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JP2013079154A - 脆性材料用スクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具 - Google Patents

脆性材料用スクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具 Download PDF

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Abstract

【課題】切断面の品質(端面強度)が強く、かかり性が良好で、内切りが可能で、かつ、交点飛びが少ない構成の脆性材料用スクライビングホイールを提供する。
【解決手段】本発明のスクライビングホイールは、回転軸を共有する二つの円錐台の底部が交わって円周稜線13が形成された外周縁部と、この円周稜線13に沿って円周方向に交互に形成された複数の切り欠き15及び突起16とを有し、突起16は、円周稜線13が切り欠かれて残った、円周方向に長さbを有する円周稜線13の部分で構成され、切り欠き15は、その円周方向の長さaが突起16の円周方向の長さbよりも短く、円周稜線13の全周にわたってピッチPが8μm以上18μm以下に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクライビング後のガラスの切断面の品質(端面強度)が高く、かかり性が良好で、内切りが可能かつ、交点飛びが少ない構成の脆性材料用スクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具に関する。
従来、液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス(EL)パネル等のフラットディスプレイパネル、太陽電池等の製造工程では、脆性材料基板のスクライブ工程が設けられている。例えば、液晶表示パネルは、2枚のガラス基板を貼り合わせ、そのギャップ内に液晶が注入された構成を有している。また、LCOSと呼ばれるプロジェクター用基板の内の反射型の基板の場合は、石英基板と半導体ウェハーとが貼り合わされた一対の基板が用いられている。このような基板を貼り合わせた貼り合せ基板は、通常、マザー基板である大きいサイズの貼合せ基板の表面にスクライブラインを形成し、次いで形成されたスクライブラインに沿って基板をブレイクすることにより、所定の寸法に分断された単位基板となる。
これらの分断工程ないし切り出し工程では、スクライビングホイールに脆性材料基板の材質や厚み等の諸条件に見合った荷重を負荷しながら、スクライビングホイールを脆性材料基板の表面上を転動させてスクライブラインを形成し、脆性材料基板に所定の力を負荷することによって脆性材料基板をスクライブラインに沿って分断し、個々のパネルやガラス板を製造している。
なお、マザー基板にスクライブラインを形成することを「スクライブ」と称する。スクライブによって形成されたスクライブラインに沿ってマザー基板を折り割ることを「ブレイク」と称する。スクライビングとブレイクによって所望するサイズの脆性材料基板に分断することを「割断」と称する。さらに、割断工程後の搬送を経て割断された脆性材料基板を個々の単位基板に切り離すことを「分離」と称する。
また、本発明において、スクライブラインの形成によって、基板の表面から基板の板厚方向に垂直クラックを伸展させるスクライビングホイールの性質を「浸透効果」と称する。
ここで、従来のスクライブ装置及びこのスクライブ装置を用いたスクライブ方法を図4〜図7を用いて説明する。なお、図4は従来のスクライブ装置の正面図であり、図5Aは従来のSBSB方式によるガラス基板の分断工程を説明する図であり,図5Bは従来のSSBB方式によるガラス基板の分断工程を説明する図であり、図6Aは従来のスクライビングホイール正面図であり、図6Bは図6Aのスクライビングホイールの側面図であり、図7はクロススクライブを行う際に発生する交点飛びの現象を説明する斜視図である。
最初に、図4を用いて従来のスクライブ方法を説明する。なお、この図において左右方向をX方向、紙面に直交する方向をY方向として以下に説明する。このスクライブ装置50は、載置されたガラス基板Gを真空吸着手段によって固定する水平回転可能なテーブル51と、テーブル51をY方向に移動可能に支持する互いに平行な一対の案内レール52と、案内レール52に沿ってテーブル51を移動させるボールネジ53と、X方向に沿ってテーブル51の上方に架設されたガイドバー54と、ガイドバー54にX方向に摺動可能に設けられ、スクライビングホイール58に切断圧力を付与するスクライブヘッド55と、スクライブヘッド55をガイドバー54に沿って摺動させるモータ56と、スクライブヘッド55の下端に首振り自在に設けられ、スクライブヘッド55によって昇降させられるチップホルダ57と、チップホルダ57の下端に回転可能に装着されたスクライビングホイール58と、ガイドバー54の上方に設置されテーブル51上のガラス基板Gに形成されたアライメントマークを認識する一対のCCDカメラ59とを備えたものである。
ここで、このスクライブ装置50を用いた基板の割断工程の2例を図5を用いて説明する。なお、以下の説明では、液晶表示機器用のパネルに使用される貼合せガラスであるガラス基板Gを例にして、便宜的に、一方側のガラス基板をA面基板、他方側をB面基板と仮称する。
第1の例では、
(1)まず、図5A(a)に示すように、A面基板を上側にして、ガラス基板Gをスクライブ装置のスクライブテーブル上に載置し、A面基板に対して、スクライビングホイール58を用いてスクライブを行いスクライブラインSaを形成する。
(2)次に、ガラス基板Gの上下を反転させて前記ガラス基板Gをブレイク装置に搬送する。そして、図5A(b)に示すように、このブレイク装置で、マットM上に載置されたガラス基板GのB面基板に対して、ブレイクバーBBをスクライブラインSaに対向するラインに沿って押し付ける。これにより、下側のA面基板は、スクライブラインSaから上方に向かってクラックが伸展し、A面基板は、スクライブラインSaに沿って分断される。
(3)次に、ガラス基板Gをスクライブ装置のスクライブテーブル上に搬送する。そして、このスクライブ装置で、図5A(c)に示すように、B面基板に対して、スクライビングホイール58を用いてスクライブを行いスクライブラインSbを形成する。
(4)次に、ガラス基板Gの上下を反転させてブレイク装置に搬送する。そして、図5A(d)に示すように、マットM上に載置された前記ガラス基板GのA面基板に対して、ブレイクバーBBをスクライブラインSbに対向するラインに沿って押し付ける。これにより、下側のB面基板は、スクライブラインSbから上方に向かってクラックを伸展させ、B面基板は、スクライブラインSbに沿って分断される。
本発明では、上記の工程からなる割断方式をSBSB方式(Sはスクライブ、Bはブレイクを意味する)と称する。
また、第2の例では、
(1)まず、図5B(a)に示すように、A面基板を上側にして、ガラス基板Gをスクライブ装置のスクライブテーブル上に載置し、A面基板に対して、スクライビングホイール58を用いてスクライブを行いスクライブラインSaを形成する。
(2)次に、ガラス基板Gの上下を反転させて前記ガラス基板Gをスクライブテーブル上に載置し、B面ガラス基板に対して、スクライビングホイール58を用いてスクライブを行いスクライブラインSbを形成する(図5B(b))。
(3)次に、ガラス基板Gをブレイク装置に搬送する。そして、図5B(c)に示すように、このブレイク装置で、マットM上に載置されたガラス基板GのB面ガラス基板に対して、ブレイクバーBBをスクライブラインSaに対向するラインに沿って押し付ける。これにより、下側のA面基板は、スクライブラインSaから上方に向かってクラックを伸展させ、A面基板は、スクライブラインSaに沿って分断される。
(4)次に、ガラス基板Gの上下を反転させ、図5B(d)に示すように、ブレイク装置のマットM上に載置する。そして、ガラス基板GのA面基板に対して、ブレイクバーBBをスクライブラインSbに対向するラインに沿って押し付ける。これにより、下側のB面基板は、スクライブラインSbから上方に向かってクラックが伸展し、B面基板は、スクライブラインSbに沿って分断される。
なお、本明細書では、上記の工程からなる割断方式をSSBB方式と称する。上記2例の(1)〜(4)の各工程を実施することにより、ガラス基板Gは、所望の位置でスクライブラインに沿って2つに分断される。さらにガラス基板Gは、軽く力を加えることによって所望する分離位置で分離される。
また、下記特許文献1には、高浸透効果を有するスクライビングホイールの発明が開示されている。ここで、図6を用いて下記特許文献1に開示されているスクライビングホイール60の構成を説明する。なお、図6Aは下記特許文献1に示されたスクライビングホイールの模式正面図であり、図6Bは図6Aのスクライビングホイールの模式右側面図及び部分拡大図である。
このスクライビングホイール60は、円周稜線61が形成された外周縁部と、円周稜線61に沿って円周方向に交互に形成された多数の切り欠き62b及び突起62aとからなる。突起62aは、円周稜線61を所定のピッチ及び深さで切り欠くことによって形成されている。このスクライビングホイール60としては、例えば厚さWが約0.65mm、直径φが1〜20mm、円周稜線の収束角度dが85〜160°のものが使用される。このスクライビングホイール60を用いてスクライブラインを形成することにより、ガラス基板の表面から垂直方向にガラス基板の板厚に対して相対的に深い垂直クラックを形成することができる。このような高い浸透効果を有するスクライビングホイール60を割断工程に用いた場合には、図5A(b)及び図5A(d)に示したSBSB方式におけるブレイク工程あるいは図5B(c)及び図5B(d)に示したSSBB方式におけるブレイク工程を簡略化したり省略したりすることが可能になる。
ところで、ガラス素材メーカにおける基板の材料における改良、熱処理加工における各種改良が行われてきた結果、従来の刃先(ノーマル刃先)を備えたスクライビングホイール(以下、ノーマルホイールともいう)を用いてスクライブした場合に、「かかりが悪い」状態、すなわちホイールの転動直後に刃先が基板表面で滑り、スクライブラインが形成され始めない現象が見られるようになってきた。そのため、従来のノーマル刃先を備えたスクライビングホイールよりも「かかりの良い」刃先が要求されるようになってきている。なお、「かかりの良い」点は下記特許文献1に開示されている高浸透刃先を備えるスクライビングホイール(以下、高浸透ホイールともいう)を用いれば一応対応可能であるが、例えばフラットディスプレイパネルの製造現場で要求される端面強度の品質基準を確保することが困難となる。
また、ノーマル刃先を備えるスクライビングホイールを用いた場合には、端面強度の点では良好な結果が得られるが、クロススクライブを行うと、図7に示したような交点飛びが発生するという問題点が存在している。なお、図7はクロススクライブを行う際に発生する交点飛びの現象を説明する斜視図である。
ここで「交点飛び」の詳細を説明する。前記したスクライブ装置50を用いてガラス基板Gを割断する場合、ガラス基板Gが載置されたテーブル51を90°回転させることにより、ガラス基板にスクライブラインを一方向のみならず、複数のスクライブラインを交差させて交点が形成されるように縦横にクロススクライブが行われる。図7に示すように、最初に形成されたスクライブラインL1〜L3を横切るようにスクライビングホイールを通過させてスクライブラインL4〜L6を形成する際、これらスクライブラインの交点付近で、後から形成されるスクライブラインL4〜L6が交点付近で部分的に形成されない現象が発生する場合がある。これが交点飛びである。このような交点飛びがガラス基板に発生すると、ガラス基板はスクライブライン通りに分離されないものが多くなり、その結果、大量の不良品が発生し、生産効率を著しく低下させるといった問題点が生じる。
このような交点飛びの発生原因は以下のとおりと考えられている。すなわち、スクライブラインを最初にノーマル刃先を備えたスクライビングホイールで形成したとき、スクライブラインを挟んで両側のガラス表面付近に内部応力が生じる。次いで、ノーマル刃先を備えたスクライビングホイールが最初に形成されたスクライブラインを横切るように通過するとき、その付近に潜在する内部応力によりスクライビングホイールからガラス基板面に垂直方向に加えられているスクライブに必要な力が削がれてしまう結果、交点付近で、後から形成されるべきスクライブラインが形成されないものと考えられている。
加えて、脆性基板の表面強度の改良に加えて、パネル基板の素材となるマザー基板をケミカルエッチングして基板表面の強度補強を行う場合も増えてきているが、この場合には基板の外周が盛り上がるので、「外切り」によるスクライブ(外切りスクライブ)動作が不安定となる傾向が現れる。また、携帯電話に代表される携帯端末に用いられるパネル基板では、その厚みが軽量化のためにどんどん薄くなってきている。このような厚さが薄い基板に対してノーマル刃先を備えたスクライビングホイールを用いた外切りスクライブ方法を採用すると、スクライビングホイールの基板への乗り上げ時に基板の端面エッジに与える衝撃でエッジに欠けが発生したり、基板自身が割れてしまうことがあるので、製品の歩留まりが低下してしまう。そのため、薄い基板に対しては、ノーマル刃先を備えたスクライビングホイールによる外切りスクライブは採用し難い。なお、ノーマル刃先を備えたスクライビングホイールは、かかり性が悪いので、内切りスクライブ方法は採用できない。
一方、下記特許文献1に開示されているような高浸透性の刃先を備えるスクライビングホイール60を用いてスクライブラインを形成した場合、上記のクロススクライブにおける交点飛びを防止し、ガラス基板の表面に深い垂直クラックを形成することができる。しかしながら、高浸透性の刃先を備えるスクライビングホイール60を用いてスクライブラインを形成する場合、図5A(c)において、上側のB面基板をスクライブした時点で、このB面基板に深い垂直クラックが形成されて、実質的に、ガラス基板Gが分離された状態になる場合がある。そのため、図5A(c)から図5A(d)に移行するために、ガラス基板Gを吸引パッド等で吸引して第2のブレイク装置に搬送する際、分離されたガラス基板Gの一方が、第2のスクライブ装置に残されたり、ガラス基板Gの搬送中に分離されたガラス基板Gの一方が落下したりする場合がある。また、従来のノーマル刃先を備えたスクライビングホイールを使用した場合と比較すると、脆性材料の分断面の品質、すなわち端面強度が低くなる場合がある。
一方、下記特許文献2には、高浸透効果を抑えながらガラス表面に対するかかり性を改良する目的で、下記特許文献1に開示されているスクライビングホイールの場合と同様に、外周縁部に形成された円周稜線に沿って円周方向に交互に形成された複数の切り欠き及び突起を備え、この切り欠きの円周方向の長さを突起の円周方向の長さよりも短くなるようにしたスクライビングホイールの発明が開示されている。
上記特許文献2に開示されているスクライビングホイールの具体的サイズは、例えば、
(a)切り欠きの円周方向の長さ:4〜14μm
(b)切り欠きのピッチ:20〜5000μm
(c)切り欠きの深さ:0.5〜3.0μm
とされている。
特許第3074143号公報 国際公開WO2007/004700号公報
上記特許文献2に開示されているスクライビングホイールを用いると、上記特許文献1に開示されている高浸透ホイールを用いた場合よりも浸透性、かかり性及び交点飛びは劣るが、より高い端面強度を達成することができ、しかも、上記ノーマルホイールを用いた場合よりも、端面強度は劣るが、かかり性が良好で、交点飛びが発生し難く、しかも内切りスクライブ方法を採用することができるようになるという優れた効果を奏する。
しかしながら、スクライビングホイールの使用者の要求は年々高度化してきている。例えば、近年では、携帯用機器の表示装置として、大型のものを採用しながらも重量の増大化を抑制することが要望されており、それに伴ってより厚さの薄いガラス基板が使用されるようになってきている。このような厚さが薄く、大型のガラス基板を採用した表示装置によれば、ガラス基板の端面強度が弱いと、表示面に外力が印加された際にガラス基板が破壊してしまうことがある。スクライビングホイールを使用した割断後、ガラス端面を研磨等することによって端面強度を向上させる端面処理も行われているが、厚さの薄いガラス基板では端面処理も難しく、また、工程簡略化の要請の点からも好ましくない。そのため、特にスクライビングホイールを使用した割断後のガラス端面強度を高くする要求が強くなってきている。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、割断後のガラス基板等の脆性基板の端面強度が強く、スクライブ時にかかり性が良好で、内切りが可能かつ、交点飛びが少ない構成の脆性材料用スクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の脆性材料用スクライビングホイールは、回転軸を共有する二つの円錐台の底部が交わって円周稜線が形成された外周縁部と、前記円周稜線に沿って円周方向に交互に形成された複数の切り欠き及び突起とを有し、
前記突起は、前記円周稜線が切り欠かれて残った、円周方向に長さを有する前記円周稜線の部分で構成され、
前記切り欠きは、その円周方向の長さが前記突起の円周方向の長さよりも短く、前記円周稜線の全周にわたって8μm以上18μm以下のピッチで形成されていることを特徴とする。
本発明の脆性材料用スクライビングホイールは、切り欠きはその円周方向の長さが突起の円周方向の長さよりも短くなっている。そのため、本発明の脆性材料用スクライビングホイールによれば、切り欠きがその円周方向の長さが突起の円周方向の長さよりも長くなっている上記特許文献1に開示されている高浸透性刃先を備えたスクライビングホイールの場合と比すると、より高い端面強度を達成することができ、しかも、実質的に同等のかかり性を達成でき、実質的に同等の交点飛び性を備えた脆性材料用スクライビングホイールとなる。
また、本発明の脆性材料用スクライビングホイールは、切り欠きが円周稜線の全周にわたって8μm以上18μm以下の比較的小さいピッチで形成されているので、上記特許文献2に開示されているスクライビングホイールの場合と比すると、かかり性がより良好であるので、交点飛びが発生し難く、しかも、切り欠きの深さが比較的浅いので、より高い端面強度を達成することができる。加えて、従来のノーマルホイールの場合では内切りスクライブ法を採用できなかったのに対し、内切りスクライブ方法を採用することができるようになり、また、従来のノーマルホイールの場合と実質的に同等の高い端面強度を達成することができるようになる。
深さ及び円周方向の長さが本発明の脆性材料用スクライビングホイールにおいて採用している範囲にある切り欠きであっても、18μmを越えるピッチで円周稜線の全周にわたって形成されているスクライビングホイールでは、かかり性が低下する傾向がある。また、このピッチの下限は、8μm未満であると端面強度が低下する傾向があるほか、スクライビングホイールの刃先に欠けが生じやすいので、8μm以上とし、さらに切り欠きの円周方向の長さの2倍超とする。なお、より好ましいピッチは10〜18μmである。
本発明の脆性材料用スクライビングホイールとしては、外径が1〜20mm、円周稜線の収束角度が90°〜120°のものを採用することができ、より好ましくは、外径が1〜5mm、円周稜線の収束角度が100°〜115°である。
また、本発明の脆性材料用スクライビングホイールにおいては、前記切り欠きは、その円周方向の長さが1μm以上9μm未満の範囲となるようにすることが好ましい。
切り欠きの円周方向の長さが長いスクライビングホイールでは脆性材料に対するかかりが良好になる傾向があり、切り欠きの円周方向の長さが短いスクライビングホイールでは脆性材料の端面強度が向上する傾向がある。本発明の脆性材料用スクライビングホイールでは、切り欠きの円周方向の長さが1μm以上9μm未満の範囲となるようにしているので、かかり性及び脆性材料の分断面の端面強度のバランスが取れる脆性材料用スクライビングホイールとなる。なお、より好ましい切り欠きの円周方向の長さは1〜7μmであり、さらに好ましい切り欠きの円周方向の長さは1〜5μmである。
また、本発明の脆性材料用スクライビングホイールにおいては、前記切り欠きの深さは0.3〜0.7μmの範囲となるようにすることが好ましい。
切り欠きの深さの深いスクライビングホイールでは脆性材料に対するかかり性が良好になる傾向があり、切り欠きの深さの浅いスクライビングホイールでは脆性材料の分断面の端面強度が向上する傾向がある。本発明の脆性材料用スクライビングホイールでは、切り欠きの深さは0.3〜0.7μmの範囲となるようにしているので、かかり性及び脆性材料の分断面の端面強度のバランスが取れた脆性材料用スクライビングホイールとなる。より好ましい切り欠きの深さは0.4〜0.6μmである。
また、本発明の脆性材料用スクライビングホイールにおいては、前記脆性材料用スクライビングホイールは、前記ホイールを軸支するためのピンが貫通される軸孔を有する又は前記ピンと一体的に形成された一体型のホイールであることが好ましい。
本発明の脆性材料用スクライビングホイールによれば、安定したスクライブラインが形成されるので、スクライブ後の品質が安定した脆性材料基板が得られる。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の脆性材料のスクライブ装置は、脆性材料基板を載置させる脆性材料基板載置手段(例えば、回転可能なテーブル)と、前記載置手段に載置された脆性材料基板に対して相対移動するスクライビングホイール取付部と、前記スクライビングホイール取付部に取り付けられた上記のいずれかの脆性材料用スクライビングホイールとを具備してなることを特徴とする。
本発明の脆性材料のスクライブ装置によれば、脆性材料を割断するに際し、スクライブ時の交点飛びを防止し、分離後のガラス基板の断面の品質を低下させることなく、スクライブ時の垂直クラックの過剰な高浸透による搬送中の端材の落下がなく安定した搬送を可能にするスクライブ装置が得られる。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の脆性材料用手動スクライブ工具は、柄の先に設けたホルダーに、上記の脆性材料用スクライビングホイールを回転自在に軸着してなることを特徴とする。
本発明の脆性材料用手動スクライブ工具によれば、脆性材料を割切断するに際し、スクライブ時の交点飛びを防止し、分離後のガラス基板の断面の品質を低下させることがない脆性材料用手動スクライブ工具が得られる。
図1Aは本発明のスクライビングホイールの正面図であり,図1Bは図1Aのスクライビングホイールの側面図である。 図2Aは図1BのIIA部分の拡大図であり、図2Bは図2AのIIB部分の拡大図である。 本発明の手動スクライブ工具の正面図である。 従来のスクライブ装置の正面図である。 図5Aは従来のSBSB方式によるガラス基板の分断工程を説明する図であり,図5Bは従来のSSBB方式によるガラス基板の分断工程を説明する図である。 図6Aは従来のスクライビングホイールの模式正面図であり、図6Bは図6Aのスクライビングホイールの模式右側面図及び部分拡大図である。 クロススクライブを行う際に発生する交点飛びの現象を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのスクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具の一例を示すものであって、本発明をこのスクライビングホイール、これを用いた脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ工具に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも適応し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に適宜縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
また、本発明において加工の対象となる脆性材料基板としては、形態、材質、用途及び大きさについて特に限定されるものではなく、単板からなる基板又は2枚以上の単板を貼り合わせた貼合せ基板であってもよく、これらの表面又は内部に薄膜あるいは半導体材料を付着させたり、含ませたりされたものであってもよい。なお、上記脆性材料基板は、その表面に脆性材料に該当しない薄膜等が付着されていても本発明のスクライビングホイールによるスクライブの対象となるものである。
本発明の脆性材料基板の材質としては、ガラス、セラミックス、半導体(シリコン等)、サファイヤ等が挙げられ、その用途としては液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、表面電界ディスプレイ(SED)用パネル等の電界放出ディスプレイ(FED)用パネル等のFPD用のパネルが挙げられる。また、本明細書で用いられている「中心線平均粗さRa」とは、JIS B 0601で規定された工業製品の表面粗さを表すパラメーターの一つであり、対象物の表面からランダムに抜き取った算術平均値である。
先ず、図1及び図2を用いて、本発明の実施形態にかかるスクライビングホイールの形状を説明する。なお、図1Aは本発明のスクライビングホイールをその回転軸に直交する方向から見た正面図であり,図1Bは図1Aのスクライビングホイールの側面図である。また、図2Aは図1BのIIA部分の拡大図であり、図2Bは図2AのIIB部分の拡大図である。
なお、本実施形態のスクライビングホイール10は、ガラス等の脆性材料基板に圧接させた状態で転動させてこの脆性材料基板にスクライブラインを形成し、スクライブラインの形成にともなってスクライブラインから脆性材料基板の厚さ方向に伸びる垂直クラックを形成する脆性材料用スクライビングホイールである。本実施形態のスクライビングホイール10は、例えば、図4を用いて説明した従来のスクライブ装置50のスクライブヘッド55に、従来のスクライビングホイール60に換えて装着可能なものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態のスクライビングホイール10は、回転軸11を共有する二つの円錐台12の底部が交わって円周稜線13が形成された外周縁部14と、この円周稜線13に沿って円周方向に形成された複数の切り欠き15及び突起16を有する。
円周稜線13は、軸心から半径方向外方に向かって研削加工が施されることによって形成され、研削加工が施された外周縁部14の表面には研削条痕が残っている。外周縁部14は、収束角度(α)を有するように形成されている。スクライビングホイール10は、スクライビングホイール10を軸支するための図示しないピンが貫通される軸孔17を有するディスク状のホイールである。また、スクライビングホイール10の材質は、超硬合金、焼結ダイヤモンド、セラミックスあるいはサーメットが好ましい。
外周縁部14は、二つの円錐台12の斜面によって構成され、円周稜線13を形成するための研削加工に由来して、研削条痕が残るが、斜面の中心線平均粗さRaが例えば0.05μm以上0.35μm以下になるように加工されている。このため、中心線平均粗さRaがより大きい従来の研削加工に比較して、削り取られる刃先構成材料の全量を少なくすることができ、それによって突起16の磨耗が抑えられ、寿命を大きく延ばすことができる。
円周稜線13は、外周縁部14を構成する円錐台12の斜面の上記研削条痕によって形成される微細な凹凸を有し、この凹凸の中心線平均粗さRaは例えば0.05μm以上0.20μm以下となっている。これにより、円周稜線13に切り欠き15を形成する際に、切り欠き15の加工を開始する円周稜線13の高さ位置(半径方向における位置)を容易に決定することができるようになる。
図1Aの部分拡大図である図2A及び図2Bに示すように、スクライビングホイール10の切り欠き15はピッチPで形成され、その円周方向の長さaは突起16の円周方向の長さbよりも短くなるようにされている。なお、突起16は、円周稜線13が切り欠かれて残った円周方向に長さを有する円周稜線13の部分で構成されている。また、切り欠き15は、概略V字状の溝を平坦な円周稜線13から深さhに、ピッチP毎に切り欠くことにより形成されている。このような切り欠き15の形成により、円周稜線13には、高さhの突起16がピッチP毎に形成されることになる。突起16の円周稜線13に相当する部分は、円錐台12の斜面の研削条痕によって形成される微細な凹凸を有しており、この凹凸の中心線平均粗さRaは0.05μm以上0.20μm以下となっている。
図2Bに示すように、切り欠き15は、スクライビングホイール10の底部の半径方向内方に向かって切り欠かれた切り欠き面18を有し、突起16の端部13aにおける接線Cが切り欠き面18と15〜60°の角度(θ)で交わる。つまり、突起16の端部13aにおける接線Cが切り欠き面18と直角あるいは直角に近い角度で交わっておれば、突起16の端部13aにおける基板表面への食いつきはよくなるが、突起16の端部13aの磨耗が早まり、突起16の端部13aにおける接線Cが切り欠き面18と30°以下の角度で交わっておれば、突起16の端部13aにおける基板表面への食いつきが悪くなる。このように、角度(θ)の範囲を15〜60°とすることによって、スクライビングホイール10の長寿命化を図りながら、基板表面へのスクライビングホイールの食いつきを良好に維持することができる。
切り欠き15は、円錐台12の軸線方向からみた形状が略V字状であるため、V字の中心の角度を変えることにより、切り欠き15の深さ(突起16の高さ)hを確保しながら、切り欠き15の円周方向の長さaと突起16の円周方向の長さbを容易に調整することができる。
ここで、スクライビングホイール10の製造方法の一例を説明する。まず、スクライビングホイール10の母体となる円柱ディスクを準備し、この円柱ディスクに対して両側の外周縁部14を研削加工することにより、2つの円錐台12の斜面が交差するようにして円周稜線13を形成する。この研削加工に際しては、円錐台12の斜面の表面粗さ及び表面粗さに由来する円周稜線13の軸方向のうねりは小さくなるようにすることが好ましい。
円錐台12の斜面はその中心線平均粗さRaが例えば0.05μm以上0.35μm以下となり、円周稜線13は、円錐台12の斜面の研削条痕によって形成される微細な凹凸を有するが、この凹凸の中心線平均粗さRaが例えば0.05μm以上0.20μm以下となるように、使用される砥石の粒度が選定される。このように、円錐台12の斜面及び円周稜線13の表面粗さを抑えることにより、形成されるスクライブラインはその幅が細く一定のものとなり、スクライビングホイール10によるスクライビングによって得られる分離後のガラス基板Gの分断面に欠け(チッピング)等の発生が抑えられる。
次いで、円周稜線13に切り欠き15を形成する。切り欠き15を形成する一例としては、レーザー光の照射によって円錐台12の軸線方向からみた形状がV字状となる切り欠き15を外周縁部に形成する。この方法によれば、V字の中心角度を変えることによって、突起の高さhを一定に保持したまま、切り欠き15の円周方向の長さaと突起16の円周方向の長さbを容易に調整することができる。
スクライビングホイール10の外径、切り欠き15のピッチP、切り欠き15の円周方向の長さaと突起16の円周方向の長さb、切り欠き15の深さ及び外周縁部14の収束角度(α)等のスクライビングホイールの仕様は、切断対象の脆性材料の種類、厚さ、熱履歴及び要望される脆性材料分断面の品質等に応じて適宜、設定される。
実施形態におけるスクライビングホイールの条件の一例としては、ホイールの外径が1〜20mm、切り欠き15のピッチが8μm以上18μm以下、切り欠き15の深さが0.3〜0.7μmであり、円周稜線13の収束角度が90〜120°である。より好ましいスクライビングホイールの条件としては、ホイールの外径が1〜7mmであり、さらに好ましいスクライビングホイールの条件としては、ホイールの外径が1〜5mm、切り欠き15のピッチが10μm以上18μm以下、切り欠き15の深さが0.4〜0.6μmであり、円周稜線13の収束角度が100〜115°である。なお、切り欠き15のピッチの下限は、端面強度及び刃先の欠けやすさの観点から、切り欠きの円周方向の長さの2倍超となるように選択すればよい。
一般に、切り欠きの深さの深いスクライビングホイールを使用することにより脆性材料に対するかかり性(特にクロススクライブ時の交点とびの少なさ)が良好になる傾向があり、切り欠きの深さの浅いスクライビングホイールを使用することにより脆性材料の端面強度が向上する傾向があるが、本実施形態では、切り欠き15の深さを比較的浅い範囲にコントロールするとともに切り欠きのピッチを比較的短い範囲にコントロールすることにより、かかり性及び端面強度共に良好な効果が奏されるようになる。
また、一般に、切り欠きのピッチの短い(分割数の多い)スクライビングホイールを使用することにより脆性材料に対するかかりが向上する傾向があり、切り欠きのピッチの長い(分割数の少ない)スクライビングホイールを使用することにより、脆性材料の端面強度が向上する傾向があるが、本実施形態では、切り欠きのピッチを比較的短い範囲にコントロールするとともに切り欠きの深さを比較的浅い範囲にコントロールし、切り欠きの円周方向の長さを比較的短い範囲にコントロールすることにより、かかり性及び端面強度共に良好な効果が奏されるようになる。
また、一般に、貼り合せガラス基板の分断には、外径の小さいスクライビングホイールを使用することが好ましく、例えば、外径が1〜4mmのスクライビングホイールが好適である。一方、原料単板の分断には、外径が大きいスクライビングホイールを使用することが好ましく、例えば、外径が4〜20mmのスクライビングホイールが好適である。
また、一般に、円周稜線の収束角度が大きいスクライビングホイールは、寿命が長い傾向があり、寿命の点からは、円周稜線の収束角度は、例えば、90〜120°であることが好ましく、100〜115°であることが特に好ましい。
また、一般に、切り欠きの円周方向の長さが長いスクライビングホイールを使用することにより脆性材料に対するかかりが良好になる傾向があり、切り欠きの円周方向の長さが短いスクライビングホイールを使用することにより脆性材料の端面強度が向上する傾向があるが、本実施形態では、切り欠きの円周方向の長さを突起の円周方向の長さよりも短い範囲とするとともに切り欠きのピッチを比較的短い範囲とすることにより、かかり性及び端面強度共に良好な効果が奏されるようになる。
本発明にかかる上記実施形態のスクライビングホイールは、かかり性が良好であり、したがってクロススクライブでの交点とびが発生し難く、また従来のノーマルホイールによる外切りスクライブが採用できない薄い厚みの基板(例えば、厚み0.3mm以下、特には0.2mm以下の基板)に対しても内切りスクライブにて対応できるという優れた効果を奏するようになる。
[実験例]
このような上記実施形態のスクライビングホイールのクロススクライブを行った場合の分断面の品質(端面極度)を、従来のノーマルホイール(比較例1)の場合及び上記特許文献1に開示されているスクライビングホイール(比較例2)の場合と共に、対比実験を行うことにより、確認した。この対比実験は、実施形態、比較例1及び比較例2のそれぞれについて、第1方向及び第2方向共に同一の対応するスクライビングホイールを用いてクロススクライブしたものである。なお、比較例2のスクライビングホイールは、少なくとも切り欠きのピッチが20μm以上である点で、本発明の範囲外のものである。
最初に、比較例1に対応する厚さが0.65mm、外径が2.1mm、円周稜線の収束角度が135°のPCD製のノーマルホイールを作製した。次いで、このPCD製のノーマルホイールを用い、レーザー照射法によって、図1及び図2に示したような、切り欠きの深さ0.5μm、切り欠きの形成個数400個、ピッチ16.4μmの実施形態のスクライビングホイールを作製した。同様にして、切り欠きの深さ1.5μm、切り欠きの形成個数5個、ピッチ1.319mmの比較例2のスクライビングホイールを作製した。
このようにして作製された実施形態、比較例1及び比較例2のスクライビングホイールを以下に示すようなクロススクライブ試験に供した。なお、用いたガラス基板は、日本電気硝子株式会社製の厚さ0.3mmの無アルカリガラス(OA−10:商品名)単板である。
なお、クロススクライブ試験は、図4に示されたスクライブ装置を用い、図7に示したように、100mmの間隔で縦横それぞれ3本のスクライブラインを形成(クロススクライブ)し、スクライブラインに沿ってブレイクして試験片(100mm×100mm)を得た。このときの交点飛びの状態を目視で観察し、「全く交点飛びが生じていないもの」、「一部に交点飛びが生じているもの」及び「全部に交点飛びが生じているもの」に区別して現した。また、得られた各試験片20個ずつについて曲げ強度を測定し、平均値を求めた
曲げ強度は、各試験片の一方の面上の中心線(100mm×50mmの大きさに2分割する線)から両側にそれぞれ50mm離れた2本の直線上及び反対側の面(裏面)上の中心線(表面の中心線に対面する線)から両側にそれぞれ10mm離れた2本の直線上から、ガラス基板に対して垂直方向から圧力を加え、破壊される際の圧力(stress)を測定することにより求めた。ガラス基板の端面強度の測定結果及びかかり性の確認結果(クロスカットの交点での交点飛びの有無)について表1に纏めて示した。
Figure 2013079154
上記表1に示した結果から、以下のことが分かる。すなわち、本発明の実施形態にかかるスクライビングホイールを用いて分断された試験片は、比較例1のスクライビングホイールで分断された試験片と実質的に同等の曲げ強度特性を示し、比較例2のスクライビングホイールで分断された試験片よりも良好な曲げ強度を示すことがわかる。これは、本発明の実施形態にかかるスクライビングホイールを用いて分断された試験片は、端面強度が強く、端面の品質が良好であることを示すものである。
また、比較例1のスクライビングホイールで分断された試験片では、全部に交点飛びが生じているものが82%、一部に交点飛びが生じているものが9%も存在しており、全く交点飛びが生じていなかったものは9%しか存在していなかった。同じく比較例2のスクライビングホイールで分断された試験片では、全部に交点飛びが生じているものは存在しなかったが、一部に交点飛びが生じているものが62%も存在しており、全く交点飛びが生じていなかったものは38%しか存在していなかった。
それに対し、本発明の実施形態のスクライビングホイールで分断された試験片では、全部に交点飛びが生じているものは存在しなかったが、一部に交点飛びが生じているものは43%しか存在せず、全く交点飛びが生じていなかったものは57%も存在していた。これにより、本発明の実施形態にかかるスクライビングホイールを用いて分断された試験片は、交点飛びが発生し難く、かかり性が非常に良好であることが確認できた。
なお、上記実施形態ではスクライビングホイールをスクライブ装置に取り付けてガラス基板をスクライブした例を示したが、本発明は、柄の先に設けたホルダーにスクライビングホイール10を回転自在に軸着してなる手動スクライブ工具にも適用可能である。この手動スクライブ工具を図3を用いて説明する。なお、図3は手動スクライブ工具の正面図である。
このようなスクライブ工具20は、正面図として図3に示したように、一端にスクライビングホイール10が取り換え可能に装着されるホルダー21と、ホルダー21を着脱可能な棒状のハンドル22とから主に構成される。ハンドル22は、内部に油室23が形成され、一端がホルダー21との結合部を形成し、他端が油室23に潤滑油を供給するためのキャップ24を着脱自在に備えている。
また、上記実施形態では、切り欠き15を形成するためにレーザー照射法を用いた例を示したが、スクライビングホイールの材質や加工効率を考慮して、研削加工や放電加工による製造方法も採用し得る。
10…スクライビングホイール
11…回転軸
12…円錐台
13…円周稜線
13a…端部
14…外周縁部
15…切り欠き
16…突起
17…軸孔
18…切り欠き面
20…スクライブ工具
21…ホルダー
22…ハンドル
23…油室
24…キャップ

Claims (6)

  1. 回転軸を共有する二つの円錐台の底部が交わって円周稜線が形成された外周縁部と、前記円周稜線に沿って円周方向に交互に形成された複数の切り欠き及び突起とを有し、
    前記突起は、前記円周稜線が切り欠かれて残った、円周方向に長さを有する前記円周稜線の部分で構成された脆性材料用スクライビングホイールであって、
    前記切り欠きは、その円周方向の長さが前記突起の円周方向の長さよりも短く、前記円周稜線の全周にわたって8μm以上18μm以下のピッチで形成されていることを特徴とする脆性材料用スクライビングホイール。
  2. 前記切り欠きは、その円周方向の長さが1μm以上9μm未満の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の脆性材料用スクライビングホイール。
  3. 前記切り欠きの深さは0.3〜0.7μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の脆性材料用スクライビングホイール。
  4. 前記脆性材料用スクライビングホイールは、前記ホイールを軸支するためのピンが貫通される軸孔を有する又は前記ピンと一体的に形成された一体型のホイールである請求項1〜3のいずれかに記載の脆性材料用スクライビングホイール。
  5. 脆性材料基板を載置させる基板載置手段と、前記載置手段に載置された脆性材料基板に対して相対移動するスクライビングホイール取付部と、前記スクライビングホイール取付部に取り付けられた請求項1〜4のいずれかに記載の脆性材料用スクライビングホイールとを具備してなる脆性材料のスクライブ装置。
  6. 柄の先に設けたホルダーに、請求項1〜4のいずれかに記載の脆性材料用スクライビングホイールを回転自在に軸着してなる脆性材料用手動スクライブ工具。
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