JP2013142161A - 蒸着フィルムの製造方法および積層包装材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材フィルムを連続的に走行させながらプレーナーマグネトロン方式のプラズマ処理電極によりプラズマ処理を行い、引き続き蒸着層を形成する蒸着フィルムの製造方法であって、該プラズマ処理電極の直上であって基材フィルムの走行位置において、プラズマ処理電極表面に平行でありかつフィルム走行方向に平行な磁束密度の、基材フィルムのフィルム幅方向の任意の位置におけるフィルムの走行方向に沿って測定した最大値が20〜100mTであり、プラズマ処理強度が10〜200Wmin/m2で基材フィルム表面をプラズマ処理後に、蒸着層を形成する蒸着フィルムの製造方法。
【選択図】 なし
Description
以下に、本願発明における積層包装材料を例示するが、本願発明はこれら例示により制限を受けるものではない。
本発明における蒸着フィルムの蒸着面にウレタン系2液型接着剤(東洋モートン(株)製AD503、CAT−10)をドライ膜厚で3μm相当を塗布し、12μmのPETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”P60)側に、蒸着面を向けてラミネートし、ついで蒸着面と反対側の基材フィルム側に同上のウレタン系2液型接着剤をドライ膜厚で3μm相当を塗布し、60μmの未延伸PPフィルム(東レフィルム加工(株)製“トレファン”NO「ZK100」)とラミネ−トし、48時間、40℃の雰囲気でエ−ジングし、PETフィルム、本発明の蒸着フィルムおよび未延伸PPフィルムをラミネートした3層構成の積層体1とした。
本発明における蒸着フィルムの蒸着面に同上ウレタン系2液型接着剤をドライ膜厚で3μm相当を塗布し、15μmのナイロンフィルム(ユニチカ(株)製“エンブレム”ONUM)のコロナ処理面側に、蒸着面を向けてラミネートし、ついでコロナ処理面と反対側のナイロンフィルム側に同上ウレタン系2液型接着剤をドライで3μm相当を塗布し、60μmの未延伸PPフィルム(東レフィルム加工(株)製“トレファン”NO「ZK100」)とラミネ−トし、48時間、40℃雰囲気でエ−ジングし、本発明における蒸着フィルム、ナイロンフィルムおよび未延伸PPフィルムをラミネートした3層構成の積層体2とした。
本発明における蒸着フィルムの蒸着面にウレタン系2液型接着剤をドライで3μm相当を塗布し、50μmの低密度ポリエチレンフィルム(東セロ(株)製“T.U.X”HZ)のコロナ処理面側に、蒸着面を向けてラミネートし、48時間、40℃雰囲気でエ−ジングし、本発明における蒸着フィルムおよび低密度ポリエチレンフィルムをラミネートした2層構成の積層体3とした。
熱水処理前のラミネート強度の測定方法を示す。上述の(1)にて作成した積層体を15mm幅×200mm長に切り取り、(株)オリエンテック製“テンシロン”万能試験機を用いて、剥離面に綿棒で水分を供給しながら、T型剥離、引張速度50mm/minの引っ張り条件で、熱水処理前の剥離強度測定を実施した。
1N/15mm以上をラミネート強度良好なレベルと判定した。
熱水処理前のラミネート強度測定サンプルと同様にして、ラミネートした積層体を12cm角にカットする。シーラントフィルムを内側になるように2枚重ね、富士インパルス(株)インパスシーラー“VAC−PAC”VT−400を用い、2秒加熱、3秒冷却の条件にて三方をシ−ルする。袋状になったところに蒸留水を100ml入れ、さらに空気が入らないようにして開放部分をシ−ルし、密封状態にする。このサンプルをトミー精工(株)製レトルト食品用オートクレーブに入れ、設定された温度で熱水中に30分間放置し、その後取り出して、室温の水の中に浸漬し室温になるのを確認後、シ−ル部をカットし、袋内部の水を排出し、熱水処理前のラミネート強度測定と同一条件にて熱水処理後のラミネート強度の測定を実施した。
1N/15mm以上を熱水処理後のラミネート強度良好なレベルと判定した。
(4)フィルム外観
本発明における蒸着フィルムの蒸着面を目視で観察し、熱負け、スリキズのないものを○、スリキズがあるが実用レベルのものを△、熱負け、キズ、ピンホールが酷く実用に耐えない、あるいはその後の積層の工程通過性に耐えないものを×とした。
(5)平行磁束密度(mT)の測定方法
平行磁束密度の測定方法を図1と図2を用いて説明する。
図1は、走行する基材フィルムの側面から観察したプラズマ処理電極と走行する基材フィルムの関係を示す断面図である。プラズマ処理電極2はバッキングプレートと呼ばれる背後から水冷された銅製の板にインジウムハンダなどで接続されている。バッキングプレート3下の磁石5から放出された磁力線7が、バッキングプレート3、プラズマ処理電極2を通過してフィルム近傍まで到達する。
日本磁気工業(株)製ガウスメータ(型式GM−301)を用いて、プラズマ処理電極直上であり、該電極に平行であり、フィルム走行方向に平行な磁束密度を以下のように測定した。先ずプラズマ処理電極2と基材フィルム6間距離を非磁性体のスケールで測定する。スケールを当て、上記距離を保ちながらガウスメーターの測定検出部10をプラズマ処理電極2に垂直に保持し、さらに測定検出部10をフィルム走行方向に垂直に向ける。この状態で、プラズマ処理電極上をフィルム走行方向に1〜2cm/秒の速度で動かしながら(11の方向)、ガウスメーターの指示値から磁束密度の最大値を読みとった。基材フィルム位置、すなわち上記プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を満足し、かつ基材フィルムの幅に相当する位置(基材フィルムの幅よりも外側の位置は測定しない)における幅方向(12の方向)1cm刻みで取得した上記平行磁束密度最大値データから最小値、最大値を求め、これら最小値、最大値共に20〜100mTの範囲に入っているかどうかを確認した。
基材フィルムとして、厚さ12μmのPETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”P60)を用い、通常のロール・ツー・ロール型の蒸着機内でプラズマ処理と、引き続き蒸着を行った。プレーナーマグネトロン方式のプラズマ処理電極(材質:銅、プラズマ発生領域幅:2m)の裏面にネオジム磁石(ネオマグ(株)製N40)を設置し、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を10mmとし、基材フィルムの走行位置(基材フィルム幅:1.8m)における電極表面及びフィルム走行方向に平行な磁束密度(以下、平行磁束密度という)が最小値28mT、最大値33mT(以下、28〜33mTのように表記する)であることを確認した。フィルム搬送速度を400m/min、放電ガスに酸素ガスを用いて0.4Paの圧力下、プラズマ処理電極に周波数50kHz、投入電力32kWの交流電力(電源:ヒュッティンガー(株)製“TruPlasma”MF3040)を投入し、40Wmin/m2の処理強度でプラズマ処理するとともに、引き続き真空を開放することなく、同一の真空槽内にて連続して0.013Paの真空下でアルミニウム蒸着層を50nm形成した。この蒸着フィルムを用いて積層体1を作製した。
実施例1と同じプラズマ処理電極を用い、磁石をアルニコ磁石(ネオマグ(株)製SAN52)に変更し、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を5mmとし、平行磁束密度90〜100mTとした。基材フィルムに厚さ12μmのPENフィルム(帝人・デュポンフィルム(株)製“テオネックス”Q51)を用い、フィルム搬送速度を450m/minとして、放電ガスに窒素ガスを用い20Paの真空下で、プラズマ処理電極に180kW、周波数20kHzの交流電力(電源:独ヒュッティンガー社“TruPlasma”MF7200)を投入し、処理強度を200Wmin/m2としてプラズマ処理を行い、酸化アルミニウム蒸着層を6nm形成した蒸着フィルムで積層体2を作製した。
基材フィルムを、厚さ25μmのポリプロピレンフィルム(東レ(株)製“トレファン”YT42)とし、磁石にサマリウムコバルト磁石(ネオマグ(株)製SS30M)を用い、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を10mm(基材フィルム幅:0.25m、プラズマ発生領域幅:0.3m)とし、平行磁束密度を20〜25mT、フィルム搬送速度300m/min、放電ガスにアルゴンガスを用い0.1Paの真空下で、プラズマ処理電極に投入電力3kW、周波数280kHzの交流電力をかけ(電源:アステック(株)LG−30S)、処理強度を33Wmin/m2としてプラズマ処理を行い、酸化ケイ素層を20nm形成した蒸着フィルムで積層体2を作製した。
実施例3と同じプラズマ処理電極を用い、磁石にアルニコ磁石(ネオマグ(株)製SAN52)に変更し、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を15mmとし、平行磁束密度を70〜80mTとした。基材フィルムに厚さ15μmのナイロンフィルム(ユニチカ(株)製“エンブレム”ONUM)を用い、フィルム搬送速度250/minとして、放電ガスに一酸化炭素ガスを用い50Paの真空下で、投入電力3kW、周波数1000kHzの交流電力をかけ(電源:アステック(株)製LG−30S)、処理強度を40Wmin/m2としてプラズマ処理を行い、アルミニウム蒸着層を40nm形成した蒸着フィルムで積層体3を作製した。
基材フィルムを、厚さ12μmのPETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”P60)とし、磁石にサマリウムコバルト磁石(ネオマグ(株)SS30M)を用い、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を15mm(基材フィルム幅:2.2m、プラズマ発生領域幅:2.4m)として平行磁束密度が46〜55mT、フィルム搬送速度200m/min、放電ガスに二酸化炭素ガスを用い100Paの真空下で、投入電力5kW、周波数1kHzのパルス電力をかけ(電源:独ヒュッティンガー社製“TruPlasma”Bipolar4030)、処理強度を10Wmin/m2となるようにプラズマ処理を行い、アルミニウム蒸着層を95nm形成した蒸着フィルムで積層体1を作製した。
実施例1と同じプラズマ処理電極を用い、磁石をフェライト磁石(ネオマグ(株)Y8T)に変更し、平行磁束密度を21〜25mT、フィルム搬送速度を400m/min、放電ガスに酸素ガスを用い0.5Paの真空下で、投入電力20kW、周波数0.8kHzのパルス電力(電源:独ヒュッティンガー社“TruPlasma”Bipolar4030)、処理強度を25Wmin/m2としてアルミニウム蒸着層を50nm形成した蒸着フィルムを用いて積層体1を作製した。
電源周波数が若干低く、加工中1回程度/分の頻度で異常放電が認められたが品質の問題となるレベルでなく、また水濡れラミネート強度も低めであったが実用上問題はなかった。
基材フィルムに厚さ25μmのポリプロピレンフィルム(東レ(株)製“トレファン”YT42)を用い、磁石にネオジム磁石(ネオマグ(株)製N40)を用いてプラズマ処理電極と基材フィルム間距離を3mm(基材フィルム幅:0.12m、プラズマ発生領域幅:0.15m)として平行磁束密度が75〜85mT、フィルム搬送速度を300m/min、放電ガスに窒素ガスを用い20Paの真空下で、投入電力3kW、周波数1050kHzの交流電力をかけ(電源:アステック(株)製LG−30S)、処理強度67Wmin/m2として、アルミニウム蒸着層を110nm形成した蒸着フィルムを用いて積層体3を作製した。
電源周波数が若干高めであり、水濡れラミネート強度が低めであったが実用上問題はなかった。また、電極とフィルム間距離が3mmと狭く、端部にかすかなスリキズの発生を見た。
基材フィルムに厚さ15μmのナイロンフィルム(ユニチカ(株)製“エンブレム”ONUM)を用い、磁石にフェライト磁石(ネオマグ(株)製Y8T)を用いてプラズマ処理電極と基材フィルム間距離を4mm(基材フィルム幅:0.8m、プラズマ発生領域幅:1m)で平行磁束密度が25〜30mT、フィルム搬送速度を250m/min、放電ガスに一酸化炭素ガスを用い0.09Paの真空下で、投入電力10kW、周波数150kHzのパルス電力をかけ(電源:ホッコー(株)“EnePulse”10LV)、処理強度が40Wmin/m2として、酸化ケイ素蒸着層を10nm形成した蒸着フィルムを用いて積層体2を作製した。
プラズマ処理の際の圧力が若干低めであり、放電が不安定となりがちであったが、問題となるレベルではなかった。
実施例2と同じプラズマ処理電極を用い、110Paの真空下で投入電力50kWとして、処理強度56Wmin/m2として、酸化アルミニウム蒸着層を6nm形成した蒸着フィルムで積層体2を作製した。
プラズマ処理の際の圧力が若干高めであり、水濡れラミネート強度が低めであったが実用上問題はなかった。
実施例6において、投入電力を7kWに変更し、処理強度を9Wmin/m2として、アルミニウム蒸着層を50nm形成した蒸着フィルムを用いて積層体1を作製した。
基材フィルムに厚さ25μmのポリプロピレンフィルム(東レ(株)製“トレファン”YT42)を用い、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を3mm(基材フィルム幅:0.25m、プラズマ発生領域幅:0.28m)とし、平行磁束密度を75〜82mT、フィルム搬送速度を300m/minで、放電ガスに窒素ガスを用い20Paの真空下で、投入電力18kW、周波数50kHzの交流電力をかけ(電源:独ヒュッティンガー社“TruPlasma”MF7200)、処理強度214Wmin/m2として、アルミニウム蒸着層を110nm形成した蒸着フィルムを作製したが、熱負けが酷く積層体への加工を断念した。
基材フィルムに厚さ15μmのナイロンフィルム(ユニチカ(株)製“エンブレム”ONUM)を用い、磁石にフェライト磁石(ネオマグ(株)製Y8T)を用いて、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を4mm(基材フィルム幅:1.8m、プラズマ発生領域幅:2m)とし、平行磁束密度が15〜18mT、フィルム搬送速度を180m/min、放電ガスに一酸化炭素ガスを用い0.13Paの真空下で、投入電力10kW、周波数150kHzのパルス電力をかけ(電源:ホッコー(株)製“EnePulse”10LV)、処理強度を28Wmin/m2として、酸化ケイ素蒸着層を10nm形成した蒸着フィルムを用いて積層体2を作製した。
基材フィルムに厚さ12μmのPETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”P60)を用い、磁石にネオジム磁石(ネオマグ(株)製N40)を用いて、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離を4mm(基材フィルム幅:0.09m、プラズマ発生領域幅:0.1m)とし、平行磁束密度が105〜120mT、フィルム搬送速度を350m/min、放電ガスに窒素ガスを用い75Paの真空下で、投入電力5kW、周波数350kHzの交流電力(電源:アステック(株)LG−50S)をかけ、処理強度を143Wmin/m2としてアルミニウム蒸着層を120nm形成した蒸着フィルムを作製したが、蒸着フィルムに傷やピンホールが多数発生していたため積層体への加工を断念した。
2:プラズマ処理電極
3:バッキングプレート
4:アノード(アース)
5:磁石
6:基材フィルム
7:磁力線
8:放電ガス導入ノズル
9:ガウスメーター
10:ガウスメーター測定検出部
11:基材フィルムの走行方向
12:基材フィルム走行方向に垂直な方向
Claims (5)
- 基材フィルムを連続的に走行させながらプラズマ処理を行い、引き続き蒸着層を形成する蒸着フィルムの製造方法であって、該プラズマ処理がプレーナーマグネトロン方式のプラズマ処理電極によるものであり、該処理電極の直上、かつ、基材フィルムの走行位置において、基材フィルムの幅方向の任意の位置で、基材フィルムの走行方向に沿って測定した、該処理電極表面に平行、かつ、基材フィルム走行方向に平行な磁束密度の最大値が20〜100mTであり、該プラズマ処理の強度が10〜200Wmin/m2で基材フィルムの表面をプラズマ処理した後に蒸着層を形成する、蒸着フィルムの製造方法。
- プラズマ処理の電源周波数が1k〜1000kHzの交流またはパルス波である請求項1に記載の蒸着フィルムの製造方法。
- プラズマ処理が0.1〜100Paの真空下で行われ、プラズマ処理電極と基材フィルム間距離が5〜20mmである請求項1あるいは2に記載の蒸着フィルムの製造方法。
- 蒸着層と基材フィルムを有する蒸着フィルムの蒸着層側に他のフィルムが積層された積層包装材料であって、蒸着層がアルミニウムからなる層であり、85〜95℃の温度で30分間の熱水処理後、蒸着層と基材フィルム間の水濡れラミネート強度が、50mm/minの剥離速度において1N/15mm以上であることを特徴とする積層包装材料。
- 蒸着層と基材フィルムを有する蒸着フィルムの蒸着層側に他のフィルムが積層された積層包装材料であって、蒸着層が金属酸化物からなる層であり、115〜125℃の温度で30分間の熱水処理後、蒸着層と基材フィルム間の水濡れラミネート強度が、50mm/minの剥離速度において1N/15mm以上であることを特徴とする積層包装材料。
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