JP2013089328A - 太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、少なくとも第1電極2と、色素を半導体に担持してなる半導体層6と、重合性化合物を重合して形成される導電性高分子化合物からなる電荷輸送物質を含有する電荷輸送層7と、第2電極8が設けられている太陽電池10において、該電荷輸送層が、リチウム塩及びアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする太陽電池。
【選択図】図1
Description
1.支持体上に、少なくとも第1電極と、色素を半導体に担持してなる半導体層と、重合性化合物を重合して形成される導電性高分子化合物からなる電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、第2電極が設けられている太陽電池において、該電荷輸送層が、リチウム塩及びアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする太陽電池。
2.前記アニオン性界面活性剤が、高級脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩及びアルキルエーテル硫酸塩から選択される少なくとも一つであることを特徴とする第1項に記載の太陽電池。
3.前記アニオン性界面活性剤の疎水基が、炭素原子数8個以上18個以下であることを特徴とする第1項1又は第2項に記載の太陽電池。
4.前記導電性高分子化合物が、チオフェン構造を有する高分子化合物であることを特徴とする第1項から第3項のいずれか一項に記載の太陽電池。
本発明において、リチウム塩は、電荷輸送物質を電解重合法によって形成する場合の支持電解質として用いられる。具体的には、3,4−エチレンジオキシチオフェンあるいはその二量体を、をアセトニトリル、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネイト、ジクロロメタン、o−ジクロロベンゼン、ジメチルホルムアミドなどの溶媒(電荷輸送層形成用溶媒)に溶解し、これに支持電解質としてリチウム塩を添加して電解重合液を作製する。また、リチウム塩は、太陽電池作製後は導電性高分子化合物のドーパントとして導電性の付与成分としても働く。
本発明においては、アニオン性界面活性剤とは、分子内に、疎水基と親水基を有する化合物であり、親水基が水中で解離したときにアニオンとなるものをいう。親水基としてカルボン酸塩、スルホン酸塩、あるいはリン酸塩等が挙げられる。疎水基としては、置換基を有してもよいアルキル、アリール基、アルコキシ基等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩及びリン酸エステル塩等が挙げられる。
次に、本発明の太陽電池の構造について図1を用いて説明する。図1は本発明の太陽電池の構造の一例を模式的に示した断面図である。
(1)第1電極2に光が照射されると、半導体層6に含有される増感色素が光を吸収して電子を放出する。このとき、増感色素は酸化体となる。
(2)増感色素4により放出された電子は、半導体層6内の半導体5に移動し、さらに、半導体5より第1電極2へ移動する。
(3)第1電極2へ移動した電子は、対極である第2電極8へ回り、第2電極8で電荷輸送物質を還元する。
(4)前述の増感色素酸化体は、還元された電荷輸送物質より電子を受取り、元の状態(増感色素)に戻る。
(5)上記(1)〜(4)を繰り返すことにより、第1電極2より第2電極8へ電子の移動が繰り返し行われて電気が流れる。
図1に示す太陽電池について以下順を追って説明する。
基体1は、太陽電池10の光入射方向側に設けられ、太陽電池に強度を付与し、かつ、良好な光電変換効率を確保する観点から、ガラスや透明樹脂材料等の光透過性の材質で形成されるものである。また、基体1の光透過率は、特に限定されるものではないが、10%以上であることが好ましく、より好ましくは50%以上、80%から100%が特に好ましいものである。ここで、「光透過率」とは、JIS K 7361−1(ISO 13468−1に対応)の「プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法」に準拠した方法で測定される可視光波長領域における全光線透過率」のことをいうものである。
次に、第1電極2は基体1と半導体層6の間に配置され、半導体層6へ光を効率よく供給するために、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上の光到達率を有するものが用いられる。
次に、半導体層6について説明する。図1に示す太陽電池10は、前述した第1電極2に隣接させて太陽光等の光エネルギーを電気エネルギーに変換する半導体層6を有する。半導体層6は、増感色素4を吸着させた半導体5を含有する層であり、前述した第1電極2を通過した光を受ける個所で、第1電極2との間で電子の授受が行われる。
半導体層6に使用される半導体5には、例えば酸化チタンや酸化スズ(SnO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、SrTiO3やSiO2等の金属酸化物がある。また、TiC、Si3N4、SiC、B4N、BN等の金属化合物の使用も可能で、これら金属酸化物や金属化合物を1種類又は2種類以上組み合わせて含有させることができる。
シリコンやゲルマニウム等の単体、元素周期表の第3族(3A族)〜第5族(5A族)、第13族(3B族)〜第15族(5B族)に属する原子を有する化合物、金属カルコゲニド、金属窒化物等が使用可能である。ここで、金属カルコゲニドとは、カルコゲン元素と呼ばれる酸素原子や硫黄原子等の元素周期表の第16族(6B族)に属する原子と金属原子とで構成される化合物のことで、金属酸化物や金属硫化物、金属セレン化物、金属テルル化物等が該当する。
(1)金属酸化物
TiO、TiO2、Ti2O3、SnO2、Fe2O3、WO3、ZnO、Nb2O5等
(2)金属硫化物
CdS、ZnS、PbS、Bi2S3、CuInS2等
(3)金属セレン化物、金属テルル化物
CdSe、PbSe、CuInSe2、CdTe
上記金属カルケニドの中でも、TiO2、SnO2、Fe2O3、WO3、ZnO、Nb2O5、CdS、PbSが好ましく用いられ、その中でも、TiO2とNb2O5がより好ましく、二酸化チタンTiO2が特に好ましい。二酸化チタンは、良好な電子輸送性を有する他に、光に対して高い感受性を有しており、二酸化チタン自体が光を受けて直接電子を発生する等、高い光電変換効率が期待できることから特に好ましいとされる。また、二酸化チタンは、安定した結晶構造を有するので、過酷な環境下で光照射が行われても経時による劣化が起こりにくく、所定性能を長期にわたり安定して発現可能である。
また、半導体5の平均粒径は、特に限定されるものではないが、通常、1nmから1μmのものが好ましく、5nmから50nmのものがより好ましい。半導体材料の平均粒径を上記範囲内にすると、ゾル液を形成したときに半導体材料の均一性を向上させ易くなり、均一性の向上により半導体材料の比表面積が揃い、各半導体材料へ増感色素が同等レベルに吸着するので発電効率の向上に寄与する。
増感色素4は、公知の方法による増感処理で半導体5へ担持されているもので、光照射により励起して電子を放出するものである。本発明では、太陽電池に使用可能な公知の増感色素を使用することが可能である。太陽電池に使用可能な増感色素には、公知の有機顔料や炭素系顔料、無機顔料、有機あるいは無機の染料がある。
(1)フタロシアニン系顔料;フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー等
(2)アゾ系顔料;ファストイエロー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、ベンゾイミダゾロンイエロー、ジニトロアニリンオレンジ、ベンズイミダゾロンオレンジ、トルイジンレッド、パーマネントカーミン、パーマネントレッド、ナフトールレッド、縮合アゾレッド、ベンズイミダゾロンカーミン、ベンズイミダゾロンブラウン等
(3)アントラキノン系顔料;アントラピリミジンイエロー、アントラキノニルレッド等
(4)キナクリドン系顔料;キナクリドンマゼンタ、キナクリドンマルーン、キナクリドンスカーレット、キナクリドンレッド等
(5)ペリレン系顔料;ペリレンレッド、ペリレンマルーン等。
次に電荷輸送物質を含有する電荷輸送層について説明する。図1に示す太陽電池10に設けられている電荷輸送層7は、光を吸収して励起状態になって電子を放出した増感色素より正孔を受け取り、第2電極8へ向けて正孔を移動させることにより、増感色素を還元して安定化させるものである。言い換えると、前述したように、電荷輸送層7は第2電極8より電子を受け取り、受け取った電子を励起状態になっている半導体層6の増感色素へ渡して増感色素を光照射前の状態に戻すものである。
前記一般式(1)又は一般式(2)で表される導電性高分子材料は下記一般式(1′)あるいは一般式(2′)で表される単量体又はその多量体を用いて電解重合により形成されることが好ましい。
一般式(2)中、nは1〜3の整数であり、mは0〜2n+4の整数である。R5は水素原子、ハロゲン原子あるいはアルキル基のいずれかであり、R5が複数の場合、それぞれが異なっていてもよい。
本発明に用いられる電荷輸送物質としては、チオフェン若しくはその誘導体を反応して得られる重合体が高い光電変換光率が得られるので好ましい。重合方法としては、重合触媒を用いる化学重合法、少なくとも作用極と対極とを備えて両電極間に電圧を印加することにより反応させる電解重合法、光照射単独あるいは重合触媒、加熱、電解等を組み合わせた光重合法等があるが、電解重合法を用いた重合法が好ましい。
次に、第2電極8について説明する。第2電極8は、電荷輸送層7に隣接して層状(平板状)に形成され、その平均厚さは材料や用途等により適宜設定され、特に限定されるものではない。第2電極8は、公知の導電性材料や半導電性材料を用いて形成することが可能である。導電性材料としては、例えば各種イオン導電性材料や、アルミニウム、ニッケル、コバルト、白金、銀、金、銅、モリブデン、チタン、タンタル等の金属又はこれらを含む合金、あるいは、黒鉛等の各種炭素材料等が挙げられる。また、半導電性材料としては、例えばトリフェニルジアミン(モノマー、ポリマー等)、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、フタロシアニン化合物(例えば銅フタロシアニン等)等又はこれらの誘導体等のp型半導体材料が挙げられる。これら導電性材料や半導電性材料を1種又は2種以上組み合わせて第2電極8を形成することが可能である。
図1に示す太陽電池10は、第1電極2と半導体層6の間にバリヤ層3を有するもので、バリヤ層3は短絡の発生を防止するものである。バリヤ層3を設ける場合、その厚さは、例えば0.01μmから10μm程度であり、酸化亜鉛(ZnO)等の公知の金属酸化物等を用いて形成される。
本発明の太陽電池は紫外線吸収層11を有していてもよい。紫外線吸収層11とは、光が入射する表面から該表面側に位置する電極までに紫外線を吸収する領域を有するものである。ここで、「光が入射する表面から該表面側に位置する電極まで」とは、太陽電池の光入射側表面より該表面側に位置する電極までの領域をいう。例えば後述する図1に示す太陽電池10のように、第1電極側表面より光が入射する場合は、基体1、第1電極2及び紫外線吸収層11が設けられている領域が「光が入射する表面から該表面側に位置する電極まで」に該当するものである。また、光が第2電極側表面から入射する場合は、第2電極からその入射光側の表面に存在する層が設けられている領域が「光が入射する表面から該表面側に位置する電極まで」に該当するものである。
本発明の太陽電池の紫外線吸収層に用いられる紫外線吸収剤としては、例えば以下のベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾエート系化合物、トリアジン系化合物が挙げられる。
(1)ベンゾフェノン系化合物
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等
(2)ベンゾトリアゾール系化合物
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−t−ブチルフェノール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−3,5−ジ(1,1−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2,2′−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕等
(3)ベンゾエート系化合物
2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等
(4)トリアジン系化合物
2−〔4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−5−〔(オクチル)オキシ〕フェノール、2−〔4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−5−〔(ヘキシル)オキシ〕フェノール等
紫外線吸収剤として使用可能な上記有機化合物は、溶剤に完全に溶解するので透明度の高い紫外線吸収層を形成する上で有利である。
(5)紫外線吸収剤用無機化合物
また、紫外線吸収剤として使用可能な無機化合物としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セシウム、酸化ジルコニウム等が挙げられる。これらの中では、酸化亜鉛と酸化チタンが無機化合物の中で高い透明度が得られるので好ましい。
次に、本発明の太陽電池の製造方法について一例を挙げて説明する。本発明の太陽電池は、例えば以下に示す〔1〕〜〔5〕の手順により作製が可能である。本発明の太陽電池の作製方法は、以下に示す工程を経て作製されるものに限定されるものではなく、他の公知の方法で作製することも可能である。
均一な厚さを有し、かつ、光透過性を有するガラス製あるいは耐熱性に優れた樹脂製の基体を用意し、パルスレーザ蒸着法等の公知の製膜装置等を用いて当該基体上に第1電極2を形成する。なお、基体に用いられる耐熱性に優れた有機材料としては、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂やポリイミド樹脂等がある。
次に、第1電極の上面に半導体材料を用いて半導体層6を形成する。半導体層6は、例えば半導体が粒子状の場合には第1電極を形成した基体へ半導体5を塗布あるいは吹き付けることで形成が可能である。また、膜状の半導体の場合には第1電極を形成した基体へ半導体を貼り合せることで形成が可能である。半導体層6を形成する際の好ましい態様の1つに半導体粒子を焼成して形成する方法が挙げられる。半導体粒子を焼成して半導体層6を形成する場合、半導体へ行う増感処理は焼成の後に実施することが好ましく、特に、焼成実施後、半導体に水が吸着する前に行うことが好ましい。以下、半導体粒子を焼成して半導体層6を形成する方法について説明する。
(1)半導体粒子を含有する塗布液の調製
(2)半導体粒子を含有する塗布液の塗布と焼成処理
(3)半導体への増感色素吸着処理
以下、これらについて説明する。
この工程は、半導体粒子を公知の溶媒中へ投入、分散させることにより、塗布液を調製するものである。塗布液中の半導体粒子の濃度は、例えば0.1質量%から70質量%が好ましく、0.1質量%から30質量%がより好ましい。半導体粒子は、粒径の小さなものが好ましく、例えば平均1次粒径が1nmから5000nmのものが好ましく用いられ、2nmから100nmのものがより好ましく使用される。
この工程は、前述の半導体粒子を溶媒中へ分散させて形成した塗布液を第1電極が形成されている基体へ塗布し乾燥させて半導体粒子の層を形成する。そして、空気中あるいは不活性ガス雰囲気下で焼成処理を行うことにより前記基体上へ層状に半導体5を固着させる。この層状に形成された半導体5は半導体層とも呼ばれるものである。塗布により基体上に形成された半導体粒子の層は、支持体との結合力や半導体粒子同士の結合力が弱いものであるが、焼成処理を行うことにより、基体との結合力あるいは半導体粒子同士の結合力が向上して耐久性のある強固な層になる。焼成処理により形成される半導体層の厚さは、少なくとも、10nm以上が好ましく、500nmから30μmがより好ましい。
半導体5への増感処理は、増感色素を溶解させた溶液へ半導体を層状に形成した半導体層(半導体層)が設けられている基体を浸漬して行うものである。半導体層6への増感色素4の総担持量は0.01〜100ミリモル/m2が好ましく、0.1〜50ミリモル/m2がより好ましく、0.5〜20ミリモル/m2が特に好ましい。
(a)ニトリル系溶媒;アセトニトリル等
(b)アルコール系溶媒;メタノール、エタノール、n−プロパノール等
(c)ケトン系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等
(d)エーテル系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等
(e)ハロゲン化炭化水素系溶媒;塩化メチレン、1,1,2−トリクロロエタン等
上記溶媒の中でも、アセトニトリル、アセトニトリル/メタノール混合溶媒、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、塩化メチレンが好ましい。
また、導電性高分子化合物を固体の電荷輸送物質として含有する電荷輸送層は、公知の方法により作製が可能である。具体的には、重合体を含有する塗布液を調製し、当該塗布液を半導体層上に公知の方法で塗布して形成する方法がある。電荷輸送層の形成に使用される塗布方法としては、例えばディッピング法、滴下法、ドクターブレード法、スピンコート法、刷毛塗り法、スプレー塗布法、ロールコーター法等がある。また、このような塗布の操作を繰り返し行って積層するようにしてもよい。また、塗布液用の溶媒としては、例えば前述の極性溶媒や非プロトン性溶媒に該当する有機溶媒を用いることができる。
第2電極8は、電荷輸送層7の上面に形成される。第2電極8は、例えば金等で構成される第2電極材料を、蒸着法、スパッタリング法、印刷法等の公知の方法を用いて形成することが可能である。
本発明では、半導体層6に対して光を入射させる側に紫外線を吸収させる紫外線吸収層11を設けることができる。ここでいう「光が入射する側」とは基体1や第1電極2が設けられている側のことである。紫外線吸収層11を設ける具体的な方法としては、例えば基体1に紫外線を吸収する領域を設ける方法がある。すなわち、市販の紫外線吸収フィルムを基体1へ貼付する方法や基体1へ市販の紫外線吸収剤を塗布する方法により形成が可能である。
(半導体層)
二酸化チタンペースト(アナターゼ型、一次平均粒径18nm(顕微鏡観察平均)ポリエチレングリコール分散)をフッ素ドープ酸化スズ(FTO)導電性ガラス基体へスクリーン印刷法(塗布面積5×5mm)により塗布した。塗布後、200℃で10分間及び500℃で15分間焼成を行い、厚さ5μmの二酸化チタン薄膜を得た。
n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBSNa)をアセトニトリル溶液にて5mM濃度で超音波分散した後、3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDOT)の二量体であるBis−EDOT 1×10−2M、とLi[(CF3SO2)2N](LiTFSI) 0.1M、DBSNa 0.005Mになるように溶解した。その後、前記の色素を担持させた二酸化チタンを有する半導体層を前記Bis−EDOTとLi[(CF3SO2)2N]を溶解したアセトニトリル溶液に浸漬した。作用極を前記の半導体層と第1電極(半導体電極)、対極を白金線、参照電極をAg/Ag+(AgNO3 0.01M)、保持電圧を−0.2Vとした。二酸化チタン層方向から光を照射しながら(キセノンランプ使用、光強度22mW/cm2、430nm以下の波長をカット)10分間電圧を保持して、EDOTモノマーユニットを含有する導電性高分子化合物の電荷輸送層を前記二酸化チタン表面に形成した。得られた二酸化チタン層/EDOTモノマーユニットを含有する導電性高分子化合物の電荷輸送層をアセトニトリルで洗浄、乾燥した。なお、ここで得られたEDOTモノマーユニットを含有する導電性高分子化合物の電荷輸送層は溶媒には不溶の重合膜になっている。その後、15mMのLi[(CF3SO2)2N]、50mMのt−ブチルピリジンを溶解したクロロベンゼン溶液に30分間浸漬した。その後、二酸化チタン層/EDOTモノマーユニットを含有する導電性高分子化合物の電荷輸送層を自然乾燥後、さらに第2電極として真空蒸着法により金を60nm蒸着し本発明の太陽電池T−1を得た。
太陽電池T−1における電荷輸送層の形成において、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの代わりにオクチルベンゼンスルホン酸ナトリウムを使用した以外は太陽電池T−1と同様の方法でセルを形成し本発明の太陽電池T−2を作製した。
導電性高分子化合物、リチウム塩、アニオン性界面活性剤の構成を表1のようにして、太陽電池T−1と同様にして、太陽電池T−3〜T−9を作製した。
導電性高分子化合物、リチウム塩、アニオン性界面活性剤の構成を表1のようにして、太陽電池T−1と同様にして、太陽電池C−1、C−2を作製した。なお、C−1はアニオン性界面活性剤を含まず、C−2はリチウム塩を含まない構成とした。
作製した太陽電池を、ソーラーシミュレータ(英弘精機製)を用い、AMフィルター(AM−1.5)を通したキセノンランプから100mW/cm2の擬似太陽光を照射することにより行った。
η=100×(Voc×Jsc×F.F.)/P
ここで、Pは入射光強度[mW/cm2]、Vocは開放電圧[V]、Jscは短絡電流密度[mA/cm2]、F.F.は形状因子を示す。
開回路状態で強度100mW/cm2のキセノンランプ光を3時間照射した後、光電変換効率(η(%))を求め、光電変換効率低下率、すなわち初期光電変換効率に対する比を算出した。
2 第1電極
3 バリヤ層
4 増感色素
5 半導体
6 半導体層
7 電荷輸送層
8 第2電極
9 隔壁
10 太陽電池
11 紫外線吸収層
Claims (4)
- 支持体上に、少なくとも第1電極と、色素を半導体に担持してなる半導体層と、重合性化合物を重合して形成される導電性高分子化合物からなる電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、第2電極が設けられている太陽電池において、該電荷輸送層が、リチウム塩及びアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする太陽電池。
- 前記アニオン性界面活性剤が、高級脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩及びアルキルエーテル硫酸塩から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
- 前記アニオン性界面活性剤の疎水基が、炭素原子数8個以上18個以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池。
- 前記導電性高分子化合物が、チオフェン構造を有する高分子化合物であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の太陽電池。
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