JP2013014071A - 印刷装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サーマルヘッドへの異常な電力供給を速やかに検出し、サーマルヘッドへの電力供給を停止させる。
【解決手段】複数の発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを用いた印刷装置にて、入力されるデータ信号に応じて発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行う印画中に、サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期で設けるとともに、電流検出部によりサーマルヘッドへ供給される電流を検出し、検出された電流が、少なくとも1つの休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい場合には、サーマルヘッドへの電力供給を停止させるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】複数の発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドを用いた印刷装置にて、入力されるデータ信号に応じて発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行う印画中に、サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期で設けるとともに、電流検出部によりサーマルヘッドへ供給される電流を検出し、検出された電流が、少なくとも1つの休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい場合には、サーマルヘッドへの電力供給を停止させるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、サーマルヘッドを用いた印刷装置、その制御方法及びプログラムに関する。
サーマルヘッドを用いたプリンタは、ヘッド内に存在する発熱抵抗体に電力を供給し、それによって発生する熱エネルギーを用いて記録剤を記録媒体に画像として転写することで印刷動作を行う。サーマルヘッドは、複数の発熱抵抗体が微小間隔毎に1列に配置されている。その1列に配置された発熱抵抗体は、所定数をまとめて1チャンネルとして構成される。例えば、サーマルヘッドが有する発熱抵抗体の総数が1280個とし、128個を1チャンネルとし、10チャンネルとして構成される。また、発熱抵抗体を駆動する回路はドライバICとしてチャネル数分構成され、ドライバICへのデータ信号もチャネル数存在する。
例えば、特許文献1には、前述したようなサーマルヘッドの構造が示されている。特許文献1に示されるように、サーマルヘッドに電力や信号を供給する配線材(一般的にはFFC)とハンダにて接続されるサーマルヘッド上の接続端子も同様に微小間隔であることが一般的である。このようなサーマルヘッドを用いたプリンタにおいて、発熱抵抗体又はその周辺に欠陥があった場合には、発熱抵抗体の発生する熱エネルギーが想定以上になり、記録剤や記録媒体が変形して印刷画像に重大な影響を与えるおそれがある。
このような背景のもとにサーマルヘッド周辺の異常検知に関して、さまざまな方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2においては、サーマルヘッドに複数存在する発熱抵抗体に直列に低抵抗を設け、その低抵抗に生じる電圧から発熱抵抗体に流れる電流を検出し、検出結果により発熱抵抗体の異常を検知することが開示されている。
前述の従来技術では、発熱抵抗体に対して直列に低抵抗が挿入されているため、複数の発熱抵抗体のうち駆動された素子の数によって消費電流が変化し、発熱抵抗体そのものに印加される電圧が変動する。したがって、消費電流の変化によって、印刷濃度が変化しムラが発生するという問題があった。
また、発熱抵抗体そのものの不良を検知しているために、サーマルヘッドへの制御信号に異常が発生して、制御する側が意図していない発熱抵抗体に電力が供給された場合にも、発熱抵抗体は正常であるので異常を検知できなかった。例えば、サーマルヘッドとFFCの接続部においてデータ線と電源線が隣接している構成で、異物や水滴等により特定のチャンネルへのデータ線と電源線がショートし、特定のチャンネルのすべての発熱抵抗体に電力が供給されるケースである。このような状態が不定期すなわち印画中に突然発生し、その状態が継続されると、記録剤や記録媒体に深刻なダメージを与えるという問題があった。また、このような異常は、発生タイミングも様々な場合があり、検出することが困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、サーマルヘッドへの異常な電力供給を速やかに検出して、サーマルヘッドへの電力供給を停止できるようにすることを目的とする。
本発明に係る印刷装置は、複数の発熱抵抗体が配列され、入力されるデータ信号に応じて前記発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行うサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドへの電力供給を行う電力供給手段と、前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を制御する制御手段と、前記サーマルヘッドへ供給される電流を検出する電流検出手段とを備え、前記サーマルヘッドによる印画中に前記サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期毎に設け、前記制御手段は、前記電流検出手段により検出された電流が、少なくとも1つの前記休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい場合には、前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、サーマルヘッドへの異常な電力供給を速やかに検出して、サーマルヘッドへの電力供給を停止させることができ、記録媒体等にダメージを与えることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る印刷装置(サーマルプリンタ)の構成例を示すブロック図である。図1においては、印刷装置(サーマルプリンタ)におけるサーマルヘッドへの電力供給及びその異常検知に係る構成を図示しており、その他の構成は図示を省略している。
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る印刷装置(サーマルプリンタ)の構成例を示すブロック図である。図1においては、印刷装置(サーマルプリンタ)におけるサーマルヘッドへの電力供給及びその異常検知に係る構成を図示しており、その他の構成は図示を省略している。
図1において、10は電流検出部、20はDC/DCコンバータ、30はサーマルヘッド、40は比較回路、50は基準回路、60はタイマー回路、70はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
電流検出部10は、消費される電流(サーマルヘッド30への電力供給路を流れる電流)を電圧に変換し出力する。この消費される電流を変換し電流検出部10から出力される電圧を、以下では「変換電圧」とも称す。DC/DCコンバータ20は、不図示の電圧源から電流検出部10を通過し供給される電源電圧(本例では24V)を受け、サーマルヘッド30に適した電圧(例えば18V)に変換し出力する。また、DC/DCコンバータ20は、ASIC70からの駆動信号により制御される。例えば、DC/DCコンバータ20は、記録紙等の記録媒体(不図示)がサーマルヘッド30に接しているときにオン状態にされ、それ以外はオフ状態とされる。
サーマルヘッド30は、微小間隔で1列に配列された複数の発熱抵抗体(発熱素子)を有する。サーマルヘッド30は、DC/DCコンバータ20から出力された電圧を受けて内部の発熱抵抗体の駆動源とし、発熱抵抗体に電力を供給する(発熱抵抗体へ通電する)ことによって記録剤を記録媒体に画像として転写する。サーマルヘッド30は、ASIC70から1ラインずつのデータ信号を受信して、受信したデータ信号に応じて発熱抵抗体をオン/オフ制御する(発熱抵抗体への電力の供給/遮断を制御する)。
比較回路40は、電流検出部10から出力された変換電圧及び基準回路50から出力された基準電圧が入力される。比較回路40は、入力される変換電圧と基準電圧を比較し、比較結果をタイマー回路60に出力する。比較回路40は、変換電圧が基準電圧より大きいと判断した場合には、タイマー回路60への出力信号をイネーブル状態を示すローレベル(“L”)にして出力する。一方、比較回路40は、変換電圧が基準電圧より小さいと判断した場合には、タイマー回路60への出力信号をディセーブル状態を示すハイレベル(“H”)にして出力する。基準回路50は、比較回路40での変換電圧との比較に用いる基準電圧を生成し出力する。
タイマー回路60は、比較回路40から出力された信号がローレベルの場合にタイマー動作を行い、ハイレベルの場合にタイマー動作をリセットする。そして、比較回路40からの出力信号がローレベルである状態が所定時間(例えば10ms)継続されると、タイマー回路60は、出力信号を異常状態を示すハイレベルにしてASIC70に出力する。ASIC(制御回路)70は、マイクロプロセッサとその他ロジック部で構成される。ASIC70は、内部に格納された動作プログラムに従って、印刷装置(サーマルプリンタ)の各機能を制御する。例えば、ASIC70は、サーマルヘッド30による印画中にタイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの出力信号を受けると、異常が発生したと判断してDC/DCコンバータ20及びサーマルヘッド30を停止させる。
図2は、図1に示した電流検出部10、比較回路40、基準回路50、及びタイマー回路60の回路構成例を示す回路図である。
電流検出部10は、検出抵抗R11、オペアンプ12、及び抵抗R12、R13、R14、R15、R16で構成される。検出抵抗R11は、不図示の電圧源からDC/DCコンバータ20に電源電圧を供給する電源線に直列に接続される。オペアンプ12は、検出抵抗R11の一端及び他端に対応する電位が入力され、その電位差を増幅して出力する。電流検出部10は、検出抵抗R11の両端の電圧を25倍に増幅する差動増幅回路として機能する。
基準回路50は、シャントレギュレータ51と抵抗R51、R52、R53で構成される。基準回路50は、所定のスレッショルド電流(電流閾値)に応じた基準電圧を生成し出力する。この例では、基準電圧は1.25Vとする。
比較回路40は、コンパレータ41及び抵抗R41、R42で構成される。基準回路50の出力である基準電圧が抵抗R41を介してコンパレータ41の非反転入力に入力され、電流検出部10の出力である変換電圧が抵抗R42を介してコンパレータ41の反転入力に入力される。コンパレータ41の出力が、比較回路40の出力信号として出力される。比較回路40は、コンパレータ41において反転入力が大きいとき、すなわち電流検出部10からの変換電圧が基準電圧より大きいときに、ローレベルの信号を出力する。また、比較回路40は、コンパレータ41において非反転入力が大きいとき、すなわち電流検出部10からの変換電圧が基準電圧より小さいときに、ハイレベルの信号を出力する。
タイマー回路60は、トランジスタ61、コンデンサ62、コンパレータ63、定電圧源64、及び抵抗R61、R62で構成される。タイマー回路60は、比較回路40からの出力信号によりトランジスタ61がオン/オフされることで、コンデンサ62へのチャージ、ディスチャージを行い、タイマーとして動作する。
図2に示した回路構成での動作について説明する。ここでは、検出抵抗R11の抵抗値が0.1Ωであるとする。
例えば、電流検出抵抗R11に流れる電流が0.4Aであったとすると、検出抵抗R11の両端の電圧は0.04Vであり、この電圧値を25倍に変換した電圧1Vが変換電圧として電流検出部10より出力される。この場合、比較器40に入力される信号は、非反転入力が1.25V、反転入力が1Vとなり、比較回路40は、ハイレベルの信号をタイマー回路60に出力する。よって、タイマー回路60のトランジスタ61がオンし(導通状態とされ)、コンデンサ62へのチャージ動作が行われないため、タイマーはリセットとなる。
これに対して、例えば電流検出抵抗R11に流れる電流が0.6Aであったとすると、検出抵抗R11の両端の電圧は0.06Vであり、この電圧値を25倍に変換した電圧1.5Vが変換電圧として電流検出部10より出力される。この場合、比較回路40に入力される信号は、非反転入力が1.25V、反転入力が1.5Vとなり、比較回路40は、ローレベルの信号をタイマー回路60に出力する。よって、タイマー回路60のトランジスタ61がオフし(非導通状態とされ)、コンデンサ62へのチャージ動作が行われ、タイマー動作が始まる。
タイマー回路60内のコンパレータ63は、その入力の一つがコンデンサ62に接続されており、もう一方の入力が定電圧源64に接続されている。ここで、定電圧源64の電圧値は2Vであるとする。また、トランジスタ61がオフであるときには、コンデンサ62の両端の電圧(電極間の電圧)が10mSで2Vに達するように抵抗R61、R62が設定されているとする。コンデンサ62の両端の電圧が2V以上になると、コンパレータ63(タイマー回路60)から異常状態を示すハイレベルの信号が出力される。なお、トランジスタ61がオンになると、コンデンサ62に蓄えられた電荷は瞬時に放電される。
以上のことをまとめると、
・電流検出抵抗R11に流れる電流が0.5Aより大きいとき、タイマー回路60はタイマー動作を行い、タイマー回路60のタイマー動作開始から10msが経過すると異常状態を示すハイレベルの信号がASIC70に出力される。
・タイマー回路60が動作中であっても、電流検出抵抗R11に流れる電流が0.5Aより小さくなった場合には、タイマー動作がリセットされる。
・電流検出抵抗R11に流れる電流が0.5Aより大きいとき、タイマー回路60はタイマー動作を行い、タイマー回路60のタイマー動作開始から10msが経過すると異常状態を示すハイレベルの信号がASIC70に出力される。
・タイマー回路60が動作中であっても、電流検出抵抗R11に流れる電流が0.5Aより小さくなった場合には、タイマー動作がリセットされる。
なお、タイマー回路60が異常状態を示すハイレベルの信号を出力するまでの時間(前述の例では10ms)は、コンデンサ62及び抵抗R61、R62の容量値及び抵抗値によって定まる時定数を調整することで任意に設定可能である。ただし、1ドット印画時間から休止期間(1つ分)を減じた時間よりも長い時間、言い換えれば印画動作時に少なくとも1つの休止期間を含む長さの時間が設定される。なお、休止期間は、サーマルヘッドによる印画中において、所定の周期毎(1ドット印画時間毎)に設けられるサーマルヘッドへの電力供給を休止すべき期間である。また、コンデンサ62の両端の電圧と比較するスレッショルド電圧(電圧閾値)も、所望の電圧値の定電圧源64を用いることで任意に設定可能である。なお、図2に示す回路構成例は一例であって、電流検出部10、比較回路40、基準回路50、及びタイマー回路60の内部構成がこれに限定されるものではない。
以上の動作をサーマルヘッドの構造及び実際の印画動作に関連付けて説明する。
図3は、サーマルヘッド30の構成例を示す図である。図3において、32はサーマルヘッド30内の発熱抵抗体(発熱素子)であり、31−1〜31−10はドライバICである。発熱抵抗体32は、サーマルヘッド30内において1列に配される。10個あるドライバIC31−1〜31−10には、それぞれ128個の発熱抵抗体32が接続される。ドライバIC31−1〜31−10は、データ信号33、ラッチ信号34、クロック信号35、ストローブ信号36、及び電源線37が接続される。ドライバIC31−1〜31−10は、データ信号33によって供給されたデータに応じて、発熱抵抗体に流れる電流(発熱抵抗体32への電力供給)をオン/オフ制御する。
図3は、サーマルヘッド30の構成例を示す図である。図3において、32はサーマルヘッド30内の発熱抵抗体(発熱素子)であり、31−1〜31−10はドライバICである。発熱抵抗体32は、サーマルヘッド30内において1列に配される。10個あるドライバIC31−1〜31−10には、それぞれ128個の発熱抵抗体32が接続される。ドライバIC31−1〜31−10は、データ信号33、ラッチ信号34、クロック信号35、ストローブ信号36、及び電源線37が接続される。ドライバIC31−1〜31−10は、データ信号33によって供給されたデータに応じて、発熱抵抗体に流れる電流(発熱抵抗体32への電力供給)をオン/オフ制御する。
例えば、ドライバIC31−1は、データ信号として1ビットの信号DATA1が接続されており、接続されている抵抗体128個分のデータが、図4に示すようにして、その1ビットのデータ線を介してASIC70より送信される。図4に示すように、接続されている128個の発熱抵抗体32に対応した128ビットのシリアルデータが、クロック信号35に同期してASIC70よりドライバIC31−1へ送信され、ラッチ信号34にてドライバIC31−1にラッチされる。そして、ラッチされたデータが“0”であれば、発熱抵抗体32には電流が流れず(電力供給が行われず)白画像となり、ラッチされたデータが“1”であれば、発熱抵抗体32に電流が流れ(電力供給が行われ)黒画像となる。
また、サーマルヘッド30を用いた印刷装置(サーマルプリンタ)では、例えば300dpiの1ライン内に複数回印画を繰り返すことで階調性を実現している。すなわち、256階調を実現するためには、サーマルヘッド30は1ライン内に少なくとも256回以上のデータの受信及び印画を繰り返している。また、ASIC70は、通常印画時に1ライン中における256以上の印画データの他に休止期間を意図する白データを含めて送信する。ここで、前述したように図3に示したデータ信号線DATA1と電源線37とがショートした異常状態の場合には、ASIC70からの要求が白データであっても、データ信号線DATA1が常にハイレベルとなってしまう。したがって、ドライバIC31−1に接続された128個の発熱抵抗体32のすべてに電流が流れ続け、数ラインに渡り黒データが印画されることとなる。
図5は、通常印画時における動作波形の一例を示す図であり、図6は、異常状態時における動作波形の一例を示す図である。図5及び図6において、(a)は電流検出抵抗R11を流れる電流の波形、(b)は比較回路40の出力信号、(c)はコンデンサ62のチャージ電圧(電極間の電圧)、(d)はタイマー回路60の出力信号である。
図5に示す正常状態(通常印画時)においては、(a)に示されるように検出抵抗R11を流れる電流がスレッショルド電流(電流閾値)である0.5Aを超えると、(b)に示されるように比較回路40からの出力信号がイネーブル状態になる。すると、タイマー回路60がタイマー動作を開始し、(c)に示されるようにコンデンサ62の両端の電圧が上昇していく。正常状態では、検出抵抗R11を流れる電流は、0.5Aを超えた状態を継続して所定時間(前述の例では10ms)が経過する前に、少なくとも休止期間において0.5Aよりも低くなる。そのため、タイマー回路60がリセットされてコンデンサ62の両端の電圧は0Vになり、(d)に示されるタイマー回路60の出力信号は正常状態を示すローレベルを維持する。
一方、図6に示す異常状態では、所定時間(前述の例では10ms)の間、検出抵抗R11を流れる電流が0.5Aを超えている。したがって、(c)に示されるようにコンデンサ62の両端の電圧がスレッショルド電圧(閾値電圧)に達し、(d)に示されるようにタイマー回路60の出力信号はローレベルから異常状態を示すハイレベルに変化する。すると、ASIC70は、DC/DCコンバータ20及びサーマルヘッド30を停止させる。
以上説明したように、正常時にはタイマー回路60が有するコンデンサ62の電圧が所定の電圧に達する前に、検出抵抗R11を流れる電流が所定値を下回るように制御される。それについて、図7及び図8を用いで説明する。
図7は、最高濃度印画時を説明するための図である。図7において、(a)に最高濃度で印画した時のドットパターン群を示し、(b)にその時の電流検出抵抗R11を流れる電流の波形を示している。図7において、パターン100及びパターン110をそれぞれ1つずつ合わせたものが300dpiの1ドットである。本実施形態では、抵抗体配列方向に駆動される発熱抵抗体と同じ数、例えば1280ドットを1ラインとして印画され、その印画動作が印画方向に繰り返される。最高濃度印画時においても、1ドット印画時間内に実印画パターン100とともに休止期間に相当する白データのパターン110を付加する。その結果、(b)に示す電流波形のように印画中にサーマルヘッド30への電力供給が休止される休止期間120が発生する。
また、(b)に示される電流量の大きさは、実印画パターン100によって抵抗配列方向に同時に印画されるドットの数に比例する。この場合、1280ドットのすべてが印画されるので電流量は最大値となり、スレッショルド電流である0.5Aを大きくオーバーする。しかしながら、前述したように休止期間120があるためにタイマー回路60は繰り返しリセットされ、異常状態を示すハイレベルの信号がタイマー回路60より出力されることはない。
これに対して、例えばサーマルヘッド30に異物が付着することで、複数あるチャンネルのうちの特定のチャンネルがオン状態(黒データ)に固定された異常状態の場合に、最低濃度の白画像を印画する例を示したものが図8である。図8においても、(a)に印画するドットパターン群を示し、(b)にその時の電流検出抵抗R11を流れる電流の波形を示している。図8においては、最初のチャンネルがオン状態に固定された例を示している。このとき、図8に示すように、1ドットから128ドットまではオン状態となり、休止期間に相当する白パターンが存在しない。また、129ドットから1280ドットまでは白画像であるために印画されない。
したがって、(b)に示される電流波形は、最高濃度印画時に比べて振幅が低下するがスレッショルド電流である0.5Aを常にオーバーする。よって、図6を参照して説明したように、スレッショルド電流を超えており、かつ電流の休止期間がないために、いずれコンデンサ62の両端の電圧がスレッショルド電圧に達して、異常状態を示すハイレベルの信号がタイマー回路60より出力される。タイマー回路60からの異常状態を示すハイレベルの信号を受けて、ASIC70は、DC/DCコンバータ20及びサーマルヘッド30を停止させる。これにより、不定期に発生し得るサーマルヘッド30への異常な電力供給(異常電流の発生)を速やかに検出して、サーマルヘッド30への電力供給を停止させることができ、記録媒体等に対するダメージを最小限に抑えることができる。
なお、前述した説明では、異物を原因とする異常な電力供給(異常電流の発生)を一例として説明したが、これに制約されるものではない。例えば、サーマルヘッド30が有する発熱抵抗体の異常を原因とする異常な電力供給(異常電流の発生)であっても同様に速やかに検出し、電力供給を停止させることができる。本実施形態では、原因となる現象を問わず、想定できない時間にわたりサーマルヘッド30に電流が流れること、すなわち異常な電力供給を検出することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、タイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの信号が出力されるとASIC70により関連機能を即座に停止している。以下に説明する第2の実施形態では、タイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの信号が出力されたタイミングを検討し、印画動作に係る電力供給の制御を行うようにしたものである。第2の実施形態では、異常状態を示すハイレベルの信号が出力されたのが印画終了間際であれば(例えば印刷終了までの時間が所定の時間より短ければ)、印画を継続しても問題がないと判断して、印画動作を行うようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、タイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの信号が出力されるとASIC70により関連機能を即座に停止している。以下に説明する第2の実施形態では、タイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの信号が出力されたタイミングを検討し、印画動作に係る電力供給の制御を行うようにしたものである。第2の実施形態では、異常状態を示すハイレベルの信号が出力されたのが印画終了間際であれば(例えば印刷終了までの時間が所定の時間より短ければ)、印画を継続しても問題がないと判断して、印画動作を行うようにしたものである。
なお、第2の実施形態に係る印刷装置(サーマルプリンタ)の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置(サーマルプリンタ)と同様であるので、その説明は省略する。第2の実施形態に係る印刷装置は、タイマー回路60から異常状態を示すハイレベルの信号が出力されたときのASIC70による制御が第1の実施形態と相違する。
図9は、第2の実施形態に係る印刷装置でのASIC70による制御動作の一例を示すフローチャートである。図9に示す制御動作は、ASIC70の内部に格納されているプログラムをASIC70が実行することにより実現される。図9に示すフローチャートは、ASIC70からサーマルヘッド30への印画データの送信と、異常状態を示すハイレベルの信号を受けて印画動作を停止させることを説明している。
ステップS1にて、印刷装置が印画動作を開始すると、ステップS2にて、ASIC70は、ラインカウンタに印画動作数(印画ライン数)をセットする。例えば、印画する記録媒体の長さが6インチで印刷装置の解像度が300dpiであるとすると、ラインカウンタには1800がセットされる。その後、ASIC70は、ステップS3にて1ライン分のデータをサーマルヘッド30に送信し、ステップS4にてラインカウンタの値を1デクリメントする。
次に、ステップS5にて、ASIC70は、タイマー回路60からの出力信号が異常状態を示すハイレベルであるか否かを判断する。判断の結果、タイマー回路60からの出力信号がローレベルであれば、ASIC70は正常であると判断し、ステップS3に戻り、前述したステップS3及びS4の処理を繰り返す。
ステップS5での判断の結果、タイマー回路60からの出力信号がハイレベルであれば、ASIC70は、異常状態が発生したと判断し、ステップS6にて残りの印画ライン数を確認する。その結果、残りの印画ライン数が5ライン以上あれば、ASIC70は、即時に印画を停止する必要があると判断し、ステップS9に移行して印画動作を緊急に停止する。一方、残りの印画ライン数が5ライン以下である場合には、ASIC70は、そのまま印画動作を続行しても問題ないと判断し、ステップS7に進む。そして、ステップS7にて、ASIC70は、ラインカウンタの値を確認し、残りライン数が0になるまでステップS3以降の処理を繰り返して印画動作を継続し、ラインカウンタの値が0になるとステップS8に移行し印画動作を終了する。
このようにして、第1の実施形態と同様に、不定期に発生し得るサーマルヘッド30への異常な電力供給(異常電流の発生)を速やかに検出して、電力供給を停止させることができ、記録媒体等に対するダメージを最小限に抑えることができる。また、サーマルヘッド30への異常な電力供給(異常電流の発生)が検出されても、印画終了間際であれば印画動作を継続して実行させることができる。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:電流検出部、20:DC/DCコンバータ、30:サーマルヘッド、40:比較回路、50:基準回路、60:タイマー回路、70:ASIC
Claims (7)
- 複数の発熱抵抗体が配列され、入力されるデータ信号に応じて前記発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行うサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドへの電力供給を行う電力供給手段と、
前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を制御する制御手段と、
前記サーマルヘッドへ供給される電流を検出する電流検出手段とを備え、
前記サーマルヘッドによる印画中に前記サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期毎に設け、
前記制御手段は、前記電流検出手段により検出された電流が、少なくとも1つの前記休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい場合には、前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を停止させることを特徴とする印刷装置。 - 前記電流検出手段により検出された電流と前記電流閾値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記電流検出手段により検出された電流が前記電流閾値より大きい場合にタイマー動作を行い、前記電流検出手段により検出された電流が前記電流閾値より小さい場合にタイマー動作をリセットするタイマー手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 - 前記制御手段は、前記サーマルヘッドによる印画終了までの時間が所定の時間より短い場合には、前記サーマルヘッドへの電力供給を印画終了まで継続させることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
- 前記制御手段は、前記サーマルヘッドによる印画終了までのライン数が所定のライン数より少ない場合には、前記サーマルヘッドへの電力供給を印画終了まで継続させることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。
- 前記サーマルヘッドと前記電流検出手段との間に前記電力供給手段が配されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の印刷装置。
- 複数の発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドへの電力供給を行う電力供給手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記サーマルヘッドへ供給される電流を検出する電流検出工程と、
印画中に前記サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期毎に設け、入力されるデータ信号に応じて前記発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行う印画工程と、
前記電流検出工程にて、少なくとも1つの前記休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい電流が検出された場合には、前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を停止させる制御工程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 複数の発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドへの電力供給を行う電力供給手段とを有する印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記サーマルヘッドへ供給される電流を検出する電流検出ステップと、
印画中に前記サーマルヘッドへの電力供給を休止すべき休止期間を所定の周期毎に設け、入力されるデータ信号に応じて前記発熱抵抗体に電力を供給し記録媒体に印画を行う印画ステップと、
前記電流検出ステップにて、少なくとも1つの前記休止期間を含む所定の期間にわたって電流閾値より大きい電流が検出された場合には、前記電力供給手段による前記サーマルヘッドへの電力供給を停止させる制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011148317A JP2013014071A (ja) | 2011-07-04 | 2011-07-04 | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011148317A JP2013014071A (ja) | 2011-07-04 | 2011-07-04 | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
Publications (1)
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| JP2013014071A true JP2013014071A (ja) | 2013-01-24 |
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Country Status (1)
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| JP (1) | JP2013014071A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023012786A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 東芝テック株式会社 | プリンタおよびプログラム |
-
2011
- 2011-07-04 JP JP2011148317A patent/JP2013014071A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2023012786A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 東芝テック株式会社 | プリンタおよびプログラム |
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