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JP2013097270A - 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および画像形成装置 Download PDF

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JP2013097270A
JP2013097270A JP2011241569A JP2011241569A JP2013097270A JP 2013097270 A JP2013097270 A JP 2013097270A JP 2011241569 A JP2011241569 A JP 2011241569A JP 2011241569 A JP2011241569 A JP 2011241569A JP 2013097270 A JP2013097270 A JP 2013097270A
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Akiteru Fujii
章照 藤井
Mitsuhisa Wada
光央 和田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

【課題】機械物性面で、フィルミングやクリーニング不良、異音発生等を起こし難く、耐摩耗性に優れ、かつ電気特性面でも高速応答性、十分低い露光部電位を示し、さらには耐ガス性、画像メモリー性に優れる電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置を提供する
【解決手段】特定構造を有する電荷輸送物質と、特定のポリエステル樹脂をバインダー樹脂として併用することにより、機械特性面での良好な性能を発現するとともに、高移動度かつ露光時に十分の残留電位を示し、画質特性の良好な電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置を提供することが可能である。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた電気特性および機械特性を有する電子写真感光体、該電子写真感光体を用いて作製した電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置に関する。
電子写真技術は、即時的に高品質の画像が得られることなどから、複写機、プリンター、印刷機として広く使われている。電子写真技術の中核となる電子写真感光体(以下適宜「感光体」という)については、無公害で成膜が容易、性能面でも電子写真プロセスの要求に幅広く対応可能でバリエーションに富むことから、有機系の光導電物質を使用した感光体が広く使用されている。
近年、高画質化の要求により、トナーの小径化が進み、中でもケミカルトナーにおいては形状が球に近い形態となることが多いため、感光体上に残ったトナーをブレードによりクリーニングする際にすり抜けが発生し易く、その結果地汚れ等の画像欠陥となる可能性が高くなっている。そのため、クリーニングブレードを強い圧力で感光体に当接し、トナーのすり抜けを防止する対策が取られることが多くなっている。
クリーニングブレードの感光体への当接圧が大きくなると、ブレードが感光体最表面とくっつき/滑りを繰り返す、いわゆるスティック・スリップ現象によるビビリを生じ、その結果、異音を発生するリスクが高くなる。また、トナー成分である外添剤やトナーキャリア、紙粉等がクリーニングブレードにニップ部を介して感光体に強く押し当てられた状態で回転することにより、感光層の摩耗の増大による寿命の低下や周方向傷の発生による画像欠陥も発生し易くなる。また、感光体表面に微細な傷が生成すると、それをきっかけにトナーの成分が固着し、クリーニングブレードによる除去が困難になる、いわゆるフィルミング現象も発生し易くなり、持続的な画像欠陥となるリスクも高くなってくる。
このような厳しい使用条件下でも、画像欠陥や異音、寿命の低減を最小限にするような表面機械物性を有することが、感光体には求められる。表面機械物性を改良する手段として、感光体の最表層にポリエステル樹脂、中でも高い弾性変形率を有するポリアリレート樹脂(全芳香族系ポリエステル樹脂)を使用することが、上記のような厳しい機械物性の改良要求に応えられる手段として実用化されている。
一方で、電子写真装置の小型化、高速化によって、感光体が小径化され、一層の電気的な応答性向上(露光後の感光体の表面電位の素早い減衰)が求められている。それら特性を満たす電子写真感光体を提供するために高移動度かつ露光時に十分低い残留電位を示す高機能な電荷輸送物質の開発が必要となっている。そして、それら課題を解決するためにトリアリールアミン類縁体を基本骨格として、さらにスチリル基等でπ電子系を拡張させた電荷輸送物質の探索が盛んになされており、多くの報告が行われている。(特許文献1〜10)。
特開平7−36203号公報 特開2002−80432号公報 特開2006−8670号公報 特開2008−83105号公報 特許4407537号公報 特開平6−27702号公報 特開2003−131409号公報 特開2005−289877号公報 特開2008−74714号公報 特開2007−122036号公報
上記のように、ケミカルトナーに対しても好適に使用されるためには、従来のポリカーボネート系バインダー樹脂では不十分で、それに代わる候補材料として、ポリエステル系樹脂が検討されているが、ポリエステル系樹脂はポリカーボネート系樹脂と比較して、分子の極性が大きく、電荷輸送物質の電荷輸送能が低減されるため、従来の電荷輸送材料を使用した場合は、応答性、残留電位等が不十分で実用に耐えないケースが増えてきた。特に、電荷移動度の早い公知の電荷輸送材料を使用しても、応答性は優れるものの、残留電位の低下が不十分であることが多かった。逆に、残留電位が十分低い電荷輸送材料であっても、応答性が低く、高速プロセスでの使用には耐えないものが多かった。更には、残留電位、応答性が良好でも、オゾンやNOx等の耐ガス性、画像メモリー性、ポリエステル樹脂との相溶性に劣り、使用できないケースも多々あった。
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、機械物性面で、フィルミングやクリーニング不良、異音発生等を起こし難く、耐摩耗性に優れ、かつ電気特性面でも高速応答性、十分低い露光部電位を示し、さらには耐ガス性、画像メモリー性に優れる電子写真感光体、電子写真カートリッジ、画像形成装置を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、特定のポリエステル樹脂をバインダー樹脂として使用した感光層中に特定構造を有する電荷輸送物質を含有させることにより、機械特性面での良好な性能を発現するとともに、高移動度かつ露光時に十分の残留電位を示す電子写真感光体を提供することが可能であることを見出し、以下の本発明の完成に至った。
本発明の要旨は下記の<1>〜<5>に存する。
<1>導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該感光層中に下記式(1)で表される電荷輸送物質と、下記式(2)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
Figure 2013097270
(式(1)中、Arは置換基として少なくともアルコキシ基を有するアリール基、Ar,Arは、それぞれ独立してアルキル基を有していてもよいアリーレン基、Ar〜Arは、それぞれ独立してアルキル基又はアルコキシ基を有していてもよいアリール基を表す。Ar4とAr5、Ar6とAr7は互いに結合していてもよい。但し、置換基は相互に結合して環を形成していてもよい。)
Figure 2013097270
(式(2)中、Ar〜Ar11はそれぞれ独立に置換基を有していてもよいアリーレン基を表し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す。mは0以上2以下の整数を表す。Yは、単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す)。
<2>Ar〜Arが、それぞれ独立して炭素数10以下のアルキル基を有するアリール基である<1>に記載の電子写真感光体。
<3>前記式(1)で表される電荷輸送物質と、前記式(2)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を含有する層のユニバーサル硬度が170N/mm以上、220N/mm以下で、かつ弾性変形率が43%以上であることを特徴とする<1>または<2>記載の電子写真感光体。
<4> <1>〜<3>のいずれかに記載の電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置からなる群から選ばれる少なくとも1つ、を備えたことを特徴とする電子写真感光体カートリッジ。
<5> <1>〜<3>のいずれかに記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、および、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明は、特定の構造を有する電荷輸送物質とポリエステル樹脂を感光層に含有させることにより、高速応答性に優れ、十分低い残留電位を示し、電子写真プロセス内でのストレスに対して耐性が高く高品質な画像形成を可能とする電子写真感光体、および電子写真感光体カートリッジ、画像形成装置の提供を可能とする。
本発明の画像形成装置の一実施態様の要部構成を示す概略図である。 実施例で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図である。 感光体の押込み深さに対する荷重曲線を示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態につき詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は本発明の実施形態の代表例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変形して実施することができる。
≪本発明の電荷輸送物質≫
<本発明の電荷輸送物質の構造>
本発明の電荷輸送物質は下記式(1)で表される。
Figure 2013097270
(式(1)中、Arは置換基として少なくともアルコキシ基を有するアリール基、Ar,Arは、それぞれ独立してアルキル基を有していてもよいアリーレン基、Ar〜Arは、それぞれ独立してアルキル基又はアルコキシ基を有していてもよいアリール基を表す。Ar4とAr5、Ar6とAr7は互いに結合していてもよい。但し、置換基は相互に結合して環を形成していてもよい。)
上記式(1)においてArは、少なくともアルコキシ基を有するアリール基を表す。尚、置換基は相互に結合して環を形成していてもよい。アリール基としては、通常、炭素数30以下、好ましくは炭素数20以下、更に好ましくは炭素数10以下であり、具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、ピレニル基等が挙げられるが、電気特性および製造の容易さの観点から、ナフチル基またはフェニル基が好ましく、フェニル基が最も好ましい。アルコキシ基としては、製造上、通常、炭素数8以下、好ましくは炭素数6以下、更に好ましくは炭素数4以下であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、tertブトキシ基等が挙げられ、メトキシ基又はエトキシ基が最も好ましい。置換基の位置は、例えば、Arがフェニル基の場合、アルコキシ基の置換位置としては、窒素原子置換位置を基準としてパラ位またはオルト位が好ましく、パラ位が電気特性の観点から最も好ましい。Arにおけるアルコキシ基の置換数は、多すぎると感光体の帯電性が低下するおそれがあることから、通常、3以下、更には2以下が好ましく、1が最も好ましい。アルコキシ基以外に有してもよい置換基としては、特に限定されないが、通常、炭素数30以下、好ましくは炭素数20以下、更に好ましくは炭素数10以下であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖のアルキル基、イソプロピル基、tertブチル基、イソブチル基等の分岐のアルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の環状アルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、ピレニル基等のアリール基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等のアミノ基、ベンジル基等が挙げられる。その中でも、炭素数10以下のアルキル基が好ましく、製造の観点から炭素数4以下の直鎖アルキル基が好ましく、相溶性の観点から炭素数4以下の分岐アルキル基が好ましい。アルキル基の置換位置としては、特に限定されないが、例えば、Arがフェニル基の場合、窒素原子置換位置を基準として、アルコキシ基が置換数1でメタ位またはオルト位に存在する時は、感光体の光疲労特性の観点からは、光化学反応による閉環反応を抑制するためにオルト位に置換することが好ましく、電気特性の観点からは、電子供与効果の出易いパラ位またはオルト位に置換することが好ましい。窒素原子置換位置を基準として、アルコキシ基が置換数1でパラ位に存在する時は、感光体の光疲労特性及び電気特性の観点から、オルト位が好ましい。
上記式(1)においてAr,Arは、それぞれ独立してアルキル基を有していてもよいアリーレン基を表す。尚、置換基は相互に結合して環を形成していてもよい。アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、アントラニレン基が挙げられ、フェニレン基又はナフチレン基が好ましく、フェニレン基が最も好ましい。Ar,Arが有してもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖のアルキル基、イソプロピル基、tetブチル基、イソブチル基等の分岐のアルキル基、シクロヘキシル基
、シクロペンチル基等の環状アルカンが挙げられ、製造の観点から炭素数4以下の直鎖アルキル基が好ましく、相溶性の観点から炭素数4以下の分岐アルキル基が好ましい。
上記式(1)においてAr〜Arは、それぞれ独立してアルキル基又はアルコキシ基を有していてもよいアリール基を表す。尚、置換基は相互に結合して環を形成していても良く、Ar4とAr5、Ar6とAr7は互いに結合していてもよい。通常、炭素数30以下、好ましくは炭素数20以下、更に好ましくは炭素数10以下であり、具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、ピレニル基等が挙げられるが、電気特性および製造の容易さの観点から、ナフチル基またはフェニル基が好ましく、フェニル基が最も好ましい。Ar〜Arが有してもよいアルキル基としては、通常、炭素数20以下、好ましくは炭素数10以下、更に好ましくは炭素数5以下であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖のアルキル基、イソプロピル基、tertブチル基、イソブチル基等の分岐のアルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の環状アルキル基が挙げられる。その中でも、製造の観点からは、炭素数4以下の直鎖アルキル基が好ましく、相溶性の観点からは、炭素数4以下の分岐アルキル基が好ましい。アルコキシ基としては、製造上、通常、炭素数8以下、好ましくは炭素数6以下、更に好ましくは炭素数4以下であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、tertブトキシ基等が挙げられ、メトキシ基又はエトキシ基が最も好ましい。この中でも、アルキル基が最も好ましい。アルキル基の置換数は、各アリール基につき1または2が好ましく、置換数が1の場合、置換位置はパラ位が好ましく、置換数が2の場合、メタ、パラ位、あるいはオルト、パラ位が好ましい。
なお、上記(1)において、電荷輸送効率、電荷移動の観点からは、π電子雲が分子全体になるべく均一に広がり、分子の対称性もなるべく高い方が好ましい。具体的には、Arはパラ位にアルコキシ基を有するフェニル基であり、Ar,Arは無置換のフェニレン基であり、Ar〜Arはなるべく同一置換基を同一置換位置に有するか、無置換のフェニル基であることが好ましい。更に、残留電位低減の観点からは、HOMOレベルのエネルギー準位低減のためハメット則において、置換基定数σpが0.20以下の電子供
与性基を、帯電性を悪化させない程度にAr〜Arのいずれかに含有することが好ましく、その際の電子供与基としては、アルキル基であることが好ましい。具体的には、Arはパラ位にアルコキシ基を有するフェニル基であり、Ar,Arは無置換のフェニレン基であり、Ar〜Arのパラ位に全てアルキル基で置換されていることが最も好ましい。
また、上記(1)において、ブタジエニル基の二つの二重結合のうち、トリアリールアミンに直結する二重結合の幾何異性に関しては、トランス体であることがπ電子雲の広がりの観点から好ましい。しかし、全てトランス体であった場合、置換基によっては分子のスタッキングが良くなって分子間力が強くなり、結晶の溶解性が低下する場合があるため、一部シス体との混合体としてもよい。その場合、トリアリールアミンに直結する二重結合のうち、シス体を含有してよい割合は好ましくは15%以下、より好ましくは10%以下である。
以下に本発明に好適な電荷輸送物質の構造を例示する。以下の構造は本発明をより具体的にするために例示するものであり、本発明の概念を逸脱しない限りは下記構造に限定されるものではない。
Figure 2013097270
Figure 2013097270
≪本発明のポリエステル樹脂≫
<本発明のポリエステル樹脂の構造>
本発明のポリエステル樹脂は、下記の式(2)で表される構造単位を有する。
Figure 2013097270
式(2)中、Ar〜Ar11はそれぞれ独立に置換基を有していてもよいアリーレン基を表し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す。mは0以上2以
下の整数を表す。Yは、単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す。
上記式(2)中、Ar〜Ar11は、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアリーレン基を表す。アリーレン基が有する炭素数としては、通常、6以上、好ましくは7以上、また、その上限は、通常、20以下、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。炭素数が多すぎる場合、製造コストが高くなり、電気特性も悪化する恐れがある。
Ar〜Ar11の具体例としては、1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基等が挙げられる。中でも、アリーレン基としては、電気特性の観点から、1,4−フェニレン基が好ましい。アリーレン基は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いてもよい。
また、Ar〜Ar11の置換基の具体例を挙げると、アルキル基、アリール基、ハロゲン基、アルコキシ基等が挙げられる。中でも、感光層用のバインダー樹脂としての機械的特性と感光層形成用塗布液に対する溶解性とを勘案すれば、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が好ましく、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が好ましく、ハロゲン基としてフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましく、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が好ましい。なお、置換基がアルキル基である場合、そのアルキル基の炭素数は通常1以上、また、通常、10以下、好ましくは8以下、より好ましくは2以下である。
より詳しくは、Ar及びAr11は、それぞれ独立に置換基の数は0以上2以下が好ましく、接着性の観点から置換基を有することがより好ましく、中でも、耐磨耗性の観点から置換基の数は1個であることが特に好ましい。また、置換基としてはアルキル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
一方、Ar及びAr11は、それぞれ独立して、置換基の数は0以上2以下が好ましく、耐磨耗性の観点から置換基を有さないことがより好ましい。
また、上記式(2)において、Yは、単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基である。アルキレン基としては、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、シクロヘキシレンが好ましく、より好ましくは、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、シクロヘキシレンであり、特に好ましくは−CH−、−CH(CH)−である。
また、上記式(2)において、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、またはアルキレン基であって、中でも、Xは、酸素原子であることが好ましい。その際、mは0か1であることが好ましく、1であることが最も好ましい。
mが1の場合に好ましいジカルボン酸残基の具体的としては、ジフェニルエーテル−2,2'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−2,3'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−2,4'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−3,3'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−3,4'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸残基等が挙げられる。これらの中でも、ジカルボン酸成分の製造の簡便性を考慮すれば、ジフェニルエーテル−2,2'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル
−2,4'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸残基がより好ましく、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸残基が特に好ましい。
mが0の場合のジカルボン酸残基の具体例としては、フタル酸残基、イソフタル酸残基、テレフタル酸残基、トルエン−2,5−ジカルボン酸残基、p−キシレン−2,5−ジカルボン酸残基、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸残基、ナフタレン−2,3−ジカルボン酸残基、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸残基、ビフェニル−2,2'−ジカルボ
ン酸残基、ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸残基が挙げられ、好ましくは、フタル酸
残基、イソフタル酸残基、テレフタル酸残基、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸残基、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸残基、ビフェニル−2,2'−ジカルボン酸残基、ビ
フェニル−4,4'−ジカルボン酸残基であり、特に好ましくは、イソフタル酸残基、テ
レフタル酸残基であり、これらのジカルボン酸残基を複数組み合わせて用いることも可能である。好ましい具体例としては、下記式(3)、(4)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂が挙げられる。式(3)、(4)中、イソフタル酸残基とテレフタル酸残基の比率は通常50:50であるが、任意に変更することができる。その場合、テレフタル酸残基の比率が高い程、電気特性の観点からは好ましい。
Figure 2013097270
本発明で用いられるポリエステル樹脂の粘度平均分子量は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、好ましくは10,000以上、より好ましくは20,000以上、また、その上限は、好ましくは100,000以下、より好ましくは70,000以下であることが望ましい。粘度平均分子量の値が小さすぎる場合、ポリエステル樹脂の機械的強度が不足する可能性があり、大き過ぎる場合、感光層形成のための塗布液の粘度が高すぎて生産性が低下する可能性がある。なお、粘度平均分子量は、例えばウベローデ型毛細管粘度計等を用いて、実施例に記載の方法で測定することができる。
≪電子写真感光体≫
以下に、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に、上述した式(1)で表される電荷輸送物質と、式(2)で表されるポリエステル樹脂をバインダー樹脂として同一層中に含有する感光層を設けたものであれば、その構造は特に限定されない。電子写真感光体の感光層が後に説明する積層型の場合には、電荷輸送層に、前記式(1)で表される電荷輸送物質、式(2)で表されるポリエステル樹脂、その他に必要に応じて酸化防止剤、レベリング剤、その他添加物を含むものである。また、電子写真感光体の感光層が、後に説明する単層型の場合には、前述の積層型感光体の電荷輸送層に用いられる成分に加えて電荷発生材料、電子輸送材料を用いるのが一般的である。
<導電性支持体>
導電性支持体については特に制限はないが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や、金属、カーボン、酸化錫等の導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料や、アルミニウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム錫)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙等が主として使用される。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び任意の
比率で併用してもよい。導電性支持体の形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状等のものが用いられる。更には、金属材料の導電性支持体の上に、導電性・表面性等の制御や欠陥被覆のために、適当な抵抗値を有する導電性材料を塗布したものを用いてもよい。
また、導電性支持体としてアルミニウム合金等の金属材料を用いた場合、陽極酸化被膜を施してから用いてもよい。陽極酸化被膜を施した場合には、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。
導電性支持体表面は、平滑であってもよいし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていてもよい。また、導電性支持体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものであってもよい。また、安価化のためには、切削処理を施さず、引き抜き管をそのまま使用することも可能である。
<下引き層>
導電性支持体と後述する感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けてもよい。下引き層としては、樹脂、または樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したもの等が用いられる。また、下引き層は、単一層からなるものであっても、複数層からなるものであってもかまわない。
下引き層に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子等が挙げられる。これらは一種類の粒子を単独で用いてもよいし、複数の種類の粒子を混合して用いてもよい。これらの金属酸化物粒子の中で、酸化チタン及び酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステアリン酸、ポリオール、シリコン等の有機物による処理を施されていてもよい。酸化チタン粒子の結晶型としては、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスのいずれも用いることができる。また、複数の結晶状態のものが含まれていてもよい。
また、金属酸化物粒子の粒径としては種々のものが利用できるが、中でも特性及び液の安定性の点から、その平均一次粒径は、10nm以上100nm以下が好ましく、特に10nm以上50nm以下が好ましい。この平均一次粒径は、TEM写真等から得ることができる。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース等のセルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物等の有機ジルコニウム化合物、チタニルキレート化合物、チタンアルコキシド化合物等の有機チタニル化合物、シランカップリング剤等の公知のバインダー樹脂が挙げられる。これらは単独で用いても良く、或いは2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。また、硬化剤とともに硬化した形で使用してもよい。中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は
、良好な分散性、塗布性を示すことから好ましい。
下引き層に用いられるバインダー樹脂に対する無機粒子の使用比率は任意に選ぶことが可能であるが、分散液の安定性、塗布性の観点から、バインダー樹脂に対して、通常は10質量%以上、500質量%以下の範囲で使用することが好ましい。
下引き層の膜厚は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、電子写真感光体の電気特性、強露光特性、画像特性、繰り返し特性、及び製造時の塗布性を向上させる観点から、通常は0.01μm以上、好ましくは0.1μm以上、また、通常30μm以下、好ましくは20μm以下である。下引き層には、公知の酸化防止剤等を混合してもよい。画像欠陥防止等を目的として、顔料粒子、樹脂粒子等を含有させて用いてもよい。
<感光層>
感光層は、上述の導電性支持体上に(前述の下引き層を設けた場合は下引き層上に)形成される。感光層は、上述した式(1)で表される電荷輸送物質と、式(2)で表されるポリエステル樹脂を含有する層であり、その形式としては、電荷発生材料と電荷輸送材料(本発明の電荷輸送物質を含む)とが同一層に存在し、それらがバインダー樹脂中に分散した単層構造のもの(以下適宜、「単層型感光層」という。)と、電荷発生材料がバインダー樹脂中に分散された電荷発生層及び電荷輸送材料(本発明の電荷輸送物質を含む)がバインダー樹脂中に分散された電荷輸送層を含む、二層以上の層からなる積層構造の機能分離型のもの(以下適宜、「積層型感光層」という)が挙げられるが、何れの形態であってもよい。
また、積層型感光層としては、導電性支持体側から電荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層して設ける順積層型感光層と、逆に導電性支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層して設ける逆積層型感光層とがあり、いずれを採用することも可能であるが、最もバランスの取れた光導電性を発揮できる順積層型感光層が好ましい。
<積層型感光層>
[電荷発生層]
積層型感光層(機能分離型感光層)の電荷発生層は、電荷発生材料を含有すると共に、通常はバインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。このような電荷発生層は、例えば、電荷発生材料及びバインダー樹脂を溶媒又は分散媒に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを順積層型感光層の場合には導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)、また、逆積層型感光層の場合には電荷輸送層上に塗布、乾燥して得ることができる。
電荷発生物質としては、セレニウム及びその合金、硫化カドミウム等の無機系光導電材料と、有機顔料等の有機系光導電材料とが挙げられるが、有機系光導電材料の方が好ましく、中でも特に有機顔料が好ましい。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、スクアレン(スクアリリウム)顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料等が挙げられる。これらの中でも、特にフタロシアニン顔料またはアゾ顔料が好ましい。電荷発生物質として有機顔料を使用する場合、通常はこれらの有機顔料の微粒子を、各種のバインダー樹脂で結着した分散層の形で使用する。
電荷発生物質としてフタロシアニン顔料を使用する場合、具体的には、無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、スズ、チタン、亜鉛、バナジウム、シリコン、ゲルマニウム、アルミニウム等の金属またはその酸化物、ハロゲン化物、水酸化物、アルコキシド等の配位したフタロシアニン類の各結晶型を持ったもの、酸素原子等を架橋原子として用いたフタロシアニンダイマー類等が使用される。特に、感度の高い結晶型であるX型
、τ型無金属フタロシアニン、A型(別称β型)、B型(別称α型)、D型(別称Y型)等のチタニルフタロシアニン(別称:オキシチタニウムフタロシアニン)、バナジルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、ヒドロキシインジウムフタロシアニン、II型等のクロロガリウムフタロシアニン、V型等のヒドロキシガリウムフタロシアニン、G型、I型等のμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体、II型等のμ−オキソ−アルミニウムフタロシアニン二量体が好適である。
また、これらフタロシアニンの中でも、A型(別称β型)、B型(別称α型)、および粉末X線回折の回折角2θ(±0.2゜)が27.1゜、もしくは27.3゜に明瞭なピークを示すことを特徴とするD型(Y型)チタニルフタロシアニン、II型クロロガリウムフタロシアニン、V型のヒドロキシガリウムフタロシアニン、28.1゜にもっとも強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン、または26.2゜にピークを持たず28.1゜に明瞭なピークを有し、かつ25.9゜の半値幅Wが0.1゜≦W≦0.4゜であることを特徴とするヒドロキシガリウムフタロシアニン、G型μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体等が特に好ましい。
電荷発生物質として、無金属フタロシアニン化合物、又は金属含有フタロシアニン化合物を用いた場合は比較的長波長のレーザー光、例えば、780nm近辺の波長を有するレーザー光に対して高感度の感光体が得られる。また、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料を用いた場合には、白色光、又は660nm近辺の波長を有するレーザー光、もしくは比較的短波長のレーザー光(例えば、380nm〜500nmの範囲の波長を有するレーザー光)に対して十分な感度を有する感光体を得ることができる。
フタロシアニン化合物は単一の化合物のものを用いてもよいし、幾つかの混合又は混晶状態のものを用いてもよい。ここでのフタロシアニン化合物ないしは結晶状態における混合状態としては、それぞれの構成要素を後から混合したものを用いてもよいし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合物の製造・処理工程において混合状態を生じさせたものでもよい。このような処理としては、酸ペースト処理・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。混晶状態を生じさせるためには、特開平10−48859号公報記載のように、2種類の結晶を混合後に機械的に磨砕、不定形化した後に、溶剤処理によって特定の結晶状態に変換する方法が挙げられる。
一方、電荷発生材料としてアゾ顔料を使用する場合には、光入力用光源に対して感度を有するものであれば従前公知の各種のアゾ顔料を使用することが可能であるが、各種のビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料が好適に用いられる。好ましいアゾ顔料の例を下記に示す。
Figure 2013097270
電荷発生物質として、上記例示の有機顔料を用いる場合には、1種を単独で用いてもよいが、2種類以上の顔料を混合して用いてもよい。この場合、可視域と近赤域の異なるスペクトル領域で分光感度特性を有する2種類以上の電荷発生物質を組み合わせて用いることが好ましく、中でもジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料とフタロシアニン顔料とを組み合わせて用いることがより好ましい。
積層型感光層を構成する電荷発生層に用いるバインダー樹脂は特に制限されないが、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールや、アセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル系ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース
系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カゼインや、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシ変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アルキッド樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂等の絶縁性樹脂や、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルペリレン等の有機光導電性ポリマー等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、何れか1種を単独で用いても良く、2種類以上を任意の組み合わせで混合して用いてもよい。
電荷発生層は、具体的に、上述のバインダー樹脂を有機溶剤に溶解した溶液に、電荷発生物質を分散させて塗布液を調整し、これを導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布することにより形成される。
塗布液の作製に用いられる溶剤としては、バインダー樹脂を溶解させるものであれば特に制限されないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、ノナン等の飽和脂肪族系溶媒、トルエン、キシレン、アニソール等の芳香族系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロナフタレン等のハロゲン化芳香族系溶媒、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール系溶媒、グリセリン、ポリエチレングリコール等の脂肪族多価アルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン等の鎖状又は環状ケトン系溶媒、ギ酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の鎖状又は環状エーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、n−ブチルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン等の含窒素化合物、リグロイン等の鉱油、水等が挙げられる。これらは何れか1種を単独で用いても良く、2種以上を併用して用いてもよい。なお、上述の下引き層を設ける場合には、この下引き層を溶解しないものが好ましい。
電荷発生層において、バインダー樹脂と電荷発生物質との配合比(質量比)は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質が通常10質量部以上、好ましくは30質量部以上、また、通常1000質量部以下、好ましくは500質量部以下の範囲である。電化発生層の膜厚は通常0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上、また、通常10μm以下、好ましくは0.6μm以下の範囲である。電荷発生物質の比率が高過ぎると、電荷発生物質の凝集等により塗布液の安定性が低下する虞がある。一方、電荷発生物質の比率が低過ぎると、感光体としての感度の低下を招く虞がある。
電荷発生物質を分散させる方法としては、ボールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の公知の分散法を用いることができる。この際、粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、より好ましくは0.15μm以下の範囲の粒子サイズに微細化することが有効である。
<電荷輸送層>
積層型感光体の電荷輸送層は、電荷輸送物質、バインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。このような電荷輸送層は、具体的には、電荷輸送物質等とバインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを順積層型感光層の場合には電荷発生層上に、また、逆積層型感光層の場合には導電性支持体上に(下引き層
を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得ることができる。
電荷輸送物質としては、上述した式(1)で表される電荷輸送物質が好ましい。また、上述した式(1)で表される電荷輸送物質に加えて、公知の他の電荷輸送物質を併用してもよい。他の電荷輸送物質を併用する場合、その種類は特に制限されないが、例えば、カルバゾール誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、エナミン誘導体、ブタジエン誘導体及びこれらの誘導体が複数結合されたものが好ましい。
本発明の電荷輸送物質の効果を発揮するためには、全電荷輸送物質に対する本発明の式(1)で表される電荷輸送物質の割合が、通常、10重量%以上であり、電子写真感光体の光減衰特性の面から、好ましくは30重量%以上であり、電子写真感光体の高速応答性の面から、より好ましくは50重量%以上であり、特に好ましくは70重量%以上である。
バインダー樹脂としては、上述の式(2)で表されるポリエステル樹脂が使用される。式(2)で表されるポリエステル樹脂は、単独で使用してもよいが、その機能を損なわない範囲において、他の樹脂と混合して用いてもよい。混合して用いてもよいバインダー樹脂としては、例えば、ブタジエン樹脂、スチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ビニルアルコール樹脂、エチルビニルエーテル等のビニル化合物の重合体及び共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビニルアセタール、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロースエステル樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂が好ましい。これらのバインダー樹脂は、適当な硬化剤を用いて熱、光等により架橋させて用いることもできる。
バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷輸送物質を10質量部以上の比率で使用する。中でも、残留電位低減の観点から20質量部以上が好ましく、更には、繰り返し使用した際の安定性や電荷移動度の観点から30質量部以上がより好ましい。一方、感光層の熱安定性の観点から、電荷輸送物質を通常は120質量部以下の比率で使用する。中でも、電荷輸送材料とバインダー樹脂との相溶性の観点から100質量部以下が好ましく、耐刷性の観点から90質量部以下がより好ましく、耐傷性の観点から80質量部以下が最も好ましい。
上述した式(1)で表される電荷輸送物質と、式(2)で表されるポリエステル樹脂の組合せが特異的に良好な理由は定かではないが、一般的にポリエステル樹脂はポリカーボネート樹脂と比較して、極性が強く、その極性サイトが電荷輸送のトラップとなり易い。そこで、そのような状態で十分な電荷輸送機能を発現させるためには、アルコキシ基置換等で電荷輸送物質の電子供与性を十分高めておく、即ちイオン化電位を十分小さくしておくことだけでなく、分子を一軸方向に延びた、対称形に近い形状にすることによって、分子内の電荷輸送性、即ち共役系電子雲の歪みの無い、均一な広がりを確保しておき、隣接する電荷輸送物質の共役電子雲と重なる確率を増やしておくことが肝要であるためと推定する。その観点から、本願の式(1)で表される電荷輸送物質は、分子の中心部分にアルコキシ基を有し、そこから左右対称に共役系が適度に広がっていることが効果的に作用していると考えられる。
電荷輸送層の膜厚は特に制限されないが、長寿命、画像安定性の観点、更には帯電安定性の観点から、通常5μm以上、好ましくは10μm以上、一方、通常50μm以下、好ましくは45μm以下、更には30μm以下の範囲で、高解像度化の観点からは25μm以下が最も好適に用いられる。
<単層型感光層>
単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質に加えて、積層型感光体の電荷輸送層と同様に、膜強度確保のためにバインダー樹脂を使用して形成する。具体的には、電荷発生物質と電荷輸送物質と各種バインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、導電性支持体上(下引き層を設ける場合は下引き層上)に塗布、乾燥して得ることができる。
電荷輸送物質およびバインダー樹脂の種類並びにこれらの使用比率は、積層型感光体の電荷輸送層について説明したものと同様である。これらの電荷輸送物質およびバインダー樹脂からなる電荷輸送媒体中に、さらに電荷発生物質が分散される。
電荷発生物質は、積層型感光体の電荷発生層について説明したものと同様のものが使用できる。但し、単層型感光体の感光層の場合、電荷発生物質の粒子径を十分に小さくする必要がある。具体的には、通常1μm以下、好ましくは0.5μm以下の範囲とする。
また、単層型感光層におけるバインダー樹脂と電荷発生物質との使用比率は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質が通常0.1質量部以上、好ましくは1質量部以上、また、通常30質量部以下、好ましくは10質量部以下の範囲とする。単層型感光層の膜厚は、通常5μm以上、好ましくは10μm以上、また、通常100μm以下、好ましくは50μm以下の範囲である。
<その他の添加物>
積層型感光体、単層型感光体ともに、感光層又はそれを構成する各層には、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性等を向上させる目的で、周知の酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤等の添加物を含有させてもよい。
<その他の機能層>
また、積層型感光体、単層型感光体ともに、上記手順により形成された感光層を最上層、即ち表面層としてもよいが、その上に更に別の層を設け、これを表面層としてもよい。例えば、感光層の損耗を防止したり、帯電器等から発生する放電生成物等による感光層の劣化を防止・軽減する目的で、保護層を設けてもよい。
保護層の電気抵抗は、通常10Ω・cm以上、1014Ω・cm以下の範囲とする。電気抵抗が該範囲より高くなると、残留電位が上昇しカブリの多い画像となってしまう一方、前記範囲より低くなると、画像のボケ、解像度の低下が生じてしまう。また、保護層は像露光の際に照射される光の透過を実質上妨げないように構成されなければならない。
また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を低減、トナーの感光体から転写ベルト、紙への転写効率を高める等の目的で、表面層にフッ素系樹脂、シリコン樹脂、ポリエチレン樹脂等、又はこれらの樹脂からなる粒子や無機化合物の粒子を含有させてもよい。或いは、これらの樹脂や粒子を含む層を新たに表面層として形成してもよい。
<ユニバーサル硬度、弾性変形率>
前記式(1)で表される電荷輸送物質と、前記式(2)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を含有する層のユニバーサル硬度は、通常、150N/mm以上、170N/mm以上であることが好ましく、通常、250N/mm以下、220N/mm以下であることが好ましい。150N/mm以下ではブレードびびりによる異音が発生し易くなることに加えて塑性変形量が増えることから、フィルミング等の画像欠陥につながる異物付着が増える弊害が発生しやすくなる。250N/mm以上では、弾性変形
量が少なくなることから、表面はもろくなり、硬い異物によってかえって傷が付きやすくなる。
また、(2)式で表されるポリエステル樹脂を含有する最表面層の弾性変形率は、耐摩耗性の観点から40%以上であることが好ましく、トナー付着を防止する関連からは43%以上が好ましく、46%以上であることが最も好ましい。高い弾性変形率を保持するためには、(2)式で表されるポリエステル樹脂は、全芳香族ポリエステルである、ポリアリレートであることが好ましい。なお、弾性変形率は、Fischer社製微小硬度計FISCHERSCOPE H100C(もしくは同等性能を有するHM2000)を用いて、温度25℃、相対湿度50%の環境下で測定する。測定には対面角136°のビッカース四角錐ダイヤモンド圧子を用いる。
<各層の形成方法>
上記した感光体を構成する各層は、含有させる物質を溶剤に溶解または分散させて得られた塗布液を、導電性支持体上に浸漬塗布、スプレー塗布、ノズル塗布、バーコート、ロールコート、ブレード塗布等の公知の方法により、各層ごとに順次塗布・乾燥工程を繰り返すことにより形成される。
塗布液の作製に用いられる溶媒または分散媒に特に制限は無いが、具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、2−メトキシエタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ギ酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、トリクロロエチレン等の塩素化炭化水素類、n−ブチルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン等の含窒素化合物類、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤類等が挙げられる。また、これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を任意の組み合わせおよび種類で併用してもよい。
溶媒または分散媒の使用量は特に制限されないが、各層の目的や選択した溶媒・分散媒の性質を考慮して、塗布液の固形分濃度や粘度等の物性が所望の範囲となるように適宜調整するのが好ましい。
例えば、単層型感光体、及び機能分離型感光体の電荷輸送層の場合には、塗布液の固形分濃度を通常5質量%以上、好ましくは10質量%以上、また、通常40質量%以下、好ましくは35質量%以下の範囲とする。また、塗布液の粘度を使用時の温度において通常10mPa・s以上、好ましくは50mPa・s以上、また、通常500mPa・s以下、好ましくは400mPa・s以下の範囲とする。
また、積層型感光体の電荷発生層の場合には、塗布液の固形分濃度は、通常0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、また、通常15質量%以下、好ましくは10質量%以下の範囲とする。また、塗布液の粘度は、使用時の温度において、通常0.01mPa・s以上、好ましくは0.1mPa・s以上、また、通常20mPa・s以下、好ましくは10mPa・s以下の範囲とする。
塗布液の塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等が挙げられるが、他の公知のコーティング法を用いることも可能である。
塗布液の乾燥は、室温における指触乾燥後、通常30℃以上、200℃以下の温度範囲で、1分から2時間の間、静止又は送風下で加熱乾燥させることが好ましい。また、加熱温度は一定であってもよく、乾燥時に温度を変更させながら加熱を行ってもよい。
≪画像形成装置≫
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置(本発明の画像形成装置)の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置は、電子写真感光体1、帯電装置2、露光装置3及び現像装置4を備えて構成され、更に、必要に応じて転写装置5、クリーニング装置6及び定着装置7が設けられる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電装置2は、電子写真感光体1を帯電させるもので、電子写真感光体1の表面を所定電位に均一帯電させる。帯電装置としては、コロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電装置、電圧印加された直接帯電部材を感光体表面に接触させて帯電させる直接帯電装置(接触型帯電装置)等がよく用いられる。直接帯電装置の例としては、帯電ローラ、帯電ブラシ等が挙げられる。なお、図1では、帯電装置2の一例としてローラ型の帯電装置(帯電ローラ)を示している。直接帯電手段として、気中放電を伴う帯電、あるいは気中放電を伴わない注入帯電いずれも可能である。また、帯電時に印可する電圧としては、直流電圧だけの場合、及び直流に交流を重畳させて用いることもできる。
露光装置3は、電子写真感光体1に露光を行って電子写真感光体1の感光面に静電潜像を形成することができるものであれば、その種類に特に制限はない。具体例としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、半導体レーザーやHe−Neレーザー等のレーザー、LED等が挙げられる。また、感光体内部露光方式によって露光を行うようにしてもよい。露光を行う際の光は任意であるが、例えば、波長が780nmの単色光、波長600nm〜700nmのやや短波長寄りの単色光、波長380nm〜500nmの短波長の単色光等で露光を行えばよい。
現像装置4は、その種類に特に制限はなく、カスケード現像、一成分絶縁トナー現像、一成分導電トナー現像、二成分磁気ブラシ現像等の乾式現像方式や、湿式現像方式等の任意の装置を用いることができる。図1では、現像装置4は、現像槽41、アジテータ42、供給ローラ43、現像ローラ44、及び、規制部材45からなり、現像槽41の内部にトナーTを貯留している構成となっている。また、必要に応じ、トナーTを補給する補給装置(図示せず)を現像装置4に付帯させてもよい。この補給装置は、ボトル、カートリッジ等の容器からトナーTを補給することが可能に構成される。
供給ローラ43は、導電性スポンジ等から形成される。現像ローラ44は、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル等の金属ロール、又はこうした金属ロールにシリコン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等を被覆した樹脂ロール等からなる。この現像ローラ44の表面には、必要に応じて、平滑加工や粗面加工を加えてもよい。
現像ローラ44は、電子写真感光体1と供給ローラ43との間に配置され、電子写真感
光体1及び供給ローラ43に各々当接している。供給ローラ43及び現像ローラ44は、回転駆動機構(図示せず)によって回転される。供給ローラ43は、貯留されているトナーTを担持して、現像ローラ44に供給する。現像ローラ44は、供給ローラ43によって供給されるトナーTを担持して、電子写真感光体1の表面に接触させる。
規制部材45は、シリコン樹脂やウレタン樹脂等の樹脂ブレード、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、真鍮、リン青銅等の金属ブレード、又はこうした金属ブレードに樹脂を被覆したブレード等により形成されている。この規制部材45は、現像ローラ44に当接し、ばね等によって現像ローラ44側に所定の力で押圧(一般的なブレード線圧は5〜500g/cm)される。必要に応じて、この規制部材45に、トナーTとの摩擦帯電によりトナーTに帯電を付与する機能を具備させてもよい。
アジテータ42は、回転駆動機構によってそれぞれ回転されており、トナーTを攪拌するとともに、トナーTを供給ローラ43側に搬送する。アジテータ42は、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよい。
トナーTの種類は任意であり、粉状トナーのほか、懸濁重合法や乳化重合法等を用いた重合トナー等を用いることができる。特に、重合トナーを用いる場合には径が4〜8μm程度の小粒径のものが好ましく、また、トナーの粒子の形状も球形に近いものからポテト上の球形から外れたものまで様々に使用することができる。重合トナーは、帯電均一性、転写性に優れ、高画質化に好適に用いられる。
転写装置5は、その種類に特に制限はなく、コロナ転写、ローラ転写、ベルト転写等の静電転写法、圧力転写法、粘着転写法等、任意の方式を用いた装置を使用することができる。ここでは、転写装置5が電子写真感光体1に対向して配置された転写チャージャー、転写ローラ、転写ベルト等から構成されるものとする。この転写装置5は、トナーTの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、電子写真感光体1に形成されたトナー像を記録紙(用紙、媒体)Pに転写するものである。
クリーニング装置6について特に制限はなく、ブラシクリーナー、磁気ブラシクリーナー、静電ブラシクリーナー、磁気ローラクリーナー、ブレードクリーナー等、任意のクリーニング装置を用いることができる。クリーニング装置6は、感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。但し、感光体表面に残留するトナーが少ないか、殆ど無い場合には、クリーニング装置6は無くても構わない。
定着装置7は、上部定着部材(定着ローラ)71及び下部定着部材(定着ローラ)72から構成され、定着部材71又は72の内部には加熱装置73が備えられている。なお、図1では、上部定着部材71の内部に加熱装置73が備えられた例を示す。上部及び下部の各定着部材71,72は、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属素管にシリコンゴムを被覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被覆した定着ロール、定着シート等公知の熱定着部材を使用することができる。更に、各定着部材71,72は、離型性を向上させる為にシリコンオイル等の離型剤を供給する構成としてもよく、バネ等により互いに強制的に圧力を加える構成としてもよい。
記録紙P上に転写されたトナーは、所定温度に加熱された上部定着部材71と下部定着部材72との間を通過する際、トナーが溶融状態まで熱加熱され、通過後冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
なお、定着装置についてもその種類に特に限定はなく、ここで用いたものをはじめ、熱ローラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着等、任意の方式による定着装置を設けることができる。
以上のように構成された電子写真装置では、次のようにして画像の記録が行われる。即ち、まず感光体1の表面(感光面)が、帯電装置2によって所定の電位(例えば−600V)に帯電される。この際、直流電圧により帯電させても良く、直流電圧に交流電圧を重畳させて帯電させてもよい。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行う。
現像装置4は、供給ローラ43により供給されるトナーTを、規制部材(現像ブレード)45により薄層化するとともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と同極性であり、負極性)に摩擦帯電させ、現像ローラ44に担持しながら搬送して、感光体1の表面に接触させる。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
トナー像の記録紙P上への転写後、定着装置7を通過させてトナー像を記録紙P上へ熱定着することで、最終的な画像が得られる。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行うことができる構成としてもよい。除電工程は、電子写真感光体に露光を行うことで電子写真感光体の除電を行う工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
また、画像形成装置は更に変形して構成してもよく、例えば、前露光工程、補助帯電工程等の工程を行うことができる構成としたり、オフセット印刷を行う構成としたり、更には複数種のトナーを用いたフルカラータンデム方式の構成としてもよい。
なお、電子写真感光体1を、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、及び定着装置7のうち1つ又は2つ以上と組み合わせて、一体型のカートリッジ(以下適宜「電子写真感光体カートリッジ」という)として構成し、この電子写真 感光体カートリッジを複写機やレーザービームプリンタ等の電子写真装置本体に対して着脱可能な構成にしてもよい。この場合、例えば電子写真感光体1やその他の部材が劣化した場合に、この電子写真感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外し、別の新しい電子写真感光体カートリッジを画像形成装置本体に装着することにより、画像形成装置の保守・管理が容易となる。
実施例1
<電子写真感光体製造方法>
(下引き層の形成)
下引き層用分散液は、以下のように製造した。平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と、該酸化チタンに対して3重量%のメチルジメトキシシラン(東芝シリコーン社製「TSL8117」)とを、高速流動式混合混練機((株)カワタ社製「SMG300」)に投入し、回転周速34.5m/秒で高速混合して得られた表面処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールのボールミルにより分散させることにより、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとした。該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエンの混合溶媒、及び、ε−カプロラクタム[下記式(A)で表される化合物]/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン[
下記式(B)で表される化合物]/ヘキサメチレンジアミン[下記式(C)で表される化合物]/デカメチレンジカルボン酸[下記式(D)で表される化合物]/オクタデカメチレンジカルボン酸[下記式(E)で表される化合物]の組成モル比率が、75%/9.5%/3%/9.5%/3%からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行うことにより、メタノール/1−プロパノール/トルエンの重量比が7/1/2で、疎水性処理酸化チタン/共重合ポリアミドを重量比3/1で含有する、固形分濃度18.0%の下引き層分散液とした。
Figure 2013097270
上記のように調整した下引き層分散液を、表面を切削加工した直径30mm、長さ260.5mm、肉厚0.75mmのアルミニウム合金(3003材)製チューブ形状の導電性支持体上に、浸漬塗布により、乾燥(風乾)後の膜厚が1.25μmとなるように塗布し、下引き層を形成した。
(電荷発生層の形成)
電荷発生物質として、オキシチタニウムフタロシアニン結晶(図2に示すように、CuKα特性X線に対するX線回折スペクトルにおいてブラック角(2θ±0.2°)に27.2°に主たる回折ピークを示す。)を用いた。このオキシチタニウムフタロシアニン結晶を20重量部を用い、これを1,2−ジメトキシエタン280重量部と混合し、サンドグラインドミルで2時間粉砕して微粒化分散処理を行って微細化処理液を得た。また、1,2−ジメトキシエタン253重量部及び4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン85重量部の混合液に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)社製、商品名「デンカブチラール」#6000C)10重量部を溶解させて、バインダー液を調製した。
上述の微粒化分散処理により得られた微細化処理液、上述のバインダー液、及び1,2−ジメトキシエタン230重量部を混合して、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を、前記導電性支持体上の下引き層上に、乾燥(風乾)後の膜厚が0.3μmとなるように浸漬塗布し、乾燥させて電荷発生層を形成した。
(電荷輸送層の形成)
バインダー樹脂として、特開2006−053549号公報に記載された製法により得られた下記式PE−1で表される構造単位からなるポリアリレート樹脂(Mv=43,000)を100重量部、電荷輸送物質として、特開2008−74714号公報に記載された製法により得られた前記CT−2を50重量部、下記式(AOX1)の構造を有する酸化防止剤(チバスペシャルティーケミカルズ社製、商品名IRGANOX1076)8重量部、及
びレベリング剤としてシリコーンオイル0.03重量部を、テトラヒドロフラン/トルエ
ン(重量比8/2)混合溶媒640重量部に溶解させて電荷輸送層用塗布液を調整した。
Figure 2013097270
得られた電荷輸送層用塗布液を上述の電荷発生層上に、乾燥後の膜厚が25μmとなるように塗布し、積層型感光層を有する電子写真感光体を得た。乾燥は、125℃で25分間行なった。
<電子写真感光体の電気特性評価>
上記のように製造した電子写真感光体を、電子写真学会標準に従って作製された電子写真特性評価装置(「続電子写真技術の基礎と応用」、電子写真学会編、コロナ社、404〜405頁記載)に装着し、以下の手順に従って帯電、露光、電位測定、除電のサイクルを実施することにより、電気特性の評価を行なった。
温度25℃/湿度50%(NNと称する)、および温度5℃/湿度10%(LLと称する)の二種類の条件下、感光体の初期表面電位が−700Vになるように帯電させ、ハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光としたものを照射して、表面電位が−350Vとなる時の照射エネルギー(半減露光エネルギー)を感度として測定した(単位:μJ/cm)。また、感光体の初期表面電位が−700Vになるように帯電させ、0.55μJ/cmの照射エネルギーで露光後に測定した後の表面電位(単位:−V)を露光部電位(VL)とした。この際、露光−電位測定に要する時間は100msとした。測定結果を表−1に示す。
<感光体の表面硬度、弾性変形率測定>
感光体表面のユニバーサル硬度は、Fischer社製微小硬度計FISCHERSCOPE H100Cを用いて、温度25℃、相対湿度50%の環境下で測定した。ユニバーサル硬度値は、押込み加重5mNまで押し込んだ時の値であり、その時の押込み深さから以下の式により定義される値である。この領域での測定では、基体(アルミニウム管)の硬度の影響を排除することができる。
ユニバーサル硬度(N/mm)=試験荷重(N)/試験荷重下でのビッカース圧子の表面積(mm
感光体の弾性変形率は、上記同様に、Fischer社製微小硬度計FISCHERSCOPE H100Cを用いて、温度25℃、相対湿度50%の環境下で測定した。測定には対面角136°のビッカース四角錐ダイヤモンド圧子を用いる。測定条件は以下の通りに設定して行い、圧子にかかる荷重とその荷重下における押し込み深さとを連続的に読み取り、それぞれY軸、X軸にプロットした図3に示すようなプロファイルを取得する。
・測定条件
最大押込み加重 5mN
負荷所要時間 10秒
除荷所要時間 10秒
弾性変形率は下記式により定義される値であり、押し込みに要した全仕事量に対して、除荷の際に膜が弾性によって行う仕事の割合である。
弾性変形率(%)=(We/Wt)×100
上記式中、全仕事量Wt(nJ)は図3中のA−B−D−Aで囲まれる面積を示し、弾性変形仕事量We(nJ)はC−B−D−C で囲まれる面積を示す。弾性変形率が大き
いほど、負荷に対する変形が残留しにくく、弾性変形率が100の場合には変形が残らないことを意味する。
ユニバーサル硬度、弾性変形率の測定結果を、表−2に示す。
<画像試験>
上記の電子写真感光体を、ヒューレットパッカード社製タンデムフルカラープリンターLaserJet4650の感光体カートリッジに装着して、気温25℃、相対湿度50%下において、印字率5%で、10000枚の連続印字を行って、画像濃度(濃度が十分か否か)、クリーニングブレード由来の異音発生の有無、クリーニング不良の有無、感光体上のトナー付着(フィルミング)の発生度合、画像メモリー発生の有無、耐ガス性(画像ボケ、白抜け等)を調べた。結果を表−2に示す。
実施例2
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PE−2(Mv=40,000)を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
実施例3
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PE−3(Mv=30,000)を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
実施例4
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、前記CT−4を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
実施例5
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、前記CT−10を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
実施例6
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、前記CT−16を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
実施例7
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、前記CT−2とCT−23の異性体混合物(混合比90:10)を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
実施例8
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、前記CT−1を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
比較例1
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PC−1(Mv=40,000)を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例2
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PC−2(a:b=50:50,Mv=30,000)を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例3
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PC−3(Mv=30,000)を
使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例4
実施例1のバインダー樹脂PE−1に代えて、下記PE−4(a:b:c:d=27:25:23:25、Mv=21,000))を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例5
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Aを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例6
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Bを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例7
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Cを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例8
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Dを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例9
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Eを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例10
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Fを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例11
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Gを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
比較例12
実施例1の電荷輸送物質CT−2に代えて、下記CT−Hを使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表表−1および表−2に示す。
Figure 2013097270
Figure 2013097270
Figure 2013097270
以上の結果から、本発明の電荷輸送物質とバインダー樹脂を用いた場合には、露光電位が十分下がって、フィルミング等の付着物や異音発生、画像メモリー等の画像不良がなく、優れた感光体が得られることが分かる。一方、ポリカーボネート樹脂を用いた比較例1、2では、露光電位は十分下がるものの、低弾性変形率で、フィルミングが顕著に発生し、使用に耐えない画像不良となって顕在化した。比較例3では、硬度が高過ぎ、かえって感光体表面傷が発生している。比較例4では、ポリエステル樹脂起因で弾性変形率が低過ぎ、フィルミングが発生した。また、比較例に使用した電荷輸送物質CT−A〜Gは、いずれもポリアリレート樹脂との組合せで露光電位が大きく、低画像濃度で実使用面では使用に耐えないレベルであった。なお、NN条件でVLが大きい場合は電荷輸送物質の共役系の広がりやイオン化電位が本願ポリエステル樹脂に不適合であることを示し、LL条件でVLが大きくなってしまう場合は、それに加えて移動度が不十分であることを示す。また、比較例12では、電気特性は良好なものの、表面硬度が低過ぎ、異音が発生した。
1 感光体(電子写真感光体)
2 帯電装置(帯電ローラ;帯電部)
3 露光装置(露光部)
4 現像装置(現像部)
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙(用紙,媒体)

Claims (5)

  1. 導電性支持体上に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該感光層中に下記式(1)で表される電荷輸送物質と、下記式(2)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 2013097270
    (式(1)中、Arは置換基として少なくともアルコキシ基を有するアリール基、Ar,Arは、それぞれ独立してアルキル基を有していてもよいアリーレン基、Ar〜Arは、それぞれ独立してアルキル基又はアルコキシ基を有していてもよいアリール基を表す。Ar4とAr5、Ar6とAr7は互いに結合していてもよい。但し、置換基は相互に結合して環を形成していてもよい。)
    Figure 2013097270
    (式(2)中、Ar〜Ar11はそれぞれ独立に置換基を有していてもよいアリーレン基を表し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す。mは0以上2以下の整数を表す。Yは、単結合、酸素原子、硫黄原子、又はアルキレン基を表す)。
  2. Ar〜Arが、それぞれ独立して炭素数10以下のアルキル基を有するアリール基である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記式(1)で表される電荷輸送物質と、前記式(2)で表される構造単位を有するポリエステル樹脂を含有する層のユニバーサル硬度が170N/mm以上、220N/mm以下で、かつ弾性変形率が43%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置からなる群から選ばれる少なくとも1つ、を備えたことを特徴とする電子写真感光体カートリッジ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、および、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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