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JP2013067471A - 糸巻取装置 - Google Patents

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JP2013067471A
JP2013067471A JP2011206450A JP2011206450A JP2013067471A JP 2013067471 A JP2013067471 A JP 2013067471A JP 2011206450 A JP2011206450 A JP 2011206450A JP 2011206450 A JP2011206450 A JP 2011206450A JP 2013067471 A JP2013067471 A JP 2013067471A
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Kenji Kawamoto
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】糸巻取装置において糸の走行速度を精度よく取得する。
【解決手段】パルス生成装置29は、単位時間毎に、綾振ドラム28の回転速度に応じた数のパルスによって形成される回転速度信号を生成する。巻取条件記憶部63には、綾振ドラム28の種類やパッケージPの巻取管6の種類など、巻取条件に関する情報が記憶されている。信号変換部64は、回転速度信号のパルスの数に巻取条件に応じたパルス比率を乗じた数のパルスによって形成される走行速度信号を生成し、判定部65に出力する。判定部65は、走行速度信号から糸Yの走行速度を取得し、取得した糸の走行速度と、糸欠陥検出部62による糸欠陥の検出時間とから、糸欠陥の長さを算出する。そして、算出した糸欠陥の長さが所定長さ以上である場合に、カッター14aに動作信号を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、給糸部から供給された糸をパッケージとして巻き取る糸巻取装置に関する。
特許文献1に記載の、ボビンから供給された糸を巻取ボビン(芯管)に巻き取ってパッケージを形成する自動ワインダーには、ボビンから供給された糸をトラバースさせつつ巻取ボビンを連れ回りさせる巻取ドラム(駆動ドラム)に回転センサが取り付けられている。回転センサは、巻取ドラムの回転量に応じた数の回転パルス信号を出力する。回転センサから出力された回転パルス信号はカウントされ、そのカウント値に基づいて、ボビンから解舒された糸の長さが算出される。
特開2011−20838号公報
ここで、特許文献1に記載されているような自動ワインダーにおいては、巻取ドラムを綾振溝の形状などが異なるものに変えて糸の巻取を行うことが考えられる。この場合、綾振溝の形状が異なると、パッケージにおける糸の巻かれ方も異なるため、パッケージの重心位置や巻取ドラムとの接触位置などが異なってくる。また、特許文献1に記載されているような自動ワインダーにおいては、形状の異なる複数種類の巻取ボビンに糸を巻き取ることも可能である。この場合、巻取ボビンの形状が異なれば、形成されるパッケージの形状も異なるため、パッケージの重心位置や巻取ドラムとの接触位置が異なってくる。そして、パッケージの重心位置や巻取ドラムとの接触位置が異なると、パッケージと巻取ドラムとの摩擦状態も異なり、巻取ドラムの回転速度と糸の走行速度との関係が異なってくる。
一方、特許文献1には、回転パルス信号のカウント値から、どのようにしてボビンから解舒された糸の長さを算出するのかについてまでは記載されていない。巻取ドラムや巻取ボビンの種類に関わらず、回転パルスのカウント値を用いて一律に同じ演算を行うことによって糸の解舒長さを算出することができるが、巻取ドラムや巻取ボビンの種類によって巻取ドラムの回転速度と糸の走行速度との関係が異なるため、糸の解舒長さを正確に算出することができない虞がある。なお、特許文献1では、回転転パルスのカウント値から、糸の解舒長さを算出しているが、回転パルスのカウント値から、単位時間当たりの糸の解舒長さである、自動ワインダーにおける糸の走行速度を算出した場合でも同様である。
本発明の目的は、糸の走行長さや糸の走行速度といった糸の走行情報を精度よく取得することが可能な糸巻取装置を提供することである。
第1の発明に係る糸巻取装置は、糸を供給する給糸部と、給糸部から供給された糸を芯管に巻取ってパッケージを形成する巻取部を備えた糸巻取装置であって、前記巻取部は、前記パッケージの表面に接触した状態で回転することによって、前記パッケージを回転駆動する駆動ドラムと、前記駆動ドラムが1回転する毎に一定の信号を出力することで、前記駆動ドラムの回転情報を出力する回転情報出力手段を有し、前記巻取部の巻取条件に関する情報を記憶する巻取条件記憶手段と、前記巻取条件記憶手段に記憶された巻取条件に関する情報を用いて、前記回転情報出力手段で検出された前記駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得する走行情報取得手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、巻取部の巻取条件に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することが可能となる。
第2の発明に係る糸巻取装置は、第1の発明に係る糸巻取装置において、前記給糸部と前記巻取部の間の糸走行経路に配置され、走行する糸に存在する欠陥を検出する糸欠陥検出装置と、糸欠陥の除去の要否を決定する糸欠陥除去決定手段と、をさらに備え、前記糸欠陥除去決定手段は、前記走行情報取得手段によって取得された走行情報とを用いて、糸欠陥の長さを取得し、取得した糸欠陥の長さに応じて糸欠陥の除去の要否を決定することを特徴とする。
糸欠陥の除去の要否を決定する際に、糸の走行情報が正確に取得されないと、除去すべき大きな欠陥を小さな欠陥であると誤って判定してしまい、糸欠陥が残ったまま巻取られてパッケージの品質が低下してしまう。あるいは、本来は除去しなくてもよい小さな欠陥を大きな欠陥であると誤って判断し、その結果、糸の切断及び糸継の頻度が増えて、パッケージの生産性が低下してしまう。しかしながら、本発明では、巻取部の巻取条件に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報が正確に取得される。その結果、糸欠陥を精度よく検出することができる。
第3の発明に係る糸巻取装置は、第1又は第2の発明に係る糸巻取装置において、前記巻取条件に関する情報には、前記駆動ドラムの種類に関する情報が含まれることを特徴とする。
複数種類の駆動ドラムから1つが選択されて使用される場合、駆動ドラムの種類によって巻取条件が異なるが、本発明によると、駆動ドラムの種類に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することが可能となる。
第4の発明に係る糸巻取層は、第3の発明に係る糸巻取装置において、前記駆動ドラムには、前記パッケージに巻取られる糸を綾振するための綾振溝が形成され、前記複数種類の駆動ドラムの間で、前記綾振溝の形状が互いに異なることを特徴とする。
駆動ドラムの綾振溝の形状(幅、深さ、数など)が異なると、パッケージの糸の巻かれ方が異なるため、パッケージの重心位置や駆動ドラムとの接触位置も異なってくる。パッケージの重心位置や駆動ドラムとの接触位置が異なると、パッケージと駆動ドラムの摩擦状態も異なるため、駆動ドラムの回転情報と糸の走行情報との関係が異なることになる。これに対して、本発明では、駆動ドラムの種類に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することが可能となる。
第5の発明に係る糸巻取装置は、第1〜第4のいずれかの発明に係る糸巻取装置において、前記巻取条件に関する情報には、前記芯管の種類に関する情報が含まれることを特徴とする。
芯管の形状が異なると、パッケージの形状が異なり、パッケージの重心位置や駆動ドラムとの接触位置も異なってくるが、本発明では、芯管の種類に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することが可能となる。
第6の発明に係る糸巻取装置は、第1〜第5のいずれかの発明に係る糸巻取装置において、前記回転情報出力手段は、前記駆動ドラムを駆動するドラム駆動モータに設けられていることを特徴とする。
回転情報出力手段がドラム駆動モータに設けられている場合、駆動ドラムの回転情報は、巻取条件に関わらず一定であるが、本発明によると、巻取部の巻取条件に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することができる。
本発明によれば、巻取部の巻取条件に関する情報を用いて、駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得するため、糸の走行情報を正確に取得することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る巻取ユニットの概略構成図である。 図1の巻取ユニットの動作を制御する制御装置のブロック図である。 本発明の一変形例に係る図2相当の図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、給糸ボビンから解舒された糸を巻取管に巻取って巻取パッケージを形成する巻取ユニットを多数備えた、自動ワインダーに本発明を適用した一例である。自動ワインダーは、1つのパッケージを形成する巻取ユニットが、一方向に多数列設された構成を有する。
図1に示すように、巻取ユニット1の各々は、ボビン支持部3(給糸部)、及び、糸巻取部4を備えている。そして、巻取ユニット1は、供給された給糸ボビンBをボビン支持部3で保持しつつ、この給糸ボビンBから解舒される糸Yをトラバースさせながら巻取管6に巻き付けて、所定形状のパッケージPを形成する。
ボビン支持部3は、図示しないボビン供給装置から供給された給糸ボビンBを直立状態で保持する。ボビン支持部3と糸巻取部4との間の糸走行経路には、ボビン支持部3側から順に、糸解舒補助装置11、テンション付与装置12、糸継装置13及びクリアラー14(糸欠陥検出装置)が配設されている。
糸解舒補助装置11は、給糸ボビンBの上端部に被せられる可動筒体21を、糸Yの解舒が進行するに従って下降させることで、解舒中の糸Yの膨らみ(バルーン)を規制し、これにより、解舒張力を安定させる。
テンション付与装置12は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するためのものである。このテンション付与装置12としては、例えば、固定櫛歯とこの固定櫛歯に対して移動可能に配設された可動櫛歯とを有する、ゲート式のものを使用できる。
糸継装置13は、次述のクリアラー14が糸欠陥を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビンBからの糸解舒中の糸切れ時に、給糸側の糸(下糸)と、巻取側の糸(上糸)とを糸継ぎするものである。この糸継装置13としては、例えば、上糸端と下糸端のそれぞれの撚り戻しを行う解撚ノズルと、解撚された両糸端に旋回空気流を作用させて撚り合わせを行う撚り掛けノズルとを有する、いわゆる、エア式の糸継装置(エアスプライサー)を使用できる。
クリアラー14はスラブ等の糸欠陥や、糸の有無を検出するためのものであって、糸欠陥検出時の糸切断用のカッター14a(図2参照)が付設されている。
糸継装置13の上下には、パッケージP側の上糸を吸引捕捉して糸継装置13へ案内する上糸捕捉案内部材15と、給糸ボビンB側の下糸を吸引捕捉して糸継装置13へ案内する下糸捕捉案内部材16とが設けられている。上糸捕捉案内部材15はパイプ状に構成されており、軸15aを中心に上下回動可能に配設されるとともに、その先端部にマウス15bが設けられている。同様に、下糸捕捉案内部材16もパイプ状に構成されており、軸16aを中心に上下回動可能に配設されるとともに、その先端部には吸引口16bが設けられている。さらに、上糸捕捉案内部材15及び下糸捕捉案内部材16には適宜の負圧源が接続されているとともに、それらの先端のマウス15b及び吸引口16bから空気を吸引して糸端を捕捉することができるようになっている。
糸巻取部4は、巻取管6を回転自在かつ着脱可能に支持する1対のクレードルアームを有するクレードル27と、クレードル27に支持された巻取管6(芯管)の表面、又は、巻取管6に形成されたパッケージPの表面に接触可能な綾振ドラム28(駆動ドラム)を備えている。
クレードル27は、例えば、径が一定の巻取管6、軸方向に関して一方側に行くほどその径が小さくなるような巻取管6など、種々の巻取管6を支持することができるようになっている。
綾振ドラム28の表面には、その周方向に沿って、糸Yをトラバースするための綾振溝28aが形成されている。また、糸巻取部4においては、綾振ドラム28が、巻取ユニット1の図示しない機台から取り外し可能となっており、綾振溝28aの幅、深さ、数など(綾振溝28aの形状)が互いに異なる複数種類の綾振ドラム28の中から1つを選択して機台に取り付けることができるようになっている。
そして、糸巻取部4は、綾振ドラム28が巻取管6(又は、パッケージPの表面)に接触した状態で、ドラム駆動モータ26(図2参照)により綾振ドラム28を回転駆動することによって、糸Yをトラバースしながら巻取管6を従動回転(連れ回り)させて、巻取管6の外周にパッケージPを形成するように構成されている。
また、ドラム行動モータ26には、マグネットなどにより構成されるパルス生成装置29(回転情報出力手段、図2参照)が設けられており、パルス生成装置29は、綾振ドラム28の回転中、その回転速度(単位時間当たりの回転数、回転情報)に応じた数のパルスを連続して生成する。具体的には、例えば、綾振ドラム28が1回転する間に一定数(例えば、60個程度)のパルスを連続して生成する。これにより、パルス生成装置29では、綾振ドラム28の回転速度に応じた数のパルスによって形成される信号(以下、回転速度信号とする)が生成される。このとき、巻取ユニット1では、上述したように、複数種類の綾振ドラム28の中から1つを選択して機台に取り付けることができるようになっているが、パルス生成装置29がドラム駆動モータ26に設けられているので、綾振ドラム28の回転速度が同じであれば、綾振ドラム28の種類が変わっても、生成される回転速度信号(綾振ドラム28が1回転する間に生成されるパルスの数)は一定となる。
また、巻取ユニット1には、操作部30が設けられており、オペレータが操作部30を操作することによって、巻取ユニット1の運転の開始や停止、後述する巻取条件の入力などを行うことができるようになっている。
次に、巻取ユニット1の動作を制御する制御装置50について説明する。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなり、これらが、図2に示すように、巻取制御部51、糸継制御部52、異常検出部53などとして動作する。
巻取制御部51は、巻取ユニット1において糸Yを巻き取る際の、可動筒体21、綾振ドラム28など(具体的には、ドラム駆動モータ26など、これらを駆動するモータなど)の動作を制御する。糸継制御部52は、巻取ユニット1において糸継を行う際の、糸継装置13、上糸捕捉案内部材15及び下糸捕捉案内部材16(具体的にはこれらを駆動するモータなど)の動作を制御する。なお、巻取制御部51及び糸継制御部52の構成は、従来と同様であるので、ここでは、詳細な説明を省略する。
異常検出部53は、糸切れ検出部61、糸欠陥検出部62、巻取条件記憶部63、信号変換部64、判定部65などを備えている。糸切れ検出部61は、クリアラー14の検出結果から、糸切れが発生したことを検出する。糸欠陥検出部62は、クリアラー14の検出結果から糸欠陥の存在を検出し、糸欠陥が検出されたときには、さらに、糸欠陥が連続して検出され続けた時間(糸欠陥の検出時間)を測定する。なお、本実施の形態では、クリアラー14と糸欠陥検出部62とを合わせたものが、本発明に係る糸欠陥検出装置に相当する。
巻取条件記憶部63には、綾振ドラム28の種類や、巻取管6の種類など、巻取ユニット1における巻取条件に関する情報が記憶されている。ここで、これらの巻取条件に関する情報は、オペレータが操作部30を操作することにより巻取条件記憶部63に入力する。あるいは、綾振ドラム28や巻取管6が取り付けられたときに、これらの種類に応じて、巻取条件に関する情報が自動的に巻取条件記憶部63に入力されるようになっていてもよい。
信号変換部64(走行情報取得手段)は、パルス生成装置29から入力された回転速度信号を、糸Yの走行速度(走行情報)に対応した数のパルスによって形成される信号(以下、走行速度信号とする)に変換する。より詳細に説明すると、信号変換部64は、上述したような巻取条件に関する情報と、回転速度信号のパルス数に対する走行速度信号のパルス数の比率(以下、パルス比率とする)とを関連付けたテーブルを制御装置50のRAMなどに記憶している。そして、このテーブルから巻取条件に対応するパルス比率を読み出し、回転速度信号のパルス数に読み出したパルス比率を乗じた数のパルスによって形成される走行速度信号を生成する。生成された走行速度信号は判定部65に出力される。
ここで、信号変換部64の上記テーブルに記憶されている、ある巻取条件に対応するパルス比率は、走行速度信号のパルス数が、当該巻取条件での糸Yの走行速度に対応したものとなるような比率となっている。具体的には、回転速度信号と同じ数のパルス数の走行速度信号に対応する糸Yの走行速度をV1とし、ある巻取条件における実際の糸Yの走行速度をV2としたときに、当該巻取条件に対応するパルス比率は、V2/V1となっている。
したがって、信号変換部64において生成される走行速度信号は、当該巻取条件における糸Yの走行速度に対応したものとなっている。すなわち、信号変換部64は、巻取条件記憶部63に記憶された巻取条件を用いて、綾振ドラム28の回転速度(回転情報)に対応する回転速度信号から、糸Yの走行速度(走行情報)に対応する走行速度信号を取得している。
判定部65(糸欠陥除去決定手段)は、糸欠陥の除去の要否を判定する。より詳細に説明すると、判定部65は、糸欠陥検出部62において測定された糸欠陥の検出時間と、信号変換部64から入力された走行速度信号に対応する糸Yの走行速度とから、糸欠陥の長さを算出し、算出した糸欠陥の長さが所定長さ以上である場合に、糸欠陥の除去が必要であると判断する。そして、糸欠陥の除去が必要であると判断されたときには、判定部65からカッター14aに動作信号が送信され、カッター14aは、判定部65からこの動作信号を受信したときに、糸Yを切断して糸欠陥を除去する。
ここで、巻取ユニット1においては、使用する綾振ドラム28の種類によって、パッケージPの重心位置や綾振ドラム28との接触位置が異なる。例えば、綾振溝28aの形状が異なる場合には、巻取管6への糸Yの巻かれ方が異なるため、パッケージPの重心位置や、パッケージPの綾振ドラム28との接触位置が異なる。また、同じ綾振ドラム28を用いて糸Yの巻取を行った場合でも、巻取管6の形状が異なれば、パッケージPの形状も異なるため、パッケージPの重心位置や、パッケージPの綾振ドラム28との接触位置が異なる。そして、パッケージPの重心位置や、パッケージPの綾振ドラム28との接触位置が異なると、パッケージPと綾振ドラム28との摩擦状態も異なるため、綾振ドラム28の回転速度と糸Yの走行速度との関係が異なってくる。一方で、上述したように、ドラム駆動モータ26に設けられたパルス生成装置29において生成される回転速度信号は、綾振ドラム28の回転速度が同じであれば、綾振ドラムの種類によらず一定である。
このとき、本実施の形態とは異なり、仮に、パルス生成装置29から出力された回転速度信号を、そのまま走行速度信号として判定部65に入力すると、綾振ドラム28がある回転速度で回転しているときには、綾振ドラム28や巻取管6の種類などの巻取条件に関わらず、ある特定の数のパルスによって形成される走行速度信号が判定部65に入力されることになる。
そのため、綾振ドラム28や巻取管6の種類によって、綾振ドラム28が1回転する間に走行する糸Yの長さが長くなる場合には、判定部65において、糸欠陥が実際よりも長さの短いものであると誤って判定されてしまう。その結果、除去すべき大きな糸欠陥が小さな糸欠陥であると誤って判定され、当該糸欠陥が残ったまま糸Yが巻き取られて、パッケージPの品質が低下してしまう虞がある。
一方、綾振ドラム28や巻取管6の種類によって、綾振ドラム28が1回転する間に走行する糸Yの長さが短くなる場合には、判定部65において、糸欠陥が実際よりも長いものであると誤って判定されてしまう。その結果、除去しなくてもよい小さな糸欠陥が大きな糸欠陥と誤って判定されてしまい、カッター14aによる糸Yの切断、及び、その後の糸継の頻度が高くなって、パッケージPの生産性が低下してしまう。
このとき、取り付けられる綾振ドラム28の種類、つまり、綾振溝28aの形状(溝の深さ、幅、数など)に応じて、パルス出力装置29を、糸Yの走行速度に対応した数のパルスを含む回転速度信号を出力するものにすることが考えられる。そして、このようにすれば、回転速度信号をそのまま走行速度信号として判定部65に入力することにより、糸Yの走行速度を精度よく取得することができる。しかしながら、この場合には、綾振ドラム28を交換する際に、パルス出力装置29も同時に交換する必要があり、交換作業が煩雑なものとなる。また、綾振ドラム28の種類毎にパルス出力装置29を準備しておく必要があり、部品点数の増加につながる。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、信号変換部64において、綾振ドラム28の回転速度に対応した数のパルスによって形成される回転速度信号が、巻取条件に応じて、糸Yの走行速度に対応した数のパルスによって形成される走行速度信号に変換された上で、判定部65に入力されるため、判定部65において糸Yの走行速度を精度よく取得することができる。その結果、糸欠陥の長さが所定長さ以上であるか否かを精度よく判定することができる。
また、この場合には、綾振ドラム28の種類によらず、同じパルス出力装置29を用いることができるため、綾振ドラム28の交換作業を簡単にすることができるとともに、部品点数の増加を抑えることができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、信号変換部64が、巻取条件とパルス比率とを関連付けたテーブルを記憶しており、このテーブルから巻取条件に対応するパルス比率を読み出したが、これには限られない。例えば、信号変換部64において、巻取条件記憶部63に記憶された巻取条件を用いて、パルス比率を算出してもよい。
また、上述の実施の形態では、信号変換部64において、パルス生成装置29から入力された回転速度信号が走行速度信号に変換され、この走行速度信号が判定部65に入力されるようになっていたが、これには限られない。
例えば、一変形では、図3に示すように、パルス生成装置29において生成された回転速度信号が判定部65に直接入力されるようになっている。また、異常検出部53に信号変換部64(図2参照)が設けられておらず、代わりに、変換係数決定部71が設けられている。
変換係数決定部71は、巻取条件記憶部63に記憶された巻取条件を読み出し、読み出した巻取条件から、回転速度信号のパルス1つあたりの糸Yの走行距離、すなわち、回転速度信号のパルス数を糸Yの走行距離に変換するための変換係数を算出し、算出された変換係数を判定部65に出力する。
そして、判定部65は、パルス生成装置29から入力された回転速度信号のパルス数と、変換係数決定部71において算出された変換係数とから、糸Yの走行速度を算出する。さらに、算出した糸Yの走行速度と、糸欠陥検出部62における糸欠陥の検出時間とから、糸欠陥の長さを算出する。すなわち、本変形例では、変換係数決定部71と判定部65とを合わせたものが、本発明に係る走行情報取得手段に相当し、判定部65が、本発明に係る糸欠陥除去決定手段と走行情報取得手段とを兼ねている。
この場合でも、判定部65において、糸Yの走行速度が、巻取条件に応じて精度よく算出されるため、糸欠陥の長さを精度よく算出することができる。
また、上述の実施の形態では、巻取ユニット1において、綾振溝28aの形状などが異なる複数種類の綾振ドラム28のうちのいずれか1つを選択して使用することができるようになっているとともに、クレードル27が、互いに形状の異なる複数種類の巻取管6を支持することができるようになっていたが、これには限られない。
例えば、綾振ドラム28は、巻取ユニット1の機台に固定された交換不可能なものとなっていてもよい。なお、この場合には、巻取条件記憶部63に、綾振ドラム28の種類に関する情報は記憶されている必要はなく、巻取管6の種類に関する情報さえ記憶されていればよい。
あるいは、クレードル27が、1種類の巻取管6のみを支持するものとして構成されていてもよい。なお、この場合には、巻取条件記憶部63に、巻取管6の種類に関する情報は記憶されている必要はなく、綾振ドラム28の種類に関する情報さえ記憶されていればよい。
さらには、巻取条件記憶部63に記憶されている情報は、綾振ドラム28の種類に関する情報や、巻取管6の種類に関する情報であることにも限られない。例えば、巻取管6の種類によって異なってくるクレードル27の傾きに関する情報など、綾振ドラム28の回転速度と糸Yの走行速度との関係に影響を与える、別の巻取条件に関する情報が、巻取条件記憶部63に記憶されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、パルス生成装置29から、綾振ドラム28の回転速度に対応する数のパルスによって形成される回転速度信号が出力されるようになっていたがこれには限られない。例えば、綾振ドラム28が1回転する毎に綾振ドラム28から自身の回転速度の値そのものが信号として出力されるようになっていていてもよい。この場合でも、綾振ドラム28から出力される信号は、綾振ドラム28の回転速度が一定であれば、綾振ドラム28や巻取管6の種類によらず一定である。そして、この場合には、例えば、この回転速度の値に対して、巻取条件に応じた演算を行うことにより、糸Yの走行速度を算出することができる。
また、上述の実施の形態では、判定部65において、走行速度信号、すなわち、単位時間あたりに入力されるパルスの数から糸Yの走行速度を算出し、算出した走行速度を利用して糸欠陥の長さを算出したが、これには限られない。糸Yの走行速度の算出は行わず、糸欠陥が検出されている間に、判定部65に入力されるパルスの数の合計から糸Yの走行長さを算出することによって、糸欠陥の長さを算出してもよい。なお、この場合には、糸Yの走行長さが本発明に係る走行情報に相当する。
また、上述の実施の形態では、綾振溝28aが形成された綾振ドラム28を回転させることによって、巻取管6を連れ回りさせるとともに、糸Yをトラバースさせることによって、糸Yを巻き取ったがこれには限られない。例えば、駆動ドラムとは別に設けられた綾振ガイドによって糸Yをトラバースさせつつ、綾振溝28aの形成されていない駆動ドラムを回転させることによって巻取管6を連れ回りさせることによって、糸Yを巻き取ってもよい。
また、上述の実施の形態では、綾振ドラム28の回転速度から取得した糸Yの走行速度を用いて糸欠陥の長さを検出していたが、取得した糸Yの走行速度を糸欠陥の長さの検出以外の目的で用いてもよい。
また、上述の実施の形態では、本発明を自動ワインダーの巻取ユニットに適用した例について説明したが、これには限られず、自動ワインダーの巻取ユニット以外の糸巻取装置に本発明を適用することも可能である。
1 巻取ユニット
3 給糸部
4 糸巻取部
6 巻取管
24 クリアラー
26 ドラム駆動モータ
28 綾振ドラム
28a 綾振溝
29 パルス生成装置
62 糸欠陥検出部
63 巻取条件記憶部
64 信号変換部
65 判定部
71 変換係数算出部
また、ドラム駆動モータ26には、マグネットなどにより構成されるパルス生成装置29(回転情報出力手段、図2参照)が設けられており、パルス生成装置29は、綾振ドラム28の回転中、その回転速度(単位時間当たりの回転数、回転情報)に応じた数のパルスを連続して生成する。具体的には、例えば、綾振ドラム28が1回転する間に一定数(例えば、60個程度)のパルスを連続して生成する。これにより、パルス生成装置29では、綾振ドラム28の回転速度に応じた数のパルスによって形成される信号(以下、回転速度信号とする)が生成される。このとき、巻取ユニット1では、上述したように、複数種類の綾振ドラム28の中から1つを選択して機台に取り付けることができるようになっているが、パルス生成装置29がドラム駆動モータ26に設けられているので、綾振ドラム28の回転速度が同じであれば、綾振ドラム28の種類が変わっても、生成される回転速度信号(綾振ドラム28が1回転する間に生成されるパルスの数)は一定となる。

Claims (6)

  1. 糸を供給する給糸部と、給糸部から供給された糸を芯管に巻取ってパッケージを形成する巻取部を備えた糸巻取装置であって、
    前記巻取部は、前記パッケージの表面に接触した状態で回転することによって、前記パッケージを回転駆動する駆動ドラムと、前記駆動ドラムが1回転する毎に一定の信号を出力することで、前記駆動ドラムの回転情報を出力する回転情報出力手段を有し、
    前記巻取部の巻取条件に関する情報を記憶する巻取条件記憶手段と、
    前記巻取条件記憶手段に記憶された巻取条件に関する情報を用いて、前記回転情報出力手段で検出された前記駆動ドラムの回転情報から糸の走行情報を取得する走行情報取得手段と、を備えていることを特徴とする糸巻取装置。
  2. 前記給糸部と前記巻取部の間の糸走行経路に配置され、走行する糸に存在する欠陥を検出する糸欠陥検出装置と、
    糸欠陥の除去の要否を決定する糸欠陥除去決定手段と、をさらに備え、
    前記糸欠陥除去決定手段は、前記走行情報取得手段によって取得された走行情報とを用いて、糸欠陥の長さを取得し、取得した糸欠陥の長さに応じて糸欠陥の除去の要否を決定することを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。
  3. 前記巻取条件に関する情報には、前記駆動ドラムの種類に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻取装置。
  4. 前記駆動ドラムには、前記パッケージに巻取られる糸を綾振するための綾振溝が形成され、
    前記複数種類の駆動ドラムの間で、前記綾振溝の形状が互いに異なることを特徴とする請求項3に記載の糸巻取装置。
  5. 前記巻取条件に関する情報には、前記芯管の種類に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の糸巻取装置。
  6. 前記回転情報出力手段は、前記駆動ドラムを駆動するドラム駆動モータに設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の糸巻取装置。
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