離可能とされ、この場合には、金属板11a〜11dからいずれも電熱線13aおよび固定板14を分解離脱することなく、これらを一体とした金属板11a〜11dをいずれも加熱対象8から分離することも可能となる。この際、4枚の金属板11a〜11dどうしには、いずれも電熱線13aによって接続されていないので、別々に取り扱うことができ、これにより、よりいっそうメンテナンス時の作業性を向上することも可能となる。同時に、金属板11a〜11dとそれぞれの電熱線13aおよび固定板14とを一体として取り付け、取り外しをおこなう際に、締め付け具15を操作することだけでこれらの取り付け、取り外しを可能とすることができる。
本実施形態においては金属板11を4枚に分割する構成としたが、2枚、3枚、など、任意の分割数とすることができる。
上記の各実施形態においては金属板11,21,31を銅からなるものとしたが、原子力プラント内の濃縮ホウ酸水系統配管等に適応する場合など、銅の使用が規制されている環境では、SUSなど、鉄系等他の材質の金属からなるものとすることができる。
8,9…加熱対象、8A,9A…外周面、10,20,30…加熱装置、11,11a,11b,11c,11d,21,31…金属板、12,22,32…溝、13,13a,23,33…電熱線、14,24,34…固定板、15,35…締め込み具、16,26,36…固定ピン
Claims (5)
- 有軸の加熱対象の外周面に接触するように、該外周面の周方向にわたって巻き付けられる金属板と、
前記金属板に接触するように、該金属板の表面に沿って敷設される電熱線と、
を備えることを特徴とする加熱装置。 - 前記金属板がその表面に形成された溝を有し、
前記電熱線は前記溝内に少なくとも一部が配置されるように、該溝に沿って敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。 - 前記溝が前記外周面の周方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる軸方向に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の加熱装置。
- 前記溝が前記外周面の軸方向に複数並設され、前記電熱線を固定するための固定板が前記溝と交わる周方向に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の加熱装置。
- 前記金属板を締め付けて巻き付けるための締め付け具が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012029542A JP2013168235A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | 加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2012029542A JP2013168235A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | 加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013168235A true JP2013168235A (ja) | 2013-08-29 |
Family
ID=49178505
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2012029542A Pending JP2013168235A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | 加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2013168235A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019058421A1 (ja) * | 2017-09-19 | 2019-03-28 | 株式会社アスペクト | 粉末床溶融結合装置 |
-
2012
- 2012-02-14 JP JP2012029542A patent/JP2013168235A/ja active Pending
Cited By (2)
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| WO2019058421A1 (ja) * | 2017-09-19 | 2019-03-28 | 株式会社アスペクト | 粉末床溶融結合装置 |
| JPWO2019058421A1 (ja) * | 2017-09-19 | 2020-10-15 | 株式会社アスペクト | 粉末床溶融結合装置 |
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