JP2013082488A - 金属製キャップ付き容器およびその成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 未開封の容器を開栓する動作に応じてキャップから破断される環状部材が分離するよりも先に、容器の密封性が損なわれることを防止する金属製キャップ付き容器およびその成形方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 容器本体10の口頸部10aに螺合するキャップ20が未開封であるか否かが外観から視認できる容器1において、未開封であるキャップ20の開栓動作に応じてブリッジ25が破断してキャップ20から分離されるタンパーエビデンスバンド26の分離よりも先に、キャップ20の内面側に設けられたライナー22と容器本体10の開口端との密着が解除されないように凹部24dで半径方向内方に外側突起部22cを押しつけるものである。
【選択図】図4
【解決手段】 容器本体10の口頸部10aに螺合するキャップ20が未開封であるか否かが外観から視認できる容器1において、未開封であるキャップ20の開栓動作に応じてブリッジ25が破断してキャップ20から分離されるタンパーエビデンスバンド26の分離よりも先に、キャップ20の内面側に設けられたライナー22と容器本体10の開口端との密着が解除されないように凹部24dで半径方向内方に外側突起部22cを押しつけるものである。
【選択図】図4
Description
この発明は、流動性の内容物を収容する容器に関し、特に、未開封の容器であることが外観から視認できる構造の金属製キャップを備えた金属製の容器およびその成形方法に関するものである。
従来、飲食物を内容物とし、特にキャップの繰り返しの開閉が可能な容器、例えば合成樹脂製キャップや金属製キャップを使用する容器において、未開封のキャップが装着された状態であるか否かを目視で判断できるように、容器の開封時にブリッジを介してキャップのスカート部に連結された部分が破断してキャップから分離する環状部材、いわゆるタンパーエビデンスバンド(以下「TEバンド」と記す場合がある。)を備えた容器が広く知られている。これにより、容器に装着されたキャップが一度開封されたものであるか、または未開封のキャップが装着されたものであるかが、外観から容易に認識でき判別できるようになった。
そのTEバンドを備えた金属製キャップのキャッピング方法として、その外周面にネジ部を有する容器口部にキャップを被冠させ、ロールオン成形によりこのキャップのスカート部にネジ部を成形するとともに、このスカート部の下端に形成されているTEバンドを容器口部の下方部分に係止させることが知られている。
TEバンドは、これをスカート部に繋いでいるブリッジが破断することにより、キャップが開栓されたことを表すためのものであるのに対して、容器の密閉状態はキャップの内面、特にキャップの内面に設けられているライナーが容器の口部に密着することにより維持される。すなわち、ブリッジが破断するのに要するキャップの上昇量と、ライナーが口部から離れるのに要するキャップの上昇量とは直接は関係していない。そのため、TEバンドがブリッジの部分で破断するのに要するキャップの上昇量が大きい場合には、TEバンドがブリッジの部分で破断しなくても、ライナーが口部から離れて僅かなりとも開栓状態になってしまう可能性、あるいは密閉状態が解除されてしまう可能性がある。
従来、ブリッジが破断するまでは容器の密閉状態を維持するように構成された容器が種々知られている。例えば、特許文献1には、容器蓋の内側にライナーを備え、そのライナーの外側リングの下端を容器口部のカール部外周縁よりも内方に突出するようにカール部下端に接触させる内方突出部を備えた容器が開示されている。この容器の製造方法として、金属製容器の口部に装着されるライナー付き金属製容器蓋において、容器蓋を上方から押圧しながら天面壁からスカート壁にかかるコーナー部分を絞り成形することによってライナーの外側リングの下端をカール部外周縁より内方に突出させた内方突出部を形成することが記載されている。この内方突出部を容器口部のカール部の外側面に密着させることで、ブリッジの破断よりも先に容器の密封状態が解除されることを防止している。
また、特許文献2には、軸線方向への押圧力により容器もしくは口部のネジ形状などを座屈させないように、キャップ材の成型用ローラが天板部の外周縁部に傾斜して当接することで段差部を形成させることが記載されている。また、軸線方向への押圧力により仮段差部を形成した後に傾斜させたローラにより肩部を押圧し段差部を形成することや、軸線方向の突出したキャップ材の外周縁部とライナーと容器口部とを含む部分をプレッシャーブロックの端部とローラで挟み込むようにしてローラを水平方向にキャップ材の外周部に当接させることが記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載された発明では、ロールオンキャッピングの際にキャップを容器の口部に押し付けておく荷重と同様に、キャップのコーナー部あるいはその近傍を下方に押圧して、口部に対するライナーの密着領域を増大させるように構成されている。すなわち、その場合の成形荷重の多くはキャップの軸線方向に向けたものとなる。そのため、特許文献1に記載されている内方突出部を必ずしも十分には形成できない可能性があり、ブリッジが破断しTEバンドが分離する前に容器の密閉状態が解除されてしまう虞がある。
また、特許文献2に記載の成形方法では、ボトル缶の軸線方向に対して交差する方向から荷重を加えることで、ボトル缶への軸線方向の荷重を低減し、座屈を防止しているが、キャップ材における肩部の上端からカール部下方に隣接する位置までに全体的に段差部を形成しているため、今度は、軸線方向に交差する方向に大きな荷重が加えられることとなり、口金部の変形を引き起こし、密封性が損なわれる虞があった。
さらに、単に容器内の密封性を確保するために容器口部とライナーとの密着力を強化し続ければよいものではなく、キャップを開栓する者にとって、必要以上に強い回転力を要せずに開栓できる容器であることが望まれる。
そこで、この発明は、上述の技術的課題に着目してなされたものであり、容器にキャップを冠着させる工程の複雑化や煩雑さを招かずに成形でき、金属製キャップの開栓動作に応じてキャップから破断させる環状部材が分離するに到るまでは容器内の密封性を確保できる金属製キャップ付き容器およびその成形方法を提供することを目的とする。
上記従来技術の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、開口端である口部と筒状の頸部とが一体化された口頸部を有する容器本体と、前記開口端と密着して当接する封止部材であるライナーを内面側に有する天板部と当該天板部の周縁部分から垂下しかつ前記頸部の外周面に螺合するネジ部が形成されたスカート部とを有する金属製のキャップとを備える金属製キャップ付き容器において、樹脂製の前記ライナーは、少なくとも前記口部の外周側壁と密接するように配設され、前記キャップは、前記スカート部において前記周縁部分から前記ネジ部の間に、前記ライナーを前記外周側壁に押しつけるように半径方向内方に凹んだ環状の凹部を有し、前記凹部により前記ライナーを前記外周側壁に密着して当接させることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加え、前記口部の外周側壁が、縦断面で直線状に形成された外周側面を含み、前記ライナーは、前記外周側壁のうち少なくとも前記外周側面と密接するように配設されるとともに、前記凹部により少なくとも前記外周側面に密着して当接させられることを特徴とする金属製キャップ付き容器である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、前記ライナーが、前記凹部により、縦断面で曲線状に形成された前記外周側壁における外周下面と密着して当接されることを特徴とする金属製キャップ付き容器である。
上記従来技術の課題を解決するために、請求項4に係る発明は、開口端である口部と筒状の頸部とが一体化された口頸部を有する容器本体と、前記開口端と密着して当接する封止部材であるライナーを内面側に有する天板部と当該天板部の周縁部分から垂下しかつ前記頸部の外周面に螺合するネジ部が形成されたスカート部とを有する金属製のキャップとを備える金属製キャップ付き容器の成形方法であって、前記スカート部における前記天板部の周縁部分から前記ネジ部の間において、前記口部の外周側壁と密接するように配設された樹脂製の前記ライナーを、当該外周側壁に押しつけるような半径方向内方に凹んだ環状の凹部が成形されるように、前記容器本体の軸線方向と直交する方向で、前記容器本体の口頸部に冠着された前記キャップの外面側から、成形ローラによる荷重を当該キャップに作用させることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加え、前記口部の外周側壁が、縦断面で直線状に形成された外周側面と、縦断面で曲線状に形成された外周下面とを含み、前記外周側壁のうち少なくとも前記外周側面と密接するように配設させた前記ライナーを前記外周側面に密着して当接させるとともに、当該ライナーの下端を前記外周下面に密着して当接させるように半径方向内方に押し込む前記凹部が成形されることを特徴とする金属製キャップ付き容器の成形方法である。
請求項6に係る発明は、請求項4または5の構成に加え、成形トルクが1N・m以上4N・m以下の前記成形ローラによって、前記軸線方向と直交する方向に成形荷重を作用させて前記凹部を成形させることを特徴とする金属製キャップ付き容器の成形方法である。
請求項1の発明によれば、キャップに形成された凹部がライナーを開口端である口部に押しつけるようにして密着させるため、開栓動作中においても容器の密封性を確保できる。また、スカート部と環状部材とが破断し始めてからその環状部材がキャップから分離するよりも先に、容器の密封性が損なわれることを確実に防止できる。さらに、容器本体の口頸部に冠着させたキャップに凹部を成形させる工程が発生するのみで、キャッピング工程の複雑化や装置の大型化や増設なども必要なく生産ラインに導入できる。
請求項2の発明によれば、容器の密封性を維持するためにライナーが密着する部分が、縦断面が直線状の外周側面であるために、キャップを一定の回転力によって旋回させて開栓させることができる。また、凹部により密着させられるライナーの密着力も開栓動作に応じてキャップが軸線方向に動作する際も、その密着力が一定に保たれるため容器の密封性を一定して確保することができる。
請求項3の発明によれば、ライナーの下端が口部の外周下面に密着するため、直線状の外周側面から回り込むようにしてライナーと口部が密着でき、密封性を向上させることができる。また、そのライナー下端部分が、容器の半径方向内方に突出しているため、開栓動作に応じてキャップが軸線方向に上昇した際には、凹部によるライナーと口部の外周側面との密着状態を確実に継続させることができ、その密着力を向上させることができるとともに、TEバンドが分離するまで容器内の密封性を十分に確保できる。
請求項4の発明によれば、キャップに形成された凹部がライナーを開口端である口部に押しつけるようにして密着させるように凹部が成形された容器は、開栓動作中においても容器の密封性を確保できる。また、その凹部が成形された容器は、スカート部と環状部材とが破断し始めてからその環状部材がキャップから分離するよりも先に、容器の密封性が損なわれることを確実に防止できる。さらに、容器本体の口頸部に冠着させたキャップに凹部を成形させる工程が発生するのみで、キャッピング工程の複雑化や装置の大型化や増設なども必要なく生産ラインに導入できる。
請求項5の発明によれば、凹部が成形された容器では、密封性を維持するためにライナーが密着する部分が、縦断面が直線状の外周側面であるために、キャップを一定の回転力によって旋回させて開栓させることができる。また、凹部により密着させられるライナーの密着力も開栓動作に応じてキャップが軸線方向に動作する際も、その密着力が一定に保たれるため容器の密封性を一定して確保することができる。さらに、カール部の外周下面に当接するようにライナーが押し込まれることで、容器の密封性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、成形トルクが1N・m以上4N・m以下の成形ローラによって凹部を成形することによって、キャップのスカート部やライナーに過度なダメージを与えることなく、ライナーを口部に密着させることができる。
この発明を具体例に基づいて説明する。この発明に係る容器は、容器本体と螺合して連結するキャップが未開封である否かが外観から視認できる容器であり、特に未開封キャップの開栓動作に応じてキャップから破断される環状部材がキャップから分離されるよりも先に、キャップの内側に設けられた封止部材と容器本体の開口端との密着が解除されないものである。また、この発明に係る容器の成形方法は、上述した容器となるように、容器本体の開口端における外周側壁と封止部材とがキャップの開栓動作に応じて容器における密封状態を確保できるような凹部を、キャップにロールオン成形させるものである。
図1は、この発明に係る容器の実施形態を模式的に示した側面図および一部側面断面図である。容器1は、開口端を形成する口頸部10aを有する容器本体10と、その開口端となる口頸部10aを封止するためのキャップ20とを含み、未開封の容器であることが外観から視認できるタンパーエビデンスバンド(以下「TEバンド」と記す。)26を備えたものである。
容器本体10は、閉口している底部10cが筒状の胴部10bの一方端に一体化され、その他方端には口頸部10aが一体化されるとともに、この口頸部10aには開口端である口部とキャップ20が螺合される頸部とが含まれるものである。すなわち、容器本体10の一部が開口した口部を含む口頸部10aを備え、その口部がキャップ20により封止されることで、容器本体10は密封されて内容物を収容するものである。また、容器本体10は、アルミニウム合金や表面処理鋼板等の金属材料から成形されている。
具体的には、口頸部10aは、胴部10bから上方へ延設された筒状の頸部と、その頸部の上端に形成される開口端であるとともに容器本体10の開口端でもある口部とを含むものである。その口頸部10aはキャップ20が装着されるものであり、頸部には、キャップ20に形成されたネジ部24aと螺合するネジ部12と、TEバンド26の上昇側への移動を阻止するために半径方向の外方に膨らんだ段形状の顎部13とを有する。また、口部は、頸部を形成する金属板の端部を容器外方に折り曲げたカール部11を有する。なお、各図に例示するカール部11は、四重に折り曲げたものである。
そのカール部11について、図2を参照して具体的に説明する。図2は、開口端となる口部を形成するカール部11と凹部24dにより押し込まれたライナー22との密着状態を示す側面断面図である。カール部11は、口頸部10aにおける上端部分を形成するものであり、円筒状の頸部の上端が開口端となるように容器外方へ頸部から延設した金属板端部を折り曲げたものである。すなわち、口部は環状に形成されたカール部11によって形成された開口端であって、半径方向において頸部の内周側壁よりも外方にカール部11が配設される。よって、カール部11は口頸部10aにおける表面部分を構成し、軸線方向におけるカール部11の上端である頂部11aが形成され、半径方向で頂部11aよりも容器外方に折り曲げられた金属板のうち前記表面部分を構成する部分に外周側壁11cが形成される。
その外周側壁11cには、カール部11における下端である下端部11bが含まれる。また、頂部11aよりも半径方向内方、すなわち口部の内周を形成する部分に内周側壁11gが形成される。言い換えれば、頸部から延設された金属板端部により形成された口部であるカール部11は、その金属板端へ向けて、開口端の内周部分を形成する内周側壁11gに続き、口部の上端部分を形成する頂部11a、カール部11における外周部分の表面を形成する外周側壁11c、カール部11における下端部分を形成する下端部11bの順に形成されているとも言える。この実施形態におけるカール部11の外周側壁11cとは、開口端である口部の外周部分を形成するものであって、特に頂部11aと下端部11bとの間に形成された部分である。
また、その外周側壁11cは、縦断面で直線状に形成された表面部分を形成する外周側面11dを有している。この外周側面11dは、ライナー22の外側突起部22cが密着して当接されるものである。すなわち、カール部11の外周側面11dとライナーの外側突起部22cとが密着して当接することで、容器1は封止され密封状態を維持できるものである。
その外周側壁11cは外周側面11dに加え、外周上面11eと外周下面11fとを有する。この外周上面11eは、カール部11の頂部11aと外周側面11dとの間に形成され、例えば図2に例示するように縦断面で曲線状に形成されている。また、外周下面11fは、カール部11の下端部11bと外周側面11dとの間に形成され、外周上面11eと同様に、その縦断面が曲線状になるように形成されている。すなわち、頂部11aから下端部11bに到るまでの縦断面で、曲線から直線、そして曲線の順になるように、外周上面11eと外周側面11dと外周下面11fとが順に形成されている。なお、この外周側面11dの断面直線状における線分は、容器本体10における軸線方向と平行な直線状の線分に形成されてもよい。
キャップ20は、金属製の天板部23およびスカート部24と、容器本体10の開口端を密封する合成樹脂製のライナー22とを備えている。金属製の天板部23およびスカート部24は、周知のキャップ用の金属材料、例えばアルミニウム合金や表面処理鋼板などにより構成されている。また、合成樹脂製のライナー22は、オレフィン系樹脂,ポリエステル系樹脂,スチレン系樹脂,アクリル系樹脂などの樹脂材料により構成されている。
そのキャップ20は、天板部23の周縁部分から垂下するようにスカート部24が形成されている。図1に示すように、そのスカート部24の下端には、破断可能に形成された複数のブリッジ25と円周方向に延びる切れ目であるスリット27とが交互に配設された破断ラインが形成されており、そのブリッジ25を介して開栓動作に応じてスカート部24から分離する環状部材であるTEバンド26が一体に形成されている。したがって、ブリッジ25とTEバンド26も金属製である。
また、天板部23の内側面には、容器本体の開口端を密封する合成樹脂製のライナー22が設けられている。そのライナー22は、キャップ20の天板部23内面の周縁部分において、容器本体10のカール部11に対向するように環状に形成されている。例えば、図2に例示するように、開口端であるカール部11の頂部11aに密接される凹陥部22aと、凹陥部22aの内周縁から下方に突出するように形成されかつカール部11の内周側壁11gに対向するように形成された内側突起部22bと、凹陥部22aの外周縁から下方に突出するように形成されかつカール部11の外周側壁11cに密接するように形成された外側突起部22cとを有する樹脂製のライナー22である。なお、外側突起部22cの外周面とキャップ20のスカート部24の内周面とは非接着の状態となっている。
図1に示すように、スカート部24には、容器本体10の口頸部10aに形成されたネジ部12に対応するように形成されたネジ部24aと、このネジ部24aの上方に、半径方向における凹部24eと凸部とを円周方向に亘る環状において交互に配設させたナール部24bが形成され、そのナール部24bの凹部24eの上部には、容器1の開栓時に容器内部のガスなどの気体を速やかに排出するため、すなわち開栓時に容器内部の圧力を排出するために形成された円周方向に延びる切れ目であるベントスリット24cが形成される。
さらに、キャップ20におけるスカート部24の上側部分であって、閉栓状態においてカール部11と外側突起部22cとが密接している位置に、ライナー22の外側突起部22cをカール部11の外周側面11dに押し付けるように半径方向内方へ凹んだ環状の凹部24dが形成されている。例えばその凹部24dは、軸線方向において、天板部23の周縁部分と、円周方向に断続的に形成されたベントスリット24cとの間に位置するように成形される。凹部24dは、天板部23よりも軸線方向に間隔を開けて下方に形成されている。言い換えると、凹部24dは、スカート部24の上側部分に部分的に設けられている。そのため、凹部24dの最も半径方向内方に凹んだ箇所の外径は、それより上方に位置するスカート部24の上側部分よりも小径に形成されている。また、ライナー22の外側突起部22cの厚さは、凹部24dによって押し付けられて凹んだ箇所ではそれよりも上方または下方の部分よりも半径方向で薄肉になっている。言い換えると、凹部24dの上方には、凹部24dによって押し付けられた箇所よりも厚肉のライナー22を有し、かつ、凹部24dよりも半径方向外方に突出する膨張部が形成されている。閉栓状態において、凹部24dの最も半径方向内方に凹んだ箇所は、カール部11の外周側面11dの軸線方向における中心位置に対して、それと同等またはそれよりも下方に位置されていることが好ましい。また、この位置は、ロールオン成形時に、容器本体10に被覆して冠着されたキャップ20に対して、その容器本体10の口頸部10aの頂部11aの位置を基準として、凹部24dが形成される位置を決定するものであってもよい。
そのスカート部24の所定の位置に形成された凹部24dによって、閉栓状態において、キャップ20に形成された樹脂製のライナー22における外側突起部22cがカール部11の外周側壁11cに密着して当接される。特に、その外側突起部22cと外周側壁11cにおける外周側面11dとを密着して当接させるものが半径方向内方に凹んで形成された凹部24dである。
また、ブリッジ25が破断前の未開封状態もしくはキャップ20が容器本体10に相対回転しない閉栓状態において、ライナー22の外側突起部22cの下端は、カール部11の下端部11bよりも軸線方向の下方に位置している。すなわち、ライナー22の外側突起部22cは、少なくとも未開封状態において、カール部11の下端部11bよりも下方にその下端が位置するようになって、容器1は密封状態を維持している。また、スカート部24の凹部24dが半径方向内方にその外側突起部22cを押し込むように成形されることにより、外側突起部22cの凹部24dにより押さえ付けられた部分はカール部11の外側側面11dと強固に密着するのに加え、凹部24dにより押さえ付けられたライナー材はその上下方向に逃げるように移動するため、凹部24dよりも下方に位置する外側突起部22cは、その分肉余りになり、その下端部分はカール部11の外周下面11fと密着するように半径方向の内方に突出するように変形する。一方、凹部24dよりも上方に位置する外側突起部22cも、凹部24dにより押さえ付けられたライナー材が移動することにより樹脂量が増加する。これにより、凹部24dの上方における外側突起部22cは十分な肉厚を確保することができ、その結果、密封状態の容器を誤って落下させた際にキャップ20のコーナー部に衝撃が加えられても、十分に密封性を確保できるので、耐落下衝撃性を向上することができる。
次に、容器本体10にキャップ20を冠着させロールオン成形する際に、キャップ20に環状の凹部24dを成形する方法について説明する。図3は、キャップ20をロールオン成形により容器本体10とキャッピングさせるキャッピング装置30とを模式的に示した図である。その容器本体の口頸部10aに被覆されたキャップ20は、キャッピング装置30の押圧機32により軸線方向の荷重を作用される。
このようにキャップ20の天板部23を押さえながら、軸線方向と直交する方向、すなわち水平方向からスカート部24の外側面に凹部24dを成形する成形ローラ31からの荷重を作用させる。図4は、図3で例示したキャップ20と成形ローラ31との押圧部分を拡大した模式図である。図4などに例示するように、その成形荷重が作用される位置は、スカート部24の上側であって、カール部11の外周側面11dとライナー22の外側突起部22cとが密接している位置である。その位置は、例えばキャッピング装置30の下端の所定位置を基準として、この基準位置から所定高さ下降した位置に、その成形ローラ31に係る押圧面の高さが設定されるようにして決定されるものであってもよい。なお、図4に例示される破線は、成形ローラ31により成形荷重が作用される前のスカート部24が位置する箇所を示す縦断面図である。
また、成形ローラ31は、キャップ20の外環を円周方向に円運動しながらキャップ20に軸線方向と直交する方向、すなわち水平方向から荷重を作用させる。したがって、成形ローラ31の成形トルクを変化させることにより、凹部24dを半径方向内方に凹ませる程度を変化させることができる。成形トルクとは、凹部24dの成形時にキャップ20に加えられる荷重のことである。
キャップ20の材料をアルミニウム合金とした場合、成形トルクは、1N・m以上4N・m以下が好ましく、この範囲に設定することにより、キャップ20のスカート部24やライナー22に過度の成形ダメージを与えることなく、ライナー22をカール部11の外周側面11dに密着させることができる。
なお、成形ローラ31におけるキャップ20へ成形荷重を作用させる部分は、その縦断面が曲線状に形成され、その下側へ向けて徐々に縮径するテーパー面を形成するような傾斜状に形成されている。これにより、凹部24dが成形された影響でネジ部24aが半径方向内方へ押し込まれることを防止することもできる。
また、上述した凹部24dの成形工程は、ネジ部24aを成形するいわゆるROローラであるネジローラによってロールオン成形させ、スカート部24の下端を巻締めるいわゆるPPローラであるスカートローラによってTEバンド26を口頸部10aに巻締め成形させた後に行うこともできるが、ネジ部24aを成形する前またはネジ成形と同時に行うことが好ましい。
次に、密封された容器1におけるキャップ20の開栓動作について説明する。その密封された容器1のうち、キャップ20が未開封の状態について、図1,2を参照して具体的に説明する。容器1が未開封の状態では、キャップ20のTEバンド26は分離されておらずブリッジ25を介してキャップ3と一体に連結されている。この密封状態において、ライナー22の外側突起部22cは、凹部24dにより押し込まれカール部11の外周側面11dと密着して当接している。また、外側突起部22cの下端は外周側面11dよりも半径方向内方に押し込まれ、外周下面11fと密着するように当接している。
このような密着状態から容器1の開栓動作に応じて、キャップ20は軸線方向に上昇して、容器本体10の口頸部10aに対して上方に上昇し始める。しかしながら、TEバンド26が上方へ移動しようとしても、口頸部10aの顎部13に係止されて軸線方向の上昇側への移動を阻止される。それにより、ブリッジ25は徐々に破断し始め、完全に破断するとキャップ20とTEバンド26とが分離する。したがって、TEバンド26が完全に分離するまでの間に、キャップ20は所定量の上昇を行うことになるが、この間もカール部11の外周側壁11cと外側突起部22cとの密着状態は継続され、容器1の密封性を確保するものである。
例えば、TEバンド26が分離するまでのキャップ20の上昇量よりも、外周側面11dの軸線方向の長さが長ければ、外側突起部22cとの密着状態を継続させることができる。もしくは、未開封状態において密着状態にある外側突起部22cと外周側面11dとの当接部分における軸線方向の長さが、その上昇量よりも長くなるように、外側突出部22cおよび外周側面11dが形成されていればよい。また、少なくとも外側突起部22cの下端が、凹部24dの最も半径方向内方に凹んだ部分よりも軸線方向下方に位置されていればよい。
このように、この発明に係る容器1の開栓動作において、キャップ3の軸線方向の上昇動作と、容器1の密封状態の継続とは連動したものではなく、すなわちTEバンド26が分離された瞬間に直ちに容器内の密封状態が解除されたことを意味するものではない。なお、未開封状態からの開栓動作に応じて分離されたTEバンド26は、容器本体10と一体になるように口頸部10aの外周部分に環状部材として係止される。すなわち、ブリッジ25が破断し、キャップ3のスカート部24とTEバンド26とが分離している場合には、容器1のキャップ20が一度開封され未開封の状態を脱していることが外観から視認できる構成である。
以上説明したように、この実施形態における容器1によれば、ライナー22を水平方向からカール部11に押し付けることで、カール部11の外周下面11f側にまで、ライナー22を行き渡らせることができ、その結果、キャップ20を開栓する際に、外側突起部22cをブリッジ25が破断されるまで、カール部11に密接させ続けることができる。
なお、この発明に係る容器は上述の実施形態に限定されるものではない。この発明を逸脱しない範囲において、適宜変更することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、軸線方向に平行な直線状の縦断面となる外周側面11dを有するカール部11について説明したが、軸線方向から傾斜した直線状の縦断面、すなわちテーパー面を形成する外周側面を有するカール部であってもよい。この場合、内周側壁の縦断面も軸線方向に傾斜した直線状のテーパー面となってもよい。
また、この発明に係る金属製キャップ付き容器および金属製キャップ付き容器の成形方法では、図4に破線で例示するような、成形ローラ31によるロールオン成形前のスカート部24の形状において、ライナー22とカール部11の外周側壁11cとが密着状態にあるか否かを問わない。すなわち、この発明に係る容器1は、成形ローラ31による凹部24dのロールオン成形前の状態に拘わらず、環状に成形された凹部24dによって、外側突起部22cと外周側面11dとが密着して当接されればよいものである。
さらに、天板部23の内面側に設けられたライナー22が、口頸部10aの口部と対向するように環状に形成されている実施例について説明したが、これに限定されない。例えば、口頸部10aの口部を凹陥部22aで密着するように形成されたライナー22であればよく、天板部23の内面側の全体に亘って樹脂製のライナーが設けられ、口部と対向する部分のみ垂下するように外側突起部が形成されていてもよい。また、内側突起部22bは口頸部10aの内周側と密着しても、密着しなくてもどちらでもよい。すなわち、内側突起部22bが口頸部10aの内周表面に沿うような形状で天板部23から垂下するように形成されいるか否かに拘わらず、カール部11の外周側壁11cとライナー22との密着により容器1の密封性を確保するものであればよい。
1…容器、 10…容器本体、 10a…口頸部、 11…カール部、 11c…外周側壁、 11d…外周側面、 11f…外周下面、 12…ネジ部、 20…キャップ、 22…ライナー、 22c…外側突起部、 23…天板部、 24…スカート部、 24a…ネジ部、 24d…凹部、 25…ブリッジ、 26…タンパーエビデンスバンド(TEバンド)、 27…スリット、 30…キャッピング装置、 31…成形ローラ。
Claims (6)
- 開口端である口部と筒状の頸部とが一体化された口頸部を有する容器本体と、前記開口端と密着して当接する封止部材であるライナーを内面側に有する天板部と当該天板部の周縁部分から垂下しかつ前記頸部の外周面に螺合するネジ部が形成されたスカート部とを有する金属製のキャップとを備える金属製キャップ付き容器において、
樹脂製の前記ライナーは、少なくとも前記口部の外周側壁と密接するように配設され、
前記キャップは、前記スカート部において前記周縁部分から前記ネジ部の間に、前記ライナーを前記外周側壁に押しつけるように半径方向内方に凹んだ環状の凹部を有し、
前記凹部により前記ライナーを前記外周側壁に密着して当接させることを特徴とする金属製キャップ付き容器。 - 前記口部の外周側壁は、縦断面で直線状に形成された外周側面を含み、
前記ライナーは、前記外周側壁のうち少なくとも前記外周側面と密接するように配設されるとともに、前記凹部により少なくとも前記外周側面に密着して当接させられる
ことを特徴とする請求項1に記載の金属製キャップ付き容器。 - 前記ライナーは、前記凹部により、縦断面で曲線状に形成された前記外周側壁における外周下面と密着して当接されることを特徴とする請求項1または2に記載の金属製キャップ付き容器。
- 開口端である口部と筒状の頸部とが一体化された口頸部を有する容器本体と、前記開口端と密着して当接する封止部材であるライナーを内面側に有する天板部と当該天板部の周縁部分から垂下しかつ前記頸部の外周面に螺合するネジ部が形成されたスカート部とを有する金属製のキャップとを備える金属製キャップ付き容器の成形方法であって、
前記スカート部における前記天板部の周縁部分から前記ネジ部の間において、
前記口部の外周側壁と密接するように配設された樹脂製の前記ライナーを、当該外周側壁に押しつけるような半径方向内方に凹んだ環状の凹部が成形されるように、
前記容器本体の軸線方向と直交する方向で、前記容器本体の口頸部に冠着された前記キャップの外面側から、成形ローラによる荷重を当該キャップに作用させる
ことを特徴とする金属製キャップ付き容器の成形方法。 - 前記口部の外周側壁は、縦断面で直線状に形成された外周側面と、縦断面で曲線状に形成された外周下面とを含み、
前記外周側壁のうち少なくとも前記外周側面と密接するように配設させた前記ライナーを前記外周側面に密着して当接させるとともに、当該ライナーの下端を前記外周下面に密着して当接させるように半径方向内方に押し込む前記凹部が成形される
ことを特徴とする請求項4に記載の金属製キャップ付き容器の成形方法。 - 成形トルクが1N・m以上4N・m以下の前記成形ローラによって、前記軸線方向と直交する方向に成形荷重を作用させて前記凹部を成形させる
ことを特徴とする請求項4または5に記載の金属製キャップ付き容器の成形方法。
Priority Applications (1)
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| JP2011224497A JP2013082488A (ja) | 2011-10-12 | 2011-10-12 | 金属製キャップ付き容器およびその成形方法 |
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| JP (1) | JP2013082488A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3204002U (ja) * | 2015-12-17 | 2016-05-12 | ユアソリューションエージェント合同会社 | 飲料用缶の飲み口側缶カバー |
| WO2023166810A1 (ja) * | 2022-03-02 | 2023-09-07 | 大和製罐株式会社 | ボトル型缶の開口カール部の構造 |
-
2011
- 2011-10-12 JP JP2011224497A patent/JP2013082488A/ja active Pending
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