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JP2013145794A - インプリント装置およびインプリント方法、それを用いた物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置およびインプリント方法、それを用いた物品の製造方法 Download PDF

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JP2013145794A JP2012005199A JP2012005199A JP2013145794A JP 2013145794 A JP2013145794 A JP 2013145794A JP 2012005199 A JP2012005199 A JP 2012005199A JP 2012005199 A JP2012005199 A JP 2012005199A JP 2013145794 A JP2013145794 A JP 2013145794A
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Keita Sakai
啓太 酒井
Keiko Chiba
啓子 千葉
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Abstract

【課題】型の保護、および基板上に形成されるパターンの信頼性の向上の点で有利なインプリント装置を提供する。
【解決手段】インプリント装置1は、基板12上の未硬化樹脂16を型9により成形して硬化させて、基板12上に硬化した樹脂16のパターンを形成する。このインプリント装置1は、樹脂16を紫外線10の受光により硬化する紫外線硬化樹脂とし、未硬化樹脂16を基板12上に塗布する第1塗布部5と、型9に形成されているパターン部9aと、基板12上の外周領域に位置するパターン形成領域に塗布された未硬化樹脂16とを押し付けるに際し、紫外線硬化性を有せず、かつ蒸気圧が3Pa以上3kPa未満の物質を基板上の外周端部に塗布する第2塗布部6と、パターン部9aと基板12上の硬化した樹脂16とを引き離した後に、型9または基板12に残留した物質を気化させる気化促進部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インプリント装置およびインプリント方法、ならびにそれを用いた物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの微細化の要求が進み、従来のフォトリソグラフィー技術に加え、基板上の未硬化樹脂を型(モールド)で成形し、樹脂のパターンを基板上に形成する微細加工技術が注目を集めている。この技術は、インプリント技術とも呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細な構造体を形成することができる。例えば、インプリント技術の1つとして、光硬化法がある。この光硬化法を採用したインプリント装置では、まず、基板(ウエハ)上のインプリント領域であるショットに紫外線硬化樹脂(インプリント材、光硬化性樹脂)を塗布する。次に、この樹脂(未硬化樹脂)を型により成形する。そして、紫外線を照射して樹脂を硬化させたうえで引き離すことにより、樹脂のパターンが基板上に形成される。
例えば、上記技術を用いたインプリント装置を半導体デバイスの製造工程におけるリソグラフィー工程に採用すると仮定する。このとき、インプリント処理が施される基板は、その基板上に複数存在するパターン形成領域(ショット)上に、例えばスパッタリングによる成膜工程などの前工程を経て予め形成された基板側パターンを有している。したがって、インプリント装置は、この複数の基板側パターンに対し、基板の移動(基板側パターンと型に形成されているパターン部との重ね合わせ)と、インプリント動作(押し付け動作など)とを繰り返すステップ・アンド・リピート方式を採用することが多い。これに対して、一般に、型の平面形状は矩形で、基板の平面形状は円形であるため、上記のように基板上に複数のショットが存在する場合には、特に基板の外周部(端部)にて、型のパターン部の一部のみしか基板上の樹脂と接触しない領域が発生する。このような基板の外周部に存在するパターン形成領域(周辺ショット)では、型と基板とが樹脂を介さずに数ナノメートルから数十ナノメートルの距離で近接する場合があるため、互いに接触することで型が破損する可能性がある。しかしながら、半導体デバイスの製造工程にて1枚の基板から切り出すデバイスの個数を増やすためには、周辺ショットにまでパターンを形成するのが望ましい。さらに、インプリント装置による処理の後、ドライエッチングや化学機械研磨(CMP)などの後工程を行う際に基板面内の不均一性を避けるためにも、周辺ショットにまでパターンを形成するのが望ましい。このような理由から、周辺ショットでの型と基板との近接を避けることは難しいのが現状である。そこで、この周辺ショットでのインプリント動作を含むものとして、特許文献1は、デバイスとして使用可能な領域にのみ樹脂を塗布しパターンを形成する方法を開示している。この特許文献1は、さらにデバイスとして使用できない領域に、紫外線により硬化しないイソプロピルアルコールなどの液体を塗布することで、型と基板との接触を避ける方法も開示している。なお、イソプロピルアルコールの蒸気圧は、20゜Cにおいて4.4kPaと高く、特許文献2で提案されている紫外線硬化樹脂(蒸気圧20Torr未満)と比べて、蒸発し易いという特徴を有する。
米国特許出願公開第2007/0228609号明細書 特表2007−523249号公報
しかしながら、特許文献1に示すように、型と基板との接触を避けるためにイソプロピルアルコールを塗布すると、型を押し当てる前に蒸発してしまう可能性がある。特に、複数のショットに紫外線硬化樹脂を塗布した後、順番に樹脂を成型する場合、樹脂の塗布から成型までの時間が長くなるため、イソプロピルアルコールのような蒸発し易い液体は、基板上から蒸発し、消失してしまう可能性が高い。結果的に、周辺ショットで型と基板が接触し、型が破損する可能性がある。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、型の保護、および基板上に形成されるパターンの信頼性の向上の点で有利なインプリント装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上の未硬化樹脂を型により成形して硬化させて、基板上に硬化した樹脂のパターンを形成するインプリント装置であって、樹脂を紫外線の受光により硬化する紫外線硬化樹脂とし、未硬化樹脂を基板上に塗布する第1塗布部と、型に形成されているパターン部と、基板上の外周領域に位置するパターン形成領域に塗布された未硬化樹脂とを押し付けるに際し、紫外線硬化性を有せず、かつ室温における蒸気圧が3Pa以上3kPa未満の物質を基板上の外周端部に塗布する第2塗布部と、パターン部と基板上の硬化した樹脂とを引き離した後に、型または基板に残留した物質を気化させる気化促進部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、型の保護、および基板上に形成されるパターンの信頼性の向上の点で有利なインプリント装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 気化促進部の構成の例を示す図である。 ウエハの表面に対するパターン部の押し付け位置を示す図である。 モールドとウエハとが近接した状態の外周端部の一部を示す図である。 パターン形成時の動作シーケンスを示すフローチャートである。 モールドのパターン領域での衝突防止液体の蒸発の様子を示す図である。 ウエハの外周端部での衝突防止液体の蒸発の様子を示す図である。 第2実施形態に係るウエハの外周端部と天板の一部とを示す図である。 第2実施形態に係る衝突防止液体の蒸発の様子を示す図である。 第3実施形態に係る回収部の構成の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るインプリント装置(インプリント方法)について説明する。図1は、本実施形態に係るインプリント装置1の構成を示す概略図である。インプリント装置1は、物品としての半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用され、被処理基板であるウエハ上(基板上)の未硬化樹脂をモールド(型)で成形し、ウエハ上に樹脂のパターンを形成する装置である。なお、ここでは光硬化法を採用したインプリント装置とする。また、以下の図においては、ウエハ上の樹脂に対して紫外線を照射する照明系の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内に互いに直交するX軸およびY軸を取っている。インプリント装置1は、まず、光照射部2と、モールド保持機構3と、ウエハステージ4と、第1塗布部5と、第2塗布部6と、気化促進部7と、制御部8とを備える。
光照射部2は、インプリント処理の際に、モールド9に対して紫外線10を照射する。この光照射部2は、光源(樹脂硬化用光源)11と、この光源11から発せられた紫外線10をインプリントに適切な光に調整し、モールド9に照射する照明光学系とを含む。光源11は、水銀ランプなどのランプ類を採用可能であるが、モールド9を透過し、かつ後述の樹脂(紫外線硬化樹脂)16が硬化する波長の光を発する光源であれば、特に限定するものではない。照明光学系は、不図示のレンズ、ミラー、またはアパーチャなどを含み得る。なお、本実施形態では、光硬化法を採用するために光照射部2を設置しているが、例えば熱硬化法を採用する場合には、この光照射部2に換えて、熱硬化性樹脂を硬化させるための熱源部を設置することとなる。
モールド9は、外周形状が多角形(好適には、矩形または正方形)であり、ウエハ12に対する面には、例えば回路パターンなどの転写すべき凹凸パターンが3次元状に形成されたパターン部9aを含む。なお、パターンサイズは、製造対象となる物品により様々であるが、微細なものでは十数ナノメートルのパターンも含まれる。また、モールド9の材質は、紫外線10を透過させることが可能で、かつ熱膨張率の低いことが望ましく、例えば石英とし得る。さらに、モールド9は、紫外線10が照射される面に、平面形状が円形で、かつ、ある程度の深さのキャビティ(凹部)を有する場合もある。
モールド保持機構3は、モールド9を保持するモールドチャック13と、このモールドチャック13を移動自在に保持するモールド駆動機構14と、モールド9(パターン部9a)の形状を補正する倍率補正機構15とを有する。モールドチャック13は、モールド9における紫外線10の照射面の外周領域を真空吸着力や静電力により引き付けることでモールド9を保持し得る。モールドチャック13は、例えば真空吸着力によりモールド9を保持する場合、外部に設置された不図示の真空ポンプに接続され、この真空ポンプの排気による吸着圧を適宜調整することで、モールド9に対する吸着力(保持力)を調整し得る。モールド駆動機構14は、モールド9とウエハ12上の樹脂16との押し付け、または引き離しを選択的に行うようにモールド9を各軸方向に移動させる。このモールド駆動機構14に採用可能な動力源としては、例えばリニアモータまたはエアシリンダがある。また、モールド駆動機構14は、モールド9の高精度な位置決めに対応するために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。さらに、モールド駆動機構14は、Z軸方向だけでなく、X軸方向やY軸方向、またはθ(Z軸周りの回転)方向の位置調整機能や、モールド9の傾きを補正するためのチルト機能などを有する構成もあり得る。なお、インプリント装置1における押し付けおよび引き離しの各動作は、モールド9をZ軸方向に移動させることで実現してもよいが、ウエハステージ4をZ軸方向に移動させることで実現してもよく、または、その双方を相対的に移動させてもよい。また、モールド駆動機構14の駆動時におけるモールド9の位置は、不図示であるが、モールド9とウエハ12との間の距離を計測する光学式変位計などの位置計測部により計測可能である。倍率補正機構15は、モールドチャック13におけるモールド9の保持側に設置され、モールド9の側面に対して外力または変位を機械的に与えることによりモールド9(パターン部9a)の形状を補正する。
さらに、モールドチャック13およびモールド駆動機構14は、平面方向の中心部(内側)に、光照射部2から照射された紫外線10がウエハ12に向かい通過可能とする開口領域17を有する。ここで、モールドチャック13(またはモールド駆動機構14)は、開口領域17の一部とモールド9とで囲まれる空間18を密閉空間とする光透過部材(例えばガラス板)19を備える場合もある。この場合、空間18内の圧力は、真空ポンプなどを含む不図示の圧力調整装置により調整される。この圧力調整装置は、例えば、モールド9とウエハ12上の樹脂16との押し付けに際して、空間18内の圧力をその外部よりも高く設定することで、パターン部9aをウエハ12に向かい凸形に撓ませ、樹脂16に対してパターン部9aの中心部から接触させ得る。これにより、パターン部9aと樹脂16との間に気体(空気)が残留することを抑え、パターン部9aの凹凸パターンに樹脂16を隅々まで充填させることができる。
ウエハ12は、例えば、単結晶シリコン基板やSOI(Silicon on Insulator)基板、またはガラス基板である。このウエハ12上の複数のパターン形成領域(インプリント装置1に搬入される前に、前工程にて既にパターン(以下「基板側パターン」という)が形成されている)には、パターン部9aにより樹脂16のパターン(パターンを含む層)が成形される。
ウエハステージ4は、ウエハ12を移動可能に保持し、例えば、モールド9とウエハ12上の樹脂16との押し付けの際のパターン部9aと基板側パターンとの位置合わせなどを実施する。このウエハステージ4は、ウエハ12を吸着力により保持するウエハチャック20と、このウエハチャック20を機械的に保持し、各軸方向に移動可能とするステージ駆動機構21とを有する。ウエハチャック20は、例えば、高さの揃った複数のピンでウエハ12を支持し、ピン以外の部分を真空排気により減圧することでウエハ12を保持する。ステージ駆動機構21は、駆動中および静止中の振動が少ない動力源であり、採用可能な動力源としては、例えばリニアモータまたは平面モータなどがある。このステージ駆動機構21も、X軸およびY軸の各方向に対して、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成し得る。さらに、Z軸方向の位置調整のための駆動系や、ウエハ12のθ方向の位置調整機能、またはウエハ12の傾きを補正するためのチルト機能などを有する構成もあり得る。また、ウエハステージ4は、不図示であるが、その側面に、X、Y、Z、ωx、ωy、ωzの各方向に対応した複数の参照ミラー(反射部)を備える。これに対して、インプリント装置1は、これらの参照ミラーにそれぞれヘリウムネオンなどのビームを照射することでウエハステージ4の位置を測定する不図示の複数のレーザー干渉計(位置計測機構)を備える。レーザー干渉計は、ウエハステージ4の位置を実時間で計測し、後述する制御部8は、このときの計測値に基づいてウエハ12(ウエハステージ4)の位置決め制御を実行する。なお、位置計測機構としては、上記のような干渉計の他にも半導体レーザーを用いたエンコーダなどが採用可能である。
第1塗布部5は、モールド保持機構3の近傍に設置され、ウエハ12上に存在するパターン形成領域としてのショット上(基板側パターン上)に、樹脂(未硬化樹脂)16を塗布する。この樹脂16は、紫外線10を受光することにより硬化する性質を有する紫外線硬化樹脂(光硬化性樹脂、インプリント材)であり、半導体デバイス製造工程などの各種条件により適宜選択される。第1塗布部5は、不図示であるが、樹脂16を収容する第1容器と、第1液滴吐出部と、この第1液滴吐出部に対して吐出位置を指示する第1位置指示部とを含む。第1容器は、その内部を樹脂16の硬化反応を起こさないような、例えば若干の酸素を含む雰囲気としつつ、樹脂16を管理可能な容器であることが望ましい。また、第1容器の材質は、樹脂16にパーティクルや化学的な不純物を混入させないようなものとすることが望ましい。第1液滴吐出部は、例えばピエゾタイプの吐出機構を有し、生産性の向上のために同時に複数の液滴を吐出でき、また吐出量を例えば最小1ピコリットルまで調整可能な構成とすることが望ましい。第1位置指示部は、形成するパターンの密度に応じて予め決められた樹脂16の吐出レイアウトと、ウエハステージ4の駆動との同期とを考慮した後述の制御部8からの動作指令に基づいて、第1液滴吐出部に対して液滴を吐出する位置を指示する。
第2塗布部6は、パターン部9aとウエハ12上の樹脂16との押し付け時に、これとは別の位置でモールド9とウエハ12とが接触(衝突)することを防止するために、ウエハ12上の外周端部に、液体(後の各図における液体40)を塗布する。この衝突防止液体としての液体40は、紫外線硬化性を有せず、かつ、室温における蒸気圧が3Pa以上3kPa未満の物質からなる。さらに、液体40は、未硬化状態の樹脂16と相容するモノマー成分として使用可能なものであることが望ましい。このような物質としては、例えば、室温での蒸気圧が4Paであるイソボルニルアクリレートなどが採用可能である。一方、液体40は、未硬化状態の樹脂16と相容する以外にも、例えば、樹脂16と相溶しない純水などでもよい。純水の蒸気圧は、2.8kPaと高いため、後述する液体40の気化や回収の際に有利となる。第2塗布部6は、第1塗布部5と同様にモールド保持機構3の近傍に設置され、不図示であるが、液体40を収容する第2容器と、第2液滴吐出部と、この第2液滴吐出部に対して吐出位置を指示する第2位置指示部とを含む。特に、第2液滴吐出部と第2位置指示部との構成自体は、上記第1液滴吐出部と第1位置指示部と同様であるが、その動作については、以下で詳説する。
気化促進部7は、第2塗布部6にて塗布された液体40が、後述する離型工程の後にモールド9のパターン部9aまたはウエハ12の表面上に残留した場合に、強制的に気化させ、かつ気化した気体を回収する。特許文献1に記載のイソプロピルアルコールよりも蒸発し難い物質を用いるため、強制的に気化させる機構が必要である。図2は、気化促進部7の構成例を示す概略断面図である。まず、図2(a)に示す第1例としての気化促進部7は、送風部41と、回収部42と、離型工程後にウエハ12を押し付け位置から一旦退避させた後に、パターン部9aに対向する位置に移動可能とする駆動機構43とを含む。送風部41は、不図示であるが、温度調節機構を有し、温度調節された気体(例えば空気)をモールド9のパターン部9aに向けて吹き付ける(供給する)。回収部42は、不図示であるが、真空ポンプなどの排気装置を有し、送風部41から吹き付ける気体の量と同じか、それよりも多い量を回収する。回収量を多くすることにより、残留した液体40からの気化成分が装置内に拡散することを抑制することができる。駆動機構43は、図1や図2に示すように、ウエハステージ4とは別体とし、独立して移動可能とする構成としてもよいが、ウエハステージ4上に載置される構成としてもよい。一方、図2(b)に示す第2例としての気化促進部7は、図2(a)に示す構成での送風部41に換えて、赤外線照射部44を含む。この赤外線照射部44は、不図示であるが、赤外光源と照明光学系とを有し、赤外線をパターン部9aに向けて照射することで、残留した液体40を加熱して強制的に気化させる。したがって、この場合の赤外線は、液体40が吸収する波長を有することが必要である。なお、この図2(b)では不図示であるが、この場合の気化促進部7も、図2(a)に示す構成と同様に回収部を有することが望ましい。また、図2の各図に示す例では、モールド9側に残留した液体40を気化および回収する場合の構成を示している。これに対して、ウエハ12側に残留した液体40を気化および回収するために、気化促進部7は、図2の各図に示す送風部41や赤外線照射部44などの向きをウエハ12側としたものも準備することが望ましい。この場合、1つの気化促進部7に、モールド9とウエハ12とにそれぞれ向かう2種類の送風部41などを設置してもよいし、モールド9用およびウエハ12用の2つの気化促進部7を準備してもよい。1つの気化促進部7に2種類の送風部41などを設置させる場合、この気化促進部7は、必然的にウエハステージ4とは別体となる。
制御部8は、インプリント装置1の各構成要素の動作および調整などを制御し得る。制御部8は、例えばコンピュータなどで構成され、インプリント装置1の各構成要素に回線を介して接続され、プログラムなどにしたがって各構成要素の制御を実行し得る。本実施形態の制御部8は、少なくとも、第1塗布部5、第2塗布部6および気化促進部7の動作を制御する。なお、制御部8は、インプリント装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよい。
また、インプリント装置1は、不図示であるが、ウエハ12上に形成されているアライメントマークと、モールド9に形成されているアライメントマークとのX軸およびY軸の各方向への位置ずれなどを計測するアライメント計測系を備える。また、インプリント装置1は、ウエハステージ4を載置するベース定盤22と、モールド保持機構3を固定するブリッジ定盤23と、ベース定盤22から延設され、例えば除振器を介してブリッジ定盤23を支持する支柱24とを備える。さらに、インプリント装置1は、共に不図示であるが、モールド9を装置外部とモールド保持機構3との間で搬入出させるモールド搬送機構や、ウエハ12を装置外部とウエハステージ4との間で搬入出させる基板搬送機構などを含み得る。
次に、本実施形態におけるインプリント方法を含むインプリント装置1の動作について説明する。図3は、ウエハ12の表面に対するパターン部9aの押し付け位置(ショット位置)を示す平面図である。特に、図3(a)は、ウエハ12の全面に対するパターン部9aの複数の押し付け位置を示す図であり、図3(b)は、図3(a)にて点線で囲んだウエハ12の外周端部におけるパターン部9aに相当する領域の拡大図である。1枚のウエハ12は、切り出すデバイスの個数を増やすために、表面に複数のショットを有する。そして、インプリント装置1は、図3(a)に示すように、複数のショットに対して複数回のインプリント動作(後述する押型工程、硬化工程および離型工程などの一連の動作)を繰り返すことにより、全てのショット上に樹脂16のパターンを形成する。なお、本実施形態では、モールド9に形成されているパターン部9aは、図3(b)に示すように、1つのデバイスが形成される領域に相当するパターン領域9bを複数箇所(図の例では9箇所)有する。これにより、1度のインプリント動作にて複数個のデバイスに対応するパターンを形成することが可能となり、生産性を向上させることができる。
ここで、パターンの形成位置によっては、図3(b)に示すように、パターン部9aの一部がウエハ12の外周端部から外側にはみ出る場合もある。この外周端部に存在するショット(以下「周辺ショット」という)でも、インプリント装置1による処理の後、ドライエッチングや化学機械研磨(CMP)などの後工程を行う際に面内の不均一性を避けるため、パターンを形成する必要がある。しかしながら、この周辺ショットにおけるパターン部9aと樹脂16との押し付け動作の際に、モールド9とウエハ12とが近接することに起因して、両者が樹脂16を介さず接触(衝突)してしまう場合がある。図4は、モールド9とウエハ12とが近接した状態の外周端部の一部を示す断面図である。特に、図4(a)は、参考として従来の場合の外周端部の一部を示す図である。通常、パターン部9aと樹脂16との押し付け時におけるウエハ12の外周端部では、モールド9とウエハ12とは、数nmから数十nmの距離で近接する。このように両者が近接すると、図4(a)に示すように、樹脂16が存在しない領域にて接触する場合がある。このように両者が接触すると、例えば、モールド9の表面に位置するパターン部9a(各パターン領域9b)が破損し、それ以降のインプリント動作によるパターン形成に影響を及ぼす可能性がある。そこで、本実施形態では、インプリント装置1は、周辺ショットにおけるパターン部9aと樹脂16との押し付け動作の前に、ウエハ12の外周端部に液体40を塗布する。図3(c)は、図3(b)にて点線で囲んだウエハ12の外周端部におけるパターン領域9bに相当する領域の拡大図である。また、図4(b)は、本実施形態における予め液体40を塗布した場合の外周端部の一部を示す図である。インプリント装置1は、図3(c)に示すように、一部がウエハ12の外周端部から外側にはみ出るパターン領域9bに対しても、第1塗布部5により通常のショット(周辺ショット以外のショット)と同様に樹脂16を塗布する。さらに、インプリント装置1は、ウエハ12の側面部から樹脂16に隣接するまでの間で、ある程度の幅を有する外周端部の領域に、第2塗布部6により液体40を塗布する。このようにウエハ12上に樹脂16と液体40とが塗布された状態で、モールド9とウエハ12とが近接すると、図4(b)に示すように、それぞれ液滴として塗布された樹脂16と液体40とが互いに押し広げられる。特に、液体40は、ウエハ12の外周端部にて押し広げられた膜となる。したがって、この場合、モールド9とウエハ12とが近接しても、樹脂16が塗布されていない外周端部の領域での両者の接触を防止することができる。以下、この動作の流れについてフローチャートを用いて詳説する。
図5は、インプリント装置1によるインプリント処理にて、複数枚のウエハ12を被処理基板とし、それぞれのウエハ12上に存在するショットに、凹凸層となる樹脂16のパターンを成形する際の動作シーケンスを示すフローチャートである。なお、この動作シーケンスを開始する際に、モールド9は、すでにモールドチャック13に搭載され、また、制御部8は、モールド9に形成されているパターン部9a(パターン領域9b)の位置や形状などの情報を得ているものとする。まず、制御部8は、基板搬送機構により、処理前のウエハ12をウエハチャック20に搬送させ、搭載させる(ステップS100)。次に、制御部8は、ウエハ12上に存在する複数のショットのうち、今回パターン形成の処理対象となるショットを特定する(ステップS101)。なお、制御部8は、予めウエハ12上に設定されている複数のショットに関する配置情報を得ている。また、制御部8は、アライメント計測系により、ウエハ12上に形成されたアライメントマークと、モールド9に形成されたアライメントマークとの位置に基づいて、ここでのショット上に存在する基板側パターンの位置を計測させる。制御部8は、この計測結果を参照し、以下の押型工程から離型工程までの処理に際してパターン部9aと基板側パターンとの形状を合わせる必要がある。この形状を合わせる工程として、例えば、倍率補正機構15によりパターン部9aの形状を補正する工程があるが、ここでの詳説は省略する。次に、制御部8は、ステップS101にて特定したショットが、周辺ショットであるかどうかを判定する(ステップS102)。ここで、制御部8は、周辺ショットであると判定した場合(YES)、ステップS103に移行する。
次に、制御部8は、ステージ駆動機構21により、ウエハ12上の周辺ショットが第1塗布部5による塗布位置に位置するようにウエハ12を移動させ、周辺ショット上の基板側パターンに対して樹脂16を塗布させる(第1塗布工程:ステップS103)。ここで、今回の処理対象となる周辺ショットが、例えば図3(b)に示す部分と同一であると仮定すると、そのパターン領域9bでの詳細を示す図3(c)を参照すれば、複数の白抜きの丸で示す液滴が樹脂16である。このとき、制御部8は、上記第1塗布部5の構成にて説明したような動作指令を第1塗布部5に対して送信し、特にウエハ12の側面部から、例えば1mm内側までの外周端部の領域を残して、樹脂16を塗布させるよう指示する。
次に、制御部8は、ステージ駆動機構21により、樹脂16が塗布された周辺ショットの外周端部の領域が、第2塗布部6による塗布位置に位置するようにウエハ12を移動させ、その領域に対して液体40を塗布させる(第2塗布工程:ステップS104)。ここでも、上記と同様に図3(c)を参照すれば、複数の黒塗りの丸で示す液滴が液体40である。このとき、制御部8は、第2塗布部6に対して、ウエハ12の側面部から、例えば1mm内側までの外周端部の領域に液体40を塗布させるよう指示する。また、制御部8(または第2塗布部6内の第2位置指示部)は、パターン部9aと樹脂16との押し付け時に、液体40がその両者の隙間にて押し広げられることで外周端部の領域に行き渡るように、その領域の表面に液体40の液滴を吐出させることが望ましい。なお、第2塗布部6により液体40を塗布する領域は、上記の例でいう外周端部の幅1mmの領域に限定されるものではなく、インプリント装置1による処理の後のドライエッチングなどの後工程の条件により、適宜変化させてもよい。
次に、制御部8は、ステージ駆動機構21により、ウエハ12上の基板側パターンがパターン部9aによる押し付け位置に位置するようにウエハ12を移動させる。次に、制御部8は、モールド駆動機構14により、モールド9(パターン部9a)をウエハ12上の樹脂16に押し付ける(押型工程:ステップS105)。このとき、樹脂16および液体40が押し広げられ、広がった後のモールド9とウエハ12との距離は、およそ20nmとなる。このように、モールド9とウエハ12との間に液体40の膜が存在することで、両者の直接の接触が抑制される。次に、制御部8は、光照射部2により、モールド9を押し付けられた樹脂16に対して紫外線10を照射させ、樹脂16を硬化させる(硬化工程:ステップS106)。次に、制御部8は、モールド駆動機構14により、モールド9(パターン部9a)をウエハ12上の樹脂16から引き離す(離型工程:ステップS107)。
ここで、液体40は、紫外線10の受光で硬化しないため、ステップS107での離型工程の間でも、モールド9の表面またはウエハ12の外周端部に残留する。この液体40の残留は、例えば、パターン部9aの凹凸を塞ぎ、次のインプリント動作によるパターンの形成に影響を及ぼしたり、ウエハ12上に残留することで、次のインプリント動作による隣接するショットに対して同様に影響を及ぼしたりする可能性がある。一方、この残留していた液体40が気化し、そのまま装置内に拡散すると、光照射部2の照明光学系やアライメント計測系などの光学面で光化学反応を生じさせ、光学性能を劣化させる可能性がある。さらに、ウエハステージ4の位置を計測するための干渉計の光路に、空気とは異なる屈折率の物質が拡散(侵入)することで、ステージ位置の計測誤差を発生させる可能性もある。そこで、本実施形態では、制御部8は、離型工程後に、この液体40を強制的に気化させると共に、気化成分を回収させる(気化促進工程:ステップS108)。
このステップS108では、制御部8は、まず、気化促進部7により、離型工程直後のモールド9に残留した液体40の強制的な気化および回収を実施させる。このとき、制御部8は、ステージ駆動機構21により、ウエハ12を載置したウエハチャック20を移動させることで押し付け位置から一旦退避させ、気化促進部7をパターン部9aの直下に移動させる。図6は、モールド9のパターン領域9b(パターン部9a)の表面の状態を示す平面図であり、図6(a)から図6(c)まで液体40の蒸発の様子を時系列で示している。離型工程直後のパターン領域9bの一部には、図6(a)に示すように、ウエハ12の外周端部の形状に沿って液体40が残留している。そこで、制御部8は、図6(b)に示すように、気化促進部7の送風部41により、パターン部9aに向けて気体45を吹き付けさせ、液体40を気化させる。さらに、制御部8は、気化促進部7の回収部42により、液体40から気化成分46を、気体45と共に回収させる。ここで、液体40は、上記のとおり揮発性を有しているため、図6(c)に示すように、短時間のうちにパターン領域9bの表面から液体40を除去することができる。なお、吹き付ける気体45の温度は、モールド9の温度が変化して変形しないように、装置内と同等の温度に制御されることが望ましい。また、液体40の気化熱によりモールド9の温度が低下する場合には、気体45の温度を装置内よりも若干高い温度としてもよい。なお、不図示であるが、インプリント装置1は、さらに、残留した液体40の除去が確実に行われたことを確認するための観察装置を設置してもよい。
制御部8は、次に、気化促進部7により、離型工程直後のウエハ12に残留した液体40の強制的な気化および回収を実施させる。このとき、制御部8は、ステージ駆動機構21により、ウエハ12を載置したウエハチャック20を移動させることで押し付け位置から一旦退避させ、気化促進部7をウエハ12の直上に移動させる。図7は、ウエハ12の外周端部の状態を示す断面図であり、図7(a)から図7(c)まで液体40の蒸発の様子を時系列で示している。離型工程直後の外周端部には、図7(a)に示すように、液体40が残留している。そこで、制御部8は、図7(b)に示すように、気化促進部7の送風部41により、ウエハ12に向けて気体45を吹き付けさせ、液体40を気化させる。さらに、制御部8は、気化促進部7の回収部42により、液体40から気化成分46を、気体45と共に回収させる。ここでも、上記と同様、図7(c)に示すように、短時間のうちにウエハ12の外周端部の表面から液体40を除去することができる。なお、上記液体40に関する説明のとおり、液体40の蒸気圧は、3Pa以上が望ましいとしている。これは、蒸気圧が3Paより低いと蒸発時間が遅いため、インプリント装置1による生産性を向上させることが難しいためである。
ここまで、制御部8が、ステップS102にて、ステップS101で特定したショットが周辺ショットであると判定した場合について説明した。これに対して、制御部8は、ステップS102にて周辺ショットではないと判定した場合には(NO)、ステップS109に移行する。ここで、ステップS109の塗布工程は、ステップS103での第1塗布工程に対応する。同様に、ステップS110からS112までの押型工程、硬化工程および離型工程は、ステップS105からS107までの工程にそれぞれ対応する。すなわち、処理対象となるショットが周辺ショットではない場合には、ステップS104の第2塗布工程やステップS108の気化促進工程は、不要となる。
次に、制御部8は、引き続き、ウエハ12上にて樹脂16のパターンを形成すべきショットがあるかどうかを判定する(ステップS113)。ここで、制御部8は、次にパターンを形成すべきショットがあると判定した場合(YES)、ステップS101に移行し、そのショットを特定した上で、再度ステップS102にて周辺ショットであるかどうか判定する。一方、制御部8は、パターンを形成すべきショットがないと判定した場合(NO)、次のステップS114に移行し、基板搬送機構により、ウエハチャック20上に載置されているインプリント処理済みのウエハ12を回収させる(ステップS114)。次に、制御部8は、同様のインプリント処理を実施すべきウエハがあるかどうかを判定する(ステップS115)。ここで、制御部8は、インプリント処理を実施すべきウエハがあると判定した場合(YES)、ステップS100に移行し、インプリント処理済みのウエハ12と、次に処理を実施すべきウエハとを交換する。一方、制御部8は、処理を実施すべきウエハがないと判定した場合(NO)、動作シーケンスを終了する。
このように、インプリント装置1は、処理対象となるショットが周辺ショットである場合には、衝突防止液体である液体40をウエハ12の外周端部に塗布することで、押し付け時のモールド9とウエハ12との接触を防止する。これにより、例えば、モールド9の破損などを回避し、モールド9を適切に保護することができる。また、インプリント装置1は、モールド9のパターン部9aやウエハ12の外周端部の表面上に液体40が残留した場合でも、離型工程の直後に強制的に気化させるので、例えば、その後に形成されるパターンへの影響を抑えることができる。また、インプリント装置1は、残留した液体40からの気化成分46を回収するので、この気化成分46による装置内の各種光学系の汚染やウエハステージ4のステージ位置の計測誤差などを抑止できる。
さらに、本実施形態では、液体40として、イソボルニルアクリレートのような物質を採用する。これにより、まず、液体40を基板上に塗布してからモールド9を押し付けるまでの間に、液体40が蒸発することを防止することができる。また、気化促進工程における強制気化の際の揮発性(蒸発速度)の点で有利となる。加えて、液体40は、樹脂16のモノマー成分として使用可能であることから、ウエハ12上に塗布された後に、未硬化状態の樹脂16と境界にて混ざり合った場合でも、樹脂16の1つの成分として働くため、紫外線硬化樹脂である樹脂16の硬化反応を阻害しない。また、従来であれば、液体40のような物質としてイソプロピルアルコールを採用していたため、すでに硬化した樹脂16のパターンと接触すると、このパターンが軟化して変形する可能性があった。これに対して、液体40は、硬化後の樹脂16に対してはイソプロピルアルコールよりも反応性が低いことから、形成されたパターンに影響を及ぼしづらい。さらに、液体40は、紫外線硬化性を有しないため、硬化工程における樹脂16の硬化に伴い、液体40自体が硬化することも抑止される。
以上のように、本実施形態によれば、モールド9の保護、およびウエハ12上に形成されるパターンの信頼性の向上の点で有利なインプリント装置およびインプリント方法を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るインプリント装置について説明する。インプリント装置では、ウエハ上の雰囲気を好適に制御するために、ウエハチャック20上にて、載置されたウエハの側面に隣り合う外周領域に、このウエハの表面と同じ程度の高さを有する天板を設けることがある。このような天板を有するインプリント装置では、上記実施形態で説明したような、周辺ショットにおける従来のモールドとウエハとの接触に加え、モールドと天板とが接触する場合も考えられる。そこで、本実施形態のインプリント装置の特徴は、ウエハの外周端部に加え、ウエハに隣り合う天板上にも衝突防止液体を塗布することで、モールドと天板との接触も防止する点にある。図8は、第1実施形態における図3(c)および図4(b)に対応し、パターン領域9bに相当する領域にて、ウエハ12の外周端部と、この外周端部に隣り合う天板50の一部とを示す概略図である。特に、図8(a)は、液体40が外周端部と天板50との双方の表面上に塗布された状態を示す平面図であり、図8(b)は、液滴として塗布された樹脂16と液体40とが互いに押し広げられた状態を示す断面図である。本実施形態では、制御部8は、第1実施形態におけるステップS104の第2塗布工程にて、ウエハ12の外周端部に液体40を塗布するのに加えて、この外周端部に隣り合う天板50の表面上にも液体40を塗布させる。これによれば、第1実施形態と同様の効果を奏すると共に、モールド9と天板50との接触も防止することができる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、モールド9、ウエハ12および天板50にそれぞれ残留した液体40を強制的に気化させ、回収することが望ましい。図9は、モールド9のパターン領域9b(パターン部9a)の表面、およびウエハ12の外周端部とそれに隣り合う天板50との表面から液体40が蒸発する様子を示す概略図である。特に、図9(a)は、パターン領域9bから蒸発する様子を示す平面図であり、図9(b)は、外周端部と天板50とから蒸発する様子を示す断面図である。この場合も、制御部8は、第1実施形態におけるステップS108の気化促進工程にて実施させるのと同様の方法で液体40の気化と回収とを実施させる。なお、外周端部と天板50とに残留した液体40を気化させた後、その気化成分46を回収する際には、図9(b)に示すように、ウエハ12と天板50との隙間を介して回収させてもよい。この隙間を介して気化成分46を回収する機構としては、例えば、以下の第3実施形態にて説明する回収部60がある。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るインプリント装置について説明する。本実施形態に係るインプリント装置の特徴は、第1実施形態のインプリント装置1の構成に、新たな気化促進部として、さらにウエハ12の外周端部に残留した液体40からの気化成分46を回収する回収部を設ける点にある。図10は、インプリント装置1がさらに含み得る回収部の構成の例を示す概略図である。特に、図10(a)は、ウエハチャック20に設置された第1例としての回収部60を示す断面図である。この回収部60は、不図示の真空ポンプなどの排気装置と、この排気装置に接続された複数の回収管61とを含む。各回収管61の開口(回収口)は、ウエハチャック20に載置されたウエハ12の側面領域に位置するように設置されている。この構成によれば、特にウエハ12の外周端部に存在する気体(気化成分46を含む気体)を好適に回収することができる。なお、回収部60は、ウエハ12の側面領域にて気体の流れを強制的に作用させるものであるため、結果的に、残留している液体40の気化を促進させるものでもある。また、回収部60を、第1実施形態における送風部41を含むような気化促進部7と併用すれば、さらに好適に液体40を除去させることができる。
一方、図10(b)は、インプリント装置1の内部に設置し得る、インプリント処理済みの複数のウエハ12を保管する保管部(保管室)62と、この保管部62の内部に設置される第2例としての回収部63とを示す断面図である。ウエハ12上に存在する全てのショットに対してパターンの形成が終了した後、そのウエハ12は、この保管部62の内部に一旦収容される。このとき、万が一ウエハ12上に液体40が残留していた場合に、回収部63は、保管部62の内部にて、残留している液体40を回収させる。この回収部63としても、真空ポンプなどの排気装置が採用可能であるが、加えて、送風部や加熱部などの残留した液体40の気化を促進させる機構を設置してもよい。この構成によれば、ウエハ12上に残留している液体40から気化した物質が、装置内に拡散することを抑止させることができる。さらに、回収部63を保管部62の内部に設置することで、複数枚のウエハ12に対して同時に回収処理ができるため、効率性の点で有利である。
(物品の製造方法)
物品としてのデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)の製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンを形成された基板をエッチングする工程を含み得る。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりにパターンを形成された基板を加工する他の処理を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 インプリント装置
5 第1塗布部
6 第2塗布部
7 気化促進部
9 モールド
9a パターン部
10 紫外線
12 ウエハ
16 樹脂
40 液体

Claims (11)

  1. 基板上の未硬化樹脂を型により成形して硬化させて、前記基板上に硬化した樹脂のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記樹脂を紫外線の受光により硬化する紫外線硬化樹脂とし、前記未硬化樹脂を前記基板上に塗布する第1塗布部と、
    前記型に形成されているパターン部と、前記基板上の外周領域に位置するパターン形成領域に塗布された前記未硬化樹脂とを押し付けるに際し、紫外線硬化性を有せず、かつ室温における蒸気圧が3Pa以上3kPa未満の物質を前記基板上の外周端部に塗布する第2塗布部と、
    前記パターン部と前記基板上の硬化した前記樹脂とを引き離した後に、前記型または前記基板に残留した前記物質を気化させる気化促進部と、
    を備えることを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記物質は、前記樹脂のモノマー成分として使用可能な液体であることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記物質は、前記樹脂と相溶しないことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記気化促進部は、前記型または前記基板に残留した前記物質に対して気体を供給する送風部、または前記型または前記基板に残留した前記物質の気化成分を回収する回収部の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  5. 前記気化促進部は、前記型または前記基板に残留した前記物質に対して赤外線を照射する赤外線照射部であることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  6. 前記気化促進部は、前記型または前記基板を加熱する加熱部であることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  7. 前記気化促進部は、前記パターン部に面する位置に移動自在であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記気化促進部は、前記基板上の前記外周端部に存在する前記物質の気化を促進する位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  9. さらに、前記パターンの形成が終了した前記基板を保管する保管部を備え、
    前記気化促進部は、前記保管部に設置されることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  10. 基板上の未硬化樹脂を型により成形して硬化させて、前記基板上に硬化した樹脂のパターンを形成するインプリント方法であって、
    前記樹脂を紫外線の受光により硬化する紫外線硬化樹脂とし、前記未硬化樹脂を前記基板上に塗布する第1塗布工程と、
    前記型に形成されているパターン部と、前記基板上の外周領域に位置するパターン形成領域に塗布された前記未硬化樹脂とを押し付けるに際し、紫外線硬化性を有せず、かつ室温における蒸気圧が3Pa以上3kPa未満の物質を前記基板上の外周端部に塗布する第2塗布工程と、
    前記パターン部と前記基板上の硬化した前記樹脂とを引き離した後に、前記型または前記基板に残留した前記物質を気化させる気化促進工程と、
    を含むことを特徴とするインプリント方法。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のインプリント装置、または請求項10に記載のインプリント方法を用いて基板上に樹脂のパターンを形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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